JPH05285554A - プレス機械のしわ押え荷重自動変更装置 - Google Patents

プレス機械のしわ押え荷重自動変更装置

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JPH05285554A
JPH05285554A JP4114006A JP11400692A JPH05285554A JP H05285554 A JPH05285554 A JP H05285554A JP 4114006 A JP4114006 A JP 4114006A JP 11400692 A JP11400692 A JP 11400692A JP H05285554 A JPH05285554 A JP H05285554A
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wrinkle
press
air
air pressure
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量産時に金型温度が上昇したり休憩時に金型
温度が低下したりしてプレス素材の通過抵抗が変動して
も、割れやシワの無い適正なプレス成形品が得られるよ
うにする。 【構成】 S7,S8においてプレス回数を計数し、一
定数Coとなる毎にS11で荷重ナンバーNに1を加算
することにより、予め定められたデータに従ってしわ押
え荷重を低下させる一方、中断後にプレス加工を再開し
た時には、S4において、停止時間を計時しているタイ
マTIの内容から減算値αを求めるとともに、荷重ナン
バーNから減算値αを引算することにより、その停止時
間に応じてしわ押え荷重を高くする。なお、しわ押え部
分の温度を測定し、その温度に応じてしわ押え荷重を変
更するようにしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絞り加工を行うプレス機
械に係り、特に、適正な絞り加工が行われるようにしわ
押え荷重を自動的に変更するしわ押え荷重自動変更装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一対の金型を接近離間させて絞り加工を
行うプレス機械が従来から多用されている。例えば、図
2および図3はシングルアクション型のプレス機械の一
例で、しわ押えリング30によってしわ押えを行いつつ
ダイス型18およびポンチ型12によって絞り加工を行
うものであり、エアシリンダ42のエア圧Paに基づい
てしわ押え荷重が付与される。また、図15〜図17は
ダブルアクション型のプレス機械の一例で、アウタスラ
イド160に取り付けられたしわ押えリング156によ
ってしわ押えを行うとともに、インナスライド164に
取り付けられたポンチ型162とボルスタ154に配設
されたダイス型152とによって絞り加工を行うもので
あり、シリンダ184のエア圧Peに基づいてしわ押え
荷重が付与される。かかる従来のプレス機械において
は、割れやシワ等を生じない適切なしわ押え荷重が付与
されるように、予め試し打ちを行いながらトライアンド
エラーで上記エア圧Pa,Peや相対距離ha(ダイハ
イトに対応)を調整しているのが普通である。すなわ
ち、適切なプレス加工を行うためのしわ押え荷重は個々
の金型によってそれぞれ相違するとともに、その金型を
構成している上記しわ押えリング30,156の重量は
金型毎に異なる一方、前記エアシリンダ42,シリンダ
184の受圧面積や摺動抵抗、剛性等はプレス機械毎に
異なるため、実際に絞り加工を行うプレス機械に金型を
取り付けて試し打ちを行いながら、シワや割れの無い所
望するプレス成形品が得られるようにしわ押え荷重、す
なわち上記エア圧Pa等を調整する必要があったのであ
る。
【0003】これに対し、金型の重量や適切な絞り加工
を行うことができるしわ押え荷重等を金型毎に予め求め
ておくとともに、摺動抵抗やエアシリンダの受圧面積,
剛性等をプレス機械毎に予め求めておき、それ等の情報
に基づいて、上記しわ押え荷重にて絞り加工が行われる
エア圧Pa,Peや相対距離haが自動的に設定される
ようにしたプレス機械が考えられている。このようなプ
レス機械によれば、トライアンドエラーによる面倒な調
整作業が解消して作業者の負担が大幅に軽減されるとと
もに、優れた品質のプレス成形品が安定して得られるよ
うになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等の実験によれば、このようなプレス機械において
も、プレス加工を連続して行っているとプレス成形品に
割れ等の不具合が発生し易くなるという問題があった。
これは、プレス素材が一対の金型間を通過する際の通過
抵抗によって発熱が生じ、プレス回数が多くなるに従っ
て金型の温度が上昇するため、この温度上昇に起因して
プレス素材に付着している潤滑油の潤滑特性や金型,プ
レス素材の摩擦特性が変化するとともに潤滑油が揮発し
易くなって通過抵抗が増加し、絞り加工時にプレス素材
が引き込まれる際の張力が上昇してプレス成形品に割れ
等の不具合が生じ易くなるものと考えられる。また、こ
の通過抵抗の増加に起因して金型の摩耗が促進され、寿
命が短くなるという別の問題もある。
【0005】上記通過抵抗と発熱量との関係について検
討すると、先ず、研削加工における発熱量Qo は、接線
研削抵抗をFt,研削時間をτ,研削砥石の周速をV
a,工作物の移動速度をVbとした場合、次式(1)で
表される。これを絞り加工の場合に当てはめてみると、
金型およびプレス素材の面粗さや潤滑条件によって定ま
る通過抵抗をμ,しわ押え部におけるビードによるプレ
ス素材の曲げ曲げ戻し抵抗をr,しわ押え面圧をf
(t)とすると、接線通過抵抗は(μ+r)・f(t)
で表されるため、接線方向のプレス素材の流入量をW,
プレス素材の幅をwとすると、しわ押え部における発熱
量Qsは次式(2)で表すことができる。また、流入量
Wは次式(3)で表されるため、発熱量Qsは結局次式
(4)で表される。そして、この発熱量Qsが1回のプ
レス加工毎に発生させられ、この発熱と放熱とが釣り合
うまで金型温度は次第に上昇するのである。なお、
(3)式のaは予め定められた定数である。
【0006】
【数1】 Qo=Ft・(Va±Vb)・τ ・・・(1) Qs=(μ+r)・f(t)・W・w ・・・(2) W=a(μ+r)・∫f(t)dt ・・・(3) Qs=(μ+r)2 ・f(t)・∫f(t)dt・w ・・・(4)
【0007】一方、絞り加工時にプレス素材が引き込ま
れる際の張力Teは次式(5)で表され、上記金型の温
度上昇に起因する潤滑条件の変化などにより通過抵抗μ
が増加すると、しわ押え面圧f(t)が同じであっても
張力Teは大きくなり、プレス成形品に割れが生じ易く
なるのである。なお、上記(4)式から明らかなよう
に、通過抵抗μが増加すると発熱量Qsも大きくなり、
金型温度が一層上昇して通過抵抗μが更に大きくなると
いう悪循環が生じる。
【0008】
【数2】 Te=(μ+r)・f(t) ・・・(5)
【0009】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、プレス回数が多くな
ってもプレス成形品に割れ等の不具合が生じないように
することにある。
【0010】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するためには、プレス回数に応じてしわ押え荷重を小さ
くすれば良く、第1発明は、図1のクレーム対応図の
(1)に示されているように、しわ押えを行いつつ絞り
加工を行うプレス機械において、前記しわ押えを行う際
のしわ押え荷重を自動的に変更する装置であって、
(a)前記しわ押え荷重を調整するしわ押え荷重調整手
段と、(b)前記プレス機械によってプレス加工が連続
して行われたプレス回数を計数するプレス回数検出手段
と、(c)そのプレス回数検出手段によって計数された
プレス回数が多くなる程前記しわ押え荷重が小さくなる
ように前記しわ押え荷重調整手段を制御するしわ押え荷
重制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】このようなしわ押え荷重自動変更装置において
は、プレス回数検出手段によってプレス回数が計数され
るとともに、そのプレス回数が多くなるに従って、言い
換えれば金型の温度上昇により前記通過抵抗μが増加す
るに従って、しわ押え荷重が小さくなるようにしわ押え
荷重調整手段がしわ押え荷重制御手段によって制御され
るため、通過抵抗μの増加に拘らず適度な張力Teが得
られる。すなわち、前記(5)式から明らかなように、
絞り加工時にプレス素材に発生する張力Teはしわ押え
面圧f(t)に比例するため、温度上昇に起因する通過
抵抗μの増加に対応させてしわ押え荷重を小さくすれ
ば、張力Teの上昇が抑制されるのであり、これによ
り、プレス成形品の割れや金型の早期摩耗が防止され
る。また、このようにしわ押え荷重が小さくされると、
前記(4)式から明らかなようにプレス加工時の発熱量
Qsが少なくなるため、温度上昇や通過抵抗μの増加が
抑制されるとともに放熱量と釣り合う金型温度が低くな
り、プレス加工全般において熱の影響が軽減される。
【0012】
【第1発明の効果】このように第1発明によれば、プレ
ス回数に応じてしわ押え荷重が小さくされるため、金型
の温度上昇に伴う通過抵抗μの増加に拘らず絞り加工時
におけるプレス素材の張力Teの上昇が抑制され、プレ
ス成形品の割れや金型の早期摩耗が防止されるととも
に、発熱量Qsが少なくなって放熱量と釣り合う金型温
度が低くなり、プレス加工全般において熱の影響が軽減
される。
【0013】
【課題を解決するための第2の手段】前記目的を達成す
るために、第2発明は、図1のクレーム対応図の(2)
に示されているように、しわ押えを行いつつ絞り加工を
行うプレス機械において、前記しわ押えを行う際のしわ
押え荷重を自動的に変更する装置であって、(a)前記
しわ押え荷重を調整するしわ押え荷重調整手段と、
(b)前記プレス機械によってプレス加工が連続して行
われたプレス回数を計数するプレス回数検出手段と、
(c)前記プレス機械の停止時間を測定する計時手段
と、(d)前記プレス回数検出手段によって計数された
プレス回数が多くなる程前記しわ押え荷重が小さくな
り、前記計時手段によって測定された停止時間が長い程
そのしわ押え荷重が大きくなるように、前記しわ押え荷
重調整手段を制御するしわ押え荷重制御手段とを有する
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】この第2発明は、プレス回数検出手段によって
プレス回数を計数するとともに計時手段によってプレス
機械の停止時間を測定し、プレス回数が多くなる程しわ
押え荷重が小さくなり、停止時間が長い程しわ押え荷重
が大きくなるように、しわ押え荷重制御手段によってし
わ押え荷重調整手段を制御するようにしたものであり、
プレス回数に応じてしわ押え荷重が小さくされることに
より、前記第1発明と同様に、通過抵抗μの増加に拘ら
ず張力Teの上昇が抑制されて割れや金型の早期摩耗が
防止されるとともに、発熱量Qsが少なくなって放熱量
と釣り合う金型温度が低くなり、プレス加工全般におい
て熱の影響が軽減される。一方、このようにしわ押え荷
重が小さくされた状態で休憩等によりプレス機械が停止
させられると、その停止時間に応じて放熱により金型の
温度が降下し、潤滑条件の変化などによって通過抵抗μ
が小さくなるため、そのままのしわ押え荷重でプレス加
工を再開すると充分な張力Teが得られず、プレス成形
品にシワが発生し易くなる場合があり、また、プレス加
工開始当初のしわ押え荷重では張力Teが大きくなり過
ぎる場合があるが、この発明では停止時間に応じてしわ
押え荷重が大きくされるため、通過抵抗μの低下に拘ら
ず適度な張力Teが得られて不良品の発生が防止され
る。
【0015】
【第2発明の効果】このように第2発明によれば、プレ
ス回数に応じてしわ押え荷重が小さくされるため、金型
の温度上昇に伴う通過抵抗μの増加に拘らずプレス成形
品の割れや金型の早期摩耗が防止されるとともに、発熱
量Qsが少なくなって放熱量と釣り合う金型温度が低く
なり、プレス加工全般において熱の影響が軽減される。
また、停止時間に応じてしわ押え荷重が大きくされるた
め、金型の温度降下に伴う通過抵抗μの減少に拘らずプ
レス成形品にシワが発生することが防止される。
【0016】
【課題を解決するための第3の手段】前記目的を達成す
るために、第3発明は、図1のクレーム対応図の(3)
に示されているように、しわ押えを行いつつ絞り加工を
行うプレス機械において、前記しわ押えを行う際のしわ
押え荷重を自動的に変更する装置であって、(a)前記
しわ押え荷重を調整するしわ押え荷重調整手段と、
(b)前記しわ押えが行われるしわ押え部分の温度を測
定する温度検出手段と、(c)その温度検出手段によっ
て測定された前記しわ押え部分の温度が高い程前記しわ
押え荷重が小さくなるように前記しわ押え荷重調整手段
を制御するしわ押え荷重制御手段とを有することを特徴
とする。
【0017】
【作用】かかるしわ押え荷重自動変更装置は、温度検出
手段によってしわ押え部分の温度を測定し、その温度が
高い程しわ押え荷重が小さくなるように、しわ押え荷重
制御手段によってしわ押え荷重調整手段を制御するよう
にしたもので、金型温度が高くて通過抵抗μが大きい時
にはしわ押え荷重が小さくされる一方、金型温度が低く
て通過抵抗μが小さい時にはしわ押え荷重が大きくされ
る。このため、金型の温度変化に起因する通過抵抗μの
変動に拘らず、常に適度な張力Teが得られるようにな
り、シワ,割れ等の発生が防止されるとともに、過大な
張力Teに起因する金型の早期摩耗が抑制される。ま
た、温度上昇に応じてしわ押え荷重が小さくされること
により発熱量Qsが少なくなるため、放熱量と釣り合う
金型温度が低くなり、プレス加工全般において熱の影響
が軽減される。
【0018】
【第3発明の効果】このように第3発明によれば、しわ
押え部分の温度に応じてしわ押え荷重が制御されるた
め、温度変化に起因する通過抵抗μの変動に拘らず、シ
ワ,割れ等の発生や金型の早期摩耗が防止されるととも
に、発熱量Qsが少なくなって放熱量と釣り合う金型温
度が低くなり、プレス加工全般において熱の影響が軽減
される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図2は、絞り加工を行うシングルアクシ
ョン型のプレス機械10の一例で、ポンチ型12が取り
付けられるボルスタ14は、ベッド16を介して図示し
ないベース上に位置固定に配設されている一方、ダイス
型18が取り付けられるスライドプレート20は、4本
のプランジャ22によって上下移動させられるようにな
っている。ボルスタ14には、クッションピン24を配
設するために多数の貫通孔26が設けられており、ボル
スタ14の下方には、それ等のクッションピン24を支
持するクッションパッド28が配設されている。クッシ
ョンピン24は、上記ポンチ型12と共に配設されるし
わ押えリング30を支持するもので、そのしわ押えリン
グ30の形状等に応じて予め定められた所定の位置に任
意の数だけ配設される。上記ポンチ型12およびしわ押
えリング30と、ダイス型18は、プレス機械10に着
脱可能に取り付けられて使用される一対の金型に相当
し、ダイス型18およびしわ押えリング30によってプ
レス素材の周縁部をしわ押えしつつ、ポンチ型12およ
びダイス型18によって絞り加工が行われる。
【0020】上記クッションパッド28は、上記貫通孔
26に対応して多数の油圧シリンダ32を備えており、
クッションピン24の下端部はそれぞれその油圧シリン
ダ32のピストンに当接させられるようになっている。
それ等の油圧シリンダ32の圧力室は互いに連通させら
れており、電動ポンプ34から作動油が供給されるとと
もに電磁式の開閉弁36が開閉制御されることにより、
その圧力室内の油圧Psが調整されるようになってい
る。この油圧Psは油圧センサ38によって検出される
とともに、複数のクッションピン24にしわ押え荷重F
sが略均等に作用するように調整される。
【0021】また、上記クッションパッド28は、ガイ
ド40に案内されつつ上下方向へ移動できるようになっ
ているとともに、常にはエアシリンダ42によって上方
へ付勢されている。エアシリンダ42の圧力室はエアタ
ンク44に連通させられているとともに、そのエアタン
ク44は電磁式のON,OFF給排気バルブ46を介し
て工場内の圧力エア源48に接続されており、ON,O
FF給排気バルブ46が切換制御されることにより、圧
力室内やエアタンク44内のエア圧Paが調整されるよ
うになっている。このエア圧Paはエア圧センサ50に
よって検出されるとともに、しわ押え荷重Fsに応じて
調整される。
【0022】一方、前記プランジャ22は、図3に示さ
れているように、ダイハイト調整機構52を介してスラ
イドプレート20に連結されている。ダイハイト調整機
構52は、プランジャ22に一体的に設けられたねじ軸
54に配設されており、そのねじ軸54に螺合されたナ
ット部材56と、そのナット部材56に固定されたウォ
ームホイール58と、そのウォームホイール58に螺合
されたウォームを回転駆動するサーボモータ60とを備
えている。そして、サーボモータ60によってウォーム
ホイール58およびナット部材56が正逆両方向へ回転
駆動されることにより、ねじ軸54に対するダイハイト
調整機構52の高さ位置、すなわちプランジャ22とス
ライドプレート20との相対距離hが変更される。この
相対距離hは、サーボモータ60に設けられたロータリ
エンコーダ59(図4参照)によって検出される。かか
る相対距離hが大きくなる程スライドプレート20はプ
ランジャ22に対して下降させられ、プランジャ22が
下降端に達した時の加圧力が変更されるため、相対距離
hは、絞り加工を行う際のプレス荷重Fpに応じて調整
される。なお、4本のプランジャ22は、それぞれ上記
ダイハイト調整機構52を介してスライドプレート20
に連結されており、それぞれ相対距離hが調整される。
また、各プランジャ22には、それぞれ歪ゲージ61が
取り付けられ、個々のプランジャ22に作用するそれぞ
れの荷重Foi(i=1,2,3,4)を検出するように
なっている。
【0023】上記ダイハイト調整機構52は、オーバロ
ード防止用に設けられた油圧シリンダ62のピストン6
4に一体的に連結されている一方、油圧シリンダ62の
ハウジングはスライドプレート20に一体的に配設され
ている。油圧シリンダ62の圧力室内には作動油が充填
されているとともに、その圧力室はシリンダ66の油室
68に連通させられている。シリンダ66のエア室70
はエアタンク72に連通させられているとともに、その
エアタンク72は電磁式のON,OFF給排気バルブ7
4を介して前記圧力エア源48に接続されており、O
N,OFF給排気バルブ74が切換制御されることによ
り、エア室70内やエアタンク72内のエア圧Pcが調
整されるようになっている。このエア圧Pcはエア圧セ
ンサ76によって検出される。かかるエア圧Pcは、上
記油圧シリンダ62に過大な荷重が作用した場合にピス
トンがエア室70側へ後退してダイハイト調整機構52
とスライドプレート20とが接近することを許容し、プ
レス機械10や金型等の損傷を防止するように、プレス
機械10のプレス能力に応じて調圧される。なお、上記
油圧シリンダ62,シリンダ66,エアタンク72等
は、4本のプランジャ22とスライドプレート20との
連結部にそれぞれ配設されており、それぞれエア圧Pc
が調圧される。
【0024】また、前記スライドプレート20は、プレ
ス機械10の機枠78(図2参照)に配設された4本の
バランサ用エアシリンダ80に連結されている。エアシ
リンダ80の圧力室はエアタンク82に連通させられて
いるとともに、そのエアタンク82は電磁式のON,O
FF給排気バルブ84を介して前記圧力エア源48に接
続されており、ON,OFF給排気バルブ84が切換制
御されることにより、圧力室内やエアタンク82内のエ
ア圧Pbが調整されるようになっている。このエア圧P
bはエア圧センサ86によって検出されるとともに、ス
ライドプレート20およびダイス型18の重量と釣り合
うように調圧される。なお、4本のエアシリンダ80の
圧力室は共通のエアタンク82に接続されている。
【0025】かかるプレス機械10は、図4に示されて
いるようにコントローラ90を備えており、前記エア圧
センサ50,86,76,油圧センサ38,ロータリエ
ンコーダ59,歪ゲージ61から出力されるエア圧P
a,Pb,Pc,油圧Ps,相対距離h,荷重Foiを表
す信号は、それぞれコントローラ90に供給される。コ
ントローラ90は、CPU,RAM,ROM,入出力イ
ンタフェース回路,A/Dコンバータ等を有するマイク
ロコンピュータにて構成されており、RAMの一時記憶
機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに
従って信号処理を行い、前記ON,OFF給排気バルブ
46,84,74,開閉弁36を切り換えたり、ポンプ
34,モータ60の作動状態を変更したりする駆動信号
を出力する。図では、モータ60,歪ゲージ61,O
N,OFF給排気バルブ74,エア圧センサ76が一つ
ずつ示されているだけであるが、プレス機械10が備え
ている数、本実施例では4つずつについてそれぞれ同様
な処理が行われる。かかるコントローラ90にはまた、
キーボード,パソコン等の設定器92、送受信機94が
接続され、設定器92からは予めプレス機械10固有の
マシン情報が入力される一方、送受信機94からは使用
する金型固有の金型情報が入力される。すなわち、前記
ポンチ型12には、その金型固有の金型情報を記憶する
とともに送信機能および電池を内蔵したIDカード96
(図2参照)が取り付けられており、送受信機94から
送信されたデータ取込み信号を受信することにより、I
Dカード96からは金型情報が送信され、その金型情報
が送受信機94を介してコントローラ90に取り込まれ
るのである。
【0026】上記マシン情報および金型情報は、適切な
プレス加工を行うことができる前記エア圧Pa,Pb,
油圧Ps,相対距離hを決定するために必要な情報で、
例えば以下のようなものである。なお、金型情報には、
金型の種類すなわち車種や品番、使用プレス機械、工程
等の情報も含まれている。 (マシン情報) ・クッションパッド28の重量Wa ・クッションピン24の重量Wp ・スライドプレート20の重量Ws ・エアシリンダ42の受圧面積Aa ・エアシリンダ80の受圧面積(4本の合計)Ab ・油圧シリンダ32の受圧面積As ・油圧シリンダ32に供給される作動油の体積弾性係数
K ・油圧シリンダ32のピストンの平均追い込み寸法Xav ・油量V ・h−Fpi仮特性(Fpi=a・h) (金型情報) ・しわ押えリング30の重量Wr ・上型(ダイス型18)の重量Wu ・クッションピン24の使用本数n ・プレス荷重Fpoi ・しわ押え荷重Fso−プレス回数特性 ・減算値α−停止時間特性
【0027】ここで、クッションパッド28の重量Wa
は摺動抵抗を差し引いた値であり、例えば図7に示され
ている荷重測定装置100を用いて、エア圧Paを変更
しつつスライドプレート20による荷重を測定すること
により、その荷重−エア圧特性から求めることができ
る。荷重測定装置100は、一対の荷重測定台102お
よび104を備えており、それ等の荷重測定台102,
104にはそれぞれ4本の支柱106,108が立設さ
れているとともに、それ等の支柱106,108にはそ
れぞれ歪ゲージ110、112が取り付けられている。
荷重測定台102には、前記ボルスタ14に形成された
貫通孔26に対応して多数の貫通孔114が設けられて
おり、ボルスタ14上に密着して載置されるとともにク
ッションピン24を配設できるようになっている。ま
た、荷重測定台104は、上記貫通孔114および26
を挿通して配設された複数のクッションピン24上に支
持されるようになっている。そして、上記歪ゲージ11
0,112は動ひずみ計116に接続され、電磁オシロ
スコープ118によって荷重波形が記録される。動ひず
み計116は増幅機能,零点調整機能等を備えており、
電磁オシロスコープ118はスライドプレート20の下
降,上昇に伴う荷重変化を高い追従性で記録する。な
お、上記歪ゲージ110,112は、1本の支柱10
6,108にそれぞれ4個ずつ取り付けられ、ブリッジ
回路を形成するように接続されている。
【0028】シングルアクション型のプレス機械10の
荷重測定に際しては、プランジャ22によってスライド
プレート20が下降させられ、クッションピン24上に
支持されている荷重測定台104の支柱108に当接す
ると、その荷重測定台104はエアシリンダ42の付勢
力に抗して下降させられるとともに、その時の荷重が4
本の支柱108に設けられた歪ゲージ112によってそ
れぞれ検出される。また、スライドプレート20が更に
下降して荷重測定台104が荷重測定台102に当接す
ると、歪ゲージ112によって検出される荷重はプレス
機械10の各部の剛性に対応して急激に上昇する。図8
は、任意の1本の支柱108に設けられた歪ゲージ11
2によって検出される荷重変化を例示したものであり、
荷重Fsiはしわ押え荷重に相当し、荷重Fpiはプレス荷
重に相当する。また、図9は、エアシリンダ42のエア
圧Paを変更しながら上記しわ押え荷重Fsiを測定した
グラフであり、このグラフから求められる荷重Fxiに基
づいて前記クッションパッド28の重量Waが求められ
る。すなわち、4箇所の測定値Fxi(i=1,2,3,
4)の合計荷重Fxから荷重測定台104およびクッシ
ョンピン24の重量を引算することにより、重量Waが
求められる。しわ押え荷重Fsiの合計荷重Fsとエア圧
Paとのグラフから重量Waを求めることもできる。こ
の重量Waは、クッションパッド28の実際の重量から
エアシリンダ42の摺動抵抗等を差し引いたものとな
り、また、エアシリンダ42のエア漏れやエア圧センサ
50の検出誤差などを含んだプレス機械10固有の値と
なる。なお、クッションパッド28の実際の重量と摺動
抵抗とを分けてマシン情報とすることもできる。
【0029】前記クッションピン24の重量Wpは、プ
レス機械10で使用する多数のクッションピン24の平
均値であり、スライドプレート20の重量Wsは、その
スライドプレート20を案内する図示しないガイド部材
との間の摺動抵抗を差し引いた値である。具体的には、
プレス機械10を作動させてスライドプレート20の下
降時における荷重Foiを前記歪ゲージ61によって検出
するとともに、前記エアシリンダ80のエア圧Pbを変
更することにより、4個の歪ゲージ61の合計荷重Fo
−エア圧Pb特性を求め、その合計荷重Fo−エア圧P
b特性から前記クッションパッド28の場合と同様にし
て重量Wsを求めることができる。摺動抵抗分を別個に
マシン情報として設定することもできる。また、エアシ
リンダ42の受圧面積Aaは、エアシリンダ42のエア
漏れを加味したもので、例えば前記しわ押え荷重Fsiの
合計荷重Fsとエア圧Paとのグラフの傾きは受圧面積
Aaに相当する。複数のエアシリンダ42を備えている
場合には、受圧面積Aaとしてはその合計面積が設定さ
れる。エアシリンダ80の受圧面積Abは4本のエアシ
リンダ80の合計で、上記受圧面積Aaと同様に合計荷
重Fo−エア圧Pb特性から求められる。油圧シリンダ
32の受圧面積Asは多数の油圧シリンダ32の平均値
であり、例えば前記図9のしわ押え荷重Fsiとエア圧P
aとの特性を求める際に、油圧センサ38によって油圧
Psを検出し、合計しわ押え荷重Fs−油圧Ps特性か
ら求めることができる。
【0030】また、前記体積弾性係数Kは使用する作動
油に応じて定められ、平均追い込み寸法Xavは、複数の
クッションピン24をしわ押えリング30等のしわ押え
部材に均等に当接させるための油圧シリンダ32のピス
トンの下降ストロークであり、クッションピン24の長
さ寸法のばらつきやクッションパッド28の傾き等に拘
らず、総てのクッションピン24によって油圧シリンダ
32のピストンが下方へ追い込まれるとともに、スライ
ドプレート20の下降時にクッションピン24に作用す
る衝撃に拘らず油圧シリンダ32のピストンがストロー
ク端に達することがないように、予め実験的に、或いは
クッションピン24の長さ寸法のばらつきや油圧シリン
ダ32のピストンの最大ストローク等に基づいて定めら
れる。油量Vは、各油圧シリンダ32のピストンが上昇
端に位置させられた状態において、逆止弁39(図2参
照)よりも油圧シリンダ32側に存在する作動油の全体
の容量である。
【0031】h−Fpi仮特性(i=1,2,3,4)
は、プランジャ22が下降端に達した時のプレス荷重F
piと相対距離hとの特性(Fpi=a・h)であるが、こ
れは、使用する金型の剛性によっても異なるため、通常
の金型よりも剛性が高い部材を介在させて、相対距離h
を種々変更しつつ歪ゲージ61によりプランジャ22が
下降端に達した時のプレス荷重Fpiを測定したものであ
り、プレス機械10の剛性を反映している。このh−F
pi仮特性の測定に際しては、スライドプレート20とエ
アシリンダ80による持ち上げ力とが釣り合う状態でス
ライドプレート20がプランジャ22によって下降させ
られるようにエア圧Pbを調整して行われる。図10の
一点鎖線は、かかるh−Fpi仮特性の一例を図示したも
のであり、プレス荷重Fpiが0の場合の相対距離hの最
大値h0 を基準として定められている。また、このh−
Fpi仮特性は4箇所のダイハイト調整機構52について
それぞれ定められ、全体のプレス荷重Fpは各プレス荷
重Fpiの合計になる。なお、前記荷重測定装置100を
用いて、前記図8の荷重Fpiからh−Fpi仮特性を求め
ることもできる。
【0032】前記金型情報におけるしわ押えリング30
の重量Wr,ダイス型18の重量Wuは、それ等のしわ
押えリング30,ダイス型18を製作した後に測定した
実測値であり、クッションピン24の使用本数nは、し
わ押えリング30の形状等に応じて適正なプレス成形品
が得られるように定められる。プレス荷重Fpoi (i=
1,2,3,4)は、しわ押えリング30,ダイス型1
8,および前記ポンチ型12を試験用のトライプレスに
取り付けて実際にプレス加工を行い、適正なプレス成形
品が得られる荷重条件をトライアンドエラーで求めたも
ので、金型の重量やトライプレス各部の摺動抵抗等によ
る影響を排除したものであり、例えば図2および図3の
プレス機械10と同様に構成されたトライプレスを用い
た場合には、スライドプレート20およびダイス型18
とエアシリンダ80による持ち上げ力とが釣り合う状態
でスライドプレート20がプランジャ22によって下降
させられるようにエア圧Pbを調整し、その状態でプレ
ス加工を行った際に歪ゲージ61により検出される荷重
Foiに基づいて定められる。このプレス荷重Fpoiは4
箇所各々のプレス荷重で、全体のプレス荷重はそれらの
プレス荷重Fpoi の合計である。
【0033】しわ押え荷重Fso−プレス回数特性は、上
記プレス荷重Fpoi と同様に、金型の重量やトライプレ
ス各部の摺動抵抗等による影響を受けないようにして、
シワや割れが無い適正なプレス成形品が得られるしわ押
え荷重Fsoを、そのプレス回数との関係で求めたもので
ある。これは、プレス加工を連続して行った場合、プレ
ス素材が一対の金型18,30間を通過する際の通過抵
抗μによって発熱が生じ、プレス回数が多くなるに従っ
てしわ押え部分の温度が上昇するため、この温度上昇に
起因してプレス素材に付着している潤滑油の潤滑特性や
金型,プレス素材の摩擦特性が変化するとともに潤滑油
が揮発し易くなって通過抵抗μが増加し、絞り加工時に
プレス素材が引き込まれる際の張力Teが上昇すること
を考慮したもので、多量生産する場合と同じ潤滑条件の
プレス素材に連続してプレス加工を行うことにより、そ
の温度変化や割れの発生状況等に基づいて求められる。
表1はその一例であり、プレス回数が例えば100程度
の予め定められた一定数Coを超える毎に荷重ナンバー
Nが1ずつ大きくされ、その荷重ナンバーN毎にしわ押
え荷重Fsoが定められている。表1から明らかなよう
に、しわ押え荷重Fsoは荷重ナンバーNが大きいプレス
回数が多い場合程小さくされる。このしわ押え荷重Fso
は全体の荷重で、前記歪ゲージ61により検出される各
荷重Foiの合計荷重Foに基づいて定められる。
【0034】
【表1】
【0035】また、減算値α−停止時間特性は、プレス
機械の停止時間に応じてしわ押え荷重Fsoを大きくする
ように上記荷重ナンバーNの減算値αを定めたものであ
る。これは、上記のようにプレス加工を連続して行った
場合、金型18,30の温度は通過抵抗μによる発熱量
Qsと放熱量とが釣り合う温度まで上昇するが、休憩等
によってプレス加工が中断すると、その停止時間に応じ
て放熱により金型の温度が降下し、潤滑条件の変化など
によって通過抵抗μが小さくなることを考慮したもので
ある。すなわち、そのままのしわ押え荷重でプレス加工
を再開すると、通過抵抗μの低下に対応して張力Teが
減少するため、プレス成形品にシワが発生し易くなる一
方、プレス加工開始当初のしわ押え荷重、具体的には前
記表1における荷重ナンバーN=1の場合の荷重条件で
は、張力Teが大きくなり過ぎて割れを生じる場合があ
るため、停止時間に応じて適正なプレス加工が行われる
荷重ナンバーNの減算値αを予め実験等によって求めて
おくのである。図11は、かかる減算値α−停止時間特
性の一例で、減算値αの最大値(Nmax −1)における
Nmax は荷重ナンバーNの最大値、すなわち発熱量Qs
と放熱量とが略釣り合う場合で最も低いしわ押え荷重F
soが設定されている荷重ナンバーである。なお、金型の
材質によっても異なるが、一般に停止時間が1時間を超
えた場合には、金型の温度は略室温まで低下するため、
減算値αは最も大きい(Nmax −1)とされる。
【0036】図4に戻って、前記コントローラ90には
また、リミットスイッチ124,起動スイッチ126が
接続されている。リミットスイッチ124は、前記プレ
ス機械10のプランジャ22が下降端に達した時にON
とされるもので、プレス加工が1回行われる毎にプレス
信号SPをコントローラ90に出力する。また、起動ス
イッチ126は、プレス加工を開始,停止する際に作業
者によってON−OFF操作されるもので、そのON状
態を表す起動信号SSをコントローラ90に出力する。
【0037】上記コントローラ90は、ROMに予め定
められたプログラムに従って信号処理を行うことによ
り、図5に示されている機能を実行するようになってい
る。かかる図5において、マシン情報メモリ130は、
前記設定器92によって予め入力されたマシン情報を記
憶しておくもので、金型情報メモリ132は、プレス機
械10に金型が取り付けられて前記送受信機94により
IDカード96から読み込んだ金型情報を記憶する。ま
た、エア圧Pax算出ブロック134は、上記マシン情報
メモリ130に記憶されたマシン情報および金型情報メ
モリ132に記憶された金型情報に基づいて、その金型
情報として設定された前記表1のしわ押え荷重Fso−プ
レス回数特性における荷重ナンバーN=1のしわ押え荷
重Fso(この実施例では100tf)を発生するための
エア圧Paxを次式(6)に従って算出する。エア圧Pa
調整ブロック136は、エア圧センサ50によって検出
されるエアタンク44内のエア圧Paが算出されたエア
圧PaxとなるようにON,OFF給排気バルブ46を切
換制御する。これにより、金型情報として設定された荷
重ナンバーN=1におけるしわ押え荷重Fsoでしわ押え
が行われる。エアタンク44の容量は充分に大きく、ク
ッションパッド28の下降に伴うエアシリンダ42の容
積変化に起因するエア圧Paの変動は殆ど無視できる程
度であるが、この容積変化を考慮してエア圧Paxを算出
することもできる。上記エア圧Pax算出ブロック134
は、エア圧Paの初期設定に際しては、しわ押え荷重F
so−プレス回数特性から荷重ナンバーN=1のしわ押え
荷重Fsoを読み込んでエア圧Paxを演算するように予め
定められている。
【0038】
【数3】 Pax=(Fso+Wa+Wr+n・Wp)/Aa ・・・(6)
【0039】油圧P0 ,P1 算出ブロック138は、マ
シン情報メモリ130に記憶されたマシン情報および金
型情報メモリ132に記憶された金型情報に基づいて、
各クッションピン24を介してしわ押え荷重Fsoを略均
等にしわ押えリング30に作用させるための初期油圧、
すなわちしわ押えリング30にダイス型18が当接して
いない状態における油圧P0 を次式(7)の関係から算
出するとともに、しわ押えリング30がダイス型18に
よって押圧されるプレス加工時に各クッションピン24
に均等にしわ押え荷重Fsoが作用させられている場合の
目標油圧P1 を次式(8)の関係から算出する。そし
て、油圧Ps調整ブロック140は、先ず、油圧センサ
38によって検出される油圧Psの初期油圧が上記初期
油圧P0 となるように、ポンプ34および開閉弁36を
制御する。これにより、しわ押えリング30がダイス型
18によって押圧されるプレス加工時に、基本的には各
油圧シリンダ32のピストンは平均追い込み寸法Xavだ
け押し込まれ、各クッションピン24を介してしわ押え
荷重Fsoが略均等にしわ押えリング30に作用させられ
るが、体積弾性係数Kは空気の混入等によって必ずしも
一定でないなど、上記初期油圧P0 は必ずしも正確でな
い。このため、油圧Ps調整ブロック140は、油圧P
sを初期油圧P0 に調圧した後、実際にテストプレスが
行われる際にプレス加工時の油圧Psを読み込み、その
油圧Psが目標油圧P1 と略一致するように初期油圧P
0 を補正する。すなわち、プレス加工時の油圧Psが目
標油圧P1 より高い時は、一部のクッションピン24に
しわ押えリング30が当接しておらず、残りのクッショ
ンピン24にしわ押え荷重Fsoが偏って作用している場
合であるため、初期油圧P0 を下げてクッションピン2
4の追い込み量が全体的に大きくなるようにすれば良
い。また、プレス加工時の油圧Psが目標油圧P1 より
低い時は、一部の油圧シリンダ32のピストンがストロ
ーク端に達してしわ押え荷重Fsoの一部が直接クッショ
ンパッド28に作用している場合であるため、ストロー
ク端まで達しないように初期油圧P0 を上げれば良い。
【0040】
【数4】 Xav=(Fso−n・As・P0 )V/n2 ・As2 ・K ・・・(7) Fso+Wr+n・Wp=n・As・P1 ・・・(8)
【0041】エア圧Pbx算出ブロック142は、前記マ
シン情報および金型情報に基づいて、スライドプレート
20およびダイス型18と釣り合う力でそれ等を持ち上
げるエア圧Pbxを次式(9)に従って算出する。エア圧
Pb調整ブロック144は、エア圧センサ86によって
検出されるエアタンク82内のエア圧Pbが算出された
エア圧PbxとなるようにON,OFF給排気バルブ84
を切換制御する。これにより、スライドプレート20お
よびダイス型18の重量に影響されることなく、金型情
報として設定された各プレス荷重Fpoi でプレス加工を
行うことができるようになる。エアタンク82の容量は
充分に大きく、スライドプレート20の下降に伴う4本
のエアシリンダ80の容積変化に起因するエア圧Pbの
変動は殆ど無視できる程度であるが、この容積変化を考
慮してエア圧Pbxを算出することもできる。
【0042】
【数5】 Pbx=(Wu+Ws)/Ab ・・・(9)
【0043】相対距離h調整ブロック146は、前記マ
シン情報および金型情報に基づいて、金型情報として設
定された各プレス荷重Fpoi でプレス加工が行われるよ
うに、4箇所のダイハイト調整機構52の相対距離hを
それぞれ独立に調整するもので、先ず、歪ゲージ61か
ら供給される荷重Foiに基づいてプレス荷重Fpiが0の
場合の相対距離hの最大値である基準値h0 を決定する
とともに、マシン情報として設定された図10に一点鎖
線で示されているh−Fpi仮特性(Fpi=a・h)から
プレス荷重Fpoi が得られる相対距離h1 を求める。次
に、上記基準値h0 を基準としてサーボモータ60によ
り相対距離hをh1 に調整し、その状態でテストプレス
が行われる際に歪ゲージ61から供給される信号に基づ
いてプレス荷重Fp1 を測定する。予め設定されたh−
Fpi仮特性は、通常の金型よりも剛性が高い場合を基準
として設定されているため、一般にプレス荷重Fp1
プレス荷重Fpoi より小さい。続いて、上記相対距離h
1 より予め定められた変更量Δhだけ小さい相対距離h
2 に相対距離hを変更し、同様にしてプレス荷重Fp2
を測定する。そして、それ等の相対距離h1 ,h2 およ
びプレス荷重Fp1,Fp2 に基づいて、図10に実線
で示されているh−Fpi本特性(Fpi=b・h)を求め
るとともに、そのh−Fpi本特性からプレス荷重Fpoi
が得られる相対距離hxを決定し、サーボモータ60に
より相対距離hがhxとなるように制御する。かかる相
対距離hxの決定および調整は、4箇所のダイハイト調
整機構52についてそれぞれ上記と同様にして独立に行
われる。これにより、プレス機械10毎の剛性の相違等
に拘らず、金型情報として設定された各プレス荷重Fpo
i で良好にプレス加工が行われる。
【0044】コントローラ90はまた、以上の各制御と
は別に、前記歪みゲージ61によって検出される4箇所
の荷重Foiがそれぞれ予め定められたオーバロード防止
荷重Foli (i=1,2,3,4)を超えないように、
前記エア圧Pcを制御する。すなわち、異物の存在など
によりオーバロード防止用の油圧シリンダ62にオーバ
ロード防止荷重Foli が作用した場合には、シリンダ6
6のピストンがエア室70側へ後退して油圧シリンダ6
2内の作動油が油室68内へ流入することを許容し、ス
ライドプレート20とプランジャ22とが接近できるよ
うに、油圧シリンダ62の受圧面積やシリンダ66の油
室68,エア室70の受圧面積に基づいて予めエア圧P
cxが設定されており、上記エア圧Pcがそのエア圧Pcx
となるようにON,OFF給排気バルブ74を切換制御
するようになっているのである。かかるエア圧Pcの調
圧制御は、4個のシリンダ66についてそれぞれ独立に
行われる。これにより、過大なプレス荷重に起因するプ
レス機械10や金型等の損傷が防止される。なお、この
エア圧Pcについては、使用する金型とは無関係に設定
できるため、手動操作等により予め調整しておくように
しても差支えない。
【0045】このように、かかる本実施例のプレス機械
10においては、予めマシン情報メモリ130に記憶さ
れたプレス機械10固有のマシン情報および送受信機9
4を介してIDカード96から読み込んだ金型固有の金
型情報に基づいて、個々のプレス機械の剛性や各部の摺
動抵抗等の相違に拘らず、トライプレスによって求めら
れた適切なプレス加工が行われるプレス条件、すなわち
しわ押え荷重Fsoやプレス荷重Fpoi が再現されるよう
に、プレス加工条件であるエア圧Pax,Pbx,初期油圧
0 ,相対距離hxがそれぞれ求められるとともに、そ
れ等の値に従ってエア圧Pa,Pb,油圧Ps,および
相対距離hがそれぞれ自動的に初期設定されるため、ト
ライアンドエラーによる面倒な設定作業が解消して作業
者の負担が大幅に軽減されるとともに、優れた品質のプ
レス成形品が安定して得られるようになる。
【0046】なお、上記エア圧Pa,Pb,油圧Ps,
および相対距離hは、必ずしも厳密にエア圧Pax,Pb
x,補正後の初期油圧P0 ,相対距離hxと一致するよ
うに制御する必要はなく、要求されるプレス品質を満た
すように予め定められた所定の許容範囲内に入るように
制御すれば良い。
【0047】一方、かかるエア圧Pa,Pb,油圧P
s,および相対距離hが、前記金型情報およびマシン情
報に基づいて自動的に初期設定された後、実際にプレス
機械10でプレス成形品の多量生産が行われる場合に
は、そのプレス回数や停止時間に応じて上記エア圧Pa
が変更される。すなわち、前記コントローラ90は荷重
ナンバーN変更ブロック148を備えており、リミット
スイッチ124から供給されるプレス信号SPおよび起
動スイッチ126から供給される起動信号SSに基づい
てプレス回数や停止時間を求め、エア圧Pax算出ブロッ
ク134においてエア圧Paxを算出する際のしわ押え荷
重Fsoを変更するのである。
【0048】図6は、上記荷重ナンバーN変更ブロック
148の具体的な機能を説明するフローチャートで、所
定のサイクルタイムで繰り返し実行する。ステップS1
では起動信号SSがONか否かを判断し、ONでない場
合にはステップS2においてフラグFを「0」とする。
起動信号SSがONとなってステップS1の判断がYE
Sになると、ステップS3においてフラグF=1か否か
を判断するが、プレス加工の開始当初はF=0であるた
め、続いてステップS4を実行する。このステップS4
では、タイマーTIの内容に基づいて新たに荷重ナンバ
ーNを設定し、その荷重ナンバーNを前記エア圧Pax算
出ブロック134に出力する。タイマーTIは、プレス
機械10の稼働中はステップS6において逐次リセット
されるため、ステップS4の実行時におけるタイマーT
Iの内容は、起動スイッチ126によりプレス機械10
を停止した後再作動させるまでの停止時間に相当し、そ
のタイマーTIの内容から前記図11の減算値α−停止
時間特性に基づいて減算値αを算出するとともに、現在
の荷重ナンバーNからその減算値αを引算することによ
り、新たな荷重ナンバーNを算出する。また、この新た
な荷重ナンバーNが供給されるエア圧Pax算出ブロック
134では、その供給された荷重ナンバーNに関するし
わ押え荷重Fsoを表1のしわ押え荷重Fso−プレス回数
特性から読み込むとともに、そのしわ押え荷重Fsoを用
いて前記(6)式に従ってエア圧Paxを算出し直す一
方、前記エア圧Pa調整ブロック136は、その新たに
算出されたエア圧Paxとなるようにエア圧Paを調圧す
る。すなわち、プレス機械10の停止時間に応じて適正
なプレス加工が行われるようにしわ押え荷重Fs、言い
換えればエア圧Paが変更されるのであり、停止中の放
熱に伴う金型の温度降下に起因して潤滑条件等が変化
し、通過抵抗μが小さくなっても、プレス加工の再開当
初からシワや割れの無い適正なプレス成形品が製造され
る。
【0049】なお、荷重ナンバーNは「1」が最低であ
るため、減算値αが現在の荷重ナンバーNと同じかそれ
より大きい場合には、新たな荷重ナンバーNとして
「1」が設定される。また、図11は、現在の荷重ナン
バーNがNmax すなわち最も高温の略定常状態となって
いる場合の減算値α−停止時間特性であるが、作動停止
時における金型温度によって温度降下特性は異なるた
め、現在の荷重ナンバーN毎に減算値α−停止時間特性
を設定しておくこともできる。
【0050】続くステップS5ではフラグFを「1」と
し、その後のサイクルではステップS3に続いてステッ
プS6を実行する。ステップS6では前記タイマーTI
をリセットし、次のステップS7においてプレス信号S
PがONか否かを判断する。プレス信号SPがONにな
ると、言い換えればプレス加工が1回行われる毎にステ
ップS8を実行し、カウンタの内容Cに1を加算する。
ステップS9では、そのカウンタの内容Cが前記一定数
Coとなったか否かを判断し、Coに達するとステップ
S10を実行する。ステップS10では荷重ナンバーN
が最大値Nmaxか否かを判断し、荷重ナンバーNが最大
値Nmax の場合にはステップS12においてカウンタの
内容Cをクリアした後、ステップS1以下の実行を繰り
返すが、最大値Nmax でない場合にはステップS11を
実行し、現在の荷重ナンバーNに1を加算して新たな荷
重ナンバーNを設定する。そして、その新たな荷重ナン
バーNを前記エア圧Pax算出ブロック134に出力する
ことにより、エア圧Pax算出ブロック134では表1の
しわ押え荷重Fso−プレス回数特性から新たにしわ押え
荷重Fsoを読み込むとともに、そのしわ押え荷重Fsoに
応じて前記(6)式に従ってエア圧Paxを算出し、エア
圧Pa調整ブロック136はそのエア圧Paxとなるよう
にエア圧Paを変更する。これにより、プレス回数が多
くなるに従って金型の温度が上昇し、潤滑特性の変化に
よって通過抵抗μが増加しても、割れの無い適正なプレ
ス成形品が製造される。なお、上記一定数Co,最大値
Nmaxは、表1のしわ押え荷重Fso−プレス回数特性に
従って設定される。
【0051】このように本実施例のプレス機械10は、
プレス回数に応じて表1のしわ押え荷重Fso−プレス回
数特性に従ってしわ押え荷重Fsが小さくされ、それに
対応してエア圧Paが低下させられるとともに、停止時
間に応じて図11の減算値α−停止時間特性に従ってし
わ押え荷重Fsが大きくされ、それに対応してエア圧P
aが上昇させられるため、金型の温度変化に伴う通過抵
抗μの変動に拘らず、常にシワや割れの無い適正なプレ
ス成形品が製造されるようになる。また、プレス回数に
応じてしわ押え荷重Fsすなわちエア圧Paが小さくさ
れることから、過大な張力Teに起因する金型の早期摩
耗が防止されるとともに、発熱量Qsが少なくなって放
熱量と釣り合う金型温度が低くなるため、プレス加工全
般において熱による影響が軽減される。
【0052】本実施例は第1発明および第2発明の一実
施例を為すもので、荷重ナンバーN変更ブロック148
およびエア圧Pax算出ブロック134がしわ押え荷重制
御手段に相当し、エア圧Pa調整ブロック136および
ON,OFF給排気バルブ46,エア圧センサ50がし
わ押え荷重調整手段に相当する。また、荷重ナンバーN
変更ブロック148のうちステップS7およびS8を実
行する部分およびリミットスイッチ124がプレス回数
検出手段を構成しており、ステップS6においてリセッ
トされるタイマTI、およびプレス機械10の停止中は
そのステップS6の実行を阻止するステップS1,S2
が計時手段に相当する。
【0053】次に、他の実施例を説明する。なお、以下
の実施例において上記第1実施例と共通する部分には同
一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0054】図12は、熱放射による放射エネルギーに
基づいて非接触で温度測定を行う放射温度計350を温
度検出手段としてマウント352を介して前記プレス機
械10の機枠78に配設したもので、プレス機械10に
よって絞り加工されたプレス成形品354の温度θを測
定するようになっている。この放射温度計350は、可
視光を測温部に照射することによりその測温部を作業者
が目視で確認できるようになっているとともに、マウン
ト352は放射温度計350の向きを自在に変更できる
ようになっており、プレス成形品354のしわ押えされ
た部分、すなわち絞り加工によって板厚が増加するとと
もに通過抵抗μにより最も温度が上昇し易い部分の温度
θを測定できるように、プレス成形品354の形状等に
応じて予め放射温度計350の向きが定められている。
なお、プレス成形品354の形状によっては、上記放射
温度計350を複数箇所に配設し、プレス成形品354
の複数部分の温度θを測定して検出精度を高めることも
できる。
【0055】また、この実施例では前記金型情報とし
て、「しわ押え荷重Fso−温度θ特性」が前記IDカー
ド96に記憶されている。このしわ押え荷重Fso−温度
θ特性は、金型の重量やトライプレス各部の摺動抵抗等
による影響を受けないようにしてプレス加工を連続して
行い、プレス成形品のしわ押え部分の温度θを測定する
とともに、シワや割れが無い適正なプレス成形品が得ら
れるしわ押え荷重Fsoを測定し、そのしわ押え荷重Fso
と温度θとの関係を表したものである。これは、プレス
加工を連続して行った場合、プレス素材が一対の金型1
8,30間を通過する際の通過抵抗μによって発熱が生
じ、プレス回数が多くなるに従ってしわ押え部分の温度
が上昇するため、この温度上昇に起因してプレス素材に
付着している潤滑油の潤滑特性や金型,プレス素材の摩
擦特性が変化するとともに潤滑油が揮発し易くなって通
過抵抗μが増加し、絞り加工時にプレス素材が引き込ま
れる際の張力Teが上昇することを考慮したもので、上
記しわ押え荷重Fso−温度θ特性は多量生産する場合と
同じ潤滑条件で求められる。図13は、かかるしわ押え
荷重Fso−温度θ特性の一例であり、温度θが高い程し
わ押え荷重Fsoは小さくされる。なお、この実施例では
前記「しわ押え荷重Fso−プレス回数特性」および「減
算値α−停止時間特性」は不要である。
【0056】一方、プレス機械10のコントローラ90
は、図14に示されているように、前記荷重ナンバーN
変更ブロック148の代わりにしわ押え荷重Fso設定ブ
ロック356を備えている。しわ押え荷重Fso設定ブロ
ック356には、放射温度計350から温度θに関する
情報が供給されるとともに、金型情報メモリ132から
図13のしわ押え荷重Fso−温度θ特性に関する情報が
供給されるようになっており、そのしわ押え荷重Fso−
温度θ特性および実際の温度θからしわ押え荷重Fsoを
設定するとともに、温度θの変化に伴ってしわ押え荷重
Fsoを逐次更新する。設定されたしわ押え荷重Fsoは、
その時の温度θの条件下で割れやシワの無い適正なプレ
ス加工を行うことができるしわ押え荷重であり、エア圧
Pax算出ブロック358は、その設定されたしわ押え荷
重Fsoに基づいて前記(6)式に従ってエア圧Paxを算
出し、そのエア圧Paxに関する情報を前記エア圧Pa調
整ブロック136に出力する。
【0057】したがって、温度θが高くて通過抵抗μが
大きい時にはしわ押え荷重Fsoが小さくされ、それに対
応してエア圧Paが低下させられる一方、温度θが低く
て通過抵抗μが小さい時にはしわ押え荷重Fsoが大きく
され、それに対応してエア圧Paが上昇させられる。こ
のため、温度θの変化に起因する通過抵抗μの変動に拘
らず、常に適度な張力Teが得られるようになって、シ
ワや割れ等の発生が防止されるとともに、過大な張力T
eに起因する金型の早期摩耗が抑制される。また、温度
θの上昇に応じてしわ押え荷重Fsが小さくされること
により発熱量Qsが少なくなるため、放熱量と釣り合う
時の温度θが低くなり、プレス加工全般において熱の影
響が軽減される。
【0058】この実施例は第3発明の一実施例を為すも
ので、しわ押え荷重Fso設定ブロック356およびエア
圧Pax算出ブロック358がしわ押え荷重制御手段に相
当し、エア圧Pa調整ブロック136およびON,OF
F給排気バルブ46,エア圧センサ50がしわ押え荷重
調整手段に相当する。
【0059】図15は、絞り加工を行うダブルアクショ
ン型のプレス機械150に本発明が適用された場合の一
例で、ダイス型152はボルスタ154上に固設されて
使用される一方、しわ押えリング156はブランクホル
ダプレート158を介してアウタスライド160に固設
され、ポンチ型162はインナスライド164に固設さ
れて使用される。アウタスライド160は4本のアウタ
プランジャ166を介して上下動させられるようになっ
ているとともに、インナスライド164は4本のインナ
プランジャ168を介して上下動させられるようになっ
ており、図16に示されているようにしわ押えリング1
56とダイス型152のしわ押え部170との間でプレ
ス素材171の周縁部を押圧しつつ、ポンチ型162と
ダイス型152とによって絞り加工が行われる。これ等
のダイス型152と、しわ押えリング156およびポン
チ型162は、プレス機械150に着脱可能に取り付け
られて使用される一対の金型に相当する。
【0060】図16から明らかなように、上記アウタプ
ランジャ166は、前記実施例のダイハイト調整機構5
2と同様のダイハイト調整機構172を介してアウタス
ライド160に連結されており、サーボモータ174に
よって相対距離haが調整されるようになっている。こ
の相対距離haは、サーボモータ174に設けられたロ
ータリエンコーダ176(図18参照)によって検出さ
れる。かかる相対距離haが大きくなる程アウタスライ
ド160はアウタプランジャ166に対して下降させら
れ、アウタプランジャ166が下降端に達した時のしわ
押え荷重Fsが変更されるため、相対距離haは、しわ
押え荷重Fsに応じて調整される。なお、4本のアウタ
プランジャ166は、それぞれ上記ダイハイト調整機構
172を介してアウタスライド160に連結されてお
り、それぞれ相対距離haが調整される。また、各アウ
タプランジャ166には、それぞれ歪ゲージ178が取
り付けられ、個々のアウタプランジャ166に作用する
それぞれの荷重Fai(i=1,2,3,4)を検出する
ようになっている。
【0061】上記ダイハイト調整機構172は、しわ押
え荷重調整用に設けられた油圧シリンダ180のピスト
ン182に一体的に連結されている一方、油圧シリンダ
180のハウジングはアウタスライド160に一体的に
配設されている。油圧シリンダ180の圧力室内には作
動油が充填されているとともに、その圧力室はシリンダ
184の油室186に連通させられている。シリンダ1
84のエア室188はエアタンク190に連通させられ
ているとともに、そのエアタンク190は、一対の配管
192,194を介してプレス機械150の機枠196
に配設された接続具198,200に連結されている。
これ等の接続具198,200には、それぞれ図18に
示されているコントロールボックス202の接続具20
4a,206aに一端が接続された耐圧連結ホース20
8a,210aの他端が接続され、コントロールボック
ス202内に配設されたエア圧センサ212aによって
エアタンク190内のエア圧Peが検出されるととも
に、電磁式のON,OFF給排気バルブ214aによっ
てそのエア圧Peが調圧される。上記油圧シリンダ18
0,シリンダ184,エアタンク190等は、4本のア
ウタプランジャ166とアウタスライド160との連結
部にそれぞれ配設されており、上述したのはそのうちの
一つであるが、他の3箇所のエアタンク190について
も、それぞれ一対のずつの配管を介して機枠196に配
設された接続具に接続されているとともに、耐圧連結ホ
ース208b〜208d,210b〜210dを介して
コントロールボックス202の接続具204b〜204
d,206b〜206dに接続され、エア圧センサ21
2b〜212dによってエアタンク190内のエア圧P
eがそれぞれ検出されるとともに、電磁式のON,OF
F給排気バルブ214b〜214dによってそのエア圧
Peがそれぞれ調圧されるようになっている。かかるエ
ア圧Peはしわ押え荷重Fsに応じて調整される。な
お、接続具198,200,204a〜204d,20
6a〜206dおよび耐圧連結ホース208a〜208
d,210a〜210dは、それぞれ色分けされてお
り、予め定められた接続具同士が接続されるようになっ
ている。
【0062】また、アウタスライド160は、プレス機
械150の機枠196に配設された4本のアウタバラン
サ用エアシリンダ216に連結されている。エアシリン
ダ216の圧力室はエアタンク218に連通させられて
いるとともに、そのエアタンク218は、一対の配管2
20,222を介して機枠196に配設された接続具2
24,226に連結されている。これ等の接続具22
4,226には、それぞれ前記コントロールボックス2
02の接続具228,230に一端が接続された耐圧連
結ホース232,234の他端が接続され、コントロー
ルボックス202内に配設されたエア圧センサ236に
よってエアタンク218内のエア圧Pdが検出されると
ともに、電磁式のON,OFF給排気バルブ238によ
ってそのエア圧Pdが調圧される。このエア圧Pdは、
ブランクホルダプレート158,アウタスライド160
およびしわ押えリング156の重量と釣り合うように調
圧される。なお、4本のエアシリンダ216の圧力室は
共通のエアタンク218に接続されている。
【0063】一方、前記インナプランジャ168は、図
17に示されているように、前記ダイハイト調整機構1
72と同様のダイハイト調整機構240を介してインナ
スライド164に連結されており、サーボモータ242
によって相対距離hbが調整されるようになっている。
この相対距離hbは、サーボモータ242に設けられた
ロータリエンコーダ244(図18参照)によって検出
される。かかる相対距離hbが大きくなる程インナスラ
イド164はインナプランジャ168に対して下降させ
られ、インナプランジャ168が下降端に達した時のプ
レス荷重Fpが変更されるため、相対距離hbは、プレ
ス荷重Fpに応じて調整される。なお、4本のインナプ
ランジャ168は、それぞれ上記ダイハイト調整機構2
40を介してインナスライド164に連結されており、
それぞれ相対距離hbが調整される。また、各インナプ
ランジャ168には、それぞれ歪ゲージ246が取り付
けられ、個々のインナプランジャ168に作用するそれ
ぞれの荷重Fbi(i=1,2,3,4)を検出するよう
になっている。
【0064】上記ダイハイト調整機構240は、オーバ
ロード防止用に設けられた油圧シリンダ248のピスト
ン250に一体的に連結されている一方、油圧シリンダ
248のハウジングはインナスライド164に一体的に
配設されている。油圧シリンダ248の圧力室内には作
動油が充填されているとともに、その圧力室はシリンダ
252の油室254に連通させられている。シリンダ2
52のエア室256はエアタンク258に連通させられ
ているとともに、そのエアタンク258は電磁式のO
N,OFF給排気バルブ260を介して工場内の圧力エ
ア源262に接続されており、ON,OFF給排気バル
ブ260が切換制御されることにより、エア室256や
エアタンク258内のエア圧Pgが調整されるようにな
っている。このエア圧Pgはエア圧センサ264によっ
て検出される。かかるエア圧Pgは、上記油圧シリンダ
248に過大な荷重が作用した場合にピストンがエア室
256側へ後退してダイハイト調整機構240とインナ
スライド164とが接近することを許容し、プレス機械
150や金型等の損傷を防止するように、プレス機械1
50のプレス能力に応じて調圧される。なお、上記油圧
シリンダ248,シリンダ252,エアタンク258等
は、4本のインナプランジャ168とインナスライド1
64との連結部にそれぞれ配設されており、それぞれエ
ア圧Pgが調圧される。
【0065】また、インナスライド164は、プレス機
械150の機枠196に配設された4本のインナバラン
サ用エアシリンダ266に連結されている。エアシリン
ダ266の圧力室はエアタンク268に連通させられて
いるとともに、そのエアタンク268は電磁式のON,
OFF給排気バルブ270を介して前記圧力エア源26
2に接続されており、ON,OFF給排気バルブ270
が切換制御されることにより、圧力室内やエアタンク2
68内のエア圧Pfが調整されるようになっている。こ
のエア圧Pfはエア圧センサ272によって検出される
とともに、インナスライド164およびポンチ型162
の重量と釣り合うように調圧される。なお、4本のエア
シリンダ266の圧力室は共通のエアタンク268に接
続されている。
【0066】前記コントロールボックス202は、図2
1および図22に示されているように、4個の車輪28
0を有するとともに把手282を把持して自在に移動で
きる台車284に配設されており、複数のプレス機械1
50に対して必要に応じて選択的に使用される。このコ
ントロールボックス202には、前記接続具204a〜
204d,206a〜206d,228,230の他、
前記ON,OFF給排気バルブ214a〜214d,2
38に接続された接続具286を備えており、その接続
具286は耐圧連結ホース288(図18参照)を介し
て前記圧力エア源262に接続されるようになってい
る。また、前記エア圧センサ212a〜212d,23
6によって検出したエア圧Pe,Pdをそれぞれアナロ
グ表示する5つの表示メータ290や、それ等のエア圧
Pe,Pdから算出される4箇所のしわ押え荷重Fsi,
バランサ荷重等をそれぞれデジタル表示する表示盤29
2などを備えているとともに、そのしわ押え荷重Fsiや
バランサ荷重をマニュアル操作で調整する調整スイッチ
293等も設けられている。上記耐圧連結ホース288
や前記耐圧連結ホース208a〜208d,210a〜
210d,232,234は、収納ボックス294内に
収納できるようになっている。
【0067】コントロールボックス202はまた、図1
8から明らかなようにコントローラ296を備えてお
り、前記エア圧センサ212a〜212d,236から
出力されるエア圧Pe,Pdを表す信号は、それぞれコ
ントローラ296に供給される。コントローラ296
は、CPU,RAM,ROM,入出力インタフェース回
路等を有するマイクロコンピュータにて構成されてお
り、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記
憶されたプログラムに従って信号処理を行い、前記O
N,OFF給排気バルブ214a〜214d,238を
切換制御する。このコントローラ296はプラグ298
によって工場内のコンセントに接続されるようになって
いるとともに、コネクタ300を介してプレス機械15
0専用の専用コントローラ302に接続され、その専用
コントローラ302との間で必要な情報を授受するよう
になっている。
【0068】上記専用コントローラ302は、CPU,
RAM,ROM,入出力インタフェース回路,A/Dコ
ンバータ等を有するパソコンなどにて構成されており、
RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶さ
れたプログラムに従って信号処理を行う。前記エア圧セ
ンサ264,272,ロータリエンコーダ176,24
4,歪ゲージ178,246から出力されるエア圧P
g,Pf,相対距離ha,hb,荷重Fai,Fbiを表す
信号は、それぞれこの専用コントローラ302に供給さ
れるとともに、前記ON,OFF給排気バルブ260,
270,モータ174,242の作動状態は専用コント
ローラ302によって制御される。図18では、モータ
174,242,歪ゲージ178,246,ON,OF
F給排気バルブ260,エア圧センサ264がそれぞれ
一つずつ示されているだけであるが、プレス機械150
が備えている数、本実施例では4つずつについてそれぞ
れ同様な処理が行われる。
【0069】専用コントローラ302には、予めキー入
力等によってプレス機械150固有のマシン情報が記憶
されているとともに、送受信機304から使用する金型
固有の金型情報が入力されるようになっている。すなわ
ち、前記ダイス型152には、その金型固有の金型情報
を記憶するとともに送信機能および電池を内蔵したID
カード306(図15参照)が取り付けられており、送
受信機304から送信されたデータ取込み信号を受信す
ることにより、IDカード306からは金型情報が送信
され、その金型情報が送受信機304を介して専用コン
トローラ302に取り込まれるのである。
【0070】上記マシン情報および金型情報は、適切な
プレス加工を行うことができる前記エア圧Pd,Pe,
Pf,相対距離ha,hbを決定するために必要な情報
で、例えば以下のようなものである。なお、金型情報に
は、金型の種類すなわち車種や品番、使用プレス機械、
工程等の情報も含まれている。 (マシン情報) ・シリンダ188のピストンの追い込み寸法Y ・油圧シリンダ180の受圧面積Ax ・シリンダ184の油室186の受圧面積Ay ・シリンダ184のエア室188の受圧面積Az ・エアタンク190の容量Ve ・ブランクホルダプレート158を含むアウタスライド
160の重量Wos ・インナスライド164の重量Wis ・エアシリンダ216の受圧面積(4本の合計)Ad ・エアシリンダ266の受圧面積(4本の合計)Af ・ha−Fsi仮特性(Fsi=c・ha+d) ・hb−Fpi仮特性(Fpi=e・hb) (金型情報) ・しわ押えリング156の重量Wr ・ポンチ型162の重量Wq ・プレス荷重Fpoi ・しわ押え荷重Fsoi −プレス回数特性 ・減算値α−停止時間特性
【0071】ここで、上記追い込み寸法Y,受圧面積A
x,Ay,Az,容量Veは、アウタスライド160を
4本のアウタプランジャ166に連結する4箇所の連結
部についてそれぞれ独立に定められる。追い込み寸法Y
は、シリンダ184のピストンのエア室188側への移
動ストロークであり、このようにピストンが追い込まれ
てエア圧Peに基づくしわ押えが確実に行われるよう
に、予め実験等によって求められる。受圧面積Ax,A
y,Azは、油圧シリンダ180,シリンダ184の作
動特性に基づいて摺動抵抗やエア漏れ等を含んだ実質的
な受圧面積が定められ、容量Veはエア室188の容積
を含むものでピストンの移動ストロークに対するエア圧
Peの変化などから求められる。
【0072】ブランクホルダプレート158を含むアウ
タスライド160の重量Wosは摺動抵抗を差し引いた値
であり、例えばプレス機械150を作動させてアウタス
ライド160の下降時における荷重Faiを前記歪ゲージ
178によって検出するとともに、前記エアシリンダ2
16のエア圧Pdを変更することにより、4個の歪ゲー
ジ178の合計荷重Fa−エア圧Pd特性を求め、その
合計荷重Fa−エア圧Pd特性から前記実施例における
スライドプレート20の重量Wsを求める場合と同様に
して求められる。摺動抵抗分を別個にマシン情報として
設定することもできる。インナスライド164の重量W
isについても同様に合計荷重Fb−エア圧Pf特性から
求められる。また、エアシリンダ216の受圧面積Ad
は4本のエアシリンダ216の合計で、個々のエアシリ
ンダ216のエア漏れを加味したものであり、前記合計
荷重Fa−エア圧Pd特性の傾きは、この受圧面積Ad
に相当する。エアシリンダ266の受圧面積Afも4本
のエアシリンダ266の合計で、個々のエアシリンダ2
66のエア漏れを加味したものであり、前記合計荷重F
b−エア圧Pf特性の傾きは、この受圧面積Afに相当
する。
【0073】ha−Fsi仮特性(i=1,2,3,4)
は、アウタプランジャ166が下降端に達した時のしわ
押え荷重Fsiと相対距離haとの特性(Fsi=c・ha
+d)であるが、これは、使用する金型の剛性によって
も異なるため、通常の金型よりも剛性が高い部材を介在
させて、相対距離haを種々変更しつつ歪ゲージ178
によりアウタプランジャ166が下降端に達した時のし
わ押え荷重Fsiを測定したものであり、プレス機械15
0の剛性を反映している。このha−Fsi仮特性の測定
に際しては、アウタスライド160およびブランクホル
ダプレート158とエアシリンダ216による持ち上げ
力とが釣り合う状態でアウタスライド160がアウタプ
ランジャ166によって下降させられるようにエア圧P
dを調整して行われるとともに、エア圧Peによってし
わ押え荷重Fsiは変化するため、図23に示すようにエ
ア圧Peをパラメータとして設定される。また、かかる
ha−Fsi仮特性は、しわ押え荷重Fsiが0の場合の相
対距離haの最大値ha0を基準として定められるとと
もに、4箇所のダイハイト調整機構172についてそれ
ぞれ設定され、全体のしわ押え荷重Fsは各しわ押え荷
重Fsiの合計になる。なお、前記荷重測定装置100を
用いてこのha−Fsi仮特性を測定することも可能であ
り、例えば図25に示すように荷重測定台102の支柱
106上にスペーサブロック120を載せて、歪ゲージ
110により各しわ押え荷重Fsiを測定するのである。
【0074】hb−Fpi仮特性(i=1,2,3,4)
は、インナプランジャ168が下降端に達した時のプレ
ス荷重Fpiと相対距離hbとの特性(Fpi=e・hb)
で、前記実施例におけるh−Fpi仮特性(Fpi=a・
h)と同様にして設定される。具体的には、通常の金型
よりも剛性が高い部材を介在させて、相対距離hbを変
更しつつ歪ゲージ246によりインナプランジャ168
が下降端に達した時のプレス荷重Fpiを測定するのであ
り、プレス機械150の剛性を反映している。このhb
−Fpi仮特性の測定に際しても、インナスライド164
とエアシリンダ268による持ち上げ力とが釣り合う状
態でインナスライド164がインナプランジャ168に
よって下降させられるようにエア圧Pfを調整して行わ
れる。また、このhb−Fpi仮特性は4箇所のダイハイ
ト調整機構240についてそれぞれ定められ、全体のプ
レス荷重Fpは個々のプレス荷重Fpiの合計になる。な
お、図25に示されているように、前記荷重測定装置1
00を用いて、各歪ゲージ112の出力からプレス荷重
Fpiを測定することもできる。
【0075】前記金型情報におけるしわ押えリング15
6の重量Wr,ポンチ型162の重量Wqは、それ等の
しわ押えリング156,ポンチ型162を製作した後に
測定した実測値である。プレス荷重Fpoi (i=1,
2,3,4)は、ポンチ型162およびダイス型152
を試験用のトライプレスに取り付けて実際にプレス加工
を行い、適正なプレス成形品が得られる荷重条件をトラ
イアンドエラーで求めたもので、金型の重量やトライプ
レス各部の摺動抵抗等による影響を排除したものであ
り、例えば図15のプレス機械150と同様に構成され
たトライプレスを用いた場合には、インナスライド16
4およびポンチ型162の重量とエアシリンダ266に
よる持ち上げ力とが釣り合う状態でインナスライド16
4がインナプランジャ168によって下降させられるよ
うにエア圧Pfを調整し、その状態でプレス加工を行っ
た際に各歪ゲージ246により検出される荷重Fbiに基
づいてプレス荷重Fpoi が求められる。このプレス荷重
Fpoi は、プランジャ168に連結された4箇所の各々
の荷重で、全体のプレス荷重Fpoは4箇所のプレス荷重
Fpoi の合計である。
【0076】しわ押え荷重Fsoi −プレス回数特性(i
=1,2,3,4)は、上記プレス荷重Fpoi と同様
に、金型の重量やトライプレス各部の摺動抵抗等による
影響を受けないようにして、シワや割れが無い適正なプ
レス成形品が得られるしわ押え荷重Fsoi を、そのプレ
ス回数との関係で求めたものである。これは、前記第1
実施例と同様に、しわ押え部分における通過抵抗μによ
る発熱に起因して金型温度が上昇し、潤滑条件等が変化
して通過抵抗μが増加することにより張力Teが上昇す
ることを考慮したもので、多量生産する場合と同じ潤滑
条件のプレス素材に連続してプレス加工を行うことによ
り、その温度変化や割れの発生状況等に基づいて求めら
れる。表2はその一例で、前記表1と同様にプレス回数
に対応する荷重ナンバーN毎にしわ押え荷重Fsoi が定
められているが、この実施例ではダイハイト調整機構1
72やシリンダ184等が設けられた4箇所のしわ押え
荷重調整部について、それぞれ前記各歪みゲージ178
の測定荷重Faiに基づいて別個にしわ押え荷重Fsoi が
設定されている。
【0077】
【表2】
【0078】また、減算値α−停止時間特性は、プレス
機械の停止に伴う金型温度の低下によって潤滑条件等が
変化し、通過抵抗μが小さくなっても、プレス再開時に
適正なプレス加工が行われるように、プレス機械の停止
時間に応じて前記各しわ押え荷重Fsoi を大きくするよ
うに上記荷重ナンバーNの減算値αを定めたものであ
る。この減算値α−停止時間特性も、前記第1実施例と
同様に予め実験的に求められ、前記図11と同様に設定
される。なお、4箇所のしわ押え荷重調整部毎に異なる
減算値α−停止時間特性を設定することもできる。
【0079】図18に戻って、専用コントローラ302
にはまた、リミットスイッチ276,起動スイッチ27
8が接続されている。リミットスイッチ276は、前記
プレス機械150のアウタプランジャ166が下降端に
達した時にONとされるもので、プレス加工が1回行わ
れる毎にプレス信号SPを専用コントローラ302に出
力する。また、起動スイッチ278は、プレス加工を開
始,停止する際に作業者によってON−OFF操作され
るもので、そのON状態を表す起動信号SSを専用コン
トローラ302に出力する。
【0080】前記コントローラ296は、ROMに予め
定められたプログラムに従って信号処理を行うことによ
り、図19に示されている機能を実行するようになって
いる。かかる図19において、マシン情報メモリ310
は、前記専用コントローラ302に予め記憶されたマシ
ン情報を読み込んで記憶しておくもので、金型情報メモ
リ312は、プレス機械150に金型が取り付けられて
前記送受信機304によりIDカード306から読み込
んだ金型情報を記憶する。また、エア圧Pdx算出ブロッ
ク314は、上記マシン情報メモリ310に記憶された
マシン情報および金型情報メモリ312に記憶された金
型情報に基づいて、アウタスライド160,ブランクホ
ルダプレート158,およびしわ押えリング156と釣
り合う力でそれ等を持ち上げるエア圧Pdxを次式(1
0)に従って算出する。エア圧Pd調整ブロック316
は、エア圧センサ236によって検出されるエアタンク
218内のエア圧Pdが算出されたエア圧Pdxとなるよ
うにON,OFF給排気バルブ238を切換制御する。
これにより、アウタスライド160,ブランクホルダプ
レート158,およびしわ押えリング156の重量に影
響されることなく、金型情報として設定された各しわ押
え荷重Fsoi でプレス加工を行うことができるようにな
る。エアタンク218の容量は充分に大きく、アウタス
ライド160の下降に伴う4本のエアシリンダ216の
容積変化に起因するエア圧Pdの変動は殆ど無視できる
程度であるが、この容積変化を考慮してエア圧Pdxを算
出することもできる。
【0081】
【数6】 Pdx=(Wr+Wos)/Ad ・・・(10)
【0082】エア圧Pex算出ブロック318aは、前記
マシン情報および金型情報に基づいて、次式(11)の
関係からエア圧Pexを算出する。かかる(11)式で用
いるしわ押え荷重Fsoi は、金型情報として設定された
前記表2のしわ押え荷重Fsoi −プレス回数特性におけ
る荷重ナンバーN=1の4つのしわ押え荷重Fsoi の中
から、エア圧Pex算出ブロック318aに対応するもの
が読み込まれる。しわ押え荷重Fsoi −プレス回数特性
に設定されている4つのしわ押え荷重Fsoi は、4つの
エア圧Pex算出ブロック318a〜318dに対応し
て、言い換えれば4箇所のしわ押え荷重調整部に対応し
て設定されている。エア圧Pe調整ブロック320a
は、エア圧センサ212aによって検出されるエアタン
ク190内のエア圧Peが算出されたエア圧Pexとなる
ようにON,OFF給排気バルブ214aを切換制御す
る。上記エア圧Pexは、他の3箇所のエアタンク190
についてもそれぞれマシン情報および金型情報に基づい
て算出され、エア圧センサ212b〜212dの信号を
取り込みつつON,OFF給排気バルブ214b〜21
4dを切換制御することにより、4箇所のエア圧Peが
それぞれ調圧される。コントローラ296は、そのため
のエア圧Pex算出ブロック318b〜318dおよびエ
ア圧調整ブロック320b〜320dを備えている。そ
して、このように4箇所のエアタンク190内のエア圧
Peがそれぞれ制御されることにより、各しわ押え荷重
調整部においてそれぞれ表2に示されているしわ押え荷
重Fsoi でしわ押えが行われ得るようになる。上記エア
圧Pex算出ブロック318a〜318dは、エア圧Pe
の初期設定に際しては、しわ押え荷重Fsoi −プレス回
数特性から荷重ナンバーN=1のしわ押え荷重Fsoi を
読み込んでエア圧Pexを演算するように予め定められて
いる。なお、エア圧Pex算出ブロック318c,318
dおよびエア圧調整ブロック320c,320dは図示
を省略してある。また、(11)式のPtは大気圧であ
る。
【0083】
【数7】 Fsoi =(Ax・Az/Ay){(Pex+Pt)〔Ve/(Ve −Az・Y)〕−Pt} ・・・(11)
【0084】一方、前記専用コントローラ302は、R
OMに予め定められたプログラムに従って信号処理を行
うことにより、図20に示されている機能を実行するよ
うになっている。かかる図20において、マシン情報メ
モリ322は、予めキー入力等により入力されたマシン
情報を記憶しておくもので、金型情報メモリ324は、
プレス機械150に金型が取り付けられて前記送受信機
304によりIDカード306から読み込んだ金型情報
を記憶する。また、エア圧Pfx算出ブロック326は、
これ等のマシン情報および金型情報に基づいて、インナ
スライド164およびポンチ型162と釣り合う力でそ
れ等を持ち上げるエア圧Pfxを次式(12)に従って算
出する。エア圧Pf調整ブロック328は、エア圧セン
サ272によって検出されるエアタンク268内のエア
圧Pfが算出されたエア圧PfxとなるようにON,OF
F給排気バルブ270を切換制御する。これにより、イ
ンナスライド164およびポンチ型162の重量に影響
されることなく、金型情報として設定された各プレス荷
重Fpoi でプレス加工を行うことができるようになる。
エアタンク268の容量は充分に大きく、インナスライ
ド164の下降に伴う4本のエアシリンダ266の容積
変化に起因するエア圧Pfの変動は殆ど無視できる程度
であるが、この容積変化を考慮してエア圧Pfxを算出す
ることもできる。
【0085】
【数8】 Pfx=(Wq+Wis)/Af ・・・(12)
【0086】相対距離ha調整ブロック330は、前記
マシン情報および金型情報に基づいて、金型情報として
設定された表2の各しわ押え荷重Fsoi でプレス加工が
行われるように、4箇所のダイハイト調整機構172の
相対距離haをそれぞれ独立に調整するもので、先ず、
歪ゲージ178から供給される荷重Faiに基づいてしわ
押え荷重Fsiが0の場合の相対距離haの最大値である
基準値ha0 を決定するとともに、マシン情報として設
定された図23に示すha−Fsi仮特性(Fsi=c・h
a+d)の中から、前記エア圧Pex算出ブロック318
a〜318dで求められたエア圧Pexに対応するものを
選択する。そして、その選択したha−Fsi仮特性に基
づいて、図24に示すようにしわ押え荷重Fsoi が得ら
れる相対距離ha1 を求めるとともに、上記基準値ha
0 を基準としてサーボモータ174により相対距離ha
をha1 に調整し、その状態でテストプレスが行われる
際に歪ゲージ178から供給される信号に基づいてしわ
押え荷重Fs1 を測定する。予め設定されたha−Fsi
仮特性は、通常の金型よりも剛性が高い場合を基準とし
て設定されているため、一般にしわ押え荷重Fs1 はし
わ押え荷重Fsoi より小さく、その差に基づいてha−
Fsi本特性(Fsi=c・ha+f)を求めるとともに、
そのha−Fsi本特性からしわ押え荷重Fsoi が得られ
る相対距離haxを決定し、サーボモータ174により相
対距離haがhaxとなるように制御する。かかる相対距
離haの調整に際して用いられるしわ押え荷重Fsoi
は、前記エア圧Pex算出ブロック318a〜318dと
同様に表2の荷重ナンバーN=1のデータが読み込ま
れ、図示は省略するが、4箇所のダイハイト調整機構1
72についてそれぞれ上記と同様にして相対距離haが
調整される。これにより、プレス機械150毎の剛性の
相違や1台のプレス機械150における各部の剛性の相
違等に拘らず、4箇所のしわ押え荷重調整部においてそ
れぞれ表2の荷重ナンバーN=1に示されている各しわ
押え荷重Fsoi でしわ押えが行われる。
【0087】また、相対距離hb調整ブロック332
は、前記マシン情報および金型情報に基づいて、金型情
報として設定された各プレス荷重Fpoi でプレス加工が
行われるように、4箇所のダイハイト調整機構240の
相対距離hbをそれぞれ独立に調整するもので、前記実
施例における相対距離h調整ブロック146と全く同じ
機能を有する。
【0088】専用コントローラ302はまた、以上の各
制御とは別に、前記歪みゲージ246によって検出され
る4箇所の荷重Fbiがそれぞれ予め定められたオーバロ
ード防止荷重Foli (i=1,2,3,4)を超えない
ように、前記実施例におけるエア圧Pcの制御と同様に
エア圧Pgを制御する。このエア圧Pgについては、使
用する金型とは無関係に設定できるため、手動操作等に
より予め調整しておくようにしても差支えない。
【0089】このように、かかる本実施例のプレス機械
150においても、予めマシン情報メモリ322に記憶
されたプレス機械150固有のマシン情報および送受信
機304を介してIDカード306から読み込んだ金型
固有の金型情報に基づいて、個々のプレス機械の剛性や
各部の摺動抵抗等の相違に拘らず、トライプレスによっ
て求められた適切なプレス加工が行われるプレス条件、
すなわちしわ押え荷重Fsoi やプレス荷重Fpoi が再現
されるように、プレス加工条件であるエア圧Pdx,Pe
x,Pfx,相対距離hax,hbxがそれぞれ求められると
ともに、それ等の値に従ってエア圧Pd,Pe,Pf,
相対距離ha,hbがそれぞれ自動的に初期設定される
ため、トライアンドエラーによる面倒な調整作業が解消
して作業者の負担が大幅に軽減されるとともに、優れた
品質のプレス成形品が安定して得られるようになる。
【0090】一方、本実施例では上記エア圧Pd,Pe
を自動調整するために必要なエア圧センサ212a〜2
12d,236やON,OFF給排気バルブ214a〜
214d,238がコントロールボックス202に配設
され、自由に移動させて各プレス機械150に接続でき
るようになっているため、それ等のエア圧センサやO
N,OFF給排気バルブを備えていないプレス機械に対
しても、容易に同様の制御を行うことができる。また、
例えばエア圧Pd,Peの自動調圧制御によるプレス品
質の安定化効果等を説明するために、このコントロール
ボックス202を各地の工場へ持って行ってデモンスト
レーションを行う場合や、必要なプレス機械のみを稼働
させてプレス作業を行うプレス加工ライン等において好
適に用いられる。更に、4箇所のしわ押え荷重Fsiやエ
アシリンダ216によるバランサ荷重等をマニュアル操
作で調整できるとともに、それ等の荷重を発生させるエ
ア圧Pe,Pdが表示メータ290に表示されるため、
プレス機械の異常診断等を行う場合にも好適に利用でき
る。
【0091】なお、上記エア圧Pd,Pe,Pf,相対
距離ha,hbは、必ずしも厳密にエア圧Pdx,Pex,
Pfx,相対距離hax,hbxと一致するように制御する必
要はなく、要求されるプレス品質を満たすように予め定
められた所定の許容範囲内に入るように制御すれば良い
ことは前記実施例と同様である。
【0092】一方、かかるエア圧Pd,Pe,Pf,相
対距離ha,hbが、前記金型情報およびマシン情報に
基づいて自動的に初期設定された後、実際にプレス機械
150でプレス成形品を多量生産する場合には、そのプ
レス回数や停止時間に応じて前記エア圧Peが変更され
る。すなわち、前記コントローラ296は荷重ナンバー
N変更ブロック340を備えており、リミットスイッチ
276,起動スイッチ278から専用コントローラ30
2を介して供給されるプレス信号SPおよび起動信号S
Sに基づいてプレス回数や停止時間を求め、エア圧Pex
算出ブロック318a〜318dにおいて前記表2から
しわ押え荷重Fsoi を読み込む際の荷重ナンバーNを変
更する。エア圧Pex算出ブロック318a〜318dで
は、このように変更された荷重ナンバーNに応じてしわ
押え荷重Fsoi を読み込み、エア圧Pexを算出する一
方、エア圧Pe調整ブロック320a〜320dではそ
のエア圧Pexに応じてエア圧Peを調圧する。これによ
り、4箇所のしわ押え荷重調整部における各しわ押え荷
重Fsiは、それぞれ図24において矢印Qで示されてい
るように上下させられ、荷重ナンバーN変更ブロック3
40で設定された荷重ナンバーNにおけるしわ押え荷重
Fsoi とされる。なお、上記荷重ナンバーN変更ブロッ
ク340の具体的内容は前記第1実施例と同じで、図6
のフローチャートに従って信号処理を行う。
【0093】したがって、本実施例においても、プレス
回数に応じて表2のしわ押え荷重Fsoi −プレス回数特
性に従ってしわ押え荷重Fsoi が小さくされ、それに対
応してエア圧Peが低下させられるとともに、停止時間
に応じて図11の減算値α−停止時間特性に従ってしわ
押え荷重Fsoi が大きくされ、それに対応してエア圧P
eが上昇させられるため、金型の温度変化に伴う通過抵
抗μの変動に拘らず、常にシワや割れの無い適正なプレ
ス成形品が製造される。また、プレス回数に応じてしわ
押え荷重Fsoi すなわちエア圧Peが小さくされること
から、過大な張力Teに起因する金型の早期摩耗が防止
されるとともに、発熱量Qsが少なくなって放熱量と釣
り合う金型温度が低くなるため、プレス加工全般におい
て熱による影響が軽減される。
【0094】本実施例は第1発明および第2発明の一実
施例を為すもので、荷重ナンバーN変更ブロック340
およびエア圧Pex算出ブロック318a〜318dがし
わ押え荷重制御手段に相当し、エア圧Pe調整ブロック
320a〜320dおよびON,OFF給排気バルブ2
14a〜214d,エア圧センサ212a〜212dが
しわ押え荷重調整手段に相当する。また、前記図6のス
テップS7およびS8を実行する部分およびリミットス
イッチ276がプレス回数検出手段を構成しており、ス
テップS6においてリセットされるタイマTI、および
プレス機械150の停止中はそのステップS6の実行を
阻止するステップS1,S2が計時手段に相当する。
【0095】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0096】例えば、前記第1実施例,第3実施例では
プレス回数が一定数Coを超える毎にしわ押え荷重F
s,Fsiが変更されるようになっていたが、温度変化が
比較的大きいプレス加工の開始当初は比較的少ないプレ
ス回数でしわ押え荷重を変更するなど、しわ押え荷重F
s,Fsiの変更態様は適宜定められる。
【0097】また、前記第1実施例,第3実施例ではプ
ランジャ22,166が下降端に達した時にONとなる
リミットスイッチ124,276を用いてプレス回数を
検出するようになっていたが、プレス装置10,150
のクランク軸の回転角度からプレス回数を検出するな
ど、他の種々のプレス回数検出手段を採用できる。
【0098】また、前記第2実施例ではプレス成形品3
54の上面の温度を測定するようになっていたが、プレ
ス成形品354の下面の温度を測定するようにしても良
いし、ダイス型18やしわ押えリング30のしわ押え面
の温度を測定するようにしても良いなど、温度測定部位
はプレス機械の構造や金型のメッキ条件等を考慮して適
宜定められる。
【0099】また、前記第2実施例では放射温度計35
0がプレス機械10の機枠78に取り付けられていた
が、ボルスタ14やスライドプレート20、或いはポン
チ型12やダイス型18等に配設することも可能であ
る。
【0100】また、前記第2実施例はシングルアクショ
ン型のプレス機械10に第3発明が適用された場合であ
ったが、第3実施例のようなダブルアクション型のプレ
ス機械150にも第3発明を適用できることは勿論であ
る。その場合には、しわ押え荷重を調整できる4箇所に
ついてそれぞれ温度測定を行い、各部の温度に応じてそ
れぞれしわ押え荷重を変更するようにすれば良い。
【0101】また、前記実施例では金型情報がIDカー
ド96,306に記憶され、無線でコントローラ90,
専用コントローラ302に読み込まれるようになってい
たが、バーコードや磁気テープ,フロッピーディスク等
に金型情報を記録しておいて、その内容をコントローラ
90,302に接続された読取り装置等によって読み取
るようにしても良い。キーボード等により手作業で金型
情報を入力することもできる。
【0102】また、前記実施例ではエア圧Pa,Pe等
の初期値が自動的に設定されるようになっていたが、適
正なプレス成形品が得られるようにトライアンドエラー
でエア圧Pa,Pe等の初期値を設定する場合でも、本
発明は同様に適用され得る。すなわち、プレス回数や温
度変化に応じてしわ押え荷重の変更量ΔFsを設定して
おき、例えば第1実施例の場合には次式(13)に従っ
て変更エア圧ΔPaを算出するとともに、その変更エア
圧ΔPaだけエア圧Paを変化させれば良いのであり、
しわ押え荷重Fs,Fsiの初期設定値は必ずしも判って
いる必要はない。
【0103】
【数9】 ΔPa=ΔFs/Aa ・・・(13)
【0104】また、前記第3実施例ではプレス回数や停
止時間に応じてしわ押え荷重Fsiを変更するためにエア
圧Peを調整していたが、図24のFsi−ha本特性
(Fsi=c・ha+f)に基づいてダイハイト調整機構
172の相対距離haを調整するようにしても良い。
【0105】また、前記第3実施例ではエア圧Pd,P
eに関するエア圧センサ236,212a〜212dお
よびON,OFF給排気バルブ238,214a〜21
4dのみがプレス機械150と別体に構成されたコント
ロールボックス202内に配設されているが、エア圧P
fに関するエア圧センサ272およびON,OFF給排
気バルブ270等についても、コントロールボックス2
02内に配設することができる。なお、上記エア圧セン
サ236,212a〜212dおよびON,OFF給排
気バルブ238,214a〜214dをプレス機械15
0に直接配設しても良いことは勿論、第1実施例,第2
実施例のエア圧センサ50,86やON,OFF給排気
バルブ46,84を、プレス機械10とは別体に構成さ
れたコントロールボックス等に配設することもできる。
【0106】また、前記実施例ではバランサ用の4本ず
つのエアシリンダ80,216,266がそれぞれ共通
のエアタンク82,218,268に接続されていた
が、それ等がそれぞれ独立のエアタンクを備えていてエ
ア圧が独立に調整されるようになっていても良いなど、
プレス機械10,150の構成は適宜変更され得る。
【0107】また、前記実施例で説明した各演算式
(6)〜(12)はあくまでも一例であり、他の近似式
等を用いたりデータマップ等を利用したりしてエア圧P
a等が求められるようになっていても良い。
【0108】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明のしわ押え荷重自動変更装置によってし
わ押え荷重が変更されるシングルアクション型プレス機
械の一例を示す構成図である。
【図3】図2のプレス機械のバランサ用エアシリンダの
近傍部分を示す構成図である。
【図4】図2のプレス機械の制御系統を説明するブロッ
ク線図である。
【図5】図4のコントローラの機能を説明するブロック
線図である。
【図6】図5における荷重ナンバーN変更ブロックの具
体的内容を説明するフローチャートである。
【図7】図2のプレス機械のマシン情報を求めるための
荷重測定の一態様を説明する図である。
【図8】図7の荷重測定によって得られる荷重波形の一
例を示す図である。
【図9】図7の荷重測定によって得られるしわ押え荷重
Fsiとエア圧Paとの関係を示す図である。
【図10】図2のプレス機械のプレス荷重Fpiと相対距
離hとの関係を示す図である。
【図11】図2のプレス機械において金型情報として入
力される減算値α−停止時間特性の一例を示す図であ
る。
【図12】本発明のしわ押え荷重自動変更装置によって
しわ押え荷重が変更されるシングルアクション型プレス
機械の別の例を示す構成図である。
【図13】図12のプレス機械において金型情報として
入力されるしわ押え荷重Fso−温度θ特性の一例を示す
図である。
【図14】図12のプレス機械におけるコントローラの
機能を説明するブロック線図である。
【図15】本発明のしわ押え荷重自動変更装置によって
しわ押え荷重が変更されるダブルアクション型プレス機
械の一例を示す構成図である。
【図16】図15のプレス機械のアウタ側バランサ用エ
アシリンダの近傍部分を示す構成図である。
【図17】図15のプレス機械のインナ側バランサ用エ
アシリンダの近傍部分を示す構成図である。
【図18】図15のプレス機械の制御系統を説明するブ
ロック線図である。
【図19】図18におけるコントローラの機能を説明す
るブロック線図である。
【図20】図18における専用コントローラの機能を説
明するブロック線図である。
【図21】図18のコントロールボックスを示す正面図
である。
【図22】図21のコントロールボックスの左側面図で
ある。
【図23】図15のプレス機械のしわ押え荷重Fsiと相
対距離haとの関係を示す図である。
【図24】図23の荷重特性に基づく相対距離haxの求
め方を説明する図である。
【図25】図15のプレス機械のマシン情報を求めるた
めの荷重測定の一態様を説明する図である。
【符号の説明】
10:プレス機械 46:ON,OFF給排気バルブ(しわ押え荷重調整手
段) 50:エア圧センサ(しわ押え荷重調整手段) 90:コントローラ 124:リミットスイッチ(プレス回数検出手段) 134:エア圧Pax算出ブロック(しわ押え荷重制御手
段) 136:エア圧Pa調整ブロック(しわ押え荷重調整手
段) 148:荷重ナンバーN変更ブロック(しわ押え荷重制
御手段) 150:プレス機械 212a〜212d:エア圧センサ(しわ押え荷重調整
手段) 214a〜214d:ON,OFF給排気バルブ(しわ
押え荷重調整手段) 276:リミットスイッチ(プレス回数検出手段) 296:コントローラ 318a,318b:エア圧Pex算出ブロック(しわ押
え荷重制御手段) 320a,320b:エア圧Pe調整ブロック(しわ押
え荷重調整手段) 340:荷重ナンバーN変更ブロック(しわ押え荷重制
御手段) 350:放射温度計(温度検出手段) 356:しわ押え荷重Fso設定ブロック(しわ押え荷重
制御手段) 358:エア圧Pax算出ブロック(しわ押え荷重制御手
段) ステップS1,S2,S6:計時手段 ステップS7,S8:プレス回数検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】しわ押えを行いつつ絞り加工を行うプレス
    機械において、前記しわ押えを行う際のしわ押え荷重を
    自動的に変更する装置であって、 前記しわ押え荷重を調整するしわ押え荷重調整手段と、 前記プレス機械によってプレス加工が連続して行われた
    プレス回数を計数するプレス回数検出手段と、 該プレス回数検出手段によって計数されたプレス回数が
    多くなる程前記しわ押え荷重が小さくなるように前記し
    わ押え荷重調整手段を制御するしわ押え荷重制御手段と
    を有することを特徴とするプレス機械のしわ押え荷重自
    動変更装置。
  2. 【請求項2】しわ押えを行いつつ絞り加工を行うプレス
    機械において、前記しわ押えを行う際のしわ押え荷重を
    自動的に変更する装置であって、 前記しわ押え荷重を調整するしわ押え荷重調整手段と、 前記プレス機械によってプレス加工が連続して行われた
    プレス回数を計数するプレス回数検出手段と、 前記プレス機械の停止時間を測定する計時手段と、 前記プレス回数検出手段によって計数されたプレス回数
    が多くなる程前記しわ押え荷重が小さくなり、前記計時
    手段によって測定された停止時間が長い程該しわ押え荷
    重が大きくなるように、前記しわ押え荷重調整手段を制
    御するしわ押え荷重制御手段とを有することを特徴とす
    るプレス機械のしわ押え荷重自動変更装置。
  3. 【請求項3】しわ押えを行いつつ絞り加工を行うプレス
    機械において、前記しわ押えを行う際のしわ押え荷重を
    自動的に変更する装置であって、 前記しわ押え荷重を調整するしわ押え荷重調整手段と、 前記しわ押えが行われるしわ押え部分の温度を測定する
    温度検出手段と、 該温度検出手段によって測定された前記しわ押え部分の
    温度が高い程前記しわ押え荷重が小さくなるように前記
    しわ押え荷重調整手段を制御するしわ押え荷重制御手段
    とを有することを特徴とするプレス機械のしわ押え荷重
    自動変更装置。
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