JPH053379A - 電子部品搭載用のセラミツク複合基板 - Google Patents
電子部品搭載用のセラミツク複合基板Info
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- JPH053379A JPH053379A JP15341191A JP15341191A JPH053379A JP H053379 A JPH053379 A JP H053379A JP 15341191 A JP15341191 A JP 15341191A JP 15341191 A JP15341191 A JP 15341191A JP H053379 A JPH053379 A JP H053379A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミックの特性を十分生かすことができ
て、特にその熱膨張率を搭載されるべき電子部品のそれ
と略同じにすることのできるセラミック複合基板を提供
すること。 【構成】 樹脂を含浸させた繊維補強板の両面に、Al
2O3およびSiO2を主成分とする多孔質酸化物焼結体
の開放気孔中に樹脂を充填して形成したセラミック複合
板をそれぞれ一体化し、これら両セラミック複合板の表
面に導体回路用の金属箔を一体化したこと。
て、特にその熱膨張率を搭載されるべき電子部品のそれ
と略同じにすることのできるセラミック複合基板を提供
すること。 【構成】 樹脂を含浸させた繊維補強板の両面に、Al
2O3およびSiO2を主成分とする多孔質酸化物焼結体
の開放気孔中に樹脂を充填して形成したセラミック複合
板をそれぞれ一体化し、これら両セラミック複合板の表
面に導体回路用の金属箔を一体化したこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミック複合基板に関
し、特に多孔質酸化物焼結体の開放気孔中に樹脂を充填
したセラミック複合板と、樹脂を含浸させた繊維補強板
との複合体からなるセラミック複合基板に関するもので
ある。
し、特に多孔質酸化物焼結体の開放気孔中に樹脂を充填
したセラミック複合板と、樹脂を含浸させた繊維補強板
との複合体からなるセラミック複合基板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子部品を搭載するための基板として
は、製造が容易で安価に提供できることから、所謂樹脂
基板が一般的に採用されているが、十分な耐熱性を有す
るものとする必要がある場合には、所謂セラミック基板
が採用されることがある。
は、製造が容易で安価に提供できることから、所謂樹脂
基板が一般的に採用されているが、十分な耐熱性を有す
るものとする必要がある場合には、所謂セラミック基板
が採用されることがある。
【0003】従来のセラミック基板は、図5に示すよう
に、板状に形成したセラミック板の一方または両面に導
体回路とすべき銅等の金属箔を一体したものとして構成
されていた。このようなセラミック基板は、例えばアル
ミナ質焼結体やムライト質焼結体等によって形成される
ものであるが、その取扱い時等に割れ易く、その長所で
ある高い硬度が災いして焼結後の例えばスルーホール加
工等の機械加工が非常に困難である。しかも、セラミッ
ク板を基材とするセラミック基板は、その焼成による収
縮を考慮して形成しなければならないから、比較的大き
な面積を有するものの製造が非常に困難であるだけでな
く、緻密質なものであることから重量のあるものとなっ
ているのである。
に、板状に形成したセラミック板の一方または両面に導
体回路とすべき銅等の金属箔を一体したものとして構成
されていた。このようなセラミック基板は、例えばアル
ミナ質焼結体やムライト質焼結体等によって形成される
ものであるが、その取扱い時等に割れ易く、その長所で
ある高い硬度が災いして焼結後の例えばスルーホール加
工等の機械加工が非常に困難である。しかも、セラミッ
ク板を基材とするセラミック基板は、その焼成による収
縮を考慮して形成しなければならないから、比較的大き
な面積を有するものの製造が非常に困難であるだけでな
く、緻密質なものであることから重量のあるものとなっ
ているのである。
【0004】以上のようなセラミック基板の本質的な短
所をなくすべく、出願人は特開昭61−287190号
公報等において、セラミック板そのものを多孔質酸化物
焼結体によって形成するとともに、この多孔質酸化物焼
結体の開放気孔中に樹脂を充填するようにしたセラミッ
ク複合板を使用したセラミック複合基板を既に提案して
きている。そして、図4にも示すようにこのようなセラ
ミック複合基板の少なくとも片面に樹脂を含浸させたガ
ラスクロス層を一体的に形成して、セラミック複合板自
体の割れ易さを解消するような提案もしてきている。
所をなくすべく、出願人は特開昭61−287190号
公報等において、セラミック板そのものを多孔質酸化物
焼結体によって形成するとともに、この多孔質酸化物焼
結体の開放気孔中に樹脂を充填するようにしたセラミッ
ク複合板を使用したセラミック複合基板を既に提案して
きている。そして、図4にも示すようにこのようなセラ
ミック複合基板の少なくとも片面に樹脂を含浸させたガ
ラスクロス層を一体的に形成して、セラミック複合板自
体の割れ易さを解消するような提案もしてきている。
【0005】ところで、本発明者等のその後の検討によ
ると、セラミック複合基板の外側に樹脂を含浸させたガ
ラスクロス層を一体化すると、そのセラミック複合基板
全体の熱膨張率はこの外側のガラスクロス層によってよ
り大きく影響されることに気付いたのである。逆に言え
ば、完成されたセラミック複合基板の熱膨張率は、搭載
されるべき電子部品のそれに対して比較的大きなものと
なることがあり、特にこの種のセラミック複合基板を大
型化したり、表面の配線回路の高密度化を図ろうとする
場合に重要な問題となってきたのである。
ると、セラミック複合基板の外側に樹脂を含浸させたガ
ラスクロス層を一体化すると、そのセラミック複合基板
全体の熱膨張率はこの外側のガラスクロス層によってよ
り大きく影響されることに気付いたのである。逆に言え
ば、完成されたセラミック複合基板の熱膨張率は、搭載
されるべき電子部品のそれに対して比較的大きなものと
なることがあり、特にこの種のセラミック複合基板を大
型化したり、表面の配線回路の高密度化を図ろうとする
場合に重要な問題となってきたのである。
【0006】そこで、本発明者等は、この種のセラミッ
ク基板の耐熱性を十分活用しながら、割れにくくしかも
熱膨張率を電子部品のそれと略同じとなるものとするに
はどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結
果、本発明を完成したのである。
ク基板の耐熱性を十分活用しながら、割れにくくしかも
熱膨張率を電子部品のそれと略同じとなるものとするに
はどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結
果、本発明を完成したのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、セラミック基板のさらなる改良である。
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、セラミック基板のさらなる改良である。
【0008】そして、本発明の目的とするところは、セ
ラミックの特性を十分生かすことができて、特にその熱
膨張率を搭載されるべき電子部品のそれと略同じにする
ことのできるセラミック複合基板を提供することにあ
る。
ラミックの特性を十分生かすことができて、特にその熱
膨張率を搭載されるべき電子部品のそれと略同じにする
ことのできるセラミック複合基板を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「樹脂を含浸させた繊維補強
板の両面に、Al2O3およびSiO2を主成分とする多
孔質酸化物焼結体の開放気孔中に樹脂を充填して形成し
たセラミック複合板をそれぞれ一体化し、これら両セラ
ミック複合板の表面に導体回路用の金属箔を一体化した
ことを特徴とする電子部品搭載用のセラミック複合基
板」である。
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「樹脂を含浸させた繊維補強
板の両面に、Al2O3およびSiO2を主成分とする多
孔質酸化物焼結体の開放気孔中に樹脂を充填して形成し
たセラミック複合板をそれぞれ一体化し、これら両セラ
ミック複合板の表面に導体回路用の金属箔を一体化した
ことを特徴とする電子部品搭載用のセラミック複合基
板」である。
【0010】すなわち、本発明に係るセラミック複合基
板10は、樹脂を含浸させた繊維補強板11の両面にセ
ラミック複合板12を一体化して構成したものであるこ
とが必要である。その理由は、もし外側に樹脂を含浸さ
せた繊維補強板11が存在していたとすると、セラミッ
ク複合基板10全体の熱膨張率はこの繊維補強板11と
樹脂とによって規定されて電子部品のそれよりも大きな
ものとなってしまうからであり、その意味では電子部品
の熱膨張率に合わせることのできるセラミック複合板1
2を外側に配置することが必要なのである。また、熱膨
張率の言わば小さいセラミック複合板12を外側にする
ことによって、その表面側に導体回路を形成すべく一体
化した金属箔13の形成と一体化とを、繊維補強板11
に対して行うよりも確実にするために、上記のように構
成する必要があるのである。
板10は、樹脂を含浸させた繊維補強板11の両面にセ
ラミック複合板12を一体化して構成したものであるこ
とが必要である。その理由は、もし外側に樹脂を含浸さ
せた繊維補強板11が存在していたとすると、セラミッ
ク複合基板10全体の熱膨張率はこの繊維補強板11と
樹脂とによって規定されて電子部品のそれよりも大きな
ものとなってしまうからであり、その意味では電子部品
の熱膨張率に合わせることのできるセラミック複合板1
2を外側に配置することが必要なのである。また、熱膨
張率の言わば小さいセラミック複合板12を外側にする
ことによって、その表面側に導体回路を形成すべく一体
化した金属箔13の形成と一体化とを、繊維補強板11
に対して行うよりも確実にするために、上記のように構
成する必要があるのである。
【0011】本発明のセラミック複合基板10を構成す
るセラミック複合板12は、Al2O3、SiO2を主成
分とする多孔質体の開放気孔中に樹脂が充填されてなる
複合体であることが必要である。その理由は、従来電子
回路用基板として使用されている例えばムライト質焼結
体等は緻密質焼結体であるため硬度が高く機械加工性に
極めて劣るものであるが、本発明の如き多孔質体は焼結
後の機械加工性が著しく良好であり、しかも開放気孔中
に樹脂が充填されているため、セラミック複合基板10
として不可欠な気体不透過性を兼ね備えているからであ
る。
るセラミック複合板12は、Al2O3、SiO2を主成
分とする多孔質体の開放気孔中に樹脂が充填されてなる
複合体であることが必要である。その理由は、従来電子
回路用基板として使用されている例えばムライト質焼結
体等は緻密質焼結体であるため硬度が高く機械加工性に
極めて劣るものであるが、本発明の如き多孔質体は焼結
後の機械加工性が著しく良好であり、しかも開放気孔中
に樹脂が充填されているため、セラミック複合基板10
として不可欠な気体不透過性を兼ね備えているからであ
る。
【0012】このようなAl2O3、SiO2を主成分と
する多孔質体の開放気孔内に充填する樹脂としては、エ
ポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、トリマジン樹脂、ポリパ
ラバン酸樹脂、ポリアミドイミド樹脂、シリコン樹脂、
エポキシシリコン樹脂、アクリル酸樹脂、メタクリル酸
樹脂、アニリン酸樹脂、フェノール樹脂、ウレタン系樹
脂、フラン系樹脂、フッ素樹脂から選択される樹脂を単
独あるいは混合して使用することができる。
する多孔質体の開放気孔内に充填する樹脂としては、エ
ポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、トリマジン樹脂、ポリパ
ラバン酸樹脂、ポリアミドイミド樹脂、シリコン樹脂、
エポキシシリコン樹脂、アクリル酸樹脂、メタクリル酸
樹脂、アニリン酸樹脂、フェノール樹脂、ウレタン系樹
脂、フラン系樹脂、フッ素樹脂から選択される樹脂を単
独あるいは混合して使用することができる。
【0013】本発明のセラミック複合基板10を構成す
るセラミック複合板12は、その開放気孔率が10〜7
0容積%の範囲内であることが好ましい。その理由は、
開放気孔率が10容積%より少ないと機械加工性が著し
く劣化するからであり、一方70容積%より大きいと実
質的な強度が殆どなくなり、取扱い中にこわれ易くなる
からである。
るセラミック複合板12は、その開放気孔率が10〜7
0容積%の範囲内であることが好ましい。その理由は、
開放気孔率が10容積%より少ないと機械加工性が著し
く劣化するからであり、一方70容積%より大きいと実
質的な強度が殆どなくなり、取扱い中にこわれ易くなる
からである。
【0014】本発明のセラミック複合基板10を構成す
るセラミック複合板12のためのセラミック板は、その
各成分が、 Al2O3が15〜50% SiO2が45〜80% の範囲内の成分比率によって構成されていることが望ま
しい。その理由は、この範囲を外れると、多孔質体の熱
膨張率をシリコン集積回路の熱膨張率に近づけることが
困難で、シリコン集積回路を直接に実装することのでき
るセラミック複合基板10を製造することが困難だから
である。
るセラミック複合板12のためのセラミック板は、その
各成分が、 Al2O3が15〜50% SiO2が45〜80% の範囲内の成分比率によって構成されていることが望ま
しい。その理由は、この範囲を外れると、多孔質体の熱
膨張率をシリコン集積回路の熱膨張率に近づけることが
困難で、シリコン集積回路を直接に実装することのでき
るセラミック複合基板10を製造することが困難だから
である。
【0015】本発明において採用されるセラミック板の
結晶組織は、主としてAl2O3、SiO2以外の成分と
してMgOを5〜35重量%の範囲で含有したコージェ
ライトであることが好ましい。その理由は、コージェラ
イトの熱膨張率はシリコン集積回路の熱膨張率に近く、
本発明の目的とするシリコン集積回路を直接に載置する
ことのできるセラミック複合基板10を製造することが
できるからである。この場合、コージェライト組織の含
有率は、50%以上であることがより有利である。
結晶組織は、主としてAl2O3、SiO2以外の成分と
してMgOを5〜35重量%の範囲で含有したコージェ
ライトであることが好ましい。その理由は、コージェラ
イトの熱膨張率はシリコン集積回路の熱膨張率に近く、
本発明の目的とするシリコン集積回路を直接に載置する
ことのできるセラミック複合基板10を製造することが
できるからである。この場合、コージェライト組織の含
有率は、50%以上であることがより有利である。
【0016】また、本発明のためのセラミック複合板1
2は気孔率が10容積%以下であることが好ましい。そ
の理由は、この気孔率が10容積%より大きいとセラミ
ック複合基板10として気体不透過性を付与することが
困難だからであり、なかでも5容積%以下であることが
有利である。
2は気孔率が10容積%以下であることが好ましい。そ
の理由は、この気孔率が10容積%より大きいとセラミ
ック複合基板10として気体不透過性を付与することが
困難だからであり、なかでも5容積%以下であることが
有利である。
【0017】さらに、本発明のセラミック複合基板10
は、その熱膨張率がなるべくシリコン集積回路の熱膨張
率に近いことが有利であり、2〜6×10-6/℃の範囲
内であることが好ましく、中でも3〜5.5×10-6/
℃の範囲内であることが有利である。
は、その熱膨張率がなるべくシリコン集積回路の熱膨張
率に近いことが有利であり、2〜6×10-6/℃の範囲
内であることが好ましく、中でも3〜5.5×10-6/
℃の範囲内であることが有利である。
【0018】本発明のセラミック複合基板10は、全体
としてガラス・エポキシ複合体に比較して熱伝導率が大
きく、しかもその熱膨張率がシリコン集積回路の熱膨張
率に近いため、特に優れた放熱特性が要求されかつ熱膨
張率の影響が顕著なチップ・オン・ボード・タイプの基
板として極めて好適である。
としてガラス・エポキシ複合体に比較して熱伝導率が大
きく、しかもその熱膨張率がシリコン集積回路の熱膨張
率に近いため、特に優れた放熱特性が要求されかつ熱膨
張率の影響が顕著なチップ・オン・ボード・タイプの基
板として極めて好適である。
【0019】以上のようなセラミック複合板12の間に
位置する繊維補強板11としては、クロスとすることが
セラミック複合基板10全体の熱膨張率の均質化、及び
後述する製造方法における連続成形化を行うために有利
であるが、例えばセラミック複合板12の内側面に繊維
と樹脂との混合物を塗布して実施してもよいものであ
る。このような繊維補強板11を構成するための無機繊
維材料としては、ガラス繊維、アスベスト繊維、カーボ
ン繊維、セラミックファイバー等を使用することが有利
であり、またこのような無機繊維に含浸するための樹脂
としては、先に記載したセラミック多孔質体の開放気孔
中に充填するものと同様の樹脂を使用することができ
る。
位置する繊維補強板11としては、クロスとすることが
セラミック複合基板10全体の熱膨張率の均質化、及び
後述する製造方法における連続成形化を行うために有利
であるが、例えばセラミック複合板12の内側面に繊維
と樹脂との混合物を塗布して実施してもよいものであ
る。このような繊維補強板11を構成するための無機繊
維材料としては、ガラス繊維、アスベスト繊維、カーボ
ン繊維、セラミックファイバー等を使用することが有利
であり、またこのような無機繊維に含浸するための樹脂
としては、先に記載したセラミック多孔質体の開放気孔
中に充填するものと同様の樹脂を使用することができ
る。
【0020】次に、本発明のセラミック複合基板10の
製造方法について説明する。本発明に係るセラミック複
合基板10を形成するためのセラミック複合板12の出
発原料は、主としてコージェライトの結晶組織を有する
酸化物粉末が好適である。このコージェライトの結晶組
織を有する出発原料を生成形体に成形したのち、この生
成形体を液相の生成量が5重量%以下である温度域の非
還元性雰囲気下で焼成することによって多孔質体とな
し、次いでこの多孔質体の開放気孔中へ樹脂を充填する
ことにより製造することができる。
製造方法について説明する。本発明に係るセラミック複
合基板10を形成するためのセラミック複合板12の出
発原料は、主としてコージェライトの結晶組織を有する
酸化物粉末が好適である。このコージェライトの結晶組
織を有する出発原料を生成形体に成形したのち、この生
成形体を液相の生成量が5重量%以下である温度域の非
還元性雰囲気下で焼成することによって多孔質体とな
し、次いでこの多孔質体の開放気孔中へ樹脂を充填する
ことにより製造することができる。
【0021】また、この樹脂を多孔質体の開放気孔中へ
充填する方法としては、樹脂を加熱して溶融させて含浸
する方法、樹脂を溶剤に溶解させて含浸する方法、樹脂
をモノマー状態で含浸した後にポリマーに転化する方
法、あるいは微粒化した樹脂を分散媒液中に分散し、こ
の分散液を含浸し乾燥した後、樹脂の溶融温度で樹脂を
焼き付ける方法が適用できる。
充填する方法としては、樹脂を加熱して溶融させて含浸
する方法、樹脂を溶剤に溶解させて含浸する方法、樹脂
をモノマー状態で含浸した後にポリマーに転化する方
法、あるいは微粒化した樹脂を分散媒液中に分散し、こ
の分散液を含浸し乾燥した後、樹脂の溶融温度で樹脂を
焼き付ける方法が適用できる。
【0022】なお、本発明のセラミック複合基板10を
製造するためには、前記多孔質体の開放気孔内に予じめ
シラン・カップリング処理を施した後、樹脂を含浸する
こともできる。
製造するためには、前記多孔質体の開放気孔内に予じめ
シラン・カップリング処理を施した後、樹脂を含浸する
こともできる。
【0023】以上のように形成したセラミック複合板1
2を、樹脂を含浸させた繊維補強板11の両面に一体化
するのであるが、これは、図2及び図3に示すように、
連続的に行うようにすると有利である。すなわち、リー
ル等に巻いた繊維補強板11を樹脂槽内に順次連続的に
浸積するとともに、この樹脂槽内から引き出された繊維
補強板11の両面に、上記のように構成したセラミック
複合板12を順次連続的に熱圧着プレス等の手段によっ
て一体化していくのである。この場合、表面側に金属箔
13を予じめ一体化したセラミック複合板12を使用し
てもよいが、繊維補強板11の両面に一体化されたセラ
ミック複合板12の表面側に長尺な金属箔13を連続的
に貼付する等して一体化して実施してもよい。その後
は、各セラミック複合板12の形状に合わせて繊維補強
板11等を切断することにより、最外面に金属箔13を
有した固体状のセラミック複合基板10が形成される。
2を、樹脂を含浸させた繊維補強板11の両面に一体化
するのであるが、これは、図2及び図3に示すように、
連続的に行うようにすると有利である。すなわち、リー
ル等に巻いた繊維補強板11を樹脂槽内に順次連続的に
浸積するとともに、この樹脂槽内から引き出された繊維
補強板11の両面に、上記のように構成したセラミック
複合板12を順次連続的に熱圧着プレス等の手段によっ
て一体化していくのである。この場合、表面側に金属箔
13を予じめ一体化したセラミック複合板12を使用し
てもよいが、繊維補強板11の両面に一体化されたセラ
ミック複合板12の表面側に長尺な金属箔13を連続的
に貼付する等して一体化して実施してもよい。その後
は、各セラミック複合板12の形状に合わせて繊維補強
板11等を切断することにより、最外面に金属箔13を
有した固体状のセラミック複合基板10が形成される。
【0024】また、本発明に係るセラミック複合基板1
0にスルーホール等の穴明け加工を施したい場合には通
常市販されている超硬ドリルを使用すれば十分である。
また、このセラミック複合基板10の金属箔13に対し
て、常法によるエッチングを施すことにより、電子部品
を実装するのに必要な導体回路が形成されるのである。
0にスルーホール等の穴明け加工を施したい場合には通
常市販されている超硬ドリルを使用すれば十分である。
また、このセラミック複合基板10の金属箔13に対し
て、常法によるエッチングを施すことにより、電子部品
を実装するのに必要な導体回路が形成されるのである。
【0025】
【発明の作用】以上のように構成したセラミック複合基
板10においては、その全体の物理的特性が、他の例と
比較すると、次の表1に示すようになっている。
板10においては、その全体の物理的特性が、他の例と
比較すると、次の表1に示すようになっている。
【0026】
【0027】ここで、比較例1は、図5にも示したよう
な多孔質セラミックの気孔中に樹脂を含浸させて、表面
に銅箔を直接一体化したもの比較例2は、図4に示した
ような多孔質セラミックの気孔中に樹脂を含浸させたも
のの両面に、樹脂を含浸させた繊維補強層を形成し、さ
らにその裏面に銅箔を一体化したもの 比較例3は、一般的な樹脂基板 比較例4は、一般的なアルミナ焼結体 であり、各熱伝導率は25℃におけるものである。
な多孔質セラミックの気孔中に樹脂を含浸させて、表面
に銅箔を直接一体化したもの比較例2は、図4に示した
ような多孔質セラミックの気孔中に樹脂を含浸させたも
のの両面に、樹脂を含浸させた繊維補強層を形成し、さ
らにその裏面に銅箔を一体化したもの 比較例3は、一般的な樹脂基板 比較例4は、一般的なアルミナ焼結体 であり、各熱伝導率は25℃におけるものである。
【0028】表1に示したように、まず本発明に係るセ
ラミック複合基板10の熱膨張率は3.5×10-6/℃
と、搭載すべき電子部品の熱膨張率3.8×10-6/℃
に、他の比較例に比してより近似した値となっており、
このセラミック複合基板10に実装した電子部品が発熱
して膨張したとしても、そのセラミック複合基板10に
対する電気的な接続部分が剥れるようなことはないので
ある。
ラミック複合基板10の熱膨張率は3.5×10-6/℃
と、搭載すべき電子部品の熱膨張率3.8×10-6/℃
に、他の比較例に比してより近似した値となっており、
このセラミック複合基板10に実装した電子部品が発熱
して膨張したとしても、そのセラミック複合基板10に
対する電気的な接続部分が剥れるようなことはないので
ある。
【0029】また、本発明に係るセラミック複合基板1
0の曲げ強度や破壊靱性は、例えば比較例2のそれと比
較すると多少劣るが、これは実際上問題とはならないも
のである。特に破壊靱性は、この種の電子部品搭載用基
板を取扱う場合に関係する物性であるが、その取扱時に
おける破壊靱性としては、本発明のセラミック複合基板
10が有している程度であれば実際上何等の問題もない
からであり、その値をこれ以上上げたとしても実質的な
効果を発揮するものとはならないからである。それより
も重要なことは、例えば破壊靱性を取扱い可能範囲にま
で低くしても、その熱膨張率を搭載すべき電子部品のそ
れに極力合わせることであり、本発明のセラミック複合
基板10はそのことを実現しているのである。
0の曲げ強度や破壊靱性は、例えば比較例2のそれと比
較すると多少劣るが、これは実際上問題とはならないも
のである。特に破壊靱性は、この種の電子部品搭載用基
板を取扱う場合に関係する物性であるが、その取扱時に
おける破壊靱性としては、本発明のセラミック複合基板
10が有している程度であれば実際上何等の問題もない
からであり、その値をこれ以上上げたとしても実質的な
効果を発揮するものとはならないからである。それより
も重要なことは、例えば破壊靱性を取扱い可能範囲にま
で低くしても、その熱膨張率を搭載すべき電子部品のそ
れに極力合わせることであり、本発明のセラミック複合
基板10はそのことを実現しているのである。
【0030】
【実施例】次に、本発明に係るセラミック複合基板10
を、その製造方法の一実施例に従って詳細に説明する。
まず、本発明に係るセラミック複合基板10を構成して
いるセラミック複合板12の多孔質酸化物焼結体を成形
するために、平均粒径が2.0μmで不純物含有量が表
2に示したごとき、コージェライト粉末100重量部に
対し、ポリビニルアルコール2重量部、ポリエチレング
リコール1重量部、ステアリン酸0.5重量部及び水1
00重量部を配合し、ボールミル中で3時間混合した
後、噴霧乾燥した。
を、その製造方法の一実施例に従って詳細に説明する。
まず、本発明に係るセラミック複合基板10を構成して
いるセラミック複合板12の多孔質酸化物焼結体を成形
するために、平均粒径が2.0μmで不純物含有量が表
2に示したごとき、コージェライト粉末100重量部に
対し、ポリビニルアルコール2重量部、ポリエチレング
リコール1重量部、ステアリン酸0.5重量部及び水1
00重量部を配合し、ボールミル中で3時間混合した
後、噴霧乾燥した。
【0031】
【0032】この乾燥物を適量採取し、金属製押し型を
用いて1.0t/cm2の圧力で成形し、大きさが10
0mm×100mm×2mm、密度が1.5g/cm2
(60容積%)の生成形体を得た。
用いて1.0t/cm2の圧力で成形し、大きさが10
0mm×100mm×2mm、密度が1.5g/cm2
(60容積%)の生成形体を得た。
【0033】この生成形体をアルミナ製ルツボに装入し
大気圧下の空気中で1400℃の温度で1時間焼成し
た。
大気圧下の空気中で1400℃の温度で1時間焼成し
た。
【0034】得られた焼結体の結晶組織はコージェライ
トであり、表3に示すように、例えば実施例1の多孔質
酸化物焼結体の密度は1.8g/cm2、開放気孔率は
30容積%であった。また、この焼結体の平均曲げ強度
は9.0kg/mm2であって、ヌープ硬度は140〜
180kg/mm2であった。
トであり、表3に示すように、例えば実施例1の多孔質
酸化物焼結体の密度は1.8g/cm2、開放気孔率は
30容積%であった。また、この焼結体の平均曲げ強度
は9.0kg/mm2であって、ヌープ硬度は140〜
180kg/mm2であった。
【0035】
【0036】ついで、この焼結体に二液性タイプのエポ
キシ樹脂を真空下で浸積し、含浸させた後、約150℃
の温度で硬化させてセラミック複合板12を得た。焼結
体の空隙に占めるエポキシ樹脂の割合はほぼ98.5容
積%であった。
キシ樹脂を真空下で浸積し、含浸させた後、約150℃
の温度で硬化させてセラミック複合板12を得た。焼結
体の空隙に占めるエポキシ樹脂の割合はほぼ98.5容
積%であった。
【0037】このセラミック複合板12の0〜300℃
における熱膨張率は、表4に示すように、例えば実施例
1のものにあっては、4×10-6/℃、体積抵抗率(J
ISC 6481)は1014Ωcm以上、表面抵抗率
(JIS C 6481)は1012Ωcm以上、比誘電
率は5.0と電子部品搭載用のセラミック複合基板とし
て極めて好適な特性を有していた。
における熱膨張率は、表4に示すように、例えば実施例
1のものにあっては、4×10-6/℃、体積抵抗率(J
ISC 6481)は1014Ωcm以上、表面抵抗率
(JIS C 6481)は1012Ωcm以上、比誘電
率は5.0と電子部品搭載用のセラミック複合基板とし
て極めて好適な特性を有していた。
【0038】
【表4】
【0039】また、以上のように構成したセラミック複
合板12の多孔質酸化物焼結体の実際上の大きさは、
縦、横及び厚さが255mm×340mm×0.45m
mのものであった。
合板12の多孔質酸化物焼結体の実際上の大きさは、
縦、横及び厚さが255mm×340mm×0.45m
mのものであった。
【0040】そして、このセラミック複合板12の表面
側に銅からなる厚さ18μmの金属箔13を一体化する
とともに、図3に示したように、その裏面側に次に述べ
る繊維補強板11に貼付するための接着テープ14を取
付けた。なお、各セラミック複合板12の表面側へ金属
箔13の一体化は、各セラミック複合板12を繊維補強
板11に対して一体化した後に連続的に行うように実施
してもよいものである。
側に銅からなる厚さ18μmの金属箔13を一体化する
とともに、図3に示したように、その裏面側に次に述べ
る繊維補強板11に貼付するための接着テープ14を取
付けた。なお、各セラミック複合板12の表面側へ金属
箔13の一体化は、各セラミック複合板12を繊維補強
板11に対して一体化した後に連続的に行うように実施
してもよいものである。
【0041】繊維補強板11としては、本実施例の場
合、直径約7μmで繊維長の非常に長いガラス繊維によ
って、例えば103g/m2となるように織布したもの
である。そして、この繊維補強板11をエポキシ樹脂の
槽内に連続的に通すことにより、樹脂を含浸させた繊維
補強板11とした。この繊維補強板11に対して、上述
した各セラミック複合板12をその接着テープ14を利
用して、図2に示したような多数のセラミック複合板1
2を表裏両面側に一体化したものを作成した。その後
に、図1に示したような個片状のセラミック複合基板1
0として、それぞれ切り出した。
合、直径約7μmで繊維長の非常に長いガラス繊維によ
って、例えば103g/m2となるように織布したもの
である。そして、この繊維補強板11をエポキシ樹脂の
槽内に連続的に通すことにより、樹脂を含浸させた繊維
補強板11とした。この繊維補強板11に対して、上述
した各セラミック複合板12をその接着テープ14を利
用して、図2に示したような多数のセラミック複合板1
2を表裏両面側に一体化したものを作成した。その後
に、図1に示したような個片状のセラミック複合基板1
0として、それぞれ切り出した。
【0042】なお、以上のように形成したセラミック複
合基板10の金属箔13に対しては、所定のエッチング
を施すことにより、これを電子部品の実装に必要な導体
回路としたのである。
合基板10の金属箔13に対しては、所定のエッチング
を施すことにより、これを電子部品の実装に必要な導体
回路としたのである。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施例にて例示した如く、「樹脂を含浸させた繊維
補強板の両面に、Al2O3およびSiO2を主成分とす
る多孔質酸化物焼結体の開放気孔中に樹脂を充填して形
成したセラミック複合板をそれぞれ一体化し、これら両
セラミック複合板の表面に導体回路用の金属箔を一体化
した」ことにその特徴があり、これにより、セラミック
の特性を十分生かすことができて、特にその熱膨張率を
搭載されるべき電子部品のそれと略同じにすることので
きるセラミック複合基板を提供することができるのであ
る。
上記実施例にて例示した如く、「樹脂を含浸させた繊維
補強板の両面に、Al2O3およびSiO2を主成分とす
る多孔質酸化物焼結体の開放気孔中に樹脂を充填して形
成したセラミック複合板をそれぞれ一体化し、これら両
セラミック複合板の表面に導体回路用の金属箔を一体化
した」ことにその特徴があり、これにより、セラミック
の特性を十分生かすことができて、特にその熱膨張率を
搭載されるべき電子部品のそれと略同じにすることので
きるセラミック複合基板を提供することができるのであ
る。
【図1】本発明に係るセラミック複合基板の拡大断面図
である。
である。
【図2】同各セラミック複合基板が連続状の繊維補強板
を介して連続物として形成されたときの部分断面図であ
る。
を介して連続物として形成されたときの部分断面図であ
る。
【図3】図2の1−1線に沿ってみた横断平面図であ
る。
る。
【図4】従来のセラミック複合基板を示す拡大断面図で
ある。
ある。
【図5】従来の他のセラミック複合基板を示す拡大平面
図である。
図である。
10 セラミック複合基板 11 繊維補強板 12 セラミック複合板 13 金属箔
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 樹脂を含浸させた繊維補強板の両面に、
Al2O3およびSiO 2を主成分とする多孔質酸化物焼
結体の開放気孔中に樹脂を充填して形成したセラミック
複合板をそれぞれ一体化し、これら両セラミック複合板
の表面に導体回路用の金属箔を一体化したことを特徴と
する電子部品搭載用のセラミック複合基板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15341191A JPH053379A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 電子部品搭載用のセラミツク複合基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15341191A JPH053379A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 電子部品搭載用のセラミツク複合基板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH053379A true JPH053379A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=15561907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15341191A Pending JPH053379A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 電子部品搭載用のセラミツク複合基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH053379A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108575046A (zh) * | 2018-05-22 | 2018-09-25 | 绵阳启创电子科技有限公司 | 一种高导热复合基材多层印制电路板 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP15341191A patent/JPH053379A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108575046A (zh) * | 2018-05-22 | 2018-09-25 | 绵阳启创电子科技有限公司 | 一种高导热复合基材多层印制电路板 |
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