JPH05293432A - 塗料吸収性素材の表面処理方法 - Google Patents

塗料吸収性素材の表面処理方法

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JPH05293432A
JPH05293432A JP1916492A JP1916492A JPH05293432A JP H05293432 A JPH05293432 A JP H05293432A JP 1916492 A JP1916492 A JP 1916492A JP 1916492 A JP1916492 A JP 1916492A JP H05293432 A JPH05293432 A JP H05293432A
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JP
Japan
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paint
chitosan
wood
glossiness
urethane
Prior art date
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Pending
Application number
JP1916492A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Omura
大村  善彦
Kimihiko Sato
公彦 佐藤
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TOTTORI PREF GOV KOGYO GIJUTSU SHINKO KYOKAI
Original Assignee
TOTTORI PREF GOV KOGYO GIJUTSU SHINKO KYOKAI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天然資源の有効利用を図るべくキチンひいて
はキトサンの使用用途の拡大を図ると共に、塗料吸収性
素材の表面に対する塗料吸い込み防止効果を向上させ、
更には、この種の素材に対する表面処理作業の簡易化並
びに作業能率の向上を図る。 【構成】 木質系素材や紙或いは繊維素材などの塗料吸
収性素材の表面をシーリング処理する処理剤として、キ
トサン及び/又はキトサンの誘導体を希酸に溶解させて
なる処理剤を用い、且つ、この処理剤を前記塗料吸収性
素材の表面に塗布した後、当該表面に塗装を施すように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料吸収性素材の表面
処理方法に係り、詳しくは、塗料を吸い込む特性を有し
てなる素材に対して適切な表面処理を施すための技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、天然の高分子物質である
キチンは、カニ等の殻を脱カルシウム処理及び脱蛋白処
理することにより生産されるものであり、このキチンを
高濃度のアルカリで煮ることにより脱アセチル処理さ
れ、これによりキトサンに変換される。このキトサン
は、水処理剤等の高分子凝集剤などとして広く利用され
ているが、例えば凝集剤用に調整されたキトサンは、分
子量100万を超えるホモポリマーであって、一般の有
機溶剤には不溶であるのに対し、希酸には溶解するとい
う特性を有している。また、このキトサンは、カチオン
性のポリマーであることも広く知られている。
【0003】一方、近年においては、高級指向等の要請
も相俟って木製品が大量に市場に出回っているが、この
木製品の材料としては、通常の木材、合板、コルク、或
いはこれら以外にも所謂MDFと称せられる素材が使用
されるに至っている。このMDFは、木くずを集めて固
化したものであり、木材素材と比較して均一で、方向性
がなく、その用途の拡大が図られつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記列挙し
た各木質系素材(特にMDF)は、他材料と比較して塗
料(着色剤を含む。以下同様)の吸い込みが大きく、塗
膜がその表面に造膜され難いという特性を有している。
このため、前記各木質系素材の表面に塗料を塗布して
も、塗料の吸い込みに起因して当該表面に着色むらが生
じ、均一に着色できないという難点を有している。そこ
で、この問題に対処すべく、塗料を複数回にわたって重
ね塗りすることが行われているが、このような手段で
は、手間及び労苦が多大になるばかりでなく、コスト面
においても不利となる。また、上記問題を解決する更な
る効果的手段として、前記木質系素材の表面に塗料の吸
い込みを防止するシーリング処理剤(シーラ剤)を塗布
し、この後、その表面に塗装を施すことが行われるに至
ったが、従来においてはこのシーリング処理剤として、
樹脂をベースにしたもの例えばウレタンシーラ剤や、ウ
ッドコンディショナー、或いはシリカ粉末を使用するの
が通例であった。しかしながら、上記列挙した従来のシ
ーリング処理剤は、塗料の吸い込みを防止する効果が未
だ充分であるとは言えない問題を有していた。
【0005】本発明者らは、キトサン並びにシーリング
処理剤について長年の間鋭意研究を続けた結果、キトサ
ンをシーリング処理剤として使用でき而もその諸性質が
極めて優れているというキトサンの新たな特質並びに新
たな用途を知見し、本発明を完成するに至ったものであ
る。そして、これに基づいてなされた本発明の技術的課
題は、従来のシーリング処理剤よりも塗料の吸い込み防
止効果を向上させるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
べくなされた本発明に係る表面処理方法は、以下に示す
ような特徴を有するものである。即ち、塗料吸収性素材
の表面をシーリング処理する処理剤として、キトサン及
び/又はキトサンの誘導体を希酸に溶解させてなる処理
剤を用い、且つ、この処理剤を前記素材の表面に塗布し
た後、当該表面に塗装を施すようにしたものである。
【0007】
【作用】塗料吸収性素材としては、木材、合板、コルク
或いはMDF等の木質系素材や、繊維(木綿)又は紙な
どのうち染色可能な素材が挙げられる。そして、この種
の素材の表面に、キトサン及び/又はキトサンの誘導体
を希酸に溶解してなるシーリング処理剤を塗布した場
合、例えば木材はセルロース及びリグニンを主たる構成
成分とするため、その表面がアニオンに荷電し易く、こ
れに起因して、木材の表面に塗布されるキトサンは、イ
オン結合的に木材に付着する。また、キトサンは高分子
物質であるため、木材の表面に造膜され、木材内部に対
して気密性を保持しつつ当該表面を確実にシーリングす
ることができる。尚、木材以外の上記列挙した素材につ
いても、その表面に造膜がなされる。従って、このキト
サンを含有するシーリング処理剤の塗布後に当該表面に
塗料を塗布すれば、シーリング処理剤の作用により、素
材内部への塗料の吸い込みが阻止され、塗料による均一
な着色等がなされる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る塗料吸収性素材の表面処
理方法の実施例について説明するが、以下の各実施例
は、本発明を限定する趣旨ではない。先ず、本発明方法
の第1実施例を説明する。幅×長さ×厚みが80×20
0×20(mm)であるMDFの板材を準備すると共に、
0.5%の酢酸水溶液に対して、0.1%,0.25
%,0.5%,1.0%,のキトサン及び/又はキトサ
ンの誘導体(以下、単にキトサンという。)を夫々溶解
して、濃度の異なる四種類のシーリング処理剤を作成す
る。
【0009】次に、図1に示す状態のうち、先ず第1段
階として、上記各種のキトサン含有シーリング処理剤A
をMDF板材Xの表面に刷毛で塗布して風乾し、この後
第2段階として、研磨材を混入してなるウレタン樹脂系
塗料であるウレタンサンディングBを吹き付け、更にこ
の後、前記ウレタンサンディングBの表面を粒度#40
0のサンドペーパー等を用いて研磨し、然る後、このウ
レタンサンディングBの表面にラッカーCによる上塗り
吹き付け塗装を行った。
【0010】以上の各処理を終えた後に、MDF板材X
の表面の光沢度を測定した。この光沢度の測定は、シー
リング処理剤の種類別に応じて行った。また、MDF板
材Xの表面が無処理の状態で直接塗装を施したものと、
MDF板材Xの表面に従来のウレタンシーラ剤を塗布し
た後にウレタンサンディングを吹き付け且つ#400の
研磨及びラッカー吹き付け塗装を行ったものについて
も、同様に光沢度の測定を行った。光沢度の測定に際し
ては、MDF板材Xの表面に対して投光部より入射角6
0℃及び反射角60℃となるように光を照射し、この光
を反射後において光沢計で受光することにより行った。
この測定結果を、下記の表1に示す。
【0011】この表1からも明らかなように、キトサン
含有シーリング処理剤を塗布したものは、無処理の表面
に直接塗装を施したものよりも遥かに光沢度が高く、ま
た従来のウレタンシーラ剤を塗布したものと比較しても
同等或いはそれ以上である。そして、特にキトサンの濃
度が0.25%〜0.5%の範囲内若しくはその前後の
ものが、著しく光沢度が高いことも明らかである。
【0012】上記のように光沢度の測定を行った理由
は、樹脂系塗料が素材表面に良好に造膜されれば光沢度
が上昇するといった事実に基づくものであり、従って、
光沢度の高低により塗装状態の良否を判定できることに
よるものである。
【0013】次に、本発明方法の第2実施例を説明す
る。この第2実施例は、上記第1実施例における最終段
階のラッカー吹き付け塗装に代えて、ウレタンフラット
吹き付け塗装を行ったものである。そして、この第2実
施例についても上記と同様にして光沢度の測定を行っ
た。この測定結果を、下記の表2に示す。この表2にお
いても、キトサン含有シーリング処理剤を塗布したもの
は、無処理のものより遥かに光沢度が高く、また従来の
ウレタンシーラ剤を塗布したものと同等或いはそれ以上
であることが明らかである。そして、この第2実施例に
よれば、キトサンの濃度が0.1%前後のものと1.0
%前後のものとが著しく光沢度が高いことも明らかであ
る。
【0014】次に、本発明方法の第3実施例を説明す
る。この第3実施例は、上記と同様の各種パーセンテー
ジのキトサン含有シーリング処理剤をMDF板材の表面
に塗布し、更にこの表面にウレタンフラット吹き付け塗
装を行ったものである。そして、これらと、無処理及び
従来のウレタンシーラ剤を塗布したものとについて行っ
た光沢度の測定結果を、下記の表3に示す。この表3に
おいては、キトサン含有シーリング処理剤を塗布したも
のは、無処理のものよりも光沢度が高くなっているが、
キトサンの濃度が0.1%のものは従来のウレタンシー
ラ剤塗布のものよりも光沢度が低いものとなっている。
従って、0.1%前後のものを除外して使用すれば、従
来よりも光沢度を高めることができることとなる。
【0015】次に、本発明方法の第4実施例を説明す
る。この第4実施例は、上記第3実施例における最終段
階のウレタンフラット吹き付け塗装に代えて、ウレタン
フラット(高光沢)吹き付け塗装を行ったものである。
そして、この第4実施例について上記と同様の光沢度の
測定を行った結果を、下記の表4に示す。この表4にお
いても、キトサン含有シーリング処理剤を塗布したもの
は、無処理のものよりも光沢度が遥かに高く、またキト
サンの濃度が0.1%のものを除外すれば、従来のウレ
タンシーラ剤塗布のものよりも光沢度が高くなってい
る。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明に係る塗料吸収性素
材の表面処理方法によれば、天然の高分子物質であるキ
トサンの溶解液をシーリング処理剤として使用したか
ら、キトサンの用途の拡大が図られると共に、天然資源
の有効利用が図られることとなる。また、塗料吸収性素
材の表面がキトサン含有シーリング処理剤により確実に
気密保持されて、当該表面における塗料吸い込み作用が
的確に阻止されると共に、塗料を複数回にわたって重ね
塗りする必要がなくなり、作業に要する手間及び労力が
可及的に軽減されることとなる。更に、キトサン含有シ
ーリング処理剤の塗料吸い込み防止効果は、従来のシー
リング処理剤(ウレタン系のもの)よりも優れており、
特にMDF等のように塗装が困難な素材に対しても、充
分な塗料吸い込み防止効果が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施により得られた試料を示す拡
大縦断正面図である。
【符号の説明】
A キトサン含有シーリング処理剤 B ウレタンサンディング(塗料) C ラッカー(上塗り塗料) X 塗料吸収性素材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料吸収性素材の表面をシーリング処理
    する処理剤として、キトサン及び/又はキトサンの誘導
    体を希酸に溶解させてなる処理剤を用い、且つ、この処
    理剤を前記素材の表面に塗布した後、当該表面に塗装を
    施すようにしたことを特徴とする塗料吸収性素材の表面
    処理方法。
JP1916492A 1992-02-04 1992-02-04 塗料吸収性素材の表面処理方法 Pending JPH05293432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1916492A JPH05293432A (ja) 1992-02-04 1992-02-04 塗料吸収性素材の表面処理方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP1916492A JPH05293432A (ja) 1992-02-04 1992-02-04 塗料吸収性素材の表面処理方法

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Publication Number Publication Date
JPH05293432A true JPH05293432A (ja) 1993-11-09

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ID=11991744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1916492A Pending JPH05293432A (ja) 1992-02-04 1992-02-04 塗料吸収性素材の表面処理方法

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JP (1) JPH05293432A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040036032A (ko) * 2002-10-23 2004-04-30 김진국 합성 고분자재질의 코팅방법 및 그 코팅방법에 의하여표면이 코팅된 합성 고분자재질을 포함하는 제품
US6858093B2 (en) * 2001-07-26 2005-02-22 Ppg Industries Ohio, Inc. Method for paint detackification using compositions containing chitosan
JP2008274057A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Sumitomo Forestry Co Ltd 漆塗装の下塗剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20040036032A (ko) * 2002-10-23 2004-04-30 김진국 합성 고분자재질의 코팅방법 및 그 코팅방법에 의하여표면이 코팅된 합성 고분자재질을 포함하는 제품
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