JPH05317332A - 骨手術糸用結紮装置 - Google Patents

骨手術糸用結紮装置

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JPH05317332A
JPH05317332A JP3238606A JP23860691A JPH05317332A JP H05317332 A JPH05317332 A JP H05317332A JP 3238606 A JP3238606 A JP 3238606A JP 23860691 A JP23860691 A JP 23860691A JP H05317332 A JPH05317332 A JP H05317332A
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bone suture
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百合人 植田
Akio Ishida
昭夫 石田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨手術糸の結紮作業を片手で、しかも指を用
いることなしに行える骨手術糸用結紮装置を提供するこ
と。 【構成】 先端に結び目保持手段2aを備え、他端側に
グリツプ3を備える棒状の結び目保持棒2と、該支持棒
の中間部に位置する結び目の一方の手の固定手段5a,
4aと、グリップを把持したまま該固定手段を解放する
手段3,4と、前記グリップに軸支されて、該グリップ
及び支持棒を含む面に沿って揺動しうる結び目の他方の
手の牽引用レバー7とからなる。装置は、V字形溝と該
溝内へ嵌まり込む可動ピンにより結び目の“両手”を夫
々固定しうる構成となっていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、骨縫合糸または細綱線
の緊締装置に関し、更に詳しくは、骨折や骨移殖術等の
手術に際して、骨を固定する糸または細鋼線を締結する
ときに用いる骨縫合糸または細鋼線の緊締装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来においては、骨折や骨移殖術等の手
術に際して骨を糸等で固定するのに、骨に巻回したり骨
の間を通した糸等を締結するのに、その結び目を人差し
指で押さえながら片方の糸等を引っ張って緊締するか、
或いは、細鋼線の場合には、その鋼線を捻じることによ
って緊締していた。 即ち、こうした糸等の結びはオペ
レーターの手操作に依って行われていたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オペレーター
の手操作に頼っている場合は、その手術範囲の狭い場所
や手術部が深部の場合等において、両手が使えないため
に充分な糸等の緊締が出来なかった。 また、特に強固
な糸、例えば、超高分子量ポリエチレン繊維やアラミド
繊維からなる縫合糸、或いは細鋼線の緊縛が必要な場合
には、その骨縫合糸または細鋼線が手や指に食い込むた
め非常に困難であった。 更に、骨縫合糸または細鋼線
を両手で緊縛操作使用とすると患部が隠れてしまって糸
の緊締状態を確認しながら手術を進めることができない
という問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる骨縫合糸
または細鋼線の緊締装置は、上述の問題点を解決するべ
く、支持棒2の基端部をグリップ1に固定し、その先端
部を、骨の患部に巻回した骨縫合糸または細鋼線11の
仮結び目を押さえるよう構成し、該支持棒2に前記骨縫
合糸または細鋼線11の一端側を係止固定する固定手段
(5・4・10)を設け、該固定手段(5・4・10)
による骨縫合糸または細鋼線11の固定状態を解除及び
固定操作する操作手段(3・4a)を設け、前記骨縫合
糸または細鋼線11の他端側を係止固定する固定手段
(7a・8)を緊締操作レバー7の遊端部7aに設け、
該固定手段(7a・8)による骨縫合糸または細鋼線1
1の固定状態を解除及び固定操作する操作手段(8a・
9)を設け、且つ、前記緊締操作レバー7の遊端部7a
が前記支持棒2の先端部に対して接近離間自在となるよ
うに、該緊締操作レバー7の基端部7bを前記グリップ
1に揺動自在に取り付ける、という手段を講じたもので
ある。 尚、本発明における骨縫合糸としては、例え
ば、超高分子量ポリエチレン繊維やアラミド繊維からな
る縫合糸もふくまれる。
【0005】そして、
【請求項2】に記載のように、上記支持棒2に前記骨縫
合糸または細鋼線11の一端側を係止固定する固定手段
(5・4・10)としては、前記支持棒2の中間位置に
固定した固定側保持部5に、前記支持棒2の先端部側が
V底となるV字型溝5aを形成し、前記骨縫合糸または
細鋼線11を係止した状態で該V字型溝5aに嵌入自在
の固定ピン4と、該固定ピン4を前記V字型溝5aに常
時嵌入付勢する押しばね10とから構成するのが好まし
い。 又、前記固定手段(5・4・10)による骨縫合
糸または細鋼線11の固定状態を解除及び固定操作する
操作手段(3・4a)としては、操作棒4aの先端部に
前記固定ピン4を固定し、その基端部を、前記グリップ
1に対して該操作棒4aの軸芯方向にスライド自在に嵌
合し、且つ、該操作棒4aをスライド操作する引き金3
とから構成するのが好ましい。
【0006】そして、
【請求項3】に記載のように、前記骨縫合糸または細鋼
線11の他端側を係止固定する固定手段(7a・8)と
しては、緊締操作レバー7の遊端部7aに、前記支持棒
2の先端部側がV底となるV字型溝7cを形成し、該V
字型溝7cに嵌入自在のレバー側固定ピン8とから構成
するのが好ましい。 また、前記固定手段(7a・8)
による骨縫合糸または細鋼線11の固定状態を解除及び
固定操作する操作手段(8a・9)としては、前記緊締
操作レバー7の遊端部7aに揺動アーム8aをレバー側
支点軸9によって枢支し、該揺動アーム8aの他端部に
前記レバー側固定ピン8を固定するよう構成するのが好
ましい。
【0007】尚、上記支持棒2の先端部は、骨縫合糸ま
たは細鋼線11を骨に押さえ込みながら骨縫合糸または
細鋼線11が緊締されるにつれて該先端部の表面を滑る
必要があるので、略円形状とすると共に出来るだけ円滑
な表面を持つように構成するのが好ましい。
【0008】
【作用】従って、手術時に治療を要する骨等に巻回した
り、骨の間を通した骨縫合糸または細鋼線11を仮結び
した状態で、その結び目に支持棒2の先端部を接当さ
せ、前記骨縫合糸または細鋼線11の一端側を迂回させ
た状態で上記一方の固定手段(5・4・10)に固定
し、その他端側を同様に支持棒2の先端部を迂回させた
状態で前記緊締操作レバー7の遊端部7aの固定手段
(7a・8)に固定し、この状態で前記緊締操作レバー
7を、その遊端部7aが前記支持棒2の先端部から離れ
る方向に揺動操作することで、その骨縫合糸または細鋼
線11を仮結び目を人差し指で押さえる必要もなく、ま
た、その骨縫合糸または細鋼線11の両端を手指等で引
っ張り操作する必要のない状態で、該骨縫合糸または細
鋼線11の仮結びを緊締させることができるのである。
しかる後は、前記緊締操作レバー7を緩めて骨縫合糸
または細鋼線11の両端を各固定手段(5・4・10)
・(7a・8)から解放させるのである。
【0009】
【実施例】図1は、本発明にかかる骨縫合糸または細鋼
線の緊締装置の一実施例の全体斜視図であり、図2は、
骨縫合糸または細鋼線を緊締する作用状態を示す一部断
面した全体側面図であって、支持棒2の基端部をグリッ
プ1に固定し、その先端部を、骨の患部に巻回した骨縫
合糸または細鋼線11の仮結び目を押さえるよう構成し
てある。 この支持棒2の先端部は、骨縫合糸または細
鋼線11を骨に押さえ込みながら骨縫合糸または細鋼線
11が緊締されるにつれて該先端部の表面を滑る必要が
あるので、略円形状とすると共に円滑な表面を持つよう
に構成されている。 前記支持棒2に前記骨縫合糸また
は細鋼線11の一端側を係止固定する固定手段(5・4
・10)を設けてある。 この固定手段(5・4・1
0)は、図3において拡大図示しているように、前記支
持棒2の中間位置に固定した固定側保持部5に、前記支
持棒2の先端部側がV底となるV字型溝5aを形成し、
前記骨縫合糸または細鋼線11を係止した状態で該V字
型溝5aに嵌入自在の固定ピン4と、該固定ピン4を前
記V字型溝5aに常時嵌入付勢する押しばね10とから
構成されている。 前記固定手段(5・4・10)によ
る骨縫合糸または細鋼線11の固定状態を解除及び固定
操作する操作手段(3・4a)を設けてある。 この操
作手段(3・4a)は、操作棒4aの先端部に前記固定
ピン4を固定し、その基端部を、前記グリップ1に対し
て該操作棒4aの軸芯方向にスライド自在に嵌合し、且
つ、該操作棒4aをスライド操作する引き金3とから構
成されている。
【0010】更に、図4において拡大図示しているよう
に、前記骨縫合糸または細鋼線11の他端側を係止固定
する固定手段(7a・8)を緊締操作レバー7の遊端部
7aに設けてある。 この固定手段(7a・8)は、前
記緊締操作レバー7の遊端部7aに、前記支持棒2の先
端部側がV底となるV字型溝7cを形成し、該V字型溝
7cに嵌入自在のレバー側固定ピン8とから構成されて
いる。 また、この固定手段(7a・8)による骨縫合
糸または細鋼線11の固定状態を解除及び固定操作する
操作手段(8a・9)を設けてある。 この操作手段
(8a・9)は、前記緊締操作レバー7の遊端部7aに
揺動アーム8aをレバー側支点軸9によって枢支し、該
揺動アーム8aの他端部に前記レバー側固定ピン8を固
定するよう構成してある。
【0011】又、前記緊締操作レバー7の遊端部7aが
前記支持棒2の先端部に対して接近離間自在となるよう
に、該緊締操作レバー7の基端部7bを前記グリップ1
に、グリップ側支点軸6をもって揺動自在に取り付けて
ある。
【0012】上記前記支持棒2に前記骨縫合糸または細
鋼線11の一端側を係止固定する固定手段(5・4・1
0)及び前記骨縫合糸または細鋼線11の他端側を係止
固定する固定手段(7a・8)として、例えば、付勢ば
ねを備えたクリップ状の糸挟持手段を採用することがで
きる。 要するにこの種の固定手段としては、骨縫合糸
または細鋼線11の両端を一時的に挟持しておくことの
できる構成を備えれば充分である。
【0013】
【発明の効果】本発明にかかる骨縫合糸または細鋼線の
緊締装置によれば、手指操作に依らないので骨固定用糸
の仮結び時に強く緊締しても手指が痛まず、強固な結び
が得られる。 又、骨固定用糸の緊締操作においてレバ
ー操作を片手でもって容易に行うことができて他方の手
を自由に使用できるので、手術が容易に行い得るように
なった。また、患部の骨には支持棒だけが接当する状態
であるので、従来のように結び目を人差し指で押さえな
がらの緊締操作に比べて結び目の位置が手暗がりになる
ことがなく、視野の良好な状態で患部を見ながら確実
に、且つ、適切な緊締力をもって緊締できるという利点
もある。 更に、レバー操作による骨固定用糸の緊締で
あるので、結び目の方向に関係なく強固に緊締できる。
【0014】更に、骨固定用糸の係止固定にV字型溝の
構造を採用する場合には、緊締操作レバーの引っ張り操
作を強くして骨固定用糸に大きな張力が作用する程、大
きな挟持固定作用が得られるので、骨固定用糸が外れる
恐れがない。
【0015】
【図面の簡単な説明】
図1 骨縫合糸または細鋼線の緊締装置の全体斜視図である。 図2 上記緊締装置の使用状態を示す一部断面側面図である。 図3 骨固定用糸の一端を固定する固定手段を示す要部側面図
である。 図4 骨固定用糸の他端を固定する固定手段を示す要部の一部
断面側面図である。
【符号の説明】
1 グリップ 2 支持棒 7 緊締操作用レバー 7b 緊締操作レバーの基端部 11 骨縫合糸または細鋼線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月12日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 骨手術糸用結紮装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、骨折時の整復骨の固定
や骨移植術における移植骨の縫合等のため使用される糸
条や鋼線の結び目を緊締するための結紮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 背景 骨折時の整復骨の固定や骨移植術における移植骨の固定
の目的には、鋼線等が利用されている。近年鋼線に変わ
って、アラミド繊維、カプラミド繊維、超高分子量ポリ
エチレン繊維、コラーゲン繊維等が、利用されはじめ
た。これらの骨手術糸(以下これの線条類を総称して
“骨手術糸”又は単に“糸”と呼ぶ)を用いて縫合し若
しくは結縛した結び目は、固く結紮される必要がある。
そして慣行的に、この結紮操作は全て術者が両手で仮結
びされた結び目の両端糸(手)を引っ張ること(徒手
法)により行われてきた。
【0003】 従来技術の問題点 しかし目的によりヤング率の高い強靭な糸、例えばアラ
ミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維又は細鋼線等を
骨手術糸として使用する場合は、糸が薄手の手術用手袋
を通して術者の指に食い込むため、作業が非常に困難で
あるのみならず、結び目が弾性により解けようとするの
で、緊締は一層困難である。そこで片手の指を結び目に
添えて解けを防止しようとすると、術創部が隠れてしま
い、結紮状況を眼で確認するのが困難となる。そして延
いては施術に時間がかかり、施術者を疲労させる一方、
被術者の苦痛を長引かせ、延いては微生物汚染の機会も
それだけ増大する結果となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題点の原因を
考察すると、結局問題は結紮が片手ではできないこ
と、及び殊に高ヤング率の糸では手による牽引自体困
難であることに帰着する。そこで本発明は、以上の結論
を踏まえ、骨手術糸の結紮作業を片手で、しかも指を用
いることなしに行える骨手術糸用結紮装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】 概要 以上の課題を解決するため、本発明は、先端に結び目保
持手段を備え、他端側にグリップを備える棒状の結び目
保持棒と、該支持棒の中間部に位置する結び目の一方の
手の固定手段と、グリップを把持したまま該固定手段を
解放する手段と、前記グリップに軸支されて、該グリッ
プ及び支持棒を含む面に沿って揺動しうる結び目の他方
の手の牽引用レバーとからなることを特徴とする骨手術
糸用結紮装置を要旨とする。以下、発明を構成する諸要
素、作用、発明装置の具体例及びその使用法等につき項
分けして説明する。
【0007】 構成部材 本発明装置を構成する主要な部材は、(イ)結び目保持
棒、(ロ)該保持棒の中間位置に位置する骨手術糸の結
び目の一方の手の固定手段及び(ハ)該糸の結び目の他
方の手の牽引用レバーであって、前者の結び目保持棒の
後端には把持用のグリップが付着し、後者のレバーの支
点は該グリップに定置される。なお、全部材は、蒸気滅
菌に耐えるよう、ステンレススチール、チタン、銅合金
などの錆を生じ難い金属材料から製作されるのが好まし
い。
【0008】 結び目保持棒(イ) 結び目保持棒は、後端のグリップにより把持されて、そ
の先端部において仮結び(通常二重結び)された糸の結
び目の“目”及び“手(両手)”を動かさないように押
さえるためのものである。このため、本棒の先端は丸棒
状であるよりは後記実施例に示すようにグリップを含む
面に対し直交する小さな横溝若しくは該面に平行する小
さな縦溝又は両溝からの合成された十字溝を備えている
のが望ましい。これらの溝の深さは、結び目(ノット)
の大きさや糸の太さを基準に決定される。
【0009】 骨手術糸の結び目の一方の手の固定手
段(ロ) 骨手術糸の結び目の一方の手(以下単に“一方の手”と
呼ぶ)の固定手段は、要するに結び目から延びる“一方
の手”を解放可能に固定するためのものである。この手
段は、例えば糸の端末に予め形成された輪(目)を引つ
掛けるピンのようなものでもよいが、操作上の便宜を考
慮すれば、後記実施例に示すV字形の溝と、該溝内へス
プリングの作用で付勢された押圧ピンとの組み合わせの
ような、摩擦力を利用する方法の採用が好適である。こ
の場合、グリツプの取り付けた引き金と押圧ピン駆動用
のロッドとを結合させることにより、引き金の動作だけ
で任意に該V字形溝内に保持された“一方の手”を拘束
状態から解放することができる。なお、本固定手段によ
り保持された“一方の手”は、装置全体の、即ち、腕の
後退運動により牽引される。
【0010】 骨手術糸の結び目の他方の手の牽引用
レバー(ハ) 骨手術糸の結び目の“他方の手”(以下単に“他方の
手”と呼ぶ)の牽引用レバーは、グリップに軸支され、
該グリツプ及び支持棒を含む面に沿って揺動し、手の握
力により“他方の手”を引っ張り、手段(ロ)により一
端を固定されている結び目(目)を引き締める。このた
め、本レバーは揺動端側に“他方の手”を保持する手段
を有すると共に、好適には中間にスロットを備え、この
スロット内を前記保持棒(イ)が貫通する構成とする。
【0011】なお、この場合も“他方の手”の端末に予
め目が形成されておれば、本レバーの揺動端に突設され
たピンに引っ掛ければ引き締めは可能であるが、糸の端
末に目を拵えるのは煩わしく、手術用手袋を着装した状
態では尚更である。従って、この場合もレバーの揺動運
動が“他方の手”に対する拘束力に変化する機構を採用
するのが望ましい。後記実施例に示すV字形溝と該溝内
へ揺動しうる可動ピンによる構造は、該構想を簡単に満
足する機構の例である。
【0012】
【作用】本発明に係る骨手術糸用結紮装置は、グリップ
を有する結び目保持棒と、“一方の手”の解放自在な固
定手段と、レバーによる“他方の手”の牽引手段とを具
備するため、該棒の先端で仮結びした結び目を押さえな
がら、片腕の運動及び片手の握力により結び目の両手を
機会的に牽引することを可能とするから、完全な結紮が
可能となるのみならず、他方の片手で術部の組織を押し
開くことにより直接結紮状態の視認も可能となり、これ
らにより、手術のための苦痛及び疲労の軽減、施術の確
実性の向上及び施術時間の短縮、延いては微生物汚染の
機会の減少など、施術者及び被術者の双方に利益をもた
らす。
【0013】殊に、後記実施例のような引き金による
“一方の手”の解放手段と、揺動ピンによる“他方の
手”の自動係止手段を具備しておれば、一層作業が能率
化する。
【0014】
【実施例】以下、実施例により発明実施の態様を説明す
るが、例示は単に説明用のもので、発明思想の制限又は
限定を意味するものではない。
【0015】[構造]図1は本発明装置の一例の斜視
図、図2は装置の長手方向に沿う断面図兼これを整復し
た骨あるいは、移植した骨の固定用に用いたときの使用
法を説明する動作説明図、図3は、前二図における結び
目の一方の手の固定手段の拡大図、図4は、同じく結び
目の他方の手の係止手段の拡大図兼動作説明図である。
【0016】本例装置は、先端部に小さい横溝2aを有
する結び目保持棒2と、該棒の後端に取り付けられたグ
リップ1と、該棒の中間に固定された結び目の一方の手
保持装置5と、前記グリップ1の下部から前向きに延び
るブラケット1aに軸支6され、前記棒2とグリツプ1
を含む面内に沿って揺動しうる結び目の他方の手の牽引
用レバー7とを主要な部材として構成される。
【0017】保持装置5は、グリップ1側に向かって開
くV字形の溝5aを備え、この溝内に可動ピン4の小円
柱状頭部4aが嵌まり込むようになっている。該ピン4
の後部はグリツプ1内へ摺動自在に延びてコイルスプリ
ング10に当接し、それにより該頭部4aは常時該溝5
aの奥部に向かってを押し付けられるが、該ピンの後部
に軸着された引き金3の矢印方向(図2参照)により後
退して前記頭部4aを溝5aの内壁から引き離す。
【0018】牽引用レバー7は、中間にスロット7aを
有し、本スロット内を保持棒2及びピン4が貫通する。
従って、このスロット7aは、ピン4の摺動用ガイドと
なると同時に、本レバーを保持棒2に沿って揺動させる
ためのガイドともなる。なお、本レバーの全部には、指
掛け用の突起7dが設けられている。
【0019】結び目の他方の手の保持手段は、上記レバ
ー7の上部に穿たれたV字形の溝7bと、該レバー7の
上部にその長手方向に沿って刻設されたキー溝7cと、
該キー溝内を揺動しうるように該レバー7の上部に軸着
9された可動ピン8とからなり、後者8も上記ピン4と
同様の小円柱状頭部8aを備える。そして本頭部8aは
溝7bの内壁に内接する。
【0020】[使用法]図2乃至図4を参照して、整復
した骨あるいは、移植した骨Bの周囲を結縛した糸Tの
仮結び目Kの上に装置の保持棒2の先端部の溝2aを押
し当てると共に、引き金3を引いてピン頭部4aの圧接
力を弱めながら“一方の手”hの端末を該ピンの頭部4
aに巻き付け引き金3を緩めると該4aの前進に伴いh
の端末が溝5aに押し付けられ固定される(図3参
照)。
【0021】次いで、“他方の手”h’の端末をレバー
7の可動ピン8の頭部8aに巻き付け、レバー7を握る
と、可動ピン8が矢印(図4参照)の方向へ移動し、こ
れと共にその頭部8aがV字形溝7bの内壁押し付けら
れ、介在する該他方の手h’の端末が固定される。この
固定力は、当然レバー7の揺動角が大きくなる程、つま
り本レバー7が強く握られる程大きくなる。そこで腕を
手前側へ引くと、結び目の両手h,h’が装置と共に牽
引されることになるので、ここに完全な結紮・固定が完
成する。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、骨手術糸
の結紮作業を片手で、しかも指を用いることなしに行え
る骨手術糸用結紮装置を提供しえたことにより、骨外科
手術の技術の改善及び患者の苦痛軽減乃至微生物汚染の
減少などにに寄与しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一例の斜視図
【図2】装置の長手方向に沿う断面図兼これを整復折損
骨の固定用に用いたときの使用法を説明する動作説明図
【図3】前二図における結び目の一方の手の固定手段の
拡大図
【図4】同じく結び目の他方の手の係止手段の拡大図兼
動作説明図
【符号の説明】 1:グリップ 1a:1のブラケット 2:結び目保持棒 2a:2の先端部の溝 3:引き金 4:可動ピン 4a:4の小円柱状頭部 5:保持装置 5a:5のV字形溝 6:軸支部 7:牽引用レバー 7a:7のスロット 7b:7のV字形溝 7c:7のキー溝 7d:7の指掛け用突起 8:可動ピン 8a:8の小円柱状頭部 9:軸支部 10:コイルスプリング B:整復骨折骨 K:骨手術糸の結び目 T:骨手術糸 h:Kの一方の手 h’:Kの他方の手
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持棒2の基端部をグリップ1に固定
    し、その先端部を、骨の患部に巻回した骨縫合糸または
    細鋼線11の仮結び目を押さえるよう構成し、該支持棒
    2に前記骨縫合糸または細鋼線11の一端側を係止固定
    する固定手段(5・4・10)を設け、該固定手段(5
    ・4・10)による骨縫合糸または細鋼線11の固定状
    態を解除及び固定操作する操作手段(3・4a)を設
    け、前記骨縫合糸または細鋼線11の他端側を係止固定
    する固定手段(7a・8)を緊締操作レバー7の遊端部
    7aに設け、該固定手段(7a・8)による骨縫合糸ま
    たは細鋼線11の固定状態を解除及び固定操作する操作
    手段(8a・9)を設け、且つ、前記緊締操作レバー7
    の遊端部7aが前記支持棒2の先端部に対して接近離間
    自在となるように、該緊締操作レバー7の基端部7bを
    前記グリップ1に揺動自在に取り付けた骨縫合糸または
    細鋼線の緊締装置。
  2. 【請求項2】 上記支持棒2に前記骨縫合糸または細鋼
    線11の一端側を係止固定する固定手段(5・4・1
    0)を、前記支持棒2の中間位置に固定した固定側保持
    部5に、前記支持棒2の先端部側がV底となるV字型溝
    5aを形成し、前記骨縫合糸または細鋼線11を係止し
    た状態で該V字型溝5aに嵌入自在の固定ピン4と、該
    固定ピン4を前記V字型溝5aに常時嵌入付勢する押し
    ばね10とから構成し、前記固定手段(5・4・10)
    による骨縫合糸または細鋼線11の固定状態を解除及び
    固定操作する操作手段(3・4a)を、操作棒4aの先
    端部に前記固定ピン4を固定し、その基端部を、前記グ
    リップ1に対して該操作棒4aの軸芯方向にスライド自
    在に嵌合し、且つ、該操作棒4aをスライド操作する引
    き金3とから構成した請求項1の骨縫合糸または細鋼線
    の緊締装置。
  3. 【請求項3】 上記骨縫合糸または細鋼線11の他端側
    を係止固定する固定手段(7a・8)を、緊締操作レバ
    ー7の遊端部7aに、前記支持棒2の先端部側がV底と
    なるV字型溝7cを形成し、該V字型溝7cに嵌入自在
    のレバー側固定ピン8とから構成し、前記固定手段(7
    a・8)による骨縫合糸または細鋼線11の固定状態を
    解除及び固定操作する操作手段(8a・9)を、前記緊
    締操作レバー7の遊端部7aに揺動アーム8aをレバー
    側支点軸9によって枢支し、該揺動アーム8aの他端部
    に前記レバー側固定ピン8を固定するよう構成した請求
    項1又は請求項2の骨縫合糸または細鋼線の緊締装置。
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