JPH0529332B2 - - Google Patents
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- JPH0529332B2 JPH0529332B2 JP62116678A JP11667887A JPH0529332B2 JP H0529332 B2 JPH0529332 B2 JP H0529332B2 JP 62116678 A JP62116678 A JP 62116678A JP 11667887 A JP11667887 A JP 11667887A JP H0529332 B2 JPH0529332 B2 JP H0529332B2
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Description
本発明は動物における細胞増殖性疾患の治療に
有用なキヨウチクトウ(Nerium)属植物種の抽
出物に関する。さらに、本発明はこれらの抽出物
の製造方法および動物における細胞増殖性疾患の
診断と治療へのこれらの抽出物の利用方法に関す
る。 キヨウチクトウ属の植物はキヨウチクトウ
(Apocynaceae)科に属する。これらの植物はア
ジアと地中海地方に自生し、アフリカ、南アメリ
カおよび合衆国南部の大ていの国々に観賞用植物
として導入されている。この属の中では、セイヨ
ウキヨウチクトウ(Nerium oleander)が最も
知られている。ローズラウレル(rose laurel)、
アデルフア(adelfa)およびローゼンロルビール
(rosenlorbeer)としても知られるこの植物はそ
の本来の状態では有毒であり、ヒトならびに家庭
内ペツトおよび農場動物に死をもたらしている。
セイヨウキヨウチクトウの葉1枚がヒトにとつて
致死的であると考えられる。花をかむことから、
またセイヨウキヨウチクトウの枝の上で調理した
肉またはセイヨウキヨウチクトウの棒で撹拌した
食物を食べることから、ヒトの偶発的な中毒が生
じている。セイヨウキヨウチクトウの木や葉の燃
焼によつて生ずる煙と、セイヨウキヨウチクトウ
の花蜜から製造した蜂蜜とはヒトにとつて危険だ
と考えられている。 数時間の潜伏期間後の中毒の症状は、激しい腹
痛、激しい嘔吐、チアノーゼ、頻脈、低血圧、低
体温である。重度な症例では、これらの症状に加
えて、睡気、散瞳、めまい、血の混じつた下痢、
不整脈、昏睡、呼吸麻痺、死亡が生ずることもあ
る。ヒトでは接触皮膚炎も報告されている。 セイヨウキヨウチクトウの葉からの粗水抽出物
中に存在する配糖体がアリユウム・セパ
(Alliumcepa)の根尖分裂組織細胞の有系分裂に
及ぼす効果は研究されている〔タルコースカ
(Tarkowska)のアクタ ソシエタテイス ボタ
ニコリウム ポロニエ(Acta Soicetatis
Botanicorium Poloniae40巻、624頁(1971)〕。 セイヨウキヨウチクトウの公知の有効成分は主
として、オレアンドリン、ネリネ、その他のジギ
トキシン様配糖体である。これらの配糖体の生理
的作用はジギタリスに似ており、これらの配糖体
はジギタリスの代替品としてヒトの心疾患の治療
に臨床的に利用されている。しかし、セイヨウキ
ヨチクトウがこのような強心配糖体の原料として
役立つという事実にも拘らず、この植物の抽出物
が動物の細胞増殖性疾患の治療に有用であること
は科学的に実証されていない。 本発明の目的は動物における細胞増殖性疾患の
治療に有用なキヨウチクトウ属の植物の抽出物を
提供することである。 本発明の他の目的は、これらの抽出物をセイヨ
ウキヨウチクトウ(Nerium oleander)から製
造することである。 本発明のさらに他の目的は、次の工程: (a) キヨウチクトウ種の植物体(plant matter)
を極性無機溶媒中に分散する; (b) 分散した植物体を加熱する; (c) b工程の熱せられた溶媒を植物体から分離す
る;および (d) c工程の分離した溶媒を加熱する から成る、動物の細胞増殖疾患の治療に有用な抽
出物をキヨウチクトウ属植物から製造する方法を
提供することである。 本発明のさらに他の目的は、キヨウチクトウ属
に属する植物の抽出物を用いる、動物における細
胞増殖性疾患のインビトロおよびインビボの診断
方法を提供することである。 本発明のさらに他の目的は、キヨウチクトウ属
植物の抽出物を用いる、動物における細胞増殖性
疾患の治療方法を提供することである。 本発明はこのように、動物における細胞増殖性
疾患の治療に有用な、新規なキヨウチクトウ属植
物抽出物に関する。重度な副作用を通常有し、疾
患感受性の範囲がかなり狭い既存の治療方法とは
異なり、本発明の抽出物が広範囲な細胞増殖性疾
患の治療に有効であり、かつ同時に副作用を殆ん
ど示さないことはこのような疾患に罹つた動物の
治療の点で画期的である。 本発明は細胞増殖性疾患の治療に有用なキヨウ
チクトウ属の植物細胞抽出物に関する。本発明の
抽出物の製造に好ましいキヨウチクトウ種はネリ
ウム・インジクイム(N.indicuim)、特にセイヨ
ウキヨウチクトウ(N.oleander)である。 「植物体」なる用語は植物の全ての部分を意味
するが、植物の低繊維質部分が一般に、例えば根
または幹下方の木質部のような繊維質部分よりも
有効である。本発明の抽出物は約2cm〜約2.5cm
長さのサイズ範囲の小片に刻んだキヨウチクトウ
種植物の枝、葉、花から調製するのが好ましい。
抽出物の調製には、大体5月から9月の間に収穫
した植物体を用いることが好ましい。植物体を採
取し刻んでから約1週間以内に、刻んだ植物を水
のような極性無機溶媒に懸濁し、約100℃に加熱
する。加熱プロセスを約2 1/2時間続け、その間
の蒸発による液体の損失を補償するために容器に
水を補充する。最初の熱処理の終了時に、水相の
密度を測定する。密度が約1010未満である場合に
は、望ましい密度に達するまで抽出物を再び加熱
する。適当な密度に達した後に、混合物を室温に
冷却し、過して粗粒状物を除き、再度過して
細粒状物を除いて、適当な容器に等分し、容器を
密閉する。この二次過の後に、密閉した容器を
再び100℃に約1時間加熱する。この形態の抽出
物はポマード(NOC)、粉剤(NOP)、含そう剤
(NOG)および経口薬剤(NOO)の製造に適し
ている。注射剤(NOI)としての使用に適した
抽出物の調製では、抽出物を再び過してから、
密閉容器中に分散し、約100℃にに約1時間加熱
する。 本発明の抽出物の細胞増殖性疾患治療活性は熱
に安定であるので、例えば水またはCO2のような
極性無機溶媒によつて抽出可能である。しかし、
どのような種類の溶媒であつても、溶媒中に懸濁
したキヨウチクトウ植物種から細胞増殖性疾患治
療活性を除くものでないかぎり、使用可能であ
る。 さらに、例えば加熱時間、抽出物の加熱方法、
使用するフイルターのサイズと数のような、抽出
プロセスの種々な他のパラメータは変更可能であ
る。加熱時間と温度も変更可能であるが、存在す
ると思われる好ましくない物質を充分に不活化し
同時に細胞増殖性疾患治療活性をこのような疾患
の治療に有効な濃度で残し得るような時間と温度
で加熱を行うことが重要である。このように、温
度が高ければ加熱所要時間は短く、温度が低けれ
ば加熱所要時間は長くなる。本発明の抽出物調製
方法をどのように変更するとしても、細胞増殖性
疾患治療活性の治療有効レベルを維持しながらの
好ましくない物質の除去は下記のインビトロおよ
びインビボ・テストを用いてモニターすることが
できる。従つて、当業者はルーチン実験によつて
これらのパラメータを変更することができる。 本発明の抽出物の密度は約800〜約1200の範囲
であり、好ましくは約900〜約1100、最も好まし
くは約950〜約1050の範囲である。本発明の抽出
物の最終密度は、抽出物の治療量の適当な調節に
よつて補償可能な範囲内で、変更可能である。高
密度抽出物であれば低治療量で充分であるが低密
度抽出物であれば高治療量がおそらく必要になろ
ぬ。抽出物密度変更の影響は、インビトロおよび
インビボ・テストによつて下記のように抽出物活
性をモニターすることによつて、容易に認められ
る。 キヨウチクトウ属の抽出物が本発明の抽出物の
活性を有するかどうかは、公知のインビトロおよ
びインビボテストに基づいて知ることができる。
これは、本発明の抽出物を正常なマウスに約
0.01、約0.1または約1.0ml/Kgの用量で単回また
はくり返しインビボ投与した場合に、体重、脾臓
または胸腺の重量、血中の白血球および既存もし
くは誘導された腹腔内マクロフアージの数と反応
のような容易に測定可能なパラメータに明白な副
作用が現われないという事実に基づくものであ
る。さらに、本発明の抽出物はマウスの同系腫瘍
モデルにおいて腫瘍増殖を抑制する。 本発明の抽出物は、インビトロで試験した場合
に、マウス単球の活性化と白血球の増殖とを抑制
する。本発明の抽出物はヒトにおいては単球のホ
ルボールエステルもしくはチモサン誘導性化学発
光を抑制するが、好中球の同化学発光は抑制しな
い。 従つて、キヨウチクトウ属抽出物が本発明のキ
ヨウチクトウ属抽出物の活性を有するかどうか
は、これらの単純なインビトロおよびインビボ特
性に基づいて、容易に判別可能である。 抽出物中に存在する活性のこれ以上の精製と単
離は技術上日常的な熟練を要する問題にすぎな
い。細胞増殖性疾患治療活性は熱に安定であり、
キヨウチクトウ属の植物から水によつて抽出可能
である。これらの物理化学的特性が上記の生物学
的特性とともに存在するために、通常の当業者は
ルーチンの分離方法を用いて本発明の抽出物中に
存在する細胞増殖性疾患治療活性を容易に単離す
ることができる。これらの分離方法によつて得ら
れた種々のフラクシヨンを次に、本発明の抽出物
の公知の生物学的活性に関してモニターすること
によつて、種々の精製段階を通して活性を実際に
「追跡する」ことができる。例えば、本発明の抽
出物に対してゲル過および/またはある一定サ
イズの分子のみを透過させ得るような種々な孔度
の膜を用いる選択的別のような、種々な周知の
分子量分類方法を行うことによつて、治療活性を
有する分子量範囲を特性化することができる。使
用可能な他の通常の方法には、例えばDEAEまた
はCM誘導性基体のようなイオン交換体に基づい
て分子を分離する方法がある。また、例えば
Detoxi−GelTM(Piece社、イリノイ州ロツクフオ
ード)を用いて抽出物中に存在すると考えられる
好ましくない内毒素を除去するように、特異的な
結合活性に基づいてある一定の化学フラクシヨン
を単離することも可能である。本発明の抽出物か
ら単離する生物学的に活性なフラクシヨンの強度
が増すに従つて、高性能液体クロマトグラフイ
(HPLC)のような高度な分離方法を利用するこ
とが可能になる。当業者者が高純度形態の抽出物
の単離にルーチンの分離製方法を用いるのも拘ら
ず、上述の生物学的活性をモニターできること
は、このフラクシヨンの調製をルーチン実験の問
題にする。 生物学的活性の特性化は、本発明の抽出物の活
性が免疫系の細胞、恐らく単球に対する免疫抑制
効果を強化することを明らかにする。抽出物が実
際にサプレツサー・エフエクター細胞サブセツト
を抑制するように作用して、このサブセツトが次
に免疫系を疾患に反応させると考えられる。 「細胞増殖性疾患」なる用語は、しばしば周囲
組織とは形態が異なるように見える悪性ならびに
非悪性細胞集団を意味することになる。例えば、
本発明の抽出物は腺癌のような、肺、胸部、リン
パ管、胃腸管および尿生殖路等の種々な器官系の
悪性腫瘍の治療に有効である。腺癌は例えば大て
いの結腸癌、腎細胞癌、前立腺癌、肺の非小型
癌、小腸癌、食道癌のような悪性腫瘍を含む。本
発明の抽出物は例えば乾癬、尋常性天疱瘡、ベー
チエツト症候群および脂質性組織球増殖症のよう
な、非悪性細胞増殖性疾患の治療にも有用であ
る。 本発明の抽出物に関して用いる場合の「治療」
なる用語は、動物における細胞増殖性疾患のイン
ビトロおよびインビボの両方の診断ならびにイン
ビボ治療を意味することになる。「動物」なる用
語はここで用いるかぎり、ヒトとヒト以外の動物
の両方を意味することになる。 本発明の抽出物を用いたインビトロおよびイン
ビボ試験の結果に基づくと、この抽出物は免疫反
応を増強すると考えられる。「免疫反応の増強」
なる用語は、本発明の抽出物が総合免疫反応能力
を強化するように作用して、細胞増殖性疾患を改
善することを意味する。このように用いる場合の
「改善する」なる用語は宿主動物に対する細胞増
殖性疾患の有害な影響を軽減することを意味す
る。 「診断的に有効な」なる用語は、NO(Nerium
oleander−セイヨウキヨウチクトウ)抽出物の投
与量がNO抽出物による治療に好ましく反応する
患者の体温が約38℃〜約41℃に上昇させ得るほど
の量であることを意味する。 「治療的に有効な」なる用語は、細胞増殖性疾
患を改善し得るような、NO抽出物量を意味す
る。 患者が本発明の抽出物に基づく治療によつて利
益を得るかどうかを知るために、細胞増殖性疾患
を有する疑いのある患者を先ず第一に、本発明の
抽出物の注射剤形(NOI)によつてスクリーニ
ングする。スクリーニングテストは悪性細胞増殖
性疾患を有する疑いのある全ての患者および、例
えば脂質性組織球増殖症、ベーチエツト症候群お
よび尋常性天疱瘡のような、重篤な非悪性細胞増
殖性疾患を有する疑いのある患者に対して用いら
れる。このテストの実施が予め決つている場合に
は、患者に少量のNOIを連続3日間皮下注射す
る。好ましいテスト計画は例えば、NOIの約0.3
ml、約0.4mlおよび約0.5mlをテストの1、2およ
び3日目にそれぞれ患者に注射することである。
しかし、この範囲で陰性である患者に対しては、
患者がNO抽出物療法に反応し得るかどうかを知
るために、全量が約1.0mlに達するまで約0.1mlず
つ増加しながらスクリーニングを続けることがで
きる。患者がこのようなスクリーニング期間中に
注射に対して特に約38℃〜約41℃の範囲内の発熱
によつて反応する場合には、患者は本発明の抽出
物(NO抽出物)による療法に適している。患者
の不快感を最小にするためには、約38℃〜約39℃
の範囲内の熱を誘発するようなNO抽出物量を用
いることが望ましい。通常、筋肉内注射後約4時
間内に発熱し、この熱は約2時間〜約4時間の期
間持続する。患者は発熱の前にしばしば悪寒を経
験する。 本発明のNO抽出物による治療に患者を特定し
たならば、種々の剤形のNO抽出物を用いる一次
治療計画を選択する。このように、患者の状態お
よび細胞増殖性疾患の性質に依存して、注入可能
なNO抽出物(NOI)、経口用NO抽出物
(NOO)、NO抽出物ポマード(NOC)、NO抽出
物含有粉剤(NOP)、NO抽出物含有そう剤
(NOG)またはこのようなNO抽出物含有組成物
の組合せのいずれかに患者を割当てる。悪性細胞
増殖性疾患を有する患者と重篤な非悪性疾患を有
する患者には通常NOIを投与し、例えば軽癬等
のようなあまり重篤でない疾患を有する患者は
NOC組成物によつて治療することができる。 NOIの投与量は通常約0.05〜約2.0ml、好まし
くは約0.10〜約1.0ml、特に好ましくは約0.3〜約
0.7mlであり、これを1日1回または隔日に投与
する。 NOOを投与される患者は通常約0.1ml〜約2.0
ml、好ましくは約0.2ml〜約1.0ml、特に好ましく
は約0.3ml〜約0.7mlを1日3回食後に服用する。 一次治療計画は少なくとも、患者がNOI投与
後にもはや発熱しなくなるまで続ける。この期間
は患者の反応に依存して、約2週間から約1年間
の範囲になる。この期間の終了時に、肉眼で検出
可能な疾患微候が残つているかどうかを調べるた
めに患者を検査すべきである。患者が疾患の微候
をまだ示すならば、例えばトヨグラフイもしくは
X線のような標準方法によつて疾患が検出されな
くなるまで、一次治療計画を続けるべきである。
しかし、このときに患者が肉眼で検出可能な疾患
微候を示さないならば、次に患者をNO維持療法
に指定する。この維持療法は典型的には一次治療
計画中の用量と同じ用量レベルであるが、投与回
数は非常に少なく、例えば2週間毎に1回であ
る。この維持療法は初期検査時の患者の細胞増殖
性疾患の重症度と患者を一次治療計画に維持する
必要期間のような要素に依存して約3か月から約
3年間まで続けることができる。テストで判明し
た最大治療有効量が体重60Kgの患者を基準して
NOIでは約1ml/日、NOCでは約2.5ml/日であ
ることが観察されている。しかし、これより多い
投与量NO抽出物を用いて、細胞増殖性疾患を最
適に改善するために要する時間を短縮できると考
えられる。これより多い投与量のNO抽出物を用
いる場合には、このような投与量に付随する高熱
の影響を和らげるために、例えば解熱薬を併用す
ることが有利であろう。NOの治療量を悪性疾患
に罹つた患者に投与する場合には、次のような関
連効果が生ずると考えられる: (a) NOOを初めて投与する場合には、悪心、嘔
吐および下痢が時には生じた。しかし、これら
の症状は対症療法を適用してから2、3日以内
に消失した。 (b) 排尿が増加;或る症例ではかゆみを落屑が生
じた。これらの影響は通常抗ヒスタミン薬また
はコルチゾンによる治療によつて排除ることが
できた。 (c) NOI注入部位に時々局所痛が生じたが、こ
れは局部麻酔薬によつて治療した。 (d) 或る患者では、NOI注入後の腫瘍内に疼痛
が短時間生じる。この痛みが激しい場合には、
麻酔薬を投与することができる。この疼痛の発
生は腫瘍の位置を明らかにするのに役立つた。 (e) 大ていの患者は青年期に感じた痛みと同様な
胸腺の痛みを感じた。この痛みは時には肉浴的
な傾向の増加に関連して生じた。 (f) 一次治療計画中に全ての患者は約12000〜約
24000まで白血球の増加を示した。 (g) 貧血症状を有する患者では頻脈が生じたの
で、強心薬を投与した。しかし、NOI療法実
施中に神経系または視覚の併発症を覚えた患者
はいなかつた。 非経口的投与用の製剤には、無菌の水溶液、非
水溶液、懸濁液、乳剤がある。非水溶媒の例はプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
オリブ油のような植物油、オレイン酸エチルのよ
うな注入可能な有機エステルである。水性キヤリ
アには、食塩水と緩衝剤入り媒質を含めて、水、
アルコール/水溶液、エマルジヨンまたは懸濁液
がある。非経口用ビヒクルには、塩化ナトリウム
溶液、リンガー(Ringer)のデキストロース溶
液、デキストロースと塩化ナトリウム溶液、乳酸
塩化リンガー溶液または固定油がある。静注用ビ
ヒクルには、液体および栄養素補給剤、リンガー
のデキストロースに基づくような電解質補給剤等
がある。また、例えば抗菌剤、酸化防止剤、キレ
ート剤、不活性ガス等のような、保存剤その他の
添加剤も存在し得る。 経口投与用の液体剤形には一般に単塚のNOO
または、技術上一般に用いられる精製水、糖、多
糖、シリケートゲル、ゼラチンもしくはアルコー
ルのような不活性希釈剤を含む。エマルジヨン、
懸濁剤溶液、シロツプおよびエリキシル剤を加え
た組成物としてのNOOがある。これらの組成物
は不活性な希釈剤の他に、湿潤剤、乳化・懸濁
剤、甘味剤、矯味矯臭剤および芳香剤のような要
素を含むことがある。 本発明はまた、細胞増殖性疾患の治療に用い
る、本発明のキヨウチクトウ属抽出物を含む薬剤
すなわち薬剤学的組成物の製造方法に関する。 上記の開示は本発明を一般的に説明するもので
ある。以下の特定の実施例を参照することによつ
て本発明をさらに完全に理解することができる
が、これらの実施例は本発明を説明するためだけ
のものであり、本発明の範囲を限定する意図を有
するものではない。 実施例 1 セイヨウキヨウチクトウ抽出物の調製 セイヨウキヨウチクトウの枝、葉および花を採
取し約2〜約2.5cm長さの小片に刻む。植物体を
採取し刻んでから約1週間以内に、刻んだ植物体
約2Kgをホウロウ容器内の蒸留水約10Kg中に加え
ることによつて、植物体から抽出物を調製する。
この混合物を沸とうが開始するまで加熱し、その
後約2.5時間沸とうさせる。容器内の水位を一定
に維持するために、沸とう中に容器に水を加え
て、蒸発分を補充する。約2.5時間の沸とうが終
了した時に、水相抽出物の密度は浮力デンシトメ
ータによつて約1010でなければならない。密度が
約1010未満である場合には、さらに蒸発によつて
望ましい密度が得られるまで、さらに約半時間抽
出物を沸とうさせるべきである。沸とうさせた
後、混合物を室温で約6〜約8時間放置する。次
に刻んだ葉および枝のような粗粒状物を除去する
ために、目の粗いフイルターによつて混合物を処
理する。次に液に対して医用フイルターによる
二次過を行い、気密なフタを有する700mlビン
中へのデカンテーシヨンを行つた。この最後の
過工程から約4時間以内にビンを約100℃に約1
時間加熱した。この二次処理を約4時間内に行わ
ない場合には、抽出物の暗褐色が明黄色に変化
し、抽出物を用いることができなくなる。この二
次熱処理後に、ビンを室温で約10時間保存する。
この形態で抽出物は約2〜4℃において保存する
場合に約1年間の貯蔵寿命を有する。この形状の
抽出物を用いてポマード、粉剤、含そう剤および
経口薬剤を製造することができる。 注射薬(NOI)として使用する抽出物を製造
するために、上記の経口用剤形の抽出物に対して
約2.9〜約4.8ミクロンの孔度の医用紙による
過を行い、ゴムブタと密封アルミニウムカバーと
を有する10mlビン中に液を分配した。密封した
ビンを約100℃において約1時間殺菌した。この
形状の抽出物は約2〜約4℃で保存した場合に、
約3か月間安定である。 本発明の油出物を含有するポマード(ポマード
A)をNOO約19重量%、花粉約2.5重量%、ワセ
リン約59.5重量%、ラノリン約7.1重量%、扁桃
油約11.9重量%から調製した。このポマードは皮
膚癌の治療に有用である。 NOの他のポマード(ポマードB)は、さらに
サリチル酸約5重量%を組成物に加える以外は、
ポマードAに関して述べた通りの成分と方法を用
いて製造する。 NO含有粉剤はBepanthene(Roche−トルコ社)
2ml、Alfasilin(FACO−トルコ社)500単位、
Antistine(CIBA−トルコ社)1ml、エチルアル
コール(試験済み純度70)0.5mlおよびNOO0.5ml
を混合することによつて製造する。 うがいに用いる口内洗剤は水とNOO約5重量
%との混合物である。 実施例 2 本発明の抽出物の投与 悪性細胞増殖性疾患の疑いのある患者を、本発
明の抽出物の投与に対して効果的に反応するかど
うか調べるために、最初にスクリーニングする。
この最初のスクリーニングテストで、患者に
NOI約0.3ml、約0.4mlおよび約0.5mlをテストの1
日目、2日目および3日目にそれぞれ筋肉内注射
する。 患者が本発明の抽出物に反応することを示す陽
性反応は、抽出物の投与量に依存して患者の体温
が約38℃〜約41℃に上昇することによつて実証さ
れる。この発熱は筋肉内注射後約4時間内に生
じ、約2時間〜約4時間持続する。患者が体温上
昇を経験する前にしばしば寒気を感じることが認
められている。一般に、患者の体温上昇が大きけ
れば大きいほど、治療期間は短くなる。患者に与
える不快感を最小にするために、発熱の最適範囲
は約38℃〜約39℃であることが判明している。こ
のようにして得られた実験データは、悪性細胞増
殖性疾患を有する患者の約70%がスクリーニング
テストに対して陽性反応を示すことを示唆してい
る。この陽性反応はNO抽出物による療法がこの
疾患を改善することを示唆する。 上記のようにスクリーニングテストに陽性であ
る患者は、種々の剤形の本発明の抽出物を用いる
一次治療計画に指定する。患者にはその体温上昇
に依存して、典型的に約0.3〜約0.7ml/日のNOI
を筋肉内注射する。胃腸悪性腫瘍の症例では、
NOI注射薬をしばしば、抽出物の経口投与
(NOO)と併用する。皮膚癌を有する患者に対し
ては、さらに抽出物ポマード(通常ポマードA)
をNOI注射薬と併用して、塗付する。一次治療
計画は、少なくともNOI注射が患者の体温を上
昇させなくなるまで、実施した。患者がこの一次
治療計画を約20日間〜約1年間、一般に受容する
ことおよびこの期間が悪性腫瘍の重症度に依存す
ることが判明している。大たいの場合に、患者は
一次治療計画終了後正常な生活様式を再開するこ
とができる。 正常な治療計画の終了後に、患者を約6か月間
から約3年間までの範囲内の期間、維持治療計画
に指定した。この期間中、患者には典型的に、約
2週間毎にNOI約0.4mlを投与した。患者は通常、
一次治療計画に要した時間に大体等しい期間、維
持療法を続ける。維持療法中にNOI投与後に患
者が発熱した場合には、患者を一次治療計画に戻
す。 約0.8mlまでのNOI試験用量においても患者が
スクリーニングテストに対して陽性反応を示さな
かつた場合には、悪性腫瘍の後退も体温上昇も見
られなかつた。しかし、NOIを投与するために
選択された患者はあまり痛みを感じず、鎮痛維持
薬物療法の適用を必要としないことがわかつてい
る。 例えば乾癬のような非悪性細胞増殖性疾患を有
する患者に対しては、スクリーニングテストを行
う必要がなく、このような患者は通常体温上昇を
示さない。乾癬を有する患者は典型的に、2日間
毎にNOI0.3ml筋肉内投与、NOO0.5ml1日3回投
与およびNOポマードB1日1回塗付からなる治療
計画に指定する。この治療計画は全ての症状が消
失するまで、通常治療開始後約20日間〜約4か月
間続ける。維持療法は通常必要ない。 例えば脂質性組織球増加症(ニーマンピツク
病)、ベーチエツト症候群および尋常性天疱瘡の
ような、重篤な非悪性細胞増殖性疾患を有する患
質は通常、NOIを用いてスクリーニングし、陽
性の場合には、悪性細胞増殖性疾患の治療に用い
たものと根本的に同じである一次治療計画によつ
て治療した。このような患者を維持療法に指定す
る必要がない場合が多い。 実施例 3 悪性細胞増殖性障害の治療におけるNO抽出物
の臨床効果 1981年1月から1985年12月までに、手術不能の
進行した悪性疾患を有する患者494人をNOIによ
つてテストした。全ての悪性腫瘍はトルコとトル
コ国外の種々の専門医療施設で予め診断されてい
た。これらの患者の悪性腫瘍は既存の抗腫瘍療法
ではもはや効果がないような状態に進行してい
た。これらの494症例は殆んど全種類の悪性腫瘍
の例を含み、種々の器官で検出されたものであ
る。 この臨床試験の結果を第1表に要約する。
有用なキヨウチクトウ(Nerium)属植物種の抽
出物に関する。さらに、本発明はこれらの抽出物
の製造方法および動物における細胞増殖性疾患の
診断と治療へのこれらの抽出物の利用方法に関す
る。 キヨウチクトウ属の植物はキヨウチクトウ
(Apocynaceae)科に属する。これらの植物はア
ジアと地中海地方に自生し、アフリカ、南アメリ
カおよび合衆国南部の大ていの国々に観賞用植物
として導入されている。この属の中では、セイヨ
ウキヨウチクトウ(Nerium oleander)が最も
知られている。ローズラウレル(rose laurel)、
アデルフア(adelfa)およびローゼンロルビール
(rosenlorbeer)としても知られるこの植物はそ
の本来の状態では有毒であり、ヒトならびに家庭
内ペツトおよび農場動物に死をもたらしている。
セイヨウキヨウチクトウの葉1枚がヒトにとつて
致死的であると考えられる。花をかむことから、
またセイヨウキヨウチクトウの枝の上で調理した
肉またはセイヨウキヨウチクトウの棒で撹拌した
食物を食べることから、ヒトの偶発的な中毒が生
じている。セイヨウキヨウチクトウの木や葉の燃
焼によつて生ずる煙と、セイヨウキヨウチクトウ
の花蜜から製造した蜂蜜とはヒトにとつて危険だ
と考えられている。 数時間の潜伏期間後の中毒の症状は、激しい腹
痛、激しい嘔吐、チアノーゼ、頻脈、低血圧、低
体温である。重度な症例では、これらの症状に加
えて、睡気、散瞳、めまい、血の混じつた下痢、
不整脈、昏睡、呼吸麻痺、死亡が生ずることもあ
る。ヒトでは接触皮膚炎も報告されている。 セイヨウキヨウチクトウの葉からの粗水抽出物
中に存在する配糖体がアリユウム・セパ
(Alliumcepa)の根尖分裂組織細胞の有系分裂に
及ぼす効果は研究されている〔タルコースカ
(Tarkowska)のアクタ ソシエタテイス ボタ
ニコリウム ポロニエ(Acta Soicetatis
Botanicorium Poloniae40巻、624頁(1971)〕。 セイヨウキヨウチクトウの公知の有効成分は主
として、オレアンドリン、ネリネ、その他のジギ
トキシン様配糖体である。これらの配糖体の生理
的作用はジギタリスに似ており、これらの配糖体
はジギタリスの代替品としてヒトの心疾患の治療
に臨床的に利用されている。しかし、セイヨウキ
ヨチクトウがこのような強心配糖体の原料として
役立つという事実にも拘らず、この植物の抽出物
が動物の細胞増殖性疾患の治療に有用であること
は科学的に実証されていない。 本発明の目的は動物における細胞増殖性疾患の
治療に有用なキヨウチクトウ属の植物の抽出物を
提供することである。 本発明の他の目的は、これらの抽出物をセイヨ
ウキヨウチクトウ(Nerium oleander)から製
造することである。 本発明のさらに他の目的は、次の工程: (a) キヨウチクトウ種の植物体(plant matter)
を極性無機溶媒中に分散する; (b) 分散した植物体を加熱する; (c) b工程の熱せられた溶媒を植物体から分離す
る;および (d) c工程の分離した溶媒を加熱する から成る、動物の細胞増殖疾患の治療に有用な抽
出物をキヨウチクトウ属植物から製造する方法を
提供することである。 本発明のさらに他の目的は、キヨウチクトウ属
に属する植物の抽出物を用いる、動物における細
胞増殖性疾患のインビトロおよびインビボの診断
方法を提供することである。 本発明のさらに他の目的は、キヨウチクトウ属
植物の抽出物を用いる、動物における細胞増殖性
疾患の治療方法を提供することである。 本発明はこのように、動物における細胞増殖性
疾患の治療に有用な、新規なキヨウチクトウ属植
物抽出物に関する。重度な副作用を通常有し、疾
患感受性の範囲がかなり狭い既存の治療方法とは
異なり、本発明の抽出物が広範囲な細胞増殖性疾
患の治療に有効であり、かつ同時に副作用を殆ん
ど示さないことはこのような疾患に罹つた動物の
治療の点で画期的である。 本発明は細胞増殖性疾患の治療に有用なキヨウ
チクトウ属の植物細胞抽出物に関する。本発明の
抽出物の製造に好ましいキヨウチクトウ種はネリ
ウム・インジクイム(N.indicuim)、特にセイヨ
ウキヨウチクトウ(N.oleander)である。 「植物体」なる用語は植物の全ての部分を意味
するが、植物の低繊維質部分が一般に、例えば根
または幹下方の木質部のような繊維質部分よりも
有効である。本発明の抽出物は約2cm〜約2.5cm
長さのサイズ範囲の小片に刻んだキヨウチクトウ
種植物の枝、葉、花から調製するのが好ましい。
抽出物の調製には、大体5月から9月の間に収穫
した植物体を用いることが好ましい。植物体を採
取し刻んでから約1週間以内に、刻んだ植物を水
のような極性無機溶媒に懸濁し、約100℃に加熱
する。加熱プロセスを約2 1/2時間続け、その間
の蒸発による液体の損失を補償するために容器に
水を補充する。最初の熱処理の終了時に、水相の
密度を測定する。密度が約1010未満である場合に
は、望ましい密度に達するまで抽出物を再び加熱
する。適当な密度に達した後に、混合物を室温に
冷却し、過して粗粒状物を除き、再度過して
細粒状物を除いて、適当な容器に等分し、容器を
密閉する。この二次過の後に、密閉した容器を
再び100℃に約1時間加熱する。この形態の抽出
物はポマード(NOC)、粉剤(NOP)、含そう剤
(NOG)および経口薬剤(NOO)の製造に適し
ている。注射剤(NOI)としての使用に適した
抽出物の調製では、抽出物を再び過してから、
密閉容器中に分散し、約100℃にに約1時間加熱
する。 本発明の抽出物の細胞増殖性疾患治療活性は熱
に安定であるので、例えば水またはCO2のような
極性無機溶媒によつて抽出可能である。しかし、
どのような種類の溶媒であつても、溶媒中に懸濁
したキヨウチクトウ植物種から細胞増殖性疾患治
療活性を除くものでないかぎり、使用可能であ
る。 さらに、例えば加熱時間、抽出物の加熱方法、
使用するフイルターのサイズと数のような、抽出
プロセスの種々な他のパラメータは変更可能であ
る。加熱時間と温度も変更可能であるが、存在す
ると思われる好ましくない物質を充分に不活化し
同時に細胞増殖性疾患治療活性をこのような疾患
の治療に有効な濃度で残し得るような時間と温度
で加熱を行うことが重要である。このように、温
度が高ければ加熱所要時間は短く、温度が低けれ
ば加熱所要時間は長くなる。本発明の抽出物調製
方法をどのように変更するとしても、細胞増殖性
疾患治療活性の治療有効レベルを維持しながらの
好ましくない物質の除去は下記のインビトロおよ
びインビボ・テストを用いてモニターすることが
できる。従つて、当業者はルーチン実験によつて
これらのパラメータを変更することができる。 本発明の抽出物の密度は約800〜約1200の範囲
であり、好ましくは約900〜約1100、最も好まし
くは約950〜約1050の範囲である。本発明の抽出
物の最終密度は、抽出物の治療量の適当な調節に
よつて補償可能な範囲内で、変更可能である。高
密度抽出物であれば低治療量で充分であるが低密
度抽出物であれば高治療量がおそらく必要になろ
ぬ。抽出物密度変更の影響は、インビトロおよび
インビボ・テストによつて下記のように抽出物活
性をモニターすることによつて、容易に認められ
る。 キヨウチクトウ属の抽出物が本発明の抽出物の
活性を有するかどうかは、公知のインビトロおよ
びインビボテストに基づいて知ることができる。
これは、本発明の抽出物を正常なマウスに約
0.01、約0.1または約1.0ml/Kgの用量で単回また
はくり返しインビボ投与した場合に、体重、脾臓
または胸腺の重量、血中の白血球および既存もし
くは誘導された腹腔内マクロフアージの数と反応
のような容易に測定可能なパラメータに明白な副
作用が現われないという事実に基づくものであ
る。さらに、本発明の抽出物はマウスの同系腫瘍
モデルにおいて腫瘍増殖を抑制する。 本発明の抽出物は、インビトロで試験した場合
に、マウス単球の活性化と白血球の増殖とを抑制
する。本発明の抽出物はヒトにおいては単球のホ
ルボールエステルもしくはチモサン誘導性化学発
光を抑制するが、好中球の同化学発光は抑制しな
い。 従つて、キヨウチクトウ属抽出物が本発明のキ
ヨウチクトウ属抽出物の活性を有するかどうか
は、これらの単純なインビトロおよびインビボ特
性に基づいて、容易に判別可能である。 抽出物中に存在する活性のこれ以上の精製と単
離は技術上日常的な熟練を要する問題にすぎな
い。細胞増殖性疾患治療活性は熱に安定であり、
キヨウチクトウ属の植物から水によつて抽出可能
である。これらの物理化学的特性が上記の生物学
的特性とともに存在するために、通常の当業者は
ルーチンの分離方法を用いて本発明の抽出物中に
存在する細胞増殖性疾患治療活性を容易に単離す
ることができる。これらの分離方法によつて得ら
れた種々のフラクシヨンを次に、本発明の抽出物
の公知の生物学的活性に関してモニターすること
によつて、種々の精製段階を通して活性を実際に
「追跡する」ことができる。例えば、本発明の抽
出物に対してゲル過および/またはある一定サ
イズの分子のみを透過させ得るような種々な孔度
の膜を用いる選択的別のような、種々な周知の
分子量分類方法を行うことによつて、治療活性を
有する分子量範囲を特性化することができる。使
用可能な他の通常の方法には、例えばDEAEまた
はCM誘導性基体のようなイオン交換体に基づい
て分子を分離する方法がある。また、例えば
Detoxi−GelTM(Piece社、イリノイ州ロツクフオ
ード)を用いて抽出物中に存在すると考えられる
好ましくない内毒素を除去するように、特異的な
結合活性に基づいてある一定の化学フラクシヨン
を単離することも可能である。本発明の抽出物か
ら単離する生物学的に活性なフラクシヨンの強度
が増すに従つて、高性能液体クロマトグラフイ
(HPLC)のような高度な分離方法を利用するこ
とが可能になる。当業者者が高純度形態の抽出物
の単離にルーチンの分離製方法を用いるのも拘ら
ず、上述の生物学的活性をモニターできること
は、このフラクシヨンの調製をルーチン実験の問
題にする。 生物学的活性の特性化は、本発明の抽出物の活
性が免疫系の細胞、恐らく単球に対する免疫抑制
効果を強化することを明らかにする。抽出物が実
際にサプレツサー・エフエクター細胞サブセツト
を抑制するように作用して、このサブセツトが次
に免疫系を疾患に反応させると考えられる。 「細胞増殖性疾患」なる用語は、しばしば周囲
組織とは形態が異なるように見える悪性ならびに
非悪性細胞集団を意味することになる。例えば、
本発明の抽出物は腺癌のような、肺、胸部、リン
パ管、胃腸管および尿生殖路等の種々な器官系の
悪性腫瘍の治療に有効である。腺癌は例えば大て
いの結腸癌、腎細胞癌、前立腺癌、肺の非小型
癌、小腸癌、食道癌のような悪性腫瘍を含む。本
発明の抽出物は例えば乾癬、尋常性天疱瘡、ベー
チエツト症候群および脂質性組織球増殖症のよう
な、非悪性細胞増殖性疾患の治療にも有用であ
る。 本発明の抽出物に関して用いる場合の「治療」
なる用語は、動物における細胞増殖性疾患のイン
ビトロおよびインビボの両方の診断ならびにイン
ビボ治療を意味することになる。「動物」なる用
語はここで用いるかぎり、ヒトとヒト以外の動物
の両方を意味することになる。 本発明の抽出物を用いたインビトロおよびイン
ビボ試験の結果に基づくと、この抽出物は免疫反
応を増強すると考えられる。「免疫反応の増強」
なる用語は、本発明の抽出物が総合免疫反応能力
を強化するように作用して、細胞増殖性疾患を改
善することを意味する。このように用いる場合の
「改善する」なる用語は宿主動物に対する細胞増
殖性疾患の有害な影響を軽減することを意味す
る。 「診断的に有効な」なる用語は、NO(Nerium
oleander−セイヨウキヨウチクトウ)抽出物の投
与量がNO抽出物による治療に好ましく反応する
患者の体温が約38℃〜約41℃に上昇させ得るほど
の量であることを意味する。 「治療的に有効な」なる用語は、細胞増殖性疾
患を改善し得るような、NO抽出物量を意味す
る。 患者が本発明の抽出物に基づく治療によつて利
益を得るかどうかを知るために、細胞増殖性疾患
を有する疑いのある患者を先ず第一に、本発明の
抽出物の注射剤形(NOI)によつてスクリーニ
ングする。スクリーニングテストは悪性細胞増殖
性疾患を有する疑いのある全ての患者および、例
えば脂質性組織球増殖症、ベーチエツト症候群お
よび尋常性天疱瘡のような、重篤な非悪性細胞増
殖性疾患を有する疑いのある患者に対して用いら
れる。このテストの実施が予め決つている場合に
は、患者に少量のNOIを連続3日間皮下注射す
る。好ましいテスト計画は例えば、NOIの約0.3
ml、約0.4mlおよび約0.5mlをテストの1、2およ
び3日目にそれぞれ患者に注射することである。
しかし、この範囲で陰性である患者に対しては、
患者がNO抽出物療法に反応し得るかどうかを知
るために、全量が約1.0mlに達するまで約0.1mlず
つ増加しながらスクリーニングを続けることがで
きる。患者がこのようなスクリーニング期間中に
注射に対して特に約38℃〜約41℃の範囲内の発熱
によつて反応する場合には、患者は本発明の抽出
物(NO抽出物)による療法に適している。患者
の不快感を最小にするためには、約38℃〜約39℃
の範囲内の熱を誘発するようなNO抽出物量を用
いることが望ましい。通常、筋肉内注射後約4時
間内に発熱し、この熱は約2時間〜約4時間の期
間持続する。患者は発熱の前にしばしば悪寒を経
験する。 本発明のNO抽出物による治療に患者を特定し
たならば、種々の剤形のNO抽出物を用いる一次
治療計画を選択する。このように、患者の状態お
よび細胞増殖性疾患の性質に依存して、注入可能
なNO抽出物(NOI)、経口用NO抽出物
(NOO)、NO抽出物ポマード(NOC)、NO抽出
物含有粉剤(NOP)、NO抽出物含有そう剤
(NOG)またはこのようなNO抽出物含有組成物
の組合せのいずれかに患者を割当てる。悪性細胞
増殖性疾患を有する患者と重篤な非悪性疾患を有
する患者には通常NOIを投与し、例えば軽癬等
のようなあまり重篤でない疾患を有する患者は
NOC組成物によつて治療することができる。 NOIの投与量は通常約0.05〜約2.0ml、好まし
くは約0.10〜約1.0ml、特に好ましくは約0.3〜約
0.7mlであり、これを1日1回または隔日に投与
する。 NOOを投与される患者は通常約0.1ml〜約2.0
ml、好ましくは約0.2ml〜約1.0ml、特に好ましく
は約0.3ml〜約0.7mlを1日3回食後に服用する。 一次治療計画は少なくとも、患者がNOI投与
後にもはや発熱しなくなるまで続ける。この期間
は患者の反応に依存して、約2週間から約1年間
の範囲になる。この期間の終了時に、肉眼で検出
可能な疾患微候が残つているかどうかを調べるた
めに患者を検査すべきである。患者が疾患の微候
をまだ示すならば、例えばトヨグラフイもしくは
X線のような標準方法によつて疾患が検出されな
くなるまで、一次治療計画を続けるべきである。
しかし、このときに患者が肉眼で検出可能な疾患
微候を示さないならば、次に患者をNO維持療法
に指定する。この維持療法は典型的には一次治療
計画中の用量と同じ用量レベルであるが、投与回
数は非常に少なく、例えば2週間毎に1回であ
る。この維持療法は初期検査時の患者の細胞増殖
性疾患の重症度と患者を一次治療計画に維持する
必要期間のような要素に依存して約3か月から約
3年間まで続けることができる。テストで判明し
た最大治療有効量が体重60Kgの患者を基準して
NOIでは約1ml/日、NOCでは約2.5ml/日であ
ることが観察されている。しかし、これより多い
投与量NO抽出物を用いて、細胞増殖性疾患を最
適に改善するために要する時間を短縮できると考
えられる。これより多い投与量のNO抽出物を用
いる場合には、このような投与量に付随する高熱
の影響を和らげるために、例えば解熱薬を併用す
ることが有利であろう。NOの治療量を悪性疾患
に罹つた患者に投与する場合には、次のような関
連効果が生ずると考えられる: (a) NOOを初めて投与する場合には、悪心、嘔
吐および下痢が時には生じた。しかし、これら
の症状は対症療法を適用してから2、3日以内
に消失した。 (b) 排尿が増加;或る症例ではかゆみを落屑が生
じた。これらの影響は通常抗ヒスタミン薬また
はコルチゾンによる治療によつて排除ることが
できた。 (c) NOI注入部位に時々局所痛が生じたが、こ
れは局部麻酔薬によつて治療した。 (d) 或る患者では、NOI注入後の腫瘍内に疼痛
が短時間生じる。この痛みが激しい場合には、
麻酔薬を投与することができる。この疼痛の発
生は腫瘍の位置を明らかにするのに役立つた。 (e) 大ていの患者は青年期に感じた痛みと同様な
胸腺の痛みを感じた。この痛みは時には肉浴的
な傾向の増加に関連して生じた。 (f) 一次治療計画中に全ての患者は約12000〜約
24000まで白血球の増加を示した。 (g) 貧血症状を有する患者では頻脈が生じたの
で、強心薬を投与した。しかし、NOI療法実
施中に神経系または視覚の併発症を覚えた患者
はいなかつた。 非経口的投与用の製剤には、無菌の水溶液、非
水溶液、懸濁液、乳剤がある。非水溶媒の例はプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
オリブ油のような植物油、オレイン酸エチルのよ
うな注入可能な有機エステルである。水性キヤリ
アには、食塩水と緩衝剤入り媒質を含めて、水、
アルコール/水溶液、エマルジヨンまたは懸濁液
がある。非経口用ビヒクルには、塩化ナトリウム
溶液、リンガー(Ringer)のデキストロース溶
液、デキストロースと塩化ナトリウム溶液、乳酸
塩化リンガー溶液または固定油がある。静注用ビ
ヒクルには、液体および栄養素補給剤、リンガー
のデキストロースに基づくような電解質補給剤等
がある。また、例えば抗菌剤、酸化防止剤、キレ
ート剤、不活性ガス等のような、保存剤その他の
添加剤も存在し得る。 経口投与用の液体剤形には一般に単塚のNOO
または、技術上一般に用いられる精製水、糖、多
糖、シリケートゲル、ゼラチンもしくはアルコー
ルのような不活性希釈剤を含む。エマルジヨン、
懸濁剤溶液、シロツプおよびエリキシル剤を加え
た組成物としてのNOOがある。これらの組成物
は不活性な希釈剤の他に、湿潤剤、乳化・懸濁
剤、甘味剤、矯味矯臭剤および芳香剤のような要
素を含むことがある。 本発明はまた、細胞増殖性疾患の治療に用い
る、本発明のキヨウチクトウ属抽出物を含む薬剤
すなわち薬剤学的組成物の製造方法に関する。 上記の開示は本発明を一般的に説明するもので
ある。以下の特定の実施例を参照することによつ
て本発明をさらに完全に理解することができる
が、これらの実施例は本発明を説明するためだけ
のものであり、本発明の範囲を限定する意図を有
するものではない。 実施例 1 セイヨウキヨウチクトウ抽出物の調製 セイヨウキヨウチクトウの枝、葉および花を採
取し約2〜約2.5cm長さの小片に刻む。植物体を
採取し刻んでから約1週間以内に、刻んだ植物体
約2Kgをホウロウ容器内の蒸留水約10Kg中に加え
ることによつて、植物体から抽出物を調製する。
この混合物を沸とうが開始するまで加熱し、その
後約2.5時間沸とうさせる。容器内の水位を一定
に維持するために、沸とう中に容器に水を加え
て、蒸発分を補充する。約2.5時間の沸とうが終
了した時に、水相抽出物の密度は浮力デンシトメ
ータによつて約1010でなければならない。密度が
約1010未満である場合には、さらに蒸発によつて
望ましい密度が得られるまで、さらに約半時間抽
出物を沸とうさせるべきである。沸とうさせた
後、混合物を室温で約6〜約8時間放置する。次
に刻んだ葉および枝のような粗粒状物を除去する
ために、目の粗いフイルターによつて混合物を処
理する。次に液に対して医用フイルターによる
二次過を行い、気密なフタを有する700mlビン
中へのデカンテーシヨンを行つた。この最後の
過工程から約4時間以内にビンを約100℃に約1
時間加熱した。この二次処理を約4時間内に行わ
ない場合には、抽出物の暗褐色が明黄色に変化
し、抽出物を用いることができなくなる。この二
次熱処理後に、ビンを室温で約10時間保存する。
この形態で抽出物は約2〜4℃において保存する
場合に約1年間の貯蔵寿命を有する。この形状の
抽出物を用いてポマード、粉剤、含そう剤および
経口薬剤を製造することができる。 注射薬(NOI)として使用する抽出物を製造
するために、上記の経口用剤形の抽出物に対して
約2.9〜約4.8ミクロンの孔度の医用紙による
過を行い、ゴムブタと密封アルミニウムカバーと
を有する10mlビン中に液を分配した。密封した
ビンを約100℃において約1時間殺菌した。この
形状の抽出物は約2〜約4℃で保存した場合に、
約3か月間安定である。 本発明の油出物を含有するポマード(ポマード
A)をNOO約19重量%、花粉約2.5重量%、ワセ
リン約59.5重量%、ラノリン約7.1重量%、扁桃
油約11.9重量%から調製した。このポマードは皮
膚癌の治療に有用である。 NOの他のポマード(ポマードB)は、さらに
サリチル酸約5重量%を組成物に加える以外は、
ポマードAに関して述べた通りの成分と方法を用
いて製造する。 NO含有粉剤はBepanthene(Roche−トルコ社)
2ml、Alfasilin(FACO−トルコ社)500単位、
Antistine(CIBA−トルコ社)1ml、エチルアル
コール(試験済み純度70)0.5mlおよびNOO0.5ml
を混合することによつて製造する。 うがいに用いる口内洗剤は水とNOO約5重量
%との混合物である。 実施例 2 本発明の抽出物の投与 悪性細胞増殖性疾患の疑いのある患者を、本発
明の抽出物の投与に対して効果的に反応するかど
うか調べるために、最初にスクリーニングする。
この最初のスクリーニングテストで、患者に
NOI約0.3ml、約0.4mlおよび約0.5mlをテストの1
日目、2日目および3日目にそれぞれ筋肉内注射
する。 患者が本発明の抽出物に反応することを示す陽
性反応は、抽出物の投与量に依存して患者の体温
が約38℃〜約41℃に上昇することによつて実証さ
れる。この発熱は筋肉内注射後約4時間内に生
じ、約2時間〜約4時間持続する。患者が体温上
昇を経験する前にしばしば寒気を感じることが認
められている。一般に、患者の体温上昇が大きけ
れば大きいほど、治療期間は短くなる。患者に与
える不快感を最小にするために、発熱の最適範囲
は約38℃〜約39℃であることが判明している。こ
のようにして得られた実験データは、悪性細胞増
殖性疾患を有する患者の約70%がスクリーニング
テストに対して陽性反応を示すことを示唆してい
る。この陽性反応はNO抽出物による療法がこの
疾患を改善することを示唆する。 上記のようにスクリーニングテストに陽性であ
る患者は、種々の剤形の本発明の抽出物を用いる
一次治療計画に指定する。患者にはその体温上昇
に依存して、典型的に約0.3〜約0.7ml/日のNOI
を筋肉内注射する。胃腸悪性腫瘍の症例では、
NOI注射薬をしばしば、抽出物の経口投与
(NOO)と併用する。皮膚癌を有する患者に対し
ては、さらに抽出物ポマード(通常ポマードA)
をNOI注射薬と併用して、塗付する。一次治療
計画は、少なくともNOI注射が患者の体温を上
昇させなくなるまで、実施した。患者がこの一次
治療計画を約20日間〜約1年間、一般に受容する
ことおよびこの期間が悪性腫瘍の重症度に依存す
ることが判明している。大たいの場合に、患者は
一次治療計画終了後正常な生活様式を再開するこ
とができる。 正常な治療計画の終了後に、患者を約6か月間
から約3年間までの範囲内の期間、維持治療計画
に指定した。この期間中、患者には典型的に、約
2週間毎にNOI約0.4mlを投与した。患者は通常、
一次治療計画に要した時間に大体等しい期間、維
持療法を続ける。維持療法中にNOI投与後に患
者が発熱した場合には、患者を一次治療計画に戻
す。 約0.8mlまでのNOI試験用量においても患者が
スクリーニングテストに対して陽性反応を示さな
かつた場合には、悪性腫瘍の後退も体温上昇も見
られなかつた。しかし、NOIを投与するために
選択された患者はあまり痛みを感じず、鎮痛維持
薬物療法の適用を必要としないことがわかつてい
る。 例えば乾癬のような非悪性細胞増殖性疾患を有
する患者に対しては、スクリーニングテストを行
う必要がなく、このような患者は通常体温上昇を
示さない。乾癬を有する患者は典型的に、2日間
毎にNOI0.3ml筋肉内投与、NOO0.5ml1日3回投
与およびNOポマードB1日1回塗付からなる治療
計画に指定する。この治療計画は全ての症状が消
失するまで、通常治療開始後約20日間〜約4か月
間続ける。維持療法は通常必要ない。 例えば脂質性組織球増加症(ニーマンピツク
病)、ベーチエツト症候群および尋常性天疱瘡の
ような、重篤な非悪性細胞増殖性疾患を有する患
質は通常、NOIを用いてスクリーニングし、陽
性の場合には、悪性細胞増殖性疾患の治療に用い
たものと根本的に同じである一次治療計画によつ
て治療した。このような患者を維持療法に指定す
る必要がない場合が多い。 実施例 3 悪性細胞増殖性障害の治療におけるNO抽出物
の臨床効果 1981年1月から1985年12月までに、手術不能の
進行した悪性疾患を有する患者494人をNOIによ
つてテストした。全ての悪性腫瘍はトルコとトル
コ国外の種々の専門医療施設で予め診断されてい
た。これらの患者の悪性腫瘍は既存の抗腫瘍療法
ではもはや効果がないような状態に進行してい
た。これらの494症例は殆んど全種類の悪性腫瘍
の例を含み、種々の器官で検出されたものであ
る。 この臨床試験の結果を第1表に要約する。
【表】
【表】
第1表は種々な悪性疾患を有する患者に対する
NOIの陽性反応率を示す。悪性腫瘍は原発腫瘍
の位置に基づいてグループ分けする。胃腸起源の
原発腫瘍を有する患者では胃、腸、結腸、直腸、
膵臓、肝臓または胆のうのような部位から原発腫
瘍が発生している。喉頭カテゴリーの患者は、喉
頭、舌、咽頭、扁桃または鼻から発生した原発腫
瘍を有する患者を含む。尿生殖器カテゴリーの患
者は腎臓、副腎、胆のう、前立腺、卵巣、子宮ま
たは尿道に原発腫瘍が発生した患者を含む。黒色
腫は表皮原発腫瘍を有するとして分類された患者
に含まれる。化学療法または放射線療法を受けた
ことがない手術不能の進行した悪性疾患を有する
患者はNOI療法に対して70%陽性反応を示した。
先行治療を受けた患者では、以前に化学療法を受
けた患者の59%がNOIに反応し、以前に放射線
療法を受けた患者の70%がNOIに反応し、以前
に化学療法と放射療法の両方を受けた患者の36%
がNOIに反応した。これらの数字によると、化
学療法または放射線による先行治療はNOI療法
に対する患者の反応に有意な効果を及ぼさない
が、このような先行治療を受けた患者は、先行治
療を受けない患者または化学療法のみもしくは放
射線のみによる先行治療を受けた患者に比べて、
NOIに対して有意に低い反応率を示す。
NOIの陽性反応率を示す。悪性腫瘍は原発腫瘍
の位置に基づいてグループ分けする。胃腸起源の
原発腫瘍を有する患者では胃、腸、結腸、直腸、
膵臓、肝臓または胆のうのような部位から原発腫
瘍が発生している。喉頭カテゴリーの患者は、喉
頭、舌、咽頭、扁桃または鼻から発生した原発腫
瘍を有する患者を含む。尿生殖器カテゴリーの患
者は腎臓、副腎、胆のう、前立腺、卵巣、子宮ま
たは尿道に原発腫瘍が発生した患者を含む。黒色
腫は表皮原発腫瘍を有するとして分類された患者
に含まれる。化学療法または放射線療法を受けた
ことがない手術不能の進行した悪性疾患を有する
患者はNOI療法に対して70%陽性反応を示した。
先行治療を受けた患者では、以前に化学療法を受
けた患者の59%がNOIに反応し、以前に放射線
療法を受けた患者の70%がNOIに反応し、以前
に化学療法と放射療法の両方を受けた患者の36%
がNOIに反応した。これらの数字によると、化
学療法または放射線による先行治療はNOI療法
に対する患者の反応に有意な効果を及ぼさない
が、このような先行治療を受けた患者は、先行治
療を受けない患者または化学療法のみもしくは放
射線のみによる先行治療を受けた患者に比べて、
NOIに対して有意に低い反応率を示す。
【表】
【表】
第表は、これらの494人の患者の原発悪性腫
瘍部位、性別およびNOIに対する反応性に関す
る分布を示す。これらの患者の中の62%(306人)
は男性であつた。この研究に参加した患者の中、
NOIに対する反応は男性では66%(201人/306
人)、女性では68%(129人/188人)であつた。
従つて、患者の性別はNOIへの陽性反応率に対
して明白な影響をもたなかつた。 実施例 4 症例報告:脂質性組織埼増加症 患者(22才)は、1976年5月26日に、ロンドン
のロイヤルナシヨナル整形外科病院(Royal
National Orthopedic Hospital)において脂質
性組織球増加症であると診断された。トルコに戻
つた後、患者は前よりも頻繁に多くの部位に痛み
を感ずるようになつた。1976年6月15日の検査で
は、患者は6Kgの体重低下を示し、罌痛薬の使用
を開始し、非常に悪い容態であつた。肩と上膊骨
に生ずる痛みは非常に鋭く、患者の検査が非常に
困難であつた。この患者はNOIスクリーニング
に対して腸性反応を示した。この後に、患者は24
時間毎にNOI0.3ml投与の一次治療計画を開始し、
39℃の発熱を生じた。この療法を20日間行つた後
に、痛みは軽減した。さらに1.5か月間一次治療
計画を実施した後に、患者は痛みから解放され、
低下していた体重は回復した。患者に一次治療計
画を6か月間続けた後に、患者を維持療法に1か
月間指定した。この期間中に、患者に2週間毎に
NOI0.4mlを投与した。一次治療計画の終了後に、
患者は仕事に復帰することができ、1986年4月1
日現在で完全に健康であることが判明した。 実施例 5 症例報告:手術不能な洞癌 患者は、彼が39才である1969年に、胃痛を感じ
始めた。X線検査後に、十二指腸潰瘍を有すると
初めて診断され、それに応じた治療を受けた。
1974年3月に、さらに痛みがひどくなり、イスタ
ンブール大学付属カパ病院(Capa medical
faculty of Jstanbul University)に入院した。
今までのX線写真と彼の現在の症状を検討された
後に、1974年3月8日にカパ病院の外科クリニツ
クにおいて外科手術を受けた。開腹術によつて洞
(Antrun)内腫瘍、腹部の血の混じつた酸、多重
の肝転移が明らかになつた。これらに基づいて、
この患者は手術不能な洞癌(Antrum cancer)
と診断された。10日後に患者は退院した。1974年
4月12日に患者は多量の胃出血を起してイスタン
ブールのハイダルパサ・ヌムネ(Haydarpasa
Numune)病院に入院した。血液凝固処置と連続
輸血が行われたが、止血は成功しなかつた。カパ
病院からの以前の検査報告を検討した後に、ハイ
ダルパサ・ヌムネ病院の専門医は患者の治療を中
止し、施す術がないと述べた。本発明者はハイダ
ルパサ・ヌムネ病院においてこの患者を初めて診
察し、腹部に酸が存在すること、動脈内血圧が6/
4であり、脈拍が糸様脈であることを発見した。
1974年4月15日に患者をNOIによつてスクリー
ニングした場合に、腸性反応が認められたので、
経口用NOO0.5ml1日3回食後とNOI0.3ml/日と
併用から成る一次治療計画に患者を指定した。
1974年4月18日に家庭で余命を過すために退院し
た。1974年6月20に行つたX線検査は「洞癌」の
存在を示した。1974年8月27日に、患者は検査の
ためにハイダルパサ・ヌムネ病院に戻り、「胃前
庭、小彎曲部硬化環状癌」を有すると診断され、
彼の仕事からさらに4か月間の休暇を命じられ
た。一次療法はNOI0.3ml単独投与から成り、39
℃の発熱を生じた。一次療法が1974年9月3日に
終了した時に患者は注射後に発熱しなかつた。こ
のときに、患者をNOI2日間毎に0.4mlから成る維
持療法に変え、1975年1月1日までこれを続け
た。1975年1月1日に計画をNOI0.4ml1週間に
1回注射に変えて、さらに6か月間続けた。
NOI注射の他に、患者には経口量のNOO(0.5ml
1日3回食後)をも一次スクリーニング時から
1974年4月まで続けた。 一次療法の終了時に患者は完全に回復した。
1975年4月2日には患者は検査のためにハイダル
パサ・ヌムネ病院に入院した。1975年4月18日
に、病院のヘルス・カウンシル(Health
Council)は、カパ病院および彼ら自身の以前の
報告にはおそらく誤りがあつたと考えられ、患者
は完全に健康であり、仕事に復帰したと報告し
た。 実施例 6 症例報告:ホジキン(Hodgkin)肉芽腫 患者は46才の時に衰弱と頚リンパ節腫大のため
に、イズミール州立病院(Jzmir State
Hospital)に1973年5月5日に入院した。検査
によつて、頚部の2個所のリンパ腺症が明らかに
なつた。最初に患者は腺炎性結核を有すると診断
され、抗結核薬の使用が勧められた。 1973年6月に、患者は同じ症状を示して同病院
に戻つた。頚リンパ節の1つを切開し、組織学的
検査によつてホジキン肉芽腫が検出された。病院
のヘルズカウンシルの報告は1973年6月15日に発
行された。 1973年4月18日に、患者は本発明者による診察
を受けた。患者は頚部褄痕、衰弱および体重低下
に関連する症状を有した。患者の鼠径と腋窩の両
リンパ節ならびに頚リンパ節は触診可能に肥厚し
ていた。NOI(0.3ml)によるスクリーニングで
は、患者は40℃に発熱して反応した。患者は一次
治療計画に指定され、NOI0.3ml/日を投与され
た。1か月後に患者は注射後に発熱しなくなつ
た。1か月間の一次療法中に、総白血球中の割合
(%)としてのリンパ球の変化は次のように記録
された:1973年6月18日46%;1973年6月26日16
%;1973年7月4日26%。1973年7月25日の検査
時に、1個の鼠径リンパ節のみは弱く触診され
た。このリンパ節を摘出して、組織学的検査のた
めにイスタンブール大学癌研究所に送つたとこ
ろ、悪性腫瘍の微候の無い「無秩序小胞性ハイパ
ーエラシー(Unorderly follicule hyperelasie」
と診断された。患者を1週間間隔でNOI0.3mlの
初期用量の維持療法に指定した。さらに、1974年
2月1日から1年間、経口用NOO(0.5ml×3/
日)も投与した。一次治療計画終了後には患者は
仕事に復帰し、このとき以来完全に回復した。 実施例 7 症例報告:皮質近接骨原性肉腫 患者は右脚に疼痛と腫脹を生じて、17才時の
1973年3月にカラマン州立病院(Karaman
State Hospital)に入院した。腫瘍は右大腿骨後
方遠位下部に隣接して存在した。腫瘍の一部を摘
出した。イスタンブール大学研究所で腫瘍の組織
学的検査を行い、「皮質近接骨原性肉腫(骨近接
肉腫)」と診断された。 後に、患者は局部的に再発し、1973年10月1
日、本発明者を訪れた。瘢痕下に硬い腫瘍塊(20
×10×5cm)が検知され、2個の右鼠径リンパ節
(1×1×1cmと2×2×2cm)が触診された。
1973年10月6日に撮影した。X線写真は大腿骨遠
位部位に入り込んだ骨肉腫の存在を示した。 患者が切断に同意せず、腫脹したリンパ節が存
在したので、患者をNOI療法に関してスクリー
ニングし、陽性反応を得た。患者をNOI24時間
毎に0.3mlの一次治療計画に指定した。これによ
つて39℃の発熱が生じた。治療開始後15日目まで
に、リンパ節は消失し、脚の腫瘍は縮小し、大腿
骨から分離して可動になつた。1973年10月24日に
腫瘍を容易に摘出し、全切除標本(腫瘍と周囲の
軟組織)を組織学的検査のためにイスタンブール
大学癌研究所に送つた。癌研究所はこの標本を悪
性腫瘍の微候の無い「軟骨性腺維粘液腫」と診断
した。1973年11月4日に撮影したX線写真は肉腫
の微候を示さなかつたが、大腿骨遠位下部は以前
の肉腫のために侵食されていた。 1年後に、大腿骨は腫瘍によつて侵食された部
位において破損し、脚を長期間固定したにも拘ら
ず骨折の回復は達成されなかつた。結局脚を近位
大腿骨において切断することが必要になつた。こ
のとき以来、患者は義足を用いて完全に回復して
いる。 実施例 8 症例報告:手術不能な頚部癌 患者は59才時の1975年11月にアンカラ大学医学
部(Medical Facuhty of Ankara University)
において手術不能な頚部扁平細胞癌を有すると診
断された。1975年11月10日付けの診断報告書は患
者が放射線療法を受けたことも述べている。 1976年1月に、糞便中に血液が検出された。
1976年2月20日には患者はアンカラ大学放射線療
法クリニツクから同大学の胃腸病クリニツクへ移
された。後にククロバ大学医学部(Cukurova
University Medical Faculty)の総合外科部門
において人工肛門を脇腹に形成する手術が行われ
た。骨盤と直腸に散在した悪性腫瘍が観察され
た。同クリニツクから発行された、この患者の報
告書は、この悪性腫瘍を「手術不能な頚部癌−結
腸フイステル形成術」を診断し、患者をモルヒネ
処置法に指定している。 疼痛が激しくなつたときに、ククロバ大学医学
部の1977年3月8日付の第二報告書は「患者にモ
ルヒネ7アンプル/日を注射することになつた」
と述べている。 1977年3月10日に、本発明者が患者を診察し
た。彼女は極度に悪い容態であり、3時間毎にモ
ルヒネの注射を受けていた。彼女は腹部左下皿分
円に人工肛門形成術を施されていた。肛門は腫瘍
によつて完全に閉塞されていた。扁桃大で形状が
カリフラワーに似た、他の血の混じつた腫瘍が肛
門の周囲に発生していた。恥骨上部は以前の放射
線療法のために硬化していた。NOIによるスク
リーニングテストは陽性であつたので、患者は
NOI24時間毎に0.3mlの一次治療計画に指定され
た。この用量で、患者の体温は38.5℃に上昇し
た。患者の痛みが激しかつたので、彼女にNO療
法のやり方を教え、家庭に戻し、家庭で治療を続
けさせた。6か月後の1977年9月10日に、彼女は
検査のために本発明者を訪れた。彼女はモルヒネ
の使用を中止しており、病巣の一部は回復してい
たが、まだNOI注射後に体温は38〜39℃に上昇
していた。治療を続けるように勧めて、家に戻し
た。1978年2月8日に、本発明者が彼女を再検査
した。このときに全ての病巣は完全に回復してお
り、直腸部位の検査は腫瘍の微候を全く示まなか
つた。患者は人工肛門を正常に戻すための新たな
外科手術を拒絶して家に戻つた。この患者に対し
て、維持療法を開始する前に一次治療計画を11か
月間続けた。維持療法を続けた3年間中、患者に
NOI2週間毎に0.4mlを投与した。一次治療計画と
維持療法中にNOI注射の他に、経口用NOOを0.5
ml×3/日の用量で食後に投与した。患者は本発
明者による1年に2回の検査を続けて受けてお
り、1986年4月14日現在までまだ完全に回復した
状態がある。 実施例 9 症例報告:V級未分化癌 1976年後半に、患者は鎮痛薬の効果が無い前胸
部痛と呼吸困難を経験した。1977年2月29日に彼
女は72才時にアンカラ空軍病院(Ankara
Military Air Force Hospital)に診察を受けに
行つた。ここでバイオプシーが行われ、組織学的
検査が気管支癌の存在を明らかにした。 1977年
4月21日に、患者はイズミール胸部疾患病院
(Izmir Chest Diseases Hospital)に診察を受
けに行き、1977年4月26日にはエチメスト腫瘍病
院(Etimcst Oncology Hospital)に診察を受け
に行つた。これらの両病院は空軍病院の診断を確
証した。患者は腫瘍病院によつて勧められた放射
線療法を拒絶し、1977年5月6日にアンカラ大学
胸部疾患クリニツクに診察を受けに行つた。1977
年5月6日に撮影したX線写真とトモグラフイお
よび1977年5月13日に実施した気管支鏡検査は右
上尖端部分の病巣を明らかにした。トランスクラ
ニアル(trans cranial needle)によつて実施し
たバイオプシーを組織学検査は「V級未分化癌」
を明らかにした。患者を対症薬物療法に指定する
ように勧められ、患者は退院した。 1977年9月10日に、本発明者が患者を診察し
た。胸部静脈の触診は静脈体積の増加を示唆し、
顔面と頚部の浮腫および呼吸困難と胸部痛が存在
した。患者をNOI0.3mlによつてスクリーニング
した場合に、患者は40℃に発熱した。彼女は
NOI24時間毎に0.2mlの一次治療計画にに指定さ
れた。6か月以内に全ての症状は消失し、12か月
目の最後に、NOI注射後に発熱の徴候はなかつ
た。次に患者はNOI2週間毎に0.2ml、1年間の維
持林法に指定された。 1979年9月に、患者は心臓発作を経験したが、
回復した。彼女は完全に回復しており、1986年3
月27日に撮影したX線写真は陰性であつた。 実施例 10 症例報告:類表皮癌 患者は56才時の1983年9月に、両肩の痛みを訴
えて種々の病院に診察を受けに行つた。X線検査
は肺の両上葉部の直径5cmの2病巣を明らかにし
た。最初の診断では、結核または包虫のうが示唆
され、患者は1983年10月4日に1か月間検査を受
けるために、スレイヤパサ胸部疾患病院に入院し
た。この期間中に撮影したX線写真およびカソニ
(Casoni)テストとワインベルグ(Weinberg)
テストは陰性であつた。トモグラフイ検査は肺両
上葉部の直径5cmの2病巣を明らかにした。気管
支鏡検査、バイオプシーおよび組織学的検査は
「類表皮癌」を明らかにした。この診断を述べた
報告書は1983年11月1日に病院のヘルス・カウン
シルから発行され、施す術がないので患者を退院
させるべきだと勧告したいた。 1983年12月1日に、本発明者が患者を診察し
た。患者は後胸部と肩に疼痛を有し、痛みを軽減
するために鎮痛薬を用いていた。NOIを用いて
スクリーニングしたときに、彼の反応が陽性であ
つたので、患者をNOI0.3ml/日の一次治療計画
に指定した。NOI注射後に患者は39℃に発熱し
た。1984年9月まで一次治療計画を続け、これ以
後はNOI2週間毎に0.4ml、さらに6か月間の維持
療法に患者を指定した。一次治療計画終了後に患
者は正常な生活を送り、1986年4月4日に撮影し
たX線写真は陰性であつた。 実施例 11 症例報告:肝転移した膵臓先端癌 患者は48才時の1984年9月20日に、衰弱、体重
低下、腹痛および黄疸症状を示して地方の開業医
に診察を受けに行つた。超音波検査は「膵臓先端
癌」であることを示した。 1984年9月21日にセラニツク胃腸病研究所
(Selanik Gastroenterology Laboratory)にお
いて第二回超音波検査が行われ、「右葉尖端近く
に肝転移した、2×1.5cm直径の膵臓先端癌」の
診断が下された。1984年9月29日に患者はカイセ
リハイヤト病院(Kayseri Hayat Hospital)に
おいて開腹術を受けた。この開腹術報告書は「膵
臓先端癌の診断が下された患者が診察を受けに訪
れた。膵臓体の先端と1/2を占める硬い腫瘍塊が
検出された。大きいオリーブの大きさの硬い、転
移したと考えられる腫瘍塊が左肝葉中央に検出さ
れた。患者の閉鎖性黄疸(blockage icterus)を
治療するために、胆のう空腸吻合術−ブラウン吻
合術を行つた。」を述べている。 1984年10月15日に、本発明者が患者を診察し
た。このときに黄疸の強度は減じていたが、患者
の容態はあまり良くなかつた。NOI0.3mlによる
スクリーニングテストは38℃の発熱を生じた。ス
クリーニングテスト後に、患者をNOI0.4ml/日
とNOO0.5ml×3/日(食後)の一次治療計画に
指定した。1985年4月22日までに症状は消失し、
発熱は認められなかつた。この同じ日に行つた超
音波検査は「膵臓先端癌、左腎の拡大した腎杯お
よび肝転移」をまだ示した。この報告に基づいて
一次治療計画を同じ用量レベルでさらに3か月間
延長した。この3か月間に熱の上昇は認められな
かつた。患者は維持療法に指定しなかつた。 1985年4月5日に、本発明者が再び患者を診察
したが、患者は明白な臨床症状を示さなかつた。
1986年4月30日の超音波検査の結果、診断は「右
肝葉に結石、膵臓先端に塊状物、膵管の拡大」を
述べている。この報告は存在する塊状物を「低音
響源(hypoechogen)」として定義している。
NOIによつて治療した患者の他の多くの症例に
おいても、既往の悪性腫瘍から非悪性塊状物への
異常な変化がみられている。この例は例えば実施
例6と7である。 1985年4月22日以来、患者は正常な生活を送つ
ており、1986年4月5日正常であるように思われ
る。 実施例 12 症例報告:乾癬 患者は最初、1985年に両膝の皮膚の炎症を認め
た。彼女は種々な医師や病院を訪れ、乾癬を有す
ると診断された。種々な療法を試みて失敗した後
に、患者は乾癬に対する有効な治療法が無いこと
を聞かされ、病院に診察を受けに行くことを止め
た。 1986年4月4日に、本発明者が50才の患者を診
察した。診察中に両膝に乾癬の病巣が認められ
た。患者をNOI2日間間隔で0.3ml投与とNOO0.5
ml×3/日食後投与から成る一次治療計画に指定
した。さらに、患者にNOポマードBを毎日、局
所塗付した。本発明者が最初の3回のNOI注射
を施した後に、患者の自宅での治療用にNOI、
NOOとNOポマードBのストツクを患者に与え
た。 1986年11月28日に、患者は自宅で診察を受け、
さらに5回NOI注射を行つたことと、NOOと
NOポマードBを薬物が使い尽されるまで規定通
りに20日間用いたことを報告した。彼女の病巣は
完全に治癒していたため、患者は本発明者に再度
連絡する必要を感じていなかつた。1986年11月28
日の診察時に乾癬病巣の瘢痕は存在したが、、乾
癬の徴候は存在しなかつた。 実施例 13 癌診断に対するNOIの使用 A 悪性腫瘍を有する疑いのある患者22人を
NOIスクリーニングによつてテストした。こ
れらの患者の17人に陽性反応がみられ、5人は
反応を示さなかつた。22人の患者の全てにバイ
オプシーを実施し、切除した標本を組織学的に
検査した。組織学的検査はNOIスクリーニン
グに対して陽性反応を示した患者17人が癌を有
することを実証した。NOI診断スクリーニン
グに反応しなかつた患者5人の中の4人は悪性
腫瘍の徴候を示さなかつたが、残りの1人は
NOI診断スクリーニングでは陰性反応であつ
たにも拘らず、癌を有すると診断された。 B 健康な対象10人に診断スクリーニングテスト
としてNOI0.3mlを投与した。1人は陽性反応
を示したが、残りの9人は反応を示さなかつ
た。NOIに反応した1人は顔面ほくろを有し
ていた。このようなほくろが晩年に悪性腫瘍に
なることが知られている。このほくろを摘出し
て組織学的に検査したときに、このほくろは癌
性であると診断された。ほくろを摘出した後に
患者はNOIに対して陽性反応を示し続けたの
で、NOI投与後に発熱しなくなるまで、NO療
法を受月た。 本発明を完全に説明したが、本発明の精神また
は範囲から逸脱することなく、多くの変化および
変更が行われ得ることは当業者に明らかであろ
う。
瘍部位、性別およびNOIに対する反応性に関す
る分布を示す。これらの患者の中の62%(306人)
は男性であつた。この研究に参加した患者の中、
NOIに対する反応は男性では66%(201人/306
人)、女性では68%(129人/188人)であつた。
従つて、患者の性別はNOIへの陽性反応率に対
して明白な影響をもたなかつた。 実施例 4 症例報告:脂質性組織埼増加症 患者(22才)は、1976年5月26日に、ロンドン
のロイヤルナシヨナル整形外科病院(Royal
National Orthopedic Hospital)において脂質
性組織球増加症であると診断された。トルコに戻
つた後、患者は前よりも頻繁に多くの部位に痛み
を感ずるようになつた。1976年6月15日の検査で
は、患者は6Kgの体重低下を示し、罌痛薬の使用
を開始し、非常に悪い容態であつた。肩と上膊骨
に生ずる痛みは非常に鋭く、患者の検査が非常に
困難であつた。この患者はNOIスクリーニング
に対して腸性反応を示した。この後に、患者は24
時間毎にNOI0.3ml投与の一次治療計画を開始し、
39℃の発熱を生じた。この療法を20日間行つた後
に、痛みは軽減した。さらに1.5か月間一次治療
計画を実施した後に、患者は痛みから解放され、
低下していた体重は回復した。患者に一次治療計
画を6か月間続けた後に、患者を維持療法に1か
月間指定した。この期間中に、患者に2週間毎に
NOI0.4mlを投与した。一次治療計画の終了後に、
患者は仕事に復帰することができ、1986年4月1
日現在で完全に健康であることが判明した。 実施例 5 症例報告:手術不能な洞癌 患者は、彼が39才である1969年に、胃痛を感じ
始めた。X線検査後に、十二指腸潰瘍を有すると
初めて診断され、それに応じた治療を受けた。
1974年3月に、さらに痛みがひどくなり、イスタ
ンブール大学付属カパ病院(Capa medical
faculty of Jstanbul University)に入院した。
今までのX線写真と彼の現在の症状を検討された
後に、1974年3月8日にカパ病院の外科クリニツ
クにおいて外科手術を受けた。開腹術によつて洞
(Antrun)内腫瘍、腹部の血の混じつた酸、多重
の肝転移が明らかになつた。これらに基づいて、
この患者は手術不能な洞癌(Antrum cancer)
と診断された。10日後に患者は退院した。1974年
4月12日に患者は多量の胃出血を起してイスタン
ブールのハイダルパサ・ヌムネ(Haydarpasa
Numune)病院に入院した。血液凝固処置と連続
輸血が行われたが、止血は成功しなかつた。カパ
病院からの以前の検査報告を検討した後に、ハイ
ダルパサ・ヌムネ病院の専門医は患者の治療を中
止し、施す術がないと述べた。本発明者はハイダ
ルパサ・ヌムネ病院においてこの患者を初めて診
察し、腹部に酸が存在すること、動脈内血圧が6/
4であり、脈拍が糸様脈であることを発見した。
1974年4月15日に患者をNOIによつてスクリー
ニングした場合に、腸性反応が認められたので、
経口用NOO0.5ml1日3回食後とNOI0.3ml/日と
併用から成る一次治療計画に患者を指定した。
1974年4月18日に家庭で余命を過すために退院し
た。1974年6月20に行つたX線検査は「洞癌」の
存在を示した。1974年8月27日に、患者は検査の
ためにハイダルパサ・ヌムネ病院に戻り、「胃前
庭、小彎曲部硬化環状癌」を有すると診断され、
彼の仕事からさらに4か月間の休暇を命じられ
た。一次療法はNOI0.3ml単独投与から成り、39
℃の発熱を生じた。一次療法が1974年9月3日に
終了した時に患者は注射後に発熱しなかつた。こ
のときに、患者をNOI2日間毎に0.4mlから成る維
持療法に変え、1975年1月1日までこれを続け
た。1975年1月1日に計画をNOI0.4ml1週間に
1回注射に変えて、さらに6か月間続けた。
NOI注射の他に、患者には経口量のNOO(0.5ml
1日3回食後)をも一次スクリーニング時から
1974年4月まで続けた。 一次療法の終了時に患者は完全に回復した。
1975年4月2日には患者は検査のためにハイダル
パサ・ヌムネ病院に入院した。1975年4月18日
に、病院のヘルス・カウンシル(Health
Council)は、カパ病院および彼ら自身の以前の
報告にはおそらく誤りがあつたと考えられ、患者
は完全に健康であり、仕事に復帰したと報告し
た。 実施例 6 症例報告:ホジキン(Hodgkin)肉芽腫 患者は46才の時に衰弱と頚リンパ節腫大のため
に、イズミール州立病院(Jzmir State
Hospital)に1973年5月5日に入院した。検査
によつて、頚部の2個所のリンパ腺症が明らかに
なつた。最初に患者は腺炎性結核を有すると診断
され、抗結核薬の使用が勧められた。 1973年6月に、患者は同じ症状を示して同病院
に戻つた。頚リンパ節の1つを切開し、組織学的
検査によつてホジキン肉芽腫が検出された。病院
のヘルズカウンシルの報告は1973年6月15日に発
行された。 1973年4月18日に、患者は本発明者による診察
を受けた。患者は頚部褄痕、衰弱および体重低下
に関連する症状を有した。患者の鼠径と腋窩の両
リンパ節ならびに頚リンパ節は触診可能に肥厚し
ていた。NOI(0.3ml)によるスクリーニングで
は、患者は40℃に発熱して反応した。患者は一次
治療計画に指定され、NOI0.3ml/日を投与され
た。1か月後に患者は注射後に発熱しなくなつ
た。1か月間の一次療法中に、総白血球中の割合
(%)としてのリンパ球の変化は次のように記録
された:1973年6月18日46%;1973年6月26日16
%;1973年7月4日26%。1973年7月25日の検査
時に、1個の鼠径リンパ節のみは弱く触診され
た。このリンパ節を摘出して、組織学的検査のた
めにイスタンブール大学癌研究所に送つたとこ
ろ、悪性腫瘍の微候の無い「無秩序小胞性ハイパ
ーエラシー(Unorderly follicule hyperelasie」
と診断された。患者を1週間間隔でNOI0.3mlの
初期用量の維持療法に指定した。さらに、1974年
2月1日から1年間、経口用NOO(0.5ml×3/
日)も投与した。一次治療計画終了後には患者は
仕事に復帰し、このとき以来完全に回復した。 実施例 7 症例報告:皮質近接骨原性肉腫 患者は右脚に疼痛と腫脹を生じて、17才時の
1973年3月にカラマン州立病院(Karaman
State Hospital)に入院した。腫瘍は右大腿骨後
方遠位下部に隣接して存在した。腫瘍の一部を摘
出した。イスタンブール大学研究所で腫瘍の組織
学的検査を行い、「皮質近接骨原性肉腫(骨近接
肉腫)」と診断された。 後に、患者は局部的に再発し、1973年10月1
日、本発明者を訪れた。瘢痕下に硬い腫瘍塊(20
×10×5cm)が検知され、2個の右鼠径リンパ節
(1×1×1cmと2×2×2cm)が触診された。
1973年10月6日に撮影した。X線写真は大腿骨遠
位部位に入り込んだ骨肉腫の存在を示した。 患者が切断に同意せず、腫脹したリンパ節が存
在したので、患者をNOI療法に関してスクリー
ニングし、陽性反応を得た。患者をNOI24時間
毎に0.3mlの一次治療計画に指定した。これによ
つて39℃の発熱が生じた。治療開始後15日目まで
に、リンパ節は消失し、脚の腫瘍は縮小し、大腿
骨から分離して可動になつた。1973年10月24日に
腫瘍を容易に摘出し、全切除標本(腫瘍と周囲の
軟組織)を組織学的検査のためにイスタンブール
大学癌研究所に送つた。癌研究所はこの標本を悪
性腫瘍の微候の無い「軟骨性腺維粘液腫」と診断
した。1973年11月4日に撮影したX線写真は肉腫
の微候を示さなかつたが、大腿骨遠位下部は以前
の肉腫のために侵食されていた。 1年後に、大腿骨は腫瘍によつて侵食された部
位において破損し、脚を長期間固定したにも拘ら
ず骨折の回復は達成されなかつた。結局脚を近位
大腿骨において切断することが必要になつた。こ
のとき以来、患者は義足を用いて完全に回復して
いる。 実施例 8 症例報告:手術不能な頚部癌 患者は59才時の1975年11月にアンカラ大学医学
部(Medical Facuhty of Ankara University)
において手術不能な頚部扁平細胞癌を有すると診
断された。1975年11月10日付けの診断報告書は患
者が放射線療法を受けたことも述べている。 1976年1月に、糞便中に血液が検出された。
1976年2月20日には患者はアンカラ大学放射線療
法クリニツクから同大学の胃腸病クリニツクへ移
された。後にククロバ大学医学部(Cukurova
University Medical Faculty)の総合外科部門
において人工肛門を脇腹に形成する手術が行われ
た。骨盤と直腸に散在した悪性腫瘍が観察され
た。同クリニツクから発行された、この患者の報
告書は、この悪性腫瘍を「手術不能な頚部癌−結
腸フイステル形成術」を診断し、患者をモルヒネ
処置法に指定している。 疼痛が激しくなつたときに、ククロバ大学医学
部の1977年3月8日付の第二報告書は「患者にモ
ルヒネ7アンプル/日を注射することになつた」
と述べている。 1977年3月10日に、本発明者が患者を診察し
た。彼女は極度に悪い容態であり、3時間毎にモ
ルヒネの注射を受けていた。彼女は腹部左下皿分
円に人工肛門形成術を施されていた。肛門は腫瘍
によつて完全に閉塞されていた。扁桃大で形状が
カリフラワーに似た、他の血の混じつた腫瘍が肛
門の周囲に発生していた。恥骨上部は以前の放射
線療法のために硬化していた。NOIによるスク
リーニングテストは陽性であつたので、患者は
NOI24時間毎に0.3mlの一次治療計画に指定され
た。この用量で、患者の体温は38.5℃に上昇し
た。患者の痛みが激しかつたので、彼女にNO療
法のやり方を教え、家庭に戻し、家庭で治療を続
けさせた。6か月後の1977年9月10日に、彼女は
検査のために本発明者を訪れた。彼女はモルヒネ
の使用を中止しており、病巣の一部は回復してい
たが、まだNOI注射後に体温は38〜39℃に上昇
していた。治療を続けるように勧めて、家に戻し
た。1978年2月8日に、本発明者が彼女を再検査
した。このときに全ての病巣は完全に回復してお
り、直腸部位の検査は腫瘍の微候を全く示まなか
つた。患者は人工肛門を正常に戻すための新たな
外科手術を拒絶して家に戻つた。この患者に対し
て、維持療法を開始する前に一次治療計画を11か
月間続けた。維持療法を続けた3年間中、患者に
NOI2週間毎に0.4mlを投与した。一次治療計画と
維持療法中にNOI注射の他に、経口用NOOを0.5
ml×3/日の用量で食後に投与した。患者は本発
明者による1年に2回の検査を続けて受けてお
り、1986年4月14日現在までまだ完全に回復した
状態がある。 実施例 9 症例報告:V級未分化癌 1976年後半に、患者は鎮痛薬の効果が無い前胸
部痛と呼吸困難を経験した。1977年2月29日に彼
女は72才時にアンカラ空軍病院(Ankara
Military Air Force Hospital)に診察を受けに
行つた。ここでバイオプシーが行われ、組織学的
検査が気管支癌の存在を明らかにした。 1977年
4月21日に、患者はイズミール胸部疾患病院
(Izmir Chest Diseases Hospital)に診察を受
けに行き、1977年4月26日にはエチメスト腫瘍病
院(Etimcst Oncology Hospital)に診察を受け
に行つた。これらの両病院は空軍病院の診断を確
証した。患者は腫瘍病院によつて勧められた放射
線療法を拒絶し、1977年5月6日にアンカラ大学
胸部疾患クリニツクに診察を受けに行つた。1977
年5月6日に撮影したX線写真とトモグラフイお
よび1977年5月13日に実施した気管支鏡検査は右
上尖端部分の病巣を明らかにした。トランスクラ
ニアル(trans cranial needle)によつて実施し
たバイオプシーを組織学検査は「V級未分化癌」
を明らかにした。患者を対症薬物療法に指定する
ように勧められ、患者は退院した。 1977年9月10日に、本発明者が患者を診察し
た。胸部静脈の触診は静脈体積の増加を示唆し、
顔面と頚部の浮腫および呼吸困難と胸部痛が存在
した。患者をNOI0.3mlによつてスクリーニング
した場合に、患者は40℃に発熱した。彼女は
NOI24時間毎に0.2mlの一次治療計画にに指定さ
れた。6か月以内に全ての症状は消失し、12か月
目の最後に、NOI注射後に発熱の徴候はなかつ
た。次に患者はNOI2週間毎に0.2ml、1年間の維
持林法に指定された。 1979年9月に、患者は心臓発作を経験したが、
回復した。彼女は完全に回復しており、1986年3
月27日に撮影したX線写真は陰性であつた。 実施例 10 症例報告:類表皮癌 患者は56才時の1983年9月に、両肩の痛みを訴
えて種々の病院に診察を受けに行つた。X線検査
は肺の両上葉部の直径5cmの2病巣を明らかにし
た。最初の診断では、結核または包虫のうが示唆
され、患者は1983年10月4日に1か月間検査を受
けるために、スレイヤパサ胸部疾患病院に入院し
た。この期間中に撮影したX線写真およびカソニ
(Casoni)テストとワインベルグ(Weinberg)
テストは陰性であつた。トモグラフイ検査は肺両
上葉部の直径5cmの2病巣を明らかにした。気管
支鏡検査、バイオプシーおよび組織学的検査は
「類表皮癌」を明らかにした。この診断を述べた
報告書は1983年11月1日に病院のヘルス・カウン
シルから発行され、施す術がないので患者を退院
させるべきだと勧告したいた。 1983年12月1日に、本発明者が患者を診察し
た。患者は後胸部と肩に疼痛を有し、痛みを軽減
するために鎮痛薬を用いていた。NOIを用いて
スクリーニングしたときに、彼の反応が陽性であ
つたので、患者をNOI0.3ml/日の一次治療計画
に指定した。NOI注射後に患者は39℃に発熱し
た。1984年9月まで一次治療計画を続け、これ以
後はNOI2週間毎に0.4ml、さらに6か月間の維持
療法に患者を指定した。一次治療計画終了後に患
者は正常な生活を送り、1986年4月4日に撮影し
たX線写真は陰性であつた。 実施例 11 症例報告:肝転移した膵臓先端癌 患者は48才時の1984年9月20日に、衰弱、体重
低下、腹痛および黄疸症状を示して地方の開業医
に診察を受けに行つた。超音波検査は「膵臓先端
癌」であることを示した。 1984年9月21日にセラニツク胃腸病研究所
(Selanik Gastroenterology Laboratory)にお
いて第二回超音波検査が行われ、「右葉尖端近く
に肝転移した、2×1.5cm直径の膵臓先端癌」の
診断が下された。1984年9月29日に患者はカイセ
リハイヤト病院(Kayseri Hayat Hospital)に
おいて開腹術を受けた。この開腹術報告書は「膵
臓先端癌の診断が下された患者が診察を受けに訪
れた。膵臓体の先端と1/2を占める硬い腫瘍塊が
検出された。大きいオリーブの大きさの硬い、転
移したと考えられる腫瘍塊が左肝葉中央に検出さ
れた。患者の閉鎖性黄疸(blockage icterus)を
治療するために、胆のう空腸吻合術−ブラウン吻
合術を行つた。」を述べている。 1984年10月15日に、本発明者が患者を診察し
た。このときに黄疸の強度は減じていたが、患者
の容態はあまり良くなかつた。NOI0.3mlによる
スクリーニングテストは38℃の発熱を生じた。ス
クリーニングテスト後に、患者をNOI0.4ml/日
とNOO0.5ml×3/日(食後)の一次治療計画に
指定した。1985年4月22日までに症状は消失し、
発熱は認められなかつた。この同じ日に行つた超
音波検査は「膵臓先端癌、左腎の拡大した腎杯お
よび肝転移」をまだ示した。この報告に基づいて
一次治療計画を同じ用量レベルでさらに3か月間
延長した。この3か月間に熱の上昇は認められな
かつた。患者は維持療法に指定しなかつた。 1985年4月5日に、本発明者が再び患者を診察
したが、患者は明白な臨床症状を示さなかつた。
1986年4月30日の超音波検査の結果、診断は「右
肝葉に結石、膵臓先端に塊状物、膵管の拡大」を
述べている。この報告は存在する塊状物を「低音
響源(hypoechogen)」として定義している。
NOIによつて治療した患者の他の多くの症例に
おいても、既往の悪性腫瘍から非悪性塊状物への
異常な変化がみられている。この例は例えば実施
例6と7である。 1985年4月22日以来、患者は正常な生活を送つ
ており、1986年4月5日正常であるように思われ
る。 実施例 12 症例報告:乾癬 患者は最初、1985年に両膝の皮膚の炎症を認め
た。彼女は種々な医師や病院を訪れ、乾癬を有す
ると診断された。種々な療法を試みて失敗した後
に、患者は乾癬に対する有効な治療法が無いこと
を聞かされ、病院に診察を受けに行くことを止め
た。 1986年4月4日に、本発明者が50才の患者を診
察した。診察中に両膝に乾癬の病巣が認められ
た。患者をNOI2日間間隔で0.3ml投与とNOO0.5
ml×3/日食後投与から成る一次治療計画に指定
した。さらに、患者にNOポマードBを毎日、局
所塗付した。本発明者が最初の3回のNOI注射
を施した後に、患者の自宅での治療用にNOI、
NOOとNOポマードBのストツクを患者に与え
た。 1986年11月28日に、患者は自宅で診察を受け、
さらに5回NOI注射を行つたことと、NOOと
NOポマードBを薬物が使い尽されるまで規定通
りに20日間用いたことを報告した。彼女の病巣は
完全に治癒していたため、患者は本発明者に再度
連絡する必要を感じていなかつた。1986年11月28
日の診察時に乾癬病巣の瘢痕は存在したが、、乾
癬の徴候は存在しなかつた。 実施例 13 癌診断に対するNOIの使用 A 悪性腫瘍を有する疑いのある患者22人を
NOIスクリーニングによつてテストした。こ
れらの患者の17人に陽性反応がみられ、5人は
反応を示さなかつた。22人の患者の全てにバイ
オプシーを実施し、切除した標本を組織学的に
検査した。組織学的検査はNOIスクリーニン
グに対して陽性反応を示した患者17人が癌を有
することを実証した。NOI診断スクリーニン
グに反応しなかつた患者5人の中の4人は悪性
腫瘍の徴候を示さなかつたが、残りの1人は
NOI診断スクリーニングでは陰性反応であつ
たにも拘らず、癌を有すると診断された。 B 健康な対象10人に診断スクリーニングテスト
としてNOI0.3mlを投与した。1人は陽性反応
を示したが、残りの9人は反応を示さなかつ
た。NOIに反応した1人は顔面ほくろを有し
ていた。このようなほくろが晩年に悪性腫瘍に
なることが知られている。このほくろを摘出し
て組織学的に検査したときに、このほくろは癌
性であると診断された。ほくろを摘出した後に
患者はNOIに対して陽性反応を示し続けたの
で、NOI投与後に発熱しなくなるまで、NO療
法を受月た。 本発明を完全に説明したが、本発明の精神また
は範囲から逸脱することなく、多くの変化および
変更が行われ得ることは当業者に明らかであろ
う。
1 オボマクログロブリンを有効成分として含有
することを特徴とする創傷治療剤。
することを特徴とする創傷治療剤。
Claims (1)
- (b) 前記植物体分散物を加熱する; (c) b工程の加熱した溶媒を前記植物体から分離
する;および (d) c工程の分離溶媒を加熱する、 によつて得られる、特許請求の範囲第1項記載の
組成物。 10 さらに次の工程: (e) d工程の熱せられた溶媒を濾別する;および (f) e工程の濾別した溶媒を加熱する、 を含む、特許請求の範囲第9項記載の組成物。 11 前記溶媒が水である、特許請求の範囲第9
項記載の組成物。 12 前記溶媒の密度が約1010に達するほど十分
な時間にわたつて前記加熱を実施する、特許請求
の範囲第9項記載の組成物。 13 前記抽出物が次の工程: (a) セイヨウキヨウチクトウの植物体を水中に分
散する; (b) 前記植物体分散物を約2.5時間、約100℃に加
熱する; (c) 熱せられた水を前記植物体から分離する;お
よび (d) c工程の分離した水を約2.5時間にわたつて
約100℃に加熱して、密度を約1010にする、 によつて得られる、特許請求の範囲第1項記載の
組成物。 14 さらに次の工程: (e) d工程の熱せられた水を濾別する;および (f) e工程の濾別した水を約1時間にわたつて約
100℃に加熱する、 を含む、特許請求の範囲第13項記載の組成物。
15 前記植物体が切り刻まれた葉、幹および花
である、特許請求の範囲第14項記載の組成物。
16 前記組成物を非経口的に投与する、特許請
求の範囲第1項記載の組成物。 16 前記組成物を非経口的に投与する、特許請
求の範囲第1項記載の組成物。 17 前記非経口的投与が皮下、筋肉内、腹腔
内、腔内、または静脈内注射、または経皮的、鼻
咽頭もしくは粘膜吸収によるものである、特許請
求の範囲第16項記載の組成物。 18 治療有効量が約0.05mlから約1.0mlの範囲
内である、特許請求の範囲第17項記載の組成
物。 19 治療有効量が約0.2mlから約0.9mlの範囲内
である、特許請求の範囲第17項記載の組成物。 20 治療有効量が約0.3mlから約0.7mlの範囲内
である、特許請求の範囲第17項記載の組成物。 21 前記組成物を腸内に投与する、特許請求の
範囲第1項記載の組成物。 22 治療有効量が約0.1mlから約2.5mlの範囲内
である、特許請求の範囲第21項記載の組成物。 23 治療有効量が約0.2mlから約1.0mlの範囲内
である、特許請求の範囲第21項記載の組成物。 24 治療有効量が約0.3mlから約0.7mlの範囲内
である、特許請求の範囲第21項記載の組成物。 25 キヨウチクトウ種抽出物からなる、動物の
細胞増殖性疾患の検出用組成物。 26 細胞増殖性疾患を有する疑いのある動物の
免疫細胞をキヨウチクトウ種抽出物の診断有効量
と接触させ、前記抽出物が免疫反応を増強するか
どうかを調べることによつて検出を行う、特許請
求の範囲第25項記載の組成物。 27 前記抽出物がセイヨウキヨウチクトウであ
る、特許請求の範囲第25項記載の組成物。 28 前記疾患が腺癌である、特許請求の範囲第
25項記載の組成物。 29 前記検出をインビトロで行う、特許請求の
範囲第25項記載の組成物。 30 前記検出をインビボで行う、特許請求の範
囲第25項記載の組成物。 31 前記増強が前記動物の体温上昇によつて示
唆される、特許請求の範囲第30項記載の組成
物。 32 前記体温の上昇が約1.0℃より大きい、特
許請求の範囲第31項記載の組成物。
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