JPH05302009A - コアー/シエル構造を有する粒子状グラフト共重合体の混合物 - Google Patents

コアー/シエル構造を有する粒子状グラフト共重合体の混合物

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JPH05302009A
JPH05302009A JP4254713A JP25471392A JPH05302009A JP H05302009 A JPH05302009 A JP H05302009A JP 4254713 A JP4254713 A JP 4254713A JP 25471392 A JP25471392 A JP 25471392A JP H05302009 A JPH05302009 A JP H05302009A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアー/シエル構造を有する粒子状グラフト
共重合体の混合物。 【構成】 該混合物は、コアーとしてのビニル芳香族共
重合体から成る架橋硬質相、第1殻としてのアルキルア
クリレートをベースとする架橋ゴム相、場合によりビニ
ル芳香族共重合体から成る第2殻及び外殻としてのビニ
ル芳香族と他の共重合性モノマーとの共重合体から成る
硬質相を有するグラフト共重合体A)とグラフト共重合
体B)とから成り、両グラフト共重合体の粒度は相違し
ている。 【効果】 得られる成形品は改良された着色性を伴う極
めて高い切欠き衝撃強さを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコアー/シエル構造を有
する粒子状グラフト共重合体の混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】多段的に構成されたグラフト共重合体
(コアー/シエル)は公知である。該重合体は就中、例
えばPVC、PMMA等の耐衝撃性改良剤として使用さ
れる。この場合一般にはグラフト共重合体は連続的な熱
可塑性ポリマー中に分散されている。
【0003】記載されたコアー/シエル構造を有するグ
ラフト共重合体は、1個の“硬質”コアー、1個の“軟
質”殻(又はその逆も可)及び1個以上の殻から成る3
段以上の重合体が有利である。この場合最外殻は一般に
は熱可塑性マトリックスに対する(部分)適合性を生ず
べき“硬質”殻である。
【0004】“硬質”及び“軟質”の概念は、相当する
ポリマーのガラス転移温度(硬質=室温を越える、軟質
=室温未満)の状態に関しており、一般に公知である。
【0005】特にPVC及びPMMA改良剤の場合のコ
アー/シエル構造は、主として、分散されたゴム相と連
続的熱可塑性硬質マトリックスとの間の屈折率の差を、
少なくとも部分的に調整するために役立つ。これによっ
て耐衝撃性で透明な熱可塑性材料が得られる。
【0006】前記のグラフト共重合体のうち不飽和部分
を含まないものが特別な耐候性によって優れている。こ
のようなグラフト共重合体は特にアクリレートゴムであ
る。架橋性及び/又はグラフト活性モノマーは一方では
このアクリレートゴムのゴム弾性挙動のために働き、他
方ではこのゴムのベースに対する他の殻の結合を可能に
する。例えば次の刊行物が挙げられる:ヨーロッパ特許
第297706号、同第269324号、同第2636
33号、同第254418号、同第270865号、同
第210450号、同第147728号、同第1439
91号、同第136552号、及び第81761号明細
書;西独特許第3436815号、同第3414118
号、同第3300526号、同第2244519号、同
第2162485号及び同第2107350号明細書;
アメリカ特許第4387138号、同第4341883
号、同第4180529号、同第4141935号、同
第4082895号及び同第3971835号明細書;
フランス特許第2528436号及び同第232466
0号明細書;ベルギー特許第783190号及び同第7
70035号明細書;特開昭52−23150号公報。
【0007】光学的に透明なポリマー多相系の詳細な論
議は、H.J.Biangardi,H.Sturm,
G.Kostersitzの論文〔Angew.Mak
romol.Chem.183,221−241(19
90)〕に出ている。
【0008】所定のゴム容積を有効なゴム量なしに増大
するためには、硬質成分の部分をゴム粒子中に封入しな
ければならない。この着想は就中耐衝撃性ポリスチレン
又はABCポリマーの開発の基礎になっている〔例えば
“Rubber Toughened Plastic
s”,Advances in ChemistryS
eries 222,2頁(1989)に記載のされて
いる〕。この着想は、乳化重合体の場合には1個の硬質
コアーが軟質の第1殻によって包囲されていなければな
らず、次にこの第1殻が連続的マトリックスに適合する
もう1個の第2殻を有する、ことを意味する。
【0009】西独特許第2107350号及びベルギー
特許第783190号明細書には、例えば多層的に構成
された、硬質−軟質−硬質の形態を有する乳化共重合体
が記載されている。しかし外部硬質シエルの構成は乳化
重合で調節されても行われず、懸濁重合で行われる。こ
れらの懸濁粒子が良好な耐衝撃性の改良を示す。
【0010】ベルギー特許第770035号、西独特許
第2244519号及び米国特許第3971835号明
細書には1個の硬質スチレンコアー、ブチルアクリレー
トゴムの第1殻及びMMAの第2殻から成る、PVCの
耐衝撃性改良のための系が記載れされている。
【0011】特開昭52−23150号公報には、ビニ
ルモノマーのコアー、架橋アルキルアクリレートの第1
殻及び例えばスチレンとアクリルニトリルとの混合物の
第2殻から成るPVCの耐衝撃性改良系が記載されてい
る。
【0012】フランス特許第2324660号明細書に
は、 a)未架橋のポリスチレン−コ−MMAコアー及び b)アルキルアクリレート+スチレン/アクリルニトリ
ルから成る未架橋ゴム状殻 から成る系が、PVC成形材料の加工助剤として記載さ
れている。
【0013】アメリカ特許第4082895号明細書に
は、コアーとしてのアクリルニトリル共重合体、架橋ア
クリレートゴムの第1殻及び例えばスチレン/アクリル
ニトリルの外殻から成るグラフト共重合体が記載されて
いる。この場合には、アクリルニトリルの含量が高いと
観察される黄変が欠点である。
【0014】西独特許第2324316号明細書には、
架橋された硬質コアー、アクリレートの第1殻及びスチ
レン−アクリルニトリルコポリマーの第2殻から構成さ
れた多層構造のアクリレートゴムが記載されている。
【0015】西独特許第3300526号明細書には、
硬質コアー、エラストマー第1殻及び少なくとも80%
のMMAから成る第2殻から構成されたPMMA改良剤
が記載されている。
【0016】特開昭60−63248号、特開昭60−
69154号及び特開昭60−147460号公報に
は、例えばポリスチレンから成る硬質コアー、例えばブ
チルアクリレートから成る第1殻及び例えばスチレンコ
ポリマーから成る外殻を有するグラフト共重合体が記載
されている。
【0017】このグラフト共重合体は抜群の耐候性及び
一般には良好な透明性を有している。しかし該共重合体
は十分な耐衝撃性改良効果を有しない。さらに該共重合
体は靭性が加工温度(射出成形温度)に依存するという
性質(プラスチック加工業者にとって望ましくない性
質)を示す。
【0018】西独特許第2826925号明細書には、
大粒子のゴム成分を小粒子のゴム成分〔二型(bimo
dal)ゴム粒子〕に加えることによって、良好な着色
性が不変のまま改良された耐衝撃性を有する成形材料が
記載されている。そこで得られた成形材料の耐衝撃性は
しばしば高い要求に対して不十分である。さらに耐衝撃
性は大粒子のゴム量の任意の添加によって高めることが
できない、それというのもさもなければ着色性が明らか
に劣化されるからである。
【0019】従って、抜群の耐候性と共に極めて高い靭
性及び極めて良好な着色性を有し、靭性が加工温度に依
存しない性質を有するグラフト共重合体を得る必要が生
じた。
【0020】
【発明の構成】ところで、コアーとしてビニル芳香族
(共)重合体から成る架橋硬質相、第1殻としてアルキ
ルアクリレートをベースとする架橋ゴム相、場合により
ビニル芳香族(共)重合体から成る第2殻及び外殻とし
てビニル芳香族モノマーと他の共重合性モノマーとの共
重合体から成る硬質相を有するグラフト共重合体A)を
グラフト共重合体B)と組合せて使用する(両グラフト
共重合体の粒度は明らかに相違しなければならない)場
合には、靭性が加工温度に依存しない性質及び改良され
た着色性を伴う極めて高い切欠き衝撃値が得られること
が未出された。本発明による成形材料は意外にも、改良
された離型性を伴う高い耐ばりすじ性を有している。
【0021】本発明は、次のA、B、C、D及びE成分
から成る混合物である: A:1個のコアー及び数個のシエルから内部から外部へ
とA1〜A3の順序で形成される粒子状グラフト共重合
体A、すなわち A1:25℃を越えるガラス転移温度Tgを有するコア
ー90〜5重量%(好ましくは85〜5重量%、特に7
0〜15重量%); A11:少なくとも1種のビニル芳香族モノマーA11
50〜99.9重量%(60〜99.8重量%;80
〜99.5重量%); A12:異なる反応性の2個以上の官能基を有する少な
くとも1種の多官能価架橋性モノマー及び/又はグラフ
ト活性モノマーA12 0.1〜10重量%(0.2〜
5重量%;0.5〜3重量%)(架橋性及びグラフト活
性は単一モマーに該当しうる) A13:1種以上の共重合性モノマーA13最高49.
9重量%(39.8重量;19.5重量%)から成る; A2−1:25℃未満のガラス転移温度を有するゴム状
コポリマーA2−1から成る第1殻A2−1 5〜90
重量%(10〜80重量%;15〜70重量%)(A1
+A2−1+A2−2を基準とする); A21−1:アルキル基中にC原子18個を有する少な
くとも1種のアルキルアクリレート50〜99.9重量
%(60〜99.8重量%;80〜99.5重量%) A22−1:異なる反応性の2個以上の官能基を有する
少なくとも多官能価架橋性モノマー及び/又は少なくと
も1種のグラフト活性モノマーA22−1 0.1〜1
0重量%(0.2〜5重量%;0.5〜3重量%)(架
橋性及びグラフト活性は単一モノマーに該当しうる) A23−1:1種以上の共重合性モノマーA23−1最
高49.9重量%(39.8重量%;19.5重量%)
から成る; A2−2:25℃を越えるガラス転移温度を有するゴム
状コポリマーA2−2から成る第2殻5〜90重量%
(5〜85重量%;15〜70重量%)(A1+A2−
1+A2−2を基準とする); A21−2:1種以上のビニル芳香族モノマーA22−
2 1〜99重量%(2〜98重量%;10〜90重量
%); A22−2:1種以上の共重合性モノマーA22−2
1〜99重量%(2〜98重量%;10〜90重量
%); A23−2:異なる反応性の2個以上の官能基を有する
少なくとも1種の多官能価架橋性モノマー及び/又は少
なくとも1種のグラフト活性モノマー最高10重量%
(5重量%;3重量%)(架橋性及びグラフト活性は単
一モノマーに該当しうる) 〔グラフト共重合体Aの平均粒径は50〜200nm
(60〜180nm;80〜150nm)である〕; B:次のB1及びB2成分から成る第2のグラフト共重
合体B: B1:25℃未満のガラス転移温度Tgを有するゴム状
物質40〜90重量%(50〜80重量%;55〜75
重量%); B11:アルキル基中にC原子1〜18個を有する少な
くとも1種のアルキルアクリレートB11 50〜9
9.9重量%(60〜99.8重量%;80〜99.5
重量%; B12:異なる反応性の2個以上の官能基を有する少な
くとも1個の多官能価架橋性モノマー及び/又は少なく
とも1個のグラフト活性モノマーB12 0.1〜10
重量%(0.2〜5重量%;0.5〜3重量%)(架橋
性及びグラフト活性は単一モノマーに該当しうる); B13:1種以上の共重合体不飽和モノマーB13最高
40重量%(39.8重量%;19.5重量%)から成
る; B2:1個以上の殻B2 10〜50重量%(20〜5
0重量%;25〜45重量%); B21:1個以上のビニル芳香族モノマーB21 60
〜90重量%(65〜80重量%;70〜75重量
%); B22:アクリル(メタクリル)ニトリルB22 10
〜40重量%(20〜35重量%;25〜30重量
%); B23:1種以上の共重合性不飽和モノマーB23 0
〜30重量%(20重量%;10重量%)から成る 〔グラフト共重合体Bの平均粒径(d50値)は300〜
1500nm(350〜1000nm;380〜800
nm)である〕; C:硬質成分: C1:スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチレ
ン、アルキル基中にC原子1〜18個を有するアルキル
アクリレート(メタクリレート)又はそれらの混合物C
1 50〜100重量%(60〜90重量%;65〜8
1重量%) C2:アクリル(メタクリル)ニトリル、無水マレイン
酸、N−置換マレインイミド又はそれらの混合物C2最
高50重量%(10〜40重量%;19〜35重量%)
から成る共重合体の1種以上から成る; D:少なくとも1種のポリカーボネート最高90重量%
(A〜Dの総量を基準とする);及び E:常用添加物最高90重量%(A〜Eの総量を基準と
する)。
【0022】括弧の中に記載した前記の値は、有利及び
特に有利な場合である。
【0023】他の実施態様によれば成分Aについては次
の量割合が用いられる; A1:85〜5重量%、有利には70〜10重量%、特
に有利には55〜15重量%(A1〜A3を基準にす
る) A11:50〜99.9重量%、有利には60〜99.
8重量%、特に有利には80〜99.5重量% A12:0.1〜10重量%、有利には0.2〜5重量
%、特に有利には0.5〜3重量% A13:0〜49.9重量%、有利には0〜39.8重
量%、特に有利には0〜19.5重量% A2−1:5〜85重量%、有利には10〜70重量
%、特に有利には15〜55重量%(A〜A3を基準に
する) A21−1:50〜99.9重量%、有利には60〜9
9.8重量%、特に有利には80〜99.5重量% A22−1:0.1〜10重量%、有利には0.2〜5
重量%、特に有利には0.5〜3重量% A23−1:0〜40重量%、有利には0〜39.8重
量%、特に有利には0〜19.5重量% A2−2:5〜85重量%、有利には10〜70重量
%、特に有利には15〜55重量%(A1〜A3を基準
にする) A21−2:50〜100重量%、有利には60〜90
重量%、特に有利には65〜81重量% A22−2:0〜10重量%、有利には0〜5重量%、
特に有利には0〜3重量% A23−2:0〜50重量%、有利には10〜40重量
%、特に有利には19〜35重量% A3:5〜85重量%、有利には10〜70重量%、特
に有利には15〜55重量%(A1〜A3を基準にす
る) A31:1〜99重量%、有利には2〜98重量%、特
に有利には10〜90重量% A32:1〜99重量%、有利には2〜98重量%、特
に有利には10〜90重量% 成分A(グラフト共重合体) グラフトベースA1 コアー/シエル構造を有する粒子状グラフト共重合体
を、先ず公知法でグラフトベースA1及びその上に順々
にグラフトされた殻A2−1、A2−2及び場合により
A3から製造する。グラフトベースの製造は20〜10
0℃、有利には40〜80℃で水性懸濁液中で行う。こ
の際ビニル芳香族モノマーA11、ならびに多官能価架
橋性モノマー及び/又はグラフト活性モノマーを、場合
により他の共重合性エチレン系不飽和モノマーと一緒に
重合する。架橋性及びグラフト活性は単一モノマーに該
当しうる。
【0024】ビニル芳香族モノマーの例は、スチレン、
α−メチルスチレン及び核アルキル化スチレン、すなわ
ちp−メチルスチレン及びt−ブチルスチレンである。
特に有利にはスチレン、α−メチルスチレン及びp−メ
チルスチレンを単独で又は混合物で使用する。他の共重
合性エチレン系不飽和モノマーの例はアクリルニトリ
ル、アクリル酸、無水マレイン酸、アクリルアミド、N
−置換アクリルアミド、ビニルメチルエーテルを単独で
又は混合物で使用する。
【0025】良好な機械的特性を得るためには、グラフ
トベースとして使用された重合体が架橋されておりかつ
次のグラフトのためのグラフト活性位置が存在すること
が必要である、と判明した。このために、重合をグラフ
トベースの製造時に使用されるモノマーA2の全重量に
対して0.1〜10重量%、有利には1〜4重量%の存
在で行う。特に使用される架橋剤が同時にグラフト活性
モノマーとして働き、またグラフト活性モノマーを0.
1〜10重量%の量で架橋性及び場合によりグラフト活
性モノマーに付加的に加えてもよい。架橋剤としては就
中ジビニルベンゼン、ジアリルマレエート、ジアリルフ
マレート、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレー
ト又はトリアリルイソシアヌレートが有効である。グラ
フト活性モノマーとしては、エポキシ基、ヒドロキシ
基、カルボキシル基、アミノ基又は無水酸基を有する不
飽和モノマー、例えばヒドロキシアルキルアクリレート
(メタクリレート)が有効である。
【0026】架橋剤及びグラフト活性モノマーとしては
トリシクロデセニルアルコールのアクリル酸エステル
(ニジシクロペンタジエニルアクリレート)が特に有利
であると判明した(DE1260135)。
【0027】グラフトベースA1)のガラス転移温度は
25℃を越える(ガラス転移温度は例えばDSCを用い
て測定される。K.H.Illers;Makromo
l.Chem.127,1(1969))。
【0028】水性エマルジョン中でグラフトベースA1
を製造する場合には、常用の乳化剤、すなわちアルキル
又はアルキルアリールスルホン酸のアルカリ塩、アルキ
ル硫酸塩、脂肪アルコールスルホン酸塩、C原子10〜
30個を有する高級脂肪酸の塩、スルホコハク酸塩(例
えば“Aerosol OT”)、エーテルスルホン酸
塩(例えば“Disponol FES 61)又は樹
脂セッケンを使用する。前記化合物は陰イオン界面活性
剤に属する。有利にはアルキルスルホン酸塩又はC原子
10〜18個を有する脂肪酸のナトリウム塩を使用す
る。特に有利には1種以上の陰イオン界面活性剤と1種
以上の非イオン界面活性剤との組合せを使用する、この
際陰イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤の総量は
使用されたモノマーに対する割合で0.3〜5重量%で
なければならない。非イオン界面活性剤は例えばアルキ
ルポリグリコールエーテル(“Lutensol
e”)、アルキルフエノールポリグリコールエーテル、
アミンオキシド(例えばラウリルジメチルアミンオキシ
ド)又は糖基を有する界面活性剤、例えばソルビタンエ
ステル(“スパン型”)である。また両性イオン界面活
性剤、例えばホスファチジルコリン(例えばレシチン)
又はベタインを使用してもよい。
【0029】重合開始剤としては、特に常用の過硫酸塩
が使用される。しかしレドックス系も適当である。開始
剤の量(例えば0.1〜1重量%)は公知のように、所
望の分子量に依存する。特にカリウム、ナトリウム又は
アンモニウム過硫酸塩を有利に使用する。
【0030】重合助剤としては、常用の緩衝物質、すな
わち炭酸水素ナトリウム、ピロ燐酸ナトリウム(これで
6〜9のpH値が調節されうる)、及び分子量調節剤、
例えばメルカプタン、テルピンオール又はジマーα−メ
チルスチレンを使用することができる。
【0031】精密な重合条件、特に乳化剤の種類、配量
及び量は、前記の範囲内で、得られた架橋ポリマーのラ
テックスが約30〜100nm、有利には50〜800
nmの範囲のd50値を有するように個々に特定される。
【0032】また原則としては、グラフトベースを乳化
重合法とは異なる方法により、例えば塊状又は溶液重合
によって製造しかつ得られた重合体を後で乳化すること
も可能である。このための方法は公知である。
【0033】グラフト殻A2−1 グラフトベースA1に第1殻A2−1をグラフトするた
めには、アルキル基中にC原子1〜18個を有する少な
くとも1種のアクリルアクリレートA21−1を、場合
により他の共重合性モノマーA23−1と共に、架橋性
及び/又はグラフト活性モノマーA22−1の存在で重
合する。
【0034】モノマーA21−1として、アルキル基中
にC原子1〜18個を有するアクリル酸アルキルエステ
ル、特にC原子2〜8個を有するものが、単独又は混合
物で適当である。特にアクリル酸−n−ブチルエステル
及びアクリル酸エチルヘキシルエステルが適当である。
【0035】A1で架橋性及びグラフト活性モノマーに
ついて述べたことはまたA2−1及び/又はA2−2に
もあてはまる。
【0036】グラフトベースとして用いられる重合体A
1の上に、再び水性エマルジョン中でグラフト共重合を
行うのが有利である。グラフト共重合は、グラフトベー
スの重合と同じ系で行うことができ、この際さらに乳化
剤及び開始剤を加えてもよい。これらの乳化剤及び開始
剤は、A1の製造のために使用された乳化剤及び開始剤
と同一であってはならない。グラフトベースA1の乳化
のためには乳化剤、開始剤及び重合助剤は、それぞれ単
独で又は混合して予め供給してもよい。しかしまたそれ
らの物質は、単独又は混合して第1殻A2−1のために
使用したモノマーと一緒に加えることもできる。グラフ
トベースA1の乳化のために、例えば開始剤及び重合助
剤として緩衝物質を予め供給し、次に殻A2−1のため
のモノマーを乳化剤と一緒に加えることができる。一方
では予備供給と添加との可能な組合せ、他方では開始
剤、乳化剤及び重合助剤が問題になりうる。有利な実施
態様は、例えば“Houbeu Weyl:Polym
ere I,219頁以下”から当業者に公知である。
さらに乳化剤、開始剤及び重合開始剤の選択に関して
は、グラフトベースA1の製造の際に述べたことがあて
はまる。
【0037】グラフト殻A2−2 ビニル芳香族モノマー、多官能価架橋性モノマー、グラ
フト活性モノマー及び他の共重合性エチレン系不飽和モ
ノマーとしては、グラフト殻A1について記載した化合
物を使用する。
【0038】グラフトベースとして使用される重合体A
1+A2へのグラフト共重合は、再び水性エマルジョン
中で行うのが有利である。グラフト共重合は、グラフト
ベースの重合と同じ系で行うことができ、さらに乳化剤
及び開始剤を加えてもよい。これらの乳化剤及び開始剤
は、A1及び/又はAlの製造のために使用した乳化剤
及び開始剤と同じであってはならない。さらに乳化剤、
開始剤及び重合助剤の選択及び組合せについては、グラ
フトベースA1及び第1殻A2−1の製造の場合に述べ
たことがあてはまる。
【0039】グラフト殻A3 ビニル芳香族モノマー及び他の共重合性エチレン系不飽
和モノマーとしては、グラフト殻A1に関して記載した
化合物を使用する。ここで“他の共重合性エチレン系不
飽和モノマー”という概念は、グラフト活性及び/又は
架橋性モノマーと考えるべきである。
【0040】グラフトベースとして使用される重合体A
+A2−1(+A2−2)上へのグラフト共重合は再び
水性エマルジョン中で行うのが有利である。グラフト共
重合はグラフトベースの重合と同じ系で行ってもよく、
この際さらに乳化剤及び開始剤を加えてもよい。これら
の乳化剤及び開始剤はA1及び/又はA2−1及び/又
はA2−2の製造のために使用した乳化剤及び開始剤と
同じであってはならない。さらに乳化剤、開始剤及び重
合助剤の選択及び組合せについては、グラフトベースA
1及び第1殻A2−2の製造のところで記載したことが
あてはまる。成分B(第2グラフト共重合体) 第2グラフト共重合体の製造は、例えばヨーロッパ特許
第6505号明細書で記載された公知法により行われ
る。グラフトベースB1としては、場合により架橋性及
び/又はグラフト活性モノマーの存在で他の共重合性モ
ノマーと一緒に、アルキル基中にC原子1〜18個を有
する架橋アルキルアクリレートが用いられる。
【0041】モノマーB11としては、アルキル基中に
C原子1〜18個を有するアクリル酸アルキルエステ
ル、特にC原子2〜8個を有するものが、単独で又は相
互に混合されて使用される。特にアクリル酸−n−ブチ
ルエステル及びアクリル酸エチルヘキシルエステルが適
当である。
【0042】A1で架橋性及びグラフト活性モノマーに
関して記載したことはB1についてもあてはまる。
【0043】すなわち、グラフト共重合は再び水性エマ
ルジョン中で行うのが有利である。グラフト共重合はグ
ラフトベースA1の重合と同じ系で行うことができ、こ
の際さらに乳化剤及び開始剤を加えてもよい。これらの
乳化剤及び開始剤は、A1の製造のために使用した乳化
剤及び開始剤と同じであってはならない。乳化剤、開始
剤及び重合助剤はそれぞれ単独で又は混合して予め供給
してもよい。しかしまた、これらの物質は単独で又は混
合されてグラフトベースB1のために使用したモノマー
と一緒に添加してもよい。例えば開始剤及び重合助剤と
して緩衝物質を予め供給し、次にグラフトベースB1の
ためのモノマーを乳化剤と一緒に添加してもよい。一方
では予めの供給と添加との組合せ、他方では開始剤、乳
化剤及び重合開始剤が問題になりうる。有利な実施態様
は、例えば“Houben Weyl:Polymer
I”,219頁以下から当業者に公知である。さらに乳
化剤、開始剤及び重合助剤の選択に関してはグラフトベ
ースA1の製造のところで記載したことがあてはまる。
【0044】グラフト殻の製造は、西独特許第1260
135号明細書に記載された1段グラフトにより又は例
えば西独特許第3227555号明細書に記載された多
段グラフトにより行うことができる。
【0045】1段グラフトの場合には、先ずグラフトベ
ースB1の水性ラテックスの存在でビニル芳香族モノマ
ー、特にスチレンと、アクリル(メタクリル)ニトリ
ル、特にアクリルニトリルから成るモノマー混合物を重
合する。この際スチレン:アクリルニトリルの割合は9
0:10〜60:40、有利には80:20〜65:3
5、特に76:24〜70:30の範囲に存在すべきで
ある。グラフトベースとして用いられている架橋ポリア
クリレート上へのスチレン及びアクリルニトリルのグラ
フト共重合を、再び水性エマルジョン中でA1に関して
記載した常用条件下で行うのが有利である。架橋剤及び
/又はグラフト活性モノマーは使用しない。 グラフト
共重合は、グラフトベースB1の製造のための乳化重合
と同じ系で行うことができ、必要の場合には、さらに乳
化剤及び開始剤を加えてもよい。スチレンとアクリルニ
トリルとから成るグラフトすべきモノマー混合物は、重
合の間に一度に、数段階で回分的に又は有利には連続的
に反応混合物に加えてもよい。グラフト共重合は、グラ
フト共重合体Bにおけるグラフト度10〜50重量%、
有利には25〜45重量%、特に有利には30〜40重
量%が得られるように行う。グラフト共重合の際のグラ
フト収率は常に100%ではないので、しばしばスチレ
ンとアクリルニトリルとから成るモノマー混合物を少し
多量に使用しなければならない。グラフト収率、従って
グラフト度の調節は当業者にとって公知であり、例えば
モノマーの計量速度又は調節剤の添加によって行うこと
ができる(例えば、Chauvel,Daniel;A
CB Polymer Preprints 15,3
29(1974)に記載されている)。
【0046】2段グラフトの場合には、B1で得られた
グラフトコポリマーラテックスの存在で先ずピニル芳香
族モノマーB21を重合する。このようなモノマーの例
は、スチレン、α−メチルスチレン及び核アルキル化ス
チレン、すなわちp−メチルスチレン及びt−ブチルス
チレンである。特に有利にはスチレン、α−メチルスチ
レン及びp−メチルスチレンを使用する。グラフトベー
スとして使用される架橋ポリアクリレート上へのモノマ
ーB21の前記グラフト共重合を、再び水性エマルジョ
ン中で前記の常用条件下で行うのが有利である。グラフ
ト共重合は、グラフトベースB1の製造のための乳化重
合と同じ系で有利に行うことができる。必要な場合には
さらに乳化剤及び開始剤を加えてもよい。グラフトすべ
きモノマー、特にスチレンは、重合の間に一度に、数段
階で回分的に又は連続的に反応混合物に加えることがで
きる。架橋アクリレートの存在でのスチレンのグラフト
重合は、グラフト共重合体Bでグラフト度25〜30重
量%、有利には10〜20重量%が得られるように行
う。
【0047】次に第2段階で少なくとも1種のビニル芳
香族モノマーB21と少なくとも1種の共重合性極性モ
ノマーB22とから成る、90:10〜60:40、有
利には75:25〜65:35の割合のモノマー混合物
でグラフト共重合を続ける。ビニル芳香族モノマーB2
1の例はすでに第1のグラフト段階で記載した。共重合
性極性モノマーB22の例は、単独又は混合物でのアク
リル(メタクリル)ニトリル、アルキル基中にC原子1
〜8個を有するアクリレート(メタクリレート)アクリ
ル酸、無水マレイン酸、アクリルアミド、ビニルアルキ
ルエーテルである。第2段階での特に有利なモノマー混
合物はスチレンとアクリルニトリルとの混合物である。
第1段階でスチレンでグラフトされた架橋アクリレート
の存在でのスチレン/アクリルニトリルのグラフト共重
合は、グラフト共重合体Bでグラフト度10〜50重量
%、有利には15〜45重量%が得られるように行う。
【0048】本発明によるグラフト共重合体A及びBは
所謂二型(bimodal)粒子混合物を形成する。つ
まり両成分の一方は小粒子、例えば50〜200nm、
有利には80〜180nmであり、他の成分は大粒子、
つまり300〜1500nm、有利には350〜100
0nmである。大粒子のグラフト共重合体成分が狭い粒
度分布を有する、すなわちQ=(d90−d10)/d50の
商が0.3よりも小さく、有利には0.2よりも小さい
場合が有益である。Qの定義については例えばアメリカ
特許第4,634,734号明細書を参照されたい。グ
ラフトベースA1として使用される架橋ポリスチレン重
合体又はグラフトベースB1として使用されるアクリル
酸エステル重合体の製造は、大粒子分散液を製造するた
めの公知重合法により行うことができるが、有利には、
例えばASA重合体の製造について西独特許第1911
882号明細書で記載されている種ラテックス法により
行われる。
【0049】成分C 成分Cによる有利な共重合体は、スチレン、α−メチル
スチレン、アルキルスチレン、チメルメタクリレートの
群からの少なくとも1種のモノマーと、アクリルニトリ
ル、メタクリルニトリル、メチルメタクリレート、蒸水
マレイン酸の群からの少なくとも1種のモノマーとの共
重合体である。
【0050】成分Cによる共重合体は、成分A及び成分
Bの製造のためのグラフト重合の際に、特に多量のモノ
マーを少量のゴム上にグラフトする場合に副生成物とし
て頻繁に生成される。
【0051】成分Cによる共重合体は、樹脂状で、熱可
塑性でかつゴム不含である。特に有利な共重合体Cは、
スチレンとアクリルニトリル及び場合によりメチルメタ
クリレートとから成るもの、α−メチルスチレンとアク
リルニトリル及び場合によりメチルメタクリレートとか
ら成るもの、又はスチレン及びα−メチルスチレンとア
クリルニトリル及び場合によりメチルメタクリレートと
から成るもの及びスチレンと無水マレイン酸とから成る
ものである。
【0052】熱可塑性共重合体C中の特に有利な重量割
合は、ビニル芳香族モノマー60〜80重量%及びエチ
レン系不飽和モノマー40〜20重量%である。また前
記共重合体の数種を同時に使用してもよい。
【0053】成分Cによる共重合体は公知であって、ラ
ジカル重合、特に乳化重合、懸濁重合又は塊状重合によ
って製造することができる。成分Cによる共重合体は、
40〜160〔ml/g〕、有利には60〜100〔m
l/g〕の粘度数を有し、これは1500〜20000
0の分子量Mwに相当する。
【0054】成分D 本発明による適当な、熱可塑性芳香族ポリカーボネート
Dは、式(I):
【0055】
【化1】
【0056】〔式中Aは単結合、C2〜C5−アルキレ
ン、C2〜C5−アルキリデン、C5〜C6−シクロアルキ
リデン、−S−又は−SO2−を表わし、Bは塩素、臭
素、C1〜C8−アルキルを表わし、n=1又は0であ
り、x及びyは相互に独立的に0、1又は2を表わす〕
で示されるジフエノールをベースとするものである。
【0057】ポリカーボネートDとして本発明にとって
適当なものは、ホモポリカーボネート及びコポリカーボ
ネートである。
【0058】式(I)で示されるジフエノールは文献公
知であるか、又は文献公知の方法により製造することが
できる。
【0059】ポリカーボネートDの製造は公知であり、
例えばホスゲンを用いて相界面法により又はホスゲンを
用いて均質相法(所謂ピリジン法)により行うことがで
き、この際その都度調節すべき分子量は公知法で適当量
の公知連鎖停止剤によって得られる(ポリジオルガノシ
ロキサンを含有するポリカーボネートについてはドイツ
特許出願公開第3334782号明細書を参照された
い)。
【0060】適当な連鎖停止剤は、例えばフエノール、
p−クロルフェノール、p−t−ブチルフェノール又は
2,4,6−トリブロムフェノール、また長鎖アルキル
フェノールすなわち4−(1,3−テトラメチル−ブチ
ル)−フェノール(ドイツ特許出願公開第284200
5号明細書による)又はアルキル置換基中に合せてC原
子8〜20個を有するモノアルキルフェノール又はジア
ルキルフェノール(ドイツ特許出願第P350647
2.2号明細書による)(LeA 23654)、例え
ばp−ノニルフエニル、3,5−ジ−t−ブチルフェノ
ール、p−t−オクチルフェノール、p−ドデシルフェ
ノール、2−ドデシルフェノール、2−(3,5−ジメ
チルヘプチル)−フェノール及び4−(3,5−ジメチ
ルペプチル)−フェノールである。
【0061】本発明による適当なポリカーポネートD
は、10000〜200000、有利には20000〜
80000の重量平均分子量Mw(例えば超遠心分離又
は拡散光測定によって測定する)を有する。
【0062】式(I)の適当なジフェノールは、例えばヒ
ドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジヒドロキシジフ
エニル、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフエニル)−
プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフエニル)
−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ
フエニル)−シクロヘキサン、2,2−ビス−(3−ク
ロル−4−ヒドロキシフエニル)−プロパン、2,2−
ビス−(3,5−ジクロル−4−ヒドロキシフエニル)
−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロム−4−
ヒドロキシフエニル)−プロパン、2,2−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフエニル)−プロ
パンである。
【0063】式(I)の有利なジフェノールは2,2−
ビス(4−ヒドロキシフエニル)−プロパン、2,2−
ビス−(3,5−ジクロル−4−ヒドロキシフエニル)
−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフエニル−プロパン及び1,1−ビス−(4
−ヒドロキシフエニル)−シクロヘキサンである。
【0064】ポリカーボネートDは、公知法で、有利に
は3官能価以上の化合物、例えば3個以上のフェノール
OH基を有する化合物の0.05〜2.0mol%(使
用したジフェノールの総量を基準とする)の組込みによ
って分枝されていてもよい。
【0065】有利なポリカーボネートは、ビスフェノー
ルA−ホモポリカーボネートの他に、ビスフェノールA
と2,2−ビス−(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシ
フエニル)−プロパン最高15mol%(ジフェノール
の総量に対して)とのコポリカーボネートである。
【0066】本発明による粒子状グラフト重合体は、そ
れ自体単独で成形材料として使用することができる。こ
のためには該グラフト重合体は、例えば噴霧乾燥によっ
て後処理することができる。しかし有利には粒子状グラ
フト重合体を、熱可塑性プラスチックと混合するために
使用して、同プラスチックの耐衝撃性を高める。適当な
熱可塑性プラスチックは、改良のためには25℃を越え
るガラス転移温度、有利には60℃、特に有利には80
℃を越えるガラス転移温度を有する。熱可塑性プラスチ
ックはまた以下では硬質成分(マトリックス)と称す
る。適当な硬質成分の例は、ポリ塩化ビニル、ポリメチ
ルメタクリレート及び特にビニル芳香族モノマーと共重
合性極性エチレン系不飽和モノマーとから成るコポリマ
ーである。適当なビニル芳香族モノマーならびに共重合
性極性エチレン系不飽和モノマーは、ここでもまたグラ
フト殻B1及びB2の製造の場合に挙げたものである。
特に有利な硬質成分はスチレン−アクリルニトリルコポ
リマー及びα−メチルスチレン−アクリルニトリルコポ
リマーである。本発明による粒子状グラフト重合体の組
込は、例えば粒子状グラフト重合体を電解質の添加によ
ってエマルジョンから分離し、次に、場合により乾燥後
に共通の押出し、混練り又はロール練りによって硬質成
分と混合することによって行うことができる。
【0067】本発明による熱可塑性成形材料は、他の成
分として、熱可塑性成形材料用に常用されるような添加
物を含有してもよい。このような添加物としては、例え
ば充填剤、他の相溶性プラスチック、帯電防止剤、酸化
防止剤、防炎剤、潤滑剤、着色剤及び顔料が挙げられ
る。添加物は、常用の量で、有利には熱可塑性成形材料
の全重量を基準にして0.1〜30重量%の量で使用す
る。また相溶性プラスチックは高分量になってもよい。
【0068】本発明による材料は、熱可塑性プラスチッ
クの加工用に用いられる方法、例えば押出し及び射出成
形により、例えば窓の形材、庭園用調度、ボート、シー
ルド、ランプカバー、自動車部品及びおもちゃのような
成形体に加工することができる。本発明による成形材料
は、特に、耐候性及び耐老化性が高いにもかかわらず高
い耐衝撃性が要求されるような成形体の製造のために適
当である。
【0069】次に特性表示のために使用される量は次の
ように測定した:平均粒度の数値は、すべての場合、
W.Scholtan及びH.Lange〔Kollo
id−Z.undZ.−Polymere250(19
72)782〜796頁〕の方法による分析的超遠心分
離によって測定されるような粒度の重量平均である。超
遠心分離的測定は試料の粒径の積分質量分布を与える。
これから、粒子のどのくらいの重量パーセントが測定さ
れた粒度に等しいか又は小さい粒径を有するかが知られ
る。平均粒径(積分質量分布のd50値とも称される)
は、粒子の50重量%がd50値よりも小さい粒径を有し
かつ粒子の50重量%がd50値よりも大きい粒径を有し
ている場合の値として定義されている。
【0070】切欠き衝撃強さ〔KJ/m2〕は、23℃
で押出標準棒についてDIN 53453により測定し
た。その都度3組みの試料をテストした。実施例につい
ての得られた結果は表に記載してある。
【0071】粘度数〔cm3/g〕は、23℃でジメチ
ルホルムアミド中の0.5%溶液により測定した。不溶
のゲル分を測定前に遠心分離によって除去し、原重量を
相応に調整した。
【0072】実施例で使用した量の数値は、他に指摘が
ない限り、重量に関している。
【0073】
【実施例】混合物を製造するために、硬質成分Cとして
は、アクリルニトリル分35%及び粘度数80ml/g
を有するスチレン/アクリルニトリル共重合体を使用し
た。沈殿し、乾燥されたグラフト共重合体A及びBを、
260℃で押出機で硬質成分Cと混合して、生じる混合
物が50%のグラフト重合体分を有するようにした。こ
の混合物から射出成形によって成形品を製造した。
【0074】グラフト度を次のようにして測定した:グ
ラフトコポリマーを23℃で24時間以内に10倍量の
トルエンと一緒に撹拌し、溶解部分を抽出した。不溶部
分を乾燥した。溶解部分は原重量(グラフトコポリマ
ー)と除去重量(トルエン−不溶部分)との差から得ら
れる。溶解部分がグラフトされなかったグラフト殻モノ
マーに帰せられる(例えばSAN)ことを前提とする場
合には、グラフト度はグラフトベース:グラフト殻の割
合を考慮して計算される。コポリマーのグラフト度は常
に96〜97.5%であった。
【0075】コポリマー1:ポリスチレンコアーを有す
る4段グラフト共重合体Aの製造 1.グラフトベースA1の製造 水4200g、C12〜C18−パラフィンスルホン酸のN
a塩6g、ペルオキソ二硫酸カリウム2g、炭酸水素ナ
トリウム3g及びピロ燐酸ナトリウム1.5gを撹拌下
に加熱して60℃にした。スチレン588gとジシクロ
ペンタジエニルアクリレート12gとから成る混合物を
3時間以内に添加した。
【0076】固体分:12.7%;pH:8.1;粒径
d50:85nm。
【0077】2.第1殻A2−1の製造 次に1.で記載したエマルジョンに、同じ反応装置で6
0℃で、水400ml中のC12〜C18−パラフィンスル
ホン酸のNa塩24g、ペルオキソ二硫酸カリウム7.
2g、炭酸水素ナトリウム6g及びピロ燐酸ナトリウム
3gを、2.5時間以内に添加した。同時にn−ブチル
アクリレート98部とジシクロペンタジエニルアクリレ
ート2部とから成る混合物2400gを、2.5時間以
内に滴加した。次いで60℃で2時間撹拌した。
【0078】固体分:39.6%;pH:8.4;粒径
d50:150nm。
【0079】3.第2殻A2−2の製造 2.で得られたエマルジョン4800g、水1900
g、C12〜C18−パラフィンスルホン酸のNa塩6g及
びペルオキソ二硫化カリウム5gを撹拌下に加熱して6
0℃にした。スチレン420gを1時間以内に加え、次
に30分撹拌した。
【0080】固体分:32.7%;pH:8;粒径
d50:160nm。
【0081】4.第3殻A3の製造 次に同一反応装置で3.で得られたエマルジョンに、6
0℃でスチレン650gとアクリルニトリル220gと
から成る混合物を撹拌下に2時間以内で滴加した。2時
間の後撹拌後に反応は終了した。
【0082】固体分:39.8%;pH8.6;粒径d
50:180nm。
【0083】コポリマー:ポリスチレンコアーを有する
3段グラフト共重合体の製造 1.グラフトベースA1の製造 水4200g、C12〜C18−パラフィンスルホン酸のN
a塩6g、ペルオキソ二硫酸カリウム2g、炭酸水素ナ
トリウム3g及びピロ燐酸ナトリウム1.5gを撹拌下
に加熱して60℃にした。スチレン588gとジシクロ
ペンタジエニルアクリレート12gとから成る混合物を
3時間以内に加えた。
【0084】固体分:12.7%;pH:8.1;粒径
d50:85nm。
【0085】2.第1殻A2−1の製造 次に同一反応装置で1.で記載したエマルジョンに、水
400ml中のC12〜C18−パラフィンスルホン酸のN
a塩24g、ペルオキソ二硫酸カリウム7.2g、炭酸
水素ナトリウム6g及びピロ燐酸ナトリウム3gを60
℃で2時間以内で滴加した。同時にn−ブチルアクリレ
ート98部とジシクロペンタジエニルアクリレート2部
とから成る混合物2400gを2.5時間以内で滴加し
た。
【0086】固体分:39.6%;pH:8.4;粒径
d50:150nm。
【0087】3.第2殻A2−2の製造 2.で得られたエマルジョン4800g、水1900g
及びペルオキソ二硫酸カリウム5gを撹拌下に加熱した
65℃にした。スチレン960g及びアクリルニトリル
320gを1時間以内で加え、次いで30分撹拌した。
【0088】固体分:39.7%;pH8.7;粒径d
50:178nm。
【0089】コポリマー3:大粒子のグラフト共重合体
Bの製造 1.グラフトB1の製造 水4400g、種ラテックスとしてd(50)=100nm
を有する小粒子n−ブチルアクリレートラテックス(水
中40%)40g、ペルオキソ二硫酸カリウム9.2
g、炭酸水素ナトリウム9g及びピロ燐酸ナトリウム
4.5gを撹拌下に加熱して60℃にした。C12〜C18
−パラフィンスルホン酸のNa塩18gの溶液の他の別
個に、n−ブチルアクリレート2940gとジシクロペ
ンタジエニルアクリレート60gとから成る混合物を3
時間以内に加えた。
【0090】固体分:40.7%;pH8.5;粒径d
50:450nm。
【0091】2.殻B2の製造 1.で得られたエマルジョン4900g、水1900
g、C12〜C18−パラフィンスルホン酸のNa塩7g及
びペルオキソ二硫酸5gを撹拌下に加熱して65℃にし
た。スチレン400gを1時間以内に加え、スチレン6
50gとアクリルニトリル220gとから成る混合物を
2時間以内に加え、次いで30分撹拌した。
【0092】固体分:40.5%;pH8.7;粒径d
50:510nm。
【0093】
【表1】
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
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Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分から成る混合物: A:1個のコアー及び数個のシエルから内部から外部へ
    とA1〜A3の順序で形成される粒子状グラフト共重合
    体A、すなわち A1:25℃を越えるガラス転移温度Tgを有するコア
    ー90〜5重量%(A1+A2−1+A2−2を基準に
    する):次の成分から成る: A11:少なくとも1種のビニル芳香族モノマーA11
    50〜99.9重量%; A12:異なる反応性の2個以上の官能基を有する少な
    くとも1種の多官能価架橋性モノマー及び/又はグラフ
    ト活性モノマーA12 0.1〜10重量%(架橋性及
    びグラフト活性は単一モノマーに該当しうる); A13:1種以上の共重合性モノマーA13最高49.
    9重量%; A2−1:25℃末端のガラス転移温度Tgを有するゴ
    ム状コポリマーA2−1から成る第1殻A2−1 5〜
    90重量%(A1+A2−1+A2−2を基準にす
    る):次の成分から成る: A21−1:アルキル基中にC原子1〜18個を有する
    少なくとも1種のアルキルアクリレートA21−1 5
    0〜99.9重量%; A22−1:異なる反応性の2個以上の官能基を有する
    少なくとも1種の多官能価値架橋性モノマー及び/又は
    少なくとも1種のグラフト活性モノマーA22−1
    0.1〜10重量%(架橋性及びグラフト活性は単一モ
    ノマーに該当しうる); A23−1:1種以上の共重合性モノマーA23−1最
    高49.9重量%; A2−2:25℃を越えるガラス転移温度Tgを有する
    ゴム状コポリマーA2−2から成る第2殻5〜90重量
    %(A1+A2−1+A2−2を基準とする):次の成
    分から成る: A21−2:1種以上のビニル芳香族モノマーA21−
    2 1〜99重量%; A22−2:1種以上の共重合性モノマーA22−2
    1〜99重量%; A23−2:異なる反応性の2個以上の官能基を有する
    少なくとも1個の多官能価架橋性モノマー及び/又は少
    なくとも1個のグラフト活性モノマーA23−2最高1
    0重量%(架橋性及びグラフト活性は単一モノマーに該
    当しうる) 〔グラフト共重合体Aの平均粒径(d50値)は50〜2
    00mmである〕 B:次の成分から成る第2のグラフト共重合体: B1:25℃未満のガラス転移温度を有するゴム状物質
    B1 40〜90重量%:次の成分から成る: B11:アルキル基中にC原子1〜18個を有する少な
    くとも1種のアルキルアクリレートB11 50〜9
    9.9重量% B12:異なる反応性の2個以上の官能基を有する少な
    くとも1種の多官能価架橋性モノマー及び/又は少なく
    とも1種のグラフト活性モノマーB12 0.1〜10
    重量%(架橋性及びグラフト活性は単一モノマーに該当
    しうる); B13:1種以上の共重合性不飽和モノマーB13最高
    40重量%; B2:次の成分から成る1個以上の殻B2 10〜50
    重量%: B21:1種以上のビニル芳香族モノマーB21 60
    〜90重量%; B22:アクリル(メタクリル)ニトリルB22 10
    〜40重量%; B23:1種以上の共重合性不飽和モノマーB23 0
    〜30重量% 〔グラフト共重合体Bの平均粒径(d50値)は300〜
    1500mmである〕 C:硬質成分C: C1:スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチレ
    ン、アルキル基中にC原子1〜18個を有するアルキル
    アクリレート(メタクリレート)又はそれらの混合物C
    1 50〜100重量%; C2:アクリル(メタクリル)ニトリル、無水マレイン
    酸、N−置換マレインイミド、C1−C18−アルキルア
    クリレート(メタクリレート)又はそれらの混合物C2
    最高50重量%から成る共重合体の1種以上から成る; D:少なくとも1種のポリカーボネート最高90重量%
    (A〜Dの総量を基準とする) E:常用添加物最高50重量%(A〜Eの総量を基準と
    する)。
  2. 【請求項2】 平均粒径(d50)300〜1500nm
    を有するグラフト共重合体及び同時に平均粒径(d50)
    50〜200nmを有するグラフト共重合体Bを含有す
    る、請求項1記載の混合物。
  3. 【請求項3】 A1〜A3の順序で内部から外部へと次
    のように形成されるグラフト共重合体A: A1:25℃を越えるガラス転移温度Tgを有するコアー
    A1 5〜85重量%:次の成分から成る: A11:少なくとも1種のビニル芳香族モノマー50〜
    99.9重量%、 A12:異なる反応性の2個以上の官能基を有する少な
    くとも1種の多官能価架橋性モノマー及び/又はグラフ
    ト活性モノマー0.1〜10重量%(架橋性及びグラフ
    ト活性は単一モノマーに該当しうる)及び A13:1種以上の共重合性モノマー最高49.9重量
    %; A2−1:25℃を越えるガラス転移温度を有するゴム
    弾性コポリマーA2−1から成る第1殻5〜85重量
    %、すなわち A21−1:アルキル基中にC原子4〜18個を有する
    少なくとも1種のアルキルアクリレートA21−1 5
    0〜99.9重量%; A22−1:異なる反応性の2個以上の官能基を有する
    少なくとも1種の多官能価架橋性モノマー及び/又は少
    なくとも1種のグラフト活性モノマーA22−1 0.
    1〜10重量%(架橋性及びグラフト活性は単一モノマ
    ーに該当しうる); A23−1:1種以上の共重合性不飽和モノマーA23
    −1最高40重量%; A2−2:25℃未満のガラス転移温度を有するビニル
    芳香族モノマーから成る第2殻A2−2 5〜85重量
    %、すなわち A21−2:少なくとも1種のビニル芳香族モノマーA
    21−2 50〜100重量%; A22−2:異なる反応性の2個以上の官能基を有する
    少なくとも1種の多官能価架橋性モノマー及び/又は少
    なくとも1種のグラフト活性モノマーA22−2 0〜
    10重量%; A23−2:1種以上の共重合性モノマーA23−2最
    高50重量%; A3:第3殻5〜85重量%; A31:1種以上のビニル芳香族モノマーA31 1〜
    99重量%; A32:1種以上の共重合性モノマーA32 1〜99
    重量%;を含有し、この際グラフト共重合体Aの平均粒
    径(d50値)は50〜200nmであり、第2のグラフ
    ト共重合体Bの平均粒径(d50値)は300〜1500
    nmである、請求項1記載の混合物。
  4. 【請求項4】 300〜1500nmの平均粒径
    (d50)を有するグラフト共重合体A及び50〜200
    nmの平均粒径(d50)を有するグラフト共重合体Bを
    含有する、請求項3記載の混合物。
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