JPH05323048A - 時計の外装部品およびその製造方法 - Google Patents
時計の外装部品およびその製造方法Info
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- JPH05323048A JPH05323048A JP15435392A JP15435392A JPH05323048A JP H05323048 A JPH05323048 A JP H05323048A JP 15435392 A JP15435392 A JP 15435392A JP 15435392 A JP15435392 A JP 15435392A JP H05323048 A JPH05323048 A JP H05323048A
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- Japan
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- silver
- exterior part
- timepiece
- exterior
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 装飾性に優れた時計の外装部品とその製造方
法を提供する。 【構成】 この時計の外装部品は、表面が平滑な時計外
装部品本体と、前記外装部品本体の少なくとも一部表面
を被覆し、粒径が0.1〜2μmの電析銀から成る微小凹
凸面を有する銀めっき層とを必須として成り、その製造
方法は、上記の時計外装部品本体をメタンスルホン酸銀
−ヨウ化カリウム系めっき浴を用いて電気めっきにす
る。 【効果】 銀めっき層は非光沢面または半光沢面にな
る。
法を提供する。 【構成】 この時計の外装部品は、表面が平滑な時計外
装部品本体と、前記外装部品本体の少なくとも一部表面
を被覆し、粒径が0.1〜2μmの電析銀から成る微小凹
凸面を有する銀めっき層とを必須として成り、その製造
方法は、上記の時計外装部品本体をメタンスルホン酸銀
−ヨウ化カリウム系めっき浴を用いて電気めっきにす
る。 【効果】 銀めっき層は非光沢面または半光沢面にな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は時計の外装部品とその製
造方法に関し、更に詳しくは、少なくとも表面の一部が
真珠の輝きに類似した非(半)光沢な乳白色色調になっ
ていて、非常に装飾性に優れた高級な質感を印象づける
時計の外装部品とそれを製造する方法に関する。
造方法に関し、更に詳しくは、少なくとも表面の一部が
真珠の輝きに類似した非(半)光沢な乳白色色調になっ
ていて、非常に装飾性に優れた高級な質感を印象づける
時計の外装部品とそれを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】時計には、時を正確に刻むという本来の
機能とともに、室内装飾や装身具としての機能も要求さ
れている。その時計の部品は、駆動系であるムーブメン
トと、時計側,りゅうず,文字板,文字板受リング,時
針,分針,秒針,裏ぶた,裏ぶたパッキン,時計バンド
(腕時計の場合),チェーン(ペンダントウォッチや懐
中時計の場合)などの外装部品とに大別される。
機能とともに、室内装飾や装身具としての機能も要求さ
れている。その時計の部品は、駆動系であるムーブメン
トと、時計側,りゅうず,文字板,文字板受リング,時
針,分針,秒針,裏ぶた,裏ぶたパッキン,時計バンド
(腕時計の場合),チェーン(ペンダントウォッチや懐
中時計の場合)などの外装部品とに大別される。
【0003】そして、これら各外装部品の形状,色調,
光沢を適宜に選び、またそれらを適切に組合わせること
により多様な感触の装飾効果が追求されている。例え
ば、表面が温かみのある銀白色で輝く時計の外装部品が
知られている。このような色調の外装部品は、古くか
ら、外装部品それ自体の素材に例えば白金,白金系統の
金合金,銀などの貴金属を用いて製造されている。
光沢を適宜に選び、またそれらを適切に組合わせること
により多様な感触の装飾効果が追求されている。例え
ば、表面が温かみのある銀白色で輝く時計の外装部品が
知られている。このような色調の外装部品は、古くか
ら、外装部品それ自体の素材に例えば白金,白金系統の
金合金,銀などの貴金属を用いて製造されている。
【0004】しかし、上記した貴金属はいずれも高価で
ある。そのため、最近では、外装部品の本体を例えばス
テンレス鋼,黄銅などの安価な材料で製造し、その本体
に上記した貴金属の電気めっきを施して上記した色調を
かもしだすことが行なわれている。例えば、銀で上記色
調を発現させる場合には、シアン系のめっき浴を用いて
外装部品本体の表面に所望厚みの光沢銀めっき層が形成
される。このシアン浴による電析銀のめっき層は、外装
部品本体の表面が平滑である場合、銀白色で輝く鏡面光
沢面になる。そして、銀は空気中の硫化物と反応して黒
変することがあるので、通常は、上記光沢銀めっき層の
表面に、例えば、CVD,PVDもしくはゾルゲル法な
どによりSiO2 薄膜,Al2 O3 薄膜を成膜するよう
な透明コーティング処理または銀変色防止剤処理,ある
いは、ロジウムを銀めっき色を損なわない程度の厚み
(0.1〜0.2μm)でめっきする処理を施して、色調の
変質を防止する処置が採られている。
ある。そのため、最近では、外装部品の本体を例えばス
テンレス鋼,黄銅などの安価な材料で製造し、その本体
に上記した貴金属の電気めっきを施して上記した色調を
かもしだすことが行なわれている。例えば、銀で上記色
調を発現させる場合には、シアン系のめっき浴を用いて
外装部品本体の表面に所望厚みの光沢銀めっき層が形成
される。このシアン浴による電析銀のめっき層は、外装
部品本体の表面が平滑である場合、銀白色で輝く鏡面光
沢面になる。そして、銀は空気中の硫化物と反応して黒
変することがあるので、通常は、上記光沢銀めっき層の
表面に、例えば、CVD,PVDもしくはゾルゲル法な
どによりSiO2 薄膜,Al2 O3 薄膜を成膜するよう
な透明コーティング処理または銀変色防止剤処理,ある
いは、ロジウムを銀めっき色を損なわない程度の厚み
(0.1〜0.2μm)でめっきする処理を施して、色調の
変質を防止する処置が採られている。
【0005】ところで、消費者のなかには、銀白色の鏡
面光沢面だけではなく、艶消しされた銀白色の非光沢表
面や半光沢表面、更には、光沢面と非光沢面・半光沢面
を組合わせた模様状の表面などを有する外装部品を要求
する声もある。外装部品本体の全面を銀白色の非光沢面
や半光沢面にする場合には、例えば、外装部品本体の表
面にサンドブラスト処理を施してその表面を所望粗さの
粗面である梨地面とし、そこに上記した光沢銀めっきを
行なえばよい。外装部品本体の梨地面が凹凸の激しい粗
い面である場合には非光沢面が得られ、また梨地面の凹
凸が小さい場合には半光沢面が得られる。
面光沢面だけではなく、艶消しされた銀白色の非光沢表
面や半光沢表面、更には、光沢面と非光沢面・半光沢面
を組合わせた模様状の表面などを有する外装部品を要求
する声もある。外装部品本体の全面を銀白色の非光沢面
や半光沢面にする場合には、例えば、外装部品本体の表
面にサンドブラスト処理を施してその表面を所望粗さの
粗面である梨地面とし、そこに上記した光沢銀めっきを
行なえばよい。外装部品本体の梨地面が凹凸の激しい粗
い面である場合には非光沢面が得られ、また梨地面の凹
凸が小さい場合には半光沢面が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た方法では、外装部品の表面を所望粗さの梨地面にして
はじめてその部分を非光沢面や半光沢面にすることがで
きる。したがって、非(半)光沢面と光沢面とを模様状
に組合わせた色調の外装部品を製造する場合には、目的
とする模様のパターンに対応させて、外装部品本体の表
面に予め所望粗さの粗面と非粗面とのパターンを形成す
ることが必要になる。
た方法では、外装部品の表面を所望粗さの梨地面にして
はじめてその部分を非光沢面や半光沢面にすることがで
きる。したがって、非(半)光沢面と光沢面とを模様状
に組合わせた色調の外装部品を製造する場合には、目的
とする模様のパターンに対応させて、外装部品本体の表
面に予め所望粗さの粗面と非粗面とのパターンを形成す
ることが必要になる。
【0007】外装部品の表面の全てを銀白色にする場合
は、上記した表面状態の外装部品本体に光沢銀めっきを
行なえばよい。粗面は銀白色の非(半)光沢面になり、
非粗面の部分は銀白色の鏡面になって、目的とする銀白
色の模様パターンが得られる。しかし、例えば、銀白色
の非(半)光沢面と別の色彩(例えばピンク調)の鏡面
を組合わせた模様パターンを有する外装部品を製造しよ
うとした場合には、まず、外装部品本体の表面を鏡面状
態に仕上げ、鏡面になる部分をマスキングする。そし
て、その状態でそのマスク部以外の部分を粗面化したの
ちマスクを剥離し、全体に光沢銀めっき処理を行なう。
ついで、粗面化した部分をマスキングしたのち鏡面部分
に所望色調のめっき層を形成し、最後にマスクを剥離す
る。
は、上記した表面状態の外装部品本体に光沢銀めっきを
行なえばよい。粗面は銀白色の非(半)光沢面になり、
非粗面の部分は銀白色の鏡面になって、目的とする銀白
色の模様パターンが得られる。しかし、例えば、銀白色
の非(半)光沢面と別の色彩(例えばピンク調)の鏡面
を組合わせた模様パターンを有する外装部品を製造しよ
うとした場合には、まず、外装部品本体の表面を鏡面状
態に仕上げ、鏡面になる部分をマスキングする。そし
て、その状態でそのマスク部以外の部分を粗面化したの
ちマスクを剥離し、全体に光沢銀めっき処理を行なう。
ついで、粗面化した部分をマスキングしたのち鏡面部分
に所望色調のめっき層を形成し、最後にマスクを剥離す
る。
【0008】しかしながら、このような操作は非常に煩
雑であると同時に、マスク材も、それぞれのめっきに応
じて適切なものを選定することが必要になる。また、模
様パターンが単純模様の場合は上記方法でも所望色調を
組合わせためっき処理が可能であるが、しかし、模様パ
ターンが複雑模様になると、各模様パターンの確実なマ
スキングは非常に困難となり、得られためっき層では各
模様パターンの境界で互いの色調が重畳することもあ
り、当初設計した色調パターンを達成できないことがあ
る。
雑であると同時に、マスク材も、それぞれのめっきに応
じて適切なものを選定することが必要になる。また、模
様パターンが単純模様の場合は上記方法でも所望色調を
組合わせためっき処理が可能であるが、しかし、模様パ
ターンが複雑模様になると、各模様パターンの確実なマ
スキングは非常に困難となり、得られためっき層では各
模様パターンの境界で互いの色調が重畳することもあ
り、当初設計した色調パターンを達成できないことがあ
る。
【0009】本発明は上記した問題を解決し、用いる外
装部品本体の表面が鏡面状態のままであっても、それに
粗面化処理を施すことなく、少なくともその表面の一部
に乳白色の非(半)光沢面が形成されている時計の外装
部品とそれを製造する方法の提供を目的とする。
装部品本体の表面が鏡面状態のままであっても、それに
粗面化処理を施すことなく、少なくともその表面の一部
に乳白色の非(半)光沢面が形成されている時計の外装
部品とそれを製造する方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、表面が平滑な時計外装部品
本体と、前記外装部品本体の少なくとも一部表面を被覆
し、粒径が0.1〜2μmの電析銀から成る微小凹凸面を
有する銀めっき層とを必須として成ることを特徴とする
時計の外装部品が提供され、また、表面が平滑な時計外
装部品本体にメタンスルホン酸銀−ヨウ化カリウム系め
っき浴を用いて電気めっきを施し、前記外装部品本体の
少なくとも一部表面に、粒径が0.1〜2μmの電析銀か
ら成る微小凹凸面を有する銀めっき層を形成することを
特徴とする時計の外装部品の製造方法が提供される。
ために、本発明においては、表面が平滑な時計外装部品
本体と、前記外装部品本体の少なくとも一部表面を被覆
し、粒径が0.1〜2μmの電析銀から成る微小凹凸面を
有する銀めっき層とを必須として成ることを特徴とする
時計の外装部品が提供され、また、表面が平滑な時計外
装部品本体にメタンスルホン酸銀−ヨウ化カリウム系め
っき浴を用いて電気めっきを施し、前記外装部品本体の
少なくとも一部表面に、粒径が0.1〜2μmの電析銀か
ら成る微小凹凸面を有する銀めっき層を形成することを
特徴とする時計の外装部品の製造方法が提供される。
【0011】本発明の外装部品は、例えばステンレス
鋼,黄銅のような比較的安価な材料から成り、しかもそ
の表面が鏡面状の平滑面になっている外装部品本体の全
体表面または一部表面に、後述する銀めっき層が直接形
成されていることを必須とする。更に、この銀めっき層
の表面に例えばCVD法で透明なアルミナ薄膜を形成し
ておくと、銀めっき層を、硫化物との反応や擦過傷がつ
くことから防止することができて有効である。
鋼,黄銅のような比較的安価な材料から成り、しかもそ
の表面が鏡面状の平滑面になっている外装部品本体の全
体表面または一部表面に、後述する銀めっき層が直接形
成されていることを必須とする。更に、この銀めっき層
の表面に例えばCVD法で透明なアルミナ薄膜を形成し
ておくと、銀めっき層を、硫化物との反応や擦過傷がつ
くことから防止することができて有効である。
【0012】銀めっき層は、従来の光沢銀めっき層と異
なり、粒径が0.1〜2μmの電析銀が堆積して形成され
ている。したがって、層の表面は粒径0.1〜2μmの電
析銀によって構成された微小凹凸面になっている。その
ため、銀めっき層の表面は非(半)光沢面になる。ま
た、その色調は電析銀の粒径によって微妙に変化する
が、粒径が微細になると、全体の色調は真珠の輝きに似
た乳白色になる。
なり、粒径が0.1〜2μmの電析銀が堆積して形成され
ている。したがって、層の表面は粒径0.1〜2μmの電
析銀によって構成された微小凹凸面になっている。その
ため、銀めっき層の表面は非(半)光沢面になる。ま
た、その色調は電析銀の粒径によって微妙に変化する
が、粒径が微細になると、全体の色調は真珠の輝きに似
た乳白色になる。
【0013】銀めっき層の厚みは格別限定されないが、
あまり薄くすると透明感が増して上記した色調が得にく
くなり、またあまり厚くすると不経済になるのでその厚
みは概ね3〜30μm程度でよい。この銀めっき層は、
シアンを含まない酸性銀めっき浴であるメタンスルホン
酸銀−ヨウ化カリウム系めっき浴を用いた電気めっきに
よって形成することができる。
あまり薄くすると透明感が増して上記した色調が得にく
くなり、またあまり厚くすると不経済になるのでその厚
みは概ね3〜30μm程度でよい。この銀めっき層は、
シアンを含まない酸性銀めっき浴であるメタンスルホン
酸銀−ヨウ化カリウム系めっき浴を用いた電気めっきに
よって形成することができる。
【0014】上記しためっき浴としては、例えば、
(株)大和化成研究所製の商品“ダインシルバーAG−
PL30”などをあげることができる。また、このめっ
き浴に、例えばN−(3−ヒドロキシ−1−ブチリデ
ン)−p−スルファニル酸を適量添加すると、電析銀の
粒径は微細化し、その結果、銀めっき層の色調は一層真
珠状になるので好適である。
(株)大和化成研究所製の商品“ダインシルバーAG−
PL30”などをあげることができる。また、このめっ
き浴に、例えばN−(3−ヒドロキシ−1−ブチリデ
ン)−p−スルファニル酸を適量添加すると、電析銀の
粒径は微細化し、その結果、銀めっき層の色調は一層真
珠状になるので好適である。
【0015】このめっき浴を用いた電気めっきにおいて
は、外装部品本体の表面に艶消し処理を施すことなく外
装部品本体をそのまま上記めっき浴に浸漬して電気めっ
きを行なうことにより、外装部品本体の表面を所望する
非(半)光沢の状態にすることができる。また、外装部
品の一部表面を他の色彩の鏡面光沢面にする場合は、ま
ず鏡面状の平滑面を有する外装部品本体の全体表面を、
上記した色彩のめっき層で被覆したのち、鏡面光沢面に
すべき部分をマスキングしてそのまま上記しためっき浴
を用いて電気めっきを行なって所望厚みの銀めっき層を
形成し、上記マスクを剥離して他の色彩の鏡面状光沢面
を露出させればよい。
は、外装部品本体の表面に艶消し処理を施すことなく外
装部品本体をそのまま上記めっき浴に浸漬して電気めっ
きを行なうことにより、外装部品本体の表面を所望する
非(半)光沢の状態にすることができる。また、外装部
品の一部表面を他の色彩の鏡面光沢面にする場合は、ま
ず鏡面状の平滑面を有する外装部品本体の全体表面を、
上記した色彩のめっき層で被覆したのち、鏡面光沢面に
すべき部分をマスキングしてそのまま上記しためっき浴
を用いて電気めっきを行なって所望厚みの銀めっき層を
形成し、上記マスクを剥離して他の色彩の鏡面状光沢面
を露出させればよい。
【0016】
実施例1 ダインシルバーAGM−5((株)大和化成研究所製、
Ag+ 濃度:30g/l)200g/l,ダインシルバ
ーAGI((株)大和化成研究所製)500g/l,ダ
インシルバーAGH((株)大和化成研究所製)25g
/l,pH7,浴温40〜50℃のめっき浴を建浴し
た。
Ag+ 濃度:30g/l)200g/l,ダインシルバ
ーAGI((株)大和化成研究所製)500g/l,ダ
インシルバーAGH((株)大和化成研究所製)25g
/l,pH7,浴温40〜50℃のめっき浴を建浴し
た。
【0017】このめっき浴の中に、ステンレス鋼製の時
計ブロックバンドをいれてこれを陰極とし、陽極には純
度99.99%の銀板を用い、電流密度1A/dm2 で電気め
っきを行なった。得られたブロックバンドの表面は乳白
色の非(半)光沢面であり、真珠に似た輝きを呈してい
た。このブロックバンド表面の金属組織を走査電顕(倍
率3000倍)で撮影した。その結果を図1に示した。
計ブロックバンドをいれてこれを陰極とし、陽極には純
度99.99%の銀板を用い、電流密度1A/dm2 で電気め
っきを行なった。得られたブロックバンドの表面は乳白
色の非(半)光沢面であり、真珠に似た輝きを呈してい
た。このブロックバンド表面の金属組織を走査電顕(倍
率3000倍)で撮影した。その結果を図1に示した。
【0018】比較のために、同種の時計ブロックバンド
に下記の条件で光沢銀めっきを行なった。すなわち、K
Ag(CN)290g/l,遊離KCN100g/l,K
2 CO315g/l,ニッシンブライト(日進化成
(株)製の光沢材)10ml/l,浴温15〜25℃のめ
っき浴を建浴し、ここにブロックバンドをいれてこれを
陰極とし、陽極には純度99.99%の銀板を用い、電流
密度1.5A/dm2 で電気めっきを行なった。
に下記の条件で光沢銀めっきを行なった。すなわち、K
Ag(CN)290g/l,遊離KCN100g/l,K
2 CO315g/l,ニッシンブライト(日進化成
(株)製の光沢材)10ml/l,浴温15〜25℃のめ
っき浴を建浴し、ここにブロックバンドをいれてこれを
陰極とし、陽極には純度99.99%の銀板を用い、電流
密度1.5A/dm2 で電気めっきを行なった。
【0019】得られたブロックバンドの表面はきらめく
銀白色の光沢鏡面であった。このブロックバンド表面の
金属組織も走査電顕(倍率3000倍)で撮影した。そ
の結果を図2に示した。図1,図2の電顕写真から明ら
かなように、本発明のブロックバンドでは、表面の銀め
っき層の電析銀は微細な粒形状になっているが、図2の
光沢銀めっき層の表面の場合は粒組織ではなく平滑な面
になっている。したがって、図2のめっき層では鏡面光
沢を呈し、図1のめっき層の場合は、電析銀による光の
乱反射により乳白色の非(半)光沢面になるものと考え
られる。
銀白色の光沢鏡面であった。このブロックバンド表面の
金属組織も走査電顕(倍率3000倍)で撮影した。そ
の結果を図2に示した。図1,図2の電顕写真から明ら
かなように、本発明のブロックバンドでは、表面の銀め
っき層の電析銀は微細な粒形状になっているが、図2の
光沢銀めっき層の表面の場合は粒組織ではなく平滑な面
になっている。したがって、図2のめっき層では鏡面光
沢を呈し、図1のめっき層の場合は、電析銀による光の
乱反射により乳白色の非(半)光沢面になるものと考え
られる。
【0020】実施例2 以下の組成のめっき浴を建浴した。すなわち、KAu
(CN)215g/l,KCu(CN)2125g/l,遊
離KCN20g/l,K2 CO3 15g/l,Na2 H
PO4 15g/l,K2 Cd(CN)41g/l,浴温5
0〜65℃。
(CN)215g/l,KCu(CN)2125g/l,遊
離KCN20g/l,K2 CO3 15g/l,Na2 H
PO4 15g/l,K2 Cd(CN)41g/l,浴温5
0〜65℃。
【0021】このめっき浴のなかに実施例1で用いたも
のと同種の時計ブロックバンドをいれてそれを陰極と
し、陽極には白金めっきのチタン板を用い、電流密度1
A/dm2で電気めっきを行なった。ブロックバンドの全面
は、Au−Cu−Cd合金から成り、いわゆるピンクゴ
ールドと呼ばれる色調のめっき層で被覆された。
のと同種の時計ブロックバンドをいれてそれを陰極と
し、陽極には白金めっきのチタン板を用い、電流密度1
A/dm2で電気めっきを行なった。ブロックバンドの全面
は、Au−Cu−Cd合金から成り、いわゆるピンクゴ
ールドと呼ばれる色調のめっき層で被覆された。
【0022】ついで、このブロックバンドの各本体駒の
外板表面にフロンマスクMA−1(商品名、古藤産業
(株)製)を帯状に塗布してピンクゴールド層をマスキ
ングしたのち、実施例1のめっき浴を用いてブロックバ
ンドの残りの露出面に銀めっき層を形成した。得られた
ブロックバンドのマスキングを剥離した。本体駒の中心
線に沿って色調がピンクゴールドできらびやかな鏡面の
帯が走り、本体駒の残余の表面とつなぎ駒の表面は真珠
の輝きに似た乳白色の色調になっていて、非常に高貴感
に溢れた色感の時計バンドが得られた。
外板表面にフロンマスクMA−1(商品名、古藤産業
(株)製)を帯状に塗布してピンクゴールド層をマスキ
ングしたのち、実施例1のめっき浴を用いてブロックバ
ンドの残りの露出面に銀めっき層を形成した。得られた
ブロックバンドのマスキングを剥離した。本体駒の中心
線に沿って色調がピンクゴールドできらびやかな鏡面の
帯が走り、本体駒の残余の表面とつなぎ駒の表面は真珠
の輝きに似た乳白色の色調になっていて、非常に高貴感
に溢れた色感の時計バンドが得られた。
【0023】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
時計の外装部品は、表面に形成した銀めっき層が粒径0.
1〜2μmの電析銀で構成されているので、その表面は
乳白色系の非(半)光沢面となり、従来の光沢銀の鏡面
光沢に比べて落着きのある印象を与える。
時計の外装部品は、表面に形成した銀めっき層が粒径0.
1〜2μmの電析銀で構成されているので、その表面は
乳白色系の非(半)光沢面となり、従来の光沢銀の鏡面
光沢に比べて落着きのある印象を与える。
【0024】また、本発明においては、外装部品本体の
表面を事前に粗面化することなく上記の効果を奏するこ
とができるので製造工程も短くなり工業的に有用であ
る。更には、この乳白色の非(半)光沢面と他の色彩の
鏡面光沢との組合わせも容易に行なうことができるの
で、従来にない装飾性を備えた時計の外装部品を提供す
ることができる。
表面を事前に粗面化することなく上記の効果を奏するこ
とができるので製造工程も短くなり工業的に有用であ
る。更には、この乳白色の非(半)光沢面と他の色彩の
鏡面光沢との組合わせも容易に行なうことができるの
で、従来にない装飾性を備えた時計の外装部品を提供す
ることができる。
【図1】本発明の外装部品の表面における銀めっき層の
金属組織を示す走査電顕写真である。
金属組織を示す走査電顕写真である。
【図2】従来の光沢銀めっき層の金属組織を示す走査電
顕写真である。
顕写真である。
Claims (2)
- 【請求項1】 表面が平滑な時計外装部品本体と、前記
外装部品本体の少なくとも一部表面を被覆し、粒径が0.
1〜2μmの電析銀から成る微小凹凸面を有する銀めっ
き層とを必須として成ることを特徴とする時計の外装部
品。 - 【請求項2】 表面が平滑な時計外装部品本体にメタン
スルホン酸銀−ヨウ化カリウム系めっき浴を用いて電気
めっきを施し、前記外装部品本体の少なくとも一部表面
に、粒径が0.1〜2μmの電析銀から成る微小凹凸面を
有する銀めっき層を形成することを特徴とする時計の外
装部品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4154353A JP2595168B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 時計の外装部品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4154353A JP2595168B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 時計の外装部品およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05323048A true JPH05323048A (ja) | 1993-12-07 |
| JP2595168B2 JP2595168B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=15582309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4154353A Expired - Lifetime JP2595168B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 時計の外装部品およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2595168B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8062765B2 (en) | 2006-07-06 | 2011-11-22 | Panasonic Electric Works, Ltd. | Silver layer formed by electrosilvering substrate material |
| JP2022025290A (ja) * | 2020-07-29 | 2022-02-10 | トヨタ自動車株式会社 | 銀皮膜の形成方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5579892A (en) * | 1978-12-07 | 1980-06-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Silver plating method |
| JPS56108876A (en) * | 1980-02-04 | 1981-08-28 | Citizen Watch Co Ltd | Silver plated exterior decorative parts for watch and their manufacture |
| JPS61195986A (ja) * | 1985-02-25 | 1986-08-30 | Nippon Engeruharudo Kk | 無光沢高速銀めつき液 |
-
1992
- 1992-05-21 JP JP4154353A patent/JP2595168B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5579892A (en) * | 1978-12-07 | 1980-06-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Silver plating method |
| JPS56108876A (en) * | 1980-02-04 | 1981-08-28 | Citizen Watch Co Ltd | Silver plated exterior decorative parts for watch and their manufacture |
| JPS61195986A (ja) * | 1985-02-25 | 1986-08-30 | Nippon Engeruharudo Kk | 無光沢高速銀めつき液 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8062765B2 (en) | 2006-07-06 | 2011-11-22 | Panasonic Electric Works, Ltd. | Silver layer formed by electrosilvering substrate material |
| JP2022025290A (ja) * | 2020-07-29 | 2022-02-10 | トヨタ自動車株式会社 | 銀皮膜の形成方法 |
| CN114059111A (zh) * | 2020-07-29 | 2022-02-18 | 丰田自动车株式会社 | 银被膜的形成方法 |
| CN114059111B (zh) * | 2020-07-29 | 2023-11-10 | 丰田自动车株式会社 | 银被膜的形成方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2595168B2 (ja) | 1997-03-26 |
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