JPH05272470A - ポンプ用摺動部材および流体用ポンプ - Google Patents
ポンプ用摺動部材および流体用ポンプInfo
- Publication number
- JPH05272470A JPH05272470A JP10228592A JP10228592A JPH05272470A JP H05272470 A JPH05272470 A JP H05272470A JP 10228592 A JP10228592 A JP 10228592A JP 10228592 A JP10228592 A JP 10228592A JP H05272470 A JPH05272470 A JP H05272470A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sprayed film
- base material
- pump
- flame
- sliding member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 title claims description 22
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 45
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims abstract description 29
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims abstract description 23
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims abstract description 23
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 20
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims abstract description 10
- 238000007749 high velocity oxygen fuel spraying Methods 0.000 claims abstract 5
- 238000005507 spraying Methods 0.000 claims description 21
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 claims description 7
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims description 5
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 4
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 3
- 239000010953 base metal Substances 0.000 claims 1
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 7
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 abstract description 5
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 abstract description 5
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 abstract description 5
- 238000005266 casting Methods 0.000 abstract description 3
- 238000013021 overheating Methods 0.000 abstract description 3
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 abstract description 3
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 abstract description 2
- 238000004299 exfoliation Methods 0.000 abstract 2
- 238000010285 flame spraying Methods 0.000 abstract 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 19
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 12
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 9
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 8
- 238000001000 micrograph Methods 0.000 description 7
- 238000007751 thermal spraying Methods 0.000 description 7
- ATUOYWHBWRKTHZ-UHFFFAOYSA-N Propane Chemical compound CCC ATUOYWHBWRKTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 4
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 4
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 4
- 239000002737 fuel gas Substances 0.000 description 4
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 4
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 3
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 3
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 3
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 3
- 229910017112 Fe—C Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910019142 PO4 Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000005422 blasting Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 2
- NBIIXXVUZAFLBC-UHFFFAOYSA-K phosphate Chemical compound [O-]P([O-])([O-])=O NBIIXXVUZAFLBC-UHFFFAOYSA-K 0.000 description 2
- 239000010452 phosphate Substances 0.000 description 2
- 239000001294 propane Substances 0.000 description 2
- QQONPFPTGQHPMA-UHFFFAOYSA-N propylene Natural products CC=C QQONPFPTGQHPMA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 125000004805 propylene group Chemical group [H]C([H])([H])C([H])([*:1])C([H])([H])[*:2] 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 102100028175 Abasic site processing protein HMCES Human genes 0.000 description 1
- 229910021364 Al-Si alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 101001006387 Homo sapiens Abasic site processing protein HMCES Proteins 0.000 description 1
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910001030 Iron–nickel alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910018106 Ni—C Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 239000012159 carrier gas Substances 0.000 description 1
- 239000000567 combustion gas Substances 0.000 description 1
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000032798 delamination Effects 0.000 description 1
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 1
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 238000009864 tensile test Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 緻密で密着力が高く、剥離しにくい溶射膜を
備え、摺動耐摩耗性に優れているとともに相手材の摩耗
が少ないポンプ用摺動部材およびこのポンプ用摺動部材
を用いた流体用ポンプを提供する。 【構成】 HVOF溶射法により耐摩耗性金属粉末を半
溶融状態に加熱しつつ秒速500m以上の速度に加速し
た状態で母材に衝突させたものを急速冷却してなり、か
つ空孔率が5体積%以下である溶射膜を備えたポンプ用
摺動部材であり、また、このポンプ用摺動部材を用いて
なり、内周面に溶射膜を有するローターハウジングまた
はシリンダを備える流体用ポンプである。
備え、摺動耐摩耗性に優れているとともに相手材の摩耗
が少ないポンプ用摺動部材およびこのポンプ用摺動部材
を用いた流体用ポンプを提供する。 【構成】 HVOF溶射法により耐摩耗性金属粉末を半
溶融状態に加熱しつつ秒速500m以上の速度に加速し
た状態で母材に衝突させたものを急速冷却してなり、か
つ空孔率が5体積%以下である溶射膜を備えたポンプ用
摺動部材であり、また、このポンプ用摺動部材を用いて
なり、内周面に溶射膜を有するローターハウジングまた
はシリンダを備える流体用ポンプである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポンプ用摺動部材および
流体用ポンプに関し、特に層内剥離や母材との境界面か
らの剥離がない溶射膜を備え、摺動耐摩耗性に優れてい
るとともに相手材の摩耗が少ないポンプ用摺動部材およ
びこのポンプ用摺動部材を用いた流体用ポンプに関す
る。
流体用ポンプに関し、特に層内剥離や母材との境界面か
らの剥離がない溶射膜を備え、摺動耐摩耗性に優れてい
るとともに相手材の摩耗が少ないポンプ用摺動部材およ
びこのポンプ用摺動部材を用いた流体用ポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポンプ用摺動部材としては、摺
動耐摩耗性の向上を図るとともに相手部材の摩耗を減少
させることを目的として母材上に溶射膜が形成されてな
るものが知られている。
動耐摩耗性の向上を図るとともに相手部材の摩耗を減少
させることを目的として母材上に溶射膜が形成されてな
るものが知られている。
【0003】そして、このような溶射膜が設けられたポ
ンプ用摺動部材を用いてなるポンプとしては、たとえば
図11に示すようなロータリーポンプが知られている
(実開昭56−90943号公報参照)。このロータリ
ーポンプは、ローターハウジング100と、図示しない
一対のサイドハウジングとにより形成されるローター室
101内にローター102が支持され、このローター1
02に形成されている複数のベーン溝103内にそれぞ
れAl合金製ベーン104が摺動可能に嵌挿されてお
り、図12に示すようにローターハウジング100の内
周面の母材105上には鉄系溶射膜106が形成され、
さらにこの鉄系溶射膜106上に燐酸塩膜107が形成
されてなるものである。
ンプ用摺動部材を用いてなるポンプとしては、たとえば
図11に示すようなロータリーポンプが知られている
(実開昭56−90943号公報参照)。このロータリ
ーポンプは、ローターハウジング100と、図示しない
一対のサイドハウジングとにより形成されるローター室
101内にローター102が支持され、このローター1
02に形成されている複数のベーン溝103内にそれぞ
れAl合金製ベーン104が摺動可能に嵌挿されてお
り、図12に示すようにローターハウジング100の内
周面の母材105上には鉄系溶射膜106が形成され、
さらにこの鉄系溶射膜106上に燐酸塩膜107が形成
されてなるものである。
【0004】このロータリーポンプにおいては、ロータ
ーハウジング100の内周面の母材105上に鉄系溶射
膜106が形成され、さらにこの鉄系溶射膜106上に
燐酸塩膜107が形成されていることにより、異常摩耗
およびいわゆるチャターマークの発生が防止されるとい
う効果が奏される。
ーハウジング100の内周面の母材105上に鉄系溶射
膜106が形成され、さらにこの鉄系溶射膜106上に
燐酸塩膜107が形成されていることにより、異常摩耗
およびいわゆるチャターマークの発生が防止されるとい
う効果が奏される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
溶射法により形成される溶射膜においては、膜の内部お
よび母材との境界部にいずれも約10%以上の割合で空
孔が含まれるため、相手材の摩耗を招き易いという問題
がある。しかも、膜の内部の空孔率が高いことに起因し
て溶射膜の強度が充分ではなく、かつ脆いことから衝撃
や疲労によって膜内剥離が発生し易く、また、溶射膜と
母材との境界部の空孔率が高いことに起因して母材との
境界面から剥離し易いという問題もある。
溶射法により形成される溶射膜においては、膜の内部お
よび母材との境界部にいずれも約10%以上の割合で空
孔が含まれるため、相手材の摩耗を招き易いという問題
がある。しかも、膜の内部の空孔率が高いことに起因し
て溶射膜の強度が充分ではなく、かつ脆いことから衝撃
や疲労によって膜内剥離が発生し易く、また、溶射膜と
母材との境界部の空孔率が高いことに起因して母材との
境界面から剥離し易いという問題もある。
【0006】本発明は、かかる事情に基づいてなされた
ものであり、本発明の目的は、精密に設計された耐摩耗
性金属粉末の特性が過熱や酸化により変質することが排
除され、したがって、耐摩耗性金属粉末の所期の特性が
維持され、しかも緻密で密着力が高く、剥離しにくい溶
射膜を備え、摺動耐摩耗性に優れているとともに相手材
の摩耗が少ないポンプ用摺動部材およびこのポンプ用摺
動部材を用いた流体用ポンプを提供することにある。
ものであり、本発明の目的は、精密に設計された耐摩耗
性金属粉末の特性が過熱や酸化により変質することが排
除され、したがって、耐摩耗性金属粉末の所期の特性が
維持され、しかも緻密で密着力が高く、剥離しにくい溶
射膜を備え、摺動耐摩耗性に優れているとともに相手材
の摩耗が少ないポンプ用摺動部材およびこのポンプ用摺
動部材を用いた流体用ポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、母材上に溶射膜を有するポンプ用摺
動部材において、前記溶射膜が、HVOF溶射法により
耐摩耗性金属粉末を半溶融状態に加熱しつつ秒速500
m以上の速度に加速した状態で前記母材に衝突させたも
のを急速冷却させてなり、かつ該溶射膜の空孔率が5体
積%以下であることを特徴とするポンプ用摺動部材であ
り、ローターハウジングと一対のサイドハウジングとに
より形成されるローター室内にローターが支持され、こ
のローターには複数のベーン溝が形成され、各ベーン溝
にはベーンが嵌装されて前記ローターの回転に伴う各ベ
ーンの摺動により流体の吸入・圧縮・吐出を行う流体用
ポンプにおいて、前記ローターハウジングが内周面に溶
射膜を備えるポンプ用摺動部材からなり、前記溶射膜
が、HVOF溶射法により耐摩耗性金属粉末を半溶融状
態に加熱しつつ秒速500m以上の速度に加速した状態
で母材に衝突させたものを急速冷却させてなるとともに
空孔率が5体積%以下であることを特徴とする流体用ポ
ンプであり、ピストンの往復運動によりシリンダ内の容
積を変化させて流体の吸入・圧縮・吐出を行う流体用ポ
ンプにおいて、前記シリンダが内周面に溶射膜を備える
ポンプ用摺動部材からなり、前記溶射膜がHVOF溶射
法により耐摩耗性金属粉末を半溶融状態に加熱しつつ秒
速500m以上の速度に加速した状態で母材に衝突させ
たものを急速冷却させてなるとともに空孔率が5体積%
以下であることを特徴とする流体用ポンプである。
の本発明の構成は、母材上に溶射膜を有するポンプ用摺
動部材において、前記溶射膜が、HVOF溶射法により
耐摩耗性金属粉末を半溶融状態に加熱しつつ秒速500
m以上の速度に加速した状態で前記母材に衝突させたも
のを急速冷却させてなり、かつ該溶射膜の空孔率が5体
積%以下であることを特徴とするポンプ用摺動部材であ
り、ローターハウジングと一対のサイドハウジングとに
より形成されるローター室内にローターが支持され、こ
のローターには複数のベーン溝が形成され、各ベーン溝
にはベーンが嵌装されて前記ローターの回転に伴う各ベ
ーンの摺動により流体の吸入・圧縮・吐出を行う流体用
ポンプにおいて、前記ローターハウジングが内周面に溶
射膜を備えるポンプ用摺動部材からなり、前記溶射膜
が、HVOF溶射法により耐摩耗性金属粉末を半溶融状
態に加熱しつつ秒速500m以上の速度に加速した状態
で母材に衝突させたものを急速冷却させてなるとともに
空孔率が5体積%以下であることを特徴とする流体用ポ
ンプであり、ピストンの往復運動によりシリンダ内の容
積を変化させて流体の吸入・圧縮・吐出を行う流体用ポ
ンプにおいて、前記シリンダが内周面に溶射膜を備える
ポンプ用摺動部材からなり、前記溶射膜がHVOF溶射
法により耐摩耗性金属粉末を半溶融状態に加熱しつつ秒
速500m以上の速度に加速した状態で母材に衝突させ
たものを急速冷却させてなるとともに空孔率が5体積%
以下であることを特徴とする流体用ポンプである。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、HVOF溶射法により耐
摩耗性金属粉末を半溶融状態に加熱しつつ毎秒500m
以上の速度に加速した状態で母材に衝突させたものを急
速冷却してなるとともに空孔率が5体積%以下である溶
射膜が母材上に形成されることになる。このHVOF溶
射法においては耐摩耗性金属粉末が内部に固体を保った
半溶融状態で母材に衝突するので、溶射膜の内部応力は
少ない。また、高速で母材に衝突するので、粒子間に存
在する気孔が押し出され、空孔率が小さくなる。したが
って、酸化の少ない緻密な組織となるため、溶射膜内部
での剥離および母材との境界面からの剥離のいずれもが
起りにくくなり、密着力の高い溶射膜が形成される。
摩耗性金属粉末を半溶融状態に加熱しつつ毎秒500m
以上の速度に加速した状態で母材に衝突させたものを急
速冷却してなるとともに空孔率が5体積%以下である溶
射膜が母材上に形成されることになる。このHVOF溶
射法においては耐摩耗性金属粉末が内部に固体を保った
半溶融状態で母材に衝突するので、溶射膜の内部応力は
少ない。また、高速で母材に衝突するので、粒子間に存
在する気孔が押し出され、空孔率が小さくなる。したが
って、酸化の少ない緻密な組織となるため、溶射膜内部
での剥離および母材との境界面からの剥離のいずれもが
起りにくくなり、密着力の高い溶射膜が形成される。
【0009】このような溶射膜を備えるポンプ用摺動部
材は、耐摩耗性に優れているとともに相手部材の摩耗も
少ない。そして、このような利点を有するポンプ用摺動
部材を用いて構成された流体用ポンプにおいては、耐久
性が向上することになる。
材は、耐摩耗性に優れているとともに相手部材の摩耗も
少ない。そして、このような利点を有するポンプ用摺動
部材を用いて構成された流体用ポンプにおいては、耐久
性が向上することになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1に示すように、このポンプ用摺動部材
は、母材1上に溶射膜2を有するものである。
て説明する。図1に示すように、このポンプ用摺動部材
は、母材1上に溶射膜2を有するものである。
【0011】母材1としては、たとえばロータリーポン
プのローターハウジング、揺動ピストン型ポンプのシリ
ンダー、カーエアコン用コンプレッサーシリンダーなど
が挙げられる。
プのローターハウジング、揺動ピストン型ポンプのシリ
ンダー、カーエアコン用コンプレッサーシリンダーなど
が挙げられる。
【0012】母材1は、たとえばADC12等のアルミ
ニウム合金鋳物からなり、この母材1の内周面、すなわ
ち溶射膜2の被形成面は、予めショットブラスト等で表
面粗さを50〜70μmの範囲に調整しておくことが好
ましい。溶射膜2が形成される母材1の溶射膜被形成面
の表面粗さを、上記の範囲に調整することにより、母材
1に対する溶射膜2の密着力を高めることができる。
ニウム合金鋳物からなり、この母材1の内周面、すなわ
ち溶射膜2の被形成面は、予めショットブラスト等で表
面粗さを50〜70μmの範囲に調整しておくことが好
ましい。溶射膜2が形成される母材1の溶射膜被形成面
の表面粗さを、上記の範囲に調整することにより、母材
1に対する溶射膜2の密着力を高めることができる。
【0013】溶射膜2はHVOF(High Velocity Oxy
Fuel Spray Process) 溶射法により母材1の溶射膜被形
成面に形成される。具体的には、耐摩耗性金属粉末を内
部に固体を保った半溶融状態に加熱しながら秒速500
m以上の速度に加速した状態で母材1の溶射膜被形成面
に衝突させ、これを急速冷却することにより形成され
る。
Fuel Spray Process) 溶射法により母材1の溶射膜被形
成面に形成される。具体的には、耐摩耗性金属粉末を内
部に固体を保った半溶融状態に加熱しながら秒速500
m以上の速度に加速した状態で母材1の溶射膜被形成面
に衝突させ、これを急速冷却することにより形成され
る。
【0014】この溶射膜2の形成に使用される耐摩耗性
金属粉末としては、たとえばFe−C系粉末、Fe−C
u−C系粉末、Fe−Ni系粉末、Fe−Ni−C系粉
末、Fe−Cr−C系粉末などが挙げられる。
金属粉末としては、たとえばFe−C系粉末、Fe−C
u−C系粉末、Fe−Ni系粉末、Fe−Ni−C系粉
末、Fe−Cr−C系粉末などが挙げられる。
【0015】たとえばこれらの耐摩耗性金属粉末は、図
2に示すような溶射ガン20を好適に用いて半溶融状態
に加熱しながら秒速500m以上の速度に加速される。
ここで、上記の溶射ガン20は、外部燃焼方式で冷却方
式は空冷であり、燃料ガスと酸素とは圧縮空気によって
内外両側から包まれているので、ノズル21は空冷によ
っても充分に冷却される。しかも、大気中においても、
ガス燃焼ガスを超音速で放出することによりガス流と大
気との間に流速の違いによる境界が発生し、ガス流と大
気とは混合しないことから酸化の少ない緻密な組織を有
する溶射膜が形成される。なお、燃料ガスとしては、た
とえばプロピレン75%−プロパン25%混合ガスなど
が挙げられる。また、図2において、22は燃料ガスお
よび酸素であり、23は圧縮空気であり、24は空気膜
であり、25は耐摩耗性金属粉末および搬送ガス(例え
ば水素)である。さらに酸素圧力は約10kg/c
m2 、燃料ガス圧力は約7kg/cm2 、空気圧力は約
5kgcm2 である。そして、この溶射ガン20により
半溶融状態に加熱された耐摩耗性金属粉末のノズル21
先端における速度は毎秒500m以上であり、その上限
は毎秒約1400m程度である。
2に示すような溶射ガン20を好適に用いて半溶融状態
に加熱しながら秒速500m以上の速度に加速される。
ここで、上記の溶射ガン20は、外部燃焼方式で冷却方
式は空冷であり、燃料ガスと酸素とは圧縮空気によって
内外両側から包まれているので、ノズル21は空冷によ
っても充分に冷却される。しかも、大気中においても、
ガス燃焼ガスを超音速で放出することによりガス流と大
気との間に流速の違いによる境界が発生し、ガス流と大
気とは混合しないことから酸化の少ない緻密な組織を有
する溶射膜が形成される。なお、燃料ガスとしては、た
とえばプロピレン75%−プロパン25%混合ガスなど
が挙げられる。また、図2において、22は燃料ガスお
よび酸素であり、23は圧縮空気であり、24は空気膜
であり、25は耐摩耗性金属粉末および搬送ガス(例え
ば水素)である。さらに酸素圧力は約10kg/c
m2 、燃料ガス圧力は約7kg/cm2 、空気圧力は約
5kgcm2 である。そして、この溶射ガン20により
半溶融状態に加熱された耐摩耗性金属粉末のノズル21
先端における速度は毎秒500m以上であり、その上限
は毎秒約1400m程度である。
【0016】溶射膜2は、母材1の溶射膜被形成面に上
記の溶射ガン20のノズル21を対向させて半溶融状態
の耐摩耗性金属粉末を毎秒500m以上の速度に加速し
て衝突させ、これを急速冷却させることにより形成され
る。内径溶射を行う場合には、図3に示すように、たと
えば旋盤の三方スクロールチャック51に取り付けられ
た母材1(ワーク)の溶射膜被形成面に対して溶射ガン
20に通常は45°以上の角度を与えることが好ましい
が、ワークの幅あるいは奥行きが長いと、ワーク両端の
溶射が均一にできないことがある。そのような場合に
は、たとえば、図4に示すように、エクステンションガ
ン30を使用することによりワークの両端の溶射を均一
に行うことが可能であり、溶射膜2の空孔率や密着力が
不均一になるのを防止することができる。このエクステ
ンションガンを使用する場合、火口の傾きは、通常、軸
方向に対して75°程度である。なお、溶射膜被形成面
とノズル21との間隔は図3に示すように200mm程
度とすることが好ましい。また、母材1の溶射膜被形成
面は予め180℃以下の温度に予備加熱しておくことが
望ましい。
記の溶射ガン20のノズル21を対向させて半溶融状態
の耐摩耗性金属粉末を毎秒500m以上の速度に加速し
て衝突させ、これを急速冷却させることにより形成され
る。内径溶射を行う場合には、図3に示すように、たと
えば旋盤の三方スクロールチャック51に取り付けられ
た母材1(ワーク)の溶射膜被形成面に対して溶射ガン
20に通常は45°以上の角度を与えることが好ましい
が、ワークの幅あるいは奥行きが長いと、ワーク両端の
溶射が均一にできないことがある。そのような場合に
は、たとえば、図4に示すように、エクステンションガ
ン30を使用することによりワークの両端の溶射を均一
に行うことが可能であり、溶射膜2の空孔率や密着力が
不均一になるのを防止することができる。このエクステ
ンションガンを使用する場合、火口の傾きは、通常、軸
方向に対して75°程度である。なお、溶射膜被形成面
とノズル21との間隔は図3に示すように200mm程
度とすることが好ましい。また、母材1の溶射膜被形成
面は予め180℃以下の温度に予備加熱しておくことが
望ましい。
【0017】母材1の溶射膜被形成面に衝突させた半溶
融状態の耐摩耗性金属粉末を急速冷却することにより溶
射膜2が形成される。このようにして形成される溶射膜
2の空孔率は、通常、5体積%以下、好ましくは2体積
%以下である。この空孔率が5体積%を超えると、摺動
耐摩耗性の向上が充分ではないことがある。
融状態の耐摩耗性金属粉末を急速冷却することにより溶
射膜2が形成される。このようにして形成される溶射膜
2の空孔率は、通常、5体積%以下、好ましくは2体積
%以下である。この空孔率が5体積%を超えると、摺動
耐摩耗性の向上が充分ではないことがある。
【0018】溶射膜2の厚さは、通常、50〜200μ
mであり、好ましくは100〜150μmである。溶射
膜2の厚さが50μm未満であると、摺動耐摩耗性を向
上させる効果が充分に奏されないことがある。一方、2
00μmより厚くしてもそれに見合った効果は奏され
ず、かえって製造コストの上昇を招くことがある。
mであり、好ましくは100〜150μmである。溶射
膜2の厚さが50μm未満であると、摺動耐摩耗性を向
上させる効果が充分に奏されないことがある。一方、2
00μmより厚くしてもそれに見合った効果は奏され
ず、かえって製造コストの上昇を招くことがある。
【0019】このポンプ用摺動部材は、たとえばロータ
リーポンプのローターハウジング、揺動ピストン型ポン
プのシリンダー、カーエアコン用コンプレッサーシリン
ダーなどに好適に利用可能である。
リーポンプのローターハウジング、揺動ピストン型ポン
プのシリンダー、カーエアコン用コンプレッサーシリン
ダーなどに好適に利用可能である。
【0020】図5は、このポンプ用摺動部材を用いてな
るロータリーポンプの説明図である。図5に示すよう
に、このロータリーポンプは、ローターハウジング31
と図示しない一対のサイドハウジングとにより形成され
るローター室32内にローター33が支持されてなるも
のであり、ローターハウジング31を形成する母材1の
内周面に溶射膜2を有するポンプ用摺動部材を備えてい
る。そして、ローター33に形成されている複数のベー
ン溝34内にはそれぞれアルミニウム合金製ベーン35
が摺動可能に嵌挿されている。ローター33が回転する
と、ベーン35はその先端をローターハウジング31の
内周面に常に接触させた状態でベーン溝33内で摺動
し、これにより流体の吸入・圧縮・吐出を行う。ここ
で、ローターハウジング31の内周面には溶射膜2が形
成されているので、ローターハウジング31の内周面の
耐摩耗性が高く、またベーン35の先端の摩耗も少な
い。
るロータリーポンプの説明図である。図5に示すよう
に、このロータリーポンプは、ローターハウジング31
と図示しない一対のサイドハウジングとにより形成され
るローター室32内にローター33が支持されてなるも
のであり、ローターハウジング31を形成する母材1の
内周面に溶射膜2を有するポンプ用摺動部材を備えてい
る。そして、ローター33に形成されている複数のベー
ン溝34内にはそれぞれアルミニウム合金製ベーン35
が摺動可能に嵌挿されている。ローター33が回転する
と、ベーン35はその先端をローターハウジング31の
内周面に常に接触させた状態でベーン溝33内で摺動
し、これにより流体の吸入・圧縮・吐出を行う。ここ
で、ローターハウジング31の内周面には溶射膜2が形
成されているので、ローターハウジング31の内周面の
耐摩耗性が高く、またベーン35の先端の摩耗も少な
い。
【0021】図6は、上記のポンプ用摺動部材を用いて
なる揺動ピストン型ポンプの説明図であり、このポンプ
においては、シリンダー41を形成する母材1の内周面
に溶射膜2を有するポンプ用摺動部材を備えている。こ
の揺動ピストン型ポンプにおいては、シリンダー41内
に嵌挿されたピストン42の揺動により流体の吸入・圧
縮・吐出が行われるが、シリンダー41の内周面には溶
射膜2が形成されているので、シリンダー41の内周面
の耐摩耗性が高く、またピストン42に装着されている
ピストンリングの摩耗も少ない。
なる揺動ピストン型ポンプの説明図であり、このポンプ
においては、シリンダー41を形成する母材1の内周面
に溶射膜2を有するポンプ用摺動部材を備えている。こ
の揺動ピストン型ポンプにおいては、シリンダー41内
に嵌挿されたピストン42の揺動により流体の吸入・圧
縮・吐出が行われるが、シリンダー41の内周面には溶
射膜2が形成されているので、シリンダー41の内周面
の耐摩耗性が高く、またピストン42に装着されている
ピストンリングの摩耗も少ない。
【0022】次に、このポンプ用摺動部材を用いてなる
カーエアコン用コンプレッサについての実験例を示す。実験例 内径82mm、巾40mmのアルミニウム合金鋳物(A
DC12)製のカーエアコン用コンプレッサーシリンダ
ーの内周面に、325メッシュのふるいを通過させたF
e−0.8%Cの粉末を用いて厚さ約300μmの溶射
膜をHVOF溶射法により形成した。
カーエアコン用コンプレッサについての実験例を示す。実験例 内径82mm、巾40mmのアルミニウム合金鋳物(A
DC12)製のカーエアコン用コンプレッサーシリンダ
ーの内周面に、325メッシュのふるいを通過させたF
e−0.8%Cの粉末を用いて厚さ約300μmの溶射
膜をHVOF溶射法により形成した。
【0023】具体的には、カーエアコン用コンプレッサ
ーシリンダーの内周面に、予めショットブラストにより
50μm程度の粗さを持たせ、溶射前に、この内周面の
温度を180℃以下に抑える予備加熱を行った。
ーシリンダーの内周面に、予めショットブラストにより
50μm程度の粗さを持たせ、溶射前に、この内周面の
温度を180℃以下に抑える予備加熱を行った。
【0024】次に、このカーエアコン用コンプレッサー
シリンダーの内周面にHVOF溶射を行った。このHV
OF溶射における使用ガンおよび使用燃料は次の通りで
ある。
シリンダーの内周面にHVOF溶射を行った。このHV
OF溶射における使用ガンおよび使用燃料は次の通りで
ある。
【0025】使用ガン:メテコ社製溶射ガン 使用燃料:プロピレン75%−プロパン25%混合ガス 得られた溶射膜の組織についての顕微鏡写真を図7およ
び図8に示す。なお、図7はノーエッチング、100倍
の顕微鏡写真であり、図8はナイタル腐食、200倍の
顕微鏡写真である。
び図8に示す。なお、図7はノーエッチング、100倍
の顕微鏡写真であり、図8はナイタル腐食、200倍の
顕微鏡写真である。
【0026】また、この溶射膜について、密着力、引張
強さ、相手材摩耗量および硬さをそれぞれ次のようにし
て評価した。結果を表1に示す。 密着強度試験:テストピースについて密着強度試験を行
った。
強さ、相手材摩耗量および硬さをそれぞれ次のようにし
て評価した。結果を表1に示す。 密着強度試験:テストピースについて密着強度試験を行
った。
【0027】具体的には、溶射したテストピースの溶射
層を接着剤を介して引張試験用テストピース(直径2.
5cm)を作成し、一定荷重速度でテストピースを引張
り、溶射層がテストピースから剥離したときの引張荷重
を測定し、下記の式により密着強度(kg/cm2 )を
求めた。
層を接着剤を介して引張試験用テストピース(直径2.
5cm)を作成し、一定荷重速度でテストピースを引張
り、溶射層がテストピースから剥離したときの引張荷重
を測定し、下記の式により密着強度(kg/cm2 )を
求めた。
【0028】密着強度(kg/cm2 ) =[引張荷重(kg)]
/[試験片面積(cm2 )] なお、試験機には万能試験機を使用した。 引張強さ試験:上記密着強度試験におけるのと同様の万
能試験機を使用してJIS H8664に従って引張強
さ試験を行った。
/[試験片面積(cm2 )] なお、試験機には万能試験機を使用した。 引張強さ試験:上記密着強度試験におけるのと同様の万
能試験機を使用してJIS H8664に従って引張強
さ試験を行った。
【0029】相手材摩耗量:テストピースについて以下
の条件で基礎摩耗試験を行った。 試験機:アムスラー型摩耗試験機 周速:1m/s 荷重:10kgf 潤滑油:ISO VGD56 油温:75℃±2.5℃ 時間:7時間 相手材:過共晶Al−Si合金 硬さ試験:テストピースについて以下の条件で硬さ試験
を行った。
の条件で基礎摩耗試験を行った。 試験機:アムスラー型摩耗試験機 周速:1m/s 荷重:10kgf 潤滑油:ISO VGD56 油温:75℃±2.5℃ 時間:7時間 相手材:過共晶Al−Si合金 硬さ試験:テストピースについて以下の条件で硬さ試験
を行った。
【0030】試験機:ビッカース硬度計 荷重:100g 一方、上記と同様のカーエアコン用コンプレッサーシリ
ンダーの内周面に、従来の二層ガス溶射法を採用して厚
さ約300μmの溶射膜を形成した。この溶射膜の組織
についての顕微鏡写真を図9および図10に示す。な
お、図9はノーエッチング、100倍の顕微鏡写真であ
り、図10はナイタル腐食、200倍の顕微鏡写真であ
る。
ンダーの内周面に、従来の二層ガス溶射法を採用して厚
さ約300μmの溶射膜を形成した。この溶射膜の組織
についての顕微鏡写真を図9および図10に示す。な
お、図9はノーエッチング、100倍の顕微鏡写真であ
り、図10はナイタル腐食、200倍の顕微鏡写真であ
る。
【0031】また、この溶射膜について、密着力、引張
強さ、相手材摩耗量および硬さのそれぞれを上記と同様
にして評価した。結果を表1に示す。
強さ、相手材摩耗量および硬さのそれぞれを上記と同様
にして評価した。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】 結果の検討 溶射膜組織の顕微鏡写真および表1から明らかなよう
に、HVOF溶射法により形成した溶射膜は従来の二層
ガス溶射法により形成した溶射膜に比べて気孔が少なく
緻密であり、酸化被膜も少なく、密着力、引張強さおよ
び硬さに優れているとともに摩耗量が少ないことが確認
された。
に、HVOF溶射法により形成した溶射膜は従来の二層
ガス溶射法により形成した溶射膜に比べて気孔が少なく
緻密であり、酸化被膜も少なく、密着力、引張強さおよ
び硬さに優れているとともに摩耗量が少ないことが確認
された。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、以上の構成としたの
で、精密に設計された耐摩耗性金属粉末の特性が過熱や
酸化により変質することが排除され、したがって、耐摩
耗性金属粉末の所期の特性が維持され、緻密で密着力が
高く、剥離しにくい被膜を有するポンプ用摺動部材と、
このポンプ用摺動部材を用いてなり、摺動耐摩耗性に優
れた流体ポンプとが提供される。
で、精密に設計された耐摩耗性金属粉末の特性が過熱や
酸化により変質することが排除され、したがって、耐摩
耗性金属粉末の所期の特性が維持され、緻密で密着力が
高く、剥離しにくい被膜を有するポンプ用摺動部材と、
このポンプ用摺動部材を用いてなり、摺動耐摩耗性に優
れた流体ポンプとが提供される。
【図1】本発明のポンプ用摺動部材の一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明のポンプ用摺動部材の製造に好適に用い
られる溶射ガンの一例を模式的に示す断面説明図であ
る。
られる溶射ガンの一例を模式的に示す断面説明図であ
る。
【図3】本発明のポンプ用摺動部材を製造する際の母材
と溶射ガンとの位置関係の一例を示す説明図である。
と溶射ガンとの位置関係の一例を示す説明図である。
【図4】本発明のポンプ用摺動部材を製造する際の母材
と溶射ガンとの位置関係の他の一例を示す説明図であ
る。
と溶射ガンとの位置関係の他の一例を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の流体用ポンプの一実施例を示す説明図
である。
である。
【図6】本発明の流体用ポンプの他の実施例を示す説明
図である。
図である。
【図7】HVOF溶射法により得られた溶射膜の組織の
顕微鏡写真である(ノーエッチング、100倍)。
顕微鏡写真である(ノーエッチング、100倍)。
【図8】HVOF溶射法により得られた溶射膜の組織の
顕微鏡写真である(ナイタル腐食、200倍)
顕微鏡写真である(ナイタル腐食、200倍)
【図9】二層ガス溶射法により得られた溶射膜の組織の
顕微鏡写真である(ノーエッチング、100倍)。
顕微鏡写真である(ノーエッチング、100倍)。
【図10】二層ガス溶射法により得られた溶射膜の組織
の顕微鏡写真である(ナイタル腐食、200倍)
の顕微鏡写真である(ナイタル腐食、200倍)
【図11】従来の流体用ポンプの一構成例を示す説明図
である。
である。
【図12】従来の流体用ポンプを構成するローターハウ
ジングの一例を示す断面図である。
ジングの一例を示す断面図である。
1…母材 2…溶射膜 31…ローターハウジング 32…ローター室 33…ローター 34…ベーン溝 35…ベーン 41…シリンダ 42…ピストン
Claims (3)
- 【請求項1】 母材上に溶射膜を有するポンプ用摺動部
材において、前記溶射膜が、HVOF溶射法により耐摩
耗性金属粉末を半溶融状態に加熱しつつ秒速500m以
上の速度に加速した状態で前記母材に衝突させたものを
急速冷却してなり、かつ該溶射膜の空孔率が5体積%以
下であることを特徴とするポンプ用摺動部材。 - 【請求項2】 ローターハウジングと一対のサイドハウ
ジングとにより形成されるローター室内にローターが支
持され、このローターには複数のベーン溝が形成され、
各ベーン溝にはベーンが嵌装されて前記ローターの回転
に伴う各ベーンの摺動により流体の吸入・圧縮・吐出を
行う流体用ポンプにおいて、前記ローターハウジングが
内周面に溶射膜を備えるポンプ用摺動部材からなり、前
記溶射膜が、HVOF溶射法により耐摩耗性金属粉末を
半溶融状態に加熱しつつ秒速500m以上の速度に加速
した状態で母材に衝突させたものを急速冷却してなると
ともに空孔率が5体積%以下であることを特徴とする流
体用ポンプ。 - 【請求項3】 ピストンの往復運動によりシリンダ内の
容積を変化させて流体の吸入・圧縮・吐出を行う流体用
ポンプにおいて、前記シリンダが内周面に溶射膜を備え
るポンプ用摺動部材からなり、前記溶射膜がHVOF溶
射法により耐摩耗性金属粉末を半溶融状態に加熱しつつ
秒速500m以上の速度に加速した状態で母材に衝突さ
せたものを急速冷却してなるとともに空孔率が5体積%
以下であることを特徴とする流体用ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10228592A JPH05272470A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | ポンプ用摺動部材および流体用ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10228592A JPH05272470A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | ポンプ用摺動部材および流体用ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05272470A true JPH05272470A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=14323344
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10228592A Pending JPH05272470A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | ポンプ用摺動部材および流体用ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05272470A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999047723A1 (en) * | 1998-03-14 | 1999-09-23 | Dana Corporation | Forming a plain bearing lining |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP10228592A patent/JPH05272470A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999047723A1 (en) * | 1998-03-14 | 1999-09-23 | Dana Corporation | Forming a plain bearing lining |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0825272A2 (en) | High speed thermal spray coating method | |
| US6562480B1 (en) | Wear resistant coating for piston rings | |
| JP3187847B2 (ja) | ディーゼル型内燃機関のシリンダライナー、ピストン、ピストンスカート部又はピストンリングのようなシリンダ要素及び該機関のピストンリング | |
| GB2305939A (en) | Thermally depositing a composite coating based on iron oxide | |
| JP2001507774A (ja) | 摩耗性シール | |
| US20050016489A1 (en) | Method of producing coated engine components | |
| EP1985856A1 (en) | Compressor swash plate and method of manufacturing the same | |
| JP2008534788A (ja) | 耐摩耗性金属マトリックス複合体コーティング層形成方法及びこれを利用して製造されたコーティング層 | |
| EP2413006B1 (en) | Piston ring | |
| JP3939814B2 (ja) | 酸素圧縮機囲い板及びその製造方法 | |
| Barbezat | The state of the art of the internal plasma spraying on cylinder bore in AlSi cast alloys | |
| US3833321A (en) | Wear-resistant coating for rotary engine side housing and method of making | |
| WO2012005944A1 (en) | Low-friction surface coatings and methods for producing same | |
| US6926779B1 (en) | Lead-free copper-based coatings with bismuth for swashplate compressors | |
| Barbezat et al. | Advantages for automotive industry of plasma spray coating of Ai–Si cast alloy cylinder bores | |
| US20100087346A1 (en) | Solid film lubricated high oxidation temperature rhenium material | |
| KR102466364B1 (ko) | 쇼트-피닝된 런닝-인 층을 가지는 피스톤 링 및 이를 제조하기 위한 방법(piston ring with shot-peened running-in layer and method for the production thereof) | |
| JPH05272470A (ja) | ポンプ用摺動部材および流体用ポンプ | |
| EP0933447B1 (en) | Ceramic dispersion plating process | |
| US3758124A (en) | Nickel-aluminum-titanium oxide flame-spray coating for bearing and piston ring member wear surfaces | |
| JP2003138367A (ja) | 溶射皮膜、溶射皮膜の形成方法及び溶射原料粉末 | |
| US20070099015A1 (en) | Composite sliding surfaces for sliding members | |
| JP2825884B2 (ja) | ピストンリング及びその製造方法 | |
| JP2007314839A (ja) | ピストンリング用溶射皮膜及びそのピストンリング | |
| JP3602918B2 (ja) | 高速フレーム溶射方法 |