JPH05275861A - 多層回路基板 - Google Patents
多層回路基板Info
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- JPH05275861A JPH05275861A JP4071104A JP7110492A JPH05275861A JP H05275861 A JPH05275861 A JP H05275861A JP 4071104 A JP4071104 A JP 4071104A JP 7110492 A JP7110492 A JP 7110492A JP H05275861 A JPH05275861 A JP H05275861A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好な印刷性を維持し、さらにデラミネーシ
ョンが発生せず、且つシート抵抗が極小化できるAgペ
ーストで、内部配線を形成すし、高密度化、高速度化、
高信頼性、低価格化が達成できる多層回路基板を提供す
る。 【構成】セラミック及びガラスを含む基板本体1と、該
基板本体1の内部に配設された内部配線2とから成る多
層回路基板において、前記内部配線2がAg導体粉末
と、ガラスフリットと、HLB値が8〜10で、その含
有率が0.15〜0.3重量%下の分散剤、有機ビヒク
ルからAgペーストによって形成されている。
ョンが発生せず、且つシート抵抗が極小化できるAgペ
ーストで、内部配線を形成すし、高密度化、高速度化、
高信頼性、低価格化が達成できる多層回路基板を提供す
る。 【構成】セラミック及びガラスを含む基板本体1と、該
基板本体1の内部に配設された内部配線2とから成る多
層回路基板において、前記内部配線2がAg導体粉末
と、ガラスフリットと、HLB値が8〜10で、その含
有率が0.15〜0.3重量%下の分散剤、有機ビヒク
ルからAgペーストによって形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低抵抗で、基板間の剥離
のない多層回路基板に関するものである。
のない多層回路基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその欠点】一般に電子機器に使用され
る多層回路基板には、高密度化、高速度化、高信頼性、
低価格化が強く求められている。
る多層回路基板には、高密度化、高速度化、高信頼性、
低価格化が強く求められている。
【0003】これらの要求に応えるために、内部配線と
して、モリブテン、タングステンなどの高融点金属材料
に代わって、Ag、Cu、Auなどの比較的低融点で、
且つ低抵抗材料が使用されつつある。また、基板材料
も、アルミナセラミックなどに代わって、セラミックと
ガラスフリットとを含んだ低温焼成基板材料が用いられ
ている。
して、モリブテン、タングステンなどの高融点金属材料
に代わって、Ag、Cu、Auなどの比較的低融点で、
且つ低抵抗材料が使用されつつある。また、基板材料
も、アルミナセラミックなどに代わって、セラミックと
ガラスフリットとを含んだ低温焼成基板材料が用いられ
ている。
【0004】このような低温焼成基板の内部配線の形成
に用いられる導電性ペーストとして、Ag粉末を主体と
し、ガラスフリット、有機ビヒクルを均質混練したAg
ペーストが挙げられるが、ガラス−セラミックの基板材
料の焼結挙動に近似させ、基板のソリなどを防止するた
めにAg粉末の粒径を制御したり、また、内部配線を挟
む両基板材料との接触部分での剥離(デラミネーショ
ン)を防止するために、積層条件を制御したり、また印
刷条件を制御して内部配線となる塗膜の厚みを制御して
いた。
に用いられる導電性ペーストとして、Ag粉末を主体と
し、ガラスフリット、有機ビヒクルを均質混練したAg
ペーストが挙げられるが、ガラス−セラミックの基板材
料の焼結挙動に近似させ、基板のソリなどを防止するた
めにAg粉末の粒径を制御したり、また、内部配線を挟
む両基板材料との接触部分での剥離(デラミネーショ
ン)を防止するために、積層条件を制御したり、また印
刷条件を制御して内部配線となる塗膜の厚みを制御して
いた。
【0005】ガラス−セラミックの基板材料に適したA
gペーストでは、上述のデラミネーションを防止するた
めに、例えば、塗膜の厚みを薄くするようにしている
が、これに伴い、内部配線のシート抵抗が上がってしま
う。このため、Ag粉末の含有量を増加させることが考
えられるが、Ag粉末を増量すると、内部配線を形成す
る塗膜の印刷性、即ち、直線性、表面の平滑性が損なわ
れたり、また、スクリーンの目から充分な量のAg粉末
が通過できず、抵抗が大きくなったりしてしまう。以上
の点を考慮して従来のAgペーストでは、Ag粉末の含
有率が70重量%が限度とされていた。
gペーストでは、上述のデラミネーションを防止するた
めに、例えば、塗膜の厚みを薄くするようにしている
が、これに伴い、内部配線のシート抵抗が上がってしま
う。このため、Ag粉末の含有量を増加させることが考
えられるが、Ag粉末を増量すると、内部配線を形成す
る塗膜の印刷性、即ち、直線性、表面の平滑性が損なわ
れたり、また、スクリーンの目から充分な量のAg粉末
が通過できず、抵抗が大きくなったりしてしまう。以上
の点を考慮して従来のAgペーストでは、Ag粉末の含
有率が70重量%が限度とされていた。
【0006】しかしながら、Ag粉末の含有率が70重
量%のAgペーストで、低温焼成多層回路基板として、
より好ましいシート抵抗値、例えば4.5mΩ/□以下
のものが得られなかった。
量%のAgペーストで、低温焼成多層回路基板として、
より好ましいシート抵抗値、例えば4.5mΩ/□以下
のものが得られなかった。
【0007】本発明は、上述の問題点を鑑みて案出され
たものであり、その目的は、良好な印刷性を維持し、さ
らにデラミネーションが発生せず、且つシート抵抗が極
小化できるAgペーストで、内部配線を形成し、高密度
化、高速度化、高信頼性、低価格化が達成できる多層回
路基板を提供することになる。
たものであり、その目的は、良好な印刷性を維持し、さ
らにデラミネーションが発生せず、且つシート抵抗が極
小化できるAgペーストで、内部配線を形成し、高密度
化、高速度化、高信頼性、低価格化が達成できる多層回
路基板を提供することになる。
【0008】
【問題点を達成するための具体的な手段】本発明によれ
ば、セラミック及びガラスを含む基板本体と、該基板本
体の内部に配設された内部配線とから成る多層回路基板
において、前記内部配線が、Agの導体粉末と、ガラス
フリットと、HLB値が8〜10で、且つその含有率が
全ペースト中0.15〜0.3重量%の分散剤を含むA
gペーストによって形成されていることを特徴とする多
層回路基板であり、好ましくは、前記Ag粉末の含有率
が、全ペースト中に71〜76重量%である。
ば、セラミック及びガラスを含む基板本体と、該基板本
体の内部に配設された内部配線とから成る多層回路基板
において、前記内部配線が、Agの導体粉末と、ガラス
フリットと、HLB値が8〜10で、且つその含有率が
全ペースト中0.15〜0.3重量%の分散剤を含むA
gペーストによって形成されていることを特徴とする多
層回路基板であり、好ましくは、前記Ag粉末の含有率
が、全ペースト中に71〜76重量%である。
【0009】
【作用】本発明では、親水基の分子量と親油基の分子量
との比率を示すHLB値が8〜10で、その重量が0.
15〜0.3重量%の分散剤を含むAgペーストである
ため、Ag粉末の含有率を76重量%まで添加しても、
ペースト状態で、凝集・沈降することなく、印刷性を維
持して、さらにデラミネーションが防止できる厚みで塗
膜を形成することができ、さらにこれによって形成され
た内部配線のシート抵抗を所定値以下にすることができ
る。
との比率を示すHLB値が8〜10で、その重量が0.
15〜0.3重量%の分散剤を含むAgペーストである
ため、Ag粉末の含有率を76重量%まで添加しても、
ペースト状態で、凝集・沈降することなく、印刷性を維
持して、さらにデラミネーションが防止できる厚みで塗
膜を形成することができ、さらにこれによって形成され
た内部配線のシート抵抗を所定値以下にすることができ
る。
【0010】従って、このような内部配線を有する多層
回路基板では、印刷性によって、高密度化が可能とな
り、低抵抗化によって高速化が可能となり、デラミネー
ションの防止により信頼性が向上し、さらに、Agとい
う低融点の材料を用いることにより低価格化が達成でき
る多層回路基板となる。
回路基板では、印刷性によって、高密度化が可能とな
り、低抵抗化によって高速化が可能となり、デラミネー
ションの防止により信頼性が向上し、さらに、Agとい
う低融点の材料を用いることにより低価格化が達成でき
る多層回路基板となる。
【0011】尚、HLB値は次式によって導かれる。H
LB値=7+11.7log Mw /Mo 、ここで、Mw は親水
基の分子量であり、Mo は親油基の分子量である。
LB値=7+11.7log Mw /Mo 、ここで、Mw は親水
基の分子量であり、Mo は親油基の分子量である。
【0012】上述のHLB値において、8未満である
と、分散剤の含有量に係わらず、Ag粉末の凝集を避け
られず、Ag粉末の含有量を増加することができず、低
抵抗の内部配線が得られない。
と、分散剤の含有量に係わらず、Ag粉末の凝集を避け
られず、Ag粉末の含有量を増加することができず、低
抵抗の内部配線が得られない。
【0013】また、HLB値が10を越えると、ペース
ト中の有機ビヒクル、例えばエチルセルロースと反応を
起こし、分散効果が低減して、Ag粉末の凝集してしま
い、沈降現象が発生し、印刷性が劣化してしまう。
ト中の有機ビヒクル、例えばエチルセルロースと反応を
起こし、分散効果が低減して、Ag粉末の凝集してしま
い、沈降現象が発生し、印刷性が劣化してしまう。
【0014】また、分散剤の含有率が0.15重量%未
満であると、分散効果が充分に得られず、Ag粉末の増
量が不可能となってしまい、低抵抗材料の内部配線が得
られない。
満であると、分散効果が充分に得られず、Ag粉末の増
量が不可能となってしまい、低抵抗材料の内部配線が得
られない。
【0015】また、0.31重量%を越えると分散効果
が効きすぎて、Ag粉末間に分散剤が多量に介在してし
まい、その過剰分散作用によって逆にAg粉末どうしが
凝集してしまい、印刷性が劣化してしまったり、スクリ
ーンにAg粉末が充分に通過できず、抵抗値が大きくな
ってしまう。
が効きすぎて、Ag粉末間に分散剤が多量に介在してし
まい、その過剰分散作用によって逆にAg粉末どうしが
凝集してしまい、印刷性が劣化してしまったり、スクリ
ーンにAg粉末が充分に通過できず、抵抗値が大きくな
ってしまう。
【0016】
【実施例】以下、本発明の多層回路基板を図面を用いて
説明する。
説明する。
【0017】図において、1は基板本体であり、2は内
部配線であり、3は、表面配線である。
部配線であり、3は、表面配線である。
【0018】基板本体1は、ガラス−セラミックからな
る複数のグリーンシート1a、1b・・・を積層して、
一体的に焼結されて構成される。
る複数のグリーンシート1a、1b・・・を積層して、
一体的に焼結されて構成される。
【0019】内部配線2は、Agを主成分とする導体材
料からなり、所定回路に応じて形成される。尚、内部配
線2は、各層間にビアホール2aを介して接続されてい
る。
料からなり、所定回路に応じて形成される。尚、内部配
線2は、各層間にビアホール2aを介して接続されてい
る。
【0020】表面配線3は、マイグレーション性に優れ
た、例えばCuなどの低抵抗材料などからなり、必要に
応じて、各種電子部品4、例えば、チップ抵抗器、チッ
プコンデンサ、半導体素子などが半田接合によって搭載
される。
た、例えばCuなどの低抵抗材料などからなり、必要に
応じて、各種電子部品4、例えば、チップ抵抗器、チッ
プコンデンサ、半導体素子などが半田接合によって搭載
される。
【0021】具体的な製造方法は、先ず、基板本体1と
なるグリーンシート1a、1b・・・を作成する。Mg
O−Al2 O3 −SiO2 などのセラミック材料と、ガ
ラスフリットと、さらに有機ビヒクルとを均質混練し
て、スラリー材料を作成する。
なるグリーンシート1a、1b・・・を作成する。Mg
O−Al2 O3 −SiO2 などのセラミック材料と、ガ
ラスフリットと、さらに有機ビヒクルとを均質混練し
て、スラリー材料を作成する。
【0022】この時、セラミック材料とガラスフリット
の固形成分に対して、セラミック材料を10〜45重量
%、ガラスフリットを90〜55重量%の割合で混合す
る。また、有機ビヒクルとしてアクリル樹脂、トルエ
ン、ジブチルフタレートなどが用いられる。尚、セラミ
ック材料として、アルミナ、ムライト、コージェライト
等を用いてもよい。
の固形成分に対して、セラミック材料を10〜45重量
%、ガラスフリットを90〜55重量%の割合で混合す
る。また、有機ビヒクルとしてアクリル樹脂、トルエ
ン、ジブチルフタレートなどが用いられる。尚、セラミ
ック材料として、アルミナ、ムライト、コージェライト
等を用いてもよい。
【0023】次に、上述のスラリー材料をドクターブレ
ード法などで、厚み150μmシートを作成し、所定寸
法に裁断する。尚、この寸法は複数の多層回路基板を抽
出できるようにする。
ード法などで、厚み150μmシートを作成し、所定寸
法に裁断する。尚、この寸法は複数の多層回路基板を抽
出できるようにする。
【0024】このように形成されたシート1a、1b・
・・上に、回路パターンに応じて、ビアホール2aとな
るスルーホールをパンチングにより形成する。
・・上に、回路パターンに応じて、ビアホール2aとな
るスルーホールをパンチングにより形成する。
【0025】スルーホールが形成された各シート1a、
1b・・・上に、所定回路パターンとなるように、Ag
ペーストをスクリーン印刷法で、内部配線2となる塗膜
を形成する。この時、スルーホール内にもAgペースト
が充填される。
1b・・・上に、所定回路パターンとなるように、Ag
ペーストをスクリーン印刷法で、内部配線2となる塗膜
を形成する。この時、スルーホール内にもAgペースト
が充填される。
【0026】次に、各シート1a、1b・・・を熱圧着
して積層化する。そして、複数の多層回路基板の形状に
応じて、ブレークラインを形成する。
して積層化する。そして、複数の多層回路基板の形状に
応じて、ブレークラインを形成する。
【0027】次に、この積層体をピーク温度900℃、
30分間で大気雰囲気で焼成する。
30分間で大気雰囲気で焼成する。
【0028】この時、セラミック−ガラス材料が焼結す
ると同時に、内部配線の塗膜が焼結して内部配線2、ビ
アホール2aを有する焼結多層基板が作成できる。
ると同時に、内部配線の塗膜が焼結して内部配線2、ビ
アホール2aを有する焼結多層基板が作成できる。
【0029】この焼結多層基板上に、スクリーン印刷法
で表面配線3となる塗膜を形成し、焼き付けられる。例
えばCuを主成分の導電性ペーストで塗膜を形成するの
であれば、還元性、又は中性雰囲気で焼成する。尚、導
電性ペーストが、例えば耐酸化性の導電性成分であれ
ば、大気雰囲気で焼成することもできる。
で表面配線3となる塗膜を形成し、焼き付けられる。例
えばCuを主成分の導電性ペーストで塗膜を形成するの
であれば、還元性、又は中性雰囲気で焼成する。尚、導
電性ペーストが、例えば耐酸化性の導電性成分であれ
ば、大気雰囲気で焼成することもできる。
【0030】その後、表面配線3上に所定電子部品4を
半田接合して、ブレークラインに沿って分割することに
より、多層回路基板が得られる。
半田接合して、ブレークラインに沿って分割することに
より、多層回路基板が得られる。
【0031】尚、表面配線に、Ag、Ag−Pdを用い
るのであれば、基板、内部配線2の焼結と同時に、表面
配線3を焼き付けることができる。また、ブレークライ
ンにそって分割する工程は、電子部品4を搭載する前に
行って構わない。
るのであれば、基板、内部配線2の焼結と同時に、表面
配線3を焼き付けることができる。また、ブレークライ
ンにそって分割する工程は、電子部品4を搭載する前に
行って構わない。
【0032】上述の内部配線2を形成するAgペースト
としては、導電性粉末として、平均粒径が3〜8μmの
Ag粉末が全ペースト中で71〜76重量%含有し、さ
らに、硼硅酸バリウム系のガラスフリットが、Ag粉末
と合算された固形成分中に5〜20重量%含有し、さら
に、有機ビヒクルのバインダーとなるエチルセルロース
が有機ビヒクル中に約5重量%含有し、溶剤となる2.
2.4−トリメチル−1.3−ペンタンジオールモノイ
ソブチレートが有機ビヒクル中に約95重量%含有し、
さらに、分散剤となるポリオキシエチレンアルキルエー
テルのリン酸エステルが全ペースト中に0.15〜0.
30重量%含有し、これらが均質に混練されて形成され
る。
としては、導電性粉末として、平均粒径が3〜8μmの
Ag粉末が全ペースト中で71〜76重量%含有し、さ
らに、硼硅酸バリウム系のガラスフリットが、Ag粉末
と合算された固形成分中に5〜20重量%含有し、さら
に、有機ビヒクルのバインダーとなるエチルセルロース
が有機ビヒクル中に約5重量%含有し、溶剤となる2.
2.4−トリメチル−1.3−ペンタンジオールモノイ
ソブチレートが有機ビヒクル中に約95重量%含有し、
さらに、分散剤となるポリオキシエチレンアルキルエー
テルのリン酸エステルが全ペースト中に0.15〜0.
30重量%含有し、これらが均質に混練されて形成され
る。
【0033】尚、ここで、重要なことは、分散剤のHL
B値を8〜10とすることである。
B値を8〜10とすることである。
【0034】HLB値は、分散剤の分子構造内におい
て、親水基と親油基の割合を示すパラメータであり、A
gペーストにおいては、Ag粉末の分散に大きく作用す
るものであり、HLB値=7+11.7log Mw /Mo 、こ
こで、Mw は親水基の分子量であり、Mo は親油基の分
子量で表される。
て、親水基と親油基の割合を示すパラメータであり、A
gペーストにおいては、Ag粉末の分散に大きく作用す
るものであり、HLB値=7+11.7log Mw /Mo 、こ
こで、Mw は親水基の分子量であり、Mo は親油基の分
子量で表される。
【0035】Ag粉末の平均粒径は3〜8μmとする。
これは、通常の粒径に比較して大きく設定されており、
基板材料の焼結挙動と近似させるためである。平均粒径
が8μmを越えて成長させることは困難であり、また平
均粒径が3μm未満では、焼結時の昇温過程で、基板材
料が焼結反応を開始温度で既に焼結反応を終了してしま
い、基板のソリなどが発生する可能性が非常に大きくな
る。
これは、通常の粒径に比較して大きく設定されており、
基板材料の焼結挙動と近似させるためである。平均粒径
が8μmを越えて成長させることは困難であり、また平
均粒径が3μm未満では、焼結時の昇温過程で、基板材
料が焼結反応を開始温度で既に焼結反応を終了してしま
い、基板のソリなどが発生する可能性が非常に大きくな
る。
【0036】また、Ag粉末を71〜76重量%を添加
するのは、内部配線の低抵抗化を達成するものである。
71重量%未満では、内部配線2と基板1との接触部分
でデラミネーションを発生させないような厚みで塗膜し
ても、内部配線2のシート抵抗が4.5mΩ/□以上と
なってしまう。また、76重量%を越えると、相対的に
Ag粉末が含有量が多すぎ、ペースト化した際に、Ag
粉末の凝集によって沈降現象が発生してしまう。尚、沈
降現象が発生すると実質的にスクリンー印刷が不可能と
なったり、また直線性を著しく損なったり、また表面が
凹凸状態となったりして、安定した印刷性が得られな
い。
するのは、内部配線の低抵抗化を達成するものである。
71重量%未満では、内部配線2と基板1との接触部分
でデラミネーションを発生させないような厚みで塗膜し
ても、内部配線2のシート抵抗が4.5mΩ/□以上と
なってしまう。また、76重量%を越えると、相対的に
Ag粉末が含有量が多すぎ、ペースト化した際に、Ag
粉末の凝集によって沈降現象が発生してしまう。尚、沈
降現象が発生すると実質的にスクリンー印刷が不可能と
なったり、また直線性を著しく損なったり、また表面が
凹凸状態となったりして、安定した印刷性が得られな
い。
【0037】ガラスフリットは基板材料との接着性を向
上させるものであり、バインダーは、印刷塗布後、導電
性粉末とガラスフリットをグリーンシート1a、1b・
・・上で、印刷状態で維持させるものであり、溶剤はス
クリンー印刷に適した粘度に調整するものである。
上させるものであり、バインダーは、印刷塗布後、導電
性粉末とガラスフリットをグリーンシート1a、1b・
・・上で、印刷状態で維持させるものであり、溶剤はス
クリンー印刷に適した粘度に調整するものである。
【0038】分散剤は、Agペースト中にAg粉末を均
一に分散させ、Ag粉末の凝集・沈降現象を防止するも
のである。ここで、上述のHLB値を8〜10、含有率
を0.15〜0.3重量%とすることが重要である。
一に分散させ、Ag粉末の凝集・沈降現象を防止するも
のである。ここで、上述のHLB値を8〜10、含有率
を0.15〜0.3重量%とすることが重要である。
【0039】上述のHLB値において、8未満である
と、分散剤の含有量に係わらず、Ag粉末の分散作用が
充分に働かず、Ag粉末の含有率を71重量以上にする
ことができず、低抵抗の内部配線2が得られない。
と、分散剤の含有量に係わらず、Ag粉末の分散作用が
充分に働かず、Ag粉末の含有率を71重量以上にする
ことができず、低抵抗の内部配線2が得られない。
【0040】また、HLB値が10を越えると、ペース
ト中のバインダー成分、例えばエチルセルロースと反応
を起こし、分散効果が低減して、Ag粉末が凝集してし
まい、沈降現象が発生し、印刷性が劣化してしまう。
ト中のバインダー成分、例えばエチルセルロースと反応
を起こし、分散効果が低減して、Ag粉末が凝集してし
まい、沈降現象が発生し、印刷性が劣化してしまう。
【0041】また、分散剤の含有率が0.15重量%未
満であると、分散効果が充分に得られず、Ag粉末の増
量が不可能となってしまい、低抵抗材料の内部配線が得
られない。
満であると、分散効果が充分に得られず、Ag粉末の増
量が不可能となってしまい、低抵抗材料の内部配線が得
られない。
【0042】また、0.31重量%を越えると分散効果
が効きすぎて、Ag粉末間に分散剤が多量に介在してし
まい、その過剰分散作用によって逆にAg粉末どうしが
凝集してしまい、印刷性が劣化してしまったり、スクリ
ーンにAg粉末が充分に通過できなくなる。
が効きすぎて、Ag粉末間に分散剤が多量に介在してし
まい、その過剰分散作用によって逆にAg粉末どうしが
凝集してしまい、印刷性が劣化してしまったり、スクリ
ーンにAg粉末が充分に通過できなくなる。
【0043】本発明者らは、上述の工程で作成される多
層回路基板の内部配線2となるAgペーストにおいて、
Ag粉末の含有率、分散剤のHLB値、分散剤の含有率
を夫々変化させて、内部配線の導体抵抗、回路基板1の
各シート間の密着性、即ちデラミネーションの発生、シ
ート上に印刷した時の印刷性、即ち直線性及び表面の凹
凸状態を夫々しらべた。その結果を表1に示す。
層回路基板の内部配線2となるAgペーストにおいて、
Ag粉末の含有率、分散剤のHLB値、分散剤の含有率
を夫々変化させて、内部配線の導体抵抗、回路基板1の
各シート間の密着性、即ちデラミネーションの発生、シ
ート上に印刷した時の印刷性、即ち直線性及び表面の凹
凸状態を夫々しらべた。その結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】試料番号1において、Ag粉末が71重量
%を下回ると、低温焼成多層回路基板の内部配線2とし
て望ましいシート抵抗値、例えば4.5mΩ/□以上と
なってしまい、低抵抗化が達成できず、多層回路基板に
おいて、高速化が得られない。
%を下回ると、低温焼成多層回路基板の内部配線2とし
て望ましいシート抵抗値、例えば4.5mΩ/□以上と
なってしまい、低抵抗化が達成できず、多層回路基板に
おいて、高速化が得られない。
【0046】また、試料番号4において、Ag粉末が7
6重量%を越え、また分散剤が0.32重量%となる
と、低抵抗が達成されるものの、固形成分が相対的に多
くなり、塗膜の厚みが厚くなり、デラミネーションが発
生してしまい、信頼性を損なった多層回路基板となって
しまう。
6重量%を越え、また分散剤が0.32重量%となる
と、低抵抗が達成されるものの、固形成分が相対的に多
くなり、塗膜の厚みが厚くなり、デラミネーションが発
生してしまい、信頼性を損なった多層回路基板となって
しまう。
【0047】さらに、試料番号5において、分散剤のH
LB値が8未満では、ペースト中のAg粉末の凝集が発
生してしまい、スクリーンを通じてシート上に印刷され
るAg粉末が減少してしまい、結果として、シート抵抗
の低抵抗が達成できず、多層回路基板において、高速化
が得られない。
LB値が8未満では、ペースト中のAg粉末の凝集が発
生してしまい、スクリーンを通じてシート上に印刷され
るAg粉末が減少してしまい、結果として、シート抵抗
の低抵抗が達成できず、多層回路基板において、高速化
が得られない。
【0048】さらに、試料番号7において、分散剤のH
LB値が12を越えると、樹脂成分と反応してしまい、
印刷性が劣化してしまう。
LB値が12を越えると、樹脂成分と反応してしまい、
印刷性が劣化してしまう。
【0049】これらに対して、試料番号2、3、6で
は、Ag粉末の含有率を71〜76重量%、分散剤のH
LB値を8〜10、分散剤の含有率を0.15〜0.3
0重量%に設定しているので、内部配線2の導体抵抗を
4.5mΩ/□以下とでき、基板本体1の各シート間の
密着性が向上でき、さらに印刷性、即ち直線性及び表面
の凹凸状態が良好となる。
は、Ag粉末の含有率を71〜76重量%、分散剤のH
LB値を8〜10、分散剤の含有率を0.15〜0.3
0重量%に設定しているので、内部配線2の導体抵抗を
4.5mΩ/□以下とでき、基板本体1の各シート間の
密着性が向上でき、さらに印刷性、即ち直線性及び表面
の凹凸状態が良好となる。
【0050】上述のAgペーストによって多層回路基板
の内部配線2を形成することにより、低抵抗の内部配線
2により、信号伝搬の高速化が図れ、シート間でデラミ
ネーションが発生することがない信頼性が高く、さらに
高密度パターンで内部配線が達成できる多層回路基板と
なる。
の内部配線2を形成することにより、低抵抗の内部配線
2により、信号伝搬の高速化が図れ、シート間でデラミ
ネーションが発生することがない信頼性が高く、さらに
高密度パターンで内部配線が達成できる多層回路基板と
なる。
【0051】尚、上述のAgペーストとして、導電性粉
末をAgのみで説明したが、PdなどAg以外の導電性
粉末が抵抗値が大きく劣化しない程度に含有されていて
も構わない。また、樹脂、溶剤、分散剤などは上述の材
料に限るものではなく、同一の作用効果が得られるもの
であれば代替が可能である。
末をAgのみで説明したが、PdなどAg以外の導電性
粉末が抵抗値が大きく劣化しない程度に含有されていて
も構わない。また、樹脂、溶剤、分散剤などは上述の材
料に限るものではなく、同一の作用効果が得られるもの
であれば代替が可能である。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明では、HLB値が
8〜10で、その含有率が0.15〜0.3重量%の分
散剤を用いたため、Ag粉末を71重量%以上添加する
ことができ、低抵抗の内部配線を有する多層回路基板と
なる。
8〜10で、その含有率が0.15〜0.3重量%の分
散剤を用いたため、Ag粉末を71重量%以上添加する
ことができ、低抵抗の内部配線を有する多層回路基板と
なる。
【0053】この時、Ag粉末を71重量%以上添加し
ても、デラミネーションが発生したり、印刷性が劣化す
ることがないため、信頼性が高く、高密度配線の多層回
路基板が達成される。
ても、デラミネーションが発生したり、印刷性が劣化す
ることがないため、信頼性が高く、高密度配線の多層回
路基板が達成される。
【図1】本発明の多層回路基板の断面の概略図である。
1・・・回路基板 2・・・内部配線 2a・・ビアホール 3・・・表面配線 4・・・電子部品素子
Claims (2)
- 【請求項1】セラミック及びガラスを含むシートの複数
枚を焼結一体化させた基板本体と、該基板本体の内部に
配設された内部配線とから成る多層回路基板において、
前記内部配線は、Ag粉末と、ガラスフリットと、HL
B値が8〜10で、且つその含有率が全ペーストの0.
15〜0.3重量%である分散剤を含むAgペーストに
よって形成されていることを特徴とする多層回路基板。 - 【請求項2】 前記Ag粉末の含有率が、全ペースト中
に71〜76重量%であることを特徴とする請求項1記
載の多層回路基板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4071104A JPH05275861A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 多層回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4071104A JPH05275861A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 多層回路基板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05275861A true JPH05275861A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=13450915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4071104A Pending JPH05275861A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 多層回路基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05275861A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006222339A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Kyocera Corp | 多層配線基板及びその製造方法 |
| WO2020067362A1 (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 住友金属鉱山株式会社 | 導電性ペースト、電子部品、及び積層セラミックコンデンサ |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP4071104A patent/JPH05275861A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006222339A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Kyocera Corp | 多層配線基板及びその製造方法 |
| WO2020067362A1 (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 住友金属鉱山株式会社 | 導電性ペースト、電子部品、及び積層セラミックコンデンサ |
| JP2020053348A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 住友金属鉱山株式会社 | 導電性ペースト、電子部品、及び積層セラミックコンデンサ |
| CN112368786A (zh) * | 2018-09-28 | 2021-02-12 | 住友金属矿山株式会社 | 导电性浆料、电子部件以及叠层陶瓷电容器 |
| KR20210056951A (ko) * | 2018-09-28 | 2021-05-20 | 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 | 도전성 페이스트, 전자 부품, 및 적층 세라믹 콘덴서 |
| CN112368786B (zh) * | 2018-09-28 | 2023-10-03 | 住友金属矿山株式会社 | 导电性浆料、电子部件以及叠层陶瓷电容器 |
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