JPH05290626A - 高周波誘電体用焼結体の製造方法 - Google Patents
高周波誘電体用焼結体の製造方法Info
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- JPH05290626A JPH05290626A JP4087357A JP8735792A JPH05290626A JP H05290626 A JPH05290626 A JP H05290626A JP 4087357 A JP4087357 A JP 4087357A JP 8735792 A JP8735792 A JP 8735792A JP H05290626 A JPH05290626 A JP H05290626A
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- JP
- Japan
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- powder
- sintered body
- mgta
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- bmt
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 BMT焼結体などの高周波誘電体用焼結体
を、本来の優れた特性を犠牲にせずに、緻密な状態で、
しかも、簡単かつ安価に製造することのできる方法を提
供する。 【構成】 Ba3 MgTa2 O9 あるいはBa3 ZnT
a2 O9 であらわされる仮焼物を焼成して焼結させるよ
うにする高周波誘電体用焼結体の製造方法において、前
記仮焼物にMgTa2 O6 、BaMgO2 、あるいは、
BaZnO2 を添加して焼成するようにすることを特徴
とする高周波誘電体用焼結体の製造方法。
を、本来の優れた特性を犠牲にせずに、緻密な状態で、
しかも、簡単かつ安価に製造することのできる方法を提
供する。 【構成】 Ba3 MgTa2 O9 あるいはBa3 ZnT
a2 O9 であらわされる仮焼物を焼成して焼結させるよ
うにする高周波誘電体用焼結体の製造方法において、前
記仮焼物にMgTa2 O6 、BaMgO2 、あるいは、
BaZnO2 を添加して焼成するようにすることを特徴
とする高周波誘電体用焼結体の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高周波誘電体共振器
などに使われる高周波誘電体用焼結体の製造方法に関す
る。
などに使われる高周波誘電体用焼結体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】1GHz以上のマイクロ波領域において高
い誘電率と高いQ値を有する誘電体材料は高周波誘電体
と呼ばれており、この高周波誘電体の性能向上に関する
研究が活発に行われている。その結果、特性の優れた高
周波誘電体が見いだされている。
い誘電率と高いQ値を有する誘電体材料は高周波誘電体
と呼ばれており、この高周波誘電体の性能向上に関する
研究が活発に行われている。その結果、特性の優れた高
周波誘電体が見いだされている。
【0003】中でも、A3 BC2 O9 の組成式であらわ
されるペロブスカイト型結晶構造を有する(セラミッ
ク)高周波誘電体用焼結体は、優れた高周波誘電体であ
り、既に実用にも供されているものもある。具体的に
は、高周波誘電体用焼結体としては、Ba3 MgTa2
O9 (BMT)焼結体、Ba3 ZnTa2 O9 (BZ
T)焼結体が有力なものとして注目される。以下、これ
らの焼結体のうちBMT焼結体を例にとって説明する。
されるペロブスカイト型結晶構造を有する(セラミッ
ク)高周波誘電体用焼結体は、優れた高周波誘電体であ
り、既に実用にも供されているものもある。具体的に
は、高周波誘電体用焼結体としては、Ba3 MgTa2
O9 (BMT)焼結体、Ba3 ZnTa2 O9 (BZ
T)焼結体が有力なものとして注目される。以下、これ
らの焼結体のうちBMT焼結体を例にとって説明する。
【0004】BMT焼結体は、Ba3 MgTa2 O9 で
あらわされる仮焼物の粉末を成形し焼成して焼結させる
ことで得られる。
あらわされる仮焼物の粉末を成形し焼成して焼結させる
ことで得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Ba3
MgTa2 O9 であらわされる仮焼物の粉末は焼結性が
低くて緻密なBMT焼結体が得ることが難しい。密度の
低いBMT焼結体だとBMT本来の高誘電率・高Q値特
性が発現しない。普通、Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物
の粉末を1550〜1700℃程度の焼成温度で2時間
ほど焼成しても、密度はせいぜい(理論値の)80%ど
まりである。密度の高いBMT焼結体を簡単に製造する
ことができないのである。
MgTa2 O9 であらわされる仮焼物の粉末は焼結性が
低くて緻密なBMT焼結体が得ることが難しい。密度の
低いBMT焼結体だとBMT本来の高誘電率・高Q値特
性が発現しない。普通、Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物
の粉末を1550〜1700℃程度の焼成温度で2時間
ほど焼成しても、密度はせいぜい(理論値の)80%ど
まりである。密度の高いBMT焼結体を簡単に製造する
ことができないのである。
【0006】緻密度を高めるために、焼成の際に急速に
昇温させる方法がある。しかし、この方法は、焼成コス
トが高く電子デバイス(例えば、共振器)の低価格化が
困難であるために、量産適性が無く実用性が薄い。この
他に、仮焼物にMn,P,Sn系の焼結助剤を添加して
焼成するという方法がある。しかし、これらの焼結助剤
の添加は、焼結性の改善という点では確かに有効なので
あるが、セラミックの基本組成の面からは全く異質な不
純物が拡散する形になるために他の特性を顕著に優れた
ものとするという点では好ましくない。
昇温させる方法がある。しかし、この方法は、焼成コス
トが高く電子デバイス(例えば、共振器)の低価格化が
困難であるために、量産適性が無く実用性が薄い。この
他に、仮焼物にMn,P,Sn系の焼結助剤を添加して
焼成するという方法がある。しかし、これらの焼結助剤
の添加は、焼結性の改善という点では確かに有効なので
あるが、セラミックの基本組成の面からは全く異質な不
純物が拡散する形になるために他の特性を顕著に優れた
ものとするという点では好ましくない。
【0007】上記の事情は、勿論、BMT焼結体以外の
難焼結性焼結体についても、同じように当てはまること
である。この発明は、上記事情に鑑み、BMT焼結体な
どの高周波誘電体用焼結体を、本来の優れた特性を犠牲
にせずに、緻密な状態で、しかも、簡単かつ安価に製造
することのできる方法を提供することを課題とする。
難焼結性焼結体についても、同じように当てはまること
である。この発明は、上記事情に鑑み、BMT焼結体な
どの高周波誘電体用焼結体を、本来の優れた特性を犠牲
にせずに、緻密な状態で、しかも、簡単かつ安価に製造
することのできる方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明(第1発明)にかかるBMT焼
結体の製造方法では、Ba3 MgTa2 O9 であらわさ
れる仮焼物にMgTa2O6 を添加して焼成するように
しており、請求項3記載の発明(第2発明)にかかるB
MT焼結体の製造方法では、Ba3 MgTa2 O9 であ
らわされる仮焼物にBaMgO2 を添加して焼成するよ
うにしている。
め、請求項1記載の発明(第1発明)にかかるBMT焼
結体の製造方法では、Ba3 MgTa2 O9 であらわさ
れる仮焼物にMgTa2O6 を添加して焼成するように
しており、請求項3記載の発明(第2発明)にかかるB
MT焼結体の製造方法では、Ba3 MgTa2 O9 であ
らわされる仮焼物にBaMgO2 を添加して焼成するよ
うにしている。
【0009】また、請求項5記載の発明(第3発明)に
かかるBZT焼結体の製造方法では、Ba3 ZnTa2
O9 であらわされる仮焼物にBaZnO2 を添加して焼
成するようにしている。以下、第1〜3発明による高周
波誘電体用の焼結体の製造について、工程の順に従って
説明する。
かかるBZT焼結体の製造方法では、Ba3 ZnTa2
O9 であらわされる仮焼物にBaZnO2 を添加して焼
成するようにしている。以下、第1〜3発明による高周
波誘電体用の焼結体の製造について、工程の順に従って
説明する。
【0010】最初は第1発明について説明する。まず、
主材料であるBa3 MgTa2 O9であらわされる仮焼
物の作成工程を説明する。 BMTの化学量論比に従いBa成分、Mg成分およ
びTa成分を含む出発原料を計量する。Ba成分として
は、例えば、反応性のよいBaCO3 粉末が適当である
が、BaO粉末でもよい。Mg成分としては、例えば、
MgO粉末が使われる。Ta成分としては、例えば、T
a2 O5 粉末が使われる。
主材料であるBa3 MgTa2 O9であらわされる仮焼
物の作成工程を説明する。 BMTの化学量論比に従いBa成分、Mg成分およ
びTa成分を含む出発原料を計量する。Ba成分として
は、例えば、反応性のよいBaCO3 粉末が適当である
が、BaO粉末でもよい。Mg成分としては、例えば、
MgO粉末が使われる。Ta成分としては、例えば、T
a2 O5 粉末が使われる。
【0011】 まず、MgO粉末とTa2 O5 粉末を
等モル量ずつボールミルにより重量比で2〜3倍の純水
と共に十分に混合してから空気中で乾燥する。乾燥後の
混合粉末を金型を用いて成形した後、得られた成形体を
1000〜1300℃の空気中で18〜30時間仮焼し
てから冷却し、その後、振動ミルを用いて粉砕し微粉末
化する。続いて、同様にして、成形−焼成−粉砕をあと
2回繰り返し行う。得られたMgTa2 O6 粉末は、普
通、平均粒径3μm以下程度のものにする。
等モル量ずつボールミルにより重量比で2〜3倍の純水
と共に十分に混合してから空気中で乾燥する。乾燥後の
混合粉末を金型を用いて成形した後、得られた成形体を
1000〜1300℃の空気中で18〜30時間仮焼し
てから冷却し、その後、振動ミルを用いて粉砕し微粉末
化する。続いて、同様にして、成形−焼成−粉砕をあと
2回繰り返し行う。得られたMgTa2 O6 粉末は、普
通、平均粒径3μm以下程度のものにする。
【0012】 そして、MgTa2 O6 粉末にBaC
O3 粉末を1:3モルの割合でボールミルにより重量比
で1.5〜2倍の純水と共に十分に混合してから空気中
で乾燥する。乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形した
後、得られた成形体を800〜1400℃の空気中で3
〜20時間仮焼してから冷却し、その後、回転式ボール
ミルを用いて粉砕し微粉末化する。続いて、同様にし
て、成形−焼成−粉砕をあと2回繰り返し行う。得られ
た仮焼物の粉末は、普通、平均粒径3μm以下程度のも
のにする。
O3 粉末を1:3モルの割合でボールミルにより重量比
で1.5〜2倍の純水と共に十分に混合してから空気中
で乾燥する。乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形した
後、得られた成形体を800〜1400℃の空気中で3
〜20時間仮焼してから冷却し、その後、回転式ボール
ミルを用いて粉砕し微粉末化する。続いて、同様にし
て、成形−焼成−粉砕をあと2回繰り返し行う。得られ
た仮焼物の粉末は、普通、平均粒径3μm以下程度のも
のにする。
【0013】これで、主材料であるBa3 MgTa2 O
9 の仮焼物の粉末が出来上がることになる。上記の他
に、下記(a)〜(c)のようにして、主材料であるB
a3 MgTa 2 O9 であらわされる仮焼物を得てもよ
い。 (a)BMTの化学量論比に従いBa成分、Mg成分お
よびTa成分を含む出発原料を計量する。
9 の仮焼物の粉末が出来上がることになる。上記の他
に、下記(a)〜(c)のようにして、主材料であるB
a3 MgTa 2 O9 であらわされる仮焼物を得てもよ
い。 (a)BMTの化学量論比に従いBa成分、Mg成分お
よびTa成分を含む出発原料を計量する。
【0014】Ba成分としては、例えば、反応性のよい
BaCO3 粉末が適当であるが、BaO粉末でもよい。
Mg成分としては、例えば、MgO粉末が使われる。T
a成分としては、例えば、Ta2 O5 粉末が使われる。
なお、この場合、普通、後の反応が円滑に進行するよう
にMgOは他の粉末よりも粒径の小さいものを使うよう
にするとよい。 (b)上記出発原料を、ボールミルにより重量比で1.
5〜2倍の純水と共に十分に混合してから空気中で乾燥
する。 (c)乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形した後、得
られた成形体を800〜1400℃の空気中で3〜20
時間仮焼してから冷却し、その後、回転式ボールミルを
用いて粉砕し微粉末化する。Ba3 MgTa2 O9 の仮
焼物の粉末は、普通、平均粒径3μm以下程度のものに
する。
BaCO3 粉末が適当であるが、BaO粉末でもよい。
Mg成分としては、例えば、MgO粉末が使われる。T
a成分としては、例えば、Ta2 O5 粉末が使われる。
なお、この場合、普通、後の反応が円滑に進行するよう
にMgOは他の粉末よりも粒径の小さいものを使うよう
にするとよい。 (b)上記出発原料を、ボールミルにより重量比で1.
5〜2倍の純水と共に十分に混合してから空気中で乾燥
する。 (c)乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形した後、得
られた成形体を800〜1400℃の空気中で3〜20
時間仮焼してから冷却し、その後、回転式ボールミルを
用いて粉砕し微粉末化する。Ba3 MgTa2 O9 の仮
焼物の粉末は、普通、平均粒径3μm以下程度のものに
する。
【0015】このようにしても、主材料であるBa3 M
gTa2 O9 の仮焼物の粉末を作ることが出来るのであ
る。つぎに、主材料に添加される副材料のMgTa2 O
6 の粉末の作成工程を説明する。 MgTa2 O6 の化学量論比に従いMg成分および
Ta成分を含む出発原料を計量する。
gTa2 O9 の仮焼物の粉末を作ることが出来るのであ
る。つぎに、主材料に添加される副材料のMgTa2 O
6 の粉末の作成工程を説明する。 MgTa2 O6 の化学量論比に従いMg成分および
Ta成分を含む出発原料を計量する。
【0016】Mg成分としては、例えば、MgO粉末が
使われる。Ta成分としては、例えば、Ta2 O5 粉末
が使われる。 MgTa2 O6 作成用の出発原料を、ボールミルに
より重量比で2〜3倍の純水と共に十分に混合してから
空気中で乾燥する。 乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形したあと、得
られた成形体を1000〜1300℃程度の温度で空気
中において18〜30時間ほど焼成してから冷却し、そ
の後、振動ミルで粉砕し粉末化するようにする。副材料
のMgTa2 O 6 の粉末は、普通、平均粒径3μm以下
程度のものにする。
使われる。Ta成分としては、例えば、Ta2 O5 粉末
が使われる。 MgTa2 O6 作成用の出発原料を、ボールミルに
より重量比で2〜3倍の純水と共に十分に混合してから
空気中で乾燥する。 乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形したあと、得
られた成形体を1000〜1300℃程度の温度で空気
中において18〜30時間ほど焼成してから冷却し、そ
の後、振動ミルで粉砕し粉末化するようにする。副材料
のMgTa2 O 6 の粉末は、普通、平均粒径3μm以下
程度のものにする。
【0017】つまり、上記と殆ど同様の方法で、主材
料に添加する副材料たるMgTa2O6 の粉末を得るこ
とが出来るのである。したがって、上記〜で主材料
を作製する場合、上記で得たものを副材料とすること
が出来る。続いて、このようにして得た主・副材料のセ
ラミック粉末を用いて焼結体を得るまでの工程を説明す
る。
料に添加する副材料たるMgTa2O6 の粉末を得るこ
とが出来るのである。したがって、上記〜で主材料
を作製する場合、上記で得たものを副材料とすること
が出来る。続いて、このようにして得た主・副材料のセ
ラミック粉末を用いて焼結体を得るまでの工程を説明す
る。
【0018】 Ba3 MgTa2 O9 であらわされる
仮焼物の粉末とMgTa2 O6 の粉末を重量比で1.5
倍程度の純水と共にボールミルを用いて十分に混合して
から空気中で乾燥する。 乾燥後の混合粉末に適当量の有機系バインダーを添
加し金型で成形した後、作成した成形体を本焼成する。
有機系バインダーの添加量(固形分換算)は混合粉末1
00wt%に対し0.01〜0.06wt%程度であり、バ
インダーの種類としては、例えば、ポリビニルアルコー
ルなどがある。
仮焼物の粉末とMgTa2 O6 の粉末を重量比で1.5
倍程度の純水と共にボールミルを用いて十分に混合して
から空気中で乾燥する。 乾燥後の混合粉末に適当量の有機系バインダーを添
加し金型で成形した後、作成した成形体を本焼成する。
有機系バインダーの添加量(固形分換算)は混合粉末1
00wt%に対し0.01〜0.06wt%程度であり、バ
インダーの種類としては、例えば、ポリビニルアルコー
ルなどがある。
【0019】本焼成では、普通、1550〜1700℃
で1〜5時間程度の時間の熱処理に続いて、1300〜
1450℃の温度まで下げて50〜120時間、Mgイ
オンおよびTaイオンの規則化のための熱処理を行うよ
うにする。MgTa2 O6 の添加量に関しては、Ba3
MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対しMgTa2 O
6 の粉末を、普通、0.01〜3wt%の範囲、好ましく
は1.0wt%以下の範囲で添加するようにする。1.0
wt%以下だと、半導体素子と組合わせ発振器を構成した
場合、温度変化に伴い起こる発振周波数変化への影響が
半導体素子とBMT焼結体とで比較的広い温度範囲で逆
になり、互いに相殺される形となる結果、発振周波数の
対温度安定性がよくなるという傾向がみられるからであ
る。また、MgTa2 O6 の添加量は、より好ましくは
0.3wt%以下の範囲であり、この範囲ではQ値が非常
に高いものが得られる。0.01wt%未満では十分な添
加効果が得にくい傾向がみられ、3wt%を越えるとQ値
が十分でなくなる傾向がみられる。
で1〜5時間程度の時間の熱処理に続いて、1300〜
1450℃の温度まで下げて50〜120時間、Mgイ
オンおよびTaイオンの規則化のための熱処理を行うよ
うにする。MgTa2 O6 の添加量に関しては、Ba3
MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対しMgTa2 O
6 の粉末を、普通、0.01〜3wt%の範囲、好ましく
は1.0wt%以下の範囲で添加するようにする。1.0
wt%以下だと、半導体素子と組合わせ発振器を構成した
場合、温度変化に伴い起こる発振周波数変化への影響が
半導体素子とBMT焼結体とで比較的広い温度範囲で逆
になり、互いに相殺される形となる結果、発振周波数の
対温度安定性がよくなるという傾向がみられるからであ
る。また、MgTa2 O6 の添加量は、より好ましくは
0.3wt%以下の範囲であり、この範囲ではQ値が非常
に高いものが得られる。0.01wt%未満では十分な添
加効果が得にくい傾向がみられ、3wt%を越えるとQ値
が十分でなくなる傾向がみられる。
【0020】この発明の方法で得られるBMT焼結体
は、おおよそ以下の程度の性能のものであって、温度係
数τf についても、非常に小さく、例えば、高周波濾波
器などに適している。 比誘電率:24前後・・・10GHzにおいて Q値:35000〜50000・・・10GHzにおいて 共振周波数の温度係数τf ・・・0〜5ppm/℃(3
0〜50℃) 密度:約99%・・・完全焼結体の理論密度を100%
とする 次に、第2発明を説明する。主材料であるBa3 MgT
a2 O9 であらわされる仮焼物の作成工程は、第1発明
の場合と全く同じようにして行えるから、説明を省略す
る。
は、おおよそ以下の程度の性能のものであって、温度係
数τf についても、非常に小さく、例えば、高周波濾波
器などに適している。 比誘電率:24前後・・・10GHzにおいて Q値:35000〜50000・・・10GHzにおいて 共振周波数の温度係数τf ・・・0〜5ppm/℃(3
0〜50℃) 密度:約99%・・・完全焼結体の理論密度を100%
とする 次に、第2発明を説明する。主材料であるBa3 MgT
a2 O9 であらわされる仮焼物の作成工程は、第1発明
の場合と全く同じようにして行えるから、説明を省略す
る。
【0021】主材料に添加される副材料のBaMgO2
の粉末の作成工程は、以下の通りである。 BaMgO2 の化学量論比に従いBa成分およびM
g成分を含む出発原料を計量する。Ba成分としては、
例えば、例えば、反応性のよいBaCO3 粉末が適当で
あるが、BaO粉末でもよい。Mg成分としては、例え
ば、MgO粉末が使われる。
の粉末の作成工程は、以下の通りである。 BaMgO2 の化学量論比に従いBa成分およびM
g成分を含む出発原料を計量する。Ba成分としては、
例えば、例えば、反応性のよいBaCO3 粉末が適当で
あるが、BaO粉末でもよい。Mg成分としては、例え
ば、MgO粉末が使われる。
【0022】 BaMgO2 作成用の出発原料を、ボ
ールミルにより重量比で2〜3倍の純水と共に十分に混
合してから空気中で乾燥する。 乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形したあと、得
られた成形体を900〜1300℃程度の温度で空気中
において18〜30時間ほど焼成してから冷却し、その
後、振動ミルで粉砕し粉末化するようにする。副材料の
BaMgO2 の粉末は、普通、平均粒径3μm以下程度
のものにする。
ールミルにより重量比で2〜3倍の純水と共に十分に混
合してから空気中で乾燥する。 乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形したあと、得
られた成形体を900〜1300℃程度の温度で空気中
において18〜30時間ほど焼成してから冷却し、その
後、振動ミルで粉砕し粉末化するようにする。副材料の
BaMgO2 の粉末は、普通、平均粒径3μm以下程度
のものにする。
【0023】これで、主材料に添加する副材料たるBa
MgO2 の粉末が出来上がることになる。続いて、この
ようにして得た主・副材料のセラミック粉末を用いて焼
結体を得るまでの工程を説明する。 Ba3 MgTa2 O9 であらわされる仮焼物の粉末
とBaMgO2 の粉末を重量比で1.5倍程度の純水と
共にボールミルを用いて十分に混合してから空気中で乾
燥する。
MgO2 の粉末が出来上がることになる。続いて、この
ようにして得た主・副材料のセラミック粉末を用いて焼
結体を得るまでの工程を説明する。 Ba3 MgTa2 O9 であらわされる仮焼物の粉末
とBaMgO2 の粉末を重量比で1.5倍程度の純水と
共にボールミルを用いて十分に混合してから空気中で乾
燥する。
【0024】 乾燥後の混合粉末に適当量の有機系バ
インダーを添加し金型で成形した後、作成した成形体を
本焼成する。有機系バインダーの添加量(固形分換算)
は混合粉末100wt%に対し0.01〜0.06wt%程
度であり、バインダーの種類としては、例えば、ポリビ
ニルアルコールなどがある。本焼成では、普通、155
0〜1700℃で1〜5時間程度の時間の熱処理に続い
て、1300〜1450℃の温度まで下げて50〜12
0時間、MgイオンおよびTaイオンの規則化のための
熱処理を行うようにする。
インダーを添加し金型で成形した後、作成した成形体を
本焼成する。有機系バインダーの添加量(固形分換算)
は混合粉末100wt%に対し0.01〜0.06wt%程
度であり、バインダーの種類としては、例えば、ポリビ
ニルアルコールなどがある。本焼成では、普通、155
0〜1700℃で1〜5時間程度の時間の熱処理に続い
て、1300〜1450℃の温度まで下げて50〜12
0時間、MgイオンおよびTaイオンの規則化のための
熱処理を行うようにする。
【0025】BaMgO2 の添加量に関しては、Ba3
MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対しBaMgO2
の粉末を、普通、0.01〜3wt%の範囲、好ましくは
1.0wt%以下の範囲で添加するようにする。1.0wt
%以下だと、半導体素子と組合わせ発振器を構成した場
合、温度変化に伴い起こる発振周波数変化への影響が半
導体素子とBMT焼結体とで比較的広い温度範囲で逆に
なり、互いに相殺される形となる結果、発振周波数の対
温度安定性がよくなるという傾向がみられるからであ
る。また、BaMgO2 の添加量は、より好ましくは
0.3wt%以下の範囲であり、この範囲ではQ値が非常
に高いものが得られる。0.01wt%未満では十分な添
加効果が得にくい傾向がみられ、3wt%を越えるとQ値
が十分でなくなる傾向がみられる。
MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対しBaMgO2
の粉末を、普通、0.01〜3wt%の範囲、好ましくは
1.0wt%以下の範囲で添加するようにする。1.0wt
%以下だと、半導体素子と組合わせ発振器を構成した場
合、温度変化に伴い起こる発振周波数変化への影響が半
導体素子とBMT焼結体とで比較的広い温度範囲で逆に
なり、互いに相殺される形となる結果、発振周波数の対
温度安定性がよくなるという傾向がみられるからであ
る。また、BaMgO2 の添加量は、より好ましくは
0.3wt%以下の範囲であり、この範囲ではQ値が非常
に高いものが得られる。0.01wt%未満では十分な添
加効果が得にくい傾向がみられ、3wt%を越えるとQ値
が十分でなくなる傾向がみられる。
【0026】この発明の方法で得られるBMT焼結体
は、おおよそ以下の程度の性能のものである。 比誘電率:24前後・・・10GHzにおいて Q値:20000〜35000・・・10GHzにおいて 共振周波数の温度係数τf ・・・4ppm/℃前後(3
0℃〜80℃) 密度:約99%・・・完全焼結体の理論密度を100%
とする 最後に、第3発明を説明する。まず、主材料であるBa
3 ZnTa2 O9 であらわされる仮焼物の作成工程を説
明する。
は、おおよそ以下の程度の性能のものである。 比誘電率:24前後・・・10GHzにおいて Q値:20000〜35000・・・10GHzにおいて 共振周波数の温度係数τf ・・・4ppm/℃前後(3
0℃〜80℃) 密度:約99%・・・完全焼結体の理論密度を100%
とする 最後に、第3発明を説明する。まず、主材料であるBa
3 ZnTa2 O9 であらわされる仮焼物の作成工程を説
明する。
【0027】 BZTの化学量論比に従いBa成分、
Zn成分およびTa成分を含む出発原料を計量する。B
a成分としては、例えば、反応性のよいBaCO3 粉末
が適当であるが、BaO粉末でもよい。Zn成分として
は、例えば、ZnO粉末が使われる。Ta成分として
は、例えば、Ta2 O5 粉末が使われる。
Zn成分およびTa成分を含む出発原料を計量する。B
a成分としては、例えば、反応性のよいBaCO3 粉末
が適当であるが、BaO粉末でもよい。Zn成分として
は、例えば、ZnO粉末が使われる。Ta成分として
は、例えば、Ta2 O5 粉末が使われる。
【0028】 上記出発原料を、ボールミルにより重
量比で1.5〜2倍の純水と共に十分に混合してから空
気中で乾燥する。 乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形した後、得ら
れた成形体を800〜900℃の空気中で3〜10時間
仮焼してから(例えば、850℃で5時間の焼成を行
う)冷却し、その後、回転式ボールミルを用いて粉砕し
微粉末化する。Ba3 ZnTa2 O9 の仮焼物の粉末
は、普通、平均粒径3μm以下程度のものにする。
量比で1.5〜2倍の純水と共に十分に混合してから空
気中で乾燥する。 乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形した後、得ら
れた成形体を800〜900℃の空気中で3〜10時間
仮焼してから(例えば、850℃で5時間の焼成を行
う)冷却し、その後、回転式ボールミルを用いて粉砕し
微粉末化する。Ba3 ZnTa2 O9 の仮焼物の粉末
は、普通、平均粒径3μm以下程度のものにする。
【0029】これで、主材料であるBa3 ZnTa2 O
9 の仮焼物の粉末が出来上がることになる。つぎに、主
材料に添加される副材料のBaZnO2 の粉末の作成工
程を説明する。 BaZnO2 の化学量論比に従いBa成分およびZ
n成分を含む出発原料を計量する。
9 の仮焼物の粉末が出来上がることになる。つぎに、主
材料に添加される副材料のBaZnO2 の粉末の作成工
程を説明する。 BaZnO2 の化学量論比に従いBa成分およびZ
n成分を含む出発原料を計量する。
【0030】Ba成分としては、例えば、反応性のよい
BaCO3 粉末が適当であるが、BaO粉末でもよい。
Zn成分としては、例えば、ZnO粉末が使われる。 BaZnO2 作成用の出発原料を、ボールミルによ
り重量比で2〜3倍の純水と共に十分に混合してから空
気中で乾燥する。 乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形したあと、得
られた成形体を900〜1300℃程度の温度で空気中
において18〜30時間ほど焼成してから冷却し、その
後、振動ミルで粉砕し粉末化するようにする。副材料の
BaZnO2 の粉末は、普通、平均粒径3μm以下程度
のものにする。
BaCO3 粉末が適当であるが、BaO粉末でもよい。
Zn成分としては、例えば、ZnO粉末が使われる。 BaZnO2 作成用の出発原料を、ボールミルによ
り重量比で2〜3倍の純水と共に十分に混合してから空
気中で乾燥する。 乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形したあと、得
られた成形体を900〜1300℃程度の温度で空気中
において18〜30時間ほど焼成してから冷却し、その
後、振動ミルで粉砕し粉末化するようにする。副材料の
BaZnO2 の粉末は、普通、平均粒径3μm以下程度
のものにする。
【0031】これで、主材料に添加する副材料たるBa
ZnO2 の粉末が出来上がることになる。続いて、この
ようにして得た主・副材料のセラミック粉末を用いて焼
結体を得るまでの工程を説明する。 Ba3 ZnTa2 O9 であらわされる仮焼物の粉末
とBaZnO2 の粉末を重量比で1.5倍程度の純水と
共にボールミルを用いて十分に混合してから空気中で乾
燥する。
ZnO2 の粉末が出来上がることになる。続いて、この
ようにして得た主・副材料のセラミック粉末を用いて焼
結体を得るまでの工程を説明する。 Ba3 ZnTa2 O9 であらわされる仮焼物の粉末
とBaZnO2 の粉末を重量比で1.5倍程度の純水と
共にボールミルを用いて十分に混合してから空気中で乾
燥する。
【0032】 乾燥後の混合粉末に適当量の有機系バ
インダーを添加し金型で成形した後、作成した成形体を
本焼成する。有機系バインダーの添加量(固形分換算)
は混合粉末100wt%に対し0.01〜0.06wt%程
度であり、バインダーの種類としては、例えば、ポリビ
ニルアルコールなどがある。本焼成では、普通、150
0〜1550℃で3〜7時間程度の時間の熱処理に続い
て、1400〜1450℃の温度まで下げて50〜12
0時間、ZnイオンおよびTaイオンの規則化のための
熱処理を行うようにする。
インダーを添加し金型で成形した後、作成した成形体を
本焼成する。有機系バインダーの添加量(固形分換算)
は混合粉末100wt%に対し0.01〜0.06wt%程
度であり、バインダーの種類としては、例えば、ポリビ
ニルアルコールなどがある。本焼成では、普通、150
0〜1550℃で3〜7時間程度の時間の熱処理に続い
て、1400〜1450℃の温度まで下げて50〜12
0時間、ZnイオンおよびTaイオンの規則化のための
熱処理を行うようにする。
【0033】BaZnO2 の添加量に関しては、Ba3
ZnTa2 O9 の仮焼物100wt%に対しBaZnO2
の粉末を、普通、0.01〜3wt%の範囲、好ましくは
1.0wt%以下の範囲で添加するようにする。1.0wt
%以下だと、半導体素子と組合わせ発振器を構成した場
合、温度変化に伴い起こる発振周波数変化への影響が半
導体素子とBMT焼結体とで比較的広い温度範囲で逆に
なり、互いに相殺される形となる結果、発振周波数の対
温度安定性がよくなるという傾向がみられるからであ
る。また、BaZnO2 の添加量は、より好ましくは
0.3wt%以下の範囲であり、この範囲ではQ値が非常
に高いものが得られる。0.01wt%未満では十分な添
加効果が得にくくなる傾向がみられ、3wt%を越えると
Q値が十分でなくなる傾向がみられる。
ZnTa2 O9 の仮焼物100wt%に対しBaZnO2
の粉末を、普通、0.01〜3wt%の範囲、好ましくは
1.0wt%以下の範囲で添加するようにする。1.0wt
%以下だと、半導体素子と組合わせ発振器を構成した場
合、温度変化に伴い起こる発振周波数変化への影響が半
導体素子とBMT焼結体とで比較的広い温度範囲で逆に
なり、互いに相殺される形となる結果、発振周波数の対
温度安定性がよくなるという傾向がみられるからであ
る。また、BaZnO2 の添加量は、より好ましくは
0.3wt%以下の範囲であり、この範囲ではQ値が非常
に高いものが得られる。0.01wt%未満では十分な添
加効果が得にくくなる傾向がみられ、3wt%を越えると
Q値が十分でなくなる傾向がみられる。
【0034】この発明の方法で得られるBZT焼結体
は、おおよそ以下の程度の性能のものである。 比誘電率:28前後・・・10GHzにおいて Q値:10000〜13000・・・10GHzにおいて 共振周波数の温度係数τf ・・・3.5ppm/℃前後
(30〜80℃) 密度:約99%・・・完全焼結体の理論密度を100%
とする
は、おおよそ以下の程度の性能のものである。 比誘電率:28前後・・・10GHzにおいて Q値:10000〜13000・・・10GHzにおいて 共振周波数の温度係数τf ・・・3.5ppm/℃前後
(30〜80℃) 密度:約99%・・・完全焼結体の理論密度を100%
とする
【0035】
【作用】この発明の高周波誘電体用焼結体の製造方法で
は、前記の各主材料たるA3 BC2 O9 の組成式であら
わされる仮焼物に添加される前記の各副材料がそれぞれ
焼結性を高めるため、高密度の焼結体が確実に得られ
る。そのままでは焼結し難い仮焼物の粉末を簡単に高密
度の焼結体とすることができるのである。つまり、各副
材料は焼結助剤の役割を果たすのである。
は、前記の各主材料たるA3 BC2 O9 の組成式であら
わされる仮焼物に添加される前記の各副材料がそれぞれ
焼結性を高めるため、高密度の焼結体が確実に得られ
る。そのままでは焼結し難い仮焼物の粉末を簡単に高密
度の焼結体とすることができるのである。つまり、各副
材料は焼結助剤の役割を果たすのである。
【0036】焼結性向上の効能がある副材料は、勿論、
主材料たる仮焼物とは異なる化合物であるが、仮焼物に
含まれる元素以外の元素を含まないため、不純物的要素
は極めて少なく、他の特性への悪影響が実質的には無
く、得られた焼結体では、重要性能である誘電率、Q値
および共振周波数の温度係数に関しては、焼結体が本来
もつ優れた特性が大きく損なわれるということはない。
主材料たる仮焼物とは異なる化合物であるが、仮焼物に
含まれる元素以外の元素を含まないため、不純物的要素
は極めて少なく、他の特性への悪影響が実質的には無
く、得られた焼結体では、重要性能である誘電率、Q値
および共振周波数の温度係数に関しては、焼結体が本来
もつ優れた特性が大きく損なわれるということはない。
【0037】それに、副材料は、主材料と同じ出発原料
を用い同じような工程で得られるし、副材料を添加した
後は、焼成の際にコスト上昇を招く特別な焼成方法を用
いる必要もなく、従来と同じような工程を実行するだけ
であるから、この発明の実施は極めて容易であり、優れ
た高周波誘電体が簡単かつ安価に得られることになる。
を用い同じような工程で得られるし、副材料を添加した
後は、焼成の際にコスト上昇を招く特別な焼成方法を用
いる必要もなく、従来と同じような工程を実行するだけ
であるから、この発明の実施は極めて容易であり、優れ
た高周波誘電体が簡単かつ安価に得られることになる。
【0038】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。この発
明は以下の実施例に限らないことは言うまでもない。 −第1発明の実施例− −実施例1− まず、Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物の粉末を以下のよ
うにして作成した。
明は以下の実施例に限らないことは言うまでもない。 −第1発明の実施例− −実施例1− まず、Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物の粉末を以下のよ
うにして作成した。
【0039】出発原料であるBaCO3 粉末、MgO粉
末およびTa2 O5 粉末をBMTの化学量論比に従って
計量した。まず、MgO粉末とTa2 O5 粉末を等モル
量ずつボールミルにより重量比で2倍の純水と共に十分
に混合してから空気中で乾燥した後、この混合粉末を金
型を用いて成形した。そして、得られた成形体を120
0℃の空気中で18時間仮焼してから冷却し、その後、
振動ミルを用いて粉砕し微粉末化する。続いて、再び、
成形−仮焼することをあと2回行った。得られたMgT
a2 O6 粉末は、普通、平均粒径2μmであった。
末およびTa2 O5 粉末をBMTの化学量論比に従って
計量した。まず、MgO粉末とTa2 O5 粉末を等モル
量ずつボールミルにより重量比で2倍の純水と共に十分
に混合してから空気中で乾燥した後、この混合粉末を金
型を用いて成形した。そして、得られた成形体を120
0℃の空気中で18時間仮焼してから冷却し、その後、
振動ミルを用いて粉砕し微粉末化する。続いて、再び、
成形−仮焼することをあと2回行った。得られたMgT
a2 O6 粉末は、普通、平均粒径2μmであった。
【0040】そして、MgTa2 O6 粉末にBaCO3
粉末を1:3モルの割合でボールミルにより重量比で
1.5倍の純水と共に十分に混合してから空気中で乾燥
する。乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形した後、得
られた成形体を1300℃の空気中で5時間仮焼してか
ら冷却し、その後、回転式ボールミルを用いて粉砕し微
粉末化し、続いて、再び、成形−仮焼することをあと2
回行い、都合3回の仮焼処理を実施した。最終的に得ら
れた仮焼物の粉末は、平均粒径2μmであった。
粉末を1:3モルの割合でボールミルにより重量比で
1.5倍の純水と共に十分に混合してから空気中で乾燥
する。乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形した後、得
られた成形体を1300℃の空気中で5時間仮焼してか
ら冷却し、その後、回転式ボールミルを用いて粉砕し微
粉末化し、続いて、再び、成形−仮焼することをあと2
回行い、都合3回の仮焼処理を実施した。最終的に得ら
れた仮焼物の粉末は、平均粒径2μmであった。
【0041】一方、MgTa2 O6 の粉末も以下のよう
にして作成した。出発原料であるMgO粉末とTa2 O
5 粉末をMgTa2 O6 の化学量論比に従って計量し、
樹脂製のボールミルにより重量比で2倍の純水と共に十
分に混合してから空気中で乾燥した。乾燥後の混合粉末
を金型を用いて成形したあと、成形体を1200℃の空
気中で18時間焼成してから冷却し、その後、振動ミル
で粉砕することによりMgTa2 O6 の粉末を得た。得
られた粉末の平均粒径は約2μmであった。
にして作成した。出発原料であるMgO粉末とTa2 O
5 粉末をMgTa2 O6 の化学量論比に従って計量し、
樹脂製のボールミルにより重量比で2倍の純水と共に十
分に混合してから空気中で乾燥した。乾燥後の混合粉末
を金型を用いて成形したあと、成形体を1200℃の空
気中で18時間焼成してから冷却し、その後、振動ミル
で粉砕することによりMgTa2 O6 の粉末を得た。得
られた粉末の平均粒径は約2μmであった。
【0042】このようにして得た主材料であるBa3 M
gTa2 O9 の仮焼物の粉末と副材料であるMgTa2
O6 の粉末を、仮焼物100wt%に対しMgTa2 O6
を0.3wt%で配合して重量比で1.5倍の純水と共に
樹脂製のボールミルを用いて十分に混合してから空気中
で乾燥した。乾燥後の混合粉末に0.06wt%の有機系
バインダーであるポリビニルアルコールを添加し金型で
成形した後、作成した成形体を本焼成する。なお、成形
体の寸法は直径14mmで高さ6mmとした。本焼成で
は、1650℃で2時間、ついで、1400℃で80時
間のイオン規則化のための熱処理を行い、BMT焼結体
を得た。
gTa2 O9 の仮焼物の粉末と副材料であるMgTa2
O6 の粉末を、仮焼物100wt%に対しMgTa2 O6
を0.3wt%で配合して重量比で1.5倍の純水と共に
樹脂製のボールミルを用いて十分に混合してから空気中
で乾燥した。乾燥後の混合粉末に0.06wt%の有機系
バインダーであるポリビニルアルコールを添加し金型で
成形した後、作成した成形体を本焼成する。なお、成形
体の寸法は直径14mmで高さ6mmとした。本焼成で
は、1650℃で2時間、ついで、1400℃で80時
間のイオン規則化のための熱処理を行い、BMT焼結体
を得た。
【0043】−実施例2− Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Mg
Ta2 O6 を0.5wt%の配合量で添加した他は、実施
例1と同様にしてBMT焼結体を得た。 −実施例3− Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Mg
Ta2 O6 を0.8wt%の配合量で添加した他は、実施
例1と同様にしてBMT焼結体を得た。
Ta2 O6 を0.5wt%の配合量で添加した他は、実施
例1と同様にしてBMT焼結体を得た。 −実施例3− Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Mg
Ta2 O6 を0.8wt%の配合量で添加した他は、実施
例1と同様にしてBMT焼結体を得た。
【0044】−実施例4− Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Mg
Ta2 O6 を1.0wt%の配合量で添加した他は、実施
例1と同様にしてBMT焼結体を得た。 −比較例1− MgTa2 O6 の粉末を添加しなかった他は、実施例1
と同様にしてBMT焼結体を得た。
Ta2 O6 を1.0wt%の配合量で添加した他は、実施
例1と同様にしてBMT焼結体を得た。 −比較例1− MgTa2 O6 の粉末を添加しなかった他は、実施例1
と同様にしてBMT焼結体を得た。
【0045】−第2発明の実施例− −実施例5− 主材料であるBa3 MgTa2 O9 の仮焼物の粉末は、
実施例1で得たものを用いた。一方、BaMgO2 の粉
末を以下のようにして作成した。
実施例1で得たものを用いた。一方、BaMgO2 の粉
末を以下のようにして作成した。
【0046】出発原料であるBaCO3 粉末とMgO粉
末をBaMgO2 の化学量論比に従って計量し、樹脂製
のボールミルにより重量比で2倍の純水と共に十分に混
合してから空気中で乾燥した。乾燥後の混合粉末を金型
を用いて成形したあと、成形体を950℃の空気中で2
0時間焼成してから冷却し、その後、振動ミルで粉砕す
ることによりBaMgO2 の粉末を得た。得られた粉末
の平均粒径は約2μmであった。
末をBaMgO2 の化学量論比に従って計量し、樹脂製
のボールミルにより重量比で2倍の純水と共に十分に混
合してから空気中で乾燥した。乾燥後の混合粉末を金型
を用いて成形したあと、成形体を950℃の空気中で2
0時間焼成してから冷却し、その後、振動ミルで粉砕す
ることによりBaMgO2 の粉末を得た。得られた粉末
の平均粒径は約2μmであった。
【0047】続いて、主材料であるBa3 MgTa2 O
9 の仮焼物の粉末と副材料であるBaMgO2 の粉末
を、仮焼物100wt%に対しBaMgO2 を0.3wt%
で配合して重量比で1.5倍の純水と共に樹脂製のボー
ルミルを用いて十分に混合してから空気中で乾燥した。
乾燥後の混合粉末に0.06wt%の有機系バインダーで
あるポリビニルアルコールを添加し金型で成形した後、
作成した成形体を本焼成する。なお、成形体の寸法は直
径14mmで高さ6mmとした。本焼成では、1650
℃で5時間、ついで、1400℃で80時間のイオン規
則化のための熱処理を行い、BMT焼結体を得た。
9 の仮焼物の粉末と副材料であるBaMgO2 の粉末
を、仮焼物100wt%に対しBaMgO2 を0.3wt%
で配合して重量比で1.5倍の純水と共に樹脂製のボー
ルミルを用いて十分に混合してから空気中で乾燥した。
乾燥後の混合粉末に0.06wt%の有機系バインダーで
あるポリビニルアルコールを添加し金型で成形した後、
作成した成形体を本焼成する。なお、成形体の寸法は直
径14mmで高さ6mmとした。本焼成では、1650
℃で5時間、ついで、1400℃で80時間のイオン規
則化のための熱処理を行い、BMT焼結体を得た。
【0048】−実施例6− Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Ba
MgO2 を0.5wt%の配合量で添加した他は、実施例
5と同様にしてBMT焼結体を得た。 −実施例7− Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Ba
MgO2 を0.8wt%の配合量で添加した他は、実施例
5と同様にしてBMT焼結体を得た。
MgO2 を0.5wt%の配合量で添加した他は、実施例
5と同様にしてBMT焼結体を得た。 −実施例7− Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Ba
MgO2 を0.8wt%の配合量で添加した他は、実施例
5と同様にしてBMT焼結体を得た。
【0049】−実施例8− Ba3 MgTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Ba
MgO2 を1.0wt%の配合量で添加した他は、実施例
5と同様にしてBMT焼結体を得た。 −比較例2− BaMgO2 の粉末を添加しなかった他は、実施例5と
同様にしてBMT焼結体を得た。
MgO2 を1.0wt%の配合量で添加した他は、実施例
5と同様にしてBMT焼結体を得た。 −比較例2− BaMgO2 の粉末を添加しなかった他は、実施例5と
同様にしてBMT焼結体を得た。
【0050】−第3発明の実施例− −実施例9− まず、Ba3 ZnTa2 O9 の仮焼物の粉末を以下のよ
うにして作成した。出発原料であるBaCO3 粉末、Z
nO粉末およびTa2 O5 粉末をBZTの化学量論比に
従って計量し、樹脂製のボールミルにより重量比で1.
5倍の純水と共に十分に混合してから空気中で乾燥し
た。乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形したあと、成
形体を850℃の空気中で5時間仮焼してから冷却し、
その後、回転式ボールミルで粉砕して粉末化することに
よりBa3 ZnTa2 O9 であらわされる仮焼物の粉末
を得た。得られた粉末の平均粒径は、約2μmであっ
た。
うにして作成した。出発原料であるBaCO3 粉末、Z
nO粉末およびTa2 O5 粉末をBZTの化学量論比に
従って計量し、樹脂製のボールミルにより重量比で1.
5倍の純水と共に十分に混合してから空気中で乾燥し
た。乾燥後の混合粉末を金型を用いて成形したあと、成
形体を850℃の空気中で5時間仮焼してから冷却し、
その後、回転式ボールミルで粉砕して粉末化することに
よりBa3 ZnTa2 O9 であらわされる仮焼物の粉末
を得た。得られた粉末の平均粒径は、約2μmであっ
た。
【0051】一方、BaZnO2 の粉末を以下のように
して作成した。出発原料であるBaCO3 粉末とZnO
粉末をBaZnO2 の化学量論比に従って計量し、樹脂
製のボールミルにより重量比で1.5倍の純水と共に十
分に混合してから空気中で乾燥した。乾燥後の混合粉末
を金型を用いて成形したあと、成形体を950℃の空気
中で20時間焼成してから冷却し、その後、振動ミルで
粉砕することによりBaZnO2 の粉末を得た。得られ
た粉末の平均粒径は約2μmであった。
して作成した。出発原料であるBaCO3 粉末とZnO
粉末をBaZnO2 の化学量論比に従って計量し、樹脂
製のボールミルにより重量比で1.5倍の純水と共に十
分に混合してから空気中で乾燥した。乾燥後の混合粉末
を金型を用いて成形したあと、成形体を950℃の空気
中で20時間焼成してから冷却し、その後、振動ミルで
粉砕することによりBaZnO2 の粉末を得た。得られ
た粉末の平均粒径は約2μmであった。
【0052】このようにして得た主材料であるBa3 Z
nTa2 O9 の仮焼物の粉末と副材料であるBaZnO
2 の粉末を、仮焼物100wt%に対しBaZnO2 を
0.3wt%で配合して重量比で1.5倍の純水と共に樹
脂製のボールミルを用いて十分に混合してから空気中で
乾燥した。乾燥後の混合粉末に0.06wt%の有機系バ
インダーであるポリビニルアルコールを添加し金型で成
形した後、作成した成形体を本焼成する。なお、成形体
の寸法は直径14mmで高さ6mmとした。本焼成で
は、1550℃で5時間、ついで、1400℃で80時
間のイオン規則化のための熱処理を行い、BZT焼結体
を得た。
nTa2 O9 の仮焼物の粉末と副材料であるBaZnO
2 の粉末を、仮焼物100wt%に対しBaZnO2 を
0.3wt%で配合して重量比で1.5倍の純水と共に樹
脂製のボールミルを用いて十分に混合してから空気中で
乾燥した。乾燥後の混合粉末に0.06wt%の有機系バ
インダーであるポリビニルアルコールを添加し金型で成
形した後、作成した成形体を本焼成する。なお、成形体
の寸法は直径14mmで高さ6mmとした。本焼成で
は、1550℃で5時間、ついで、1400℃で80時
間のイオン規則化のための熱処理を行い、BZT焼結体
を得た。
【0053】−実施例10− Ba3 ZnTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Ba
ZnO2 を0.5wt%の配合量で添加した他は、実施例
13と同様にしてBZT焼結体を得た。 −実施例11− Ba3 ZnTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Ba
ZnO2 を0.8wt%の配合量で添加した他は、実施例
13と同様にしてBZT焼結体を得た。
ZnO2 を0.5wt%の配合量で添加した他は、実施例
13と同様にしてBZT焼結体を得た。 −実施例11− Ba3 ZnTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Ba
ZnO2 を0.8wt%の配合量で添加した他は、実施例
13と同様にしてBZT焼結体を得た。
【0054】−実施例12− Ba3 ZnTa2 O9 の仮焼物100wt%に対し、Ba
ZnO2 を1.0wt%の配合量で添加した他は、実施例
13と同様にしてBZT焼結体を得た。 −比較例3− BaZnO2 の粉末を添加しなかった他は、実施例13と
同様にしてBZT焼結体を得た。
ZnO2 を1.0wt%の配合量で添加した他は、実施例
13と同様にしてBZT焼結体を得た。 −比較例3− BaZnO2 の粉末を添加しなかった他は、実施例13と
同様にしてBZT焼結体を得た。
【0055】実施例、比較例の各焼結体について、比誘
電率、Q値、共振周波数の温度係数および密度を測定し
た。測定結果を下記の表1〜表3に示す。なお、Q値は
円柱共振法に従って測定した。測定周波数は7GHzであ
り、Q×f=一定の関係を利用して10GHzにおけるQ
値を算出するようにした。各焼結体より直径12、高さ
5mmの試料を得たあと研磨して、共振器を作製した。
供試の共振器を挟む金属板には純銅板(直径44mm
、厚み2mm)を使い、実効導電率σeは銅の直流導
電率σoの80%(σe=0.8×σo)とした。な
お、測定に用いたアナライザは(ヒューレットパッカー
ド社製 8720A)である。
電率、Q値、共振周波数の温度係数および密度を測定し
た。測定結果を下記の表1〜表3に示す。なお、Q値は
円柱共振法に従って測定した。測定周波数は7GHzであ
り、Q×f=一定の関係を利用して10GHzにおけるQ
値を算出するようにした。各焼結体より直径12、高さ
5mmの試料を得たあと研磨して、共振器を作製した。
供試の共振器を挟む金属板には純銅板(直径44mm
、厚み2mm)を使い、実効導電率σeは銅の直流導
電率σoの80%(σe=0.8×σo)とした。な
お、測定に用いたアナライザは(ヒューレットパッカー
ド社製 8720A)である。
【0056】円柱共振法の場合、高周波誘電体の誘電率
に基づいてTEモードの誘電体共振器を設計作成し、作
成した共振器を直径の4倍程度の直径を有する銅板で挟
んでネットワークアナライザにより共振器の共振周波数
および共振の半値幅を測定する。この時のネットワーク
アナライザの測定値から直接算出されるQ値には銅板に
よる損失が含まれている。銅板の表面抵抗による損失が
誤差分として含まれるのである。
に基づいてTEモードの誘電体共振器を設計作成し、作
成した共振器を直径の4倍程度の直径を有する銅板で挟
んでネットワークアナライザにより共振器の共振周波数
および共振の半値幅を測定する。この時のネットワーク
アナライザの測定値から直接算出されるQ値には銅板に
よる損失が含まれている。銅板の表面抵抗による損失が
誤差分として含まれるのである。
【0057】高周波誘電体自身のみのQ値を算出するた
めには銅板での損失に起因する誤差分を除く必要があ
る。ただ、周波数が10GHzと高い場合には高周波電流
は銅板の表面だけを流れるため銅の直流導電率σoをそ
のまま適用して銅板での損失を算出しても正しい値とは
ならず、マイクロ波領域における実効導電率σeを求
め、これを適用する必要がある。実効導電率は同一の焼
結体から作成したTE011モードの共振器およびTE
013 モードの共振器における共振周波数およびネットワ
ークアナライザで直に得られたQ値の差に基づいて表面
抵抗を求め、この結果から実効導電率σe/銅の直流導
電率σoの比率を求める。この場合、この比率が0.8
なのである。得られた結果より銅板の表面抵抗によるQ
値を求め、直に得たQ値から、求めた銅板の表面抵抗に
よるQ値を差し引く補正演算を施し、最終的に各焼結体
のQ値を得るようにする。
めには銅板での損失に起因する誤差分を除く必要があ
る。ただ、周波数が10GHzと高い場合には高周波電流
は銅板の表面だけを流れるため銅の直流導電率σoをそ
のまま適用して銅板での損失を算出しても正しい値とは
ならず、マイクロ波領域における実効導電率σeを求
め、これを適用する必要がある。実効導電率は同一の焼
結体から作成したTE011モードの共振器およびTE
013 モードの共振器における共振周波数およびネットワ
ークアナライザで直に得られたQ値の差に基づいて表面
抵抗を求め、この結果から実効導電率σe/銅の直流導
電率σoの比率を求める。この場合、この比率が0.8
なのである。得られた結果より銅板の表面抵抗によるQ
値を求め、直に得たQ値から、求めた銅板の表面抵抗に
よるQ値を差し引く補正演算を施し、最終的に各焼結体
のQ値を得るようにする。
【0058】共振周波数の温度係数は、TEモードの誘
電体共振器を設計作成し、温度を30〜50℃、あるい
は、30〜80℃の範囲で変化させて共振周波数のシフ
ト量を測定し、シフト量を温度変化量で除して求めたも
のである。
電体共振器を設計作成し、温度を30〜50℃、あるい
は、30〜80℃の範囲で変化させて共振周波数のシフ
ト量を測定し、シフト量を温度変化量で除して求めたも
のである。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】表1〜表3にみるように、比較例1〜3の
如く焼結しないような仮焼物であっても、この発明によ
れば、前記の各副材料の添加だけで、比誘電率、Q値、
共振周波数の温度係数および密度がいずれも十分な高周
波誘電体用焼結体が簡単に得られるようになることが良
く分かる。なお、さらに比較のため、BaMgO2 の粉
末を添加せず、1650℃まで加熱した電気炉に成形体
を挿入するようにし本焼成の際に急速昇温させるように
した他は、実施例1と同様にしてBMT焼結体を得た。
この場合、比誘電率が24.5、Q値が26000、密
度が97%であった。しかし、成形体を載置した台は割
れてしまい再使用できなくなってしまった。このデータ
と実施例1のデータを比べれば、この発明の場合、焼成
の際にコスト上昇を起こす急速昇温を必要とせず、性能
的にも良いものが安価に得られることが分かるであろ
う。
如く焼結しないような仮焼物であっても、この発明によ
れば、前記の各副材料の添加だけで、比誘電率、Q値、
共振周波数の温度係数および密度がいずれも十分な高周
波誘電体用焼結体が簡単に得られるようになることが良
く分かる。なお、さらに比較のため、BaMgO2 の粉
末を添加せず、1650℃まで加熱した電気炉に成形体
を挿入するようにし本焼成の際に急速昇温させるように
した他は、実施例1と同様にしてBMT焼結体を得た。
この場合、比誘電率が24.5、Q値が26000、密
度が97%であった。しかし、成形体を載置した台は割
れてしまい再使用できなくなってしまった。このデータ
と実施例1のデータを比べれば、この発明の場合、焼成
の際にコスト上昇を起こす急速昇温を必要とせず、性能
的にも良いものが安価に得られることが分かるであろ
う。
【0063】
【発明の効果】第1〜3発明の高周波誘電体用焼結体の
製造方法では、それぞれ、主材料たる仮焼物に添加され
る各副材料が焼結性を高めるため、高密度の焼結体を簡
単に得ることが出来だけでなく、焼結性向上の効能があ
る各副材料はQ値の低下を招くような不純物的性格が極
めて薄く、得られた焼結体では焼結体が本来もつ優れた
特性となっており、しかも、各副材料は主材料と同じ出
発原料を用い同じような工程で得られるし、副材料の添
加後は、焼成の際にコスト上昇を招く特別な焼成方法を
用いる必要もなく従来と同じような工程を実行するだけ
であるため、優れた高周波誘電体用焼結体が簡単かつ安
価に得られることになる。
製造方法では、それぞれ、主材料たる仮焼物に添加され
る各副材料が焼結性を高めるため、高密度の焼結体を簡
単に得ることが出来だけでなく、焼結性向上の効能があ
る各副材料はQ値の低下を招くような不純物的性格が極
めて薄く、得られた焼結体では焼結体が本来もつ優れた
特性となっており、しかも、各副材料は主材料と同じ出
発原料を用い同じような工程で得られるし、副材料の添
加後は、焼成の際にコスト上昇を招く特別な焼成方法を
用いる必要もなく従来と同じような工程を実行するだけ
であるため、優れた高周波誘電体用焼結体が簡単かつ安
価に得られることになる。
【0064】各副材料の添加量が仮焼物100wt%に対
し0.01〜3wt%であれば、副材料の添加効果が適切
な状態で確実に生じるようになる。
し0.01〜3wt%であれば、副材料の添加効果が適切
な状態で確実に生じるようになる。
Claims (6)
- 【請求項1】 Ba3 MgTa2 O9 であらわされる仮
焼物を焼成して焼結させるようにするBMT焼結体の製
造方法において、前記仮焼物にMgTa2 O 6 を添加し
て焼成するようにすることを特徴とするBMT焼結体の
製造方法。 - 【請求項2】 MgTa2 O6 の添加量がBa3 MgT
a2 O9 であらわされる仮焼物100wt%に対し0.0
1〜3wt%である請求項1記載のBMT焼結体の製造方
法。 - 【請求項3】 Ba3 MgTa2 O9 であらわされる仮
焼物を焼成して焼結させるようにするBMT焼結体の製
造方法において、前記仮焼物にBaMgO2を添加して
焼成するようにすることを特徴とするBMT焼結体の製
造方法。 - 【請求項4】 BaMgO2 の添加量がBa3 MgTa
2 O9 であらわされる仮焼物100wt%に対し0.01
〜3wt%である請求項3記載のBMT焼結体の製造方
法。 - 【請求項5】 Ba3 ZnTa2 O9 であらわされる仮
焼物を焼成して焼結させるようにするBZT焼結体の製
造方法において、前記仮焼物にBaZnO2を添加して
焼成するようにすることを特徴とするBZT焼結体の製
造方法。 - 【請求項6】 BaZnO2 の添加量がBa3 ZnTa
2 O9 であらわされる仮焼物100wt%に対し0.01
〜3wt%である請求項5記載のBZT焼結体の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4087357A JPH05290626A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 高周波誘電体用焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4087357A JPH05290626A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 高周波誘電体用焼結体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05290626A true JPH05290626A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=13912639
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4087357A Pending JPH05290626A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 高周波誘電体用焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05290626A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100487204B1 (ko) * | 2001-08-30 | 2005-05-03 | (주)에어링크테크놀로지 | 고주파용 유전체 세라믹 조성물 및 그 제조방법 |
| CN104844204A (zh) * | 2015-04-15 | 2015-08-19 | 厦门万明电子有限公司 | 一种高介微波陶瓷介质材料、制备方法及用途 |
| JP2023508870A (ja) * | 2019-12-20 | 2023-03-06 | ポスコホールディングス インコーポレーティッド | 方向性電磁鋼板用焼鈍分離剤組成物、方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP4087357A patent/JPH05290626A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100487204B1 (ko) * | 2001-08-30 | 2005-05-03 | (주)에어링크테크놀로지 | 고주파용 유전체 세라믹 조성물 및 그 제조방법 |
| CN104844204A (zh) * | 2015-04-15 | 2015-08-19 | 厦门万明电子有限公司 | 一种高介微波陶瓷介质材料、制备方法及用途 |
| JP2023508870A (ja) * | 2019-12-20 | 2023-03-06 | ポスコホールディングス インコーポレーティッド | 方向性電磁鋼板用焼鈍分離剤組成物、方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
| EP4079870A4 (en) * | 2019-12-20 | 2023-07-26 | Posco | ANNEAL SEPARATOR COMPOSITION FOR CORNORATED ELECTRONIC STEEL, CORNORATED ELECTRONIC STEEL AND METHOD OF MANUFACTURE THEREOF |
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