JPH05320414A - 無機フィラー表面改質剤 - Google Patents
無機フィラー表面改質剤Info
- Publication number
- JPH05320414A JPH05320414A JP13253392A JP13253392A JPH05320414A JP H05320414 A JPH05320414 A JP H05320414A JP 13253392 A JP13253392 A JP 13253392A JP 13253392 A JP13253392 A JP 13253392A JP H05320414 A JPH05320414 A JP H05320414A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inorganic filler
- group
- structural unit
- resin
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 分子内に、オレフィン構造単位(I)65〜
99モル%と、一般式化1で表されるアクリルアミド構
造単位(III) 1〜35モル%とを含有し、必要に応じて
アクリレート構造単位 (II) を15モル%以下で含有
し、重量平均分子量が1,000〜50,000で線状
のカチオン性共重合体を含有する無機フィラー表面改質
剤。なお、化1に於いて、R2 はアルキレン基を表し、
R3 及びR4 は低級アルキル基を表し、R5 はアルキル
基等を表し、Xはハロゲン原子等を表す。 【効果】 この表面改質剤により無機フィラーに表面処
理を施しこれを樹脂に充填すると、強度や耐衝撃性等に
優れた樹脂が得られる。 【化1】
99モル%と、一般式化1で表されるアクリルアミド構
造単位(III) 1〜35モル%とを含有し、必要に応じて
アクリレート構造単位 (II) を15モル%以下で含有
し、重量平均分子量が1,000〜50,000で線状
のカチオン性共重合体を含有する無機フィラー表面改質
剤。なお、化1に於いて、R2 はアルキレン基を表し、
R3 及びR4 は低級アルキル基を表し、R5 はアルキル
基等を表し、Xはハロゲン原子等を表す。 【効果】 この表面改質剤により無機フィラーに表面処
理を施しこれを樹脂に充填すると、強度や耐衝撃性等に
優れた樹脂が得られる。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱硬化性樹脂や熱可塑
性樹脂に添加する無機フィラーに表面処理を施すための
無機フィラー表面改質剤に関する。
性樹脂に添加する無機フィラーに表面処理を施すための
無機フィラー表面改質剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂
に添加する無機フィラーの表面を表面改質剤により改質
して、これにより、フィラーとマトリックス樹脂との親
和性を高めたりマトリックス樹脂中へのフィラーの分散
性を向上させるということが行われている。親和性や分
散性の向上により樹脂の強度、耐衝撃性、成形性等が向
上する。
に添加する無機フィラーの表面を表面改質剤により改質
して、これにより、フィラーとマトリックス樹脂との親
和性を高めたりマトリックス樹脂中へのフィラーの分散
性を向上させるということが行われている。親和性や分
散性の向上により樹脂の強度、耐衝撃性、成形性等が向
上する。
【0003】従来の無機フィラーの表面処理方法として
は、例えば、チタネート系及びシラン系カップリング剤
を用いた表面処理方法、ステアリン酸等の高級脂肪酸若
しくはその金属塩を用いた処理方法、特開昭57−19
8735号に記載のリン酸エステル化合物を用いた処理
方法、低分子量のカチオン界面活性剤を用いた処理方法
などがある。
は、例えば、チタネート系及びシラン系カップリング剤
を用いた表面処理方法、ステアリン酸等の高級脂肪酸若
しくはその金属塩を用いた処理方法、特開昭57−19
8735号に記載のリン酸エステル化合物を用いた処理
方法、低分子量のカチオン界面活性剤を用いた処理方法
などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無機フィラーの表面処理方法にあっては、マトリッ
クス樹脂中へのフィラーの分散性、フィラーとマトリッ
クス樹脂の界面の接着性並びに樹脂にフィラーを充填し
て溶融した際の流れ性が未だ不十分なものであった。従
って、樹脂の強度、耐衝撃性、フィラー充填時の成形性
等が不良であり、その改良が望まれていた。
来の無機フィラーの表面処理方法にあっては、マトリッ
クス樹脂中へのフィラーの分散性、フィラーとマトリッ
クス樹脂の界面の接着性並びに樹脂にフィラーを充填し
て溶融した際の流れ性が未だ不十分なものであった。従
って、樹脂の強度、耐衝撃性、フィラー充填時の成形性
等が不良であり、その改良が望まれていた。
【0005】すなわち、チタネート系及びシラン系カッ
プリング剤等で処理した場合、フィラーの分散性等の向
上はみられるが、フィラーを高充填した際の溶融流れ性
低下は改善されにくく樹脂の成形性が悪かった。
プリング剤等で処理した場合、フィラーの分散性等の向
上はみられるが、フィラーを高充填した際の溶融流れ性
低下は改善されにくく樹脂の成形性が悪かった。
【0006】また、高級脂肪酸やその金属塩で処理する
方法は、最も安価で一般的に行われているが、高充填系
でのフィラーの分散性が不十分であり、期待される樹脂
物性が得られなかった。
方法は、最も安価で一般的に行われているが、高充填系
でのフィラーの分散性が不十分であり、期待される樹脂
物性が得られなかった。
【0007】さらに、低分子量の界面活性剤で処理する
場合も同様に、高充填系での樹脂物性が不十分であっ
た。
場合も同様に、高充填系での樹脂物性が不十分であっ
た。
【0008】本発明は、上述した従来技術の課題に鑑み
発明されたものであって、その目的とするところは、無
機フィラーの表面を改質しこれにより樹脂の強度、耐衝
撃性、フィラー充填時の成形性等を高める無機フィラー
表面改質剤を提供することにある。
発明されたものであって、その目的とするところは、無
機フィラーの表面を改質しこれにより樹脂の強度、耐衝
撃性、フィラー充填時の成形性等を高める無機フィラー
表面改質剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂に添加す
る無機フィラーに表面処理を施すための無機フィラー表
面改質剤であって、以下のカチオン性共重合体を含有す
るものである。
に、本発明は、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂に添加す
る無機フィラーに表面処理を施すための無機フィラー表
面改質剤であって、以下のカチオン性共重合体を含有す
るものである。
【0010】前記カチオン性共重合体は、分子内に、一
般式化4で表されるオレフィン構造単位(I)65〜9
9モル%と、一般式化5で表されるアクリルアミド構造
単位(III) 1〜35モル%とを含有し、重量平均分子量
が1,000〜50,000で線状の共重合体である。
各構造単位は規則的に配列していても不規則に配列して
いてもどちらでもよい。
般式化4で表されるオレフィン構造単位(I)65〜9
9モル%と、一般式化5で表されるアクリルアミド構造
単位(III) 1〜35モル%とを含有し、重量平均分子量
が1,000〜50,000で線状の共重合体である。
各構造単位は規則的に配列していても不規則に配列して
いてもどちらでもよい。
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】また、前記カチオン性共重合体は、分子内
に、一般式化4で表されるオレフィン構造単位(I)6
5〜99モル%と、一般式化6で表されるアクリレート
構造単位 (II) 15モル%以下と、一般式化5で表され
るアクリルアミド構造単位 (III)1〜35モル%とを含
有し、重量平均分子量が1,000〜50,000で線
状の共重合体である。各構造単位は規則的に配列してい
ても不規則に配列していてもどちらでもよい。
に、一般式化4で表されるオレフィン構造単位(I)6
5〜99モル%と、一般式化6で表されるアクリレート
構造単位 (II) 15モル%以下と、一般式化5で表され
るアクリルアミド構造単位 (III)1〜35モル%とを含
有し、重量平均分子量が1,000〜50,000で線
状の共重合体である。各構造単位は規則的に配列してい
ても不規則に配列していてもどちらでもよい。
【0014】
【化6】
【0015】本発明に使用するカチオン性共重合体にお
いて、一般式化4で表されるオレフィン構造単位(I)
は分子内に65〜99モル%含有されているが、この含
有割合が65モル%未満であればマトリックス樹脂であ
る熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂に対する接着性が不十
分となる。また、含有割合が99モル%を超える場合に
は分子内のアクリルアミド構造単位 (III)の含有割合が
低下しそのカチオン性基の濃度が低下することにより、
カチオン性共重合体の無機フィラーへの濡れ性を悪化さ
せる。その結果、マトリックス樹脂と無機フィラーとの
カップリング効果が認められなくなる。
いて、一般式化4で表されるオレフィン構造単位(I)
は分子内に65〜99モル%含有されているが、この含
有割合が65モル%未満であればマトリックス樹脂であ
る熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂に対する接着性が不十
分となる。また、含有割合が99モル%を超える場合に
は分子内のアクリルアミド構造単位 (III)の含有割合が
低下しそのカチオン性基の濃度が低下することにより、
カチオン性共重合体の無機フィラーへの濡れ性を悪化さ
せる。その結果、マトリックス樹脂と無機フィラーとの
カップリング効果が認められなくなる。
【0016】なお、オレフィン構造単位(I)の一般式
化4に於いて、R0 は水素原子、メチル基又はフェニル
基を表し、これらの基は1分子中に混在していてもよ
い。
化4に於いて、R0 は水素原子、メチル基又はフェニル
基を表し、これらの基は1分子中に混在していてもよ
い。
【0017】また、前記カチオン性共重合体において一
般式化6で表されるアクリレート構造単位 (II) は、マ
トリックス樹脂との相溶性と、無機フィラーへの濡れ性
とのバランスを考え、分子内に0〜15モル%含有され
てもよい。この含有割合が15モル%を超えると、逆に
マトリックス樹脂への相溶性が低下して、フィラー充填
樹脂の物性の低下を招く。
般式化6で表されるアクリレート構造単位 (II) は、マ
トリックス樹脂との相溶性と、無機フィラーへの濡れ性
とのバランスを考え、分子内に0〜15モル%含有され
てもよい。この含有割合が15モル%を超えると、逆に
マトリックス樹脂への相溶性が低下して、フィラー充填
樹脂の物性の低下を招く。
【0018】なお、アクリレート構造単位 (II) の一般
式化6に於いて、R1 は炭素数1〜4のアルキル基を表
し、具体的には、メチル基, エチル基, n−プロピル
基, iso−プロピル基, n−ブチル基及びiso−ブ
チル基が挙げられ、これらの基は1分子中に混在しても
よい。これらR1 の中では、メチル基及びエチル基が好
ましい。
式化6に於いて、R1 は炭素数1〜4のアルキル基を表
し、具体的には、メチル基, エチル基, n−プロピル
基, iso−プロピル基, n−ブチル基及びiso−ブ
チル基が挙げられ、これらの基は1分子中に混在しても
よい。これらR1 の中では、メチル基及びエチル基が好
ましい。
【0019】さらに、前記カチオン性共重合体におい
て、一般式化5で表されるアクリルアミド構造単位(II
I) は分子内に1〜35モル%含有されているが、この
含有割合が1モル%未満であれば無機フィラーへの濡れ
性が悪くなる。また、含有割合が35モル%を超えると
マトリックス樹脂との相溶性が悪化する。
て、一般式化5で表されるアクリルアミド構造単位(II
I) は分子内に1〜35モル%含有されているが、この
含有割合が1モル%未満であれば無機フィラーへの濡れ
性が悪くなる。また、含有割合が35モル%を超えると
マトリックス樹脂との相溶性が悪化する。
【0020】なお、アクリルアミド構造単位(III) の一
般式化5に於いて、R2 は、炭素数2〜8のアルキレン
基を表し、具体的には、エチレン基,プロピレン基,ヘ
キサメチレン基,ネオペンチレン基等が挙げられ、これ
らの基は1分子中に混在してもよい。これらR2 の中で
は、エチレン基及びプロピレン基が好ましく、特に好ま
しい基はプロピレン基である。
般式化5に於いて、R2 は、炭素数2〜8のアルキレン
基を表し、具体的には、エチレン基,プロピレン基,ヘ
キサメチレン基,ネオペンチレン基等が挙げられ、これ
らの基は1分子中に混在してもよい。これらR2 の中で
は、エチレン基及びプロピレン基が好ましく、特に好ま
しい基はプロピレン基である。
【0021】R3 及びR4 は、各々独立(即ち、R3 と
R4 は同一でも異なってもよい)に炭素数1〜4のアル
キル基を表し、具体的には、メチル基,エチル基,プロ
ピル基及びブチル基が挙げられ、これらの基は構造単位
毎に同一であっても異なってもよい(即ち、これらの基
が1分子中に混在してもよい)。これらの基の中では、
メチル基及びエチル基が好ましい。
R4 は同一でも異なってもよい)に炭素数1〜4のアル
キル基を表し、具体的には、メチル基,エチル基,プロ
ピル基及びブチル基が挙げられ、これらの基は構造単位
毎に同一であっても異なってもよい(即ち、これらの基
が1分子中に混在してもよい)。これらの基の中では、
メチル基及びエチル基が好ましい。
【0022】R5 は、炭素数1〜12のアルキル基、炭
素数6〜12のアリールアルキル基又は炭素数6〜12
の脂環式アルキル基を表す。具体例としては、メチル
基,エチル基,n−プロピル基,iso−プロピル基,
n−ブチル基,sec−ブチル基,n−オクチル基,n
−ラウリル基等のアルキル基;ベンジル基,4−メチル
ベンジル基等のアリールアルキル基;シクロヘキシル
基,メチルシクロヘキシル基等の脂環式アルキル基が挙
げられ、これらの基は1分子中に混在してもよい。な
お、R5 としては、直鎖状アルキル基、アリールアルキ
ル基及び低級アルキル基が好ましく、メチル基及びエチ
ル基が特に好ましい。
素数6〜12のアリールアルキル基又は炭素数6〜12
の脂環式アルキル基を表す。具体例としては、メチル
基,エチル基,n−プロピル基,iso−プロピル基,
n−ブチル基,sec−ブチル基,n−オクチル基,n
−ラウリル基等のアルキル基;ベンジル基,4−メチル
ベンジル基等のアリールアルキル基;シクロヘキシル
基,メチルシクロヘキシル基等の脂環式アルキル基が挙
げられ、これらの基は1分子中に混在してもよい。な
お、R5 としては、直鎖状アルキル基、アリールアルキ
ル基及び低級アルキル基が好ましく、メチル基及びエチ
ル基が特に好ましい。
【0023】X- は、Cl- , Br- , I- 等のハロゲ
ン化物イオン、CH3 OSO3 - 又はCH3 CH2 OS
O3 - を表し、これらのイオンは1分子中に混在しても
よい。これらX- の中では、Cl- 及びCH3 CH2 O
SO3 - が好ましい。
ン化物イオン、CH3 OSO3 - 又はCH3 CH2 OS
O3 - を表し、これらのイオンは1分子中に混在しても
よい。これらX- の中では、Cl- 及びCH3 CH2 O
SO3 - が好ましい。
【0024】本発明に使用するカチオン性共重合体の重
量平均分子量の測定はゲルパーミュエーションクロマト
グラフィーで行い、ポリスチレン換算の重量平均分子量
で超高温GPC法(絹川,「高分子論文集第44巻2
号」,139〜141頁,1987)に準じて測定でき
るが、その重量平均分子量の範囲は1,000〜50,
000である。重量平均分子量が1,000未満の場合
には溶融時におけるフィラーの分散安定化が低下し、重
量平均分子量が50,000を超える場合には、フィラ
ーとマトリックス樹脂との相溶性が悪化し樹脂組成物の
物性が低下するという問題を生じる。
量平均分子量の測定はゲルパーミュエーションクロマト
グラフィーで行い、ポリスチレン換算の重量平均分子量
で超高温GPC法(絹川,「高分子論文集第44巻2
号」,139〜141頁,1987)に準じて測定でき
るが、その重量平均分子量の範囲は1,000〜50,
000である。重量平均分子量が1,000未満の場合
には溶融時におけるフィラーの分散安定化が低下し、重
量平均分子量が50,000を超える場合には、フィラ
ーとマトリックス樹脂との相溶性が悪化し樹脂組成物の
物性が低下するという問題を生じる。
【0025】本発明に使用するカチオン性共重合体は、
例えば次のようにして製造することができる。すなわ
ち、エチレンとアクリル酸エステルとを高圧重合法によ
り共重合させて得られるエチレン−アクリル酸エステル
共重合体を、特開昭60−79008号公報に記載の方
法により加水分解と同時に熱減成して所望の分子量とす
る。得られたエチレン−アクリル酸エステル−アクリル
酸共重合体をN,N−ジアルキルアミノアルキルアミン
でアミド化してアクリルアミド系共重合体を得た後、こ
れをハロゲン化アルキル、ジアルキル硫酸等の4級化剤
でカチオン変性して単離すると、本発明に使用するカチ
オン性共重合体を得ることができる。
例えば次のようにして製造することができる。すなわ
ち、エチレンとアクリル酸エステルとを高圧重合法によ
り共重合させて得られるエチレン−アクリル酸エステル
共重合体を、特開昭60−79008号公報に記載の方
法により加水分解と同時に熱減成して所望の分子量とす
る。得られたエチレン−アクリル酸エステル−アクリル
酸共重合体をN,N−ジアルキルアミノアルキルアミン
でアミド化してアクリルアミド系共重合体を得た後、こ
れをハロゲン化アルキル、ジアルキル硫酸等の4級化剤
でカチオン変性して単離すると、本発明に使用するカチ
オン性共重合体を得ることができる。
【0026】なお、エチレン−アクリル酸エステル共重
合体の加水分解時に加水分解を完全に行えば、分子内
に、アクリレート構造単位 (II) を含有せずオレフィン
構造単位(I)及びアクリルアミド構造単位(III) を含
有するカチオン性共重合体が得られる。
合体の加水分解時に加水分解を完全に行えば、分子内
に、アクリレート構造単位 (II) を含有せずオレフィン
構造単位(I)及びアクリルアミド構造単位(III) を含
有するカチオン性共重合体が得られる。
【0027】本発明の無機フィラー表面改質剤による無
機フィラーの表面処理方法は、前述したカチオン性共重
合体を有機溶媒に溶解するか又は水で分散させた中へ、
無機フィラーを添加してスラリー化する。さらに、これ
をプレスフィルター等により濾過した後、乾燥・粉砕す
るか、又はそのまま脱溶媒の後粉砕すればよい。
機フィラーの表面処理方法は、前述したカチオン性共重
合体を有機溶媒に溶解するか又は水で分散させた中へ、
無機フィラーを添加してスラリー化する。さらに、これ
をプレスフィルター等により濾過した後、乾燥・粉砕す
るか、又はそのまま脱溶媒の後粉砕すればよい。
【0028】マトリックス樹脂と上述の如く得られた表
面処理フィラーとを押出し機、ニーダー等により混練す
ると、フィラーが樹脂中に練り込まれて無機フィラー充
填樹脂が得られる。
面処理フィラーとを押出し機、ニーダー等により混練す
ると、フィラーが樹脂中に練り込まれて無機フィラー充
填樹脂が得られる。
【0029】上記無機フィラー充填樹脂において用いら
れる無機フィラーの具体例としては、炭酸カルシウム、
硫酸カルシウム、タルク、マイカ、硫酸マグネシウム、
ガラス繊維、カーボンファイバー等がある。
れる無機フィラーの具体例としては、炭酸カルシウム、
硫酸カルシウム、タルク、マイカ、硫酸マグネシウム、
ガラス繊維、カーボンファイバー等がある。
【0030】また、無機フィラーに対するカチオン性共
重合体の使用量は、0.1〜5重量%程度がよい。
重合体の使用量は、0.1〜5重量%程度がよい。
【0031】さらに、上記無機フィラー充填樹脂におけ
るマトリックス樹脂としては、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂や
熱可塑性樹脂で汎用的なものすべてを用いることができ
る。
るマトリックス樹脂としては、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂や
熱可塑性樹脂で汎用的なものすべてを用いることができ
る。
【0032】
【作用】本発明の無機フィラー表面改質剤は、無機フィ
ラーを被覆してフィラーの表面処理を行うものである。
ラーを被覆してフィラーの表面処理を行うものである。
【0033】本発明の無機フィラー表面改質剤は、その
共重合体分子内に極性の高い4級アンモニウム塩の構造
を有しており、その構造部分が無機物への吸着活性点と
なる。また、フィラーが充填されるマトリックス樹脂の
分子構造を考慮して、本発明の表面改質剤において共重
合体主鎖の分子構造を選択すれば、マトリックス樹脂の
フィラー表面層へのぬれ、接着性を改良することができ
る。
共重合体分子内に極性の高い4級アンモニウム塩の構造
を有しており、その構造部分が無機物への吸着活性点と
なる。また、フィラーが充填されるマトリックス樹脂の
分子構造を考慮して、本発明の表面改質剤において共重
合体主鎖の分子構造を選択すれば、マトリックス樹脂の
フィラー表面層へのぬれ、接着性を改良することができ
る。
【0034】さらに、本発明の表面改質剤における共重
合体は高分子量であるため、溶融時においても粒子の分
散が安定している。適度な分子量の共重合体を選択する
ことにより、凝集を防ぎ良好なフィラー分散系を得るこ
とができ、その結果、フィラー充填樹脂の溶融時の流れ
性が改良される。
合体は高分子量であるため、溶融時においても粒子の分
散が安定している。適度な分子量の共重合体を選択する
ことにより、凝集を防ぎ良好なフィラー分散系を得るこ
とができ、その結果、フィラー充填樹脂の溶融時の流れ
性が改良される。
【0035】
【発明の効果】本発明の無機フィラー表面改質剤により
表面処理した無機フィラーを充填した樹脂は、未処理の
無機フィラーを充填した樹脂と比較して、以下に記載の
如く顕著な効果を奏するものである。
表面処理した無機フィラーを充填した樹脂は、未処理の
無機フィラーを充填した樹脂と比較して、以下に記載の
如く顕著な効果を奏するものである。
【0036】(1)無機フィラーとマトリックス樹脂と
の親和性が改善されるので、樹脂の引張り強度試験にお
ける最大強度と曲げ弾性率とを高レベルに保ったまま樹
脂の引張り強度試験における破断時の伸度と耐衝撃性と
を向上させることができる。
の親和性が改善されるので、樹脂の引張り強度試験にお
ける最大強度と曲げ弾性率とを高レベルに保ったまま樹
脂の引張り強度試験における破断時の伸度と耐衝撃性と
を向上させることができる。
【0037】(2)無機フィラー充填樹脂の溶融流れ性
が優れており、その結果、樹脂の成型性が優れている。
が優れており、その結果、樹脂の成型性が優れている。
【0038】
【実施例】以下に、本発明の無機フィラー表面改質剤を
構成するカチオン性共重合体の具体的な合成例と、その
カチオン性共重合体を無機フィラー表面改質剤として用
いた無機フィラー充填樹脂の具体的な実施例と、これと
比較対照するための具体的な比較例とについて説明す
る。
構成するカチオン性共重合体の具体的な合成例と、その
カチオン性共重合体を無機フィラー表面改質剤として用
いた無機フィラー充填樹脂の具体的な実施例と、これと
比較対照するための具体的な比較例とについて説明す
る。
【0039】なお、これら実施例及び比較例の樹脂の各
種物性については、下記の方法で測定した。
種物性については、下記の方法で測定した。
【0040】 引張り強度試験 2号試験片を作製して、JIS K−7113に従って
引張り速度50mm/minで測定した。最大強度と破
断時における伸度を測定した。
引張り速度50mm/minで測定した。最大強度と破
断時における伸度を測定した。
【0041】 曲げ弾性率 JIS K−7203に従って測定した。
【0042】 アイゾット衝撃強度 2号試験片を作製して、JIS K−7110に従って
測定した。
測定した。
【0043】 MFR JIS K−7210に従って試験温度190℃、試験
荷重2,160gfで流れ試験を行いMFRを測定し
た。
荷重2,160gfで流れ試験を行いMFRを測定し
た。
【0044】まず、熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂と
して用いた例を示す。
して用いた例を示す。
【0045】A.ポリプロピレンについて: 合成例(1) 〈カチオン性共重合体(1)の合成〉温度計、撹拌機、
滴下ロート及びディーン・スターク(Dean sta
rk)分水器を備えた内容量1リットルの4つ口フラス
コに、キシレン400ml、エチレン・アクリル酸エチ
ル・アクリル酸共重合体(エチレン/アクリル酸エチル
/アクリル酸=93/3/4) 150g及びパラトルエ
ンスルホン酸1.0gを仕込んだ。
滴下ロート及びディーン・スターク(Dean sta
rk)分水器を備えた内容量1リットルの4つ口フラス
コに、キシレン400ml、エチレン・アクリル酸エチ
ル・アクリル酸共重合体(エチレン/アクリル酸エチル
/アクリル酸=93/3/4) 150g及びパラトルエ
ンスルホン酸1.0gを仕込んだ。
【0046】次に、N,N−ジメチルアミノプロピルア
ミン21.1gを仕込み、オイルバスを用いて140℃
に加熱して生成した水をキシレンとの共沸により連続的
に除去し、さらに、140℃で17時間反応し、生成す
る水の共沸が認められなくなるまでアミド化反応を継続
した。
ミン21.1gを仕込み、オイルバスを用いて140℃
に加熱して生成した水をキシレンとの共沸により連続的
に除去し、さらに、140℃で17時間反応し、生成す
る水の共沸が認められなくなるまでアミド化反応を継続
した。
【0047】得られた反応混合物458gを80℃まで
冷却し、反応混合物に滴下ロートよりジエチル硫酸3
1.1gを1時間かけて徐々に滴下した。この間、発熱
が認められたが、冷却により反応温度を90℃に維持
し、滴下終了後は100℃で4時間熟成反応を行った。
冷却し、反応混合物に滴下ロートよりジエチル硫酸3
1.1gを1時間かけて徐々に滴下した。この間、発熱
が認められたが、冷却により反応温度を90℃に維持
し、滴下終了後は100℃で4時間熟成反応を行った。
【0048】ここで得られた反応物を多量のメタノール
中へ投入し、生成した沈澱物を回収し真空乾燥してカチ
オン性共重合体(1)を得た。
中へ投入し、生成した沈澱物を回収し真空乾燥してカチ
オン性共重合体(1)を得た。
【0049】共重合体(1)の収量は187.5gであ
り、収率は原料のエチレン・アクリル酸エチル・アクリ
ル酸共重合体基準で98%であった。重量平均分子量は
78,000であった。
り、収率は原料のエチレン・アクリル酸エチル・アクリ
ル酸共重合体基準で98%であった。重量平均分子量は
78,000であった。
【0050】実施例1〜4 〈表面改質フィラーを充填したポリプロピレンの調製と
その物性試験〉タルク1,000gに、上記合成例
(1)で得た共重合体(1)20g又は50gを10%
キシレン溶液として添加し、さらにスラリー化するまで
キシレンを加えホモシナイザーで強制分散した。得られ
たスラリーについてロータリーエバポレーターにてキシ
レンを留去し、粉砕した後、減圧乾燥機で揮発分が0.
1%以下になるまで乾燥して表面改質タルクを2種類得
た。
その物性試験〉タルク1,000gに、上記合成例
(1)で得た共重合体(1)20g又は50gを10%
キシレン溶液として添加し、さらにスラリー化するまで
キシレンを加えホモシナイザーで強制分散した。得られ
たスラリーについてロータリーエバポレーターにてキシ
レンを留去し、粉砕した後、減圧乾燥機で揮発分が0.
1%以下になるまで乾燥して表面改質タルクを2種類得
た。
【0051】上記表面改質タルクをそれぞれポリプロピ
レン(MFR=7.0)100重量%に対し10重量%
若しくは30重量%コンパウンディングしてフィラー充
填樹脂を得た。これらの樹脂を射出成形機により成形加
工して2号試験片等を得て、各種物性試験に供した。結
果を表1に示す。
レン(MFR=7.0)100重量%に対し10重量%
若しくは30重量%コンパウンディングしてフィラー充
填樹脂を得た。これらの樹脂を射出成形機により成形加
工して2号試験片等を得て、各種物性試験に供した。結
果を表1に示す。
【0052】比較例1〜3 上記実施例において、ポリプロピレンにタルクをコンパ
ウンディングしない場合と、表面処理を施していないタ
ルクをコンパウンディングする場合とを比較例として、
その各種物性試験の結果を表1に示した。
ウンディングしない場合と、表面処理を施していないタ
ルクをコンパウンディングする場合とを比較例として、
その各種物性試験の結果を表1に示した。
【0053】
【表1】
【0054】表1より、表面改質タルクをコンパウンデ
ィングしたポリプロピレンは、未処理のタルクをコンパ
ウンディングしたポリプロピレンと比較して、引張り強
度試験における破断時の伸度、衝撃強度及びMFR値が
かなり大きく、引張り強度試験における最大強度や曲げ
弾性率はほぼ同等のレベルであった。
ィングしたポリプロピレンは、未処理のタルクをコンパ
ウンディングしたポリプロピレンと比較して、引張り強
度試験における破断時の伸度、衝撃強度及びMFR値が
かなり大きく、引張り強度試験における最大強度や曲げ
弾性率はほぼ同等のレベルであった。
【0055】B.ハイ・インパクト・ポリスチレンにつ
いて: 合成例(2) 〈カチオン性共重合体(2)の合成〉温度計、撹拌機、
滴下ロート及びディーン・スターク(Dean sta
rk)分水器を備えた内容量1リットルの4つ口フラス
コに、キシレン400ml、スチレン・アクリル酸エチ
ル・アクリル酸共重合体(スチレン/アクリル酸エチル
/アクリル酸=91/5/4)150g及びパラトルエ
ンスルホン酸1.0gを仕込んだ。
いて: 合成例(2) 〈カチオン性共重合体(2)の合成〉温度計、撹拌機、
滴下ロート及びディーン・スターク(Dean sta
rk)分水器を備えた内容量1リットルの4つ口フラス
コに、キシレン400ml、スチレン・アクリル酸エチ
ル・アクリル酸共重合体(スチレン/アクリル酸エチル
/アクリル酸=91/5/4)150g及びパラトルエ
ンスルホン酸1.0gを仕込んだ。
【0056】次に、N,N−ジメチルアミノプロピルア
ミン21.1gを仕込み、オイルバスを用いて140℃
に加熱して生成した水をキシレンとの共沸により連続的
に除去し、さらに、140℃で17時間反応し、生成す
る水の共沸が認められなくなるまでアミド化反応を継続
した。
ミン21.1gを仕込み、オイルバスを用いて140℃
に加熱して生成した水をキシレンとの共沸により連続的
に除去し、さらに、140℃で17時間反応し、生成す
る水の共沸が認められなくなるまでアミド化反応を継続
した。
【0057】得られた反応混合物458gを80℃に冷
却し、反応混合物10gを分取し残りの反応混合物に滴
下ロートよりジエチル硫酸30.0gを1時間かけて徐
々に滴下した。この間、発熱が認められたが、冷却によ
り反応温度を90℃に維持し、滴下終了後は100℃で
4時間熟成反応を行った。
却し、反応混合物10gを分取し残りの反応混合物に滴
下ロートよりジエチル硫酸30.0gを1時間かけて徐
々に滴下した。この間、発熱が認められたが、冷却によ
り反応温度を90℃に維持し、滴下終了後は100℃で
4時間熟成反応を行った。
【0058】ここで得られた反応物を取り出し多量のメ
タノール中へ投入し、生成した沈澱物を回収し真空乾燥
してカチオン性共重合体(2)を得た。
タノール中へ投入し、生成した沈澱物を回収し真空乾燥
してカチオン性共重合体(2)を得た。
【0059】共重合体(2)の収量は468gであり、
重量平均分子量は7,500であった。
重量平均分子量は7,500であった。
【0060】実施例5〜8 〈表面改質フィラーを充填したポリスチレンの調製とそ
の物性試験〉タルク1,000gに、上記合成例(2)
で得た共重合体(2)20g又は50gを10%キシレ
ン溶液として添加し、さらにスラリー化するまでキシレ
ンを加えホモシナイザーで強制分散した。得られたスラ
リーについてロータリーエバポレーターにてキシレンを
留去し、粉砕した後、減圧乾燥機で揮発分が0.1%以
下になるまで乾燥して表面改質タルクを2種類得た。
の物性試験〉タルク1,000gに、上記合成例(2)
で得た共重合体(2)20g又は50gを10%キシレ
ン溶液として添加し、さらにスラリー化するまでキシレ
ンを加えホモシナイザーで強制分散した。得られたスラ
リーについてロータリーエバポレーターにてキシレンを
留去し、粉砕した後、減圧乾燥機で揮発分が0.1%以
下になるまで乾燥して表面改質タルクを2種類得た。
【0061】上記表面改質タルクをそれぞれハイ・イン
パクト・ポリスチレン(MFR=8.0)100重量%
に対し10重量%若しくは30重量%コンパウンディン
グしてフィラー充填樹脂を得た。これらの樹脂を射出成
形機により成形加工して2号試験片等を得て、各種物性
試験に供した。結果を表2に示す。
パクト・ポリスチレン(MFR=8.0)100重量%
に対し10重量%若しくは30重量%コンパウンディン
グしてフィラー充填樹脂を得た。これらの樹脂を射出成
形機により成形加工して2号試験片等を得て、各種物性
試験に供した。結果を表2に示す。
【0062】比較例4〜6 上記実施例において、ハイ・インパクト・ポリスチレン
にタルクをコンパウンディングしない場合と、表面処理
を施していないタルクをコンパウンディングする場合と
を比較例として、その各種物性試験の結果を表2に示し
た。
にタルクをコンパウンディングしない場合と、表面処理
を施していないタルクをコンパウンディングする場合と
を比較例として、その各種物性試験の結果を表2に示し
た。
【0063】
【表2】
【0064】表2より、表面改質タルクをコンパウンデ
ィングしたハイ・インパクト・ポリスチレンは、未処理
のタルクをコンパウンディングしたハイ・インパクト・
ポリスチレンと比較して、引張り強度試験における破断
時の伸度、衝撃強度及びMFR値がかなり大きく、引張
り強度試験における最大強度や曲げ弾性率はほぼ同等の
レベルであった。
ィングしたハイ・インパクト・ポリスチレンは、未処理
のタルクをコンパウンディングしたハイ・インパクト・
ポリスチレンと比較して、引張り強度試験における破断
時の伸度、衝撃強度及びMFR値がかなり大きく、引張
り強度試験における最大強度や曲げ弾性率はほぼ同等の
レベルであった。
【0065】次に、熱硬化性樹脂をマトリックス樹脂と
して用いた例を示す。
して用いた例を示す。
【0066】C.不飽和ポリエステル樹脂について: 合成例(3) 〈カチオン性共重合体(3)の合成〉温度計、撹拌機、
滴下ロート及びディーン・スターク(Dean sta
rk)分水器を備えた内容量1リットルの4つ口フラス
コに、キシレン400ml、エチレン・アクリル酸共重
合体(エチレン/アクリル酸=91/9)150g及び
パラトルエンスルホン酸1.0gを仕込んだ。
滴下ロート及びディーン・スターク(Dean sta
rk)分水器を備えた内容量1リットルの4つ口フラス
コに、キシレン400ml、エチレン・アクリル酸共重
合体(エチレン/アクリル酸=91/9)150g及び
パラトルエンスルホン酸1.0gを仕込んだ。
【0067】次に、N,N−ジメチルアミノエチルアミ
ン38.5gを仕込み、オイルバスを用いて140℃に
加熱して生成した水をキシレンとの共沸により連続的に
除去し、さらに、140℃で17時間反応し、生成する
水の共沸が認められなくなるまでアミド化反応を継続し
た。
ン38.5gを仕込み、オイルバスを用いて140℃に
加熱して生成した水をキシレンとの共沸により連続的に
除去し、さらに、140℃で17時間反応し、生成する
水の共沸が認められなくなるまでアミド化反応を継続し
た。
【0068】得られた反応混合物を80℃まで冷却し、
これに沃化メチル72.0gを1時間かけて滴下した。
この間、発熱が認められたが、冷却により反応温度を9
0℃に維持し、滴下終了後は100℃で4時間熟成反応
を行った。
これに沃化メチル72.0gを1時間かけて滴下した。
この間、発熱が認められたが、冷却により反応温度を9
0℃に維持し、滴下終了後は100℃で4時間熟成反応
を行った。
【0069】ここで得られた反応物を多量のn−ヘキサ
ン中へ投入し、生成した沈澱物を回収し乾燥してカチオ
ン性共重合体(3)を得た。
ン中へ投入し、生成した沈澱物を回収し乾燥してカチオ
ン性共重合体(3)を得た。
【0070】共重合体(3)の重量平均分子量は6,0
00であった。
00であった。
【0071】実施例9〜12 〈表面改質フィラーを充填した不飽和ポリエステル樹脂
の調製とその物性試験〉上記合成例(3)で得た共重合
体(3)20g又は50gを5%キシレン溶液として、
ガラス繊維1,000gにこれを浸漬した。得られたス
ラリーについてロータリーエバポレーターにてキシレン
を留去し、粉砕した後、減圧乾燥機で揮発分が0.1%
以下になるまで乾燥して表面改質したガラス繊維を2種
類得た。
の調製とその物性試験〉上記合成例(3)で得た共重合
体(3)20g又は50gを5%キシレン溶液として、
ガラス繊維1,000gにこれを浸漬した。得られたス
ラリーについてロータリーエバポレーターにてキシレン
を留去し、粉砕した後、減圧乾燥機で揮発分が0.1%
以下になるまで乾燥して表面改質したガラス繊維を2種
類得た。
【0072】上記表面改質したガラス繊維をそれぞれ、
不飽和ポリエステル樹脂100重量%に対し10重量%
若しくは30重量%コンパウンディングしてフィラー充
填樹脂液を得た。これらの樹脂液に対し2重量%のメチ
ルエチルケトンパーオキサイド(MEKP)と1重量%
のナフテン酸コバルトとを添加し十分脱泡した後、型に
流し込み、常温で2時間、さらに50℃で2時間硬化し
て試験片を得た。これらの試験片について各種物性試験
を行い、その結果を表3に示した。
不飽和ポリエステル樹脂100重量%に対し10重量%
若しくは30重量%コンパウンディングしてフィラー充
填樹脂液を得た。これらの樹脂液に対し2重量%のメチ
ルエチルケトンパーオキサイド(MEKP)と1重量%
のナフテン酸コバルトとを添加し十分脱泡した後、型に
流し込み、常温で2時間、さらに50℃で2時間硬化し
て試験片を得た。これらの試験片について各種物性試験
を行い、その結果を表3に示した。
【0073】比較例7〜9 上記実施例において、不飽和ポリエステル樹脂にガラス
繊維をコンパウンディングしない場合と、表面処理を施
していないガラス繊維をコンパウンディングする場合と
を比較例として、その各種物性試験の結果を表3に示し
た。
繊維をコンパウンディングしない場合と、表面処理を施
していないガラス繊維をコンパウンディングする場合と
を比較例として、その各種物性試験の結果を表3に示し
た。
【0074】
【表3】
【0075】表3より、表面改質したガラス繊維をコン
パウンディングした不飽和ポリエステル樹脂は、未処理
のガラス繊維をコンパウンディングした不飽和ポリエス
テル樹脂と比較して、引張り強度試験における最大強度
や破断時の伸度、並びに衝撃強度がかなり大きく、曲げ
弾性率はほぼ同等のレベルであった。
パウンディングした不飽和ポリエステル樹脂は、未処理
のガラス繊維をコンパウンディングした不飽和ポリエス
テル樹脂と比較して、引張り強度試験における最大強度
や破断時の伸度、並びに衝撃強度がかなり大きく、曲げ
弾性率はほぼ同等のレベルであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08F 210/00 220:60) 7242−4J
Claims (2)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂に添加す
る無機フィラーに表面処理を施すための無機フィラー表
面改質剤であって、 分子内に、一般式化1で表されるオレフィン構造単位
(I)65〜99モル%と、一般式化2で表されるアク
リルアミド構造単位(III) 1〜35モル%とを含有し、
重量平均分子量が1,000〜50,000で線状のカ
チオン性共重合体を含有することを特徴とする無機フィ
ラー表面改質剤。 【化1】 【化2】 (ただし、化1に於いて、R0 は水素原子、メチル基又
はフェニル基を表す。また、化2に於いて、R2 は、炭
素数2〜8のアルキレン基を表し、R3 及びR4は、各
々独立に炭素数1〜4のアルキル基を表し、R5 は、炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
アルキル基又は炭素数6〜12の脂環式アルキル基を表
し、さらにX- はハロゲン化物イオン、CH3 OSO3
- 若しくはCH3 CH2 OSO3 - を表す。なお、R0,
R2 〜R5 及びX- は、構造単位毎に同一であっても異
なってもよい。) - 【請求項2】 前記カチオン性共重合体が、一般式化3
で表されるアクリレート構造単位 (II) を15モル%以
下でさらに含有することを特徴とする請求項1に記載の
無機フィラー表面改質剤。 【化3】 (ただし、化3に於いて、R1 は炭素数1〜4のアルキ
ル基を表し、R1 は構造単位毎に同一であっても異なっ
てもよい。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13253392A JPH05320414A (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 無機フィラー表面改質剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13253392A JPH05320414A (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 無機フィラー表面改質剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05320414A true JPH05320414A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15083506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13253392A Pending JPH05320414A (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 無機フィラー表面改質剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05320414A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040048558A (ko) * | 2002-12-04 | 2004-06-10 | 나노스피어 주식회사 | 전도성 유기-무기 복합미립자의 제조방법 |
| US7851534B2 (en) | 2004-07-09 | 2010-12-14 | 3M Innovative Properties Company | Thermally conductive sheet |
| US7956116B2 (en) | 2004-12-03 | 2011-06-07 | 3M Innovative Properties Co | Electronic device containing a thermally conductive sheet |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP13253392A patent/JPH05320414A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040048558A (ko) * | 2002-12-04 | 2004-06-10 | 나노스피어 주식회사 | 전도성 유기-무기 복합미립자의 제조방법 |
| US7851534B2 (en) | 2004-07-09 | 2010-12-14 | 3M Innovative Properties Company | Thermally conductive sheet |
| US7956116B2 (en) | 2004-12-03 | 2011-06-07 | 3M Innovative Properties Co | Electronic device containing a thermally conductive sheet |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| DE3788924T2 (de) | Polyester-Harzzusammensetzung. | |
| AU634677B2 (en) | Resin composition | |
| JP7798988B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JPWO1992012204A1 (ja) | 透明性に優れた鋳込み重合物およびその製法 | |
| DE69025260T2 (de) | Silikonpolymere, Copolymere und Blockcopolymere und Verfahren zu deren Herstellung | |
| CN1256372C (zh) | 包含星形聚合物的剥离的聚苯乙烯-粘土纳米复合材料 | |
| JPH05320414A (ja) | 無機フィラー表面改質剤 | |
| JPS62153344A (ja) | ポリフエニレンスルフイド組成物 | |
| JPH06299071A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JPH0790137A (ja) | マイカ補強ポリプロピレン樹脂組成物 | |
| JP4172971B2 (ja) | 変性ポリプロピレン系樹脂組成物及びその製造方法 | |
| JP3104103B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JP4281114B2 (ja) | アクリル型共重合体 | |
| JP3295731B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JP4034150B2 (ja) | 変性ポリオレフィン組成物 | |
| JP3115766B2 (ja) | 自動車内装部品用プロピレン重合体組成物 | |
| JP3323413B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JPH09176439A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
| JPH0977951A (ja) | イオン導電性を有する組成物 | |
| US4638042A (en) | Copolymers containing indene | |
| JPH0737549B2 (ja) | 3−メチルブテン−1重合体組成物 | |
| JPH0748481A (ja) | 繊維状無機充填剤含有樹脂組成物 | |
| JP5184776B2 (ja) | マスターバッチ組成物、複合材料組成物、複合材料成型体、およびそれらの製造方法 | |
| JPH04178463A (ja) | 樹脂磁石組成物 | |
| JPH06263990A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 |