JPH05315061A - 自動車用電熱窓ガラスおよびその通電加熱方法 - Google Patents

自動車用電熱窓ガラスおよびその通電加熱方法

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JPH05315061A
JPH05315061A JP4146357A JP14635792A JPH05315061A JP H05315061 A JPH05315061 A JP H05315061A JP 4146357 A JP4146357 A JP 4146357A JP 14635792 A JP14635792 A JP 14635792A JP H05315061 A JPH05315061 A JP H05315061A
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JP
Japan
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glass
automobile
window glass
electrically heated
electrically
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JP4146357A
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English (en)
Inventor
Yasushi Takemasa
康史 武政
Koji Kurita
康二 栗田
Michio Ono
道夫 小野
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】2枚のガラス板1、6を中間膜5を介して接着
された合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板1と
中間膜5との接着面に通電加熱用導電膜4が形成されて
なる自動車用電熱窓ガラスであって、中間膜5を、45
mil以上のポリビニルブチラール、あるいは、ウレタ
ン、エチレン−酢酸ビニル重合体等から構成する。 【効果】耐貫通性が十分な温度範囲が広い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用電熱窓ガラス
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2枚のガラス板をプラスチックからなる
中間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも
一方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜
が形成されてなる自動車用電熱窓ガラスにおいて、通電
時のガラスの過熱を防ぐことを目的として、ガラス温度
が高まると、通電を停止することが特開平2−7055
3号公報に、あるいは室内温度が氷点よりも数度以上高
い場合には通電動作を短時間にすることが特開昭52−
111131号公報により提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらは過剰な
ガラスの加熱を防ぐことを目的としており、具体的な加
熱上限温度が与えられていないため、環境、あるいはシ
ステムによっては容易にガラス温度がかなりの高温にな
り、ガラスの耐貫通性が不十分となるほどの温度まで昇
温されうる。また、寒冷地において、融氷の目的が終了
して視界が良好になった後は、ガラス温度に拘らず通電
を行わないため、環境(外気温、風速等)、自動車の速
度、デフロスタの運転状況によってはガラス温度が不十
分となる可能性がある。
【0004】このように、従来の方法は3つの問題を有
していると考えられる。すなわち、第1の問題点は、ガ
ラスの耐貫通性が不十分となる可能性があるほどの高温
まで加熱してしまうことである。第2の問題点は、窓ガ
ラスが、防曇・防氷等の目的で加熱したい温度まで十分
な耐貫通性を有さないことである。第3の問題点は、寒
冷地において視界が良好でありながら、ガラス温度がか
なりの低温になった場合に耐貫通性能が不十分になるこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決すべくなされたものであり、自動車用電熱ガラス
の通電加熱時における制御温度範囲内において、高い耐
貫通性を維持するような請求項1記載のガラスを提供す
るものである。その方法として、第1の問題点に対して
は、請求項6、7、11、12記載の加熱制御方法を、
第2の問題点に対しては、請求項2〜5記載の中間膜を
有する窓ガラスを、第3の問題点に対しては、請求項
6、8、9、10、13、14記載の加熱制御方法、お
よび請求項2〜5記載の構成を有する窓ガラスを提供す
るものである。すなわち以下の内容を提供するものであ
る。
【0006】即ち、請求項1記載の発明は、『2枚のガ
ラス板をプラスチックからなる中間膜を介して接着され
た合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜
との接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車
用電熱窓ガラスであって、かかる自動車用電熱窓ガラス
は、その通電加熱時における制御温度範囲内において、
これと同様な構成の自動車用電熱窓ガラスの300mm
四方の供試体について、質量2260g、直径82mm
の表面が滑らかな鋼球を4mの高さから自然落下させる
落下試験において貫通しないような耐貫通性と同様な耐
貫通性を有することを特徴とする自動車用電熱窓ガラ
ス。』である。
【0007】また、請求項2記載の発明は、『2枚のガ
ラス板をプラスチックからなる中間膜を介して接着され
た合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜
との接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車
用電熱窓ガラスであって、中間膜が、ポリビニルブチラ
ールからなり、厚さが45mil以上であることを特徴
とする自動車用電熱窓ガラス。』である。
【0008】また、請求項3記載の発明は、『2枚のガ
ラス板をプラスチックからなる中間膜を介して接着され
た合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜
との接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車
用電熱窓ガラスであって、中間膜が、ポリウレタンから
なることを特徴とする自動車用電熱窓ガラス。』であ
る。
【0009】また、請求項4記載の発明は、『2枚のガ
ラス板をプラスチックからなる中間膜を介して接着され
た合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜
との接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車
用電熱窓ガラスであって、中間膜が、エチレン−酢酸ビ
ニル重合体からなることを特徴とする自動車用電熱窓ガ
ラス。』である。
【0010】また、請求項5記載の発明は、『2枚のガ
ラス板をプラスチックからなる中間膜を介して接着され
た合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜
との接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車
用電熱窓ガラスであって、中間膜が、可塑剤を含まない
プラスチックからなることを特徴とする自動車用電熱窓
ガラス。』である。
【0011】また、請求項6記載の発明は、『2枚のガ
ラス板をプラスチックからなる中間膜を介して接着され
た合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜
との接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車
用電熱窓ガラスの通電加熱方法であって、通電加熱時に
おいては、これと同様な構成の自動車用電熱窓ガラスの
300mm四方の供試体について、質量2260g、直
径82mmの表面が滑らかな鋼球を4mの高さから自然
落下させる落下試験において貫通しないような耐貫通性
を有することが判明した温度域内に、かかる自動車用電
熱窓ガラスを保つことを特徴とする自動車用電熱窓ガラ
スの通電加熱方法。』である。
【0012】また、請求項7記載の発明は、『2枚のガ
ラス板をプラスチックからなる中間膜を介して接着され
た合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜
との接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車
用電熱窓ガラスの通電加熱方法であって、通電加熱中
に、これと同様な構成の自動車用電熱窓ガラスの300
mm四方の供試体について、質量2260g、直径82
mmの表面が滑らかな鋼球を4mの高さから自然落下さ
せる落下試験において貫通しないような耐貫通性を有す
ることが判明した温度域より、かかる自動車用電熱窓ガ
ラスの温度が上昇した場合、通電を停止するようにした
ことを特徴とする自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方
法。』である。
【0013】また、請求項8記載の発明は、『2枚のガ
ラス板をプラスチックからなる中間膜を介して接着され
た合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜
との接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車
用電熱窓ガラスの通電加熱方法であって、これと同様な
構成の自動車用電熱窓ガラスの300mm四方の供試体
について、質量2260g、直径82mmの表面が滑ら
かな鋼球を4mの高さから自然落下させる落下試験にお
いて貫通しないような耐貫通性を有することが判明した
温度域より低下しないように、かかる自動車用電熱窓ガ
ラスを上記温度域内の温度に保つことを特徴とする自動
車用電熱窓ガラスの通電加熱方法。』である。
【0014】また、請求項9記載の発明は、『2枚のガ
ラス板をプラスチックからなる中間膜を介して接着され
た合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜
との接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車
用電熱窓ガラスの通電加熱方法であって、かかる自動車
用電熱窓ガラスが搭載された自動車の走行中あるいはエ
ンジン運転中は、これと同様な構成の自動車用電熱窓ガ
ラスの300mm四方の供試体について、質量2260
g、直径82mmの表面が滑らかな鋼球を4mの高さか
ら自然落下させる落下試験において貫通しないような耐
貫通性を有することが判明した温度域より低下しないよ
うに、かかる自動車用電熱窓ガラスを上記温度域内の温
度に保つことを特徴とする自動車用電熱窓ガラスの通電
加熱方法。』である。
【0015】また、請求項10記載の発明は、『2枚の
ガラス板をプラスチックからなる中間膜を介して接着さ
れた合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間
膜との接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動
車用電熱窓ガラスの通電加熱方法であって、かかる自動
車用電熱窓ガラスが搭載された自動車の走行時あるいは
エンジン運転時において、これと同様な構成の自動車用
電熱窓ガラスの300mm四方の供試体について、質量
2260g、直径82mmの表面が滑らかな鋼球を4m
の高さから自然落下させる落下試験において貫通しない
ような耐貫通性を有することが判明した温度域より、か
かる自動車用電熱窓ガラスの温度が低下している場合に
は、自動的に上記温度域内の温度に達するまで通電加熱
を行うことを特徴とする自動車用電熱窓ガラスの通電加
熱方法。』である。
【0016】また、請求項11記載の発明は、『2枚の
ガラス板を厚さ30milのポリビニルブチラールから
なる中間膜を介して接着された合わせガラスの、少なく
とも一方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導
電膜が形成されてなる自動車用電熱窓ガラスの通電加熱
方法であって、通電加熱中にかかる自動車用電熱窓ガラ
スの温度が35℃を超えると、通電を停止することを特
徴とする自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方法。』であ
る。
【0017】また、請求項12記載の発明は、『2枚の
ガラス板を厚さ30milのポリビニルブチラールから
なる中間膜を介して接着された合わせガラスの、少なく
とも一方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導
電膜が形成されてなる自動車用電熱窓ガラスの通電加熱
方法であって、通電加熱中には、かかる自動車用電熱窓
ガラスの温度を35℃以下に保つことを特徴とする自動
車用電熱窓ガラスの通電加熱方法。』である。
【0018】また、請求項13記載の発明は、『2枚の
ガラス板を厚さ30milのポリビニルブチラールから
なる中間膜を介して接着された合わせガラスの、少なく
とも一方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導
電膜が形成されてなる自動車用電熱窓ガラスの通電加熱
方法であって、かかる自動車用電熱窓ガラスが搭載され
た自動車が走行中あるいはエンジン運転中は、かかる自
動車用電熱窓ガラスの温度を−10℃以上に保つことを
特徴とする自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方法。』で
ある。
【0019】また、請求項14記載の発明は、『2枚の
ガラス板を厚さ30milのポリビニルブチラールから
なる中間膜を介して接着された合わせガラスの、少なく
とも一方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導
電膜が形成されてなる自動車用電熱窓ガラスの通電加熱
方法であって、かかる自動車用電熱窓ガラスが搭載され
た自動車の走行時あるいはエンジン運時時において、か
かる自動車用電熱窓ガラスの温度が−10℃より低い場
合には、自動的に、−10℃に達するまで通電加熱を行
うことを特徴とする自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方
法。』である。
【0020】また、請求項15記載の発明は、上記請求
項6〜14いずれか1項の通電加熱方法を行うシステム
を搭載した、耐貫通性が高い自動車用電熱窓ガラスを有
する自動車である。
【0021】以下、本発明の自動車用電熱窓ガラスつい
て説明する。図1は本発明の自動車用電熱窓ガラスの一
例の一部断面図である。1および6はガラス板、2はセ
ラミックプリント、3はバスバー、4は通電加熱用導電
膜、5はプラスチックからなる中間膜、10は自動車用
電熱窓ガラス全体を示している。自動車用電熱窓ガラス
10は、2枚のガラス板1、6を中間膜5を介して接着
された合わせガラスの、少なくとも一方のガラス板1と
中間膜5との接着面に通電加熱用導電膜4が形成されて
なるものである。
【0022】ガラス板1および6は特に限定されない
が、ソーダライムシリケートガラス板、熱線吸収ガラス
板、着色ガラス板等が使用できる。板厚も特に限定され
ないが、通常2mmのものを用いることが多い。セラミ
ックプリント2は、着色顔料とガラスフリットを含むペ
ーストを印刷後、焼き付けた遮光層である。バスバー3
は、通電加熱用導電膜4に電力を供給するための導電体
であり、Ag,Au,Cu,Pd等の金属の粉末と、ガ
ラスフリットを含むペーストを印刷後、焼き付けたもの
等が用いられる。
【0023】通電加熱用導電膜4としては、特に限定さ
れないが、F,Sb,P等をドープしたSnO2 膜、A
l,Si,B等をドープしたSnO2 膜、ITO(Sn
をドープしたIn23 )膜等の1層の透明導電膜、あ
るいはこれらを積層した多層の透明導電膜や、金属膜を
誘電体膜で挟んだ少なくとも3層からなる透明導電膜等
が使用できる。かかる金属膜の材料としては、Ag,A
u,Pd,Cu,Pt等やこれらの合金、例えばAd−
Pd,Ag−Cu合金等が用いられる。また、上記誘電
体膜の材料としては、ZnO,TiO2 ,SnO2 ,I
23 や、また、Al,Si,B等をドープしたZn
2 、また、F,Sb,P等をドープしたSnO2 、あ
るいは、ITO等が用いられる。
【0024】請求項1記載の本発明は、通電加熱時にお
ける制御温度範囲内において十分な耐貫通性を有する自
動車用電熱窓ガラスを提供するものである。十分な耐貫
通性を有する温度範囲は、より厚い中間膜を用いること
により、広く、すなわち上限温度を高くすることができ
る。例えば、ポリビニルブチラールからなる中間膜の場
合、十分な通電加熱用温度に昇温しても十分な耐貫通性
を有するようにするためには、その厚さを45mil
(本明細書において、『mil』とは、1000分の1
インチ(2.54cm)の長さを指す。以下同じ。)以
上、特に90mil以上とするのが好ましい(請求項
2)。また、中間膜の材質として、ウレタンや、エチレ
ン−酢酸ビニル重合体や、これら以外の可塑剤を含まな
いプラスチックを使用することによっても、十分な耐貫
通性を有する温度範囲の広い電熱窓ガラスを得ることが
できる(請求項4、5)。
【0025】本発明はまた、十分な耐貫通性を有するこ
とが判明した温度域内で使用するようにした自動車用電
熱窓ガラスの通電加熱方法(請求項6)を提供するもの
である。図2は本発明の通電加熱方法を行うためのシス
テムの一例の温度制御ブロック図であり、10は自動車
用電熱窓ガラス、11は温度センサ、12は制御回路、
13は電源を示す。制御回路12は、温度センサ10か
らの信号に基づき、窓ガラス10の温度を、十分な耐貫
通性を有することが判明した温度域内にするように制御
するものである。
【0026】本発明ではガラスの耐貫通性能が高い温度
領域を調べて加熱温度域とすれば、高い耐貫通性能を維
持できることから、この温度領域を調べて制御温度域と
して以下に定めた。
【0027】サンプルとして、製品(自動車用電熱窓ガ
ラス)と同じ方法で製造した約300mm四方の平面合
わせガラスまたは製品から切り取った約30mm四方の
平面に近い合わせガラスを準備する。サンプルは試験の
直前まで少なくとも4時間、試験温度の室内に保存す
る。水平に支持された鋼製の支持枠に、車の内側になる
面が上になるようにサンプルをおく。質量2260g,
直径約82mmの表面が滑らかな鋼球を4mの高さから
静止の状態で力を加えずにサンプル面の中心部分に落下
させる。落下点はサンプル面の中心から25mm以内と
する。また、1枚のサンプルに対する衝撃は1回限りと
する。衝撃後5秒以内に鋼球が貫通しなければ貫通無し
と判断する。
【0028】あるテスト温度でテストを行い、以下の判
定方法で合格すれば、その温度で高い耐貫通性能を持
ち、その温度をガラスの制御温度範囲内と定める。1つ
のテスト温度において、6枚を試験し、6枚とも貫通が
なければ合格であると判定する。4枚以下の場合は不合
格、5枚の場合は新しくサンプル6枚について追試験
し、6枚とも貫通がなければ合格とする。またこの方法
の応用として鋼球の落球高さを変えることにより、その
温度における耐貫通性能を調査することもできる。な
お、この方法はJIS規格の自動車用安全ガラス試験方
法(JIS R 3212 3.12項)および自動車
用安全ガラス(JIS R 3211 4.11項)に
準じる。
【0029】以下に電熱窓ガラスが高い耐貫通性を持つ
温度領域の調査をした例および実施例を示す。
【0030】
【実施例】
[実施例1]図1に示したような構成の自動車用電熱窓
ガラス(ガラス板1および6としては厚さ2mmのガラ
ス、2のセラミックプリントとしては、着色顔料および
ガラスフリットを含むペーストを焼き付けたもの、3の
バスバーとしては、銀およびガラスフリットを含むペー
ストを焼き付けたもの、4の通電加熱用導電膜として
は、ZnO(400Å)/Ag(100Å)/ZnO
(400Å)、という3層からなる導電膜を、5の中間
膜としては、厚さ30milのポリビニルブチラール
を、それぞれ使用した。)について、前述の方法により
耐貫通性能の高い領域を調査した。
【0031】その結果を図3に示す。横軸にガラス温
度、縦軸に落球高さを示す。○で示す点は合格を、×で
示す点は不合格を表す。点をもとに耐貫通性能曲線を表
した。落球高さ4mについては、−10℃以上35℃以
下で合格し、それ以外では不合格となった。この結果よ
り同様な構成のガラス温度制御域は−10℃以上35℃
以下と定めた(請求項11、12、13、14)。
【0032】そこで、本実施例の電熱窓ガラスの通電加
熱方法としては、図2の制御回路として、温度センサか
らの信号に基づき、ガラス温度が35℃を超えると通電
を停止する回路を用いる(請求項11)。あるいは、ガ
ラス温度を35℃以下に保つ制御回路にすることもでき
る(請求項12)。また、上記ガラス温度制御域の下限
に対しては、図2の制御回路として、温度センサからの
信号に基づき、ガラス温度が−10℃より低下しないよ
うに通電加熱を行う回路を用いることもできる(請求項
8)。本発明では、更に自動車のシステムに連動させ、
走行中あるいはエンジン運転中は、−10℃以上に保つ
回路を使用したり(請求項13)、自動的に−10℃に
達するまで通電加熱を制御方法にすることもできる(請
求項14)。
【0033】[実施例2]次に、中間膜として厚さ90
milのポリビニルブチラールを使用したこと以外は、
実施例1と同様の自動車用電熱窓ガラスを形成した。こ
のガラスについて、前述の方法により耐貫通性能の高い
領域を調査した。その結果を図4に示す。横軸にガラス
温度、縦軸に落球高さを示す。○で示す点は合格を、×
で示す点は不合格を表す。点をもとに耐貫通性能曲線を
表した。落球高さ7mを超える範囲は装置上テストが不
可能であったため、0℃以上30℃以下の耐貫通性能は
不明である(7m以上)。落球高さ4mについては、−
20℃以上45℃以下で合格し、それ以外では不合格と
なった。この結果より同様な構成のガラス温度制御域は
−20℃以上45℃以下と定めた。
【0034】またこの結果より、ポリビニルブチラール
から成る中間膜の厚さを増すことによって合わせガラス
の耐貫通性能が高まり、またガラス温度制御域を広くで
きることが判った(請求項2)。
【0035】そこで、本実施例の電熱窓ガラスの通電加
熱方法としては、図2の制御回路として、温度センサか
らの信号に基づき、ガラス温度が45℃を超えると通電
を停止する回路を用いる(請求項7)。あるいは、ガラ
ス温度を45℃以下に保つ制御回路にすることもできる
(請求項6)。これにより、防曇機能をガラスに持たせ
る場合、高い防曇性能と、高い耐貫通性能を両立するこ
とができた。また、上記ガラス温度制御域の下限に対し
ては、図2の制御回路として、温度センサからの信号に
基づき、ガラス温度が−20℃より低下しないように通
電加熱を行う回路を用いることもできる(請求項8)。
本発明では、更に自動車のシステムに連動させ、走行中
あるいはエンジン運転中は、−20℃以上に保つ回路を
使用したり(請求項9)、自動的に−20℃に達するま
で通電加熱を制御方法にすることもできる(請求項1
0)。
【0036】[実施例3]次に、中間膜として厚さ0.
9mmのエチレン−酢酸ビニル重合体を使用したこと以
外は、実施例1と同様の自動車用電熱窓ガラスを形成し
た。このガラスについて、前述の方法により耐貫通性能
の高い領域を調査した。その結果を図5に示す。横軸に
ガラス温度、縦軸に落球高さを示す。○で示す点は合格
を、×で示す点は不合格を表す。点をもとに耐貫通性能
曲線を表した。落球高さ4mについては、−15℃以上
45℃以下で合格し、それ以外では不合格となった。こ
の結果より同様な構成のガラス温度制御域は−15℃以
上45℃以下と定めた。
【0037】また図3と図5を比較することにより、ポ
リビニルブチラールよりエチレン−酢酸ビニル重合体か
ら成る中間膜を使用する方がガラスの耐貫通性能の温度
依存性が低く、より広いガラス温度範囲で高い耐貫通性
能を持つことが判った(請求項3)。
【0038】そこで、本実施例の電熱窓ガラスの通電加
熱方法としては、図2の制御回路として、温度センサか
らの信号に基づき、ガラス温度が45℃を超えると通電
を停止する回路を用いる(請求項7)。あるいは、ガラ
ス温度を45℃以下に保つ制御回路にすることもできる
(請求項6)。これにより、防曇機能をガラスに持たせ
る場合、高い防曇性能と、高い耐貫通性能を両立するこ
とができた。また、上記ガラス温度制御域の下限に対し
ては、図2の制御回路として、温度センサからの信号に
基づき、ガラス温度が−15℃より低下しないように通
電加熱を行う回路を用いることもできる(請求項8)。
本発明では、更に自動車のシステムに連動させ、走行中
あるいはエンジン運転中は、−15℃以上に保つ回路を
使用したり(請求項9)、自動的に−15℃に達するま
で通電加熱を制御方法にすることもできる(請求項1
0)。
【0039】上記の実施例により、各種構成を持つ合わ
せガラスの耐貫通性を高く維持できる領域を調べること
ができた。また、今回は自動車用風防として落球高さ4
mに合格することを高い耐久性を持つと定めたが、ガラ
スの用途、目的により合格とする落球高さを別途定めれ
ば、他の部位、他の車両、航空機にも応用できる。ま
た、実施例3の他にも、耐貫通性能の高い、或いは温度
依存性の低いウレタンや、可塑剤を含まないプラスチッ
クを中間膜として使用すれば、より広い範囲で高い耐貫
通性能を維持することができる。また、制御回路として
上記実施例に挙げた方法のうち何れか1つの加熱方法を
自動車に搭載することが可能である(請求項15)。
【0040】
【発明の効果】本発明は、融氷、防霜、防曇を目的とし
た自動車用電熱ガラスを使用する際に、ガラス温度が耐
貫通性の低くなる温度領域に達することを防ぐという安
全上優れた効果を有し、特に中間膜の厚さを増す、ある
いは膜材料を変更することによって耐久性の高い温度範
囲すなわち制御温度領域を広げて、特に防曇性能を高め
ることができるものである。また、外気温が低くかつガ
ラス上に氷、霜の付着がなく視界が確保されている場合
においても、耐貫通性が低くなる温度領域に達している
場合にガラスを加熱することによって耐貫通性能を高く
維持するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用電熱窓ガラスの一例の一部断
面図。
【図2】本発明の通電加熱方法を行うためのシステムの
一例の温度制御ブロック図。
【図3】実施例1の自動車用電熱窓ガラスの耐貫通性能
の温度依存性を示すグラフ。
【図4】実施例2の自動車用電熱窓ガラスの耐貫通性能
の温度依存性を示すグラフ。
【図5】実施例3の自動車用電熱窓ガラスの耐貫通性能
の温度依存性を示すグラフ。
【符号の説明】
1、6:ガラス板 2:セラミックプリント 3:バスバー 4:通電加熱用導電膜 5:プラスチックからなる中間膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 3/00 365 B 8918−3K

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚のガラス板をプラスチックからなる中
    間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも一
    方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜が
    形成されてなる自動車用電熱窓ガラスであって、かかる
    自動車用電熱窓ガラスは、その通電加熱時における制御
    温度範囲内において、これと同様な構成の自動車用電熱
    窓ガラスの300mm四方の供試体について、質量22
    60g、直径82mmの表面が滑らかな鋼球を4mの高
    さから自然落下させる落下試験において貫通しないよう
    な耐貫通性と同様な耐貫通性を有することを特徴とする
    自動車用電熱窓ガラス。
  2. 【請求項2】2枚のガラス板をプラスチックからなる中
    間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも一
    方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜が
    形成されてなる自動車用電熱窓ガラスであって、中間膜
    が、ポリビニルブチラールからなり、厚さが45mil
    以上であることを特徴とする自動車用電熱窓ガラス。
  3. 【請求項3】2枚のガラス板をプラスチックからなる中
    間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも一
    方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜が
    形成されてなる自動車用電熱窓ガラスであって、中間膜
    が、ポリウレタンからなることを特徴とする自動車用電
    熱窓ガラス。
  4. 【請求項4】2枚のガラス板をプラスチックからなる中
    間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも一
    方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜が
    形成されてなる自動車用電熱窓ガラスであって、中間膜
    が、エチレン−酢酸ビニル重合体からなることを特徴と
    する自動車用電熱窓ガラス。
  5. 【請求項5】2枚のガラス板をプラスチックからなる中
    間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも一
    方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜が
    形成されてなる自動車用電熱窓ガラスであって、中間膜
    が、可塑剤を含まないプラスチックからなることを特徴
    とする自動車用電熱窓ガラス。
  6. 【請求項6】2枚のガラス板をプラスチックからなる中
    間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも一
    方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜が
    形成されてなる自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方法で
    あって、通電加熱時においては、これと同様な構成の自
    動車用電熱窓ガラスの300mm四方の供試体につい
    て、質量2260g、直径82mmの表面が滑らかな鋼
    球を4mの高さから自然落下させる落下試験において貫
    通しないような耐貫通性を有することが判明した温度域
    内に、かかる自動車用電熱窓ガラスを保つことを特徴と
    する自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方法。
  7. 【請求項7】2枚のガラス板をプラスチックからなる中
    間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも一
    方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜が
    形成されてなる自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方法で
    あって、通電加熱中に、これと同様な構成の自動車用電
    熱窓ガラスの300mm四方の供試体について、質量2
    260g、直径82mmの表面が滑らかな鋼球を4mの
    高さから自然落下させる落下試験において貫通しないよ
    うな耐貫通性を有することが判明した温度域より、かか
    る自動車用電熱窓ガラスの温度が上昇した場合、通電を
    停止するようにしたことを特徴とする自動車用電熱窓ガ
    ラスの通電加熱方法。
  8. 【請求項8】2枚のガラス板をプラスチックからなる中
    間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも一
    方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜が
    形成されてなる自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方法で
    あって、これと同様な構成の自動車用電熱窓ガラスの3
    00mm四方の供試体について、質量2260g、直径
    82mmの表面が滑らかな鋼球を4mの高さから自然落
    下させる落下試験において貫通しないような耐貫通性を
    有することが判明した温度域より低下しないように、か
    かる自動車用電熱窓ガラスを上記温度域内の温度に保つ
    ことを特徴とする自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方
    法。
  9. 【請求項9】2枚のガラス板をプラスチックからなる中
    間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも一
    方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜が
    形成されてなる自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方法で
    あって、かかる自動車用電熱窓ガラスが搭載された自動
    車の走行中あるいはエンジン運転中は、これと同様な構
    成の自動車用電熱窓ガラスの300mm四方の供試体に
    ついて、質量2260g、直径82mmの表面が滑らか
    な鋼球を4mの高さから自然落下させる落下試験におい
    て貫通しないような耐貫通性を有することが判明した温
    度域より低下しないように、かかる自動車用電熱窓ガラ
    スを上記温度域内の温度に保つことを特徴とする自動車
    用電熱窓ガラスの通電加熱方法。
  10. 【請求項10】2枚のガラス板をプラスチックからなる
    中間膜を介して接着された合わせガラスの、少なくとも
    一方のガラス板と中間膜との接着面に通電加熱用導電膜
    が形成されてなる自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方法
    であって、かかる自動車用電熱窓ガラスが搭載された自
    動車の走行時あるいはエンジン運転時において、これと
    同様な構成の自動車用電熱窓ガラスの300mm四方の
    供試体について、質量2260g、直径82mmの表面
    が滑らかな鋼球を4mの高さから自然落下させる落下試
    験において貫通しないような耐貫通性を有することが判
    明した温度域より、かかる自動車用電熱窓ガラスの温度
    が低下している場合には、自動的に上記温度域内の温度
    に達するまで通電加熱を行うことを特徴とする自動車用
    電熱窓ガラスの通電加熱方法。
  11. 【請求項11】2枚のガラス板を厚さ30milのポリ
    ビニルブチラールからなる中間膜を介して接着された合
    わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜との
    接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車用電
    熱窓ガラスの通電加熱方法であって、通電加熱中にかか
    る自動車用電熱窓ガラスの温度が35℃を超えると、通
    電を停止することを特徴とする自動車用電熱窓ガラスの
    通電加熱方法。
  12. 【請求項12】2枚のガラス板を厚さ30milのポリ
    ビニルブチラールからなる中間膜を介して接着された合
    わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜との
    接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車用電
    熱窓ガラスの通電加熱方法であって、通電加熱中には、
    かかる自動車用電熱窓ガラスの温度を35℃以下に保つ
    ことを特徴とする自動車用電熱窓ガラスの通電加熱方
    法。
  13. 【請求項13】2枚のガラス板を厚さ30milのポリ
    ビニルブチラールからなる中間膜を介して接着された合
    わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜との
    接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車用電
    熱窓ガラスの通電加熱方法であって、かかる自動車用電
    熱窓ガラスが搭載された自動車が走行中あるいはエンジ
    ン運転中は、かかる自動車用電熱窓ガラスの温度を−1
    0℃以上に保つことを特徴とする自動車用電熱窓ガラス
    の通電加熱方法。
  14. 【請求項14】2枚のガラス板を厚さ30milのポリ
    ビニルブチラールからなる中間膜を介して接着された合
    わせガラスの、少なくとも一方のガラス板と中間膜との
    接着面に通電加熱用導電膜が形成されてなる自動車用電
    熱窓ガラスの通電加熱方法であって、かかる自動車用電
    熱窓ガラスが搭載された自動車の走行時あるいはエンジ
    ン運時時において、かかる自動車用電熱窓ガラスの温度
    が−10℃より低い場合には、自動的に、−10℃に達
    するまで通電加熱を行うことを特徴とする自動車用電熱
    窓ガラスの通電加熱方法。
  15. 【請求項15】請求項6〜14いずれか1項の通電加熱
    方法を行うシステムを搭載した、耐貫通性が高い自動車
    用電熱窓ガラスを有する自動車。
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