JPH05280726A - スラグ排出装置 - Google Patents

スラグ排出装置

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JPH05280726A
JPH05280726A JP30540392A JP30540392A JPH05280726A JP H05280726 A JPH05280726 A JP H05280726A JP 30540392 A JP30540392 A JP 30540392A JP 30540392 A JP30540392 A JP 30540392A JP H05280726 A JPH05280726 A JP H05280726A
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JP
Japan
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slag
mold
solidified
molten slag
discharge device
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JP30540392A
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English (en)
Inventor
Takeo Yoshigae
武男 吉ケ江
Tomio Suzuki
富雄 鈴木
Hiroyuki Tanaka
博之 田中
Toshio Kasai
利雄 笠井
Masao Matsuda
正夫 松田
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出滓口から流下する溶融スラグを確実にモー
ルドに注入し、チェーンコンベアに対する悪影響をなく
し、モールドから固化スラグを容易に脱離してスラグ排
出装置の安定運転を継続する。 【構成】 出滓口3の下方に「逆ハの字」に、冷却水に
より冷却される水冷スラグガイド板7,7をレール4f
に立設した支柱7aにより支持し、出滓口3の中央から
外れて、また出滓口3の内壁を伝って流下する溶融スラ
グSを水冷スラグガイド板7,7斜面に沿わせて逆角錐
台形状のモールド4dに導く構成にすることにより、溶
融スラグSがチェーン4c,ガイドローラ4eやレール
4fに固着しなくなり、また出滓口3から吹出す高温排
ガスが遮られるので、熱影響によるチェーン4cの伸び
やチェーンコンベア4の作動不良の発生を少なく、モー
ルドから固化スラグを容易に脱離することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスラグ排出装置に係り、
より詳しくは溶融炉の下部の出滓口から出滓される下水
汚泥、都市ゴミ、産業廃棄物およびそれらの焼却灰ある
いは石炭を燃料とするボイラ、キルン、工業炉等から排
出される石炭灰(以下、灰という)の溶融スラグを連続
的に搬送しながら冷却固化させると共に、凝固させた固
化スラグを排出口から排出するスラグ排出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、上記のような灰を処理するに際し
ては、例えば特開昭62−187453号公報に開示さ
れているように、灰を旋回流溶融炉にて溶融してスラグ
化した後、この溶融スラグを冷却固化する灰の溶融固化
処理装置が開発されている。
【0003】この灰の溶融固化処理装置は、灰の処分量
の減容化および重金属等の有害物質の固定化を狙いとし
たものであって、これは、その側面断面図の図4に示す
ように、灰を旋回させながら灰を溶融スラグ化させる溶
融部26を上部に備え、溶融スラグSを排出する出滓部
28を下部に備えてなる溶融炉20と、この出滓部28
の下方に設けられ、前記出滓部28から出滓される溶融
スラグSを連続的に搬送しながら冷却させると共に、冷
却により凝固した固化スラグCを排出するスラグ排出装
置1とを備えている。
【0004】前記溶融炉20は、溶融部26と出滓部2
8との間に絞り部27が設けられ、この絞り部27と出
滓部28との間には排ガス流出部29が設けられてい
る。出滓部28は、絞り部27から落下する溶融スラグ
Sを受け、流下させるための傾斜部とそれに連なる鉛直
部とから構成されている。
【0005】また、前記スラグ排出装置1は、チェーン
コンベア4と、このチェーンコンベア4のチェーン4c
により所定の間隔で配設されて循環される逆円錐台形状
のモールド4dと、チェーンコンベア4の上側を覆うよ
うに配設され、上記出滓部28の直下部分に開口部を有
してなる断熱フード2とから構成されている。
【0006】従って、出滓部28の鉛直部から流下する
溶融スラグSは開口部3を通抜けてモールド4dに受入
れられ、このようにしてモールド4dに受入れられた溶
融スラグSはチェーンコンベア4の循環による搬送中に
おいて冷却されて凝固し固化する。そして、固化スラグ
Cはモールド4dの搬送先側における反転によって離型
すると共に、下方に配設されている固化スラグコンテナ
5中に排出される。
【0007】なお、溶融部26の頂部に設けられてなる
ものは主バーナ22であり、この主バーナ22に連通す
る、空気と燃料とを供給する燃料空気供給管21にテー
ブルフィーダ24と弁25とを介して連通する符号23
は、溶融スラグ化すべき灰を溶融部26内に供給するホ
ッパーであり、また溶融部26の上部付近において溶融
部26に連通する符号30は、主バーナ22から噴出さ
れる燃料を燃焼させるための燃焼用空気を吹込む空気供
給管である。
【0008】ところが、出滓部28の全体を補助バーナ
によって均一に灰の溶流温度にすることが難しいので、
出滓部28には溶流温度未満の部分が存在し易く、その
ため溶融スラグSが半溶融化して出滓部28の壁面に付
着し、場合によっては出滓部28が閉塞するという不具
合が生じることがあった。
【0009】このような不具合を改善するため、本出願
人は特願平1−228870において、その側面断面図
の図5に示すように、溶融部26の下部の絞り部27の
直下に漏斗部31を設け、溶融スラグSが出滓部28の
内壁に触れないように溶融スラグSをその中央部を通し
て流下させて逆円錐台形状のモールド4dに注入するよ
うにした溶融固化処理装置を提案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、本出願
人の出願になる溶融固化処理装置によれば、溶融スラグ
の大部分は出滓部の中央部を通って流下してモールドに
注入されるが、一部は出滓部の中央部から外れたり、ま
た出滓部の内壁を伝わって流下するのでモールドに注入
されず、モールドを循環させるチェーンコンベアのチェ
ーン、チェーンのガイドローラやガイドローラが転動す
るレール等に落下して固着したり、さらに下方に落下し
て堆積したりする。
【0011】このように、チェーン、ガイドローラやレ
ール等に高温の溶融スラグが落下すると、熱影響によっ
てチェーン、ガイドローラやレール等が損傷したり、チ
ェーンがの延びたりするだけでなく、落下した溶融スラ
グの固着によってモールドの搬送に支障が生じる他、出
滓口の近くは溶融スラグの高温度の輻射熱や出滓口から
吹出す高温排ガスに晒され、チェーンの延びによるガイ
ドローラの損傷というモールドに係る搬送上の解決すべ
き課題が生じる。つまり、スラグ排出装置の安定運転の
継続が難しく、灰の処理能率の向上と溶融固化処理装置
の保全費の削減とを妨げていた。
【0012】また、モールドは図6に示すように、鋼製
の逆円錐台形状のため、モールド内に溶融スラグを充満
させ、凝固・固化させると、モールドとスラグの熱膨張
率や熱収縮率が異なるため、モールドからスラグに周囲
から均等に力が加わり、モールドが固化スラグを挟み込
む状態になり、この状態では、モールドに少々の機械的
打撃を加えても、固化スラグのモールドからの脱離が困
難となる。このため、固化スラグはモールドの搬送先側
における反転によって離型しないという問題があった。
【0013】これを防止するために、発明者らは、モー
ルド内壁にジルコニューム等の剥離剤の塗布を試みたが
満足のいく結果は得られなかった。また、モールドの側
壁傾斜角度θを55°〜73°の範囲で変化させ、固化スラ
グのモールドからの脱離性について調査したが、側壁傾
斜角度θを変化させることによる効果は得られなかっ
た。結局、モールドから固化スラグを脱離するために
は、モールドを 500℃程度に加熱し、モールドを熱膨張
させ、固化スラグとの間に隙間を生じさせる必要がある
ことがわかった。このためには、別途加熱装置と燃料が
必要となる。
【0014】従って、本発明の目的とするところは、従
来のものが持つ以上のような課題を解決し、安定してモ
ールドを搬送し、かつモールドから固化スラグを容易に
脱離することができるスラグ排出装置を提供するにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明に係るスラグ排出装置が採用した手段の特徴
とするところは、溶融スラグを受入れ、受入れた溶融ス
ラグを循環中に固化させると共に、反転により凝固した
固化スラグを排出口から排出する複数のモールドを備え
たスラグ排出装置において、前記出滓口と溶融スラグ受
入れ側のモールドの移動領域との間の空間に、内側に冷
却水が通水され、出滓口の下方位置に循環してきたモー
ルドに溶融スラグを導く斜面を有するスラグガイドを配
設したところにある。
【0016】また、溶融スラグを受入れ、受入れた溶融
スラグを循環中に固化させると共に、反転により凝固し
た固化スラグを排出口から排出する複数のモールドを備
えたスラグ排出装置において、モールド形状を逆角錐台
形状とし、この逆角錐台形状のモールドの側壁傾斜角度
を50°以上、70°以下としたモールドを有する上記スラ
グ排出装置である。
【0017】
【作用】本発明に係るスラグ排出装置によれば、出滓口
と溶融スラグ受入れ側のモールドの移動領域との間の空
間に、出滓口の下方位置に循環してきたモールドに溶融
スラグを導くスラグガイドを設けたので、出滓部の中央
部から外れたり、また出滓部の内壁を伝わって流下する
溶融スラグはスラグガイドの斜面によりモールド中へと
案内され、また高温度の輻射熱や出滓部から吹出す高温
排ガスはスラグガイドによって遮られる。また、スラグ
ガイドは内部に冷却水が通水されることによって冷却さ
れるので、スラグガイドに溶融スラグが付着し難く、し
かも高温による損耗の進行が抑制される。
【0018】また、モールド形状を逆角錐台形状にする
こっとによって、逆円錐台形状と異なり、固化スラグを
挟み込む力の方向が均等でなくなり、固化スラグのモー
ルドからの脱離が容易となる。さらに、時間とともに固
化スラグにクラックが生じ、モールドからの固化スラグ
の脱離がさらに容易となる。
【0019】側壁傾斜角度については、側壁傾斜角度70
°では、モールドに溶融スラグを充満してから30分経過
後に、モールドから固化スラグを脱離させるためのモー
ルド反転角度(水平に対するモールドの傾斜角度)は17
5 °となり、この反転角度はモールドをほぼ逆さの状態
にしたことになる。したがって、側壁傾斜角度は70°が
上限と考えられ、これ以上側壁傾斜角度が大きくなる
と、固化スラグがモールドから脱離しなくなる可能性が
ある。
【0020】一方、側壁傾斜角度が小さくなると、固化
スラグの完全結晶化率は低下する。この理由は、側壁傾
斜角度が小さくなるとモールドの内容積に対して表面積
が大きくなり、溶融スラグが冷却され易くなるためと考
えられる。したがって、目標とする完全結晶化率を得る
ために、側壁傾斜角度は50°を下限とする。
【0021】なお、モールド内の固化スラグの性状は、
図7に示すように、モールド4dの内壁面から順に、薄
い層のガラス質G、結晶質の中に一部ガラス質の混じっ
た遷移層CG、結晶質CRとなる。また、隣の側壁との
側壁傾斜角度を変えることにより、固化スラグを挟み込
む力の異方性がつよくなり、モールドからの固化スラグ
の脱離が容易となり、かつ表面積に対してモールドの内
容積も比較的大きくとれるので、完全結晶化率も高くな
る。なお、遷移層のスラグも結晶質スラグと物理的性状
はほとんど変わらず、強度の十分である。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係るスラグ排出装置の実施例
を、その側面断面図の図1と、図1のA部拡大図の図2
aと、図2aのB矢視図の図2bとを参照しながら、従
来と同一のもの並びに同一機能を有するものを同一符号
を以て説明すると、図1に示す符号1は灰の溶融固化処
理装置を構成するスラグ排出装置であって、このスラグ
排出装置1は、後述する構成になるチェーンコンベア4
が内設されてなるケーシング2が傾斜配設されてなり、
このケーシング2には溶融スラグSをその中央部から流
下させる出滓口3が接続されている。
【0023】上記チェーンコンベア4は、ケーシング2
の長手方向の端部付近に所定の間隔で一対づつ設けられ
る従動スプロケット4aと、このケーシング2の上に設
けられたモータMによって駆動される駆動スプロケット
4bとを備え、これら一対づつのスプロケット4a、4
bに跨がって無端状のチェーン4c、4cがそれぞれ循
環可能に掛装されている。
【0024】さらに、これらのチェーン4c、4cの内
側には複数の逆角錐台形状のモールド4dが所定の間隔
で配設され、さらにこれらチェーン4c、4cの相反す
る側には所定の間隔で水平軸心回りに転動するガイドロ
ーラ4eが取付けられており、そしてガイドローラ4e
は、図2aに示すように、レール4f上を転動するよう
に構成されている。つまり、チェーン4c、4cの循環
駆動により、モールド4dは、図1における右側方向の
搬送先側に搬送されるように構成されている。
【0025】一方、ケーシング2の搬送先側の下側に
は、2重スライドゲート2bを有する排出口2aが突設
され、2重スライドゲート2bの開放によって、逆角錐
台形状のモールド4dの反転により離型した固化スラグ
Cが、排出口2a直下に配設されている固化スラグコン
テナ5中に落下するようになっている。
【0026】なお、ケーシング2の長手方向の中央上部
に設けられているポート2cは、エゼクター6による吸
引作用によって溶融炉内の高温排ガスをケーシング2内
に導入し、このケーシング2内を所定の温度に維持させ
る働きをするものである。以上の説明から良く理解され
るように、上記スラグ排出装置の構成は本願出願人が特
願平1−228870において提案した溶融固化処理装
置のスラグ排出装置と同構成になるものである。
【0027】そして、本発明に係るスラグ排出装置で
は、上記構成になるスラグ排出装置に、スラグガイドと
して、内部に冷却水が蛇行して流通する水路を有する平
板状の水冷スラグガイド板7を出滓口3の直下に配設し
たものである。
【0028】より詳しくは、図2aと図2bとに示すよ
うに、レール4fに支柱7aを立設し、これによってレ
ール4fの幅方向の中心をとおる垂直線に対して軸対称
であって上側の開口幅が出滓口3の開口寸法より広く、
かつ下側の開口幅がモールド4dの開口幅より狭くなる
ように、さらに各開口幅はモールド4dの搬送もと側よ
りも搬送先側の方が広くなるように支持した。つまり、
図2bに示すように、「逆ハの字」状になるように支持
して、水冷スラグガイド板7、7の相対する斜面に流下
した溶融スラグSが円滑にモールド4d中へと導かれる
ように配慮した。ところで、水冷スラグガイド板7の材
質としては、例えばステンレス板、炭素鋼板、銅板等が
適している。
【0029】また、上記水冷スラグガイド板7は平たい
箱構造であって、その内側には3枚の仕切板を平行に内
設して、図2aに示すように、右下側の冷却水入口7i
から供給された冷却水が左→右→左→右を蛇行して流通
して右側の上側に設けた冷却水出口7oから流出する構
成になっている。
【0030】以下、上記構成になるスラグ排出装置の作
用態様を説明すると、溶融炉(図示省略)で溶融された
溶融スラグSが、図2bに示すように、例え出滓口3の
中央から外れて流下しても、また出滓口3の内壁を伝っ
て流下しても、これらは水冷スラグガイド板7、7の何
れか一方の斜面に沿って流下し、出滓口3の直下に搬送
されてきた逆角錐台形状のモールド4d中に導かれる。
【0031】因みに、この実施例では、500kg/h
の溶融スラグSを出滓口3から出滓させたが、従来のよ
うに、溶融スラグSがチェーン4c、4c、ガイドロー
ラ4eあるいはレール4f上に漏れることもなく、殆ど
全ての溶融スラグSを逆角錐台形状のモールド4d中に
注入することができた。
【0032】ところで、水冷スラグガイド板7、7のそ
れぞれには3m3 /hの冷却水を通水したが、これら水
冷スラグガイド板7、7が冷却水によって冷却されてい
る。そのめ、溶融スラグSの付着性が悪くなり、溶融ス
ラグSは水冷スラグガイド板7、7の斜面を容易に滑落
し、水冷スラグガイド板7、7に対する溶融スラグSの
付着は認められなかった。また、例え銅板製の水冷スラ
グガイド板7、7であっても損傷や減肉は殆ど認められ
ず、長期にわたって安定した状態でスラグ排出装置の運
転を継続することができた。
【0033】勿論、スラグガイドに冷却水を通水しない
構成にすることも可能であるが、その場合にはスラグガ
イドの表面に耐熱部材を張設する必要があるのに加え
て、張設した耐熱部材の表面への溶融スラグの付着もあ
るために、経済上ならびにスラグ排出装置1の安定運転
の継続にとって必ずしも好ましくない。
【0034】一方、水冷スラグガイド板7、7の間の温
度は約670℃であったが、溶融スラグSの輻射熱や出
滓口3から吹出す高温排ガスは水冷スラグガイド板7、
7によって遮られるためレール4f、チェーン4c、4
cやガイドローラ4e付近の温度は200℃(従来は約
600℃程度)に低下していた。
【0035】このように、水冷スラグガイド板7、7の
溶融スラグSのガイド作用と、輻射熱や出滓口3から吹
出す高温排ガスの遮蔽作用とによって、レール4f、チ
ェーン4c、4cやガイドローラ4eに落下する溶融ス
ラグSがなくなると共に、それらの周辺温度が低下す
る。その結果、従来のように落下した溶融スラグSの凝
固によるレール4f、チェーン4c、4c、ガイドロー
ラ4eへの固着を始め、高温によるチェーン4c、4c
やガイドローラ4e等の損傷がなくなり、極めて安定し
た状態で長期にわたって固化スラグCを排出し続けるこ
とができ、スラグの処理能率の向上と、溶融固化処理装
置の保全費の削減に多大な効果があった。
【0036】また、通常ケーシング2には、その下床に
落下して凝固した固化スラグを排出口2aから排出する
ために、これを排出口2aの方向に移動させるスクリュ
フィーダ(図示省略)が下床に沿って内設されている
が、上記のとおりケーシング2の下床に落下する溶融ス
ラグSが殆どないので、小能力のスクリュフィーダで済
むという効果も生じてきた。
【0037】なお、以上ではチェーンコンベア4によっ
て逆角錐台形状のモールド4dを搬送する搬送手段を有
するスラグ排出装置1を例として説明したが、特にこの
ような構成に限ることなく、他の搬送手段を有するスラ
グ排出装置に上記のような構成になる水冷スラグガイド
板7、7を配設しても、上記と同等の効果を発揮させる
ことが可能である。
【0038】上記実施例に使用したモールドは三種類
で、それぞれの平面図と正面図を図3に示す。モールド
の内容積は30l で、その側面傾斜角度θは、図中のX型
は全側面70°、Y型は全側面50°、Z型は各対向する側
面70°と50°である。これらのモールドに溶融スラグを
充満させ、20時間後にモールドを反転させて、凝固・固
化したスラグをモールドから脱離させ、その時の反転角
度と完全結晶化率を調査した。なお、X型については30
分後の反転角度も調査した。その結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1に示すように、X型、Y型、Z型の三
種類とも、モールドの再加熱なしにモールドから固化ス
ラグを脱離することができた。また、Z型のように側壁
傾斜角度を変えることによって、固化スラグを挟み込む
力の異方性が強くなり、小さい反転角度で、モールドか
ら固化スラグを容易に脱離することができる。
【0041】完全結晶化率は高い順に、X型(61.8%)
、Z型(60.6%) 、Y型(49.0%)の順であり、側壁
傾斜角度が小さくなるほど完全結晶化率は低下してい
る。表2に完全結晶化スラグの物理的性状を示す。表2
に示すように、スラグはJIS A500に規定する特性値を満
足し、強度が非常に強く、建築用資材や路盤材として十
分利用可能である。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るスラ
グ排出装置によれば、スラグガイドの溶融スラグのガイ
ド作用と、輻射熱および出滓口から噴出する高温排ガス
の遮蔽作用と、モールドの固化スラグの脱離作用とによ
って、レール、チェーン、ガイドローラに落下する溶融
スラグが無くなると共に、それらの周辺温度が低下する
結果、従来のように落下溶融スラグの凝固を始め、高温
によるチェーンやガイドローラ等の損傷がなくなり、ま
た、モールドから固化スラグの脱離が容易となり、極め
て安定した状態で長期にわたって固化スラグを排出し続
けることがでるので、スラグの処理能率の向上と、溶融
固化処理装置の保全費の削減に対して極めて多大な効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るスラグ排出装置の側面断
面図である。
【図2】図2aは図1のA部拡大図であり、また図2b
は図2aのB矢視図である。
【図3】本発明の実施例に使用した三種類のモールド形
状の図で、a、c、eはそれぞれの平面図、b、d、f
はそれぞれの正面図である。
【図4】第1従来例に係る溶融固化処理装置の側面断面
図である。
【図5】第2従来例に係る溶融固化処理装置の側面断面
図である。
【図6】従来例に係るモールドを示す図で、aは平面
図、bは断面図である。
【図7】モールド内の固化スラグの性状を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…スラグ排出装置、2…ケーシング、2a…排出口、
2b…2重スライドゲート、2c…ポート、3…出滓
口、4…チェーンコンベア、4a…従動スプロケット、
4b…駆動スプロケット、4c…チェーン、4d…モー
ルド、4e…ガイドローラ、4f…レール、5…固化ス
ラグコンテナ、6…エゼクター、7…水冷スラグガイド
板、7a…支柱、7i…冷却水入口、7o…冷却水出
口、C…固化スラグ、M…モータ、S…溶融スラグ、θ
…側壁傾斜角度、CR…結晶質、CG…遷移層、G…ガ
ラス質。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 利雄 兵庫県神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 松田 正夫 兵庫県神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式会社神戸製鋼所神戸本社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融スラグを受入れ、受入れた溶融スラ
    グを循環中に固化させると共に、反転により凝固した固
    化スラグを排出口から排出する複数のモールドを備えた
    スラグ排出装置において、前記出滓口と溶融スラグ受入
    れ側のモールドの移動領域との間の空間に、内側に冷却
    水が通水され、出滓口の下方位置に循環してきたモール
    ドに溶融スラグを導く斜面を有するスラグガイドを配設
    したことを特徴とするスラグ排出装置。
  2. 【請求項2】 溶融スラグを受入れ、受入れた溶融スラ
    グを循環中に固化させると共に、反転により凝固した固
    化スラグを排出口から排出する複数のモールドを備えた
    スラグ排出装置において、モールド形状を逆角錐台形状
    とし、この逆角錐台形状のモールドの側壁傾斜角度を50
    °以上、70°以下としたモールドを有する請求項1のス
    ラグ排出装置。
JP30540392A 1992-02-04 1992-11-16 スラグ排出装置 Pending JPH05280726A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-19202 1992-02-04
JP1920292 1992-02-04

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JPH05280726A true JPH05280726A (ja) 1993-10-26

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ID=11992772

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JP30540392A Pending JPH05280726A (ja) 1992-02-04 1992-11-16 スラグ排出装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000009307A (ja) * 1998-06-22 2000-01-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スラグ結晶化コンベア

Citations (2)

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