JPH05279151A - 気相含浸方法及び気相含浸装置 - Google Patents
気相含浸方法及び気相含浸装置Info
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- JPH05279151A JPH05279151A JP7723392A JP7723392A JPH05279151A JP H05279151 A JPH05279151 A JP H05279151A JP 7723392 A JP7723392 A JP 7723392A JP 7723392 A JP7723392 A JP 7723392A JP H05279151 A JPH05279151 A JP H05279151A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/009—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
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- C04B41/45—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
- C04B41/4505—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements characterised by the method of application
- C04B41/4529—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements characterised by the method of application applied from the gas phase
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Ceramic Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】マトリックス形成用ガスの流通方向における多
孔質成形体の表面と内部にほぼ同時にマトリックス成分
を析出し、緻密なセラミック複合材料を形成することが
できる気相含浸方法及び気相含浸装置を提供する。 【構成】反応炉31内に多孔質成形体35を収容し、こ
の多孔質成形体35にマトリックス形成用ガスを通過さ
せると同時に、多孔質成形体35を加熱することにより
多孔質成形体35内の空隙にマトリックス成分を析出さ
せる気相含浸法において、多孔質成形体35の一部に熱
を印加し、マトリックス形成用ガスの流通方向とほぼ直
交する反応炉31の幅方向に温度勾配を形成することに
よって、多孔質成形体35の高温部から反応炉31の幅
方向に向けてマトリックス成分を析出させる。
孔質成形体の表面と内部にほぼ同時にマトリックス成分
を析出し、緻密なセラミック複合材料を形成することが
できる気相含浸方法及び気相含浸装置を提供する。 【構成】反応炉31内に多孔質成形体35を収容し、こ
の多孔質成形体35にマトリックス形成用ガスを通過さ
せると同時に、多孔質成形体35を加熱することにより
多孔質成形体35内の空隙にマトリックス成分を析出さ
せる気相含浸法において、多孔質成形体35の一部に熱
を印加し、マトリックス形成用ガスの流通方向とほぼ直
交する反応炉31の幅方向に温度勾配を形成することに
よって、多孔質成形体35の高温部から反応炉31の幅
方向に向けてマトリックス成分を析出させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多孔質成形体の空隙に
マトリックス成分を析出させることにより、機械的特性
に優れた緻密体を作成するための気相含浸法及び気相含
浸装置に関するものである。
マトリックス成分を析出させることにより、機械的特性
に優れた緻密体を作成するための気相含浸法及び気相含
浸装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、高強度材料や高温材料として、これ
までの金属材料に代わり、窒化珪素,炭化珪素,サイア
ロン等の非酸化物セラミックス、或いは酸化アルミニウ
ム,酸化ジルコニウム等の酸化物セラミックスが注目さ
れ、各種の研究開発が行われており、例えば、窒化珪
素,炭化珪素等はその優れた機械的特性,高温特性から
ガスタービン用部品やディーゼルエンジン等の高温用機
械部品への応用が進められている。
までの金属材料に代わり、窒化珪素,炭化珪素,サイア
ロン等の非酸化物セラミックス、或いは酸化アルミニウ
ム,酸化ジルコニウム等の酸化物セラミックスが注目さ
れ、各種の研究開発が行われており、例えば、窒化珪
素,炭化珪素等はその優れた機械的特性,高温特性から
ガスタービン用部品やディーゼルエンジン等の高温用機
械部品への応用が進められている。
【0003】しかしながら、上述したようなセラミック
スは、いずれも脆性を有する材料として知られており、
わずかな欠陥ですぐに破壊するために信頼性に欠けるこ
とから、高強度,高靱性を必要とする構造材料への応用
が阻害されているのが現状である。
スは、いずれも脆性を有する材料として知られており、
わずかな欠陥ですぐに破壊するために信頼性に欠けるこ
とから、高強度,高靱性を必要とする構造材料への応用
が阻害されているのが現状である。
【0004】そこで、このような問題点を解決するため
に、セラミックスにウィスカー,カーボン繊維等の無機
質繊維状物質を混入することによりセラミックス自体に
靱性を付与した、いわゆる繊維強化セラミックスの研究
開発が盛んに行われている。
に、セラミックスにウィスカー,カーボン繊維等の無機
質繊維状物質を混入することによりセラミックス自体に
靱性を付与した、いわゆる繊維強化セラミックスの研究
開発が盛んに行われている。
【0005】この繊維強化セラミックスとしては、具体
的には、セラミックス粉末に無機質繊維状物質を添加し
焼成したもの、強化繊維の表面に特定のセラミックスを
化学気相成長法(CVD法)により析出したもの、ある
いは強化繊維により構成された成形体の空隙部に気相法
(CVD法)により特定のセラミックスをマトリックス
成分として析出させた、いわゆる気相含浸法(Chemical
Vapor InfiltrationCVI法) によるもの等が知られ
ている。
的には、セラミックス粉末に無機質繊維状物質を添加し
焼成したもの、強化繊維の表面に特定のセラミックスを
化学気相成長法(CVD法)により析出したもの、ある
いは強化繊維により構成された成形体の空隙部に気相法
(CVD法)により特定のセラミックスをマトリックス
成分として析出させた、いわゆる気相含浸法(Chemical
Vapor InfiltrationCVI法) によるもの等が知られ
ている。
【0006】これらのうち、気相含浸法によるものは他
に比較して非常に優れた靱性を有する材料を得ることが
できるとして特に注目されており、例えば、Am.Ceram.S
oc.Bull.,65 2 345-50,1986 にてDavid P.Stenton
等により提案されている。
に比較して非常に優れた靱性を有する材料を得ることが
できるとして特に注目されており、例えば、Am.Ceram.S
oc.Bull.,65 2 345-50,1986 にてDavid P.Stenton
等により提案されている。
【0007】そこで、この従来の方法について図6に示
した。ここで用いられる装置は、基本的に多孔質成形体
11と、この多孔質成形体11を保持するためのホルダ
ー13と、マトリックス形成用ガスを導入するためのガ
ス導入口15とヒータ17並びにホルダー13の片側を
冷却するための水冷ジャケット19から構成されてい
る。この装置によれば、ヒータ17により高温領域が形
成され、この高温領域内に多孔質成形体11がホルダー
13とともに配置される。そこへ、ガス導入口15より
マトリックス形成用ガスを多孔質成形体11内に導入す
ると、成形体11内の空隙にマトリックス成分が析出す
る。
した。ここで用いられる装置は、基本的に多孔質成形体
11と、この多孔質成形体11を保持するためのホルダ
ー13と、マトリックス形成用ガスを導入するためのガ
ス導入口15とヒータ17並びにホルダー13の片側を
冷却するための水冷ジャケット19から構成されてい
る。この装置によれば、ヒータ17により高温領域が形
成され、この高温領域内に多孔質成形体11がホルダー
13とともに配置される。そこへ、ガス導入口15より
マトリックス形成用ガスを多孔質成形体11内に導入す
ると、成形体11内の空隙にマトリックス成分が析出す
る。
【0008】しかしながら成形体11が完全な均熱領域
に存在する場合、成形体11の内部より先に成形体11
表面にマトリックス成分が析出してしまい、成形体11
内部にマトリックス成分を充分に析出することができな
い。そこで、この方法では、成形体11に対してガス導
入口15側を水冷ジャケット19により冷却して低温と
することにより、成形体11内部にマトリックス形成用
ガスの流通方向に向けて温度勾配を形成し、成形体11
のガス導入口15と反対側の部分から徐々にマトリック
ス成分を析出し、成形体11全体にマトリックスを析出
させている。
に存在する場合、成形体11の内部より先に成形体11
表面にマトリックス成分が析出してしまい、成形体11
内部にマトリックス成分を充分に析出することができな
い。そこで、この方法では、成形体11に対してガス導
入口15側を水冷ジャケット19により冷却して低温と
することにより、成形体11内部にマトリックス形成用
ガスの流通方向に向けて温度勾配を形成し、成形体11
のガス導入口15と反対側の部分から徐々にマトリック
ス成分を析出し、成形体11全体にマトリックスを析出
させている。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、水冷
ジャケット19による冷却では、成形体11のマトリッ
クス形成用ガスの流通方向側の表面近傍のみが冷却され
るため、成形体11が厚い場合には、この表面近傍のみ
に温度勾配が形成され、成形体11全体に充分な温度勾
配を形成することができず、マトリックス成分を析出さ
せた場合、マトリックス成分の析出が成形体11のマト
リック形成用ガスの流入側の面近傍から、ガスの流通方
向へ進行し、マトリックス形成用ガスの流入側の成形体
11表面近傍への析出が優先して生じ、内部へガスが到
達できなくなって成形体11内部への析出が不充分とな
り、内部の気孔率が10〜20%と未だ大きいという問
題があった。
ジャケット19による冷却では、成形体11のマトリッ
クス形成用ガスの流通方向側の表面近傍のみが冷却され
るため、成形体11が厚い場合には、この表面近傍のみ
に温度勾配が形成され、成形体11全体に充分な温度勾
配を形成することができず、マトリックス成分を析出さ
せた場合、マトリックス成分の析出が成形体11のマト
リック形成用ガスの流入側の面近傍から、ガスの流通方
向へ進行し、マトリックス形成用ガスの流入側の成形体
11表面近傍への析出が優先して生じ、内部へガスが到
達できなくなって成形体11内部への析出が不充分とな
り、内部の気孔率が10〜20%と未だ大きいという問
題があった。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、上記問
題点の原因について鋭意研究・検討した結果、多孔質成
形体の一部を加熱して、多孔質成形体に反応炉の幅方向
に温度勾配を形成して、マトリックス成分の析出を多孔
質成形体の高温部から反応炉の幅方向に向けて徐々に進
行させると、マトリックス形成用ガスの流通方向におけ
る多孔質成形体の表面と内部にほぼ同時にマトリックス
成分が析出し、厚い多孔質成形体であっても内部までマ
トリックス成分を充分に析出することができることを見
出した。
題点の原因について鋭意研究・検討した結果、多孔質成
形体の一部を加熱して、多孔質成形体に反応炉の幅方向
に温度勾配を形成して、マトリックス成分の析出を多孔
質成形体の高温部から反応炉の幅方向に向けて徐々に進
行させると、マトリックス形成用ガスの流通方向におけ
る多孔質成形体の表面と内部にほぼ同時にマトリックス
成分が析出し、厚い多孔質成形体であっても内部までマ
トリックス成分を充分に析出することができることを見
出した。
【0011】即ち、本発明の気相含浸方法は、反応炉内
に多孔質成形体を収容し、この多孔質成形体にマトリッ
クス形成用ガスを通過させると同時に、前記多孔質成形
体を加熱することにより前記多孔質成形体内の空隙にマ
トリックス成分を析出させる気相含浸法において、前記
多孔質成形体の一部に熱を印加し、前記マトリックス形
成用ガスの流通方向とほぼ直交する前記反応炉の幅方向
に温度勾配を形成することによって、前記多孔質成形体
の高温部から前記反応炉の幅方向に向けてマトリックス
成分を析出させることを特徴とする。
に多孔質成形体を収容し、この多孔質成形体にマトリッ
クス形成用ガスを通過させると同時に、前記多孔質成形
体を加熱することにより前記多孔質成形体内の空隙にマ
トリックス成分を析出させる気相含浸法において、前記
多孔質成形体の一部に熱を印加し、前記マトリックス形
成用ガスの流通方向とほぼ直交する前記反応炉の幅方向
に温度勾配を形成することによって、前記多孔質成形体
の高温部から前記反応炉の幅方向に向けてマトリックス
成分を析出させることを特徴とする。
【0012】また、本発明の気相含浸装置は、多孔質成
形体を収容しマトリックス形成用ガスが流通される反応
炉と、前記多孔質成形体における前記マトリックス形成
用ガスの流通方向とほぼ直交する前記反応炉の幅方向に
温度勾配を形成するヒータとを備えてなるものである。
形体を収容しマトリックス形成用ガスが流通される反応
炉と、前記多孔質成形体における前記マトリックス形成
用ガスの流通方向とほぼ直交する前記反応炉の幅方向に
温度勾配を形成するヒータとを備えてなるものである。
【0013】
【作用】本発明の気相含浸方法及び気相含浸装置では、
マトリックス成分の析出を多孔質成形体の高温部から反
応炉の幅方向に向けて徐々に進行させるため、マトリッ
クス形成用ガスの流通方向における多孔質成形体の表面
のみ析出することなく、マトリックス成分が多孔質成形
体の表面と内部にほぼ同時に析出し、内部にもマトリッ
クス成分が充分に析出する。
マトリックス成分の析出を多孔質成形体の高温部から反
応炉の幅方向に向けて徐々に進行させるため、マトリッ
クス形成用ガスの流通方向における多孔質成形体の表面
のみ析出することなく、マトリックス成分が多孔質成形
体の表面と内部にほぼ同時に析出し、内部にもマトリッ
クス成分が充分に析出する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の気相含浸装置を図面に基づい
て詳細に説明する。図1は、本発明の気相含浸装置を示
すもので、符号31は反応炉を示している。この反応炉
31内には、図1の左側から、例えば、CH3 SiCl
3 (トリクロルメチルシラン)や四塩化珪素,メタン,
三塩化アルミニウムからなるマトリックス形成用ガスが
導入され、右側に導出されている。
て詳細に説明する。図1は、本発明の気相含浸装置を示
すもので、符号31は反応炉を示している。この反応炉
31内には、図1の左側から、例えば、CH3 SiCl
3 (トリクロルメチルシラン)や四塩化珪素,メタン,
三塩化アルミニウムからなるマトリックス形成用ガスが
導入され、右側に導出されている。
【0015】この反応炉31には、中央部に貫通孔33
が形成された、いわゆるドーナツ型の多孔質成形体35
が収容されており、多孔質成形体35の貫通孔33には
ヒータ37が配置されている。
が形成された、いわゆるドーナツ型の多孔質成形体35
が収容されており、多孔質成形体35の貫通孔33には
ヒータ37が配置されている。
【0016】多孔質成形体35としては、カーボン,S
iC等の炭素質繊維からなる二次元織物,織物の積層
品,三次元織物或いはウイスカー,Si3 N4 ウイスカ
ー,Al2 O3 ウイスカー等のセラミックウイスカーか
らなるものが採用できる。多孔質成形体35を構成する
繊維としては、その平均径(短径)が1〜30μmのも
のが適当であり、これを平織或いは三次元織したものが
好ましい。
iC等の炭素質繊維からなる二次元織物,織物の積層
品,三次元織物或いはウイスカー,Si3 N4 ウイスカ
ー,Al2 O3 ウイスカー等のセラミックウイスカーか
らなるものが採用できる。多孔質成形体35を構成する
繊維としては、その平均径(短径)が1〜30μmのも
のが適当であり、これを平織或いは三次元織したものが
好ましい。
【0017】また、この多孔質成形体35の空隙に充填
されるマトリックス成分としては、炭化珪素や熱分解炭
素,窒化珪素,サイアロン,アルミナ等のセラミックが
適用され、これらのマトリックス成分を充填するには、
マトリックス形成用ガスとして上記のようなものが使用
され、これらのガスは水素等のキャリアガスに混合され
て供給される。
されるマトリックス成分としては、炭化珪素や熱分解炭
素,窒化珪素,サイアロン,アルミナ等のセラミックが
適用され、これらのマトリックス成分を充填するには、
マトリックス形成用ガスとして上記のようなものが使用
され、これらのガスは水素等のキャリアガスに混合され
て供給される。
【0018】上記マトリックス成分の中でも特に、炭化
珪素繊維からなる多孔質成形体35に対して炭化珪素を
気相含浸することにより、高温強度を有し、高靱性の構
造体を作成することができる。
珪素繊維からなる多孔質成形体35に対して炭化珪素を
気相含浸することにより、高温強度を有し、高靱性の構
造体を作成することができる。
【0019】導入ガスは全て強制的に多孔質成形体35
を通過するので、このガスによって多孔質成形体35が
冷却されている。また、反応炉31自体は外側面が空気
により冷却されており、この空冷とヒータ37により、
反応炉31内部の多孔質成形体35には、中央部が高
温,外周部が低温となる温度勾配が形成されている。即
ち、マトリックス成分の析出を開始すると、初期段階で
はヒータ37の近傍において温度勾配が大きいが、析出
途中では、ヒータ37の回りに析出した析出物自体が発
熱し、この析出層の近傍において温度勾配が大きくな
る。
を通過するので、このガスによって多孔質成形体35が
冷却されている。また、反応炉31自体は外側面が空気
により冷却されており、この空冷とヒータ37により、
反応炉31内部の多孔質成形体35には、中央部が高
温,外周部が低温となる温度勾配が形成されている。即
ち、マトリックス成分の析出を開始すると、初期段階で
はヒータ37の近傍において温度勾配が大きいが、析出
途中では、ヒータ37の回りに析出した析出物自体が発
熱し、この析出層の近傍において温度勾配が大きくな
る。
【0020】以上のように構成された気相含浸装置で
は、多孔質成形体35の中央部にヒータ37が配置さ
れ、この多孔質成形体35がヒータ37により加熱され
ているので、多孔質成形体35には、その中央部が高温
で外周部が低温の温度勾配が形成されており、このた
め、マトリクッス形成用ガスにより、先ず、図2に示す
ように、多孔質成形体35の中央部にマトリックス成分
が析出し、そこから徐々に低温の外周部に析出してい
く。また、マトリクッス形成用ガスは析出完了まで、多
孔質成形体35を通過するので、析出物近傍でもマトリ
クッス形成用ガスが通過しており、このため、多孔質成
形体35の内部までの拡散距離が極めて短くなり、内部
における析出を促進することができる。
は、多孔質成形体35の中央部にヒータ37が配置さ
れ、この多孔質成形体35がヒータ37により加熱され
ているので、多孔質成形体35には、その中央部が高温
で外周部が低温の温度勾配が形成されており、このた
め、マトリクッス形成用ガスにより、先ず、図2に示す
ように、多孔質成形体35の中央部にマトリックス成分
が析出し、そこから徐々に低温の外周部に析出してい
く。また、マトリクッス形成用ガスは析出完了まで、多
孔質成形体35を通過するので、析出物近傍でもマトリ
クッス形成用ガスが通過しており、このため、多孔質成
形体35の内部までの拡散距離が極めて短くなり、内部
における析出を促進することができる。
【0021】従って、従来のように、マトリックス形成
用ガスの流入側面にのみマトリックス成分が析出するこ
とがなく、マトリックス形成用ガスの流入側の表面と内
部とにほぼ同時に析出しながら、反応炉31の幅方向に
向けて(外周部に向けて)析出するため、多孔質成形体
35内部の空隙発生率を最小限に抑制することができ、
これにより、緻密なセラミック複合体を形成することが
できる。
用ガスの流入側面にのみマトリックス成分が析出するこ
とがなく、マトリックス形成用ガスの流入側の表面と内
部とにほぼ同時に析出しながら、反応炉31の幅方向に
向けて(外周部に向けて)析出するため、多孔質成形体
35内部の空隙発生率を最小限に抑制することができ、
これにより、緻密なセラミック複合体を形成することが
できる。
【0022】上記効果を確認すべく、本発明者は種々の
実験を行った。
実験を行った。
【0023】実験1 多孔質成形体として大きさが直径100mm厚み30m
m、炭素質長繊維の平織からなり、中央部に貫通孔が形
成したものを準備した。この多孔質成形体の貫通孔にヒ
ータを配置した状態で反応炉内に収容した。そして、ヒ
ータにより、多孔質成形体を1400℃で加熱し、中央
部を1200〜1400℃の高温部、外周部を60〜1
00℃の低温部とするとともに、CH3 SiCl3 を1
体積%含有するH2 ガスからなるマトリクッス形成用ガ
スを反応炉内に導入した。
m、炭素質長繊維の平織からなり、中央部に貫通孔が形
成したものを準備した。この多孔質成形体の貫通孔にヒ
ータを配置した状態で反応炉内に収容した。そして、ヒ
ータにより、多孔質成形体を1400℃で加熱し、中央
部を1200〜1400℃の高温部、外周部を60〜1
00℃の低温部とするとともに、CH3 SiCl3 を1
体積%含有するH2 ガスからなるマトリクッス形成用ガ
スを反応炉内に導入した。
【0024】その結果、多孔質成形体のヒータの回り、
即ち、多孔質成形体の中央部から外周部に向けてSiC
が析出していき、多孔質成形体内がSiCで充填され
た。多孔質成形体内の気孔率を測定したところ、マトリ
ックス形成用ガスの流量により異なるが、2〜8%と小
さかった。
即ち、多孔質成形体の中央部から外周部に向けてSiC
が析出していき、多孔質成形体内がSiCで充填され
た。多孔質成形体内の気孔率を測定したところ、マトリ
ックス形成用ガスの流量により異なるが、2〜8%と小
さかった。
【0025】実験2 上記実施例1と同様な装置を使用し、反応炉内に収容す
る多孔質成形体をマトリクッス形成用ガスの流通方向に
対して、図3の一点鎖線に示すように、15度ずつ角度
を変化させ、上記実験と同じ条件で実験を行った。この
結果、多孔質成形体の中央部から外周部に向けて、即
ち、高温部から反応炉の幅方向に向けてSiCが析出し
ていった。SiCが充填された多孔質成形体の気孔率を
測定したところ4〜10%であった。尚、図3におい
て、一点鎖線は多孔質成形体の中心線を示す。
る多孔質成形体をマトリクッス形成用ガスの流通方向に
対して、図3の一点鎖線に示すように、15度ずつ角度
を変化させ、上記実験と同じ条件で実験を行った。この
結果、多孔質成形体の中央部から外周部に向けて、即
ち、高温部から反応炉の幅方向に向けてSiCが析出し
ていった。SiCが充填された多孔質成形体の気孔率を
測定したところ4〜10%であった。尚、図3におい
て、一点鎖線は多孔質成形体の中心線を示す。
【0026】実験3 上記実施例1と同様な装置を使用し、多孔質成形体の種
類を粉末成形体,セラミックスの仮焼体,ウイスカープ
リフォーム,長繊維プリフォームと変化させたり、密度
を理論値の10〜95体積%と変化させたりし、上記実
験と同じ条件で実験を行った。この結果、ウイスカーの
他に粉末と長繊維を使用しても、上記実験と同様に気孔
率は10%未満と小さかった。また、多孔質成形体の密
度を変化させても、気孔率は10%未満と小さかった。
類を粉末成形体,セラミックスの仮焼体,ウイスカープ
リフォーム,長繊維プリフォームと変化させたり、密度
を理論値の10〜95体積%と変化させたりし、上記実
験と同じ条件で実験を行った。この結果、ウイスカーの
他に粉末と長繊維を使用しても、上記実験と同様に気孔
率は10%未満と小さかった。また、多孔質成形体の密
度を変化させても、気孔率は10%未満と小さかった。
【0027】尚、上記実施例では、多孔質成形体の中央
部にヒータを配置した例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、ヒータを中央部
に配置する必要はなく、多孔質成形体の一部加熱するこ
とができれば何処に配置しても良い。
部にヒータを配置した例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、ヒータを中央部
に配置する必要はなく、多孔質成形体の一部加熱するこ
とができれば何処に配置しても良い。
【0028】また、上記実施例では、ヒータを一定温度
1400℃に保持して高温部と低温部を形成し、多孔質
成形体の中央部から外周部に向けて徐々にマトリックス
成分を析出させた例について説明したが、先ず、ヒータ
による加熱温度を、多孔質成形体の中央部のみマトリッ
クス成分が析出するような温度とした後、多孔質成形体
の外周部にマトリックス成分が析出するような温度にヒ
ータの加熱温度を徐々に上げて、多孔質成形体の中央部
から外周部に向けて徐々にマトリックス成分を析出させ
ても良い。
1400℃に保持して高温部と低温部を形成し、多孔質
成形体の中央部から外周部に向けて徐々にマトリックス
成分を析出させた例について説明したが、先ず、ヒータ
による加熱温度を、多孔質成形体の中央部のみマトリッ
クス成分が析出するような温度とした後、多孔質成形体
の外周部にマトリックス成分が析出するような温度にヒ
ータの加熱温度を徐々に上げて、多孔質成形体の中央部
から外周部に向けて徐々にマトリックス成分を析出させ
ても良い。
【0029】さらに、上記実施例では、多孔質成形体の
中央部をヒータにより加熱した例について説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例え
ば、図4に示すように多孔質成形体の外周部の一部を加
熱すべく、反応炉外面にヒータを設けても良く、また、
図5に示すように、反応炉の内面にヒータを設けても良
い。そして、この場合には、多孔質成形体に反応炉の幅
方向に温度勾配が形成され、多孔質成形体の高温部から
反応炉の幅方向に向けて徐々にマトリックス成分を析出
するため、上記実施例とほぼ同様の効果を得ることがで
きる。
中央部をヒータにより加熱した例について説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例え
ば、図4に示すように多孔質成形体の外周部の一部を加
熱すべく、反応炉外面にヒータを設けても良く、また、
図5に示すように、反応炉の内面にヒータを設けても良
い。そして、この場合には、多孔質成形体に反応炉の幅
方向に温度勾配が形成され、多孔質成形体の高温部から
反応炉の幅方向に向けて徐々にマトリックス成分を析出
するため、上記実施例とほぼ同様の効果を得ることがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の気相含浸方
法及び気相含浸装置では、マトリックス成分の析出を多
孔質成形体の高温部から反応炉の幅方向に向けて徐々に
進行させるため、マトリックス形成用ガスの流通方向に
おける多孔質成形体の表面のみ析出することなく、マト
リックス成分が多孔質成形体の表面と内部にほぼ同時に
析出し、内部にもマトリックス成分が充分に析出し、厚
い多孔質成形体であっても内部に気孔が発生することを
抑制することができ、緻密なセラミック複合材料を形成
することができる。
法及び気相含浸装置では、マトリックス成分の析出を多
孔質成形体の高温部から反応炉の幅方向に向けて徐々に
進行させるため、マトリックス形成用ガスの流通方向に
おける多孔質成形体の表面のみ析出することなく、マト
リックス成分が多孔質成形体の表面と内部にほぼ同時に
析出し、内部にもマトリックス成分が充分に析出し、厚
い多孔質成形体であっても内部に気孔が発生することを
抑制することができ、緻密なセラミック複合材料を形成
することができる。
【図1】本発明の気相含浸装置を示す説明図である。
【図2】多孔質成形体の中央部にマトリックス成分が析
出した状態を示す説明図である。
出した状態を示す説明図である。
【図3】反応炉内における多孔質成形体の傾斜角を変化
させた状態を示す説明図である。
させた状態を示す説明図である。
【図4】反応炉外面にヒータを設けて、多孔質成形体の
外周部の一部を加熱する本発明の他の例を示す説明図で
ある。
外周部の一部を加熱する本発明の他の例を示す説明図で
ある。
【図5】反応炉の内面にヒータを設けて、多孔質成形体
の外周部の一部を加熱する本発明のさらに他の例を示す
説明図である。
の外周部の一部を加熱する本発明のさらに他の例を示す
説明図である。
【図6】従来の気相含浸装置を説明図である。
31 反応炉 35 多孔質成形体 37 ヒータ
Claims (2)
- 【請求項1】反応炉内に多孔質成形体を収容し、この多
孔質成形体にマトリックス形成用ガスを通過させると同
時に、前記多孔質成形体を加熱することにより前記多孔
質成形体内の空隙にマトリックス成分を析出させる気相
含浸法において、前記多孔質成形体の一部に熱を印加
し、前記マトリックス形成用ガスの流通方向とほぼ直交
する前記反応炉の幅方向に温度勾配を形成することによ
って、前記多孔質成形体の高温部から前記反応炉の幅方
向に向けてマトリックス成分を析出させることを特徴と
する気相含浸方法。 - 【請求項2】多孔質成形体を収容とマトリックス形成用
ガスが流通される反応炉と、前記多孔質成形体に前記反
応炉の幅方向に温度勾配を形成するヒータとを備えてな
ることを特徴とする気相含浸装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7723392A JPH05279151A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 気相含浸方法及び気相含浸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7723392A JPH05279151A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 気相含浸方法及び気相含浸装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05279151A true JPH05279151A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=13628152
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7723392A Pending JPH05279151A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 気相含浸方法及び気相含浸装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05279151A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019531996A (ja) * | 2016-08-24 | 2019-11-07 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | SiC複合材セラミックスの製造方法 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP7723392A patent/JPH05279151A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019531996A (ja) * | 2016-08-24 | 2019-11-07 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | SiC複合材セラミックスの製造方法 |
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