JPH05320391A - 帯電性の改良された易接着性ポリエステルフイルム及びその製造法 - Google Patents

帯電性の改良された易接着性ポリエステルフイルム及びその製造法

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JPH05320391A
JPH05320391A JP4126155A JP12615592A JPH05320391A JP H05320391 A JPH05320391 A JP H05320391A JP 4126155 A JP4126155 A JP 4126155A JP 12615592 A JP12615592 A JP 12615592A JP H05320391 A JPH05320391 A JP H05320391A
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acid
polyester film
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group
film
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JP4126155A
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Masayuki Fukuda
雅之 福田
Teruo Takahashi
輝夫 高橋
Sadami Miura
定美 三浦
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工処理時の静電気による障害(引火爆発、
塵埃の付着等)がなく、かつ磁気塗料、印刷インキ等へ
の接着性に優れたポリエステルフイルム及びその製造法
を提供する。 【構成】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面に、
(1)易接着性ポリエステル樹脂、(2)分子内にスル
ホン酸及び/又はその金属塩の基を有する帯電防止剤及
び(3)分子内に少なくとも1個の遊離カルボキシル基
又はフェニル性水酸基を有する酸性化合物を含む組成物
のプライマー層を設けていることを特徴とする帯電性の
改良された易接着性ポリエステルフイルム、並びにこの
フイルムをインラインコーティング法で製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯電性の改良された易接
着性ポリエステルフイルム及びその製造法に関し、更に
詳しくは、磁気テープ、OHPフイルム、磁気カード等
の製造の際に起こる静電気による障害(引火爆発、塵埃
の付着等)がなく、かつ磁気塗料、印刷インキ等への接
着性に優れたポリエステルフイルム及びその製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステル、例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリ(1,4―シクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート)、ポリエチレンナフタレー
トもしくはこれらの共重合体、あるいはこれらと小割合
の他の樹脂とのブレンド物等を溶融押出し、二軸延伸
後、熱固定したポリエステルフイルムは、機械強度、耐
熱性、耐薬品性等に優れ、産業上種々の分野で利用され
ている。しかし、その表面は高度に結晶配向されている
ので、塗料、接着剤、インキ等の受容性に乏しいという
問題がある。
【0003】そこで、この接着性を改善する方法として
物理処理例えばコロナ処理、紫外線処理、プラズマ処
理、EB処理あるいは火焔処理等、あるいは薬剤処理例
えば、アルカリ、アミン水溶液、トリクロル酢酸フェノ
ール類等の薬剤による処理が知られている。しかしなが
ら、これらの方法は接着力の経時劣化や薬剤の揮散によ
る作業環境の汚染等の実用上不利な問題がある。
【0004】もう一つの手段としては通常のポリエステ
ルフイルムの製膜工程以外のプロセスでフイルム表面に
易接着性塗膜を塗布してプライマー層を設ける方法が知
られている。しかし、この方法では、通常塗剤を溶剤と
して有機溶剤を用い、またコーティング雰囲気が十分に
クリーンであるとは言い難いので、塵埃の付着による加
工商品の表面欠陥の多発、あるいは有機溶剤による環境
の悪化等の安全、衛生上の問題がある。
【0005】そこで、このプライマー処理を水系塗剤を
用いてポリエステルの製膜工程中で行なえば、クリーン
な環境の中で塵埃の付着もなく、また水系溶媒のため爆
発の恐れや環境の悪化もなく、フイルムの性能、経済
面、安全上の点で有利である。
【0006】プライマー処理に使用される水系塗剤とし
ては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル
樹脂等の水性樹脂が知られている。これら水性樹脂は、
水系溶媒へ展開するために、ポリマー分子内にスルホン
酸金属塩、カルボン酸塩等の親水性基が導入されてお
り、これら親水性基の電気的特性が原因していると推定
される静電気が発生し易く、帯電性が高くなるという欠
点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、引火
爆発、塵埃の付着等の静電気障害がなく、かつポリエス
テルフイルムに塗布される種々の被覆物、例えばオフセ
ットインキ、グラビヤインキ、シルクスクリーンイン
キ、UVインキ、磁気塗料、ゼラチン組成物、粘着剤、
電子写真トナー、ケミカルマット塗料、ジアゾ塗料、ハ
ードコート塗料、UV塗料、ヒートシール性付与組成
物、無機質皮膜形成性物質等、特に磁気塗料に対し優れ
た接着性を有しかつ粘着性のないプライマー層を有す
る、帯電性の改良されたポリエステルフイルム及びその
製造法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、1.ポリエステルフイルムの少なくとも片面
に、(1)易接着性ポリエステル樹脂、(2)分子内に
スルホン酸及び/又はその金属塩の基を有する帯電防止
剤及び(3)分子内に少なくとも1個の遊離カルボキシ
ル基又はフェニル性水酸基を有する酸性化合物を含む組
成物のプライマー層を設けていることを特徴とする帯電
性の改良された易接着性ポリエステルフイルム、並びに
2.結晶配向が完了する前のポリエステルフイルムの少
なくとも片面に(1)易接着性ポリエステル樹脂、
(2)分子内にスルホン酸及び/又はその金属塩の基を
有する帯電防止剤及び(3)分子内に少なくとも1個の
遊離カルボキシル基又はフェニル性水酸基を有する酸性
化合物を含む組成物の水性塗液を塗布し、次いで乾燥、
延伸、さらに熱処理を施して配向結晶化を完了せしめる
ことを特徴とする帯電性の改良された易接着性ポリエス
テルフイルムの製造法によって達成される。
【0009】本発明においてポリエステルフイルムを構
成するポリエステルとは、芳香族二塩基酸又はそのエス
テル形成性誘導体とジオール又はそのエステル形成性誘
導体とから合成される線状飽和ポリエステルである。か
かるポリエステルの具体例として、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリ(1,4―シクロヘキシレンジメ
チレンテレフタレート)、ポリエチレン―2,6―ナフ
タレンジカルボキシレート等が例示でき、これらの共重
合体又はこれらと小割合の他樹脂とのブレンド物なども
含まれる。
【0010】本発明における線状飽和ポリエステルは、
フイルム特性を向上する剤例えば滑剤、帯電防止剤、着
色剤、難燃剤、遮光剤、安定剤、紫外線吸収剤等を含有
することができる。この滑剤としては内部析出粒子、外
部添加粒子のいずれでもよく、また2種以上のものを組
合せたものでもよい。外部添加粒子としては、例えばシ
リカ、カオリン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、
酸化チタン等をあげることができ、内部析出粒子として
は、例えばアルカリ(土類)金属化合物、リン化合物等
の組合せでポリエステル製造中に析出させたものを挙げ
ることができる。
【0011】本発明におけるポリエステルはそれ自体公
知であり、かつ公知の方法で製造することができる。ポ
リステルの固有粘度(o―クロロフェノール、35℃)
は0.45〜0.9が好ましい。
【0012】本発明においては、ポリエステルを常法に
より溶融押出し急冷固化して、非晶質の未延伸フイルム
を得る。そして、この未延伸フイルムは、先ず縦方向に
延伸し、次いで横方向に延伸する。これらの延伸はフイ
ルムを走行させて行う。縦方向及び横方向の延伸手段は
公知の手段を用いることができる。例えば、縦方向の延
伸(縦延伸)は未延伸フイルムを加熱ロール群で加熱
し、低速ロールと高速ロールの周速差を利用して行う。
その際、低速ロールと高速ロールの間に赤外線ヒーター
を設けてフイルムを延伸温度に加熱することが好まし
く、また低速ロールでフイルムを延伸温度に加熱しても
よい。この縦方向の延伸は通常2.5〜4.5倍の倍率
で行う。また、横方向の延伸(横延伸)はテンター式延
伸熱処理装置を用いて行う。この横方向の延伸は、通常
2.5〜4.5倍の倍率で行う。次いで、150〜24
0℃の温度で熱処理し、結晶配向化を完了する。
【0013】ポリエステルフイルムの延伸は、上記逐次
二軸延伸法以外にも同時二軸延伸法又は多段延伸法(縦
―横―縦、縦―横―縦―横、縦―縦―横、縦―横―横
等)で行うこともできる。
【0014】本発明においてプライマー層を形成する成
分の易接着ポリエステル樹脂(1)は多塩基酸またはそ
のエステル形成性誘導体とポリオールまたはそのエステ
ル形成性誘導体とから合成される実質的に線状のポリエ
ステルである。
【0015】このポリエステルの多塩基酸成分として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6―
ナフタレンジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン
酸、1,4―シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ダ
イマー酸等を例示することができる。これら成分は2種
以上を用いることができる。更に、これら成分と共にマ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸等の如き不飽和多塩
基酸やp―ヒドロキシ安息香酸、p―(β―ヒドロキシ
エトキシ)安息香酸等の如きヒドロキシカルボン酸を小
割合用いることができる。不飽和多塩基酸成分やヒドロ
キシカルボン酸成分の割合は高々10モル%、好ましく
は5モル%以下である。
【0016】また、ポリオール成分としてはエチレング
リコール、1,4―ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,6―ヘキサンジオール、1,4―シクロヘキサ
ンジメタノール、キシリレングリコール、ジメチロール
プロピオン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール等を例示することができ
る。これらは2種以上を用いることができる。
【0017】上記ポリエステルは、例えば分子内に有機
スルホン酸塩、カルボン酸塩、ジエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル等の如き親水性基含有化合物を共重合したものが水分
散液を作るのに有利となり、好ましい。このカルボン酸
塩の投入は、通常三官能以上のカルボン酸を用いるが、
このカルボン酸は重合の工程で分岐が起り、ゲル化しや
すいのでその共重合割合を小さくすることが望ましい。
この点、スルホン酸塩、ジエチレングリコール、ポリア
ルキレンエーテルグリコール等による親水基の導入はカ
ルボン酸塩のときの問題が生ぜず、より有利である。
【0018】スルホン酸塩の基をポリエステル分子内に
導入するためには、例えば5―Naスルホイソフタル
酸、5―アンモニウムスルホイソフタル酸、4―Naス
ルホイソフタル酸、4―メチルアンモニウムスルホイソ
フタル酸、2―Naスルホテレフタル酸、5―Kスルホ
イソフタル酸、4―Kスルホイソフタル酸、2―Kスル
ホイソフタル酸、Naスルホコハク酸等のスルホン酸ア
ルカリ金属塩系又はスルホン酸アミン塩系化合物等を用
いることが好ましい。スルホン酸塩の基を有する多価カ
ルボン酸又は多価アルコールは全多価カルボン酸成分又
は多価アルコール成分中0.5〜20モル%、更には1
〜18モル%を占めることが好ましい。
【0019】また、カルボン酸塩基をポリエステル分子
内に導入するためには、例えば無水トリメリット酸、ト
リメリット酸、無水ピロメリット酸、ピロメリット酸、
トリメシン酸、シクロブタンテトラカルボン酸、ジメチ
ロールプロピオン酸等の化合物を用いることができる。
また、カルボン酸塩はカルボン酸をアミノ化合物、アン
モニア、アルカリ金属等で中和することによって得るこ
とができる。
【0020】親水性含有化合物をポリエステル分子内に
導入する場合には公知の種々な方法を採用することがで
きる。カルボン酸塩や有機スルホン酸塩の基を導入する
場合について更に説明すると、例えば分子内にカルボ
ン酸塩又は有機スルホン酸塩の基を有する化合物を出発
原料の1成分としてポリエステルを合成する方法、分
子内にカルボン酸塩を3個以上有する化合物を出発原料
の1成分としてポリエステルを合成した後に該ポリエス
テル中の遊離のカルボキシル基をアンモニア、アミン、
アルカリ金属化合物等で媒体中に中和させる方法等の方
法がある。の方法を更に説明すると、例えば無水トリ
メリット酸をポリエステル原料の1成分として用いて側
鎖に遊離のカルボキシル基を有するポリマーを造り、反
応終了後にアンモニア水を添加して中和し、水性ポリエ
ステルを造ることができる。ポリエステルは溶融重合法
で製造することが好ましい。
【0021】本発明においてプライマー層を形成する成
分の帯電防止剤(2)は分子内にスルホン酸及び/又は
その金属塩の基を有する帯電防止剤である。この帯電防
止剤としては、例えばドデシルベンゼンスルホン酸及び
その金属塩(Li、K、Na等)、オクチルスルホン酸
及びその金属塩(Li、K、Na等)、オリゴスチレン
スルホン酸及びその金属塩(Li、K、Na等)、ジブ
チルナフタレンスルホン酸及びその金属塩(Li、K、
Na等)、ラウリルスルホコハク酸エステルの金属塩
(Li、K、Na等)、ポリアリルスルホン酸及びその
金属塩(Li、K、Na等)、ポリビニルスルホン酸及
びその金属塩(Li、K、Na等)、アルキルジフェニ
ルエーテルジスルホン酸及びその金属塩(Li、K、N
a等)、等を挙げることができる。より好ましくは、重
量当りのスルホン酸基及びその金属塩基の割合の多いア
ルキルジフェニルエーテルジスルホン酸及びその金属塩
を挙げることができる。これらは2種以上を用いること
もできる。
【0022】本発明においてプライマー層を形成する成
分の酸性化合物(3)は、分子内に少なくとも1個の遊
離カルボキシル基又はフェニル性水酸基を有する酸性化
合物である。この化合物は塗液全体のpHを下げる作用
を奏するものであり、例えばギ酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、吉草酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、その他の飽和モノカルボン酸、
アクリル酸、メタリル酸、クロトン酸、オレイン酸、ソ
ルビン酸、リノール酸、その他の不飽和モノカルボン酸
及びその(共)重合体、シュウ酸、マロン酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、その他の脂肪族飽和ジ
カルボン酸、マレイン酸、フマル酸、その他の脂肪族不
飽和ジカルボン酸及びその(共)重合体、安息香酸、そ
の他の芳香族モノカルボン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、その他の芳香族ジカルボン酸、トリ
メリット酸、ピロメリット酸、トリメシン酸、その他の
芳香族ポリカルボン酸、タンニン酸、ピロガロール、そ
の他のフェノール性水酸基を有する化合物等を挙げるこ
とができる。また酸無水物のように加水分解することに
よりカルボン酸として作用するものも用いることができ
る。より好ましくは、重量当りの遊離カルボキシル基の
割合の多い、アクリル酸の重合体、メタクリル酸の重合
体、アクリル酸とメタクリル酸の共重合体、ブタンテト
ラカルボン酸及びその二無水物、ピロメリット酸及びそ
の二無水物を挙げることができる。
【0023】本発明において、前記した易接着性ポリエ
ステル樹脂(1)、帯電防止剤(2)及び酸性化合物
(3)の量比は、これら3成分の合計量100重量%に
対し、成分(1)が75重量%以上、成分(2)と成分
(3)の和が10〜25重量%、成分(3)が5重量%
以上であり、かつ塗液全体のpHが2〜5であることが
好ましい。成分(1)の割合が75重量%未満になる
と、易接着性が不足し、耐ブロッキング性が低下する。
また成分(2)と成分(3)の和が10重量%未満、あ
るいは成分(3)の割合が5重量%未満であると、帯電
防止性が低下する。
【0024】本発明におけるプライマー塗液は、前記し
た易接着性ポリエステル樹脂(1)、帯電防止剤(2)
及び酸性化合物(3)を含む組成物の塗液であるが、該
帯電防止剤(2)は濡れ剤として作用することが多い。
しかし、塗液の濡れ性が不足する場合には、他の界面活
性剤を併用することができる。この界面活性剤として
は、例えばアニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性
剤、ノニオン型界面活性剤等が好ましく、例えばポリエ
チレンオキサイド・ポリプロピレンオキサイドブロック
共重合体、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン―脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金
属石鹸、アルキル硫酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、
第4級アンモニウムクロライド塩、アルキルアミン塩酸
等を挙げることができる。この界面活性剤の量として
は、プライマー全固形分の1〜30重量%が好ましく、
より好ましくは2〜20重量%である。
【0025】更に本発明の効果を消失させない範囲にお
いて、例えば他の帯電防止剤、紫外線吸収剤、顔料、有
機フィラー、無機フィラー、潤滑剤、ブロッキング防止
剤、メラミン、エポキシ、アジリジン等の架橋剤等の他
の添加剤を混合することができる。
【0026】プライマー塗液(水性塗液)の固型分濃度
は、通常30重量%以下であり、10重量%以下が更に
好ましい。塗布量は走行しているフイルム1m2 当り
0.5〜20g、さらには1〜10gが好ましい。
【0027】塗布方法としては、公知の任意の塗工法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、スプレー
コート法、エアーナイフコート法、含浸法及びカーテン
コート法などを単独又は組合せて適用するとよい。この
水性塗液には、塗液の安定性又は塗液の塗工性を助ける
目的で若干量の有機溶剤を含んでもよい。
【0028】プライマー塗液の塗布は、結晶配向の完了
したポリエステルフイルムに対して行ってもよいが、結
晶配向が完了する前のポリエステルフイルムに対して行
うのが好ましく、特に縦延伸したポリエステルフイルム
に対して行うのが好ましい。なお、ロール縦延伸前にプ
ライマー塗液を塗布する場合には、ロール延伸に耐える
耐熱性が求められる。
【0029】水性塗液を塗布した縦延伸ポリエステルフ
イルムは、乾燥され、横延伸、熱固定等の工程に導かれ
る。例えば水性塗液を塗布した縦延伸ポリエステルフイ
ルムは、ステンターに導かれて横延伸及び熱固定され
る。この間塗布液は乾燥し、フイルム上に連続皮膜を形
成する。乾燥は横延伸前あるいは横延伸時に行うとよ
い。
【0030】このようにして得られるプライマー層を有
する低帯電性の易接着性ポリエステルフイルムは種々の
被覆物例えばセロファン用インキ、磁気塗料、ゼラチン
組成物、電子写真用トナー組成物、ケミカルマット塗
料、ジアゾ塗料、UVインキ等の極めて広汎な塗料に対
して高い接着性を示し、特に磁気塗料に強い接着性を示
し、かつ粘着性のない良好な耐ブロッキング性を示す。
【0031】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に説明す
る。なお、例中の「部」は「重量部」を意味する。また
フイルムの各特性は次の方法で測定した。
【0032】1.接着性 プライマー被覆ポリエステルフイルムに評価塗料をマイ
ヤーバーで乾燥後の厚さが約4μmになるように塗布
し、100℃で3分間乾燥する。その後60℃で24時
間エージングし、次いでスコッチテープNo.600
(3M社製)巾12.7mm、長さ15cmを気泡の入らな
いように粘着し、この上をJIS C2701(197
5)記載の手動式荷重ロールでならし密着させ、テープ
巾に切り出す。これを180度剥離した時の強力を測定
する。
【0033】[評価用塗料]固型分換算で、 ウレタン樹脂 ニッポラン2304 25部 (日本ポリウレタン製) 塩ビ・酢ビ樹脂 エスレックA(積水化学製)50部 分散剤 レシオンP(理研ビタミン製) 1部 磁性剤 CTX―860(戸田化学製) 500部 をメチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン混
合溶剤に溶解し、40%液にし、サンドグラインダーで
2時間分散する。その後架橋剤のコロネートL25部
(固型分換算)を添加し、よく攪拌して磁性塗料を得
る。
【0034】2.ブロッキング性 ポリエステルフイルムの表面と裏面を合わせてから5cm
×10cm角に切り、これに50℃×70%RHの雰囲気
中で17時間6kg/cm2 の荷重をかけ、次いでこの5cm
巾の剥離強度を測定する。このときの剥離スピードは1
00mm/分である。
【0035】3.帯電性 片面プライマー被覆ポリエステルフイルム(10μm×
500mm×3000m)ロールを23℃×75%RH及
び23℃×40%RHの雰囲気下で150m/min のス
ピードで巻き返し、そのロールの剥離帯電量を測定す
る。
【0036】
【実施例1〜7及び比較例1〜4】固有粘度が0.65
のポリエチレンテレフタレート(滑剤含有)を170℃
で3時間乾燥後20℃に維持した回転冷却ドラム上に2
80℃で溶融押出して厚み150μmの未延伸フイルム
を得、次に赤外線ヒーター法で3.8倍縦延伸したの
ち、表1の水性プライマー液(固形分4wt%)をキス
コート法にて縦延伸フイルムの片面にWet2g/m2
の割合で塗布した。引続き105℃で横方向に3.9倍
延伸し、次いで215℃で6行間熱固定を行った。この
時のフイルム厚さは10μmであり、また最終プライマ
ー層の厚さは0.02μmであった。このフイルムの特
性を表2に示す。
【0037】
【比較例5】プライマー液を塗布しなかった以外は、実
施例1と全く同様の方法で二軸配向フイルムを得た。こ
のフイルムの特性を表2に示す。
【0038】
【表1】
【0039】ただし表1中の符号は次の通りである。 TA :テレフタル酸 IA :イソフタル酸 QA :2,6―ナフタレンジカルボン酸 K2 :5―ナトリウムスルホイソフタル酸Na塩 EG :エチレングリコール C4 G :1,4―ブタンジオール BPA―2:ビスフェノールAのエチレンオキサイド付
加体(2モル) BPA―4:ビスフェノールAのエチレンオキサイド付
加体(4モル)
【0040】
【表2】
【0041】表2から明らかなように本発明のポリエス
テルフイルムは帯電性が低く、かつ接着性、耐ブロッキ
ング性にも優れている。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、静電気による種々の障
害を起こさない低い帯電性を保ち、更にオフセットイン
キ、グラビヤインキ、シルクスクリーンインキ、UVイ
ンキ、磁気塗料、ゼラチン組成物、粘着剤、電子写真ト
ナー、ケミカルマット塗料、ジアゾ塗料、ハードコート
塗料、UV塗料、ヒートシール性付与組成物、無機質皮
膜形成性物質等、特に磁気塗料に対し優れた接着性を有
しかつ粘着性のないプライマー層を有する低帯電性の易
接着性ポリエステルフイルム及びその製造法を提供する
ことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
    に、(1)易接着性ポリエステル樹脂、(2)分子内に
    スルホン酸及び/又はその金属塩の基を有する帯電防止
    剤及び(3)分子内に少なくとも1個の遊離カルボキシ
    ル基又はフェニル性水酸基を有する酸性化合物を含む組
    成物のプライマー層を設けていることを特徴とする帯電
    性の改良された易接着性ポリエステルフイルム。
  2. 【請求項2】 結晶配向が完了する前のポリエステルフ
    イルムの少なくとも片面に(1)易接着性ポリエステル
    樹脂、(2)分子内にスルホン酸及び/又はその金属塩
    の基を有する帯電防止剤及び(3)分子内に少なくとも
    1個の遊離カルボキシル基又はフェニル性水酸基を有す
    る酸性化合物を含む組成物の水性塗液を塗布し、次いで
    乾燥、延伸、さらに熱処理を施して配向結晶化を完了せ
    しめることを特徴とする帯電性の改良された易接着性ポ
    リエステルフイルムの製造法。
JP4126155A 1992-05-19 1992-05-19 帯電性の改良された易接着性ポリエステルフイルム及びその製造法 Pending JPH05320391A (ja)

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