JPH0527635B2 - - Google Patents
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- JPH0527635B2 JPH0527635B2 JP58237757A JP23775783A JPH0527635B2 JP H0527635 B2 JPH0527635 B2 JP H0527635B2 JP 58237757 A JP58237757 A JP 58237757A JP 23775783 A JP23775783 A JP 23775783A JP H0527635 B2 JPH0527635 B2 JP H0527635B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D501/00—Heterocyclic compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D501/00—Heterocyclic compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
- C07D501/02—Preparation
- C07D501/08—Preparation by forming the ring or condensed ring systems
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
3−ハロ−3−メチルセフアム化合物は、3−
メチル−3−セフエム抗生物質の合成に有用であ
るので、その合成法は幾つも知られている。例え
ば、Micetich and Morin、Tetrahedron
Letters、No.13、pp.979−982、1976には、チアゾ
リンアゼチジノンをヨウ素および水と反応させて
対応する3−ヨード−3−メチルセフアムが得ら
れることを開示している。そこには、臭素と塩素
ではヨウ素の場合と同様の反応が起こらないとい
う点でこの反応は一般的でないと報告されてい
る。 Foglio et al.、アメリカ合衆国特許No.4018776
には、重金属酸化物または過酸化物などの遊離ラ
ジカル開始剤の存在下に、チアゾリンアゼチジノ
ンをヨウ素と反応させることを特徴とするヨード
化方法が報告されている。Nadelman et al.、ア
メリカ合衆国特許No.3932398には、ポリハロアル
カン溶媒中でペニシリン・スルホキシドと中性ま
たは塩基性の触媒を反応させて3−ハロ−3−メ
チルセフアムを得ることが開示されている。より
最近では、Yoshioka et al.、アメリカ合衆国特
許No.4183855に、オキサゾリンアゼチジノン誘導
体からのある種の3−ハロ−3−メチル−1−オ
キサセフアム化合物の合成が開示されている。 上記に照らして、本発明は3−ブロモ−3−メ
チルセフアム化合物の新規製造方法を提供する。 特に、本発明はチアゾリンアゼチジノンを3−
ブロモセフアム化合物に変換する方法に関する。 本発明により、式() で表わされるチアゾリンアゼチジノンを臭素源お
よびジメチルスルホキシドと反応させることを特
徴とする式() で表わされる3−ブロモ−セフアム化合物の製造
法を提供する。 [式中、R1は有機ラジカル、R2はカルボキシ保
護基、R3は水素、ブロモ、クロロ、アセトキシ、
アルキルチオまたはアリールチオをそれぞれ表わ
す。] 本方法は、R1がフエノキシメチル、フエニル
メチル、2−チエニルメチル、クロロメチル、α
−ホルミルオキシフエニルメチルまたはα−アセ
トアミドフエニルメチルであり、R2がp−ニト
ロベンジル、2,2,2−トリクロロエチル、メ
チルまたはジフエニルメチルであり、R3が水素
またはクロロであるチアゾリンアゼチジノンを用
いて実施するのが好ましい。 上記式中、R1は「有機ラジカル」と定義され
る。この用語は、カルボン酸の1価アシル残基か
らアシルカルボニル部を除いたものを意味する。
R1はカルボン酸から誘導したアシル基からカル
ボニル官能基を差引いて得られる1価の有機ラジ
カルである。上記のR1基はセフアロスポリンの
分野でよく知られており、R1で定義する基は本
明細書において新規性を有するものではない。代
表的R1部分としては、 (a) C1−C7アルキル、シアノメチル、C1−C6ハ
ロアルキル、4−保護アミノ−4−保護カルボ
キシブチル、 (b) C1−C6アルコキシ、フエノキシ、ベンジル
オキシ、4−メトキシベンジルオキシ、 (c) R4基(R4基はフエニルまたは1〜2個のハ
ロゲン、保護ヒドロキシ、シアノ、トリフルオ
ロメチル、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ、保護カルボキシ、保護カルボキシメチル、
保護ヒドロキシメチル、保護アミノメチルもし
くはナフチル、ベンゾチエニル、置換ナフチル
および置換ベンゾチエニルから選ばれた二環性
アリール基で置換されたフエニルを表わす)、 (d) 式R4−(O)n−CH2−で表わされるアリールア
ルキル基(R4は前記と同意義であり、mは0
または1を表わす)、 (e) 式
メチル−3−セフエム抗生物質の合成に有用であ
るので、その合成法は幾つも知られている。例え
ば、Micetich and Morin、Tetrahedron
Letters、No.13、pp.979−982、1976には、チアゾ
リンアゼチジノンをヨウ素および水と反応させて
対応する3−ヨード−3−メチルセフアムが得ら
れることを開示している。そこには、臭素と塩素
ではヨウ素の場合と同様の反応が起こらないとい
う点でこの反応は一般的でないと報告されてい
る。 Foglio et al.、アメリカ合衆国特許No.4018776
には、重金属酸化物または過酸化物などの遊離ラ
ジカル開始剤の存在下に、チアゾリンアゼチジノ
ンをヨウ素と反応させることを特徴とするヨード
化方法が報告されている。Nadelman et al.、ア
メリカ合衆国特許No.3932398には、ポリハロアル
カン溶媒中でペニシリン・スルホキシドと中性ま
たは塩基性の触媒を反応させて3−ハロ−3−メ
チルセフアムを得ることが開示されている。より
最近では、Yoshioka et al.、アメリカ合衆国特
許No.4183855に、オキサゾリンアゼチジノン誘導
体からのある種の3−ハロ−3−メチル−1−オ
キサセフアム化合物の合成が開示されている。 上記に照らして、本発明は3−ブロモ−3−メ
チルセフアム化合物の新規製造方法を提供する。 特に、本発明はチアゾリンアゼチジノンを3−
ブロモセフアム化合物に変換する方法に関する。 本発明により、式() で表わされるチアゾリンアゼチジノンを臭素源お
よびジメチルスルホキシドと反応させることを特
徴とする式() で表わされる3−ブロモ−セフアム化合物の製造
法を提供する。 [式中、R1は有機ラジカル、R2はカルボキシ保
護基、R3は水素、ブロモ、クロロ、アセトキシ、
アルキルチオまたはアリールチオをそれぞれ表わ
す。] 本方法は、R1がフエノキシメチル、フエニル
メチル、2−チエニルメチル、クロロメチル、α
−ホルミルオキシフエニルメチルまたはα−アセ
トアミドフエニルメチルであり、R2がp−ニト
ロベンジル、2,2,2−トリクロロエチル、メ
チルまたはジフエニルメチルであり、R3が水素
またはクロロであるチアゾリンアゼチジノンを用
いて実施するのが好ましい。 上記式中、R1は「有機ラジカル」と定義され
る。この用語は、カルボン酸の1価アシル残基か
らアシルカルボニル部を除いたものを意味する。
R1はカルボン酸から誘導したアシル基からカル
ボニル官能基を差引いて得られる1価の有機ラジ
カルである。上記のR1基はセフアロスポリンの
分野でよく知られており、R1で定義する基は本
明細書において新規性を有するものではない。代
表的R1部分としては、 (a) C1−C7アルキル、シアノメチル、C1−C6ハ
ロアルキル、4−保護アミノ−4−保護カルボ
キシブチル、 (b) C1−C6アルコキシ、フエノキシ、ベンジル
オキシ、4−メトキシベンジルオキシ、 (c) R4基(R4基はフエニルまたは1〜2個のハ
ロゲン、保護ヒドロキシ、シアノ、トリフルオ
ロメチル、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ、保護カルボキシ、保護カルボキシメチル、
保護ヒドロキシメチル、保護アミノメチルもし
くはナフチル、ベンゾチエニル、置換ナフチル
および置換ベンゾチエニルから選ばれた二環性
アリール基で置換されたフエニルを表わす)、 (d) 式R4−(O)n−CH2−で表わされるアリールア
ルキル基(R4は前記と同意義であり、mは0
または1を表わす)、 (e) 式
【式】または
【式】
で表わされる置換アリールアルキル基(R5
は前記のR4、2−チエニル、3−チエニル、
2−保護アミノチアゾル−4−イル、2−フリ
ルまたは3−フリルを表わし、Wは保護ヒドロ
キシ、保護カルボキシまたは保護アミノを表わ
す)、または (f) 式R6−CH2−で表わされるヘテロアリール
メチル基(R6は2−チエニル、3−チエニル、
2−保護アミノチアゾル−4−イル、2−フリ
ル、3−フリル、2−チアゾリル、5−テトラ
ゾリル、1−テトラゾリルを表わす) などが挙げられる。 上式のR2はカルボキシ保護基である。 上式のR3は、水素、クロロ、アセトキシ、メ
チルチオもしくはt−ブチルチオなどのアルキル
チオまたはフエニルチオ、テトラゾリルチオもし
くはチアジアゾリルチオなどのアリールチオであ
る。 上記定義中、「C1−C7アルキル」は、メチル、
エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、ペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、
n−ヘプチルならびに他の直鎖状および分枝状脂
肪族炭化水素鎖を意味する。 「C1−C6ハロアルキル」は、クロロメチル、
ブロモメチル、ヨードメチル、2−ブロモエチ
ル、2−クロロエチル、2−ブロモプロピル、2
−ヨードプロピル、2−クロロブチル、2−ブロ
モ−2−メチルプロピル、2−ブロモブチルおよ
び2−ブロモ−2−メチルブチルなどの基を意味
する。 本明細書においては、記載を簡単にするために
保護基の記載を省略するが、本発明方法を記述す
る場合の各々のカルボキシ、ヒドロキシまたはア
ミノ基が適宜保護されているのは理解されるとこ
ろである。 「保護アミノ」は、t−ブトキシカルボニル基
(t−BOC)、ベンジルオキシカルボニル基、4
−メトキシベンジルオキシカルボニル基、2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル基または
ジメチル−t−ブチルシリル基などの汎用される
アミノ保護基で置換されたアミノ基を意味する。
上記のアミノ保護基の性状は、本記載の反応条件
下で保護アミノ官能基が安定である限り重要では
ない。 「保護ヒドロキシ」は、3−ブロモ−3−メチ
ルセフアム化合物合成反応の条件下では安定であ
り、その後容易に開裂し得る基を意味する。この
ような基としては、ホルミルオキシ基、クロロア
セトキシ基、ベンズヒドリルオキシ基、β−トリ
メチルシリルエチルオキシ基またはジメチル−t
−ブチルシリル基が例示される。 「カルボキシ保護基」または「保護カルボキ
シ」は、汎用されるカルボン酸保護エステル基で
エステル化されたカルボキシ基で、分子の他の官
能部位が反応する間カルボン酸官能基を遮断また
は保護するのに用いるものを意味する。上記の保
護カルボキシ基は容易に開裂して対応するカルボ
ン酸になることを注記しておく。カルボン酸保護
基としては、t−ブチル、メチル、シアノメチ
ル、p−メトキシベンジル、ジフエニルメチル、
2,4,6−トリメチルベンジルまたは2,2,
2−トリクロロエチルなどが例示される。上記の
エステル形成基の性状は、形成されたエステルが
本記載の反応条件下で安定である限り重要ではな
い。好ましいカルボン酸保護基は、ジフエニルメ
チル、4−メトキシベンジルおよびp−ニトロベ
ンジルである。 上記の定義中、ヒドロキシ、アミノおよびカル
ボキシ保護基は余すことなく定義されているわけ
ではない。このような基の機能とは、目的物質を
製造する間、反応性官能基を保護し、その後、分
子の他の部分を損傷することなく除去されること
である。このような保護基は当該技術分野でよく
知られており、J.F.W.McOmie、“Protective
Groups in Organic Chemistry”Plenum
Press、1973に記載されているような、本発明の
方法および化合物に等しく適用できる他の基も適
当なものと認められる。 R4が置換フエニル基を表わす場合、R4は4−
クロロフエニル、2,6−ジクロロフエニル、
2,5−ジクロロフエニル、3,4−ジクロロフ
エニル、3−クロロフエニル、3−ブロモフエニ
ル、4−ブロモフエニル、3,4−ジブロモフエ
ニル、3−クロロ−4−フルオロフエニルもしく
は2−フルオロフエニルなどのモノあるいはジ置
換ハロフエニル基、4−ヒドロキシフエニル、3
−ヒドロキシフエニルもしくは2,4−ジヒドロ
キシフエニルなどのモノあるいはジヒドロキシフ
エニル基(ここで全てのヒドロキシ基は保護され
ている)、4−シアノフエニルのようなシアノフ
エニル基、4−メチルフエニル、2,4−ジメチ
ルフエニル、2−メチルフエニル、4−イソプロ
ピルフエニル、4−エチルフエニルもしくは3−
n−プロピルフエニルなどのモノあるいはジ置換
低級アルキルフエニル基または2,6−ジメトキ
シフエニル、4−メトキシフエニル、3−エトキ
シフエニル、4−イソプロポキシフエニル、4−
t−ブトキシフエニルもしくは3−エトキシ−4
−メトキシフエニルなでのモノあるいはジ置換低
級アルキルフエニルエーテルを表わす。また、
R4は置換基が互いに異なつたジ置換フエニル基、
例えば、3−メチル−4−ヒドロキシフエニル、
3−クロロ−4−ヒドロキシフエニル、2−メト
キシ−4−ブロモフエニル、4−エチル−2−ヒ
ドロキシフエニル、3−ヒドロキシ−4−ニトロ
フエニル、2−ヒドロキシ−4−クロロフエニル
も表わす。 本発明方法は、チアゾリンアゼチジノンを、7
−アミノ基にR1−CO−で定義される有機アシル
基を有するセフアロスポリン誘導体に変換する。 アシル基R1−CO−(R1はC1−C7アルキルまた
はC1−C6ハロアルキル)としては、アセチル、
プロピオニル、ブチリル、ヘキサノイル、クロロ
アセチル、ブロモアセチルなどが例示される。 アシル基R1−CO−(R1はフエニルまたは置換
フエニル)としては、ベンゾイル、2,6−ジメ
トキシベンゾイル、4−クロロベンゾイル、4−
メチルベンゾイル、3,4−ジクロロベンゾイ
ル、4−シアノベンゾイル、3−ブロモベンゾイ
ルまたは3−保護アミノベンゾイルが例示され
る。 アシル基R1−CO−(R1は式R4−(O)n−CH2−で
表わされる基、mは0、R4はフエニルまたは置
換フエニル)としては、フエニルアセチル、4−
クロロフエニルアセチル、3−保護ヒドロキシフ
エニルアセチル、3−シアノフエニルアセチル、
4−アセトキシ−3−メチルフエニルアセチル、
4−ブロモフエニルアセチル、4−エトキシフエ
ニルアセチルまたは3,4−ジメトキシフエニル
アセチルが例示される。mが1の場合は、フエノ
キシアセチル、3−ヒドロキシフエノキシアセチ
ル、4−クロロフエノキシアセチル、3,4−ジ
クロロフエノキシアセチル、2−クロロフエノキ
シアセチル、4−メトキシフエノキシアセチル、
2−エトキシフエノキシアセチル、3,4−ジメ
チルフエノキシアセチル、4−イソプロピルフエ
ノキシアセチルまたは3−シアノフエノキシアセ
チルなどが挙げられる。 R1が式
は前記のR4、2−チエニル、3−チエニル、
2−保護アミノチアゾル−4−イル、2−フリ
ルまたは3−フリルを表わし、Wは保護ヒドロ
キシ、保護カルボキシまたは保護アミノを表わ
す)、または (f) 式R6−CH2−で表わされるヘテロアリール
メチル基(R6は2−チエニル、3−チエニル、
2−保護アミノチアゾル−4−イル、2−フリ
ル、3−フリル、2−チアゾリル、5−テトラ
ゾリル、1−テトラゾリルを表わす) などが挙げられる。 上式のR2はカルボキシ保護基である。 上式のR3は、水素、クロロ、アセトキシ、メ
チルチオもしくはt−ブチルチオなどのアルキル
チオまたはフエニルチオ、テトラゾリルチオもし
くはチアジアゾリルチオなどのアリールチオであ
る。 上記定義中、「C1−C7アルキル」は、メチル、
エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、ペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、
n−ヘプチルならびに他の直鎖状および分枝状脂
肪族炭化水素鎖を意味する。 「C1−C6ハロアルキル」は、クロロメチル、
ブロモメチル、ヨードメチル、2−ブロモエチ
ル、2−クロロエチル、2−ブロモプロピル、2
−ヨードプロピル、2−クロロブチル、2−ブロ
モ−2−メチルプロピル、2−ブロモブチルおよ
び2−ブロモ−2−メチルブチルなどの基を意味
する。 本明細書においては、記載を簡単にするために
保護基の記載を省略するが、本発明方法を記述す
る場合の各々のカルボキシ、ヒドロキシまたはア
ミノ基が適宜保護されているのは理解されるとこ
ろである。 「保護アミノ」は、t−ブトキシカルボニル基
(t−BOC)、ベンジルオキシカルボニル基、4
−メトキシベンジルオキシカルボニル基、2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル基または
ジメチル−t−ブチルシリル基などの汎用される
アミノ保護基で置換されたアミノ基を意味する。
上記のアミノ保護基の性状は、本記載の反応条件
下で保護アミノ官能基が安定である限り重要では
ない。 「保護ヒドロキシ」は、3−ブロモ−3−メチ
ルセフアム化合物合成反応の条件下では安定であ
り、その後容易に開裂し得る基を意味する。この
ような基としては、ホルミルオキシ基、クロロア
セトキシ基、ベンズヒドリルオキシ基、β−トリ
メチルシリルエチルオキシ基またはジメチル−t
−ブチルシリル基が例示される。 「カルボキシ保護基」または「保護カルボキ
シ」は、汎用されるカルボン酸保護エステル基で
エステル化されたカルボキシ基で、分子の他の官
能部位が反応する間カルボン酸官能基を遮断また
は保護するのに用いるものを意味する。上記の保
護カルボキシ基は容易に開裂して対応するカルボ
ン酸になることを注記しておく。カルボン酸保護
基としては、t−ブチル、メチル、シアノメチ
ル、p−メトキシベンジル、ジフエニルメチル、
2,4,6−トリメチルベンジルまたは2,2,
2−トリクロロエチルなどが例示される。上記の
エステル形成基の性状は、形成されたエステルが
本記載の反応条件下で安定である限り重要ではな
い。好ましいカルボン酸保護基は、ジフエニルメ
チル、4−メトキシベンジルおよびp−ニトロベ
ンジルである。 上記の定義中、ヒドロキシ、アミノおよびカル
ボキシ保護基は余すことなく定義されているわけ
ではない。このような基の機能とは、目的物質を
製造する間、反応性官能基を保護し、その後、分
子の他の部分を損傷することなく除去されること
である。このような保護基は当該技術分野でよく
知られており、J.F.W.McOmie、“Protective
Groups in Organic Chemistry”Plenum
Press、1973に記載されているような、本発明の
方法および化合物に等しく適用できる他の基も適
当なものと認められる。 R4が置換フエニル基を表わす場合、R4は4−
クロロフエニル、2,6−ジクロロフエニル、
2,5−ジクロロフエニル、3,4−ジクロロフ
エニル、3−クロロフエニル、3−ブロモフエニ
ル、4−ブロモフエニル、3,4−ジブロモフエ
ニル、3−クロロ−4−フルオロフエニルもしく
は2−フルオロフエニルなどのモノあるいはジ置
換ハロフエニル基、4−ヒドロキシフエニル、3
−ヒドロキシフエニルもしくは2,4−ジヒドロ
キシフエニルなどのモノあるいはジヒドロキシフ
エニル基(ここで全てのヒドロキシ基は保護され
ている)、4−シアノフエニルのようなシアノフ
エニル基、4−メチルフエニル、2,4−ジメチ
ルフエニル、2−メチルフエニル、4−イソプロ
ピルフエニル、4−エチルフエニルもしくは3−
n−プロピルフエニルなどのモノあるいはジ置換
低級アルキルフエニル基または2,6−ジメトキ
シフエニル、4−メトキシフエニル、3−エトキ
シフエニル、4−イソプロポキシフエニル、4−
t−ブトキシフエニルもしくは3−エトキシ−4
−メトキシフエニルなでのモノあるいはジ置換低
級アルキルフエニルエーテルを表わす。また、
R4は置換基が互いに異なつたジ置換フエニル基、
例えば、3−メチル−4−ヒドロキシフエニル、
3−クロロ−4−ヒドロキシフエニル、2−メト
キシ−4−ブロモフエニル、4−エチル−2−ヒ
ドロキシフエニル、3−ヒドロキシ−4−ニトロ
フエニル、2−ヒドロキシ−4−クロロフエニル
も表わす。 本発明方法は、チアゾリンアゼチジノンを、7
−アミノ基にR1−CO−で定義される有機アシル
基を有するセフアロスポリン誘導体に変換する。 アシル基R1−CO−(R1はC1−C7アルキルまた
はC1−C6ハロアルキル)としては、アセチル、
プロピオニル、ブチリル、ヘキサノイル、クロロ
アセチル、ブロモアセチルなどが例示される。 アシル基R1−CO−(R1はフエニルまたは置換
フエニル)としては、ベンゾイル、2,6−ジメ
トキシベンゾイル、4−クロロベンゾイル、4−
メチルベンゾイル、3,4−ジクロロベンゾイ
ル、4−シアノベンゾイル、3−ブロモベンゾイ
ルまたは3−保護アミノベンゾイルが例示され
る。 アシル基R1−CO−(R1は式R4−(O)n−CH2−で
表わされる基、mは0、R4はフエニルまたは置
換フエニル)としては、フエニルアセチル、4−
クロロフエニルアセチル、3−保護ヒドロキシフ
エニルアセチル、3−シアノフエニルアセチル、
4−アセトキシ−3−メチルフエニルアセチル、
4−ブロモフエニルアセチル、4−エトキシフエ
ニルアセチルまたは3,4−ジメトキシフエニル
アセチルが例示される。mが1の場合は、フエノ
キシアセチル、3−ヒドロキシフエノキシアセチ
ル、4−クロロフエノキシアセチル、3,4−ジ
クロロフエノキシアセチル、2−クロロフエノキ
シアセチル、4−メトキシフエノキシアセチル、
2−エトキシフエノキシアセチル、3,4−ジメ
チルフエノキシアセチル、4−イソプロピルフエ
ノキシアセチルまたは3−シアノフエノキシアセ
チルなどが挙げられる。 R1が式
【式】
で表わされる置換アリールアルキル基であるアシ
ル基としては、式 で表わされる2−カルボキシ−2−フエニルアセ
チル基およびフエニル環が2−カルボキシ−2−
(4−クロロフエニル)アセチル、2−カルボキ
シ−2−(4−メトキシフエニル)アセチル、2
−カルボキシ−2−(2−チエニル)アセチル、
2−カルボキシ−2−(4−メチルフエニル)ア
セチル、2−カルボキシ−2−(4−(カルボキシ
メチル)フエニル)アセチルまたは2−カルボキ
シ−2−(4−(ホルミルオキシメチル)フエニ
ル)アセチルなどで置換されている同様の基など
のカルボキシ置換アシル基が例示される。 R1がヒドロキシ置換アリールアルキル基であ
るアシル基としては、2−ヒドロキシ−2−(4
−メトキシフエニル)アセチル、2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロ−4−ヒドロキシフエニル)
アセチル、2−ヒドロキシ−2−(3−ブロモフ
エニル)アセチル、2−ヒドロキシ−2−(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシフエニル)アセチ
ル、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロ−4−メ
トキシフエニル)アセチル、2−ヒドロキシ−2
−(3−クロロフエニル)アセチル、2−ヒドロ
キシ−2−(4−アミノメチルフエニル)アモチ
ルまたは2−ヒドロキシ−2−(3−チエニル)
アセチルが例示される。勿論、ヒドロキシル基は
全て本発明方法を実施する間はヒドロキシ保護基
を有している。 R1がアミノ置換アリールアルキル基であるア
シル基としては、2−アミノ−2−フエニルアセ
チル、2−アミノ−2−(4−シアノフエニル)
アセチルまたは2−アミノ−2−(4−ヒドロキ
シフエニル)アセチルなどが例示される。 アシル基R1−CO−(R1は式R6−CH2−で表わ
されるヘテロアリールメチル基)としては、2−
チエニルアセチル、3−チエニルアセチル、2−
フリルアセチル、2−チアゾリルアセチル、1−
テトラゾリルアセチルまたは5−テトラゾリルア
セチルなどが例示される。 上述の式において、R3は水素、ブロモ、クロ
ロ、アセトキシ、アルキルチオまたはアリールチ
オである。「アリールチオ」としては、フエニル
チオおよび
ル基としては、式 で表わされる2−カルボキシ−2−フエニルアセ
チル基およびフエニル環が2−カルボキシ−2−
(4−クロロフエニル)アセチル、2−カルボキ
シ−2−(4−メトキシフエニル)アセチル、2
−カルボキシ−2−(2−チエニル)アセチル、
2−カルボキシ−2−(4−メチルフエニル)ア
セチル、2−カルボキシ−2−(4−(カルボキシ
メチル)フエニル)アセチルまたは2−カルボキ
シ−2−(4−(ホルミルオキシメチル)フエニ
ル)アセチルなどで置換されている同様の基など
のカルボキシ置換アシル基が例示される。 R1がヒドロキシ置換アリールアルキル基であ
るアシル基としては、2−ヒドロキシ−2−(4
−メトキシフエニル)アセチル、2−ヒドロキシ
−2−(3−クロロ−4−ヒドロキシフエニル)
アセチル、2−ヒドロキシ−2−(3−ブロモフ
エニル)アセチル、2−ヒドロキシ−2−(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシフエニル)アセチ
ル、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロ−4−メ
トキシフエニル)アセチル、2−ヒドロキシ−2
−(3−クロロフエニル)アセチル、2−ヒドロ
キシ−2−(4−アミノメチルフエニル)アモチ
ルまたは2−ヒドロキシ−2−(3−チエニル)
アセチルが例示される。勿論、ヒドロキシル基は
全て本発明方法を実施する間はヒドロキシ保護基
を有している。 R1がアミノ置換アリールアルキル基であるア
シル基としては、2−アミノ−2−フエニルアセ
チル、2−アミノ−2−(4−シアノフエニル)
アセチルまたは2−アミノ−2−(4−ヒドロキ
シフエニル)アセチルなどが例示される。 アシル基R1−CO−(R1は式R6−CH2−で表わ
されるヘテロアリールメチル基)としては、2−
チエニルアセチル、3−チエニルアセチル、2−
フリルアセチル、2−チアゾリルアセチル、1−
テトラゾリルアセチルまたは5−テトラゾリルア
セチルなどが例示される。 上述の式において、R3は水素、ブロモ、クロ
ロ、アセトキシ、アルキルチオまたはアリールチ
オである。「アリールチオ」としては、フエニル
チオおよび
【式】または
【式】から選ばれた異項環が硫黄原
子に付加した基などが例示される。
本発明に従つて、チアゾリンアゼチジノンをジ
メチルスルホキシド中で臭素源と反応させる。
「臭素源」とは、ジメチルスルホキシドにより酸
化されてBr+またはその均等物を提供し得る臭素
含有化合物を意味する。ジメチルスルホキシドに
より酸化される臭素含有化合物は多数知られてい
る。例えば、NaceおよびMonagleは、第1級ア
ルキルハライドをジメチルスルホキシドで酸化し
てアルデヒドおよび副産物としてハロゲンカチオ
ンを得ることを記載している[J.Org.Chem.24、
1792(1959)]。このような第1級アルキルブロマ
イドは本発明方法に用い得る。必要なことは、チ
アゾリンアゼチジノンと反応するようにBr+を生
成させることだけである。本発明において臭素源
として用いる代表的化合物としては、液体臭素
(即ち、Br2)、臭化水素、アリルブロマイドなど
のアルケニルブロマイド、フエニルメチルブロマ
イド、2−フエニルエチルブロマイド、2−ナフ
チルエチルブロマイドなどのアリールアルキルブ
ロマイドおよびベンゾイルメチルブロマイド、4
−メチルベンゾイルメチルブロマイド、2−(4
−ブロモベンゾイル)エチルブロマイドなどのア
ロイルアルキルブロマイドなどが挙げられる。好
ましい臭素源は、液体臭素(Br2)、ベンゾイル
メチルブロマイドおよび臭化水素酸などである。 本発明においては、反応物質および溶媒として
作用するようにジメチルスルホキシドは一般に過
剰量用いる。しかし、要すれば、例えばジメチル
スルホキシドと共に、他の溶媒を用い得る。用い
てもよい他の溶媒には、水、トルエン、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、ベンゼ
ンまたはキシレンなどが包含される。このような
共通溶媒を用いる場合は、ジメチルスルホキシド
はチアゾリンアゼチジノンに対して約1モル過剰
存在する。しかし、好ましい溶媒は、反応物質お
よび溶媒として用いるジメチルスルホキシドであ
る。他の好ましい溶媒系はジメチルスルホキシド
と水の混液である。 液体臭素またはベンゾイルメチルブロマイドな
どの臭素源は、チアゾリンアゼチジノンに対して
ほぼ当量用いる。しかし、要すれば、有害な結果
を産むことなく、およそ1〜10モル過剰量の範囲
内で用い得る。 本方法は、一般に、およそ0〜50℃で実施す
る。具体的には、本方法は約20〜約30℃、理想的
には約24℃の室温付近の温度下で実施するのが好
ましい。 本発明方法は、場合によつては、反応液に触媒
量の酸を添加することにより改善されるように思
われる。用いてもよい代表的な酸には、p−トル
エンスルホン酸(通常は1水和物として)、酢酸
または臭化水素酸が包含される。しかし、酸を添
加することは本発明の重要な側面ではない。 本反応は、一般に、約48時間以内に完了する。
もつとも、これより長い反応時間でも損出を生じ
ず、要すれば用いてもよい。通常は、本反応は一
晩、およそ12〜16時間実施する。 本反応工程が終了したら、3−ブロモ−3−メ
チルセフアム生成物を常法により単離し得る。通
常、反応溶媒を減圧下に蒸発除去して、得られた
生成物はクロマトグラフイーまたは結晶化などの
標準的技法より容易に精製する。 本発明方法により製造する3−ブロモ−3−メ
チルセフアム類はセフアロスポリン抗生物質の合
成に有用である。例えば、3−ブロモ−3−メチ
ルセフアム類は、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、脂肪族または芳香族アミン、四級アルキルア
ンモニウム塩基または塩基性イオン交換樹脂など
の無機または有機塩基で処理して、容易に対応す
る△3−セフエムに変換する。この変換を以下の
図に示す。 [式中、R1、R2およびR3は前記と同意義であ
る。]保護基(例えば、カルボキシ保護基R2)を
常法で除去すると、セフアロスポリン抗生物質で
ある、対応する3−メチル−3−セフエム−4−
カルボン酸またはその塩を得る。上述の塩は、当
該分野でよく知られており、ヒトおよび動物の細
菌感染症を治療するのに有用である。 本発明をより充分に例示するために、次に実施
例を提示するが、これにより本発明の範囲は制限
されるものではない。 実施例 1 チアゾリンアゼチジノン466mg(1mmol)を
ベンゾイルメチルブロマイド200mgを含有するジ
メチルスルホキシド(DMSO)5mlに溶解し、
16時間24℃で撹拌すると、薄層クロマトグラフイ
ー分析は反応の完了を示した。反応液から溶媒を
減圧下に蒸発除去して、7−フエノキシアセトア
ミド−3−ブロモ−3−メチルセフアム−4−カ
ルボン酸p−ニトロベンジルを得た。 NMR(CDCl3)δ1.85(3H、s、CH3)、2.75,
3.55(2H,qAB,−CH2S),4.94(1H,s),5.36
(1H、d)、5.66、5.79(1H、7−H)。 p−ニトロベンジル保護基を除去して遊離酸で
ある7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ−
3−メチルセフアム−4−カルボン酸を製造し
た。 IR(CHCl3):3400、1780、1739、1690cm-1。 実施例 2 反応をDMSO10mlおよび水1ml中で実施する
以外は、実施例1の方法を繰り返した。溶媒混液
を蒸発させたのち、生成物を製造的TLCで精製
して7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ−
3−メチルセフアム−4−カルボン酸p−ニトロ
ベンジル304mgを得た。 実施例 3 反応をp−トルエンスルホン酸・1水和物50mg
の存在下で実施する以外は、実施例1の方法を繰
り返した。製造的TLCにより普通に単離、精製
して、7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ
−3−メチルセフアム−4−カルボン酸p−ニト
ロベンジル270mgを得た。 実施例 4 反応を40時間に亘つて実施する以外は実施例3
の方法を繰り返した。シリカゲル板を用いた製造
的TLC(酢酸エチル:ベンゼン(v/v)=3:
1)に掛けたのち、適当な分画から溶媒を蒸発さ
せて7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ−
3−メチルセフアム−4−カルボン酸p−ニトロ
ベンジル381mgを得た。 実施例 5 チアゾリンアゼチジノン466mg(1mmol)を
臭化水素酸10mgおよび氷酢酸1.0mgを含有する
DMSO5mlに溶解して、室温で16時間撹拌する
と、薄層クロマトグラフイー分析は、唯一の生成
物が7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ−
3−メチルセフアム−4−カルボン酸p−ニトロ
ベンジルであることを示した。 実施例 6 チアゾリンアゼチジノン253mgを48%臭化水素
酸水溶液50mgを含有するDMSO1ml中に溶解し、
24℃で16時間撹拌した。反応溶媒を減圧下に蒸発
させて黄色泡状物質149mgを得た。これは、7−
フエニルアセトアミド−3−ブロモ−3−メチル
セフアム−4−カルボン酸p−ニトロベンジルと
同定された。 この7−フエニルアセトアミド−3−ブロモ−
3−メチルセフアム−4−カルボン酸エステルの
融点は136〜137.5℃である。 実施例 7 チアゾリンアゼチジノン230mgを48%臭化水素
酸水溶液34mgを含有するDMSO1mlに溶解し、室
温で16時間撹拌した。減圧下に溶媒を蒸発除去す
ると7−(α−アセトアミド)フエニルアセトア
ミド−3−ブロモ−3−メチルセフアム−4−カ
ルボン酸ベンズヒドリル214mgを得た。製造的
TLCで更に精製して上記3−ブロモ−3−メチ
ルセフアム63mgを得た。 NMR(CDCl3)δ2.0(3H、s、CH3)、2.13(s、
3H)、3.35(2H)、4.92(1H、s)、5.10(1H、d)、
5.44(1H、d)、5.75(H、q)、6.87(1H、s)、
7.4(15H)。 実施例 8 チアゾリンアゼチジノン120mgを48%臭化水素
酸水溶液0.02mlを含有するDMSO1mlに溶解し、
24℃で16時間撹拌し、実施例7の方法で単離して
7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ−3メ
チルセフアム−4−カルボン酸シアノメチル68mg
を得た。 NMR(CDCl3)δ2.2(3H、s、CH3)、3.41
(2H、q)、4.39(2H、s)、4.75(1H、s)、4.83
(2H、d)。 実施例 9 チアゾリンアゼチジノン190mgを48%臭化水素
酸水溶液0.03mlを含有するDMSO1mlに溶解して
室温で16時間撹拌した。減圧下に溶媒を蒸発除去
して7−(2−チオフエン)アセトアミド−3−
ブロモ−3−メチルセフアム−4−カルボン酸
2,2,2−トリクロロエチル186mgを得た。 NMR(CDCl3)δ1.98(3H、s、CH3)、3.15
(2H、q)、3.83(2H、s)、4.82(2H、s)、4.97
(1H、s)、5.29(1H、d)、5.60(1H、q)、6.8〜
7.3(4H、m、芳香族NH)。 実施例 10 チアゾリンアゼチジノン312mgを48%臭化水素
酸化水溶液0.106mlを含有するDMSO2mlに溶解し
て室温で16時間撹拌した。減圧下に溶媒を蒸発除
去して7−エトキシカルボニルホルムアミド−3
−ブロモ−3−メチルセフアム−4−カルボン酸
メチル278mgを得た。 NMR(CDCl3)δ1.2(3H、t、J=7Hz)、1.90
(3H、s、CH3)、3.22(2H、q、J=15Hz)、
3.81(3H、s、CH3エステル)、4.40(2H、q、J
=7Hz)、4.85(1H、s)、5.27(1H、s、J=4
Hz)、5.60(1H、q)、8.15(1H、d)。
メチルスルホキシド中で臭素源と反応させる。
「臭素源」とは、ジメチルスルホキシドにより酸
化されてBr+またはその均等物を提供し得る臭素
含有化合物を意味する。ジメチルスルホキシドに
より酸化される臭素含有化合物は多数知られてい
る。例えば、NaceおよびMonagleは、第1級ア
ルキルハライドをジメチルスルホキシドで酸化し
てアルデヒドおよび副産物としてハロゲンカチオ
ンを得ることを記載している[J.Org.Chem.24、
1792(1959)]。このような第1級アルキルブロマ
イドは本発明方法に用い得る。必要なことは、チ
アゾリンアゼチジノンと反応するようにBr+を生
成させることだけである。本発明において臭素源
として用いる代表的化合物としては、液体臭素
(即ち、Br2)、臭化水素、アリルブロマイドなど
のアルケニルブロマイド、フエニルメチルブロマ
イド、2−フエニルエチルブロマイド、2−ナフ
チルエチルブロマイドなどのアリールアルキルブ
ロマイドおよびベンゾイルメチルブロマイド、4
−メチルベンゾイルメチルブロマイド、2−(4
−ブロモベンゾイル)エチルブロマイドなどのア
ロイルアルキルブロマイドなどが挙げられる。好
ましい臭素源は、液体臭素(Br2)、ベンゾイル
メチルブロマイドおよび臭化水素酸などである。 本発明においては、反応物質および溶媒として
作用するようにジメチルスルホキシドは一般に過
剰量用いる。しかし、要すれば、例えばジメチル
スルホキシドと共に、他の溶媒を用い得る。用い
てもよい他の溶媒には、水、トルエン、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、ベンゼ
ンまたはキシレンなどが包含される。このような
共通溶媒を用いる場合は、ジメチルスルホキシド
はチアゾリンアゼチジノンに対して約1モル過剰
存在する。しかし、好ましい溶媒は、反応物質お
よび溶媒として用いるジメチルスルホキシドであ
る。他の好ましい溶媒系はジメチルスルホキシド
と水の混液である。 液体臭素またはベンゾイルメチルブロマイドな
どの臭素源は、チアゾリンアゼチジノンに対して
ほぼ当量用いる。しかし、要すれば、有害な結果
を産むことなく、およそ1〜10モル過剰量の範囲
内で用い得る。 本方法は、一般に、およそ0〜50℃で実施す
る。具体的には、本方法は約20〜約30℃、理想的
には約24℃の室温付近の温度下で実施するのが好
ましい。 本発明方法は、場合によつては、反応液に触媒
量の酸を添加することにより改善されるように思
われる。用いてもよい代表的な酸には、p−トル
エンスルホン酸(通常は1水和物として)、酢酸
または臭化水素酸が包含される。しかし、酸を添
加することは本発明の重要な側面ではない。 本反応は、一般に、約48時間以内に完了する。
もつとも、これより長い反応時間でも損出を生じ
ず、要すれば用いてもよい。通常は、本反応は一
晩、およそ12〜16時間実施する。 本反応工程が終了したら、3−ブロモ−3−メ
チルセフアム生成物を常法により単離し得る。通
常、反応溶媒を減圧下に蒸発除去して、得られた
生成物はクロマトグラフイーまたは結晶化などの
標準的技法より容易に精製する。 本発明方法により製造する3−ブロモ−3−メ
チルセフアム類はセフアロスポリン抗生物質の合
成に有用である。例えば、3−ブロモ−3−メチ
ルセフアム類は、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、脂肪族または芳香族アミン、四級アルキルア
ンモニウム塩基または塩基性イオン交換樹脂など
の無機または有機塩基で処理して、容易に対応す
る△3−セフエムに変換する。この変換を以下の
図に示す。 [式中、R1、R2およびR3は前記と同意義であ
る。]保護基(例えば、カルボキシ保護基R2)を
常法で除去すると、セフアロスポリン抗生物質で
ある、対応する3−メチル−3−セフエム−4−
カルボン酸またはその塩を得る。上述の塩は、当
該分野でよく知られており、ヒトおよび動物の細
菌感染症を治療するのに有用である。 本発明をより充分に例示するために、次に実施
例を提示するが、これにより本発明の範囲は制限
されるものではない。 実施例 1 チアゾリンアゼチジノン466mg(1mmol)を
ベンゾイルメチルブロマイド200mgを含有するジ
メチルスルホキシド(DMSO)5mlに溶解し、
16時間24℃で撹拌すると、薄層クロマトグラフイ
ー分析は反応の完了を示した。反応液から溶媒を
減圧下に蒸発除去して、7−フエノキシアセトア
ミド−3−ブロモ−3−メチルセフアム−4−カ
ルボン酸p−ニトロベンジルを得た。 NMR(CDCl3)δ1.85(3H、s、CH3)、2.75,
3.55(2H,qAB,−CH2S),4.94(1H,s),5.36
(1H、d)、5.66、5.79(1H、7−H)。 p−ニトロベンジル保護基を除去して遊離酸で
ある7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ−
3−メチルセフアム−4−カルボン酸を製造し
た。 IR(CHCl3):3400、1780、1739、1690cm-1。 実施例 2 反応をDMSO10mlおよび水1ml中で実施する
以外は、実施例1の方法を繰り返した。溶媒混液
を蒸発させたのち、生成物を製造的TLCで精製
して7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ−
3−メチルセフアム−4−カルボン酸p−ニトロ
ベンジル304mgを得た。 実施例 3 反応をp−トルエンスルホン酸・1水和物50mg
の存在下で実施する以外は、実施例1の方法を繰
り返した。製造的TLCにより普通に単離、精製
して、7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ
−3−メチルセフアム−4−カルボン酸p−ニト
ロベンジル270mgを得た。 実施例 4 反応を40時間に亘つて実施する以外は実施例3
の方法を繰り返した。シリカゲル板を用いた製造
的TLC(酢酸エチル:ベンゼン(v/v)=3:
1)に掛けたのち、適当な分画から溶媒を蒸発さ
せて7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ−
3−メチルセフアム−4−カルボン酸p−ニトロ
ベンジル381mgを得た。 実施例 5 チアゾリンアゼチジノン466mg(1mmol)を
臭化水素酸10mgおよび氷酢酸1.0mgを含有する
DMSO5mlに溶解して、室温で16時間撹拌する
と、薄層クロマトグラフイー分析は、唯一の生成
物が7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ−
3−メチルセフアム−4−カルボン酸p−ニトロ
ベンジルであることを示した。 実施例 6 チアゾリンアゼチジノン253mgを48%臭化水素
酸水溶液50mgを含有するDMSO1ml中に溶解し、
24℃で16時間撹拌した。反応溶媒を減圧下に蒸発
させて黄色泡状物質149mgを得た。これは、7−
フエニルアセトアミド−3−ブロモ−3−メチル
セフアム−4−カルボン酸p−ニトロベンジルと
同定された。 この7−フエニルアセトアミド−3−ブロモ−
3−メチルセフアム−4−カルボン酸エステルの
融点は136〜137.5℃である。 実施例 7 チアゾリンアゼチジノン230mgを48%臭化水素
酸水溶液34mgを含有するDMSO1mlに溶解し、室
温で16時間撹拌した。減圧下に溶媒を蒸発除去す
ると7−(α−アセトアミド)フエニルアセトア
ミド−3−ブロモ−3−メチルセフアム−4−カ
ルボン酸ベンズヒドリル214mgを得た。製造的
TLCで更に精製して上記3−ブロモ−3−メチ
ルセフアム63mgを得た。 NMR(CDCl3)δ2.0(3H、s、CH3)、2.13(s、
3H)、3.35(2H)、4.92(1H、s)、5.10(1H、d)、
5.44(1H、d)、5.75(H、q)、6.87(1H、s)、
7.4(15H)。 実施例 8 チアゾリンアゼチジノン120mgを48%臭化水素
酸水溶液0.02mlを含有するDMSO1mlに溶解し、
24℃で16時間撹拌し、実施例7の方法で単離して
7−フエノキシアセトアミド−3−ブロモ−3メ
チルセフアム−4−カルボン酸シアノメチル68mg
を得た。 NMR(CDCl3)δ2.2(3H、s、CH3)、3.41
(2H、q)、4.39(2H、s)、4.75(1H、s)、4.83
(2H、d)。 実施例 9 チアゾリンアゼチジノン190mgを48%臭化水素
酸水溶液0.03mlを含有するDMSO1mlに溶解して
室温で16時間撹拌した。減圧下に溶媒を蒸発除去
して7−(2−チオフエン)アセトアミド−3−
ブロモ−3−メチルセフアム−4−カルボン酸
2,2,2−トリクロロエチル186mgを得た。 NMR(CDCl3)δ1.98(3H、s、CH3)、3.15
(2H、q)、3.83(2H、s)、4.82(2H、s)、4.97
(1H、s)、5.29(1H、d)、5.60(1H、q)、6.8〜
7.3(4H、m、芳香族NH)。 実施例 10 チアゾリンアゼチジノン312mgを48%臭化水素
酸化水溶液0.106mlを含有するDMSO2mlに溶解し
て室温で16時間撹拌した。減圧下に溶媒を蒸発除
去して7−エトキシカルボニルホルムアミド−3
−ブロモ−3−メチルセフアム−4−カルボン酸
メチル278mgを得た。 NMR(CDCl3)δ1.2(3H、t、J=7Hz)、1.90
(3H、s、CH3)、3.22(2H、q、J=15Hz)、
3.81(3H、s、CH3エステル)、4.40(2H、q、J
=7Hz)、4.85(1H、s)、5.27(1H、s、J=4
Hz)、5.60(1H、q)、8.15(1H、d)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式() で表わされる3−ブロモ−3−メチルセフアム類
の製造法であつて、式() で表わされるチアゾリンアゼチジノンを臭素源お
よびジメチルスルホキシドと反応させることから
なる方法。 [式中、R1は次の群: 【式】 【式】 【式】【式】 および【式】 から選択される基を表わし、R2はカルボキシ保
護基を表わす。] 2 R2が次の群: 【式】【式】 NCCH2 - Cl3CCH2 - およびCH3 -; から選択される基を表わす特許請求の範囲第1項
の方法。 3 臭素源が臭化水素酸またはベンゾイルメチル
ブロミドである特許請求の範囲第1項の方法。
Applications Claiming Priority (2)
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|---|---|---|---|
| US06/450,707 US4468514A (en) | 1982-12-17 | 1982-12-17 | Preparation of 3-bromocephalosporins from thiazoline azetidinones |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59118791A JPS59118791A (ja) | 1984-07-09 |
| JPH0527635B2 true JPH0527635B2 (ja) | 1993-04-21 |
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Family Applications (1)
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| JP58237757A Granted JPS59118791A (ja) | 1982-12-17 | 1983-12-15 | セフアロスポリンのブロム化方法 |
Country Status (12)
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