JPH05299720A - 圧電材料のパターン形成方法 - Google Patents

圧電材料のパターン形成方法

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JPH05299720A
JPH05299720A JP35295092A JP35295092A JPH05299720A JP H05299720 A JPH05299720 A JP H05299720A JP 35295092 A JP35295092 A JP 35295092A JP 35295092 A JP35295092 A JP 35295092A JP H05299720 A JPH05299720 A JP H05299720A
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ポール・ラム
Belinda J Kendle
ベリンダ・ジェイ・ケンドル
Michael Greenstein
マイケル・グリーンステイン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧電材料から成る薄層上に10μm 以下のライン
幅を有する金属または他のパターンを形成させる方法。 【構成】本発明では薄層の両表面にパターンを形成する
ことができる。ポジティブ・フォトレジスト層を薄層の
ある表面上に設け、照射、現像して選択されたパターン
を形成させる。第1の金属層を薄層に接着させ、第2の
より厚い金属層をディポジットさせてパターンを画定さ
せる。クロロベンゼン溶液を用いて現像速度を減速さ
せ、残留フォトレジスト材料のリフト・オフをおこな
う。本発明ではまた圧電材料から成る薄層の表面上に電
気接続を備えた多層パターンも形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄層の圧電フィルム材料
上にライン幅の狭いパターンのリソグラフィーに関する
ものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】PZT及び他のセラミック材
料のような標準圧電材料上にリソグラフィーによるパタ
ーン形成が過去15年間にわたって広く開発されてき
た。こうした開発の結果、周知の技法を利用して、ライ
ン幅が100μm以上のパターンを形成することが可能
になり、このような技術はまた、圧電性(piezoelectri
c 、「PZ」)として知られるほとんどの材料に適用す
ることが可能になった。しかしながら、このような技術
は通常パターンを受け付け、さらにPZ材料の表面上に
ディポジットさせる中間材料と連係作用する、PZ材料
上にパターンまたは回路のラインの間接的ディポジシシ
ョンを必要とする。このようなパターンは壊れやすく、
パターンのライン幅を狭くすると崩壊するため、ライン
幅が100μmをかなり下まわるパターンを形成させる
ことはできない。必要とされるのは、PZ材料に10μ
mほどのライン幅のパターンを形成できるようにするプ
ロセスである。このプロセスによって、PZ材料の2つ
の対向する側面、例えば、PZ材料フィルムの2つの表
面に、こうしたパターンを形成できるようにすることが
望ましい。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は上述の問題点を解消し、
10μm以下の微細なライン幅のパターンを圧電材料層
上に形成させる方法を提供することにある。
【0004】
【発明の概要】本発明のー実施例では、パターンのベー
スにポリフッ化ビニルリデン(poly viniylidene fluor
ide 、「PVDF」)等の特に選択されたPZ材料を利
用する。厚さが約30〜100μmの薄いPVDFフィ
ルムを引っ張り、その一方の(平坦な)表面に、60か
ら120秒間、70から100゜Cの温度Tでソフト・
ベーキングを施された、厚さが約1.5〜3μmの範囲
のHoechst AZ−1350等のポジティブ・フォトレジ
スト材料の薄層のコーティングが施される。次に、PV
DFフィルムは、5から60秒の範囲の時間にわたっ
て、予め決められたパターンを備える電磁放射に露出さ
れる。この場合、選択されたパターンはライン幅が25
μm以内で、ライン幅が10μmも可能である。次に、
選択されたパターンは湿度制御下でKOH塩基溶液等の
現像液を利用して、温度T25゜Cで現像され、選択さ
れたパターンをなすPVDFフィルムの一部が露出され
る。PVDF圧電材料上に厚さが約200〜400オン
グスストームの範囲のCr、Ti、または、Niのよう
な第1の選択された接着金属の薄いコーティングをディ
ポジットさせ、PVDFフィルムに結合させて金属被覆
パターンのバルクを形成するもう1つの金属に適切な基
板を提供する。第1の金属コーティングに重ねて、厚さ
が2000〜4000オングストロームの範囲の、Au
またはAg等の第2の選択された金属の薄いコーティン
グをディポジットさせて、PVDF圧電材料に選択され
たパターンが形成される。次に、温度T約25゜Cのア
セトンまたはブチルアセテート・バスと、超音波処理装
置(sonicator) を利用して、残りのフォトレジスト材料
の除去またはリフト・オフ(lift off)が行われる。オプ
ションとして、現像工程の前にクロロベンゼン溶液にP
DVF及びフォトレジスト材料を浸して、フォトレジス
トの現像速度を低下させ、現像し、除去されたフォトレ
ジスト材料に隣接する現像後の壁面形状を改良すること
も可能である。本発明によるパターン形成に適したもう
1つのPZ材料は、ポリ(フッ化ビニルリデン・トリフ
ルオルエチレン)(「P(VDF−TrFE)」)があ
る。
【0005】第2の実施例では、PDVFまたはP(V
DF−TrFE)フィルムの表側表面と裏側表面に、同
様のパターン・ディポジット・プロセスを用いることに
よって、各表面に独立したパターンを形成することがで
きる。パターンを別の表面にディポジットさせている
時、各表面には適切な保護が施される。
【0006】
【発明の実施例】図1に、ほぼ平面でしわのない表面を
形成するためのPVDFフィルムに用いられるフィクス
チュアを示す。PVDFフィルム11はリング・フィク
スチュア13によって保持され、好ましくは2次元で引
っ張られており、選択されたパターンのディポジットに
備えて、ほぼ平坦なフィルム表面15を形成する。フォ
トリソグラフィーにおいて十分な平坦な表面を形成する
ために必要な2次元の引っ張り(strain)はほんの数パー
セントである。
【0007】図2はフローチャートで、本発明のー実施
例の、PVDFフィルムの単一の選択された表面または
側面にパターン形成が施される一連の工程が示されてい
る。PDFフィルムは引っ張り後の厚さが30〜100
μmであることが好ましい。ステップ21において、P
VDFフィルムをフィクスチュアで固定し、引っ張った
後、ステップ23において HoechstAZ−1350等の
厚さ1.5〜3μmのポジティブ・フォトレジスト
(「pr」)材料を選択された表面に塗布する。次に、
ステップ25において、(1)近接及び接触マスクと2
50ワット光源のような光源を用いて、あるいは、
(2)500ワットの紫外線光源からのλ=365オン
グストロームといった波長の紫外線による直接的な書き
込み(マスク無し)を用いて、pr材料を照射し、選択
されたパターンを形成させる。全照射時間は、例えば、
△t=10〜120秒で、典型的な時間は20秒で、選
択パターンを形成するための照射は約2μm2 のピクセ
ル領域に関するラスタ走査の形で行われることが望まし
い。
【0008】この時点で、ステップ27に示すように、
オプションによりPVDFフィルム及び露光したpr材
料が20〜30゜Cの温度Tで、△t=12分といった
時間にわたってクロロベンゼンに浸漬することができ
る。クロロベンゼンは、pr材料に拡散し、この材料の
露光部分と相互作用し、現像ステップによる露光材料の
除去に干渉することになる。こうした目的に対するクロ
ロベンゼンの利用については、IBM Jour.Re
s.Develop.,vol24(1980)452
−460ページ、IBM Jour.Res.Deve
lop.,vol26(1982)590−595ペー
ジ及びIBM Jour.Res.Develop.,
vol26(1982)596−604ページ等に述べ
られている。オプションのステップ27を実施する場
合、露光しなかったpr材料に隣接する露光したpr材
料のエッジは、後続の現像ステップで除去されない「リ
ップ」領域を形成する。図3Aにこのクロロベンゼンの
作用の例が示されている。ここでは、露光しなかったp
r材料43に隣接する露光したpr材料のリップ41が
クロロベンゼンの浸漬を利用して形成される。クロロベ
ンゼンの浸漬を用いなければ、図3Bに示すようにリッ
プ41は存在せず、PVDFフィルムの露光部分には金
属パターンの所定の微細な部分も見られない。しかし、
クロロベンゼンの使用はここでは随意である。さらに、
後続ステップを実施する前に、N2 等の不活性ガスによ
って過剰のクロロベンゼンを蒸発させる。
【0009】次に、図2のステップ29において、温度
T25゜Cで、60から120秒の時間△tにわたっ
て、ShipleyのKOH塩基現像液または他の適切
な現像液を利用して、露光したpr材料の現像を行い、
pr材料の露光部分が除去される。pr材料が部分的に
除去されることによって、PVDFフィルムの下に位置
した部分が露出する。次に、ステップ31において、脱
イオン水によって現像された構造を洗浄し、60から〜
120秒の時間△tにわたって、N2 ガスを用いたブロ
ーによる乾燥によって、存在する全ての液体が除去され
る。
【0010】ステップ33において、厚さh1 が200
〜400オングストロームのCr、Ti、または、Ni
といった第1の薄い金属の接着層をPVDFフィルムの
露出部分に重ねて、PVDFフィルムにしっかりと接着
させることによって、第2の金属の接着を可能にする基
板が形成される。ステップ35において、厚さh2 20
00〜4000オングストロームのAu等の導電率の高
い金属層を第1の金属層上にディポジットさせる。導電
率の高い第2の金属をPVDFフィルムの露出部分に直
接ディポジットさせると、この金属とPVDFフィルム
が適正に接着しない。
【0011】ステップ37において、室温で60から1
80秒の時間△tにわたるアセトン・バスの使用に加え
て、構造に対して超音波処理装置を適用して残留pr材
料を除去する。ステップ37では、PVDFフィルムを
露出させるため、残りの露出していないpr材料をリフ
ト・オフする。PVDFフィルムにディポジットされた
金属で覆われた、既に露出され、現像された部分のみが
PVDFフィルム表面に残る。この結果、PVDFフィ
ルムの単一の側面または表面への選択されたパターンの
ディポジット手順が完了する。
【0012】PVDFフィルムの第2の選択表面にも金
属の選択されたパターンを形成させる場合、第2の表面
パターンを形成する前に、まず、既にパターン形成され
たフィルム表面をポリイミドまたはpr材料等で保護す
る。第2の表面には、第1の表面には既にディポジット
されたパターンとの第2の表面のパターンの光学的アラ
イメントが容易にとれるようにいくつかの基準マークが
設けられている。第2の表面を適切な溶媒で洗浄し、第
1の既にパターン化された表面にポリイミドまたはpr
材料のコーティングをその上にディポジットさせること
によって保護する。第2の選択パターンを第2の表面に
ディポジットさせた後、さらに、アセトンまたは酢酸ブ
チルを利用してこの保護コーティングを除去する。
【0013】図4には、第2の選択パターンをなす金属
のディポジット・プロセスがフローチャートで示されて
いる。ここでは、ステップ51、53、55、57、5
9、61、63、65、67は、それぞれ、第1の選択
パターンについて実施されたステップ21、23、2
5、27、29、31、33、35、37と類似してい
る。PVDFフィルムの表面上のpr材料の照射は、放
射ビームがPVDFフィルム表面における目標のpr材
料を通る前にこのビームの焦点がずれることのを回避す
るため、放射ビームが最初にPVDFフィルムを通過す
ることがないようにして行うのが好ましい。これを達成
する1つの手段として、第1のディポジットされた金属
層(Cr、Ti、及び、Ni)を対象物表面の焦点面と
して利用する場合がある。この第1のディポジット金属
層(Cr、Ti、及び、Ni)は、第2の金属層(Au
またはAg)を利用して、引き続きパターン形成するこ
とが可能である。このアプローチは、PVDFフィルム
の両面に適用することが可能である。このプロセスのス
テップ69において、第2の表面のパターンが形成され
た後、第1の既にパターン形成した表面のpr保護被膜
を除去する。
【0014】上述のプロセスを拡張して、ステップ37
またはステップ69の後でおこなう、誘電体保護条件に
よって決まる、0.5から2μmの厚さを備えたAmc
o1414等のポリイミド層の回転塗布を含む、層間誘
電体を備えた付加的な金属層のディポジットが多層相互
接続プロセスも示す。図5に示すように、このポリイミ
ドはさらに温度T120゜Cで、200秒間(△t)に
わたってソフト・ベーキングが施される。酸素プラズマ
処理の実施後(100ミリトルの圧力で、100%の酸
素を利用し、100ワットで60秒間)、さらにprの
パターン形成層を介した相互接続部が回転塗布によって
ポリイミド上に形成される。温度Tが100゜Cによる
pr材料のソフト・ベーキングが終了すると、先の層パ
ターンとのアライメントのとれたヴァイア接触ホール・
パターンがディポジットされて露出される。露出したp
r材料は現像され、n・ブターノール塩基溶媒の吹き付
けまたは浸漬エッチングによって、下層に位置するポリ
イミド層にヴァイア接触ホールが形成される。残留pr
材料をn酢酸ブチル塩基溶媒の希釈液を用いて、ポリイ
ミドから除去する。
【0015】圧電フィルム材料のポリフッっ化ビニリデ
ン(PVDF)には、多くの望ましい特徴がある。ま
ず、このフィルムは重合体であり、従って、ニオブ酸リ
チウム及びタンタル酸リチウムのような他の圧電材料の
フィルムほど危険ではない。第2に、1989年のUl
trasonic Imagingのvol.11、7
5−94ページで論じられているように、このフィルム
は適度で、加工性を有する、0.1〜0.2の厚みモー
ドの結合係数kt を備えている。第3に、PVDFフィ
ルムはその表面のパターン形成に用いられる化学薬品に
対してあまり反応しない。フィルム材料は、無定形マト
リクスに埋め込まれた、CH2 CF2 の約2000の反
復単位の層状結晶から構成される。相対的な誘電体透過
係数は印加周波数が0から250MHzに上昇するにつ
れて、約8.5から4.5まで変動し、誘電体損失タン
ジェントは、この範囲の周波数について0.24〜0.
26の範囲で変動する。PVDF材料の音速はさまざま
な研究者によって約2250m/秒及び約2500m/
秒等と測定されている。該フィルム材料の音響インピー
ダンスは約4.5×106 レイル(Rayls) で、これは水
の音響インピーダンスの約3倍である。
【0016】もう1つの魅力的な圧電材料である、トリ
フルオルエチレンと共重合したPVDF(「P(VDF
−TrFE)」)については、1984年の「Ferr
oelectrics」のvol.60,263−27
6ページに報告されている。ここでは、存在するフッ化
ビニリデンの分子量パーセントが約50%ないし約80
%を超える場合、P(VDF−TrFE)の結合係数k
t はPVDFより高い値を有する。表1には、PVD
F、P(VDF−TrFE)、薄層フィルムで、そのま
までディポジットさせることが可能な、酸化鉛、酸化ジ
ルコニウム、酸化チタンを含むVernitronによ
って市販されている圧電材料であるPZT−4に関して
上述の文献で報告されたデータを示す。
【表1】
【0017】結合係数がkt ≧0.1のPVDF、P
(VDF−TrFE)または任意の他の高分子圧電薄膜
材料またはセラミック圧電薄膜材料も本発明に用いるの
に適した材料である。トロント州立大学の医療生物物理
(Medical Biophysics)で、ダニエル・エイチ・ターンブ
ル氏が1991年に博士論文(Ph.D.) として提出された
「Two−dimensional Transduc
er Arrays For Medical Ult
rasound Imaging」において、本願明細
書に開示された発明者の研究について簡単に述べられて
おり(131−134ページ)、他の目的のために他の
研究者が研究した他のPVDF構造にはフリンジ電界の
問題が多少とも存在するという点に言及している。しか
しながら、本願発明において、このようなフリンジ電界
の問題に遭遇することはなかった。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明の方法に
従えばプロセス中に壊れることなく、微細パターンを圧
電材料層上に形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のー実施例に用いられるPVDFフィル
ムを固定するフィクスチュアの概略図。
【図2】本発明を用いて実施される圧電材料の一方の側
面のパターンを形成させる動作説明図。
【図3A】本発明に含まれるクロロベンゼンの浸漬によ
って得た構造を示す図。
【図3B】本発明に含まれるクロロベンゼンの浸漬を使
用しないで得た構造を示す図。
【図4】本発明を用いて実施される圧電材料の両方の側
面のパターンを形成させる動作説明図。
【図5】本発明を用いて実施される多層構造の圧電材料
のパターンを形成させる動作説明図。
【符号の説明図】
11:PVDFフィルム 13:リング・フィクスチュア 15:フィルム表面 41:リップ 43:フォトレジスト材料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電材料の表面上に微細なライン幅のパタ
    ーンを形成する方法において、 結合係数が0.1 以下で、約30から100 μm の範囲の厚さ
    を有する重合体圧電材料の薄層フィルムを用意し、 約1.5 から3μm の範囲の厚さのポジティブのフォトレ
    ジスト材料の薄層コーティングを前記圧電材料の薄層フ
    ィルムの表面上に施し、 前記圧電材料の薄層フィルムを予め決められた波長範囲
    の電磁放射に、微細なライン幅の選択されたパターンを
    有する前記圧電材料の薄層フィルムを5から60秒の範囲
    の時間のあいだ露出させ、 照射によって形成されたフォトレジスト・コーティング
    で前記圧電材料の薄層フィルムを現像し、選択されたパ
    ターンにおける薄層フィルムの選択された表面部分を露
    出させ、 前記露出された圧電材料の薄層フィルムと接着する、第
    1の金属で選択される厚さの薄層のコーティングを施
    し、選択されたパターンを圧電材料の薄層フィルムに形
    成させ、 第2の金属で選択される厚さの薄層のコーティングを前
    記第1の金属の選択されたパターン上に施し、 残りの前記フォトレジスト材料を除去し、選択されたパ
    ターンを有する金属が残り、前記圧電材料の薄層のコー
    ティングを選択された表面に接着させることから成る圧
    電材料のパターン形成方法。
JP35295092A 1991-12-13 1992-12-11 圧電材料のパターン形成方法 Pending JPH05299720A (ja)

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