JPH05324005A - 目標値ff/fb制御装置 - Google Patents

目標値ff/fb制御装置

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JPH05324005A
JPH05324005A JP12483792A JP12483792A JPH05324005A JP H05324005 A JPH05324005 A JP H05324005A JP 12483792 A JP12483792 A JP 12483792A JP 12483792 A JP12483792 A JP 12483792A JP H05324005 A JPH05324005 A JP H05324005A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、制御性の改善、リセットワインド
アップの防止、ゲイン修正および自動−手動切換え時の
バランスレスバンプレス化を実現する。 【構成】 目標値FF制御部20と、速度形2自由度P
I制御部30とを組合わせるとともに、前記PI制御部
にはP動作を2自由度化する目標値フィルタ手段31の
ほか、速度形P調節演算33と速度形I調節演算34を
分離して当該演算手段34の出力側にスイッチ手段35
を設け、FB制御とFF制御とを速度形信号の形で合成
し、位置形調節信号に変換して上下限制限手段42を通
して操作信号を得る。このとき、逸脱判定手段44にて
上下限制限手段の入出力差から制限値逸脱の有無を判定
し、かつ、この判定信号とI調節演算手段の出力との符
号から積分動作による位置形調節信号の変化状況を判別
し、スイッチ手段のオン・オフにより積分動作の実行・
停止を行う構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラ負荷配分制御シ
ステムのボイラ蒸気流量制御装置や多種燃料燃焼システ
ムの全熱量制御装置などに利用される目標値FF制御と
FB制御とを組合わせた目標値FF/FB制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の制御装置は、主として目標値と
操作量とが共に同一または異種の工業単位で表されるカ
スケード制御系の1次制御ループに適用されることが多
く、この場合には目標値を直接FF制御し、FB制御は
FF制御量を制限された範囲内で修正制御する構成とな
っている。
【0003】このような技術の代表的な適用例として
は、例えばボイラ負荷配分システムにおけるボイラ蒸気
流量制御装置や多種燃料燃焼システムの全熱量制御装置
などが上げられる。
【0004】ところで、従来のボイラ負荷配分システム
は、図5に示す如く熱供給配管1に対して複数のボイラ
21 ,22 ,…が並列に接続され、これらボイラ21 ,
22,…出力側の蒸気流量検出器31 ,32 ,…で検出
された蒸気流量PV1 ,PV2 ,…が加算手段4に導入
され、ここで得られたトータル蒸気流量と蒸気圧力調節
装置5の圧力調節出力信号とを加算手段6で加算する。
そして、この加算信号にそれぞれ負荷配分比率α1 ,α
2 ,…を乗じた各配分信号を目標値SV1 ,SV2 ,…
として各目標値FF/FB制御装置71 ,72 ,…に導
入する。
【0005】ここで、例えば1つの制御装置7(=
71 )は、図6に示すように目標値SVn (SV1 )に
係数手段11でFF制御ゲインK(Kは通常1近傍とす
る)を乗算して基本操作量K・SVn とし、かつ、目標
値SVn と蒸気流量PVn (=PV1 )とを一般のPI
Dコントローラ12に導き、ここで偏差演算手段13に
て信号SVn とPVn との偏差en を求める。さらに、
下段の速度形PID調節演算手段14では前記偏差en
に基づいて下記する演算、つまり △MVn =Kp {(en −en-1 )+(△t/TI )・en +(TD /△t)・(en −2en-1 +en-2 )}…(1) なる速度形演算を行って今回変化分の速度形PID調節
演算信号△MVn を求めた後、速度形−位置形信号変換
手段15に導入し、ここで MVn =MVn-1 +△MVn ……(2) の演算式により位置形PID調節信号MVn を求めてい
る。
【0006】なお、上式においてKp :比例ゲイン、T
I :積分時間、TD :微分時間、△t:制御周期、
en :今回の偏差信号、en-1 :前回の偏差信号、e
n-2 :前前回の偏差信号、MVn :今回の調節信号、M
Vn-1 :前回の調節信号、△MVn:今回の調節信号の
変化分である。
【0007】しかし、以上のようにして得られた位置形
PID調節信号MVn は通常0〜100%であるので、
減算手段16にて50%で減じて信号範囲を、−50〜
0〜+50%の信号とした後、上下限制限手段17で所
定の上限制限値+δ、下限制限値−δで制限した後、後
続の加算手段18に導き、ここでFF制御系の基本操作
量K・SVn をFB制御系の出力で修正して負荷配分指
令信号とし、この負荷配分指令信号を対応するボイラ2
1 に供給するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような目標値FF/FB制御装置では次のような問題点
が指摘されている。
【0009】(1) 目標値SVn を変化させた時、目
標値FF制御成分とPID制御成分とが重畳するので、
PID制御成分のみでも目標値追従特性が振動的となる
のに対し、さらにFF制御ゲインにPD,つまり比例ゲ
インおよび微分ゲインも加わるので高ゲインとなり、制
御性を悪化させる問題がある。
【0010】(2) 位置形PID調節信号MVn が上
下限制限手段17に引っかかり、かつ、偏差en が残っ
た状態のとき、PID調節演算手段14の積分動作が継
続し続けるので、ある時点で偏差en が逆方向に動いた
とき、上下限制限手段17の例えば上限値に相当する操
作信号を出力し続け、この操作信号が元に戻るのに時間
がかかり,いわゆるリセットワインドアップの問題が生
じ、この点でも制御性が著しく悪化する。 (3) 目標値FF制御とFB制御とが位置形信号で結
合されているので、ゲイン適応形などの高度化に不適当
である。
【0011】(4) さらに、前述と同様に目標値FF
制御とFB制御とが位置形信号で結合されているので、
自動−手動切換え時にスムーズに移行する,いわゆるバ
ランスレス・バンプレス化の処理が複雑である。
【0012】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、目標値の変化に対してFB制御の2自由度化により
最適な制御性を確保し、積分動作によって調節信号が拡
大方向にあるとき積分動作を停止し、或いは積分動作に
よって調節信号が解消する方向にあるとき積分動作を実
行することによりリセットワインドアップを防止し、さ
らにFB制御成分とFF制御成分とをそれぞれ速度形調
節演算を実行した後に結合することにより高度化および
切換え時のバランスレスバンプレス化に十分対処しうる
目標値FF/FB制御装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は上記課題を解決するために、目標値SVn の変化に対
して速応出力するための目標値FF(フィードフォワー
ド)制御部と、前記目標値SVn と制御対象からの制御
量PVn とに基づいて調節演算を実行して得られる調節
演算信号を用いて目標値FF制御部の出力を修正制御す
るFB(フィードバック)制御部とを組合せた目標値F
F/FB制御装置において、
【0014】前記FB制御部として、FB制御としての
P(比例)動作の最適2自由度化係数をα0 、P動作の
比例ゲインをKp 、目標値FF制御のゲインをKとした
とき、少くともP動作の2自由度化係数α(=α0 −K
/Kp )をもつ目標値フィルタ手段、この目標値フィル
タ手段からの演算目標値SVn ′と前記制御量PVnと
の偏差に基づいて調節演算を行う,少くともI(積分)
調節演算を分離した速度形PIまたは速度形PID
(D:微分)調節演算手段、前記I調節演算手段の出力
側に設けられたスイッチ手段、前記速度形PIまたは速
度形PID調節演算手段によって得られた速度形PIま
たはPID調節演算信号を加算合成する合成手段を有
し、
【0015】さらに、この合成手段から得られた速度形
PIまたはPID調節演算信号と前記FF制御部のFF
制御信号FFn (=SVn ・K)の差分演算によって得
られる速度形FF制御信号△FFn とを加算した後、位
置形FF/FB調節信号に変換する信号変換手段と、こ
の信号変換手段からの位置形FF/FB調節信号を上下
限制限値で制限して操作信号を出力する上下限制限手段
と、
【0016】この上下限制限手段の入出力差の信号に基
づいて位置形FF/FB調節信号が上下限制限値を越え
たことを判定する上下限制限値逸脱判定手段、この判定
手段の出力△Ln-1 と前記I調節演算手段の出力△In
とが同符号であるとき積分動作によって前記調節信号が
拡大方向にあると判断して前記スイッチ手段をオフし積
分動作を停止する同符号判定手段を有する積分動作制御
手段とを設けた目標値FF/FB制御装置である。
【0017】次に、請求項2に対応する発明は、特に積
分動作制御手段として、前記上下限制限手段の入出力差
の信号に基づいて位置形FF/FB調節信号が上下限制
限値内にあるか否かを判定する操作信号判定手段と、こ
の操作信号判定手段の出力△Ln-1 と速度形I調節演算
手段の出力△In とがゼロまたは異符号であるとき積分
動作によって前記調節信号が解消する方向にあると判断
して前記スイッチ手段をオンして積分動作を実行するゼ
ロ・異符号判定手段とを設けたものであり、
【0018】さらに、請求項3に対応する発明は、同じ
く積分動作制御手段に関し、前記上下限制限手段の入出
力差の信号に基づいて位置形FF/FB調節信号が上下
限制限値を越えたことを判定する上下限制限値逸脱判定
手段と、この判定手段の出力△Ln-1 ,速度形FF制御
信号△FFn ,前記P調節演算手段の出力△Pn または
前記PD調節演算手段の出力△PDn の加算値と前記I
調節演算手段の出力△In とが同符号であるとき積分動
作によって前記調節信号が拡大方向にあると判断して前
記スイッチ手段をオフし積分動作を停止する同符号判定
手段とを設けた構成である。
【0019】さらに、請求項4に対応する発明は、同様
に積分動作制御手段について、前記上下限制限手段の入
出力差の信号に基づいて位置形FF/FB調節信号が上
下限制限値内にあるか否かを判定する操作信号判定手段
と、この操作信号判定手段の出力△Ln-1 ,速度形FF
制御信号△FFn ,前記P調節演算手段の出力△Pnま
たは前記PD調節演算手段の出力△PDn の加算値と前
記I調節演算手段の出力△In とがゼロまたは異符号で
あるとき積分動作によって前記調節信号が解消する方向
にあると判断して前記スイッチ手段をオンして積分動作
を実行するゼロ・異符号判定手段とを設けた構成であ
る。
【0020】
【作用】従って、請求項1,3に対応する発明は以上の
ような手段を講じたことにより、速度形PIまたはPI
DのFB制御部に、P動作の最適2自由度化係数を
α0、P動作の比例ゲインをKp 、目標値FF制御のゲ
インをKとしたとき、少くともP動作の2自由度化係数
α(=α0 −K/Kp )をもつ目標値フィルタ手段を設
けたことにより、目標値の変化に対する制御性と制御量
の変化に対する制御性とをそれぞ独立的に調整でき、最
適な制御性を得ることができる。また、上下限制限値逸
脱判定手段において上下限制限手段の入出力差の信号が
ゼロ以外の信号のときには位置形FF/FB調節信号が
上下限制限手段の上下限制限値を越えていると判定で
き、しかも上下限制限値逸脱判定手段で得られた信号ま
たは当該判定手段の出力信号,速度形P調節演算信号お
よび速度形FF制御信号の加算信号と、速度形I調節演
算手段の出力信号とが同符号の場合には積分動作によっ
て速度形FF/FB調節信号が上下限制限値より益々拡
大する方向に作用しているので、このときにはスイッチ
手段をオフして積分動作を停止すれば、積分動作のリセ
ットワインドアップを防止できる。さらに、FB制御お
よびFF制御とも速度形演算を行って結合しているの
で、既に前回までの調節信号が信号変換手段に確保され
ており、この調節信号に今回値の調節信号を加算すれば
よいので、外部信号の組合わせやゲイン修正が容易に行
え、しかも自動−手動切換え時にバランスレスバンプレ
ス化を実現することができる。
【0021】次に、請求項2,4に対応する発明は、操
作信号判定手段において前記上下限制限手段の入出力差
の信号がゼロのときには位置形FF/FB調節信号が上
下限制限手段の上下限制限値内にあると判定でき、しか
も操作信号判定手段で得られた信号または当該判定手段
の出力信号,速度形P調節演算信号および速度形FF制
御信号の加算信号と、速度形I調節演算手段の出力信号
とがゼロまたは異符号の場合には積分動作によって上下
限制限値をオーバーしている速度形FF/FB調節信号
が解消する方向にさようしているので、このときにはス
イッチ手段をオンして積分動作を実行する構成とすれ
ば、積分動作のリセットワインドアップを防止できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。先ず、請求項1に係わる発明の一実施例に
ついて図1を参照して説明する。
【0023】この制御装置は、目標値SVn の変化に速
応出力する目標値FF制御部20と、FB制御の速度形
PI調節演算信号を用いて目標値FF制御成分を修正制
御する速度形2自由度PI制御部30とが設けられてい
る。
【0024】この目標値FF制御部20は、目標値SV
n にFF制御ゲインK(Kは1近傍の値とする)を乗算
してFF制御の静的補償分FFn =K・SVn を得る係
数手段21と、静的補償分の今回値FFn と静的補償分
の前回値FFn-1 との差分,つまり速度形FF制御信号
△FFn を取り出す差分演算手段22とで構成されてい
る。なお、この差分演算手段22によって求める速度形
FF制御信号△FFnは、 △FFn =FFn −FFn-1 =K・(SVn −SVn-1 )=K・△SVn で表せる。
【0025】一方、速度形2自由度PI制御部30は、
目標値SVn を受けて少くともP動作を2自由度化する
目標値フィルタ手段31と、この目標値フィルタ手段3
1を経由して出力される演算目標値SVn ′と制御量P
Vn とから偏差en を求める偏差演算手段32と、この
偏差演算手段32からの偏差en を用いて下記(3)式
および(4)式に基づいて速度形P調節演算信号△Pn
および速度形I調節演算信号△In を得る速度形P調節
演算手段33および速度形I調節演算手段34とが設け
られている。 △Pn =Kp (en −en-1 ) ……(3) △In =Kp (△t/TI )en ……(4)
【0026】また、この速度形2自由度PI制御部30
は、速度形I調節演算手段34の出力側にスイッチ手段
35を介して加算手段36が設けられ、この加算手段3
6にて常時は速度形P調節演算手段33の出力と速度形
I調節演算手段34の出力とを加算して速度形PI調節
演算信号を得、この速度形PI調節演算信号を後続の加
算手段37に送出する構成となっている。この加算手段
37は、前記差分演算手段22からの速度形FF制御信
号△FFn の他、速度形P調節演算手段33の出力信号
△Pn と速度形I調節演算手段34の出力信号△In と
を加算合成し、この加算合成後の信号を速度形FF/F
B調節信号△MVn として出力する。41は速度形−位
置形信号変換手段であって、速度形FF/FB調節信号
△MVn を取り込んで下記の(5)式に基づき、 MVn =MVn-1 +△MVn =MVn-1 +△Pn +△In ′+△FFn ……(5) なる演算を行って位置形FF/FB調節信号MVn を求
めた後、上下限制限手段42に送出している。但し、上
式においてMVn :今回の位置形FF/FB調節信号、
MVn-1 :前回の位置形FF/FB制御信号である。
【0027】この上下限制限手段42は、位置形FF/
FB調節信号MVn に対し、上下限制限値設定手段43
からの上限制限値(K・SVn +δ)および下限制限値
(K・SVn −δ)を用いて制限しつつ操作信号M
Vn ′を取り出し、図示しない制御対象に印加する。こ
の上限制限値(K・SVn +δ)および下限制限値(K
・SVn −δ)は目標値FF制御の静的補償分FF
n (=K・SVn )に信号発生手段431からの所定の
値δを加減算することにより得られる。なお、上下限制
限手段42の機能は3個の入力信号の中間値を選択すれ
ばよい。
【0028】さらに、前記上下限制限手段42の入出力
端間には、位置形FF/FB制御信号MVn が上下限制
限値内にあるときゼロを出力し、上下限制限値を越えた
ときにゼロ以外の信号である上下限制限値逸脱信号△L
n-1 を出力する上下限制限値逸脱判定手段44が設けら
れ、この上下限制限値逸脱信号△Ln-1 は積分動作傾向
抽出手段45に送られる。この積分動作傾向抽出手段4
5は速度形I調節演算手段34の今回の出力信号△In
と上下限制限値逸脱判定手段44の上下限制限値逸脱信
号の前回値△Ln-1 とを乗算することにより時間的経過
に伴って変化する積分動作傾向信号を取り出す。同符号
判別手段46は△In ・△Ln-1 >0のとき△In と△
Ln-1 とが同符号であると判別し、この場合には積分動
作によって位置形FF/FB調節信号が上下限制限値を
越えて拡大する方向に動いていると判断し、スイッチ手
段35をオフとすることにより積分動作を停止するもの
である。従って、以上のような実施例のような構成によ
れば、従来の種々の問題点を解決することができる。
【0029】先ず、目標値SVn を目標値フィルタ手段
31を経由して得られる演算目標値SVn ′と制御量P
Vn との偏差en に基づいてPI調節演算を実行し速度
形PI調節演算信号を得るが、このとき目標値フィルタ
手段31のP動作(比例ゲイン)における2自由度化係
数αをFF制御とFB制御に最適な値に設定し、目標値
FF制御と2自由度PI制御とを組み合わせているの
で、目標値追従特性と外乱抑制特性とを同時に最適な状
態に制御できる。因みに、目標値フィルタ手段31の伝
達関数H(s) は下記する(6)式で表すことができる。 H(s) =(1+αTI ・s )/(1+TI ・s ) ……(6)
【0030】但し、α:比例ゲインの2自由度化係数、
TI :積分時間、s :ラプラス演算子である。ここで、
FB制御のみの場合の制御量PV→操作量MV間の伝達
関数をCPM(s) 、目標値SV→操作量MV間の伝達関数
をCSM(s) とすると、下記の(7)式および(8)式の
ようになる。 CPM(s) =MV/PV=Kp {1+1/(TI ・s )} ……(7) CSM(s) =MV/SV=Kp {α+1/(TI ・s )} ……(8)
【0031】従って、目標値フィルタ手段31は(6)
式のような伝達関数H(s) をとるとき、上記(7)式お
よび(8)式に示すようなP動作のみ2自由度化となっ
ている。ここで、比例ゲインの2自由度化係数αを例え
ば下記の(9)式のように選定する。 α=α0 −K/Kp ……(9)
【0032】但し、K:目標値FF制御ゲイン、Kp :
比例ゲイン、α0 :FB制御のみの時の比例ゲインの最
適2自由度化係数(0.4近傍)、α:目標値FF制御
を組合わせた時の比例ゲインの最適2自由度化係数であ
る。
【0033】つまり、比例ゲインの2自由度化係数αを
(9)式のように選定すれば、目標値FF/FB制御に
おいて目標値変化に対する制御性と制御量変化に対する
制御性とを完全に独立的に調整でき、これにより最適な
制御性を得られ、従来装置の問題点(1)を解決でき
る。
【0034】次に、速度形P調節演算手段33の出力△
Pn と速度形I調節演算手段34の出力△In と速度形
FF制御信号△FFn とを加算し、さらに信号変換手段
41で位置形FF/FB調節信号MVn に変換した後、
上下限制限手段42に導入するが、このときMVn が上
下限制限値内にあれば、上下限制限手段42の入出力値
は同じになり、よって上下限制限値逸脱判定手段44の
出力がゼロ,つまりMVn が上下限制限値を逸脱してい
ないと判定することができる。
【0035】しかし、MVn が上下限制限値を逸脱した
とき、上下限制限手段42の入出力値が異なり、上下限
制限値逸脱判定手段44からゼロ以外の信号△Ln-1 が
出力0し、これが積分動作傾向判断手段45に送られ
る。この積分動作傾向判断手段45には今回の速度形I
調節演算信号△In が入力されている。従って、この積
分動作傾向判断手段45では△Ln-1 と△In とを乗算
すれば、積分動作の傾向が分かる。つまり、出力△L
n-1 と△In とが同符号であれば、積分動作が同じ方向
に作用しており、位置形FF/FB調節信号が上下限制
限値を越えて拡大する方向にある。そこで、同符号判別
手段46では、△Ln-1 と△In が同符号であるか否か
について△Ln-1 ・△In >0により判別し、同符号の
ときスイッチ手段35をオフに設定し、積分動作を停止
する。ゆえに、従来装置の問題点(2)である積分動作
のリセットワインドアップを完全に防止できる。
【0036】さらに、FF制御およびFB制御が共に完
全に速度形演算を行って組合わせているので、外部信号
との組合わせやゲイン修正などが簡単にでき、高度化へ
のアプローチが容易になり、しかも前回までの位置形操
作信号MVn-1 に今回値△MVn を加算する構成である
ので、従来装置の問題点(3),(4)である例えば自
動−手動切換え時のバランスレスバンプレス化を実現で
きる。
【0037】なお、上記実施例では、FF/FB調節信
号が上下限制限値に引かかっていることおよび△Ln-1
・△In >0のとき、当該FF/FB調節信号が上下限
制限値を拡大的方向でオーバ−していることを検出した
が、例えば△Ln-1 >0かつ△In >0または△Ln-1
<0かつ△In <0の論理和(OR)により検出しても
等価である。
【0038】次に、請求項2に係わる発明の一実施例に
ついて図2を参照して説明する。すなわち、この制御装
置は、図1の積分動作の実行有無に関して全く逆の考え
に立つものである。つまり、積分動作の停止ではなく積
分動作を実行するための判断機能を設けたことにある。
【0039】具体的には、速度形−位置形信号変換手段
41の位置形FF/FB調節信号MVn が上下限制限値
内にあるか否か,つまり上下限制限値内にあるときゼロ
を出力し、それ以外のときにゼロ以外の信号を出力する
操作信号判定手段51と、この操作信号判定手段51の
出力と速度形I調節演算手段34の出力とを乗算して積
分動作の傾向を見る積分動作傾向判断手段52と、この
積分動作傾向判断手段52の出力がゼロまたは異符号で
あるか否かを判別するゼロ・異符号判別手段53とを設
け、ゼロ時または異符号時に積分動作が縮小方向にある
と判断し、スイッチ手段54をオンに設定して積分動作
を実行するものである。
【0040】従って、この実施例の構成によれば、積分
動作傾向判断手段52の出力がゼロまたはマイナスであ
ること,つまり△Ln-1 ・△In ≦0(△Ln-1 と△I
n とが異符号または何れかがゼロ)であることを判別す
るゼロ・異符号判別手段53を設け、ここでゼロまたは
異符号であれば位置形FF/FB調節信号MVn が上下
限制限手段42の上下限制限値に引かかっていないか、
積分動作によって位置形FF/FB調節信号MVn が制
限値オーバーに対して解消する方向にあるので、スイッ
チ手段54をオンに設定して積分動作を実行する。その
結果、位置形FF/FB調節信号MVn が速やかに上下
限制限値内に入り、しかも積分動作が拡大方向にあると
き、かつ、スイッチ手段54をオフに設定しているの
で、積分動作のリセット・ワインドアップを完全に防止
できる。
【0041】勿論、本実施例では、図1と同様な構成の
目標値フイルタ手段31をもった速度形2自由度PI制
御部30を設けているので、図1と同様な効果を奏する
ものである。
【0042】なお、この実施例では、△Ln-1 ・△In
≦0で位置形FF/FB調節信号が上下限制限値内にあ
ることおよび積分動作による位置形FF/FB調節信号
が上下限制限値を解消する方向にあることを検出した
が、例えば△Ln-1 ≧0かつ△In <0または△Ln-1
≦0かつ△In >0の論理和で検出しても等価である。
【0043】さらに、請求項3に係わる発明の一実施例
について図3を参照して説明する。この制御装置は、上
下限制限値逸脱判定手段44と積分動作傾向判断手段4
5との間に今回操作量算出手段61を設け、積分動作の
リセット・ワインドアップ防止機能の正確性を期するも
のである。つまり、図1では、前回操作量が制限に引か
かっていることおよび△Ln-1 と△In とが同符号の時
に積分動作を停止したのに対し、本実施例では△Ln-1
の代わりに前記今回操作量算出手段61にて△Ln-1 +
△Pn +△FFn の演算を行うことにより、今回操作量
が制限に引っかかっていたことおよび[△Ln-1 +△P
n +△FFn ]と△In とが同符号の時に積分動作を停
止する。
【0044】なお、この実施例は、[△Ln-1 +△Pn
+△FFn ]・△In >0で位置形FF/FB調節信号
が上下限制限値を越えたことおよび積分動作による位置
形FF/FB調節信号が上下限制限値を越えて拡大する
方向にあることを検出したが、例えば[△Ln-1 +△P
n +△FFn ]>0かつ△In >0または[△Ln-1+
△Pn +△FFn ]<0かつ△In <0の論理和で検出
しても等価である。
【0045】さらに、請求項4に係わる発明の一実施例
について図4を参照して説明する。この制御装置は、図
3の積分動作の実行有無に関して全く逆の考えに立つも
のである。つまり、積分動作の停止ではなく積分動作を
実行するための判断機能を設けたことにある。
【0046】すなわち、この実施例は、操作信号判定手
段51と積分動作傾向判断手段52との間に今回操作量
算出手段71が設けられ、積分動作のリセット・ワイン
ドアップ防止機能の正確性を期することにある。つま
り、図2では、前回操作量が上下限制限値内にあること
および△Ln-1 と△In とが異符号の時に積分動作を実
行するのに対し、本実施例では△Ln-1 の代わりに前記
今回操作量算出手段61にて△Ln-1 +△Pn +△FF
n の演算を行うことにより、今回操作量が制限値内にあ
ることおよび[△Ln-1 +△Pn +△FFn ]と△In
とが異符号の時に積分動作を実行する機能をもってい
る。
【0047】なお、この実施例では、[△Ln-1 +△P
n +△FFn ]・△In ≦0で操作出力が上下限制限値
内にあることおよび調節信号が上下限制限値をオーバし
ているとき積分動作が制限オーバ−値を解消する方向で
あることを検出しているが、例えば[△Ln-1 +△Pn
+△FFn ]≧0かつ△In <0または[△Ln-1 +△
Pn +△FFn ]≦0かつ△In >0の論理和で検出し
ても等価である。また、上記各請求項の実施例では速度
形2自由度PI制御について説明したが、速度形2自由
度PID制御についても同様に適用できるものである。
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。
【0049】請求項1,3の発明では、目標値FF制御
と2自由度PI制御とを組合わせることにより目標値お
よび制御量の変化に対する制御性を大幅に改善でき、し
かも位置形FF/FB調節信号がある制限値を越え、か
つ、積分動作が拡大方向にあるとき積分動作を停止する
ので確実にリセットワインドアップを防止できる。ま
た、ゲイン修正および自動−手動切換え時のバランスレ
スバンプレス化を容易に実現でき、高度化へのアプロー
チを容易に達成可能である。
【0050】次に、請求項2,4の発明は、請求項1,
3の発明と同様に制御性を大幅に改善できるとともに、
ゲイン修正および自動−手動切換え時のバランスレスバ
ンプレス化を容易に実現でき、さらに位置形FF/FB
調節信号が制限値内にあり、かつ、積分動作が解消方向
にあるとき積分動作を実行するので、結果としてリセッ
トワインドアップを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係わる目標値FF/FB制御装置の
一実施例を示す構成図。
【図2】請求項2に係わる目標値FF/FB制御装置の
一実施例を示す構成図。
【図3】請求項3に係わる目標値FF/FB制御装置の
一実施例を示す構成図。
【図4】請求項4に係わる目標値FF/FB制御装置の
一実施例を示す構成図。
【図5】従来の一般的なボイラ負荷システムの概略構成
図。
【図6】従来の目標値FF/FB制御装置の構成図。
【符号の説明】
20…目標値FF制御部、21…係数手段、22…差分
演算手段、30…速度形2自由度PIまたはPID制御
部、31…フィルタ手段、33…速度形P調節演算手
段、34…速度形I調節演算手段、35…スイッチ手
段、36,37…加算手段、41…信号変換手段、42
…上下限制限手段、43…上下限制限値設定手段、44
…上下限制限値逸脱手段、45,52…積分動作傾向抽
出手段、46…同符号判別手段、51…操作信号判定手
段、53…ゼロ・異符号判別手段、61,71…今回操
作量算出手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標値SVn の変化に対して速応出力す
    るための目標値FF(フィードフォワード)制御部と、
    前記目標値SVn と制御対象からの制御量PVn とに基
    づいて調節演算を実行して得られる調節演算信号を用い
    て目標値FF制御部の出力を修正制御するFB(フィー
    ドバック)制御部とを組合せた目標値FF/FB制御装
    置において、 前記FB制御部として、FB制御としてのP(比例)動
    作の最適2自由度化係数をα0 、P動作の比例ゲインを
    Kp 、目標値FF制御のゲインをKとしたとき、少くと
    もP動作の2自由度化係数α(=α0 −K/Kp )をも
    つ目標値フィルタ手段、この目標値フィルタ手段からの
    演算目標値SVn ′と前記制御量PVnとの偏差に基づ
    いて調節演算を行う,少くともI(積分)調節演算を分
    離した速度形PIまたは速度形PID(D:微分)調節
    演算手段、前記I調節演算手段の出力側に設けられたス
    イッチ手段、前記速度形PIまたは速度形PID調節演
    算手段によって得られた速度形PIまたはPID調節演
    算信号を加算合成する合成手段を有し、 さらに、この合成手段から得られた速度形PIまたはP
    ID調節演算信号と前記FF制御部のFF制御信号FF
    n (=SVn ・K)の差分演算によって得られる速度形
    FF制御信号△FFn とを加算した後、位置形FF/F
    B調節信号に変換する信号変換手段と、 この信号変換手段からの位置形FF/FB調節信号を上
    下限制限値で制限して操作信号を出力する上下限制限手
    段と、 この上下限制限手段の入出力差の信号に基づいて位置形
    FF/FB調節信号が上下限制限値を越えたことを判定
    する上下限制限値逸脱判定手段、この判定手段の出力△
    Ln-1 と前記I調節演算手段の出力△In とが同符号で
    あるとき積分動作によって前記調節信号が拡大方向にあ
    ると判断して前記スイッチ手段をオフし積分動作を停止
    する同符号判定手段を有する積分動作制御手段とを備え
    たことを特徴とする目標値FF/FB制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において積分動作制御手段は、
    前記上下限制限手段の入出力差の信号に基づいて位置形
    FF/FB調節信号が上下限制限値内にあるか否かを判
    定する調節信号判定手段と、この調節信号判定手段の出
    力△Ln-1 と速度形I調節演算手段の出力△In とがゼ
    ロまたは異符号であるとき積分動作によって前記調節信
    号が解消する方向にあると判断して前記スイッチ手段を
    オンして積分動作を実行するゼロ・異符号判定手段とを
    有することを特徴とする目標値FF/FB制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において積分動作制御手段は、
    前記上下限制限手段の入出力差の信号に基づいて位置形
    FF/FB調節信号が上下限制限値を越えたことを判定
    する上下限制限値逸脱判定手段と、この判定手段の出力
    △Ln-1 ,速度形FF制御信号△FFn ,前記P調節演
    算手段の出力△Pn または前記PD調節演算手段の出力
    △PDn の加算値と前記I調節演算手段の出力△In と
    が同符号であるとき積分動作によって前記調節信号が拡
    大方向にあると判断して前記スイッチ手段をオフし積分
    動作を停止する同符号判定手段とを有することを特徴と
    する目標値FF/FB制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において積分動作制御手段は、
    前記上下限制限手段の入出力差の信号に基づいて位置形
    FF/FB調節信号が上下限制限値内にあるか否かを判
    定する操作信号判定手段と、この操作信号判定手段の出
    力△Ln-1 ,速度形FF制御信号△FFn ,前記P調節
    演算手段の出力△Pn または前記PD調節演算手段の出
    力△PDn の加算値と前記I調節演算手段の出力△In
    とがゼロまたは異符号であるとき積分動作によって前記
    調節信号が解消する方向にあると判断して前記スイッチ
    手段をオンして積分動作を実行するゼロ・異符号判定手
    段とを有することを特徴とする目標値FF/FB制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014013461A (ja) * 2012-07-03 2014-01-23 Horiba Ltd 圧力制御装置、流量制御装置、及び、圧力制御装置用プログラム、流量制御装置用プログラム
JP2014059600A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Toshiba Corp プロセス制御装置

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JP2014013461A (ja) * 2012-07-03 2014-01-23 Horiba Ltd 圧力制御装置、流量制御装置、及び、圧力制御装置用プログラム、流量制御装置用プログラム
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