JPH05309663A - 樹脂製品成形用離型剤 - Google Patents

樹脂製品成形用離型剤

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JPH05309663A
JPH05309663A JP14833092A JP14833092A JPH05309663A JP H05309663 A JPH05309663 A JP H05309663A JP 14833092 A JP14833092 A JP 14833092A JP 14833092 A JP14833092 A JP 14833092A JP H05309663 A JPH05309663 A JP H05309663A
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JP
Japan
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mold
release agent
releasant
resin
solvent
Prior art date
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Withdrawn
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JP14833092A
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English (en)
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Masamichi Kuroda
雅通 黒田
Akio Kuroda
章雄 黒田
Kenichi Izui
健一 泉井
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EBI SHOJI KK
Fushimi KK
Original Assignee
EBI SHOJI KK
Fushimi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有害な塩素系溶剤やフッ素系溶剤等の使用に
よる健康障害、環境汚染等の問題を生じることなく、ま
た火災等の危険性も少なく、しかも塗布作業性や脱脂性
等が良好で且つ離型効果の優れた樹脂成形用離型剤を提
供すること。 【構成】 ジペンテン、リモネンおよびイソパラフィン
系炭化水素油よりなる群から選択される少なくとも1種
とりん脂質を、好ましくは前者97〜70重量%と後者
3〜30重量%を有効成分として含む実質的に不揮発型
の液状離型剤が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雰囲気汚染や大気汚
染、火災等の原因になったり或は人体に有害な揮発性有
機溶剤を含まないにもかかわらず、スプレー塗布等が可
能で且つ優れた離型効果を有し、しかも樹脂成形品に悪
影響を及ぼすことのない樹脂成形用離型剤に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、フラン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等の
各種合成樹脂或は繊維強化樹脂等の複合樹脂よりなる成
形品を注型成形や圧縮成形等によって成形するに当って
は、成形型からの成形品の離脱を容易にするため、成形
に先立って型内面に離型剤が塗布される。
【0003】離型剤としては種々のものが知られている
が、現在最も汎用されているのはシリコーン樹脂系、フ
ッ素樹脂系およびワックス系の離型剤であるが、これら
はそれ自身では型内面に塗布し難いので、例えばスプレ
ー塗布法の様に簡単な塗布法を採用することができる様
に、芳香族系溶剤、塩素系溶剤、フロン系溶剤等の有機
溶剤によって希釈するか、或は水系のエマルジョン状に
して使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら水系のエ
マルジョンでは塗布後の乾燥に長時間を要するため生産
効率が悪く、また有機溶剤溶液としたものでは塗布後の
乾燥は比較的短時間で行なえるが、スプレー塗布時に揮
発して健康障害の原因になったり火災の原因になる他、
大気に放散されて環境汚染の原因になる。また旧来汎用
されてきたフッ素系溶剤は、オゾン層破壊の原因になる
ことが確認されるにおよび、現在ではその使用が禁止さ
れていることは周知の通りである。
【0005】こうした欠点を排除するための手段とし
て、比較的低揮発性の有機溶剤を使用することも考えら
れるが、この方法では溶剤の揮発に長時間を要するばか
りでなく、乾燥不足である場合は、残存する溶剤によっ
て成形品表面の樹脂素材等が溶解もしくは膨潤等を起こ
して脱型できなくなるという致命的な欠陥を生じること
がある。
【0006】しかもシリコーン系やワックス系等の離型
剤では、離型剤の塗布と成形加工を繰り返し実施してい
るうちに固形物が塊状となって成形型内面にこびりつ
き、成形品の表面外観を悪くする。従って定期的に型内
面を清掃しなければならないが、強固にこびりついた固
形物の除去は非常に煩雑で手数を要する。即ちワックス
系離型剤の場合は、メチレンクロライド等の塩素系溶剤
を型に流し込み、金ブラシなどで掻き落して除去してお
り、塗布作業時と同様の健康障害が問題になってくる。
またシリコーン系離型剤の場合は、型にこびり着いて硬
化したシリコーンはどのような溶剤にも溶解しないの
で、型に傷がつかない様に注意しながら研磨除去するし
か方法がない。
【0007】更にこれらの離型剤は脱型した樹脂成形品
の表面にも付着しており、成形品の表面に塗装を施した
り他の部品と接合する時の塗膜密着性や接着性に悪影響
を及ぼすので予め除去(脱脂)しなければならないが、
この脱脂工程でも、ワックス系離型剤の場合はトリクレ
ンなどの塩素系溶剤を使用しなければならず、またシリ
コーン系離型剤の場合は製品表面を研磨して付着シリコ
ーンを除去しなければならない。
【0008】本発明は上記の様な事情に着目してなされ
たものであって、その目的は、スプレー塗布等により成
形型に塗布することができる液状の離型剤であって、敢
えて揮発乾燥させる必要がなく、しかも成形型の清掃作
業や成形品の脱脂も、リモネンやジペンテンあるいはイ
ソパラフィン系炭化水素油などの、健康障害が問題にな
らない様な溶剤や中性洗剤を含む水で簡単に行うことが
できる離型剤を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係る樹脂成形用離型剤の構成は、ジペ
ンテン、リモネンおよびイソパラフィン系炭化水素油よ
りなる群から選択される少なくとも1種とりん脂質を有
効成分として含有するところに要旨を有するものであ
る。尚、該離型剤を構成する成分の好ましい配合量は、
ジペンテン、リモネンおよびイソパラフィン系炭化水素
油よりなる群から選択される少なくとも1種:97〜7
0重量%とりん脂質:3〜30重量%の範囲であり、ジ
ペンテン、リモネンおよびイソパラフィン系炭化水素油
の中でも離型作用、脱脂性等を総合的に考慮して最も好
ましいのはリモネンである。また脂質の中で特に好まし
いのはレシチンである。
【0010】
【作用】本発明者らはかねてより樹脂成形用離型剤につ
いて改良研究を進めており、その研究成果の1つとして
レシチン等のりん脂質が優れた離型成分となること、ま
たりん脂質は水に可溶であるので水性タイプの離型剤と
しても利用できることを確認している。しかし水溶性タ
イプの離型剤では、乾燥に長時間を要し生産効率向上の
障害となるため実用性に問題がある。またりん脂質を塩
素系溶剤や芳香族系溶剤等の揮発性溶剤に溶解して使用
することも可能であるが、この方法では前述の如く健康
障害や火災、雰囲気汚染等を解消しようとする本発明の
目的の添わない。
【0011】そこで本発明者らは、溶剤の揮発によって
離型剤皮膜を形成するという従来技術に捕らわれること
なく、液状タイプのままでも成形品の表面性状に悪影響
を与えることなく且つ優れた離型効果を発揮し得る様な
新しいタイプの離型剤の開発を期して研究を進めた。
【0012】その結果、りん脂質はジペンテン、リモネ
ンおよびイソパラフィン系炭化水素油に溶解して均一な
液状物となり、スプレー塗布等によって成形型内面に容
易に塗布することができると共に、このものは液状成分
を揮発除去しなくとも液状薄膜の状態で優れた離型効果
を発揮し、しかも成形品の表面性状に何ら悪影響を及ぼ
すことのない新しいタイプの離型剤が得られることを知
った。
【0013】即ち本発明においてジペンテン、リモネ
ン、またはイソパラフィン系炭化水素油は、りん脂質に
対して優れた溶解性を有しており、溶剤としての作用を
果たすもの(従って、以下では溶剤成分ということがあ
る)であるが、これらは低揮発性であるため塗布後これ
らを乾燥除去してりん脂質のみの離型皮膜とすることは
本発明の目的に添わない。ところがこれらはりん脂質と
の共存により液状薄膜の状態でも優れた離型効果を発揮
し得るばかりでなく、様々の樹脂成形品に対し表面性状
にいささかの悪影響も及ぼすことがなく、言わば液状の
不揮発型離型剤として優れたものになる。但し不揮発型
という表現は、溶剤成分がそのまま残存する場合でも離
型効果等に悪影響を及ぼすことがなく揮発除去を必要と
しないと言う趣旨であって、揮発してはならないことを
意味するものではなく、作業条件(雰囲気の温度や湿度
等)によってはその一部が揮発することがあっても勿論
構わない。
【0014】またこれらの溶剤成分はもともと低揮発性
であり、通常の作業環境下では揮発し難くいため、微量
揮発したとしても人体に悪影響を及ぼしたり雰囲気汚染
の原因になる恐れは殆どなく、また火災などの危険性も
少ない。
【0015】上記の様に本発明の離型剤は、りん脂質を
特定の溶剤成分に溶解してなる液状物として提供される
ものであり、溶剤成分のうちイソパラフィン系炭化水素
油としては、常温で液状を呈するものであればどのよう
なものであってもよいが、スプレー塗布性等に適した粘
性の離型剤を得るうえで特に好ましいのは、炭素数が7
〜20程度のイソパラフィンである。
【0016】尚このイソパラフィンは、単一物であって
もよく或は2種以上の混合物であっても構わない。また
ジペンテンやリモネンおよびイソパラフィン系炭化水素
油は、夫々単独で使用してもよく、或は2種以上を任意
の比率で混合して使用することも可能である。従ってリ
モネンやジペンテンを主成分として含有するオレンジ油
等の甘橘油やテレピン油等を使用することも勿論可能で
ある。
【0017】またりん脂質としてはホスファチジルコリ
ン(レシチン)、ホスファチジルエタノールアミン、ホ
スファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホ
スファチジルグリセロール(カルジオリピン)等が例示
され、これらは単独で使用してもよく或は2種以上を併
用しても構わない。
【0018】離型剤におけるりん脂質と前記溶剤成分の
含有量にも格別の制限はないが、塗布に適した粘性を確
保する意味から好ましいのは、りん脂質:3〜30重量
%、溶剤成分:97〜70重量%の範囲である。尚本発
明では上記2成分を必須成分として含むものであるが、
必要によっては本発明の前記要求特性を阻害しない範囲
でその他の成分、例えば界面活性剤、無害な揮発性溶
剤、他の不揮発性溶剤、脂肪酸やそのエステル等の離型
促進成分、パラフィンワックス、カルナバワックス等を
少量併用することもできる。
【0019】本発明の離型剤は上記溶剤成分とりん脂質
および必要により加えられる添加剤と共に混合攪拌する
ことによって簡単に得ることができ、この離型剤は均一
な低粘性の液状物であるから、スプレーコート、浸漬コ
ート等任意の方法で型に均一に塗布することができる。
またこの離型剤は、前述の如く乾燥が不要であるので、
塗布後直ちに樹脂の成形を行なうことができ、従来例の
様に乾燥のための待ち時間が必要でないので生産性も高
めることができる。
【0020】またりん脂質および前記溶剤成分は殆どの
樹脂に対して溶解、膨潤等の悪影響を及ぼすことがない
ので、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、フラン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等の各種合成
樹脂或はFRPの様な繊維強化樹脂等の複合樹脂の成形
に幅広く使用することができる。また成形型の種類にも
一切制限がなく、鋳物型、Al型、ステンレス型等の金
属型の他、各種の樹脂型などにも適用できる。
【0021】次に本発明の実施例を示すが、本発明はも
とより下記実施例によって制限を受けるものではなく、
前記もしくは後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更
して実施することはいずれも本発明の技術的範囲に包含
されるものである。
【0022】
【実施例】
実施例1 レシチン20重量部とリモネン80重量部とを容器に入
れて攪拌したところ、20分でレシチンがリモネンに均
一に溶解し液状の離型剤が得られた。この離型剤をAl
製の成形型内面にスプレー塗布した後、未乾燥状態のま
まで武田薬品社製の発砲ポリウレタン樹脂原料を流し込
み、加熱炉に入れて40℃で8分間保持し、樹脂が硬化
したことを確認してから加熱炉から取り出した。そして
型が未だ熱い状態で脱型したところ、簡単に脱型するこ
とができ、しかも得られた成形品の表面状態は極めて良
好であった。
【0023】また脱型後型内面に残った離型剤を除去す
ることなくその上から離型剤を塗布して成形を行ない、
この操作を10回繰り返したところ、離型性は全く変わ
らず、また成形品の表面状態の悪化も全く認められなか
った。
【0024】また上記離型剤をステンレス型内面にスプ
レー塗布し、未乾燥状態のままで大日本インキ社製の不
飽和ポリエステル樹脂または住友デュレズ社製のフェノ
ール樹脂(常温硬化型)を注入した後、加熱炉に入れて
140℃で3分間または常温で硬化させた後脱型したと
ころ、スムーズに脱型することができ、成形品の表面性
状も非常に良好であった。またこの成形操作を上記と同
様に10回繰り返したが、離型性および成形品の表面性
状は全く変わらなかった。
【0025】実施例2〜4 実施例1におけるリモネンに代えてジペンテン、テレピ
ン油または出光興産社製のイソパラフィン系炭化水素油
「ダイナソルベントNo.2」を夫々80重量部使用
し、20重量部のレシチンを溶解して均一な液状の離型
剤を得た。得られた3種の離型剤を使用し、実施例1と
同様にして発砲ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂およびフェノール樹脂の成形を行なったところ、い
ずれも優れた離型性と成形品の表面性状を得ることがで
き、また上記と同様にして成形を10回繰り返した後も
離型性や成形品の表面性状は殆ど低下しなかった。
【0026】従って、本発明の離型剤は成形後も型内面
から除去する必要はないが、必要によってはシンナーや
ごく一般的な有機溶剤で簡単に除去することができ、ま
た成形品表面に付着した離型剤も通常の脱脂用溶剤で容
易に除去することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、そ
の効果を要約すると次の通りである。 実質的に不揮発型の離型剤であるから、人体への健康
障害、環境汚染、火災等の問題が著しく軽減される。 乾燥することなく液膜状のままで使用できるので、乾
燥待ちの時間が全く不要であり、生産性向上に寄与でき
る。 液状のままで繰り返して使用できるので、脱型の度に
型内面を清掃する必要がなく、作業性が向上する。また
仮に型汚染が起こった場合でも極一般的な有機溶剤や中
性洗剤等によって簡単に除去できる。 成形品表面の溶解や膨潤等が全く起こらず、良好な表
面性状の成形品を得ることができる。 成形品表面に付着した離型剤は通常の脱脂用溶剤や中
性洗剤等で簡単に除去することができるので、成形品に
塗装したり接合したりする場合でも塗膜密着性や接合強
度に悪影響を及ぼすことがない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジペンテン、リモネンおよびイソパラフ
    ィン系炭化水素油よりなる群から選択される少なくとも
    1種とりん脂質を有効成分として含有することを特徴と
    する樹脂製品成形用離型剤。
  2. 【請求項2】 ジペンテン、リモネンおよびイソパラフ
    ィン系炭化水素油よりなる群から選択される少なくとも
    1種:97〜70重量%と、りん脂質:3〜30重量%
    を含むものである請求項1記載の離型剤。
  3. 【請求項3】 りん脂質がレシチンである請求項1また
    は2記載の離型剤。
JP14833092A 1992-05-13 1992-05-13 樹脂製品成形用離型剤 Withdrawn JPH05309663A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5587009A (en) * 1995-06-12 1996-12-24 Ecolab Inc. Adhesive release agent applied to surface for improved cleaning
KR20030066087A (ko) * 2002-02-04 2003-08-09 장문수 타이어 수용성 성형 이형제

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Effective date: 19990803