JPH05272922A - 視覚センサ装置 - Google Patents

視覚センサ装置

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JPH05272922A
JPH05272922A JP5031146A JP3114693A JPH05272922A JP H05272922 A JPH05272922 A JP H05272922A JP 5031146 A JP5031146 A JP 5031146A JP 3114693 A JP3114693 A JP 3114693A JP H05272922 A JPH05272922 A JP H05272922A
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JP
Japan
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visual
light
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JP5031146A
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English (en)
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Haruhiko Shimoji
治彦 下地
Koji Naemura
康次 苗村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マーカ個数を削減してマーカの取付面積を縮
小し、また、対象物の急移動時にもマーカを見失わず、
さらにマーカの間隔を大きくして、対象物の位置、姿勢
を高精度測定する。 【構成】 2台以上の視覚入力装置4A,4Bを用いて
計測距離が大のときマーカ2A,2B,2Dを共用計測
し、また、2個目以後のマーカ像の発見では、最初より
小さな捜索領域を設定し、さらに、3個のマーカ2A,
2Bを視覚入力装置4から見て「く」の字形に立体配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動的に対象物を操
作したり対象物体に近接する際に、この対象物の3次元
の位置、姿勢を検出するのに用いる視覚センサ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は例えば第2回SAIRAS実行
委員会発行,第2回宇宙用人工知能/ロボット/オート
メーション シンポジウム(昭和63年11月17,1
8日)講演集,P51〜P54に示された従来の視覚セ
ンサ装置を示す構成図であり、図において、1は対象
物、2Aは対象物1上あるいはその近辺に置かれるマー
カ、3は対象物1から離れて置かれるマーカ2Bを支持
する支持器、4はマーカ2A,2Bを撮像するCCDカ
メラ等の視覚入力装置、5は視覚入力装置4が出力する
画像に基づいて対象物1の位置や姿勢を算出する計算機
(算出装置)、6は視覚入力装置4の視野を示してい
る。
【0003】次に動作について説明する。まず、視覚入
力装置4はマーカ2A,2Bを撮像する。3次元的に配
されたマーカ2A,2Bは、視覚入力装置4によって画
像に投影変換され、視覚入力装置4により得られた画像
は計算機5に入力される。計算機5では各マーカ2A,
2Bの相対的位置関係(距離、角度など)を用いて、撮
像面上のマーカの位置から対象物1の位置や姿勢を求め
る。
【0004】図20は例えば日本機械学会,ロボティク
ス・メカトロニクス講演会’90(1990年6月8
日,9日),講演論文集,P287〜P290に示され
た従来の対象物の検出処理方法を示す説明図であり、図
において、10はCCDカメラなどの視覚入力装置によ
り得た入力画像、8は対象物像、7は対象物像8を捜索
するために設定した捜索領域を示す。
【0005】次に動作について説明する。まず、画像中
に対象物1を捜索する捜索領域7を設定する。これは画
面全体を捜索領域とすると処理時間がかかるため、捜索
領域を限定することでデータ数を減らして高速化を図る
ための措置である。計測開始時には、捜索領域7の位置
はオペレータが指示する。
【0006】2回目以降の計測からは、以前の計測結果
から対象物像8の出現位置を予測し、その周辺に捜索領
域を設定する。画面の中の対象物像8の位置がわかれ
ば、対象物1はある既知の平面上にあるという条件を用
いて、対象物1の位置を算出する。
【0007】図21は例えば第2回SAIRAS実行委
員会発行,第2回宇宙用人工知能/ロボット/オートメ
ーション シンポジウム(昭和63年11月17日,1
8日)講演集,P51〜P54に示された従来の視覚セ
ンサ装置を示す構成図であり、図において、1は対象
物、2A,2Bは対象物1上あるいは対象物1の近辺に
置かれるマーカである。
【0008】3は対象物1から離れて置かれるマーカ2
Bを支持する支持器、4はマーカ2A,2Bを撮像する
CCDカメラ等の視覚入力装置、5は視覚入力装置4が
出力する画像に基づいて、対象物1の位置や姿勢を算出
する計算機(算出装置)、6は視覚入力装置4の視野を
示している。
【0009】次に動作について説明する。視覚入力装置
4はマーカ2A,2Bを撮像する。3次元的に配された
各マーカ2A,2Bは、視覚入力装置4により画像に投
影変換される。視覚入力装置4はそのデータ画像を計算
機5に出力する。計算機5は各マーカ2A,2Bの相対
的位置関係(距離,角度など)を用いて、画像中のマー
カ像の位置から姿勢を求める。
【0010】また、従来、視覚入力装置から光を照射
し、マーカとして用いたコーナーキューブリフレクタで
反射した光を視覚入力装置で検出し、得られた画像から
対象物の位置と姿勢を検出する装置が考えられてきた。
【0011】図22は、例えば第31回宇宙科学技術連
合講演会講演集P530〜531に示された視覚センサ
装置の構成図であり、図において、1は対象物、30は
対象物1に取り付けられたマーカとしてのコーナーキュ
ーブリフレクタ、25はコーナーキューブリフレクタ3
0を照らすイルミネータ、4は視覚入力装置、20はイ
ルミネータ25から出た光を透過しコーナーキューブリ
フレクタ30で反射して返ってきた光の方向を変えて視
覚入力装置4に向かわせるハーフミラー、5は視覚入力
装置4が出力した画像から対象物1の位置と姿勢を算出
する計算機である。
【0012】次に動作について説明する。まず、イルミ
ネータ25から出た光はハーフミラー20を透過して、
対象物1上に取り付けられたコーナーキューブリフレク
タ30で反射する。コーナーキューブリフレクタ30の
特性から、反射光は入射光と平行な方向に反射し、ハー
フミラー20に至る。この光はハーフミラー20上で反
射し視覚入力装置4に到達する。コーナーキューブリフ
レクタ30は入射光に垂直な平面鏡を置くことと等価で
あるから、視覚入力装置4は4個のコーナーキューブリ
フレクタ30の位置にイルミネータ25の像を作る。計
算機5はこの画像を処理して対象物1の位置と姿勢を算
出する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の視覚センサ装置
は以上のように構成されているので、図19に示すもの
では、信頼性を高めるために2台以上の装置を冗長構成
するすることが考慮されていなかった。したがって、冗
長構成とするためには同じ装置を2台搭載しなければな
らず、マーカや視覚入力装置の占める面積や重量が大き
くなるために、他の機器の搭載の妨げになるという問題
点があった。また、従来の構成のままでマーカだけを2
台以上の装置で共用して冗長構成にしょうとすると、マ
ーカに対して視覚入力装置を傾けて取り付けることにな
り、十分な視野が確保できないという問題点があった。
【0014】図20の従来例では、捜索領域の設定方法
について特に考慮されておらず、同時に複数のマーカを
捜索する場合に適用すると、対象物の急激な運動の変化
にも対応するためには大きな捜索領域を設定しなければ
ならないが、1つの捜索領域の中に複数のマーカの像が
入ってその識別の処理が付加されたり、ほとんど動きが
ない場合にも、大きな領域を処理しなければならない等
の問題点があった。
【0015】図21の従来例では、対象物1のおおよそ
の位置と姿勢が制限されている場合には、3個のマーカ
が検出されれば、対象物1の位置と姿勢が検出できると
ころを、5個のマーカ2A,2Bを用いて冗長となって
おり、このため、マーカ配置面積が大きくなり、他の機
器を配置する面積が制限されるなどの問題点があった。
【0016】また、とびだしたマーカ2Bは後方の4個
のマーカの中央にあり、対象物1の位置や姿勢が変化し
た場合、とびだしたマーカ2Bによって、後方のマーカ
2Aが隠される可能性が高いなどの問題点があった。
【0017】また、図22の従来例では、特に相対距離
が大きく変化する場合への対応が考慮されておらず、相
対距離が小さい領域で用いるように設計した装置を相対
距離が大きい領域まで適用しようとすると、イルミネー
タ25から照射された光が作る像が小さくなるとともに
光量が減少するため、ノイズとの識別が困難になって計
測できないという問題点があった。逆に、相対距離が大
きい領域で用いるように設計した装置を相対距離が小さ
い領域まで適用しようとすると、イルミネータから照射
された光が作る像が大きくなって、1つの像として検出
することが困難であったり、処理時間が長くなるという
問題点があった。
【0018】また、特に外乱光に対する処置も施されて
おらず、ある方向からコーナーキューブリフレクタ30
に入射した外乱光は、通常はコーナーキューブリフレク
タ30の内部で3回反射して入射光と平行に反射すると
ころを、コーナーキューブリフレクタ30の内部で4回
以上反射して、入射方向からそれた方向に反射する光が
生じる。この光が視覚入力装置に入力されると、イルミ
ネータ25から照射した光の作る像の形状が崩れるため
に誤差が生じたり、この光が太陽光のように強い光であ
る場合には、スミアやブルーミングと呼ばれる現象が生
じてまったく計測ができなくなるという問題点があっ
た。この問題を避けるためには、コーナーキューブリフ
レクタの周囲にフードをつけて太陽光等がコーナーキュ
ーブリフレクタに当たらないようにする方法が考えられ
るが、イルミネータから照射される本来の信号光は遮ら
ないで外乱光のみ遮るフードは実現困難である上、フー
ドを付けると、対象物1上に複数個配置した隣のマーカ
がその陰に隠れる等の弊害がある。
【0019】また、安定的に計測するためには、イルミ
ネータから照射されてコーナーキューブリフレクタで反
射された光の作る像の輝度が、その周辺よりも大きいこ
とが必要であり、このためにコーナーキューブリフレク
タの周辺部を黒く塗装するなどの方法がとられるが、一
般にイルミネータから照射される光は太陽光に比べて非
常に弱く、太陽光が外乱として照射している状況下で
は、コーナーキューブリフレクタ部分とその周辺との間
に十分なコントラストを得ることができず、画像処理動
作が不安定になったり、使用条件を、強い外乱光がない
場合だけに限定するなどの処置をとらなければならない
という問題点があった。
【0020】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、複数の視覚入力装置を搭
載する場合でも、できるだけ狭い面積に搭載することが
できる視覚センサ装置を得ることを目的とする。
【0021】請求項2の発明は対象物の運動が急激に変
化した場合でも、処理の複雑さを増すことなく、安定し
て対象物の位置や姿勢を計測できる視覚センサ装置を得
ることを目的とする。
【0022】請求項3の発明はマーカ個数が最小となる
構成で、できるだけ高い測定精度を得るとともに、とび
だしたマーカによって後方のマーカが隠されるのを防止
できる視覚センサ装置を得ることを目的とする。
【0023】請求項4の発明は、相対距離が小さい領域
から大きな領域まで幅広い領域で対象物の位置と姿勢が
計測可能な視覚センサ装置を得ることを目的とする。
【0024】請求項5と請求項6と請求項7の発明は、
一般に太陽光等の強力な外乱光がコーナーキューブリフ
レクタに照射している場合、視覚入力装置の方へ反射す
る外乱光が発生することがあるが、その時でも反射する
外乱光を減衰させてその強度を小さくすることで、安定
してイルミネータから照射した光が作る像を抽出できる
視覚センサ装置を得ることを目的とする。
【0025】請求項8と請求項9の発明は、対象物に太
陽光などの強力な外乱光が照射している場合でも、対象
物に取り付けるコーナーキューブリフレクタ等のマーカ
とその周辺とのコントラストを十分大きくし、安定して
マーカ像を抽出できる視覚センサ装置を得ることを目的
とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る視
覚センサ装置は、対象物上に近接して配置された複数組
のマーカと、該マーカに対向する位置に配置されて、各
組のマーカを撮像する複数の視覚入力装置とを備えて、
計算機に、上記対象物までの距離が小さい領域では、各
視覚入力装置に対向するマーカのマーカ像のみから上記
位置や姿勢を算出させ、上記対象物までの距離が大きい
領域では、各視覚入力装置に対向するマーカおよびこれ
に隣接する他のマーカの各マーカ像に基づき、上記対象
物の位置や姿勢を算出させるようにしたものである。
【0027】請求項2の発明に係る視覚センサ装置は、
対象物上に近接して配置された複数のマーカと、該マー
カに対向する位置に配置されて、これらのマーカを撮像
する視覚入力装置とを備えて、計算機に、最初のマーカ
の捜索過程では出現位置が予測されたマーカ像の周辺に
大きな捜索領域を設定して捜索を行わせ、一方、2個目
のマーカ像からは、上記予測されたマーカ像の出現位置
と最初の捜索で得られたマーカ像の出現位置との情報か
ら、小さい捜索領域の設定で捜索を行わせて、対象物の
位置や姿勢を算出させるようにしたものである。
【0028】請求項3の発明に係る視覚センサ装置は、
対象物上に配置された2個のマーカと、これらの各マー
カを結ぶ直線から外れた位置において、上記各マーカの
配置面とは異なる面に配置された1個のマーカと、上記
各マーカに対向する位置に配置されて、これらの各マー
カを撮像する視覚入力装置とを備えて、該視覚入力装置
が出力するマーカ像に基づいて、計算機に上記対象物の
位置や姿勢の算出を行わせるようにしたものである。
【0029】請求項4の発明に係る視覚センサ装置は、
対象物上に鏡面反射するマーカを配置すると共に、視覚
入力装置の周辺に複数個の光源からなるイルミネータを
配置し、例えば対象物と視覚入力装置の相対距離が小さ
い領域では、視覚入力装置の光軸に近い光源だけを点灯
し、相対距離が大きくなるにつれてしだいに視覚入力装
置の光軸から離れた光源も点灯するようにして、マーカ
に反射したイルミネータの像の大きさを変化させるよう
にしたものである。
【0030】請求項5の発明に係る視覚センサ装置は、
対象物上にマーカとしてコーナーキューブリフレクタを
配置し、コーナーキューブリフレクタの入射面の半径ま
たは入射面を多角形に加工してある場合にはその外接円
の半径をr、使用条件下にてコーナーキューブリフレク
タの入射面の法線とイルミネータから照射されてコーナ
ーキューブリフレクタに入射する光とのなす角度の最大
値をθ、コーナーキューブリフレクタの屈折率をn、コ
ーナーキューブリフレクタの入射面に垂直な方向の長さ
をhとした場合、
【数1】を満たすようにしたものである。
【0031】請求項6の発明に係る視覚センサ装置は、
コーナーキューブリフレクタの反射面の外周に近い部分
での光の反射を抑えたものである。
【0032】請求項7の発明に係る視覚センサ装置は、
コーナーキューブリフレクタの反射面の有効反射領域の
半径をR、コーナーキューブリフレクタの入射面に垂直
な方向の長さをh、この装置の使用条件の中でコーナー
キューブリフレクタの入射面の法線とイルミネータから
照射してコーナーキューブリフレクタに入射する光との
なす角度の最大値をθ、コーナーキューブリフレクタの
屈折率をnとした場合、コーナーキューブリフレクタの
反射面の外周に近い部分での光の反射を抑えて有効反射
領域を狭めることで、
【数2】を満たすようにしたものである。
【0033】請求項8の発明に係る視覚センサ装置は、
マーカ周辺の対象物の表面の法線とイルミネータから照
射してマーカに入射する光とのなす角度を大きくしたも
のである。
【0034】請求項9の発明に係る視覚センサ装置は、
マーカの周辺の対象物の表面を三角波状に加工したもの
である。
【0035】
【作用】請求項1の発明における計算機は、対象物まで
の距離が小さい時には、各視覚入力装置の前方に配置し
たマーカを用いて計測し、対象物までの距離が大きい時
には、各々の視覚入力装置前方のマーカと、これに互い
に近接した視覚入力装置前方の他のマーカとを合わせて
用いて計測することにより、対象物までの距離が変化し
た時にも、マーカの配置面積を大きくすることなく、高
い計測精度を維持しながら、冗長な視覚センサ装置を構
成可能にする。
【0036】請求項2の発明における計算機は、2個目
からのマーカ捜索では、予測されたマーカの出現位置
と、最初の捜索で得たマーカの出現位置との情報から、
小さい捜索領域を設定して、対象物の位置や姿勢を高速
に算出可能にする。
【0037】請求項3の発明における対象物上の3個の
マーカは、視覚入力装置の長方形の視野を有効に利用
し、視覚入力装置から見て`く´の字に配置させること
により、とびだしたマーカと後方の他のマーカで作られ
る空間を広くし、高い測定精度が得られるようにし、ま
た、とびだしたマーカと後方の他のマーカの平面的な間
隔を広くすることで、後方のマーカがとびだしたマーカ
の影になる可能性を低減させると共に、計算機による位
置や姿勢の算出結果を信頼性の高いものとする。
【0038】請求項4の発明におけるイルミネータは、
相対距離が小さい領域では視覚入力装置の光軸に近い光
源だけを点灯し、イルミネータから照射した光が作る像
の面積を小さく保つことで、この像を抽出する処理を簡
単化して、処理速度を短くする。また、相対距離が大き
くなるとそのままではしだいに像が小さくなるとともに
光量が減少するが、視覚入力装置の光軸から離れた光源
も点灯することによって、イルミネータから照射した光
が作る像の面積を大きく維持するとともに光量を増し、
ノイズとの識別を容易にする。
【0039】請求項5の発明におけるコーナーキューブ
リフレクタは、通常のものよりも入射面に垂直な方向に
長くしたことにより、通常のコーナーキューブリフレク
タでは斜めから入射した外乱光がほとんど減衰すること
なく視覚入力装置の方へ反射することがあったが、この
ような外乱光を反射率を小さくした側面に当てて減衰さ
せるようにしたものである。これによって、コーナーキ
ューブリフレクタに照射した外乱光のうち視覚入力装置
の方へ反射する光は減衰して計測に問題とならない強度
となる。
【0040】請求項6と請求項7の発明におけるコーナ
ーキューブリフレクタは、反射面の周辺部での光の反射
を抑えてあるので、通常のコーナーキューブリフレクタ
では斜めから入射した外乱光がほとんど減衰することな
く視覚入力装置の方へ反射することがあったが、このよ
うな外乱光を反射を抑えた面にあてて減衰させるように
したものである。これによって、コーナーキューブリフ
レクタに照射した外乱光のうち視覚入力装置の方へ反射
する光は減衰して計測に問題とならない強度となる。
【0041】請求項8の発明における対象物は、マーカ
周辺の対象物の表面の法線とイルミネータから照射して
マーカに入射する光とのなす角度を大きくしたので、強
力な太陽光などが照射してもマーカ周辺にあった光は視
覚入力装置以外の方向へ反射するため、視覚入力装置か
ら見るとマーカ周辺部は暗く観測されるようにしたもの
で、マーカ像とその周辺部との間に大きなコントラスト
が得られ安定してマーカ像の抽出が行える。
【0042】請求項9の発明における対象物は、マーカ
の周辺の表面を三角波状に加工しているので、強力な太
陽光などが照射しても三角波状に加工した面で反射した
光は視覚入力装置以外の方向へ反射したり減衰したりす
るために、視覚入力装置から見るとマーカ周辺部は暗く
観測される。このため、マーカ像とその周辺部との間に
大きなコントラストが得られ、安定してマーカ像の抽出
が行える。
【0043】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1の発明の一実施例による視覚セン
サ装置を示す図であり、図1において、1は対象物、2
A,2Dは対象物1上あるいはその近辺に置かれるマー
カ、3A,3Bは対象物1から離れて置かれるマーカ2
B,2Eを支持する支持器、4A,4Bはマーカ2A,
2B,2D,2Eを撮像するCCDカメラ等の視覚入力
装置、5A,5Bは視覚入力装置が出力する画像に基づ
いて対象物1の位置や姿勢を算出する計算機(算出装
置)、6A,6B,6C,6Dは視覚入力装置4A,4
Bの視野を示している。
【0044】また、視覚入力装置4A,4Bの前方には
対象物1までの距離が小さい時に用いるマーカセットの
みを配置し、対象物1までの距離が大きい時にはお互い
のマーカを共有することで、従来距離が大きくなった時
の精度の劣化を防ぐために追加していたマーカをなく
し、マーカの個数を削減し、配置面積を小さくしたもの
である。
【0045】次に動作について説明する。まず、対象物
1までの距離が小さい時には、視覚入力装置4Aは、対
象物1上のマーカ2A,2Bを撮像し、計算機5Aは撮
像された画像上のマーカ2A,2Bのデータから対象物
1の位置や姿勢を算出する。同様に、視覚入力装置4B
は、対象物1上のマーカ2D,2Eを撮像し、計算機5
Bは撮像された画像上のマーカ2D,2Eのデータから
対象物1の位置や姿勢を算出する。
【0046】これに対して、対象物1までの距離が大き
い時には、視覚入力装置4Aは対象物1上のマーカ2
A,2B,2D,2Eを撮像し、計算機5Aは撮像され
た画像上のマーカ2A,2B,2D,2Eのデータから
対象物1の位置や姿勢を算出する。同様に、視覚入力装
置4Bは対象物1上のマーカ2A,2B,2D,2Eを
撮像し計算機5Bは撮像された画像上のマーカ2A,2
B,2D,2Eのデータから対象物1の位置や姿勢を算
出する。すなわち、この実施例では対象物1までの距離
が大きいときに、精度の劣化を抑えるためにマーカを追
加することはしないが、近接した各視覚入力装置4A,
4B用に配置されたマーカを共有することで、精度を落
とすことなく上記位置などの計測が行える。
【0047】なお、上記実施例では冗長構成のために2
台の視覚センサを搭載する場合を示したが、3台以上搭
載してもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0048】また、上記実施例では対象物1までの距離
が小さい時には近接した視覚入力装置4A,4B同士で
のマーカの共有はしないが、対象物1までの距離が小さ
い時にも隣り合った視覚センサでマーカを共有すること
により、さらにマーカ個数の削減、配置面積の縮小を図
ることができる。
【0049】実施例2.図2は請求項2の発明の一実施
例を示し、図において、1は対象物1、2はこの対象物
1上に置かれた複数のマーカ、4はマーカ2を撮像する
CCDカメラなどの視覚入力装置、5は計算機である。
また、図3において、10は視覚入力装置4により得ら
れる入力画像、11は最初に発見しょうと試みるマーカ
像、14はその他のマーカ像、15はマーカ像11を発
見するために設定した捜索領域、16はマーカ像14を
発見するために設定した捜索領域である。
【0050】次に動作について説明する。まず、視覚入
力装置4は対象物1上のマーカ2を撮像し、計算機5は
入力した画像を処理して、対象物1の位置や姿勢を算出
する。画像の処理は以下のように行う。
【0051】まず、以前の計測結果からマーカ像11の
出現位置を予測し、その周辺に大きな捜索領域15を設
定する。最初の計測の時には、事前の情報が無く、出現
位置を予測することができないため、オペレータが出現
位置を指示したり、特殊な方法によるマーカ像11の捜
索を行うことになる。
【0052】また、捜索領域の大きさは、対象物1の最
大速度の運動に追従できるように設定する。従って、隣
のマーカ像14がその設定領域に含まれる可能性があ
る。設定領域を捜索し、マーカ像を発見した時、2個以
上のマーカ像11、14が検出された場合には、予測さ
れるマーカ像の出現順序と比較して、対象とするマーカ
像11を決定する。
【0053】マーカ像11が発見されれば、予測したマ
ーカ像11の位置と実際の位置との差を求め、マーカ像
11以外のマーカ像14の出現予測位置にこの差を足し
合わせることで出現予測位置を修正する。これによっ
て、出現位置の予測精度が高まるため、修正した予測位
置周辺に小さな捜索領域16を設定するだけで、マーカ
像14を発見できる。
【0054】こうして、すべてのマーカ像11、14が
検出されれば、それらの画像中の出現位置から対象物の
位置や姿勢を算出する。
【0055】実施例3.図4は請求項3の発明の一実施
例を示す。図において、2Aは視覚入力装置4の視野に
相似な長方形17の互いに向かい合う2つの頂点上に配
された2個のマーカ、2Bは長方形の中心からずれた位
置で、上方にとびだしたマーカ、17は仮想的に想定さ
れた上記長方形、3はマーカ2Bの支持器、4は視覚入
力装置、5は計算機、6は視覚入力装置の視野である。
【0056】次に動作について説明する。まず、視覚入
力装置4は従来の場合と同様に、対象物1のマーカ2
A,2Bを撮像し、計算機5は撮像された画像中のマー
カ2A,2Bのマーカ像位置から対象物1の位置や姿勢
を算出する。
【0057】ここで、対象物1上の適当な位置に、視覚
入力装置4の視野に相似で、対象物1が測定条件中の任
意の位置、姿勢をとっても視野からはみださない長方形
17を想定する。そして、その長方形17の向かい合う
頂点上に2個のマーカ2Aを配置する。次に、長方形の
中心から上記2個のマーカ2Aを結ぶ直線としての対角
線18に垂直で長方形の中心を通る直線19上で、しか
も長方形17の中心からずれた位置から上方にとびだし
た位置に、1個のマーカ2Bを配置し、このマーカ2B
を支持器3で支持する。
【0058】こうすることにより、視覚入力装置4の方
向から見た場合、マーカ2Bは2個のマーカ2Aを結ぶ
直線からずれた位置にあるため、マーカ2Bが各マーカ
2Aを結ぶ直線上にある場合に比べて、マーカ2Aとマ
ーカ2Bによって作られる空間が広くなる。また、マー
カ2Aとマーカ2Bの平面的な距離も大きくなる。さら
に、マーカ2Bによってマーカ2Aが隠されるのを防止
できる。
【0059】なお、上記実施例ではマーカ2A,2Bが
合わせて3個だけの場合を示したが対象物1までの距離
が大きい場合の計測にも合わせて用いられるように、マ
ーカ2A,マーカ2Bの周囲の他にマーカを配置し、対
象物1までの距離が小さい時にはマーカ2Aとマーカ2
Bだけを用いて計測するが、距離が大きい時には追加し
たマーカも合わせて計測に用いることで測定精度を高め
ることができる。
【0060】また、上記実施例ではマーカ2Bは直線1
9上としたが、視覚入力装置4の視野の形状に合わせて
位置をずらせることもできる。
【0061】実施例4.図5は請求項4の発明の一実施
例の全体構成図、図6は同実施例におけるイルミネータ
の正面図である。図において、1は対象物、2は対象物
1に取り付けた鏡面反射するマーカ、3は視覚入力装
置、25は視覚入力装置4に取り付けたイルミネータ、
25a,25b,25cはイルミネータ25を構成する
光源で、25aは3重に配置した中で最も内側の光源、
25bは3重に配置した中で中央の光源、25cは3重
に配置した中で最も外側の光源、24はイルミネータ2
5の中央にあけた穴で視覚入力装置4に光を通すもの、
5は視覚入力装置4が出力する画像を処理して対象物1
の位置や姿勢を算出する計算機を示す。
【0062】図7は視覚入力装置4の光軸の周囲に多重
に配置した光源25a,25b,25cのうち、25a
と25bだけを点灯した場合と25a,25b,25c
をすべて点灯した場合について、相対距離を変化させて
視覚入力装置4の1個の受光素子に集光する光エネルギ
ーを測定した結果を示す。
【0063】次に動作について説明する。まず、イルミ
ネータ25の光源25a,25b,25cを点灯する
と、この光は対象物1に取り付けたマーカ2で反射し、
イルミネータ25の中央にあけた穴24を通って、視覚
入力装置4に到達する。マーカ2では、鏡面反射するた
め、イルミネータ25の光源の形状がそのまま視覚入力
装置4に捉えられる。すなわち、マーカ2のある位置
に、穴8に対応する中央部分が暗くなったドーナツ状の
像が作られる。対象物1上に複数のマーカ2を配置して
おけば、ドーナツ状の像がマーカ2の個数だけ得られ、
これらの像の位置から対象物1の位置と姿勢が算出でき
る。
【0064】動作を開始するときには、3重に配置した
光源25a,25b,25cをすべて点灯して画像を入
力し、得られた画像から対象物1の位置と姿勢を算出す
る。次回からは、前回の計測で得られた位置に対応し
て、相対距離が小さければ一番内側の光源25aのみ点
灯して画像を入力することで、像の大きさを小さく抑
え、画像の中からこの像を抽出する処理の負荷を低減
し、高速な処理を実現する。相対距離が中くらいと判断
された場合には、最も内側と真ん中の光源25a,25
bを点灯して画像を入力し計測処理を行う。このように
することで適切な像の大きさと光量を得る。また、相対
距離が大きいと判断された場合には、3重の光源25
a,25b,25cをすべて点灯して画像を入力するこ
とで、像をできるだけ大きくするとともに光量を増すこ
とで、ノイズとの識別を確実なものにする。
【0065】図7には、内側から2重の光源25a,2
5bを点灯した場合と、3重の光源25a,25b,2
5cをすべて点灯した場合の、各相対距離で視覚入力装
置4の1個の受光素子に集光する光量(エネルギー)を
測定した結果を示す。図中、□で示したものが光源25
a,25b,25cをすべて点灯した場合で、○で示し
たものが光源25aと25bだけ点灯した場合である。
傾向として、ある一定の距離までは急激に減少するが、
その距離を越えるとほぼ一定となり、やがてまた減少し
はじめる。これは、距離が近い領域では1個の受光素子
には1個の光源から出た光だけが集光するためほぼ距離
の2乗に反比例して減少し、ある距離を越えると多数配
置した隣の光源の光が1個の受光素子に集光するように
なるため、1個の光源から来る光は距離の2乗に反比例
して減少するが、距離の2乗に比例した個数の光源から
出た光が1個の受光素子に集光するため、トータルした
光量は低下しなくなる。光源の個数は有限であるから、
やがてまた光量は減少しはじめる。すなわち、点灯する
光源の個数を距離の2乗に比例して増やしていけば、遠
方まである一定の光量を維持できる。
【0066】図7の例でも、ほぼこの傾向が認められ
る、距離が約4mまでは光量が急激に減少するが、その
後はほとんど変化せず、光源25aと25bを点灯した
場合では約10mから再び減少しはじめ、光源25aと
25bと25cを点灯した場合では、約12mから再び
減少しはじめる。個々の光源の出力を大きくすることに
は限界があるが、出力は同じままで個数を増やすことで
遠方での光量の低下を抑えることが可能である。ただ
し、距離が近い位置で多数の光源を点灯すると、マーカ
の像の大きさが大きくなって処理時間が増加するので、
この発明のように距離に応じて点灯する光源の個数を増
減する必要がある。
【0067】実施例5.図8は請求項5の発明の一実施
例を示す図、図9(a)はコーナーキューブリフレクタ
における通常の反射特性を示す斜視図、図9(b)はコ
ーナーキューブリフレクタの反射特性を等価的に2次元
で表現した説明図、図10(a)はコーナーキューブリ
フレクタにおいて入射光と平行でない反射光が発生する
例を示す図、図10(b)は本実施例による効果(入射
光と平行でない反射光を減衰させる原理)の説明図、図
11は入射光と平行でない反射光を減衰させるための条
件式の導出に用いる説明図、図12は本実施例に用いた
コーナーキューブリフレクタの入射面に垂直な方向の長
さを示す表図である。
【0068】図において、30はコーナーキューブリフ
レクタ、31,32,33はコーナーキューブリフレク
タの各面を示し、31は入射面、32は反射面、33は
反射を抑える加工を施した側面を示す。その他、図1と
同一の構成要素には同一の符号を付して重複した説明を
省略する。
【0069】視覚センサ装置全体の構成は実施例1とほ
ぼ同様であるが、マーカをコーナーキューブリフレクタ
に限定した点が実施例1と異なる。コーナーキューブリ
フレクタ30に入射した光は、通常は図9(a)に示す
ように異なる3つの反射面32で反射して再び入射面3
1から外部に出る。この時、入射光と反射光は平行にな
る。図9(a)に示した反射特性は、等価的に図9
(b)のように2次元的に扱うことができる。
【0070】図9は通常のコーナーキューブリフレクタ
の反射特性を示したが、図10(a)に示すように、斜
め方向から入射した光は入射光と平行でない方向に反射
することがある。斜め方向からコーナーキューブリフレ
クタ30に入射した光は反射面32で反射した後、他の
反射面に至らずに入射面31に到達する。この光は入射
面の法線方向との間の角度が大きいので、その一部また
は全部が、入射面31から外に出ることなく、コーナー
キューブリフレクタ30の内部に向かって反射する。そ
の後、図10(a)に示すように反射を繰り返し、やが
て入射面31から外に出る。結果的に、入射方向と反射
方向が平行でない光を生じる。すなわち、コーナーキュ
ーブリフレクタ30に太陽光等が照射していると、その
光がコーナーキューブリフレクタ部分で反射して視覚入
力装置4に入力されてしまう場合が生じる。そこで、図
10(b)に示す本実施例のようにコーナーキューブリ
フレクタ30の側面33を長くしておくと、入射面31
でコーナーキューブリフレクタ30の内部に向かって反
射する光があっても、この光は側面33に当たって減衰
する。したがって、この光が外部に出ても計測に支障の
ない強度となる。
【0071】図11は、入射光に平行でない反射光が生
じるクリティカルな状態を示しており、この図の状態よ
りもコーナーキューブリフレクタ30の入射面31に垂
直な方向の長さhが少しでも小さい場合は、入射光に平
行でない強力な反射光が生じる。この図の場合につい
て、幾何学的な方程式を解くことによって、入射光に平
行でない強力な反射光を生じさせない条件として、
【数1】が導かれる。ここで、θはこの装置の使用条件
の中でコーナーキューブリフレクタ30の入射面の法線
とイルミネータから出てコーナーキューブリフレクタ3
0に入射する光とのなす角度の最大値、rは入射面31
が円の場合にはその半径、入射面31を多角形に加工し
てある場合にはその外接円の半径、nはコーナーキュー
ブリフレクタ30の屈折率である。また、図12にはこ
の請求項5の発明を用いた場合のhとrの比を示す。併
せて、コーナーキューブリフレクタを構成するための最
小のhとrの比も示す。装置の使用条件からθが決まる
と、hとrの比に関する条件が求められる。θが大きな
場合まで装置を用いようとする程hを大きくしなければ
ならない。
【0072】実施例6.次に、請求項6と請求項7の発
明の一実施例を図について説明する。図13は本実施例
の効果として、入射光と平行でない反射光が減衰する原
理を示した説明図、図14は請求項6の発明における入
射光と平行でない反射光を減衰させるための条件式の導
出を説明する説明図、図15は本発明を適用することに
よってコーナーキューブリフレクタ30の反射特性を低
下させないことを説明する説明図である。図において、
34はコーナーキューブリフレクタ30の反射面32の
中で反射を抑える領域、36a,36b,36cはコー
ナーキューブリフレクタ30に入射し反射する光束の太
さ、39は反射面32の頂点を示し、その他、上記実施
例と同一の構成要素には同一の符号を付して重複した説
明を省略する。
【0073】実施例5では、側面を長くすることで外乱
光を減衰させたのに対し、この例ではコーナーキューブ
リフレクタ30の反射面32の一部の領域34の反射を
抑えることで、同様な効果を得るようにしている。装置
の全体の構成は図8に示した実施例5の装置と同様であ
る。コーナーキューブリフレクタ30に対してある方向
から入射した光で、反射面32で反射した後、入射面3
1でコーナーキューブリフレクタ30の内部に向かって
反射する光が存在しても、その光は反射面32の中で反
射を抑えた領域34に当たって減衰し、外部に出ても計
測に支障のない強度となる。
【0074】図14は、入射光に平行でない反射光が生
じるクリティカルな状態を示しており、反射面32の反
射を抑える領域34がこの図の状態よりも少しでも小さ
いと入射光に平行でない強力な反射光が生じてしまう。
この図の場合について、幾何学的な方程式を解くことに
よって、入射光に平行でない強力な反射光を生じさせな
い条件として、
【数2】が導かれる。ここで、θはこの装置の使用条件
の中でコーナーキューブリフレクタ30の入射面の法線
とイルミネータから照射してコーナーキューブリフレク
タに入射する光とのなす角度の最大値、Rは反射面32
の有効反射部分(領域34を除いた領域)の半径、hは
入射面31に垂直な方向の厚さ、nはコーナーキューブ
リフレクタ30の屈折率である。
【0075】図15において、36a,36b,36c
はコーナーキューブリフレクタ30に入射し反射してい
く光束の太さを示し、反射面32の頂点39を通る光束
に対して両側で同じ太さを持つ。装置の使用条件全体に
わたって安定して計測をするためには、常に一定太さ以
上の光束が確保されていなければならない。図15
(a)に示すように入射面31に垂直な方向から入射す
る場合には、この発明を用いた場合の光束36aと用い
ない場合の光束36bとを比べると、光束36aの方が
細くなっているが、もともと余裕のある光束の太さが確
保されており、特に問題はない。これに対し、図15
(b)に示すように入射面31に対して斜めから入射す
る場合には、垂直な方向から入射する場合に比べて、光
束の太さが減少するため、これ以上光束の太さが減少す
ることは避ける必要があるが、この場合には、図からわ
かるように本発明を用いても、用いなくても光束の太さ
は変わらず、問題はない。
【0076】実施例7.図16は請求項8の発明の一実
施例を示す。図において、37は面の法線方向とイルミ
ネータ25が照射する光の方向とのなす角度が大きくな
るように傾きをもたせたマーカ2周辺の領域を示し、そ
の他、図5と同一の構成要素には同一符号を付して重複
する説明を省略する。
【0077】次に動作について説明する。まず、光源2
5a.25b,25cを点灯し、その光が対象物1上の
マーカ2で反射して返ってきた光を視覚入力装置4で撮
像し、この画像を計算機5で処理して対象物1の位置や
姿勢を計測する。対象物1に太陽光等の強力な外乱光が
照射している場合、面37に傾きをもたせているため面
37に当たった光が直接視覚入力装置4の方向へ反射す
ることはない。また、数回の反射の後に視覚入力装置4
の方向へ反射する光が存在する場合が考えられるが、こ
の光は反射する毎に減衰し、計測に支障のない強さとな
る。結果として、視覚入力装置4から見ると、イルミネ
ータ25から照射された光によってマーカ2は明るく観
測されるが、その周辺部分は暗く観測される。従って、
マーカ2と、その周辺部との像のコントラストが大きく
なり、安定してマーカ像を抽出できる。面37のように
傾きをもたせていない対象物1の表面部分は、外乱光の
照射する方向によっては非常に明るく観測されるが、マ
ーカ像から大きく離れているため画像処理によって容易
に除去できるので問題ない。
【0078】なお、上記実施例ではマーカ周辺を円錐面
状にすることで傾きをもたせたが、傾きの大きい平面と
しても同様な効果を得ることができる。
【0079】実施例8.図17は請求項9の発明の一実
施例を示し、図18はその作用を説明するための説明図
である。図において、38はマーカの周辺で表面の反射
率を制限する塗装を施した上にその形状を三角波状とし
た領域を示し、その他、図5と同一の構成要素には同一
符号を付して重複する説明を省略する。
【0080】次に動作について説明する。まず、光源2
5a,25b,25cを点灯し、その光が対象物1上の
マーカ2で反射して返ってきた光を視覚入力装置4で撮
像し、この画像を計算機5で処理して対象物1の位置や
姿勢を計測する。対象物1に太陽光等の強力な外乱光が
照射している場合、図18(a)に示すように三角波状
の面38に横方向から照射しているときには、その光は
視覚入力装置4から大きくそれた方向に反射し、図18
(b)に示すように三角波状の面38に垂直に近い方向
から照射している時には、その光は三角波状の面38で
繰り返し反射することで減衰される。この2つの効果に
より、マーカ2の周辺では視覚入力装置4の方向へ反射
する光を非常に弱く抑え、計測に支障をきたさないよう
にする。
【0081】なお、上記実施例では横に長い山形を並べ
た形としたが、角錐状のものを一面に敷き詰めた構成と
しても同様の効果を得ることができる。
【0082】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
対象物上に近接して配置された複数組のマーカと、該マ
ーカに対向する位置に配置されて、各組のマーカを撮像
する複数の視覚入力装置とを備えて、計算機に、上記対
象物までの距離が小さい領域では、各視覚入力装置に対
向するマーカのマーカ像のみから上記位置や姿勢を算出
させ、上記対象物までの距離が大きい領域では、各視覚
入力装置に対向するマーカおよびこれに隣接する他のマ
ーカの各マーカ像に基づき、上記位置や姿勢を算出させ
るように構成したので、対象物までの距離が変化したと
きにも、マーカの配置面積を大きくすることなく、高精
度に、冗長な視覚センサ装置を構成できるものが得られ
る効果がある。
【0083】請求項2の発明によれば対象物上に近接し
て配置された複数のマーカと、該マーカに対向する位置
に配置されて、これらのマーカを撮像する視覚入力装置
とを備えて、計算機に、最初のマーカの捜索過程では出
現位置が予測されたマーカ像の周辺に大きな捜索領域を
設定して捜索を行わせ、一方、2個目のマーカ像から
は、上記予測されたマーカ像の出現位置と最初の捜索で
得られたマーカ像の出現位置との情報から、小さい捜索
領域の設定で捜索を行わせて、対象物の位置や姿勢を算
出させるように構成したので、対象物の運動が急変した
場合でも、処理の複雑さを増すことなく、その対象物の
位置や姿勢を高速に計測できるものが得られる効果があ
る。
【0084】請求項3の発明によれば対象物上に配置さ
れた2個のマーカと、これらの各マーカを結ぶ直線から
外れた位置において、上記各マーカの配置面とは異なる
面に配置された1個のマーカと、上記各マーカに対向す
る位置に配置されて、これらの各マーカを撮像する視覚
入力装置とを備えて、該視覚入力装置が出力するマーカ
像に基づいて、計算機に上記対象物の位置や姿勢の算出
を行わせるように構成したので、マーカ個数を最小にし
て、できるだけ高い測定精度を得るとともに、前方にと
びだしたマーカによって後方のマーカが隠されるのを防
止しながら、位置や姿勢の測定結果として信頼性の高い
ものが得られる効果がある。
【0085】請求項4の発明によれば対象物上に鏡面反
射するマーカを配置すると共に、視覚入力装置の周辺に
複数個の光源からなるイルミネータを配置し、対象物ま
での距離に応じて、イルミネータの光源の点灯個数を変
えることによって、マーカからのイルミネータの反射像
の大きさを変化させるようにしているので、簡単な構成
で、計測処理時間を短く維持したまま、近傍から遠方ま
で計測できるという効果がある。
【0086】請求項5の発明によればコーナーキューブ
リフレクタを所定の条件を満足するよう構成すること
で、コーナーキューブリフレクタで反射して視覚入力装
置に向かう外乱光を減衰させることができるので、太陽
光等の強力な外乱光が照射する状況下でも安定して計測
できるという効果がある。
【0087】請求項6の発明によればコーナーキューブ
リフレクタの反射面の外周付近の反射を抑える手段を設
けことで、コーナーキューブリフレクタで反射して視覚
入力装置に向かう外乱光を減衰させることができるの
で、太陽光等の強力な外乱光が照射する状況下でも安定
して計測できるという効果がある。
【0088】請求項7の発明によればコーナーキューブ
リフレクタを所定の条件を満足するよう構成すること
で、コーナーキューブリフレクタで反射して視覚入力装
置に向かう外乱光を減衰させることができるので、太陽
光等の強力な外乱光が照射する状況下でも安定して計測
できるという効果がある。
【0089】請求項8の発明によればマーカ周辺の対象
物表面に傾斜を持たせるという簡単な構成でマーカの周
辺部分から視覚入力装置の方へ反射する光を減少させら
れるので、太陽光などの強力な外乱光が照射する状況下
でも安定して計測できるという効果がある。
【0090】請求項9の発明によればマーカ周辺の対象
物表面を三角波状にするという簡単な構成でマーカの周
辺部分から視覚入力装置の方へ反射する光を減少させら
れるので、太陽光などの強力な外乱光が照射する状況下
でも安定して計測できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例による視覚センサ装
置を示す構成図である。
【図2】請求項2の発明の一実施例による視覚センサ装
置を示す構成図である。
【図3】図2の計算機に入力された入力画像の処理方法
を説明する説明図である。
【図4】請求項3の発明の一実施例による視覚センサ装
置を示す構成図である。
【図5】請求項4の発明の一実施例による視覚センサ装
置を示す構成図である。
【図6】図5のイルミネータの動作を説明するために示
す正面図である。
【図7】請求項4の発明の効果を確認する実験の結果を
示す説明図である。
【図8】請求項5の発明の一実施例による視覚センサ装
置を示す構成図である。
【図9】通常のコーナーキューブリフレクタの反射特性
を示す説明図であり、(a)は斜視図、(b)は2次元
に等価変換した場合の説明図である。
【図10】請求項5の発明の作用を示す説明図であり、
(a)は通常のコーナーキューブリフレクタの反射特性
を示す図、(b)はこの発明の実施例におけるコーナー
キューブリフレクタの反射特性を示す図である。
【図11】請求項5の発明におけるコーナーキューブリ
フレクタの入射面に垂直な方向の長さに関する条件式の
導出を説明する説明図である。
【図12】請求項5の発明を用いた場合のコーナーキュ
ーブリフレクタの入射面に垂直な方向の長さを示す説明
図である。
【図13】請求項6と請求項7の発明の作用を示す説明
図である。
【図14】請求項6の発明におけるコーナーキューブリ
フレクタの反射面の有効反射領域の半径に関する条件式
の導出を説明する説明図である。
【図15】請求項6と請求項7の発明の動作を説明する
説明図である。
【図16】請求項8の発明の一実施例による視覚センサ
装置を示す構成図である。
【図17】請求項9の発明の一実施例による視覚センサ
装置を示す構成図である。
【図18】請求項9の発明の効果を説明する説明図であ
る。
【図19】図1に対応する従来の視覚センサ装置を示す
構成図である。
【図20】図2に対応する従来の入力画像と対象物像と
の関係を示す説明図である。
【図21】図4に対応する従来の視覚センサ装置を示す
構成図である。
【図22】図5に対応する従来の視覚センサ装置を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 対象物 2,2A,2B,2D マーカ 4,4A,4B 視覚入力装置 5,5A,5B 計算機 11,14 マーカ像 15,16 捜索領域 18 対角線(直線) 25 イルミネータ 25a,25b,25c 光源 30 コーナーキューブリフレクタ 31 コーナーキューブリフレクタの入射面 32 コーナーキューブリフレクタの反射面 34 反射を抑える加工を施した領域(反射を抑える手
段) 37 大きな傾きをもたせた領域(マーカの周辺の対称
物の表面の法線とイルミネータの光源から出てマーカを
照らす光の入射方向とのなす角度を大きくした領域) 38 三角波状に加工した領域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物上に近接して配置された複数組の
    マーカと、該マーカに対向する位置に配置されて、各組
    のマーカを撮像する複数の視覚入力装置とを備え、該視
    覚入力装置が出力するマーカ像に基づいて、上記対象物
    の位置や姿勢の算出を行えるようにした視覚センサ装置
    において、上記対象物までの距離が小さい領域では、各
    視覚入力装置に対向するマーカのマーカ像のみから上記
    位置や姿勢の算出を行い、上記対象物までの距離が大き
    い領域では、各視覚入力装置に対向するマーカおよびこ
    れに隣接する他のマーカの各マーカ像に基づき、上記位
    置や姿勢の算出を行う計算機を設けたことを特徴とする
    視覚センサ装置。
  2. 【請求項2】 対象物上に近接して配置された複数のマ
    ーカと、該マーカに対向する位置に配置されて、これら
    のマーカを撮像する視覚入力装置とを備え、該視覚入力
    装置が出力するマーカ像に基づいて、上記対象物の位置
    や姿勢の算出を行えるようにする視覚センサ装置におい
    て、最初のマーカの捜索過程では出現位置が予測された
    マーカ像の周辺に大きな捜索領域を設定して捜索を行
    い、2個目のマーカ像からは、上記予測されたマーカ像
    の出現位置と最初の捜索で得られたマーカ像の出現位置
    との情報から、小さい捜索領域の設定で捜索を行って、
    対象物の位置や姿勢の算出を行う計算機を設けたことを
    特徴とする視覚センサ装置。
  3. 【請求項3】 対象物上に配置された2個のマーカと、
    これらの各マーカを結ぶ直線から外れた位置において、
    上記各マーカの配置面とは異なる面に配置された1個の
    マーカと、上記各マーカに対向する位置に配置されて、
    これらの各マーカを撮像する視覚入力装置と、該視覚入
    力装置が出力するマーカ像に基づいて上記対象物の位置
    や姿勢の算出を行う計算機とを備えた視覚センサ装置。
  4. 【請求項4】 対象物上に配置されて照射された光を鏡
    面反射するマーカと、該マーカに対向する位置に配置さ
    れた視覚入力装置と、該視覚入力装置の周辺に配置され
    た複数個の光源からなるイルミネータとを備え、上記視
    覚入力装置が出力する画像から上記対象物の位置や姿勢
    の算出を行えるようにする視覚センサ装置において、上
    記対象物までの距離に応じて、上記イルミネータの光源
    の点灯個数を変えることによって、マーカからのイルミ
    ネータの反射像の大きさを変化させる計算機を設けたこ
    とを特徴とする視覚センサ装置。
  5. 【請求項5】 対象物上に配置されて照射された光を反
    射するコーナーキューブリフレクタを用いたマーカと、
    該マーカに対向する位置に配置された視覚入力装置と、
    該視覚入力装置の周辺に配置された光源からなるイルミ
    ネータと、上記視覚入力装置が出力する画像から上記対
    象物の位置や姿勢の算出を行う計算機とを備えた視覚セ
    ンサ装置において、上記コーナーキューブリフレクタの
    入射面が円の場合にはその半径、入射面が多角形に加工
    されている場合にはその外接円の半径をr、使用条件下
    にて上記コーナーキューブリフレクタの入射面の法線と
    上記イルミネータから照射されて該コーナーキューブリ
    フレクタに入射する光とのなす角度の最大値をθ、上記
    コーナーキューブリフレクタの屈折率をn、上記コーナ
    ーキューブリフレクタの入射面に垂直な方向の長さをh
    とした場合、 【数1】 を満たしたことを特徴とする視覚センサ装置。
  6. 【請求項6】 対象物上に配置されて、照射された光を
    反射するコーナーキューブリフレクタを用いたマーカ
    と、該マーカに対向する位置に配置された視覚入力装置
    と、該視覚入力装置の周辺に配置されたマーカを照らす
    光源からなるイルミネータと、上記視覚入力装置が出力
    する画像から上記対象物の位置や姿勢を算出する計算機
    とを備えた視覚センサ装置において、上記コーナーキュ
    ーブリフレクタの反射面の外周付近の反射を抑える手段
    を設けたことを特徴とする視覚センサ装置。
  7. 【請求項7】 対象物上に配置されて照射された光を反
    射するコーナーキューブリフレクタを用いたマーカと、
    該マーカに対向する位置に配置された視覚入力装置と、
    該視覚入力装置の周辺に配置されてマーカを照らす光源
    からなるイルミネータと、上記視覚入力装置が出力する
    画像から上記対象物の位置や姿勢を算出する計算機とを
    備えた視覚センサ装置において、上記コーナーキューブ
    リフレクタの反射面の有効反射領域の半径をR、上記コ
    ーナーキューブリフレクタの入射面に垂直な方向の長さ
    をh、使用条件下にて上記コーナーキューブリフレクタ
    の入射面の法線と上記イルミネータから照射されて該コ
    ーナーキューブリフレクタに入射する光とのなす角度の
    最大値をθ、上記コーナーキューブリフレクタの屈折率
    をnとした場合、上記コーナーキューブリフレクタの反
    射面の外周付近の反射を抑えて有効反射領域を狭めるこ
    とで、 【数2】 を満たしたことを特徴とする視覚センサ装置。
  8. 【請求項8】 対象物上に配置されたマーカと、該マー
    カに対向する位置に配置された視覚入力装置と、該視覚
    入力装置の周辺に配置されてマーカを照らす光源からな
    るイルミネータと、上記視覚入力装置が出力する画像か
    ら上記対象物の位置や姿勢を算出する計算機とを備えた
    視覚センサ装置において、上記マーカの周辺の対象物の
    表面の法線と上記イルミネータの光源から出てマーカを
    照らす光の入射方向とのなす角度を大きくしたことを特
    徴とする視覚センサ装置。
  9. 【請求項9】 対象物上に配置されたマーカと、該マー
    カに対向する位置に配置された視覚入力装置と、該視覚
    入力装置の周辺に配置されてマーカを照らす光源からな
    るイルミネータと、上記視覚入力装置が出力する画像か
    ら上記対象物の位置や姿勢を算出する計算機とを備えた
    視覚センサ装置において、上記マーカの周辺の対象物の
    表面を三角波状としたことを特徴とする視覚センサ装
    置。
JP5031146A 1992-01-29 1993-01-28 視覚センサ装置 Pending JPH05272922A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1055939A3 (en) * 1999-05-27 2002-05-02 Fujitsu Limited Distance measuring device
JP2006127468A (ja) * 2004-09-28 2006-05-18 Canon Inc 情報処理方法および装置
US7957580B2 (en) 2006-02-01 2011-06-07 Fanuc Ltd Workpiece picking device
JP2011185663A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Chugai Ro Co Ltd Ccdカメラ用標識体
JP2023116669A (ja) * 2019-04-12 2023-08-22 株式会社ニコン 加工システム、加工方法、ロボットシステム、接続装置及びエンドエフェクタ装置

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