JPH05342932A - 化合物超電導線の製造方法 - Google Patents
化合物超電導線の製造方法Info
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- JPH05342932A JPH05342932A JP4152249A JP15224992A JPH05342932A JP H05342932 A JPH05342932 A JP H05342932A JP 4152249 A JP4152249 A JP 4152249A JP 15224992 A JP15224992 A JP 15224992A JP H05342932 A JPH05342932 A JP H05342932A
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- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】CuSn合金の偏析に起因する断線などの加工
上のトラブルの発生を防止する。 【構成】Nb又はNb合金からなる芯材3が配置された
Cu又はCu合金からなる管1内にCuSn合金粉末2
を充填した後、熱間静水圧プレス加工を施して複合ビレ
ットを形成する工程と、前記複合ビレットに押出し加工
を施した後、減面加工を施す工程と、熱処理を施してN
b3 Snを生成させる工程とを具備する。
上のトラブルの発生を防止する。 【構成】Nb又はNb合金からなる芯材3が配置された
Cu又はCu合金からなる管1内にCuSn合金粉末2
を充填した後、熱間静水圧プレス加工を施して複合ビレ
ットを形成する工程と、前記複合ビレットに押出し加工
を施した後、減面加工を施す工程と、熱処理を施してN
b3 Snを生成させる工程とを具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はNb3 Sn化合物超電導
線の製造方法に関する。
線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブロンズ法によるNb3 Sn化合物超電
導線の製造方法では、従来、CuSn合金の鋳塊から造
られたCuSn合金母材中にNb芯を埋め込む方法を取
る。ところで、CuSn合金の鋳塊は、CuSn合金が
逆偏析する合金であることから、表層と内部とのSn濃
度に著しく差が有り、特に表層にSn汗として知られる
高Sn濃度の滴状偏析が出る。
導線の製造方法では、従来、CuSn合金の鋳塊から造
られたCuSn合金母材中にNb芯を埋め込む方法を取
る。ところで、CuSn合金の鋳塊は、CuSn合金が
逆偏析する合金であることから、表層と内部とのSn濃
度に著しく差が有り、特に表層にSn汗として知られる
高Sn濃度の滴状偏析が出る。
【0003】前記CuSn合金のSn濃度は、良好な超
電導特性を確保する観点から出来るだけ高くすることが
望まれるが、良好な加工性を確保する必要もあるため、
14重量%以下のα相固溶体限度内に留められている。
電導特性を確保する観点から出来るだけ高くすることが
望まれるが、良好な加工性を確保する必要もあるため、
14重量%以下のα相固溶体限度内に留められている。
【0004】従来の製造方法では、CuSn合金鋳塊の
偏析のため、減面加工等の加工時にCuSn合金が該合
金中のCuSn化合物層から割れたり、熱間押出し加工
や焼鈍処理等の加熱時にCuSn合金のSnリッチ部と
Nbとの接触部でNbSn化合物が生成し、その後の加
工性に悪影響を与える等の問題点があった。即ち、Nb
表面に生成した化合物は以後の減面加工でも砕けながら
存在するため、Nb芯が実用域の直径10μm以下まで
加工された段階では該化合物粒がNb芯に象眼されてN
b芯の断線にまで至るという問題点があった。
偏析のため、減面加工等の加工時にCuSn合金が該合
金中のCuSn化合物層から割れたり、熱間押出し加工
や焼鈍処理等の加熱時にCuSn合金のSnリッチ部と
Nbとの接触部でNbSn化合物が生成し、その後の加
工性に悪影響を与える等の問題点があった。即ち、Nb
表面に生成した化合物は以後の減面加工でも砕けながら
存在するため、Nb芯が実用域の直径10μm以下まで
加工された段階では該化合物粒がNb芯に象眼されてN
b芯の断線にまで至るという問題点があった。
【0005】このように、従来の製造方法では、CuS
n合金鋳塊を用いているため、Snリッチ偏析部による
加工上のトラブルが多かった。
n合金鋳塊を用いているため、Snリッチ偏析部による
加工上のトラブルが多かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の問題
点を解決するためになされたもので、CuSn合金の偏
析に起因する断線などの加工上のトラブルの発生を防止
したNb3 Sn化合物超電導線の製造方法を提供しよう
とするものである。
点を解決するためになされたもので、CuSn合金の偏
析に起因する断線などの加工上のトラブルの発生を防止
したNb3 Sn化合物超電導線の製造方法を提供しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、Nb又はNb
合金からなる芯材が配置されたCu又はCu合金からな
る管内にCuSn合金粉末を充填した後、熱間静水圧プ
レス(以下、HIPと称す)加工を施して複合ビレット
を形成する工程と、前記複合ビレットに押出し加工を施
した後、減面加工を施す工程と、熱処理を施してNb3
Snを生成させる工程とを具備することを特徴とするN
b3 Sn化合物超電導線の製造方法である。
合金からなる芯材が配置されたCu又はCu合金からな
る管内にCuSn合金粉末を充填した後、熱間静水圧プ
レス(以下、HIPと称す)加工を施して複合ビレット
を形成する工程と、前記複合ビレットに押出し加工を施
した後、減面加工を施す工程と、熱処理を施してNb3
Snを生成させる工程とを具備することを特徴とするN
b3 Sn化合物超電導線の製造方法である。
【0008】前記CuSn合金粉末を形成する合金とし
ては、例えばCu−Sn合金、Cu−Sn−Ti合金が
挙げられる。
ては、例えばCu−Sn合金、Cu−Sn−Ti合金が
挙げられる。
【0009】前記CuSn合金粉末としては、ガスアト
マイズ法によって製造されたものが望ましい。この理由
は、ガスアトマイズ法によって製造されたCuSn合金
粉末は、急冷効果により線材製造加工に不都合なマクロ
な偏析がなく、均質な組成である。また、前記CuSn
合金粉末は、CuSn合金鋳塊に塑性加工、切削加工等
を施して粉体化したものでもよい。かかる粉末でも鋳塊
中の巨大な偏析部を機械的に微細化して均質化を達成す
ることが可能である。
マイズ法によって製造されたものが望ましい。この理由
は、ガスアトマイズ法によって製造されたCuSn合金
粉末は、急冷効果により線材製造加工に不都合なマクロ
な偏析がなく、均質な組成である。また、前記CuSn
合金粉末は、CuSn合金鋳塊に塑性加工、切削加工等
を施して粉体化したものでもよい。かかる粉末でも鋳塊
中の巨大な偏析部を機械的に微細化して均質化を達成す
ることが可能である。
【0010】また、前記CuSn合金粉末としては、粒
径が0.5〜3mmであるものが望ましい。この理由
は、その粒径を0.5mm未満にすると比表面積が大き
くなるため、粉末表面のガス吸着や酸化によって以後の
加工性やNb3 Sn生成反応に悪影響を及ぼす虞があ
る。一方、その粒径が3mmを越えると個々の粒子から
なる偏析部が大きくなるため、鋳塊に似た組成になる虞
がある。
径が0.5〜3mmであるものが望ましい。この理由
は、その粒径を0.5mm未満にすると比表面積が大き
くなるため、粉末表面のガス吸着や酸化によって以後の
加工性やNb3 Sn生成反応に悪影響を及ぼす虞があ
る。一方、その粒径が3mmを越えると個々の粒子から
なる偏析部が大きくなるため、鋳塊に似た組成になる虞
がある。
【0011】前記CuSn合金粉末中に配置される芯材
を形成するNb合金としては、例えばNb−Ta合金、
Nb−Ti合金が挙げられる。
を形成するNb合金としては、例えばNb−Ta合金、
Nb−Ti合金が挙げられる。
【0012】本発明の方法は、例えば次のように行なう
ことができる。
ことができる。
【0013】まず、例えば図1に示すようにHIP加工
用のCu又はCu合金からなる管1内にNb又はNb合
金からなる複数本(或いは1本)の芯材2を図示しない
台座上に立てて配置した後、この管1内にCuSn合金
粉末3を充填する。ここで、前記台座は、後述する蓋を
兼用するものであってもよい。つづいて、前記管の両端
に蓋を真空中で電子ビーム溶接した後、HIP加工を施
し、更に必要に応じて前記管部分、台座部分及び蓋部分
を削って複合ビレットを形成する。なお、前記複合ビレ
ットのブロンズ比(CuSn合金と芯材との重量比)
は、前記管内の空間に占める芯材の割合を変えることに
より調整できる。
用のCu又はCu合金からなる管1内にNb又はNb合
金からなる複数本(或いは1本)の芯材2を図示しない
台座上に立てて配置した後、この管1内にCuSn合金
粉末3を充填する。ここで、前記台座は、後述する蓋を
兼用するものであってもよい。つづいて、前記管の両端
に蓋を真空中で電子ビーム溶接した後、HIP加工を施
し、更に必要に応じて前記管部分、台座部分及び蓋部分
を削って複合ビレットを形成する。なお、前記複合ビレ
ットのブロンズ比(CuSn合金と芯材との重量比)
は、前記管内の空間に占める芯材の割合を変えることに
より調整できる。
【0014】次いで、前記複合ビレットに熱間押出し加
工を施した後、焼鈍処理しながら減面加工を施して複合
素線を形成する。
工を施した後、焼鈍処理しながら減面加工を施して複合
素線を形成する。
【0015】次いで、前記複合素線の複数本を安定化用
の無酸素銅管内に拡散バリアのNb管又はTa管などを
介在させて挿入する。つづいて、前記Cu管の両端に蓋
を真空中で電子ビーム溶接した後、HIP加工を施す。
ひきつづき、これに熱間押出し加工を施した後、焼鈍処
理しながら減面加工を施して線材を形成する。その後、
前記線材に熱処理を施してNb3 Snを生成させること
により、Nb3 Sn化合物超電導線を製造する。
の無酸素銅管内に拡散バリアのNb管又はTa管などを
介在させて挿入する。つづいて、前記Cu管の両端に蓋
を真空中で電子ビーム溶接した後、HIP加工を施す。
ひきつづき、これに熱間押出し加工を施した後、焼鈍処
理しながら減面加工を施して線材を形成する。その後、
前記線材に熱処理を施してNb3 Snを生成させること
により、Nb3 Sn化合物超電導線を製造する。
【0016】また、本発明に係る別の発明は、例えば図
2に示すようにCu又はCu合金からなる大径の管11
と該管11内に配置されたCu又はCu合金からなる小
径の管12との間に形成された管状の空間内にCuSn
合金粉末13を充填した後、HIP加工を施してCuS
n合金を主体とする管を形成する工程と、前記CuSn
合金を主体とする管内にNb又はNb合金からなる芯材
を挿入して複合ビレットを形成する工程と、前記複合ビ
レットに押出し加工を施し、更に減面加工を施す工程
と、熱処理を施してNb3 Snを生成させる工程とを具
備することを特徴とするNb3 Sn化合物超電導線の製
造方法である。
2に示すようにCu又はCu合金からなる大径の管11
と該管11内に配置されたCu又はCu合金からなる小
径の管12との間に形成された管状の空間内にCuSn
合金粉末13を充填した後、HIP加工を施してCuS
n合金を主体とする管を形成する工程と、前記CuSn
合金を主体とする管内にNb又はNb合金からなる芯材
を挿入して複合ビレットを形成する工程と、前記複合ビ
レットに押出し加工を施し、更に減面加工を施す工程
と、熱処理を施してNb3 Snを生成させる工程とを具
備することを特徴とするNb3 Sn化合物超電導線の製
造方法である。
【0017】
【作用】本発明の方法によれば、Nb又はNb合金から
なる芯材が配置されたCu又はCu合金からなる管内に
CuSn合金粉末を充填した後、HIP加工を施して複
合ビレットを形成する。こうして得られた複合ビレット
中のCuSn合金は、前記CuSn合金粉末が接合一体
化されたものであるため、CuSn合金鋳塊のような偏
析を生じることなく、均質な組成にすることができる。
このため、前記複合ビレットに押出し加工を施した後、
減面加工を施す工程では、CuSn合金の偏析に起因す
る断線などの加工上のトラブルの発生を防止できる。ま
た、本発明の方法は、CuSn合金の粉体化コストが鋳
造コストよりも高いことから前記CuSn合金粉末が高
価なものとなっても、CuSn合金鋳塊を用いる従来法
におけるCuSn合金鋳塊のソーキング、HIP加工、
管状化加工、穿孔加工等の加工コストを勘案すると、従
来法よりも低コストでNb3 Sn化合物超電導線を製造
することが可能である。
なる芯材が配置されたCu又はCu合金からなる管内に
CuSn合金粉末を充填した後、HIP加工を施して複
合ビレットを形成する。こうして得られた複合ビレット
中のCuSn合金は、前記CuSn合金粉末が接合一体
化されたものであるため、CuSn合金鋳塊のような偏
析を生じることなく、均質な組成にすることができる。
このため、前記複合ビレットに押出し加工を施した後、
減面加工を施す工程では、CuSn合金の偏析に起因す
る断線などの加工上のトラブルの発生を防止できる。ま
た、本発明の方法は、CuSn合金の粉体化コストが鋳
造コストよりも高いことから前記CuSn合金粉末が高
価なものとなっても、CuSn合金鋳塊を用いる従来法
におけるCuSn合金鋳塊のソーキング、HIP加工、
管状化加工、穿孔加工等の加工コストを勘案すると、従
来法よりも低コストでNb3 Sn化合物超電導線を製造
することが可能である。
【0018】一方、本発明に係る別の発明の方法によれ
ば、Cu又はCu合金からなる大径の管と該管内に配置
されたCu又はCu合金からなる小径の管との間に形成
された管状の空間内にCuSn合金粉末を充填した後、
HIP加工を施してCuSn合金を主体とする管を形成
する。つづいて、前記CuSn合金を主体とする管内に
Nb又はNb合金からなる芯材を挿入して複合ビレット
を形成する。こうして得られた複合ビレット中のCuS
n合金は、前記CuSn合金粉末が接合一体化されたも
のであるため、CuSn合金鋳塊のような偏析を生じる
ことなく、均質な組成にすることができる。このため、
前記複合ビレットに押出し加工を施した後、減面加工を
施す工程では、CuSn合金の偏析に起因する断線など
の加工上のトラブルの発生を防止できる。また、本発明
に係る別の発明の方法は、前述したのと同様な理由によ
って従来法よりも低コストでNb3 Sn化合物超電導線
を製造することが可能である。
ば、Cu又はCu合金からなる大径の管と該管内に配置
されたCu又はCu合金からなる小径の管との間に形成
された管状の空間内にCuSn合金粉末を充填した後、
HIP加工を施してCuSn合金を主体とする管を形成
する。つづいて、前記CuSn合金を主体とする管内に
Nb又はNb合金からなる芯材を挿入して複合ビレット
を形成する。こうして得られた複合ビレット中のCuS
n合金は、前記CuSn合金粉末が接合一体化されたも
のであるため、CuSn合金鋳塊のような偏析を生じる
ことなく、均質な組成にすることができる。このため、
前記複合ビレットに押出し加工を施した後、減面加工を
施す工程では、CuSn合金の偏析に起因する断線など
の加工上のトラブルの発生を防止できる。また、本発明
に係る別の発明の方法は、前述したのと同様な理由によ
って従来法よりも低コストでNb3 Sn化合物超電導線
を製造することが可能である。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0020】実施例1 まず、直径139mmφのCuからなる台座に直径1+
0〜0.05mmφの穴6000個を俵積み形状で等間
隔に穿孔した。この台座にNb芯としての直径1−0〜
0.05mmφ、長さ400mmの純Nb棒6000本
を林立させた後、これに肉厚2.3mmのTa管を嵌合
し、更に外径218mmφ、内径144mmφのCu管
を被せた。つづいて、Cu−17.3重量%Sn−0.
2重量%Ti合金粉末(50メッシュ〜200メッシ
ュ)を、林立するNb芯の間隙によく振動を加えながら
充填した。この複合体の両端にCu蓋を嵌合した後、C
u蓋とCu管との嵌合部を電子ビーム溶接することによ
り、複合材を形成した。この複合材に650℃、1時
間、1500気圧の条件下でHIP加工を施すことによ
り、Nb芯の周囲の粉末を焼結し、かつ各構成材相互を
金属接合した。ひきつづき、これを外削することによ
り、押出ビレットサイズの直径200mmφの複合ビレ
ットを形成した。
0〜0.05mmφの穴6000個を俵積み形状で等間
隔に穿孔した。この台座にNb芯としての直径1−0〜
0.05mmφ、長さ400mmの純Nb棒6000本
を林立させた後、これに肉厚2.3mmのTa管を嵌合
し、更に外径218mmφ、内径144mmφのCu管
を被せた。つづいて、Cu−17.3重量%Sn−0.
2重量%Ti合金粉末(50メッシュ〜200メッシ
ュ)を、林立するNb芯の間隙によく振動を加えながら
充填した。この複合体の両端にCu蓋を嵌合した後、C
u蓋とCu管との嵌合部を電子ビーム溶接することによ
り、複合材を形成した。この複合材に650℃、1時
間、1500気圧の条件下でHIP加工を施すことによ
り、Nb芯の周囲の粉末を焼結し、かつ各構成材相互を
金属接合した。ひきつづき、これを外削することによ
り、押出ビレットサイズの直径200mmφの複合ビレ
ットを形成した。
【0021】次いで、前記複合ビレットに熱間押出し加
工を施して直径40mmφとした。つづいて、減面加工
及び焼鈍処理を交互に繰り返すことにより、断線を生じ
ることなく、直径0.93mmφの最終成形線材を形成
することができた。こうして得られた最終成形線材の断
面を調査したところ、Nb芯からなるフィラメント表面
がスムースで、かつフィラメント断面形状が比較的均一
で円形に近かった。
工を施して直径40mmφとした。つづいて、減面加工
及び焼鈍処理を交互に繰り返すことにより、断線を生じ
ることなく、直径0.93mmφの最終成形線材を形成
することができた。こうして得られた最終成形線材の断
面を調査したところ、Nb芯からなるフィラメント表面
がスムースで、かつフィラメント断面形状が比較的均一
で円形に近かった。
【0022】次いで、得られた最終成形線材に拡散熱処
理を施してNb3 Snを生成させることにより、直径
0.93mmφのCu安定化Nb3 Sn化合物超電導線
を製造した。
理を施してNb3 Snを生成させることにより、直径
0.93mmφのCu安定化Nb3 Sn化合物超電導線
を製造した。
【0023】比較例1 まず、Cu−17.3重量%Sn−0.2重量%Ti合
金鋳塊から削り出した外径200mmφ、内径116m
mφの管内に直径115mmφのNb棒を挿入し、この
管の両端を電子ビーム溶接した後、熱間押出し加工を施
し、更に減面加工及び焼鈍処理を交互に繰り返すことに
より、直径1.5mmφの素線を形成した。つづいて、
この素線6000本を俵積みになるように組立てて束
ね、その外側に肉厚2.3mm、外径133mmφ、内
径128.4mmφのTa管を被せ、更にその外側に外
径210mmφ、内径134mmφのCu管を被せた。
ひきつづき、この両端にCu蓋を嵌合した後、電子ビー
ム溶接することにより、複合材を形成した。この複合材
に650℃、1時間、1500気圧の条件下でHIP加
工を施した後、外削することにより、直径200mmφ
の複合ビレットを形成した。
金鋳塊から削り出した外径200mmφ、内径116m
mφの管内に直径115mmφのNb棒を挿入し、この
管の両端を電子ビーム溶接した後、熱間押出し加工を施
し、更に減面加工及び焼鈍処理を交互に繰り返すことに
より、直径1.5mmφの素線を形成した。つづいて、
この素線6000本を俵積みになるように組立てて束
ね、その外側に肉厚2.3mm、外径133mmφ、内
径128.4mmφのTa管を被せ、更にその外側に外
径210mmφ、内径134mmφのCu管を被せた。
ひきつづき、この両端にCu蓋を嵌合した後、電子ビー
ム溶接することにより、複合材を形成した。この複合材
に650℃、1時間、1500気圧の条件下でHIP加
工を施した後、外削することにより、直径200mmφ
の複合ビレットを形成した。
【0024】次いで、実施例1と同様に前記複合ビレッ
トに熱間押出し加工を施し、更に減面加工及び焼鈍処理
を交互に繰り返すことにより、直径0.93mmφの最
終成形線材を形成した。この工程では、減面加工途上で
断線が多発したため、最終成形線材は平均長さ300m
ごとに破断したものであった。こうして得られた最終成
形線材について、その断面を調査したところ、断面に粗
大なフィラメントがあり、これをSEM(走査型電子顕
微鏡)で調べた結果、Nb3 Snであった。また、押出
し加工を2回経ていること、及びフィラメント表面に1
回目の押出し加工で生成されたNb3 Snの影響がある
ことによって、フィラメント断面形状は扁平になってい
た。
トに熱間押出し加工を施し、更に減面加工及び焼鈍処理
を交互に繰り返すことにより、直径0.93mmφの最
終成形線材を形成した。この工程では、減面加工途上で
断線が多発したため、最終成形線材は平均長さ300m
ごとに破断したものであった。こうして得られた最終成
形線材について、その断面を調査したところ、断面に粗
大なフィラメントがあり、これをSEM(走査型電子顕
微鏡)で調べた結果、Nb3 Snであった。また、押出
し加工を2回経ていること、及びフィラメント表面に1
回目の押出し加工で生成されたNb3 Snの影響がある
ことによって、フィラメント断面形状は扁平になってい
た。
【0025】次いで、得られた最終成形線材に拡散熱処
理を施してNb3 Snを生成させることにより、実施例
1と同様な断面構成を有する直径0.93mmφのCu
安定化Nb3 Sn化合物超電導線を製造した。
理を施してNb3 Snを生成させることにより、実施例
1と同様な断面構成を有する直径0.93mmφのCu
安定化Nb3 Sn化合物超電導線を製造した。
【0026】実施例1及び比較例1の化合物超電導線に
ついて、12Tの磁場下でのCu部分を除いた臨界電流
密度(Jc)をそれぞれ測定した。
ついて、12Tの磁場下でのCu部分を除いた臨界電流
密度(Jc)をそれぞれ測定した。
【0027】その結果、実施例1の化合物超電導線は、
前記Jc値が850A/mm2 であり、極めて高いJc
値が得られることが確認された。
前記Jc値が850A/mm2 であり、極めて高いJc
値が得られることが確認された。
【0028】これに対し、比較例1の化合物超電導線
は、前記Jc値が450A/mm2 であり、Jc値が低
いことが確認された。これは、超電導フィラメントの局
所的な断線と長手方向の断面積変動によるものである。
は、前記Jc値が450A/mm2 であり、Jc値が低
いことが確認された。これは、超電導フィラメントの局
所的な断線と長手方向の断面積変動によるものである。
【0029】以上より、実施例1の化合物超電導線の製
造方法は、複合ビレット組立ての工数が多くなるもの
の、押出し加工を1回で済ませ得るという利点の他に、
高Sn濃度のCuSn合金の粉末使用による均質化によ
って、押出し加工の高温加熱時にNbとCuSn合金と
の界面に有害なNb3 Snを生成することが抑制され、
最終成形工程においてフィラメントの断線が発生する不
都合がないという利点を有する。更に、押出し加工が1
回でNb芯が比較的円形であることから長手方向に均質
なNb3 Snを形成できるため、超電導特性の優れた超
電導線が得られる等の利点を有することが確認された。
造方法は、複合ビレット組立ての工数が多くなるもの
の、押出し加工を1回で済ませ得るという利点の他に、
高Sn濃度のCuSn合金の粉末使用による均質化によ
って、押出し加工の高温加熱時にNbとCuSn合金と
の界面に有害なNb3 Snを生成することが抑制され、
最終成形工程においてフィラメントの断線が発生する不
都合がないという利点を有する。更に、押出し加工が1
回でNb芯が比較的円形であることから長手方向に均質
なNb3 Snを形成できるため、超電導特性の優れた超
電導線が得られる等の利点を有することが確認された。
【0030】実施例2 まず、外径220mmφ、内径114mmφの大径のC
u管と、このCu管内の中心部に配置された外径94m
mφ、内径90mmφの小径のCu管との片端(下側)
にCu蓋を取付けた。つづいて、これら両Cu管の間に
形成された管状の空間内に100メッシュ(粒径0.1
49mmφ)以上、粒径3mmφ以下のCu−16.8
重量%Sn−0.2重量%Ti合金粉末を振動を加えな
がら充填した後、これら両Cu管の上側の片端にCu蓋
を取付け、更に両端を電子ビーム溶接することにより、
複合材を形成した。ひきつづき、前記複合材に650
℃、1時間、1500気圧の条件下でHIP加工を施し
た後、これを内削及び外削することにより、外径200
mmφ、内径116mmφのCuSn合金管を形成し
た。
u管と、このCu管内の中心部に配置された外径94m
mφ、内径90mmφの小径のCu管との片端(下側)
にCu蓋を取付けた。つづいて、これら両Cu管の間に
形成された管状の空間内に100メッシュ(粒径0.1
49mmφ)以上、粒径3mmφ以下のCu−16.8
重量%Sn−0.2重量%Ti合金粉末を振動を加えな
がら充填した後、これら両Cu管の上側の片端にCu蓋
を取付け、更に両端を電子ビーム溶接することにより、
複合材を形成した。ひきつづき、前記複合材に650
℃、1時間、1500気圧の条件下でHIP加工を施し
た後、これを内削及び外削することにより、外径200
mmφ、内径116mmφのCuSn合金管を形成し
た。
【0031】こうして得られたCuSn合金管の外周側
及び内周側のビッカース硬度をそれぞれ測定したとこ
ろ、外周側及び内周側が共にHv170であり、均質な
組成になっていることが確認された。
及び内周側のビッカース硬度をそれぞれ測定したとこ
ろ、外周側及び内周側が共にHv170であり、均質な
組成になっていることが確認された。
【0032】その後、得られたCuSn合金管を用いて
Nb芯等との複合加工、押出し加工、減面加工、及び拡
散熱処理などを施すことにより、加工時に断線を生じる
ことなく、Cu安定化Nb3 Sn化合物超電導線を製造
することができた。
Nb芯等との複合加工、押出し加工、減面加工、及び拡
散熱処理などを施すことにより、加工時に断線を生じる
ことなく、Cu安定化Nb3 Sn化合物超電導線を製造
することができた。
【0033】比較例2 Cu−16.8重量%Sn−0.2重量%Ti合金鋳塊
を削り出すことにより、実施例2と同一組成のCuSn
合金からなる外径200mmφ、内径116mmφのC
uSn合金管を形成した。
を削り出すことにより、実施例2と同一組成のCuSn
合金からなる外径200mmφ、内径116mmφのC
uSn合金管を形成した。
【0034】こうして得られたCuSn合金管の外周側
及び内周側のビッカース硬度をそれぞれ測定したとこ
ろ、外周側がHv180〜190であり、内周側がHv
150〜160であり、マクロな偏析が現れていること
が確認された。
及び内周側のビッカース硬度をそれぞれ測定したとこ
ろ、外周側がHv180〜190であり、内周側がHv
150〜160であり、マクロな偏析が現れていること
が確認された。
【0035】その後、この偏析が加工時でのCuSn合
金の割れの原因となり、加工が困難となった。
金の割れの原因となり、加工が困難となった。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によればCu
Sn合金の偏析に起因する断線などの加工上のトラブル
の発生を防止でき、ひいては優れた超電導特性を有する
Nb3Sn化合物超電導線を製造し得る方法を提供する
ことができる。
Sn合金の偏析に起因する断線などの加工上のトラブル
の発生を防止でき、ひいては優れた超電導特性を有する
Nb3Sn化合物超電導線を製造し得る方法を提供する
ことができる。
【図1】Cu又はCu合金からなる管、CuSn合金粉
末、及びNb又はNb合金からなる芯材の配置状態を示
す断面図。
末、及びNb又はNb合金からなる芯材の配置状態を示
す断面図。
【図2】Cu又はCu合金からなる大径の管、Cu又は
Cu合金からなる小径の管、及びCuSn合金粉末の配
置状態を示す断面図。
Cu合金からなる小径の管、及びCuSn合金粉末の配
置状態を示す断面図。
1…Cu又はCu合金からなる管、2…Nb又はNb合
金からなる芯材、3…CuSn合金粉末、11…Cu又
はCu合金からなる大径の管、12…Cu又はCu合金
からなる小径の管、13…CuSn合金粉末。
金からなる芯材、3…CuSn合金粉末、11…Cu又
はCu合金からなる大径の管、12…Cu又はCu合金
からなる小径の管、13…CuSn合金粉末。
Claims (2)
- 【請求項1】 Nb又はNb合金からなる芯材が配置さ
れたCu又はCu合金からなる管内にCuSn合金粉末
を充填した後、熱間静水圧プレス加工を施して複合ビレ
ットを形成する工程と、前記複合ビレットに押出し加工
を施した後、減面加工を施す工程と、熱処理を施してN
b3 Snを生成させる工程とを具備することを特徴とす
るNb3 Sn化合物超電導線の製造方法。 - 【請求項2】 Cu又はCu合金からなる大径の管と該
管内に配置されたCu又はCu合金からなる小径の管と
の間に形成された管状の空間内にCuSn合金粉末を充
填した後、熱間静水圧プレス加工を施してCuSn合金
を主体とする管を形成する工程と、前記CuSn合金を
主体とする管内にNb又はNb合金からなる芯材を挿入
して複合ビレットを形成する工程と、前記複合ビレット
に押出し加工を施した後、減面加工を施す工程と、熱処
理を施してNb3 Snを生成させる工程とを具備するこ
とを特徴とするNb3 Sn化合物超電導線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4152249A JPH05342932A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 化合物超電導線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4152249A JPH05342932A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 化合物超電導線の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05342932A true JPH05342932A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15536359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4152249A Pending JPH05342932A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 化合物超電導線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05342932A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100422361C (zh) * | 2005-03-24 | 2008-10-01 | 株式会社神户制钢所 | 制造粉末冶金工艺Nb3Sn超导线的方法、粉末冶金工艺Nb3Sn超导线前体 |
| CN117340232A (zh) * | 2023-11-08 | 2024-01-05 | 西安理工大学 | 高溶质高塑性Cu-Sn-Ti合金的制备方法 |
-
1992
- 1992-06-11 JP JP4152249A patent/JPH05342932A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100422361C (zh) * | 2005-03-24 | 2008-10-01 | 株式会社神户制钢所 | 制造粉末冶金工艺Nb3Sn超导线的方法、粉末冶金工艺Nb3Sn超导线前体 |
| US7566414B2 (en) | 2005-03-24 | 2009-07-28 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Method for manufacturing power-metallurgy processed Nb3Sn superconducting wire, precursor to powder-metallurgy processed Nb3Sn superconducting wire |
| CN117340232A (zh) * | 2023-11-08 | 2024-01-05 | 西安理工大学 | 高溶质高塑性Cu-Sn-Ti合金的制备方法 |
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