JPH0533071A - 水溶液からロジウムを分離、精製する方法 - Google Patents
水溶液からロジウムを分離、精製する方法Info
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- JPH0533071A JPH0533071A JP21427591A JP21427591A JPH0533071A JP H0533071 A JPH0533071 A JP H0533071A JP 21427591 A JP21427591 A JP 21427591A JP 21427591 A JP21427591 A JP 21427591A JP H0533071 A JPH0533071 A JP H0533071A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】Pd、Pt、Au、Bi、Te、Pb及びCuからなる群から
選ばれた少なくとも1種の元素及びRhを含有する水溶液
からRhを高純度でかつ高収率で分離、精製する新しい方
法を開示する。 【構成】他の不純金属を含有する上記水溶液を遊離の塩
酸濃度が1mol/l以上に調整後、貴金属吸着用キレート
樹脂を充填した樹脂塔に通液させ、上記水溶液中のRh、
Pd、Pt、Au、Bi及びPbを上記キレート樹脂に吸着させる
と共に、上記通液を継続して、上記キレート樹脂に吸着
されたPt、Pd、Au及びBiの大部分をRhに置換させて、キ
レート樹脂上の吸着金属中のRh比率を高め、次に上記樹
脂塔に温度25℃以上、濃度1.0 mol/l以上の硫酸酸性水
溶液を通液して、樹脂塔からRhを溶離、溶出させる。以
上精製法においては、使用されるキレート樹脂を再使用
出来ると共に、この方法は、銀電解スライム処理工程な
どで生ずるRh含有溶液にも適用することが出来る。
選ばれた少なくとも1種の元素及びRhを含有する水溶液
からRhを高純度でかつ高収率で分離、精製する新しい方
法を開示する。 【構成】他の不純金属を含有する上記水溶液を遊離の塩
酸濃度が1mol/l以上に調整後、貴金属吸着用キレート
樹脂を充填した樹脂塔に通液させ、上記水溶液中のRh、
Pd、Pt、Au、Bi及びPbを上記キレート樹脂に吸着させる
と共に、上記通液を継続して、上記キレート樹脂に吸着
されたPt、Pd、Au及びBiの大部分をRhに置換させて、キ
レート樹脂上の吸着金属中のRh比率を高め、次に上記樹
脂塔に温度25℃以上、濃度1.0 mol/l以上の硫酸酸性水
溶液を通液して、樹脂塔からRhを溶離、溶出させる。以
上精製法においては、使用されるキレート樹脂を再使用
出来ると共に、この方法は、銀電解スライム処理工程な
どで生ずるRh含有溶液にも適用することが出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多種多様の不純物を共
存するRh含有液から貴金属吸着用キレート樹脂を用いて
Rhを分離、精製する方法に関する。
存するRh含有液から貴金属吸着用キレート樹脂を用いて
Rhを分離、精製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば銀電解スライムなどのような、P
t、Pd、Rh、Au、Bi、Te、Pb、Cuなどの種々の金属元素
を含む溶液からRhを回収する方法として、従来は、 1) ギ酸を添加し、Rh元素を還元し沈殿させて、主にCu
元素との分離を目的としたギ酸還元法、 2) 亜硝酸ナトリウムを添加して液性を中性にし、Rh以
外の元素を沈澱させる方法、などが公知である。
t、Pd、Rh、Au、Bi、Te、Pb、Cuなどの種々の金属元素
を含む溶液からRhを回収する方法として、従来は、 1) ギ酸を添加し、Rh元素を還元し沈殿させて、主にCu
元素との分離を目的としたギ酸還元法、 2) 亜硝酸ナトリウムを添加して液性を中性にし、Rh以
外の元素を沈澱させる方法、などが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記 1) の方
法は、Rhが還元され沈殿する際に、Cu、Au、Pt、Pdなど
の元素がRhの沈殿物に混入してしまうため、この還元沈
殿させる操作を何度も繰り返し行わなければRhの粗分離
ができない。
法は、Rhが還元され沈殿する際に、Cu、Au、Pt、Pdなど
の元素がRhの沈殿物に混入してしまうため、この還元沈
殿させる操作を何度も繰り返し行わなければRhの粗分離
ができない。
【0004】一方、 2) の方法は、Rhを回収しようとす
る混合液中にCu、Pdなどの元素が高い含有率で存在する
場合には、Cu、Pdなどの元素とともにRhも共沈してしま
い収率が低かったり、また、溶解、固液分離、固体の移
動など人手のかかる工程が多く、自動化したり省力化す
るのが困難である。
る混合液中にCu、Pdなどの元素が高い含有率で存在する
場合には、Cu、Pdなどの元素とともにRhも共沈してしま
い収率が低かったり、また、溶解、固液分離、固体の移
動など人手のかかる工程が多く、自動化したり省力化す
るのが困難である。
【0005】最近、各種の貴金属吸着用キレート樹脂が
市販されているが、これらの樹脂は、Pt、Pd及びRhの白
金族金属元素やAu元素などをすべて吸着してしまい、Rh
のみを選択的に吸着分離することができるものはない。
さらに、従来これらのキレート樹脂から吸着金属を溶離
させる効果的な方法がなく、樹脂を焼くことによって吸
着金属を回収するほかないためRhの精製分離度は不十分
である上に、コストが高くなってしまう。
市販されているが、これらの樹脂は、Pt、Pd及びRhの白
金族金属元素やAu元素などをすべて吸着してしまい、Rh
のみを選択的に吸着分離することができるものはない。
さらに、従来これらのキレート樹脂から吸着金属を溶離
させる効果的な方法がなく、樹脂を焼くことによって吸
着金属を回収するほかないためRhの精製分離度は不十分
である上に、コストが高くなってしまう。
【0006】そこで本発明の課題は、上述のようなRhが
他の金属とともに溶解している溶液からRhを分離、精製
する方法であって、Rhを高い比率でかつ高い収率で分離
することができ、経済的にも有利な方法を提供すること
である。
他の金属とともに溶解している溶液からRhを分離、精製
する方法であって、Rhを高い比率でかつ高い収率で分離
することができ、経済的にも有利な方法を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、Pd、
Pt、Au、Bi、Te、PbおよびCuからなる群から選ばれる少
なくとも1種の元素およびRhを含有する水溶液からRhを
分離、精製する方法であって、(1) 前記水溶液を遊離の
塩酸濃度が1mol/l以上に調整した後、貴金属吸着用キ
レート樹脂を充填した第一の樹脂塔に通液させ、これに
より、(1-a) まず、前記水溶液中のRh、Pd、Pt、Au、Bi
およびPbをキレート樹脂に吸着させ、(1-b) 次に、前記
水溶液の通液を継続することによりキレート樹脂に吸着
されたPt、Pd、AuおよびBiの大部分をRhに置換させるこ
とにより、キレート樹脂上の吸着金属中のRh比率を高
め、同時に溶離したPt、Pd、AuおよびBiを第一の樹脂塔
から溶出させ、(1-c) 上記のサブ工程(1-a) および(1-
b) を通じて、キレート樹脂に吸着しないTeおよびCuを
第一の樹脂塔から溶出させて分離する、ことからなる工
程;および(2) 工程(1) を経た第一の樹脂塔に温度25℃
以上、濃度1.0 mol/l以上の硫酸酸性水溶液を通液し、
これにより第一の樹脂塔からRhを溶離、溶出させる工
程、を有するRhの分離、精製方法を提供するものであ
る。
Pt、Au、Bi、Te、PbおよびCuからなる群から選ばれる少
なくとも1種の元素およびRhを含有する水溶液からRhを
分離、精製する方法であって、(1) 前記水溶液を遊離の
塩酸濃度が1mol/l以上に調整した後、貴金属吸着用キ
レート樹脂を充填した第一の樹脂塔に通液させ、これに
より、(1-a) まず、前記水溶液中のRh、Pd、Pt、Au、Bi
およびPbをキレート樹脂に吸着させ、(1-b) 次に、前記
水溶液の通液を継続することによりキレート樹脂に吸着
されたPt、Pd、AuおよびBiの大部分をRhに置換させるこ
とにより、キレート樹脂上の吸着金属中のRh比率を高
め、同時に溶離したPt、Pd、AuおよびBiを第一の樹脂塔
から溶出させ、(1-c) 上記のサブ工程(1-a) および(1-
b) を通じて、キレート樹脂に吸着しないTeおよびCuを
第一の樹脂塔から溶出させて分離する、ことからなる工
程;および(2) 工程(1) を経た第一の樹脂塔に温度25℃
以上、濃度1.0 mol/l以上の硫酸酸性水溶液を通液し、
これにより第一の樹脂塔からRhを溶離、溶出させる工
程、を有するRhの分離、精製方法を提供するものであ
る。
【0008】工程(1)
使用する貴金属吸着用キレート樹脂は、例えば、スミキ
レートMC−10(商品名、住友化学社製)、スミカイオ
ンKA−890 (商品名、住友化学社製)、ユニセレック
スUR−3900(商品名、ユニチカ社製)、ダイヤイオン
(商品名、三菱油化社製)などが挙げられる。
レートMC−10(商品名、住友化学社製)、スミカイオ
ンKA−890 (商品名、住友化学社製)、ユニセレック
スUR−3900(商品名、ユニチカ社製)、ダイヤイオン
(商品名、三菱油化社製)などが挙げられる。
【0009】この工程では、TeおよびCuは基本的に吸着
されず、その他の金属は吸着される。処理対象であるP
d、Pt、Au、Bi、Te、PbおよびCuの少なくとも一種を不
純物として含み、Rhを含有する水溶液は、本発明の方法
で処理するに当り、遊離の塩酸濃度が1mol/l以上が好
ましく、より好ましくは3mol/l以上に調整される。遊
離の塩酸の濃度が低すぎると、Rhのキレート樹脂への吸
着率が非常に低くなってしまう。Rhその他の金属を含む
塩酸酸性溶液をキレート樹脂を充填した第一の樹脂塔に
通液する際の条件としては、SVが1〜5の範囲であるこ
とが好ましい。
されず、その他の金属は吸着される。処理対象であるP
d、Pt、Au、Bi、Te、PbおよびCuの少なくとも一種を不
純物として含み、Rhを含有する水溶液は、本発明の方法
で処理するに当り、遊離の塩酸濃度が1mol/l以上が好
ましく、より好ましくは3mol/l以上に調整される。遊
離の塩酸の濃度が低すぎると、Rhのキレート樹脂への吸
着率が非常に低くなってしまう。Rhその他の金属を含む
塩酸酸性溶液をキレート樹脂を充填した第一の樹脂塔に
通液する際の条件としては、SVが1〜5の範囲であるこ
とが好ましい。
【0010】工程(1) の初めの段階〔サブ工程(1-a) 〕
では、TeとCu以外の金属はキレート樹脂に吸着される。
TeとCuは、吸着されずに第一の樹脂塔から流出する。工
程(1) の次の段階〔サブ工程(1-b)〕では、Rhイオンが
塩酸酸性下では他の不純物元素に比べて前記のキレート
樹脂に対して相対的に強い吸着性を有するため、一旦キ
レート樹脂に吸着され金属のうちPt、Pd、AuおよびBiは
溶離し、Rhに置換される。通液の経過とともにこの置換
は進行するので、吸着金属中のRhの比率は高まり、一方
溶離したPt、Pd、AuおよびBiは先に樹脂塔から溶出さ
れ、分離される。こうして、RhのPt、Pd、AuおよびBiか
らの分離が進行する。
では、TeとCu以外の金属はキレート樹脂に吸着される。
TeとCuは、吸着されずに第一の樹脂塔から流出する。工
程(1) の次の段階〔サブ工程(1-b)〕では、Rhイオンが
塩酸酸性下では他の不純物元素に比べて前記のキレート
樹脂に対して相対的に強い吸着性を有するため、一旦キ
レート樹脂に吸着され金属のうちPt、Pd、AuおよびBiは
溶離し、Rhに置換される。通液の経過とともにこの置換
は進行するので、吸着金属中のRhの比率は高まり、一方
溶離したPt、Pd、AuおよびBiは先に樹脂塔から溶出さ
れ、分離される。こうして、RhのPt、Pd、AuおよびBiか
らの分離が進行する。
【0011】しかし、サブ工程(1-b) が進行し一定時間
経過すると、Rhの吸着率が低下し始め、第一樹脂塔の下
部からRhが流出し始める。このRhが失われないように、
回収するために、この工程(1) を行う際には、第一の樹
脂塔の下端に貴金属吸着用キレート樹脂を充填した第二
の樹脂塔を直列に接続した状態で行うのが好ましい。こ
れにより第一樹脂塔から第一の樹脂塔から溶出するRhを
第二の樹脂塔に吸着させ、回収することができる。
経過すると、Rhの吸着率が低下し始め、第一樹脂塔の下
部からRhが流出し始める。このRhが失われないように、
回収するために、この工程(1) を行う際には、第一の樹
脂塔の下端に貴金属吸着用キレート樹脂を充填した第二
の樹脂塔を直列に接続した状態で行うのが好ましい。こ
れにより第一樹脂塔から第一の樹脂塔から溶出するRhを
第二の樹脂塔に吸着させ、回収することができる。
【0012】工程(2)
この工程では、第一の樹脂塔に、温度25℃以上、濃度1.
0 mol/l以上の硫酸酸性水溶液を通液される。工程(1)
を経た第一の樹脂塔のキレート樹脂にはRhが濃縮された
状態で吸着されている。硫酸酸性水溶液を通液させるこ
とにより第一の樹脂塔からRhが溶離する。こうして、Rh
が分離、精製される。
0 mol/l以上の硫酸酸性水溶液を通液される。工程(1)
を経た第一の樹脂塔のキレート樹脂にはRhが濃縮された
状態で吸着されている。硫酸酸性水溶液を通液させるこ
とにより第一の樹脂塔からRhが溶離する。こうして、Rh
が分離、精製される。
【0013】使用される硫酸酸性水溶液は、温度が25℃
以上、好ましくは30℃以上であり、硫酸濃度1.0 mol/l
以上であり、好ましくは 1.5〜3.0 mol/lである。Rhは
塩素と錯イオン形成してキレート樹脂に吸着されている
ため、硫酸酸性水溶液が溶離液として適する。温度が25
℃未満ではRhの溶離が起こりがたい。
以上、好ましくは30℃以上であり、硫酸濃度1.0 mol/l
以上であり、好ましくは 1.5〜3.0 mol/lである。Rhは
塩素と錯イオン形成してキレート樹脂に吸着されている
ため、硫酸酸性水溶液が溶離液として適する。温度が25
℃未満ではRhの溶離が起こりがたい。
【0014】なお、工程(2) において前記の硫酸酸性水
溶液を通液する前に、好ましくは、まず、工程(1) を経
た第一の樹脂塔に、まず温度30℃以上、好ましくは50℃
以上の水を通液し、これにより第一の樹脂塔からPbを溶
出させる。しかる工程を実施したのち、工程(2) を実施
する。かかる工程を追加すれば、Pbの分離が可能であ
る。上記の追加工程で通液される水の温度が30℃未満で
あると、Pbの溶出が困難である。
溶液を通液する前に、好ましくは、まず、工程(1) を経
た第一の樹脂塔に、まず温度30℃以上、好ましくは50℃
以上の水を通液し、これにより第一の樹脂塔からPbを溶
出させる。しかる工程を実施したのち、工程(2) を実施
する。かかる工程を追加すれば、Pbの分離が可能であ
る。上記の追加工程で通液される水の温度が30℃未満で
あると、Pbの溶出が困難である。
【0015】
【実施例】実施例1
(a) キレート樹脂スミキレートMC−10(商品名、住友
化学社製)1000mlを、濃度が1.5 mol/lの硫酸水溶液5
lに分散させたものを調製した。この樹脂を内径50mm
φ、長さ 700mmの塩化ビニル製パイプ内に詰めたもの
(以下、樹脂塔という)を2本用意した。これらを直列
に連結した(以下、通液の際に、溶液が流入する側の樹
脂塔(A) を第一樹脂塔、溶液が流出する側の樹脂塔(B)
を第二樹脂塔という)。上記、連結された樹脂塔に、銀
電解スライム処理工程で発生し、既にPdおよびPtの溶媒
抽出処理を終えた遊離の塩酸濃度が6.0 mol/lに調整し
たRh含有溶液(以下、元液という)を、第一樹脂塔(A)
の頂部からSV=1.0 の条件で48時間通液した。なお、元
液の含有金属濃度は表1の通りであった。
化学社製)1000mlを、濃度が1.5 mol/lの硫酸水溶液5
lに分散させたものを調製した。この樹脂を内径50mm
φ、長さ 700mmの塩化ビニル製パイプ内に詰めたもの
(以下、樹脂塔という)を2本用意した。これらを直列
に連結した(以下、通液の際に、溶液が流入する側の樹
脂塔(A) を第一樹脂塔、溶液が流出する側の樹脂塔(B)
を第二樹脂塔という)。上記、連結された樹脂塔に、銀
電解スライム処理工程で発生し、既にPdおよびPtの溶媒
抽出処理を終えた遊離の塩酸濃度が6.0 mol/lに調整し
たRh含有溶液(以下、元液という)を、第一樹脂塔(A)
の頂部からSV=1.0 の条件で48時間通液した。なお、元
液の含有金属濃度は表1の通りであった。
【0016】(b) 次に、第一樹脂塔(A) 内に残っている
Rh含有溶液を押し出すため、濃度が6.0 mol/lの塩酸水
溶液を、SV=1.0 の条件で6時間通液し先の流出した液
と合わせた。こうして、第二樹脂塔(B) から流出した液
(以下、塩酸流出液という)全体の含有金属成分濃度を
測定したところ、表1に示す通りであった。
Rh含有溶液を押し出すため、濃度が6.0 mol/lの塩酸水
溶液を、SV=1.0 の条件で6時間通液し先の流出した液
と合わせた。こうして、第二樹脂塔(B) から流出した液
(以下、塩酸流出液という)全体の含有金属成分濃度を
測定したところ、表1に示す通りであった。
【0017】(c) その後、第一樹脂塔(A) を第二樹脂塔
(B) から切り離し、温度50℃の純水を第一樹脂塔(A) に
SV=1.0 の条件で20時間通液して第一樹脂塔(A) 内のPb
を溶出させた。この際に第一樹脂塔(A) から流出した液
(以下、純水溶出液という)の含有金属成分を測定した
ところ、表1に示す通りであった。
(B) から切り離し、温度50℃の純水を第一樹脂塔(A) に
SV=1.0 の条件で20時間通液して第一樹脂塔(A) 内のPb
を溶出させた。この際に第一樹脂塔(A) から流出した液
(以下、純水溶出液という)の含有金属成分を測定した
ところ、表1に示す通りであった。
【0018】(d) 次に、温度40℃、濃度が1.5 mol/lの
硫酸水溶液を、SV=1.0 の条件で24時間第一樹脂塔(A)
に通液し、Rhを溶離させた。この際の溶出液(以下、硫
酸溶出液という)の含有金属濃度を測定したところ、表
1に示す通りであった。
硫酸水溶液を、SV=1.0 の条件で24時間第一樹脂塔(A)
に通液し、Rhを溶離させた。この際の溶出液(以下、硫
酸溶出液という)の含有金属濃度を測定したところ、表
1に示す通りであった。
【0019】なお、表1において、ロジウム比率とは、
溶液に含まれるRhの量:xと、そのRh量にその他の元素
の量を合計した量:yとの比率:x/yを表す。Rh回収
率とは、以下に示される式: Rh回収率= [(元液中のRh量−塩酸溶出液中のRh量−純
水溶出液中のRh量)/元液中のRh量 ]×100 (式中、Rh量とは、金属Rhとしての量である。)で算出
される。
溶液に含まれるRhの量:xと、そのRh量にその他の元素
の量を合計した量:yとの比率:x/yを表す。Rh回収
率とは、以下に示される式: Rh回収率= [(元液中のRh量−塩酸溶出液中のRh量−純
水溶出液中のRh量)/元液中のRh量 ]×100 (式中、Rh量とは、金属Rhとしての量である。)で算出
される。
【0020】
【表1】
【0021】表1の結果が示すように、Rh比率は元液で
は28.4%であるが、硫酸溶出液中では85.6%に高まっ
た。Rh回収率は94.0%であった。
は28.4%であるが、硫酸溶出液中では85.6%に高まっ
た。Rh回収率は94.0%であった。
【0022】実施例2
実施例1で使用した第一樹脂塔として用いた樹脂塔(A)
を実施例1で第二樹脂塔として使用した樹脂塔(B) の後
ろに取り付け、交換した。この連結樹脂塔に実施例1と
同様にして元液をSV=1.0 の条件で30時間通液した。
を実施例1で第二樹脂塔として使用した樹脂塔(B) の後
ろに取り付け、交換した。この連結樹脂塔に実施例1と
同様にして元液をSV=1.0 の条件で30時間通液した。
【0023】上記の通液が終了後、第一樹脂塔(B) 内に
残っている元液を押し出すため、濃度が6.0 mol/lの塩
酸溶液をSV=1.0 で6時間通液して、塩酸溶出液を得
た。その後、第一樹脂塔(B) を第二樹脂塔(A) から切り
離し、第一樹脂塔(B) に温度50℃の純水をSV=1.0 の条
件で15時間通液した。さらに、温度40℃、濃度が1.5 mo
l/lの硫酸をSV=1.0 で24時間第二樹脂塔(A) に通液し
たところ、溶離したRhが含まれる硫酸溶出液を得た。得
られた塩酸溶出液、純粋溶出液及び硫酸溶出液の含有金
属の濃度を測定したところ、表2に示す結果を得た。
残っている元液を押し出すため、濃度が6.0 mol/lの塩
酸溶液をSV=1.0 で6時間通液して、塩酸溶出液を得
た。その後、第一樹脂塔(B) を第二樹脂塔(A) から切り
離し、第一樹脂塔(B) に温度50℃の純水をSV=1.0 の条
件で15時間通液した。さらに、温度40℃、濃度が1.5 mo
l/lの硫酸をSV=1.0 で24時間第二樹脂塔(A) に通液し
たところ、溶離したRhが含まれる硫酸溶出液を得た。得
られた塩酸溶出液、純粋溶出液及び硫酸溶出液の含有金
属の濃度を測定したところ、表2に示す結果を得た。
【0024】
【表2】
【0025】表2に示されるように、Rh比率は元液では
28.4%であったが、硫酸溶出液では86.6%に高まった。
また、Rh回収率は89.6%と高かった。
28.4%であったが、硫酸溶出液では86.6%に高まった。
また、Rh回収率は89.6%と高かった。
【0026】
【発明の効果】本発明のRhを分離方法は、Rhを他の不純
金属から高率でかつ高い収率で分離するすることがで
き、回収されたRh中の不純物の含有率が少ない。使用さ
れるキレート樹脂は再利用を繰り返すことができ、経済
的にも有利である。また、本発明の方法は、機械により
省力化、自動化にも適している。この方法は、例えば、
銀電解スライム処理工程などによって発生するRhその他
種々の金属を含む溶液からRhを分離、精製するのに有用
である。
金属から高率でかつ高い収率で分離するすることがで
き、回収されたRh中の不純物の含有率が少ない。使用さ
れるキレート樹脂は再利用を繰り返すことができ、経済
的にも有利である。また、本発明の方法は、機械により
省力化、自動化にも適している。この方法は、例えば、
銀電解スライム処理工程などによって発生するRhその他
種々の金属を含む溶液からRhを分離、精製するのに有用
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 Pd、Pt、Au、Bi、Te、PbおよびCuからな
る群から選ばれる少なくとも1種の元素およびRhを含有
する水溶液からRhを分離、精製する方法であって、 (1) 前記水溶液を遊離の塩酸濃度が1mol/l以上に調整
した後、貴金属吸着用キレート樹脂を充填した第一の樹
脂塔に通液させ、これにより、 (1-a) まず、前記水溶液中のRh、Pd、Pt、Au、Biおよび
Pbをキレート樹脂に吸着させ、 (1-b) 次に、前記水溶液の通液を継続することによりキ
レート樹脂に吸着されたPt、Pd、AuおよびBiの大部分を
Rhに置換させることにより、キレート樹脂上の吸着金属
中のRh比率を高め、同時に溶離したPt、Pd、AuおよびBi
を第一の樹脂塔から溶出させ、 (1-c) 上記のサブ工程(1-a) および(1-b) を通じて、キ
レート樹脂に吸着しないTeおよびCuを第一の樹脂塔から
溶出させて分離する、 ことからなる工程;および (2) 工程(1) を経た第一の樹脂塔に温度25℃以上、濃度
1.0 mol/l以上の硫酸酸性水溶液を通液し、これにより
第一の樹脂塔からRhを溶離、溶出させる工程、を有する
Rhの分離、精製方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、工程(1)
において、前記水溶液の遊離の塩酸濃度が3mol/lに調
整される方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の方法であって、工程(2)
で使用される硫酸酸性水溶液の濃度が 1.5〜3.0 mol/l
である方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の方法であって、工程(2)
で使用される硫酸酸性水溶液の温度が30℃以上である方
法。 - 【請求項5】 請求項1記載の方法であって、工程(1)
を経た第一の樹脂塔に工程(2) において前記の硫酸酸性
水溶液を通液する前に、まず温度30℃以上の水を通液
し、これにより第一の樹脂塔からPbを溶出させる工程を
実施したのち、工程(2) を実施する方法。 - 【請求項6】 請求項5記載の方法であって、前記の工
程(2) の前に通液される水の温度が50℃以上である方
法。 - 【請求項7】 請求項1記載の方法であって、前記工程
(1) を、前記第一の樹脂塔の下端に貴金属吸着用キレー
ト樹脂を充填した第二の樹脂塔を直列に接続した状態で
行い、これにより該工程(1) において第一の樹脂塔から
溶出するRhを第二の樹脂塔に吸着させ、回収する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21427591A JPH0533071A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 水溶液からロジウムを分離、精製する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21427591A JPH0533071A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 水溶液からロジウムを分離、精製する方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0533071A true JPH0533071A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16653039
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21427591A Pending JPH0533071A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 水溶液からロジウムを分離、精製する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0533071A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08224328A (ja) * | 1995-12-14 | 1996-09-03 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 打球具 |
| WO1998046312A1 (en) | 1997-04-16 | 1998-10-22 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| JP2002535053A (ja) * | 1999-01-25 | 2002-10-22 | スポルディング、スポーツ、ワールドワイド、インク | ゴルフボールおよびその製造方法 |
| US7281417B2 (en) | 2002-04-11 | 2007-10-16 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Method for evaluating quality of golf club head, method for conducting quality control of golf club head, method for manufacturing golf club head and golf club, golf club head, and golf club |
| JP2013104064A (ja) * | 2011-11-10 | 2013-05-30 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 白金族元素の分離回収方法 |
| CN109385525A (zh) * | 2018-11-09 | 2019-02-26 | 云南大学 | 一种用聚苯乙烯-三丁基季膦树脂从碱性氰化液中分离铂、铑的方法 |
| RU2797800C1 (ru) * | 2022-04-26 | 2023-06-08 | Акционерное общество "Уральские Инновационные Технологии" | Способ аффинажа родия |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP21427591A patent/JPH0533071A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08224328A (ja) * | 1995-12-14 | 1996-09-03 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 打球具 |
| WO1998046312A1 (en) | 1997-04-16 | 1998-10-22 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| JP2002535053A (ja) * | 1999-01-25 | 2002-10-22 | スポルディング、スポーツ、ワールドワイド、インク | ゴルフボールおよびその製造方法 |
| US7281417B2 (en) | 2002-04-11 | 2007-10-16 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Method for evaluating quality of golf club head, method for conducting quality control of golf club head, method for manufacturing golf club head and golf club, golf club head, and golf club |
| JP2013104064A (ja) * | 2011-11-10 | 2013-05-30 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 白金族元素の分離回収方法 |
| CN109385525A (zh) * | 2018-11-09 | 2019-02-26 | 云南大学 | 一种用聚苯乙烯-三丁基季膦树脂从碱性氰化液中分离铂、铑的方法 |
| CN109385525B (zh) * | 2018-11-09 | 2020-05-12 | 云南大学 | 一种用聚苯乙烯-三丁基季膦树脂从碱性氰化液中分离铂、铑的方法 |
| RU2797800C1 (ru) * | 2022-04-26 | 2023-06-08 | Акционерное общество "Уральские Инновационные Технологии" | Способ аффинажа родия |
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