JPH05306511A - 魚巣付き落差工及び魚道 - Google Patents

魚巣付き落差工及び魚道

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JPH05306511A
JPH05306511A JP4139896A JP13989692A JPH05306511A JP H05306511 A JPH05306511 A JP H05306511A JP 4139896 A JP4139896 A JP 4139896A JP 13989692 A JP13989692 A JP 13989692A JP H05306511 A JPH05306511 A JP H05306511A
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fish
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春麿 野崎
Toshio Yokoyama
寿夫 横山
Hikari Ichihashi
光 市橋
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    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Artificial Fish Reefs (AREA)
  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水路の流水量が著しく減少したときに、魚等
が魚巣から逃げ出すことができ、また、流木やごみ等が
堆積しにくい魚巣付き落差工と、この落差工に併設する
ことが好ましい魚道とを提供する。 【構成】 底盤2と、底盤2の後縁部に立設された左右
方向に延びる縦壁3と、底盤2の前縁部に立設された左
右方向に延びる受止め壁5と、受止め壁5の一部に開口
するよう形成された逃げ道6と、縦壁3の上端から前方
に突設された支持壁4とを備えた魚巣ブロック1を使用
し、河川の横断方向に魚巣ブロック1をその縦壁3の後
面が上流側に向くように列設して下段を形成し、この下
段の魚巣ブロック1の上方に次の魚巣ブロック1をその
縦壁3の後面が上流側に向くように列設して上段を形成
することにより、落差工を構築した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川、人工運河等の水
路の落差工及び魚道に関し、特に、魚、貝、蟹等の水棲
生物の棲息に適した魚巣付き落差工及び魚道に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の魚巣付き落差工としては、実開平
3−79325号公報記載のように、平面長方形の基盤
部と、その後縁部に起立させた後方縦壁と、前縁部に起
立させた前方縦壁と、後方縦壁の上端に連設された水平
壁とからなる魚巣ブロックを使用し、この魚巣ブロック
を河床に埋めた状態で水路の横断方向に列設して下段を
形成し、この下段から上流側に間隔をおいた位置に、下
段と同じように上段を形成し、これらの魚巣ブロック内
に魚巣を形成してなる落差工が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の落差
工においては、魚巣ブロックのどこにも魚等の逃げ道が
設けられていなかったため、河川の流水量が著しく減少
したときに、魚等が魚巣に閉じ込められてしまうという
問題があった。また、基板部の前縁部に起立させた前方
縦壁に、流木やごみ等が引掛かって堆積するおそれもあ
った。
【0004】そこで、本発明の目的は、水路の流水量が
著しく減少したときに、魚等が魚巣から逃げ出すことが
でき、また、流木やごみ等が堆積しにくい新規な魚巣付
き落差工を提供することにある。また、本発明の別の目
的は、例えばこのような落差工を設けたときでも、魚が
溯上しやすく、その溯上中の魚を鳥から守ることができ
る新規な魚巣付き魚道を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の魚巣付き落差工は、底盤と、該底盤の後縁
部に立設された左右方向に延びる縦壁と、該縦壁の上端
から前方に突設された支持壁とを備えた魚巣ブロックを
使用し、水路の横断方向に前記魚巣ブロックをその縦壁
の後面が上流側に向くように列設して下段を形成し、該
下段の魚巣ブロックの上方に次の魚巣ブロックをその縦
壁の後面が上流側に向くように列設して上段を形成して
構築した(請求項1)。
【0006】また、本発明の別の魚巣付き落差工は、底
盤と、該底盤の後縁部に立設された左右方向に延びる縦
壁と、該底盤の途中部に立設された支持壁とを備えた魚
巣ブロックを使用し、前記魚巣付き落差工と同様に構築
した(請求項2)。
【0007】なお、以上の各手段において「上段」及び
「下段」とは、相対的に上方の段及び下方の段という意
味であり、勿論二段に限定されず、落差に合わせて三段
以上の落差工を構築することができる。
【0008】次に、本発明の魚巣付き魚道は、特に本発
明又は従来の落差工と併せて設けると好ましいものであ
って、底盤と、該底盤の後縁部に立設された左右方向に
延びる縦壁と、該縦壁の上端から前方に突設された支持
壁と、前記底盤の前縁部に立設された左右方向に延びる
受止め壁とを備えた魚巣ブロックを使用し、水路の長手
方向に前記魚巣ブロックをその側面同志が対峙するよう
に列設して構築した(請求項3)。この魚巣付き魚道に
おいて、隣接する魚巣ブロックの受止め壁同志を交互に
反対側に位置させることが好ましい(請求項4)。
【0009】
【作用】請求項1又は2記載の魚巣付き落差工によれ
ば、下段の魚巣ブロックの縦壁及び支持壁の上面に、上
段の魚巣ブロックの底盤を載せて支えることができる。
但し、このように載せることは必須ではなく、上段及び
下段の各々の魚巣ブロックを、例えば現場打設したコン
クリート基盤の上に載置してもよい。そして、上段及び
下段の魚巣ブロックの相対位置を変えるだけで、勾配の
異なる落差工に適応する。
【0010】さらに、次の理由から、魚、貝、蟹等の水
棲生物の棲息に適した自然に近い魚巣が広い面積にわた
り形成される。まず、各段の魚巣ブロック毎に、底盤の
上面に魚巣が形成される。この底盤の上面は水平なの
で、砂利、栗石又は玉石(この順に寸法が大きくなる)
のいずれかを単独で又は組み合わせて均一高さに又は凹
凸状に敷設することができる。魚巣に変化を付ける意味
では、砂利、栗石又は玉石を組み合わせて凹凸状に敷設
することが好ましい。
【0011】また、底盤の前縁部の上方から前記魚巣に
直射日光が適度に当たるので、水温が適度に上昇し、水
草、藻等の水中植物の生育に良い環境を形成する。ま
た、支持壁の下方に日陰が適度に形成されるので、水棲
生物の休息等に良い環境を形成する。さらに、前記魚巣
は水の循環が非常に良いので、酸素と栄養に富んだ環境
を形成する。
【0012】さらに、請求項1又は2記載の魚巣付き落
差工においては、底盤の前縁部に前記従来例のような前
方縦壁を立設していないので、水路の流水量が著しく減
少したときに、水棲生物は底盤の前縁部の上方を自由に
通って魚巣から容易に逃げ出すことができる。また、流
木やごみ等が底盤の前縁部に引掛からないので堆積しに
くい。
【0013】次に、請求項3記載の魚巣付き魚道によれ
ば、魚巣ブロック内に段差部分の無いトンネル状の魚道
が形成されるため水流に空洞が発生せず、また、請求項
1記載の魚巣付き落差工と同じくこの魚道に自然に近い
魚巣が形成されるので、魚が溯上しやすい。また、魚巣
ブロックの支持壁が魚道の天井として機能するため、溯
上中の魚を鳥の襲撃から守ることができる。
【0014】さらに、請求項4記載の魚巣付き魚道によ
れば、魚道内の水流が受止め壁の上方の開放部分から魚
道外に交互に方向を変えてオーバーフローするため、流
速が減少し、さらに魚が溯上しやすくなる。また、支持
壁も交互に反対側に位置するため、さらに鳥が魚を襲撃
しにくくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した第一実施例の魚巣
付き落差工について、図1〜図5を参照して説明する。
まず、本実施例に使用する魚巣ブロック1は、補強鉄筋
が埋設されたコンクリートにより図1に示すような形状
に成形され、各部の厚さは200mmである。なお、以
下で挙げる各部の寸法は例示であり、適宜変更すること
ができる。
【0016】この魚巣ブロック1は四角板状に形成され
た水平な底盤2を備え、その左右方向の長さは1980
mm、前後方向の幅は2000mmである。底盤2の後
縁部には左右方向に延びる縦壁3が一体的に立設され、
その底盤下面からの高さは1000mmである。縦壁3
の上端には前方へ水平に突出した支持壁4が一体的に形
成され、その縦壁後面からの突出幅は1000mmであ
る。
【0017】前記底盤2の前縁部には左右方向に延びる
受止め壁5が一体的に立設され、その左右方向の長さは
底盤2より短い1830mm、底盤上面からの高さは3
00mmである。従って、この前縁部において受止め壁
5の右方には前後方向の逃げ道6が形成され、その開口
幅は150mmである。
【0018】前記底盤2の左縁部の中程には前後方向に
延びる塞止め壁7が一体的に立設され、その前後方向の
幅は底盤2より短い1100mm、底盤上面からの高さ
は150mmである。従って、この左縁部において塞止
め壁7の両端と縦壁3及び受止め壁5との間には左右方
向の逃げ道8が形成され、その開口幅は250mmであ
る。
【0019】前記支持壁4の前面9と受止め壁5の前面
10には溝が縦横に100mm間隔で形成され、格子模
様の凹凸面を形成している。この凹凸面は景観と魚巣の
自然感の向上に寄与する。また、底盤2と支持壁4に
は、魚巣ブロック1を上下段に積上げたときに、これら
を連結するボルトを通すための連結孔11が形成されて
いる。
【0020】なお、前記受止め壁5については、図1の
態様以外にも、図4に示すように全く無い態様と、図5
に示すように高さを低くした態様とがある。
【0021】さて、本実施例の魚巣付き落差工は、前記
魚巣ブロック1を使用して、例えば図2〜図5に示すよ
うに構築される。まず、図2〜図4の落差工において
は、河床15の段差部に階段状のコンクリート基盤16
が河川の横断方向に延びるように現場打設され、その直
ぐ上流側及び下流側の河床15には張石17が敷設され
ている。コンクリート基盤16の第一段には、複数の魚
巣ブロック1が縦壁3の後面を上流側に向けて載置・列
設され、その底盤2の上面に砂利、栗石又は玉石(以
下、栗石等18という。)のいずれかが単独で又は組み
合わされて均一高さに又は凹凸状に敷設されることによ
り落差工の一段目が形成されている。
【0022】同様にして、コンクリート基盤16の第二
段及び第三段には複数の魚巣ブロック1が列設され、さ
らに栗石等18が敷設されて、落差工の二段目及び三段
目が形成されている。このとき、図2及び図3に示すよ
うに、下段の縦壁3及び支持壁4の上面に上段の底盤2
の前部を載置するようにすれば、急勾配の落差工を構築
できる。また、図4に示すように、下段の縦壁3及び支
持壁4の上面に上段の底盤2がかからないようにすれ
ば、緩勾配の落差工を構築できる。
【0023】前記二段目及び三段目の魚巣ブロック1は
自重により十分に安定する。但し、上段の底盤2と下段
の支持壁4の連結孔11に図示しないボルトを通してこ
れらを連結すれば、魚巣ブロック1同志のずれをさらに
確実に防止することができ、また、河床洗掘、地盤沈下
等が発生したときに、魚巣ブロック1同志の連結を柔構
造的に保つことができる。また、図3及び図4に示すよ
うに、魚巣ブロック1に固定され後方に突出したアンカ
ー鉄筋19をコンクリート基盤16内に埋設し、土圧及
び流水力による魚巣ブロック1のずれを防止することが
好ましい。
【0024】次に、図5の落差工は、既設の堰堤12の
前面に、現場打設コンクリート13を介して一段目乃至
四段目の魚巣ブロック1が載置・列設されてなるもので
あり、下段の縦壁3及び支持壁4の上面に上段の底盤2
の前部が載置されて、急勾配の落差工が構築されてい
る。この底盤2の上面にも栗石等18が敷設されてい
る。また、堰堤12の排水孔14を塞がないように、魚
巣ブロック1の縦壁3には排水口32が貫設されてい
る。
【0025】なお、図2〜図5において、上段の魚巣ブ
ロック1は下段の魚巣ブロック1に対して、真上に積上
げてもよいし、千鳥に積上げてもよい。いずれの場合も
前記ボルトによる連結が可能になっている。
【0026】本実施例の魚巣付き落差工は以上の通り構
成されているので、次のような作用及び効果を奏する。 (1) 次の理由〜から、魚、貝、蟹等の水棲生物の棲
息に適した自然に近い魚巣を広い面積にわたり形成する
ことができる。 魚巣ブロック1の底盤2の上面に、縦壁3と受止め
壁5と塞止め壁7とで囲まれた浅く広い窪みができ、こ
の窪みが自然に近い魚巣を形成する。そして、この魚巣
は各段の魚巣ブロック1毎に形成されるため、その総面
積は非常に大きなものとなる。
【0027】 底盤2の上面は水平なので、前記魚巣
に栗石等18を敷設することができる。この栗石等18
は、受止め壁5により前方へのこぼれ落ちが防止され、
塞止め壁7により左右方向の移動が防止されるので、底
盤2の上面に略均一な厚さに保持される。このように保
持された栗石等18は、水棲生物の活動、産卵等に良い
環境を形成する。
【0028】 受止め壁5の上端と支持壁4の前端と
の間から、前記魚巣に直射日光が適度に当たるので、水
温が適度に上昇し、水草、藻等の水中植物の生育に良い
環境を形成する。 支持壁4の下方に日陰が適度に形成されるので、水
棲生物の休息等に良い環境が形成される。 前記魚巣は水流に沿った浅い窪みなので、水の循環
が非常に良く、酸素と栄養に富んだ環境を形成する。
【0029】(2) 隣り合う受止め壁5の間には前後方向
の逃げ道6が形成され、塞止め壁7の両脇には左右方向
の逃げ道8が形成されているので、河川の流水量が著し
く減少したときには、水棲生物はその魚巣から逃げ道
6,8を通って、より下段の魚巣又は水路に逃げること
ができる。
【0030】(3) また、図4に示すように受止め壁が全
く無い態様や、図5に示すように受止め壁5の高さを低
くした態様によれば、上記(2) のような減水時に水棲生
物が底盤2の前縁部の上方を自由に通って容易に逃げ出
すことができる。また、流木やごみ等が底盤2の前縁部
に引掛からず、堆積しにくい。
【0031】ところで、前記魚巣ブロック1は支持壁4
が前方へ突出しているため、魚の溯上を規制する作用が
ある。そこで、前記魚巣ブロック1を河川の横断方向か
らやや斜めに列設して魚巣付き落差工を構築すれば、溯
上中の魚が落差工の端に集ってくるので、この端を効果
的な漁獲場所とすることができる。一方、落差工の一部
に前記支持壁4のない魚巣ブロック1を使用すれば、魚
が溯上しやすくなる。このようにして、魚の溯上をコン
トロールすることができる。
【0032】次に、本発明の第二実施例の魚巣付き落差
工について、図6〜図10を参照して説明する。まず、
本実施例に使用する魚巣ブロック21は、補強鉄筋が埋
設されたコンクリートにより図6に示すような形状に成
形されている。
【0033】この魚巣ブロック21は四角板状に形成さ
れた水平な底盤22を備え、その左端面及び右端面は下
拡がりの斜面となっており、底面の左右方向の長さは1
800mm、前後方向の幅は2000mm、厚さは20
0mmである。底盤22の後端部には左右方向に延びる
縦壁23が一体的に立設され、その左右方向の長さは2
000mm、底盤下面からの高さは1000mmであ
る。縦壁23の前面は傾斜面になっており、その勾配
(高さを1とした場合の水平距離で表わす。以下、同
じ。)は1分である。
【0034】前記底盤22の左縁部及び右縁部の各中央
部には一対の支持壁24が一体的に立設され、その底盤
上面からの高さは800mmである。両支持壁24の対
峙面は傾斜面になっており、その勾配は5分である。こ
の対峙面を下方へ延長するようにして、底盤22の中心
部には通り穴28が貫設されている。また、両支持壁2
4の前面及び後面も傾斜面になっており、それらの勾配
は1.5分である。
【0035】前記底盤22の前縁部には左右方向に延び
る下拡がりの台形をなす受止め壁25が一体的に立設さ
れ、その上面の左右方向の長さは800mm、底盤上面
からの高さは800mmである。従って、受止め壁25
の左側面及び右側面は勾配5分の傾斜面になっており、
それらの左右には上方ほど拡幅する前後方向の逃げ道2
6が形成されている。また、受止め壁25の中央部には
底盤22の上面へと連続する通り穴29が貫設され、前
方が拡がるテーパ穴となっている。受止め壁25の後面
は傾斜面になっており、その勾配は1分である。
【0036】なお、前記受止め壁25については、図6
の態様以外にも、図8に示すように全く無い態様と、図
9に示すように高さを低くした態様とがある。
【0037】前記底盤22の下面には左右方向に延びる
偏平な複数本の凸条30が間隔をおいて一体的に形成さ
れ、それらの間には前記縦壁23及び支持壁24の上面
が嵌合する幅250mmの嵌合凹部31が形成されてい
る。
【0038】さて、本実施例の魚巣付き落差工は、前記
魚巣ブロック21を使用して、例えば図7〜図10に示
すように構築される。まず、図7〜図9の落差工の構築
の仕方は第一実施例と基本的に同様であり、図7は図3
の、図8は図4の、図9は図5の各々の魚巣ブロック1
を魚巣ブロック21で置換したものであるから、同一の
部材については図に同一の符号を付して重複説明を避け
る。但し、上段の嵌合凹部31には下段の縦壁23及び
支持壁24の上面が嵌合可能になっている。
【0039】次に、図10の落差工は、斜めに設けたコ
ンクリート基盤16に対して、一段目乃至三段目の魚巣
ブロック21が、傾斜姿勢でかつそれらの受止め壁25
の前面が面一に合わせられた状態で載置・列設されてな
るものである。三段目の魚巣ブロックの上面には蓋体3
3が被せられ、さらに現場打設コンクリート34で覆わ
れている。
【0040】なお、第一実施例と同じく、図7〜図10
において、上段の魚巣ブロック21は下段の魚巣ブロッ
ク21に対して、真上に積上げてもよいし、千鳥に積上
げてもよい。
【0041】本実施例の魚巣付き落差工は以上の通り構
成されているので、第一実施例と同様の作用及び効果
(1) 〜(3) に加え、次のような作用及び効果を奏する。 (4) 前記の通り、上段の嵌合凹部31に下段の縦壁23
及び支持壁24の上面が嵌合するので、上段及び下段の
魚巣ブロック21のずれ、特に土圧や流水力による前後
方向のずれが防止される。
【0042】(5) 縦壁23の前面と、支持壁24の対峙
面及び前後面と、受止め壁25の法面向き面とが傾斜面
になっているので、垂立面と比べて、蟹、ザリガニ、ヤ
ドカリ等の節足動物が登ったり降りたりするのに適して
おり、それらが活動しやすい環境が形成される。
【0043】(6) また、底盤22と受止め壁25に通り
穴28,29が貫設され、これらは図5又は図6に示す
ように、前記縦壁23、支持壁24及び受止め壁25の
各傾斜面の上下端又はその近傍に位置するので、該傾斜
面を登ったり降りたりした蟹等はこの通り穴28,29
を通って上段又は下段の魚巣に移りやすい。従って、さ
らに蟹等の活動に適した環境が形成される。また、通り
穴29は前後方向の逃げ道としても機能する。
【0044】ところで、図8に示す魚巣付き落差工は、
上段の魚巣ブロック21の底盤2の前端が下段の縦壁2
3より前方へ突出しているため、魚の溯上を規制する作
用がある。そこで、上段及び下段の魚巣ブロック21の
前後方向の相対位置を変えて、前記突出量を増減させた
り無くしたりすれば、魚の溯上をコントロールすること
ができる。
【0045】次に、本発明の第三実施例の魚巣付き魚道
について、図11〜図13を参照して説明する。図11
に示すように、河川の横断方向には例えば第一実施例に
よる魚巣付き段差工が構築され、該段差工の片側におけ
る河川の長手方向には本実施例の魚巣付き魚道が構築さ
れている。この魚道には、第一実施例と同様の魚巣ブロ
ック1が使用され、図12及び図13に示すように構築
されている。
【0046】すなわち、河床15には河川の長手方向に
延び河川及び前記段差工の勾配に合わせて上面が傾斜し
たコンクリート基盤35が現場打設されている。この上
面には複数個の魚巣ブロック1が、それらの側面同志が
対峙するように、また、隣接する魚巣ブロック1の受止
め壁5同志が互いに反対側に位置するように、載置・列
設されている。また、魚巣ブロック1の底盤2の上面に
は栗石等18が敷設されている。
【0047】本実施例の魚巣付き魚道は以上の通り構成
されているので、次のような作用及び効果を奏する。 (1) 次の理由〜から、魚の溯上に適した魚道が形成
される。 魚巣ブロック1内に段差部分の無いトンネル状の魚
道が形成されるので、水流に空洞が発生せず、魚が溯上
しやすい。
【0048】 第一実施例と同一の理由により、この
魚道に自然に近い魚巣が形成されるので、魚が溯上しや
すい。 土砂の堆積による機能低下が少ない。 さらに本実施例では、隣接する魚巣ブロック1の受
止め壁5同志が互いに反対側に位置していることから、
トンネル状の魚道内を流れる水流がこの受止め壁5の上
方の開放部分から魚道外に交互に方向を変えてオーバー
フローするため、流速が減少し、魚が溯上しやすい。
【0049】(2) また、魚巣ブロック1の支持壁4が魚
道の天井として機能するため、溯上中の魚を鳥から守る
ことができる。特に本実施例では、前記の通り受止め壁
5を位置させた結果、支持壁4も交互に反対側に位置し
ているので、鳥が襲撃しにくくなっている。
【0050】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない
範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)第一実施例の支持壁4と第二実施例の支持壁24
とを両方設けること。 (2)魚巣ブロックを二以上の部材に分割形成し、それ
らを組み合わせて又は組み立てて使用すること。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る請求項1又は2記載の魚巣
付き落差工は、上記の通り構成されているので、魚、
貝、蟹等の水棲生物の棲息に適した自然に近い魚巣を広
い面積にわたり形成することができるとともに、水路の
流水量が著しく減少したときに、水棲生物が魚巣から逃
げ出すことができ、また、流木やごみ等が堆積しにくい
という優れた効果を奏する。
【0052】前記効果に加え、請求項3記載の魚巣付き
魚道によれば、魚が溯上しやすく、その溯上中の魚を鳥
の襲撃から守ることもできる。請求項4記載の魚巣付き
魚道は、この効果をさらに高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に使用する魚巣ブロックの
斜視図である。
【図2】前記魚巣ブロックにより構築した第一実施例の
落差工の斜視図である。
【図3】同落差工の断面図である。
【図4】魚巣ブロックの相対位置を変えた第一実施例の
変更例の断面図である。
【図5】既設の堰堤に構築した第一実施例の別の変更例
の断面図である。
【図6】本発明の第二実施例に使用する魚巣ブロックの
斜視図である。
【図7】前記魚巣ブロックにより構築した第二実施例の
落差工の断面図である。
【図8】魚巣ブロックの相対位置を変えた第二実施例の
変更例の断面図である。
【図9】既設の堰堤に構築した第二実施例の別の変更例
の断面図である。
【図10】第二実施例のさらに別の変更例の断面図であ
る。
【図11】第三実施例の魚道を構築した河川の平面図で
ある。
【図12】同魚道の斜視図である。
【図13】同魚道の断面図である。
【符号の説明】
1 魚巣ブロック 2 底盤 3 縦壁 4 支持壁 5 受止め壁 6 逃げ道 21 魚巣ブロック 22 底盤 23 縦壁 24 支持壁 25 受止め壁 26 逃げ道

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底盤と、該底盤の後縁部に立設された左
    右方向に延びる縦壁と、該縦壁の上端から前方に突設さ
    れた支持壁とを備えた魚巣ブロックを使用し、水路の横
    断方向に前記魚巣ブロックをその縦壁の後面が上流側に
    向くように列設して下段を形成し、該下段の魚巣ブロッ
    クの上方に次の魚巣ブロックをその縦壁の後面が上流側
    に向くように列設して上段を形成してなる魚巣付き落差
    工。
  2. 【請求項2】 底盤と、該底盤の後縁部に立設された左
    右方向に延びる縦壁と、該底盤の途中部に立設された支
    持壁とを備えた魚巣ブロックを使用し、水路の横断方向
    に前記魚巣ブロックをその縦壁の後面が上流側に向くよ
    うに列設して下段を形成し、該下段の魚巣ブロックの上
    方に次の魚巣ブロックをその縦壁の後面が上流側に向く
    ように列設して上段を形成してなる魚巣付き落差工。
  3. 【請求項3】 底盤と、該底盤の後縁部に立設された左
    右方向に延びる縦壁と、該縦壁の上端から前方に突設さ
    れた支持壁と、前記底盤の前縁部に立設された左右方向
    に延びる受止め壁とを備えた魚巣ブロックを使用し、水
    路の長手方向に前記魚巣ブロックをその側面同志が対峙
    するように列設してなる魚巣付き魚道。
  4. 【請求項4】 隣接する魚巣ブロックの受止め壁同志が
    交互に反対側に位置する請求項3記載の魚巣付き魚道。
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