JPH05333209A - 位相差板固定構造物 - Google Patents

位相差板固定構造物

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JPH05333209A
JPH05333209A JP13676492A JP13676492A JPH05333209A JP H05333209 A JPH05333209 A JP H05333209A JP 13676492 A JP13676492 A JP 13676492A JP 13676492 A JP13676492 A JP 13676492A JP H05333209 A JPH05333209 A JP H05333209A
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JP
Japan
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weight
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retardation plate
sensitive adhesive
acrylic
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JP13676492A
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English (en)
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Takamaro Kakehi
鷹麿 筧
Yasuhiko Oyama
康彦 大山
Masaru Nakayama
勝 中山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高温高湿下での発泡や剥離現象のない粘着剤を
用いた位相差板固定構造物を提供する。 【構成】被着体1の一面上に粘着剤層2を介して位相差
板3と偏光板4とを順次設けた構造物である。粘着剤層
2は、n−ブチルアクリレート52重量部と、エチルア
クリレート40重量部と、アクリル酸3重量部と、N−
ビニルピロリドン5重量部と、ラウリルメルカプタン
0.02重量部とからなる配合物を共重合し、重量平均
分子量70万、ガラス転移温度−10℃のアクリル系共
重合体100重量部と、ロジン変性フェノール樹脂5重
量部とを含有するアクリル系粘着剤組成物を用いてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温高湿下での耐発泡
性および耐剥離性に優れた位相差板固定構造物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、被着体面上に粘着剤層を介し
て位相差板と偏光板とが順次設けられた構造物におけ
る、接着剤層を形成する粘着剤として、通常、アクリル
系粘着剤が使用されている。しかし、汎用のアクリル系
粘着剤を使用した場合には、高温高湿下で粘着剤層に発
泡や剥離現象が起こり、充分な品質の位相差板固定構造
物は得ることができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】位相差板は、ポリカー
ボネート系の樹脂を主原料とし、Tダイ押し出し法で成
形、熱延伸させて得られる一軸延伸の高分子フィルムで
あり、複屈折性液晶ディスプレイの着色防止等に用いら
れている。
【0004】位相差板の主原料であるポリカーボネート
は難接着の素材であり、接着信頼性の点で問題を有して
いたが、種々の研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。
【0005】本発明の目的は、高温高湿下での発泡や剥
離現象のない粘着剤を用いた位相差板固定構造物を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、被着体面上に
粘着剤層を介して位相差板と偏光板とが順次設けられた
構造物において、粘着剤層に、(A)(a)一般式CH
2 =CR1 COOR2(式中、R1 は水素またはメチル
基、R2 は炭素数1〜18のアルキル基)で表されるア
ルキル(メタ)アクリレートモノマーの少なくとも1種
70〜97重量部と、(b)アクリル酸またはメタクリ
ル酸1〜10重量部とを主成分として共重合され、重量
平均分子量(Mw)が50万以上で、ガラス転移温度が
−25℃以上であるアクリル系共重合体100重量部
と、(B)多官能基を有する有機化合物または有機金属
化合物0.001〜5重量部と、(C)軟化点が150
℃以上の高軟化点粘着付与樹脂を50重量%以上含む粘
着付与樹脂1〜30重量部とを含有するアクリル系粘着
剤組成物を用いた位相差板固定構造物である。
【0007】本発明において、アクリル系共重合体
(A)を構成するモノマー成分の中で、(a)のアルキ
ル(メタ)アクリレートモノマーとしては、例えば、n
−ブチルアクリレート、2─エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソ
ノニル(メタ)アクリレート、n─オクチル(メタ)ア
クリレート、デシル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート等の少
なくとも1種が、主モノマー成分として使用される。
【0008】(b)のアクリル酸またはメタクリル酸
は、そのカルボキシル基が、後述の架橋剤と反応して粘
着剤の凝集力を向上させる成分として使用される。
【0009】さらに、上記モノマーに加えて、酢酸ビニ
ル、スチレン、N−ビニルピロリドン、アクリロニトリ
ル等の、ガラス転移温度を高くするモノマー成分や、2
─ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2ーヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート等の−OH基含有モ
ノマー成分や、テトラフルフリルアクリレート、ポリエ
チレングリコールアクリレート等のガラス転移温度を低
くするモノマー成分が適宜用いられる。ただし、これら
のモノマー成分の含有割合を多くし過ぎると、得られる
共重合体の粘着力を低下させたり、逆に耐熱性を低下さ
せたりするので、全モノマー成分中の0〜30重量%に
制限される。
【0010】アクリル系共重合体(A)は、(a)のア
ルキル(メタ)アクリレートモノマーの少なくとも1種
70〜97重量部と、(b)のアクリル酸またはメタク
リル酸1種1〜10重量部とを、この割合で主成分とし
て共重合されたものである。(a)のモノマー成分が7
0重量部未満で、(b)のモノマー成分が10重量部を
超える場合には、得られる共重合体は、粘着力が低下し
てしまい、逆に、(a)のモノマー成分が97重量部を
超え、(b)のモノマー成分が1重量部未満の場合に
は、耐熱性が低下してしまう。
【0011】さらに、アクリル系共重合体(A)は、重
量平均分子量が50万以上であり、且つそのガラス転移
温度が−25℃以上である必要がある。重量平均分子量
が50万未満であったり、ガラス転移温度が−25℃未
満である場合には、高温高湿下における貯蔵弾性率や損
失弾性率が低下し、これにより、位相差板固定構造物に
おける被着体、位相差板および偏光板と、粘着剤層との
界面の気泡が成長して発泡現象を起こしたり、また、粘
着剤層が流れ易く、層間の剥離現象を起こしたりする。
【0012】なお、ガラス転移温度(Tg)は、粘弾性
スペクトロメーターにより、重合体の動的粘弾性挙動を
周波数10Hzにて測定し、その貯蔵弾性率と損失弾性
率との比(tanδ)である損失正接曲線のピークで示
す温度で示す方法により測定した。
【0013】また、分子量を調整するために、適当な連
鎖移動剤、例えば、ラウリルメルカプタン等を含有して
もよい。
【0014】アクリル系共重合体(A)の共重合方法
は、任意の方法が採用でき、例えば、溶液重合、塊状重
合、乳化重合によるラジカル共重合する方法等が採用さ
れる。重合開始剤としては、過酸化物系、アゾ系化合物
等従来公知の任意のものを使用し得るが、光または放射
線等を照射して重合してもよい。
【0015】本発明における、アクリル系粘着剤組成物
中には、凝集力や耐熱性を高めるために、アクリル系共
重合体(A)の架橋剤としての多官能基を有する有機化
合物または有機金属化合物(B)を含有する。このよう
な架橋剤としては、例えば、ポリイソシアネート、エポ
キシ樹脂、メラミン樹脂、多価金属塩、金属キレート、
アジリジン化合物等が使用される。
【0016】架橋剤の含有量は、アクリル系共重合体1
00重量部に対して、0.001〜5重量部である。含
有量が0.001未満の場合には、粘着剤層の凝集力や
耐熱性を高めることができず、逆に5重量部を超える場
合には、ガラス等の被着体面上に順次設けた位相差板と
偏光板のそれぞれの密着性が悪くなってしまう。
【0017】また、アクリル系粘着剤組成物中には、粘
着性を高めるために、粘着付与樹脂(C)を含有する。
このような粘着付与樹脂としては、ロジン系樹脂、キシ
レン系樹脂、フェノール系樹脂、C9 石油系樹脂、およ
びC5 およびC9 共重合石油系樹脂、クマロンーインデ
ン系樹脂、テルペン系樹脂およびそれらの変性樹脂など
が使用される。
【0018】粘着付与樹脂の含有量は、アクリル系共重
合体100重量部に対して1〜30重量部、好適には3
〜20重量部である。含有量が1重量部未満の場合に
は、得られるアクリル系粘着剤の接着性が低下し、30
重量部を超える場合には、耐熱性が低下する。
【0019】粘着付与樹脂としては、その軟化点が10
0℃近辺のものを中心に60〜180℃程度のものが好
適に使用されるが、この中には、軟化点が150℃以上
の高軟化点粘着付与樹脂を50重量%以上含む必要があ
る。含有量が50重量%未満の場合には、耐熱性が劣
る。
【0020】軟化点が150℃以上の高軟化点粘着樹脂
としては、ロジン変性フェノール樹脂(例えば、荒川化
学社製:商品名「KP305」:軟化点180℃)、ク
マロンインデン樹脂(例えば、新日鐵化学社製:商品名
「エスリジットA150」:軟化点150℃)等が使用
される。
【0021】その他、必要に応じて、アクリル系粘着剤
組成物中には、炭酸カルシウム、酸化カルシウム等の増
量剤や充填剤等の通常使用される配合剤を含有していて
もよい。
【0022】本発明に使用される位相差板については特
に限定はない。本発明に使用される被着体としては、例
えば、ガラス、ポリエチレンテレフタレート、ポリエー
テルサルフォン等の透明被着体が挙げられる。
【0023】
【作用】本発明の位相差板固定構造物は、被着体面上に
粘着剤層を介して位相差板と偏光板とが順次設けられた
構造物における粘着剤層に用いるアクリル系粘着剤組成
物中に、重量平均分子量が50万以上で、ガラス転移温
度が−25℃以上のアクリル系共重合体を含有するの
で、高温高湿下における貯蔵弾性率、損失弾性率の低下
が抑えられ、これにより、構造物の被着体、位相差板お
よび偏光板と、粘着剤層との界面の気泡の成長が阻止さ
れて発泡現象を起こすことがなく、また、粘着剤層が流
れにくくなって層間の剥離現象を引き起こすことがな
く、且つ、軟化点が150℃以上の高軟化点粘着付与樹
脂を50重量%以上含む粘着付与樹脂を含有しているの
で、高温高湿下での粘着性が向上して耐剥離性に優れて
いる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例について述べる。実施例1〜5、比較例1〜10 (1)アクリル粘着剤組成物の重合 還流器及び撹拌器がついたフラスコ中に、表1に示した
所定量のn−ブチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、アクリル酸、N−ビニルピロリドン、ラウリルメル
カプタン、酢酸エチルを添加して均一に混合した後、窒
素気流中で撹拌しながら重合開始剤として過酸化ベンゾ
イル0.03重量部(モノマー100重量部に対し)を
添加し、70℃で10時間共重合を行い、アクリル系共
重合体溶液を得た。
【0025】(2)アクリル系粘着剤組成物の調整 このアクリル系共重合体溶液を固形分が25重量%とな
るように酢酸エチルで希釈した後、その共重合体の固形
分100重量部に、粘着付与樹脂としてロジン変性フェ
ノール樹脂(荒川化学社製:商品名「KP305」:軟
化点180℃)、クマロンインデン樹脂(新日鐵化学社
製:商品名「エスリジットA150」:軟化点150
℃)、テルペンフェノール樹脂(ヤスハラケミカル社
製:商品名「YSポリスターS145」:軟化点145
℃)、不均化ロジンエステル(荒川化学社製:商品名
「スーパーエステルA115」:軟化点115℃)を表
1に示す所定量を配合し、また、架橋剤としてアジリジ
ン系化合物〔N,N´─ヘキサメチレン─1,6─ビス
(1─アジリジンカルボキシアミド)〕を0.15重量
部を添加し、撹拌しアクリル系粘着剤組成物を調整し
た。
【0026】(3)アクリル粘着剤ラミネートの作製 (2)で調整したアクリル系粘着剤組成物を、シリコン
処理した38μm厚のポリエステルフィルム上に、乾燥
後の糊厚が25μmになるようにアプリケーターで塗工
し、オーブン中で4分間乾燥させた後、それぞれ、15
0μm厚の偏光板と85μm厚の位相差板をラミネータ
ーで貼り合わせ、アクリル粘着剤ラミネートを作製し
た。
【0027】(4)物性の測定 発泡、剥離の外観試験 (3)で調整したアクリル粘着剤ラミネートを一週間放
置後、75×150mmの大きさに切断し、シリコン処
理したポリエステルフィルムを剥離した後、図1に示す
ように、100×200mmのガラス板からなる被着体
1の一面上に、粘着面に気泡が入らぬようラミネーター
で位相差板3と偏光板4を貼り合わせ、位相差板固定構
造の試験片を作製した。
【0028】発泡の評価は該試験片をガラススタンドに
立て、80℃の恒温槽中に500時間放置した後、発泡
による外観の変化を肉眼で観察した。剥離の評価は試験
片を60℃×90%R.H.の恒温槽に500時間放置
した後、剥離による外観の変化を肉眼で観察した。
【0029】発泡による外観の変化については、次の評
価基準により評価した。 20μm以上の気泡が認められないもの:評点3 20〜40μmの気泡が少数認められるもの:評点2 20〜40μmの気泡が多数認められるもの:評点1
【0030】剥離による外観の変化については、次の評
価基準により評価した。 剥離が認められないもの:評点3 0.5mm以下の剥離が認められるもの:評点2 0.5mmを超える剥離が認められるもの:評点1 その結果を表1に併せて示す。
【0031】80℃定荷重剥離試験(対位相差板) (3)で調整したアクリル粘着剤ラミネートを一週間放
置後、20×150mmの大きさに切断し、シリコン処
理したポリエステルフィルムを剥離した後、位相差板を
両面粘着テープにて固定したガラス板に、気泡が入らぬ
よう接着させ、重さ2kgのローラーを一往復させて圧
着し、試験片とした。
【0032】該試験片を80℃の恒温槽に20分以上放
置した後、アクリル粘着剤ラミネートが下になるよう水
平に保ち、その一端に50gの荷重をかけ、単位時間あ
たりに剥離する距離(剥離速度)を測定し、その結果を
表1に併せて示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1からも明らかな如く、本発明の実施例
1〜5の場合には、いずれも、耐発泡性に優れ、且つ耐
剥離性および定荷重剥離力が優れているのに対して、比
較例1〜11の場合には、いずれも、耐発泡性が劣り、
且つ耐剥離性および定荷重剥離力が劣っている。
【0035】
【発明の効果】本発明の位相差板固定構造物に使用する
アクリル系粘着剤組成物は、上記の如く構成されている
ので、高温高湿下での耐発泡性および耐剥離性に優れた
ものである。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位相差板固定構造物の一例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 被着体 2 粘着剤層 3 位相差板 4 偏光板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着体面上に粘着剤層を介して位相差板
    と偏光板とが順次設けられた構造物において、粘着剤層
    に、(A)(a)一般式CH2 =CR1 COOR2 (式
    中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数1〜18
    のアルキル基)で表されるアルキル(メタ)アクリレー
    トモノマーの少なくとも1種70〜97重量部と、
    (b)アクリル酸またはメタクリル酸1〜10重量部と
    を主成分として共重合され、重量平均分子量(Mw)が
    50万以上で、ガラス転移温度が−25℃以上であるア
    クリル系共重合体100重量部と、(B)多官能基を有
    する有機化合物または有機金属化合物0.001〜5重
    量部と、(C)軟化点が150℃以上の高軟化点粘着付
    与樹脂を50重量%以上含む粘着付与樹脂1〜30重量
    部とを含有するアクリル系粘着剤組成物を用いたことを
    特徴とする位相差板固定構造物。
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