JPH05283710A - 高電圧mosトランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

高電圧mosトランジスタ及びその製造方法

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JPH05283710A
JPH05283710A JP4343543A JP34354392A JPH05283710A JP H05283710 A JPH05283710 A JP H05283710A JP 4343543 A JP4343543 A JP 4343543A JP 34354392 A JP34354392 A JP 34354392A JP H05283710 A JPH05283710 A JP H05283710A
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transistor
high voltage
channel
forming
drain
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JP4343543A
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George E Sery
ジョージ・イー・サリ
Jan A Smudski
ジャン・エイ・スマドスキイ
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Original Assignee
Intel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高電圧MOSトランジスタをフラッシュEE
PROMアレイトランジスタと同時に製造する。 【構成】 フィールド酸化物24分離構造により分離さ
れる活性シリコン領域22を形成する。犠牲熱酸化物層
23を高電圧デバイス活性領域の上を除くあらゆる回路
領域から除去する。トンネル酸化物層、第1のポリシリ
コン層27、ポリ間誘電体層28、周辺ゲート酸化物層
及び第2のポリシリコン層29の形成とパターン限定と
を実行する。第2のポリシリコン層29は線路を形成す
るためにパターン規定される。先に注入した先端領域2
5a,25bの上におけるn+ソース−ドレイン注入を
阻止するために、高電圧デバイス及び真性高電圧デバイ
スの中に適切に形状を規定したマスクによってのみ片側
低濃度ドレイン構造を形成し、ホットキャリア効果を最
小限に抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気的プログラム可能な
読取り専用メモリの分野に関し、特に、フローティング
ゲートメモリデバイスを採用するメモリにおける高電
圧、高信頼性トランジスタを製造することに関する。
【0002】
【従来の技術】金属酸化物半導体(「MOS」)電気的
プログラム可能読取り専用メモリ(「EPROM」)
は、多くの場合、通常は「フローティングゲート」と呼
ばれる電気的に隔離されたゲートを有するメモリセルを
使用する。フローティングゲートは誘電絶縁体により包
囲され、また、多結晶シリコン(ポリシリコン)層から
形成されているのが普通である。通常、電気的絶縁を行
うのは二酸化シリコン層である。メモリセルに記憶すべ
き情報はフローティングゲートに電荷として蓄積され
る。電荷は、メモリセルの構成に応じて、アバランシ注
入、チャネル注入、トンネル効果などの様々なメカニズ
ムにより二酸化シリコン層を通してフローティングゲー
トへ伝達される。フローティングゲートに蓄積された電
荷はメモリセルの表面チャネル導電率に影響を及ぼす。
表面チャネル導電率があるレベルより高い場合、メモリ
セルは一方の2進状態にプログラムされると思われる。
あるいは、導電率が異なるレベルより低いときに、メモ
リセルは他方の状態にプログラムされると思われる。
【0003】従来の技術においてはメモリセルは多様な
形態をとっており、場合によっては、メモリアレイを紫
外線放射にさらすことにより消去される。また、別の場
合には、メモリセルは電気的消去可能であり、EEPR
OMと呼ばれる。EEPROMメモリセルの1例は米国
特許第4,203,158号に記載されている。本出願
で開示する発明は、「フラッシュ」EEPROMと呼ば
れる電気的に消去されるメモリEEPROMセルと共に
使用される。本発明と関連して使用するフラッシュEE
PROMセルは、共に本発明の譲受人に譲渡されている
1988年10月5日出願、名称「Low Volta
ge EEPROM Cell」の同時係属出願第25
3,775号及び1989年9月15日出願、名称「A
pparatus for Providing Bl
ock Erasing ina Flash EPR
OM」の同時係属出願第407,645号に記載されて
いる。
【0004】図1Aについて簡単に説明する。図1A
は、従来のフローティングゲートフラッシュEEPRO
Mセル5の横断面図である。図1Aでは、フラッシュメ
モリセル5はp型基板15のようなシリコン基板の上に
形成されている。フラッシュメモリセル5は基板15の
中に設けられた一対の離間する不純物添加領域12及び
13を含む。詳細にいえば、領域13はソースを構成
し、領域12はドレインを構成しており、ソース13と
ドレイン12はそれらの間に活性シリコン領域4及びチ
ャネルを形成する。ポリシリコンフローティングゲート
10はドレイン12とソース13の上方とそれらの間に
配置され、二酸化シリコンの薄い層又は他の電気的に絶
縁性の層14によりドレイン12及びソース13から絶
縁されている。絶縁層14は一般にゲート又はトンネル
酸化物として知られており、その典型的な厚さは約11
0オングストローム(Å)である。フローティングゲー
ト10は、その上方に位置する第2の制御ゲート11か
ら、ポリ間誘電体層9によって絶縁されている。ポリ間
誘電体層9は単一の二酸化シリコン層又は適切な厚さの
酸化物/窒化シリコン/酸化物の多層誘電体により様々
に形成されて良い。制御ゲート11は、ポリ間誘電体層
9に続いて蒸着される第2のポリシリコン層から製造さ
れている。場合によっては、制御ゲート11はポリ間誘
電体上にポリシリコンを蒸着し、続いてケイ化タングス
テンを蒸着して成る2層の積層構造から構成され、この
2層構造は制御ゲート11の抵抗率を低下させるように
作用する。処理が完了した時点では、フローティングゲ
ート10は誘電絶縁層により完全に包囲されており、従
って、電気的に「フロート」する。
【0005】フラッシュメモリセルのプログラミング、
読取り及び消去は当該技術では十分に文献に記載されて
おり、たとえば、Intelが刊行したMemory
Components Handbookの中に詳細に
説明されている。フラッシュセルをプログラムするとき
には、ソース13を接地ボルト、すなわち、ゼロボルト
に設定し、ドレインを7ボルト電源に接続し、制御ゲー
ト11を12ボルトに等しいプログラミング電圧まで上
昇させる。これらの公称条件の下では、ソース13とド
レイン12との間のチャネル領域からトンネル酸化物層
14を通してホットエレクトロンの注入が起こる。プロ
グラムされたセルを読取るときには、通常のMOS供給
電圧を使用するが、そこで、ゲート電位は5ボルトまで
上昇し、ドレインはソースに対してわずかに正の電位に
設定される。フラッシュメモリセル5をプログラミング
するときとは対照的に、フラッシュセルを消去するとき
には、ドレイン12をフロートさせ、制御ゲート11を
接地し、且つ約+12ボルトの電位をソース13に接続
する。このように接続すると、電荷はトンネル酸化物1
4を通してフローティングゲート10から除去される。
【0006】フラッシュメモリセル自体は何千回も信頼
性をもってプログラムされ、消去されるものとみなせる
が、そのような信頼性は高度にスケーリングされたフラ
ッシュセルと周辺トランジスタで保証される。それは、
高いプログラミング電圧がごく短時間だけフラッシュセ
ルと、スケーリング形周辺トランジスタとに接続される
ためである。典型的な従来の技術に従って構成された代
表的なスケーリング形周辺トランジスタ6を図1Bに示
す。図1Bからわかるように、周辺トランジスタ6は活
性シリコン領域7の上に熱二酸化シリコンから形成され
るわずかに厚い(175Å)周辺ゲート酸化物16を有
する。この厚い周辺ゲート酸化物16は、フラッシュセ
ルトンネル酸化物14(図1A)の場合とは異なってト
ンネル効果を発生させない。スケーリング形周辺トラン
ジスタ6は、ソース領域18aとドレイン領域18bの
拡散輪郭形状を末端領域17a及び17bをそれぞれ含
むように変形させる酸化物スペーサ18をさらに有す
る、「2段階」ソース−ドレイン構造は高度スケーリン
グ形デバイスにおけるホットキャリア効果を最小限に抑
えるために使用される場合が多い。スケーリング形周辺
トランジスタ6は、周辺制御ゲート19に適切な電圧を
接続することによりターンオン,オフされる。周辺制御
ゲート19は第2のポリシリコン層のみから形成されて
おり、第1のポリシリコン層10(図1A)と、ポリ間
誘電体層9(図1A)とは不要である。
【0007】高電圧に耐えるために薄い(110Å)ト
ンネル酸化物層14(図1A)のみ又はスケーリング形
周辺ゲート酸化物16(図1B)を有するトランジスタ
に12ボルトの電圧を印加し続ければ、しばらくの後、
薄い酸化物にきわめて高い電界(107V/cm のオー
ダ)が印加されるために、いずれの酸化物も劣化してし
まうと予想される。以上のことは、フラッシュセルトラ
ンジスタをプログラミング電圧高電圧電源に切り換え自
在に接続するプログラミング電圧源スイッチの場合に特
に起こる。アレイ中のフラッシュトランジスタ5や、プ
ログラム回路又は消去回路の周辺トランジスタ6のよう
にセルがプログラム又は消去されるときにごく短時間プ
ログラミング電圧又は消去電圧を受けるのとは異なり、
電源スイッチは、その寿命の関係上、絶えず高いプログ
ラミング電圧にさらされている。MOSデバイスの製造
には制約があるため、ある特定のデバイスが回路の動作
中にどのような用途に使用されるかにかかわらず、全て
のトランジスタはチップ上に同時に形成されなければな
らない。これまで、1つの回路の中の高電圧下での使用
を含む様々に異なる用途に合わせて様々に異なるトラン
ジスタを製造することは、トランジスタの寸法が、通常
それらのトランジスタに印加される電位と一致する程度
までは問題にはなっていなかった。
【0008】ところが、回路の動作速度と実装密度を増
すために一層小型のデバイスを求めてゆく中で、デバイ
スはさらに大きくスケーリングされている。スケーリン
グは、より大形の未スケーリングデバイスにおいては機
能するとわかっているパラメータに従って依然として機
能するより小形のデバイスを製造するために、回路の寸
法及びデバイスの構造を互いに比例して縮小する手順を
表わす総称的な用語である。デバイスをスケーリングし
たときに自然に起こる結果の1つは、あらゆるトランジ
スタの寸法を縮小したときに、基板チャネルと制御ゲー
トとの間の絶縁ゲート酸化物もそれに比例して縮小する
ということである。フラッシュメモリ自体の性能、すな
わち、大きさを増すためには周辺トランジスタのゲート
酸化物の厚さを減らすことが望ましいであろうが、スケ
ーリング形アレイや周辺デバイスについて形成される薄
い酸化物は、それらの周辺デバイスがアレイ中のどれよ
りも高い電圧の印加に、より長い時間にわたってさらさ
れるために、本来、問題となるものである。先の場合と
同様に、スケーリングの結果として損害を被るデバイス
の主な例は、フラッシュメモリセルをプログラミング電
圧電源に接続する電源スイッチとして機能するトランジ
スタである。セルをプログラム又は消去するときには、
フラッシュメモリセル及び大半の周辺のトランジスタは
数ミリ秒だけプログラミング電圧に接続されるにすぎな
いが、電源スイッチはフラッシュメモリセルのプログラ
ミング及び消去のために使用される高電圧電源に絶えず
さらされている。電源スイッチのゲート酸化物としてス
ケーリング形周辺トランジスタの酸化物の厚さを使用す
ると、電源スイッチとして機能すべき特殊な高電圧トラ
ンジスタを別個に製造するためにコストのかかる追加の
処理工程を経なければ、電源スイッチの信頼性を保証で
きない。
【0009】そこで、フラッシュセルに適用すべきトラ
ンジスタを設計するに際しては、一部のトランジスタは
12ボルト(以上)の電位に絶えず耐えなければならな
い一方で、最適の動作速度と実装密度を得るために周辺
トランジスタをスケーリングすべきであることを考え
て、電源スイッチのゲート酸化物を周辺トランジスタの
ゲート酸化物の厚さ、すなわち、約175Åの厚さまで
縮小するというパラドクスに直面することになる。17
5Åの酸化物は12ボルトのプログラミング電圧を確実
には維持しないので、従来の方法では、より厚いゲート
酸化物をもつ周辺トランジスタを製造するために余分な
処理工程を必要とする。フラッシュメモリにおいては、
多数のアレイセルや高性能スケーリング形周辺トランジ
スタと比べて高電圧電源スイッチの数はごくわずかであ
るという点で、上記のパラドクスはさらに悪化する。通
常のコスト−利益分析によれば、スイッチング装置の信
頼性を向上させても、ごくわずかではあるが、重要であ
る装置を製造するために要求される追加の特殊処理の複
雑さが増し、コストは高くなり且つサイクル時間も長く
なるという問題を相殺できなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、処理工程を
追加せずに又は既存の工程をさらに複雑にせずにスケー
リング形フラッシュアレイトランジスタ及びスケーリン
グ形周辺トランジスタと同時に高電圧トランジスタを製
造する方法を提供する。以下にさらに詳細に説明する
が、本発明は、追加の誘電体蒸着又は誘電体規定の処理
工程を必要とせずにフラッシュメモリ回路の周辺に厚い
ゲート酸化物を含む頑丈な非スケーリング形トランジス
タの製造を可能にすることにより、従来の技術を改善す
る。本発明は、高電圧プログラミング電圧に対して電源
スイッチとして動作する周辺トランジスタ中により厚い
ゲート酸化物を製造するために、マスキング層並びに第
1のポリシリコン層及び第2のポリシリコン層の厚さを
含めて既存の従来の処理工程の利点を十分に利用する。
【0011】
【課題を解決するための手段】高度スケーリング形フラ
ッシュEEPROMメモリ回路においてフラッシュEE
PROMプログラミング制御電圧及びその消去制御電圧
を切り換えるための片側低濃度ドレインを組込んだ高電
圧金属酸化物半導体トランジスタと、それを製造する方
法とを開示する。高電圧トランジスタは、標準的な金属
酸化物半導体(MOS)処理技術を使用して、工程の数
又は複雑さを増すことなくフラッシュアレイ及びスケー
リング形周辺トランジスタと同時に製造される。
【0012】従来のLOCOS方法に従って、<100
>p型シリコンの中に、フィールド酸化物分離構造によ
り分離された活性シリコン領域を形成する。マスキング
窒化シリコン層及び応力除去酸化シリコン層の除去に続
いて、350Åの犠牲熱酸化物層を成長させ、それと同
時に、Kooi効果によって活性シリコン面から残留窒
化シリコンを除去し、12ボルトのフラッシュプログラ
ミング電圧及び消去電圧を制御するデバイスのゲート酸
化物層を形成する。フラッシュセルの閾値調整のための
注入に続いて、従来のエッチング方法の間にフラッシュ
アレイトランジスタの活性領域の上を除くあらゆる回路
領域で犠牲酸化物を保存することにより、犠牲酸化物か
ら高電圧トランジスタゲート酸化物を形成する。エッチ
ング中、高電圧トランジスタの上で、犠牲層は適切に限
定したフラッシュセル注入マスクによって形成したフォ
トレジスト層により保護される。
【0013】HFトンネル酸化物の予備洗浄に続いて、
フラッシュセルトンネル酸化物層を成長させると、その
厚さはほぼ予備洗浄に除去された量に達するので、高電
圧トランジスタゲート酸化物の最終厚さは350Åとな
る。その後、フローティングゲートとしての第1のポリ
シリコン層と、ポリ間誘電体と、周辺ゲート酸化物と、
制御ゲートとしての第2のポリシリコン層とを公知の方
法により形成する。第2のポリシリコン層は第1のポリ
シリコン層(1500Å)の約2倍の厚さ(3500
Å)であり、好ましい実施例では、ポリシリコンと、ケ
イ化タングステン(ポリサイド)の2層構造から構成さ
れている。第1のポリシリコン及び第2のポリシリコン
層と、周辺ゲート酸化物層のパターン限定も公知の方法
によって実行され、その場合、第2のポリシリコン層か
ら形成される線路の寸法は第1のポリシリコン層から形
成される線路をその後に続く酸化工程の間に保護するよ
うに設定される。
【0014】片側低濃度ドレイン(LDD)構造は、適
切なソース−ドレイン注入マスクを使用することによ
り、nチャネル高電圧デバイスの中に形成される。この
マスクは高電圧nチャネルデバイスのゲート−ドレイン
間領域の上でのみ大量のn+ ソース−ドレイン不純物注
入を阻止し、それにより、ホットキャリア効果を最小限
に抑え、その一方で、ソース−チャネル間インピーダン
スを増加させることはない。最後に、高電圧トランジス
タのポリ1線路に対して金属−ポリ間接点を直接に形成
する。第1のポリシリコン層は高電圧トランジスタの制
御ゲートとして作用する。以下の詳細な説明及び本発明
の好ましい実施例を示す添付の図面によって本発明はさ
らに十分に理解されるであろう。
【0015】
【実施例】本発明は、片側低濃度ドレインを伴う高電圧
金属酸化物半導体(「MOS」)トランジスタ構造と、
スケーリング形フラッシュEEPROMアレイ及びスケ
ーリング形周辺トランジスタと同時に高電圧トランジス
タを製造する方法とを説明する。以下の説明中、本発明
を完全に理解させるために、厚さ、温度などの特定の事
項を数多く詳細に挙げるが、特定の詳細な事項がなくと
も本発明を実施しうることは当業者には自明であろう。
また、場合によっては、本発明を無用にわかりにくくし
ないために周知の処理工程や周知のデバイス構造を説明
しなかった。
【0016】本発明の高電圧トランジスタは標準的な金
属酸化物半導体技術を採用して製造される。本発明はM
OS回路の中で高電圧トランジスタを必要とするどのよ
うなプロセスや用途にも適応できるので、どの特定の処
理を採用するかは重要ではない。高電圧トランジスタは
ネイティブ(native)n型デバイス20(図2A
に示す)、p型エンハンスメントデバイス19(図2B
に示す)又はnチャネルエンハンスメントデバイス(図
示せず)として製造されれば良い。nチャネルエンハン
スメントデバイスは、注入量が異なる点を除いて、nチ
ャネルネイティブデバイスと同一である。片側低濃度ド
レインはnチャネルデバイスとネイティブデバイスにの
み組込まれる。好ましい実施例では、本発明のトランジ
スタ及び方法はフラッシュEEPROMメモリデバイ
ス、又は基板とフローティングゲートとの間のキャリア
のトンネル効果に依存する他の何らかのデバイスを製造
するプロセスと関連して使用される。
【0017】以下の詳細な説明を通して、高電圧トラン
ジスタとそれを製造するための方法を主にnチャネルネ
イティブデバイスに関連して説明する。ネイティブデバ
イスと、n型エンハンスメントデバイスと、p型エンハ
ンスメントデバイスとの構造と処理の相違点については
適宜説明する。さらに、製造過程の様々な時点で数多く
のMOS処理工程を参照する。本発明の高電圧トランジ
スタを得るために使用する全ての主要処理工程を広く概
観できるように補助する手段として、プロセスの流れを
図7に表の形で示す。以下の説明を読むに当たって図7
の表を参照してゆけば良い。
【0018】そこで、図2Aに関してさらに詳細に説明
する。図2Aには、現時点で好ましい実施例の構造及び
方法を使用して製造した高電圧nチャネルネイティブト
ランジスタ20が示されている。トランジスタ20は、
結晶方向が<100>で、10〜14Ω/cmの抵抗率を
有するp型シリコン基板21の上に製造されている。高
電圧トランジスタ20は、処理中、フラッシュアレイト
ランジスタ40(図5A)及びスケーリング形周辺トラ
ンジスタ50(図6A)と同時に製造される。従来の方
法に従って、マスキング用窒化シリコン層及び応力除去
酸化物層(図示せず)を使用して活性シリコン領域22
をシリコンエッチング中に形成することにより、活性シ
リコン領域22を形成する。活性シリコン領域22にお
けるキャリア濃度はp形ドーパント(ホウ素)によって
発生する約1E15(cm3 当たりキャリア数)である。
活性シリコン領域22は公知のフィールド酸化物成長及
びLOCOS方法を使用することにより隣接するデバイ
スの活性シリコン領域から分離される。詳細にいえば、
フィールド酸化物24は約6500Åの厚さまで成長す
る。フィールド酸化物24の成長に続いて、フラッシュ
アレイデバイス40(図5A)の熱トンネル酸化物42
を成長させる準備として、マスキング用窒化シリコン層
及び応用除去酸化物層を除去する。一般に知られている
MOS処理技法に従えば、Kooiが最初に発見したフ
ィールド酸化中の活性シリコンの残留窒化によって、ま
ず、熱犠牲酸化物23が成長して、残留しているそのよ
うな窒化シリコンを酸化する。本発明の中心を成すの
は、犠牲酸化物23が非常に高い品質のものであり、所
望のどのような厚さにも成長させうるという発見であ
る。本発明は、プログラミング電圧及び消去電圧に対し
て電源スイッチとして使用すべき高電圧トランジスタの
ゲート酸化物に要求される条件に適合する厚さまで犠牲
酸化物23を成長させることにより、熱犠牲酸化物の高
品質の誘電性質の利点を十分に利用する。すなわち、本
発明における犠牲酸化物23の成長は二重の目的を達成
することになる。その第1の目的は活性シリコン領域2
2から残留窒化シリコンのKooi効果を取り除くこと
であり、第2の目的はフラッシュ回路の周辺に形成され
る高電圧トランジスタ20のゲート酸化物となるものを
形成することである。現時点で好ましいのは、乾燥酸化
環境の中で熱犠牲酸化物23を350Åの公称厚さまで
成長させることである。ここで、犠牲酸化物23は電気
的にはゲート酸化物として適用するために成長させたど
のような高品質熱酸化物とも同じであることに注意すべ
きである。
【0019】このようにして活性シリコン領域22から
残留窒化シリコンを除去すると同時に、高電圧トランジ
スタのゲート酸化物を形成する絶縁層を成長させたなら
ば、高電圧トランジスタ20の上を除く全ての回路領域
から犠牲酸化物層23を最終的には除去しなければなら
ない。標準的なフラッシュメモリセル処理に適合するた
めには、まず、フラッシュセル閾値調整注入の際に使用
される適切にパターン規制したフォトマスクを利用する
ことにより、高電圧トランジスタの活性領域22の上並
びに周辺トランジスタの上で犠牲酸化物23を維持す
る。ここで重要であるのは、フォトマスクが閾値調整注
入すべきフラッシュセル領域を規定するのに加えて、犠
牲酸化物23が最終的に高電圧トランジスタ20のゲー
ト酸化物として残る領域を規定する目的でも使用される
ということである。フラッシュセル閾値調整注入に続い
て、ウェットエッチング又はドライエッチングを含むい
くつかの公知の熱酸化物エッチング方法の中のいずれか
を使用して、活性領域22の上を除く全ての領域から犠
牲酸化物23を除去する。フラッシュメモリアレイから
犠牲酸化物23を除去した後、フォトレジストマスクを
剥ぎ取り、シリコンウェハの酸化に備えてHF予備洗浄
作業を行う。このHF予備洗浄は犠牲酸化物23から約
50Åを除去する。次に、図5Aに幅方向横断面図で示
すフラッシュアレイトランジスタ40のトンネル酸化物
42を成長させるために、シリコンウェハを乾燥酸化炉
の中に入れる。公知のフラッシュメモリ処理技法によれ
ば、トンネル酸化物42は約115Åの厚さまで成長す
るが、これは、同時に、高電圧トランジスタ20の活性
シリコン領域22の上に残留する犠牲酸化物23の厚さ
に再び50Åを加えることになる。この時点で、全ての
トランジスタ活性領域22(図2A)、41(図5A)
及び52(図6A)が形成され、フィールド酸化物分離
構造24は形成され終わっている。さらに、電気絶縁性
トンネル酸化物42(図5A)及び犠牲酸化物23(図
2A)はフラッシュメモリアレイセル40と高電圧トラ
ンジスタ20に差異をもって付着している。犠牲酸化物
23は活性領域22の上に残留しており、高電圧トラン
ジスタ20のゲート酸化物として機能するので、以後、
犠牲酸化物23を高電圧ゲート酸化物23と呼ぶ。
【0020】その後、リンを添加した多結晶シリコン
(ポリシリコン)の層を公知の方法により蒸着し、フォ
トマスキングする。フォトレジストの塗布とパターン形
成に続いて、第1のポリシリコン層、すなわち、ポリ1
層をエッチングして全てのフラッシュアレイトランジス
タ40のフローティングゲート43を形成すると共に、
高電圧トランジスタ20の制御ゲート27を形成する。
普通のフラッシュメモリセルアレイ処理によれば、フロ
ーティングゲートを形成すべき箇所を除く全ての回路領
域からポリ1を除去すべきであることが示唆されるであ
ろう。ところが、現時点で好ましい実施例では、ポリ1
は高電圧トランジスタ20の活性制御ゲート27を形成
し、従って、先に活性領域22の上に規定した高電圧ゲ
ート酸化物23の上では維持されなければならない。言
いかえれば、ポリ1は従来の教示に従えば通常は見出さ
れないであろうと思われる周辺回路領域に残る。ポリ1
は本発明では二重の目的を果たす。第1に、周辺領域に
ポリ1を残すことにより、高電圧トランジスタ20のチ
ャネル領域を覆っている高電圧ゲート酸化物23は後続
するエッチング工程の間も保護される。第2に、高電圧
トランジスタ20の上に残っているポリ1は、n形高電
圧周辺デバイスとp型高電圧周辺デバイスの双方につい
て、後のVt 閾値調整注入の間、注入マスクとして働
く。高電圧トランジスタの上のポリ1を保持することに
より、ポリ1の下方にははるかに厚い高電圧酸化物23
があるために高電圧トランジスタの閾値は、当然、はる
かに高くなる。従って、高電圧デバイスに関して、Vt
注入量を過剰に多くすることなく好都合な閾値電圧が得
られるであろう。ここで、形成されている高電圧トラン
ジスタ20はスケーリング形周辺トランジスタ50と比
べて高性能のデバイスではないことが思い起こされる。
むしろ、高電圧トランジスタ20の利点は高電圧プログ
ラミング電圧及び高電圧消去電圧を阻止し、切り換える
ときに実現されるのである。尚、そのようなスイッチは
絶えず12ボルトの供給電位に接続している。
【0021】ポリ1を形成した後、適切な厚さの二酸化
シリコンから成るポリ間誘電体層を成長させる。図5B
の幅方向横断面図に示すように、通常はONO層44と
呼ばれる酸化物/窒化物/酸化物サンドイッチ層を成長
させるのが好ましいであろう。ポリ間ONO誘電体層4
4を蒸着した後、フォトレジスト層を塗布し、パターン
を決めて、フラッシュアレイトランジスタ40の上を除
く全ての領域からポリ間誘電体を除去する。詳細にいえ
ば、高電圧トランジスタ20の上を含む周辺領域からポ
リ間ONO誘電体層44を完全に取り除くのである。こ
の時点で、熱周辺ゲート酸化物28は約175Åの厚さ
まで成長しており、そこから、全てのスケーリング形周
辺デバイス50(図6B)の周辺トランジスタゲート誘
電体58(図6B)が形成されることになる。高電圧ト
ランジスタ20が形成されている領域では、周辺ゲート
酸化物28は制御ゲート27を含む全デバイスを被覆す
る。制御ゲート27は高電圧トランジスタ20に関して
高電圧ゲート酸化物層23の上面に形成すべきソースと
ドレインとの中間に位置しているので、制御ゲート27
の上に成長した周辺ゲート酸化物28は追加のパターン
形成又はエッチングの工程を要求せずに自ら制御ゲート
に従う形状になる。
【0022】図3B及び図6Aを参照して簡単に説明す
ると、175Åの周辺ゲート酸化物28は周辺トランジ
スタ50の活性領域52のチャネルのすぐ上に位置して
おり、一方、高電圧ゲート酸化物層23は高電圧トラン
ジスタ20の活性領域22の上方に現れる(図3A〜図
3B)。制御ゲート27はスケーリング形周辺高性能ト
ランジスタ50には存在しておらず(図6A〜D)、ポ
リ1は高電圧制御ゲート27を形成するために使用され
るエッチング工程の間にスケーリング形高性能トランジ
スタ50の上から除去される(図2A及び図3A)。そ
の代わりに、スケーリング形高性能トランジスタ50は
上述の周辺ゲート酸化物28の上に第2のポリシリコン
(ポリ2)層(まだ蒸着されていない)から形成され
る。
【0023】次に、第2のポリシリコン層(ポリ2と呼
ぶ)を蒸着するが、好ましい実施例では、この層はポリ
シリコンの層と、ケイ化タングステンの層とから成る2
層構造を構成する。ポリ2は、図5Cの縦方向横断面図
に示す全てのフラッシュメモリアレイセルトランジスタ
40の制御ゲート45を形成する。ポリ2は、図6C及
び図6Dに示すように、フラッシュ回路の周辺にスケー
リング形高性能トランジスタの活性制御ゲート59をも
形成する。ポリ2は物理的にはフラッシュセルトランジ
スタ40の制御ゲート45及びスケーリング形周辺トラ
ンジスタ50のゲート59を形成するために使用される
のと同一の材料であるが、別個の構造を製造するために
ポリ2は別個にマスキングされ、エッチングされる。す
なわち、まず、適切なフォトリトグラフィ工程とエッチ
ング工程を経てフラッシュセル制御ゲート45を形成す
る。その後に周辺トランジスタのゲート59を同様にし
て形成する。
【0024】以下に説明する通り、ポリ2は高電圧トラ
ンジスタ20でも有利に使用される。ポリ2は高電圧ト
ランジスタ20に電気的に活性の構造を形成する目的で
は使用されないが、図2A、図2B及び図3Cに示すよ
うに最終的にパターン限定され、エッチングされたポリ
2線路29は、後続する先端注入工程とソース−ドレイ
ン注入工程の間に、注入マスクとしての機能を果たす。
先端注入とソース−ドレイン注入に際して注入物質が薄
いポリ1を通してチャネルの中へ侵入するという望まし
くない事態を阻止することは、高電圧トランジスタ20
において2つの有益な効果を発揮する。すなわち、最終
チャネル長さ(Leff)をより精密に制御すると共
に、デバイスの閾値が変化するのを阻止する。
【0025】第1の機能に関していえば、ポリ2線路2
9は、後続する先端注入及びソース−ドレイン注入の間
にソース26bとドレイン26aの先端領域25b及び
25aの間の活性領域22に形成されるチャネルにドー
パントが偶発的に侵入するのを阻止する働きをする。先
端領域25a及び25bをポリ2線路29の下方の領域
から有効に排除することは、高電圧トランジスタ20の
有効ゲート長さ(Leffとして示す)が認められるほ
ど狭まるように保証するのに有用である。図3Cは、先
端注入の直後の先端領域25a及び25bを示す。
【0026】本発明の第2の主要な特徴に関して、次に
新規な片側LDDを説明する。通常、MOSデバイスの
製造においては、注入されるドーパントをマスキングす
るために先に限定したゲートと制御線路を使用して、ソ
ース又はドレインを形成すべき領域で必要とされる特定
の種類のドーパントを均一に注入することにより、自己
整合ソース領域及びドレイン領域を形成する。自己整合
ソースとドレインは、たとえば、図2B(ソース38a
及びドレイン38b)、図5C(ソース47a及びドレ
イン47b)及び図6C(ソース58a及びドレイン5
8b)に示されている。先端注入領域41a及び41b
(図2B)並びに57a及び57b(図6C)も同様に
自己整合領域であることがわかる。一般に、MOSデバ
イスのゲートを含めて、周囲領域に対して相当の重なり
合いが起こる。アレイトランジスタ又はスケーリング形
周辺トランジスタについては自己整合ソースとドレイン
は望ましいのであるが、高電圧用途の場合には、自己整
合し、対称形であるソースとドレインは、特に高度スケ
ーリング形デバイスにおいて、適正なLDDを形成しな
いと望ましくないホットキャリア効果を引き起こすもの
と考えられる。ホットキャリア現象は、たとえば、Sz
eのPhysics of Semiconducto
r Devices(第2版、1981年刊)や、Wo
lfの Silicon Processing fo
r the VLSI Era第2巻(1990年刊)
などの文献に詳細に説明されている。ホットキャリア効
果と、その結果として起こる正孔−電子対の発生を現象
させる方法として従来より知られているものの中には、
先行する先端注入に続くソース−ドレイン注入を部分的
に阻止するために、制御ゲートの側方で酸化物スペーサ
を使用する方法がある。ところが、図6Cに示す高度ス
ケーリング形周辺トランジスタについては最適のLDD
形成は、スケーリング形ポリ1の厚さがフラッシュEE
PROMセルに最適であるために、高電圧トランジスタ
(図2A)においては起こらない。追加の酸化物層を成
長させると共に、高電圧トランジスタのためのLDD構
造を適正に形成するためにさらに別の処理工程を採用
し、それにより、処理を複雑にするということをしなけ
れば、高電圧トランジスタの信頼性は損なわれてしまう
であろう。加えて、対称形のLDD構造を有するトラン
ジスタでは、ドレインのホットキャリア効果は低減する
が、ソース−チャネル間インピーダンスが増加するの
で、ゲート−ソース間電圧は低下し、そのため、電流駆
動は減少する。
【0027】本発明は、ポリ2線路29を大量のソース
−ドレイン注入の間に使用される適切に制限した暗電界
マスクと組合わせて採用して、ここでは片側LDDと呼
ぶ非対称形のソース−ドレイン構造を形成することによ
り、複雑さが増すのを回避すると共に、対称形のLDD
を形成しないようにする。全てのnチャネルデバイスの
ソースとドレインを注入するために暗電界マスクを使用
している限り、注入を高電圧トランジスタ20のドレイ
ン側にのみそらせるために暗電界マスクに適切な方法に
より形成することにさらに大きな困難はない。暗電界ソ
ース−ドレイン注入マスクの適切な形状の開口は、ポリ
1線路と、回路設計者が暗電界マスク開口の「ソース
側」に付属させる「ソースID」層とから形成される活
性制御ゲート27の境界を基準として使用して、ソース
−ドレイン注入が延出してはならない領域を論理的に確
定することにより合成される。このように、設計者自身
の労力を余分に要求することなく、あるいは、活性制御
ゲート27に対して非対称形のソース−ドレイン注入を
実行するに際して追加のマスキング工程と、それに付随
するフォトリトグラフィ工程とを必要とせずに、フォト
マスクを数値に基づいて合成できるのである。図3Dを
参照すると、特別に合成した暗電界マスクがイオンの流
れを排除する場所を除いて、ソース−ドレインへのドー
パントは高電圧トランジスタ20全体に均一に注入され
ることがわかる。片側LDDはnチャネルデバイス及び
ネイティブ高電圧デバイスにのみ形成される。以下に説
明する理由によって、Pチャネルトランジスタ19(図
2B)は片側LDDを含まず、従って、均一なソース−
ドレイン注入を受ける。
【0028】図2A〜図2B、図3C〜図3D及び図6
Cを参照して簡単に説明すると、ポリ2線路29を形成
した後、片側LDDを形成することになる。リンとホウ
素の先端注入を実行して、nチャネルトランジスタ20
と、pチャネルトランジスタ19に先端領域25a、2
5b及び41a、41bをそれぞれ形成する。ホウ素の
先端注入をマスキングする。その後、公知の方法に従っ
てLDD酸化物を蒸着し、規定して、図6Cに示すよう
にスケーリング形周辺トランジスタに側方LDD酸化物
スペーサ55を形成する。尚、酸化物スペーサは高電圧
トランジスタ20に痕跡程度存在しているが、余りに薄
いために、高電圧トランジスタ20の動作に影響を及ぼ
すには至らないことに注意すべきである。最後に、大量
不純物添加のn+ ソース領域26bとドレイン領域26
aをnチャネル高電圧トランジスタ20に合わせてマス
キングするが、マスキングのためのフォトレジスト34
は、図3Dに示すように、nチャネルネイティブデバイ
スとnチャネルエンハンスメントデバイスの双方に合わ
せて限定される。pチャネルデバイスはn+ ソース−ド
レイン注入中は完全にマスキングされるので、注入ドー
パントを全く受け入れない。nチャネルエンハンスメン
トデバイスとnチャネルネイティブデバイスに塗布され
るフォトレジスト34は先に形成したポリ2線路29に
対して物理的に位置ずれしているので、大量のn+ ドー
パント注入はドレイン側にのみかたより、その結果、ソ
ース−ドレイン注入の輪郭形状は図2A及び図3Dに示
すようになる。n+ ソース−ドレイン注入に続いて、、
フォトレジスト34を剥ぎ取り、p+ ソース−ドレイン
注入に備えてウェハを再び被覆し、限定する。p+ 注入
後、pチャネル高電圧トランジスタ19はチャネルに隣
接する先端領域41a及び41bから側方に向かって延
出するソース38aとドレイン38bを特徴とする構造
になる(図2B)。先に述べた通り、pチャネル高電圧
トランジスタ19はLDD構造を含まずに製造されるた
め、側方に対称のp+ 注入を受ける。新規な片側LDD
は高電圧トランジスタ20のドレイン側でより低い電界
を発生させ、それにより、トランジスタの動作中、高電
圧トランジスタのゲート酸化物23のホットキャリア劣
化を減少させる。さらに、高電圧トランジスタ20の片
側LDD構造は、ドレイン26aに見られる先端注入領
域25aと同様に、ソース26bに広い高インピーダン
ス領域25bを含めることを回避する。そうではなく、
図2A及び図3Dに示すように、ソース−ドレインのヒ
素(As)注入を高電圧トランジスタ20のソース側で
ポリ1に対して自己整合させることにより、著しく短い
先端注入領域25bを形成するのである。従って、ソー
ス側には非常に小さなLDD構造25bを形成し、ソー
ス−チャネル間インピーダンスを決定するのは量の多い
Asソース注入26bである。
【0029】以上の説明から、縮小したポリ2線路29
は2つの目的をもつことがわかる。まず第1に、ポリ2
は、先に説明したように、先端注入及びソース−ドレイ
ン注入の際に注入を阻止する働きをし、その場合、ポリ
2は注入物質が活性チャネルに侵入するのを阻止する。
第2に、ポリ2は後続するいくつかの処理工程の間に下
方のポリ1線路を過剰酸化から保護する。現時点で好ま
しい実施例では、蒸着時のポリ1の面積抵抗は平方当た
り約4000オームである。ポリ1のエッチングがわず
かに過剰になっただけでも、この既に高い値は許容しえ
ないほどに大きくなるおそれがある。そこで、高電圧n
チャネルネイティブトランジスタ及び高電圧nチャネル
エンハンスメントトランジスタは図2Aに図示される通
りに形成され、この場合、ソース26bのn+ 領域はチ
ャネルのほぼ右側の縁まで延出し、先の先端注入作業か
ら残るのはごく小さなリン領域25bのみである。逆
に、n+ ドレイン領域26aはごく一部のみチャネルの
中へ延出し、濃度の低いn先端領域25aによってチャ
ネルからドレインに至る電子経路は完成する。従って、
本発明の片側LDDによってホットエレクトロン効果を
回避できると同時に、ソース26bとチャネルとの間の
高インピーダンス条片を回避することが認められるであ
ろう。また、ここで、片側LDD構造はMOSフラッシ
ュメモリ回路のnチャネルネイティブ高電圧トランジス
タ20(図2A)及びnチャネルエンハンスメント高電
圧トランジスタ(図示せず)にのみ製造されるが、その
ような片側LDDは本発明の教示に従ってどのような高
電圧MOSへの適用に当たっても実現しうることが思い
起こされる。
【0030】尚、現時点で好ましい高電圧トランジスタ
20の構造は、図2Aに示すように、ポリ1制御ゲート
27と基板21とを接触させるための埋め込み接点を必
要としないことに注意すべきである。そのため、図4E
及び図4Fに示すように、メタライズは接点金属31に
より適切なパッシベーション層35を介して、フィール
ド酸化物24からポリ1制御ゲート27へ直接に行われ
る。ポリ1への直接メタライズのもう1つの利点は、ポ
リ1への接触のために、通常のEPROM又はEEPR
OMプロセス技法の場合には必要であると考えられる埋
め込み接点処理が不要になるということである。埋め込
み接点を排除すれば、処理は単純になる。現時点で好ま
しい方法によれば、図4E及び図4Fに示すように、ポ
リ1制御ゲート27にその上方の層を通して適切な大き
さの開口を形成し、その後、アルミニウムなどの適切な
接点金属31を蒸着することが必要なだけである。さら
に、ポリ1制御ゲート27は単に制御線であり、電流線
ではないので、大きな開口を形成する必要はない。むし
ろ、何らかのオーム接触を発生させるわずかなリング状
接点であっても、高電圧トランジスタ20を機能させる
のに十分であろう。フラッシュアレイトランジスタ40
(図5A〜D)及びスケーリング形周辺トランジスタ5
0(図6A〜D)の場合、メタライズは同一の接点金属
31を使用し、パッシベーション層35を介してポリ2
線路45及び59に対してそれぞれ行われる。
【0031】本発明の高電圧トランジスタはnチャネル
デバイス(図2A)、pチャネルデバイス(図2B)及
びネイティブデバイス(図3A〜図4E)に製造できる
であろう。これら3種類のデバイス全ての構成は、次に
示す例外を除いて、ほぼ同一である。主に、nチャネル
デバイスの製造とpチャネルデバイスの製造との相違点
は、nチャネルデバイスがpウェルの中に形成されるの
に対し、pチャネルデバイスはnウェルの中に形成され
るということである。nチャネルエンハンスメントデバ
イスは、ネイティブデバイスについてはpウェル注入が
ないのに比較して、エンハンスメントデバイスはプロセ
スの早い時点でpウェル注入を受けることを除いて、ネ
イティブデバイスと同じように製造される。これに対
し、ネイティブデバイスは基板中に存在しているキャリ
アの真性背景濃度に基づいている。従って、現時点で好
ましいのは、ネイティブデバイスがnチャネルエンハン
スメントデバイスの1.1ボルトの導通閾値に比して約
0.1ボルトの導通閾値を有することである。さらに、
LDD構造はpチャネルデバイスには製造されないが、
正孔の移動度が低いことに起因してpチャネルデバイス
ではホットキャリア効果が少ないために、通常、損失に
はならない。
【0032】本発明によれば、機能上、追加の蒸着工
程、マスキング工程又はエッチング工程を必要とせず
に、あるいは、プロセスを複雑にする必要なく、1つの
モノリシックチップの上に6種類までのデバイスを構成
できることは以上の説明からわかるであろう。本発明に
従って製造しうる6つのデバイスとは、nチャネル形、
pチャネル形及びネイティブ形の高電圧トランジスタ
と、nチャネルスケーリング形高性能周辺デバイス及び
pチャネルスケーリング形高性能周辺デバイスと、フラ
ッシュメモリアレイセル自体である。事実、本発明にお
いては、単一のプロセス技法によって製造しうるデバイ
ス型の数をプロセスを一層複雑にせずに、あるいは、コ
スト増又はサイクル時間の延長を伴わずに倍増すること
ができる。
【0033】そこで、図8A〜図9Cを参照すると、本
発明の教示に従って構成した試験用の高電圧ネイティブ
デバイス、nチャネルエンハンスメントデバイス及びp
チャネルエンハンスメントデバイスから得られた代表的
な実験結果を表わす電流−電圧曲線の例が示されてい
る。さらに、図8A〜図9Cでは、実験データを実際に
得られるデータを予測する理論上のプロセスシミュレー
ションモデルと比較している。測定された全ての高電圧
トランジスタの動作特性は予測値の10%以内にあるこ
とがわかる。従って、本発明の教示に従って構成したト
ランジスタはどのような設計のMOSハードウェアに
も、また、どのようなプロセス用途にも容易に組み込め
る。
【0034】以上、高度スケーリング形フラッシュEE
PROMメモリ回路においてフラッシュEEPROMプ
ログラミング制御電圧及び消去制御電圧を切り換えるた
めに、片側低濃度ドレインを組込んだ高電圧金属酸化物
半導体トランジスタと、そのトランジスタを製造する方
法とを説明した。本発明の素子の材料及び配置について
本発明の趣旨から逸脱せずに当業者により変更及び変形
を実施しうるものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフローティングゲートフラッシュEEP
ROMトランジスタの横断面図(A)と、従来のスケー
リング形周辺トランジスタの横断面図(B)。
【図2】本出願で開示される現時点で好ましい方法に従
って形成した高電圧nチャネルネイティブトランジスタ
の横断面図(A)と、本出願で開示される現時点で好ま
しい方法に従って形成した高電圧pチャネルトランジス
タの横断面図(B)。
【図3】図2に示す高電圧nチャネルネイティブトラン
ジスタをその連続する処理工程で示す横断面図。
【図4】図2の高電圧nチャネルネイティブトランジス
タの最終工程断面図(E)と、Eに示す高電圧nチャネ
ルネイティブトランジスタの縦方向横断面図(F)。
【図5】フラッシュアレイトランジスタをその連続する
処理工程で示す図。
【図6】高性能スケーリング形周辺トランジスタをその
連続する処理工程で示す図。
【図7】フラッシュアレイ及びスケーリング形周辺トラ
ンジスタと同時に高電圧トランジスタを形成する処理工
程を示すプロセス流れの表。
【図8】本発明に従って製造した代表的なnチャネルネ
イティブ高電圧トランジスタに関わる実験に基づく電流
−電圧特性及びそれに対応するシミュレーションデータ
を示す図と、本発明に従って製造した代表的なnチャネ
ルエンハンスメントモード高電圧トランジスタに関わる
実験に基づく電流−電圧特性及びそれに対応するシミュ
レーションデータを示す図(B)。
【図9】本発明に従って製造した代表的なpチャネルエ
ンハンスメントモード高電圧トランジスタに関わる実験
に基づく電流−電圧特性及びそれに対応するシミュレー
ションデータを示す図。
【符号の説明】
19 高電圧pチャネルエンハンスメントトランジスタ 20 高電圧nチャネルネイティブトランジスタ 21 p形シリコン基板 22 活性シリコン領域 23 犠牲酸化物 24 フィールド酸化物 25a,25b 先端領域 26a ドレイン 26b ソース 27 制御ゲート(ポリ1) 28 熱周辺ゲート酸化物 29 ポリ2線路 31 金属接点 35 パッシベーション層 38a ソース 38b ドレイン 40 フラッシュアレイトランジスタ 41a,41b 先端領域 41 活性領域 42 トンネル酸化物 43 フローティングゲート 44 ポリ間ONO誘電体層 45 制御ゲート 47a ソース 47b ドレイン 50 スケーリング形周辺トランジスタ 52 活性領域 55 側方LDD酸化物スペーサ 57a,57b 先端領域 58a ソース 58b ドレイン 58 周辺トランジスタゲート誘電体 59 制御ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/784

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スケーリング形金属酸化物半導体(MO
    S)デバイスを具備する電気的プログラム可能・消去可
    能メモリ回路にあって、スケーリング形アレイ及びスケ
    ーリング形周辺トランジスタと同時存在するように製造
    される高電圧MOSトランジスタにおいて、 第2の導電率のシリコン基板の中に形成され、前記基板
    中の領域相互間に実質的に1つのチャネルを形成する第
    1の導電率の第1及び第2の互いに離間する領域と;犠
    牲酸化物から構成されており、同時に前記スケーリング
    形アレイ及びスケーリング形周辺トランジスタから残留
    物を除去し、前記チャネルの上方に位置し且つ前記チャ
    ネルと接触する第1の酸化物層と;前記ゲート絶縁体の
    上方に位置し且つ前記ゲート絶縁体と接触する制御ゲー
    トとを具備する高電圧MOSトランジスタ。
  2. 【請求項2】 第1の導電率の活性シリコン領域と;前
    記活性シリコン領域の中に形成され、相互間に実質的に
    1つのチャネルを形成する第2の導電率のソース及びド
    レインと;犠牲酸化物を成長させると同時に、前記活性
    シリコン領域から残留物を除去することにより、前記チ
    ャネル上に蒸着されるゲート誘電体と;前記ゲート誘電
    体の上方に位置し且つ前記ゲート誘電体と接触する制御
    ゲートと;前記制御ゲートの上方に位置し且つ前記制御
    ゲートと接触する同一形状の注入マスクとを具備する高
    電圧MOSトランジスタ。
  3. 【請求項3】 電気的プログラム可能・消去可能メモリ
    (EEPROM)回路を製造するMOSプロセスにあっ
    て、第1の導電率を有するシリコン基板の上に処理工程
    を追加することなくスケーリング形アレイ及びスケーリ
    ング形周辺トランジスタと同時に高電圧トランジスタを
    製造する方法において、 前記シリコン基板の領域相互間に実質的に1つのチャネ
    ルを形成するように第2の導電率を有する第1及び第2
    の互いに離間する領域を前記シリコン基板中に形成する
    工程と;高電圧ゲート誘電体を形成すると同時に、前記
    スケーリング形アレイ及びスケーリング形周辺トランジ
    スタから残留物を除去する工程と;制御ゲートを形成す
    る工程と;前記制御ゲートに第2及び第3の層を同一形
    状で追加する工程と;前記シリコン基板中に第3の導電
    率を有する第3の領域を選択的に形成する工程とから成
    る高電圧トランジスタを製造する方法。
  4. 【請求項4】 フラッシュEEPROMメモリ回路を製
    造するMOSプロセスにあって、処理工程を追加せずに
    スケーリング形フラッシュトランジスタ及びスケーリン
    グ形周辺トランジスタと同時に存在するように高電圧M
    OSトランジスタを製造する方法において、 第1の導電率を有する活性シリコン領域を形成する工程
    と;犠牲酸化物層を成長させることによりゲート誘電体
    を形成すると同時に、前記活性シリコン領域から窒化シ
    リコン残留物を除去する工程と;前記ゲート誘電体の上
    方に位置し且つ前記ゲート誘電体と接触する制御ゲート
    を形成する工程と;前記活性シリコン領域内へ第2の導
    電率を有する先端注入領域を、前記先端注入領域が側方
    で前記制御ゲートに隣接するように注入することにより
    形成され、 第3の導電率を有し、相互間に1つのチャネルを形成す
    るソース及びドレインを、前記先端注入領域が前記チャ
    ネルと前記ドレインとの間に位置するように前記活性シ
    リコン領域の中に選択的に注入する片側低濃度ドレイン
    を形成する工程とから成る高電圧MOSトランジスタを
    製造する方法。
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