JPH0533275A - 電子写真方式捺染布用処理剤及び捺染方法 - Google Patents

電子写真方式捺染布用処理剤及び捺染方法

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JPH0533275A
JPH0533275A JP3182345A JP18234591A JPH0533275A JP H0533275 A JPH0533275 A JP H0533275A JP 3182345 A JP3182345 A JP 3182345A JP 18234591 A JP18234591 A JP 18234591A JP H0533275 A JPH0533275 A JP H0533275A
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cloth
printing
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cationic
resin composition
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JP3182345A
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Yoshihiko Kasahara
良彦 笠原
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Kao Corp
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    • G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362—Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00443—Copy medium
    • G03G2215/00523—Other special types, e.g. tabbed
    • G03G2215/00527—Fabrics, e.g. textiles

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 静電型電子写真方式により布帛等に直接着色
ポリアミドトナーを転写、定着した捺染布に用いられる
処理剤であって、カチオン性濃色化剤を含有する。 【効果】 電子写真方式による捺染布の耐久性を改善
し、色の深み及び鮮明性を改善することができ、各種繊
維から構成される布帛への多色印刷を可能にし、多品種
少量の加工が受注後短期間に納入出来るので不良在庫を
抱えることがなくなり、資金の有効利用が図られる。更
に、製版工程、彫刻工程及び色糊が不要となり、更に、
染色加工に不可欠のスチーミング、乾熱処理等の工程が
不要となり、水、熱エネルギが極端に省略できる上に環
境汚染の心配がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真方式による捺染
布用処理剤及びこの処理剤を用いた捺染方法に関する。
更に詳しくは、電子写真方式による捺染布の耐久性を改
善し、色の深み及び鮮明性を改善した電子写真方式によ
る捺染布用処理剤及び捺染方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
布帛等の捺染方法としては、スクリーン捺染法、ローラ
ー捺染法、ロータリースクリーン捺染法、熱転写捺染
法、最近のインクジェットプリンター捺染法などがあ
る。しかしながら、これらの捺染法には以下の如き欠点
がある。スクリーン捺染法はスクリーンの製造に時間を
費やし、スクリーンの保管に場所を取り、作業は間欠工
程であるから捺染の生産スピードが遅い等の欠点があ
り、一方、生産スピードの速いローラー捺染法は金属ロ
ールに図柄模様を彫刻する工程が繁雑でローラーが重い
ために取り扱いが困難であり、ロータリースクリーン捺
染法はローラー捺染法とスクリーン捺染法との特徴を兼
備し、このロータリースクリーンは軽量で、取り替えも
容易であるが、何れの捺染も新規の図柄を作成するため
のスクリーンの製作に時間がかかり、ローラー彫刻、色
糊の調整、捺染後のプリントはスチーミングや乾熱処理
等の手段で染料の発色固着を行い、洗浄、乾燥工程等が
多岐に渡り、デザインから捺染布が出来上がるまで長期
間が費やされ、通常の加工は予測と見込み生産を余儀な
くされているために作り貯めや不良在庫を抱える等の難
点がある。特に最近のようにファッションが多様化或い
は個性化してくると納期的な面から追随し得ず、また、
多品種少量の加工は採算困難である等の欠点が問題化し
ている。
【0003】この様な状況下で、デザイン後の図柄模様
のスクリーン製作、ローラー彫刻、色糊の調整と捺染後
の洗浄、乾燥工程を改善させた捺染法として考えられた
のが熱転写捺染方法である。この方法は、上記の欠点や
難点がかなり改善されたが、昇華染料で印刷したシート
状物を布帛に密着、加熱して染料を昇華し、布帛に染着
させるが、この方法で捺染できる繊維はポリエステル繊
維又は昇華染料が染着できる前処理を施した布帛に限定
され、図柄変更は印刷メーカーが供給する転写用マスタ
ー紙に限定され、多量生産に向いているが非能率的な面
があり、転写紙が不経済であり、加工工程に関しては上
記と同様の難点がある。
【0004】更に、近年の捺染加工業界は多品種少量生
産化に加えて、納期の短縮化の要請が高まる中、前述の
捺染法の最大の問題点である彫刻製版工程を省略し、コ
ンピュータと連動させたインクジェットプリンタ(特開
平2−47377号、特開平2−47378号、特開平
2−53976号)が一部に導入され、彫刻ロールやス
クリーンが不要で、受注後直ちに生産が可能で、図柄及
び色の変更が容易であり、デザインの保管や取り出しが
容易である等の従来の捺染方法より自由度が高くなった
が、この方式を採用するには多額の資金と専門的な技能
と知識が必要となる難点がある。
【0005】一方、電子写真技術を応用した静電複写装
置を利用して図柄模様を描き出す方法、すなわち、静電
複写装置においてオリジナル画像を感光ドラム表面に静
電潜像とし、着色料を含むトナーを静電力で飛着させて
トナー現像を形成させ、このトナー現像を転写部で布帛
等に転写し、定着部でトナーを布帛等に熱溶融定着させ
ることにより複写捺染する方法は近年開発され公知であ
る。例えば、電子印刷による布帛類の直接現像印捺方法
(特開昭51−56313号)はスチーミングで発色さ
せ、しかる後にトリクレンによって洗浄脱樹脂を行い、
静電捺染方法(特開昭52−18985号、特開昭52
−148285号、特開昭53−6692号、特開昭5
3−81783号、特開昭53−130385号、特開
昭60−213978号)は蒸熱定着で染料を布帛に染
着し、その後にトナー中の結着樹脂を溶剤等で洗浄除去
する方法が提案されているが、この溶剤等は環境汚染に
つながり、結着樹脂を洗浄することが難点である。更
に、昇華性もしくは気化性染料による昇華捺染法(特開
昭52−60627号、特開昭56−30143号、特
開昭58−87378号、特開昭60−118852
号、特開昭61−113299号)に関しても公知であ
るが、これらの対象繊維はポリエステル繊維、若しくは
ポリエステル繊維以外の場合は昇華性染料が染着できる
化合物で予め前処理工程で処理する必要があり、前処理
という工程の繁雑さと、対象繊維が限定されるという難
点がある。
【0006】また繊維と染料の関係に関し、分散染料を
含むトナーはポリエステル繊維、反応染料や直接染料を
含むトナーはセルロース繊維、カチオン染料を含むトナ
ーはアクリル繊維、酸性染料を含むトナーはポリアミド
繊維又は羊毛繊維等、捺染しようとする繊維に適した染
料を含むトナーを使用しなければならないという不合理
さがあり、衣料品の摩擦堅牢度試験、洗濯耐久性試験、
ドライクリーニング耐久性試験(以下本発明において、
消費性能耐久性と称する)が評価されていないか、評価
されていても(特開昭53−130385号)、スチー
ミング後の脱樹脂は溶剤洗浄を行うので問題がある。
【0007】現状では、電子写真方式は、紙を被印捺体
として用いる時は優れた電子転写印捺が得られ、事実工
業的に多用されているが、布を被印捺体として用いる時
は電子転写印捺の定着性が不良で、殆ど実用化されてい
ない。即ち、従来から電子複写に用いられているトナー
は布に定着させた後の消費性能耐久性が著しく悪く、色
の深み及び鮮明性が不足して実用化ができない。また電
子写真方式でトナーを布帛等に直接現像印捺する方法
は、スチーミングで発色させ、更に、トリクレン等の溶
剤で脱樹脂するのが困難であり、昇華捺染方法は対象繊
維が限定されてしまう。本発明の目的は、柔軟性及び消
費性能耐久性があり、色の深み及び鮮明性の良好な、静
電型電子写真方式による捺染布を得るための処理剤及び
捺染方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる現状
に鑑み、上記課題を解決すべく、布帛等の捺染に関して
鋭意研究した結果、電子写真方式による捺染布の耐久性
を改善し、色の深み及び鮮明性を改善しうる処理剤を見
出し、本発明を完成させるに到った。即ち、本発明は、
静電型電子写真方式により布帛等に直接着色ポリアミド
トナーを転写、定着して得られる捺染布に用いられる処
理剤であって、カチオン性濃色化剤を含有することを特
徴とする電子写真方式による捺染布用処理剤、及びこの
処理剤を用いる捺染方法を提供するものである。
【0009】本発明の静電型電子写真方式による捺染方
法は、オリジナル画像を光分解フィルター(ブルーフィ
ルター、グリーンフィルター、レッドフィルター)を通
して、感光ドラム上に潜像画像を形成させ、現像部で着
色ポリアミドトナーを静電力により潜像画像へ飛着さ
せ、これらのトナー現像は転写部で布帛等に静電吸引で
転写され、定着部で定着させた捺染布の耐久性を改善
し、色の深み及び鮮明性を改善するため、カチオン性濃
色化剤を処理する。
【0010】本発明の静電型電子写真方式とは公知のカ
ラー電子写真プロセスで、感光ドラム表面は暗所中でコ
ロトロンのコロナ放電により一様に感光性を付与する帯
電ステップ、露光による原図模様を光分解フィルターに
通し感光ドラム表面に潜像を形成する露光ステップ、こ
の感光ドラム表面の電荷潜像に逆極性の荷電粉体(トナ
ー)を用いて選択的に静電付着させて可視現像化する現
像ステップ、布帛を感光ドラムに密着させて反対側面か
ら転写コロナ電荷を与えてトナーを布帛に転写した後に
布帛を感光ドラムから剥離する転写分離ステップ、布帛
上の転写トナー像を永久画像化するために熱と圧力で固
着させる定着ステップ、感光ドラム表面に残留したトナ
ーを取り除く清掃ステップ、更に、感光ドラム表面の残
留電荷を光やコロナ放電により消去して初期状態にする
除電ステップから成る装置である。
【0011】本発明で用いられる布帛等とは、木綿、羊
毛、麻、絹、レーヨン、ジ又はトリアセテート、アクリ
ル、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、その他の天然繊維又は合成繊維素材の単独若し
くは混紡、混繊で製造される織布、編物、不織布、合成
皮革、天然皮革等のヒート状物であり、その他、ガラス
繊維等の無機繊維からなる織布、編物、不織布を用いる
ことも可能である。
【0012】本発明の着色ポリアミドトナーは、ポリア
ミド樹脂にイエロ、マゼンタ、シアン等の着色料を添加
した原着色樹脂の粉末でもよく、ポリアミド樹脂粉末の
表面を着色料で処理しても、染色した着色ポリアミド樹
脂でもよく、得られた着色ポリアミド粉体の平均粒径は
5〜50μ、好ましくは5〜20μで、これらの粒子の帯電
容量を調整するために電荷調整剤を添加したり、粉末の
流動性を向上させるために流動性向上剤を添加したり、
熱定着時に熱ロール表面へのオフセット性を防止するた
めのオフセット防止剤を添加してもよい。
【0013】本発明の着色ポリアミドトナーを構成する
ポリアミド樹脂としては、軟化点が80〜 160℃の熱可塑
性ポリアミド樹脂が好ましく、この軟化点より10℃高い
温度で測定される溶融粘度が103 〜108 CPS であるもの
が好ましく、より好ましくは103 〜104 CPS の樹脂であ
ることが望ましい。尚、本発明における軟化点はJISK28
17 に準じて環球法によりシリコンオイル中で毎分5℃
の昇温速度で測定される値である。
【0014】本発明の着色ポリアミドトナーは、布帛等
に静電転写され、熱ロールで溶融圧着する場合、適度に
布へ浸透することが接着力を高め、消費性能耐久性を高
めるのに必要である。溶融粘度が上記範囲より低すぎる
と、布帛等への浸透性が大きすぎ、捺染布の鮮明性や再
現性が乏しくなり、外観を損なうばかりではなく、風合
いが硬くなり易くなり、熱定着ロール表面への溶融トナ
ーの移行が著しくなり好ましくない。一方、溶融粘度が
上記範囲より高すぎると溶融トナーの布帛等への浸透性
が悪くなり、十分な定着が得られなく消費性能耐久性が
悪くなり好ましくない。また軟化点が上記範囲より高す
ぎると布帛等への熱定着時に、より高温にする必要があ
り、布の熱収縮や損傷が起きるので好ましくない。軟化
点が上記範囲より低すぎると、粉体の保存安定性が悪く
なり好ましくない。
【0015】上記のような熱溶融特性を示す流動特性を
有し、布帛等への定着性のあるポリアミド樹脂として
は、分子鎖中に少なくとも1つ以上のアミド結合若しく
はエステル結合を有するポリアミド樹脂が好適である。
このようなポリアミド樹脂としては、各種のジカルボン
酸とジアミンとラクタムを重合して得られる共重合ポリ
アミド樹脂が用いられ、ジカルボン酸の原料としてはア
ジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、
ドデカンジカルボン酸等の炭素数6〜12の脂肪族ジカル
ボン酸、炭素数36のジカルボン酸を主成分とするダイマ
ー酸、末端カルボキシル化 1,2−ポリブタジエン、末端
カルボキシル化水添 1,2−ポリブタジエン等の末端カル
ボキシル化液状ゴム、イソフタル酸、フタル酸、テレフ
タル酸等の芳香族ジカルボン酸が使用され、また、n−
ドデセニルコハク酸、n−オクチルコハク酸等及びこれ
らの酸無水物も使用できる。また、分子量が 400〜4,00
0 の両末端カルボキシル化ポリエチレングリコールも使
用可能である。ジアミンの原料としては、エチレンジア
ミン、プロピレンジアミン、 1,2−ジアミノプロパン、
テトラメチレンジアミン、ピペラジン、ペンタメチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、 1,7−ジアミノヘ
プタン、 1,8−ジアミノオクタン、 1,9−ジアミノノナ
ン、1,10−ジアミノデカン、分子量が 300〜2,000 の両
末端アミノ化ポリエチレングリコールジアミン等の脂肪
族及び脂環族ジアミンが使用できる。ラクタムの原料と
してはε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタム等の炭
素数6〜12のラクタム、若しくはそれらの開環したω−
アミノ酸が使用できる。
【0016】本発明の着色ポリアミドトナーの着色料と
しては公知の酸性染料、金属錯塩酸性染料、酸性媒染染
料(クロム染料)等が使用できる。例えば、スミノール
・ファスト・イエローR(住友化学工業(株))、ダイ
レクト・ファスト・イエローR(三菱化成(株))、カ
ヤノール・ミーリング・イエローO(日本化薬
(株))、ミツイ・ナイロン・ファスト・イエローG
(三井東圧染料(株))、スミノール・ファスト・レッ
ドG(住友化学工業(株))、ダイレクト・スプラ・レ
ッド3B(三菱化成(株))、カヤノール・ミーリング
・レッドBW(日本化薬(株))、ミツイ・ナイロン・
ファスト・レッドG(三井東圧染料(株))、スミノー
ル・ファスト・ネービー・ブルーR(住友化学工業
(株))、カヤノール・サイアニンG(日本化薬
(株))、ミツイ・ナイロン・ファスト・スカイ・ブル
ーB(三井東圧染料(株))、ミツイ・クロム・イエロ
M(三井東圧染料(株))、ミツイ・アリザリン・レッ
ドS(三井東圧染料(株))、ミツイ・クロム・ピュア
・ブルーBX(三井東圧染料(株))等の染料、チタン
白、亜鉛華等の白色顔料、カーボンブラック、アニリン
ブラック等の黒色顔料等である。これらの染料や顔料で
ポリアミド樹脂を着色する方法は公知の方法でよく、例
えば溶融ポリマーに添加する原着方法、樹脂粉末を染色
する染色方法、樹脂粉末の表面に付着させる表面処理方
法等があるが、原着方法、染色方法がより望ましい。
【0017】本発明の処理剤はカチオン性濃色化剤を含
有し、上記のようにして得られた捺染布に処理される。
本発明に使用されるカチオン性濃色化剤としては、既
に、特公昭60−30796号公報、特開昭62−28
9685号公報、特開昭62−289686号公報、特
開昭62−289687号公報等に提案されている水性
樹脂組成物が用いられる。即ち、カチオン性界面活性剤
あるいはカチオン性保護コロイドの存在下に重合可能な
不飽和結合を有する単量体を重合させて得られる水性樹
脂組成物、又は乳化分散剤の存在下に重合可能な不飽和
結合を有する単量体を重合させて得られる水性樹脂組成
物にカチオン性保護コロイドを添加した水性樹脂組成物
からなるものが好ましく用いられ、更に水性樹脂組成物
の乾燥被膜のガラス転移点(Tg)が20〜 110℃の範囲
にあり、且つその屈折率が1.50以下であり、且つ該水性
樹脂組成物エマルションのゼータ(ζ)電位が+5〜+
80mV(測定条件:イオン強度10-3、pH=7)の範囲にあ
る水性樹脂組成物が好ましく用いられる。
【0018】特に好ましい濃色化剤としては、重合可能
な不飽和結合を有する単量体の一部が重合可能な不飽和
結合及び架橋反応基を有する単量体からなる単量体を重
合させて得られる主成分が分子量1000以上の高分子であ
り、その乾燥皮膜の屈折率が1.50以下であって、尚か
つ、その高分子量体を水に乳化したもの、あるいは乳化
重合した粒子の表面ゼータ電位が+5mV以上であり、且
つ粒径が最大50μ以下のものである。具体的に表示でき
るものとしては、アミノ変性ポリシロキサンを非イオン
性活性剤で乳化した乳化物や、(メタ)アクリル酸エス
テル、パーフロロ基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ル、ビニルアルキルエーテルなどをカチオン澱粉、カチ
オンセルロースあるいは水溶性カチオン変性ウレタン樹
脂などのカチオン性保護コロイド、又はステアリルトリ
メチルアンモニウムクロライド、ステアリルエチルイミ
ダゾリニウムエチルサルフェート等のカチオン性界面活
性剤の存在下、通常の方法で乳化重合したカチオン性乳
化重合エマルションなどがある。
【0019】本発明の処理剤の電子写真方式による捺染
布に対する処理方法は、スプレー法、浸漬法、キスロー
ル法の何れの方法でもよいが、均一に処理することが重
要である。本発明に係わるカチオン性濃色化剤の捺染布
に対する付着量は0.05〜1%、好ましくは 0.1〜 0.3%
である。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げ具体的に説明す
るが、勿論本発明はかかる実施例のみに限定されるもの
ではない。尚、実施例中の部及び%は特記しない限り重
量基準であり、また、各種の測定法は以下の方法に従っ
た。 (イ)乾燥摩擦堅牢度(摩擦と略す) JIS L0849 に従って摩擦堅牢度試験機I型で乾燥状態の
摩擦用白綿布を用い100回往復摩擦した。パネラー5名
により視覚的に5段階評価を行い、5名の評価値の平均
値を採用した。尚、5段階の評価基準は次の通りであ
る。 1:模様がほとんど消失 2:模様が薄い 3:模様の一部が消失 4:模様が僅かに薄い 5:模様が変化しない (ロ)耐洗濯性(洗濯と略す) JIS L1089 のF−1法に従って家庭用洗濯機で洗濯後、
脱水、風乾した。パネラー5名により視覚的に5段階評
価を行い、5名の評価値の平均値を採用した。尚、5段
階の評価基準は次の通りである。 1:模様がほとんど脱落 2:模様の一部が脱落 3:模様の一部が消失 4:模様が僅かに薄い 5:模様が変化しない (ハ)耐ドライクリーニング性(DCと略す) JIS L0860 に従ってドライクリーニングを行った。パネ
ラー5名により視覚的に5段階評価を行い、5名の評価
値の平均値を採用した。尚、5段階の評価基準は次の通
りである。 1:模様がほとんど脱落 2:模様の一部が脱落 3:模様の一部が消失 4:模様が僅かに薄い 5:模様が変化しない (ニ)鮮明性に関する視覚判定 パネラー5名により視覚的に3段階評価を行い、5名の
評価値の平均値を採用した。
【0021】尚、3段階の評価基準は次の通りである。
【0022】1:鮮明性が変わらない 2:やや鮮明性がある 3:著しく鮮明である 実施例1 溶融粘度1000 CPSのポリアミド樹脂(日本リルサン
(株)製, プラタミドH106, 平均粒径:40〜50μ)
を下記条件で染色し、乾燥(50℃、真空下)、分級
(M.D.Sセパレーター:日本ニューマチック工業
(株))、表面処理(アエロジル)による電荷調整を行っ
て得られた着色ポリアミドトナーを使用し、下記電子複
写条件により、PETトロピカル布に電子複写し、熱定
着して捺染布を得た。得られた捺染布に、下記に示すカ
チオン化濃色化剤Aの希釈液を作り、付着量が変化する
ように、上から均一にスプレー処理を行った。その時の
カチオン化濃色化剤の付着量と耐久性との関係を調べ
た。結果を表1に示す。 <ポリアミドの染色条件> 染色温度:80℃ 染色時間:60分 粉体の粒径:50μ以下 染料:スミノール・ファスト・イエローR 染料濃度:3%owf <電子複写機による複写条件> 電子複写機:SHARP SF8600 キャリア:1070g 着色ポリアミドトナー:30g <カチオン性濃色化剤A>カチオン変性ポリウレタンエ
マルションを保護コロイドとして、メタクリル酸ブチ
ル、N−メチロールアクリルアミドを共重合したエマル
ション、固型分15%
【0023】
【表1】
【0024】この結果より、濃色化剤の付着量は 0.1%
以上あれば十分であることがわかる。
【0025】実施例2 実施例1と同様にして、PETトロピカル布に着色ポリ
アミドトナーを用いて電子複写、熱定着した捺染布を、
下記に示す各種処理剤溶液中に浸漬して、付着量が0.3
%となるように処理し、乾燥して得られた布の耐久性を
求めた。結果を表2に示す。
【0026】<処理剤> 比較品1:ウレタンエマルション(ソフテックスU−1
00:花王(株)製) 比較品2:酸化ポリエチレンエマルション(ソフテック
スK−111) 本発明品A:実施例1で用いたもの 本発明品B:カチオン性界面活性剤(ステアリルトリメ
チルアンモニウムクロライド, コータミン86Pコン
ク, 花王(株))の存在下、トリフルオロイソプロピル
メタクリレートとアクリル酸エチルとグリシジルメタク
リレートを乳化重合したエマルション、固型分15% 本発明品C:アミノ変性ポリシロキサン(東レシリコー
ン、SF−8417)11.5部と分岐アルキルエチレンオ
キサイド付加物 3.5部と30%酢酸 0.6部で乳化した、粒
子のゼータ電位が+45mVのエマルション、固型分15% 本発明品D:AとCの50:50(重量比)混合品
【0027】
【表2】
【0028】実施例3 実施例2と同様にして、PETトロピカル布に着色ポリ
アミドトナーを用いて電子複写、熱定着した捺染布を、
実施例2と同様の処理剤で処理して得られた布の鮮明性
を評価した。結果を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】
【発明の効果】電子写真方式による捺染布を本発明の処
理剤で処理することにより、従来不可能視されていた耐
久性を改善し、色の深み及び鮮明性を改善することがで
き、各種繊維から構成される布帛への多色印刷を可能な
らしめ、その工業的価値は極めて大きく、感性を求める
現在社会にあって、オリジナリティのあるデザインを自
分で描き、如何なる布帛等のTシャツ、ネクタイ、ハン
カチ、裁断布等に即座に捺染が出来ることにより、ファ
ッション性を楽しむことが可能となり、アパレル産業界
にあっては多品種少量の加工が受注後短期間に納入出来
るので不良在庫を抱えることがなくなり、資金の有効利
用が図られる。更に、本発明の静電型電子写真方式によ
る捺染方法はデザインの作製は従来と同様の方法である
が、製版工程、彫刻工程及び色糊が不要となり、更に、
染色加工に不可欠のスチーミング、乾熱処理等の工程が
不要となり、水、熱エネルギが極端に省略できる上に環
境汚染の心配がない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 13/22 6830−2H 15/22 109 6830−2H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電型電子写真方式により布帛等に直接
    着色ポリアミドトナーを転写、定着して得られる捺染布
    に用いられる処理剤であって、カチオン性濃色化剤を含
    有することを特徴とする電子写真方式による捺染布用処
    理剤。
  2. 【請求項2】 カチオン性濃色化剤が、カチオン性界面
    活性剤あるいはカチオン性保護コロイドの存在下に重合
    可能な不飽和結合を有する単量体を重合させて得られる
    水性樹脂組成物、又は乳化分散剤の存在下に重合可能な
    不飽和結合を有する単量体を重合させて得られる水性樹
    脂組成物にカチオン性保護コロイドを添加した水性樹脂
    組成物からなることを特徴とする請求項1記載の捺染布
    用処理剤。
  3. 【請求項3】 水性樹脂組成物の乾燥被膜のガラス転移
    点(Tg) が20〜110℃の範囲にあり、且つその屈折率が
    1.50以下であり、且つ該水性樹脂組成物エマルションの
    ζ電位が+5〜+80mV(測定条件:イオン強度10-3、pH
    =7)の範囲にあることを特徴とする請求項2記載の捺
    染布用処理剤。
  4. 【請求項4】 重合可能な不飽和結合を有する単量体の
    一部が重合可能な不飽和結合及び架橋反応基を有する単
    量体であることを特徴とする請求項2記載の捺染布用処
    理剤。
  5. 【請求項5】 静電型電子写真方式により布帛等に直接
    着色ポリアミドトナーを転写、定着して得られる捺染布
    を、請求項1〜4のいずれか一項に記載の処理剤で処理
    することを特徴とする捺染方法。
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