JPH05314094A - 販売予測支援装置 - Google Patents

販売予測支援装置

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Publication number
JPH05314094A
JPH05314094A JP11768292A JP11768292A JPH05314094A JP H05314094 A JPH05314094 A JP H05314094A JP 11768292 A JP11768292 A JP 11768292A JP 11768292 A JP11768292 A JP 11768292A JP H05314094 A JPH05314094 A JP H05314094A
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JP
Japan
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component
value
fluctuation component
fluctuation
trend
Prior art date
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Pending
Application number
JP11768292A
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English (en)
Inventor
Mikiaki Sasajima
己喜朗 笹島
Hiroto Yamaguchi
裕人 山口
Masato Baba
正人 馬場
Nobuo Hirai
伸郎 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 過去のデータから製品の販売予定数を短時間
に少ない手数で正確に予測する。 【構成】 変動の遷移する過程に基づき演算を行う遷移
確率分布関数が有用な論理であることに着目し、これを
実用的な形に単純化して利用する。 【効果】 短時間に簡単な操作で、種々の特性を持った
構成要素への売上目標値の最適配分が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工場の生産計画や商品
の販売計画を立案するために、商品の販売予測を行うた
めの支援装置として利用する。本発明は、商品の在庫数
量を最小限にコントロールするとともに、商品の注文に
対して欠品や納品遅れをなくし、さらに営業活動による
販売促進を合理的に行うために、過去の販売実績から次
期の販売予測を行うための支援装置として利用する。本
発明の装置はコンピュータ装置を利用するものであっ
て、演算および表示はすべてプログラム制御により実行
される。
【0002】
【従来の技術】商品の在庫数量を最小限にして在庫コス
トを小さくすることは商品のコストを小さく抑制するた
めに重要であり、一方、商品の注文に対して在庫がない
状態すなわち欠品があると、その商品の信用を失うとと
もに契約によっては違約金を支払わなければならない。
また、営業活動により商品の売れ行きを促進する場合に
次期の販売目標をどこに設定するかは重要な要素であ
る。
【0003】このために従来から、過去の当該商品につ
いて毎月集計される販売実績を長くコンピュータに記録
しておき、それをコンピュータの表示画面にグラフで表
示し、この表示を見ながら担当の管理者が次の月の販売
数量を予測することが一般に行われている。この場合
に、例えば商品が洗剤であるとすると、洗剤は夏期に需
要が大きく冬期には需要が少ない季節変動を有する性質
があるから、次の月の販売数量を予測するには、この季
節変動をトレンド成分として差し引いて考えることが行
われる。このために、コンピュータによりトレンド成分
を抽出して、表示画面に表示されるグラフにはこの抽出
されたトレンド成分を差し引いて表示する技術も知られ
ている。
【0004】一方、OR(オペレーション・リサーチ)
の研究分野では、販売予測あるいは生産管理のためにこ
れまでさまざまなアルゴリズムが知られている。このア
ルゴリズムによりコンピュータ装置を利用して多数のデ
ータとともに演算を行った報告はいくつか知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】販売予測を高級なアル
ゴリズムあるいは高級な装置を用いて実行しても、実際
の販売は自然法則に左右されるだけでなく人間的な要素
により変動する部分があるから、演算の結果をそのまま
うのみにして営業政策に利用することはできない。最終
的には企業の営業あるいは経営の判断として人間的に判
断されることになる。高級なアルゴリズムや高級な装置
はできるだけ正確な予測を行うための研究成果ではある
が、日常的に利用される販売予測のためには、投入する
データの種類や量が多くなり、操作が複雑になり、利用
する上での誤りも発生しやすいなど、必ずしも使用者が
利用し判断するための便利な支援装置とはならない。
【0006】本発明は、販売予測あるいは生産管理のた
めに、変動の遷移する過程に基づき演算を行う遷移確率
分布関数、あるいはメンバーシップ関数が有用な論理で
あることに着目し、これを実用的な形に単純化して、投
入するデータの種類や量が小さく、操作が簡単であり、
誤りの発生も小さく、最終的に人が予測判断をするため
に便利な支援装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、1つまたは複
数の商品について販売実績が蓄積された実績記憶ファイ
ルと、この実績記憶ファイルに蓄積された前記販売実績
を取り出しこの販売実績から周期的な変動であるトレン
ド成分を抽出するトレンド成分演算手段と、前記販売実
績から前記トレンド成分を除去して変動成分を抽出する
変動成分演算手段と、次に到来する期間についてこの変
動成分の予測を行う変動成分予測手段と、前記次に到来
する期間について前記トレンド成分を外挿することによ
りトレンド成分の予測を行うトレンド成分予測手段と、
このトレンド成分予測手段により予測されたトレンド成
分予測値と前記変動成分予測手段により予測された変動
成分予測値との和を前記次に到来する期間についての総
合予測値とする予測演算手段とを備えた販売予測支援装
置において、前記変動成分予測手段は、前記実績記憶フ
ァイルから取り出した実績値を複数個のクラスタに区分
し、最新実績値の変動成分H(k)がi番目のクラスタ
にありi番目のクラスタから変動した実績値をΔaj
(j=1、2、…、N)とするとき、その平均値を
【0008】
【数4】 とし、変動成分予測値を H' (k+1) = H(k) + Δi として演算する手段を備えたことを特徴とする。
【0009】また、前記実績値、前記トレンド成分、お
よび前記変動成分を時間軸上に表示するとともに、前記
総合予測値を頂点位置とし前記変動成分演算手段により
抽出された変動成分の振幅を底辺長さとし次に到来する
期間の長さを高さとする三角形で表示する手段を備える
ことが望ましい。さらに、前記最新実績値の変動成分H
(k)が変動成分が零であるクラスタ内にあるときに
は、変動成分予測値を零として、前記トレンド成分予測
値を前記総合予測値とすることが望ましい。
【0010】本発明のもう一つの観点として、1つまた
は複数の商品について販売実績が蓄積された実績記憶フ
ァイルと、この実績記憶ファイルに蓄積された前記販売
実績から季節変動に伴うトレンド成分を抽出するトレン
ド成分演算手段と、前記販売実績から前記トレンド成分
を除去して変動成分を抽出する変動成分演算手段と、次
に到来する期間についてこの変動成分の予測を行う変動
成分予測手段と、前記次に到来する期間について前記ト
レンド成分を外挿することによりトレンド成分の予測を
行うトレンド成分予測手段と、このトレンド成分予測手
段により予測されたトレンド成分予測値と前記変動成分
予測手段により予測された変動成分予測値との和を前記
次に到来する期間についての総合予測値とする予測演算
手段とを備えた販売予測支援装置において、前記変動成
分予測手段は、前記実績記憶ファイルから取り出した実
績値を複数個のクラスタに区分し、最新実績値の変動成
分H(k)がi番目のクラスタにあり、その変動成分H
(k)がその1期前の変動成分実績値H(k−1)に対
し増加傾向にあるとき、i番目のクラスタから増加変動
した実績値をΔcj、(j=1、2、…、N)として、
その増加変動した実績値の平均値を
【0011】
【数5】 とし、その変動成分H(k)がその1期前の変動成分実
績値H(k−1)に対し減少傾向にあるとき、i番目の
クラスタから減少変動した実績値をejとして、その減
少変動した実績値の平均値を
【0012】
【数6】 とし、変動成分予測値を H' (k+1) = H(k) + Δi として演算する手段を備えたことを特徴とする。
【0013】また、前記実績値、前記トレンド成分、お
よび前記変動成分を時間軸上に表示するとともに、前記
総合予測値を頂点位置とし前記変動成分演算手段により
抽出された変動成分の振幅を底辺長さとし次に到来する
期間の長さを高さとする三角形で表示する手段を備える
ことが望ましい。前記最新実績値の変動成分H(k)が
変動成分が零であるクラスタ内にあるときには、 H' (k+1) = 0 として、前記トレンド成分予測値を前記総合予測値とす
ることが望ましい。さらに、複数の商品品目について前
記総合予測値、前記変動成分予測値、および前記三角形
を演算する手段を備えることが望ましい。
【0014】
【作用】入力装置(キーボードなど)から入力された過
去の販売実績データが実績記憶ファイル部に蓄積されて
いる。このデータを元にしてトレンド成分演算予測部で
は、トレンド成分の抽出および予測が行われる。トレン
ド成分とは売行きの傾向のことで、一時的で特異な条件
下での販売実績の伸びを除去して平滑化され、予測値が
算出される。これは特異なデータが予測値の精度に影響
するのを防ぐためである。
【0015】次に、変動成分演算予測部において変動成
分の抽出および予測が行われる。変動成分とは売行きの
増減およびその変動幅のことである。変動幅は数段階の
クラスタに分解され、それぞれのクラスタごとに変動の
予測値が算出されるが増加傾向のときと、減少傾向のと
きでさらに分類され、増加傾向のときは過去の増加傾向
のデータを元に予測値を算出し、減少傾向のときは過去
の減少傾向のデータを元に予測値を算出する。
【0016】このように算出されたトレンド成分および
変動成分の予測値を元にして、総合予測演算部は次月の
売上予測値を算出する。その結果は総合予測値データ出
力インタフェースから出力される。
【0017】また、この算出された総合予測値を元にし
て、製品の品目ごとの遷移確率分布関数を三角形で表わ
し、出力装置(CRTなど)に表示することもできる。
三角形の底辺を変動幅の大きさで表わし、頂点を品目ご
との総合予測値で表わし、高さは全品目とも一定とすれ
ば、よりなだらかな三角形ほど過去に売上の変動が大き
く、今後の販売戦略によってはまだまだ売れる見込みが
あると判断される。
【0018】
【実施例】本発明実施例装置の構成を図1を参照して説
明する。図1は本発明実施例装置のブロック図である。
【0019】本発明は、1つまたは複数の商品について
それぞれ十分に長い期間にわたる販売実績が蓄積された
実績記憶ファイル部1と、この実績記憶ファイル部1に
蓄積された前記販売実績を取り出しこの販売実績から周
期的な変動や季節変動に伴うトレンド成分を抽出して前
記販売実績から前記トレンド成分を除去して変動成分を
抽出し、次に到来する期間についてこの変動成分の予測
を行う変動成分演算予測部3と、前記次に到来する期間
について前記トレンド成分を外挿することによりトレン
ド成分の予測を行うトレンド成分演算予測部2と、この
トレンド成分演算予測部2により予測されたトレンド成
分予測値と変動成分演算予測部3により予測された変動
成分予測値との和を前記次に到来する期間についての総
合予測値とする総合予測演算部4とを備えた販売予測支
援装置において、変動成分演算予測部3は、実績記憶フ
ァイル部1から取り出した長い期間にわたる実績値を複
数個のクラスタに区分し、最新実績値の変動成分H
(k)がi番目のクラスタにありi番目のクラスタから
増加傾向に変動した実績値をΔaj、(j=1、2、
…、N)とするとき、その変動成分H(k)がその1期
間前の変動成分実績値H(k−1)に対し増加傾向にあ
るとき、その平均値を
【0020】
【数7】 とし、その変動成分H(k)がその1期間前の変動成分
実績値H(k−1)に対し減少傾向にあるとき、i番目
のクラスタから減少変動した実績値をej(j=1、
2、…、N)とするとき、その平均値を
【0021】
【数8】 とし、変動成分予測値を H' (k+1) = H(k) + Δi として演算する手段を備えたことを特徴とする。
【0022】また、前記実績値、前記トレンド成分、お
よび前記変動成分を時間軸上に表示するとともに、前記
総合予測値を頂点位置とし変動成分演算予測部3により
抽出された変動成分の振幅を底辺長さとし次に到来する
期間の長さを高さとする三角形でCRT10に表示する
手段を備える構成である。さらに、前記最新実績値の変
動成分H(k)が変動成分が零であるクラスタ内にある
ときには、 H' (k+1) = 0 として、前記トレンド成分予測値を前記総合予測値とす
る。また、複数の商品品目について前記総合予測値、前
記変動成分予測値、および前記三角形を演算する手段を
備える構成である。
【0023】次に、本発明実施例装置の動作を図2を参
照して説明する。図2は本発明実施例装置の動作を示す
フローチャートである。十分に長い期間にわたる販売実
績を入力して、まずトレンド予測を行う。トレンド成分
の計算アルゴリズムは、3つのステップからなるモデル
フィッティングとAIC(赤池の情報量基準)によるモ
デル選択からなる。モデルは以下の4つの式の中からA
ICの値が最小になるものが選ばれる、 モデル1:y=a+b・k+c・sin(πk/6)+
d・cos(πk/6) モデル2:y=a+b・sin(πk/6)+c・co
s(πk/6) モデル3:y=a+b・k モデル4:y=a (ただし a、b、c、d:パラメータ,k:通算月) モデル1は、季節変動(1年周期の正弦波)とリニア
(直線的)なトレンドの上昇または下降を考慮したモデ
ルである。モデル2は季節変動のみを考慮したモデルで
あり、モデル3はリニアなトレンドの上昇または下降の
みを考慮したモデルである。また、モデル4はほぼ一定
の販売量があるというモデルである。モデルは各月ごと
に機械的に選択されるので、データセット(品目)によ
っては月ごとに選ばれるモデルが異なる可能性がある。
しかし、特異なデータ以外の販売量の変化をこれら4つ
のモデルのいずれかで表現することが可能な商品につい
ては、選択されるモデルが変化することがトレンド成分
の予測に重大な影響を与えることはないと考えられる。
モデルのフィッティングは3つのステップにより行われ
る。第一のステップは3ヵ月移動メディアンが用いら
れ、第二のステップは通常の最小2乗法(OLS:Or
dinary Least Squares)によって
モデルフィッティングが行われる。そして、第三のステ
ップは反復重み付き最小2乗法(IWLS:Itera
ted Weighted LeastSquare
s)によって最終的なパラメータの計算がなされる。
【0024】次に、第一のステップについて説明する。
第一のステップの主な目的は、ピーク除去にある。「3
ヵ月移動メディアン」とは各月とその前後1ヵ月を合わ
せた3ヵ月のデータを用い、それらのメディアン(中央
値)を値とする方法である。3ヵ月移動メディアンを図
3および図4を参照して説明する。図3および図4は3
ヵ月移動メディアンを説明する図である。図3におい
て、1989年7月の場合は実績が 89年8月<89年7月<89年6月 の順番なので、移動メディアン値は7月のデータ値その
ものになる。また、1989年12月の場合は実績が 90年1月<89年11月<89年12月 の順番なので、移動メディアン値は11月のデータ値に
なる。3ヵ月移動メディアンを用いると、3ヵ月に1回
以下の大きな変動は除去することができる。移動メディ
アンの特徴は、図4に示したようにデータの値が単調に
増加または減少している場合には両端のデータ以外はも
とのデータ値そのものになるという点である。図4の9
0年1月〜7月では、移動メディアンのデータと実績の
データはほとんど一致している。また、移動メディアン
を用いた場合は両端の点(図3および図4では89年1
月と90年8月)の値は定義されないのでデータ数はも
とのデータ数より2つ少なくなることになる。
【0025】次に、第二のステップについて図5を参照
して説明する。図5は最小2乗法を説明する図である。
第二のステップの目的は、第三のステップの初期値を与
えることにある。もとのデータ数をK個とすると、第一
のステップの移動メディアンによって両端の2ヵ月を除
いたK−2個のデータが得られている。これらK−2個
のデータに対して、通常の最小2乗法を用いた回帰によ
ってモデルのあてはめを行う。初めに示した4つのモデ
ルについてそれぞれあてはめを行うので、最小2乗法の
計算は4回行われることになる。最小2乗法は残差の2
乗和の最小化であり、
【0026】
【数9】 (ただしr:残差)となり、図5に示すような回帰が得
られる。
【0027】次に、第三のステップについて図6を参照
して説明する。図6は反復重み付け最小2乗法を説明す
るための図である。移動メディアンでは3ヵ月に一度の
ピークは除去できるものの、2ヵ月続く特異なデータに
対しては効果が少ない。図6の販売実績を例にとると1
1月と12月の販売量が他の月と比較して特に大きくな
っている。そのため第二のステップで得られる回帰式
(初期解)はそれらの2ヵ月のデータの影響を大きく受
けていることがわかる。この影響を取り除くために反復
重み付き最小2乗法を用いている。反復重み付き最小2
乗法とは、通常の最小2乗法が残差の2乗和の最小化で
あり、
【0028】
【数10】 (ただしr:残差)をもとにしているのに対して、(基
準化)残差の適当な偶関数ρの和の最小化
【0029】
【数11】 (ただしu:基準化残差uk =rk /σ,σ:標準偏差
の推定値)をもとにしている。この式は便宜的に、
【0030】
【数12】 (ただしw:重み関数)という重み付き最小2乗法に書
き直すことができる。今回ρにはbiweight(ま
たはbisquare)とよばれている、 ρ(u)=(B2 /6)(1−(1−(u/B)2 3 ) if|u|<B または、 ρ(u)=(B2 /6) otherwise (ただしB:定数(本発明実施例では6.0))を用い
ており、この場合重み関数wはρの導関数ρ′から w(u)= ρ′(u)/u=(1−(u/B)2 2 if|u|<B または、 ρ′(u)/u=0 otherwise となる。今回の場合は定数Bを6.0にしているので、
回帰直線から標準偏差の6倍以上離れたデータについて
は重みが0、つまり実質的にはそのデータが除去された
ことと同じことになる。重みを決定するためには基準化
残差が必要であり、基準化残差を求めるためには標準偏
差の推定が必要になる。標準偏差の推定は初期値(移動
メディアン値に対する回帰)の場合には、
【0031】
【数13】 (ただしr′:移動メディアンの値と回帰式の値の差,
K:データ数(月数))を用いている。第二のステップ
の最小2乗法は元データではなく移動メディアン値に対
して行われるので、標準偏差の推定値は便宜的に通常の
場合の式の2倍にしてある。回帰式が決定した後では、
【0032】
【数14】 を標準偏差の推定値として用いている。標準偏差の推定
値は各データの重みが変われば変化する。また逆に、各
データの重みは標準偏差の推定値が変われば変化する。
そこで、これらの変化が充分小さくなるまで反復計算を
行う。今回の場合には収束判定条件として「データの重
みの変化が充分小さい」という意味で
【0033】
【数15】 (ただし wk :回帰式を求めるために用いた重み,
w′k :得られた回帰式から計算される重み)を用いて
いる。
【0034】次に、図6の販売実績の重みの変化を図7
を参照して説明する。図7は重みの変化を説明する図で
ある。図6にモデル1をあてはめた場合の重み付けの変
遷を図7に示している。図7(a)〜(d)には実績、
トレンド成分(つまり重み1の線)、および重み0.
9、0.5、0の等高線が示してある。図7(a)か
ら、移動メディアン値に対する回帰式から得られた初期
重みでは、12月のデータの重みは0にはなっていない
ことがわかる。また、11月のデータの重みは0.9以
上である。その「初期重み」を重みとした重み付き最小
2乗法の結果が図7(b)の「反復1」のトレンド成分
である。この結果から重みを計算し直すと、12月のデ
ータでは重みが0になっており、また11月のデータの
重みも低くなっていることがわかる。反復計算の過程を
追っていくと、11月のデータは図7(d)の3回目の
反復計算の結果から得られる重みが0になっており、そ
れ以降の計算には影響していないことがわかる。この場
合は図7(e)の5回目の反復で収束条件が成立し、反
復計算が終了する。移動メディアン値に対して第二のス
テップまでの回帰を行った場合と比較して、11月、1
2月といった特異なデータの影響が充分小さくなってい
ることがわかる。第二のステップが各モデルに対して計
算を行ったのと同様に、第三のステップも各モデルに対
して計算が行われる。当然ながら各モデルに対する初期
解は、それぞれのモデルについて第二のステップで計算
された回帰式を用いる。
【0035】次に、モデル選択について説明する。それ
ぞれフィッティングを行った4つのモデルの中からどの
モデルを選択するのかという問題にはAIC(赤池の情
報量基準)を用いている。今回の場合、AICは、
【0036】
【数16】 (ただしp:モデルのパラメータの数)でモデル1の場
合4個、モデル2の場合3個、モデル3の場合2個、モ
デル4の場合1個という式で表される。4つのモデルの
それぞれの収束値について上式の値を計算し、その値が
最小になるモデルを選択する。この選択の結果により選
ばれたモデルの回帰式がトレンド成分として用いられ
る。さらに選択された回帰式にK+1を代入した値が次
月の予想値として計算される。
【0037】次に、このトレンド成分を用いて変動成分
を計算し、変動成分予測値を算出する手順を図8を参照
して説明する。図8は変動成分予測値算出を説明するた
めの図である。図8(a)にトレンド成分Tと売上実績
データの関係を示した(T'(k+1):トレンド成分
Tの変動成分予測値)。変動成分Hは、 変動成分H=(売上実績データ)−(トレンド成分T) という関係を用いて計算し、図8(b)に示すようなグ
ラフを得る。さらに変動成分予測を算出する手段は、図
8(c)に示すように変動成分データを等間隔の9個の
クラスタに分け、今月の変動成分データがあるクラスタ
内における過去の変動成分データの次月への変動量の平
均を求める。そして、その値を今月の変動成分データに
加え、次月の変動成分の予測値とする。図8(c)の場
合には今月の変動成分H(k)はクラスタ「8」に属す
るため、今月の変動成分H(k)から変動成分予測値H
(k+1)への変動量Δ8は、過去にクラスタ「8」に
属する変動成分の変動量(Δa、Δb)の平均値とな
り、 Δ8=(Δa+Δb)/2 である。従って、変動成分予測値H' (k+1)は、 H' (k+1)=H(k)+Δ8 となる。各クラスタごとに変動量の平均Δ1〜Δ9の値
が定まるが今月の変動成分が0の近傍にある場合、変動
成分を予測すると逆に予測精度が劣化するというシミュ
レーション結果が得られた。従って、変動成分0のある
クラスタとその近傍のクラスタ、図8(c)では「6」
とその近傍のクラスタ「5」および「7」に今月の変動
成分があるときは変動成分予測値は0とし、 次月の売上予測値=トレンド成分予測値 とすることにする。クラスタiの変動量Δiが図8
(d)に示すような場合、 Δi=(Δa+Δb+Δc+Δd)/4 としていたが、これでは売上が増加傾向の場合も減少傾
向の場合もいずれも同じ予測値を与えることになる。そ
こでクラスタiにある今月の変動成分が前月に比して増
加傾向の場合と減少傾向の場合の予測値を別々に与える
ことにする。つまり、今月の変動成分H(k)が前月の
変動成分H(k−1)から増加傾向にあるときは、増加
傾向でクラスタiに存在する変動成分を次月への変動量
の平均値とする。図8(d)のクラスタiを見ると、前
月から今月へは増加傾向にあるので、過去の同クラスタ
内の増加傾向の平均値Δi′を求めると、 Δi′=(Δb+Δd)/2 となる。従って、変動成分予測値は、 H' (k+1)=H(k)+Δi′ となる。このようにして、次月の売上予測値はトレンド
成分予測値と変動成分予測値の和として与えられる。
【0038】ここで、図9を参照して総生産量と遷移確
率の関係を説明する。図9は変動成分と遷移確率を示す
図である。これは図9の左側に変動成分の推移を示し、
右側に第k期時点での遷移確率分布を模式的に示す。こ
の図では、縦軸に変動成分の変位量を取り、横軸に遷移
確率を示しており、構成要素m、n(品目に対応)の確
率分布をそれぞれρm 、ρn とした時の最大確率を与え
るときの変動成分の変位量をXm 、Xn として示す。つ
まり、このXm 、Xn は変動成分の予測値そのものであ
る。通常、総生産量Gは予測値Xiの合計と等しくなる
とは限らず、
【0039】
【数17】 となる。
【0040】次に、図10を参照して遷移確率分布関数
を三角形で表す手順を説明する。図10は遷移確率分布
関数を三角形で表す手順を説明する図である。図9に示
したような遷移確率と変位の関係は図10(a)に示す
ような三角形であらわされる。次に、図10(b)に示
すように総生産量Gと予測値合計との差分を各構成要素
i(i∈N)に最適配分する。
【0041】次に、図11を参照して遷移確率分布関数
から最適配分を決定する手順を説明する。図11は遷移
確率分布関数から最適配分を決定する手順を説明する図
である。ここで、 ρi(ΔXi)=yi とおくことにより、遷移確率の増減を方程式で表す。こ
れらの遷移確率分布関数を用いて総生産量1000単位
を達成するように線形最適問題を解く、 ただし、G−ΣXi>0ならばai=−1/ΔXi ma
x G−ΣXi<0ならばai=−1/ΔXi min (ここでΔXi maxは変動成分の最大値、ΔXi mi
nは変動成分の最小値を表す)として、図11(a)の
ような形で表わせば遷移確率分布関数は、 となる。ここで図11(b)に示すように、 y1=y2=…=yn=α (0<α≦1) として、これらの式を満たすΔXi を T−ΣXi =ΣΔXi の制約の中で求めればよい。
【0042】以上のように、変動成分の系列のうち、変
動成分の最大値および最小値を底辺とし、図8に示す過
程により算出した変動成分予測値を頂点とする三角形を
構成する。この三角形が、遷移確率ρを与える遷移確率
分布関数を近似し、構成要素毎(本実施例では品目に相
当する)にこれを決定する。このようにして決定した遷
移確率分布関数をもとに、前述の最適配分法によって予
測値の合計と売上目標金額の差分を図10(b)に示す
ように構成要素に振り分ける。この場合の遷移確率分布
関数は売行きの感度を表わす関数ということになる。な
お、遷移確率分布関数を三角形で定義することにより、
誰にもわかりやすい形つまりデータメンテナンスに有利
な形にすることが可能であるばかりでなく、これにより
演算の高速化を実現できる。
【0043】次に、4品目の製品の変動成分データに対
する、三角形で表した遷移確率分布関数を図12を参照
して説明する。図12は4品目の製品の変動成分データ
と遷移確率分布関数の三角形の関係を示す図である。図
12に示すように、変動成分データから三角形で表され
た遷移確率分布関数が得られるが、品目1、2、4と品
目3の三角形を比較したとき、品目3の三角形は底辺が
長く、変動の振幅が大きいことがうかがえる。すなわ
ち、販売戦略によっては予測値以上に売れる可能性がま
だかなりあるということが推測できる。従って品目3に
予測値と売上目標との差分が大きな割合で割り振れるこ
とが推測できる。一方、何らかの理由(例えば、生産力
の向上、新規市場の開拓、他社の動向等)によって、遷
移確率分布が今後の状況にそぐわなくなった場合、それ
に対応する手段が必要となる。図12(a)は本発明実
施例装置にて、各品目の変動成分および遷移確率分布関
数を表示したときのイメージである。図12(b)に遷
移確率分布関数を90度回転した図を示す。ここで、直
接的に遷移確率分布関数(ピークの位置や変位幅)を変
えることにより、前述の対応手段とすることが可能とな
る。また、この機能は最適化を図る上でのシミュレーシ
ョン機能でもあり、データ量の少ない系列(新製品、季
節限定商品)の予測に対しても有効である。このように
して遷移過程の情報を有することから、種々の特性を持
った構成要素への最適配分が可能になった。図13は新
手法による販売予定予測を示す図であるがその結果、図
13に示すように販売予定の予測精度が向上し、販売予
定策定までの工数が短縮できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は販売予測
あるいは生産管理のために、変動の遷移する過程に基づ
き演算を行う遷移確率分布関数、あるいはメンバーシッ
プ関数が有用な論理であることに着目し、これを実用的
な形に単純化して、投入するデータの種類や量が小さ
く、操作が簡単であり、誤りの発生も小さく、最終的に
人が予測判断をするために便利である。遷移確率分布関
数を実用的な形に単純化して、投入するデータの種類や
量が小さく、操作も簡単であり、誤りの発生も少なく、
種々の特性を持った構成要素の販売予測に基づいて、目
標値の品目ごとの最適配分が可能となり、その結果、販
売予定の予測精度が向上し、販売予定策定までの工数が
短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置のブロック図。
【図2】本発明実施例装置の動作を示すフローチャー
ト。
【図3】移動メディアンを説明する図。
【図4】移動メディアンを説明する図。
【図5】最小2乗法を説明する図。
【図6】反復重み付け最小2乗法を説明する図。
【図7】重み付けの変遷を説明する図。
【図8】変動成分予測値算出を説明する図。
【図9】変動成分と遷移確率を示す図。
【図10】遷移確率分布関数を三角形で表わす手順を説
明する図。
【図11】遷移確率分布関数から最適配分を決定する手
順を説明する図。
【図12】4品目の製品の変動成分データと遷移確率分
布関数の三角形の関係を示す図。
【図13】新手法による販売予定予測を示す図。
【符号の説明】
1 実績記憶ファイル部 2 トレンド成分演算予測部 3 変動成分演算予測部 4 総合予測演算部 10 CRT

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つまたは複数の商品について販売実績
    が蓄積された実績記憶ファイルと、 この実績記憶ファイルに蓄積された前記販売実績を取り
    出しこの販売実績から周期的な変動であるトレンド成分
    を抽出するトレンド成分演算手段と、 前記販売実績から前記トレンド成分を除去して変動成分
    を抽出する変動成分演算手段と、 次に到来する期間についてこの変動成分の予測を行う変
    動成分予測手段と、 前記次に到来する期間について前記トレンド成分を外挿
    することによりトレンド成分の予測を行うトレンド成分
    予測手段と、 このトレンド成分予測手段により予測されたトレンド成
    分予測値と前記変動成分予測手段により予測された変動
    成分予測値との和を前記次に到来する期間についての総
    合予測値とする予測演算手段とを備えた販売予測支援装
    置において、 前記変動成分予測手段は、 前記実績記憶ファイルから取り出した実績値を複数個の
    クラスタに区分し、最新実績値の変動成分H(k)がi
    番目のクラスタにあり、i番目のクラスタから変動した
    実績値をΔaj(j=1、2、…、N)とするとき、そ
    の平均値を 【数1】 とし、変動成分予測値を H' (k+1) = H(k) + Δi として演算する手段を備えたことを特徴とする販売予測
    支援装置。
  2. 【請求項2】 前記実績値、前記トレンド成分、および
    前記変動成分を時間軸上に表示するとともに、前記総合
    予測値を頂点位置とし前記変動成分演算手段により抽出
    された変動成分の振幅を底辺長さとし次に到来する期間
    の長さを高さとする三角形で表示する手段を備えた請求
    項1記載の販売予測支援装置。
  3. 【請求項3】 前記最新実績値の変動成分H(k)が変
    動成分が零であるクラスタ内にあるときには変動成分予
    測値を零として、前記トレンド成分予測値を前記総合予
    測値とする請求項1記載の販売予測支援装置。
  4. 【請求項4】 1つまたは複数の商品について販売実績
    が蓄積された実績記憶ファイルと、 この実績記憶ファイルに蓄積された前記販売実績から季
    節変動に伴うトレンド成分を抽出するトレンド成分演算
    手段と、 前記販売実績から前記トレンド成分を除去して変動成分
    を抽出する変動成分演算手段と、 次に到来する期間についてこの変動成分の予測を行う変
    動成分予測手段と、 前記次に到来する期間について前記トレンド成分を外挿
    することによりトレンド成分の予測を行うトレンド成分
    予測手段と、 このトレンド成分予測手段により予測されたトレンド成
    分予測値と前記変動成分予測手段により予測された変動
    成分予測値との和を前記次に到来する期間についての総
    合予測値とする予測演算手段とを備えた販売予測支援装
    置において、 前記変動成分予測手段は、 前記実績記憶ファイルから取り出した実績値を複数個の
    クラスタに区分し、最新実績値の変動成分H(k)がi
    番目のクラスタにあり、その変動成分H(k)がその1
    期前の変動成分実績値H(k−1)に対し増加傾向にあ
    るとき、 i番目のクラスタから増加変動した実績値をΔcj(j
    =1、2、…、N)として、その増加変動した実績値の
    平均値を 【数2】 とし、その変動成分H(k)がその1期前の変動成分実
    績値H(k−1)に対し減少傾向にあるとき、 i番目のクラスタから減少変動した実績値をΔej(j
    =1、2、…、N)として、その減少変動した実績値の
    平均値を 【数3】 とし、変動成分予測値を H' (k+1) = H(k) + Δi として演算する手段を備えたことを特徴とする販売予測
    支援装置。
  5. 【請求項5】 前記実績値、前記トレンド成分、および
    前記変動成分を時間軸上に表示するとともに、前記総合
    予測値を頂点位置とし前記変動成分演算手段により抽出
    された変動成分の振幅を底辺長さとし次に到来する期間
    の長さを高さとする三角形で表示する手段を備えた請求
    項4記載の販売予測支援装置。
  6. 【請求項6】 前記最新実績値の変動成分H(k)が変
    動成分が零であるクラスタ内にあるときには H' (k+1) = 0 として、前記トレンド成分予測値を前記総合予測値とす
    る請求項4記載の販売予測支援装置。
  7. 【請求項7】 複数の商品品目について前記総合予測
    値、前記変動成分予測値、および前記三角形を演算する
    手段を備えた請求項1ないし2のいずれかに記載の販売
    予測支援装置。
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