JPH05297209A - 不等間隔回折格子の製造方法 - Google Patents

不等間隔回折格子の製造方法

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JPH05297209A
JPH05297209A JP10473892A JP10473892A JPH05297209A JP H05297209 A JPH05297209 A JP H05297209A JP 10473892 A JP10473892 A JP 10473892A JP 10473892 A JP10473892 A JP 10473892A JP H05297209 A JPH05297209 A JP H05297209A
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JP
Japan
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diffraction grating
diffracted light
diffraction
region
grating
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JP10473892A
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Tetsuya Ishii
哲也 石井
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回折格子面内の異なる領域において夫々所望
の回折次数で最適化された、断面形状が鋸歯に加工され
た不等間隔回折格子を提供する。 【構成】 第1の工程で高次の回折光について回折効率
が最適化された鋸歯状の断面形状を有する不等間隔回折
格子(L')を形成する。第2の工程でこの回折格子面内の
任意の領域において、エッチングにより鋸歯形状を保っ
たまま断面構造を分割して、より低次の回折光の回折効
率が最適化され且つ所望の回折角がその回折光で達成さ
れた領域を形成し、不等間隔回折格子(L) を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋸歯状の断面形状を有
する不等間隔回折格子の製造方法にかかり、特に回折格
子面内の異なる領域で所望の次数の回折光の回折効率を
最適化した不等間隔回折格子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回折格子の断面形状を鋸歯状化すること
により回折効率が向上され得ることは従来より知られて
いる。図4は断面形状を鋸歯状に形成し且つレンズ作用
を持つように間隔を調整して回折格子を加工した回折型
レンズの正面図、図5はその略断面図であるが、このよ
うに、レンズの断面形状が完全に鋸歯状の場合、ブレー
ズ条件を満足する波長において100パーセントに近い
回折効率を達成することができる。又、回折型レンズに
レンズ作用を与える場合、同心円の外周付近における回
折角を内周付近の回折角より大きくする必要があるが、
この場合、図5に示す如く、外周付近の領域IIにおける
格子間隔P2が内周付近の領域Iにおける格子間隔P1
より小さくなることが一般的である。
【0003】しかし、実際にこのような回折型レンズを
製造する場合、領域IIにおける格子間隔P2は加工装置
の加工寸法精度に依存するため、この加工精度上の限界
からレンズ設計上の制限が生じていた。この制限は、よ
り高性能な回折型レンズを製造する際の妨げとなってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回折格子の
回折角と格子間隔の関係は、回折格子への入射光線角を
θ,射出光線角をθ′,格子間隔をP,入射光線波長を
λとしたとき、次式(1)で与えられる。 sinθ′−sinθ=mλ/P (1) 但し、mは回折次数(0,±1,±2,・・・)であ
る。この式(1)から、より高次の回折光を利用すれ
ば、低次の回折光を利用した場合の入射光線角θと射出
光線角をθ′の関係と同じ関係が、より広い格子間隔で
得られることがわかる。即ち、より高次の回折光で最適
化された回折格子ほど、回折格子全域に渡って格子間隔
を広くすることができ、上述した設計上の制限が緩和さ
れることを示している。
【0005】一方、回折格子の厚さに関しては、例えば
図5に示した如き鋸歯状の断面形状を有する回折格子に
おいて、その格子厚即ち回折格子の表面レリーフ構造の
深さを極めて薄く(浅く)すれば、一定の次数の範囲内
で、回折光の回折効率を次数に関わらず100パーセン
トにすることができる。従って、この次数の範囲内で
は、回折格子を最も高次の回折光で最適化すれば、格子
間隔の広がりにより加工精度上の制限が緩和され、且つ
低次の回折光に対しても最適化され得ることとなり、設
計においてより有利となる。しかし、実際には、高次の
回折光で最適化された回折格子は、格子厚が厚くならざ
るを得ず、従って回折効率は低下する。
【0006】このように、高次の回折光を利用した回折
型レンズには、格子間隔を広くできる長所と格子厚が厚
くなる短所が共存するが、かかる長所を有効に利用し
て、回折型レンズの集光効率を高め且つ設計上の制限を
緩和する方法としては、格子間隔が十分広く加工が用意
な領域においては低次の回折光を利用し、格子間隔が狭
く加工が困難な領域においては高次の回折光を利用する
方法がある。図5を用いてこれを説明すれば、例えば格
子間隔が広いレンズ中心付近の領域Iにおいて1次の回
折光を利用し、格子間隔が狭い外周付近の領域IIにおい
て2次の回折光を利用するようにすれば、領域IIにおけ
る格子間隔は、この領域で1次回折光を利用して最適化
された場合と比較して2倍の間隔で加工され得るので、
製造上の余裕度を向上させることができる。又、領域I
においては1次回折光を利用しているので、この回折型
レンズ全体を2次の回折光で構成した場合よりも、集光
効率を高くすることができる。
【0007】このように不等間隔回折格子の一部の領域
で高次の回折光を利用し得るようにすることが有意義で
あるにも関わらず、かかる不等間隔回折格子を実際に製
造する方法は従来なかった。
【0008】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、回折格子面内の異なる領域において夫々所望の
回折次数で最適化された、断面形状が鋸歯に加工された
不等間隔回折格子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による不等間隔回
折格子の製造方法は、任意の次数の回折光について、あ
る所定の回折効率を満足するような鋸歯状の断面形状を
有する不等間隔回折格子を形成する第1の工程と、第1
の工程で形成された不等間隔回折格子の任意の領域にお
いて、鋸歯形状を保ったまま断面構造を分割し又は結合
することによって、より低次又は高次の回折光の回折効
率が最適化され、且つ、所望の回折角が該低次又は高次
の回折光で達成された領域を形成する第2の工程とから
成ることを特徴としている。
【0010】又、上記回折格子の断面構造を分割し又は
結合する第2の工程は、回折格子の一部の領域の厚さ
を、エッチングにより減少させ、又は適当な物質を堆積
させて増加させるフォトリソグラフィープロセスである
ことを特徴としている。
【0011】
【作用】高次の回折光で回折効率が最適化された不等間
隔回折格子において、格子間隔Pが十分広い領域におけ
る回折効率を向上させるため、この領域で最適化する場
合、光線が回折格子に垂直に入射したときのm次回折光
の回折角θは、前記式(1)より、次式(2)で与えら
れる。 sinθ=mλ/P (2) 又、鋸歯状の断面形状をもった回折格子がm次の回折光
で最適化されているとすると、そのときの格子厚Dは、
次式(3)で与えられる。 D=mλ/(n−1) (3) 但し、nはこの回折格子が形成されている基板の屈折率
である。従って、回折角θを変化させないで1次の回折
光で最適化された領域を形成するためには、式(2),
(3)より、かかる領域の格子間隔Pと格子厚Dを1/
m倍にすればよい。
【0012】図1は本発明の原理を説明するための図で
あって、(a)は第1の工程で形成された断面形状が鋸
歯状に加工された不等間隔回折格子の一部の領域を示す
略断面図、(b)はこの回折格子の断面を分割する第2
の工程を示す回折格子の略断面図、(c)は第2の工程
で形成される回折格子の一部の領域を示す略断面図であ
る。図中、L′は第1の工程で形成される回折格子、L
は第2の工程で形成される回折格子、Pは格子間隔、D
は格子厚である。ここで、この回折格子は第1の工程で
3次の回折光で最適化されているとすると、1次の回折
光で最適化された領域を形成するためには、同図(a)
で示す回折格子の1周期分の断面構造を同図(b)に示
すように区切り、同一形状の部位1を鋸歯状の斜面に沿
って3箇所に形成すればよい。このとき、部位1の形状
は同図(a)の1周期分の鋸歯形状を1/3の大きさに
縮小したものに相当する。同図(b)における部位1の
底部2を同一面内に揃えたものが同図(c)であるが、
これは第1の工程で形成された回折格子の格子間隔Pと
格子厚Dをそれぞれ1/3倍にしたものに相当し、上記
式(2),(3)より、このような操作をした領域が回
折角を変化させずに、1次の回折光で最適化されている
ことがわかる。
【0013】又、同図(a)乃至(c)の逆の過程によ
り、即ち隣接する格子の鋸歯状の斜面を結合することに
より、低次の回折光で最適化された,例えば回折格子の
外周付近の領域を、回折角を変化させることなく、より
高次の回折光で最適化させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。第1実施例 図2は、第1実施例により不等間隔の回折格子で成る回
折型レンズが形成される工程を示した回折格子の略断面
図である。本実施例の回折型レンズは、格子間隔の広い
中心付近の領域Iにおいては1次の回折光を利用し、格
子間隔の狭い外周付近の領域IIにおいては2次の回折光
を利用しようとするものである。
【0015】先ず、同図(a)に示すように2次の回折
光について回折効率が最適化された鋸歯状の断面形状を
有する回折型レンズL′をガラス基板上に形成する。図
中、2dは格子厚を示している。このように断面形状を
鋸歯形状に加工する方法としては、例えば特開平3−1
20501号公報で開示されているように、機械加工や
収束ビームによる加工等の公知の方法を利用すればよ
い。
【0016】2次の回折光で最適化された回折型レンズ
の一部の領域に、1次の回折光で最適化された領域を形
成するためには、その領域において格子厚と格子間隔を
夫々1/2倍すればよく、これをフォトリソグラフィー
の手法により実現する。即ち、同図(a)で示した回折
格子表面にフォトレジスト3を塗布し、1次の回折光で
最適化させる領域Iのみに、同図(b)で示すように下
地のパターンと同周期でデューティー比が1:1のバイ
ナリーパターンを形成する。
【0017】そして、この基板に深さdの異方性エッチ
ングを施した後、レジストを剥離すれば、最終的に同図
(c)に示すように、格子間隔の広い中心付近の領域I
においては1次の回折光が利用され、格子間隔の狭い外
周の領域IIにおいては2次の回折光が利用され得る、格
子間隔と格子厚が調整された回折型レンズLが形成され
る。
【0018】第2実施例 図3は、第2実施例により不等間隔の回折格子で成る回
折型レンズが形成される工程を示した回折格子の略断面
図である。本実施例の回折型レンズは、格子間隔の広い
中心付近の領域Iにおいては1次の回折光を利用し、格
子間隔の狭い外周付近の領域IIにおいては3次の回折光
を利用しようとするものである。
【0019】先ず、同図(a)に示すように、3次の回
折光について回折効率が最適化された鋸歯状の断面形状
を有する回折型レンズL′をガラス基板上に形成する。
図中、3dは格子厚を示している。断面形状を加工する
方法は、前記第1実施例で説明した適宜な方法による。
【0020】3次の回折光で最適化された回折型レンズ
の一部の領域に、1次の回折光で最適化された領域を形
成するためには、その領域において格子厚と格子間隔を
夫々1/3倍すればよい。これをフォトリソグラフィー
の手法により実現するためには、同図(a)で示した回
折格子表面にフォトレジスト4を塗布し、1次の回折光
で最適化させる領域Iのみに、同図(b)で示すように
下地のパターンと同周期でデューティー比が1:2のバ
イナリーパターンを形成する。
【0021】この基板に深さ2dの異方性エッチングを
施した後、レジストを剥離すれば、同図(c)に示す断
面形状の格子パターンが形成される。更に、同図(c)
で示したパターン表面にフォトレジスト5を塗布し、1
次の回折光で最適化させる領域Iのみに、同図(d)で
示すように下地のパターンと同周期でデューティー比が
1:2のバイナリーパターンを形成する。そして、この
基板に深さdの異方性エッチングを施した後、レジスト
を剥離すれば、最終的に同図(e)で示すように、格子
間隔の広い中心付近の領域Iにおいては1次の回折光が
利用され、格子間隔の狭い外周の領域IIにおいては3次
の回折光が利用され得る、格子間隔と格子厚が調整され
た回折型レンズLが形成される。
【0022】上述の実施例では、断面構造を分割する方
法として異方性エッチングを用いたが、この工程を、基
板と同じ光学的性質を有する材料を堆積することによ
り、隣接する格子の鋸歯状の斜面を結合する工程に置き
換えても同様な結果が得られる。又、本発明において
は、回折格子の断面形状を鋸歯形状に加工する方法に制
限はない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、い
かなる方法で回折格子の断面形状を鋸歯形状に加工する
場合においても、所望の領域において、所望の次数の回
折光で回折効率が最適化された不等間隔回折格子を製造
することができる。このことは、従来の製造プロセスを
殆ど変更する必要がないことを示している。又、本発明
によれば、回折格子面内の領域によって回折次数が異な
るにも関わらず、特定の次数で不等間隔回折格子を設計
し、その後に任意の領域における回折次数を変化させる
ことができるため、設計上の煩わしさを低減できる。従
って、回折格子面内の異なる領域において夫々所望の回
折次数で最適化されていて断面形状が鋸歯に加工された
不等間隔回折格子を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(c)は夫々本発明により回折格子
の一部の領域が任意の次数の回折光で最適化される工程
を示した断面形状が鋸歯状に加工された不等間隔回折格
子の略断面図である。
【図2】(a)乃至(c)は夫々本発明の第1実施例に
より2次の回折光で最適化された回折格子の一部の領域
が1次の回折光で最適化される工程を示した断面形状が
鋸歯状に加工された不等間隔回折格子の略断面図であ
る。
【図3】(a)乃至(e)は夫々本発明の第2実施例に
より3次の回折光で最適化された回折格子の一部の領域
が1次の回折光で最適化される工程を示した断面形状が
鋸歯状に加工された不等間隔回折格子の略断面図であ
る。
【図4】断面形状を鋸歯状に形成し且つレンズ作用を持
つように間隔を調整して回折格子を加工した回折型レン
ズの正面図である。
【図5】図4に示した回折型レンズの略断面図である。
【符号の説明】
1・・・部位 2・・・底部 3,4,5・・
・レジスト L′・・・第1の工程で形成される回折格子 L ・・・第2の工程で形成される回折格子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図1は本発明の原理を説明するための図で
あって、(a)は第1の工程で形成された断面形状が鋸
歯状に加工された不等間隔回折格子の一部の領域を示す
略断面図、(b)はこの回折格子の断面を分割する第2
の工程を示す回折格子の略断面図、(c)は第2の工程
で形成される回折格子の一部の領域を示す略断面図であ
る。図中、L′は第1の工程で形成される回折格子、L
は第2の工程で形成される回折格子、Pは格子間隔、D
は格子厚である。ここで、この回折格子は第1の工程で
3次の回折光で最適化されているとすると、1次の回折
光で最適化された領域を形成するためには、同図(a)
で示す回折格子の1周期分の断面構造を同図(b)に示
すように区切り、底部2が同一面内に揃うように、同一
形状の部位1を3箇所に形成すればよい。このとき、部
位1の形状は同図(a)の1周期分の鋸歯形状を1/3
の大きさに縮小したものに相当する。同図(b)におけ
る部位1の底部2を同一面内に揃えたものが同図(c)
であるが、これは第1の工程で形成された回折格子の格
子間隔Pと格子厚Dをそれぞれ1/3倍にしたものに相
当し、上記式(2),(3)より、このような操作をし
た領域が回折角を変化させずに、1次の回折光で最適化
されていることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の次数の回折光について、ある所定
    の回折効率を満足するような鋸歯状の断面形状を有する
    不等間隔回折格子を形成する第1の工程と、 該第1の工程で形成された不等間隔回折格子の任意の領
    域において、鋸歯形状を保ったまま断面構造を分割し又
    は結合することによって、より低次又は高次の回折光の
    回折効率が最適化され、且つ、所望の回折角が該低次又
    は高次の回折光で達成された領域を形成する第2の工程
    とから成る、不等間隔回折格子の製造方法。
  2. 【請求項2】 回折格子の断面構造を分割又は結合する
    第2の工程は、回折格子の一部の領域の厚さを、エッチ
    ングにより減少させ、又は適当な物質を堆積させて増加
    させるフォトリソグラフィープロセスであることを特徴
    とする、請求項1に記載の製造方法。
JP10473892A 1992-04-23 1992-04-23 不等間隔回折格子の製造方法 Withdrawn JPH05297209A (ja)

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