JPH05277656A - Ti3 Al基金属間化合物を含む合金の薄板およびその製造方法 - Google Patents
Ti3 Al基金属間化合物を含む合金の薄板およびその製造方法Info
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- JPH05277656A JPH05277656A JP8254392A JP8254392A JPH05277656A JP H05277656 A JPH05277656 A JP H05277656A JP 8254392 A JP8254392 A JP 8254392A JP 8254392 A JP8254392 A JP 8254392A JP H05277656 A JPH05277656 A JP H05277656A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 室温以上に延性−脆性温度遷移点をもつ難加
工性材料であるTi3 Al基金属間化合物材料の直接鋳
造技術における、その製品欠陥(表面割れ、ポロシテ
ィ)を防止する技術を提供するものである。 【構成】 対象としている金属間化合物を含む合金の薄
板は、Al:7%超〜28%(原子%、以下同じ)を
含み、残部がTiからなるTi3 Al系金属間化合物あ
るいはAl:7%超〜28%を含み、さらにMo:
0.5〜3%、Nb:0.5〜18%の1種または2種
を含み、残部がTiからなるTi3 Al系金属間化合物
を含む合金材料からなり、ニア・ネット・シェイプ化用
装置として双ドラム式連続鋳造機を用いて、0.25〜
25mm厚の薄板に連続鋳造したものである。
工性材料であるTi3 Al基金属間化合物材料の直接鋳
造技術における、その製品欠陥(表面割れ、ポロシテ
ィ)を防止する技術を提供するものである。 【構成】 対象としている金属間化合物を含む合金の薄
板は、Al:7%超〜28%(原子%、以下同じ)を
含み、残部がTiからなるTi3 Al系金属間化合物あ
るいはAl:7%超〜28%を含み、さらにMo:
0.5〜3%、Nb:0.5〜18%の1種または2種
を含み、残部がTiからなるTi3 Al系金属間化合物
を含む合金材料からなり、ニア・ネット・シェイプ化用
装置として双ドラム式連続鋳造機を用いて、0.25〜
25mm厚の薄板に連続鋳造したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はTi3 Al基金属間化合
物を含む合金の薄板製造における問題点である表面割れ
の防止策に関するものであり、表面性状に優れた薄板材
の製造方法を提供するものである。
物を含む合金の薄板製造における問題点である表面割れ
の防止策に関するものであり、表面性状に優れた薄板材
の製造方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】耐環境性構造材としての材料開発が進め
られている材料にTiAl金属間化合物、Ti3 Al金
属間化合物、Nb3 Al金属間化合物、FeAl金属間
化合物、Fe3 Al金属間化合物、Al3 Ti金属間化
合物等がある。これらの材料は優れた高温強度特性をも
つために将来の構造用材料としての開発が期待されてい
る。しかし、いずれの材料においても共通してみられる
問題として、その成形困難性がある。従って、薄板を製
造するためには最終製品に近いニア・ネット・シェイプ
の鋳造技術が必要である。
られている材料にTiAl金属間化合物、Ti3 Al金
属間化合物、Nb3 Al金属間化合物、FeAl金属間
化合物、Fe3 Al金属間化合物、Al3 Ti金属間化
合物等がある。これらの材料は優れた高温強度特性をも
つために将来の構造用材料としての開発が期待されてい
る。しかし、いずれの材料においても共通してみられる
問題として、その成形困難性がある。従って、薄板を製
造するためには最終製品に近いニア・ネット・シェイプ
の鋳造技術が必要である。
【0003】このようなニア・ネット・シェイプ化とし
ての薄板製造技術は最近急速に進展しており、特に金属
材料系ではステンレス・薄板製造などへの応用が進んで
いる。その薄板製造技術としては、種々の鋳造方法が提
案されているが、その中で双ロール法は厚みの一様な連
続した薄板を作製するのに適している。上記技術の金属
間化合物材料への適応例としては、微量のボロンを添加
することにより延性が改善されたニッケル・アルミニウ
ム金属間化合物(Ni3 Al)の例が知られている。こ
の例は1988年11月に開催された「ニア・ネット・
シェイプ製品の鋳造」(“Casting of Ne
ar Net Shape Products”)に関
する国際会議に報告されている(Proceeding
s ofan International Symp
osium of NearNet Shape Pr
oducts、315〜333ページ、The Met
allurgical Society 発行)。ま
た、TiAl金属間化合物薄板の製造方法は特願平1−
50648号公報に記載されている。
ての薄板製造技術は最近急速に進展しており、特に金属
材料系ではステンレス・薄板製造などへの応用が進んで
いる。その薄板製造技術としては、種々の鋳造方法が提
案されているが、その中で双ロール法は厚みの一様な連
続した薄板を作製するのに適している。上記技術の金属
間化合物材料への適応例としては、微量のボロンを添加
することにより延性が改善されたニッケル・アルミニウ
ム金属間化合物(Ni3 Al)の例が知られている。こ
の例は1988年11月に開催された「ニア・ネット・
シェイプ製品の鋳造」(“Casting of Ne
ar Net Shape Products”)に関
する国際会議に報告されている(Proceeding
s ofan International Symp
osium of NearNet Shape Pr
oducts、315〜333ページ、The Met
allurgical Society 発行)。ま
た、TiAl金属間化合物薄板の製造方法は特願平1−
50648号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】薄板直接鋳造技術によ
るニア・ネット・シェイプ化は、工程省略などの利点を
有するが、鋳造後に急速冷却を伴うために薄板の欠陥
(表面割れ、ポロシティ)が生じるという欠点をもつ。
特に金属間化合物材料等の延性−脆性遷移温度が室温以
上の材料では熱歪に伴う割れが発生しやすく、この問題
は顕著である。
るニア・ネット・シェイプ化は、工程省略などの利点を
有するが、鋳造後に急速冷却を伴うために薄板の欠陥
(表面割れ、ポロシティ)が生じるという欠点をもつ。
特に金属間化合物材料等の延性−脆性遷移温度が室温以
上の材料では熱歪に伴う割れが発生しやすく、この問題
は顕著である。
【0005】従って、難加工性材料を直接鋳造により薄
板を作製する際に、材質の健全性を確保するためには表
面欠陥の除去が重要な課題となる。
板を作製する際に、材質の健全性を確保するためには表
面欠陥の除去が重要な課題となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的とするとこ
ろは、室温以上に延性−脆性温度遷移点をもつ難加工性
材料であるTi3 Al基金属間化合物材料の直接鋳造技
術における、その製品欠陥(表面割れ、ポロシティ)を
防止する技術を提供するものである。本発明が対象とし
ている金属間化合物を含む合金は、原子%で、 ・Al:7%超〜28%含有し、残部がTiからなるT
i3 Al系金属間化合物あるいは、 ・Al:7%超〜28%含有し、さらにMo:0.5〜
3%、Nb:0.5〜18%の1種または2種を含有
し、残部がTiからなるTi3 Al系金属間化合物を含
む合金材料からなり、ニア・ネット・シェイプ化用装置
として、図1に示す双ドラム式連続鋳造機を用いて鋳造
した0.25〜25mm厚の薄板である。
ろは、室温以上に延性−脆性温度遷移点をもつ難加工性
材料であるTi3 Al基金属間化合物材料の直接鋳造技
術における、その製品欠陥(表面割れ、ポロシティ)を
防止する技術を提供するものである。本発明が対象とし
ている金属間化合物を含む合金は、原子%で、 ・Al:7%超〜28%含有し、残部がTiからなるT
i3 Al系金属間化合物あるいは、 ・Al:7%超〜28%含有し、さらにMo:0.5〜
3%、Nb:0.5〜18%の1種または2種を含有
し、残部がTiからなるTi3 Al系金属間化合物を含
む合金材料からなり、ニア・ネット・シェイプ化用装置
として、図1に示す双ドラム式連続鋳造機を用いて鋳造
した0.25〜25mm厚の薄板である。
【0007】本発明者らは、上述した課題を達成すべく
種々の検討を重ね、鋳造直後の熱処理を特定することが
有効であることを見出し、本発明を完成した。本発明の
別の対象は、前記難加工性材料の溶湯を双ドラム式連続
鋳造機の鋳型に注入して板状薄板鋳片を鋳造した後、鋳
造直後の該鋳片に500〜1000℃に一定時間保定す
ることと、その後の200℃/hrの緩冷却により熱応
力に伴う歪の発生を防止し、表面割れの発生を防止して
健全な薄板材を製造する方法にある。また、この後のH
IP処理によるポロシティ低減による熱間加工での伸び
の向上を図る。また、上記方法によって得られる材料の
特徴は、薄板材の表面方向に揃った柱状晶および中心部
の等軸晶組織、DO19構造相とβ−Ti相との結晶学的
相関性をもつ複合組織を具備せしめたことである。
種々の検討を重ね、鋳造直後の熱処理を特定することが
有効であることを見出し、本発明を完成した。本発明の
別の対象は、前記難加工性材料の溶湯を双ドラム式連続
鋳造機の鋳型に注入して板状薄板鋳片を鋳造した後、鋳
造直後の該鋳片に500〜1000℃に一定時間保定す
ることと、その後の200℃/hrの緩冷却により熱応
力に伴う歪の発生を防止し、表面割れの発生を防止して
健全な薄板材を製造する方法にある。また、この後のH
IP処理によるポロシティ低減による熱間加工での伸び
の向上を図る。また、上記方法によって得られる材料の
特徴は、薄板材の表面方向に揃った柱状晶および中心部
の等軸晶組織、DO19構造相とβ−Ti相との結晶学的
相関性をもつ複合組織を具備せしめたことである。
【0008】
【作用】まず、塑性加工に有利な鋳造組織について説明
する。本発明の双ロール鋳造薄板は、鋳造ままの凝固組
織が鋳片の両表面から中心に向かう柱状晶のみか、ある
いは前記柱状晶と鋳片中心付近に存在する等軸晶との混
合組織からなっている。
する。本発明の双ロール鋳造薄板は、鋳造ままの凝固組
織が鋳片の両表面から中心に向かう柱状晶のみか、ある
いは前記柱状晶と鋳片中心付近に存在する等軸晶との混
合組織からなっている。
【0009】次にかかる板状薄肉鋳片を鋳造する方法に
ついて説明する。一般にドラム式連続鋳造機(以下、連
鋳機という)は、2本の冷却ドラムを平行にかつ逆方向
に回転するように配置し、該冷却ドラムの外側にサイド
・ダムを設けて湯溜り部(鋳型)を構成し、該湯溜り部
内の溶湯を前記冷却ドラムの回転によって冷却しつつ薄
板鋳片を製造するようになっている。
ついて説明する。一般にドラム式連続鋳造機(以下、連
鋳機という)は、2本の冷却ドラムを平行にかつ逆方向
に回転するように配置し、該冷却ドラムの外側にサイド
・ダムを設けて湯溜り部(鋳型)を構成し、該湯溜り部
内の溶湯を前記冷却ドラムの回転によって冷却しつつ薄
板鋳片を製造するようになっている。
【0010】本発明では各種金属間化合物の溶湯を上記
湯溜り部に注入して薄肉鋳片を製造するが、金属間化合
物材料は延性の小さい材料であるために、鋳片の冷却中
における割れが発生し易く、従って不均一凝固の原因と
なるメニスカス部における酸化物の形成を抑制する必要
がある。このため、不活性ガス(Ar、 Heなど)中
での溶解、 鋳造が必要である。
湯溜り部に注入して薄肉鋳片を製造するが、金属間化合
物材料は延性の小さい材料であるために、鋳片の冷却中
における割れが発生し易く、従って不均一凝固の原因と
なるメニスカス部における酸化物の形成を抑制する必要
がある。このため、不活性ガス(Ar、 Heなど)中
での溶解、 鋳造が必要である。
【0011】上記の方法での直接鋳造が従来法である
が、上記の方法のみでは、特に延性−脆性遷移温度が高
温にある金属間化合物では直接鋳造に伴う急冷により、
急激な熱歪が延性−脆性の遷移温度を経た時点で亀裂を
生じさせる原因となり、細かな表面割れの原因となる。
この表面割れの除去が本発明の目的である。この問題の
解決策として、鋳型離脱後の鋳片は急激な冷却を避ける
ために200℃/hr以下の冷却速度で200℃以下ま
で徐冷されることが望ましい。しかし、徐冷方法として
凝固直後の鋳片を500〜1000℃の温度範囲に一定
時間保定してその後炉冷することにより、200℃/h
rより遅い冷却速度を達成してもよい。この保定温度は
熱応力による割れの発生を防止するための温度である。
が、上記の方法のみでは、特に延性−脆性遷移温度が高
温にある金属間化合物では直接鋳造に伴う急冷により、
急激な熱歪が延性−脆性の遷移温度を経た時点で亀裂を
生じさせる原因となり、細かな表面割れの原因となる。
この表面割れの除去が本発明の目的である。この問題の
解決策として、鋳型離脱後の鋳片は急激な冷却を避ける
ために200℃/hr以下の冷却速度で200℃以下ま
で徐冷されることが望ましい。しかし、徐冷方法として
凝固直後の鋳片を500〜1000℃の温度範囲に一定
時間保定してその後炉冷することにより、200℃/h
rより遅い冷却速度を達成してもよい。この保定温度は
熱応力による割れの発生を防止するための温度である。
【0012】また、上記方法によって、材料の特徴とし
ての試料表面方向に揃った柱状晶および中心部の等軸晶
組織、DO19構造相とβ−Ti相との結晶学的相関性を
もつ複合組織が得られる。次に鋳造材のポロシティ(空
隙部)をつぶす目的でHIP処理を行う。HIP処理条
件としては鋳片を1000〜1400℃(溶融温度以
下)の温度範囲で1000気圧以上の雰囲気内に10分
〜1時間保持する。
ての試料表面方向に揃った柱状晶および中心部の等軸晶
組織、DO19構造相とβ−Ti相との結晶学的相関性を
もつ複合組織が得られる。次に鋳造材のポロシティ(空
隙部)をつぶす目的でHIP処理を行う。HIP処理条
件としては鋳片を1000〜1400℃(溶融温度以
下)の温度範囲で1000気圧以上の雰囲気内に10分
〜1時間保持する。
【0013】以上の方法により、表面性状の優れたポロ
シティのない健全な、金属間化合物を含む合金の薄板を
製造することができる。
シティのない健全な、金属間化合物を含む合金の薄板を
製造することができる。
【0014】
【実施例】アルミニウム地金とスポンジチタンおよび他
の元素(Mo、 Nb)を表1で示す組成で配合し、こ
れをプラズマアークにて溶解して母合金を精製した。次
に、上記各母合金を図1に示す鋳造機に注入し、薄肉鋳
片を鋳造した。上記鋳造機は概略次のような構成をな
す。図において金属間化合物を溶解する坩堝1の下方に
溶湯を均一供給するためのタンディシュ2を配置し、そ
の直下に冷却ドラム3とサイド・ダム4で構成する湯溜
り部5(鋳型)を設け、これらを雰囲気調整容器7内に
配設する。8は不活性ガス導入機構、9は排出機構であ
る。
の元素(Mo、 Nb)を表1で示す組成で配合し、こ
れをプラズマアークにて溶解して母合金を精製した。次
に、上記各母合金を図1に示す鋳造機に注入し、薄肉鋳
片を鋳造した。上記鋳造機は概略次のような構成をな
す。図において金属間化合物を溶解する坩堝1の下方に
溶湯を均一供給するためのタンディシュ2を配置し、そ
の直下に冷却ドラム3とサイド・ダム4で構成する湯溜
り部5(鋳型)を設け、これらを雰囲気調整容器7内に
配設する。8は不活性ガス導入機構、9は排出機構であ
る。
【0015】表1に示す各母合金を2000〜3500
gの重量範囲で上記坩堝に投入し、Ar雰囲気中で加熱
溶解し、一旦1700℃の温度に調整した後、幅4m
m、長さ95mmの開口部をもつタンディシュを介して
湯溜り部5に注入した。該湯溜り部5を構成する冷却ド
ラム3は直径300mm、幅100mmの一対の銅合金
製であって内部冷却されている。この冷却ドラム3によ
り、溶湯を一定のドラム支持力で、かつ103 ℃/se
cの冷却速度により急冷凝固し、表1(No.1、
2)に示す厚さの連続板状鋳片を作製した。
gの重量範囲で上記坩堝に投入し、Ar雰囲気中で加熱
溶解し、一旦1700℃の温度に調整した後、幅4m
m、長さ95mmの開口部をもつタンディシュを介して
湯溜り部5に注入した。該湯溜り部5を構成する冷却ド
ラム3は直径300mm、幅100mmの一対の銅合金
製であって内部冷却されている。この冷却ドラム3によ
り、溶湯を一定のドラム支持力で、かつ103 ℃/se
cの冷却速度により急冷凝固し、表1(No.1、
2)に示す厚さの連続板状鋳片を作製した。
【0016】冷却ドラム3から送り出された鋳片6は雰
囲気調整容器7内で1℃/secの冷却速度で徐冷され
ながら搬送系加熱炉に挿入され、該炉において表1で示
す二次冷却条件で処理された。次いで、炉の電源を止
め、200℃以下まで冷却した。表1(No.3〜8)
に示すように緩冷却処理により表面割れが防止され、表
面性状が向上した。
囲気調整容器7内で1℃/secの冷却速度で徐冷され
ながら搬送系加熱炉に挿入され、該炉において表1で示
す二次冷却条件で処理された。次いで、炉の電源を止
め、200℃以下まで冷却した。表1(No.3〜8)
に示すように緩冷却処理により表面割れが防止され、表
面性状が向上した。
【0017】得られた鋳片の鋳造方向における断面組織
は、鋳造ままの凝固組織は鋳片の両表面から中心部に向
かう柱状晶のみか、あるいは前記柱状晶と鋳片中心部付
近に存在する等軸晶との混合組織から構成されている。
本発明法で得られた鋳片のミクロ組織はTi3 Al基金
属間化合物においてはDO19型構造の<0001>結晶
方向が鋳片厚方向に優先的に配向した組織を中心とした
β−Ti相を含む組織が微細な層状複合構造をなしてい
るが、Mo、Nb等の第三元素が添加されていることの
ために上記層状構造が極めて微細になっており、1層の
幅が1000nmであった。第三元素を添加せずに鋳込
む通常の凝固組織においてはこの幅は10000nmで
あり、粗大な組織である。
は、鋳造ままの凝固組織は鋳片の両表面から中心部に向
かう柱状晶のみか、あるいは前記柱状晶と鋳片中心部付
近に存在する等軸晶との混合組織から構成されている。
本発明法で得られた鋳片のミクロ組織はTi3 Al基金
属間化合物においてはDO19型構造の<0001>結晶
方向が鋳片厚方向に優先的に配向した組織を中心とした
β−Ti相を含む組織が微細な層状複合構造をなしてい
るが、Mo、Nb等の第三元素が添加されていることの
ために上記層状構造が極めて微細になっており、1層の
幅が1000nmであった。第三元素を添加せずに鋳込
む通常の凝固組織においてはこの幅は10000nmで
あり、粗大な組織である。
【0018】このようにして得た鋳片の室温における機
械的性質(三点曲げの破断応力)を表2に示した。本発
明例は高い値を示している。なお、緩冷却された鋳片表
面性状と冷却ドラム離脱後放冷された鋳片の表面性状を
それぞれ図2(A)と(B)に示す。緩冷却された鋳片
の表面には割れが殆ど見られないが、放冷却された鋳片
の表面には細かい表面割れが認められた。
械的性質(三点曲げの破断応力)を表2に示した。本発
明例は高い値を示している。なお、緩冷却された鋳片表
面性状と冷却ドラム離脱後放冷された鋳片の表面性状を
それぞれ図2(A)と(B)に示す。緩冷却された鋳片
の表面には割れが殆ど見られないが、放冷却された鋳片
の表面には細かい表面割れが認められた。
【0019】なお、各試料の炉冷後の表面性状を表1に
示した。本発明例はいずれも良好であった。また、20
0℃以下まで炉冷された鋳片に1000℃、1500気
圧で1時間保持のHIP処理を施したものの破断応力を
調べた。この結果を表2に示す。本発明例は比較例に比
べ破断応力は大きく、HIP処理を施すことにより破断
応力が著しく増大することが確認された。
示した。本発明例はいずれも良好であった。また、20
0℃以下まで炉冷された鋳片に1000℃、1500気
圧で1時間保持のHIP処理を施したものの破断応力を
調べた。この結果を表2に示す。本発明例は比較例に比
べ破断応力は大きく、HIP処理を施すことにより破断
応力が著しく増大することが確認された。
【0020】なお、HIP処理によるポロシティ除去効
果をみるために、1250℃、1500気圧、1時間保
持のHIP処理を施したところ、HIP処理前のポロシ
ティが殆ど除去されていることがわかった。また、Mo
とNbの含有材について熱間加工度(800℃、5×1
0-4sec-1の歪速度)を調査したところ、HIP処理
後に100%の伸びを得ることができ、比較例の試料と
の差は歴然たるものであった。
果をみるために、1250℃、1500気圧、1時間保
持のHIP処理を施したところ、HIP処理前のポロシ
ティが殆ど除去されていることがわかった。また、Mo
とNbの含有材について熱間加工度(800℃、5×1
0-4sec-1の歪速度)を調査したところ、HIP処理
後に100%の伸びを得ることができ、比較例の試料と
の差は歴然たるものであった。
【0021】以上の通り、本発明によれば、得られた鋳
片または処理薄板の機械的性質は著しく改善された。こ
れは主に、第三元素の添加によりTi3 Al金属間化合
物の集合組織が微細化されたことと、鋳片の保定処理、
HIP処理の結果と考えられる。
片または処理薄板の機械的性質は著しく改善された。こ
れは主に、第三元素の添加によりTi3 Al金属間化合
物の集合組織が微細化されたことと、鋳片の保定処理、
HIP処理の結果と考えられる。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかな如く本発明
により製造された急冷凝固薄肉鋳片またはその処理薄板
は、従来の薄肉鋳片よりも一層優れた機械的特性や表面
性状を有しており、難加工性素材の新しい製造方法を提
供するため、工業上極めて有用である。
により製造された急冷凝固薄肉鋳片またはその処理薄板
は、従来の薄肉鋳片よりも一層優れた機械的特性や表面
性状を有しており、難加工性素材の新しい製造方法を提
供するため、工業上極めて有用である。
【図1】本発明を実施する装置の概略を示す断面側面図
である。
である。
【図2】(A)は本発明材を鋳造後冷却したときの表面
状態を示す写真図、(B)は本発明材を鋳造後放冷した
ときの表面状態を示す写真図である。
状態を示す写真図、(B)は本発明材を鋳造後放冷した
ときの表面状態を示す写真図である。
1 坩堝 2 タンディシュ 3、 3 冷却ドラム 4 サイド・ダム 5 湯溜り部 6 鋳片 7 雰囲気調整容器 8 不活性ガス導入機構 9 排気機構
Claims (6)
- 【請求項1】 原子%でAl:7原子%超〜28原子%
を含有し、残部がTiからなるTi3 Al系金属間化合
物を含む合金材料あるいはAl:7原子%超〜28原子
%を含有し、さらにMo:0.5〜3原子%、Nb:
0.5〜18原子%の1種または2種を含有し、残部が
TiからなるTi3 Al系金属間化合物を含む合金材料
からなり、鋳造ままの凝固組織が板状薄肉鋳片の両表面
から中心部に向かう柱状晶組織であって、上記鋳片の厚
さが0.25〜2.5mmであることを特徴とするTi
3 Al系金属間化合物を含む合金の薄板。 - 【請求項2】 請求項1において、鋳造ままの凝固組織
が鋳片の両表面から中心に向かう柱状晶組織と鋳片中心
部付近に存在する等軸晶との混合組織からなるTi3 A
l系金属間化合物を含む合金の薄板。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、柱状
晶組織が鋳片の両表面から中心部に向かう方向にDO19
構造の<0001>方向が優先的に配向されていると共
に、β−Ti相とDO19構造の微細複合組織で形成され
ているTi3Al系金属間化合物を含む合金の薄板。 - 【請求項4】 原子%でAl:7原子%超〜28原子%
を含有し、残部がTiからなるTi3 Al系金属間化合
物を含む合金材料あるいはAl:7原子%超〜28原子
%を含有し、さらにMo:0.5〜3原子%、Nb:
0.5〜18原子%の1種または2種を含有し、残部が
TiからなるTi3 Al系金属間化合物を含む合金材料
の溶湯を不活性ガス雰囲気中の双ドラム式連続鋳造機の
鋳型に注入し、双ドラムにより急冷凝固して0.25〜
2.5mmの板状薄肉鋳片を鋳造し、得られた鋳片が上
記双ドラムから離脱した直後に200℃/hr以下の冷
却速度で200℃以下まで冷却することを特徴とするT
i3 Al系金属間化合物を含む合金の薄板の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4において、200℃以下まで冷
却した鋳片を1000℃以上の温度および1000気圧
以上の雰囲気のもとで高温静水圧による圧下処理を行う
ことを特徴とするTi3 Al系金属間化合物を含む合金
の薄板の製造方法。 - 【請求項6】 請求項4において、鋳片が双ドラムから
離脱した直後に、500〜1000℃の温度範囲に1〜
20分間保持し、続いて200℃/hr以下の冷却速度
で室温まで冷却することを特徴とするTi3 Al系金属
間化合物を含む合金の薄板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8254392A JPH05277656A (ja) | 1992-04-04 | 1992-04-04 | Ti3 Al基金属間化合物を含む合金の薄板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8254392A JPH05277656A (ja) | 1992-04-04 | 1992-04-04 | Ti3 Al基金属間化合物を含む合金の薄板およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05277656A true JPH05277656A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=13777424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8254392A Withdrawn JPH05277656A (ja) | 1992-04-04 | 1992-04-04 | Ti3 Al基金属間化合物を含む合金の薄板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05277656A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1322156C (zh) * | 2003-12-24 | 2007-06-20 | 中国科学院金属研究所 | 一种钛三铝基合金及其制备方法 |
| JP2015501224A (ja) * | 2011-09-30 | 2015-01-15 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 表面仕上げが改善されたチタンアルミナイド物品およびその製造方法 |
| US8956472B2 (en) | 2008-11-07 | 2015-02-17 | Alcoa Inc. | Corrosion resistant aluminum alloys having high amounts of magnesium and methods of making the same |
| CN107299250A (zh) * | 2017-05-26 | 2017-10-27 | 中国科学院金属研究所 | 铸态强韧Ti3Al金属间化合物及其制造方法和应用 |
| CN109504874A (zh) * | 2018-10-26 | 2019-03-22 | 中国航发北京航空材料研究院 | 一种Ti3Al合金螺栓的制备方法 |
-
1992
- 1992-04-04 JP JP8254392A patent/JPH05277656A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1322156C (zh) * | 2003-12-24 | 2007-06-20 | 中国科学院金属研究所 | 一种钛三铝基合金及其制备方法 |
| US8956472B2 (en) | 2008-11-07 | 2015-02-17 | Alcoa Inc. | Corrosion resistant aluminum alloys having high amounts of magnesium and methods of making the same |
| JP2015501224A (ja) * | 2011-09-30 | 2015-01-15 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 表面仕上げが改善されたチタンアルミナイド物品およびその製造方法 |
| CN107299250A (zh) * | 2017-05-26 | 2017-10-27 | 中国科学院金属研究所 | 铸态强韧Ti3Al金属间化合物及其制造方法和应用 |
| CN109504874A (zh) * | 2018-10-26 | 2019-03-22 | 中国航发北京航空材料研究院 | 一种Ti3Al合金螺栓的制备方法 |
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