JPH05306085A - エレベータのドア開閉点検装置 - Google Patents

エレベータのドア開閉点検装置

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JPH05306085A
JPH05306085A JP11162392A JP11162392A JPH05306085A JP H05306085 A JPH05306085 A JP H05306085A JP 11162392 A JP11162392 A JP 11162392A JP 11162392 A JP11162392 A JP 11162392A JP H05306085 A JPH05306085 A JP H05306085A
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door
car
switch
landing
closing
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Yuichi Hara
裕一 原
Ichiro Kawabe
一郎 河辺
Takaaki Oka
高明 岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 かごドアおよび乗り場ドアの異常原因を容易
に見出すことができるエレベータのドア開閉点検装置を
提供すること。 【構成】 乗りかご1の運行制御は運転制御装置2で実
行され、乗りかご1のドアおよび乗り場ドアの開閉の点
検は点検装置3により行われる。点検装置3は、ドア開
閉毎にドア開指令信号ZOPEN、ドア閉指令信号ZC
LOSE、かごドアスイッチGSの信号、全閉検出スイ
ッチCLSの信号、全開検出スイッチOLSの信号およ
び乗り場ドアロックスイッチDSの信号を入力してその
作動時間を作動時間計測回路31で測定し、これらを初
期値記憶回路33に格納された値と比較判定回路34で
比較し、ドア開閉の良否を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータのドアの点
検を行うエレベータのドア開閉点検装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータの乗り場ドアは、乗
りかごが階床レベルに停止したとき、かごドアの係合装
置が乗り場ドアの係合ローラと係合し、開閉装置による
シル溝に沿って、開閉駆動されるように構成されてい
る。このような構成を図により説明する。
【0003】図4は乗り場側からみたエレベータの乗り
かごのドアの全閉状態を示す概念図、図5は図4に示す
係合装置付近の斜視図である。図4および図5におい
て、50は乗りかご、51は乗りかごのドア、52は乗
りかごのドアを吊っているハンガー、53はハンガー5
2をガイドするドアレール、54はドアを駆動するドア
モータ、55はドアモータの駆動力をドアに伝えるため
のプーリ、56はドア駆動ロープ、57はドア駆動ロー
プ56とハンガー52を固定する金具である。
【0004】CLSはドアが実質的に開ききったことを
検出する全開検出スイッチ、OLSはドアが実質的に閉
じきったことを検出する全閉検出スイッチ、GSは乗り
かごのドアが所定位置まで閉じきっていることを検出す
るかごドアスイッチである。58はハンガー52に取付
けられて全閉検出スイッチCLSと全開検出スイッチO
LSを作動させる第1のカム、59は同じくかごドアス
イッチGSを作動させる第2のカムである。60は乗り
かごのドア51の駆動力を乗り場のドアに伝えるための
係合装置、61は乗りかご50の閉じ端CEに固定され
ていて全閉時に乗りかごのドア51と接触する戸当りゴ
ム、62は乗りかごのドア51の下部をガイドするかご
シル、63は乗りかごのドア51の下端に取り付けられ
ていてかごシル62の溝に沿って動くドアシューであ
る。なお、OEは乗りかごのドア51の開き端を示す。
【0005】次に、乗り場ドアについて説明する。図6
はかご側からみたエレベータの乗り場のドアの全閉状態
を示す概念図、図7は図6に示すドアロック部分の詳細
図である。図6および図7で、70は乗り場のドア、7
1は乗り場のドア70の三方枠、72は乗り場のドア7
0のハンガー、73はドアレール、74は乗り場のドア
70に自閉力を与えるクローザーバネである。75はド
アロック装置、75Rはドアロック装置75に取付けら
れたローラ、77はドアロック装置75に支点Aを中心
として可回転に取付けられたフック、76はフック77
に取付けられた可動側係合ローラ、78はフック77の
先端に取り付けられている可動接点、DSはドアレール
に固定されている乗り場ドアロックスイッチ、79,8
0は乗り場ドアロックスイッチDS本体のロック座と接
点、81は乗り場のシル、82は乗り場のドア70のド
アシュー、83は三方枠71の閉じ端に取り付けられて
いる戸当りゴムである。
【0006】次に、上記図4〜図7に示したエレベータ
のドアの開閉動作を説明する。始めにドアが開くときの
動作を説明する。乗りかごのドア51と乗り場のドア7
0がともに全閉状態にある時、ドア開指令によってドア
モーター54がドア開き方向に回転すると、その駆動力
がプーリ55、駆動ロープ56、ドアハンガー52を介
して伝達され、乗りかごのドア51は開き端OE方向に
移動し、この移動中、閉じ端から例えば3mm開いた時
点で全閉検出スイッチCLSがオフし、閉じ端から例え
ば10mm開いた時点でかごドアスイッチGSがオフす
る。このかごドアスイッチGSのオフ位置近辺におい
て、乗りかごの係合装置60は乗り場ドア70のドアロ
ック装置75の可動側係合ローラ76と接触し、更に乗
りかごのドア51が開き端OE方向に移動すると、可動
側係合ローラ76が係合装置60に押されることにより
乗り場ドア70のフック77が上に持ち上がり、乗り場
ドアロックスイッチDSがオフするとともにフック77
がロック座79より上がり、乗り場ドア70の施錠が解
除される。
【0007】乗りかごのドア51の開き端OE方向への
移動とともに係合装置60が可動側係合ローラ76を介
してローラ75Rを押すことになり、これにより乗り場
ドア70も移動し、乗りかごドア51の開き端OE手前
10mmの位置で、乗りかご50の全開検出スイッチO
LSがオンし、これによりドア開指令信号がオフすると
ともに、乗りかごのドア51は慣性で開き端OEまで開
いて停止する。
【0008】次にドアが閉じるときの動作を説明する。
乗りかごのドア51が全開状態にあるとき、乗り場のド
ア70はクローザーバネ74の力で閉じ端方向に引っ張
られている。このとき、乗り場のドア70のドアロック
装置75の可動側係合ローラ76は乗りかごドアの係合
装置60に当るのでフック77は上に持ち上がった状態
である。この全開状態の時にエレベータの運転制御装置
からのドア閉指令によってドアモータ54が駆動する
と、乗りかごのドア51は閉じ端方向CEに移動し、閉
じ始めにすぐ全開検出スイッチOLSがオフし、その
後、閉じ端CE近くまで進むと先に乗り場のドア70が
戸当りゴム83に当り、移動が停止する。更に乗りかご
のドア51が閉じると係合装置60と係合ローラ76の
間に隙間が空いてフック77が下がり、乗り場ドアロッ
クスイッチDSのロック座79とフック77が図6に示
すような位置関係となり、施錠が掛かって乗り場ドアロ
ックスイッチDSがオンする。その後さらに乗りかごの
ドア51が閉じていくと閉じ端CE手前10mmでかご
ドアスイッチGSがオンし、閉じ端CE手前3mmの位
置で全閉検出スイッチCLSがオンし、ドア閉指令信号
がオフするとともに乗りかごのドア51が乗りかごの閉
じ端CEにある戸当りゴム61に当って、乗りかごのド
ア51の移動が停止し、ドア閉じ動作が完了する。
【0009】以上、エレベータのドア構造、その開閉動
作について述べた。上記のような構造、開閉動作のた
め、各構成部品を取付けているボルト類の緩みや、長時
間使用による開閉装置の摩耗、シル溝とドアシューとの
接触状態の変化によるドア走行抵抗の増大、シル溝への
異物の混入やドアレール上部へのごみ堆積などによっ
て、ドア開閉に不都合が生じることがある。
【0010】上記乗りかごのドア51や乗り場のドア7
0の構造において、ドア開閉に不都合が生じた場合に
は、乗客に多大な迷惑を及ぼすばかりでなく、人身事故
を生じる恐れもある。それ故、ドア開閉の点検は、重要
な点検項目となっている。
【0011】従来、知られているエレベータドアの異常
検出装置には、例えば実開昭62−176171号公報
に開示のものがある。この装置は、エレベータのドアの
開扉時間および閉扉時間を測定し、この測定した時間と
予め設定した基準時間とを比較して前記測定時間が基準
時間よりも長いときにその測定時間と測定階床を出力し
て異常を報じ、これにより、エレベータ専門技術者がド
アの開閉時間を測定する手間を省くものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記開示によるエレベータの扉異常検出装置は、ドア開
閉の時間だけをみるものなので、ドアの異常の有無は検
出できても、その異常原因については、かごドアや乗り
場ドアの各部の点検を行わなければ判明せず、その点検
に多くの手間と時間を要するという問題があった。
【0013】また、乗りかごのかごドアスイッチを固定
しているブラケットの取付ボルトのゆるみ等に伴うかご
ドアスイッチ本体の位置ずれによるかごドアスイッチ投
入位置の変化や、乗り場側ドアのドアロック位置の取付
ボルトゆるみ等に伴うドアロック装置の位置ずれによる
故障寸前の状態に対する異常については検出することが
できないという問題がある。さらに、シル溝へのごみづ
まりやドアレール上部へのごみの堆積により、ドアが完
全に閉じきっていない状態、完全に開ききっていない状
態等の検出ができないという問題もある。
【0014】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、かごドアおよび乗り場ドアの異常原因を容
易に見出すことができるエレベータのドア開閉点検装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ドア開指令信号により開き、ドア閉指令
信号により閉じるかごドアと、このかごドアの実質的な
全閉位置を検出する第1のスイッチと、前記かごドアの
全閉位置から所定の微小間隔をもった閉位置を検出する
第2のスイッチと、前記かごドアと連動して開閉する乗
り場ドアと、この乗り場ドアのロックの有無を検出する
第3のスイッチとを備えたエレベータにおいて、前記第
1のスイッチ、前記第2のスイッチおよび前記第3のス
イッチの各作動時間を読み出す読み出し手段と、この読
み出し手段により読み出された各作動時間をそれぞれ規
定された作動時間と比較する比較手段と、この比較手段
により得られた結果に基づいてドア開閉の良否を判断す
る判断手段とを設けたことを特徴とする。
【0016】
【作用】第1のスイッチ、第2のスイッチおよび第3の
スイッチの開閉状態は、エレベータ制御装置に取り込ま
れ、記憶されている。点検装置は、各スイッチの所定の
基準時点(例えば、かごドア開指令信号出力時点)から
の作動時間および、各スイッチの所定の基準時点(例え
ば、かごドア閉指令信号出力時点)までの作動時間のう
ちの一方又は両方を、規定された作動時間と比較する。
この比較の結果、各スイッチの作動時間の規定された作
動時間に対する差が得られる。これらの差のそれぞれに
基づいて各スイッチ自体の動作や取付位置の良否を判断
し、又、上記差の組合せに基づいて異常の有無やその原
因を判断する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は、本発明の実施例に係るエレベータのドア
開閉点検装置のブロック図である。図1において、1は
エレベータの乗りかご、GSは乗りかご1のドアのかご
ドアスイッチ、CLSは全閉検出スイッチ、OLSは全
開検出スイッチ、DSは乗り場ドアの乗り場ドアロック
スイッチであり、これらは図4〜図7に示すものと同じ
である。2は運転制御装置、21は各スイッチの信号を
入力するための入力インターフェース、22は階床信号
発生部、23はドア開指令信号発生部、24はドア閉指
令信号発生部、25は運転制御装置2内の各信号を送信
するための通信インターフェースである。
【0018】3は本実施例によるエレベータのドアの開
閉点検装置で、31は作動時間計測回路、32は第1の
記憶回路、33は初期値記憶回路、34は比較判定回
路、35は第2の記憶回路である。4は端末装置、5は
表示装置である。
【0019】上記運転制御装置2は、エレベータ乗りか
ご1の走行、停止およびドアの開閉などの通常の動作の
制御を行うとともに、乗りかご1のドアの開閉の際の
開、閉指令信号ZOPEN,ZCLOSE、どこの階に
いるかを示す階床信号FL、それから乗り場ドアが閉じ
てロックしているときにオンする乗り場ドアロックスイ
ッチDSの信号、乗りかごのドアが所定位置まで閉じて
いるときにオン(前述の例にならない、閉じ端手前10
mmの位置でオン)するかごドアスイッチGSの信号、
乗りかごのドアが実質的に閉じきったときにオン(前述
の例にならない、閉じ端手前3mmの位置でオン)する
全閉検出スイッチCLSの信号、および乗りかごのドア
が実質的に開ききったときにオン(例えば開き端手前5
mmでオン)する全開検出スイッチOLSの信号を出力
する。
【0020】ドアの開閉点検装置3の作動時間計測回路
31は前記の各動作信号の中の予め定められた信号相互
間の作動時間を測定し、測定結果を第1の記憶回路32
に記憶する。初期値記憶回路33には、エレベータを設
置した初期の段階における上記作動時間の測定結果が初
期値として記憶される。比較判定回路34は、エレベー
タドアの開閉時の上記各作動時間と、初期値記憶回路3
3に記憶されている初期値とを比較し、ドア開閉の良否
の判定を行う。この判定結果は第2の記憶回路35に記
憶される。
【0021】次に、本実施例の動作を図2および図3に
示す各信号のタイムチャートを参照しながら説明する。
図2および図3で、CETは乗りかご1が閉じ端CE位
置にある時点、OETは開き端OE位置にある時点を示
す。乗りかご1は運転制御装置2の制御により、走行、
停止及びドアの開閉などエレベータ機器として必要な動
作を実行する。本実施例では、ドア開き動作時には、図
2に示すドア開き動作時のタイムチャートのように、ド
ア開指令信号ZOPENがオンしてから全閉検出信号X
CLSがオフするまでの開き始めの時間a0、全閉検出
信号XCLSがオフしてからかごドアスイッチ信号XG
Sがオフするまでの時間a2、全閉検出信号XCLSが
オフしてから乗り場ドアスイッチ信号XDSがオフする
までの時間a3、および全閉検出信号XCLSがオフし
てから全開検出信号XOLSがオンするまでのほぼ全体
のドア開き動作時間a1を測定する。
【0022】また、ドア閉じ動作時には、図3に示すド
ア閉じ動作時のタイムチャートのように、ドア閉指令信
号ZCLOSEがオンしてから全開検出指令信号XOL
Sがオフするまでの閉じ始めの時間b0、全開検出信号
XOLSがオフしてから全閉検出信号XCLSがオンす
るまでのほぼ全体のドア閉じ動作時間b1、かごドアス
イッチ信号XGSがオンしてから全閉検出信号XCLS
がオンするまでの時間b2、および乗り場ドアロックス
イッチ信号XDSがオンしてから全閉検出信号XCLS
がオンするまでの時間b3を測定する。
【0023】本装置によりドアの異常監視を行う前にま
ず、初期値の設定を行う。初期値の設定は、各階床に対
し、1回ずつドアの開閉を行い、そのときの各動作信号
の予め定めた時間a0,a1,a2,a3,b0,b
1,b2,b3を各階床毎に測定する。そして、この測
定した時間を階床別に初期値として初期値記憶回路33
に格納する。この初期値を測定するためのドアの開閉は
各階ごとに1回だけでも良いが、複数回、例えば10回
の開閉の平均値を初期値とすると後からの判定精度が高
くなるのでより望ましい。なお、上記のような初期値を
基準値として採用するのは、各エレベータの設置現場毎
に必要とするドア開閉時間が異なること、および検査終
了後の最良の値を基準としたいためである。又、階床別
に初期値を設定するのは、、階床によって乗り場のドア
の仕様が異なる場合があるためである。
【0024】このように初期値が設定されていて、ドア
の異常検出を常時行っているときは、ドアの開閉ごと
に、作動時間計測回路31により各動作信号間の時間a
0〜a3,b0〜b3を測定し、第1の記憶回路32に
記憶する。比較判定回路34は、第1の記憶回路32に
記憶されている各測定値と、その階の対応する各初期値
とを比較判定し、異常の場合に異常検出コードを作成す
る。
【0025】比較判定回路34により実施される点検項
目は、乗り場ドアの走行抵抗増加、かごドアの走行抵抗
増加、かごドアスイッチGSの投入位置変化、乗り場ド
アロックスイッチDSの投入位置変化、全閉検出スイッ
チCLSの投入位置変化、全開検出スイッチOLSの投
入位置変化、乗りかごの閉じ端付近のごみづまり、乗り
かごの開き端付近のごみづまり、乗り場ドアの閉じ端付
近における異常発生等の可能性である。
【0026】次にこれらの点検項目についての比較判定
方法について、説明する。 「乗り場のドアの走行抵抗増加」の判定 もし、乗り場ドア70がねじれていたりすると、ドアシ
ュー82と乗り場のシル81の溝とが強く当り、その摩
擦抵抗により走行抵抗が重くなり、ドアの開き動作時、
乗り場のドア70の乗り場ドアロックスイッチDSがオ
フし、乗りかごのドア51と乗り場のドア70が係合し
た時点から乗り場のドア70の走行抵抗の影響を受け、
ドアが開く速度が通常よりも遅くなる。
【0027】又、閉じ動作時には、乗り場のドア70は
閉じ端付近までは乗りかご50のドアモータ54の駆動
力により、乗りかごのドア51とともに閉じて来るが、
閉じ端では係合装置60と可動側係合ローラ76とが離
れ、クローザーバネ74の力で閉じようとする。しか
し、乗り場ドア70のハンガー72のローラーのベアリ
ングの固渋や、ドアシュー82の摩耗により、乗り場ド
ア70の走行抵抗が大きくなるとその影響で、乗り場の
ドア70の速度が閉じ端手前で極端に低下し、乗り場ド
アロックスイッチDSがオンするまでの時間が長くな
り、最悪の場合には、オンすることができないこともあ
る。この場合、乗り場のドアの走行抵抗の影響を受ける
のは、かごドアの開閉の全域ではなく、乗り場ドアとか
ごドアが係合しているときだけである。そのため、乗り
場ドアとかごドアが係合していない時間であるa3とb
3の時間は変化しない。
【0028】従って、ある階の乗り場ドアの走行抵抗が
増加したことの可能性を判定する方法は、全域のドア開
閉時間a1,b1が共にその階の時間a1,b1の初期
値(約3〜4秒)に対してある値以上(10%以上)増
加し、且つ、時間a3,b3がその階の初期値(約15
0〜200ms)に対して、殆ど変化していない(±2
0ms以下の変化)こととなる。
【0029】「かこドアの走行抵抗増加」の判定 かごドアの走行抵抗が増加したことの可能性を判定する
方法は、ドアの開閉を行った階の全ての階で、全域のド
ア開閉時間a1,b1が共にその階の時間a1,b1の
初期値に対してある値以上(10%以上)増加し、且
つ、時間a3,b3もその階の初期値に対してある値以
上増加(20ms以上)したこととなる。
【0030】「かごドアスイッチの投入位置変化」の判
定 かごドアスイッチGSの投入位置が変化する原因として
は、かごドアスイッチGS本体を固定しているブラケッ
トの取付ボルトの緩みやかごドアスイッチGSを作動さ
せるカムの取付ビスの緩み、かごドアスイッチGS本体
の作動ローラの摩耗などである。他の階に呼びがあると
き、乗りかごのドア51が閉じると乗りかご50が走行
することになるが、乗り場ドアロックスイッチDSとか
ごドアスイッチGSの両方がオンしただけの状態では走
行指令は出力されず、全閉検出スイッチCLSもオンし
ている状態ではじめて走行指令が出力される。また、走
行中に乗りかごのドア51が開くと、安全のためかご5
0が急停止するようになっているが、この場合、乗りか
ごのドア51に全閉検出スイッチCLSのみがオフする
程度の隙間があってもかご50は走行可能とされてお
り、乗り場ドアロックスイッチDSか、かごドアスイッ
チGSのどちらかがオフした場合に乗りかご50を停止
させるようにしている。前述のように、乗りかご50の
走行指令は、かごドアスイッチGSがオンしても出力さ
れず全閉検出スイッチCLSがオンしたときはじめて出
力されるが、その理由は、もし、エレベータ乗りかご5
0のかごシル62の閉じ端にごみなどの異物が狭まって
いて、ぎりぎりかごドアスイッチGSがオンしスタート
したような場合、走行中に乗りかご50の振動によりか
ごドアスイッチGSが容易にオフとなる状態となり、乗
りかご50が急停止することとなるので、これを防ぐた
めのものである。
【0031】かごドアスイッチGSの投入位置が変化す
ると、ある基準点(全閉検出スイッチとするのが望まし
い)からの投入時間がドア開時、閉時共に変化すること
となる。投入時間の変化は、ドアの走行抵抗が増加した
ときも発生するので、全体のドア開閉時間は変化してい
ない時に判定する必要がある。
【0032】従って、かごドアスイッチの投入位置が変
化したことの可能性を判定する方法は、ドアの開閉を行
った階の全ての階で、全域のドア開閉時間a1,b1が
共にその階の時間a1,b1の初期値に対して殆ど変化
せず(±5%未満の変化)、且つ、全閉検出スイッチC
LSの動作時点とかごドアスイッチGSの動作時点の作
動時間a2,b2がそれぞれ初期値(約50〜100m
s)に対して、20ms以上変化したこととなる。
【0033】「乗り場ドアロックスイッチの投入位置変
化」の判定 乗り場ドアロックスイッチDSの投入位置の変化という
のは、ここではある信号(本実施例では全閉検出スイッ
チCLSの信号)の動作時と乗り場ドアロックスイッチ
DSの動作時の作動時間が変化したことを言う。乗り場
ドアロックスイッチDSの投入時期が変化する原因とし
ては、図6のドアロック装置本体75の取付ボルト緩み
によるドアロック装置本体75及びドアロックフック7
7の位置ずれや、ハンガー72に乗り場ドアパネル70
を固定するボルトの緩みによるハンガー72の位置ずれ
がある。この場合には、図7の寸法xも相対的に変化
し、ドアの故障に至る過程の途中の状態にある。つま
り、図7に示すように乗り場のドア70のドアロック装
置75のフック77と乗り場ドアロックスイッチDSの
ロック座79の隙間である寸法xと掛かりの寸法hは、
ドアの開錠および施錠がスムーズで確実になされるよう
に、規定の据付寸法が管理されている。もし、ドアロッ
ク装置75の取付ボルトがゆるんでフック77の位置が
ずれて寸法xが0mmとなった場合には、ドア開き動作
時、フック77と乗り場ドアロックスイッチDSのロッ
ク座79が引っ掛かり、乗り場のドア70と乗りかごの
ドア51がともに開かなくなり、また、寸法xが大きす
ぎるとドア閉時に乗り場ドアロックスイッチDSがオン
できなくなる。
【0034】上記のような場合は、図6の乗り場ドアの
係合ローラ76と図4の乗りかごの係合装置60の相対
位置(ドアが全閉しているときの可動側係合ローラ76
と係合装置60の隙間)が変化するので、乗り場ドアロ
ックスイッチDSの動作タイミングが乗りかごに取り付
けられているスイッチの動作時期と相対的に変化するこ
とになる。例えば、全閉状態の時の可動側係合ローラ7
6と係合装置60の隙間がエレベータ設置時に11mm
であったのが、ドアロック装置本体75の位置ずれによ
り13mmになったとすると、設置時、ドア開動作時
に、乗りかごのドア51が閉じ端より11mm開いたと
きに係合装置60が可動側係合ローラ76に接触し、フ
ック77を持ち上げ始めていたのが、可動側係合ローラ
76と係合装置60の隙間が13mmになったときに
は、設置時の11mm開いた時より更に2mm乗りかご
ドア51が開いた時点でフック77が持ち上がり始め、
乗り場ドアロックスイッチDSがオフすることになる。
【0035】従って、ある階で乗り場ドアロックスイッ
チの投入位置の変化を判定する方法は、全域のドア開閉
時間a1,b1がその階の初期値に対して殆ど変化せず
(±5%未満の変化)、且つ、乗り場ドアロックスイッ
チDSの動作時と全閉検出スイッチCLKの動作時の作
動時間a3,b3がそれぞれその階の初期値(約150
〜200ms)に対し、±25ms以上変化したことと
なる。
【0036】「乗り場ドアの閉じ端付近における異物発
生」の判定 乗り場ドア70のシル81の溝の閉じ端付近にごみづま
りが発生している場合やドアレール73上部の閉じ端に
ごみが堆積した場合には、ドア閉時だけ、乗り場ドア7
0の閉じ端付近の走行抵抗が増加する。そのため、ドア
が閉動作中の時は、閉じ端付近で乗りかごのドア51は
平常通りに閉じるが、乗り場のドア70は通常より少し
遅れて閉じるため、乗り場ドアロックスイッチDSがオ
ンするのが遅れる。
【0037】従って、乗り場ドア70の閉じ端付近に発
生している可能性を判定する方法は、全域のドア開閉時
間a1,b1はその階の初期値に対し、殆ど変化せず
(±5%未満の変化)、且つ、乗り場ドアロックスイッ
チDSの動作時と全閉検出スイッチCLSの動作時の作
動時間がドア閉時に初期値より小さくなり(30ms以
上小さくなる)、且つ、ドア開時には殆ど変化しない
(20ms未満の変化)こととなる。
【0038】以下、全閉検出スイッチの投入位置変化、
全開検出スイッチの投入位置変化、乗りかごの閉じ端付
近のごみづまり、乗りかごの開き端付近のごみづまりに
ついても同様に各動作信号の作動時間a0〜a3,b0
〜b3を適切な組み合わせでその階の初期値と比較分析
を行えば良い。
【0039】なお、比較判定回路34による比較判定
は、ドアの開閉毎に行っても良いし、開閉回数が何回か
になったときの平均値で比較判定を行っても良い。即
ち、エレベータを利用しない時間帯に行う診断運転の時
は1回のドアの開閉毎に比較判定を行い、日中、利用客
がよく利用するときには、その何回かの平均値で比較判
定を行う方法もある。
【0040】比較判定を行った結果、異常と判定した場
合には、その検出日時、異常内容を示す異常検出コー
ド、階床名、初期値と共に計測値を第2の記憶回路35
に格納する。そして、この記憶されたデータを定期的
(月に1回程度)に表示装置5に表示または印字し、次
回の専門技術者による定期点検時に、出力された異常検
出内容に基づいて関連する部位の点検を行う。
【0041】また、比較判定を行うとき、初期値と比較
するが、比較値を何段階かに分けて設定して、すぐに点
検、整備が必要な値に達しているときには、端末装置4
を介して、即時、監視センター等に発報を行う。
【0042】このように、本実施例では、エレベータの
乗りかごのドアの開閉時に、ドア開指令信号、ドア閉指
令信号、かごドアスイッチ信号、全閉検出信号、全開検
出信号、乗り場ドアロックスイッチ信号の中の予め定め
た信号間の時間を測定し、それらの測定値を対応する規
定値と比較し、異常値を示す場合には点検指示情報を出
力するようにしているので、エレベータの利用客のサー
ビスを低下させることなくエレベータドアの点検時間
や、その点検のための労力を軽減できるとともに、ドア
の異常を精度良く的確に捕らえることができるという効
果がある。
【0043】また、すぐに点検が必要な異常値を示す場
合には発報情報を出力させているので、エレベータドア
の異常時、特に、重大な異常があるものに対して速やか
に対処することが可能となるという効果もある。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、エレベ
ータの乗りかごのドアの開閉時に、ドア開指令信号、ド
ア閉指令信号、かごドアスイッチ信号、第1のスイッチ
の出力信号、第2のスイッチの出力信号、およひ第3の
スイッチの出力信号の中の予め定められた信号間の作動
時間を測定し、それらの測定値を対応する規定値と比較
するようにしているので、ドアの異常の原因を容易に、
且つ、精度良く的確に捉えることができ、又、エレベー
タの利用客のサービスを低下させることなくエレベータ
ドアの点検を行うことができ、さらに、保守員の点検に
要する手間や時間を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエレベータのドア開閉点
検装置のブロック図である。
【図2】本実施例におけるドア開動作時の各信号のタイ
ムチャートである。
【図3】本実施例におけるドア閉動作時の各信号のタイ
ムチャートである。
【図4】乗り場側からみたエレベータの乗りかごのドア
の全閉状態を概念図である。
【図5】図4に示す係合装置付近の斜視図である。
【図6】かご側からみたエレベータの乗り場のドアの全
閉状態を示す概念図である。
【図7】図6に示すドアロック部の詳細図である。
【符号の説明】
1 乗りかご 2 運転制御装置 3 点検装置 GS かごドアスイッチ CLS 全閉検出スイッチ OLS 全開検出スイッチ DS 乗り場ドアロックスイッチ ZOPEN ドア開指令信号 ZCLOSE ドア閉指令信号 31 作動時間計測回路 32 第1の記憶回路 33 初期値記憶回路 34 比較判定回路 35 第2の記憶回路 36 端末装置 37 表示装置 51 乗りかごのドア 60 係合装置 70 乗り場のドア 75 ドアロック装置 76 可動側係合ローラ 77 フック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア開指令信号により開き、ドア閉指令
    信号により閉じるかごドアと、このかごドアの実質的な
    全閉位置を検出する第1のスイッチと、前記かごドアの
    全閉位置から所定の微小間隔をもった閉位置を検出する
    第2のスイッチと、前記かごドアと連動して開閉する乗
    り場ドアと、この乗り場ドアのロックの有無を検出する
    第3のスイッチとを備えたエレベータにおいて、前記第
    1のスイッチ、前記第2のスイッチおよび前記第3のス
    イッチの各作動時間を読み出す読み出し手段と、この読
    み出し手段により読み出された各作動時間をそれぞれ規
    定された作動時間と比較する比較手段と、この比較手段
    により得られた結果に基づいてドア開閉の良否を判断す
    る判断手段とを設けたことを特徴とするエレベータのド
    ア開閉点検装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記規定された各作
    動時間は、エレベータ設置時に測定した作動時間である
    ことを特徴とするエレベータのドア開閉点検装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記規定された各作
    動時間は、各階床毎に設定されていることを特徴とする
    エレベータのドア開閉点検装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記比較手段により
    比較される各作動時間は、前記かごドアおよび前記乗り
    場ドアの開閉毎に読み出される作動時間であることを特
    徴とするエレベータのドア開閉点検装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記比較手段により
    比較される各作動時間は、前記かごドアおよび前記乗り
    場ドアの所定回数の開閉動作の各作動時間の平均値であ
    ることを特徴とするエレベータのドア開閉点検装置。
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