JPH05331061A - アポトーシス誘起剤 - Google Patents

アポトーシス誘起剤

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JPH05331061A
JPH05331061A JP16331392A JP16331392A JPH05331061A JP H05331061 A JPH05331061 A JP H05331061A JP 16331392 A JP16331392 A JP 16331392A JP 16331392 A JP16331392 A JP 16331392A JP H05331061 A JPH05331061 A JP H05331061A
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JP
Japan
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apoptosis
cells
baicalin
baicalein
death
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JP16331392A
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Hidechika Okada
秀親 岡田
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Tsumura and Co
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Tsumura and Co
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 バイカリンまたはバイカレインを有効成分と
して含有するアポトーシス誘起剤。 【効果】 本発明の、アポトーシス誘起剤によれば、生
体内で有効にアポトーシスを引き起こすことが可能とな
る。このアポトーシスは壊死に基づく細胞の死と異な
り、細胞自身に本来組み込まれている死であるため、自
然な形で不要もしくは病原細胞を取り除くことができる
ものである。 従って新しいタイプの安全な制癌・抗癌
剤や、各種ウイルス感染が原因である多くの病気の治療
剤等として有用なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制癌剤、抗ウイルス剤
等の医薬として利用可能なアポトーシス誘起剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、細胞組織の死に関し、アポトーシ
ス(apoptosis、アポプトーシスともいう;自爆死ある
いは細胞壊死)という様式が見出され注目されている。
このアポトーシスは、病理的細胞死である壊死と異な
り、細胞自身の遺伝子に最初から組み込まれている死で
あると考えられている。
【0003】すなわち、なんらかの外部的または内部的
要因が引き金となってアポトーシスをプログラムする遺
伝子が活性化され、この遺伝子を元にプログラム死タン
パク質が生合成され、生成したプログラム死タンパク質
により細胞自体が分解され、死に至ると考えられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなアポトーシ
スを所望の組織、細胞で発現せしめることができれば、
不要もしくは病原細胞を自然の形で生体から排除するこ
とが可能となり、極めて意義深いものである。しかしな
がら、現在までアポトーシスを導く化合物として知られ
ているものはグルココルチコイドだけであり、より優れ
たアポトーシス誘起作用を有する化合物の開発が求めら
れていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、アポトーシ
ス誘起作用をもつ化合物を見出だすべく、特に各種生薬
成分について検索していたところ、黄苓に含まれるバイ
カリン及びバイカレインが優れたアポトーシス誘起作用
を有することを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明はバイカリンまたはバイ
カレインを有効成分として含有するアポトーシス誘起剤
を提供するものである。
【0007】本発明において有効成分として用いられる
バイカリン及びバイカレインは、下式中、RがGlcA
(バイカリン)及びRがH(バイカレイン)で表わされ
る化合物である。
【0008】
【化1】
【0009】これらのバイカリン及びバイカレインは、
すでに公知の化合物であり、抗炎症作用、抗アレルギー
作用、降圧作用を有することが知られている。 また、
逆転写酵素の作用を阻害することも知られている(特開
平1−163120号)が、これら化合物が本発明の如
くアポトーシスを惹起し、不用若しくは病原細胞を除去
することに関しては全く知られていない。
【0010】本発明のアポトーシス誘起剤は、上記のバ
イカリンまたはバイカレインを、そのまま公知の医薬用
担体と組合せ製剤化し、錠剤、粉剤、顆粒剤、液剤等の
経口剤や、注射剤、点滴用剤等の非経口剤、更には坐剤
等とすることにより調製できる。
【0011】医薬用担体は、上記投与形態及び剤型に応
じて選択することができ、経口剤の場合は、例えばデン
プン、乳糖、白糖、マンニット、カルボキシメチルセル
ロース、コーンスターチ、無機塩等が利用される。 ま
た、経口剤の調製にあたっては、更に結合剤、崩壊剤、
界面活性剤、滑沢剤 、流動性促進剤、矯味剤、着色
剤、香料等を配合することができる。 これらの具体例
としては、以下に示すものが挙げられる。
【0012】( 結 合 剤 )デンプン、デキストリン、
アラビアゴム末、ゼラチン、ヒドロキシプロピルスター
チ、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロ
ース、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マク
ロゴール。
【0013】( 崩 壊 剤 )デンプン、ヒドロキシプロ
ピルスターチ、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキ
シメチルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロ
ース。
【0014】( 界面活性剤 )ラウリル硫酸ナトリウ
ム、大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベ
ート80。
【0015】( 滑 沢 剤 )タルク、ロウ類、水素添加
植物油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニ
ウム、ポリエチレングリコール。
【0016】( 流動性促進剤 )軽質無水ケイ酸、乾燥
水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケ
イ酸マグネシウム。
【0017】また、経口用の液剤として、懸濁液、エマ
ルジョン剤、シロップ剤、エリキシル剤とすることがで
き、これらの各種剤型には矯味、矯臭剤、着色剤を配合
しても良い。
【0018】一方、非経口剤の場合は、常法に従い本発
明の有効成分であるバイカリンもしくはバイカレインを
希釈剤としての注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖水
溶液、注射用植物油、ゴマ油、ラッカセイ油、ダイズ
油、トウモロコシ油、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等に溶解ないし懸濁させ、必要に応じ
て、殺菌剤、防腐剤、安定剤、等張化剤、無痛化剤等を
加えることにより調製される。
【0019】このアポトーシス誘起剤の投与量は、投与
経路、疾患の程度、被投与者の年齢等によって異なる
が、一般には経口投与の場合、大人1日当たり100m
g〜6g程度の量を1〜3回に分けて投与すれば良い。
また、非経口剤の場合は、1日1〜100mg程度を
投与すればよい。
【0020】なお、本発明で用いるバイカリン及びバイ
カレインは、例えば、マウスおよびラットに対し、投与
限界である1g/kgの経口投与で死亡例が認められな
いことから明らかなように極めて安全性の高いものであ
り、安心して使用することができる。
【0021】
【実施例】次に試験例および実施例を挙げ、本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等になんら
制約されるものではない。
【0022】試 験 例 1 ウイルス感染細胞に対する細胞DNA断片化作用の検
討: ( 試 験 方 法 )以下の如くして、バイカリンおよび
バイカレインのDNA断片化作用を調べた。 ファルコ
ン3084フラスコ(75cm2)に、10%FCS−
RPMI1640培地で1×106個/mlに調整した
ウイルス感染細胞、MT4を20ml取り、これに4m
g/ml、400μg/mlおよび40μg/mlの濃
度で被検試薬を含むDMSO溶液を各100μlずつ添
加した。
【0023】炭酸ガス培養器中、37℃で培養を行い、
1時間後に10mlを回収して遠心チューブに移し、1
000rpmで6分間遠心した。 遠心後、上清を捨て
て沈澱した細胞を回収した。 残りの10mlについて
は更に2時間培養を続け、上記と同様遠心して細胞を同
様に回収した(培養時間3時間)。沈澱した細胞は、そ
れぞれ直ちに凍結し、−80℃でDNA抽出時まで保存
した。
【0024】DNAの抽出は、イソクイック(IsoQ
uickTM;販売元 タネハシ)を用い以下の通り行っ
た。すなわち、凍結保存してあった沈澱細胞を、100
μlのリージェント−Aに懸濁した後、100μlのリ
ージェント−1(ライシス・ソリューション)を加えて
細胞を溶解した。 これに700μlのリージェント−
2(エクストラクション・マトリックス)と400μl
のリージェント−3(エクストラクション・バッファ)
を加え、ボルテックスで撹拌した。
【0025】この混合液を15,000rpmで5分間
遠心後、水相を回収し、1/4量のリージェント−4
(酢酸ナトリウム溶液)を加え、これに更に同容量のイ
ソプロピルアルコールを加えて軽く撹拌し、DNAを析
出させた。 DNAを析出させた混合液を15,000r
pmで10分間遠心し、上清を除去した後、沈渣のDN
Aを更に70%エタノールで遠心洗浄した。得られたD
NAをドライアップした後、20μlのTEバッファに
溶解し、アガロースゲル電気泳動にかけた。 電気泳動
は、Nu Sive アガロースの3%ゲルを用い、10
0Vで50分間行った。 マーカーは、ф×174/H
aeIII消化物を用いた。
【0026】( 結 果 )電気泳動の結果を図(写真)
に示す。 図中、上側のコード7〜12はバイカレイン
を作用させた場合のDNA断片化を示す(コード7:
0.2μg/ml,1時間作用、コード8: 2μg/m
l,1時間作用、コード9: 20μg/ml,1時間作
用、コード10: 0.2μg/ml,3時間作用、コー
ド11: 2μg/ml,3時間作用、コード12: 2
0μg/ml,3時間作用)。
【0027】また、図中、下側のコード13〜18は、
バイカリンを作用させた場合のDNA断片化を(コード
13: 0.2μg/ml,1時間作用、コード14: 2
μg/ml,1時間作用、コード15: 20μg/m
l,1時間作用、コード16:0.2μg/ml,3時間
作用、コード17: 2μg/ml,3時間作用、コード
18: 20μg/ml,3時間作用)、コード19およ
び20は対照のDNA断片化の結果を示す。
【0028】この結果から明らかなように、ウイルス感
染細胞であるMT4(T細胞由来HTLV−感染細胞
株)のDNAは、バイカレインおよびバイカリンにより
200bpの整数倍で断片化が生じており、アポトーシ
スが惹起されたことが明かとなった。 特に、バイカリ
ンは、0.2μl/の低濃度においてさえアポトーシス
を惹起した。
【0029】実 施 例 1 顆 粒 剤 の 調 製 :バイカリン10gを乳糖89gお
よびステアリン酸マグネシウム1gと混合し、この混合
物を単発式打錠機にて打錠し、直径20mm、重量約
2.3gのスラッグ錠を作った。 このスラッグ錠をオシ
レーターで粉砕し、整粒後篩別し、粒径20〜50メッ
シュの顆粒剤を得た。(この顆粒剤1g中には、バイカ
リン100mgが含有されており、成人1日あたり1〜
2.5gを数回に分けて服用する。)
【0030】実 施 例 2 錠 剤 の 調 製 :バイカリン2.5gを微結晶セルロー
ス20gおよびステアリン酸マグネシウム5gと混合
し、この混合物を単発式打錠機にて打錠して直径7m
m、重量225mgの錠剤を製造した。 本錠剤1錠中
には、バイカリンを20mg含有する。(この錠剤は、
成人1日あたり5〜7錠を数回に分けて服用する。)
【0031】実 施 例 3 カ プ セ ル 剤 の 調 製 :バイカレイン10gをコー
ンスターチ89.5gおよび軽質無水ケイ酸0.5gと均
一に混合し、その200mgを2号カプセルに充填し、
カプセル剤を調製した。(このカプセル剤1カプセルに
は、バイカレイン20mgが含有されており、成人1日
あたり5〜7カプセルを数回に分けて服用する。)
【0032】実 施 例 4 注 射 剤 の 調 製:適量の注射用蒸留水にブドウ糖1
00mgおよびバイカリン10mgを溶解させ、更に注
射用蒸留水を用いて全量を15mlとした後、5mlの
アンプルに注入し、121℃で15分間加熱滅菌を行っ
て注射剤を得た。
【0033】
【発明の効果】本発明の、バイカリンまたはバイカレイ
ンを有効成分とするアポトーシス誘起剤は、生体内で有
効にアポトーシスを引き起こすことが可能となる。この
アポトーシスは壊死に基づく細胞の死と異なり、細胞自
身に本来組み込まれている死であるため、自然な形で不
要もしくは病源細胞を取り除くことができるものであ
る。
【0034】従来、例えば癌に対する制癌剤や抗癌剤と
しては、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗生物質、DNA
合成阻害剤、免疫強化剤等の薬剤が利用されているが、
これらのうちアルキル化剤、代謝拮抗剤、抗生物質、D
NA合成阻害剤等の薬剤では、癌細胞のみならず正常細
胞に対しても影響を及ぼし、副作用が強すぎるという問
題があり、また、免疫強化剤では作用が弱いという問題
があった。
【0035】しかし、本発明のアポトーシス誘起剤を用
いれば、癌細胞にもプログラムされているアポトーシス
を引き起こし、不死とされている癌細胞を死滅させるこ
とができるので、新しいタイプの安全な制癌・抗癌剤と
して有利に使用することができる。 また、種々のウイ
ルスが感染した組織や細胞についてもアポトーシスを引
き起こし、これらの組織、細胞を除去することができる
ので、ウイルス感染が原因である多くの病気の治療等に
も有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 バイカレインおよびバイカリンの添加により
断片化したMT4細胞株のDNAを示す写真
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月3日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】近年、細胞組織の死に関し、アポトーシ
ス(apoptosis、アポプトースともいう;自爆
死あるいは細胞自滅)という様式が見出され注目されて
いる。このアポトーシスは、病理的細胞死である壊死と
異なり、細胞自身の遺伝子に最初から組み込まれている
死であると考えられている。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 バイカレインおよびバイカリンの添加により
断片化したMT4細胞株のDNAを示す電気泳動の写真
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイカリンまたはバイカレインを有効成
    分として含有するアポトーシス誘起剤。
JP16331392A 1992-05-11 1992-06-01 アポトーシス誘起剤 Pending JPH05331061A (ja)

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JP16331392A JPH05331061A (ja) 1992-06-01 1992-06-01 アポトーシス誘起剤
AU42722/93A AU4272293A (en) 1992-05-11 1993-05-11 Apoptosis inducer
EP93911988A EP0642793A4 (en) 1992-05-11 1993-05-11 Apoptosis inducer.
PCT/JP1993/000614 WO1993023033A1 (fr) 1992-05-11 1993-05-11 Inducteur de l'apoptose
CA002135628A CA2135628A1 (en) 1992-05-11 1993-05-11 Apoptosis inducer
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