JPH05323990A - 話者認識方法 - Google Patents

話者認識方法

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JPH05323990A
JPH05323990A JP4344586A JP34458692A JPH05323990A JP H05323990 A JPH05323990 A JP H05323990A JP 4344586 A JP4344586 A JP 4344586A JP 34458692 A JP34458692 A JP 34458692A JP H05323990 A JPH05323990 A JP H05323990A
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JP
Japan
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speaker
model
word
voice
phoneme
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Application number
JP4344586A
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English (en)
Inventor
Tomoko Matsui
知子 松井
Sadahiro Furui
貞煕 古井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Inc
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Publication of JPH05323990A publication Critical patent/JPH05323990A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発声内容依存型の方法で他人の音声を録音し
たものを再生して他人になりすますことを防止できる。 【構成】 登録すべき各話者について、学習用音声デー
タと、その発声内容を表す仮名あるいは発音記号の系列
とを教師つき話者適応部1に入力し、これらを用いて、
不特定話者用音素/音節モデル蓄積部3からの音素/音
節モデルを、その登録すべき話者に適応化する。その適
応化された音素/音節モデルをその発声者のIDととも
に蓄積部3に蓄積する。話者認識をする場合は、認識用
文章/単語生成部4から認識ごとに新しい文章/単語を
生成して示し、その文章/単語を発声させ、その音声を
特徴パラメータ抽出部5で特徴パラメータ系列に変換す
る。音声モデル生成部6で生成部4から生成した文章/
単語に従って蓄積部3の適応化された音素/音節モデル
を接続し、これと入力音声の特徴パラメータ系列との類
似度を計算部7で計算して、その結果で話者認識を行
う。更に、この類似度のばらつきを正規化30すること
も行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えばインターホンの
音声から訪問者が誰であるかを認識したり、入力された
音声により暗証番号を提示した人と同一人であることを
同定したりするためなどに用いられ、入力音声を、特徴
パラメータを用いた表現形式に変換し、その表現形式に
よる入力音声と、あらかじめ話者対応に生成された上記
表現形式による話者の声の特徴との類似度を求めて、入
力音声を発声した話者を認識する話者認識方法、および
指示した文章あるいは単語が正しく発声されたか否かを
判定する時に効果的に類似度を正規化する話者認識方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の話者認識の方法は、発声内容をあ
らかじめ限定した発声内容限定型の方法と、任意の発声
内容の音声を用いることのできる発声内容独立型の方法
とに分類することができる。発声内容限定型の方法で
は、通常、発声する文章または複数の単語をあらかじめ
決めておいて、話者が発声した音声を特徴パラメータ
(例えばケプストラム、ピッチなど)の時系列に変換
し、各登録話者の同じ文章または単語の特徴パラメータ
時系列との類似度を求め、その値によって話者が誰であ
るかを判定する手法がよく用いられる。
【0003】この方法によれば、同じ文章あるいは単語
の音声の特徴パラメータ時系列の類似度を用いるので、
比較的容易に高い精度で話者を認識することができる
が、登録話者の音声を録音してしまえば、その録音した
音声を再生することによって、容易にその登録話者にな
りすますことができるという大きな欠点があった。一
方、発声内容独立型の方法では、通常、ベクトル量子化
などの方法を用いて話者が発声した文章などの音声に含
まれる特徴パラメータの分布を求め、登録話者の特徴パ
ラメータの分布との類似度によって判定する手法がよく
用いられる。
【0004】この方法によれば、話者認識のために発声
する文章や単語を、そのつど変えることができるが、ど
のような発声内容でも受け入れることができるので、こ
の方法によっても、録音した音声を用いて他人になりす
ますことができるという欠点を回避することはできなか
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、認識すべき各話者の声に適応した音素あるいは音節
のモデルを作成して登録し、それらのモデルを接続して
生成した文章あるいは単語の音声のモデルと、特徴パラ
メータを用いた表現形式に変換された入力音声との類似
度を求めて、その入力音声を発声した話者を認識する。
【0006】請求項3または4の発明によれば、認識す
べき各話者の声に適応した音素または音節群のモデルを
作成して登録し、それらのモデルを接続して生成した文
章あるいは単語の音声のモデルと、特徴パラメータを用
いた表現形式に変換された入力音声との類似度を求め
て、その入力音声を発声した話者を認識する。音素ある
いは音節群のモデルは、請求項3の発明では学習用音声
中の特徴パラメータの分布を複数のガウス分布に近似
し、これらのガウス分布の重みつき加算で、音素あるい
は音節群の特徴パラメータの分布を近似した音素あるい
は音節群モデルとする。請求項4の発明では学習用音声
中の特徴パラメータの分布を符号帳で近似し、これら符
号帳要素の重みつき加算で、各音素あるいは音節群の特
徴パラメータの分布を近似した音素あるいは音節群モデ
ルとする。
【0007】請求項6の発明によれば、話者を認識すべ
き入力音声を、特徴パラメータを用いた表現形式に変換
し、その表現形式による入力音声と、上記表現形式によ
る、発声内容すなわち言葉によらない各話者の声の特徴
および発声すべき言葉との各類似度を求め、これら類似
度を組み合わせて、その入力音声を発声した話者を認識
する。
【0008】請求項8の発明によれば、話者の学習用音
声データから発声内容に独立な音声モデルを作成し、こ
のモデルと特徴パラメータを用いた表現形式に変換され
た入力音声との間の類似度を求めて、これを音素あるい
は音節(群)モデルを接続した文章或は単語音声モデル
と特徴パラメータを用いた表現形式に変換された入力音
声との間の類似度から差し引くことにより、文章或は単
語の内容、収録時期、伝送系、マイクロホンその他の試
験条件の違いによる類似度の値のばらつきを正規化す
る。
【0009】各話者の発声内容に独立な音声モデルは、
請求項1の発明に関しては、各音素あるいは音節のモデ
ルと同じ、音声を特徴パラメータの時系列で表現したも
の、あるいはそれを隠れマルコフモデルで表現したもの
などとする。請求項3の発明に関しては、学習用音声中
の特徴パラメータの分布を複数のガウス分布で近似した
ものとする。請求項4の発明に関しては、学習用音声中
の特徴パラメータの分布を符号帳で近似したものとす
る。請求項6の発明に関しては、学習用音声中の特徴パ
ラメータの分布を符号帳で近似したものとするか或は複
数のガウス分布で近似したものとする。
【0010】上記いずれの発明においても、認識ごと
に、話者が発声すべき文章あるいは単語を指示し、その
入力音声について認識を行う。
【0011】
【実施例】次に図面を参照して詳細に説明する。図1に
請求項1および2の発明の実施例を示す。まず話者を登
録する段階では、登録すべき各話者について、学習用音
声データを教師つき話者適応部1に入力し、その話者に
適応した音素あるいは音節のモデルを作成する。つまり
学習用音声データの発声内容はあらかじめ決めておき、
その発声内容を仮名、あるいは発音記号の系列で表した
ものを、音声とともに教師つき話者適応部1に入力す
る。不特定話者用音素/音節モデル蓄積部2には、あら
かじめ多数話者の音声から作成した各音素あるいは音節
のモデルを蓄積しておく。各音素あるいは音節のモデル
には、音声を特徴パラメータの時系列で表現したもの、
あるいはそれを隠れマルコフモデルで表現したものなど
を用いる。これらの音素/音節モデルを、登録すべき話
者に適応させる方法としては、すでに確立されている種
々の方法、例えば文献「Jean-Luc Gauvain and Chin-Hu
i Lee :″Improved Acoustic Modeling With Bayesian
Learning,Proc.IEEE ICASSP 92,1922」に述べられてい
る方法などを用いることができる。話者に適応した音素
あるいは音節のモデルは、適応化音素/音節モデル蓄積
部3に登録される。
【0012】また、話者同定のためには、その話者に固
有の識別番号(暗証番号、以下話者IDと記す)をキー
などで入力し、このIDをその話者の適応化音素あるい
は音節モデルとともに蓄積部3に記憶しておく。次に、
話者を認識する段階では、あらかじめ発声すべき文章ま
たは単語を決めておくか、あるいは認識用文章/単語生
成部4によって、新しい文章または単語を生成して話者
にそれを示し、話者がその文章または単語を発声し、そ
の音声を特徴パラメータ抽出部5に入力する。特徴パラ
メータ抽出部5では、入力された音声を例えばケプスト
ラム、ピッチなどの特徴パラメータを用いた表現形式に
変換する。一方、文章/単語音声モデル生成部6では、
認識用文章/単語生成部4によって生成された文章また
は単語、あるいはあらかじめ決められている文章または
単語に従って、適応化音素/音節モデル蓄積部3に登録
されている音素または音節のモデルを接続し、その文章
または単語の音声モデルを生成する。その際に話者照
合、すなわち本人の声であるか否かを判定する場合は、
話者に自分のIDをキーなどで入力してもらい、そのI
Dに対応する登録話者に適応した音素または音節のモデ
ルを文章/単語音声モデル生成部6に入力する。話者識
別、すなわちあらかじめ登録された誰の声であるかを判
定する場合は、すべての登録話者に対応する音素または
音節のモデルを文章/単語音声モデル生成部6に逐次入
力する。
【0013】特徴パラメータ抽出部5で得られた特徴パ
ラメータの時系列と、文章/単語音声モデル生成部6で
生成された文章または単語の音声モデルとは、類似度計
算部7に入力されて、両者の類似の度合いが計算され
る。この具体的方法としては、例えば文献「中川聖一:
“確率モデルによる音声認識”、第 3.1.3項、pp. 40−
50,電子情報通信学会、1988」に延べられている方法な
どを用いることができる。計算された類似度の値は、一
旦、類似度蓄積部8に蓄えられた後、話者認識判定部9
に送られる。話者認識判定部9では、話者照合の場合は
話者IDを用いて、しきい値蓄積部10から、その本人
の声とみなせる類似度の変動の範囲を示すしきい値を読
み出して、上記のようにして計算された、本人の音素あ
るいは音節モデルを接続した文章または単語の音声モデ
ルと、認識用文章あるいは単語の入力音声との類似度と
比較し、類似度の値が読み出されたしきい値よりも大き
ければそれは本人の音声であると判定し、しきい値より
も小さければ他人の音声であると判定する。話者識別の
場合は、入力音声と、登録されたすべての話者にそれぞ
れ適応した音素あるいは音節モデルを接続した文章また
は単語の音声モデルとの類似度をすべて比較して、最も
類似度の大きい話者を選択し、その話者が発声したもの
と判定する。
【0014】次に図2を参照して請求項3の発明の実施
例を説明する。まず、話者登録の段階では登録すべき各
話者について、学習用音声データを特徴パラメータ抽出
部11に入力する。学習用音声データの発声内容はあら
かじめ決めておく。特徴パラメータ抽出部11では、入
力された音声を例えばケプストラム、ピッチなどの特徴
パラメータを用いた表現形式に変換する。次に、話者の
声の特徴を表現する方法として、複数のガウス分布を用
いる。つまり、特徴パラメータの時系列に変換された学
習用音声データが混合ガウス分布作成部12に入力さ
れ、学習用音声データに含まれる特徴パラメータの分布
が、複数のガウス分布の組み合わせ(これを以下「混合
ガウス分布」と呼ぶ)で表現される。
【0015】次に、学習用音声データと、その発声内容
を仮名あるいは発音記号の系列で表したテキストと混合
ガウス分布とを、音素群モデル作成部13に入力する。
音素群モデル作成部13では、特徴パラメータの値が類
似したいくつかの音素をまとめた音素群ごとに、その特
徴パラメータの分布を混合ガウス分布の要素の重みつき
加算で表現した音素群モデルを作成し、それらの音素群
モデルを、学習用音声データのテキストに従って時間的
に接続したときに、学習用音声データの特徴パラメータ
の時系列が最も精度よく表現できるように、各要素の重
みを決定する。この方法としては、例えば文献「南泰
浩、松岡達雄、鹿野清宏:“不特定話者連続音声データ
ベースによる連結学習HMMの評価”、電子情報通信学
会音声研究会資料、SP91−113,1992」に述べられてい
る方法などを用いることができる。こうして作られた音
素群モデルは、その学習用音声を発声した話者を示す話
者ID許容範囲を推定し、その値を、類似度に関するし
きい値として、話者IDとともに、しきい値蓄積部8に
蓄える。
【0016】次に、話者を認識する段階では、あらかじ
め発声すべき文章または単語を決めておくか、あるいは
認識用文章/単語生成部4によって、新しい文章または
単語を生成して話者にそれを示し、その話者がその文章
または単語を発声し、その音声を特徴パラメータ抽出部
5に入力する。特徴パラメータ抽出部5では、入力され
た音声を、特徴パラメータ抽出部11と同じ表現形式に
変換する。同時に、文章/単語音声モデル生成部6で
は、認識用文章/単語生成部4によって生成された文章
または単語、あるいはあらかじめ決められている文章ま
たは単語に従って、音素群モデル蓄積部3に蓄積されて
いる音素群モデルを接続し、その文章または単語の音声
モデルを生成する。その際に話者照合、すなわち本人の
声であるか否かを判定する場合は、話者に自分のIDを
キーなどで入力してもらい、そのIDに対応する登録話
者に適応した音素群モデルを文章/単語音声モデル生成
部11に入力する。話者識別、すなわちあらかじめ登録
された誰の声であるかを判定する場合は、すべての登録
話者に対応する音素または音節のモデルを、文章/単語
音声モデル生成部11に逐次入力する。
【0017】その後、特徴パラメータ抽出部5で得られ
た特徴パラメータの時系列と、文章/単語音声モデル生
成部6で生成された文章または単語の音声モデルとを類
似度計算部7に入力し、類似度を計算し、さらに話者認
識判定部9で話者の同定または話者の認識は図1の場合
と同様に行う。図3に請求項4の発明の実施例を示す。
図2の実施例において、学習用音声データに含まれる特
徴パラメータの分布を混合ガウス分布で表現したが、図
3の実施例では学習用音声データの特徴パラメータの時
系列を符号帳作成部14に入力して、学習用音声データ
に含まれる特徴パラメータの分布をベクトル量子化の符
号帳で表現する。この符号帳を前記混合ガウス分布の代
わりに音素群モデル作成部13へ入力し、混合ガウス分
布の代わりに符号帳の要素の重みつき加算で特徴パラメ
ータの分布を表現した音素モデルを作る。その他は図2
の場合と同様である。なお、混合ガウス分布、符号帳を
作成する方法としては、例えば文献「松井知子、古井貞
煕:“VQ,離散/連続HMMによるテキスト独立型話
者認識法の比較検討”、電子情報通信学会音声研究会資
料、SP91−89,1991 」に述べられている方法などを用
いることができる。
【0018】図2,図3の実施例においても、音素群モ
デルの代わりに音節群モデルを用いてもよい。次に請求
項6の発明の実施例を図4を参照して説明する。話者の
登録する段階では、登録すべき各話者については、学習
用音声データを特徴パラメータ抽出部11に入力して特
徴パラメータ(例えばケプストラム、ピッチなど)の時
系列に変換したのち、話者特徴計算部15に入力し、そ
の話者の、発声内容に独立な(発声内容に依存しない)
声の特徴を抽出する。発声内容に独立な声の特徴を抽出
する方法としては、例えば文献「松井知子、古井貞煕:
“VQ,離散/連続HMMによるテキスト独立型話者認
識法の比較検討”、電子情報通信学会音声研究会資料、
SP91−89,1991 」に述べられている方法、すなわち特
徴パラメータの分布を、ベクトル量子化の符号帳や、複
数のガウス分布で表現する方法を用いることができる。
抽出された声の特徴は、その話者のIDとともに、話者
特徴蓄積部16に蓄えられる。
【0019】一方、多数の話者の音声データを、特徴パ
ラメータ抽出部17に入力して特徴パラメータの時系列
に変換したのち、音素/音節モデル作成部18に入力し
て、多数話者に共通、すなわち話者に独立な音素/音節
モデルを作成する。この方法としては、文献、「南泰
浩、松岡達雄、鹿野靖浩:“不特定話者連続音声データ
ベースによる連結学習HMMの評価”、電子情報通信学
会音声研究会資料、SP91−113,1992」などに述べられ
ている方法を用いることができる。つまり、学習用音声
データの発声内容はあらかじめ決めておき、その発声内
容を仮名、あるいは発音記号の系列で表したものを、音
声とともに音素/音節モデル作成部18に入力する。各
音素あるいは音節のモデルには、音声を特徴パラメータ
の時系列で表現したもの、あるいはそれを隠れマルコフ
モデルで表現したものなどを用いる。作成された音素/
音節モデルは、音素/音節モデル蓄積部2に蓄えられ
る。
【0020】次に、話者を認識する段階では、あらかじ
め発声すべき文章または単語を決めておくか、あるいは
認識用文章/単語生成部4によって、新しい文章または
単語を生成して話者にそれを示し、話者がその文章また
は単語を発声し、その音声を特徴パラメータ抽出部5に
入力する。特徴パラメータ抽出部5では、入力された音
声を、特徴パラメータ抽出部11と同じ特徴パラメータ
を用いた表現形式に変換する。一方、文章/単語音声モ
デル生成部6では、認識用文章/単語生成部4によって
生成された文章または単語、あるいはあらかじめ決めら
れている文章または単語に従って、音素/音節モデル蓄
積部2に登録されている音素または音節のモデルを接続
し、その文章または単語の音声モデルを生成する。
【0021】特徴パラメータ抽出部5で得られた特徴パ
ラメータの時系列と、文章/単語音声モデル生成部6で
生成された文章または単語の音声モデルは、発声内容類
似度計算部19に入力されて、両者の類似の度合いが計
算される。この具体的方法としては、例えば文献「中川
聖一:“確率モデルによる音声認識”、第3.1.3 項、p
p. 40−50,電子情報通信学会、1988」に述べられてい
る方法などを用いることができる。計算された類似度の
値は、一旦、発声内容類似度蓄積部21に蓄えられる。
【0022】一方、特徴パラメータ抽出部5で得られた
特徴パラメータの時系列と、話者特徴蓄積部16に蓄え
られている各話者の声の特徴とが、話者類似度計算部2
2に送られる。話者類似度計算部22では、話者照合の
場合は話者IDを用いて、その話者の声の特徴との類似
度が計算される。話者識別の場合は、話者特徴蓄積部1
6に蓄積されているすべての話者の声の特徴との類似度
が計算される。計算された類似度の値は、一旦、話者類
似度蓄積部23に蓄えられる。
【0023】次に、発声内容類似度蓄積部21に蓄えら
れている発声内容の類似度と、話者類似度蓄積部23に
蓄えられている話者の声の特徴との類似度が、類似度組
合わせ部24に入力され、総合的類似度が計算される。
総合的類似度を計算する方法としては、種々のものが考
えられる。例えば(1)両者の類似度の重みつき平均値
を計算する、(2)発声内容類似度にあらかじめしきい
値を設けておいて、類似度がしきい値よりも小さい場合
は総合的類似度に0のような極めて小さい値を与え、類
似度がしきい値を越えた場合のみ、話者類似度の値を総
合的類似度として用いる、などが考えられる。計算され
た総合的類似度を、話者認識判定部25に入力し、話者
認識の判定を行う。話者照合を行う場合は、しきい値蓄
積部10から、話者IDに従って、その本人の声とみな
せる類似度の変動の範囲を示すしきい値を読み出して、
上記のようにして計算された総合的類似度と比較し、総
合的類似度の値が読み出されたしきい値よりも大きけれ
ばそれは本人の音声であると判定し、しきい値よりも小
さければ他人の音声であると判定する。話者識別の場合
は、入力音声と、登録(蓄積)されているすべての話者
との総合的類似度をすべて比較して、最も総合的類似度
の大きい話者を選択し、その話者が発声したものと判定
する。
【0024】次に図5を参照して請求項8に関する発明
の実施例を説明する。まず、話者登録の段階では、登録
すべき各話者について、学習用音声データを特徴パラメ
ータ抽出部11に入力する。学習用音声データの発声内
容はあらかじめ決めておく。特徴パラメータ抽出部11
では、入力された音声を例えばケプストラム、ピッチな
どの特徴パラメータを用いた表現形式に変換する。次
に、特徴パラメータの時系列に変換された学習用音声デ
ータを教師つき話者適応部1に入力し、その話者に適応
した音素あるいは音節のモデルを作成する。不特定話者
用音素/音節モデル蓄積部2には、あらかじめ多数話者
の音声から作成した各音素あるいは音節のモデルを蓄積
しておく。各音素あるいは音節のモデルとしては、音声
を特徴パラメータの時系列で表現したもの、あるいはこ
れを隠れマルコフモデルで表現したものその他、種々の
表現形式のものを採用することができる。これらの音素
/音節モデルを、登録すべき話者に適応させる方法とし
ては、すでに確立されている種々の方法、例えば文献
「Jean-Luc Gauvain and Chin-Hui Lee:“Improved Aco
ustic Modeling With Bayesian Learing, Proc. IEEE I
CASSP 92,1992 」に述べられている方法がある。話者に
適応した音素あるいは音節のモデルは、適応化音素/音
節モデル蓄積部3に登録される。さらに、適応化音素/
音節モデルを接続したものと学習用音声データの特徴パ
ラメータ時系列との間の誤差から、音声の変動許容範囲
を推定し、この値を類似度に関するしきい値として話者
IDとともにしきい値蓄積部10に蓄える。
【0025】ここで、特徴パラメータの時系列に変換さ
れた学習用音声データは発声内容独立モデル作成部26
にも入力され、発声内容に独立な音声モデルが生成され
る。そして、これらのモデルは発声内容独立モデル蓄積
部27に蓄えられる。次に、適応化音素/音節モデル蓄
積部3から送りだされる適応化音素/音節モデルを接続
したものと学習用音声データの特徴パラメータ時系列と
の間の誤差と、発声内容独立モデル蓄積部27から送り
だされる発声内容に独立な音声モデルと学習音声データ
の特徴パラメータ時系列との間の誤差から、発声内容の
違いによる類似度の変動許容範囲を推定し、この値を発
声内容判定用しきい値として話者IDとともに発声内容
判定用しきい値蓄積部28に蓄える。
【0026】次に、話者を認識する段階では、あらかじ
め発声すべき文章または単語を決めておくか、あるいは
認識用文章/単語生成部4によって、新しい文章または
単語を生成して話者にそれを示し、話者がその文章また
は単語を発声し、その音声を特徴パラメータ抽出部5に
入力する。特徴パラメータ抽出部5は入力された音声を
特徴パラメータ抽出部11と同じ表現形式に変換する。
一方、文章/単語音声モデル作成部6では、認識用文章
/単語生成部4により生成された文章または単語、ある
いはあらかじめ決められている文章または単語に従っ
て、適応化音素/音節モデル蓄積部3に登録されている
音素または音節のモデルを接続し、その文章または単語
の音声モデルを作成する。その際、話者照合、すなわち
本人の声であるか否かを判定する場合は、話者に話者自
身のIDをキーその他により入力してもらい、そのID
に対応する登録話者に適応した音素または音節のモデル
を文章/単語音声モデル生成部6に入力する。話者識
別、すなわち、あらかじめ登録された誰の声であるかを
判定する場合は、すべての登録話者に対応する音素また
は音節のモデルを文章/単語音声モデル生成部6に入力
する。
【0027】特徴パラメータ抽出部5で得られた特徴パ
ラメータの時系列と、文章/単語音声モデル生成部6で
生成された文章または単語の音声モデルとは、類似度計
算部7に入力されて、両者の類似の度合が計算される。
この具体的方法としては、例えば文献「中川聖一:“確
率モデルによる音声認識”、第3.1.3 項、pp. 40-50、
電子情報通信学会、1988」に述べられている方法を用い
ることができる。計算された類似度の値は、類似度正規
化部30、話者認識判定部9に送られる。同時に、特徴
パラメータ抽出部5で得られた特徴パラメータの時系列
を、発声内容独立モデル蓄積部27に蓄えられている発
声内容に独立な音声モデルと共に、正規化用類似度計算
部29に入力し、正規化用類似度を計算してこの値を類
似度正規化部30に入力する。類似度正規化部30で
は、類似度計算部7から送られた類似度の値から、正規
化用類似度計算部29から送られた正規化用類似度の値
を差し引くことによって類似度の正規化を行なう。正規
化された類似度の値は発声内容判定部31に入力され
る。発声内容判定部31では、正規化された類似度の値
を、発声内容判定用しきい値蓄積部28から送られた発
声内容判定用しきい値と比較し、正規化された類似度の
値が発声内容判定用しきい値よりも大きい場合にこれを
正しい発声内容であると判定し、小さい場合はこれを誤
った発声内容であると判定する。その判定結果は話者認
識判定部9に送られる。話者認識判定部9では、類似度
計算部7から送られてきた類似度の値をもとに、話者照
合の場合は話者IDを用いて、しきい値蓄積部10か
ら、その本人の声とみなせる類似度の変動の範囲を示す
しきい値を読み出して、上記のように計算された、本人
の適応化音素あるいは音節モデルを接続した文章または
単語の音声モデルと、認識用文章あるいは単語の入力音
声との類似度とを比較し、類似度の値が読み出されたし
きい値よりも大きければそれは本人の音声であると判定
し、しきい値よりも小さければ他人の音声であると判定
する。話者識別の場合は、入力音声と、登録された全て
の話者のそれぞれの適応化音素あるいは音節モデルを接
続した文章または単語の音声モデルとの間の類似度をす
べて比較して、最も類似度の大きい話者を選択し、その
話者が発声したものと判定する。さらに、それらの判定
結果と、発声内容判定部31から送られた判定結果と併
せて、総合的に話者認識判定を行なう。
【0028】次に、図6を参照してこの発明の実施例を
説明する。先ず、話者登録の段階においては、登録すべ
き各話者について学習用音声データを特徴パラメータ抽
出部11に入力する。学習用音声データの発声内容はあ
らかじめ決めておく。特徴パラメータ抽出部11は入力
された音声を例えばケプストラム、ピッチその他の特徴
パラメータを用いた表現形式に変換する。次に、話者の
声の特徴を表現する方法として、請求項3の発明では複
数のガウス分布、請求項4の発明ではベクトル量子化の
符号帳を用いる。即ち、特徴パラメータの時系列に変換
された学習用音声データが混合ガウス分布/符号帳作成
部32に入力され、学習用音声データに含まれる特徴パ
ラメータの分布が複数のガウス分布の組合せ、あるいは
ベクトル量子化の符号帳(これらを以下「混合ガウス分
布/符号帳」と呼ぶ)で表現される。複数の混合ガウス
分布の組合せ、あるいは符号帳を作成する方法として
は、例えば文献「松井知子、古井貞煕: “VQ、離散
/連続HMMによるテキスト独立形話者認識法の比較検
討”、電子情報通信学会音声研究会資料、SP91-89 、19
91」に述べられている方法を用いることができる。混合
ガウス分布/符号帳作成部32で作成された混合ガウス
分布/符号帳は発声内容に独立な音声モデルとして発声
内容独立モデル蓄積部27に蓄えられる。
【0029】次に、学習用音声データと、その発声内容
を仮名あるいは発音記号の系列で表現したテキストと混
合ガウス分布/符号帳とを、音素群モデル生成部13に
入力する。音素群モデル生成部13では、特徴パラメー
タの値が類似したいくつかの音素をまとめた音素群ごと
に、その特徴パラメータの分布を混合ガウス分布/符号
帳の要素の重みつき加算で表現した音素群モデルを作成
し、これらの音素群モデルを、学習用音声データのテキ
ストに従って時間的に接続したときに、学習用音声デー
タの特徴パラメータの時系列が最も精度よく表現できる
ように、各要素の重みを決定する。この方法としては、
例えば文献「南泰浩、松岡達雄、鹿野清宏: “不特定
話者連続音声データベースによる連結学習HMMの評
価”、電子情報通信学会音声研究会資料、SP91-113, 19
92」に述べられている方法を用いることができる。こう
して作られた音素群モデルは、その学習用音声を発声し
た話者を示す話者IDとともに音素群モデル蓄積部3に
蓄えられる。さらに、音素群モデルを接続したものと学
習用音声データの特徴パラメータ時系列との間の誤差か
ら音声の変動許容範囲を推定し、この値を類似度に関す
るしきい値として、話者IDとともにしきい値蓄積部1
0に蓄える。さらに、音素群モデルを接続したものと学
習用音声データの特徴パラメータ時系列との間の誤差
と、発声内容独立モデル蓄積部27から送りだされた発
声内容に独立な音声モデルと学習音声データの特徴パラ
メータ時系列との間の誤差から、発声内容の違いによる
類似度の変動許容範囲を推定し、この値を発声内容判定
用しきい値として、話者IDとともに発声内容判定用し
きい値蓄積部28に蓄える。
【0030】次に、話者を認識する段階では、あらかじ
め発声すべき文章または単語を決めておくか、あるいは
認識用文章/単語生成部4により新しい文章または単語
を生成して話者にこれを示し、その話者がその文章また
は単語を発声し、その音声を特徴パラメータ抽出部5に
入力する。特徴パラメータ抽出部5は入力された音声を
特徴パラメータ抽出部11と同じ表現形式に変換する。
これと同時に、文章/単語音声モデル生成部6は、認識
用文章/単語生成部4により生成された文章または単
語、あるいはあらかじめ決められている文章または単語
に従って、音素群モデル蓄積部3に蓄積されている音素
群モデルを接続し、その文章または単語の音声モデルを
生成する。ここで、話者照合すなわち本人の声であるか
否かを判定する場合は、話者に話者自身のIDをキーそ
の他の入力手段により入力してもらい、そのIDに対応
する登録話者の音素群モデルを文章/単語音声モデル生
成部6に入力する。話者識別、すなわちあらかじめ登録
された誰の声であるかを判定する場合は、すべての登録
話者に対応する音素または音節のモデルを、文章/単語
音声モデル生成部6に逐次入力する。
【0031】その後、特徴パラメータ抽出部5で得られ
た特徴パラメータの時系列と、文章/単語音声モデル生
成部6で生成された文章または単語の音声モデルとを類
似度計算部7に入力し、類似度を計算し、その値を類似
度正規化部30、話者認識判定部9に入力する。同時
に、特徴パラメータ抽出部5で得られた特徴パラメータ
の時系列を、発声内容独立モデル蓄積部27に蓄えられ
ている発声内容に独立な音声モデルとともに正規化用類
似度計算部29に入力し、正規化用類似度を計算し、そ
の値を類似度正規化部30に入力する。類似度正規化部
30では、類似度計算部7から送られた類似度の値か
ら、正規化用類似度計算部29から送られた類似度の値
を差し引くことにより類似度の正規化を行なう。さら
に、正規化された類似度の値は発声内容判定部31に入
力される。発声内容判定部31では、正規化された類似
度の値を、発声内容判定用しきい値蓄積部28から送ら
れた発声内容判定用しきい値と比較し、正規化された類
似度の値が発声内容判定用しきい値よりも大きい場合は
これを正しい発声内容であると判定し、小さい場合はこ
れを誤った発声内容であると判定する。その判定結果は
話者認識判定部9に送られる。話者認識判定部9では、
類似度計算部7から送られてきた類似度の値をもとに、
話者照合の場合は話者IDを用いて、しきい値蓄積部1
0から、その本人の声とみなせる類似度の変動の範囲を
示すしきい値を読み出して、上記のように計算された、
本人の音素あるいは音節群モデルを接続した文章または
単語の音声モデルと、認識用文章あるいは単語の入力音
声との類似度とを比較し、類似度の値が読み出されたし
きい値よりも大きければそれは本人の音声であると判定
し、しきい値よりも小さければ他人の音声であると判定
する。話者識別の場合は、入力音声と、登録された全て
の話者にそれぞれ適応した音素あるいは音節群モデルを
接続した文章または単語の音声モデルとの類似度をすべ
て比較して、最も類似度の大きい話者を選択し、その話
者が発声したものと判定する。さらに、それらの判定結
果と、発声内容判定部31から送られた判定結果と併せ
て、総合的に話者認識判定を行なう。
【0032】次に、図7を参照して請求項8の発明を請
求項6および7に関する発明に適用した実施例を説明す
る。話者を登録する段階では、登録すべき各話者につい
ては、それぞれの学習用音声データを特徴パラメータ抽
出部11に入力して特徴パラメータ(例えばケプストラ
ム、ピッチ)の時系列に変換したのち、話者特徴計算部
15に入力し、その話者の、発声内容に独立な(発声内
容に依存しない)声の特徴を抽出する。発声内容に独立
な声の特徴を抽出する方法としては、例えば、文献「松
井知子、古井貞煕:“VQ、離散/連続HMMによるテ
キスト独立形話者認識法の比較検討”、電子情報通信学
会音声研究会資料、SP91-89 、1991」に述べられている
方法、すなわち特徴パラメータの分布をベクトル量子化
の符号帳、複数のガウス分布で表現する方法を用いるこ
とができる。抽出された声の特徴は、その話者のIDと
ともに話者特徴蓄積部16に蓄えられる。
【0033】一方、多数の話者の音声データを特徴パラ
メータ抽出部17に入力して特徴パラメータの時系列に
変換したのち、音素/音節モデル作成部18に入力して
多数話者に共通の、すなわち話者に独立な音素/音節モ
デルを作成する。この方法としては、例えば、文献「南
泰浩、松岡達雄、鹿野清宏: “不特定話者連続音声デ
ータベースによる連結学習HMMの評価”、電子情報通
信学会音声研究会資料、SP91-113, 1992」に述べられて
いる方法を用いることができる。この場合、学習用音声
データの発声内容はあらかじめ決めておき、その発声内
容を仮名、あるいは発音記号の系列で表したものを、音
声とともに音素/音節モデル作成部18に入力する。各
音素あるいは音節のモデルには、音声を特徴パラメータ
の時系列で表現したもの、あるいはそれを隠れマルコフ
モデルで表現したものがある。作成された音素/音節モ
デルは音素/音節モデル蓄積部2に蓄えられる。
【0034】これと同時に、特徴パラメータ抽出部17
で抽出された特徴パラメータの時系列は発声内容独立モ
デル作成部26に入力され、発声内容に独立な音声モデ
ルが生成される。そして、それらのモデルは発声内容独
立モデル蓄積部27に蓄えられる。次に、音素/音節モ
デル蓄積部2から送られた音素/音節モデルと、発声内
容独立モデル蓄積部27から送られた発声内容独立モデ
ルとから、発声内容の違いによる類似度の変動許容範囲
を推定し、この値を発声内容判定用しきい値として発声
内容判定用しきい値蓄積部28に蓄える。
【0035】話者を認識する段階では、あらかじめ発声
すべき文章または単語を決めておくか、あるいは認識用
文章/単語生成部4により新しい文章または単語を生成
して話者にそれを示し、話者がその文章または単語を発
声し、その音声を特徴パラメータ抽出部5に入力する。
特徴パラメータ抽出部5では、入力された音声を特徴パ
ラメータ抽出部11と同じ特徴パラメータを用いた表現
形式に変換する。一方において、文章/単語音声モデル
生成部6では、認識用文章/単語生成部4により生成さ
れた文章または単語、あるいはあらかじめ決められてい
る文章または単語に従って音素/音節モデル蓄積部2に
登録されている音素または音節のモデルを接続し、その
文章または単語の音声モデルを生成する。特徴パラメー
タ抽出部5で得られた特徴パラメータの時系列と、文章
/単語音声モデル生成部6で生成された文章または単語
の音声モデルとは発声内容類似度計算部19に入力され
て、両者の類似の度合いが計算される。この具体的方法
としては、例えば、文献「中川聖一:“確率モデルによ
る音声認識”、第3.1.3 項、pp. 40-50 、電子情報通信
学会、1988」に述べられている方法を用いることができ
る。計算された類似度の値は、類似度正規化部30に送
られる。これと同時に特徴パラメータ抽出部5で得られ
た特徴パラメータの時系列を、発声内容独立モデル蓄積
部27に蓄えられている発声内容に独立な音声モデルと
ともに正規化用類似度計算部29に入力し、正規化用類
似度を計算し、その値を類似度正規化部30に入力す
る。類似度正規化部30では、発声内容類似度計算部1
9から送られた類似度の値から、正規化用類似度計算部
29から送られた正規化用類似度の値を差し引くことに
より類似度の正規化を行なう。正規化された類似度の値
は発声内容判定部31に入力される。発声内容判定部3
1では、正規化された類似度の値を、発声内容判定用し
きい値蓄積部28から送られた発声内容判定用しきい値
と比較し、正規化された類似度の値が発声内容判定用し
きい値よりも大きい場合はこれを正しい発声内容である
と判定し、小さい場合はこれを誤った発声内容であると
判定する。その判定結果は話者認識判定部25に送られ
る。
【0036】一方、特徴パラメータ抽出部5で得られた
特徴パラメータの時系列と、話者特徴蓄積部16に蓄え
られている各話者の声の特徴とが、話者類似度計算部2
2に送られる。話者類似度計算部22では、話者照合の
場合は話者IDを用いて、その話者の声の特徴との類似
度が計算される。話者識別の場合は、話者特徴蓄積部1
6に蓄積されているすべての話者の声の特徴との間の類
似度が計算される。計算された類似度の値は、一旦、話
者類似度蓄積部23に蓄えられた後、話者認識判定部2
5に入力される。話者認識判定部25では、話者の判定
を行なう。話者照合を行なう場合は、しきい値蓄積部1
0から、話者IDに従って、その本人の声とみなせる類
似度の変動の範囲を示すしきい値を読み出して、話者類
似度蓄積部23から送られた類似度と比較し、その類似
度の値が読み出されたしきい値よりも大きければそれは
本人の音声であると判定し、しきい値よりも小さければ
他人の音声であると判定する。話者識別の場合は、入力
音声と、登録(蓄積)されているすべての話者との類似
度を全て比較し、最も類似度の大きい話者を選択し、そ
の話者が発声したものと判定する。さらに、それらの判
定結果と、発声内容判定部31から送られた判定結果と
併せて、総合的に話者認識判定を行なう。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1乃至5の発
明においては、認識すべき各話者の声に適応した音素あ
るいは音節のモデルを作成して登録し、それらのモデル
を接続して生成した文章あるいは単語の音声のモデル
と、特徴パラメータを用いた表現形式に変換された入力
音声との類似度を求めて、その入力音声を発声した話者
を認識するので、認識をするたびに発声すべき内容を変
えることができ、しかもその内容を発声しなければ高い
類似度を得ることができないので、録音した音声を再生
することによって、他人になりすますことを防ぐことが
できる。
【0038】請求項6の発明においては、話者を認識す
べき入力音声を、特徴パラメータを用いた表現形式に変
換し、その表現形式による入力音声と、上記表現形式に
よる発声内容すなわち言葉によらない各話者の声の特徴
との類似度と、発声すべき言葉との類似度とを組み合わ
せて、その入力音声を発声した話者を認識するので、認
識をするたびに発声すべき内容を変えることができ、し
かもその内容を発声しなければ高い類似度を得ることが
できないので、録音した音声を再生することによって、
他人になりすますことを防ぐことができる。
【0039】請求項8の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6および7に記載される話者認識方法におい
て、発声内容に独立な音声モデルを作成し、これと特徴
パラメータを用いた表現形式に変換された入力音声との
間の類似度を使用して、音素あるいは音節(群)モデル
を接続した文章或は単語音声モデルと特徴パラメータを
用いた表現形式に変換された入力音声との間の類似度の
値を正規化しており、文章或は単語の内容、収録時期、
伝送系、マイクロホンその他の試験条件の違いによる類
似度の変動の影響を受け難い話者認識を行なうことがで
きる。
【0040】次に実験例を述べる。実験は、男性23
名、女性13名が約5カ月に渡る3つの時期(時期A、
B、C)に発声した文章データ(1文章長は平均4秒)
を対象とする。これらの音声を、従来から使われている
特徴量、つまり、ケプストラムの細かい時間毎に時系列
に変換する。ケプストラムは標本化周波数12kHz 、フ
レーム長32ms、フレーム周期8ms、LPC分析(Line
ar Predictive Coding、線形予測分析)次数16で抽出
した。学習には、時期Aに発声した10文章を用い、テ
ストでは、時期B、Cに発声した5文章を1文章づつ用
いた。
【0041】各話者の音素群モデルは、請求項3の発明
に基づいて64個のガウス分布の組合せ(「松井知子、
古井貞煕:“VQ、離散/連続HMMによるテキスト独
立形話者認識法の比較検討”、電子情報通信学会音声研
究会資料、SP91-89 、1991」)で表した。音素群の数は
25である。結果は、本人が指定された文章とは異なる
文章を発声した時の棄却率で評価した。この棄却率が高
いほど、本人の音声でも、録音音声の再生により異なる
内容である場合には、高い割合でそれを棄却することが
できる。ここでは、しきい値よりも類似度の大きい入力
音声は、本人が指定された文章を発声した音声として受
理し、それ以外は棄却した。このしきい値は、各話者ご
とに、本人が指定された文章を発声した音声が棄却され
ることのないように事後的に設定した。その結果を第7
図に示す。この結果は、この発明の話者認識方法は類似
度の正規化を施さない場合と比較して棄却誤り率はほぼ
半分になることを示している。以上のことから、この請
求項8の発明の有効性が実証された。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2の発明の実施例が適用される
認識装置の例を示すブロック図
【図2】請求項3の発明の実施例が適用される認識装置
の例を示すブロック図。
【図3】請求項4の発明の実施例が適用される認識装置
の例を示すブロック図。
【図4】請求項6および7の発明の実施例が適用される
認識装置の例を示すブロック図
【図5】請求項1、2に関する請求項8の発明の実施例
が適用される認識装置の例を示すブロック図。
【図6】請求項3、4および5に関する請求項8の発明
の実施例が適用される認識装置の例を示すブロック図。
【図7】請求項6および7に関する請求項8の発明の実
施例が適用される認識装置の例を示すブロック図。
【図8】請求項8に関する実験を示す図。
【符号の説明】
1 話者適応部 2 不特定話者用音素/音節モデル蓄積部 3 適応化音素/音節モデル蓄積部 4 認識用文章/単語生成部 5 特徴パラメータ抽出部 6 文章/単語音声モデル作成部 7 類似度計算部 9 話者認識判定部 10 しきい値蓄積部 11 特徴パラメータ抽出部 30 類似度正規化部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 認識すべき各話者の声に適応した音素あ
    るいは音節モデルを作成して登録する手段と、 それら音素あるいは音節モデルを接続して文章または単
    語音声のモデルを生成する手段と、 入力音声を特徴パラメータを用いた表現形式に変換する
    手段とを有し、 上記表現形式に変換された入力音声と、あらかじめ話者
    対応に登録された音素あるいは音節モデルを接続した文
    章または単語音声モデルとの類似度を求めて、上記入力
    音声を発声した話者を認識することを特徴とする話者認
    識方法。
  2. 【請求項2】 認識するごとに、話者が発声すべき文章
    または単語を指示し、その文章または単語を発声した入
    力音声を、特徴パラメータを用いた表現形式に変換した
    ものと、音素あるいは音節のモデルを接続してその文章
    または単語の音声モデルを生成したものとの類似度を求
    めて、上記入力音声を発声した話者を認識することを特
    徴とする請求項1記載の話者認識方法。
  3. 【請求項3】 入力音声を特徴パラメータを用いた表現
    形式に変換する手段と、 発声内容に独立な各話者の声の特徴を表現する複数のガ
    ウス分布を計算する手段と、 それらのガウス分布に各音素あるいは音節群に対応した
    適切な重みを与えて音素あるいは音節群モデルを作成す
    る手段と、 音素あるいは音節群モデルを時間的に接続して文章また
    は単語の音声のモデルを作成する手段とを有し、 各話者の学習用音声データを用いて、その音声データ中
    の特徴パラメータの分布を複数のガウス分布で近似し、 これらのガウス分布の重みつき加算で、各音素あるいは
    音節群の特徴パラメータの分布を近似した音素あるいは
    音節群モデルを作成し、 話者を認識すべき入力音声の発声内容(文章または単
    語)に従って上記音素あるいは音節群モデルを時間的に
    接続した文章または単語の音声のモデルと、上記入力音
    声を特徴パラメータの時系列で表現したものとの比較に
    より、話者を認識することを特徴とする話者認識方法。
  4. 【請求項4】 入力音声を特徴パラメータを用いた表現
    形式に変換する手段と、 発声内容に独立な各話者の声の特徴を表現するベクトル
    量子化の符号帳を計算する手段と、 それらの符号帳に各音素あるいは音節群に対応した適切
    な重みを与えて音素あるいは音節群モデルを作成する手
    段と、 音素あるいは音節群モデルを時間的に接続して文章また
    は単語の音声のモデルを作成する手段とを有し、 各話者の学習用音声データを用いて、その音声データ中
    の特徴パラメータの分布を符号帳で近似し、 これらの符号帳要素の重みつき加算で、各音素あるいは
    音節群の特徴パラメータの分布を近似した音素音節群モ
    デルを作成し、 話者を認識すべき入力音声の発声内容(文章または単
    語)に従って上記音素音節群モデルを時間的に接続した
    文章または単語の音声のモデルと、上記入力音声を特徴
    パラメータの時系列で表現したものとの比較により、話
    者を認識することを特徴とする話者認識方法。
  5. 【請求項5】 認識するごとに、話者が発声すべき文章
    または単語を指示し、その文章または単語を発声した入
    力音声を、特徴パラメータを用いた表現形式に変換した
    ものと、上記音素あるいは音節群モデルを接続したその
    文章または単語の音声モデルとを比較して、上記入力音
    声を発声した話者を認識することを特徴とする請求項3
    または4記載の話者認識方法。
  6. 【請求項6】 発声内容に独立な話者の声の特徴を抽出
    してその話者を認識する手段と、 不特定話者の音声の発声内容(言葉)を認識する手段
    と、 入力音声を特徴パラメータを用いた表現形式に変換する
    手段とを有し、 上記表現形式に変換された入力音声と、各話者の声の特
    徴および発声すべき言葉との各類似度を求め、 これら両類似度を論理的および数値的に組み合わせて、
    上記入力音声を発生した話者を認識することを特徴とす
    る話者認識方法。
  7. 【請求項7】 認識するごとに、話者が発声すべき文章
    あるいは単語を指示し、その文章あるいは単語を発声し
    た入力音声を、特徴パラメータを用いた表現形式に変換
    したものに関する上記2種類の類似度を組み合わせて、
    上記入力音声を発声した話者を認識することを特徴とす
    る請求項6記載の話者認識方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6および7
    の内の何れかに記載される話者認識方法において、特徴
    パラメータを用いた表現形式に変換された入力音声と音
    素あるいは音節(群)モデルを接続した文章或は単語音
    声モデルとの間の類似度の、文章或は単語の内容、収録
    時期、伝送系、マイクロホンその他の試験条件に起因す
    るばらつきを正規化することを特徴とする話者認識方
    法。
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