JPH05317410A - 親水潤滑処理フィルム - Google Patents

親水潤滑処理フィルム

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JPH05317410A
JPH05317410A JP5002936A JP293693A JPH05317410A JP H05317410 A JPH05317410 A JP H05317410A JP 5002936 A JP5002936 A JP 5002936A JP 293693 A JP293693 A JP 293693A JP H05317410 A JPH05317410 A JP H05317410A
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JP
Japan
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film
hydrophilic lubrication
hydrophilic
endoscope
adhesive layer
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JP5002936A
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Ryuta Sekine
竜太 関根
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内視鏡の挿入部等に対して容易に、かつ確実に
固定できる親水潤滑処理フィルムを提供する。 【構成】シート状またはチューブ状フィルム2の表面に
親水潤滑層5を設け、同フィルム2の裏面に粘着層3を
設け、この粘着層3を剥離紙4によって被覆したことに
ある。この親水潤滑処理フィルム1によれば、剥離紙4
を剥離することにより、内視鏡の挿入部等の外表面に粘
着層3の接着力によって親水潤滑処理フィルム1を装着
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば内視鏡の挿入
部のように体腔内に挿入される医療器具に装着される親
水潤滑処理フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】体腔内に挿入して体内の診断、治療等を
行う軟性内視鏡の挿入部は、可撓部と湾曲部および先端
構成部とから構成されている。したがって、体腔内の屈
曲した部分においても、湾曲部を手元操作部によって湾
曲させることにより、体腔内の深部まで挿入することが
できるようになっている。
【0003】ところで、大腸は屈曲部やたるみの多い臓
器であり、特にS字状結腸下行結腸移行部、左結腸曲お
よび右結腸曲の内視鏡の通過は非常に難しいとされてい
る。すなわち、内視鏡の挿入部の湾曲部がS字状結腸下
行結腸移行部に達した際、これよりも更に奥へ進ませよ
うと挿入部の手元側を押し込んでも、湾曲部と腸壁との
間の滑りが悪いために、ループが大きくなる一方で、挿
入部の挿入が進まないばかりか、患者の苦痛が増大して
いた。
【0004】そこで、例えば実開平2−104003号
公報に示すように、挿入部の湾曲部の外周に滑り性を良
くする軟性チューブを被嵌し、この軟性チューブの外表
面に親水潤滑処理を施し、体腔内の屈曲部においても湾
曲部の滑り易くして挿入性を向上させた内視鏡の挿入補
助具が開発された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記軟
性チューブは、生体に対して滑り性のよい材質、例えば
多孔質ポロテトラフロロエチレンからなる薄肉筒状体
で、内視鏡の挿入部の湾曲部に嵌挿しているが、軟性チ
ューブは内面が滑り性が悪いために挿入部への装着が困
難である。
【0006】また、軟性チューブの装着を容易にするた
めに、軟性チューブの内径を挿入部の径よりも十分に大
きくすると、使用中に軟性チューブが軸方向にずれる恐
れがあり、軟性チューブを挿入部に固定する固定部材を
設ける必要がある。
【0007】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、内視鏡の挿入部等の
被覆物への装着が容易で、しかも確実に固定できる親水
潤滑処理フィルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために、シート状またはチューブ状フィルムの表
面の少なくとも一部に親水潤滑層を設け、同フィルムの
裏面の少なくとも一部に粘着層を設けたことにある。
【0009】すなわち、ポリウレタン、シリコンゴム、
ラテックス、軟質塩化ビニル、エチレンービニルアルコ
ール共重合体、ポリエンチレン、ナイロン、フッ素樹
脂、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコ
ール、イソプレンゴム、ニトリルゴム、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル
酸エステル、ポリアクロニトリル、ポリ酢酸ビニル等の
柔軟な樹脂からなる薄肉シート状またはチューブ状フィ
ルムの表面のうち、一方の面にそれ単独では水溶性の重
合体をグラフト重合し、かつもう一方の面にはアクリル
系粘着剤・ゴム系粘着剤等からなる粘着層を設けた親水
潤滑処理フィルムを作製した。なお、粘着層の表面に
は、フッ素樹脂シート、シリコンシート、またはフッ素
樹脂やシリコンを表面コーティングしたシートからなる
剥離紙を設けてもよい。
【0010】この発明において使用される水溶液の重合
体は、常温または加温下でそれ単独は水溶性であり、こ
のような重合体の例として、ポリアクリルアミド、ポリ
ジメチルアクリルアミド等のアクリルアミド系重合体、
ポリビニルピロリドン、部分ケン化または完全ケン化ポ
リビニルアルコール、およびポリアクリル酸、ポリメタ
クリル酸等をあげる事ができる。これらの重合体はホモ
重合体でも共重合体であってよい。
【0011】前記重合体を構成する単量体を前記樹脂か
らなる薄膜シート表面にグラフト重合体させるには、樹
脂薄膜シート表面上にラジカルかまたはペルオキシド
(過酸化物)等の反応性基を生成し、これに単量体を接
触させてグラフト重合させる方法が用いられる。ラジカ
ルまたはペルオキシド等の反応性基を生成させる方法と
しては低温プラズマ放電処理、コロナ放電処理、γ線や
電子線等の放射線処理、紫外線処理、マイクロウェーブ
処理、オゾン処理、過酸化水素処理等の方法がある。使
用される単量体としては、アクリルアミド、ジメチルア
クリルアミド、メタアクリルアミド、ビニルピロリド
ン、酢酸ビニル等をあげる事ができる。酢酸ビニルは重
合後に部分ケン化または完全ケン化を行いポリビニルア
ルコールに変換せられ水溶性の重合体となる。
【0012】
【作用】この発明である親水潤滑処理フィルムは、フイ
ルムに設けた粘着層により、内視鏡、食道静脈瘤治療用
スライディングチューブ、大腸用スライディングチュー
ブ、トラカール、処置具、硬性鏡、マウスピース等の生
体内に挿入し使用される医療用具に容易に装着・脱着が
可能であり、かつ前記医療用具に親水潤滑処理されたフ
ィルムを装着して生体内に挿入したとき、親水潤滑処理
フィルムの表面に形成された親水潤滑層が生体内の水分
を大量に吸収し、シート表面にヌルヌルした低摩擦な潤
滑層を形成し、この潤滑層が親水潤滑処理フィルムに充
分な低摩擦状態を与えることにより、親水潤滑処理フィ
ルムを装着した前記医療用具と生体との摩擦が低減し、
前記医療用具の挿入性を向上させる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。
【0014】図1および図2は第1の実施例を示す。親
水潤滑処理フィルム1は、一方の辺Laを目的とする装
着物の外周と略同一の長さとし、他方の辺Lbを目的と
する長さとした略長方形のシートである。
【0015】親水潤滑処理フィルム1は、ポリウレタ
ン、シリコンゴム、ラテックス、軟質塩化ビニル等の軟
質材より形成されたフィルム2の表面に親水潤滑処理を
行った親水潤滑層5が設けられ、裏面に粘着層3が設け
られている。さらに粘着層3は剥離紙4によって被覆さ
れている。
【0016】このように形成された親水潤滑処理フィル
ム1を内視鏡6の挿入部6aの外周面に装着する場合に
は、図2(a)に示すように、まず剥離紙4を剥離して
粘着層3を露出する。そして、図2(b)に示すよう
に、粘着層3を挿入部6aに接着することにより、親水
潤滑層5が外側になるように装着する。
【0017】このように粘着層3を利用して装着するた
め、親水潤滑処理フィルム1の着脱が容易であり、ま
た、親水潤滑処理フィルム1の一方の辺Laは挿入部6
aの外周と略同一の長さに形成されているため、親水潤
滑処理フィルム1の両側縁が重なり合うことなく端面相
互が突き合わされた状態に装着される。
【0018】図3は第2の実施例を示す。第1の実施例
と同一の親水潤滑処理フィルム7の粘着層3に幅の異な
る分割した剥離シート8と9を装着したものである。こ
の実施例によれば、内視鏡10の挿入部に装着する際
に、まず幅の狭い剥離シート8を剥離し、露出した粘着
層3の一部を利用して、内視鏡10に位置決め、仮止め
した後に、粘着層3から剥離シート9を剥離しながら内
視鏡10に巻き付け装着することができる。
【0019】図4は第3の実施例を示す。基本的には第
1の実施例と同様の親水潤滑処理フィルム11である
が、親水潤滑処理を施したフィルム12の外周部のみに
粘着層を設け、この粘着層に剥離シート13を装着した
ものである。
【0020】図5は第4の実施例を示す。14は親水潤
滑処理フィルムであり、この親水潤滑処理フィルム14
の一部には開口窓15が穿設されている。この開口窓1
5は食道静脈瘤治療用スライディングチューブ16に前
記親水潤滑処理フィルム14を巻き付けたときに、食道
静脈瘤治療用スライディングチューブ16に設けられた
開口部17と一致する位置に設けられ、開口部17と略
同一の大きさに形成されている。
【0021】このように親水潤滑処理フィルム14に開
口窓15を設けることによって、食道静脈瘤治療用スラ
イディングチューブ16のように一部に開口部17を有
するものに親水潤滑処理フィルム14を巻き付けて使用
する場合、開口部17を塞ぐことはなく、また装着後に
開口部17に対向する部分に孔を開ける必要がない。
【0022】なお、親水潤滑処理フィルム14の開口窓
15は、図5に示したものに限定されず、図6の(a)
示すように、開口窓18の位置を横にずらしたもの、
(b),(c)の示すように、切り込みからなる開口窓
18でもよい。また、開口窓18が食道静脈瘤治療用ス
ライディングチューブ16の開口部17と略同一の大き
さであれば、食道静脈瘤治療用スライディングチューブ
16の機能を損なわない範囲で様々な形状がとれる。例
えば、(d)〜(f)に示すように、開口窓18が円ま
たは楕円、菱形また六角形等の多角形状でもよい。
【0023】図7は第5の実施例を示す。19は親水潤
滑処理フィルムであり、この親水潤滑処理フィルム19
の一部には開口窓20が穿設されている。この開口窓2
0は食道静脈瘤治療用スライディングチューブ21に巻
き付けたとき、食道静脈瘤治療用スライディングチュー
ブ21に設けられた開口部22に一致する位置に開けら
れている。また、前記親水潤滑処理フィルム19に設け
られた開口窓20は、前記食道静脈瘤治療用スライディ
ングチューブ21の開口部22よりも小さいが、開口窓
20の4隅に設けられた切り込み終端は前記食道静脈瘤
治療用スライディングチューブ21の開口部22より大
きく形成されている。
【0024】したがって、図7(b)に示すように、食
道静脈瘤治療用スライディングチューブ21に親水潤滑
処理フィルム19を装着したのち、図7(c)に示すよ
うに、開口窓20の各辺を食道静脈瘤治療用スライディ
ングチューブ21の開口部22から食道静脈瘤治療用ス
ライディングチューブ21の内側に折り込むことによっ
て開口窓20の大きさを開口部22に合わせることがで
きる。このため、開口窓20を食道静脈瘤治療用スライ
ディングチューブ21の複数の大きさの開口部22に適
応できる。
【0025】なお、親水潤滑処理フィルム19に設ける
開口窓23は前記実施例に限定されず、図8(a)に示
すように、切り込みだけでもよい。また同図(b)に示
すように、小さい孔の各辺および隅部に複数の切り込み
を入れてもよい。さらに、同図(c)に示すように、複
数の切り込みを入れたものでもよい。
【0026】図9は第6の実施例を示す。24は親水潤
滑処理フィルムであり、フィルム28には親水潤滑処理
を行っていない部分25と親水潤滑処理を行う部分26
を有している。親水潤滑処理を行う部分26には親水潤
滑層27が施され、またフィルム28の裏面には粘着層
29が設けられている。
【0027】図9(b)は、表面の全面に親水潤滑処理
を行った親水潤滑処理フィルム34を内視鏡の挿入部3
0に巻き付けた状態を示す。この場合、親水潤滑処理フ
ィルム34が重なり合う部分において粘着層33が親水
潤滑層31に重合する。親水潤滑層31は水雰囲気下に
おいて水を多量に含んだ状態となるため接着性が悪い。
そのため、親水潤滑処理フィルム34が水に濡れた場
合、粘着層33が親水潤滑層31より剥離しまうという
問題がある。
【0028】しかし、この実施例においては、図9
(c)に示すように、親水潤滑処理フィルム24の重な
合う部分に親水潤滑層27がないため、粘着層29はフ
ィルム28と粘着することとなり高い粘着力を示す。な
お、フィルム28には親水潤滑処理を行っていない部分
25に粘着層29を設けてもよい。
【0029】また、フィルム28に親水潤滑処理を行っ
ていない部分25は、図10(a)に示すように、櫛状
に設けてもよい。また、同図(b)に示すように、親水
潤滑処理を行っていない部分25を斑点状に設けてもよ
い。さらに、同図(c)(d)に示すように、親水潤滑
処理を行っていない部分25を鋸歯状または三角形状に
設けてもよい。
【0030】図11は第7の実施例を示す。35は親水
潤滑処理フィルムであり、この親水潤滑処理フィルム3
5の長手方向の一部分で、かつ裏面に粘着層・剥離シー
トを有さない突起部36を設けたものである。
【0031】同図(b)は親水潤滑処理フィルム35を
剥離シート37から剥がす状態を示している。剥離シー
ト37から親水潤滑処理フィルム35を剥がす場合、突
起部36を手指で持って剥がすことができる。
【0032】また、同図(c)は内視鏡の挿入部38に
親水潤滑処理フィルム35を巻き付けた状態であり、同
図(d)は親水潤滑処理フィルム35を剥がす状態を示
す。内視鏡38より親水潤滑処理フィルム35を剥がす
場合、突起部36を持って剥がすことができ、剥離シー
ト37から剥がす場合と同様に内視鏡38から親水潤滑
処理フィルム35を剥がすことも容易となる。また、図
12に示すように、親水潤滑処理フィルム39の隅部に
粘着層を有さない、摘み部40を設けてもよい。
【0033】図13は第8の実施例を示す。41は親水
潤滑処理フィルムであり、この親水潤滑処理フィルム4
1には一方向に複数本のミシン目42が設けられてい
る。このミシン目42の部分で親水潤滑処理フィルム4
1を切り取ることが可能である。
【0034】したがって、同図(b)(c)に示すよう
に、内視鏡の挿入部43に親水潤滑処理フィルム41を
巻き付け、ミシン目42の部分で親水潤滑処理フィルム
41を切り取ることができ、一枚の親水潤滑処理フィル
ム41で各種の大きさに対応できる。また、図14に示
すように、親水潤滑処理フィルム41に格子状にミシン
目42を入れてもよい。
【0035】図15は第9の実施例を示す。44は親水
潤滑処理フィルムであり、1軸伸展等によりフィルムを
形成する高分子を配向させ、内視鏡等に巻き付けたとき
内視鏡の長手方向にのみ裂け易くした材料から形成され
ている。
【0036】したがって、同図(b)に示すように、装
着状態の親水潤滑処理フィルム44を内視鏡の挿入部4
5から剥がすとき、親水潤滑処理フィルム44を縦に裂
きながら剥がすことができ、親水潤滑処理フィルム44
を容易に剥がすことができる。
【0037】図16〜図21は第10の実施例を示す。
図16は、大腸用スライディングチューブ46の挿入部
に親水潤滑処理フィルム47を装着した状態であり、図
17は、内視鏡用マウスピース48の内面に親水潤滑処
理フィルム49を貼付けた状態を示す。また、図18
は、処置具50の挿入部の外周に親水潤滑処理フィルム
51を螺旋状に巻き付けた状態を示す。図19は、処置
具52の挿入部の外周に親水潤滑処理フィルム53を装
着した状態を示す。図20は、トラカール54に親水潤
滑処理フィルム55を装着した状態を示し、また瘻孔形
成管等の生体に孔を開ける医療用具の外周に親水潤滑処
理シート55を巻き付けてもよい。さらに図21に示す
ように硬性鏡56や硬性鏡外套シース等に親水潤滑処理
フィルム57を巻き付けてもよい。
【0038】図22は第11の実施例を示す。58は親
水潤滑処理フィルムであり、この親水潤滑処理フィルム
58は、粘着層59を有する部分と、粘着層59を有さ
ない部分60とが設けられている。
【0039】同図(b)に示すように、親水潤滑処理フ
ィルム58を内視鏡の挿入部61に巻き付けると、巻き
終わったとき、粘着層59は親水潤滑処理フィルム58
の上に親水潤滑処理フィルム58が重なるため、粘着層
59が内視鏡の挿入部61に位置することがない。した
がって、粘着層59が内視鏡の挿入部61のゴム上にか
からないため、粘着剤がゴムに付くことによるゴムの損
傷がない。
【0040】図23は第12の実施例を示す。64は親
水潤滑処理フィルムであり、帯状に形成されている。し
たがって、内視鏡の挿入部63に親水潤滑処理フィルム
64を巻き付けることができ、この場合、親水潤滑処理
フィルム64が重ならないように挿入部63に巻き付け
てもよく、また巻き付け方は、一部が重なって巻き付け
られてもよい。
【0041】図24は第13の実施例を示す。65は親
水潤滑処理フィルムであり、チューブ状で、その外表面
に親水潤滑層が形成され、その両端に切れ込みを有し、
内径が内視鏡の挿入部の外径より太径に形成されてい
る。さらに、チューブの両端部の内面には粘着層66が
設けられている。
【0042】したがって、同図(b)に示すように、親
水潤滑処理フィルム65を内視鏡の挿入部67に嵌合
し、親水潤滑処理フィルム65の両端部を細径にして粘
着層66を挿入部67に粘着することにより、親水潤滑
処理フィルム65を内視鏡の挿入部67に装着できる。
【0043】この実施例によれば、親水潤滑処理フィル
ム65は、内視鏡の挿入部67に比べ、親水潤滑処理フ
ィルム65を構成するチューブが太径なので、チューブ
の内視鏡への装着が容易であり、かつチューブの両端部
の粘着層66により内視鏡への固定が容易であり、かつ
両端部の切れ込みにより、チューブを内視鏡に固定する
ために両端部を細径にしても、チューブがあまることが
ない。
【0044】図25〜図27は第14の実施例を示す。
図25は本実施例である親水潤滑処理フィルムを粘着層
側から見た図であり、図26は本実施例である親水潤滑
処理フィルムの断面図である。図25および図26にお
いて、68は本実施例である親水潤滑処理フィルムであ
り、69は第1の粘着層であり、70は第2の粘着層で
ある。
【0045】親水潤滑処理フィルム68は、辺Laと辺
Lbを有する長方形で、辺Laは内視鏡挿入部の外周と
略同一の長さを有する。また、第2の粘着層70の両端
部分には辺Laに沿って第1の粘着層69が設けられて
いる。
【0046】また、第1の粘着層69および第2の粘着
層70は、その粘着力が第1の粘着層69>第2の粘着
層70の関係を有している。第2の粘着層70は仮止め
程度の弱い粘着力を有し、第1の粘着層69は親水潤滑
処理フィルム68を確実に、例えば内視鏡等に固定でき
る強い粘着力を有している。
【0047】図27は、前記親水潤滑処理フィルム68
を内視鏡73に巻き付け固定している態様を示すもの
で、74は内視鏡湾曲部である。親水潤滑処理フィルム
68を内視鏡73に巻き付ける際、親水潤滑処理フィル
ム68の辺Lbの部分を内視鏡長軸方向にいったん固定
した後、親水潤滑処理フィルム68を巻き付け固定す
る。このとき、親水潤滑処理フィルム68の第1の粘着
層69は内視鏡可撓管部75および先端硬性部76上に
なり、内視鏡湾曲部74上には第2の粘着層70とな
る。
【0048】本実施例によれば、粘着力の弱い粘着層が
内視鏡湾曲部上に来るため、第11の実施例と同様に、
親水潤滑処理フィルムを内視鏡から剥がすとき内視鏡湾
曲部の外皮を損傷させることがなく、また内視鏡湾曲部
にかからない部分の粘着層の粘着力を高めることで、親
水潤滑処理フィルムの内視鏡への固定性を高め、使用中
に親水潤滑処理フィルムの脱落を防ぐ効果がある。
【0049】さらに、本実施例では、内視鏡へ親水潤滑
処理フィルムを装着する時も、内視鏡から親水潤滑処理
フィルムが浮く事がなく、内視鏡への巻き付け固定が容
易となる。また、内視鏡と親水潤滑処理フィルムとの間
に体液、汚物等が詰まり、不潔になったり、外観が悪く
なることがない。
【0050】図28は第15の実施例を示す。図28
は、本実施例である親水潤滑処理フィルムを粘着層側か
ら見た図であり、77は本実施例である親水潤滑処理フ
ィルム、78は第1の粘着層、79は第2の粘着層であ
り、第2の粘着層79は親水潤滑処理フィルム77の周
囲、特に四隅のうちの1つに設けられている。
【0051】第1の粘着層78および第2の粘着層79
は、その粘着力が第1の粘着層78>第2の粘着層79
の関係を有している。第2の粘着層79は仮止め程度の
弱い粘着力を有し、第1の粘着層78は親水潤滑処理フ
ィルム77を確実に、例えば内視鏡等に固定できる強い
粘着力を有している。そして、本実施例は、親水潤滑処
理フィルム77を剥がすとき粘着力が弱い第2の粘着層
79部分から剥がして行く。
【0052】本実施例によれば、粘着層の一部の粘着力
が弱いため、粘着力の弱い部分をまず剥がしてから、そ
の剥がした部分を指で持って親水潤滑処理フィルム全体
を剥がすため、第7の実施例と同様に親水潤滑処理フィ
ルムの脱着性が容易である。
【0053】さらに、本実施例は、親水潤滑処理フィル
ムを内視鏡から剥がすときまで親水潤滑処理フィルム全
体が内視鏡に密着するので親水潤滑処理フィルムの一部
が浮くことにより、生体に傷を付けたり、親水潤滑処理
フィルムとの間に汚物等が詰まり、外観が悪くなること
がない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の親水潤
滑処理フィルムは、フイルムに設けた粘着層により、内
視鏡、食道静脈瘤治療用スライディングチューブ、大腸
用スライディングチューブ、トラカール、処理具、硬性
鏡、マウスピース等の生体内に挿入し使用される医療用
具に容易に装着・脱着が可能である。
【0055】さらに、前記医療用具に親水潤滑処理され
るフィルムを装着して生体内に挿入したとき、親水潤滑
処理フィルムの表面に形成された親水潤滑層が生体内の
水分を大量に吸収し、シート表面にヌルヌルした低摩擦
な潤滑層を形成し、この潤滑層が親水潤滑処理フィルム
に充分な低摩擦状態を与えることにより、親水潤滑処理
フィルムを装着した前記医療用具と生体との摩擦が低減
し、前記医療用具の挿入性を向上させることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係わる親水潤滑処理
フィルムを示し、(a)は平面図、(b)は断面図。
【図2】(a)(b)は同実施例の作用を説明するため
の斜視図。
【図3】この発明の第2の実施例に係わる親水潤滑処理
フィルムを示し、(a)は平面図、(b)は作用を説明
するための斜視図。
【図4】この発明の第3の実施例に係わる親水潤滑処理
フィルムの平面図。
【図5】この発明の第4の実施例に係わる親水潤滑処理
フィルムを示し、(a)は平面図、(b)は使用状態の
側面図。
【図6】(a)〜(f)は同実施例の変形例を示す親水
潤滑処理フィルムの平面図。
【図7】(a)〜(c)はこの発明の第5の実施例を示
す親水潤滑処理フィルムの平面図。
【図8】(a)〜(c)は同実施例の変形例を示す親水
潤滑処理フィルムの平面図。
【図9】この発明の第6の実施例に係わる親水潤滑処理
フィルムを示し、(a)は平面図および断面図、(b)
(c)は作用を説明するための断面図。
【図10】(a)〜(d)は同実施例の変形例を示す親
水潤滑処理フィルムの平面図。
【図11】(a)〜(d)はこの発明の第7の実施例に
係わる親水潤滑処理フィルムを示し、(a)は平面図、
(b)は斜視図、(c)(d)は使用状態の側面図。
【図12】同実施例の変形例を示す親水潤滑処理フィル
ムの平面図。
【図13】この発明の第8の実施例に係わる親水潤滑処
理フィルムを示し、(a)は平面図、(b)(c)は使
用状態の斜視図。
【図14】同実施例の変形例を示す親水潤滑処理フィル
ムの平面図。
【図15】この発明の第9の実施例に係わる親水潤滑処
理フィルムを示し、(a)は平面図、(b)は使用状態
の斜視図。
【図16】この発明の第10の実施例に係わる親水潤滑
処理フィルムを大腸用スライディングチューブに装着し
た状態の側面図。
【図17】同実施例の親水潤滑処理フィルムをマウスピ
ースに装着した状態の断面図。
【図18】同実施例の親水潤滑処理フィルムを処置具に
装着した状態の斜視図。
【図19】同実施例の親水潤滑処理フィルムを処置具に
装着した状態の側面図。
【図20】同実施例の親水潤滑処理フィルムをトラカー
ルに装着した状態の断面図。
【図21】同実施例の親水潤滑処理フィルムを硬性鏡に
装着した状態の斜視図。
【図22】この発明の第11の実施例に係わる親水潤滑
処理フィルムを示し、(a)は平面図、(b)は使用状
態の斜視図。
【図23】この発明の第12の実施例に係わる親水潤滑
処理フィルムの使用状態の側面図。
【図24】この発明の第13の実施例に係わる親水潤滑
処理フィルムを示し、(a)は半断面図、(b)(c)
は使用状態の斜視図。
【図25】この発明の第14の実施例に係わる親水潤滑
処理フィルムの平面図。
【図26】同実施例に係わる親水潤滑処理フィルムの断
面図。
【図27】同実施例に係わる親水潤滑処理フィルムの使
用状態の斜視図。
【図28】この発明の第15の実施例に係わる親水潤滑
処理フィルムの平面図。
【符号の説明】
1…親水潤滑処理フィルム、2…フィルム、3…粘着
層、4…剥離シート、5…親水潤滑層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状またはチューブ状フィルムの表
    面の少なくとも一部に親水潤滑層を設け、同フィルムの
    裏面の少なくとも一部に粘着層を設けたことを特徴とす
    る親水潤滑処理フィルム。
JP5002936A 1992-03-19 1993-01-12 親水潤滑処理フィルム Withdrawn JPH05317410A (ja)

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JP6396092 1992-03-19
JP4-63960 1992-03-19
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1152369A4 (en) * 1999-09-17 2005-06-15 Dainippon Printing Co Ltd DATA CARRIER, DATA READER, DATA CARRIER TRANSFER FILM, AND METHOD FOR MANUFACTURING THE DATA CARRIER
CN100420419C (zh) * 2004-01-07 2008-09-24 奥林巴斯株式会社 胶囊型医疗装置、医疗用胶囊壳体及其制造方法
JP2009511144A (ja) * 2005-10-11 2009-03-19 インベンド メディカル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク 自己潤滑エレメントを含む医療技術デバイス

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