JPH05330885A - 反応性界面活性剤を用いたポリマ−エマルジョン 混入セメントの水中養生硬化方法 - Google Patents
反応性界面活性剤を用いたポリマ−エマルジョン 混入セメントの水中養生硬化方法Info
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- JPH05330885A JPH05330885A JP16368692A JP16368692A JPH05330885A JP H05330885 A JPH05330885 A JP H05330885A JP 16368692 A JP16368692 A JP 16368692A JP 16368692 A JP16368692 A JP 16368692A JP H05330885 A JPH05330885 A JP H05330885A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ポリマ−混入セメントを混練注入後直ちに水
中養生を行うことが可能であり、水中養生でも高強度を
得る。 【構成】 シラン含有メタクリル系モノマ−等と反応性
界面活性剤、並びに高ガラス転移温度のポリマ−の混
入、及び減水剤を併用し、50℃以下の温度範囲で水中
養生を行い、ポリマ−エマルジョン混入セメントの高強
度硬化体とする。 【効果】 海洋或いは水利関連、特に施工後直ちに水中
に没するようなコンクリ−ト構造物の補修用セメント硬
化物、或いは圧縮強度を重要視する構造用コンクリ−ト
への応用等が可能であり、セメント用ポリマ−の利用範
囲が広がる。
中養生を行うことが可能であり、水中養生でも高強度を
得る。 【構成】 シラン含有メタクリル系モノマ−等と反応性
界面活性剤、並びに高ガラス転移温度のポリマ−の混
入、及び減水剤を併用し、50℃以下の温度範囲で水中
養生を行い、ポリマ−エマルジョン混入セメントの高強
度硬化体とする。 【効果】 海洋或いは水利関連、特に施工後直ちに水中
に没するようなコンクリ−ト構造物の補修用セメント硬
化物、或いは圧縮強度を重要視する構造用コンクリ−ト
への応用等が可能であり、セメント用ポリマ−の利用範
囲が広がる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反応性界面活性剤を用い
たポリマ−エマルジョン混入セメントの水中養生硬化方
法に関する。さらに詳しくは特に施工後直ちに水中に没
するような海洋或いは水利関連のコンクリ−ト構造物の
補修用セメント硬化物として有用なセメントの水中養生
硬化方法に関する。
たポリマ−エマルジョン混入セメントの水中養生硬化方
法に関する。さらに詳しくは特に施工後直ちに水中に没
するような海洋或いは水利関連のコンクリ−ト構造物の
補修用セメント硬化物として有用なセメントの水中養生
硬化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常のセメント混入用のポリマ−
エマルジョンを混入したセメント(モルタル,コンクリ
−ト)は混練後直ちに水中養生を行い硬化させると、ポ
リマ−粒子はセメント硬化体中で十分に融着しないから
強度発現が悪く、ポリマ−の混入効果が出ない。したが
って、ポリマ−混入セメントを水中養生を行うには、ま
ず気乾養生ないしは湿空養生を行ってポリマ−粒子の融
着フィルム化を或る程度進行させ、そして、水中養生を
行ってセメントの水和反応をさらに進行させる。そし
て、最後に気乾養生を行ってポリマ−の融着、フィルム
化を完結させて、強度を発現させる。このようなポリマ
−混入セメントにとって好ましい養生条件は例えばJI
S A6203に標準的養生条件としてとりあげられて
いる。従来技術の問題点として、さらに、ポリマ−エマ
ルジョン混入セメントの吸水湿潤時の諸強度が、気乾状
態に比べて著しく低いということがある。従って、主た
る養生条件が水中になる場合や、常時に水中に没するよ
うな箇所へポリマ−混入セメント(モルタル,コンクリ
−ト)を応用することは不適当とされている。
エマルジョンを混入したセメント(モルタル,コンクリ
−ト)は混練後直ちに水中養生を行い硬化させると、ポ
リマ−粒子はセメント硬化体中で十分に融着しないから
強度発現が悪く、ポリマ−の混入効果が出ない。したが
って、ポリマ−混入セメントを水中養生を行うには、ま
ず気乾養生ないしは湿空養生を行ってポリマ−粒子の融
着フィルム化を或る程度進行させ、そして、水中養生を
行ってセメントの水和反応をさらに進行させる。そし
て、最後に気乾養生を行ってポリマ−の融着、フィルム
化を完結させて、強度を発現させる。このようなポリマ
−混入セメントにとって好ましい養生条件は例えばJI
S A6203に標準的養生条件としてとりあげられて
いる。従来技術の問題点として、さらに、ポリマ−エマ
ルジョン混入セメントの吸水湿潤時の諸強度が、気乾状
態に比べて著しく低いということがある。従って、主た
る養生条件が水中になる場合や、常時に水中に没するよ
うな箇所へポリマ−混入セメント(モルタル,コンクリ
−ト)を応用することは不適当とされている。
【0003】以上の従来技術の欠点の原因は次のような
理由によるものである。従来のセメント混和用ポリマ−
エマルジョンはセメントとの混和安定性を得るために、
余剰の界面活性剤を含んでおり、そのために気乾状態で
はポリマ−粒子が硬化体中でセメントや骨材などと強固
に融着結合して良好な強度を発揮していても一旦水が進
入すると、その結合力は界面活性剤などの親水性成分に
より弱められ強度低下をきたす。また、ポリマ−の組成
の面からみると、従来のポリマ−は気乾状態ではセメン
トや骨材などと強固に融着結合していても、水の存在下
ではポリマ−自身が吸水膨潤して結合力が大幅に低下す
るという欠点がある。上述の欠点の改良策としては、セ
メント減水剤とポリマ−エマルジョンを併用して水/セ
メント比を小さくして強化する方法、ポリマ−の融着結
合力を高める為、そして水に対する抵抗力を高めるため
に高いガラス転移温度のポリマ−を混入し、なおかつ養
生に際し、水蒸気養生によりポリマ−のガラス転移温度
以上の温度に加熱して硬化させる方法(特開昭52−6
2332号)がとられている。しかし、この方法でも硬
化後に水中養生を行えば諸強度が大幅に低下することは
避けられないという欠点がある。そこで、ポリマ−エマ
ルジョンに含まれる界面活性剤の含有量をでき得る限り
減らす工夫が行われていて、例えばアクリル酸やメタク
リル酸等の共重合割合を増やす方法がとられている。こ
の方法では、少量の界面活性剤でポリマ−粒子のセメン
ト混和安定性を維持でき、しかも気乾状態での強度の発
現は良好である。しかし、水に長期間浸漬すると、ポリ
マ−粒子の結合力は官能基の親水性により弱められ水浸
漬時の強度が著しく低下するという欠点が残っている。
理由によるものである。従来のセメント混和用ポリマ−
エマルジョンはセメントとの混和安定性を得るために、
余剰の界面活性剤を含んでおり、そのために気乾状態で
はポリマ−粒子が硬化体中でセメントや骨材などと強固
に融着結合して良好な強度を発揮していても一旦水が進
入すると、その結合力は界面活性剤などの親水性成分に
より弱められ強度低下をきたす。また、ポリマ−の組成
の面からみると、従来のポリマ−は気乾状態ではセメン
トや骨材などと強固に融着結合していても、水の存在下
ではポリマ−自身が吸水膨潤して結合力が大幅に低下す
るという欠点がある。上述の欠点の改良策としては、セ
メント減水剤とポリマ−エマルジョンを併用して水/セ
メント比を小さくして強化する方法、ポリマ−の融着結
合力を高める為、そして水に対する抵抗力を高めるため
に高いガラス転移温度のポリマ−を混入し、なおかつ養
生に際し、水蒸気養生によりポリマ−のガラス転移温度
以上の温度に加熱して硬化させる方法(特開昭52−6
2332号)がとられている。しかし、この方法でも硬
化後に水中養生を行えば諸強度が大幅に低下することは
避けられないという欠点がある。そこで、ポリマ−エマ
ルジョンに含まれる界面活性剤の含有量をでき得る限り
減らす工夫が行われていて、例えばアクリル酸やメタク
リル酸等の共重合割合を増やす方法がとられている。こ
の方法では、少量の界面活性剤でポリマ−粒子のセメン
ト混和安定性を維持でき、しかも気乾状態での強度の発
現は良好である。しかし、水に長期間浸漬すると、ポリ
マ−粒子の結合力は官能基の親水性により弱められ水浸
漬時の強度が著しく低下するという欠点が残っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本来、ポリマ−を混入
しない通常のセメント(モルタル,コンクリ−ト)は養
生初期より水中養生を行うことにより十分に強度が発現
する。一方、従来のポリマ−エマルジョン混入セメント
(モルタル,コンクリ−ト)は前述したように、混練直
後より水中養生を行うことは不適当である。水中養生を
行う場合には、その養生工程の中に必ず気乾養生、或い
は湿空養生の工程を組み入れなければならない。また、
従来のポリマ−混入セメント(モルタル,コンクリ−
ト)を適当な養生条件で十分に強度を発現させたとして
も、気乾状態のときの強度と水中に浸漬し湿潤させた時
の強度の差がきわめて大きい。したがって、従来のポリ
マ−エマルジョン混入セメントを常時、水や海水に漬け
るような水理構造物、海洋構造物等に利用しても十分な
効果が得られないという欠点がある。
しない通常のセメント(モルタル,コンクリ−ト)は養
生初期より水中養生を行うことにより十分に強度が発現
する。一方、従来のポリマ−エマルジョン混入セメント
(モルタル,コンクリ−ト)は前述したように、混練直
後より水中養生を行うことは不適当である。水中養生を
行う場合には、その養生工程の中に必ず気乾養生、或い
は湿空養生の工程を組み入れなければならない。また、
従来のポリマ−混入セメント(モルタル,コンクリ−
ト)を適当な養生条件で十分に強度を発現させたとして
も、気乾状態のときの強度と水中に浸漬し湿潤させた時
の強度の差がきわめて大きい。したがって、従来のポリ
マ−エマルジョン混入セメントを常時、水や海水に漬け
るような水理構造物、海洋構造物等に利用しても十分な
効果が得られないという欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、スチレン系又
はメチルメタアクリレ−ト系モノマ−20〜99.5重
量%と、アクリル酸アルキルエステル系モノマ−80重
量%以下と、エチレン性不飽和カルボン酸0.3〜6重
量%と、シラン含有ビニル系、シラン含有メタクリル系
またはシラン含有アクリル系モノマ−0.2〜5重量%
からなる単量体混合物を、反応性界面活性剤を全モノマ
−に対し4%以下、並びに必要量の水の存在下で重合反
応開始剤を添加し乳化重合して得られるポリマ−のガラ
ス転移温度が−30〜100℃のポリマ−エマルジョン
にメラミン系、ナフタレン系、或いはポリカルボン酸系
のいずれかより選ばれた減水剤を上記ポリマ−に対して
1〜10%添加配合したものを、セメントモルタル又は
コンクリ−トに3〜50%混入し、50℃以下の温度範
囲で水中養生を行うことを特徴とする反応性界面活性剤
を用いたポリマ−エマルジョン混入セメントの水中養生
硬化方法をとることにより従来技術の欠点を解消するこ
とができる。スチレン系またはメチルメタアクリレ−ト
系モノマ−のようないわゆる硬質系モノマ−と、アクリ
ル酸アルキルエステル系モノマ−のようないわゆる軟質
系モノマ−に使用するモノマ−の種類と比率は、重合反
応により得られるポリマ−のガラス転移温度を支配する
ので、目的とするガラス転移温度を調節するために適宜
選択する。硬質系モノマ−の比率が多くなると高いガラ
ス転移温度のポリマ−となり、軟質系モノマ−の比率が
多くなると低いガラス転移温度のポリマ−となる。低い
ガラス転移温度のポリマ−は常時海水が侵入するような
海洋コンクリ−ト構造物の表面層の補修セメント混和に
有用であり、ガラス転移温度は−30℃〜20℃の範囲
のものがよい。一方、高いガラス転移温度のポリマ−は
断面厚みの大きい現場打設コンクリ−ト建造物の混和
に、或いはコンクリ−ト構造体の成型品を工場で生産す
る際の混和に適しており、ガラス転移温度は20〜10
0℃の範囲がよい。
はメチルメタアクリレ−ト系モノマ−20〜99.5重
量%と、アクリル酸アルキルエステル系モノマ−80重
量%以下と、エチレン性不飽和カルボン酸0.3〜6重
量%と、シラン含有ビニル系、シラン含有メタクリル系
またはシラン含有アクリル系モノマ−0.2〜5重量%
からなる単量体混合物を、反応性界面活性剤を全モノマ
−に対し4%以下、並びに必要量の水の存在下で重合反
応開始剤を添加し乳化重合して得られるポリマ−のガラ
ス転移温度が−30〜100℃のポリマ−エマルジョン
にメラミン系、ナフタレン系、或いはポリカルボン酸系
のいずれかより選ばれた減水剤を上記ポリマ−に対して
1〜10%添加配合したものを、セメントモルタル又は
コンクリ−トに3〜50%混入し、50℃以下の温度範
囲で水中養生を行うことを特徴とする反応性界面活性剤
を用いたポリマ−エマルジョン混入セメントの水中養生
硬化方法をとることにより従来技術の欠点を解消するこ
とができる。スチレン系またはメチルメタアクリレ−ト
系モノマ−のようないわゆる硬質系モノマ−と、アクリ
ル酸アルキルエステル系モノマ−のようないわゆる軟質
系モノマ−に使用するモノマ−の種類と比率は、重合反
応により得られるポリマ−のガラス転移温度を支配する
ので、目的とするガラス転移温度を調節するために適宜
選択する。硬質系モノマ−の比率が多くなると高いガラ
ス転移温度のポリマ−となり、軟質系モノマ−の比率が
多くなると低いガラス転移温度のポリマ−となる。低い
ガラス転移温度のポリマ−は常時海水が侵入するような
海洋コンクリ−ト構造物の表面層の補修セメント混和に
有用であり、ガラス転移温度は−30℃〜20℃の範囲
のものがよい。一方、高いガラス転移温度のポリマ−は
断面厚みの大きい現場打設コンクリ−ト建造物の混和
に、或いはコンクリ−ト構造体の成型品を工場で生産す
る際の混和に適しており、ガラス転移温度は20〜10
0℃の範囲がよい。
【0006】以上説明した如く、用途、工法により適当
なポリマ−のガラス転移温度を選択する。なお硬質系モ
ノマ−の一部をメチルスチレンモノマ−,ブチルメタク
リレ−ト等で置き換えて使用することもできる。また、
軟質系モノマ−の一部を2エチル・ヘキシルメタクリレ
−ト等で置き換えて使用することもできる。エチレン性
不飽和カルボン酸モノマ−(COOH系モノマ−)の代
表的なものとしては、アクリル酸、或いはメタクリル酸
などがある。COOH系モノマ−は、ポリマ−エマルジ
ョンをセメントに混練する際のポリマ−粒子の安定性を
付与するために共重合する。前にも述べた如く、酸モノ
マーの共重合量を必要以上に多くすると水で湿潤したと
きの強度低下が大きくなるので好ましくない。しかし少
な過ぎるとポリマー粒子の安定性を損なう。適当な共重
合量は1〜4%である。COOH系モノマーとしては上
記2種類のモノマーが最も代表的なものであるが、他に
クロトン酸,マレイン酸,イタコン酸なども使用でき
る。2種類以上のCOOH系モノマーを混合併用するこ
ともできる。なお、COOH系モノマーの一部分をアク
リルアミド、或いはメタクリルアミドにて代替して使用
することも可能である。シラン含有ビニル系またはシラ
ン含有メタクリル系、あるいはシラン含有アクリル系モ
ノマーは水中養生過程でポリマー粒子をセメントや骨材
の表面に強固に結合させる重要な役割をはたす成分であ
る。その共重合量は多い方が良好な物性のセメント硬化
体が得られる。しかし共重合量を多くするとコストが著
しく上昇すること、ポリマーの重合反応収率が悪くなる
ことなどから、あまり共重合量を多くするのは得策では
ない。好ましい共重合量は0.3〜3%、さらに好まし
くは0.7〜2%である。シラン含有ビニル系またはシ
ラン含有メタクリル系、あるいはシラン含有アクリル系
モノマ−としては、ビニルトリス(βメトキシエトキ
シ)シラン,γ- メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シランが有用である。他にビニルトリエトキシシラン等
も使用できる。そのうち好ましいのはビニルトリス( β
メトキシエトキシ) シラン, γ- メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシランである。反応性界面活性剤として
は、サルフォエチルメタアクリレ−トナトリウム塩,ポ
リオキシエチレンノニルプロペニルフェニルエ−テル,
ポリオキシエチレンノニルプロペニルフェニルエ−テル
硫酸エステルアンモニウム塩,アルキルアリルスルホコ
ハク酸ナトリウム,アリルグリシジルラウリルスルフォ
サクシネ−トアンモニウム塩,ポリエチレングリコ−ル
メタクリレ−トなどがある。そのうち好ましいのはアニ
オン性のものである。使用量はモノマーに対して固形分
で4%以下で、さらに好ましくは0.5〜1%である。
上記反応性界面活性剤の使用量が4%を超えると、水中
養生過程でのポリマー粒子とセメントや骨材の表面との
結合が妨害されて強度の発現が低下する。一方、0.3
%未満では、セメント混和に使える安定なポリマーエマ
ルジョンが得られないので好ましくない。
なポリマ−のガラス転移温度を選択する。なお硬質系モ
ノマ−の一部をメチルスチレンモノマ−,ブチルメタク
リレ−ト等で置き換えて使用することもできる。また、
軟質系モノマ−の一部を2エチル・ヘキシルメタクリレ
−ト等で置き換えて使用することもできる。エチレン性
不飽和カルボン酸モノマ−(COOH系モノマ−)の代
表的なものとしては、アクリル酸、或いはメタクリル酸
などがある。COOH系モノマ−は、ポリマ−エマルジ
ョンをセメントに混練する際のポリマ−粒子の安定性を
付与するために共重合する。前にも述べた如く、酸モノ
マーの共重合量を必要以上に多くすると水で湿潤したと
きの強度低下が大きくなるので好ましくない。しかし少
な過ぎるとポリマー粒子の安定性を損なう。適当な共重
合量は1〜4%である。COOH系モノマーとしては上
記2種類のモノマーが最も代表的なものであるが、他に
クロトン酸,マレイン酸,イタコン酸なども使用でき
る。2種類以上のCOOH系モノマーを混合併用するこ
ともできる。なお、COOH系モノマーの一部分をアク
リルアミド、或いはメタクリルアミドにて代替して使用
することも可能である。シラン含有ビニル系またはシラ
ン含有メタクリル系、あるいはシラン含有アクリル系モ
ノマーは水中養生過程でポリマー粒子をセメントや骨材
の表面に強固に結合させる重要な役割をはたす成分であ
る。その共重合量は多い方が良好な物性のセメント硬化
体が得られる。しかし共重合量を多くするとコストが著
しく上昇すること、ポリマーの重合反応収率が悪くなる
ことなどから、あまり共重合量を多くするのは得策では
ない。好ましい共重合量は0.3〜3%、さらに好まし
くは0.7〜2%である。シラン含有ビニル系またはシ
ラン含有メタクリル系、あるいはシラン含有アクリル系
モノマ−としては、ビニルトリス(βメトキシエトキ
シ)シラン,γ- メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シランが有用である。他にビニルトリエトキシシラン等
も使用できる。そのうち好ましいのはビニルトリス( β
メトキシエトキシ) シラン, γ- メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシランである。反応性界面活性剤として
は、サルフォエチルメタアクリレ−トナトリウム塩,ポ
リオキシエチレンノニルプロペニルフェニルエ−テル,
ポリオキシエチレンノニルプロペニルフェニルエ−テル
硫酸エステルアンモニウム塩,アルキルアリルスルホコ
ハク酸ナトリウム,アリルグリシジルラウリルスルフォ
サクシネ−トアンモニウム塩,ポリエチレングリコ−ル
メタクリレ−トなどがある。そのうち好ましいのはアニ
オン性のものである。使用量はモノマーに対して固形分
で4%以下で、さらに好ましくは0.5〜1%である。
上記反応性界面活性剤の使用量が4%を超えると、水中
養生過程でのポリマー粒子とセメントや骨材の表面との
結合が妨害されて強度の発現が低下する。一方、0.3
%未満では、セメント混和に使える安定なポリマーエマ
ルジョンが得られないので好ましくない。
【0007】乳化重合反応は前記、特定のモノマー組成
よりなる混合モノマーを滴下ロートに入れ、反応槽のフ
ラスコには必要量の水及び特定の反応性界面活性剤の特
定量を仕込み、さらに重合触媒として過酸化物の塩、例
えば過硫酸カリウム,過硫酸アンモニウム,過硫酸ナト
リウム等をモノマーに対して0.1〜1%の割合で添加
してから、反応槽の温度を50〜80℃に加熱し、一定
温度に保持しながら、滴下ロートより混合モノマーを2
〜5時間にわたって一定の滴下速度で反応槽に加えて重
合反応を行う。モノマーの滴下終了後も同反応温度を1
〜2時間保持すると、特定のガラス転移温度をもったポ
リマーエマルジョンが得られる。以上の乳化重合反応条
件はごく一般的に工業的に行われているものであり、本
発明の実施に当たって特別に必要な条件はない。乳化重
合反応後は得られた特定のポリマーエマルジョンのPH
をアンモニア水や苛性ソーダ等で調整し、50〜150
メッシュの濾過布で濾過して、本発明のポリマーエマル
ジョンを得る。ポリマーエマルジョンとしては、固形分
=30〜60%,粘度=30〜10000cps,PH
=5〜9ポリマーの粒子径0.1〜0.5μmのものが
できる。なお、得られたポリマーエマルジョンのセメン
ト混和安定性を補うために重合反応後にノニオン性界面
活性剤、例えばノニルフェノールのエチレンオキシド付
加物をポリマ−固形分に対して0〜2%の範囲内で追加
してもよい。
よりなる混合モノマーを滴下ロートに入れ、反応槽のフ
ラスコには必要量の水及び特定の反応性界面活性剤の特
定量を仕込み、さらに重合触媒として過酸化物の塩、例
えば過硫酸カリウム,過硫酸アンモニウム,過硫酸ナト
リウム等をモノマーに対して0.1〜1%の割合で添加
してから、反応槽の温度を50〜80℃に加熱し、一定
温度に保持しながら、滴下ロートより混合モノマーを2
〜5時間にわたって一定の滴下速度で反応槽に加えて重
合反応を行う。モノマーの滴下終了後も同反応温度を1
〜2時間保持すると、特定のガラス転移温度をもったポ
リマーエマルジョンが得られる。以上の乳化重合反応条
件はごく一般的に工業的に行われているものであり、本
発明の実施に当たって特別に必要な条件はない。乳化重
合反応後は得られた特定のポリマーエマルジョンのPH
をアンモニア水や苛性ソーダ等で調整し、50〜150
メッシュの濾過布で濾過して、本発明のポリマーエマル
ジョンを得る。ポリマーエマルジョンとしては、固形分
=30〜60%,粘度=30〜10000cps,PH
=5〜9ポリマーの粒子径0.1〜0.5μmのものが
できる。なお、得られたポリマーエマルジョンのセメン
ト混和安定性を補うために重合反応後にノニオン性界面
活性剤、例えばノニルフェノールのエチレンオキシド付
加物をポリマ−固形分に対して0〜2%の範囲内で追加
してもよい。
【0008】次に、重合反応により得られたガラス転移
温度がー30℃〜100℃のポリマ−エマルジョンに配
合するセメント減水剤としては、メラミンとホルマリン
との反応初期縮合物をスルホン化しアルカリ塩にしたメ
ラミン系減水剤,又はナフタレンとホルマリンとの反応
初期縮合物をスルホン化しアルカリ塩としたナフタレン
系減水剤、或いはポリカルボン酸系の高性能減水剤が好
ましい。減水剤の配合量はポリマー固形分に対して1〜
10%がよい。好ましくは3〜7%である。2種類以上
の減水剤を併用してもよい。通常、セメント減水剤は濃
度20〜50%の水溶液の型で供給され、ポリマーエマ
ルジョンへの配合はポリマーエマルジョンを攪拌しなが
ら減水剤をそのまま添加してもよい。減水剤をポリマー
エマルジョンに予め配合しておくことにより、ポリマー
エマルジョンのセメント混和安定性が飛躍的に向上する
のも本発明の特長である。おそらく、減水剤分子の一部
はポリマー粒子表面に吸着して、セメントとの混練時の
ポリマー粒子の機械的,化学的な安定性を保持させてい
るものと推察される。勿論、減水剤未添加の本発明のポ
リマーエマルジョンをセメントに混練するに際し、予め
減水剤をポリマーエマルジョンに添加せずに、セメント
にポリマーエマルジョンを混入する際に別に減水剤を添
加して本発明の目的とする硬化物を得ることができるの
はいうまでもない。かくしてでき上がった本発明の特定
のポリマーエマルジョンのセメントへの混入量である
が、固形分でセメントに対して3〜50%が適当であ
る。3%未満ではポリマーの混入効果がなく、50%以
上ではポリマー分が多くなり過ぎて大きい強度が得られ
難くなる。最も適当な混入量は5〜15%である。
温度がー30℃〜100℃のポリマ−エマルジョンに配
合するセメント減水剤としては、メラミンとホルマリン
との反応初期縮合物をスルホン化しアルカリ塩にしたメ
ラミン系減水剤,又はナフタレンとホルマリンとの反応
初期縮合物をスルホン化しアルカリ塩としたナフタレン
系減水剤、或いはポリカルボン酸系の高性能減水剤が好
ましい。減水剤の配合量はポリマー固形分に対して1〜
10%がよい。好ましくは3〜7%である。2種類以上
の減水剤を併用してもよい。通常、セメント減水剤は濃
度20〜50%の水溶液の型で供給され、ポリマーエマ
ルジョンへの配合はポリマーエマルジョンを攪拌しなが
ら減水剤をそのまま添加してもよい。減水剤をポリマー
エマルジョンに予め配合しておくことにより、ポリマー
エマルジョンのセメント混和安定性が飛躍的に向上する
のも本発明の特長である。おそらく、減水剤分子の一部
はポリマー粒子表面に吸着して、セメントとの混練時の
ポリマー粒子の機械的,化学的な安定性を保持させてい
るものと推察される。勿論、減水剤未添加の本発明のポ
リマーエマルジョンをセメントに混練するに際し、予め
減水剤をポリマーエマルジョンに添加せずに、セメント
にポリマーエマルジョンを混入する際に別に減水剤を添
加して本発明の目的とする硬化物を得ることができるの
はいうまでもない。かくしてでき上がった本発明の特定
のポリマーエマルジョンのセメントへの混入量である
が、固形分でセメントに対して3〜50%が適当であ
る。3%未満ではポリマーの混入効果がなく、50%以
上ではポリマー分が多くなり過ぎて大きい強度が得られ
難くなる。最も適当な混入量は5〜15%である。
【0009】セメントは、一般にはポルトランドセメン
トが多く使用されるが、早強セメント,アルミナセメン
ト,ジェットセメントなども使用することができる。骨
材としては、通常のモルタルやコンクリートに使用され
る骨材は全て使用できる。セメントと骨材の比率は通常
のモルタルやコンクリートに使用される比率と同等に使
用できる。混練水量は、通常はモルタルやコンクリ−ト
の施工目的に応じて適度な作業性になるような量が加え
られるが、本発明の方法では、使用水量は著しく少なく
ても済むようになる。消泡剤は必要に応じて、予めポリ
マ−エマルジョンに配合しておいてもよいが、特定のポ
リマーエマルジョンをセメントに混練する際に別途計量
して添加配合してもよい。消泡剤の添加はモルタルやコ
ンクリ−トの空気量の大小を調節するうえで重要であ
り、高強度硬化物を得ようとする場合には空気量は少な
くなるよう、有効な消泡剤を選択する必要がある。市販
されているセメント混和ポリマ−用消泡剤は殆ど使用す
ることができるが、水系エマルジョンタイプの消泡剤を
本発明の特定のポリマ−に対して0.2〜1%使用する
のが好ましい。水中養生条件であるが、本発明のポリマ
−混入セメントは、混練直後直ちに水中養生を行っても
よく、強度は十分に発現する。或いは水中養生を行う前
に0〜12時間の湿空養生を行ってもよい。また水中養
生期間中に湿空養生あるいは気乾養生を適宜組み入れた
養生条件としてもよい。いずれにしても水中養生を主体
とした養生条件で十分に強度が発現するのが本発明の特
長である。かくして得られた本発明のセメント硬化物は
水で湿った状態でもきわめて高い曲げ、圧縮強度が発現
する。また若材令でも大きい強度が期待できる。また、
本発明の方法によれば打ち継ぎにも応用が可能であり、
水中に没したセメント系の被着体に本発明の特定のポリ
マー混入セメントを打ち継いで、強固な接着を行うこと
も可能である。なお、本発明の湿潤状態のセメント硬化
体を気乾状態に置くと、曲げ,圧縮及び接着強度はさら
に一段と上昇することはいうまでもない。水中養生を行
う際の温度であるが、0〜50℃の範囲内であれば、本
発明のポリマ−混入セメントを混練後、直ちに水中に浸
漬して水中養生を行ってもよい。
トが多く使用されるが、早強セメント,アルミナセメン
ト,ジェットセメントなども使用することができる。骨
材としては、通常のモルタルやコンクリートに使用され
る骨材は全て使用できる。セメントと骨材の比率は通常
のモルタルやコンクリートに使用される比率と同等に使
用できる。混練水量は、通常はモルタルやコンクリ−ト
の施工目的に応じて適度な作業性になるような量が加え
られるが、本発明の方法では、使用水量は著しく少なく
ても済むようになる。消泡剤は必要に応じて、予めポリ
マ−エマルジョンに配合しておいてもよいが、特定のポ
リマーエマルジョンをセメントに混練する際に別途計量
して添加配合してもよい。消泡剤の添加はモルタルやコ
ンクリ−トの空気量の大小を調節するうえで重要であ
り、高強度硬化物を得ようとする場合には空気量は少な
くなるよう、有効な消泡剤を選択する必要がある。市販
されているセメント混和ポリマ−用消泡剤は殆ど使用す
ることができるが、水系エマルジョンタイプの消泡剤を
本発明の特定のポリマ−に対して0.2〜1%使用する
のが好ましい。水中養生条件であるが、本発明のポリマ
−混入セメントは、混練直後直ちに水中養生を行っても
よく、強度は十分に発現する。或いは水中養生を行う前
に0〜12時間の湿空養生を行ってもよい。また水中養
生期間中に湿空養生あるいは気乾養生を適宜組み入れた
養生条件としてもよい。いずれにしても水中養生を主体
とした養生条件で十分に強度が発現するのが本発明の特
長である。かくして得られた本発明のセメント硬化物は
水で湿った状態でもきわめて高い曲げ、圧縮強度が発現
する。また若材令でも大きい強度が期待できる。また、
本発明の方法によれば打ち継ぎにも応用が可能であり、
水中に没したセメント系の被着体に本発明の特定のポリ
マー混入セメントを打ち継いで、強固な接着を行うこと
も可能である。なお、本発明の湿潤状態のセメント硬化
体を気乾状態に置くと、曲げ,圧縮及び接着強度はさら
に一段と上昇することはいうまでもない。水中養生を行
う際の温度であるが、0〜50℃の範囲内であれば、本
発明のポリマ−混入セメントを混練後、直ちに水中に浸
漬して水中養生を行ってもよい。
【0010】
【作用】従来、ポリマ−エマルジョン混入セメントを水
中養生硬化させることは不適当とされており、その場合
には一旦気乾養生或いは湿空養生等を行って造膜させた
後に行うか、或いは少なくともガラス転移温度が55℃
以上での蒸気養生等を余儀なくされているが、本発明の
方法では、反応性界面活性剤の採択及び含有量に臨界性
があり、ポリマ−エマルジョン中に含まれている界面活
性剤のうち、水層に溶けている界面活性剤を減らすよう
に働く。また、本発明の水中養生硬化方法の詳細な機構
は定かでないが、シラン含有ビニル系モノマ−等の共重
合によりセメント或いは骨材との結合力が高められ、さ
らに高ガラス転移温度のポリマ−の混入並びに減水剤の
併用により混練水量を減らし、このような組合せによっ
てこれらの総和以上の相乗効果を発揮するように働くも
のと推察される。
中養生硬化させることは不適当とされており、その場合
には一旦気乾養生或いは湿空養生等を行って造膜させた
後に行うか、或いは少なくともガラス転移温度が55℃
以上での蒸気養生等を余儀なくされているが、本発明の
方法では、反応性界面活性剤の採択及び含有量に臨界性
があり、ポリマ−エマルジョン中に含まれている界面活
性剤のうち、水層に溶けている界面活性剤を減らすよう
に働く。また、本発明の水中養生硬化方法の詳細な機構
は定かでないが、シラン含有ビニル系モノマ−等の共重
合によりセメント或いは骨材との結合力が高められ、さ
らに高ガラス転移温度のポリマ−の混入並びに減水剤の
併用により混練水量を減らし、このような組合せによっ
てこれらの総和以上の相乗効果を発揮するように働くも
のと推察される。
【0011】
【発明の効果】本発明のポリマー混入セメントの水中養
生硬化方法は、まずポリマーは特定のガラス転移温度及
び極性をもつように特定のモノマー組成から構成され、
重合反応に使用される界面活性剤は、特定の反応性界面
活性剤を特定量使用して乳化重合反応を行って、特定の
ガラス転移温度をもつポリマ−エマルジョンを得て、さ
らに特定のセメント用減水剤を特定量添加したポリマ−
エマルジョンの特定量をセメントに混入し、特定の養生
方法を行うものであるが、特定のガラス転移温度及び極
性をもつポリマ−が水中養生下でも気乾養生条件下と同
様な作用でセメントあるいは骨材の表面に強固に結合
し、また特定の界面活性剤の使用によりポリマ−とセメ
ント、或いは骨材との結合を補助し、かつ水中養生下で
の水による湿潤状態での強度低下を防ぐ。セメント減水
剤の共存により、セメントとの混練時のポリマ−粒子の
機械的、化学的安定性を向上させ、かつ水/セメント比
を低下させて高強度の発現の一翼を分担する。かくして
本発明のポリマー混入セメントの水中養生硬化物は水で
湿った状態でも大きい曲げ、圧縮強度を発現し、従来の
ポリマーセメントでは得られなかった高強度硬化物が得
られる。したがってコンクリート構造物の躯体として利
用することが可能であるのみならず、水中コンクリート
構造物の欠損部の補修材としても利用することができ、
強固な接着性能を発揮する。またポリマーを混入してい
るので、防水性に優れ、種々の薬品の浸透をも抑制する
ので、耐薬品保護材としても使用することができる。
生硬化方法は、まずポリマーは特定のガラス転移温度及
び極性をもつように特定のモノマー組成から構成され、
重合反応に使用される界面活性剤は、特定の反応性界面
活性剤を特定量使用して乳化重合反応を行って、特定の
ガラス転移温度をもつポリマ−エマルジョンを得て、さ
らに特定のセメント用減水剤を特定量添加したポリマ−
エマルジョンの特定量をセメントに混入し、特定の養生
方法を行うものであるが、特定のガラス転移温度及び極
性をもつポリマ−が水中養生下でも気乾養生条件下と同
様な作用でセメントあるいは骨材の表面に強固に結合
し、また特定の界面活性剤の使用によりポリマ−とセメ
ント、或いは骨材との結合を補助し、かつ水中養生下で
の水による湿潤状態での強度低下を防ぐ。セメント減水
剤の共存により、セメントとの混練時のポリマ−粒子の
機械的、化学的安定性を向上させ、かつ水/セメント比
を低下させて高強度の発現の一翼を分担する。かくして
本発明のポリマー混入セメントの水中養生硬化物は水で
湿った状態でも大きい曲げ、圧縮強度を発現し、従来の
ポリマーセメントでは得られなかった高強度硬化物が得
られる。したがってコンクリート構造物の躯体として利
用することが可能であるのみならず、水中コンクリート
構造物の欠損部の補修材としても利用することができ、
強固な接着性能を発揮する。またポリマーを混入してい
るので、防水性に優れ、種々の薬品の浸透をも抑制する
ので、耐薬品保護材としても使用することができる。
【0012】
【実施例】以下実施例中の配合部数は重量部で表す。 実施例1 メチルメタアクリレ−ト 49部 スチレン 20 ブチルアクリレ−ト 28 アクリル酸 2 ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラン 1 (日本ユニカ−,シランカップリング剤 A172) 上記のモノマ−混合物を重合反応装置の滴下ロートに仕
込み、下記反応性界面活性剤水溶液を同重合反応装置の
フラスコに仕込み、フラスコを80℃一定に加熱し、モ
ノマー混合物を3時間にわたって徐々に滴下してベース
ポリマ−エマルジョン(a)を合成し、そしてアンモニ
ア水で中和した。 フラスコ仕込み混合液: アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム 0.5部 (三洋化成,エレミノ−ル JS2) 水 100 過硫酸アンモニウム 0.5 得られたベースポリマ−エマルジョン(a)の濃度=5
4%、ポリマーのガラス転移温度=約60℃,PH=8
であった。このポリマーエマルジョン(b)に下記の割
合でメラミン系減水剤を添加し、配合エマルジョンAを
得た。 配合エマルジョンA: ベースポリマーエマルジョン(a) 100部(固形分 54) メルメント F10 25%水溶液 10 ( 〃 2.5) 合計 110 ( 56.5) 濃度 51.4% 次に普通ポルトランドセメント,市販山砂(水分0.5
%,FM値2.70)を用いて、配合エマルジョンAを
混入したモルタルを混練後4×4×16cm型枠に充填
し、直ちに20℃水中養生を28日間行い、湿潤状態の
まま曲げ強度,圧縮強度を測定した。モルタルの配合及
び強度測定データを表1に記す。
込み、下記反応性界面活性剤水溶液を同重合反応装置の
フラスコに仕込み、フラスコを80℃一定に加熱し、モ
ノマー混合物を3時間にわたって徐々に滴下してベース
ポリマ−エマルジョン(a)を合成し、そしてアンモニ
ア水で中和した。 フラスコ仕込み混合液: アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム 0.5部 (三洋化成,エレミノ−ル JS2) 水 100 過硫酸アンモニウム 0.5 得られたベースポリマ−エマルジョン(a)の濃度=5
4%、ポリマーのガラス転移温度=約60℃,PH=8
であった。このポリマーエマルジョン(b)に下記の割
合でメラミン系減水剤を添加し、配合エマルジョンAを
得た。 配合エマルジョンA: ベースポリマーエマルジョン(a) 100部(固形分 54) メルメント F10 25%水溶液 10 ( 〃 2.5) 合計 110 ( 56.5) 濃度 51.4% 次に普通ポルトランドセメント,市販山砂(水分0.5
%,FM値2.70)を用いて、配合エマルジョンAを
混入したモルタルを混練後4×4×16cm型枠に充填
し、直ちに20℃水中養生を28日間行い、湿潤状態の
まま曲げ強度,圧縮強度を測定した。モルタルの配合及
び強度測定データを表1に記す。
【0013】
【表1】
【0014】比較用ポリマー1は市販のガラス転移温度
が60℃の耐水性の優れたスチレン・アクリル系のポリ
マーエマルジョンでセメント混和剤として十分使用でき
るものである。表1のNo.1〜3は、水/セメント比
50%一定で比較したものであり、No.4〜6はフロ
−値を160〜170に合せて比較したものである。N
o.1,4は無混入モルタルであるが、No.1はフロ
−値が小さすぎて実際の施工には適さない。しかし水セ
メント比が小さいので強度は比較的よく発現している。
水セメント比を大きくして施工に適するようにしたのが
No.4であるが、フロー値は大きくなるが、強度は低
下する。No.2,5は本発明の方法により養生硬化さ
せたものであるが、No.2は無混入モルタルと水セメ
ント比が同一であるにも拘わらず水中養生で十分な強度
が発現している。No.5は水セメント比を下げている
が水中養生後でも著しい強度増進がみられる。No.
3,6は比較例であるが、水中養生で強度の発現が小さ
い。 実施例2 モノマ−混合物: スチレン 67部 メチルメタアクリレ−ト 20 ブチルアクリレ−ト 10 メタアクリル酸 2 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 1 (日本ユニカ−,シランカップリング剤 A174) 上記のモノマ−混合物を実施例1と同じように滴下ロ−
トに仕込む。下記反応性界面活性剤水溶液を実施例1と
同じように重合反応槽に仕込み、反応槽の温度を75℃
一定に加熱し、モノマ−混合物を4時間にわたって徐々
に滴下してベ−スポリマ−エマルジョン(b)を合成
し、そしてアンモニア水で中和した。 ポリオキシエチレンノニルプロペニルフェニルエ−テル 0.5部 (第一工業製薬,アクアロン RN20) アリルグリシジルラウリルスルフォサクシネ−トアンモニウム塩 0.5 (花王,ラテムル S120A) 水 120 過硫酸カリウム 0.4 得られたベ−スポリマ−エマルジョン(b)の濃度45
%,ポリマ−のガラス転移温度=約85℃,PH=8で
あった。次に普通ポルトランドセメント、市販山砂(水
分0.5%,FM値2.70)を用いてベ−スポリマ−
エマルジョン(b)を混入したモルタルを混練して作っ
て4×4×16cm型枠に充填し、直ちに20℃水中養
生を28日間行い、湿潤状態のまま曲げ強度,圧縮強度
を測定した。なお、モルタルを混練するに際し、ナフタ
レン系高性能減水剤(43%濃度)を併用している。モ
ルタルの配合および強度測定デ−タ−を表2に示す。
が60℃の耐水性の優れたスチレン・アクリル系のポリ
マーエマルジョンでセメント混和剤として十分使用でき
るものである。表1のNo.1〜3は、水/セメント比
50%一定で比較したものであり、No.4〜6はフロ
−値を160〜170に合せて比較したものである。N
o.1,4は無混入モルタルであるが、No.1はフロ
−値が小さすぎて実際の施工には適さない。しかし水セ
メント比が小さいので強度は比較的よく発現している。
水セメント比を大きくして施工に適するようにしたのが
No.4であるが、フロー値は大きくなるが、強度は低
下する。No.2,5は本発明の方法により養生硬化さ
せたものであるが、No.2は無混入モルタルと水セメ
ント比が同一であるにも拘わらず水中養生で十分な強度
が発現している。No.5は水セメント比を下げている
が水中養生後でも著しい強度増進がみられる。No.
3,6は比較例であるが、水中養生で強度の発現が小さ
い。 実施例2 モノマ−混合物: スチレン 67部 メチルメタアクリレ−ト 20 ブチルアクリレ−ト 10 メタアクリル酸 2 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 1 (日本ユニカ−,シランカップリング剤 A174) 上記のモノマ−混合物を実施例1と同じように滴下ロ−
トに仕込む。下記反応性界面活性剤水溶液を実施例1と
同じように重合反応槽に仕込み、反応槽の温度を75℃
一定に加熱し、モノマ−混合物を4時間にわたって徐々
に滴下してベ−スポリマ−エマルジョン(b)を合成
し、そしてアンモニア水で中和した。 ポリオキシエチレンノニルプロペニルフェニルエ−テル 0.5部 (第一工業製薬,アクアロン RN20) アリルグリシジルラウリルスルフォサクシネ−トアンモニウム塩 0.5 (花王,ラテムル S120A) 水 120 過硫酸カリウム 0.4 得られたベ−スポリマ−エマルジョン(b)の濃度45
%,ポリマ−のガラス転移温度=約85℃,PH=8で
あった。次に普通ポルトランドセメント、市販山砂(水
分0.5%,FM値2.70)を用いてベ−スポリマ−
エマルジョン(b)を混入したモルタルを混練して作っ
て4×4×16cm型枠に充填し、直ちに20℃水中養
生を28日間行い、湿潤状態のまま曲げ強度,圧縮強度
を測定した。なお、モルタルを混練するに際し、ナフタ
レン系高性能減水剤(43%濃度)を併用している。モ
ルタルの配合および強度測定デ−タ−を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】なお比較ポリマ−2はポリマ−のガラス転
移温度約85℃のスチレンアクリル系のノニオン性界面
活性剤とアニオン性界面活性剤を用いて乳化重合した固
形分45%のポリマ−エマルジョンである。No.2は
本発明の方法で硬化させたもので、水中養生後の曲げ及
び圧縮強度はきわめて良好である。 実施例3 モノマ−混合物: スチレン 40部 2エチルヘキシルアクリレ−ト 55 メタアクリル酸 4 ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラン 1 上記、モノマ−混合物を実施例1と同じように、滴下ロ
−トに仕込む。下記、反応性界面活性剤水溶液を実施例
1と同じように重合反応槽内に仕込み、反応槽の温度を
70℃一定に加熱しモノマ−混合物を4時間にわたって
徐々に滴下してベ−スポリマ−エマルジョン(c)を合
成し、そしてアンモニア水で中和した。 サルフォエチルメタクリレ−トナトリウム塩 0.3部 (日本乳化剤,アントックス−MS−2N) アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム 0.3 (三洋化成,エレミノ−ル JS2) 水 120 過硫酸ナトリウム 0.6 得られたベ−スポリマ−エマルジョンCの濃度は45
%,ポリマ−のガラス転移温度は約−2℃,PH9であ
った。このベ−スエマルジョンCに高性能減水剤を下記
の割合で添加し、配合エマルジョンCを得た。 配合エマルジョンC: ベ−スポリマ−エマルジョン(c) 100部(固形分45) 高性能減水剤メルメントF10,25%水溶液 10( 〃 2.5) 合計 110( 〃 47.5) 濃度 43.2% 次に普通ポルトランドセメント、市販山砂(水分0.5
%,FM値2.70)を用いて配合ポリマ−エマルジョ
ンAを混入したモルタルを混練し、予め水中に2日間浸
漬した7×7×2cmモルタル被着板を取り出し、モル
タル面に4.5×4.5×1cmの寸法で打ち継ぎ、十
分に接着するようにコテで押えた。そして、直ちに20
℃水中に浸漬して養生を28日間行った。養生終了後、
水中より試験体を取り出して湿潤状態のまま剪断方法に
より打ち継いだモルタルの接着強度を測定した。モルタ
ルの配合及び剪断接着強度を表3に記す。
移温度約85℃のスチレンアクリル系のノニオン性界面
活性剤とアニオン性界面活性剤を用いて乳化重合した固
形分45%のポリマ−エマルジョンである。No.2は
本発明の方法で硬化させたもので、水中養生後の曲げ及
び圧縮強度はきわめて良好である。 実施例3 モノマ−混合物: スチレン 40部 2エチルヘキシルアクリレ−ト 55 メタアクリル酸 4 ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラン 1 上記、モノマ−混合物を実施例1と同じように、滴下ロ
−トに仕込む。下記、反応性界面活性剤水溶液を実施例
1と同じように重合反応槽内に仕込み、反応槽の温度を
70℃一定に加熱しモノマ−混合物を4時間にわたって
徐々に滴下してベ−スポリマ−エマルジョン(c)を合
成し、そしてアンモニア水で中和した。 サルフォエチルメタクリレ−トナトリウム塩 0.3部 (日本乳化剤,アントックス−MS−2N) アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム 0.3 (三洋化成,エレミノ−ル JS2) 水 120 過硫酸ナトリウム 0.6 得られたベ−スポリマ−エマルジョンCの濃度は45
%,ポリマ−のガラス転移温度は約−2℃,PH9であ
った。このベ−スエマルジョンCに高性能減水剤を下記
の割合で添加し、配合エマルジョンCを得た。 配合エマルジョンC: ベ−スポリマ−エマルジョン(c) 100部(固形分45) 高性能減水剤メルメントF10,25%水溶液 10( 〃 2.5) 合計 110( 〃 47.5) 濃度 43.2% 次に普通ポルトランドセメント、市販山砂(水分0.5
%,FM値2.70)を用いて配合ポリマ−エマルジョ
ンAを混入したモルタルを混練し、予め水中に2日間浸
漬した7×7×2cmモルタル被着板を取り出し、モル
タル面に4.5×4.5×1cmの寸法で打ち継ぎ、十
分に接着するようにコテで押えた。そして、直ちに20
℃水中に浸漬して養生を28日間行った。養生終了後、
水中より試験体を取り出して湿潤状態のまま剪断方法に
より打ち継いだモルタルの接着強度を測定した。モルタ
ルの配合及び剪断接着強度を表3に記す。
【0017】
【表3】
【0018】なお、比較ポリマ−3は、ガラス転移温度
=約0℃のスチレンアクリル系のノニオン性界面活性剤
とアニオン性界面活性剤を用いて乳化重合した固形分4
5%のポリマ−エマルジョンである。No.2の結果は
本発明の方法によるもので水中養生でも、きわめて良好
な接着性を発揮している。
=約0℃のスチレンアクリル系のノニオン性界面活性剤
とアニオン性界面活性剤を用いて乳化重合した固形分4
5%のポリマ−エマルジョンである。No.2の結果は
本発明の方法によるもので水中養生でも、きわめて良好
な接着性を発揮している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:16 2102−4G 24:42 A 2102−4G 24:00) 2102−4G
Claims (3)
- 【請求項1】 スチレン系またはメチルメタアクリレー
ト系モノマー20〜99.5重量%と、アクリル酸アル
キルエステル系モノマー80重量%以下と、エチレン性
不飽和カルボン酸0.3〜6重量%と、シラン含有ビニ
ル系、シラン含有メタクリル系またはシラン含有アクリ
ル系モノマー0.2〜5重量%からなる単量体混合物
を、反応性界面活性剤を全モノマーに対し4%以下、並
びに必要量の水の存在下で重合反応開始剤を添加し乳化
重合して得られるポリマーのガラス転移温度が−30〜
100℃のポリマーエマルジョンにメラミン系、ナフタ
レン系、或いはポリカルボン酸系のいずれかより選ばれ
た減水剤を上記ポリマーに対して1〜10%添加配合し
たものを、セメントモルタル又はコンクリートに3〜5
0%混入し、50℃以下の温度範囲で水中養生を行うこ
とを特徴とする反応性界面活性剤を用いたポリマーエマ
ルジョン混入セメントの水中養生硬化方法。 - 【請求項2】 前記セメントがジェットセメント、早強
セメント、超早強セメント、アルミナセメント、高炉セ
メント、フライアッシュセメントである請求項1記載の
ポリマーエマルジョン混入セメントの水中養生硬化方
法。 - 【請求項3】 前記乳化重合により得られたポリマーエ
マルジョンにノニオン性界面活性剤をポリマー固形分に
対して0〜2%添加してなる請求項1又は2記載のポリ
マーエマルジョン混入セメントの水中養生硬化方法。
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