JPH05344695A - 同期電動機 - Google Patents
同期電動機Info
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- JPH05344695A JPH05344695A JP17198592A JP17198592A JPH05344695A JP H05344695 A JPH05344695 A JP H05344695A JP 17198592 A JP17198592 A JP 17198592A JP 17198592 A JP17198592 A JP 17198592A JP H05344695 A JPH05344695 A JP H05344695A
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- winding
- phase
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- windings
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 直流励磁のためのブラシ構成を必要とせず、
誘導電動機と同様の起動トルクの大きい自己起動可能な
同期電動機を得る。 【構成】 第1主巻線3と第2主巻線4を並列に三相交
流電源5に接続し、主巻線3,4のR相にそれぞれ励磁
巻線6,7を設けて並列に接続して前記R相と異なる
S,T相の線間電圧を得るように開閉スイッチS1を介
して電源5に接続すると共に、励磁巻線6にダイオ−ド
D1を直列に接続し、励磁巻線6とは互いに極性が異な
るように励磁巻線7にダイオ−ドD2を直列に接続した
固定子と、回転子巻線8,9を設けて直列に接続すると
共に、該回転子巻線8,9の接続点間に並列にダイオ−
ドD3,D4を接続した回転子と、また第2主巻線4に
は、主巻線4の各相の巻線4R,4S,4Tの両端に巻
線の極性を切り換えるようにスイッチ13,14を設け
て構成した移相装置からなる。
誘導電動機と同様の起動トルクの大きい自己起動可能な
同期電動機を得る。 【構成】 第1主巻線3と第2主巻線4を並列に三相交
流電源5に接続し、主巻線3,4のR相にそれぞれ励磁
巻線6,7を設けて並列に接続して前記R相と異なる
S,T相の線間電圧を得るように開閉スイッチS1を介
して電源5に接続すると共に、励磁巻線6にダイオ−ド
D1を直列に接続し、励磁巻線6とは互いに極性が異な
るように励磁巻線7にダイオ−ドD2を直列に接続した
固定子と、回転子巻線8,9を設けて直列に接続すると
共に、該回転子巻線8,9の接続点間に並列にダイオ−
ドD3,D4を接続した回転子と、また第2主巻線4に
は、主巻線4の各相の巻線4R,4S,4Tの両端に巻
線の極性を切り換えるようにスイッチ13,14を設け
て構成した移相装置からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電動機として自己
起動し、同期運転に切り換える同期電動機に関する。
起動し、同期運転に切り換える同期電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の同期電動機は、その回転子を固定
子巻線の作る回転磁界の回転速度すなわち同期速度近く
まで加速する起動機と、回転子巻線を直流励磁するため
のブラシおよび直流電源が必要である。
子巻線の作る回転磁界の回転速度すなわち同期速度近く
まで加速する起動機と、回転子巻線を直流励磁するため
のブラシおよび直流電源が必要である。
【0003】この起動機を省略して同期電動機自体に起
動トルクを持たせるようにしたのが誘導同期電動機であ
る。これは起動時に回転子巻線を短絡して誘導電動機と
して起動するために起動機を必要としないが、同期運転
に必要な回転子巻線の直流励磁のためにブラシを必要と
する。すなわち、回転子の回転速度が同期速度に近づく
と、回転子巻線の短絡を開放して外部の直流電源からブ
ラシを介して回転子巻線に直流電流を流して回転子に磁
極を作り、この磁極が固定子巻線の作る回転磁界に引っ
張られて回転子は同期速度で回転する。しかしながら、
このブラシ付き電動機は保守点検を必要とすることから
保守費が嵩み、ブラシレス構造で自己起動の可能な同期
電動機が望まれている。
動トルクを持たせるようにしたのが誘導同期電動機であ
る。これは起動時に回転子巻線を短絡して誘導電動機と
して起動するために起動機を必要としないが、同期運転
に必要な回転子巻線の直流励磁のためにブラシを必要と
する。すなわち、回転子の回転速度が同期速度に近づく
と、回転子巻線の短絡を開放して外部の直流電源からブ
ラシを介して回転子巻線に直流電流を流して回転子に磁
極を作り、この磁極が固定子巻線の作る回転磁界に引っ
張られて回転子は同期速度で回転する。しかしながら、
このブラシ付き電動機は保守点検を必要とすることから
保守費が嵩み、ブラシレス構造で自己起動の可能な同期
電動機が望まれている。
【0004】回転子巻線を有する構造のブラシレス同期
電動機としては、交流励磁機と回転整流器を用いる交流
励磁機付きブレシレス同期電動機があるが、これは回路
構成が複雑で信頼性に欠けるという欠点がある。また回
転子巻線にダイオ−ドを接続してインバ−タの方形波電
圧による高調波磁界を利用するブラシレス自励形三相同
期電動機があるが、これは誘導機始動が不可能で、回転
子の界磁起磁力が不足で十分な出力が得られない欠点が
ある。
電動機としては、交流励磁機と回転整流器を用いる交流
励磁機付きブレシレス同期電動機があるが、これは回路
構成が複雑で信頼性に欠けるという欠点がある。また回
転子巻線にダイオ−ドを接続してインバ−タの方形波電
圧による高調波磁界を利用するブラシレス自励形三相同
期電動機があるが、これは誘導機始動が不可能で、回転
子の界磁起磁力が不足で十分な出力が得られない欠点が
ある。
【0005】更に前記のインバ−タ駆動のブラシレス同
期電動機において、三相の固定子巻線の一相にダイオ−
ドを挿入して固定子の作る正相分回転磁界に静止磁界を
重畳して、同期速度付近で回転する回転子巻線に静止磁
界による交流電圧を誘起させて、これをダイオ−ドで整
流することによって回転子巻線を直流励磁し、正相分回
転磁界を作用させて同期トルクを発生するブラシレス自
励形三相同期電動機があるが、これも誘導機始動が不可
能なために、回転子鉄心の渦電流による起動となり起動
トルクが小さく、同期トルクも小さいという欠点があ
る。
期電動機において、三相の固定子巻線の一相にダイオ−
ドを挿入して固定子の作る正相分回転磁界に静止磁界を
重畳して、同期速度付近で回転する回転子巻線に静止磁
界による交流電圧を誘起させて、これをダイオ−ドで整
流することによって回転子巻線を直流励磁し、正相分回
転磁界を作用させて同期トルクを発生するブラシレス自
励形三相同期電動機があるが、これも誘導機始動が不可
能なために、回転子鉄心の渦電流による起動となり起動
トルクが小さく、同期トルクも小さいという欠点があ
る。
【0006】ところで交流回路にダイオ−ドを挿入する
と、ダイオ−ドによって整流された電流が電源トランス
を直流励磁して、電源トランスが飽和する危険性があ
り、固定子にダイオ−ドを挿入して静止磁界を重畳し、
回転子側に電圧を誘起させる場合にはこの点を注意しな
くてはならず、固定子にダイオ−ドが挿入できるのはイ
ンバ−タ駆動の場合に限られていた。
と、ダイオ−ドによって整流された電流が電源トランス
を直流励磁して、電源トランスが飽和する危険性があ
り、固定子にダイオ−ドを挿入して静止磁界を重畳し、
回転子側に電圧を誘起させる場合にはこの点を注意しな
くてはならず、固定子にダイオ−ドが挿入できるのはイ
ンバ−タ駆動の場合に限られていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、一般
の誘導電動機と同様の起動トルクを発生し、誘導機運転
から同期運転への移行が簡単にでき、しかも同期トルク
が大きく、ブラシレスで保守の容易な同期電動機の提供
を技術的課題とする。
の誘導電動機と同様の起動トルクを発生し、誘導機運転
から同期運転への移行が簡単にでき、しかも同期トルク
が大きく、ブラシレスで保守の容易な同期電動機の提供
を技術的課題とする。
【0008】更に固定子の励磁回路を簡単なダイオ−ド
を挿入した回路にしても、電源トランスに影響が無い同
期電動機の提供を技術的課題とする。
を挿入した回路にしても、電源トランスに影響が無い同
期電動機の提供を技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本出願人は前記課題を解
決するために、第1の手段として、同一回転軸上に任意
の間隔をおいて設けた2個の回転子コアを有し、該2個
の回転子コアのそれぞれに三相の回転子巻線を設けてそ
れぞれ直列に接続すると共に該回転子巻線の接続点に並
列にダイオ−ドを接続した回転子と、前記2個の回転子
コアに対向して周設した2個の固定子コアを有し、該2
個の固定子コアのそれぞれに三相スタ−結線にした主巻
線を巻装して三相電源に並列に接続し、2個の固定子コ
アの主巻線の同一相にそれぞれ励磁巻線を設けて並列に
接続して前記一相と異なる他の2相の線間電圧を得るよ
うに開閉スイッチを介して電源に接続すると共に各励磁
巻線に互いに極性が異なるようにダイオ−ドを直列に接
続した固定子と、該2個の固定子主巻線のうち一方の固
定子主巻線がこれに対峙する回転子コアの周囲に生じる
回転磁界と他の固定子主巻線がこれに対峙する回転子コ
アの周囲に生じる回転磁界との間に位相差を生じさせる
移相装置とにより構成した。
決するために、第1の手段として、同一回転軸上に任意
の間隔をおいて設けた2個の回転子コアを有し、該2個
の回転子コアのそれぞれに三相の回転子巻線を設けてそ
れぞれ直列に接続すると共に該回転子巻線の接続点に並
列にダイオ−ドを接続した回転子と、前記2個の回転子
コアに対向して周設した2個の固定子コアを有し、該2
個の固定子コアのそれぞれに三相スタ−結線にした主巻
線を巻装して三相電源に並列に接続し、2個の固定子コ
アの主巻線の同一相にそれぞれ励磁巻線を設けて並列に
接続して前記一相と異なる他の2相の線間電圧を得るよ
うに開閉スイッチを介して電源に接続すると共に各励磁
巻線に互いに極性が異なるようにダイオ−ドを直列に接
続した固定子と、該2個の固定子主巻線のうち一方の固
定子主巻線がこれに対峙する回転子コアの周囲に生じる
回転磁界と他の固定子主巻線がこれに対峙する回転子コ
アの周囲に生じる回転磁界との間に位相差を生じさせる
移相装置とにより構成した。
【0010】第2の手段として同一回転軸上に任意の間
隔をおいて設けた2個の回転子コアを有し、該2個の回
転子コアのそれぞれに三相の回転子巻線を設けてそれぞ
れ直列に接続すると共に該回転子巻線の接続点に並列に
ダイオ−ドを接続した回転子と、前記2個の回転子コア
に対向して周設した2個の固定子コアを有し、該2個の
固定子コアのそれぞれに三相デルタ結線にした主巻線を
巻装して三相電源に並列に接続し、それぞれの主巻線の
同一相に、開閉スイッチとダイオ−ドとの並列回路を互
いに極性が異なるように直列に接続した固定子と、該2
個の固定子主巻線のうち一方の固定子主巻線がこれに対
峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁界と他の固定子
主巻線がこれに対峙する回転子コアの周囲に生じる回転
磁界との間に位相差を生じさせる移相装置とにより構成
した。
隔をおいて設けた2個の回転子コアを有し、該2個の回
転子コアのそれぞれに三相の回転子巻線を設けてそれぞ
れ直列に接続すると共に該回転子巻線の接続点に並列に
ダイオ−ドを接続した回転子と、前記2個の回転子コア
に対向して周設した2個の固定子コアを有し、該2個の
固定子コアのそれぞれに三相デルタ結線にした主巻線を
巻装して三相電源に並列に接続し、それぞれの主巻線の
同一相に、開閉スイッチとダイオ−ドとの並列回路を互
いに極性が異なるように直列に接続した固定子と、該2
個の固定子主巻線のうち一方の固定子主巻線がこれに対
峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁界と他の固定子
主巻線がこれに対峙する回転子コアの周囲に生じる回転
磁界との間に位相差を生じさせる移相装置とにより構成
した。
【0011】また前記同期電動機であって、前記移相装
置は2個の固定子のいずれか一方の固定子巻線の端子を
スイッチで切り換えて電源に接続するようにしたことに
より前記課題を解決するための手段とした。
置は2個の固定子のいずれか一方の固定子巻線の端子を
スイッチで切り換えて電源に接続するようにしたことに
より前記課題を解決するための手段とした。
【0012】
【作用】複数固定子構成の誘導電動機に設けられる移相
装置の作用について本出願人は特開昭61−12831
4号においてその詳細を説明している。
装置の作用について本出願人は特開昭61−12831
4号においてその詳細を説明している。
【0013】本発明による前記第1の手段の作用につい
て説明する。同期電動機を同一回転軸上に任意の間隔を
おいて設けた2個の回転子コアを有し、該2個の回転子
コアのそれぞれに三相の回転子巻線を設けてそれぞれ直
列に接続すると共に該回転子巻線の接続点に並列にダイ
オ−ドを接続した回転子と、前記2個の回転子コアに対
向して周設した2個の固定子コアを有し、該2個の固定
子コアのそれぞれに三相スタ−結線にした主巻線を巻装
して三相電源に並列に接続し、2個の固定子コアの主巻
線の同一相にそれぞれ励磁巻線を設けて並列に接続して
前記一相と異なる他の2相の線間電圧を得るように電源
に接続すると共に各励磁巻線に互いに極性が異なるよう
にダイオ−ドを直列に接続した固定子と、該2個の固定
子主巻線のうち一方の固定子主巻線がこれに対峙する回
転子コアの周囲に生じる回転磁界と他の固定子主巻線が
これに対峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁界との
間に位相差を生じさせる移相装置とにより構成した。
て説明する。同期電動機を同一回転軸上に任意の間隔を
おいて設けた2個の回転子コアを有し、該2個の回転子
コアのそれぞれに三相の回転子巻線を設けてそれぞれ直
列に接続すると共に該回転子巻線の接続点に並列にダイ
オ−ドを接続した回転子と、前記2個の回転子コアに対
向して周設した2個の固定子コアを有し、該2個の固定
子コアのそれぞれに三相スタ−結線にした主巻線を巻装
して三相電源に並列に接続し、2個の固定子コアの主巻
線の同一相にそれぞれ励磁巻線を設けて並列に接続して
前記一相と異なる他の2相の線間電圧を得るように電源
に接続すると共に各励磁巻線に互いに極性が異なるよう
にダイオ−ドを直列に接続した固定子と、該2個の固定
子主巻線のうち一方の固定子主巻線がこれに対峙する回
転子コアの周囲に生じる回転磁界と他の固定子主巻線が
これに対峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁界との
間に位相差を生じさせる移相装置とにより構成した。
【0014】この構成によると、起動時には2個の固定
子コアのそれぞれに設けた主巻線の回転磁界によって、
2個の回転子コアの回転子巻線に誘起される電圧が同相
になるようにすなわち2個の回転子コアの回転子巻線を
環流する電流が流れて回転子巻線の接続点に並列に設け
たダイオ−ドには電流が流れないように移相装置を作動
させて一般の誘導電動機として起動する。なおこのとき
励磁巻線の開閉スイッチは開放してあり、また固定子の
回転磁界によって2個の固定子コアの励磁巻線にそれぞ
れ電圧が誘起するが、それらの電圧は逆方向に生じるの
でダイオ−ドは導通せず、励磁巻線には電流が流れな
い。
子コアのそれぞれに設けた主巻線の回転磁界によって、
2個の回転子コアの回転子巻線に誘起される電圧が同相
になるようにすなわち2個の回転子コアの回転子巻線を
環流する電流が流れて回転子巻線の接続点に並列に設け
たダイオ−ドには電流が流れないように移相装置を作動
させて一般の誘導電動機として起動する。なおこのとき
励磁巻線の開閉スイッチは開放してあり、また固定子の
回転磁界によって2個の固定子コアの励磁巻線にそれぞ
れ電圧が誘起するが、それらの電圧は逆方向に生じるの
でダイオ−ドは導通せず、励磁巻線には電流が流れな
い。
【0015】起動後、回転子の回転速度は上昇して回転
磁界の回転速度すなわち同期速度に近づく。ここまでは
誘導電動機としての作用である。次にすべりがS=0.
05に近づいたときに移相装置を作動させると同時に励
磁巻線の開閉スイッチを閉じると電動機は同期運転に入
る。これはつぎのように作用する。
磁界の回転速度すなわち同期速度に近づく。ここまでは
誘導電動機としての作用である。次にすべりがS=0.
05に近づいたときに移相装置を作動させると同時に励
磁巻線の開閉スイッチを閉じると電動機は同期運転に入
る。これはつぎのように作用する。
【0016】2個の固定子主巻線のうち一方の固定子主
巻線がこれに対峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁
界と他の固定子主巻線がこれに対峙する回転子コアの周
囲に生じる回転磁界との間にθ=180゜の位相差を生
じさせるように移相装置を作動させる。
巻線がこれに対峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁
界と他の固定子主巻線がこれに対峙する回転子コアの周
囲に生じる回転磁界との間にθ=180゜の位相差を生
じさせるように移相装置を作動させる。
【0017】これらの回転磁界によって2個の回転子巻
線に誘起した電圧は180゜の位相差角をもつので、こ
れまで流れていた環流電流は流れなくなり回転子巻線の
接続点に並列に設けたダイオ−ドを通じて電流が流れる
ようになる。このとき、励磁巻線には直列に接続したダ
イオ−ドを通して同方向の電圧が誘起するのでダイオ−
ドは導通し、励磁巻線に整流された環流電流が流れ、2
個の励磁巻線には空間的に位相が180゜異なる静止磁
界が作られている。この静止磁界によって2個の回転子
巻線には電圧が誘起し、この電圧による環流電流は流れ
ず、2個の回転子巻線の接続点に並列に設けたダイオ−
ドを通じて整流された電流が流れる。
線に誘起した電圧は180゜の位相差角をもつので、こ
れまで流れていた環流電流は流れなくなり回転子巻線の
接続点に並列に設けたダイオ−ドを通じて電流が流れる
ようになる。このとき、励磁巻線には直列に接続したダ
イオ−ドを通して同方向の電圧が誘起するのでダイオ−
ドは導通し、励磁巻線に整流された環流電流が流れ、2
個の励磁巻線には空間的に位相が180゜異なる静止磁
界が作られている。この静止磁界によって2個の回転子
巻線には電圧が誘起し、この電圧による環流電流は流れ
ず、2個の回転子巻線の接続点に並列に設けたダイオ−
ドを通じて整流された電流が流れる。
【0018】したがって、回転子巻線を流れる整流電流
による直流分によって、回転子は直流励磁されて磁極を
形成し、固定子の主巻線の回転磁界との間に同期トルク
を生じて電動機は同期運転する。
による直流分によって、回転子は直流励磁されて磁極を
形成し、固定子の主巻線の回転磁界との間に同期トルク
を生じて電動機は同期運転する。
【0019】さて、励磁巻線にダイオ−ドを通じて流れ
る整流された電流は、本発明によると次のように作用し
て電源トランスを直流励磁することはない。つまり、励
磁巻線のダイオ−ドにかかる電圧は、励磁巻線に印加す
る線間電圧のベクトルと固定子の回転磁界により励磁巻
線に誘起する電圧のベクトルとの合成ベクトルによる電
圧である。つまり2個の固定子の回転磁界によりそれぞ
れの励磁巻線に誘起する電圧は、移相装置によりθ=1
80゜の位相差角を有することから、一方の固定子主巻
線の回転磁界により一方の励磁巻線に誘起する電圧と印
加された線間電圧との合成による電圧ベクトルと、他方
の固定子主巻線の回転磁界により他方の励磁巻線に誘起
する電圧と印加された線間電圧との合成による電圧ベク
トルとの間には位相差θ1を生じている。したがって各
励磁巻線に設けたダイオ−ドによって整流された各電流
の間にも位相差θ1を生じている。また先の誘起電圧お
よび線間電圧の大きさが等しいことから各ダイオ−ドに
かかる電圧も、各ダイオ−ドによる整流電流の大きさも
等しく、各励磁巻線は静止磁界を作っているが、互いの
励磁巻線に流れる電流が位相差θ1を有し、同じ線間に
並列に励磁巻線を接続していることから、励磁巻線を流
れる電流は、励磁巻線全体を流れる直流分を含まない合
成電流となっている。
る整流された電流は、本発明によると次のように作用し
て電源トランスを直流励磁することはない。つまり、励
磁巻線のダイオ−ドにかかる電圧は、励磁巻線に印加す
る線間電圧のベクトルと固定子の回転磁界により励磁巻
線に誘起する電圧のベクトルとの合成ベクトルによる電
圧である。つまり2個の固定子の回転磁界によりそれぞ
れの励磁巻線に誘起する電圧は、移相装置によりθ=1
80゜の位相差角を有することから、一方の固定子主巻
線の回転磁界により一方の励磁巻線に誘起する電圧と印
加された線間電圧との合成による電圧ベクトルと、他方
の固定子主巻線の回転磁界により他方の励磁巻線に誘起
する電圧と印加された線間電圧との合成による電圧ベク
トルとの間には位相差θ1を生じている。したがって各
励磁巻線に設けたダイオ−ドによって整流された各電流
の間にも位相差θ1を生じている。また先の誘起電圧お
よび線間電圧の大きさが等しいことから各ダイオ−ドに
かかる電圧も、各ダイオ−ドによる整流電流の大きさも
等しく、各励磁巻線は静止磁界を作っているが、互いの
励磁巻線に流れる電流が位相差θ1を有し、同じ線間に
並列に励磁巻線を接続していることから、励磁巻線を流
れる電流は、励磁巻線全体を流れる直流分を含まない合
成電流となっている。
【0020】ここで同期トルクを考察してみるに、2個
の固定子のうち一方の固定子が作る回転磁界の位相が他
の固定子が作る回転磁界の位相よりも180゜移相され
るが、前記励磁巻線の静止磁界によって、一方の固定子
と対峙する回転子の回転子巻線に流れるダイオ−ドで整
流された電流の方向も他の回転子巻線に流れるダイオ−
ドで整流された電流の方向とは逆方向になるので、同期
トルクはすべての回転子において同一の方向となり同期
トルクはすべて加算されたものとなって、本発明の同期
電動機は2個の固定子ではあるがその合計の容量は従来
のブラシを有する誘導同期電動機と同等である。
の固定子のうち一方の固定子が作る回転磁界の位相が他
の固定子が作る回転磁界の位相よりも180゜移相され
るが、前記励磁巻線の静止磁界によって、一方の固定子
と対峙する回転子の回転子巻線に流れるダイオ−ドで整
流された電流の方向も他の回転子巻線に流れるダイオ−
ドで整流された電流の方向とは逆方向になるので、同期
トルクはすべての回転子において同一の方向となり同期
トルクはすべて加算されたものとなって、本発明の同期
電動機は2個の固定子ではあるがその合計の容量は従来
のブラシを有する誘導同期電動機と同等である。
【0021】励磁巻線の静止磁界で回転子に誘起する電
圧によって回転子巻線に整流された直流電流が流れて、
回転子巻線が直流界磁巻線の作用をするので、同期トル
クが大きく、ブラシなどの保守を必要としない同期電動
機を提供することが可能となった。
圧によって回転子巻線に整流された直流電流が流れて、
回転子巻線が直流界磁巻線の作用をするので、同期トル
クが大きく、ブラシなどの保守を必要としない同期電動
機を提供することが可能となった。
【0022】本発明による前記第2の手段の作用につい
て説明する。同一回転軸上に任意の間隔をおいて設けた
2個の回転子コアを有し、該2個の回転子コアのそれぞ
れに三相の回転子巻線を設けてそれぞれ直列に接続する
と共に該回転子巻線の接続点に並列にダイオ−ドを接続
した回転子と、前記2個の回転子コアに対向して周設し
た2個の固定子コアを有し、該2個の固定子コアのそれ
ぞれに三相デルタ結線にした主巻線を巻装して三相電源
に並列に接続し、それぞれの主巻線の同一相に、開閉ス
イッチとダイオ−ドとの並列回路を互いに極性が異なる
ように直列に接続した固定子と、該2個の固定子主巻線
のうち一方の固定子主巻線がこれに対峙する回転子コア
の周囲に生じる回転磁界と他の固定子主巻線がこれに対
峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁界との間に位相
差を生じさせる移相装置とにより構成した。
て説明する。同一回転軸上に任意の間隔をおいて設けた
2個の回転子コアを有し、該2個の回転子コアのそれぞ
れに三相の回転子巻線を設けてそれぞれ直列に接続する
と共に該回転子巻線の接続点に並列にダイオ−ドを接続
した回転子と、前記2個の回転子コアに対向して周設し
た2個の固定子コアを有し、該2個の固定子コアのそれ
ぞれに三相デルタ結線にした主巻線を巻装して三相電源
に並列に接続し、それぞれの主巻線の同一相に、開閉ス
イッチとダイオ−ドとの並列回路を互いに極性が異なる
ように直列に接続した固定子と、該2個の固定子主巻線
のうち一方の固定子主巻線がこれに対峙する回転子コア
の周囲に生じる回転磁界と他の固定子主巻線がこれに対
峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁界との間に位相
差を生じさせる移相装置とにより構成した。
【0023】この構成によると、起動時には2個の固定
子コアのそれぞれに設けた主巻線の回転磁界によって、
2個の回転子コアの回転子巻線に誘起される電圧が同相
になるようにすなわち2個の回転子コアの回転子巻線を
環流する電流が流れて回転子巻線の接続点に並列に設け
たダイオ−ドには電流が流れないように移相装置を作動
させて一般の誘導電動機として起動する。なおこのとき
各励磁巻線の一相に設けた開閉スイッチとダイオ−ドと
の並列回路の開閉スイッチは閉じてありこの回路の電流
はダイオ−ドを通して流れない。
子コアのそれぞれに設けた主巻線の回転磁界によって、
2個の回転子コアの回転子巻線に誘起される電圧が同相
になるようにすなわち2個の回転子コアの回転子巻線を
環流する電流が流れて回転子巻線の接続点に並列に設け
たダイオ−ドには電流が流れないように移相装置を作動
させて一般の誘導電動機として起動する。なおこのとき
各励磁巻線の一相に設けた開閉スイッチとダイオ−ドと
の並列回路の開閉スイッチは閉じてありこの回路の電流
はダイオ−ドを通して流れない。
【0024】起動後、回転子の回転速度は上昇して回転
磁界の回転速度すなわち同期速度に近づく。ここまでは
誘導電動機としての作用である。次にすべりがS=0.
05に近づいたときに移相装置を作動させると同時に各
励磁巻線の一相に設けた開閉スイッチとダイオ−ドとの
並列回路の開閉スイッチを開放すると電動機は同期運転
に入る。これはつぎのように作用する。
磁界の回転速度すなわち同期速度に近づく。ここまでは
誘導電動機としての作用である。次にすべりがS=0.
05に近づいたときに移相装置を作動させると同時に各
励磁巻線の一相に設けた開閉スイッチとダイオ−ドとの
並列回路の開閉スイッチを開放すると電動機は同期運転
に入る。これはつぎのように作用する。
【0025】2個の固定子主巻線のうち一方の固定子主
巻線がこれに対峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁
界と他の固定子主巻線がこれに対峙する回転子コアの周
囲に生じる回転磁界との間にθ=180゜の位相差を生
じさせるように移相装置を作動させる。これらの回転磁
界によって2個の回転子巻線に誘起した電圧はθ=18
0゜の位相差角をもつので、これまで流れていた環流電
流は流れなくなり回転子巻線の接続点に並列に設けたダ
イオ−ドを通じて電流が流れるようになる。
巻線がこれに対峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁
界と他の固定子主巻線がこれに対峙する回転子コアの周
囲に生じる回転磁界との間にθ=180゜の位相差を生
じさせるように移相装置を作動させる。これらの回転磁
界によって2個の回転子巻線に誘起した電圧はθ=18
0゜の位相差角をもつので、これまで流れていた環流電
流は流れなくなり回転子巻線の接続点に並列に設けたダ
イオ−ドを通じて電流が流れるようになる。
【0026】このとき、各励磁巻線の同一相に設けた開
閉スイッチとダイオ−ドとの並列回路は開閉スイッチの
開放によりダイオ−ドを通して整流された電流が流れる
ようになっている。しかもそれぞれの主巻線の同一相
に、開閉スイッチとダイオ−ドとの並列回路を互いに極
性が異なるように直列に接続してあるので2個の固定子
巻線には空間的に位相が180゜異なる静止磁界が重畳
されている。この静止磁界によって2個の回転子巻線に
は電圧が誘起し、この電圧による環流電流は流れず、2
個の回転子巻線の接続点に並列に設けたダイオ−ドを通
じて整流された電流が流れる。
閉スイッチとダイオ−ドとの並列回路は開閉スイッチの
開放によりダイオ−ドを通して整流された電流が流れる
ようになっている。しかもそれぞれの主巻線の同一相
に、開閉スイッチとダイオ−ドとの並列回路を互いに極
性が異なるように直列に接続してあるので2個の固定子
巻線には空間的に位相が180゜異なる静止磁界が重畳
されている。この静止磁界によって2個の回転子巻線に
は電圧が誘起し、この電圧による環流電流は流れず、2
個の回転子巻線の接続点に並列に設けたダイオ−ドを通
じて整流された電流が流れる。
【0027】したがって、回転子巻線を流れる整流電流
による直流分によって、回転子は直流励磁されて磁極を
形成し、固定子の主巻線の回転磁界との間に同期トルク
を生じて電動機は同期運転する。
による直流分によって、回転子は直流励磁されて磁極を
形成し、固定子の主巻線の回転磁界との間に同期トルク
を生じて電動機は同期運転する。
【0028】さて、固定子の主巻線に、ダイオ−ドを通
じて流れる整流された電流は、本発明によると次のよう
に作用して電源トランスを直流励磁することはない。こ
れは、それぞれの主巻線の同一相に、開閉スイッチとダ
イオ−ドとの並列回路を互いに極性が異なるように直列
に接続して2個の固定子巻線には空間的に位相が180
゜異なる静止磁界が重畳されているから、一方の固定子
の主巻線に設けたダイオ−ドによる整流電流と他方の固
定子の主巻線に設けたダイオ−ドによる整流電流との合
成電流は直流分を含まないものとなっている。つまり各
励磁巻線には整流電流による静止磁界が重畳されている
が電源には整流電流が流れず、従来技術のようにインバ
−タ駆動でなくても本発明の2固定子の構成により直流
分を打ち消して電源に影響を及ぼすことはない。
じて流れる整流された電流は、本発明によると次のよう
に作用して電源トランスを直流励磁することはない。こ
れは、それぞれの主巻線の同一相に、開閉スイッチとダ
イオ−ドとの並列回路を互いに極性が異なるように直列
に接続して2個の固定子巻線には空間的に位相が180
゜異なる静止磁界が重畳されているから、一方の固定子
の主巻線に設けたダイオ−ドによる整流電流と他方の固
定子の主巻線に設けたダイオ−ドによる整流電流との合
成電流は直流分を含まないものとなっている。つまり各
励磁巻線には整流電流による静止磁界が重畳されている
が電源には整流電流が流れず、従来技術のようにインバ
−タ駆動でなくても本発明の2固定子の構成により直流
分を打ち消して電源に影響を及ぼすことはない。
【0029】ここで同期トルクを考察してみるに、2個
の固定子のうち一方の固定子が作る回転磁界の位相が他
の固定子が作る回転磁界の位相よりも180゜移相され
るが、前記固定子の主巻線の静止磁界によって、一方の
固定子と対峙する回転子の回転子巻線に流れるダイオ−
ドで整流された電流の方向と他の回転子巻線に流れるダ
イオ−ドで整流された電流の方向とは逆方向になるの
で、同期トルクはすべての回転子において同一の方向と
なり同期トルクはすべて加算されたものとなって、本発
明の同期電動機は2個の固定子ではあるがその合計の容
量は従来のブラシを有する誘導同期電動機と同等であ
る。
の固定子のうち一方の固定子が作る回転磁界の位相が他
の固定子が作る回転磁界の位相よりも180゜移相され
るが、前記固定子の主巻線の静止磁界によって、一方の
固定子と対峙する回転子の回転子巻線に流れるダイオ−
ドで整流された電流の方向と他の回転子巻線に流れるダ
イオ−ドで整流された電流の方向とは逆方向になるの
で、同期トルクはすべての回転子において同一の方向と
なり同期トルクはすべて加算されたものとなって、本発
明の同期電動機は2個の固定子ではあるがその合計の容
量は従来のブラシを有する誘導同期電動機と同等であ
る。
【0030】このように誘導電動機から起動して同期電
動機への移行を移相装置による切り換えによって行う
が、この移相装置は2個の固定子のうち一方の固定子が
作る回転磁界の位相と他の固定子が作る回転磁界の位相
との間に電気角でθ=180゜の位相差角を設けるよう
にしたもので、本発明においては2個の固定子のいずれ
か一方の固定子巻線の極性を入れ換えるように、固定子
巻線の端子をスイッチで切り換えて電源に接続するよう
にしてある。このほか位相差を設ける方法としては、回
転軸を中心にいずれか一方の固定子を回動させることに
よって設けることも可能であるが、本発明のように切り
換えを瞬時に行う必要があるものにおいてはスイッチに
よる切り換えの方が迅速且つ正確に切り換え可能とな
る。
動機への移行を移相装置による切り換えによって行う
が、この移相装置は2個の固定子のうち一方の固定子が
作る回転磁界の位相と他の固定子が作る回転磁界の位相
との間に電気角でθ=180゜の位相差角を設けるよう
にしたもので、本発明においては2個の固定子のいずれ
か一方の固定子巻線の極性を入れ換えるように、固定子
巻線の端子をスイッチで切り換えて電源に接続するよう
にしてある。このほか位相差を設ける方法としては、回
転軸を中心にいずれか一方の固定子を回動させることに
よって設けることも可能であるが、本発明のように切り
換えを瞬時に行う必要があるものにおいてはスイッチに
よる切り換えの方が迅速且つ正確に切り換え可能とな
る。
【0031】ところで前記固定子励磁巻線は単相、三相
を問わず何れでも可能である。
を問わず何れでも可能である。
【0032】
【実施例】本発明は主として2個の固定子主巻線の結線
を電源に対して並列に接続し、それらの巻線をスタ−結
線にした例について説明するが、電源に対して直列でも
またデルタ結線でも良く本例に限定されることはない。
また回転子巻線の場合も同様である。
を電源に対して並列に接続し、それらの巻線をスタ−結
線にした例について説明するが、電源に対して直列でも
またデルタ結線でも良く本例に限定されることはない。
また回転子巻線の場合も同様である。
【0033】すでに本出願人は特公平2−27920号
として本発明の構成の一部である複数固定子からなる誘
導電動機の構成、作用の詳細な説明を行っている。たと
えば、電圧移相装置によって複数個の固定子の内、特定
の固定子がこれに対峙する回転子の周囲に生じる回転磁
界と他の固定子がこれに対峙する回転子の周囲に生じる
回転磁界との間の位相差を、たとえば同相すなわち電気
角で0゜とした場合、回転子導体に流れる電流は回転子
導体を還流し、たとえば電気角で180゜とした場合、
回転子導体に流れる電流は回転子コア間で回転子導体間
を連結した連結材を通じて流れることなどを詳説してい
る。
として本発明の構成の一部である複数固定子からなる誘
導電動機の構成、作用の詳細な説明を行っている。たと
えば、電圧移相装置によって複数個の固定子の内、特定
の固定子がこれに対峙する回転子の周囲に生じる回転磁
界と他の固定子がこれに対峙する回転子の周囲に生じる
回転磁界との間の位相差を、たとえば同相すなわち電気
角で0゜とした場合、回転子導体に流れる電流は回転子
導体を還流し、たとえば電気角で180゜とした場合、
回転子導体に流れる電流は回転子コア間で回転子導体間
を連結した連結材を通じて流れることなどを詳説してい
る。
【0034】さらに移相装置の構成については、固定子
を回動させるものや、固定子主巻線の結線の切り換えを
おこなうものなどを示しているが、本発明においては、
特に固定子主巻線の極性の切り換えをおこなう移相装置
で構成すると、前記電気角の0゜から180゜への切り
換えは瞬時におこなえるため同期速度への引き込みは容
易となる。また回転速度を検出するセンサ−と移相装置
の制御装置とを設けて連絡すると、同期速度への引き込
みが自動化できると共に、万一脱調した場合でも、回転
速度を検出するセンサ−の信号により即座に同期運転か
ら誘導電動機の運転に切り換えることが可能であり、一
般の同期電動機のように脱調から急激に停止することが
なく事故防止が簡単にできるものとなる。
を回動させるものや、固定子主巻線の結線の切り換えを
おこなうものなどを示しているが、本発明においては、
特に固定子主巻線の極性の切り換えをおこなう移相装置
で構成すると、前記電気角の0゜から180゜への切り
換えは瞬時におこなえるため同期速度への引き込みは容
易となる。また回転速度を検出するセンサ−と移相装置
の制御装置とを設けて連絡すると、同期速度への引き込
みが自動化できると共に、万一脱調した場合でも、回転
速度を検出するセンサ−の信号により即座に同期運転か
ら誘導電動機の運転に切り換えることが可能であり、一
般の同期電動機のように脱調から急激に停止することが
なく事故防止が簡単にできるものとなる。
【0035】図1により本発明の第1の実施例を説明す
る。図1に示すものは本発明の同期電動機の固定子と回
転子の巻線だけを抜きだしたものである。まず符号1は
同期電動機の固定子側を示し、符号2は同じく回転子側
を示している。
る。図1に示すものは本発明の同期電動機の固定子と回
転子の巻線だけを抜きだしたものである。まず符号1は
同期電動機の固定子側を示し、符号2は同じく回転子側
を示している。
【0036】まず固定子側1は、2個の固定子コア(省
略)のそれぞれに設けた、スタ−結線の第1主巻線3と
第2主巻線4が並列に三相交流電源5に接続されてい
る。さらに固定子側1には2個の主巻線3,4の同一
相、たとえばR相にそれぞれ励磁巻線6,7を設けて並
列に接続して前記R相と異なる他の2相つまりS,T相
の線間電圧を得るように開閉スイッチS1を介して電源
5に接続してある。また励磁巻線6にダイオ−ドD1を
直列に接続し、該励磁巻線6のダイオ−ドD1とは互い
に極性が異なるように励磁巻線7にダイオ−ドD2を直
列に接続してある。
略)のそれぞれに設けた、スタ−結線の第1主巻線3と
第2主巻線4が並列に三相交流電源5に接続されてい
る。さらに固定子側1には2個の主巻線3,4の同一
相、たとえばR相にそれぞれ励磁巻線6,7を設けて並
列に接続して前記R相と異なる他の2相つまりS,T相
の線間電圧を得るように開閉スイッチS1を介して電源
5に接続してある。また励磁巻線6にダイオ−ドD1を
直列に接続し、該励磁巻線6のダイオ−ドD1とは互い
に極性が異なるように励磁巻線7にダイオ−ドD2を直
列に接続してある。
【0037】一方回転子側2は、2個の回転子コア(省
略)のそれぞれに回転子巻線8,9を設け、この回転子
巻線8,9を直列に接続すると共に、該回転子巻線8,
9の接続点間に並列にダイオ−ドD3,D4が接続して
ある。
略)のそれぞれに回転子巻線8,9を設け、この回転子
巻線8,9を直列に接続すると共に、該回転子巻線8,
9の接続点間に並列にダイオ−ドD3,D4が接続して
ある。
【0038】さて固定子側1の第2主巻線4には、主巻
線4の各相の巻線4R,4S,4Tの両端に巻線の極性
を切り換えるようにスイッチ13,14を設けて移相装
置15を構成してある。
線4の各相の巻線4R,4S,4Tの両端に巻線の極性
を切り換えるようにスイッチ13,14を設けて移相装
置15を構成してある。
【0039】ここで第1主巻線3に対峙する励磁巻線6
に誘起する電圧をE1とし、第2主巻線4に対峙する励
磁巻線7に誘起する電圧をE1εjθとする。また、第
1主巻線3に対峙する回転子巻線8に誘起する電圧をE
2とし、第2主巻線4に対峙する回転子巻線9に誘起す
る電圧をE2εjθとする。ここでのθは電圧の位相差
角である。
に誘起する電圧をE1とし、第2主巻線4に対峙する励
磁巻線7に誘起する電圧をE1εjθとする。また、第
1主巻線3に対峙する回転子巻線8に誘起する電圧をE
2とし、第2主巻線4に対峙する回転子巻線9に誘起す
る電圧をE2εjθとする。ここでのθは電圧の位相差
角である。
【0040】以上のように各巻線を構成した本発明の同
期電動機の始動について説明する。第2主巻線4の移相
装置15のスイッチ13,14をA側に投入し、また開
閉スイッチS1を開放して、第1主巻線3、第2主巻線
4を並列に電源5に投入する。この場合、移相装置15
は作用していないのでθ=0である。また、励磁巻線
6,7には回転磁界による電圧E1,E1εjθが誘起
しているが、同じく移相装置は作用していないのでθ=
0のためE1とE1εjθとは打ち消しあいダイオ−ド
D1,D2を通じての環流電流は流れない。
期電動機の始動について説明する。第2主巻線4の移相
装置15のスイッチ13,14をA側に投入し、また開
閉スイッチS1を開放して、第1主巻線3、第2主巻線
4を並列に電源5に投入する。この場合、移相装置15
は作用していないのでθ=0である。また、励磁巻線
6,7には回転磁界による電圧E1,E1εjθが誘起
しているが、同じく移相装置は作用していないのでθ=
0のためE1とE1εjθとは打ち消しあいダイオ−ド
D1,D2を通じての環流電流は流れない。
【0041】一方、回転子巻線9,10には主巻線3,
4の回転磁界による電圧E2,E2εjθが誘起してい
るが移相装置が作用していないのでθ=0であるから環
流電流が流れ誘導電動機として始動する。この場合、ダ
イオ−ドD3,D4の端子電圧は零であるからダイオ−
ドD3,D4を通じて電流は流れない。
4の回転磁界による電圧E2,E2εjθが誘起してい
るが移相装置が作用していないのでθ=0であるから環
流電流が流れ誘導電動機として始動する。この場合、ダ
イオ−ドD3,D4の端子電圧は零であるからダイオ−
ドD3,D4を通じて電流は流れない。
【0042】次に同期への引き入れについて説明する。
第2主巻線4の移相装置15のスイッチ13,14をB
側に投入し、第2主巻線4の極性を逆にして第1,第2
主巻線3,4を並列に電源5のRSTに接続する。また
開閉スイッチS1を投入し励磁巻線6,7を線間電圧V
stに接続する。
第2主巻線4の移相装置15のスイッチ13,14をB
側に投入し、第2主巻線4の極性を逆にして第1,第2
主巻線3,4を並列に電源5のRSTに接続する。また
開閉スイッチS1を投入し励磁巻線6,7を線間電圧V
stに接続する。
【0043】こうすると位相差角θはθ=180゜にな
る。つまり励磁巻線6,7に誘起する電圧はE1,E1
εj180゜となりE1εj180゜=−E1になるの
で励磁巻線6,7にはダイオ−ドD1,D2を通じて整
流されて環流電流が流れ、これによって静止磁界が作ら
れる。同期速度になると主巻線3,4の回転磁界による
回転子巻線8,9の誘起電圧E2,E2εjθは共に零
になるが、励磁巻線6,7の作る静止磁界によって回転
子巻線8,9に電圧E2,E2εjθを誘起し、この場
合θ=180゜であるからE2εj180゜=−E2と
なって回転子巻線8,9には環流電流は流れず、ダイオ
−ドD3,D4を通じて整流された電流が回転子巻線
8,9に流れ、回転子巻線8,9は直流分で励磁されて
磁極を形成し、主巻線3,4の回転磁界との間にトルク
を生じて同期運転に至る。
る。つまり励磁巻線6,7に誘起する電圧はE1,E1
εj180゜となりE1εj180゜=−E1になるの
で励磁巻線6,7にはダイオ−ドD1,D2を通じて整
流されて環流電流が流れ、これによって静止磁界が作ら
れる。同期速度になると主巻線3,4の回転磁界による
回転子巻線8,9の誘起電圧E2,E2εjθは共に零
になるが、励磁巻線6,7の作る静止磁界によって回転
子巻線8,9に電圧E2,E2εjθを誘起し、この場
合θ=180゜であるからE2εj180゜=−E2と
なって回転子巻線8,9には環流電流は流れず、ダイオ
−ドD3,D4を通じて整流された電流が回転子巻線
8,9に流れ、回転子巻線8,9は直流分で励磁されて
磁極を形成し、主巻線3,4の回転磁界との間にトルク
を生じて同期運転に至る。
【0044】以上の構成から本発明による同期電動機
は、起動時には位相差角をθ=0゜として従来の誘導電
動機と同様のトルク特性で起動を行い、すべりSがたと
えばS=0.05になったとき移相装置のスイッチを切
り換えて位相差角をθ=180゜とし、同期速度に移行
して同期電動機のトルク特性で運転するものである。こ
のような構成から、本発明の同期電動機は起動機や直流
電源、またブラシを必要としないから、その構造や構成
が簡単となるだけでなく、従来の誘導電動機と同様のト
ルク特性で起動できるので重負荷がかかったままでも移
相装置のスイッチを切り換えるだけで起動から同期への
移行が可能となる。
は、起動時には位相差角をθ=0゜として従来の誘導電
動機と同様のトルク特性で起動を行い、すべりSがたと
えばS=0.05になったとき移相装置のスイッチを切
り換えて位相差角をθ=180゜とし、同期速度に移行
して同期電動機のトルク特性で運転するものである。こ
のような構成から、本発明の同期電動機は起動機や直流
電源、またブラシを必要としないから、その構造や構成
が簡単となるだけでなく、従来の誘導電動機と同様のト
ルク特性で起動できるので重負荷がかかったままでも移
相装置のスイッチを切り換えるだけで起動から同期への
移行が可能となる。
【0045】さて、励磁巻線6,7にダイオ−ドD1,
D2を通じて流れる整流された電流は、本発明によると
次のように作用して電源トランスを直流励磁して飽和す
ることはない。これを図2を参照して説明する。つま
り、励磁巻線6,7のダイオ−ドD1,D2にかかる電
圧は、励磁巻線6,7に印加する線間電圧Vstと主巻
線3,4の回転磁界により励磁巻線6,7に誘起する電
圧との合成ベクトルによる電圧である。つまり2個の固
定子の主巻線3,4の作る回転磁界により、それぞれの
励磁巻線6,7に誘起する電圧E1,E1εj180゜
は、移相装置15によりθ=180゜の位相差角を有す
ることから、一方の固定子主巻線3の回転磁界により一
方の励磁巻線6に誘起する電圧と印加された線間電圧V
stとの合成による電圧ベクトルVd1と、他方の固定
子主巻線4の回転磁界により他方の励磁巻線7に誘起す
る電圧と印加された線間電圧Vstとの合成による電圧
ベクトルVd2との間には位相差θ1を生じている。し
たがって各励磁巻線6,7に設けたダイオ−ドD1,D
2によって整流された各電流の間にも位相差θ1を生じ
ている。また先の誘起電圧E1とE1εj180゜の大
きさが等しいことから各ダイオ−ドD1,D2にかかる
電圧Vd1,Vd2も、各ダイオ−ドによる整流電流の
大きさも等しく、各励磁巻線6,7は静止磁界を作って
いるが、互いの励磁巻線6,7に流れる電流が位相差θ
1を有し、同じ線間S−Tに並列に励磁巻線6,7を接
続していることから、励磁巻線6,7を通して流れる電
流は、励磁巻線6,7全体で合成され、直流分を含まな
い合成電流となっている。
D2を通じて流れる整流された電流は、本発明によると
次のように作用して電源トランスを直流励磁して飽和す
ることはない。これを図2を参照して説明する。つま
り、励磁巻線6,7のダイオ−ドD1,D2にかかる電
圧は、励磁巻線6,7に印加する線間電圧Vstと主巻
線3,4の回転磁界により励磁巻線6,7に誘起する電
圧との合成ベクトルによる電圧である。つまり2個の固
定子の主巻線3,4の作る回転磁界により、それぞれの
励磁巻線6,7に誘起する電圧E1,E1εj180゜
は、移相装置15によりθ=180゜の位相差角を有す
ることから、一方の固定子主巻線3の回転磁界により一
方の励磁巻線6に誘起する電圧と印加された線間電圧V
stとの合成による電圧ベクトルVd1と、他方の固定
子主巻線4の回転磁界により他方の励磁巻線7に誘起す
る電圧と印加された線間電圧Vstとの合成による電圧
ベクトルVd2との間には位相差θ1を生じている。し
たがって各励磁巻線6,7に設けたダイオ−ドD1,D
2によって整流された各電流の間にも位相差θ1を生じ
ている。また先の誘起電圧E1とE1εj180゜の大
きさが等しいことから各ダイオ−ドD1,D2にかかる
電圧Vd1,Vd2も、各ダイオ−ドによる整流電流の
大きさも等しく、各励磁巻線6,7は静止磁界を作って
いるが、互いの励磁巻線6,7に流れる電流が位相差θ
1を有し、同じ線間S−Tに並列に励磁巻線6,7を接
続していることから、励磁巻線6,7を通して流れる電
流は、励磁巻線6,7全体で合成され、直流分を含まな
い合成電流となっている。
【0046】図3により本発明の第2の実施例を説明す
る。図3に示すものは本発明の同期電動機の固定子と回
転子の巻線だけを抜きだしたものである。まず符号20
は同期電動機の固定子側を示し、符号21は同じく回転
子側を示している。
る。図3に示すものは本発明の同期電動機の固定子と回
転子の巻線だけを抜きだしたものである。まず符号20
は同期電動機の固定子側を示し、符号21は同じく回転
子側を示している。
【0047】まず固定子側20は、2個の固定子コア
(省略)のそれぞれに設けた、デルタ結線の第1主巻線
22と第2主巻線23が並列に三相交流電源5に接続さ
れている。またそれぞれの主巻線22,23の同一相た
とえばR−S相に、第1主巻線22に開閉スイッチS2
とダイオ−ドD5との並列回路を、第2主巻線23に開
閉スイッチS3とダイオ−ドD6との並列回路を、互い
にダイオ−ドの極性が異なるように直列に接続してあ
る。
(省略)のそれぞれに設けた、デルタ結線の第1主巻線
22と第2主巻線23が並列に三相交流電源5に接続さ
れている。またそれぞれの主巻線22,23の同一相た
とえばR−S相に、第1主巻線22に開閉スイッチS2
とダイオ−ドD5との並列回路を、第2主巻線23に開
閉スイッチS3とダイオ−ドD6との並列回路を、互い
にダイオ−ドの極性が異なるように直列に接続してあ
る。
【0048】一方回転子側2は、2個の回転子コア(省
略)のそれぞれに回転子巻線8,9を設け、この回転子
巻線8,9を直列に接続すると共に、該回転子巻線8,
9の接続点間に並列にダイオ−ドD3,D4が接続して
ある。
略)のそれぞれに回転子巻線8,9を設け、この回転子
巻線8,9を直列に接続すると共に、該回転子巻線8,
9の接続点間に並列にダイオ−ドD3,D4が接続して
ある。
【0049】さて固定子側20の第2主巻線23には、
主巻線23の各相の巻線23R,23S,23Tの両端
に巻線の極性を切り換えるようにスイッチ13,14を
設けて移相装置15を構成してある。
主巻線23の各相の巻線23R,23S,23Tの両端
に巻線の極性を切り換えるようにスイッチ13,14を
設けて移相装置15を構成してある。
【0050】ここで第1主巻線22に対峙する回転子巻
線8に誘起する電圧をEとし、第2主巻線23に対峙す
る回転子巻線9に誘起する電圧をEεjθとする。ここ
でのθは電圧の位相差角である。
線8に誘起する電圧をEとし、第2主巻線23に対峙す
る回転子巻線9に誘起する電圧をEεjθとする。ここ
でのθは電圧の位相差角である。
【0051】以上のように各巻線を構成した本発明の同
期電動機の始動について説明する。第2主巻線23の移
相装置15のスイッチ13,14をA側に投入し、また
開閉スイッチS2,S3を閉じて、第1主巻線22、第
2主巻線23を並列に電源5に投入する。この場合、移
相装置15は作用していないのでθ=0である。このと
き、回転子巻線9,10には主巻線22,23の回転磁
界による電圧E,Eεjθが誘起しているが移相装置が
作用していないのでθ=0であるから環流電流が流れ誘
導電動機として始動する。この場合、ダイオ−ドD3,
D4の端子電圧は零であるからダイオ−ドD3,D4を
通じて電流は流れない。
期電動機の始動について説明する。第2主巻線23の移
相装置15のスイッチ13,14をA側に投入し、また
開閉スイッチS2,S3を閉じて、第1主巻線22、第
2主巻線23を並列に電源5に投入する。この場合、移
相装置15は作用していないのでθ=0である。このと
き、回転子巻線9,10には主巻線22,23の回転磁
界による電圧E,Eεjθが誘起しているが移相装置が
作用していないのでθ=0であるから環流電流が流れ誘
導電動機として始動する。この場合、ダイオ−ドD3,
D4の端子電圧は零であるからダイオ−ドD3,D4を
通じて電流は流れない。
【0052】次に同期への引き入れについて説明する。
第2主巻線23の移相装置15のスイッチ13,14を
B側に投入し、第2主巻線4の極性を逆にして第1,第
2主巻線22,23を並列に電源5のRSTに接続す
る。こうすると位相差角θはθ=180゜になる。
第2主巻線23の移相装置15のスイッチ13,14を
B側に投入し、第2主巻線4の極性を逆にして第1,第
2主巻線22,23を並列に電源5のRSTに接続す
る。こうすると位相差角θはθ=180゜になる。
【0053】また開閉スイッチS2,S3を開放し主巻
線のR−S相にダイオ−ドD5及びD6を通した整流電
流が流れるようにする。これによって固定子に静止磁界
が作られる。
線のR−S相にダイオ−ドD5及びD6を通した整流電
流が流れるようにする。これによって固定子に静止磁界
が作られる。
【0054】同期速度になると主巻線22,23の回転
磁界による回転子巻線8,9の誘起電圧E,Eεjθは
共に零になるが、主巻線22,23のR−S相に設けた
ダイオ−ドD5,D6によって作られる静止磁界によっ
て回転子巻線8,9に電圧E,Eεjθを誘起し、この
場合、主巻線の一相に、互いにダイオ−ドの極性が異な
るように直列に接続してあるために、空間的に位相が1
80゜異なる静止磁界が重畳されてθ=180゜である
からEεj180゜=−Eとなって回転子巻線8,9に
は環流電流は流れず、ダイオ−ドD3,D4を通じて整
流された電流が回転子巻線8,9に流れ、回転子巻線
8,9は直流分で励磁されて磁極を形成し、主巻線2
2,23のR−S相以外の相で作られる回転磁界との間
にトルクを生じて同期運転に至る。
磁界による回転子巻線8,9の誘起電圧E,Eεjθは
共に零になるが、主巻線22,23のR−S相に設けた
ダイオ−ドD5,D6によって作られる静止磁界によっ
て回転子巻線8,9に電圧E,Eεjθを誘起し、この
場合、主巻線の一相に、互いにダイオ−ドの極性が異な
るように直列に接続してあるために、空間的に位相が1
80゜異なる静止磁界が重畳されてθ=180゜である
からEεj180゜=−Eとなって回転子巻線8,9に
は環流電流は流れず、ダイオ−ドD3,D4を通じて整
流された電流が回転子巻線8,9に流れ、回転子巻線
8,9は直流分で励磁されて磁極を形成し、主巻線2
2,23のR−S相以外の相で作られる回転磁界との間
にトルクを生じて同期運転に至る。
【0055】さて、固定子20の主巻線22,23に、
ダイオ−ドD5,D6を通じて流れる整流された電流
は、本発明によると次のように作用して電源トランスを
直流励磁することはない。これは、それぞれの主巻線2
2,23の同一相に、開閉スイッチとダイオ−ドとの並
列回路を互いに極性が異なるように直列に接続して、主
巻線22,23の回転磁界には空間的に位相が180゜
異なる静止磁界が重畳されているから、一方の主巻線2
2に設けたダイオ−ドD5による整流電流と、他方の主
巻線23に設けたダイオ−ドD6による整流電流とは同
じR−S相において合成され、その合成電流は直流分を
含まないものとなっている。つまり各主巻線22,23
には整流電流による静止磁界が重畳されているが電源5
には整流電流が流れず、従来技術のようにインバ−タ駆
動でなくても本発明の2固定子の構成により直流分を打
ち消して電源に影響を及ぼすことはない。
ダイオ−ドD5,D6を通じて流れる整流された電流
は、本発明によると次のように作用して電源トランスを
直流励磁することはない。これは、それぞれの主巻線2
2,23の同一相に、開閉スイッチとダイオ−ドとの並
列回路を互いに極性が異なるように直列に接続して、主
巻線22,23の回転磁界には空間的に位相が180゜
異なる静止磁界が重畳されているから、一方の主巻線2
2に設けたダイオ−ドD5による整流電流と、他方の主
巻線23に設けたダイオ−ドD6による整流電流とは同
じR−S相において合成され、その合成電流は直流分を
含まないものとなっている。つまり各主巻線22,23
には整流電流による静止磁界が重畳されているが電源5
には整流電流が流れず、従来技術のようにインバ−タ駆
動でなくても本発明の2固定子の構成により直流分を打
ち消して電源に影響を及ぼすことはない。
【0056】以上の構成から本発明による同期電動機
は、起動時には移相差角をθ=0゜として従来の誘導電
動機と同様のトルク特性で起動を行い、すべりSがたと
えばS=0.05になったとき移相装置のスイッチを切
り換えて移相差角をθ=180゜とし、同期速度に移行
して同期電動機のトルク特性で運転するものである。こ
のような構成から、本発明の同期電動機は起動機や直流
電源、またブラシを必要としないから、その構造や構成
が簡単となるだけでなく、従来の誘導電動機と同様のト
ルク特性で起動できるので重負荷がかかったままでも移
相装置のスイッチを切り換えるだけで起動から同期への
移行が可能となる。
は、起動時には移相差角をθ=0゜として従来の誘導電
動機と同様のトルク特性で起動を行い、すべりSがたと
えばS=0.05になったとき移相装置のスイッチを切
り換えて移相差角をθ=180゜とし、同期速度に移行
して同期電動機のトルク特性で運転するものである。こ
のような構成から、本発明の同期電動機は起動機や直流
電源、またブラシを必要としないから、その構造や構成
が簡単となるだけでなく、従来の誘導電動機と同様のト
ルク特性で起動できるので重負荷がかかったままでも移
相装置のスイッチを切り換えるだけで起動から同期への
移行が可能となる。
【0057】
【発明の効果】以上の構成から本発明の同期電動機は、
起動時を従来の誘導電動機と同様のトルク特性で行い、
回転子の速度がたとえばすべりS=0.05付近から同
期速度に移行して同期電動機のトルク特性で運転するも
のである。この同期電動機は起動機や直流電源、またブ
ラシを必要としないから、その構造や構成が簡単となる
だけでなく、従来の誘導電動機と同様のトルク特性で起
動できるので重負荷がかかったままでも起動から同期へ
の移行が可能となる。
起動時を従来の誘導電動機と同様のトルク特性で行い、
回転子の速度がたとえばすべりS=0.05付近から同
期速度に移行して同期電動機のトルク特性で運転するも
のである。この同期電動機は起動機や直流電源、またブ
ラシを必要としないから、その構造や構成が簡単となる
だけでなく、従来の誘導電動機と同様のトルク特性で起
動できるので重負荷がかかったままでも起動から同期へ
の移行が可能となる。
【0058】ところで、本発明の同期電動機は、誘導電
動機と同期電動機との両方のトルク特性を備えるから、
どちらの電動機のトルク特性でも使用可能である。この
ことは同期速度で運転中、何らかの原因で脱調した場合
でも同期電動機のトルク特性から誘導電動機のトルク特
性に切り換えて運転することが可能であるから、一般の
同期電動機のように電動機が急激に停止することはな
い。
動機と同期電動機との両方のトルク特性を備えるから、
どちらの電動機のトルク特性でも使用可能である。この
ことは同期速度で運転中、何らかの原因で脱調した場合
でも同期電動機のトルク特性から誘導電動機のトルク特
性に切り換えて運転することが可能であるから、一般の
同期電動機のように電動機が急激に停止することはな
い。
【0059】以上のようにブラシがなく複雑な構成を必
要としないから、保守点検が容易で信頼性も高く、起動
トルクの大きい同期電動機の提供が可能となった。
要としないから、保守点検が容易で信頼性も高く、起動
トルクの大きい同期電動機の提供が可能となった。
【0060】また、一般的に交流回路にダイオ−ドを挿
入するときは、ダイオ−ドによって整流された電流が電
源トランスを直流励磁して、電源トランスが飽和する危
険性があるためインバ−タ駆動の場合に限られていた
が、本発明により固定子にダイオ−ドを挿入しても、2
個の固定子で構成して、励磁巻線あるいは主巻線でその
整流電流を合成して直流分を含まない電流とすることが
できたので、インバ−タ駆動に限定されずその利用範囲
は大いに拡大された。。
入するときは、ダイオ−ドによって整流された電流が電
源トランスを直流励磁して、電源トランスが飽和する危
険性があるためインバ−タ駆動の場合に限られていた
が、本発明により固定子にダイオ−ドを挿入しても、2
個の固定子で構成して、励磁巻線あるいは主巻線でその
整流電流を合成して直流分を含まない電流とすることが
できたので、インバ−タ駆動に限定されずその利用範囲
は大いに拡大された。。
【図1】本発明の同期電動機の第1の実施例の固定子と
回転子の巻線部分だけを抜きだして示した図である。
回転子の巻線部分だけを抜きだして示した図である。
【図2】本発明の第1の実施例による励磁巻線にかかる
電圧のベクトル図である。
電圧のベクトル図である。
【図3】本発明の同期電動機の第2の実施例の固定子と
回転子の巻線部分だけを抜きだして示した図である。
回転子の巻線部分だけを抜きだして示した図である。
1 固定子側 2 回転子側 3 第1の主巻線 4 第2の主巻線 5 三相交流電源 6 励磁巻線 7 励磁巻線 8 回転子巻線 9 回転子巻線 13 スイッチ 14 スイッチ 15 移相装置 20 固定子側 21 回転子側 22 第1の主巻線 23 第2の主巻線 D1 ダイオ−ド D2 ダイオ−ド D3 ダイオ−ド D4 ダイオ−ド D5 ダイオ−ド D6 ダイオ−ド S1 開閉スイッチ S2 開閉スイッチ S3 開閉スイッチ
Claims (3)
- 【請求項1】 同一回転軸上に任意の間隔をおいて設け
た2個の回転子コアを有し、該2個の回転子コアのそれ
ぞれに三相の回転子巻線を設けてそれぞれ直列に接続す
ると共に該回転子巻線の接続点に並列にダイオ−ドを接
続した回転子と、前記2個の回転子コアに対向して周設
した2個の固定子コアを有し、該2個の固定子コアのそ
れぞれに三相スタ−結線にした主巻線を巻装して三相電
源に並列に接続し、2個の固定子コアの主巻線の同一相
にそれぞれ励磁巻線を設けて並列に接続して前記一相と
異なる他の2相の線間電圧を得るように開閉スイッチを
介して電源に接続すると共に各励磁巻線に互いに極性が
異なるようにダイオ−ドを直列に接続した固定子と、該
2個の固定子主巻線のうち一方の固定子主巻線がこれに
対峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁界と他の固定
子主巻線がこれに対峙する回転子コアの周囲に生じる回
転磁界との間に位相差を生じさせる移相装置とにより構
成したことを特徴とする同期電動機。 - 【請求項2】 同一回転軸上に任意の間隔をおいて設け
た2個の回転子コアを有し、該2個の回転子コアのそれ
ぞれに三相の回転子巻線を設けてそれぞれ直列に接続す
ると共に該回転子巻線の接続点に並列にダイオ−ドを接
続した回転子と、前記2個の回転子コアに対向して周設
した2個の固定子コアを有し、該2個の固定子コアのそ
れぞれに三相デルタ結線にした主巻線を巻装して三相電
源に並列に接続し、それぞれの主巻線の同一相に、開閉
スイッチとダイオ−ドとの並列回路を互いに極性が異な
るように直列に接続した固定子と、該2個の固定子主巻
線のうち一方の固定子主巻線がこれに対峙する回転子コ
アの周囲に生じる回転磁界と他の固定子主巻線がこれに
対峙する回転子コアの周囲に生じる回転磁界との間に位
相差を生じさせる移相装置とにより構成したことを特徴
とする同期電動機。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の同期電動機であ
って、前記移相装置は2個の固定子のいずれか一方の固
定子巻線の端子をスイッチで切り換えて電源に接続する
ようにしたことを特徴とする同期電動機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17198592A JPH05344695A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 同期電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17198592A JPH05344695A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 同期電動機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05344695A true JPH05344695A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15933400
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17198592A Pending JPH05344695A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 同期電動機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05344695A (ja) |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP17198592A patent/JPH05344695A/ja active Pending
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