JPH05329530A - 断面最大長さの大きな中空材の製造方法 - Google Patents

断面最大長さの大きな中空材の製造方法

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JPH05329530A
JPH05329530A JP4137054A JP13705492A JPH05329530A JP H05329530 A JPH05329530 A JP H05329530A JP 4137054 A JP4137054 A JP 4137054A JP 13705492 A JP13705492 A JP 13705492A JP H05329530 A JPH05329530 A JP H05329530A
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Eiji Sugio
栄治 杉尾
Mitsuhiro Kitano
光宏 北野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断面最大長さの大きな中空材の製造コストを
低減する。 【構成】(a) ダイスを介して金属材料ビレットを押出す
ことにより、断面形状が環状である環状押出材11a、
12a,13aを形成する押出工程および、(b)前記環
状押出材11a、12a,13aの断面において対向す
る少なくとも2点に、その環状押出材11a、12a,
13aの断面の輪郭形状を拡張させる拡張力を付与する
ことにより、その環状押出材11a、12a,13aの
断面の最大長さよりも大きい最大長さの断面形状を有す
る中空材11b,12b,13bを形成する拡張工程の
2工程で中空材を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種構造材料として用
いられ、押出工程および拡張工程の2段階工程より構成
される断面最大長さの大きな中空材の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金等の中空材は押出加工、つまり押出機のコンテナ
に収納された材料ビレットを背後から加圧し所定形状の
ダイスを介して押出すことより製造されている。近年、
このような中空材は各種産業界における用途拡大にとも
なって,構造材料やフリーアクセスフロアの足場材等に
多様な形状で大型の中空材が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、押出加
工により大型中空材を製造するためにはダイスの大型化
が不可欠であり、またそのような大型ダイスを組み込め
るように押出機そのものを大型のものにする必要がある
ために、大型中空材の製造コストの上昇は避けられな
い。また、たとえ大型の押出機を使用したとしても、形
状の安定性の観点からコンテナ径寸法(すなわちビレッ
ト径寸法)よりも大きな断面形状の中空材の製造は非常
に困難であり、大型中空材の製造には限界があった。
【0004】本発明はこのような問題を解決することを
目的として、押出機に装填可能なビレット径よりも断面
最大長さの大きい中空材を製造可能な中空材の製造方法
を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の断面最大長さの
大きな中空材の製造方法は、前述されたような目的を達
成するために、基本的には、(a) ダイスを介して金属材
料ビレットを押出すことにより、断面形状が環状である
環状押出材(11a、12a,13a)を形成する押出
工程および、(b) 前記環状押出材(11a、12a,1
3a)の断面において対向する少なくとも2点に、その
環状押出材(11a、12a,13a)の断面の輪郭形
状を拡張させる拡張力を付与することにより、その環状
押出材(11a、12a,13a)の断面の最大長さよ
りも大きい最大長さの断面形状を有する中空材(11
b,12b,13b)を形成する拡張工程を備えるこを
特徴とするものである。
【0006】前記環状押出材(11a)としては、その
断面形状の少なくとも一部が凹部と凸部とが交互に連続
して形成されているものが好ましい。凹部と凸部とが交
互に連続して形成される形状とは、具体的には山形、角
形、台形、半円形、放物線形等が連続するものである。
また、好ましい環状押出材(12a,13a)として
は、その断面形状の少なくとも一部が円弧状であるも
の、あるいはその断面形状が、少なくとも一部が円弧状
である単位環状形の複数個が鎖状に連結されて形成され
ているものも挙げることができる。
【0007】
【作用】先ず、押出工程においてダイスを介して金属材
料ビレットが押出されて断面形状が環状、即ち輪郭が連
続した環状押出材(11a,12a,13a)が形成さ
れる。次いで、拡張工程において、前記環状押出材(1
1a,12a,13a)の断面において対向する少なく
とも2点に、その環状押出材(11a,12a,13
a)の断面の輪郭形状を拡張させる拡張力を付与する
と、その環状押出材(11a,12a,13a)は塑性
変形し、その環状押出材(11a,12a,13a)の
断面の最大長さ(例えば、断面形状が多角形であれば対
角線寸法、円であれば直径寸法、楕円であれば長径寸法
等)よりも大きい最大長さの断面形状を有する中空材
(11b,12b,13b)が形成される。その結果、
押出工程後に拡張工程を行うことによって、比較的小径
の金属材料ビレットから前述されたような大きな断面形
状の中空材(11b,12b,13b)を形成すること
ができる。
【0008】例えば、前記環状押出材(11a)が、そ
の断面形状の少なくとも一部が凹部と凸部とが交互に連
続して形成されているものである場合は、蛇腹状に収縮
していた輪郭が拡張工程において直線状または円弧状に
延ばされて断面形状が変化し、形成される中空材(11
b)の断面の最大長さは大きくなるとともに、断面積も
大きくなる。また、前記環状押出材(12a,13a)
が、その断面形状の少なくとも一部が円弧状である場
合、あるいは少なくとも一部が円弧状である単位環状形
の複数個が鎖状に連結されて形成されている場合は、拡
張工程において断面形状を形成している円弧が直線また
はより曲率半径の大きい円弧に延ばされて断面形状が変
化し、断面の最大長さの大きい中空材(12b,13
b)が形成される。
【0009】なお、断面の輪郭形状を拡張させるための
拡張力は、単に外方からの引張力だけではなく、環状押
出材内部に導入された内部圧力によるもの、さらには圧
縮力を加えることにより圧縮方向と異なった方向に反射
的に生じる引張力等を含むものである。また、これらの
力を同時に作用させても良い。
【0010】
【実施例】次に、本発明の断面最大長さの大きな中空材
の製造方法の具体的実施例について、図面を参照しつつ
説明する。
【0011】次の各実施例において、材料金属としてい
ずれも6000系アルミニウム合金を使用した。そし
て、本発明における押出工程では、このような合金を材
料ビレットとして使用し、公知の押出機により各環状押
出材を作成するとともに、押出加工における形状安定性
の観点からいずれの環状押出材もその断面形状は材料ビ
レットの断面内に収まるものとした。また、本発明にお
ける拡張工程は、公知の引張加工手段により行うものと
した。
【0012】(実施例1)図1(A)に示されているよ
うに、押出加工により、断面形状が全体として長方形で
あり、各辺が連続する山形で形成されている環状押出材
(11a)を作成した。次いで、この環状押出材(11
a)の4頂点を矢印で示されているように外側方向に引
張加工することにより山形状に収縮していた各辺を延ば
して、図1(B)に示されているような断面形状が長方
形の中空材(11b)を製造した。このような断面形状
の中空材(11b)は各種構造材料等に好適に用いられ
る。
【0013】(実施例2)図2(A)に示されているよ
うに、押出加工により、一対の直線部分(12a’)と
一対の半円部分(12a”)からなる断面形状の環状押
出材(12a)を作成した。次いで、この環状押出材
(12a)の一対の直線部分(12a’)を矢印で示さ
れているように互いに外側方向に引張加工することによ
り一対の半円部分(12a”)を直線状に延ばして、図
2(B)に示されているような幅広の断面形状の中空材
(12b)を製造した。このような断面形状の中空材
(12b)は各種構造材料等に好適に用いられる。な
お、一対の直線部分(12a’)の引張と同時に一対の
半円部分(12a”)へ圧縮力を付与しても良い。
【0014】(実施例3)図3(A)に示されているよ
うに、押出加工により、一対の直線部分(13a’)と
一対の半円部分(13a”)からなる単位環状形が、各
直線部分(13a’)で一列に4個連結された断面形状
の環状押出材(13a)を作成した。次いで、この環状
押出材(13a)の両端の直線部分(13a’)を矢印
で示されているように互いに外側方向に引張加工するこ
とにより各一対の半円部分(13a”)を直線状に延ば
して、図3(B)に示されているような長方形が連結さ
れた幅広の断面形状の中空材(13b)を製造した。こ
のような断面形状の中空材(13b)は、特にフリーア
クセスフロアの足場材等に好適に用いられる。
【0015】なお、これらの各実施例において中空材
(11b,12b,13b)を製造した後に、表面の凹
凸やうねりを除去して平滑性を向上させるために必要に
応じて後加工しても良い。また、本発明における拡張工
程は本実施例においては引張加工するものとしたが、環
状押出材の内側から外側へ押し拡げるような加工をして
も同様の中空材を製造することができる。
【0016】以上のように、本発明の各実施例で製造さ
れた中空材の断面形状は、いずれも環状押出材の断面の
輪郭形状を拡張することにより形成され、中空材の断面
輪郭における最大長さは環状押出材の断面輪郭における
最大長さよりも大きくなっている。このように押出工程
および拡張工程の2段階で加工することにより、既存の
押出機を用いて比較的小径の材料ビレットから大型中空
材の製造が可能となるため、大型中空材の製造コストを
低減することができる。
【0017】さらに、押出工程において形成される環状
押出材の断面形状は、実施例1〜3の他に直線と山形を
組み合わせたもの(図4参照)、山形が円形状に連なっ
たもの(図5参照)等とすることができる。また、中空
材の断面形状も実施例1〜3のような長方形また長方形
が連結されたものに限定されるものではなく、環状押出
材の断面形状、引張加工における引張位置や引張位置数
の組合せを変えることによって、三角形、台形、その他
の多角形、円形等が製造可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、押出工程で形成された
環状押出材の断面の輪郭形状を、さらに拡張工程で拡張
することによって中空材を製造するために、得られた中
空材の断面輪郭における最大長さはもとの環状押出材の
断面輪郭における最大長さよりも大きくなっている。こ
のような2段階の加工により、従来のような押出加工の
みで製造される中空材よりも断面最大長さの大きな大型
中空材を製造することができる。すなわち、比較的小径
の材料ビレットから大型中空材の製造が可能となるた
め、大型中空材の製造に既存の押出機を用いることがで
き、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における、(A)は環状押出
材の断面図であり、(B)は得られた中空材の断面図で
ある。
【図2】本発明の実施例2における、(A)は環状押出
材の断面図であり、(B)は得られた中空材の断面図で
ある。
【図3】本発明の実施例3における、(A)は環状押出
材の断面図であり、(B)は得られた中空材の断面図で
ある。
【図4】本発明における環状押出材の他の形態である。
【図5】本発明における環状押出材の他の形態である。
【符号の説明】
11a、12a,13a…環状押出材 11b,12b,13b…中空材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) ダイスを介して金属材料ビレットを押
    出すことにより、断面形状が環状である環状押出材(1
    1a、12a,13a)を形成する押出工程および、
    (b) 前記環状押出材(11a、12a,13a)の断面
    において対向する少なくとも2点に、その環状押出材
    (11a、12a,13a)の断面の輪郭形状を拡張さ
    せる拡張力を付与することにより、その環状押出材(1
    1a、12a,13a)の断面の最大長さよりも大きい
    最大長さの断面形状を有する中空材(11b,12b,
    13b)を形成する拡張工程を備えることを特徴とする
    断面最大長さの大きな中空材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記環状押出材(11a)は、その断面
    形状の少なくとも一部が凹部と凸部とが交互に連続して
    形成されている環状押出材(11a)であることを特徴
    とする請求項1に記載の断面最大長さの大きな中空材の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記環状押出材(12a)は、その断面
    形状の少なくとも一部が円弧状である環状押出材(12
    a)であることを特徴とする請求項1に記載の断面最大
    長さの大きな中空材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記環状押出材(13a)は、その断面
    形状が、少なくとも一部が円弧状である単位環状形の複
    数個が鎖状に連結されて形成されている環状押出材(1
    3a)であることを特徴とする請求項1に記載の断面最
    大長さの大きな中空材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5924199A (en) * 1996-04-30 1999-07-20 General Motors Corporation Steering wheel insert
WO2000027555A1 (de) * 1998-11-06 2000-05-18 Alcan International Limited Verfahren und zwischenprodukt zum herstellen eines hohlkörpers sowie ein durch ein derartiges verfahren hergestellter hohlkörper
WO2012159856A1 (en) * 2011-05-03 2012-11-29 Jakob Przybylo Architekt Method for manufacturing inner pressure deformed sheet metal structures

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US6557233B1 (en) 1998-11-06 2003-05-06 Alcan International Limited Method and intermediate product for producing a hollow body and a hollow body produced by said method
WO2012159856A1 (en) * 2011-05-03 2012-11-29 Jakob Przybylo Architekt Method for manufacturing inner pressure deformed sheet metal structures

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