JPH05294101A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JPH05294101A
JPH05294101A JP4101066A JP10106692A JPH05294101A JP H05294101 A JPH05294101 A JP H05294101A JP 4101066 A JP4101066 A JP 4101066A JP 10106692 A JP10106692 A JP 10106692A JP H05294101 A JPH05294101 A JP H05294101A
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JP
Japan
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cord
carcass ply
tire
pneumatic radial
carcass
Prior art date
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Pending
Application number
JP4101066A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Nakashio
哲 中塩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で、しかも低内圧時の耐久性を大幅に向
上させることのできる空気入りラジアルタイヤを提供す
ること。 【構成】 カーカスプライのカーカスプライコード14
を被覆するゴム24を、従来のカーカスプライに用いら
れるゴム(動的弾性率E’=1.3×108 dyn/cm2
近)よりも高弾性とし、加硫後における動的弾性率E’
を、2.0〜6.0×108 dyn/cm2 の範囲内とする。
タイヤ内圧が規定内圧よりも極端に低い場合にカーカス
は小さな曲率半径で屈曲されるが、ゴム24の剛性が高
いためカーカスプライコード14は断面の変形が抑えら
れる。このため、フィラメント13の破断が大幅に減少
し、カーカスプライコード14の破断寿命の低下が抑え
られる。また、スパイラルコードを必要としないため、
通常走行時の耐久疲労性を改善しつつ軽量化がはかれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りラジアルタイヤ
に係り、特に低内圧時の耐久性を向上させた空気入りラ
ジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、空気入りラジアルタ
イヤのカーカスプライ16には、コーテッドコードが用
いられている。このコーテッドコードは、引き揃えられ
た複数本のコード34(図5では、1本のみ図示)がコ
ーティングゴム24によって被覆されたもので、加硫後
のコーティングゴム24の動的弾性率E’は一般的に
1.7×108 dyn/cm2 付近に設定されている。
【0003】周知のように、このコーテッドコードのコ
ードは、複数本のフィラメントが撚られて形成されてい
る。
【0004】コードの種類としては、図5に示すよう
に、複数本のフィラメント13を層撚り構造とし、その
外周を螺旋状に巻き締めるスパラルコード32を有した
所謂ウイズスパイラルコード34と、図1に示すよう
に、スパイラルコード32を有していない所謂ノンスパ
イラルコード14とがある。
【0005】一般的に、ウイズスパイラルコード34と
ノンスパイラルコード14については以下の性質が知ら
れている。
【0006】ウイズスパイラルコード34は、スパイラ
ルコード32によって外周が巻き締められているため屈
曲時のコード断面の変形が小さいが、反面、スパイラル
コード32を有しているため、重量が重く、コスト高と
なっている。
【0007】一方、ノンスパイラルコード14は、ウイ
ズスパイラルコード34に比較して、耐フレッティング
性、耐腐食性、耐疲労性に優れており、スパイラルコー
ド32を有していない分軽量である。しかしながら、ノ
ンスパイラルコード14はウイズスパイラルコード34
に比較して屈曲時にコード断面が大きく変形し(図2参
照)、特定のフィラメントに異常に大きな力が加わる。
このため、ノンスパイラルコード14をカーカスプライ
に適用した空気入りラジアルタイヤでは、正規内圧での
走行においては十分使用に耐えるが、パンク等の低内圧
の状態で走行した場合など、カーカスプライが通常走行
よりも大きな曲げ変形を受けて曲率半径が非常に小さく
された状態で使用されると、コード破断寿命が極端に短
くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、軽量で、しかも低内圧時の耐久性を大幅に向上さ
せることのできる空気入りラジアルタイヤを提供するこ
とが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一対のビード部間にまたがってトロイド状をなしコード
をコーティングゴムで被覆してなる少なくとも1層のカ
ーカスと、カーカスクラウン部の外周に配設された複数
のベルトと、を備えた空気入りラジアルタイヤであっ
て、前記コーティングゴムの弾性を高弾性としたことを
特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の空気入りラジアルタイヤにおい、前記コードの構造
を3+8、3+9、1×12または1+6+12とした
ことを特徴としている。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記コーティングゴムの動的弾性率E’を2.0〜6.
0×108 dyn/cm2 としたことを特徴としている。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1、
請求項2または請求項3記載の空気入りラジアルタイヤ
において、前記コードを構成するフィラメントの抗張力
を270〜500kg/mm2としたことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、カーカスのコー
ドにコーティングされたコーティングゴムの弾性が高弾
性とされているため、コードが屈曲され、曲率半径が小
さくされた際にも、高弾性のゴムによってコードの外周
が押さえられているため、コードの周囲を螺旋状に取り
巻く、所謂スパイラルコードを有していなくてもコード
の断面形状が変形したりコードの縒りがほつれることが
ない。このため、本発明の空気入りラジアルタイヤを装
着した車両がパンク等の低内圧状態で走行をして、カー
カスに大きな変形を受けた場合であっても、コードを構
成する特定のフィラメントに過大な応力が作用すること
はない。したがって、低内圧時のコードの耐久性が従来
のスパイラルコードを有していないものに比較して改善
され、しかも、スパイラルコードを必要としないためタ
イヤ重量を軽量化することができる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、カーカスの
コードの構造を3+8、3+9、1×12または1+6
+12としたので、コードの耐フレッティング性、耐腐
食性、耐疲労性がさらに改善される。
【0015】請求項3記載の発明によれば、コーティン
グゴムの動的弾性率E’を2.0〜6.0×108 dyn/
cm2 としたため、コード屈曲時のコード断面の変形が抑
制され、また、プライセパレーションを起こしたりタイ
ヤ組立時の作業性を損なうことがない。
【0016】ここで、コーティングゴムの動的弾性率
E’が2.0×108 dyn/cm2 未満の場合には、カーカ
スプライコード断面の変形を抑制する効果が無くなり、
6.0×108 dyn/cm2 を越えた場合には、ゴムが脆く
なってプライセパレーションが生じ易くなり、また、ゴ
ム同士の接着性が悪化してタイヤ組立時の作業性が悪化
する。
【0017】請求項4記載の発明によれば、コードを構
成するフィラメントの抗張力を270〜500kg/mm2
したため、タイヤ重量を軽量化することができ、脆化の
度合いが低下することもない。
【0018】ここで、フィラメントの抗張力が270kg
/mm2未満の場合には、同一強度を得るためにカーカスプ
ライコードの重量が増してタイヤの軽量化が図れなくな
ると共にコスト増となり、抗張力が500kg/mm2を越え
た場合には、脆化の度合いが増して、フィラメントが破
断し易くなる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図1、図3及び図4にし
たがって説明する。
【0020】図3に示すように、本発明の適用された空
気入りラジアルタイヤ10は、通常のラジアル構造であ
って、カーカス12は、カーカスプライコード14(図
3では図示せず)がタイヤ周方向に対して実質上90°
の角度で配列されたカーカスプライ16を少なくとも1
層有している。
【0021】このカーカスプライ16のタイヤ幅方向両
端部は、タイヤ半径方向(図3矢印R方向)内周部にリ
ング状に配置された一対のビードコア18の回りに折り
返されている。
【0022】カーカス12のタイヤ半径方向外側には、
タイヤ周方向に対して所定の角度が付けられたコードを
有したベルト20が配置されており、さらに、ベルト2
0のタイヤ半径方向外側には、厚肉のトレッド22が配
置されている。
【0023】カーカスプライコード14は、スチールワ
イヤーの層撚り構造とされており、カーカスプライコー
ド14の構造は、例えば、3+8、3+9(図1参
照)、1×12または1+6+12を適用することがで
きるが、これ以外の構造であってもよい。なお、カーカ
スプライコード14は、外周に螺旋状に取り巻くスパイ
ラルコードを有していない、所謂ノンスパイラルコード
とされている。
【0024】一方、カーカスプライ16のカーカスプラ
イコード14を被覆するゴム24(図1参照)は、従来
のカーカスプライに用いられるゴム(動的弾性率E’=
1.7×108 dyn/cm2 付近)に比較して高弾性率であ
り、加硫後における動的弾性率E’は、2.0〜6.0
×108 dyn/cm2 の範囲内が好ましく、より好ましくは
2.5〜6.0×108 dyn/cm2 の範囲内、さらに好ま
しくは3.0〜6.0×108 dyn/cm2 の範囲内である
(ここで、動的弾性率E’は、歪み1%、振動数50H
z 、室温20°Cにおいて測定されたものであり、動的
弾性率E’は、東洋精機製のスペクトロメーター(レオ
ログラフソリッドL−IR型)を使用した。)。
【0025】なお、ゴム24の弾性率を高める方法とし
ては、従来の高弾性率化処方である補強性の高いカーボ
ンブラックと硫黄を高充填する方法や、ゴム中にガラス
繊維等の短繊維を配合する方法を適用することができ
る。
【0026】また、カーカスプライコード14のフィラ
メント13の抗張力は、270〜500kg/mm2の範囲内
が好ましく、400〜500kg/mm2の範囲内がさらに好
ましい。
【0027】次に、本実施例の作用を説明する。タイヤ
パンク時等のタイヤ内圧が規定内圧よりも極端に低い場
合には、空気入りラジアルタイヤ10のカーカス12
は、大きく屈曲され、特にビードコア18近傍のカーカ
ス12が小さな曲率半径でタイヤ幅方向(図3矢印W方
向W方向)外側に屈曲される(図3想像線参照)。本発
明が適用された空気入りラジアルタイヤ10において
は、カーカスプライコード14を被覆するゴム24の剛
性が高くされているため、カーカスプライコード14が
非常に小さな曲率半径で屈曲された場合であっても、剛
性の高い周囲のゴム24によってカーカスプライコード
14の断面の変形が抑えられる。このため、カーカスプ
ライコード14の各フィラメント13に対してはほぼ均
等に力が作用する。このように、特定のフィラメント1
3に過大な力が作用するとがないため、フィラメント1
3の破断が大幅に減少し、カーカスプライコード14の
破断寿命の低下が抑えられる。
【0028】特に、本発明の適用されたカーカスプライ
コード14は、小さな曲率半径で屈曲された場合の耐久
性が高いため、正規内圧を充填し、100%荷重時に、
ハンプ部からリムラインの間において、カーカスプライ
コード14の曲率の最も大きい部分の曲率が70mm以下
のタイヤに適用することによって大きな効果が発揮され
る。この理由は、カーカスプライコード14の曲率の最
も大きい部分の曲率が70mm以下のタイヤが内圧零、即
ち、パンク状態で走行する時、そのタイヤのケースライ
ンの最も曲率半径の小さくなる部分が非常に過酷な状態
となるからである。
【0029】なお、ゴム24の動的弾性率E’を2.0
〜6.0×108 dyn/cm2 の範囲としたのは、動的弾性
率E’が2.0×108 dyn/cm2 未満の場合では、カー
カスプライコード14の断面の変形を抑制する効果が無
くなり、6.0×108 dyn/cm2 を越えた場合には、ゴ
ムが脆くなってプライセパレーションが生じ易くなり、
さらにタイヤ組立時の作業性が悪化するためである。
【0030】また、カーカスプライコード14のフィラ
メントの抗張力を、270〜500kg/mm2としたのは、
抗張力が270kg/mm2未満の場合には、同一強度を得る
ためにカーカスプライコード14の重量が増してタイヤ
の軽量化が図られなくなり、コストが増大するためであ
り、抗張力が500kg/mm2を越えた場合には、脆化の度
合いが大きくなってフィラメント13が破断し易くなる
ためである。
【0031】〔試験例〕試験タイヤ用として、本発明が
適用された空気入りラジアルタイヤ10を9種、比較例
の空気入りラジアルタイヤを3種及び従来の空気入りラ
ジアルタイヤ10を2種作成し、試験走行させた後の試
験タイヤのカーカスプライコードのフィラメントの破断
率及びフィラメントのフレッティング量を測定した。試
験結果は表1及び表2に示す。
【0032】試験タイヤに用いるカーカスプライコード
14のゴム24の厚さtは2.2mm、打ち込み本数はn
は、コード構造が1×12の場合26本/50mm、コー
ド構造が3+9の場合28本/50mm、コード構造が1
+6+12の場合27.4本/50mmとされている。
【0033】試験タイヤのサイズは全て11/70 R
22.5とし、実車によって試験を行った。試験では、
正規内圧を充填した試験タイヤを実車に装着し、100
%荷重において10万kmを走行させた後、複輪の内側の
タイヤの内圧を0にし、さらに1万kmを走行させた。試
験の終了されたタイヤを分解し、トレッドセンターから
タイヤ幅方向外側約10cm〜約20cmの範囲のカー
カスプライコードをサンプリングし、フィラメントの破
断率及びフレッティング量を測定した。
【0034】なお、破断率の測定においては、サンプリ
ング数はタイヤ両側それぞれ10本づつ合計20本と
し、破断率Yは次式によって求めた。 破断率Y(%)=破断フィラメント本数/総フィラメン
ト本数×100 (ここで、総フィラメント本数は、例えば、カーカスプ
ライコードの構造が3+9×0.20の場合、(3+
9)×20=240本となる。)一方、フレッティング
量の測定箇所は、ウイズスパイラルコードの場合は最外
シースとスパイラルコードとのフレッティング量を、ノ
ンスパイラルコードの場合には、対コア或いは対第1シ
ースのフレッティング量を対象とした。フレッティング
量はサンプリングしたカーカスプライコードの両端を固
定して光学顕微鏡によって観測し、フレッティングの最
も深い点とそのフレッティング横の非摩滅部分との焦点
距離D(図4参照)を測定し、タイヤ両側それぞれ10
本づつ合計20本サンプリングし、その平均を求めた。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】 表1及び表2の試験の試験結果からも、本実施例に係る
空気入りラジアルタイヤは、カーカスコードの構造がノ
ンスパイラル構造であっても、フィラメントの破断率お
よびフレッティング量が低いことが明らかとなった。
【0037】なお、本実施例では層撚り構造のカーカス
プライコード14について説明したが、本発明はこれに
限らず、カーカスプライコード14の構造は単撚り構造
であってもよい。この場合であっても、カーカスプライ
コード14はコーティングするゴム24の弾性率が高く
されているため、屈曲され曲率半径が小さくてもコード
断面の変形は少なく、耐久性が良い。
【0038】
【発明の効果】本発明の空気入りラジアルタイヤは上記
構成としたので、軽量で低内圧時の耐久性を大幅に向上
することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノンスパイラルコードを有したカーカスプライ
の断面図である。
【図2】屈曲されて断面形状が変形された状態のノンス
パイラルコードを示すカーカスプライの断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る空気入りラジアルタイ
ヤの軸線に沿った断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係り、フレッティングが発
生したフィラメントの側面図である。
【図5】ウイズスパイラルコードを有したカーカスプラ
イの断面図である。
【符号の説明】
10 空気入りラジアルタイヤ 12 カーカス 13 フィラメント 14 カーカスプライコード 18 ビードコア 20 ベルト 24 ゴム(コーティングゴム)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のビード部間にまたがってトロイド
    状をなしコードをコーティングゴムで被覆してなる少な
    くとも1層のカーカスと、カーカスクラウン部の外周に
    配設された複数のベルトと、を備えた空気入りラジアル
    タイヤであって、 前記コーティングゴムの弾性を高弾性としたことを特徴
    とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記コードの構造を3+8、3+9、1
    ×12または1+6+12としたことを特徴とする請求
    項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記コーティングゴムの動的弾性率E’
    を2.0〜6.0×108 dyn/cm2 としたことを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の空気入りラジアルタ
    イヤ。
  4. 【請求項4】 前記コードを構成するフィラメントの抗
    張力を270〜500kg/mm2としたことを特徴とする請
    求項1、請求項2または請求項3記載の空気入りラジア
    ルタイヤ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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