JPH05282157A - オブジェクト指向プログラミングシステム - Google Patents

オブジェクト指向プログラミングシステム

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JPH05282157A
JPH05282157A JP4074900A JP7490092A JPH05282157A JP H05282157 A JPH05282157 A JP H05282157A JP 4074900 A JP4074900 A JP 4074900A JP 7490092 A JP7490092 A JP 7490092A JP H05282157 A JPH05282157 A JP H05282157A
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JP
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objects
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relation
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description
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Withdrawn
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JP4074900A
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Yoshinori Katayama
佳則 片山
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オブジェクト指向プログラミングシステムに関
し,オブジェクト間の関係構造に着目し,開発されたオ
ブジェクトの広範な再利用を可能とすることを目的とす
る。 【構成】オブジェクトを記述する場合, 異なるオブジェ
クトとの関係を示す宣言情報10b を,そのオブジェクト
の機能実現部分の記述10cと分離した形で記述するよう
にオブジェクトの文法が定められている。オブジェクト
管理手段13は,その記述に基づいて,他のオブジェクト
との関係に関する情報を,オブジェクトの機能実現部分
の情報と分けてオブジェクト格納部17に格納し,管理す
る。関係構造表示処理部15により,オブジェクトの関係
構造に関する情報を表示し,オブジェクト編集処理部16
によって, それを操作することにより,他のオブジェク
トを簡単に利用することができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,オブジェクト指向プロ
グラミングにおける関係構造に着目し,開発されたオブ
ジェクトの広範な再利用を可能としたオブジェクト指向
プログラミングシステムに関する。
【0002】オブジェクト指向プログラミングは,オブ
ジェクト概念を基本にしていることから,基本単位がオ
ブジェクト(データとそれに関連する手続きとをまとめ
たもの)であり,オブジェクトの実現を現実世界にある
実態と対応させることができるようなプログラミング構
造になっている。これらのことなどから,オブジェクト
指向プログラミングでは,これまでの関数型プログラミ
ング等にはない新しい着眼点でプログラミングを進める
ことができる。さらに,オブジェクト指向プログラミン
グは,階層関係にあるオブジェクトからの機能継承など
のいくつかの新しい方法を含んでいることからも注目さ
れている。
【0003】このようなオブジェクト指向プログラミン
グシステムにおいて,さらにアプリケーション等の開発
を容易にする支援システムの構築が望まれる。
【0004】
【従来の技術】図13は,従来のオブジェクト指向プロ
グラミングシステムにおけるオブジェクトの記述例を示
す。
【0005】オブジェクト指向プログラミングシステム
におけるソフトウェア開発では,処理手続きの記述を中
心に考えるのではなく,処理や操作の対象を中心に考
え,それをオブジェクトとして捉え,そのオブジェクト
を記述することによりソフトウェアの開発を行う。
【0006】従来のオブジェクトの記述は,例えば図1
3に示すような情報から構成されていた。図13におい
て,1はオブジェクトの識別を行うための情報,2は上
位のオブジェクトとの関係を示す情報,3はオブジェク
トの内部状態を示す情報,4はオブジェクトの振る舞い
を示す情報である。内部状態を示す情報3は,内部状態
の名前や枠組みを宣言する情報5や内部状態を表す実際
のデータ6からなり,振る舞いを示す情報4は,振る舞
いの型や名称を宣言する情報7と振る舞いを実際に実現
するプログラム8からなる。
【0007】これらの情報をオブジェクトの宣言(定
義)部と実際のプログラム部として大きく分類すると,
記述情報1,2,5,7がオブジェクトの宣言部とな
り,記述情報6,8が実際のプログラム部となる。
【0008】図13の(ロ)は,オブジェクトの記述の
具体例を示しており,オブジェクトを識別するクラス識
別子1は“bike”である。他の記述も図13の
(イ)に示す記述情報に対応した意味を持つ。
【0009】オブジェクト間では,メッセージを送信す
ることによって,他のオブジェクトに機能の実現を委託
したりする。例えば,図13の(ロ)に示すオブジェク
ト“bike”に“print”のメッセージを送信す
ると,これにより,振る舞いを示す情報4の記述部に記
述された“print”に対応する機能の実現プログラ
ムが動作する。
【0010】従来のシステムでは,これらのオブジェク
トの宣言部を把握しただけでは,そのオブジェクトを理
解することはできなかった。したがって,常に複雑な記
述である実際のプログラム部を解釈し理解しなければな
らなかった。
【0011】ところで,オブジェクトは,現実世界にあ
る処理や操作の対象となっている実態に対応して作成さ
れるのが普通であるので,同じような形や内容を持つオ
ブジェクトまたは他のオブジェクトとの関係が同じであ
るようなオブジェクトが多数必要になることが多い。そ
の場合,既存のオブジェクトを利用することができれ
ば,オブジェクト指向プログラミングによる開発を効率
的に行うことができると考えられる。
【0012】しかし,既に実現されたソフトウェアであ
る個々のオブジェクトを別の問題領域に利用したり,オ
ブジェクトの持つ機能を広範に利用して改良したりする
再利用活動に関して,従来,それらを支援する充分な方
式が提案されていなく,オブジェクトの再利用は,現実
的には難しいことが多かった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】既に,自分または他人
が作成したオブジェクトの記述を利用する場合,そのオ
ブジェクトを解釈し,その内容と他との結び付き方など
理解しなければならない。しかし,従来のシステムで
は,記述されたオブジェクト(群)を解釈し,利用する
ためには,図13に示すような振る舞いを示す情報4の
記述部の中に,メッセージ送信等に関連する異なるオブ
ジェクトとの関係情報が埋没されて記述されているた
め,すべての機能の実現プログラムを理解し,その実現
プログラムのレベルで改良や拡張を行わなければならな
いという問題があった。
【0014】すなわち,従来技術では,宣言情報のみで
解釈を進めることができず,実現プログラムのレベルで
の理解ができない場合には,オブジェクトの再利用は実
質的に不可能であった。
【0015】本発明は上記問題点の解決を図り,既存の
オブジェクトまたはオブジェクト群を再利用する場合
に,機能の実現プログラムを理解することなく,宣言情
報のみを解釈し理解するだけで,オブジェクトの改良や
拡張を実施できるようにし,オブジェクトの再利用を促
進する技術手段を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は,本発明の原理説
明図である。図1において,10はオブジェクト指向プ
ログラミング言語により記述されたオブジェクト記述
部,11はディスプレイやキーボード等の入出力装置,
12はCPUおよびメモリ等からなる処理装置,13は
オブジェクト管理手段,14はオブジェクトについて解
釈し,インタプリタ方式まはたコンパイラ方式によって
実行または翻訳するオブジェクト解釈/実行部,15は
オブジェクトの関係構造を表示する関係構造表示処理
部,16はオブジェクトの再利用のための編集機能を持
つオブジェクト編集処理部,17は外部記憶装置等のオ
ブジェクト格納部を表す。
【0017】オブジェクト記述部10は,階層関係の宣
言や内部状態の宣言等の宣言記述部10aと,そのオブ
ジェクトの振る舞いに関する機能の実現手続き等を記述
する機能実現内容記述部10cとからなる。本発明で
は,宣言記述部10aの中に,異なるオブジェクトとの
関係宣言部10bが設けられ,異なるオブジェクトとの
関係宣言部10bが機能実現内容記述部10cと明確に
分離した形で記述されるようになっている。
【0018】異なるオブジェクトとの関係宣言部10b
は,メッセージを送信することで機能を委託する関係の
宣言や,機能継承する内容の宣言を記述する部分であ
る。そして,本発明によるオブジェクト指向プログラミ
ングシステムにおけるオブジェクト管理手段13は,異
なるオブジェクトとの関係宣言部10bの記述に基づい
て,他のオブジェクトとの関係に関する情報を,オブジ
ェクトの機能実現部分の情報と分けて管理するように構
成されている。
【0019】オブジェクト格納部17には,オブジェク
ト管理手段13によって,他のオブジェクトとの関係に
関する情報とオブジェクトの機能実現部分の情報とが分
離して格納される。
【0020】オブジェクトの再利用を促進するための開
発支援ツールとして,関係構造表示処理部15とオブジ
ェクト編集処理部16を有する。関係構造表示処理部1
5は,オブジェクト格納部17における他のオブジェク
トとの関係に関する情報をもとに,オブジェクトの関係
構造に関する情報を入出力装置11に表示する処理手段
である。オブジェクト編集処理部16は,入出力装置1
1に表示されたオブジェクトの関係構造の操作により,
関連するオブジェクトにおける他のオブジェクトとの関
係に関する情報を編集し,既存オブジェクトを利用した
変更を行う処理手段である。
【0021】例えば,オブジェクト格納部17に,オブ
ジェクトA,B,…,Eの各々について,機能の実現プ
ログラム等の機能実現情報と,他のオブジェクトとの関
係情報とが分離して格納されていたとする。関係構造表
示処理部15は,関係構造の表示要求に対し,オブジェ
クトA〜Eの関係情報を参照し,入出力装置11に図示
のように,オブジェクトの関係構造を表示する。
【0022】この関係構造から,オブジェクトDとオブ
ジェクトEの関係がわかり,オブジェクトEの機能実現
情報の詳細を把握していなくても,それを例えば新しい
オブジェクトFに変えるような編集を,オブジェクト編
集処理部16によって,簡単に行うことができる。
【0023】
【作用】図2は本発明によるオブジェクトの管理説明
図,図3は本発明によるオブジェクトの再利用説明図で
ある。
【0024】例えば,図2の(イ)に示すようなオブジ
ェクトA〜Dの関係構造があったとする。従来技術で
は,図2の(ロ)に示すように,オブジェクト間の関係
が機能実現情報と分離した形で記述されていなかったた
め,オブジェクトの記述から図2の(イ)に示すような
関係構造を把握するためには,オブジェクトの記述全体
を解釈し,理解しなければならなかった。
【0025】本発明では,ソフトウェアとして実現され
るオブジェクトを,より広範な領域に対しても適用でき
るように,複数のオブジェクトの記述を2種類の情報に
分離して管理する。すなわち,図2の(ハ)に示すよう
に,個々のオブジェクト機能実現情報と他のオブジェク
トとの関係構造に関する情報とを分離して管理する。こ
れにより,他のオブジェクトとの関係構造情報のみを改
良/変更することで,個々のオブジェクトの機能情報の
詳細を把握していなくても,再利用することができるよ
うになる。
【0026】このように,本発明では,他のオブジェク
トとのすべての関係を,オブジェクト自身の機能の実現
記述から分離して管理する。個々のオブジェクトが実現
している機能の管理は,従来のオブジェクト指向プログ
ラミングにおいて行われるものと変わらない。例えば,
分離して管理する関係情報には,具体的には次のような
ものが含まれる。
【0027】(a) オブジェクトの階層関係(抽象関係の
結び付き) 一般的には,オブジェクトの機能の継承を行う関係(ク
ラス階層と呼ばれる)である。
【0028】(b) オブジェクトのメッセージ送信関係
(機能委託関係の結び付き) メッセージを送信する他のオブジェクトとの関係(参照
関係とも呼ばれる)である。
【0029】(c) オブジェクトの複合関係 オブジェクトの内部状態に代入される他のオブジェクト
との関係である。一般に上記(a) は,明示的な関係構造
であるが,(b) や(c) の関係構造は明示的でない場合が
多い。本発明では,これらの関係構造の情報と,オブジ
ェクト自身の記述(データと手続きの記述)とを分離す
ることにより,上記(b) や(c) の関係構造についても明
確化する。これにより,各オブジェクトを広範な領域に
適用する際に,オブジェクトの関係構造から大域的な分
析が進められ,改良ポイントを的確に把握できるように
なる。また,これらの関係の結び付きを操作することだ
けでも,柔軟にオブジェクトの改良や拡張を実現できる
ようになる。
【0030】例えば,開発者(A)が,図3の(イ)に
示すようなオブジェクトA〜Eの開発を行ったとする。
開発者(A)の格納情報は,図3の(ロ)に示すよう
に,各オブジェクトA〜Eの内部記述,機能記述の記述
格納情報(A1)と,各オブジェクトA〜Eの関係記述
に関する記述格納情報(A2)とに分けて格納される。
記述格納情報(A2)の関係記述には,メッセージ送信
関係も含まれる。
【0031】開発者(B)が,図3の(ハ)に示すよう
なソフトウェアを開発しようとするとき,オブジェクト
Fの内容記述,機能記述と,オブジェクトFの関係記述
を記述したオブジェクトFを作成し,オブジェクトCの
関係記述を改良/変更することによって,開発者(A)
の格納情報を簡単に利用することができる。
【0032】このように,各開発者は,それぞれの対象
分野に適した関係構造でオブジェクト集合を扱い,他の
開発者が開発したオブジェクト集合を利用することがで
きる。オブジェクトの内部情報である記述格納情報(A
1)および(B1)は,他の開発者と共有され利用され
る。図3に示す例の場合,開発者(B)は,オブジェク
トA〜Eの実現内容(記述格納情報(A1))を詳しく
把握していなくてもよい。
【0033】
【実施例】図4は,本発明によるオブジェクトの記述例
を示す図である。図4において,1はオブジェクトの識
別を行うための情報,2は上位のオブジェクトとの関係
を示す情報,3はオブジェクトの内部状態を示す情報,
4はオブジェクトの振る舞いを示す情報,5は内部状態
の名前や枠組みを宣言する情報,6は内部状態を表す実
際のデータ,7は振る舞いの型や名称を宣言する情報,
8は振る舞いを実際に実現するプログラム,9は異なる
オブジェクトとの関係を示す関係宣言である。
【0034】一般に,記述されたオブジェクトを他の個
所で利用するためには,それらのオブジェクトを解釈し
ていかなければならない。記述されたオブジェクトを理
解するための切り口には,宣言情報が用いられる。
【0035】従来のシステムにおける宣言情報は,図1
3に従って説明したように,階層関係の宣言,内部状態
の宣言,機能の宣言等であった。これらの切り口に関し
て,本発明では,さらに異なるオブジェクトとの関係宣
言9を記述するようにされ,この部分も切り口の一つと
して追加される。
【0036】異なるオブジェクトとの関係宣言9は,幅
広くメッセージ送信を行うオブジェクトの宣言や機能継
承する内容の宣言を,実際のプログラムの記述,特に振
る舞いを実際に実現するプログラム8から宣言情報とし
て抜き出して記述したものである。この異なるオブジェ
クトとの関係宣言9によって,他のオブジェクトとの関
係という観点から,記述されているオブジェクトを理解
することができる。
【0037】図4の(ロ)に示した異なるオブジェクト
との関係宣言9では,“parts”として,このオブ
ジェクトの部品関係にあるオブジェクトとの関係宣言を
行っている。“frame”や“handle”が部品
としての識別子であり,“f_object”と“h_
object”が部品の役割を担うオブジェクトであ
る。“method”として,階層関係において実際に
継承して実際のプログラム部で利用している振る舞いの
宣言を行っている。“print”が継承している振る
舞いの宣言情報(機能宣言7に対応)であり,“dis
play_object”が継承する先のオブジェクト
を示している。このように,他のオブジェクトとの関係
が,宣言情報として個別に記述されることで,オブジェ
クトを外延的観点から理解できるようになる。
【0038】以上のように,本発明では,これまで実現
プログラムの中に記述されていた異なるオブジェクトと
の関係を宣言情報として抜き出して記述することによ
り,常に機能の実現プログラムを理解する必要はなく,
宣言情報のみを理解することによって,オブジェクトの
改良や拡張を実施することができるようになる。
【0039】さらに,この宣言情報を直接操作できる機
構,すなわち図1に示す関係構造のネットワーク表示を
行う関係構造表示処理部15やその編集機能を備えたオ
ブジェクト編集処理部16を実現することで,複雑な実
現プログラムを参照し解釈することなく,宣言情報のみ
で容易に改良や拡張を行うことができるようになる。
【0040】図5は,オブジェクト指向プログラミング
システムにおけるオブジェクトの記述についての従来の
解釈系と本発明の実施例の解釈系との比較説明図であ
る。図5の(イ)に示すように,従来の宣言情報の処理
モジュール20は,オブジェクトの階層関係の情報を処
理する階層関係宣言に関する処理機構20aと,オブジ
ェクトの内部状態の名前や枠の情報を処理する内部状態
宣言に関する処理機構20bと,オブジェクトに記述さ
れている振る舞いの型や名称の情報を処理する機能宣言
に関する処理機構20cとから構成されており,これら
が実現プログラムの処理モジュール21における機能の
実現内容に関する処理機構21aと直接関わり合ってい
た。
【0041】これに対し,本発明の実施例による宣言情
報の処理モジュール20には,図5の(ロ)に示すよう
に,各処理機構20a,20b,20cに加えて,機能
の実現内容から抜き出された新たな宣言のオブジェクト
の関係情報を処理する異なるオブジェクトとの関係宣言
に関する処理機構20dが設けられる。この異なるオブ
ジェクトとの関係宣言に関する処理機構20dは,機能
の実現内容に関する処理機構21aに対する,いわば処
理受け付けの窓口となっている。
【0042】図6はオブジェクトの作成フロー図,図7
はオブジェクトの利用フロー図である。図4に示すよう
なオブジェクトを作成する場合,例えば図6に示すよう
に作成する。
【0043】 階層関係の宣言を作成する。 内部状態の宣言を作成する。 異なるオブジェクトとの関係の宣言を作成する。
【0044】 機能の実現内容の記述を行う。 十分な機能を記述したならば,オブジェクトの作成
を終了する。 機能がまだ十分でない場合,機能承継や機能委託な
どの他のオブジェクトとの協調が必要かどうかを判断す
る。必要な場合,により,その関係宣言を行う。
【0045】 他のオブジェクトとの協調が必要でな
い場合,状態の拡張が必要かどうかを判断する。状態の
拡張が必要な場合,により内部状態の宣言を追加す
る。状態の拡張が必要ない場合,により不足している
機能の実現内容を記述する。
【0046】既に作成されているオブジェクトを利用す
る場合,例えば図7に示すように利用する。 以下の(a) 〜(d) を行い,利用オブジェクトを選定
する。
【0047】(a) 利用しようとするオブジェクトの階層
関係宣言を探索する。 (b) 異なるオブジェクトとの関係宣言を解析する。 (c) 宣言情報によって利用オブジェクトに関する必要な
理解が得られたかどうかを判断する。
【0048】(d) 宣言情報のみでは理解が十分でなかっ
た場合にのみ,実現内容の解析を行う。 理解した内容から,機能改良が必要かどうかを判断
する。必要がなければ,そのままによりオブジェクト
を利用する。
【0049】 機能改良が必要であれば,オブジェク
トの関係宣言を改良する。 さらに詳細な機能改良が必要かどうかを判断する。 詳細な機能改良が必要であれば,その部分について
機能実現内容を改良する。
【0050】 選定したオブジェクト(必要に応じて
改良したオブジェクト)を,新しいオブジェクトとして
利用する。オブジェクトの作成では,図6の作成フロー
図にあるように,異なるオブジェクトとの関係の宣言を
行う。この情報を宣言することによって,図7から明ら
かなように,必要なオブジェクトを理解し選択する場合
に,必ずしも常に実現内容である実際のプログラムを解
析する必要がなくなる。
【0051】また,オブジェクトを利用するための機能
の改良に関しても,実現内容である実際のプログラムを
解析しなくても改良することができる場合が多くなる。
実際のプログラムを解析することは,大変な作業である
ため,実際のプログラムを解析することなくオブジェク
トを理解できたり,利用できたりすることは,多大な負
担軽減になる。
【0052】次に,本発明を適用したオブジェクト指向
プログラミングシステムにおけるオブジェクトの利用に
ついて,視覚的な動作のある具体例に従って説明する。
図8の(イ)は,簡単なバイク(自転車)を現実の実在
物に近い形でプログラミングシステム上にオブジェクト
として実現し,描画した例を示している。例えば,図8
の(イ)に示すようなバイクオブジェクトが既に作成さ
れているときに,それの円弧状のハンドル部分だけを,
図8の(ロ)に示すような直線状のハンドルに変更した
オブジェクトを新たに作成することを考える。
【0053】図9は,図8の(イ)に示すバイクオブジ
ェクト“bike”を描画するオブジェクト集合の関係
構造を示している。オブジェクト“bike”は,“b
ike_handle”や“bike_frame”等
のオブジェクトを部品とする複合関係を有し,これら
は,ディスプレイへの描画機能を持つオブジェクト“g
raphic_description”との間で継承
関係を有する。
【0054】本システムにおけるオブジェクトの管理で
は,図10の(イ)に示すような各オブジェクトの基本
的記述(内部状態と振る舞いを合わせたモジュール)
と,図10の(ロ)に示すような継承関係や複合関係を
示すオブジェクト間の関係構造とに分離して格納され
る。
【0055】したがって,これらのオブジェクトを利用
して,一部の異なるバイクの描画を行う場合,各オブジ
ェクトの内部記述,機能記述等の基本的記述の内容を詳
細にわたって把握することなく,必要な一部の関係構造
の変更と,異なる部分のオブジェクトを実現することに
より,容易に対処することができる。
【0056】図11は,その関係構造による編集の例を
示している。図8の(イ)に示すハンドルのオブジェク
ト“bike_handle”を,図8の(ロ)に示す
ハンドルのオブジェクト“bike_handle1”
に変更する。そのため,オブジェクト“bike_ha
ndle1”を作成したならば,図11に示すように,
オブジェクト“bike”との“bike_handl
e”の複合関係を,オブジェクト“bike_hand
le1”に変更する。このような変更は,例えばディス
プレイ上におけるマウス操作で,変更対象をクリック
し,新しく追加したオブジェクト“bike_hand
le1”をメニュー等により選択することにより,簡単
に行うことが可能である。
【0057】このように,オブジェクトの関係構造の一
部の変更とそれに基づく必要なオブジェクトの付加によ
って,図8の(イ)に示すバイクの描画から,図8の
(ロ)に示すようなバイク描画が得られる。
【0058】図12は,その関係構造によるオブジェク
ト編集処理フローを示している。 既存のオブジェクトを利用して編集しようとする場
合,オブジェクト集合の範囲を指定して,図1に示す関
係構造表示処理部15により,図10の(ロ)に示すよ
うなオブジェクトの関係構造を表示する。表示は,図9
に示すようなネットワーク表示でもよい。
【0059】 操作対象(例えば複合関係における
“bike_handle”)および編集方法(追加,
変更,削除等)を入力する。 追加情報,変更情報等(例えば“bike_han
dle1”の情報)を入力する。
【0060】 入力した追加情報,変更情報等に従っ
て,変更後の関係構造を例えば図11に示すように再表
示する。 編集結果についての確認入力があったならば,新し
い関係構造を図1に示すオブジェクト格納部17に反映
する。
【0061】ここでは,説明をわかりやすくするため
に,描画例を扱ったが,これに限らず,オブジェクト指
向プログラミングシステムにおける実際のソフトウェア
開発システムに広く適用することが可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
オブジェクト指向プログラミングにおいて,各オブジェ
クトに関する情報を,実質的機能実現部分と,他のオブ
ジェクトとの関係を抜き出した部分とに分けることによ
って,システムの再利用者は,オブジェクト間の関係情
報を容易に把握することが可能になり,そのオブジェク
トの機能を柔軟に改良/変更することができるようにな
る。特に,容易に把握することができるオブジェクトの
関係構造を操作する手段を設けることによって,幅広い
分野に柔軟にオブジェクトを再利用できるシステムを実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明によるオブジェクトの管理説明図であ
る。
【図3】本発明によるオブジェクトの再利用説明図であ
る。
【図4】本発明によるオブジェクトの記述例を示す図で
ある。
【図5】オブジェクトの記述についての従来の解釈系と
本発明の実施例の解釈系との比較説明図である。
【図6】本発明の実施例を説明するためのオブジェクト
の作成フロー図である。
【図7】本発明の実施例を説明するためのオブジェクト
の利用フロー図である。
【図8】本発明の実施例を説明するためのバイクオブジ
ェクトによる描画例を示す図である。
【図9】本発明の実施例を説明するためのバイクオブジ
ェクトの関係構造の例を示す図である。
【図10】本発明の実施例を説明するためのバイクオブ
ジェクトの格納情報の例を示す図である。
【図11】本発明の実施例に係る関係構造による編集の
例を示す図である。
【図12】本発明の実施例に係る関係構造によるオブジ
ェクト編集処理フローを示す図である。
【図13】従来のオブジェクト指向プログラミングシス
テムにおけるオブジェクトの記述例を示す図である。
【符号の説明】
10 オブジェクト記述部 10a 宣言記述部 10b 異なるオブジェクトとの関係宣言部 10c 機能実現内容記述部 11 入出力装置 12 処理装置 13 オブジェクト管理手段 14 オブジェクト解釈/実行部 15 関係構造表示処理部 16 オブジェクト編集処理部 17 オブジェクト格納部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データとそれに関連する手続きとをまと
    めたものをオブジェクトとして管理し,オブジェクト間
    のメッセージ送信により処理を遂行するオブジェクト指
    向プログラミングシステムにおいて,各オブジェクトの
    宣言記述部(10a) に,異なるオブジェクトとの関係を示
    す宣言情報を,そのオブジェクトの機能実現部分の記述
    と分離した形で記述する関係宣言部(10b) を有し,前記
    関係宣言部(10b) の記述に基づいて,他のオブジェクト
    との関係に関する情報を,オブジェクトの機能実現部分
    の情報と分けて管理するオブジェクト管理手段(13)を備
    えたことを特徴とするオブジェクト指向プログラミング
    システム。
  2. 【請求項2】 データとそれに関連する手続きとをまと
    めたものをオブジェクトとして管理し,オブジェクト間
    のメッセージ送信により処理を遂行するオブジェクト指
    向プログラミングシステムにおいて,他のオブジェクト
    との関係に関する情報とオブジェクトの機能実現部分の
    情報とが分離して格納されたオブジェクト格納部(17)
    と,オブジェクト格納部(17)における他のオブジェクト
    との関係に関する情報をもとに,オブジェクトの関係構
    造に関する情報を表示する関係構造表示処理部(15)と,
    オブジェクトの関係構造の操作により,関連するオブジ
    ェクトにおける他のオブジェクトとの関係に関する情報
    を編集し,既存オブジェクトを利用した変更を行うオブ
    ジェクト編集処理部(16)とを備えたことを特徴するオブ
    ジェクト指向プログラミングシステム。
JP4074900A 1992-03-31 1992-03-31 オブジェクト指向プログラミングシステム Withdrawn JPH05282157A (ja)

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JP4074900A JPH05282157A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 オブジェクト指向プログラミングシステム

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JP4074900A JPH05282157A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 オブジェクト指向プログラミングシステム

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JP4074900A Withdrawn JPH05282157A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 オブジェクト指向プログラミングシステム

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JP (1) JPH05282157A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07334656A (ja) * 1994-06-14 1995-12-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> データベース情報ビジュアル化ap開発支援システム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07334656A (ja) * 1994-06-14 1995-12-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> データベース情報ビジュアル化ap開発支援システム

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