JPH05305478A - ガスシールドアーク溶接用裸溶接棒またはワイヤ - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用裸溶接棒またはワイヤ

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JPH05305478A
JPH05305478A JP10690592A JP10690592A JPH05305478A JP H05305478 A JPH05305478 A JP H05305478A JP 10690592 A JP10690592 A JP 10690592A JP 10690592 A JP10690592 A JP 10690592A JP H05305478 A JPH05305478 A JP H05305478A
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JP
Japan
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welding
less
wire
stainless steel
bare
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JP10690592A
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English (en)
Inventor
Masashi Takaso
正志 高祖
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】Nb含有フェライト鋼の部材を溶接割れが発生な
しに、大入熱溶接により効率よく溶接ができる溶接材料
の提供。 【課題を解決するための手段】重量%で、C:0.030%以
下、Si:1.00%以下、Mn:1.00 %以下、P:0.040%以
下、S:0.030%以下、Cr:16.00〜25.00 %、N:0.025%
以下、Nb: 8× (C%+N%) から1.6 %まで、Mo:2.5
〜6.0 %で、かつ3×Nb%以上、残部Feおよび不可避不
純物からなる含Nbフェライト系ステンレス鋼部材のガス
シールドアーク溶接用裸溶接棒またはワイヤ。 【効果】JIS のSUS430LX、SUS436L 、SUS444等で作られ
た部材(例えば自動車排気系部材)のティグ溶接、炭酸
ガスアーク溶接、マグ溶接等に用いるのに好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の排気系部品
のように、耐熱、耐酸化性に優れたNb含有フェライト系
ステンレス鋼で作製された部材を割れ発生の懸念なしに
能率よく溶接するためのガスシールドアーク溶接用裸溶
接棒またはワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車排気系部品のように 800〜1000℃
程度の高温で激しい酸化と加熱・冷却の繰り返しにさら
される部材には、オーステナイト系ステンレス鋼に比べ
て耐酸化性、耐熱疲労性に優れるフェライト系ステンレ
ス鋼が用いられることが多い。
【0003】鋼材の耐酸化性は基本的にCrの含有量によ
り決定され、使用温度により必要な耐酸化性を備えるよ
うにCr含有量が選択される。一方、耐熱疲労性は高温で
の耐力と関連し、耐熱疲労性を向上するには高温耐力を
高めることが必要である。そこで、Nbを添加して高温耐
力を高めたフェライト系ステンレス鋼が上記のような用
途に適すると言われている (例えば、「材料とプロセ
ス」Vol.4 (1991),1796〜1799頁) 。また、Moの添加が
有効であり、Mo−Nb含有鋼がかかる用途に適するとの報
告もある (例えば、「材料とプロセス」Vol.4 (1991),
1788〜1791頁) 。
【0004】上記の文献に見られるように、特に自動車
排ガス部品の材料としては、Nb含有フェライト系ステン
レス鋼またはMoとNbを含有するフェライト系ステンレス
鋼が好適であるとされている。Nb含有フェライト系ステ
ンレス鋼としては、JIS のSUS 430LX があり、MoとNbを
含有するフェライト系ステンレス鋼としては、JIS のSU
S 436LおよびSUS 444 等が代表的なものである。
【0005】上記のような材料を使用して排ガス部品等
を作製する場合には、板や管のような素材を所定形状に
成形した後、ティグ溶接、炭酸ガスアーク溶接、マグ溶
接等の溶接法で溶接組立てを行う。その際、前記のよう
なNb含有フェライト系ステンレス鋼の溶接には、母材と
同成分もしくは高温強度を確保するためにNb等の元素を
高めた成分系の溶接ワイヤを用いるのが普通である。
【0006】しかし、高Nbのフェライト系ステンレス鋼
の溶接金属は凝固時に割れが生じやすい。それは、Nbが
結晶粒界に偏析し、粒界に低融点化合物が生成するから
である。この溶接割れは、溶接入熱量を制限することに
よって防止できるが、それでは高能率の大入熱溶接がで
きないことになり、生産効率の低下が避けられない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶接
割れが発生し難く、大入熱溶接により効率よく溶接がで
きるNb含有フェライト系ステンレス鋼溶接用の裸溶接棒
またはワイヤ (以下、これらをまとめて溶接材料とい
う) を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の溶接材料
をその要旨とする。
【0009】重量%で、C:0.030%以下、Si:1.00%以
下、Mn:1.00 %以下、P:0.040%以下、S:0.030%以
下、Cr:16.00〜25.00 %、N:0.025%以下、Nb: 8×
(C%+N%) から1.6 %まで、Mo:2.5〜6.0 %で、か
つ3×Nb%以上、残部Feおよび不可避不純物からなる含
Nbフェライト系ステンレス鋼部材のガスシールドアーク
溶接用裸溶接棒またはワイヤ。
【0010】本発明の溶接材料で溶接する対象物は、Nb
含有フェライト系ステンレス鋼製の部材であり、例え
ば、JIS のSUS430LX、SUS436L 、SUS444、及びその相当
鋼で作られた自動車排気系部材である。
【0011】溶接方法は、前記のティグ溶接、炭酸ガス
アーク溶接、マグ溶接等のガスシールドアーク溶接法で
ある。これらの溶接法で使用する溶接材料は、基本的に
は母材(被溶接材)の組成と同系組成のものとするが、
NbおよびMoの含有量とそれらの相関関係を上記のように
調整しなければならない。
【0012】
【作用】本発明の溶接材料の化学組成を前記のように定
めた理由を説明する。
【0013】C:フェライト系ステンレス鋼中のCは、
耐食性および靱性に悪影響を及ぼす成分であり、できる
だけ少ない方がよい。母材と同じ基準で、溶接材料のC
も0.030%以下に制限する必要がある。
【0014】SiおよびMn:これらは脱酸剤として必須の
成分であるが、過剰になると溶接金属が脆化する。従っ
て、それぞれ 1.0%以下の範囲で含有させる。
【0015】PおよびS:いずれも不純物であり低いほ
ど望ましい。母材と同じように、それぞれ0.040%、0.0
30 %を許容上限とする。
【0016】Cr:Crは鋼材の耐酸化性を決定する基本元
素であり、溶接金属の耐酸化性を母材と同等以上にする
ためには、溶接材料のCr含有量も母材のそれと同じか、
又はそれより高めにしなければならない。従って、16.0
0 〜25.00 %の範囲とする。
【0017】N:Cと同じく耐食性および靱性に悪影響
を及ぼす成分である。母材に合わせて許容上限を 0.025
%とする。
【0018】Nb :Nb はフェライト系ステンレス鋼の高
温強度を向上させる元素であり、SUS430LXでは 1.0%、
SUS436L およびSUS444では 0.8%まで含有させることが
できるとされている。溶接金属に母材と同等以上の高温
強度を付与するには、溶接材料のNb含有量が母材と同じ
か又はそれ以上でなければならない。そこで、本発明の
溶接材料では、Nbの下限を8×(C%+N%)とし、上
限を 1.6%とした。
【0019】NbはCおよびNとの親和力が大きいため、
添加されたNbは炭化物、窒化物として析出する。この析
出によって消耗される量を考慮し、高温強度に寄与する
固溶Nbを確保するために必要なNbの量が上記の8×(C
%+N%)以上である。一方、Nbが 1.6%を超える場合
は、後述するNbとMoの関係式を満足させても、溶接金属
の凝固割れが発生しやすくなる。
【0020】Mo:Moは、Nbと同じく高温強固を高める元
素であり、SUS 436L、SUS 444 には、それぞれ約1%、
及び約2%のMoが含有されている。したがって、溶接材
料にも少なくともこれらの母材以上のMoを含有させる必
要があるのは当然である。本発明では、後述する実施例
にも示すように、MoがNbを含有する溶接金属の凝固割れ
を抑制するという知見に基づき、溶接材料のMo含有量を
2.5%以上とする。ただし、Moの含有量が6%を超える
と、凝固割れ防止の効果は飽和し、溶接金属の硬さの増
加が著しくなるので上限を6%とする。
【0021】MoとNbとの関係:前記のようにNbはフェラ
イト系ステンレス鋼の高温強度を高める成分である。
【0022】しかし、Nbは、溶接金属の凝固割れを助長
する成分でもあるから、Nb含有量に対してMoの含有量を
調整しなければならない。その条件が、Mo (%)≧3×Nb
(%) である。この条件を満たす含有量であれば、実施例
に示すように凝固割れが発生せず、高温強度も確保でき
る。
【0023】
【実施例】表1に示す化学組成のJIS SUS444の5mm厚の
板を用い、同じく表1に示す基本組成の溶接ワイヤ(径
1.6mm) を使用して実施した。母材のルート間隔は3mm
とした。溶接ワイヤのMoとNbの含有量は、図1に示すよ
うに様々に変化させた。
【0024】
【表1】
【0025】溶接はマグ溶接法で行い、その条件は次の
とおりの大入熱溶接である。
【0026】溶接電流: 270 A、 アーク電圧: 28
V、 溶接速度: 30 cm/分 シールドガス: Ar+2 % O2、 入熱量 15000 J/cm 。
【0027】図1は、溶接材料のNbおよびMoの含有量
と、溶接割れ発生との関係をまとめた図である。割れ発
生の評価は、JIS Z3155 「C型ジグ拘束突合わせ溶接割
れ試験方法」によって溶接金属の凝固割れの有無を見て
行った。
【0028】図1中の○は割れなし、●は割れが発生し
ているものを示す。図示のとおり、溶接材料のNb含有量
が低い範囲では、Mo含有量が 2.5%以上であれば割れが
防止できる。しかし、Nb含有量が高くなると、割れが発
生しないMo含有量とNb含有量との間には相関関係が認め
られる。即ち、Mo%≧3×Nb%の場合に溶接割れが防止
されている。
【0029】
【発明の効果】本発明の溶接材料を用いれば、SUS 430L
X 、SUS 436L、SUS 444 等のNb含有フェライト系ステン
レス鋼の部材を、溶接割れの懸念なく、大きな入熱で効
率的に溶接することができる。そして、この方法で得ら
れる溶接金属は母材と同等以上の耐熱性(耐酸化性、耐
熱疲労性)を有する。本発明の溶接材料は、自動車排ガ
ス系部品の溶接組立に特に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶接材料のNbおよびMo含有量と溶接割れとの関
係を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、C:0.030%以下、Si:1.00%以
    下、Mn:1.00 %以下、P:0.040%以下、S:0.030%以
    下、Cr:16.00〜25.00 %、N:0.025%以下、Nb:8×
    (C%+N%) から1.6 %まで、Mo: 2.5〜6.0 %で、
    かつ3×Nb%以上、残部Feおよび不可避不純物からなる
    含Nbフェライト系ステンレス鋼部材のガスシールドアー
    ク溶接用裸溶接棒またはワイヤ。
JP10690592A 1992-04-24 1992-04-24 ガスシールドアーク溶接用裸溶接棒またはワイヤ Pending JPH05305478A (ja)

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