JPH0527682B2 - - Google Patents
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- JPH0527682B2 JPH0527682B2 JP62258473A JP25847387A JPH0527682B2 JP H0527682 B2 JPH0527682 B2 JP H0527682B2 JP 62258473 A JP62258473 A JP 62258473A JP 25847387 A JP25847387 A JP 25847387A JP H0527682 B2 JPH0527682 B2 JP H0527682B2
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C33/00—Making ferrous alloys
- C22C33/02—Making ferrous alloys by powder metallurgy
- C22C33/0207—Using a mixture of pre-alloyed powders or a master alloy
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F1/00—Metallic powder; Treatment of metallic powder, e.g. to facilitate working or to improve properties
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Description
本発明は、鉄粉または鋼粉と、少なくとも1種
類の合金用粉末を含む種類の鉄をベースとする均
一な粉末混合物に関するものである。さらに詳し
くは、本発明は改善された結合剤成分を含み、合
金用粉末において耐偏析性ならびに耐発塵性を有
する混合物に関するものである。 多数の金属部品の製品に粉末冶金技術が旨く利
用されている。かかる製造分野において、鉄粉ま
たは鋼粉が少なくとも1種類の他の合金用元素と
しばしば混合され、また微粒子状で圧縮され焼結
される。合金用元素の存在によつて、非合金の鉄
または鋼単独では達成し得ないような強度やその
他の機械的性質が焼結部品において達成すること
ができる。 しかしながら、鉄をベースとする粉末混合物に
通常用いられる合金用成分は、基礎の鉄粉または
鋼粉とは、粒子サイズ、粒形ならびに密度におい
て一般的に違つている。例えば焼結金属部品の製
造に通常使用されている鉄をベースとする粉末の
平均粒子サイズは一般的には約70〜80ミクロンで
ある。これに対して、鉄をベースとする粉末とと
もに使用される大抵の合金成分の平均粒子サイズ
は約20ミクロン以下であり、多くの場合は15ミク
ロン以下であつて、時として5ミクロン以下のこ
とがある。焼結工程中に合金成分を固相拡散によ
つて急速に均質化させるため故意にこのような微
粒子状で合金用粉末が使用される。それにも拘ら
ず、このような極端な微粒子サイズは、鉄をベー
スとする粉末と合金用粉末の間の、粒子サイズ、
粒形、密度における全体的な差違と相まつて、こ
れらの粉末混合物が偏析や粉塵のような望ましく
ない分離現象を起こし易くする原因となつてい
る。 一般に粉末組成物は、鉄をベースとする粉末と
合金用粉末とを乾式混合することによつて製造さ
れている。当初は妥当な均一混合物が得られてい
るが、その後の混合物のバンドリングによつて、
2種類の粉末の間の形態上の差違により、2種の
異つた粉末は直ちに分離を起こし始めるようにな
る。貯蔵や輸送の間の粉体混合物のハンドリング
の動力学によつて、より小さい合金用粉末粒子は
鉄をベースとする粉末母体の隙間を通つて移動を
起こすようになる。動力の通常の力、特に合金用
粉末が鉄粉より密度が大である場合は、合金用粉
末は混合物容器の底部に向つて移動し、混合物の
均質性が失われることになる(偏析)。一方、ハ
ンドリングの結果、粉末母体内に空気流が発生す
ると、より小さい合金用粉末は、とくにこれが鉄
粉より密度が小さい場合は、上向きに移動する。
もしこの浮動力が十分高い場合には、合金用粒子
のあるものは混合物から完全に逸散し、発塵現象
とともに、合金元素濃度が減ずる結果となる。 イングストロム(Engstrom)の米国特許第
4483905号は、「粘着性またはべたつき性」を有す
る結合剤を、鉄をベースとする粉末と合金用粉末
との最初の混合中に、約0.005ないし1.0重量%加
えると偏析や発塵の危険性を減少もしくは排除す
ることができる、と教示している。特に、明示さ
れたバインダーは、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、グリセリンおよびポリ
ビニルアルコールである。イングストロムのバイ
ンダーは偏析や発塵防止に有効であるが、これら
バインダーは、「見掛け密度、流動性、圧縮性お
よび未焼結強度のような混合物の特有の粉体物性
に影響」を及ぼさない物質に、明確な限定によつ
て制限されている(第2列、第47〜51行)。従つ
て、偏析や発塵を効果的に減少するだけでなく、
粉末の未焼結物性および最終の焼結製品の物性が
改善されるような結合剤が提供されることになれ
ば、鉄をベースとする粉末混合物の実用上の用途
は大いに広まるであろう。 本発明は、(a)鉄粉および鋼粉からなる群から選
ばれた鉄をベースとする粉末、(b)少なくとも1種
類と少量の合金用粉末および(c)前記の、鉄をベー
スとする粉末ならびに合金用粉末のための結合剤
を含む組成物であつて、該組成物が、前記の鉄を
ベースとする粉末と合金用粉末とに前記の結合剤
を機械的に混合することによつて形成されたもの
である改善された組成物において、前記結合剤が (i) 酢酸ビニルホモポリマーまたは単量体単位の
少なくとも70%が酢酸ビニルである酢酸ビニル
コポリマー、 (ii) セルロースエステル樹脂またはセルロースエ
ーテル樹脂 (iii) メタクリルポリマーまたはコポリマー (iv) アルキド樹脂 (v) ポリウレタン樹脂および (vi) ポリエステル樹脂 からなる群から選ばれた、水に実質的に不溶の樹
脂であることが改善の特徴である改善された粉末
組成物を提供するものである。 本発明の結合剤は、粉末に関する未焼結特性を
向上し、かつ粉末から焼結された最終製品に関す
る特性をも向上するなど、粉末組成物に改善をも
たらすものである。より詳しくは、結合剤は、見
掛け密度、流動性、未焼結強度および圧縮性のよ
うな「未焼結」特性の一つ以上、もしくは焼結寸
法変化および横破強度のような焼結特性の一つ以
上を改善するものである。ある例では、これら特
性の一つ以上が低下することが起こるかも知れな
いが、他の特性の改善が一般により大きく、これ
によつて前記の特性低下を補うものもある。 本発明はイングストロム(Engstrom)の特定
の結合剤を超える改善を提供するものであり、イ
ングストロムの結合剤とは異なり、本発明の結合
剤は実質的に水に不溶であり、粉末もしくは粉末
から製造された焼結製品の物性を向上するもので
あつて、本発明の主旨の少なくとも一部は、かか
る結合剤を使用する点に帰することができる。 本発明によれば、改善された結合剤は、好まし
くは皮膜化合物であつて、水に不溶もしくは実質
的に不溶な重合樹脂である。米国特許第4483905
号に記載されているような結合剤は、従来の方法
によれば、一般に結合剤を溶液状にして鉄をベー
スとする粉末と合金用粉末との混合物に添加して
いる。しかし粉末混合物に結合剤あるいは他の薬
剤を添加するのに水溶液は経済上望ましくないこ
とが判明している。この理由は、例えば、結合剤
を添加して後、粉末を乾燥する時間がアセトンや
メタノールのような有機溶剤を使用した場合より
明らかに長いためである。さらに、多くの水溶性
結合剤は、水不溶性ポリマーと比較すると粉末を
湿気のある状態で貯蔵した場合、水を吸収する、
より大きい傾向があることが判明している。従つ
て、例え水を結合剤の混合のために使用しなくて
も、結合剤が水に対する親和性を有するため粉末
自身にある程度の湿気を残存させることになり、
粉末の流動性を低下させ、大低の環境下では結局
錆に導くという欠点を有している。 従つて本発明の改善は、水に不溶もしくは実質
的に水に不溶の重合樹脂を結合剤として使用する
ことによつて得られるものである。液状の樹脂
(すなわち、そのままで液状が有機溶剤溶液であ
る)を基質上に薄く被覆すると、樹脂が自然硬化
するか溶剤の揮発により基質上に重合コーテイン
グまたはフイルムを生成するような粘着性成膜成
樹脂を結合剤として使用することが好ましい。ま
た結合剤としては、焼結中に比較的きれいに熱分
解し、粒子表面上に非金属性炭素の残渣相やその
他の化学品のくずが固着しないような物質である
ことが好ましい。上記のような相が存在している
と、粒子間の境界が弱くなり、その結果焼結製品
の強度が低下する。 上記のことから好ましい結合剤としては次のも
のが挙げられる。 (1) 酢酸ビニルのホモポリマーとコポリマー。コ
ポリマーは、酢酸ビニルと、1種以上のエチレ
ン性不飽和モノマーとの重合生成物であつて、
モノマー単位の少なくとも70%が酢酸ビニルで
あるもの。これら樹脂のうち好ましいものはポ
リ酢酸ビニル自身である。 (2) セルロースエステル樹脂およびセルロースエ
ーテル樹脂。例としてはエチルセルロース、ニ
トロセルロース、酢酸セルロースおよび酢酸酪
酸セルロースである。セルロース樹脂のうち好
ましいものは酢酸酪酸セルロースである。 (3) メタクリレートポリマーおよびコポリマー。
この群の樹脂は、メタクリル酸の低級アルキル
エステルのホモポリマーか、これらエステルの
2種以上の重合性モノマー単位からなるコポリ
マーである。例としては、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、またはブチルメタ
クリレートのホモポリマーか、メチル/n−ブ
チルメタクリレートまたはn−ブチル/イソブ
チルメタクリレートのコポリマーが挙げられ
る。好ましいものはn−ブチルメタクリレート
のホモポリマーである。 (4) アルキド樹脂。本発明で使用されるアルキド
樹脂としては、油、好ましくは乾性油または重
合性液状モノマーのような変性剤の存在下での
多価アルコールと多塩基酸(またはその無水
物)との熱硬化反応生成物である。多価アルコ
ールの例としては、エチレングリコールまたは
グリセロール、多塩基酸の例としては、フタル
酸、テレフタル酸またはC2〜C6ジカルボン酸
である。代表的な油は、あまに油、大豆油、き
り油またはトール油である。乾性油以外の変性
剤は、例えばスチレン、ビニルトルエン、また
は上記のメタクリル酸エステルのいずれかであ
る。代表的なアルキド樹脂としては、上記のよ
うな液体変性剤中での反応生成物溶液として市
販されており、使用時に硬化させるか重合させ
るようになつている。アルキド樹脂のうち好ま
しいものは、C2〜C6のジカルボン酸またはフ
タル酸とエチレングリコールの反応生成物でビ
ニルトルエンで変性したものである。 (5) ポリウレタン樹脂。本発明で使用されるポリ
ウレタン樹脂は、ポリイソシアナートとヒドロ
キシル基含有またはアミノ基含有物質との熱可
塑性縮合生成物である。ポリウレタンは次のよ
うな3つのサブグループに区分される。 (a) 大気中の湿気にさらすことにより硬化する
遊離のイソシアナート含有するプレポリマ
ー、 (b) (i)遊離のイソシアネート基を有するプレポ
リマーと、これと組合せて固体フイルムを形
成する(ii)ヒドロキシル基またはアミン基含有
触媒もしくは単量体ポリオールまたはポリア
ミンのような架橋剤とからなる2液反応系お
よび (c) (i)遊離のイソシアネート基を有するプレポ
リマーと、これと組合わせて固体フイルムを
形成する(ii)活性水素原子と有する樹脂とから
なる2液反応系。 ポリウレタン樹脂のうち好ましいものは湿気
硬化性ポリウレタンプレポリマーである。 (6) ポリエステル樹脂。本発明で使用されるポリ
エステル樹脂は、不飽和ジカルボン酸とジヒド
ロキシアルコールとの縮合物を、もう一つのエ
チレン性不飽和モノマーにより架橋して製造さ
れるものである。酸の例としては、マレイン酸
またはフマル酸のようなC4〜C6の不飽和酸、
アルコールの例としては、エチレグリコールま
たはプロピレングリコールのようなC2〜C4ア
ルコールである。一般に縮合物を予備生成さ
せ、これをモノマーまたはモノマーを含有する
溶剤に溶解し、これによつて架橋させるもので
ある。架橋性モノマーとして適当なものは、フ
タル酸ジアリル、スチレン、ビニルトルエンま
たはすでに述べたようなメタクリル酸エステル
である。ポリエステルのうち好ましいものは、
スチレンで希釈したマレイン酸/グリコール付
加物である。 結合剤の混合物もまた使用できる。 本発明の結合剤は、鉄粉または鋼粉とともに普
通使用される合金用粉末もしくは特定の目的のた
めの添加剤を偏析または発塵から防ぐのに有用で
ある(本発明の目的のために、「合金用粉末」な
る語は、鉄粉または鋼粉に添加される微粒子元素
もしくは化合物であつて、これら元素もしくは化
合物は、いずれにせよ最終的に鉄または鋼と「合
金」となるものに対して使用している。)。合金用
粉末の例としては、黒鉛の形状をとつている冶金
炭素、ニツケル、銅、モリブデン、硫黄またはス
ズ元素、銅とスズまたはリンの二元合金、マンガ
ン、クロム、ホウ素、リンまたはケイ素のフエロ
アロイ、炭素と、鉄、バナジウム、マンガン、ク
ロムおよびモリブデンの2種または3種の低融点
三元共晶または四元共晶、タングステンまたはケ
イ素の炭化物、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、
およびマンガンまたはモリブデンの硫化物であ
る。一般に、存在する合金用粉末の合計は少量で
あり、ある特定の粉末においては10〜15重量%ほ
どが存在することもあり得るが、一般には全粉末
量に対して約3重量%までである。粉末混合物に
対する結合剤の添加は、引例としてここに組込ん
だ米国特許第4483905号の教示する方法によつて
行うことができる。しかし一般に鉄をベースとす
る粉末と合金用粉末とは通常の技術によつて乾式
混合が行われ、結合剤を添加した後、粉末が良く
湿潤するまで混合される。湿態の粉末は浅いトレ
イ上に拡げられ、場合によつては加熱または真空
の手段で乾燥される。普通の状態で液体である本
発明の結合剤は、粉末混合物へ結合剤がより良く
分散するため有機溶剤で希釈するのが好ましい
が、希釈しない状態で乾燥粉末に添加することが
でき、ついで結合剤が混合物全体にわたつてほぼ
均一に分散するようにする。固体の結合剤は一般
に有機溶剤に溶解し液体溶液として添加する。 粉末組成物に添加されるべき結合剤の量は、合
金用粉末の密度および粒度分布、ならびに組成物
中の合金用粉末の相対重量のような因子に依存す
る。一般に、粉末組成物に添加される結合剤の量
は、全粉末組成物重量に対して約0.005ないし1.0
重量%である。しかしながら、より明確には平均
粒子サイズが約20ミクロン以下の合金用粉末に対
し、そして大低の合金用粉末に適用される基準と
して、良好な耐偏析性ならびに耐発塵性は、結合
剤の添加量を以下の表に従うことにより得られる
ことが判明した。 合金用粉末に対する合金用粉末の密度 結合剤の重量比 2.5 0.125 >2.5〜4.5 0.100 >4.5〜6.5 0.050 >6.5 0.025 一種類以上の合金用粉末が存在する場合は、そ
れぞれの粉末に対する結合剤量を表より決定し、
これを合計したものを粉末組成物に添加する。 本発明の改善された粉末組成物は、使用に際し
ては、約275ないし700メガニユートン平方ミリメ
ートル(MN/mm2)の圧力で金型内で圧縮し、つ
いで組成物を合金にするため十分な温度と時間で
焼結する。金型自体は金型壁に潤滑剤が塗布され
ているが、通常約1重量%までの量と潤滑剤を粉
末組成物に直接添加して混合している。好ましい
潤滑剤は焼結中にきれいに熱分解するものであ
る。適当な潤滑剤の例としては、ステアリン酸亜
鉛またはグリコ、ケミカル、カンパニー(Glyco
Chemical Company)から「アクラワツクス
(ACRAWAX)」として入手できる合成ワツクス
である。 実施例 以下の実施例それぞれについて、鉄をベースと
する粉末、合金用粉末および結合剤の混合物を調
製した。「結合剤処理」混合物は、まず鉄粉と合
金用粉末を標準の実験用ボトルミキシング
(bottle−mixing)装置で20ないし30分間混合し
た。得た乾態混合物を通常の食品用ミキサーの適
当な大きさのボウルに移した。これらの間粉塵が
たたないよう注意をした。ついで粉末混合物に、
通常は有機溶剤で溶液にして粉末混合物に加え、
スパチユラによつて粉末と混合した。混合物が均
一に湿つた状態になるまで混合を続けた。その
後、その湿つた混合物を浅い金属トレイ上に拡げ
て乾燥した。乾燥後、乾燥中に生成した大きな塊
を粉砕するため混合物を40メツシユの篩を通過さ
せた。粉末混合物の一部を化学分析と耐発塵性試
験のため別に取つて置いた。残りの混合物を2つ
に分け、それぞれに0.75重量%の「アクラワツク
スC(ACRAWAX C)」または1.0重量%とステ
アリン酸亜鉛を混合し、これら混合物を粉末組成
物の未焼成物性および焼結物性の試験を供した。 混合物を制御された窒素流で風ひして耐発塵性
の試験を行なつた。試験装置は、窒素流を受入れ
る側部の口を有する2のエルレンマイヤーフラ
スコ上に、垂直に取付けた円筒状のガラス管から
なつている。ガラス管(長さ17.5cm、内径2.5cm)
に、エルレンマイヤーフラスコの口から上約2.5
cmのところに、400メツシユのスクリーンプレー
ト(screen plate)を設けてある。試験すべき粉
末混合物を20ないし25g、このスクリーンプレー
ト上に置き、毎分2の流速の窒素をガラス管を
通じて15分間通過させた。試験を結論づけるにあ
たり、混合物中の合金用粉末の残存相対量を決定
するため粉末混合物を分析した(試験前の合金用
粉末に対する百分率で表わした)。これは発塵/
偏析による合金用粉末の損失に対する組成物の抵
抗性の尺度となる。 各実施例の粉末組成物の見掛け密度(ASTM
B212−76)と流動性(ASTM B213−77)も測
定した。組成物が圧縮圧414MN/mm2で未焼結棒
に圧縮し、未焼結密度(ASTM B331−76)と
未焼結強度(ASTM B312−76)を測定した。
2本目の未焼結棒を6.8g/c.c.の密度に圧縮し、
アンモニア雰囲気中で約1100ないし1500℃で30分
間焼結して、寸法変化(ASTM B610−76)、横
破壊強度(ASTM B528−76)および焼結密度
(ASTM B331−76)を測定した。 実施例1および2は比較の目的のためのもであ
つて、米国特許第4483905号に開示された2種類
の結合剤の効果を示している。実施例3ないし9
は本発明の結合剤を説明するものである。実施例
において、特記しない限り全ての百分率は重量%
を表わす。 実施例 1 次の組成の試験用混合物を調製した。 黒鉛[アズバリイ(Asbury)グレード3202]
1.0% ポリエチレングリコール 0.125% [ユニオン カーバイド カーボワツクス
(Union Carbide Carbowax)3350]鉄粉[ヘガ
ネーズ(Hoeganaes)AST1000] 残部 ポリエチレングリコールはメタノール10%溶液
で添加した。組成と成分は同じであるが、ポリエ
レングリコールを添加しない他の混合物を調製し
対象混合物として試験した。これら混合物により
試験結果を第1表に掲げる。
類の合金用粉末を含む種類の鉄をベースとする均
一な粉末混合物に関するものである。さらに詳し
くは、本発明は改善された結合剤成分を含み、合
金用粉末において耐偏析性ならびに耐発塵性を有
する混合物に関するものである。 多数の金属部品の製品に粉末冶金技術が旨く利
用されている。かかる製造分野において、鉄粉ま
たは鋼粉が少なくとも1種類の他の合金用元素と
しばしば混合され、また微粒子状で圧縮され焼結
される。合金用元素の存在によつて、非合金の鉄
または鋼単独では達成し得ないような強度やその
他の機械的性質が焼結部品において達成すること
ができる。 しかしながら、鉄をベースとする粉末混合物に
通常用いられる合金用成分は、基礎の鉄粉または
鋼粉とは、粒子サイズ、粒形ならびに密度におい
て一般的に違つている。例えば焼結金属部品の製
造に通常使用されている鉄をベースとする粉末の
平均粒子サイズは一般的には約70〜80ミクロンで
ある。これに対して、鉄をベースとする粉末とと
もに使用される大抵の合金成分の平均粒子サイズ
は約20ミクロン以下であり、多くの場合は15ミク
ロン以下であつて、時として5ミクロン以下のこ
とがある。焼結工程中に合金成分を固相拡散によ
つて急速に均質化させるため故意にこのような微
粒子状で合金用粉末が使用される。それにも拘ら
ず、このような極端な微粒子サイズは、鉄をベー
スとする粉末と合金用粉末の間の、粒子サイズ、
粒形、密度における全体的な差違と相まつて、こ
れらの粉末混合物が偏析や粉塵のような望ましく
ない分離現象を起こし易くする原因となつてい
る。 一般に粉末組成物は、鉄をベースとする粉末と
合金用粉末とを乾式混合することによつて製造さ
れている。当初は妥当な均一混合物が得られてい
るが、その後の混合物のバンドリングによつて、
2種類の粉末の間の形態上の差違により、2種の
異つた粉末は直ちに分離を起こし始めるようにな
る。貯蔵や輸送の間の粉体混合物のハンドリング
の動力学によつて、より小さい合金用粉末粒子は
鉄をベースとする粉末母体の隙間を通つて移動を
起こすようになる。動力の通常の力、特に合金用
粉末が鉄粉より密度が大である場合は、合金用粉
末は混合物容器の底部に向つて移動し、混合物の
均質性が失われることになる(偏析)。一方、ハ
ンドリングの結果、粉末母体内に空気流が発生す
ると、より小さい合金用粉末は、とくにこれが鉄
粉より密度が小さい場合は、上向きに移動する。
もしこの浮動力が十分高い場合には、合金用粒子
のあるものは混合物から完全に逸散し、発塵現象
とともに、合金元素濃度が減ずる結果となる。 イングストロム(Engstrom)の米国特許第
4483905号は、「粘着性またはべたつき性」を有す
る結合剤を、鉄をベースとする粉末と合金用粉末
との最初の混合中に、約0.005ないし1.0重量%加
えると偏析や発塵の危険性を減少もしくは排除す
ることができる、と教示している。特に、明示さ
れたバインダーは、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、グリセリンおよびポリ
ビニルアルコールである。イングストロムのバイ
ンダーは偏析や発塵防止に有効であるが、これら
バインダーは、「見掛け密度、流動性、圧縮性お
よび未焼結強度のような混合物の特有の粉体物性
に影響」を及ぼさない物質に、明確な限定によつ
て制限されている(第2列、第47〜51行)。従つ
て、偏析や発塵を効果的に減少するだけでなく、
粉末の未焼結物性および最終の焼結製品の物性が
改善されるような結合剤が提供されることになれ
ば、鉄をベースとする粉末混合物の実用上の用途
は大いに広まるであろう。 本発明は、(a)鉄粉および鋼粉からなる群から選
ばれた鉄をベースとする粉末、(b)少なくとも1種
類と少量の合金用粉末および(c)前記の、鉄をベー
スとする粉末ならびに合金用粉末のための結合剤
を含む組成物であつて、該組成物が、前記の鉄を
ベースとする粉末と合金用粉末とに前記の結合剤
を機械的に混合することによつて形成されたもの
である改善された組成物において、前記結合剤が (i) 酢酸ビニルホモポリマーまたは単量体単位の
少なくとも70%が酢酸ビニルである酢酸ビニル
コポリマー、 (ii) セルロースエステル樹脂またはセルロースエ
ーテル樹脂 (iii) メタクリルポリマーまたはコポリマー (iv) アルキド樹脂 (v) ポリウレタン樹脂および (vi) ポリエステル樹脂 からなる群から選ばれた、水に実質的に不溶の樹
脂であることが改善の特徴である改善された粉末
組成物を提供するものである。 本発明の結合剤は、粉末に関する未焼結特性を
向上し、かつ粉末から焼結された最終製品に関す
る特性をも向上するなど、粉末組成物に改善をも
たらすものである。より詳しくは、結合剤は、見
掛け密度、流動性、未焼結強度および圧縮性のよ
うな「未焼結」特性の一つ以上、もしくは焼結寸
法変化および横破強度のような焼結特性の一つ以
上を改善するものである。ある例では、これら特
性の一つ以上が低下することが起こるかも知れな
いが、他の特性の改善が一般により大きく、これ
によつて前記の特性低下を補うものもある。 本発明はイングストロム(Engstrom)の特定
の結合剤を超える改善を提供するものであり、イ
ングストロムの結合剤とは異なり、本発明の結合
剤は実質的に水に不溶であり、粉末もしくは粉末
から製造された焼結製品の物性を向上するもので
あつて、本発明の主旨の少なくとも一部は、かか
る結合剤を使用する点に帰することができる。 本発明によれば、改善された結合剤は、好まし
くは皮膜化合物であつて、水に不溶もしくは実質
的に不溶な重合樹脂である。米国特許第4483905
号に記載されているような結合剤は、従来の方法
によれば、一般に結合剤を溶液状にして鉄をベー
スとする粉末と合金用粉末との混合物に添加して
いる。しかし粉末混合物に結合剤あるいは他の薬
剤を添加するのに水溶液は経済上望ましくないこ
とが判明している。この理由は、例えば、結合剤
を添加して後、粉末を乾燥する時間がアセトンや
メタノールのような有機溶剤を使用した場合より
明らかに長いためである。さらに、多くの水溶性
結合剤は、水不溶性ポリマーと比較すると粉末を
湿気のある状態で貯蔵した場合、水を吸収する、
より大きい傾向があることが判明している。従つ
て、例え水を結合剤の混合のために使用しなくて
も、結合剤が水に対する親和性を有するため粉末
自身にある程度の湿気を残存させることになり、
粉末の流動性を低下させ、大低の環境下では結局
錆に導くという欠点を有している。 従つて本発明の改善は、水に不溶もしくは実質
的に水に不溶の重合樹脂を結合剤として使用する
ことによつて得られるものである。液状の樹脂
(すなわち、そのままで液状が有機溶剤溶液であ
る)を基質上に薄く被覆すると、樹脂が自然硬化
するか溶剤の揮発により基質上に重合コーテイン
グまたはフイルムを生成するような粘着性成膜成
樹脂を結合剤として使用することが好ましい。ま
た結合剤としては、焼結中に比較的きれいに熱分
解し、粒子表面上に非金属性炭素の残渣相やその
他の化学品のくずが固着しないような物質である
ことが好ましい。上記のような相が存在している
と、粒子間の境界が弱くなり、その結果焼結製品
の強度が低下する。 上記のことから好ましい結合剤としては次のも
のが挙げられる。 (1) 酢酸ビニルのホモポリマーとコポリマー。コ
ポリマーは、酢酸ビニルと、1種以上のエチレ
ン性不飽和モノマーとの重合生成物であつて、
モノマー単位の少なくとも70%が酢酸ビニルで
あるもの。これら樹脂のうち好ましいものはポ
リ酢酸ビニル自身である。 (2) セルロースエステル樹脂およびセルロースエ
ーテル樹脂。例としてはエチルセルロース、ニ
トロセルロース、酢酸セルロースおよび酢酸酪
酸セルロースである。セルロース樹脂のうち好
ましいものは酢酸酪酸セルロースである。 (3) メタクリレートポリマーおよびコポリマー。
この群の樹脂は、メタクリル酸の低級アルキル
エステルのホモポリマーか、これらエステルの
2種以上の重合性モノマー単位からなるコポリ
マーである。例としては、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、またはブチルメタ
クリレートのホモポリマーか、メチル/n−ブ
チルメタクリレートまたはn−ブチル/イソブ
チルメタクリレートのコポリマーが挙げられ
る。好ましいものはn−ブチルメタクリレート
のホモポリマーである。 (4) アルキド樹脂。本発明で使用されるアルキド
樹脂としては、油、好ましくは乾性油または重
合性液状モノマーのような変性剤の存在下での
多価アルコールと多塩基酸(またはその無水
物)との熱硬化反応生成物である。多価アルコ
ールの例としては、エチレングリコールまたは
グリセロール、多塩基酸の例としては、フタル
酸、テレフタル酸またはC2〜C6ジカルボン酸
である。代表的な油は、あまに油、大豆油、き
り油またはトール油である。乾性油以外の変性
剤は、例えばスチレン、ビニルトルエン、また
は上記のメタクリル酸エステルのいずれかであ
る。代表的なアルキド樹脂としては、上記のよ
うな液体変性剤中での反応生成物溶液として市
販されており、使用時に硬化させるか重合させ
るようになつている。アルキド樹脂のうち好ま
しいものは、C2〜C6のジカルボン酸またはフ
タル酸とエチレングリコールの反応生成物でビ
ニルトルエンで変性したものである。 (5) ポリウレタン樹脂。本発明で使用されるポリ
ウレタン樹脂は、ポリイソシアナートとヒドロ
キシル基含有またはアミノ基含有物質との熱可
塑性縮合生成物である。ポリウレタンは次のよ
うな3つのサブグループに区分される。 (a) 大気中の湿気にさらすことにより硬化する
遊離のイソシアナート含有するプレポリマ
ー、 (b) (i)遊離のイソシアネート基を有するプレポ
リマーと、これと組合せて固体フイルムを形
成する(ii)ヒドロキシル基またはアミン基含有
触媒もしくは単量体ポリオールまたはポリア
ミンのような架橋剤とからなる2液反応系お
よび (c) (i)遊離のイソシアネート基を有するプレポ
リマーと、これと組合わせて固体フイルムを
形成する(ii)活性水素原子と有する樹脂とから
なる2液反応系。 ポリウレタン樹脂のうち好ましいものは湿気
硬化性ポリウレタンプレポリマーである。 (6) ポリエステル樹脂。本発明で使用されるポリ
エステル樹脂は、不飽和ジカルボン酸とジヒド
ロキシアルコールとの縮合物を、もう一つのエ
チレン性不飽和モノマーにより架橋して製造さ
れるものである。酸の例としては、マレイン酸
またはフマル酸のようなC4〜C6の不飽和酸、
アルコールの例としては、エチレグリコールま
たはプロピレングリコールのようなC2〜C4ア
ルコールである。一般に縮合物を予備生成さ
せ、これをモノマーまたはモノマーを含有する
溶剤に溶解し、これによつて架橋させるもので
ある。架橋性モノマーとして適当なものは、フ
タル酸ジアリル、スチレン、ビニルトルエンま
たはすでに述べたようなメタクリル酸エステル
である。ポリエステルのうち好ましいものは、
スチレンで希釈したマレイン酸/グリコール付
加物である。 結合剤の混合物もまた使用できる。 本発明の結合剤は、鉄粉または鋼粉とともに普
通使用される合金用粉末もしくは特定の目的のた
めの添加剤を偏析または発塵から防ぐのに有用で
ある(本発明の目的のために、「合金用粉末」な
る語は、鉄粉または鋼粉に添加される微粒子元素
もしくは化合物であつて、これら元素もしくは化
合物は、いずれにせよ最終的に鉄または鋼と「合
金」となるものに対して使用している。)。合金用
粉末の例としては、黒鉛の形状をとつている冶金
炭素、ニツケル、銅、モリブデン、硫黄またはス
ズ元素、銅とスズまたはリンの二元合金、マンガ
ン、クロム、ホウ素、リンまたはケイ素のフエロ
アロイ、炭素と、鉄、バナジウム、マンガン、ク
ロムおよびモリブデンの2種または3種の低融点
三元共晶または四元共晶、タングステンまたはケ
イ素の炭化物、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、
およびマンガンまたはモリブデンの硫化物であ
る。一般に、存在する合金用粉末の合計は少量で
あり、ある特定の粉末においては10〜15重量%ほ
どが存在することもあり得るが、一般には全粉末
量に対して約3重量%までである。粉末混合物に
対する結合剤の添加は、引例としてここに組込ん
だ米国特許第4483905号の教示する方法によつて
行うことができる。しかし一般に鉄をベースとす
る粉末と合金用粉末とは通常の技術によつて乾式
混合が行われ、結合剤を添加した後、粉末が良く
湿潤するまで混合される。湿態の粉末は浅いトレ
イ上に拡げられ、場合によつては加熱または真空
の手段で乾燥される。普通の状態で液体である本
発明の結合剤は、粉末混合物へ結合剤がより良く
分散するため有機溶剤で希釈するのが好ましい
が、希釈しない状態で乾燥粉末に添加することが
でき、ついで結合剤が混合物全体にわたつてほぼ
均一に分散するようにする。固体の結合剤は一般
に有機溶剤に溶解し液体溶液として添加する。 粉末組成物に添加されるべき結合剤の量は、合
金用粉末の密度および粒度分布、ならびに組成物
中の合金用粉末の相対重量のような因子に依存す
る。一般に、粉末組成物に添加される結合剤の量
は、全粉末組成物重量に対して約0.005ないし1.0
重量%である。しかしながら、より明確には平均
粒子サイズが約20ミクロン以下の合金用粉末に対
し、そして大低の合金用粉末に適用される基準と
して、良好な耐偏析性ならびに耐発塵性は、結合
剤の添加量を以下の表に従うことにより得られる
ことが判明した。 合金用粉末に対する合金用粉末の密度 結合剤の重量比 2.5 0.125 >2.5〜4.5 0.100 >4.5〜6.5 0.050 >6.5 0.025 一種類以上の合金用粉末が存在する場合は、そ
れぞれの粉末に対する結合剤量を表より決定し、
これを合計したものを粉末組成物に添加する。 本発明の改善された粉末組成物は、使用に際し
ては、約275ないし700メガニユートン平方ミリメ
ートル(MN/mm2)の圧力で金型内で圧縮し、つ
いで組成物を合金にするため十分な温度と時間で
焼結する。金型自体は金型壁に潤滑剤が塗布され
ているが、通常約1重量%までの量と潤滑剤を粉
末組成物に直接添加して混合している。好ましい
潤滑剤は焼結中にきれいに熱分解するものであ
る。適当な潤滑剤の例としては、ステアリン酸亜
鉛またはグリコ、ケミカル、カンパニー(Glyco
Chemical Company)から「アクラワツクス
(ACRAWAX)」として入手できる合成ワツクス
である。 実施例 以下の実施例それぞれについて、鉄をベースと
する粉末、合金用粉末および結合剤の混合物を調
製した。「結合剤処理」混合物は、まず鉄粉と合
金用粉末を標準の実験用ボトルミキシング
(bottle−mixing)装置で20ないし30分間混合し
た。得た乾態混合物を通常の食品用ミキサーの適
当な大きさのボウルに移した。これらの間粉塵が
たたないよう注意をした。ついで粉末混合物に、
通常は有機溶剤で溶液にして粉末混合物に加え、
スパチユラによつて粉末と混合した。混合物が均
一に湿つた状態になるまで混合を続けた。その
後、その湿つた混合物を浅い金属トレイ上に拡げ
て乾燥した。乾燥後、乾燥中に生成した大きな塊
を粉砕するため混合物を40メツシユの篩を通過さ
せた。粉末混合物の一部を化学分析と耐発塵性試
験のため別に取つて置いた。残りの混合物を2つ
に分け、それぞれに0.75重量%の「アクラワツク
スC(ACRAWAX C)」または1.0重量%とステ
アリン酸亜鉛を混合し、これら混合物を粉末組成
物の未焼成物性および焼結物性の試験を供した。 混合物を制御された窒素流で風ひして耐発塵性
の試験を行なつた。試験装置は、窒素流を受入れ
る側部の口を有する2のエルレンマイヤーフラ
スコ上に、垂直に取付けた円筒状のガラス管から
なつている。ガラス管(長さ17.5cm、内径2.5cm)
に、エルレンマイヤーフラスコの口から上約2.5
cmのところに、400メツシユのスクリーンプレー
ト(screen plate)を設けてある。試験すべき粉
末混合物を20ないし25g、このスクリーンプレー
ト上に置き、毎分2の流速の窒素をガラス管を
通じて15分間通過させた。試験を結論づけるにあ
たり、混合物中の合金用粉末の残存相対量を決定
するため粉末混合物を分析した(試験前の合金用
粉末に対する百分率で表わした)。これは発塵/
偏析による合金用粉末の損失に対する組成物の抵
抗性の尺度となる。 各実施例の粉末組成物の見掛け密度(ASTM
B212−76)と流動性(ASTM B213−77)も測
定した。組成物が圧縮圧414MN/mm2で未焼結棒
に圧縮し、未焼結密度(ASTM B331−76)と
未焼結強度(ASTM B312−76)を測定した。
2本目の未焼結棒を6.8g/c.c.の密度に圧縮し、
アンモニア雰囲気中で約1100ないし1500℃で30分
間焼結して、寸法変化(ASTM B610−76)、横
破壊強度(ASTM B528−76)および焼結密度
(ASTM B331−76)を測定した。 実施例1および2は比較の目的のためのもであ
つて、米国特許第4483905号に開示された2種類
の結合剤の効果を示している。実施例3ないし9
は本発明の結合剤を説明するものである。実施例
において、特記しない限り全ての百分率は重量%
を表わす。 実施例 1 次の組成の試験用混合物を調製した。 黒鉛[アズバリイ(Asbury)グレード3202]
1.0% ポリエチレングリコール 0.125% [ユニオン カーバイド カーボワツクス
(Union Carbide Carbowax)3350]鉄粉[ヘガ
ネーズ(Hoeganaes)AST1000] 残部 ポリエチレングリコールはメタノール10%溶液
で添加した。組成と成分は同じであるが、ポリエ
レングリコールを添加しない他の混合物を調製し
対象混合物として試験した。これら混合物により
試験結果を第1表に掲げる。
【表】
実施例 2
次の組成の試験用混合物を調製した。
黒鉛(アズバリイグレード3203) 1.0%
ポイビニルアルコール 0.125%
[エアープロダクツ(Air Products)PVAグレ
ード203]鉄粉[ヘガネーズAST1000] 残部 ポリビニルアルコールは10%の水溶液の形で添
加した。同一の組成と成分であつて、ポリビニル
アルコールを添加しない混合物も調製し、対照と
して試験した。これら混合物による試験結果を第
2表に掲げる。
ード203]鉄粉[ヘガネーズAST1000] 残部 ポリビニルアルコールは10%の水溶液の形で添
加した。同一の組成と成分であつて、ポリビニル
アルコールを添加しない混合物も調製し、対照と
して試験した。これら混合物による試験結果を第
2表に掲げる。
【表】
実施例 3
次の組成の試験用混合物を調製した。
黒鉛(アズバリイグレード3203) 1.0%
ポリ酢酸ビニル[エアーブロダクツバイナツク
(vinac)B−15] 0.125% 鉄粉[ヘガネーズAST1000] 残部 ポリ酢酸ビニルは10%アセトン溶液として添加
した。同一の組成と成分で、ポリ酢酸ビニルを添
加しない混合物も調製し、対照として試験した。
これら混合物による試験結果を第3表に掲げる。 第3表と第2表とを比較すると、本発明のポリ
酢酸ビニルは、先行技術のポリビニルアルコール
の優れた耐発塵性を保持し、かつポリビニルアル
コールを使用したとき生じた未焼結密度、焼結寸
法変化または焼結強度が減少する欠点がない。第
3表と第1表とを比較すると、本発明のポリ酢酸
ビニルは、先行技術のポリエチレングリコールに
よる耐発塵性と流動性よりも優れていることが示
されている。
(vinac)B−15] 0.125% 鉄粉[ヘガネーズAST1000] 残部 ポリ酢酸ビニルは10%アセトン溶液として添加
した。同一の組成と成分で、ポリ酢酸ビニルを添
加しない混合物も調製し、対照として試験した。
これら混合物による試験結果を第3表に掲げる。 第3表と第2表とを比較すると、本発明のポリ
酢酸ビニルは、先行技術のポリビニルアルコール
の優れた耐発塵性を保持し、かつポリビニルアル
コールを使用したとき生じた未焼結密度、焼結寸
法変化または焼結強度が減少する欠点がない。第
3表と第1表とを比較すると、本発明のポリ酢酸
ビニルは、先行技術のポリエチレングリコールに
よる耐発塵性と流動性よりも優れていることが示
されている。
【表】
実施例 4
次の組成の試験用混合物を調製した。
黒鉛(アズバリイグレード3203) 0.9%
酢酸酪酸セルロース 0.1%
[イーストマン カンパニイ(Eastman Co.)、
CAB−551−0.2] 鉄粉[ヘガネーズAST1000] 残部 酢酸酪酸セルロースは酢酸エチル10%溶液とし
て添加した。同一の組成と成分で、酢酸酪酸セル
ロースを添加しない混合物も調製し、対照とし
た。これら混合物による試験結果を第4表に掲げ
る。 第4表と第1表および第2表とを比較すると、
本発明の酢酸酪酸セルロースで処理した組成物
は、先行技術の結合剤で処理した組成物に比し
て、黒鉛の耐発塵性と粉末の流動性が改善されて
いることを示している。
CAB−551−0.2] 鉄粉[ヘガネーズAST1000] 残部 酢酸酪酸セルロースは酢酸エチル10%溶液とし
て添加した。同一の組成と成分で、酢酸酪酸セル
ロースを添加しない混合物も調製し、対照とし
た。これら混合物による試験結果を第4表に掲げ
る。 第4表と第1表および第2表とを比較すると、
本発明の酢酸酪酸セルロースで処理した組成物
は、先行技術の結合剤で処理した組成物に比し
て、黒鉛の耐発塵性と粉末の流動性が改善されて
いることを示している。
【表】
【表】
* 実際に試験した値ではない。表の
値はこの種の混合物の代表的
なものである。
実施例 5 次の組成の試験用混合物を調製した。 黒鉛(アズバリイグレード3203) 0.4% フエロホスホル(二元合金、通常15〜16%のリン
を含む) 5.13% n−ブチルメタクリレート 0.25% [デユポン カンパニイ(Dupont Co.)エルバ
サイト(Elvacite)グレード2044]鉄粉(ヘガネ
ーズAST1000B) 残部 n−ブチルメタクリレートは、メチルエチルケ
トンの10%溶液として添加した。同一の組成と成
分で、メタクリレートポリマーを添加しない混合
物を調製し、対照として試験した。これら混合物
による試験結果を第5表に示す。 関連実験として、実施例5で用いたものと同一
成分の混合物であるが、含有量が黒鉛0.26%、フ
エロホスホル0.9%のものを調製し、結合剤とし
て先行技術のポリエチレングリコールを0.35%添
加したものを試験した。この比較例では、本発明
のメタクリレート結合剤より高濃度(0.25%に対
して0.35%)のポリエチレングリコールを使用し
たが、試験の結果、黒鉛とフエロホスホルに付与
された耐発塵性はそれぞれ僅か78%と63%にすぎ
なかつた(この数値は第5表に示された100%と
91%におのおの対比されるべきものである。)。
値はこの種の混合物の代表的
なものである。
実施例 5 次の組成の試験用混合物を調製した。 黒鉛(アズバリイグレード3203) 0.4% フエロホスホル(二元合金、通常15〜16%のリン
を含む) 5.13% n−ブチルメタクリレート 0.25% [デユポン カンパニイ(Dupont Co.)エルバ
サイト(Elvacite)グレード2044]鉄粉(ヘガネ
ーズAST1000B) 残部 n−ブチルメタクリレートは、メチルエチルケ
トンの10%溶液として添加した。同一の組成と成
分で、メタクリレートポリマーを添加しない混合
物を調製し、対照として試験した。これら混合物
による試験結果を第5表に示す。 関連実験として、実施例5で用いたものと同一
成分の混合物であるが、含有量が黒鉛0.26%、フ
エロホスホル0.9%のものを調製し、結合剤とし
て先行技術のポリエチレングリコールを0.35%添
加したものを試験した。この比較例では、本発明
のメタクリレート結合剤より高濃度(0.25%に対
して0.35%)のポリエチレングリコールを使用し
たが、試験の結果、黒鉛とフエロホスホルに付与
された耐発塵性はそれぞれ僅か78%と63%にすぎ
なかつた(この数値は第5表に示された100%と
91%におのおの対比されるべきものである。)。
【表】
【表】
実施例 6
次の組成の試験用混合物を調製した。
黒鉛(アズバリイグレード9203) 0.9%
アルキド樹脂前駆体 0.10%
[カーギル カンパニー(Cargill Company)、
ビニルトルエンアルキドコポリマー5303]鉄粉
(ヘガネーズAST100) 残部 ビニルトルエンアルキドコポリマー混合物は、
1重量部の結合剤に対し9重量部のアセトンに分
散させ、この状態で組成物に添加した。同一の組
成と成分でビニルトルエンコポリマーを添加しな
い混合物を調製し対照とした。これら混合物によ
る試験結果を第6表に示す。
ビニルトルエンアルキドコポリマー5303]鉄粉
(ヘガネーズAST100) 残部 ビニルトルエンアルキドコポリマー混合物は、
1重量部の結合剤に対し9重量部のアセトンに分
散させ、この状態で組成物に添加した。同一の組
成と成分でビニルトルエンコポリマーを添加しな
い混合物を調製し対照とした。これら混合物によ
る試験結果を第6表に示す。
【表】
【表】
実施例 7
次の組成の実験用混合物を調製した。
黒鉛(アズバリイグレード3203) 1.0%
湿気硬化型ポリウレタンプレポリマー 0.10%
[モベイ(Mobay)モンジユール(Mondur)
XP−743、芳香族ポリイソシアナート]鉄粉(ヘ
ガネーズAST100) 残部 ポリウレタンプレポリマーは10%アセトン溶液
として添加した。湿態混合物から溶液を除去する
ため加熱、真空にし、ついで空気中の湿気にさら
してプレポリマーを硬化させた。この混合物によ
る試験結果を第7表に掲げる。本発明のポリウレ
タンによつて与えられる耐発塵性(85%)と第1
表および第2表とを比較すると、ポリエチレング
リコールによつて与えられるもの(70%)より大
で、ポリビニルアルコールによつて与えられるも
の(92%)より小さい(それでも実用上は受け入
れられる水準である)。しかしポリウレタンによ
つて得られる重要な特性である未焼結強度は2種
類の先行技術の結合剤より十分高く、この点に関
する実用上の改善は、他の特性の低下を補つてい
る。
XP−743、芳香族ポリイソシアナート]鉄粉(ヘ
ガネーズAST100) 残部 ポリウレタンプレポリマーは10%アセトン溶液
として添加した。湿態混合物から溶液を除去する
ため加熱、真空にし、ついで空気中の湿気にさら
してプレポリマーを硬化させた。この混合物によ
る試験結果を第7表に掲げる。本発明のポリウレ
タンによつて与えられる耐発塵性(85%)と第1
表および第2表とを比較すると、ポリエチレング
リコールによつて与えられるもの(70%)より大
で、ポリビニルアルコールによつて与えられるも
の(92%)より小さい(それでも実用上は受け入
れられる水準である)。しかしポリウレタンによ
つて得られる重要な特性である未焼結強度は2種
類の先行技術の結合剤より十分高く、この点に関
する実用上の改善は、他の特性の低下を補つてい
る。
【表】
【表】
実施例 8
次の組成の実験用混合物を調製した。
黒鉛(アズバリイグレード3203) 0.9%
ポリエステル樹脂混合物 0.10%
[ダウ(Dow)デラカーン(Derakane)グレー
ド470−36スチレン希釈ビニルエステル樹脂]鉄
粉(ヘガネーズAST100) 残部 ポリエステル混合物は、1重量部のポリエステ
ル樹脂に対し9重量部のアセトンで希釈し、この
状態で添加した。樹脂溶液には、メチルエチルケ
トン過酸化物0.150%とナフテン酸コバルト0.05
%が含まれている。樹脂溶液を添加した後、湿態
混合物からアセトンを除去するため加熱、真空に
し、結合剤を硬化させた。同一の組成と成分でポ
リエステル樹脂を添加しない混合物を調製し対照
として試験した。これら混合物による試験結果を
第8表に掲げる。第8表と第1表および第2表と
を比較すると、本発明の試験用樹脂は耐発塵性、
粉末流動性および未焼結強度が先行技術の結合剤
より改善されていることが示されている。
ド470−36スチレン希釈ビニルエステル樹脂]鉄
粉(ヘガネーズAST100) 残部 ポリエステル混合物は、1重量部のポリエステ
ル樹脂に対し9重量部のアセトンで希釈し、この
状態で添加した。樹脂溶液には、メチルエチルケ
トン過酸化物0.150%とナフテン酸コバルト0.05
%が含まれている。樹脂溶液を添加した後、湿態
混合物からアセトンを除去するため加熱、真空に
し、結合剤を硬化させた。同一の組成と成分でポ
リエステル樹脂を添加しない混合物を調製し対照
として試験した。これら混合物による試験結果を
第8表に掲げる。第8表と第1表および第2表と
を比較すると、本発明の試験用樹脂は耐発塵性、
粉末流動性および未焼結強度が先行技術の結合剤
より改善されていることが示されている。
【表】
実施例 9
次の組成の実験用混合物を調製した。
黒鉛(アズバリイグレード3203) 1.0%
ニツケル(インターナシヨナル ニツケル イン
コーポレーテツド(International Nickel Inc.)
グレードHDNP) 2.0wt% ポリ酢酸ビニル[エアープロダクツPVA B−
15] 0.175% 鉄粉[ヘガネーズAST1000] 残部 ポリ酢酸ビニルは10%アセトン溶液として添加
した。同一の組成と成分で、ポリ酢酸ビニルを添
加しない混合物も調製し、対照として試験した。
これら混合物の試験結果を第9表に示す。
コーポレーテツド(International Nickel Inc.)
グレードHDNP) 2.0wt% ポリ酢酸ビニル[エアープロダクツPVA B−
15] 0.175% 鉄粉[ヘガネーズAST1000] 残部 ポリ酢酸ビニルは10%アセトン溶液として添加
した。同一の組成と成分で、ポリ酢酸ビニルを添
加しない混合物も調製し、対照として試験した。
これら混合物の試験結果を第9表に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a)鉄粉および鋼粉からなる群から選ばれる鉄
をベースとする粉末、(b)少なくとも1種類の少量
の合金用粉末および(c)前記の鉄をベースとする粉
末ならびに合金用粉末のための結合剤を含む組成
物であつて、該組成物が、前記の鉄をベースとす
る粉末と合金用粉末とに前記の結合剤を機械的に
混合することによつて形成されたものである改善
された組成物において、前記結合剤が (i) 酢酸ビニルホモポリマーまたは単量体単位の
少なくとも70%が酢酸ビニルである酢酸ビニル
コポリマー、 (ii) セルロースエステル樹脂またはセルロースエ
ーテル樹脂、 (iii) メタクリルポリマーまたはコポリマー、 (iv) アルキド樹脂 (v) ポリウレタン樹脂および (vi) ポリエステル樹脂 からなる群から選ばれる、水に実質的に不溶の樹
脂であり、かつ前記結合剤を約0.005ないし1.0重
量%含むことを特徴とする粉末組成物。 2 結合剤が酢酸ビニルのホモポリマーもしくは
コポリマーである特許請求の範囲第1項記載の粉
末組成物。 3 結合剤がポリ酢酸ビニルである特許請求の範
囲第2項記載の粉末組成物。 4 結合剤が、酢酸酪酸セルロースである特許請
求の範囲第1項記載の粉末組成物。 5 結合剤がn−ブチルメタクリレートホモポリ
マーである特許請求の範囲第1項記載の粉末組成
物。 6 結合剤がアルキド樹脂である特許請求の範囲
第1項記載の粉末組成物。 7 アルキド樹脂が乾性油で変化された特許請求
の範囲第6項記載の粉末組成物。 8 アルキド樹脂が重合したエチレン性不飽和モ
ノマーで変性された特許請求の範囲第6項記載の
粉末組成物。 9 アルキド樹脂がフタル酸または無水フタル酸
とエチレングリコールとのプレポリマーであり、
該プレポリマーがビニルトルエンポリマーで変性
された特許請求の範囲第8項記載と粉末組成物。 10 結合剤がポリウレタン樹脂である特許請求
の範囲第1項記載の粉末組成物。 11 ポリウレタン樹脂が大気の温度にさらされ
ることにより硬化する特許請求の範囲第10項記
載の粉末組成物。 12 ポリウレタン樹脂が、遊離のイソシアナー
ト基を含むプレポリマーと、ポリアミドおよび単
量体ポリオールからなる群から選ばれた架橋剤と
によつて硬化する特許請求の範囲第10項記載の
粉末組成物。 13 結合剤がポリエステル樹脂である特許請求
の範囲第1項記載の粉末組成物。 14 ポリエステル樹脂が、(a)炭素数4ないし6
の不飽和ジカルボン酸と炭素数が2ないし4のジ
ヒドロキシアルコールとの縮合物と、(b)エチレン
性不飽和モノマーとの反応生成物である特許請求
の範囲第13項記載の粉末組成物。 15 縮合物が、マレイン酸またはフマル酸とエ
チレングリコールとの縮合生成物であり、モノマ
ーがフタル酸ジアリル、ビニルトルエン、スチレ
ンまたはメタクリル酸エステルである特許請求の
範囲第14項記載の粉末組成物。 16 縮合物がマレイン酸とエチレングリコール
の縮合物であり、モノマーがスチレンである特許
請求の範囲第14項記載の粉末組成物。 17 合金用粉末の平均粒子サイズが約20ミクロ
ンまであり、組成物中の合金用粉末に対する結合
剤の重量比が、粉末用合金の密度に依存し、かつ
下記の表に従う特許請求の範囲第1項、第6項、
第10項または第14項記載の粉末組成物。 合金用粉末に対する合金用粉末の密度 結合剤の重量比 2.5 0.125 >2.5〜4.5 0.100 >4.5〜6.5 0.050 >6.5 0.025
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