JPH05281364A - 中性子線量当量測定装置 - Google Patents

中性子線量当量測定装置

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JPH05281364A
JPH05281364A JP4083665A JP8366592A JPH05281364A JP H05281364 A JPH05281364 A JP H05281364A JP 4083665 A JP4083665 A JP 4083665A JP 8366592 A JP8366592 A JP 8366592A JP H05281364 A JPH05281364 A JP H05281364A
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JP
Japan
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neutron
neutrons
subject
thermal
dose
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Application number
JP4083665A
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English (en)
Inventor
Hiroo Sato
博夫 佐藤
Masayasu Mito
正康 三戸
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱中性子から速中性子までの広エネルギーの
中性子を高感度に測定でき、小型かつ軽量で携帯が可能
な中性子線量当量測定装置を提供する。 【構成】 第1半導体検出部10と第2半導体検出部1
2とが積層されて被検体11に当接される。第2半導体
検出部12は、被検体11に対して入射する熱中性子だ
けを検出する。中高速中性子は、被検体11にて熱中性
子化され、後方散乱された熱中性子が第1半導体検出部
10によって検出される。第1半導体検出部10と第2
半導体検出部12との間には熱中性子を阻止するCdフ
ィルタ18が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中性子線量当量測定装
置、特に個人被曝管理において、熱中性子から速中性子
に至る広エネルギー範囲の中性子の測定に用いられる中
性子線量当量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線管理において、一般的に中性子の
測定は、中性子が荷電粒子ではないので電離作用等によ
り直接測定することは不可能である。
【0003】そこで、中性子を何らかの方法で荷電粒子
等に変換して測定することが行われている。すなわち、
中性子の測定は、例えば速中性子のままか、水あるいは
パラフィンなどの含水素物質を用いた減速材で減速して
熱中性子とすることにより核反応を起こさせ、その結果
飛び出るα粒子や陽子等の荷電粒子やγ線を検出した
り、反応の結果として生成されたRIからの放射線を検
出することにより行われている。
【0004】すなわち、具体的な中性子の測定において
は、 6Li、10Bの中性子に対する(n、α)反応によ
り生じる荷電粒子を比例計数管、シンチレーション検出
器やTLD素子(熱ルミネッセンス線量計)にて検出す
ることが可能である。
【0005】しかし、図4に示す中性子エネルギーに対
する中性子反応断面積の特性図のように、中性子のエネ
ルギーが高くなるにつれてその反応断面積は小さくなる
ため、直接的に測定できる中性子は、中性子反応断面積
の比較的大きい低エネルギー領域の熱中性子に限られる
ことになり、そのままでは速中性子の測定には適用でき
ない。
【0006】そこで、熱中性子化するために、組み合わ
された核反応物質と検出器の周囲を減速材で覆い、熱中
性子エネルギーまで減速させα粒子等に変換して計測す
るアルベド型線量計が利用され、これにより、中性子を
測定することが行われている。
【0007】このような測定装置としては、商品化され
ているものがあり、代表的なものは上述のような構成で
α粒子等を計測する、例えばBF3カウンタ(比例計数
管)を用いたレムカウンタなどが広範囲に用いられてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来のアルベド型線量計による中性子の線量測
定では、測定対象となる中性子のエネルギー範囲が広範
囲であり、そのためにすべてのエネルギーの中性子を減
速するためには、減速材を多量に要し、これによって重
量が10〜20kgと重くなり、可搬測定が非常に不便
であるという欠点があった。
【0009】つまり、この種の測定装置では、ポケット
線量当量計や可搬型とするために、軽量化しなければな
らない。このためには、減速材を被検体で代用する方法
がある。
【0010】また、被検体を構成する水素による中性子
減速と後方散乱により被検体外へ放射される熱中性子の
エネルギー分布とが入射中性子のエネルギーにより変化
することにより、線量計の感度が中性子のエネルギーに
よって変化する欠点があった。
【0011】図5に示すように、被検体からの後方散乱
中性子は、入射中性子エネルギーに対する被検体からの
熱中性子反射率となっている。図によれば、速中性子領
域で反射率が低くなっている。
【0012】そこで、核反応物質に入射する低エネルギ
ーの中性子を制限する工夫が必要であり、減速材中に熱
中性子を吸収する物質、例えばカドミウム等を適宜配置
し、最初から入射する熱中性子や中速中性子の一部を吸
収し、核反応物質に入射する中性子のエネルギーを別調
整をするなどの工夫が必要となる。このために、検出器
としては非常に複雑となるという欠点があった。
【0013】また、線量計の使用においては、予め作業
フィールドの中性子のエネルギースペクトルを求めると
共に、そのフィールドにおいてレムカウンタなどにて測
定した線量当量を基準に線量計の校正を行い、そのフィ
ールドに適した線量評価式を計算により求めることも実
施されているが、エネルギー分布が変化したら再校正す
ることが必要となる。
【0014】また、このような計算においては、計算結
果が出るまでの時間遅れがあるために実時間で測定する
ことができなかった。
【0015】更に、アルベド型線量計では、被検体によ
る中性子の後方散乱を利用していることから被検体と線
量計の間の距離により感度が図6に示すように変化し、
その表面間距離により相対感度が低下するので、線量計
本体を体表面に密着させて着用するような工夫が必要で
あった。
【0016】また更に、写真等のエマルジョンの黒化等
を用いるものがあるが、現像条件が一定にできないこと
や中性子であることの判定が困難であるので、測定には
専門家を必要とするなどの欠点があった。
【0017】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、被検体に入射される中性子の
熱中性子と速中性子とをそれぞれ別々の半導体検出器で
検出し、各中性子の線量を線量当量に変換して、直接高
精度測定できる小型、軽量な中性子線量当量測定装置を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、中性子検出面を被検体に当接して
配置し、前記被検体に照射された中高エネルギー範囲の
速中性子が被検体内の後方散乱により熱中性子化され前
記被検体外に再放出される熱中性子を入射して核反応に
より特定の荷電粒子に変換する第1中性子変換物質と、
前記第1中性子変換物質に積層されて形成され、変換さ
れた荷電粒子を入射しこの線量に応じた検出信号を出力
する第1半導体検出器と、から成る中高速中性子検出部
と、中性子検出面を被検体以外の外部に向けて配置し、
被検体に入射する低エネルギーの熱中性子を核反応によ
り特定の荷電粒子に変換する第2中性子変換物質と、前
記第2中性子変換物質と積層されて形成され、変換され
た荷電粒子を入射しこの線量に応じた検出信号を出力す
る第2半導体検出器と、から成り、前記中高速中性子検
出部に隣接して配置された熱中性子検出部と、前記中高
速中性子検出部と前記熱中性子検出部との間であって、
前記第1半導体検出器及び前記第2半導体検出器の背面
に設けられ、前記各検出器を通過し、相互の半導体検出
器への入射を阻止するための熱中性子を吸収する熱中性
子吸収部と、を有することを特徴とする。
【0019】また、前記第2中性子変換物質は、所定厚
さの吸収体であって、かつ該吸収体の一部分の厚さを薄
くあるいは一部分に穴を設けて成り、前記低エネルギー
の熱中性子の荷電粒子への変換を制限し、前記第2半導
体検出器の検出信号を調整することを特徴とする。
【0020】更に、前記第2中性子変換物質と前記第2
半導体検出器との間に設けられ、一部分に穴を設けて形
成された所定厚さの吸収体を有し、前記第2中性子変換
物質で変換された荷電粒子を一部吸収させ、第2半導体
検出器の検出信号を調整することを特徴とする。
【0021】また更に、前記中高速中性子検出部は、前
記第1中性子変換物質が前記第1半導体検出器の放射線
入射面に蒸着あるいは熱拡散により一体に形成されたこ
とを特徴とする。
【0022】
【作用】以上のような構成としたので、本発明の中性子
線量当量測定装置によれば、まず、第1中性子変換物質
を中性子が放射された被検体に当接する。
【0023】ここで、被検体に入射された中性子が被検
体内の散乱により低エネルギーの熱中性子に変わる。
【0024】これにより、被検体に当接された該第1中
性子変換物質では、熱中性子を吸収し核反応によって該
熱中性子がα粒子等に変換され該α粒子等を出射させ
る。
【0025】そして、前記第1中性子変換物質から出射
されたα粒子等は、第1半導体検出器により、該α粒子
等を検出し、中性子の検出信号を出力する。
【0026】また、第2の検出器に入射した熱中性子の
うち核反応物質では吸収されずに第2検出器を透過し
て、第1半導体検出器に入射し検出されないように熱中
性子阻止部により阻止される。
【0027】一方、入射中性子の熱中性子は、核反応物
質と組み合わせ第2半導体検出器を用いて測定する。
【0028】すなわち、熱中性子を核反応物質でα粒子
等に変換し、第2半導体検出器に入射させ検出信号を出
力する。
【0029】ここで、前記各半導体検出器により得られ
た各検出信号は、増幅器及び波高弁別器などを介して計
数され、その計数結果が表示器に表示され、中性子の線
量が測定される。
【0030】これにより、被検体に照射される中性子線
を前記第1、第2半導体検出器により、それぞれ速中性
子と熱中性子とを別々に検出し、エネルギーに応じた感
度となるよう演算回路で処理して、適切な中性子線量当
量を高精度に測定することができる。
【0031】従って、本発明によれば、前記各検出信号
に基づき線量当量に換算された線量を直読により測定す
るすることが可能となる。
【0032】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。
【0033】図1及び図2は、本発明に係る中性子線量
当量測定装置の概略構成図であり、また図3は、中性子
エネルギーを関数とする線量当量への各種換算係数特性
である。
【0034】本発明において特徴的なことは、被検体へ
照射又は入射された中性子のうち中高速中性子を被検体
で散乱により減速し、該被検体内で散乱により熱中性子
化しかつ後方散乱するものと、熱中性子で被検体へ照射
されるものとを別々に計測することであり、これによ
り、被検体へ照射された熱中性子と中高速中性子とを別
々に検出して熱中性子から速中性子までの線量を線量当
量に換算して直読により高精度に測定することである。
【0035】以下、図1を用いて本実施例の構成を説明
する。
【0036】図1において、本実施例の主要な構成とし
ての中性子線量当量測定装置は、人体などの被検体11
に当接し、中性子入射時は中高速の中性子を被検体内で
熱中性子化し、核反応物質例えば10Bと反応させ、α粒
子、 7Li 粒子に変換し、そのエネルギーレベルを検出
する第1半導体検出部10と、被検部位に入射するもと
もとの熱中性子だけを検出する第2半導体検出部12と
から成り、両検出部が接合されて縦列配置されている。
【0037】すなわち、具体的には、図1に示すよう
に、まず第1半導体検出部10では、例えば、Al(ア
ルミニウム)−Si(シリコン)−Au(金)の順に各
層がサンドイッチ状に積層されて形成された第1半導体
検出器14を用いている。
【0038】そして、被検体11からの熱中性子を検出
するために、図に示すように該第1半導体検出器14に
は、例えば、Al−Si−Auから成り、その入射窓面
14a、すなわち、Au(金)に接合されて形成された
10Bから成るボロン層又は蒸着されたボロン膜を設け
る。
【0039】すなわち、中高速中性子を熱中性子化した
ものの測定では、図に示すように該第1半導体検出器1
4の入射窓面14aには10B層16が設けられ、第1半
導体検出器14の後面14bにはCd(カドミウム)フ
ィルタ18が設けられている。
【0040】そして、前記Al層とAu層には、逆バイ
アス電圧が供給されており、例えば前記Al層には直流
電源E1の正電圧が印加され、また前記Au層にはその
負電圧が直列接続された抵抗R1及び電流計A1を介し
て印加されている。
【0041】これにより、前記第1半導体検出部10か
らは、入射された中高速中性子の線量に応じたα粒子、
7Li の検出信号10aが出力される。
【0042】次に、第2半導体検出部12は、図に示す
ように前記第1半導体検出部10の背面、すなわち前記
Cdフィルタ18に接合され、前記第1半導体検出部1
0と一体化されて構成されている。
【0043】そして、第2半導体検出部12は、前記第
1半導体検出部10と同様にAu(金)−Si(シリコ
ン)−Al(アルミニウム)の順に各層がサンドイッチ
状に積層されて形成されているが、その熱中性子入射部
12aには、10Bから成るボロン層又は蒸着されたボロ
ン膜20が該Au(金)に積層されて設けられている。
これにより、被検体11に放射された中性子の熱中性子
だけを吸収することができる。
【0044】そして、前記Al層とAu層には、前記第
1半導体検出部10と同様に逆バイアス電圧が供給され
るが、前記Al層には直流電源E2の正電圧が印加さ
れ、前記Au層には直列接続された抵抗R2及び電流計
A2を介して負電圧が印加されている。これにより、前
記第2半導体検出部12からは、入射された熱中性子の
線量に応じたα粒子、 7Li の検出信号22aが出力さ
れる。
【0045】ここで、本実施例においては、前記各半導
体検出器14、22からの検出信号10a、22aを電
流計A1、A2で測定する場合を示しているが、もちろ
ん、これに代わって図示しない周知な回路構成として増
幅器及びMCA(マルチチャンネルアナライザ)、計数
器、表示装置などを介し、前記検出信号10a、22a
から中性子線量を測定することもできる。
【0046】次に、以下図1を用いて本実施例の作用を
説明する。
【0047】図1に示されている概略構成の具体的な動
作は、2つの半導体検出部10、12の使用により、入
射する中性子を熱中性子と中高速中性子とに分けて別々
に線量を測定することにあるが、まず前記第1半導体検
出部10により前方の入射窓14aに設けられた10B層
16を被検体11の表面11aに直接密着させて当接す
る。
【0048】これにより、被検体11内で減速され反射
出射された熱中性子だけを入射させるようにする(入射
時は中高速中性子)。
【0049】なお、熱中性子変換物質としての10B層1
6を体表面11aに密着当接することは、半導体検出器
であるので小型のため、非常に容易に行える。
【0050】そして、被検体11に入射された中性子
は、被検体内の水素原子核において弾性散乱などにより
減速を行い、熱中性子とする。この熱中性子は、散乱を
繰り返しているうちに体外に後方散乱し、これにより、
その後方散乱されて減速された熱中性子を測定するもの
である。
【0051】すなわち、前述した図4に示す特性のよう
に、入射窓面14aの10B層16の熱中性子に対する反
応断面積は、速中性子の1000倍以上であるため、こ
の第1半導体検出器14で検出できるのは熱中性子だけ
である。
【0052】つまり、前記入射窓面14aの10B層16
において、この熱中性子は10B層16の(n、α)反応
(核反応)によりα粒子、 7Li 粒子に変換され、前記
第1半導体検出器14に出射される。
【0053】従って、これにより生じる荷電粒子によっ
て、該第1半導体検出器14内では、前記逆バイアス電
圧E1によるSi−Au間の整流作用(電離)により、
図1のように10B層16内での核反応で生成されたα粒
子、 7Li 粒子に応じた電流が流れる。
【0054】そして、前述のように前記抵抗R1を介
し、変換されたα粒子、 7Li 粒子のエネルギーレベル
に応じたパルス波高値の検出信号10aが出力され、こ
れを前記電流計A1で測定する。
【0055】また、この検出信号10aは、そのパルス
の波高値が例えば、γ線による波高値よりも大きいため
に弁別が可能である。
【0056】従って、図示しない波高弁別器(MCA)
により、増幅器を介して前記検出信号を所定の波高レベ
ルで前記検出信号10aを弁別することができ、この弁
別結果を計数器により計数し、この計数値により線量が
算出される。
【0057】ここで、前記第1半導体検出器14を介し
て後方には、前記Cdフィルタ18があるので被検体内
以外からの熱中性子の影響は全く受けることなく、熱中
性子のみが前記入射窓面14aの10B層16を介して第
1半導体検出器14の内部に入射されたものが測定され
る。
【0058】すなわち、このCdフィルタ18は、熱中
性子を特異的に吸収し中高速中性子とは作用せず透過さ
せるため、第1、第2半導体検出部相互へは熱中性子を
到達させない働きをすることにより、照射中性子の中高
速中性子と熱中性子を独立に測定し、すべての照射中性
子を測定することを可能にする。
【0059】すなわち、前記第2半導体検出部12のボ
ロン層20に熱中性子が入射されると、前記第1半導体
検出器14と同様に熱中性子はボロン層20における核
反応によりα粒子、 7Li 粒子に変換されて前記第2半
導体検出器22へ出射される。
【0060】従って、該第2半導体検出器22では、こ
れにより生じる荷電粒子によって前記逆バイアス電圧E
2によるSi−Au間の整流作用(電離)により、図1
のようにボロン層20内での核反応により生成されたα
粒子、 7Li 粒子に応じた電流が流れる。
【0061】従って、前述のように前記抵抗R2を介し
て変換されたα粒子、 7Li 粒子のエネルギーレベルに
応じたパルス波高値の検出信号22aが出力され、これ
を前記電流計A2で測定する。
【0062】もちろん、この検出信号22aは、上記と
同様に図示しない波高弁別器(MCA)により、増幅器
を介して前記検出信号を所定の波高レベルで前記検出信
号22aを弁別することができ、この弁別結果を計数器
により計数して線量が算出できる。
【0063】ここで、以上のような前記検出信号10a
による熱中性子(入射時は速中性子)及び前記検出信号
22aによる熱中性子の各線量値は、図3に示す特性の
換算係数に基づいて線量当量に換算される。
【0064】すなわち、図3には、入射中性子線の線量
当量を求める中性子エネルギーレベルに応じた換算係数
特性が示されている。
【0065】この中性子エネルギーを関数とする換算係
数特性は、ICRU球に接する平面に垂直な平行ビーム
として入射する中性子フルエンスに対し自由空間中にお
ける単位フルエンス当たりの球の主軸上(接点部を通
る)の1cm、3mm、70μmにおけるそれぞれの深
さの線量当量として与えられている。
【0066】これにより、前記各半導体検出器14、2
2の検出出力である計数値に図3に示すような換算係数
特性に基づく重み付けにより中性子の線量当量を測定す
ることができる。
【0067】すなわち、このことは、人体の被曝線量と
して評価する場合、自由空間の線量測定に加え、被検体
での中性子の散乱や吸収などを中性子のエネルギーも含
めて考慮された係数である換算係数を乗じることによ
り、被検体内中性子線量の評価ができるようにするもの
である。
【0068】これは図3に示すように、例えば中性子の
被曝量を被検体の深さ1cm、3mm、70μmにおけ
る各線量当量で評価するものであり、1cm線量当量
(ア)、3mm線量当量(イ)、70μm線量当量
(ウ)の各曲線の換算係数を自由空間の線量値にそれぞ
れ乗じることにより得られる。
【0069】そして、図に示すように中性子のエネルギ
ー依存性を換算係数のエネルギー依存性に近似させるこ
とにより各線量当量、例えば主に1cm線量当量(ア)
を直読することが可能となる。
【0070】これは、具体的には、前記計数器と表示器
との間に換算係数を乗じる演算器を接続して設けること
により、前記表示器に表示することが可能である。
【0071】また次に、図2には本発明に係る第2実施
例が示されている。
【0072】なお、前述した図1との同一部材には同一
符号を付し、以下構成及び動作の説明は省略するものと
する。
【0073】この図2には、前記第1半導体検出器14
の前方に熱中性子透過用の穴24´を有するCdフィル
タ24を設けているものが示されている。
【0074】これにより、照射熱中性子の感度と被検体
内により減速反射され出射されてきた熱中性子(入射時
は速中性子)の感度が図7の示すレム応答曲線(レムレ
スポンス)に合うようにすることができる。
【0075】以上のように、本発明に係る実施例の構成
及び作用によれば、前記第1、第2の半導体検出器1
4、22を使用するので測定装置自体は非常に小型、軽
量化を図ることが可能である。
【0076】これにより、例えば、鉛筆や万年筆程度の
大きさに本測定装置を構成でき、測定も直接被検体11
に当接させて中性子線の線量を計測でき、かつ線量当量
に換算された線量値を直読により求めることが可能とな
る。従って、非常に簡単にかつ迅速、高精度に測定する
ことができる。
【0077】なお、図1に示した中性子線量当量測定装
置は、前記第1半導体検出部10と第2半導体検出部1
2とを一体化して構成しているが、これらの各半導体検
出部10、12を別個独立に設け、例えば図2の第2実
施例のように単独に構成して別々に熱中性子及び速中性
子の線量を測定してもよい。
【0078】
【発明の効果】以上のようにして、本発明に係る中性子
線量当量測定装置によれば、半導体検出器により構成さ
れるので、従来のレムカウンタなどの測定装置に比べ特
別に減速材等を用いずに被検体で代用していることから
小型、軽量化が可能であり、持ち運びに便利である。
【0079】従って、前記熱中性子変換物質を容易に被
検体へ直接密着させることにより中高速中性子を減速し
計測できる利点がある。
【0080】また、第1半導体検出器を透過する身体か
らの熱中性子は、熱中性子吸収部で吸収され第2半導体
検出器に入射しないようにしているため、第2半導体検
出器では中高速中性子の計測をしないようにしている。
【0081】また一方、熱中性子は、第2半導体検出器
を透過し、第1半導体検出器に向かう熱中性子は上述同
様熱中性子吸収部で吸収され、第1半導体検出部では計
測しないようにしている。
【0082】従って、被検体に放射された中性子線を前
記第1、第2半導体検出器により、それぞれ中高速中性
子と熱中性子とを別々に検出でき、この結果、中性子線
の線量をすべて迅速にかつ高精度に測定することが可能
となる。
【0083】また特に、高エネルギーの速中性子での被
曝時には、即座に測定できる。
【0084】また、本発明によれば、前記各検出信号に
基づき線量当量に換算された線量を直読により測定可能
となるので、即座に中性子線の個人被曝量を測定するす
ることが可能となる。
【0085】これにより、新法令に対応した個人線量計
(中性子)として非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中性子線量当量測定装置の第1実
施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る中性子線量当量測定装置の第2実
施例を示す概略構成図である。
【図3】入射中性子線の線量当量を求める中性子のエネ
ルギーレベルに応じた換算係数特性を示す特性図であ
る。
【図4】核反応の中性子エネルギーに対する中性子反応
断面積を示した特性図である。
【図5】熱中性子線反射率の入射中性子エネルギー依存
性を示した特性図である。
【図6】アルベド型線量計とファントム表面間距離によ
る感度の変化を示した特性図である。
【図7】アルベド型線量計のエネルギー依存性を示した
特性図である。
【符号の説明】
10 第1半導体検出部 12 第2半導体検出部 14 第1半導体検出器 16、20 ボロン層 18 Cdフィルタ(熱中性子吸収部) 22 第2半導体検出器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に照射される低エネルギーの熱中
    性子から中高エネルギーの速中性子までの広エネルギー
    範囲の中性子を核反応により特定の荷電粒子に変換し、
    該荷電粒子による電離を検出して中性子線の線量を測定
    する中性子線量当量測定装置において、 中性子検出面を被検体に当接して配置し、前記被検体に
    照射された中高エネルギー範囲の速中性子が被検体内の
    後方散乱により熱中性子化され前記被検体外に再放出さ
    れる熱中性子を入射して核反応により特定の荷電粒子に
    変換させる第1中性子変換物質と、 前記第1中性子変換物質に積層されて形成され、変換さ
    れた荷電粒子を入射しこの線量に応じた検出信号を出力
    する第1半導体検出器と、 から成る中高速中性子検出部と、 中性子検出面を被検体以外の外部に向けて配置し、被検
    体に入射する低エネルギーの熱中性子を核反応により特
    定の荷電粒子に変換させる第2中性子変換物質と、 前記第2中性子変換物質と積層されて形成され、変換さ
    れた荷電粒子を入射しこの線量に応じた検出信号を出力
    する第2半導体検出器と、 から成り、 前記中高速中性子検出部に隣接して配置された熱中性子
    検出部と、 前記中高速中性子検出部と前記熱中性子検出部との間で
    あって、前記第1半導体検出器及び前記第2半導体検出
    器の背面に設けられ、前記各検出器を通過し相互の半導
    体検出器への入射を阻止するための熱中性子を吸収する
    熱中性子吸収部と、 を有し、 被検体に照射された中高エネルギーの速中性子が被検体
    内で熱中性子化され、これを前記中高速中性子検出部で
    荷電粒子に変換して検出すると共に、被検体に照射され
    る低エネルギーの熱中性子を前記熱中性子検出部で荷電
    粒子に変換して検出し前記各検出信号に基づいて線量当
    量に換算された中性子線量を測定することを特徴とする
    中性子線量当量測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の中性子線量当量測定装置
    において、 前記第2中性子変換物質は、所定厚さの吸収体であっ
    て、かつ該吸収体の一部分の厚さを薄くあるいは一部分
    に穴を設けて成り、前記低エネルギーの熱中性子の荷電
    粒子への変換を制限し前記第2半導体検出器の検出信号
    を調整することを特徴とする中性子線量当量測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の中性子線量当量測
    定装置において、 前記第2中性子変換物質と前記第2半導体検出器との間
    に設けられ、一部分に穴を設けて形成された所定厚さの
    吸収体を有し、 前記第2中性子変換物質で変換された荷電粒子を一部吸
    収させ、第2半導体検出器の検出信号を調整することを
    特徴とする中性子線量当量測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の中性子線量当
    量測定装置において、 前記中高速中性子検出部は、前記第1中性子変換物質が
    前記第1半導体検出器の放射線入射面に蒸着あるいは熱
    拡散により一体に形成されたことを特徴とする中性子線
    量当量測定装置。
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