JPH05280973A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JPH05280973A
JPH05280973A JP7982192A JP7982192A JPH05280973A JP H05280973 A JPH05280973 A JP H05280973A JP 7982192 A JP7982192 A JP 7982192A JP 7982192 A JP7982192 A JP 7982192A JP H05280973 A JPH05280973 A JP H05280973A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分解能が低いA/D変換器を用いながらダイ
ナミックレンジの広い測距を行う。 【構成】 タイミング信号発生装置5で、先づASa
1,ASa2をオン、ASb1,ASb2をオフして定
常光電流をQ1,Q2にバイパスする。次にASa1,
ASa2をオフ、ASb1,ASb2をオンし、IRE
D2を発光させて信号電流i1 ,i2 を積分コンデンサ
C3,C4に積分する。この際、A/D変換器3のダイ
ナミックレンジ内に納まるよう積分回数、積分時間等を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は測距装置、詳しくは被
写体に対して赤外光等のパルス光を投射し、被写体から
の反射光に基づいて被写体距離を検出するアクティブ式
の測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトカメラ等に適用されるアクテ
ィブ式の三角測距方式によるオートフォーカス(以下、
AFと略記する)装置は、図11に示すような測距原理
に基づいて構成されている。即ち、互に平行な光軸を有
する投光レンズ11と受光レンズ13とが基線長Sだけ
離れて位置し、投光レンズ光軸上には近赤外発光LED
(以下、IREDと呼称する)2が、また受光レンズ光
軸上にはaだけシフトした位置に端面をもつ長さbの位
置検出素子(以下、PSDと呼称する)1がそれぞれ配
置されている。
【0003】IRED2から投光された光エネルギー
は、距離Lにある被写体12で反射され、受光レンズ1
3を通してPSD1上に結像される。このPSD1には
2つの出力端子1chと2chがあり、太陽光などの定常光
電流成分を取り除いてやると、その出力電流i1 ,i2
と反射スポット光の入射位置xとの間には
【数1】 の関係式が成立する。受光レンズ13の焦点距離をfj
とすると、xは x=S・fj /L ………………………………………………(2) で求まるため、上記(1),(2)式より
【数2】 が得られる。従って、i2 /i1 +i2 を求めることに
よって被写体距離Lの逆数を求めることができる。
【0004】図12は、アクティブ式三角測距方式によ
る従来の測距装置の要部回路図である。図示しないIR
EDが発光する前は、制御信号1によってオペアンプA
11,A12の出力側に配置されたアナログスイッチA
S11,AS12がオンしている。従ってこのアンプA
11,A12の負帰還によってPSD1を流れる定常光
電流は全てトランジスタQ11,Q12に流れ、そのた
めに必要なベース電位がコンデンサC11,C12に充
電されている。そして、IREDを発光させる直前にオ
ペアンプA11,A12の出力側のアナログスイッチA
S11,AS12を切ると、定常光を流すのに必要な電
位がコンデンサC11,C12に記憶される。
【0005】次に、IRED投光の被写体からの反射光
による光電流の増加分i1 ,i2 は、増幅トランジスタ
Q13,Q14のベースに流れ込む。今トランジスタQ
13,Q14の直流電流増幅率をβとすると、βi1 と
βi2 が対数圧縮ダイオードQ15,Q16に流れる。
この対数圧縮ダイオードQ15,Q16のカソードは、
定電流I0 の差動増幅回路Q19,Q20のベースに入
力される。
【0006】このトランジスタQ19,Q20のコレク
タ電流をi1 ′,i2 ′、トランジスタQ15,Q1
6,Q19,Q20の逆方向飽和電流をIs 、熱電圧を
VT とすると、これらのトランジスタダイオードには以
下の関係式が成立する。
【0007】
【数3】 ∴i1 ×i1 ′=i2 ×i2 ′ ………………………………(5) この(5)式を i1 ′+i2 ′=I0 …(6) に代
入すれば下式が成立する。
【0008】
【数4】 一方、積分コンデンサC13を積分する電流IINT はi
1 ′に等しい。そこで図13に示すように、2重積分方
式でIINT により一定時間t1 に亘りコンデンサC13
を充電し、その後逆方向に定電流IG で放電して、もと
の電圧に戻るまでの時間t2 を測定すると、 t1 ×IINT =t2 ×IG ……………………………………(8) が得られる。上記(7),(8)式より
【数5】 が得られる。従って(3),(9)式より
【数6】 となるから、t2 を測定することにより被写体距離Lを
求めることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図12
に示す測距回路は、バイポーラプロセスのICで構成さ
れる。この他にカメラ全体の制御及び演算はマイクロコ
ンピュータを必要とするが、これは通常CMOSプロセ
スで構成される。このように2つの種類のICを必要と
することは当然コスト高になる。バイポーラとCMOS
プロセスを1つのICチップ上に作成するBi−CMO
Sプロセス技術を使用すれば1チップでシステムを構築
できるが、プロセスのコストが高く結局コスト高にな
る。
【0010】一方マイクロコンピュータのCMOSプロ
セスを使ってAF回路を構成すればコストを低く抑える
ことができる。しかしバイポーラトランジスタとMOS
トランジスタにはその基本特性式に大きな差がある。即
ち、バイポーラトランジスタのコレクタ電流IC とベー
スエミッタ間電圧VBEとの間には
【数7】 という重要な関係式があるため、信号電流を対数圧縮し
て“差”をとった後に指数伸長すると、上記(4),
(7)式で示すように割算を実行することになる。とこ
ろがMOSトランジスタにおいてはこの性質がないた
め、信号電流i1 ,i2 の割算はそれぞれi1 ,i2 を
A/D変換してからマイクロコンピュータで割算をする
ことになる。
【0011】ここでPSDの1ch,2chの信号電流
i1 ,i2 を求めるためにまず全体の信号電流iS =i
1 +i2 を求めると、下記(12)式が得られる。
【0012】
【数8】 但し、上記(12)式における各変数は次のように定義
される。
【0013】Pt :投光LED光出力〔W〕(radi
ant power) ρ:被写体反射率(波長λの関数であるがここでは一定
と考える) dt ,dj :投受光レンズの有効口径 τt ,τj :投受光レンズの透過率 Rp :PSDの放射感度〔A/W〕 Ω:立体角〔sr〕 ft :投光レンズの焦点距離 上記(1),(2),(12)式より(a=0のとき)
【数9】 のようになる。つまりi2 は距離の3乗に逆比例するた
め1mから10mまで測距しようとすると、i2 は10
00倍のダイナミックレンジをもつことになる。従っ
て、A/D変換器としては10ビット以上の性能が必要
で、高価なものになってしまう。
【0014】そこで本発明の目的は、上記問題点を解消
し、分解能が低いA/D変換器を用いてもダイナミック
レンジの広い測距を行うことのできる測距装置を提供す
るにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の測距装置は、被
写体に向けて光束を複数回、投光する投光手段と、上記
被写体からの上記光束の反射光を受光し、光電変換し、
電流信号を出力する受光手段と、上記電流信号を積分す
るコンデンサと、このコンデンサの出力をA/D変換す
るA/D変換手段と、上記投光手段による複数回の投光
動作の初期において、上記コンデンサの出力が上記A/
D変換手段のダイナミックレンジの範囲内に納まるよう
に、上記出力電流の積分回数、1回当たりの積分時間、
積分コンデンサの容量、積分間隔もしくは上記投光手段
の投光強度等の上記ダイナミックレンジを変化させる要
素を制御する制御手段と、上記A/D変換手段の出力に
基づいて上記被写体までの距離を演算する演算手段と、
を具備したことを特徴とする。
【0016】
【作用】CMOSプロセスを有するマイクロコンピュー
タまたはロジック回路と廉価な(4〜6ビットといった
ビット数の少ない)A/D変換器もしくはコンパレータ
とを用いて、AF受光素子電流のダイナミックレンジを
かせぐために、信号電流の積分時間、積分回数、A/D
変換する電圧、積分用コンデンサの容量値、積分間隔等
を状況に応じて適時可変にするものである。そして、こ
れら全てをCMOSプロセスで構成し、バイポーラやB
i−CMOSを使用しない。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の第1実施例を示す測距装置の回
路図である。PSD1の一方のチャンネル1chは、定常
光電流を記憶してバイパスするNチャンネルのMOS型
トランジスタQ1のドレインに接続されると共に、オペ
アンプA1の反転入力端にも接続されている。このオペ
アンプA1の非反転入力端には基準電圧Vref が接続さ
れていて、出力端はアナログスイッチASa1を介して
定常光電流の記憶用コンデンサC1と上記トランジスタ
Q1のゲートとに接続されている。
【0018】上記PSD1の一方のチャンネル1chは、
他のアナログスイッチASb1を介してオペアンプA3
の反転入力端にも接続されており、その非反転入力端は
Vre f に接続されている。このオペアンプA3の出力端
と反転入力端子の間には、上記電流信号i1 を積分する
コンデンサC3が接続され、更にアナログスイッチAS
c1を介してA/D変換器3に入力されている。上記P
SD1の他方のチャンネル2ch側も全く同じ構成になっ
ている。なお、コンデンサC5はノイズ吸収用のコンデ
ンサである。
【0019】A/D変換器3の出力は制御装置4に入力
される。制御装置4は、このシステム全体の動作シーケ
ンスを制御する。タイミング信号発生装置5はトランジ
スタQ3,Q4を介してIRED2の発光を制御すると
共に上記各アナログスイッチASa1〜ASc2のオン
・オフ制御を行なう。そして、上記制御装置4とタイミ
ング信号発生装置5とで制御手段が形成されると共に、
上記制御装置4は演算手段も兼ねている。
【0020】図2は、上記図1におけるアナログスイッ
チASa1〜ASc2の内部構成を示す回路図で、Nチ
ャンネルのMOS型トランジスタQ8とPチャンネルの
MOS型トランジスタQ9とが互に並列に接続され、こ
のトランジスタQ9のゲートには直接に、トランジスタ
Q8のゲートにはインバータINV1を介して、それぞ
れ制御電圧が供給されるようになっている。このように
構成された本第1実施例の動作を図3のタイムチャート
と図4,5のフローチャートにより説明する。図3は、
上記図1における各部動作のタイムチャートで、時刻t
1以前の段階では、図3(A),(B),(C)にそれ
ぞれ示すように、投光制御トランジスタQ3がオフに、
アナログスイッチASa1,ASa2がオンに、アナロ
グスイッチASb1,ASb2がオフに、それぞれ設定
されるような制御信号をタイミング信号発生装置5は出
力する。すると、PSD1の一方のチャンネル1chにつ
いてはオペアンプA1による、また他方のチャンネル2
chについてはオペアンプA2による、それぞれの帰還ル
ープが作動する。そこで、PSD1を流れる定常光電流
が全てトランジスタQ1,Q2にバイパスされると共
に、このために必要なゲート電位にコンデンサC1,C
2が上記オペアンプA1,A2によって充電される。
【0021】時刻t1になるとタイミング信号発生装置
5は、発光制御用トランジスタQ3がオンに、アナログ
スイッチASa1,ASa2がオフに、ASb1,AS
b2がオンに、それぞれ設定されるような信号を出力す
る。この場合、アナログスイッチASa1,ASa2が
オフしても、定常光電流をバイパスするのに必要なゲー
ト電圧は上記コンデンサC1,C2に記憶され続けてい
るので、上記トランジスタQ1,Q2が定常光電流に相
当する電流を流し続ける。従って、上記IRED発光に
よる被写体からの反射光に基づく信号電流i1 ,i2 の
みが積分コンデンサC3,C4に流れ込む。
【0022】さて、オペアンプA3の出力電圧V01は、
n回積分するとしてm回目の積分時間をtmとすると、
【数10】 になる。同様にしてオペアンプA4の出力電圧V02は、
【数11】 で与えられる。これら各電圧は図3の(D),(E),
(F)にそれぞれ示す各下降方向の直線LD1,LD
2,LE1,LE2,LF1,LF2のようになる。な
お、図3(D)は被写体が近距離に位置しているとき
の、図3(E)は近距離時だが被写体の反射率が小さい
ときの、図3(F)は遠距離時の、それぞれにおけるV
01,V02を示している。
【0023】時刻t2で、上記時刻t1以前の状態に戻
ると、IRED発光が停止すると共に、上記積分動作も
終了する。そして、上記タイミング信号発生装置5から
の制御信号によりアナログスイッチASc1もしくはA
Sc2がオンするから、上記オペアンプA3,A4の各
出力電圧V01,V02がA/D変換器3に取り込まれる。
すると、同変換器3で、これをA/D変換し、i1 ,i
2 を求めて前記(3)式より被写体距離Lを求めること
ができる。これにより以後の複数回の投光動作におけ
る、このA/D変換器3のダイナミックレンジを変化さ
せる要素、この場合信号電流の積分回数、1回当たりの
積分時間を、以下に述べるようにして決定する。
【0024】次にA/D変換時のダイナミックレンジを
大きくするための動作について説明する。図3(D)に
示す近距離の場合、積分動作を所定回数、この場合1回
実行してA/D変換を実行し、信号電流i1 ,i2 の絶
対値が大きいと判明した場合はその後少ない積分回数、
この場合2回の積分動作を実施して最終的なA/D変換
を実行する。これはi1 ,i2 にはランダムなノイズ成
分が含まれているため積分回数を多くすることが望まし
いが、近距離で信号電流i1 ,i2 が大きい場合オペア
ンプA3A4の出力がグランドレベルまで達してしまい
正しいA/D変換ができない。よって最初の所定回数の
積分で信号電流i1 ,i2 の絶対値を予測して残りの積
分回数を決め、グランドレベルに近いところで(つまり
なるべく積分回数を多くして)最終的な信号電流i1 ,
i2 のA/D変換を行なう。
【0025】次に、近距離でも被写体の反射率が小さい
場合には、図3(E)に示すように、信号電流i1 ,i
2 が小さくなるため最初の所定回数のA/D変換でこれ
を認識し、残りの積分回数を多くしてから最終的なA/
D変換を行なう。
【0026】また遠距離の場合反射光スポットの入射位
置が1chに非常に近づくため、1chの信号電流i1 に比
べ2chの信号電流i2 が小さくなる。この場合1chと2
chのレベルを最初のA/D変換で認識し、図3(F)に
示すように、1chは残り少ない積分回数でA/D変換
し、2chは更に積分回数を増やしてA/D変換するよう
にしている。また図3では最初の3回は積分時間を短く
している。これは近距離時に信号電流i1 ,i2 が大き
過ぎてオペアンプA3,A4の出力電圧がオーバーフロ
ーするのを防止するためである。更に最初のA/D変換
の値に基づいてその後の積分時間を設定してやる方式で
もよい。
【0027】図4は、この第1実施例における測距動作
のフローチャートで、図5は、上記図4におけるサブル
ーチン“S−AF60”と“S−AF120”の詳細を
示すフローチャートである。図4のステップ#1におい
てサブルーチン“S−AF60”を実行する。このサブ
ルーチンは、図5に示すように、1回の発光を行うフロ
ーで、まずステップ#31,#32において定常光電流
をコンデンサC1,C2に記憶し、ステップ#33で定
常光を記憶する時間が経過した後に、ステップ#34,
#35で定常光記憶を終了する。
【0028】次に、トランジスタQ3をオンして発光を
行い(ステップ#36)、ステップ#37で60μsec
が経過するまで待機する。このステップ#37だけがサ
ブルーチン“S−AF60”と“S−AF120”で異
なる点で“S−AF120”では待機時間が120μse
c になっている。上記待機時間が経過するとステップ#
38で上記トランジスタQ3をオフし、ステップ#3
9,#40を経て図4のメインルーチンに戻る。
【0029】次にステップ#2でアナログスイッチAS
c1をオンして、コンデンサC3に蓄積された電荷をコ
ンデンサC5に移し、ステップ#3でA/D変換を行
う。この実施例では信号が強いときほど低い値になる。
A/D変換の結果を用いてステップ#4で積分回数の予
測演算を行う。次にステップ#5〜#9においてPSD
の他方のチャンネル2chについて同様にして積分回数の
予測演算を行う。
【0030】積分回数Nを初期設定した後(ステップ#
10)、ステップ#11において積分回数Nが4になる
まで、発光時間を60μsec として(ステップ#1
2)、一方積分回数Nが4回を越えるとサブルーチン
“S−AF120”によって発光時間を120μsec と
して(ステップ#14)、測距動作を繰り返す。この繰
り返しを行っている間に、ステップ#25において予測
演算された発光回数が終了すると、ステップ#26で被
写体距離の演算を行ってこのフローを終了する。
【0031】上記第1実施例によれば、最初のA/D変
換結果に基づいてその後の積分回数、1回当たりの積分
時間を設定するようにしたので、分解能の低いA/D変
換器を用いながらダイナミックレンジの広い測距動作を
行うことができる。
【0032】図6は、本発明の第2実施例を示す測距装
置の回路図である。この第2実施例が上記第1実施例と
大きく異なる点は、A/D変換器3に代えて2個のコン
パレータCOMPA6とCOMB7を用いたことで、各
コンパレータCOMA6,COMPB7は、基準電圧V
ref を分圧用抵抗R1,R2,R3で分圧して得られた
異なる2つのコンパレータレベルを有し、これら各コン
パレータが反転するまでの積分回数から信号電流i1 ,
i2 を求めるようにしている。なお、上記各コンパレー
タCOMPA6とCOMPB7におけるそれぞれの分圧
比p,qは下式で与えられる。
【0033】p=R1/(R1+R2+R3) q=(R1+R2)/(R1+R2+R3) この点を除けば上記第1実施例と異なるところがないの
で、上記第1実施例と同じ構成部材には同じ符号を付し
て構成の説明を省略し、その測距動作についてのみ図7
のフローチャートにより以下に説明する。
【0034】図7において、このフローがスタートする
と、先づ変数N,j1,j2をそれぞれ初期化する(ス
テップ#51)。そして、上記図5で説明したサブルー
チン“S−AF60”による発光を行った後(ステップ
#52)、変数Nを+1インクリメントし(ステップ#
53)、アナログスイッチASc1をオンして(ステッ
プ#54)ステップ#55に進む。
【0035】ステップ#55ではPSD1の一方のチャ
ンネル1chからの信号電流i1 を積分して得られた電圧
により、コンパレータCOMPA6が反転したか否かを
チェックする。このCOMPAが反転していない場合
は、アナログスイッチASc1をオフしてASc2をオ
ンし(ステップ#62,#63)、上記PSD1の他方
のチャンネル2chからの信号電流i2 を積分した電圧に
ついて、COMPA6が反転したか否かをチェックする
(ステップ#64)。
【0036】上記ステップ#55に戻って、コンパレー
タCOMPAが反転した場合には、積分回数Nが所定回
数mに達したか否かをチェックし(ステップ#56)、
mに達していなければ次にコンパレータCOMPB7が
反転したか否かをチェックする。この場合、所定回数m
に達するまでにCOMPB7が反転した場合と反転しな
かった場合とでは、後記ステップ#73で被写体距離を
演算する際の計算が異なる。そこで、COMPAもしく
はCOMPBが反転するまでの積分回数Nをn1に、ま
た前記分圧比pもしくはqをj1に、それぞれ格納して
記憶する(ステップ#58〜#61)。
【0037】ステップ#64〜#71においては、PS
D1の他方のチャンネル2chからの信号電流i2 の積分
電圧につき上記と同様の処理を行う。但し、この場合は
積分回数Nをn2に、分圧比pもしくはqをj2に、そ
れぞれ格納する。
【0038】COMPA,COMPBの反転動作が終了
すると(ステップ#72)、ステップ#73に進んで被
写体距離を演算して、このフローを終了する。
【0039】上記第2実施例によれば、A/D変換器を
必要としないので、コスト低減を期待できる。
【0040】図8は、本発明の第3実施例を示す測距装
置の要部回路図である。この第3実施例が上記各実施例
と異なる点は、被写体距離が近距離すぎてA/D変換結
果がオーバーフローする場合に、IRED2からの発光
パワーつまり投光手段の投光強度を逓減する手段を設け
たことである。即ち、通常は、タイミング信号発生装置
5でトランジスタQ3,Q4を作動させて投光するが、
最初のA/D変換信号もしくはCOMP信号を制御装置
4が受けてオーバーフローと判断すると、タイミング信
号発生装置5を制御してトランジスタQ3に代えトラン
ジスタQ5をオンする。従って、IRED2に流れる電
流は、 トランジスタQ6のVBE(約0.7V)/R4 に制限されるから、発光パワーを逓減させることができ
る。
【0041】上記第3実施例によれば、最初のA/D変
換結果に基づいてその後の投光手段の投光強度を変える
ようにしたので、分解能の低いA/D変換器を用いなが
らダイナミックレンジの広い測距動作を行うことができ
る。
【0042】図9は、本発明の第4実施例を示す測距装
置の回路図で、この第4実施例が上記各実施例と異なる
点は、積分コンデンサを2種類もたせて積分コンデンサ
の容量値を可変することによりA/D変換器3のダイナ
ミックレンジを大きくとれるようにしたことである。即
ち、上記第1,2実施例における積分コンデンサC3,
C4の他に、コンデンサC6,C7とオペアンプA5,
A6を設け、タイミング信号発生装置5からの制御信号
によりアナログスイッチASb1〜ASb4およびAS
c1〜ASc4をオン・オフするようにしている。この
点を除けば上記各実施例と異なるところがないので、同
じ構成部材には同じ符号を付して、その説明を省略す
る。
【0043】上記第4実施例によれば、積分コンデンサ
の容量値を可変することにより分解能の低いA/D変換
器を用いながらダイナミックレンジの広い測距動作を行
うことができる。
【0044】図10は、本発明の第5実施例を示す測距
装置のタイムチャートで、IREDの発光間隔を途中か
ら短くして、ダイナミックレンジを大きくとれるように
している。この第5実施例によれば、特に遠距離の被写
体を測距する場合に有効である。通常IREDの発光間
隔を短くし過ぎるとIREDが破損してしまうが、遠距
離の場合のみであれば、問題ない。
【0045】上記各実施例によれば、被写体反射光電流
の積分回数、1回当りの積分時間、積分電圧、積分コン
デンサの容量値、積分間隔、もしくは投光手段からの投
光強度等を可変にすることによって、分解能の低いA/
D変換器を用いながらダイナミックレンジを拡大させ廉
価で高精度なAFを実現できる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、投光
手段による複数回の投光動作の初期において、該投光信
号の被写体からの反射光を受光する受光手段からの信号
電流を積分するコンデンサの出力が上記A/D変換手段
のダイナミックレンジの範囲内に納まるように、上記出
力電流の積分回数、1回当たりの積分時間、積分コンデ
ンサの容量、積分間隔もしくは上記投光手段の投光強度
等の上記ダイナミックレンジを変化させる要素を制御す
るようにしたので、分解能が低いA/D変換器を用いて
もダイナミックレンジの広い測距を行うことができると
いう顕著な効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す測距装置の回路図。
【図2】上記図1におけるアナログスイッチの内部構成
を示す回路図。
【図3】上記図1における各部動作のタイムチャート。
【図4】上記第1実施例における測距動作のフローチャ
ート。
【図5】上記図4におけるサブルーチン“S−AF6
0”の詳細を示すフローチャート。
【図6】本発明の第2実施例を示す測距装置の回路図。
【図7】上記第2実施例における測距動作のフローチャ
ート。
【図8】本発明の第3実施例を示す測距装置の要部回路
図。
【図9】本発明の第4実施例を示す測距装置の回路図。
【図10】本発明の第5実施例を示す測距装置のタイム
チャート。
【図11】アクティブ型の三角測距方式の光路図。
【図12】従来の測距装置の要部回路図。
【図13】上記図12における二重積分動作を説明する
図。
【符号の説明】
1 …………………………PSD(受光手段) 2 …………………………IRED(投光手段) 3 …………………………A/D変換器(A/D変換手
段) 4 …………………………制御装置(制御手段、演算手
段) 5 …………………………タイミング信号発生装置(制
御手段) C3,C4,C6,C7…コンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に向けて光束を複数回、投光する
    投光手段と、 上記被写体からの上記光束の反射光を受光し、光電変換
    し、電流信号を出力する受光手段と、 上記電流信号を積分するコンデンサと、 このコンデンサの出力をA/D変換するA/D変換手段
    と、 上記投光手段による複数回の投光動作の初期において、
    上記コンデンサの出力が上記A/D変換手段のダイナミ
    ックレンジの範囲内に納まるように、上記出力電流の積
    分回数、1回当たりの積分時間、積分コンデンサの容
    量、積分間隔もしくは上記投光手段の投光強度等の上記
    ダイナミックレンジを変化させる要素を制御する制御手
    段と、 上記A/D変換手段の出力に基づいて上記被写体までの
    距離を演算する演算手段と、 を具備したことを特徴とする測距装置。
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