JPH053290B2 - - Google Patents
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- JPH053290B2 JPH053290B2 JP61227139A JP22713986A JPH053290B2 JP H053290 B2 JPH053290 B2 JP H053290B2 JP 61227139 A JP61227139 A JP 61227139A JP 22713986 A JP22713986 A JP 22713986A JP H053290 B2 JPH053290 B2 JP H053290B2
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- intracranial pressure
- dura mater
- thickness
- waveform
- probe
- Prior art date
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/03—Measuring fluid pressure within the body other than blood pressure, e.g. cerebral pressure ; Measuring pressure in body tissues or organs
- A61B5/031—Intracranial pressure
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/08—Clinical applications
- A61B8/0808—Clinical applications for diagnosis of the brain
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/08—Clinical applications
- A61B8/0858—Clinical applications involving measuring tissue layers, e.g. skin, interfaces
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/72—Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes
- A61B5/7235—Details of waveform analysis
- A61B5/7253—Details of waveform analysis characterised by using transforms
- A61B5/7257—Details of waveform analysis characterised by using transforms using Fourier transforms
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Pathology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Surgery (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Radiology & Medical Imaging (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Neurology (AREA)
- Neurosurgery (AREA)
- Hematology (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、超音波を利用した頭蓋内圧の測定装
置に関し、特に頭蓋内圧を頭蓋外より測定するの
に好適にものである。
置に関し、特に頭蓋内圧を頭蓋外より測定するの
に好適にものである。
〔従来の技術〕
被検生体の頭蓋腔の容積は、健康な正常時にお
いては各被検生体個有の一定の容積を保有してい
るが、たとえば脳腫瘍、血腫等の病変やその他頭
蓋内の疾患が発生すると増加し、その増加量が正
常時の約10%以上になると頭蓋内圧が上昇して頭
蓋内圧亢進が引き起こされ、各種の病態が発生す
るといわれている。これら各種の病態像の解明及
び適確な治療方法の決定には、頭蓋内圧亢進の病
理的な解明を必要とするが、現状では、その解明
の手段及び方法について各方面で研究されている
にもかかわらず充分とはいえない。しかし解明上
もつとも重要な手段の1つは頭蓋内圧の測定であ
り、このため従来から多種の頭蓋内圧の測定が研
究されかつ試みられている。たとえば水を封入し
たラテツクス・バルーンを頭蓋内の硬膜上もしく
は脳室内に挿入し、バルーン内の水圧を測定する
ことにより頭蓋内圧を得るラテツクス・バルーン
法、頭蓋骨を一部開孔し、骨窓を作つて硬膜を露
出させ、その硬膜上にストレインゲージを接触さ
せて頭蓋内圧の変化を、ストレインゲージに接続
した動ひずみ計のひずみ量の変化量におきかえ測
定するEDP測定法などがある。しかし、これら
の方法による頭蓋内圧の測定は、いずれも頭蓋を
侵襲する方法であるため、必然的に開頭手術を伴
い、センサーを頭蓋内に設置しておかなければな
らないため、感染の危険性や、入院して安静にし
ている必要などがあり患者の健康状態の維持及び
社会的経済的負担の大きさ等の面で問題がある。
一方、非侵襲的な安全な方法として電気的共振回
路をインダクタおよびキヤパシタで構成し、頭蓋
内圧によつて変位するベローズまたはダイヤフラ
ムにより一方の値を変化させて共振周波数を変化
させ、これを頭皮上から測定するテレメトリー方
式がある。しかし本方式も圧縮媒体として空気を
使用するため、これが頭皮・頭蓋骨間にある場合
には温度の影響を受けやすく、また測定の目盛り
は個別に必要であり精度も実用的な段階にはほど
遠い実状である。このように従来は頭蓋内圧を非
侵襲的に、かつ脳内に悪影響を与えることなく、
信頼度が高くしかも簡便に測定できる装置は提供
されておらず、その実現が待望されていた。
いては各被検生体個有の一定の容積を保有してい
るが、たとえば脳腫瘍、血腫等の病変やその他頭
蓋内の疾患が発生すると増加し、その増加量が正
常時の約10%以上になると頭蓋内圧が上昇して頭
蓋内圧亢進が引き起こされ、各種の病態が発生す
るといわれている。これら各種の病態像の解明及
び適確な治療方法の決定には、頭蓋内圧亢進の病
理的な解明を必要とするが、現状では、その解明
の手段及び方法について各方面で研究されている
にもかかわらず充分とはいえない。しかし解明上
もつとも重要な手段の1つは頭蓋内圧の測定であ
り、このため従来から多種の頭蓋内圧の測定が研
究されかつ試みられている。たとえば水を封入し
たラテツクス・バルーンを頭蓋内の硬膜上もしく
は脳室内に挿入し、バルーン内の水圧を測定する
ことにより頭蓋内圧を得るラテツクス・バルーン
法、頭蓋骨を一部開孔し、骨窓を作つて硬膜を露
出させ、その硬膜上にストレインゲージを接触さ
せて頭蓋内圧の変化を、ストレインゲージに接続
した動ひずみ計のひずみ量の変化量におきかえ測
定するEDP測定法などがある。しかし、これら
の方法による頭蓋内圧の測定は、いずれも頭蓋を
侵襲する方法であるため、必然的に開頭手術を伴
い、センサーを頭蓋内に設置しておかなければな
らないため、感染の危険性や、入院して安静にし
ている必要などがあり患者の健康状態の維持及び
社会的経済的負担の大きさ等の面で問題がある。
一方、非侵襲的な安全な方法として電気的共振回
路をインダクタおよびキヤパシタで構成し、頭蓋
内圧によつて変位するベローズまたはダイヤフラ
ムにより一方の値を変化させて共振周波数を変化
させ、これを頭皮上から測定するテレメトリー方
式がある。しかし本方式も圧縮媒体として空気を
使用するため、これが頭皮・頭蓋骨間にある場合
には温度の影響を受けやすく、また測定の目盛り
は個別に必要であり精度も実用的な段階にはほど
遠い実状である。このように従来は頭蓋内圧を非
侵襲的に、かつ脳内に悪影響を与えることなく、
信頼度が高くしかも簡便に測定できる装置は提供
されておらず、その実現が待望されていた。
前記の如く従来の頭蓋内圧の測定は、頭蓋内圧
亢進の解明及び治療上最も重要な手段の1つであ
りながらほとんど頭蓋を侵襲する方法で行われる
ため、測定時における安全性及び信頼性を満足
し、かつ患者の社会的、経済的負担が小さい方法
とその装置を得ることができず、一方、非侵襲的
な方法による測定においても精度、価格とも実用
段階に至つておらず、目下各方面において研究お
よび開発が進められている状態である。
亢進の解明及び治療上最も重要な手段の1つであ
りながらほとんど頭蓋を侵襲する方法で行われる
ため、測定時における安全性及び信頼性を満足
し、かつ患者の社会的、経済的負担が小さい方法
とその装置を得ることができず、一方、非侵襲的
な方法による測定においても精度、価格とも実用
段階に至つておらず、目下各方面において研究お
よび開発が進められている状態である。
本発明は前記従来技術の問題点を解消せんとす
るものであつて、頭蓋内圧を頭蓋外より非侵襲的
に脳内部に悪影響を与えることなく、安全かつ高
い信頼度で簡便に測定できる装置を提供すること
を目的とする。
るものであつて、頭蓋内圧を頭蓋外より非侵襲的
に脳内部に悪影響を与えることなく、安全かつ高
い信頼度で簡便に測定できる装置を提供すること
を目的とする。
本発明のうち、第1の発明は、心拍を検出する
心電計と、該心電計が検出した心拍をトリガーと
して電圧パルスを発信するパルサーと、該パルサ
ーの発信パルスを受けて超音波パルスを被検生体
の頭蓋外より内部に入射し、この入射波のエコー
を受信する探触子と、受信したエコーを増幅する
レシーバーと、該レシーバーの出力を信号処理す
る処理装置とを備えた超音波測定装置において、
前記探触子が受信したエコー波形の離散値をデジ
タル化するA/D変換装置と、該A/D変換装置
の出力値より硬膜よりの反射波を含む範囲を抽出
し、その抽出した範囲をケプストラム法の演算ア
ルゴリズムによつて周波数解析して得られたケフ
レンシー値より要素波間の時間差を求め、これに
よつて硬膜の厚さを演算し、さらに予め測定され
た基準値と比較して頭蓋内圧と相関関係を有する
硬膜のひずみ率を算出する演算装置とを備える構
成にしたものである。
心電計と、該心電計が検出した心拍をトリガーと
して電圧パルスを発信するパルサーと、該パルサ
ーの発信パルスを受けて超音波パルスを被検生体
の頭蓋外より内部に入射し、この入射波のエコー
を受信する探触子と、受信したエコーを増幅する
レシーバーと、該レシーバーの出力を信号処理す
る処理装置とを備えた超音波測定装置において、
前記探触子が受信したエコー波形の離散値をデジ
タル化するA/D変換装置と、該A/D変換装置
の出力値より硬膜よりの反射波を含む範囲を抽出
し、その抽出した範囲をケプストラム法の演算ア
ルゴリズムによつて周波数解析して得られたケフ
レンシー値より要素波間の時間差を求め、これに
よつて硬膜の厚さを演算し、さらに予め測定され
た基準値と比較して頭蓋内圧と相関関係を有する
硬膜のひずみ率を算出する演算装置とを備える構
成にしたものである。
また、第2の発明は、心拍を検出する心電計
と、該心電計が検出した心拍をトリガーとして電
圧パルスを発信するパルサーと、該パルサーの発
信パルスを受けて超音波パルスを被検生体の頭蓋
外より内部に入射し、この入射波のエコーを受信
する探触子と、受信したエコーを増幅するレシー
バーと、該レシーバーの出力を信号処理する処理
装置とを備えた超音波測定装置において、前記探
触子が受信したエコーに硬膜よりの反射波を含む
範囲にゲートをかけゲート内波形を出力するゲー
ト回路と、該ゲート回路からの前記出力波形の離
散値をデジタル化するA/D変換装置と、該A/
D変換装置の出力をケプストラム法の演算アルゴ
リズムによつて周波数解析して得られたケフレン
シー値より要素波間の時間差を求め、これによつ
て硬膜の厚さを演算し、さらに予め測定された基
準値と比較して頭蓋内圧と相関関係を有する硬膜
のひずみ率を算出する演算装置とを備える構成に
したものである。かかる構成にしたことにより、
頭蓋内圧の測定を非侵襲的に、頭蓋内部に悪影響
を及ぼすことなく、安全かつ高信頼度で簡便に測
定できるようにした装置である。
と、該心電計が検出した心拍をトリガーとして電
圧パルスを発信するパルサーと、該パルサーの発
信パルスを受けて超音波パルスを被検生体の頭蓋
外より内部に入射し、この入射波のエコーを受信
する探触子と、受信したエコーを増幅するレシー
バーと、該レシーバーの出力を信号処理する処理
装置とを備えた超音波測定装置において、前記探
触子が受信したエコーに硬膜よりの反射波を含む
範囲にゲートをかけゲート内波形を出力するゲー
ト回路と、該ゲート回路からの前記出力波形の離
散値をデジタル化するA/D変換装置と、該A/
D変換装置の出力をケプストラム法の演算アルゴ
リズムによつて周波数解析して得られたケフレン
シー値より要素波間の時間差を求め、これによつ
て硬膜の厚さを演算し、さらに予め測定された基
準値と比較して頭蓋内圧と相関関係を有する硬膜
のひずみ率を算出する演算装置とを備える構成に
したものである。かかる構成にしたことにより、
頭蓋内圧の測定を非侵襲的に、頭蓋内部に悪影響
を及ぼすことなく、安全かつ高信頼度で簡便に測
定できるようにした装置である。
任意のトリガーパルスをトリガー信号として、
パルサーに接続され、被検生体の頭蓋外に接置し
ている探触子に、該パルサーにて、送信パルスを
発信する。前記探触子では、前記パルサーより送
信された送信パルスを超音波パルスに変換して頭
蓋内に入射する。この場合、前記探触子は前記超
音波パルスの波連長が、頭蓋内の硬膜及びクモ膜
等の薄膜状組織の約2倍以上になるような超音波
パルスを発するように選定されている。超音波が
頭蓋内に入射されると、入射波は頭蓋内の頭蓋
骨、硬膜等の各組織境界面(音響的境界面)で多
重反射し、この多重反射波は透過損失および反射
損失を受けながら多重反射波同志で干渉し合い、
その干渉反射波のエコーが探触子に受信される。
この受信エコーの干渉波形を構成している上記各
組織境界面の反射波を本発明においては要素波と
称して説明する。第1の発明においては送信され
たエコーはレシーバーに送られ増幅され、この増
幅されたエコーは、A/D変換装置に送られ、
A/D変換されて、その出力値が演算装置に送ら
れる。演算装置においては、頭蓋内の多重反射に
よる前記干渉反射波形のデジタル値を含む範囲の
データを抽出し、このデータを周波数解析して、
前記干渉波の要素波間の伝播時間差を出力する。
パルサーに接続され、被検生体の頭蓋外に接置し
ている探触子に、該パルサーにて、送信パルスを
発信する。前記探触子では、前記パルサーより送
信された送信パルスを超音波パルスに変換して頭
蓋内に入射する。この場合、前記探触子は前記超
音波パルスの波連長が、頭蓋内の硬膜及びクモ膜
等の薄膜状組織の約2倍以上になるような超音波
パルスを発するように選定されている。超音波が
頭蓋内に入射されると、入射波は頭蓋内の頭蓋
骨、硬膜等の各組織境界面(音響的境界面)で多
重反射し、この多重反射波は透過損失および反射
損失を受けながら多重反射波同志で干渉し合い、
その干渉反射波のエコーが探触子に受信される。
この受信エコーの干渉波形を構成している上記各
組織境界面の反射波を本発明においては要素波と
称して説明する。第1の発明においては送信され
たエコーはレシーバーに送られ増幅され、この増
幅されたエコーは、A/D変換装置に送られ、
A/D変換されて、その出力値が演算装置に送ら
れる。演算装置においては、頭蓋内の多重反射に
よる前記干渉反射波形のデジタル値を含む範囲の
データを抽出し、このデータを周波数解析して、
前記干渉波の要素波間の伝播時間差を出力する。
また、第2の発明においては、探触子に受信さ
れたエコーはレシーバーに送られ増幅されたのち
ゲート回路に送られる。一方、ゲート回路には前
記トリガパルスが送られ、そのパルスをトリガ信
号として該パルスの立ち上がりより任意の時間遅
延させ、かつ任意の時間幅で前記レシーバーを介
して送られた受信エコーに前記干渉反射波を含む
ようにゲートをかけゲート内波形を出力する。こ
の出力波形はA/D変換装置に送られ、A/D変
換されて、その出力値が演算装置に送られる。演
算装置においては、周波数分析等の解析手段によ
り、前記干渉反射波の要素波間の伝播時間差を出
力する。
れたエコーはレシーバーに送られ増幅されたのち
ゲート回路に送られる。一方、ゲート回路には前
記トリガパルスが送られ、そのパルスをトリガ信
号として該パルスの立ち上がりより任意の時間遅
延させ、かつ任意の時間幅で前記レシーバーを介
して送られた受信エコーに前記干渉反射波を含む
ようにゲートをかけゲート内波形を出力する。こ
の出力波形はA/D変換装置に送られ、A/D変
換されて、その出力値が演算装置に送られる。演
算装置においては、周波数分析等の解析手段によ
り、前記干渉反射波の要素波間の伝播時間差を出
力する。
このように第1、第2の発明とも前記要素波間
の伝播時間差の出力値を利用して硬膜の厚さや硬
膜の厚さと頭蓋内圧との相関関係より頭蓋内圧の
値等の診断情報が得られ、CRT等の表示装置、
プリンター、デイスク等の記録装置を前記演算装
置に接続することによつて、該診断情報を表示、
記録しておくことができる。
の伝播時間差の出力値を利用して硬膜の厚さや硬
膜の厚さと頭蓋内圧との相関関係より頭蓋内圧の
値等の診断情報が得られ、CRT等の表示装置、
プリンター、デイスク等の記録装置を前記演算装
置に接続することによつて、該診断情報を表示、
記録しておくことができる。
本発明のうち第1の発明の実施例を第1図およ
び第2図を参照して説明する。第1図は装置の構
成を示す図、第2図は各作用段階における出力パ
ルスを示す動作説明図である。図において1はパ
ルサーで、被検生体Mの頭蓋骨上に当接されてい
る探触子2に接続されており、第2図aに示す内
部トリガパルスTの立ち上がりと同時に探触子2
に対して第2図bに示すような送信パルスV1を
発信する。
び第2図を参照して説明する。第1図は装置の構
成を示す図、第2図は各作用段階における出力パ
ルスを示す動作説明図である。図において1はパ
ルサーで、被検生体Mの頭蓋骨上に当接されてい
る探触子2に接続されており、第2図aに示す内
部トリガパルスTの立ち上がりと同時に探触子2
に対して第2図bに示すような送信パルスV1を
発信する。
探触子2は、この送信パルスV1を超音波パル
スに変換し、その超音波パルスを頭蓋内に入射す
る。この場合、探触子2は、前記超音波パルスの
波連長が頭蓋内の硬膜及びクモ膜等の薄膜状組織
の約2倍以上になるような超音波パルスを発する
ように選定されている。
スに変換し、その超音波パルスを頭蓋内に入射す
る。この場合、探触子2は、前記超音波パルスの
波連長が頭蓋内の硬膜及びクモ膜等の薄膜状組織
の約2倍以上になるような超音波パルスを発する
ように選定されている。
頭蓋内に入射された超音波パルスは、頭蓋骨、
硬膜等の音響的境界面となる各組織境界面で多重
反射し、同時に前記各境界面で透過損失および反
射損失を受けながら多重反射波間で干渉し合い、
その干渉反射波のエコーが探触子2に受信され
る。3はレシーバーで、探触子2で受信した前記
干渉反射波を含むエコーを増幅し、第2図cに示
すエコーV2を出力する。
硬膜等の音響的境界面となる各組織境界面で多重
反射し、同時に前記各境界面で透過損失および反
射損失を受けながら多重反射波間で干渉し合い、
その干渉反射波のエコーが探触子2に受信され
る。3はレシーバーで、探触子2で受信した前記
干渉反射波を含むエコーを増幅し、第2図cに示
すエコーV2を出力する。
5はA/D変換器で、前記レーシーバー3より
出力する前記干渉波を含む増幅されたエコーが入
力され、そのエコーを前記パルスTをトリガー信
号としてA/D変換し、第2図dに示すようなデ
ジタル波形信号D1を出力する。デジタル波形信
号D1は演算装置6に送られ、前記干渉波のデジ
タル波形を含む範囲のデータを抽出し、このデー
タをFFTアルゴリズム等による周波数分析によ
り、前記干渉波を構成する要素波間の時間差が演
算される。
出力する前記干渉波を含む増幅されたエコーが入
力され、そのエコーを前記パルスTをトリガー信
号としてA/D変換し、第2図dに示すようなデ
ジタル波形信号D1を出力する。デジタル波形信
号D1は演算装置6に送られ、前記干渉波のデジ
タル波形を含む範囲のデータを抽出し、このデー
タをFFTアルゴリズム等による周波数分析によ
り、前記干渉波を構成する要素波間の時間差が演
算される。
つぎに第2の発明の実施例を、第3図および第
4図を参照して説明する。第3図は装置の構成を
示す図、第4図は各作用段階における出力パルス
を示す動作説明図である。図中、第1図および第
2図と同一符号は同じものを示し、また前記第1
の発明の実施例の説明中、第2図cに示すエコー
V2を出力するまでの説明は、第1図を第3図に、
第2図を第4図に置き換えるほかは同一である。
4はゲート回路で、該回路にはレシーバー3から
出力されるエコーV2と前記内部トリガパルスT
が入力され、エコーV2にパルスTをトリガ信号
としてパルスTの立ち上がりより任意の時間遅延
させかつ任意の時間幅で、レシーバー3より送ら
れたエコーV2に前記干渉反射波を含むようにゲ
ートがかけられ、第4図dに示すようなゲート内
波形V3を出力する。5′はA/D変換器で、前記
ゲート回路4より出力するゲート内波形V3が入
力され、そのゲート内波形V3を前記パルスTを
トリガ信号としてA/D変換し、第2図eに示す
ようなデジタル波形信号Dを出力する。デジタル
波形信号Dは演算装置6′に送られ、FFTアルゴ
リズムによる周波数分析により前記干渉波を構成
する要素波間の時間差が演算される。
4図を参照して説明する。第3図は装置の構成を
示す図、第4図は各作用段階における出力パルス
を示す動作説明図である。図中、第1図および第
2図と同一符号は同じものを示し、また前記第1
の発明の実施例の説明中、第2図cに示すエコー
V2を出力するまでの説明は、第1図を第3図に、
第2図を第4図に置き換えるほかは同一である。
4はゲート回路で、該回路にはレシーバー3から
出力されるエコーV2と前記内部トリガパルスT
が入力され、エコーV2にパルスTをトリガ信号
としてパルスTの立ち上がりより任意の時間遅延
させかつ任意の時間幅で、レシーバー3より送ら
れたエコーV2に前記干渉反射波を含むようにゲ
ートがかけられ、第4図dに示すようなゲート内
波形V3を出力する。5′はA/D変換器で、前記
ゲート回路4より出力するゲート内波形V3が入
力され、そのゲート内波形V3を前記パルスTを
トリガ信号としてA/D変換し、第2図eに示す
ようなデジタル波形信号Dを出力する。デジタル
波形信号Dは演算装置6′に送られ、FFTアルゴ
リズムによる周波数分析により前記干渉波を構成
する要素波間の時間差が演算される。
前記の如く、第1および第2の発明とも演算さ
れた要素波間の時間差のうち、頭蓋内圧の変動に
伴つて変化するもの若しくは、年齢、性別などの
項目で分類された硬膜の平均値との照合などによ
つて硬膜の往復の伝播時間のみを抽出して硬膜の
厚さを求め、個体別の正常時に測定した硬膜の厚
さ若しくは前記平均値との比(硬膜の厚さひず
み)を算出し、この値を、年齢別、性別などの項
目で分類された硬膜の厚さひずみと頭蓋内圧との
相関式に代入することによつて頭蓋内圧を算出す
ることができる。これらの演算結果は表示器8に
送られて表示すると共に記録装置7にも送られ
て、記録される。
れた要素波間の時間差のうち、頭蓋内圧の変動に
伴つて変化するもの若しくは、年齢、性別などの
項目で分類された硬膜の平均値との照合などによ
つて硬膜の往復の伝播時間のみを抽出して硬膜の
厚さを求め、個体別の正常時に測定した硬膜の厚
さ若しくは前記平均値との比(硬膜の厚さひず
み)を算出し、この値を、年齢別、性別などの項
目で分類された硬膜の厚さひずみと頭蓋内圧との
相関式に代入することによつて頭蓋内圧を算出す
ることができる。これらの演算結果は表示器8に
送られて表示すると共に記録装置7にも送られ
て、記録される。
前記ゲート回路を有しない第1の発明は、一般
に演算データをCPUのメモリから取り出し、い
つたんCRTに呼び出して抽出するからその分演
算時間がかかることになるが、ゲート回路を経な
いだけ波形にひずみが少ない効果がある。これに
対しゲート回路を有する第2の発明は、ゲート回
路を介した出力波形が、A/D変換装置でA/D
変換された出力値をそのまま演算すればよいか
ら、ゲート幅の大小にもよるがそれだけメモリも
小容量でよく操作が簡単になる効果を有する。
に演算データをCPUのメモリから取り出し、い
つたんCRTに呼び出して抽出するからその分演
算時間がかかることになるが、ゲート回路を経な
いだけ波形にひずみが少ない効果がある。これに
対しゲート回路を有する第2の発明は、ゲート回
路を介した出力波形が、A/D変換装置でA/D
変換された出力値をそのまま演算すればよいか
ら、ゲート幅の大小にもよるがそれだけメモリも
小容量でよく操作が簡単になる効果を有する。
また前記第1および第2の発明においては、ト
リガ信号としてパルサー1の内部トリガパルスT
を使用したが、これを被検生体Mに接続した心電
計より得られる心電図のR波の発生ごとに、R波
のピーク位置より任意の時間(たとえば80msec
〜100msec)遅らせ、連続したパルスを出力する
心電計トリガ装置を設けてその出力パルスを使用
してもよい。
リガ信号としてパルサー1の内部トリガパルスT
を使用したが、これを被検生体Mに接続した心電
計より得られる心電図のR波の発生ごとに、R波
のピーク位置より任意の時間(たとえば80msec
〜100msec)遅らせ、連続したパルスを出力する
心電計トリガ装置を設けてその出力パルスを使用
してもよい。
このように本発明(以下第1および第2の発明
をいう)に係わる装置による測定は、頭蓋内圧と
硬膜の厚さとの間にある相関関係を利用し、硬膜
の厚さの変化情報を得ることにより頭蓋内圧およ
びその変化を知ることができるようにしたもので
ある。
をいう)に係わる装置による測定は、頭蓋内圧と
硬膜の厚さとの間にある相関関係を利用し、硬膜
の厚さの変化情報を得ることにより頭蓋内圧およ
びその変化を知ることができるようにしたもので
ある。
前記装置による測定の前提となつている頭蓋内
圧と硬膜の厚さとの相関関係を検証するため、生
体を使用した下記の実験を行つた。被検生体は体
重約10Kgの雑種成犬で、左頭頂部に骨窓を作り無
色透明な塩化ビニール板をはめて、頭蓋内圧の変
化による硬膜内静脈の状態の変化を観察し写真撮
影したものである。頭蓋内圧亢進は大槽内生理食
塩水注入によつて生じさせ、頭蓋内圧を上昇前0
mmH2Oから700mmH2Oまで上昇させた。その結
果、頭蓋内圧の上昇前は、硬膜内静脈はかなり鮮
明で血流の乱れもないが、頭蓋内圧の上昇に伴つ
て硬膜内静脈が徐々に狭窄し、約600mmH2Oにお
いて完全に狭窄して全く血流が観察されない。一
方、頭蓋内圧下降時では600mmH2O以下に下がつ
ても硬膜内静脈は狭窄したままの状態で、約200
mmH2O前後まで下降したとき血流が再開される。
この硬膜内静脈の狭窄現象の発生は、硬膜が圧縮
されて厚さが薄くなつたことを示しており、この
変化は頭蓋内圧の上昇に伴つてその度合いが増
し、約600mmH2Oを境にしてそれ以上の上昇では
ほとんど変化しないことを示し両者間に相関関係
があることが立証された。
圧と硬膜の厚さとの相関関係を検証するため、生
体を使用した下記の実験を行つた。被検生体は体
重約10Kgの雑種成犬で、左頭頂部に骨窓を作り無
色透明な塩化ビニール板をはめて、頭蓋内圧の変
化による硬膜内静脈の状態の変化を観察し写真撮
影したものである。頭蓋内圧亢進は大槽内生理食
塩水注入によつて生じさせ、頭蓋内圧を上昇前0
mmH2Oから700mmH2Oまで上昇させた。その結
果、頭蓋内圧の上昇前は、硬膜内静脈はかなり鮮
明で血流の乱れもないが、頭蓋内圧の上昇に伴つ
て硬膜内静脈が徐々に狭窄し、約600mmH2Oにお
いて完全に狭窄して全く血流が観察されない。一
方、頭蓋内圧下降時では600mmH2O以下に下がつ
ても硬膜内静脈は狭窄したままの状態で、約200
mmH2O前後まで下降したとき血流が再開される。
この硬膜内静脈の狭窄現象の発生は、硬膜が圧縮
されて厚さが薄くなつたことを示しており、この
変化は頭蓋内圧の上昇に伴つてその度合いが増
し、約600mmH2Oを境にしてそれ以上の上昇では
ほとんど変化しないことを示し両者間に相関関係
があることが立証された。
ところで、上述したように本発明による測定は
硬膜の厚さひずみと、頭蓋内圧との前記相関関係
をもとに、硬膜の厚さを測定することによつて、
頭蓋内圧を得るものであるが、硬膜の厚さの測定
については地震波解析の分野で、直接波と他の経
路の波を近似的に分離する目的で考案されたケプ
ストラム法を、薄膜多重反射波の分解に応用して
行う。本実施例で用いたケプストラム解析のアル
ゴリズムを第5図に示す。
硬膜の厚さひずみと、頭蓋内圧との前記相関関係
をもとに、硬膜の厚さを測定することによつて、
頭蓋内圧を得るものであるが、硬膜の厚さの測定
については地震波解析の分野で、直接波と他の経
路の波を近似的に分離する目的で考案されたケプ
ストラム法を、薄膜多重反射波の分解に応用して
行う。本実施例で用いたケプストラム解析のアル
ゴリズムを第5図に示す。
頭蓋骨と硬膜の境界より得られる反射波は、頭
蓋骨と硬膜との境界での反射波(基本波)と硬膜
内での多重反射波との干渉波となつている。境界
からの干渉反射波をx(t)、基本波をb(t)、反射強
度をai、遅延時間τiとすると、x(t)は次式で表わ
される。
蓋骨と硬膜との境界での反射波(基本波)と硬膜
内での多重反射波との干渉波となつている。境界
からの干渉反射波をx(t)、基本波をb(t)、反射強
度をai、遅延時間τiとすると、x(t)は次式で表わ
される。
x(t)=o
〓i=O
ai・b(t+τi) …(1)
(1)式の両辺をフーリエ変換した結果を次式で示
す。
す。
x(f)=B(f)o
〓i=O
ai・ej2〓f〓i …(2)
ただし、x(f)、B(f)は各々、x(t)、b(t)のフー
リエ変換である。
リエ変換である。
(2)式より、X(f)のパワースペクトル|X(f)|は
B(f)のパワースペクトル|B(f)|を用いて(3)式の
ように表わされる。
B(f)のパワースペクトル|B(f)|を用いて(3)式の
ように表わされる。
|X(f)|B(f)|o
〓i=O
o
〓k=O
ai・akcos{2πf(τi+τk)} …(3)
(3)式の対数をとると(4)式のようになり、基本波
のパワースペクトルである周波数系列と遅延時間
差に対応する周波数軸上のケフレンシーをもつ周
波数系列に分離することができる。
のパワースペクトルである周波数系列と遅延時間
差に対応する周波数軸上のケフレンシーをもつ周
波数系列に分離することができる。
log|X(f)|=log(f)|+log〔o
〓i=O
o
〓k=O
ai・akcos{2πf(τi+τk)}〕 …(4)
したがつて、(4)式をさらにフーリエ変換しケプ
ストラムを求めることにより、ケフレンシー軸上
で遅延時間のケフレンシー系列が求められ、薄膜
の音速がわかつておればその厚さを知る事ができ
る。
ストラムを求めることにより、ケフレンシー軸上
で遅延時間のケフレンシー系列が求められ、薄膜
の音速がわかつておればその厚さを知る事ができ
る。
よつて頭蓋内圧と硬膜の厚さの関係より、本法
を用いて硬膜の厚さを測定することによつて、頭
蓋内圧を得る事ができる。
を用いて硬膜の厚さを測定することによつて、頭
蓋内圧を得る事ができる。
つぎに前記ケプストラム法の検証を行うため、
第6図に示す様な実験を行つた。厚さ5mmのアク
リル板9と厚さ50mmのポリスチロールブロック1
0の間に、同じ厚さlの2枚のシツクネスゲージ
11をはさみ、その隙間に空気が混入しないよう
にマシン油12で油膜をつくり、油膜モデルとし
た。
第6図に示す様な実験を行つた。厚さ5mmのアク
リル板9と厚さ50mmのポリスチロールブロック1
0の間に、同じ厚さlの2枚のシツクネスゲージ
11をはさみ、その隙間に空気が混入しないよう
にマシン油12で油膜をつくり、油膜モデルとし
た。
使用したプローブ13は、5MHz分割型プロー
ブであり、アクリル板9に瞬間接着剤で固定し
た。
ブであり、アクリル板9に瞬間接着剤で固定し
た。
第7図にアクリル板9の底面反射波形(基本波
形)を、第8図にl=0.3mm時の反射波形を示す。
油膜内多重反射波が互いに干渉し合つているた
め、波形が変形し全体の振幅が変化している事が
わかる。
形)を、第8図にl=0.3mm時の反射波形を示す。
油膜内多重反射波が互いに干渉し合つているた
め、波形が変形し全体の振幅が変化している事が
わかる。
シツクネスゲージ11の厚さlを0.1〜1.0mmの
範囲で変化させ、油膜の厚さを変えて各々の反射
波を10nsecでサンプリングし、第3図で示したア
ルゴリズムによりFFTケプストラム解析を行つ
た。
範囲で変化させ、油膜の厚さを変えて各々の反射
波を10nsecでサンプリングし、第3図で示したア
ルゴリズムによりFFTケプストラム解析を行つ
た。
本検証実験に使用した5MHz分割型プローブ並
びに、後述の動物実験の際使用した5MHz分割型
プローブの周波数分析結果を第9図および第10
図に示す。各々の中心周波数は4.9MHz及び5.4M
Hzであり、周波数帯域は約2〜7MHz及び1〜9M
Hzの範囲に制限されていることがわかる。
びに、後述の動物実験の際使用した5MHz分割型
プローブの周波数分析結果を第9図および第10
図に示す。各々の中心周波数は4.9MHz及び5.4M
Hzであり、周波数帯域は約2〜7MHz及び1〜9M
Hzの範囲に制限されていることがわかる。
サンプリング定理より、波形のもつ周波数帯域
の上限値をW(MHz)とすると、波形信号を標本
化するのに最小必要なサンプリングタイム△t
(sec)は、次式で求められる。
の上限値をW(MHz)とすると、波形信号を標本
化するのに最小必要なサンプリングタイム△t
(sec)は、次式で求められる。
△t=1/2W …(5)
本実験では、△t=7.1×10-8(sec)であるの
で今回用いたサンプリングタイム1.0×10-8(sec)
は十分であるといえる。
で今回用いたサンプリングタイム1.0×10-8(sec)
は十分であるといえる。
第11図にl=0.1mmの反射波形のFFTケプス
トラム結果を、第12図にl=0.5mmのFFTケプ
ストラム結果を示す。
トラム結果を、第12図にl=0.5mmのFFTケプ
ストラム結果を示す。
本結果は、タイムウインドウとして(6)式に示す
ハミングウインドウ、ケプストラムウインドウと
して(7)式に示すハニングウインドウ及び(8)式に示
すハニングデジタルフイルタを用いたものであ
る。ハニングウインドウはケプストラム結果に重
み付けを行い、ハニングデジタルフイルタはケプ
ストラム結果を平滑化する役割がある。
ハミングウインドウ、ケプストラムウインドウと
して(7)式に示すハニングウインドウ及び(8)式に示
すハニングデジタルフイルタを用いたものであ
る。ハニングウインドウはケプストラム結果に重
み付けを行い、ハニングデジタルフイルタはケプ
ストラム結果を平滑化する役割がある。
WHAM(n)
=0.54−0.46cos(2nπ/(N−1)) …(6)
WHAN(n)=0.5−0.5cos(2nπ/(N−1)) …(7)
C′(n)
=0.25C(n−1)+0.5C(n)+0.25C(n+1)
…(8) 第11図および第12図より、各ケプラストム
のピークにおけるケフレンシー値は、各々
150nsec、690nsecであることがわかり、これが(1)
式中における遅延時間τiに相当する。
…(8) 第11図および第12図より、各ケプラストム
のピークにおけるケフレンシー値は、各々
150nsec、690nsecであることがわかり、これが(1)
式中における遅延時間τiに相当する。
第11図および第12図中の各ケプストラムの
ピークにおけるケフレンシー値、すなわち油膜に
よる遅延時間τiは、干渉反射波の要素波間の時間
差(超音波が油膜を往復した時間)に相当する。
したがつてその値に油膜中での超音波の音速をか
けたものがビーム路程となり、油膜厚はビーム路
程で2で割ることにより求められる。
ピークにおけるケフレンシー値、すなわち油膜に
よる遅延時間τiは、干渉反射波の要素波間の時間
差(超音波が油膜を往復した時間)に相当する。
したがつてその値に油膜中での超音波の音速をか
けたものがビーム路程となり、油膜厚はビーム路
程で2で割ることにより求められる。
ケプラストム解析により求めた遅延時間より計
算した油膜厚をlcepとし、シツクネスゲージの厚
さを油膜厚の真値ltureとして、比較したものを
第13図に示す。
算した油膜厚をlcepとし、シツクネスゲージの厚
さを油膜厚の真値ltureとして、比較したものを
第13図に示す。
ただし、マシン油の音速を1400m/secとして
計算した。
計算した。
両者は非常に良く一致しており、誤差は約±
10μmである。このようにケプストラム解析は、
2つ以上の波が干渉している際の各々の遅延時間
を分解することに有効である。したがつて、音速
が予めわかつていれば、本法を用いることによつ
て、通常の方法では測定できないような薄膜の厚
さを測定できる。
10μmである。このようにケプストラム解析は、
2つ以上の波が干渉している際の各々の遅延時間
を分解することに有効である。したがつて、音速
が予めわかつていれば、本法を用いることによつ
て、通常の方法では測定できないような薄膜の厚
さを測定できる。
つぎに前記実験装置において行つた検証が、生
体に対して適用できるか否かの妥当性を検討する
ため犬を使用して下記の実験を行つた。
体に対して適用できるか否かの妥当性を検討する
ため犬を使用して下記の実験を行つた。
実験には、体重約10Kg前後の雑種成犬を用い
た。2%(W/V)塩酸モルヒネを5〜6ml筋肉
注射して基礎麻酔の後、チアミラル−ソジウム
(thiamylal sodium)を100〜150mg静脈内投与に
より導入麻酔を行い、気管内挿入管下に腹臥位
で、頭部を東大脳研式犬用定位脳手術台に固定し
た。必要に応じて、60分後ごとにチアミラルーソ
ジウムを10〜15mg追加投与して維持麻酔を施し、
自発自然呼吸下によつて実験を行つた。
た。2%(W/V)塩酸モルヒネを5〜6ml筋肉
注射して基礎麻酔の後、チアミラル−ソジウム
(thiamylal sodium)を100〜150mg静脈内投与に
より導入麻酔を行い、気管内挿入管下に腹臥位
で、頭部を東大脳研式犬用定位脳手術台に固定し
た。必要に応じて、60分後ごとにチアミラルーソ
ジウムを10〜15mg追加投与して維持麻酔を施し、
自発自然呼吸下によつて実験を行つた。
実験装置のブロツクダイヤグラムを第14図に
示す。図において15はパルサー、16はレシー
バーで、超音波プローブ17に電気的信号を送受
する装置、17の超音波プローブはパルサー15
より送られた電気信号を超音波に変換、及び受信
した超音波を電気信号に変換するセンサーであ
る。
示す。図において15はパルサー、16はレシー
バーで、超音波プローブ17に電気的信号を送受
する装置、17の超音波プローブはパルサー15
より送られた電気信号を超音波に変換、及び受信
した超音波を電気信号に変換するセンサーであ
る。
19はウエーブメモリーで、受信波形(アナロ
グ信号)を高速A/D変換する装置、20はパソ
コン、CRT、フロツピーデイスク、X−Yプロ
ツターからなり、ウエーブメモリー19によつて
デジタル化された受信波形を処理し、解析、モニ
ター、記録する処理装置、21はEDPセンサー
で、硬膜外より頭蓋内圧を電気信号に変換するセ
ンサー、22は呼吸センサーで、呼吸を温度変化
としてとらえ、呼吸変化を電気信号に変換するセ
ンサー、23は血圧センサーで、全身血圧をモニ
ターするためのもので、血圧を電気信号に変換す
るセンサー、24は心電計で心電波形を出力し、
また心電図のR波より任意の時間遅らせてトリガ
ー信号を発信する装置、25はアンプでEDPセ
ンサー21、呼吸センサー22、血圧センサー2
3、心電計24より送られてきた各信号を増幅す
る装置、26はペンレコーダーでアンプ25にい
よつて増幅された、心電波形、呼吸波形、全身血
圧波形及び、EDPセンサー頭蓋内圧波形を連続
記録する装置である。
グ信号)を高速A/D変換する装置、20はパソ
コン、CRT、フロツピーデイスク、X−Yプロ
ツターからなり、ウエーブメモリー19によつて
デジタル化された受信波形を処理し、解析、モニ
ター、記録する処理装置、21はEDPセンサー
で、硬膜外より頭蓋内圧を電気信号に変換するセ
ンサー、22は呼吸センサーで、呼吸を温度変化
としてとらえ、呼吸変化を電気信号に変換するセ
ンサー、23は血圧センサーで、全身血圧をモニ
ターするためのもので、血圧を電気信号に変換す
るセンサー、24は心電計で心電波形を出力し、
また心電図のR波より任意の時間遅らせてトリガ
ー信号を発信する装置、25はアンプでEDPセ
ンサー21、呼吸センサー22、血圧センサー2
3、心電計24より送られてきた各信号を増幅す
る装置、26はペンレコーダーでアンプ25にい
よつて増幅された、心電波形、呼吸波形、全身血
圧波形及び、EDPセンサー頭蓋内圧波形を連続
記録する装置である。
測定は、超音波による頭蓋内圧の他に、EDP
センサー21による頭蓋内圧、全身血圧、心電
図、呼吸をモニターした。EDPセンサー21に
よる頭蓋内圧は、EDPセンサー21を右頭部に
装着し、硬膜外圧として測定した。全身血圧は、
内径2mm、長さ約400mmのカテーテルを右股動脈
より胸部大動脈へ留置し、カテーテル先端型圧力
計を用いて測定した。心電図は、四股に設置した
電極より心電計によつて測定した。呼吸モニター
は、気管挿管チユーブの先端に取付けたサーミス
タプローブによつて測定した。
センサー21による頭蓋内圧、全身血圧、心電
図、呼吸をモニターした。EDPセンサー21に
よる頭蓋内圧は、EDPセンサー21を右頭部に
装着し、硬膜外圧として測定した。全身血圧は、
内径2mm、長さ約400mmのカテーテルを右股動脈
より胸部大動脈へ留置し、カテーテル先端型圧力
計を用いて測定した。心電図は、四股に設置した
電極より心電計によつて測定した。呼吸モニター
は、気管挿管チユーブの先端に取付けたサーミス
タプローブによつて測定した。
超音波による実験は以下のようにして行つた。
第14図において、心電計24のトリガーパネ
ルを、心電図のR波のピークより80msec遅らせ
て発信するように調整しシステム全体を心電計ト
リガーで起動した。
ルを、心電図のR波のピークより80msec遅らせ
て発信するように調整しシステム全体を心電計ト
リガーで起動した。
実験は、大槽内生理食塩水注入にて0mmH2O
〜650mmH2Oの範囲で頭蓋内圧亢進を生じせし
め、2つのモデルについて行つた。1つは、第1
5図に示すように頭蓋骨27の一部を除去して厚
さt=5mmのアクリル板28を硬膜29に密着さ
せて固定し、5MHzデイレイ付プローブを用いて
行つたアクリル板モデルであり、もう1つは、
5MHz分割型プローブを頭蓋骨27上に固定し、
頭蓋骨27上より測定を行つたものである。レシ
ーバー16によつて受信した反射波をウエーブメ
モリ19に入力し、10msecの間隔でサンプリン
グを行いGP−IBインターフエイスを介してパソ
コンに転送し、硬膜内での多重反射を含む干渉波
のデジタル値を含むデータを抽出して解析を行つ
た。
〜650mmH2Oの範囲で頭蓋内圧亢進を生じせし
め、2つのモデルについて行つた。1つは、第1
5図に示すように頭蓋骨27の一部を除去して厚
さt=5mmのアクリル板28を硬膜29に密着さ
せて固定し、5MHzデイレイ付プローブを用いて
行つたアクリル板モデルであり、もう1つは、
5MHz分割型プローブを頭蓋骨27上に固定し、
頭蓋骨27上より測定を行つたものである。レシ
ーバー16によつて受信した反射波をウエーブメ
モリ19に入力し、10msecの間隔でサンプリン
グを行いGP−IBインターフエイスを介してパソ
コンに転送し、硬膜内での多重反射を含む干渉波
のデジタル値を含むデータを抽出して解析を行つ
た。
第15図に示したアクリル板モデルによる実験
において、基本波形となるデイレイ材17a表面
反射(Sエコー)及び頭蓋内圧(ICP)が300mm
H2O時の受信波形を各々第16図および第17
図に示す。デイレイ材17a表面とアクリル板2
8との境界からの反射波(S′エコー)と、アクリ
ル板28と硬膜29の境界付近より反射する干渉
反射波(Boエコー)とは完全に分離しており、
SエコーとS′エコーの形状の差はほとんどない。
一方、Boエコーは硬膜29内の多重反射により
干渉を起こし、Sエコーとは形状が異つているこ
とがわかる。
において、基本波形となるデイレイ材17a表面
反射(Sエコー)及び頭蓋内圧(ICP)が300mm
H2O時の受信波形を各々第16図および第17
図に示す。デイレイ材17a表面とアクリル板2
8との境界からの反射波(S′エコー)と、アクリ
ル板28と硬膜29の境界付近より反射する干渉
反射波(Boエコー)とは完全に分離しており、
SエコーとS′エコーの形状の差はほとんどない。
一方、Boエコーは硬膜29内の多重反射により
干渉を起こし、Sエコーとは形状が異つているこ
とがわかる。
Sエコーを基本波形b(t)とし、S′エコー及び
Boエコーを反射波形x(t)として、ケプストラム
解析を行つた結果の例を第18図および第19図
に示す。第18図は頭蓋内圧が0mmH2O、第1
9図は頭蓋内圧が650mmの結果であり、各ピーク
上の数字は、各ピーク位置のケフレンシー値を表
わしている。
Boエコーを反射波形x(t)として、ケプストラム
解析を行つた結果の例を第18図および第19図
に示す。第18図は頭蓋内圧が0mmH2O、第1
9図は頭蓋内圧が650mmの結果であり、各ピーク
上の数字は、各ピーク位置のケフレンシー値を表
わしている。
最初のピークのケフレンシー値は頭蓋内圧に関
係なく一定であり、デイレイ材17a表面からア
クリル板28と硬膜29の境界面までの往復の伝
播時間を表わしている。2番目のピークのケフレ
ンシー値と最初のピークのケフレンシー値との差
は硬膜29による遅延時間であり、超音波が硬膜
29中を往復した時間に相当する。
係なく一定であり、デイレイ材17a表面からア
クリル板28と硬膜29の境界面までの往復の伝
播時間を表わしている。2番目のピークのケフレ
ンシー値と最初のピークのケフレンシー値との差
は硬膜29による遅延時間であり、超音波が硬膜
29中を往復した時間に相当する。
アクリル板28の音速を2730m/sec、硬膜2
9の音速を1620m/secとして、各ケフレンシー
値より計算すると、アクリル板28の厚さは5.01
mmとなり実際の厚さ5mmと非常に良く対応してい
る。硬膜29の厚さは各々227μm(頭蓋内圧0
mmH2O)、138μm(頭蓋内圧650mmH2O)と計算
され、頭蓋内圧の上昇に伴つて薄くなつているこ
とがわかる。
9の音速を1620m/secとして、各ケフレンシー
値より計算すると、アクリル板28の厚さは5.01
mmとなり実際の厚さ5mmと非常に良く対応してい
る。硬膜29の厚さは各々227μm(頭蓋内圧0
mmH2O)、138μm(頭蓋内圧650mmH2O)と計算
され、頭蓋内圧の上昇に伴つて薄くなつているこ
とがわかる。
次に、頭蓋骨27上より実験を行つた結果につ
いて述べる。
いて述べる。
基本波形b(t)を第20図に、反射波形x(t)を第
21図に示す。使用したプローブは5MHz分割型
である。
21図に示す。使用したプローブは5MHz分割型
である。
頭蓋骨27は外板、板間層、内板と3層構造に
なつており、各々の境界より超音波は反射する。
犬の場合、頭蓋骨27が薄く各層の境界からの反
射波は分解しない。したがつて、各反射波と硬膜
29での多重反射波とは干渉し合い、反射波形は
第21図のように複雑な形状になる。
なつており、各々の境界より超音波は反射する。
犬の場合、頭蓋骨27が薄く各層の境界からの反
射波は分解しない。したがつて、各反射波と硬膜
29での多重反射波とは干渉し合い、反射波形は
第21図のように複雑な形状になる。
頭蓋骨27上よりの実験における反射波形の
FFTケプストラム結果の例を第22図及び第2
3図に示す。第22図は頭蓋内圧(ICP)が0mm
H2O、第23図は頭蓋内圧が300mmH2Oの結果で
あり、各ピーク上の数字は各ピーク位置のケフレ
ンシー値を表わしている。
FFTケプストラム結果の例を第22図及び第2
3図に示す。第22図は頭蓋内圧(ICP)が0mm
H2O、第23図は頭蓋内圧が300mmH2Oの結果で
あり、各ピーク上の数字は各ピーク位置のケフレ
ンシー値を表わしている。
第1及び第2のピークは頭蓋内圧に関係なくあ
る一定のケフレンシー値を示し、頭蓋骨27の板
間層及び内板と硬膜29の境界までの往復の伝播
時間を表わしている。また、第3ピークと第2ピ
ークのケフレンシー値の差は、硬膜29中を超音
波が往復した時間にあたる。
る一定のケフレンシー値を示し、頭蓋骨27の板
間層及び内板と硬膜29の境界までの往復の伝播
時間を表わしている。また、第3ピークと第2ピ
ークのケフレンシー値の差は、硬膜29中を超音
波が往復した時間にあたる。
硬膜29の音速より各々硬膜の厚さを計算する
と、各々170μm(頭蓋内圧0mmH2O)、138μm
(頭蓋内圧300mmH2O)となり、アクリル板モデ
ル結果と同様に頭蓋内圧の上昇に伴つて薄くなる
ことがわかる。
と、各々170μm(頭蓋内圧0mmH2O)、138μm
(頭蓋内圧300mmH2O)となり、アクリル板モデ
ル結果と同様に頭蓋内圧の上昇に伴つて薄くなる
ことがわかる。
硬膜29の厚さは個体によつて多少ばらつきが
あるため、頭蓋内圧と硬膜の厚さの関係は個体に
よつつ変わつてしまう。そこで、頭蓋内圧の上昇
に伴う硬膜の厚さの変化量を頭蓋内圧を上昇させ
る前の硬膜の厚さ(正常時の硬膜の厚さ)で割つ
た値を硬膜の厚さひずみとし、これと頭蓋内圧の
関係を求めた。
あるため、頭蓋内圧と硬膜の厚さの関係は個体に
よつつ変わつてしまう。そこで、頭蓋内圧の上昇
に伴う硬膜の厚さの変化量を頭蓋内圧を上昇させ
る前の硬膜の厚さ(正常時の硬膜の厚さ)で割つ
た値を硬膜の厚さひずみとし、これと頭蓋内圧の
関係を求めた。
頭蓋内圧基礎値p時の硬膜の厚さをD(p)、頭蓋
内圧を上昇する前の硬膜の厚さをDoとすると、
硬膜の厚さひずみε(p)は次式で表わされる。
内圧を上昇する前の硬膜の厚さをDoとすると、
硬膜の厚さひずみε(p)は次式で表わされる。
ε(p)=D(p)−Do/Do …(9)
頭蓋内圧上昇時におけるアクリル板モデル及び
頭蓋骨上からのケプストラム結果より、(9)式によ
つて求めた硬膜厚さひずみεと頭蓋内圧基礎値
(ICP)との関係を第24図に示す。εが負の値
をとつているのは、(9)式よりわかるように硬膜が
頭蓋内圧の上昇によつて圧縮されているためであ
る。
頭蓋骨上からのケプストラム結果より、(9)式によ
つて求めた硬膜厚さひずみεと頭蓋内圧基礎値
(ICP)との関係を第24図に示す。εが負の値
をとつているのは、(9)式よりわかるように硬膜が
頭蓋内圧の上昇によつて圧縮されているためであ
る。
約500mmH2Oまでは頭蓋内圧の上昇に伴つて、
硬膜の厚さひずみも緩やかに増加するが、それ以
後はある一定値に漸近して行くことがわかる。そ
してこの傾向は前記硬膜内静脈の狭窄実験におけ
る現象とよく一致している。このことは同時に硬
膜の厚さひずみεを測定することによつて頭蓋内
圧基礎値を知ることができるが、測定できる限界
値が存在することも表わしている。
硬膜の厚さひずみも緩やかに増加するが、それ以
後はある一定値に漸近して行くことがわかる。そ
してこの傾向は前記硬膜内静脈の狭窄実験におけ
る現象とよく一致している。このことは同時に硬
膜の厚さひずみεを測定することによつて頭蓋内
圧基礎値を知ることができるが、測定できる限界
値が存在することも表わしている。
薄膜の厚さひずみεを求めるためには、正常時
の基準となる硬膜の厚さを知つておく必要があ
る。しかし、硬膜の厚さは、個体差、年齢差、測
定部位による差があるから各個体固有の正常時の
硬膜の厚さは血圧、体重などと同様に定期的に測
定することが必要で、そうすることにより信頼性
の高い診断情報、つまり頭蓋内圧の経時的な推移
と、最新の情報との両方が得られ、診療および治
療に対する情報とともに、病変に対する予防情報
とすることができる。
の基準となる硬膜の厚さを知つておく必要があ
る。しかし、硬膜の厚さは、個体差、年齢差、測
定部位による差があるから各個体固有の正常時の
硬膜の厚さは血圧、体重などと同様に定期的に測
定することが必要で、そうすることにより信頼性
の高い診断情報、つまり頭蓋内圧の経時的な推移
と、最新の情報との両方が得られ、診療および治
療に対する情報とともに、病変に対する予防情報
とすることができる。
上述の如く本発明に係わる装置による頭蓋内圧
の測定は成犬を使用して行つたものであるが、こ
れを人体に適用するに当つては頭蓋や脳髄膜の形
状および大きさの差を考慮する必要がある。例え
ば頭蓋骨についてみると、犬はその頭蓋容積およ
び曲率とも小さくしかも内側面におおきい凹凸が
あるが、人間の場合の頭蓋容積および曲率とも大
きくしかも内側面の凹凸はきわめて小さいから、
探触子の当接が容易になるとともに超音波の入射
および反射が円滑に行われるようになる。また、
硬膜の厚さおよびその変化量についてみると、犬
の場合硬膜の厚さが約0.2mmであるのに対し人間
の場合は約1.0mmで、頭蓋内圧の変化に伴う硬膜
の厚さの変化量は同じ比率で変化するとすれば約
5倍になる。これは本装置による頭蓋内圧の測定
が、硬膜の厚さの変化量と頭蓋内圧との相関関係
を利用して行われるものであり、人間の場合の方
がそれだけ精度よく測定することができることを
示している。
の測定は成犬を使用して行つたものであるが、こ
れを人体に適用するに当つては頭蓋や脳髄膜の形
状および大きさの差を考慮する必要がある。例え
ば頭蓋骨についてみると、犬はその頭蓋容積およ
び曲率とも小さくしかも内側面におおきい凹凸が
あるが、人間の場合の頭蓋容積および曲率とも大
きくしかも内側面の凹凸はきわめて小さいから、
探触子の当接が容易になるとともに超音波の入射
および反射が円滑に行われるようになる。また、
硬膜の厚さおよびその変化量についてみると、犬
の場合硬膜の厚さが約0.2mmであるのに対し人間
の場合は約1.0mmで、頭蓋内圧の変化に伴う硬膜
の厚さの変化量は同じ比率で変化するとすれば約
5倍になる。これは本装置による頭蓋内圧の測定
が、硬膜の厚さの変化量と頭蓋内圧との相関関係
を利用して行われるものであり、人間の場合の方
がそれだけ精度よく測定することができることを
示している。
ところで本発明に係わる装置による測定を人体
に適用するに当つては、安全性に全く問題のない
ことが前提となる。これは測定時に頭蓋内に入射
される超音波が、人体に如何に影響を及ぼすかと
いう問題であるが、この問題に関しては次のよう
な報告がされている。すなわち染色体に対する超
音波の及ぼす影響については、平均出力500m
W/cm2、ピーク出力50W/cm2の超音波を、分裂前
期の人の末梢リンパ球に60分間照射したが全く影
響がなく、同様に赤血球流血、培養細胞増殖、妊
娠中の幼児に対する影響については、平均出力約
600mW/cm2以下では全くその危険性がなく安全
であることが確認されている。これに対し本実施
例における超音波の平均出力は約0.1mW/cm2で
あり、人体に対する影響はなく適用に当つての安
全性には全く問題がないといえる。
に適用するに当つては、安全性に全く問題のない
ことが前提となる。これは測定時に頭蓋内に入射
される超音波が、人体に如何に影響を及ぼすかと
いう問題であるが、この問題に関しては次のよう
な報告がされている。すなわち染色体に対する超
音波の及ぼす影響については、平均出力500m
W/cm2、ピーク出力50W/cm2の超音波を、分裂前
期の人の末梢リンパ球に60分間照射したが全く影
響がなく、同様に赤血球流血、培養細胞増殖、妊
娠中の幼児に対する影響については、平均出力約
600mW/cm2以下では全くその危険性がなく安全
であることが確認されている。これに対し本実施
例における超音波の平均出力は約0.1mW/cm2で
あり、人体に対する影響はなく適用に当つての安
全性には全く問題がないといえる。
以上説明したように本発明は、探触子より被検
生体の頭蓋外より内部に入射し、頭蓋内で発生す
る多重反射した干渉波のエコーを、演算装置によ
り周波数分析し、前記干渉波の要素波間の時間差
を演算して硬膜の厚さを測定し、頭蓋内圧と硬膜
の厚さとの間に存在する相関関係から頭蓋内圧お
よびその変化を得るようにしたもので、頭蓋内圧
を非侵襲的に脳内部に悪影響を与えることなく、
安全かつ高い信頼度で、しかも簡便に測定するこ
とができる。さらに、上記測定を定期的に行うこ
とにより、病態に対する信頼度の高い診断情報が
得られるとともに、病変に対する予防情報を得る
ことができる優れた効果を奏する。
生体の頭蓋外より内部に入射し、頭蓋内で発生す
る多重反射した干渉波のエコーを、演算装置によ
り周波数分析し、前記干渉波の要素波間の時間差
を演算して硬膜の厚さを測定し、頭蓋内圧と硬膜
の厚さとの間に存在する相関関係から頭蓋内圧お
よびその変化を得るようにしたもので、頭蓋内圧
を非侵襲的に脳内部に悪影響を与えることなく、
安全かつ高い信頼度で、しかも簡便に測定するこ
とができる。さらに、上記測定を定期的に行うこ
とにより、病態に対する信頼度の高い診断情報が
得られるとともに、病変に対する予防情報を得る
ことができる優れた効果を奏する。
図面はいずれも本発明に係わる説明図で、第1
図および第2図は第1の発明に係わり、第1図は
頭蓋内圧の測定装置の一例を示す構成図、第2図
は各作用段階における出力パルスを示す動作説明
図、第3図および第4図は第2の発明に係わり、
第3図は頭蓋内圧の測定装置の構成例を示す図、
第4図はその各作用段階における出力パルスを示
す動作説明図、第5図はケプストラム解析のアル
ゴリズムを示す図、第6図はケプストラム解析の
適用を検証するために行つた実験装置を示す図、
第7図は第6図の実験装置におけるアクリル板の
底面反射波形を示す図、第8図は第7図と同じで
ただし隙間(湯膜厚さ)が0.3mmのときの反射波
形を示す図、第9図は第6図の実験装置における
周波数分析結果を示す図、第10図は異なる探触
子を使用した場合における周波数分析結果を示す
図、第11図は第6図の実験装置において隙間を
0.1mmにしたときの油膜による遅延時間を示す図、
第12図は第11図と同じく隙間を0.5mmにした
ときの図、第13図はケプストトラム解析により
求めた油膜厚さと真の値との比較図である。第1
4図は犬を使用した実験装置のブロツクダイヤグ
ラム、第15図は第14図における探触子の当接
部の説明図、第16図は第15図に示す探触子の
デイレイ材表面の反射エコー(Sエコー)を示す
図、第17図は第15図に示す各境界からの反射
エコー(S′エコー、Boエコー)を示す図、第1
8図は第16図および第17図のような干渉反射
エコーをケプストラム解析した頭蓋内圧が0mm
H2O時の結果を示す図、第19図は第18図と
同じで頭蓋内圧が650mmH2O時の結果を示す図、
第20図はアクリル板を介さず直接頭蓋骨上に当
接した場合のSエコーを示す図、第21図は第2
0図と同様にS′エコーおよびBoエコーを示す図、
第22図は第20図および第21図のような干渉
反射エコーをケプストラム解析した頭蓋内圧が0
mmH2O時の結果を示す図、第23図は第22図
と同様に頭蓋内圧が300mmH2O時の結果を示す
図、第24図は第14図に示す実験において求め
た頭蓋内圧と硬膜の厚さひずみとの関係を示す図
である。
図および第2図は第1の発明に係わり、第1図は
頭蓋内圧の測定装置の一例を示す構成図、第2図
は各作用段階における出力パルスを示す動作説明
図、第3図および第4図は第2の発明に係わり、
第3図は頭蓋内圧の測定装置の構成例を示す図、
第4図はその各作用段階における出力パルスを示
す動作説明図、第5図はケプストラム解析のアル
ゴリズムを示す図、第6図はケプストラム解析の
適用を検証するために行つた実験装置を示す図、
第7図は第6図の実験装置におけるアクリル板の
底面反射波形を示す図、第8図は第7図と同じで
ただし隙間(湯膜厚さ)が0.3mmのときの反射波
形を示す図、第9図は第6図の実験装置における
周波数分析結果を示す図、第10図は異なる探触
子を使用した場合における周波数分析結果を示す
図、第11図は第6図の実験装置において隙間を
0.1mmにしたときの油膜による遅延時間を示す図、
第12図は第11図と同じく隙間を0.5mmにした
ときの図、第13図はケプストトラム解析により
求めた油膜厚さと真の値との比較図である。第1
4図は犬を使用した実験装置のブロツクダイヤグ
ラム、第15図は第14図における探触子の当接
部の説明図、第16図は第15図に示す探触子の
デイレイ材表面の反射エコー(Sエコー)を示す
図、第17図は第15図に示す各境界からの反射
エコー(S′エコー、Boエコー)を示す図、第1
8図は第16図および第17図のような干渉反射
エコーをケプストラム解析した頭蓋内圧が0mm
H2O時の結果を示す図、第19図は第18図と
同じで頭蓋内圧が650mmH2O時の結果を示す図、
第20図はアクリル板を介さず直接頭蓋骨上に当
接した場合のSエコーを示す図、第21図は第2
0図と同様にS′エコーおよびBoエコーを示す図、
第22図は第20図および第21図のような干渉
反射エコーをケプストラム解析した頭蓋内圧が0
mmH2O時の結果を示す図、第23図は第22図
と同様に頭蓋内圧が300mmH2O時の結果を示す
図、第24図は第14図に示す実験において求め
た頭蓋内圧と硬膜の厚さひずみとの関係を示す図
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 心拍を検出する心電計と、該心電計が検出し
た心拍をトリガーとして電圧パルスを発信するパ
ルサーと、該パルサーの発信パルスを受けて超音
波パルスを被検生体の頭蓋外より内部に入射し、
この入射波のエコーを受信する探触子と、受信し
たエコーを増幅するレシーバーと、該レシーバー
の出力を信号処理する処理装置とを備えた超音波
測定装置において、前記探触子が受信したエコー
波形の離散値をデジタル化するA/D変換装置
と、該A/D変換装置の出力値より硬膜よりの反
射波を含む範囲を抽出し、その抽出した範囲をケ
プストラム法の演算アルゴリズムによつて周波数
解析して得られたケフレンシー値より要素波間の
時間差を求め、これによつて硬膜の厚さを演算
し、さらに予め測定された基準値と比較して頭蓋
内圧と相関関係を有する硬膜のひずみ率を算出す
る演算装置と、を備えた頭蓋内圧の測定装置。 2 心拍を検出する心電計と、該心電計が検出し
た心拍をトリガーとして電圧パルスを発信するパ
ルサーと、該パルサーの発信パルスを受けて超音
波パルスを被検生体の頭蓋外より内部に入射し、
この入射波のエコーを受信する探触子と、受信し
たエコーを増幅するレシーバーと、該レシーバー
の出力を信号処理する処理装置とを備えた超音波
測定装置において、前記探触子が受信したエコー
に硬膜よりの反射波を含む範囲にゲートをかけゲ
ート内波形を出力するゲート回路と、該ゲート回
路からの前記出力波形の離散値をデジタル化する
A/D変換装置と、該A/D変換装置の出力をケ
プストラム法の演算アルゴリズムによつて周波数
解析して得られたケフレンシー値より要素波間の
時間差を求め、これによつて硬膜の厚さを演算
し、さらに予め測定された基準値と比較して頭蓋
内圧と相関関係を有する硬膜のひずみ率を算出す
る演算装置と、を備えた頭蓋内圧の測定装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61227139A JPS6382623A (ja) | 1986-09-27 | 1986-09-27 | 頭蓋内圧の測定装置 |
| EP87906218A EP0327645B1 (en) | 1986-09-27 | 1987-09-25 | Apparatus for measuring intracranial pressure |
| PCT/JP1987/000705 WO1988002234A1 (fr) | 1986-09-27 | 1987-09-25 | Appareil de mesure de la pression intracranienne |
| DE3750372T DE3750372T2 (de) | 1986-09-27 | 1987-09-25 | Gerät zur messung des intrakraniellen druckes. |
| US07/350,705 US4984567A (en) | 1986-09-27 | 1987-09-25 | Apparatus for measuring intracranial pressure |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61227139A JPS6382623A (ja) | 1986-09-27 | 1986-09-27 | 頭蓋内圧の測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6382623A JPS6382623A (ja) | 1988-04-13 |
| JPH053290B2 true JPH053290B2 (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=16856094
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61227139A Granted JPS6382623A (ja) | 1986-09-27 | 1986-09-27 | 頭蓋内圧の測定装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4984567A (ja) |
| EP (1) | EP0327645B1 (ja) |
| JP (1) | JPS6382623A (ja) |
| DE (1) | DE3750372T2 (ja) |
| WO (1) | WO1988002234A1 (ja) |
Families Citing this family (56)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE59107232D1 (de) * | 1990-07-18 | 1996-02-22 | Avl Medical Instr Ag | Einrichtung und Verfahren zur Blutdruckmessung |
| CA2088353C (en) * | 1990-07-31 | 2002-01-08 | Edwin C. Mick | Method and apparatus for measuring intracranial pressure |
| US5199877A (en) * | 1991-06-14 | 1993-04-06 | Page W Randolph | Physiological demonstration unit |
| US5388583A (en) * | 1993-09-01 | 1995-02-14 | Uab Vittamed | Method and apparatus for non-invasively deriving and indicating of dynamic characteristics of the human and animal intracranial media |
| US5723791A (en) * | 1993-09-28 | 1998-03-03 | Defelsko Corporation | High resolution ultrasonic coating thickness gauge |
| US5414674A (en) * | 1993-11-12 | 1995-05-09 | Discovery Bay Company | Resonant energy analysis method and apparatus for seismic data |
| DE19606687A1 (de) * | 1996-02-22 | 1997-08-28 | Nicolet Biomedical Inc | Verfahren und Vorrichtung zur Messung des intracraniellen Druckes in einem Schädel eines Probanden |
| JP3652791B2 (ja) * | 1996-06-24 | 2005-05-25 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 超音波診断装置 |
| US5919144A (en) * | 1997-05-06 | 1999-07-06 | Active Signal Technologies, Inc. | Apparatus and method for measurement of intracranial pressure with lower frequencies of acoustic signal |
| US6248080B1 (en) | 1997-09-03 | 2001-06-19 | Medtronic, Inc. | Intracranial monitoring and therapy delivery control device, system and method |
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