JPH05307806A - テープガイド - Google Patents
テープガイドInfo
- Publication number
- JPH05307806A JPH05307806A JP4111583A JP11158392A JPH05307806A JP H05307806 A JPH05307806 A JP H05307806A JP 4111583 A JP4111583 A JP 4111583A JP 11158392 A JP11158392 A JP 11158392A JP H05307806 A JPH05307806 A JP H05307806A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tape guide
- tape
- polyethylene
- guide
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 合成樹脂製の走行特性が良好な磁気テープ用
のテープガイドを得る。 【構成】 中央部の外径が両端部の外径よりも大きな太
鼓状の曲面を有する円筒または円柱状の合成樹脂製のテ
ープガイドであって、合成樹脂として分子量が大きな高
分子量ポリエチレンを原料とし、射出成形などによって
製造する。 【効果】 製造が容易で、軽量であるとともに、金属製
ガイドテープと同等の特性のものが得られる。
のテープガイドを得る。 【構成】 中央部の外径が両端部の外径よりも大きな太
鼓状の曲面を有する円筒または円柱状の合成樹脂製のテ
ープガイドであって、合成樹脂として分子量が大きな高
分子量ポリエチレンを原料とし、射出成形などによって
製造する。 【効果】 製造が容易で、軽量であるとともに、金属製
ガイドテープと同等の特性のものが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はVTR、録音用、デジタ
ル記録用等に使用する磁気テープ用のカセットに使用す
るテープガイドに関するものである。
ル記録用等に使用する磁気テープ用のカセットに使用す
るテープガイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープの走行系のテープガイ
ドには、様々な素材が使用されている。例えば、有機材
料としては、ポリオキシメチレン(POM)単体、又は
POMにフッ素樹脂を複合化したもの、さらには、シリ
コーンを添加したものが挙げられ、プラスチックは帯電
しやすいので、導電性のカーボンブラック等を添加し、
テープ面との接触による帯電を防止しているものもあ
る。また、無機材料としては金属やセラミックスがあ
り、金属製のテープガイドには、ステンレス系素材や、
黄銅の表面にニッケル又は、クロムめっきを施したもの
が使用されている。
ドには、様々な素材が使用されている。例えば、有機材
料としては、ポリオキシメチレン(POM)単体、又は
POMにフッ素樹脂を複合化したもの、さらには、シリ
コーンを添加したものが挙げられ、プラスチックは帯電
しやすいので、導電性のカーボンブラック等を添加し、
テープ面との接触による帯電を防止しているものもあ
る。また、無機材料としては金属やセラミックスがあ
り、金属製のテープガイドには、ステンレス系素材や、
黄銅の表面にニッケル又は、クロムめっきを施したもの
が使用されている。
【0003】さらに、上記のテープガイドの動作には、
2種類のものがある。1つはテープの走行に合わせて軸
に対してガイド自体が回転するもの。他の1つは、テー
プの走行に対して、ガイドが軸に固定されていて回転し
ないものである。また、テープの走行系でのテンション
等によっても使用されるテープガイドは異なっており、
比較的テープテンションが大きく走行方向が大きく変化
する部分に使用されるテープガイドは、金属製の固定ガ
イドが使用されることが多い。
2種類のものがある。1つはテープの走行に合わせて軸
に対してガイド自体が回転するもの。他の1つは、テー
プの走行に対して、ガイドが軸に固定されていて回転し
ないものである。また、テープの走行系でのテンション
等によっても使用されるテープガイドは異なっており、
比較的テープテンションが大きく走行方向が大きく変化
する部分に使用されるテープガイドは、金属製の固定ガ
イドが使用されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、テープガイドの
主流は、テープの走行特性が良好な金属製テープガイド
である。しかし、金属製テープガイドの表面の物質であ
るステンレスや金属クロムは磁気テープの基材であるポ
リエチレンテレフタレートフイルムに比べて硬度が大き
いので、金属製テープガイドの表面の凹凸は磁気テープ
に損傷を与えることとなり、表面を十分に滑らかな曲面
にすることが求められている。ところが、これらの金属
の表面の精密な加工は極めて困難であり、製品コストの
上昇をもたらしている。そこで、テープガイドを樹脂化
することにより、テープカセットのケースおよびカセッ
トデッキの軽量化、量産化、コストの低減化をはかる研
究が行われている。
主流は、テープの走行特性が良好な金属製テープガイド
である。しかし、金属製テープガイドの表面の物質であ
るステンレスや金属クロムは磁気テープの基材であるポ
リエチレンテレフタレートフイルムに比べて硬度が大き
いので、金属製テープガイドの表面の凹凸は磁気テープ
に損傷を与えることとなり、表面を十分に滑らかな曲面
にすることが求められている。ところが、これらの金属
の表面の精密な加工は極めて困難であり、製品コストの
上昇をもたらしている。そこで、テープガイドを樹脂化
することにより、テープカセットのケースおよびカセッ
トデッキの軽量化、量産化、コストの低減化をはかる研
究が行われている。
【0005】しかしながら、樹脂製テープガイドと金属
製テープガイドの磁気テープの実走による走行特性を比
較すると明らかに金属製テープガイドの方が走行特性が
優れている。本発明は、テープの走行特性が金属製テー
プガイドと同等以上である樹脂製テープガイドを得るこ
とを目的とする。
製テープガイドの磁気テープの実走による走行特性を比
較すると明らかに金属製テープガイドの方が走行特性が
優れている。本発明は、テープの走行特性が金属製テー
プガイドと同等以上である樹脂製テープガイドを得るこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気テープ
走行用のテープガイドは、テープカセット内部に取り付
けられて、テープの走行をガイドする円柱状もしくは円
筒状のテープガイドにおいて、中央部の外径が両端部の
外径よりも大きな曲面状した合成樹脂からなるテープガ
イドである。
走行用のテープガイドは、テープカセット内部に取り付
けられて、テープの走行をガイドする円柱状もしくは円
筒状のテープガイドにおいて、中央部の外径が両端部の
外径よりも大きな曲面状した合成樹脂からなるテープガ
イドである。
【0007】本発明のテープガイドの形状の1例を図1
に示すが、中央部の外径が両端部の外径よりも大きいも
のであればよく、テープガイドの長さ、内外径、中央部
と両端部の大きさは、テープ幅、カセットケースの構造
によって、適宜変更され得る。各種の円柱状あるいは円
筒状の樹脂製のテープガイドを成型し種々のテストを行
った結果、テープガイドの中央部の外径を両端部の外径
よりも大きな曲面状とし、テープガイド表面の表面粗さ
をRmax≦1.00μm、Ra≦0.10μmとした
ことによって、テープ走行特性が金属製テープガイドと
同等であることを見出した。
に示すが、中央部の外径が両端部の外径よりも大きいも
のであればよく、テープガイドの長さ、内外径、中央部
と両端部の大きさは、テープ幅、カセットケースの構造
によって、適宜変更され得る。各種の円柱状あるいは円
筒状の樹脂製のテープガイドを成型し種々のテストを行
った結果、テープガイドの中央部の外径を両端部の外径
よりも大きな曲面状とし、テープガイド表面の表面粗さ
をRmax≦1.00μm、Ra≦0.10μmとした
ことによって、テープ走行特性が金属製テープガイドと
同等であることを見出した。
【0008】本発明のテープガイドによる走行特性の評
価は、樹脂製テープガイドをビデオテープカセットに装
着して磁気テープを実走させた時のビデオテープレコー
ダのモータのトルクの大きさによって行った。ビデオテ
ープを実際に早送り、あるいは巻き戻し走行させた時、
ビデオテープはテープガイド表面で上下に微小な振動を
し、さらに進行方向に走行する。そのため、これまでは
テープガイドの垂直度、真円柱度が十分でないと蛇行を
引き起こし、巻むら、テープの伸びの原因となり、テー
プガイド表面に突起があるとテープ走行中にテープ裏面
を傷付け、テープテンションを高めることがおこると考
えられていた。本発明はテープガイドを太鼓形に膨らま
せ、表面粗さを最大Rmax≦1.00μm、平均Ra
≦0.10μmに仕上げることにより、ガイドにかかる
テープテンションを局在化し、テープ裏面の傷を防ぎ、
さらに、テープの上下の微小な振動を容易にし、進行方
向に安定に進行することを可能にした。
価は、樹脂製テープガイドをビデオテープカセットに装
着して磁気テープを実走させた時のビデオテープレコー
ダのモータのトルクの大きさによって行った。ビデオテ
ープを実際に早送り、あるいは巻き戻し走行させた時、
ビデオテープはテープガイド表面で上下に微小な振動を
し、さらに進行方向に走行する。そのため、これまでは
テープガイドの垂直度、真円柱度が十分でないと蛇行を
引き起こし、巻むら、テープの伸びの原因となり、テー
プガイド表面に突起があるとテープ走行中にテープ裏面
を傷付け、テープテンションを高めることがおこると考
えられていた。本発明はテープガイドを太鼓形に膨らま
せ、表面粗さを最大Rmax≦1.00μm、平均Ra
≦0.10μmに仕上げることにより、ガイドにかかる
テープテンションを局在化し、テープ裏面の傷を防ぎ、
さらに、テープの上下の微小な振動を容易にし、進行方
向に安定に進行することを可能にした。
【0009】本発明のテープガイドに使用する素材は、
各種の合成樹脂を用いることができるが分子量が50万
〜600万のポリエチレンが好ましく、さらに分子量1
00万〜600万の超高分子量ポリエチレンを用いるこ
とが好ましい。本発明者は、磁気テープの基材として一
般的に用いられているポリエステルフィルム面と、ポリ
エチレンのガイドの摩擦学的な測定と分析を行った結
果、分子量が50万以下の場合は、ポリエステルに介し
てポリエチレンが摩耗し、分子量が600万以上の場合
は、ポリエステルフィルムの方が摩耗することを発見
し、ポリエステルフィルムに対し摩擦係数が低く、かつ
摩耗することがないポリエチレンの分子量の範囲を50
万〜600万までであることを見いだしたのであり、ポ
リウレタン、ポリ塩化ビニルの組成物からなるバックコ
ート層を有するテープについても同様であった。
各種の合成樹脂を用いることができるが分子量が50万
〜600万のポリエチレンが好ましく、さらに分子量1
00万〜600万の超高分子量ポリエチレンを用いるこ
とが好ましい。本発明者は、磁気テープの基材として一
般的に用いられているポリエステルフィルム面と、ポリ
エチレンのガイドの摩擦学的な測定と分析を行った結
果、分子量が50万以下の場合は、ポリエステルに介し
てポリエチレンが摩耗し、分子量が600万以上の場合
は、ポリエステルフィルムの方が摩耗することを発見
し、ポリエステルフィルムに対し摩擦係数が低く、かつ
摩耗することがないポリエチレンの分子量の範囲を50
万〜600万までであることを見いだしたのであり、ポ
リウレタン、ポリ塩化ビニルの組成物からなるバックコ
ート層を有するテープについても同様であった。
【0010】ポリエステルフィルムと、ポリエチレンガ
イドとの摩擦あるいは摩耗の問題以外に、摩擦による帯
電の発生がある。すなわち、ポリエステルフィルムも、
ポリエチレンもそれ単体では、良好な絶縁材料であるた
め材料表面に電荷の分極が発生する。このため、ポリエ
ステルフィルムとポリエチレンガイドとの間には、電荷
による引力が発生し、テープガイドに対するフィルムの
巻きつきが生じる。
イドとの摩擦あるいは摩耗の問題以外に、摩擦による帯
電の発生がある。すなわち、ポリエステルフィルムも、
ポリエチレンもそれ単体では、良好な絶縁材料であるた
め材料表面に電荷の分極が発生する。このため、ポリエ
ステルフィルムとポリエチレンガイドとの間には、電荷
による引力が発生し、テープガイドに対するフィルムの
巻きつきが生じる。
【0011】摩擦による帯電とテープガイドへのテープ
の巻きつきの問題を解決するために、導電性のカーボン
ブラックや金属の微粉末、あるいは界面活性剤系の帯電
防止剤等をポリエチレンに複合化することによって達成
できる。
の巻きつきの問題を解決するために、導電性のカーボン
ブラックや金属の微粉末、あるいは界面活性剤系の帯電
防止剤等をポリエチレンに複合化することによって達成
できる。
【0012】上述した、導電性材料、補強材料のポリエ
チレンへの複合化方式は、使用するポリエチレン樹脂の
融点温度直下で高速撹拌し、樹脂と添加剤料との摩擦発
熱を利用した方式を利用する。撹拌雰囲気は不活性気体
を使用するとポリエチレンの酸化による分子量の低下を
防止することができる。ポリエチレン粉体と、添加剤粉
末とを不活性雰囲気下で高速撹拌する。撹拌条件は、撹
拌羽根の回転数を100〜10,000rpm、好まし
くは300〜3,000rpmとし、チャンバー内の温
度が撹拌による発熱で60〜70℃になるまで撹拌す
る。上記条件でポリエチレンを複合化すると、ポリエチ
レンの粉体粒子の表面に添加剤が密着し、成型時に導電
性や強度が向上する。帯電の防止のために添加する物質
の量はポリエチレン100重量部当たり0.1〜20重
量部とすることが好ましい。
チレンへの複合化方式は、使用するポリエチレン樹脂の
融点温度直下で高速撹拌し、樹脂と添加剤料との摩擦発
熱を利用した方式を利用する。撹拌雰囲気は不活性気体
を使用するとポリエチレンの酸化による分子量の低下を
防止することができる。ポリエチレン粉体と、添加剤粉
末とを不活性雰囲気下で高速撹拌する。撹拌条件は、撹
拌羽根の回転数を100〜10,000rpm、好まし
くは300〜3,000rpmとし、チャンバー内の温
度が撹拌による発熱で60〜70℃になるまで撹拌す
る。上記条件でポリエチレンを複合化すると、ポリエチ
レンの粉体粒子の表面に添加剤が密着し、成型時に導電
性や強度が向上する。帯電の防止のために添加する物質
の量はポリエチレン100重量部当たり0.1〜20重
量部とすることが好ましい。
【0013】さらに、ポリエステルフィルムと該ポリエ
チレンとの摺動特性を良好にするために、有機系の添加
剤も効果的である。例えば、炭化水素系オリゴマー、ポ
リエチレンワックス、シリコンオイル、フッ素系樹脂等
であり、これらの材料を要求されるテープの走行特性に
応じて1種類以上を加えることができる。また、これら
の添加剤の好ましい添加量は、0.1〜10重量部であ
る。
チレンとの摺動特性を良好にするために、有機系の添加
剤も効果的である。例えば、炭化水素系オリゴマー、ポ
リエチレンワックス、シリコンオイル、フッ素系樹脂等
であり、これらの材料を要求されるテープの走行特性に
応じて1種類以上を加えることができる。また、これら
の添加剤の好ましい添加量は、0.1〜10重量部であ
る。
【0014】
【作用】本発明の合成樹脂製のテープガイドは、射出成
形などの製造方法によって容易に製造することが可能で
あるが、金属製テープガイドはパイプの切削、鏡面研
磨、表面のめっき等の各工程のようにテープガイドの特
性を左右する重要な工程があり、製造工程が複雑であ
り、同時に製造コストも合成樹脂製のテープガイドの約
2倍という欠点がある。
形などの製造方法によって容易に製造することが可能で
あるが、金属製テープガイドはパイプの切削、鏡面研
磨、表面のめっき等の各工程のようにテープガイドの特
性を左右する重要な工程があり、製造工程が複雑であ
り、同時に製造コストも合成樹脂製のテープガイドの約
2倍という欠点がある。
【0015】また、合成樹脂製のテープガイドは、従来
の金属製テープガイドに比較して軽量であるので、テー
プカセットの軽量化に寄与できる。とくにテープカセッ
トの軽量化では、1個のカセットについては重量減少の
寄与は小さいが、カセット組立ラインのように大量にテ
ープガイドをストックする工程では重要な意味がある。
同時に、テープガイドが軽量であるので、カセット組立
て工程のガイド装填装置を小型化でき、金属製の場合は
自重によりガイド同士が接触すると鏡面加工部に傷がつ
くという問題があるため、金属製テープガイドはケース
またはトレイに整理されて物流が行われているが、合成
樹脂製テープガイドはこのような問題は生じることはな
くバラ積みが可能である。
の金属製テープガイドに比較して軽量であるので、テー
プカセットの軽量化に寄与できる。とくにテープカセッ
トの軽量化では、1個のカセットについては重量減少の
寄与は小さいが、カセット組立ラインのように大量にテ
ープガイドをストックする工程では重要な意味がある。
同時に、テープガイドが軽量であるので、カセット組立
て工程のガイド装填装置を小型化でき、金属製の場合は
自重によりガイド同士が接触すると鏡面加工部に傷がつ
くという問題があるため、金属製テープガイドはケース
またはトレイに整理されて物流が行われているが、合成
樹脂製テープガイドはこのような問題は生じることはな
くバラ積みが可能である。
【0016】さらに、テープガイドに要求される経時安
定性、温湿度安定性、走行特性、重量、コストについて
現状の金属製テープガイドと比較を行うと、経時安定性
については、耐薬品製に優れ、外観の変化に対して極め
て安定した材料である分子量100万以上の超高分子量
ポリエチレンの場合には、成形品も優れた経時安定性を
示し、現状の金属製テープガイドと同等以上である。温
湿度安定性については、温度に関しては、通常使用され
る温度に対してはポリエチレン性テープガイドは安定で
ある。物流時に−45℃〜70℃の温度に曝された場合
でも、特別な外力が加えられない限り、通常の室温下で
使用する場合には良好な特性を示す。また、湿度に関し
てもポリエチレン自体の特性が、吸湿性が少なく0.0
1%以下のため、湿度による変化は発生しない。走行特
性に関しては、本発明によるポリエチレン製テープガイ
ドは、金属製テープガイドと同等であり、実用上問題が
ない。重量に関しては、金属製のテープガイドの1/5
〜1/10に軽量化ができる。
定性、温湿度安定性、走行特性、重量、コストについて
現状の金属製テープガイドと比較を行うと、経時安定性
については、耐薬品製に優れ、外観の変化に対して極め
て安定した材料である分子量100万以上の超高分子量
ポリエチレンの場合には、成形品も優れた経時安定性を
示し、現状の金属製テープガイドと同等以上である。温
湿度安定性については、温度に関しては、通常使用され
る温度に対してはポリエチレン性テープガイドは安定で
ある。物流時に−45℃〜70℃の温度に曝された場合
でも、特別な外力が加えられない限り、通常の室温下で
使用する場合には良好な特性を示す。また、湿度に関し
てもポリエチレン自体の特性が、吸湿性が少なく0.0
1%以下のため、湿度による変化は発生しない。走行特
性に関しては、本発明によるポリエチレン製テープガイ
ドは、金属製テープガイドと同等であり、実用上問題が
ない。重量に関しては、金属製のテープガイドの1/5
〜1/10に軽量化ができる。
【0017】
【実施例】以下に実施例により、本発明を更に具体的に
説明する。 実施例1 高分子量ポリエチレン樹脂(三井石油化学(株)製 リ
ュブマーL5000)を使用して、図1に示すような両
端部の外径6.0mm、内径4.85mm、長さ16m
mの円筒状であり、円筒の外面は円筒の中央部の外径が
両端部の外径よりも大きなビデオテープ用カセットに使
用するテープガイドを、両端部の外径と中央部の最大の
外径との差をうねり量Aとし、うねり量を変化させて製
作した。
説明する。 実施例1 高分子量ポリエチレン樹脂(三井石油化学(株)製 リ
ュブマーL5000)を使用して、図1に示すような両
端部の外径6.0mm、内径4.85mm、長さ16m
mの円筒状であり、円筒の外面は円筒の中央部の外径が
両端部の外径よりも大きなビデオテープ用カセットに使
用するテープガイドを、両端部の外径と中央部の最大の
外径との差をうねり量Aとし、うねり量を変化させて製
作した。
【0018】高分子量ポリエチレン樹脂には、炭素粉
(三菱化成製 カーボンブラック#33 粒径28n
m)を高分子量ポリエチレン100重量部当たり5重量
部と潤滑剤(住友スリーエム(株)製 フッ素系界面活
性剤 フロラードFC170)0.1重量部を加え、ヘ
ンシェルミキサーにて、チャンバー内が60℃になるま
で2,180rpmにて高速撹拌して高分子量ポリエチ
レンを複合化した組成物を得た。 次いで、得られた組
成物を特開昭59−179337号、特開昭62−08
3122号に記載されている方法によって射出成形を行
った。
(三菱化成製 カーボンブラック#33 粒径28n
m)を高分子量ポリエチレン100重量部当たり5重量
部と潤滑剤(住友スリーエム(株)製 フッ素系界面活
性剤 フロラードFC170)0.1重量部を加え、ヘ
ンシェルミキサーにて、チャンバー内が60℃になるま
で2,180rpmにて高速撹拌して高分子量ポリエチ
レンを複合化した組成物を得た。 次いで、得られた組
成物を特開昭59−179337号、特開昭62−08
3122号に記載されている方法によって射出成形を行
った。
【0019】図2に本発明のテープガイドを製造する射
出成形機の1例の断面図を示す。得られた高分子量ポリ
エチレン組成物3を、不活性な雰囲気気体供給管9が結
合された射出成形機のホッパー4に入れ、真空タンク7
と真空ポンプ8を結合して減圧化された射出成形機内へ
高分子量ポリエチレン組成物を原料供給量調整装置10
から供給する。原料は駆動装置11によるスクリュー1
の回転によってシリンダ2内を進行し、ヒータ12で加
熱されたフィーダ部2aにおいて溶融されて、ノズル部
2cから溶融樹脂通路13を通過してキャビティ5を有
する金型6へと供給されて成形される。ここでスクリュ
ーは直径40mm、圧縮比1.4、ピッチ30mm、L
/Dを20とし、スクリューの回転数は180rpmと
した。またシリンダ2のノズル部2cの温度は240
℃、圧縮部2bの温度は170℃、フィーダ部2aは7
0℃に設定した。一方、金型6の温度は70℃に設定し
た。成形時の樹脂圧は1200kg/cm2 、射出時間
1.5秒、保圧時間2秒、冷却時間10秒のサイクルで
成形を行った。
出成形機の1例の断面図を示す。得られた高分子量ポリ
エチレン組成物3を、不活性な雰囲気気体供給管9が結
合された射出成形機のホッパー4に入れ、真空タンク7
と真空ポンプ8を結合して減圧化された射出成形機内へ
高分子量ポリエチレン組成物を原料供給量調整装置10
から供給する。原料は駆動装置11によるスクリュー1
の回転によってシリンダ2内を進行し、ヒータ12で加
熱されたフィーダ部2aにおいて溶融されて、ノズル部
2cから溶融樹脂通路13を通過してキャビティ5を有
する金型6へと供給されて成形される。ここでスクリュ
ーは直径40mm、圧縮比1.4、ピッチ30mm、L
/Dを20とし、スクリューの回転数は180rpmと
した。またシリンダ2のノズル部2cの温度は240
℃、圧縮部2bの温度は170℃、フィーダ部2aは7
0℃に設定した。一方、金型6の温度は70℃に設定し
た。成形時の樹脂圧は1200kg/cm2 、射出時間
1.5秒、保圧時間2秒、冷却時間10秒のサイクルで
成形を行った。
【0020】図3は、射出成形用金型装置の1例を示す
断面図である。金型装置は、固定側取付板103、ラン
ナープレート104、固定側型板105、可動側スライ
ドプレート106、可動側割型台板107、可動側型板
108、スペーサープレート109、ピン固定前板11
0、ピン固定後板111、可動側取付板112からなる
割型機構を有する金型である。101はロケートリン
グ、102はスプールブッシュ、113はスプールブッ
シュ102内に形成された一次スプルーである。圧力セ
ンサピン119はランナープレート104に対して、摺
動自在に嵌合されており、ランナ114より樹脂圧力に
よる荷重を樹脂圧力センサ120に伝達する。伝達され
た荷重は成形機側制御部にフィードバックされ、クロー
ズドループによる制御が行われる。
断面図である。金型装置は、固定側取付板103、ラン
ナープレート104、固定側型板105、可動側スライ
ドプレート106、可動側割型台板107、可動側型板
108、スペーサープレート109、ピン固定前板11
0、ピン固定後板111、可動側取付板112からなる
割型機構を有する金型である。101はロケートリン
グ、102はスプールブッシュ、113はスプールブッ
シュ102内に形成された一次スプルーである。圧力セ
ンサピン119はランナープレート104に対して、摺
動自在に嵌合されており、ランナ114より樹脂圧力に
よる荷重を樹脂圧力センサ120に伝達する。伝達され
た荷重は成形機側制御部にフィードバックされ、クロー
ズドループによる制御が行われる。
【0021】次に射出成形工程について説明する。工程
は型閉から開始し、型閉完了後、シリンダ内に計量され
た超高分子量ポリエチレンは金型内に射出され、一次ス
プルー113、ランナ114、2次スプルー115、環
状ゲート118を通過しキャビティ内に充填される。金
型内に挿入された圧力センサ120により、樹脂の圧力
を測定し、設定した圧力に達した後に保圧工程に入る。
保圧工程が完了すると同時に、ゲートカット用加圧シリ
ンダ117が駆動し、内径コア116によりゲートカッ
トが行われる。その後、冷却工程が完了すると、型開に
ともない可動側スライドプレート106が左右に開き、
さらに可動側スライドプレート台板107が固定板側に
引かれることにより、成形品が金型内に押し出され、一
連の成形工程を終了する。
は型閉から開始し、型閉完了後、シリンダ内に計量され
た超高分子量ポリエチレンは金型内に射出され、一次ス
プルー113、ランナ114、2次スプルー115、環
状ゲート118を通過しキャビティ内に充填される。金
型内に挿入された圧力センサ120により、樹脂の圧力
を測定し、設定した圧力に達した後に保圧工程に入る。
保圧工程が完了すると同時に、ゲートカット用加圧シリ
ンダ117が駆動し、内径コア116によりゲートカッ
トが行われる。その後、冷却工程が完了すると、型開に
ともない可動側スライドプレート106が左右に開き、
さらに可動側スライドプレート台板107が固定板側に
引かれることにより、成形品が金型内に押し出され、一
連の成形工程を終了する。
【0022】得られたテープガイドをビデオテープカセ
ット(日本ビクター(株)製AVT−120、およびH
G T−120)に装着し、早送り、巻戻し走行させた
時、ビデオテープレコーダ(日本ビクター(株)製BR
−7000A)のモータのトルクを測定するとともに、
長さ16.0mm、外径6.0mm、表面粗さRa=
0.01μm、Rmax=0.10μm、うねり量10
μm以下の金属製のテープガイドを使用して同様に測定
した場合のトルクに対する比を下記の表に示す。
ット(日本ビクター(株)製AVT−120、およびH
G T−120)に装着し、早送り、巻戻し走行させた
時、ビデオテープレコーダ(日本ビクター(株)製BR
−7000A)のモータのトルクを測定するとともに、
長さ16.0mm、外径6.0mm、表面粗さRa=
0.01μm、Rmax=0.10μm、うねり量10
μm以下の金属製のテープガイドを使用して同様に測定
した場合のトルクに対する比を下記の表に示す。
【0023】
【表1】
【0024】比較例1 金型の表面を研磨し、表面粗さおよびうねり量を大きく
した点を除いて実施例1と同様にテープガイドを作成
し、金属製テープガイドとのトルクを比較した。
した点を除いて実施例1と同様にテープガイドを作成
し、金属製テープガイドとのトルクを比較した。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明のテープガイドは、中央部の外径
が両端部の外径よりも大きな太鼓状の曲面を有する合成
樹脂、とくに分子量が大きな高分子量ポリエチレンを原
料としたので、金属製のテープガイドに比べて軽量で、
射出成形などによって容易に製造することが可能である
にもかかわらず、磁気テープの走行において極めて良好
な特性が得られる。
が両端部の外径よりも大きな太鼓状の曲面を有する合成
樹脂、とくに分子量が大きな高分子量ポリエチレンを原
料としたので、金属製のテープガイドに比べて軽量で、
射出成形などによって容易に製造することが可能である
にもかかわらず、磁気テープの走行において極めて良好
な特性が得られる。
【図1】本発明のテープガイドの斜視図を示す。
【図2】本発明のテープガイドを製造する射出成形機の
1例の断面図を示す。
1例の断面図を示す。
【図3】射出成形用金型装置の1例を示す断面図であ
る。
る。
A…うねり量、1…スクリュー、2…シリンダ、2a…
フィーダ部、2b…圧縮部、2c…ノズル部、3…高分
子量ポリエチレン組成物、4…ホッパー、5…キャビテ
ィ、6…金型、7…真空タンク、8…真空ポンプ、9…
雰囲気気体供給管、10…原料供給量調整装置、11…
駆動装置、12…ヒータ、13…溶融樹脂通路、101
…ロケートリング、102…スプールブッシュ、103
…固定側取付板、104…ランナープレート、105…
固定側型板、106…可動側スライドプレート、107
…可動側割型台板、108…可動側型板、109…スペ
ーサープレート、110…ピン固定前板、111…ピン
固定後板、112…可動側取付板、113…一次スプル
ー、114…ランナ、115…2次スプルー、116…
内径コア、117…ゲートカット用加圧シリンダ、11
8…環状ゲート、119…圧力センサピン、120…樹
脂圧力センサ
フィーダ部、2b…圧縮部、2c…ノズル部、3…高分
子量ポリエチレン組成物、4…ホッパー、5…キャビテ
ィ、6…金型、7…真空タンク、8…真空ポンプ、9…
雰囲気気体供給管、10…原料供給量調整装置、11…
駆動装置、12…ヒータ、13…溶融樹脂通路、101
…ロケートリング、102…スプールブッシュ、103
…固定側取付板、104…ランナープレート、105…
固定側型板、106…可動側スライドプレート、107
…可動側割型台板、108…可動側型板、109…スペ
ーサープレート、110…ピン固定前板、111…ピン
固定後板、112…可動側取付板、113…一次スプル
ー、114…ランナ、115…2次スプルー、116…
内径コア、117…ゲートカット用加圧シリンダ、11
8…環状ゲート、119…圧力センサピン、120…樹
脂圧力センサ
Claims (5)
- 【請求項1】 テープの走行をガイドするテープガイド
において、円柱状もしくは円筒状の部材の中央部の外径
が両端部の外径よりも大きな曲面状の表面を有する合成
樹脂からなることを特徴とするテープガイド。 - 【請求項2】 中央部の外径と両端部の外径の差が60
μm以下であることを特徴とする請求の項1記載のテー
プガイド。 - 【請求項3】 表面の粗さが最大でRmax≦1.00
μm、平均でRa≦0.10μmであることを特徴とす
る請求項1もしくは2記載のテープガイド。 - 【請求項4】 合成樹脂が分子量が50万〜600万の
ポリエチレンであることを特徴とする請求項1記載のテ
ープガイド。 - 【請求項5】 合成樹脂が分子量が50万〜600万の
ポリエチレンを主成分とした組成物であることを特徴と
する請求の項1記載のテープガイド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4111583A JPH05307806A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | テープガイド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4111583A JPH05307806A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | テープガイド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05307806A true JPH05307806A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=14565054
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4111583A Pending JPH05307806A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | テープガイド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05307806A (ja) |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP4111583A patent/JPH05307806A/ja active Pending
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