JPH05345352A - 積層ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルム - Google Patents

積層ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルム

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JPH05345352A
JPH05345352A JP15699692A JP15699692A JPH05345352A JP H05345352 A JPH05345352 A JP H05345352A JP 15699692 A JP15699692 A JP 15699692A JP 15699692 A JP15699692 A JP 15699692A JP H05345352 A JPH05345352 A JP H05345352A
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JP
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film
polyethylene
acid
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naphthalate
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JP15699692A
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Masato Fujita
真人 藤田
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Diafoil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録媒体として好適なポリエチレン−
2,6−ナフタレートフィルムを提供する。 【構成】 ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィル
ムの少なくとも片面に、ポリエステル系、ポリウレタン
系およびポリアクリル系の水系樹脂から選ばれる一種以
上の樹脂を固形分中に50重量%以上含有する塗布液を
塗布した後、延伸して成るフィルムであり、かつ、下記
式〜を同時に満足することを特徴とする積層ポリエ
チレン−2,6−ナフタレートフィルム。 縦方向の F5 値≧1.5×108 Pa ・・・ 縦方向のヤング率≧5.9×109 Pa ・・・ 横方向のヤング率≧5.9×109 Pa ・・・ 塗布層表面のRa≦0.020μm ・・・・・

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレン−2,6
−ナフタレートフィルムに関し、特に磁気記録媒体とし
て好適なポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しよう賭する課題】従
来、工業用途に使用されているフィルムは、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムが主流をなしており、その機
械的特性および電気的特性が優れることから、磁気テー
プ用途、コンデンサ等電気絶縁用途、包装用途、写真・
製版用途等、多方面にわたって利用されている。とりわ
け磁気記録材料用基材としては、格段に優れた特性を有
し、他のフィルムの追随を許さない状況にあった。近
年、磁気記録媒体の改良が急速に行われており、情報記
録密度向上の点から、磁気記録媒体のベースフィルムの
薄膜化、表面平坦化に対する要求は以前にも増して厳し
くなってきた。しかしながら、薄膜化により単位体積あ
たりの記録面積を向上させようとすると、ポリエチレン
テレフタレートフィルムでは実用的強度を備えたまま十
分な薄膜化を達成することが困難であった。かかる目的
を達成するためポリエチレン−2,6−ナフタレートフ
ィルムが注目を浴びているが、該フィルムはポリエチレ
ンテレフタレートフィルムに比べ、しばしば磁性層との
接着性が不足する。また、その表面粗さについても必ず
満足すべきレベルには無く、その改良が求められてい
た。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討した結果、ある特定の塗布層を有し、特
定の物性を有するポリエチレン−2,6−ナフタレート
フィルムが有用であることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0004】すなわち、本発明の要旨は、ポリエチレン
−2,6−ナフタレートフィルムの少なくとも片面に、
ポリエステル系、ポリウレタン系およびポリアクリル系
の水系樹脂から選ばれる一種以上の樹脂を固形分中に5
0重量%以上含有する塗布液を塗布した後、延伸して成
るフィルムであり、かつ、下記式〜を同時に満足す
ることを特徴とする積層ポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフィルムに存する。 縦方向の F5 値≧1.5×108 Pa ・・・ 縦方向のヤング率≧5.9×109 Pa ・・・ 横方向のヤング率≧5.9×109 Pa ・・・ 塗布層表面のRa≦0.020μm ・・・・・
【0005】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明におけるポリエチレン−2,6−ナフタレートと
は、その構成単位の80モル%以上がエチレン−2,6
−ナフタレートであるポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートである。上記の優位構成成分以外の共重合成分とし
ては、例えば、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール等のジオール成
分、テレフタル酸、イソフタル酸、2,7−ナフタレン
ジカルボン酸、5−ソジウムスルホイソフタル酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸およびそのエステル
形成性誘導体等のジカルボン酸成分、オキシ安息香酸お
よびそのエステル形成性誘導体等のオキシモノカルボン
酸等を用いることができる。
【0006】本発明で用いるポリエチレン−2,6−ナ
フタレートは、重合度が低すぎると後述する機械的特性
が低下するので、その極限粘度は通常、0.40以上、
好ましくは0.45〜0.70のものを用いる。また、
ポリエチレン−2,6−ナフタレートのカルボキシル基
価は、好ましくは15〜100当量/トンであり、さら
に好ましくは40〜95当量/トン、特に好ましくは5
0〜90当量/トンである。カルボキシル基の存在は、
塗布層との接着性の向上に寄与するものであり、その価
は15当量/トン以上であることが好ましいが、カルボ
キシル基価が大き過ぎるとポリエチレン−2,6−ナフ
タレートの有する耐熱性、機械的特性を悪化させるので
100当量/トン以下であることが好ましい。
【0007】本発明のポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートフィルムは、フィルム表面の突起を形成する、いわ
ゆる添加粒子や析出粒子あるいは触媒残渣等を、後述す
る電磁変換特性を悪化させない範囲内で含有していても
よい。また、上記の突起形成剤以外の添加剤として、必
要に応じて、帯電防止剤、安定剤、潤滑剤、架橋剤、ブ
ロッキング防止剤、酸化防止剤、着色剤、光線遮断剤、
紫外線吸収剤等を含有していてもよい。本発明のポリエ
チレン−2,6−ナフタレートフィルムは最終的に得ら
れる特性が本発明の用件を満足するかぎり、多層構造と
なっていてもよい。多層構造の場合、その一部の層はポ
リエチレン−2,6−ナフタレートフィルム層でなくて
もよい。
【0008】本発明においては、磁性塗料等の機能層と
の接着性を付与するために、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレートフィルムの少なくとも片面にポリエステル
系,ポリウレタン系およびポリアクリル系の水系樹脂か
ら選ばれる一種以上の樹脂を固形分中に50重量%以上
含有する塗布液を塗布した後、延伸して層を設ける。本
発明における特徴の一つは、安全性や衛生性の点から水
を主たる媒体とする塗布液を用いる点にある。したがっ
て、本発明においてはポリエステル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリアクリル系樹脂を、界面活性剤等によっ
て強制分散化させたものを用いてもよいが、好ましくは
ポリエーテル類、水酸基のような非イオン性親水性成分
あるいは四級アンモニウム塩等のようなイオン性親水
基、さらに好ましくは、スルホン酸、カルボン酸のよう
なアニオン性親水基を有する自己分散型である水溶性ま
たは水分散性樹脂を含有する塗布剤を使用するのがよ
い。
【0009】アニオン性基を有する樹脂とは、アニオン
性基を有する化合物をグラフト重合等の共重合等により
樹脂に結合させたものであり、その成分はスルホン酸、
カルボン酸、リン酸およびそれらのリチウム塩、ナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等から適宜選択さ
れる。アニオン性基の樹脂固形分に対する割合は、0.
05〜8重量%の範囲が好ましい。アニオン性基量が
0.05重量%未満では、樹脂の水溶性あるいは水分散
性が悪くなる傾向があり、アニオン性基量が8重量%を
超えると、塗布層の耐水性が劣ったり、吸湿してフィル
ムが相互に固着(ブロッキング)したりすることがあ
る。
【0010】本発明における塗布液は、水を主たる媒体
とする限りにおいて、水への分散を改良する目的あるい
は造膜性能を改良する目的で少量の有機溶剤を含んでい
てもよい。有機溶剤は、主たる媒体である水と混合して
使用する場合、水に溶解する範囲で使用することが重要
である。有機溶剤としては、イソプロピルアルコール、
エチルアルコール等のアルコール類、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール等のジオール類、エチルセロ
ソルブ、n−ブチルセロソルブ等のグリコール誘導体、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸
エチル等のエステル類、メチルエチルケトン等のケトン
類、N−メチルピロリドン等のアミド類が挙げられる
が、これらに限られるのものではない。有機溶剤は、単
独で用いてもよいが、必要に応じて2種以上の有機溶剤
を併用してもよい。
【0011】本発明で塗布剤として用いるポリエステル
系樹脂を構成する成分としては、下記のような多価カル
ボン酸および多価ヒドロキシ化合物を例示できる。すな
わち、多価カルボン酸としては、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、グルタル
酸、コハク酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、
イソフタル酸、オルトフタル酸、無水フタル酸、4,
4’−ジフェニルジカルボン酸、2,5−ナフタレンジ
カルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2−カ
リウムスルホテレフタル酸、5−ソジウムスルホイソフ
タル酸、2−ソジウムスルホテレフタル酸、トリメリッ
ト酸、トリメシン酸、無水トリメリット酸、トリメリッ
ト酸モノカリウム塩およびそれらのエステル形成性誘導
体等を用いることができ、多価ヒドロキシ化合物として
は、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,
5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、p−キシレングリコール、ビスフェノールA−
エチレングリコール付加物、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ポリテトラメチレンオキシドグリコール、ジメチロ
ールプロピオン酸、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ジメチロールエチルスルホン酸ナトリウム、ジメチ
ロールプロピオン酸カリウム等を用いることができる。
【0012】これらの化合物の中から、適宜それぞれ1
つ以上を選択し、常法の重縮合反応によりポリエステル
系樹脂を合成する。なお、上記のほか、特開平1−16
5633号公報に記載されている、いわゆるアクリルグ
ラフトポリエステルや、ポリエステルポリオールをイソ
シアネートで鎖延長したポリエステルポリウレタン等の
ポリエステル成分を有する複合高分子も本発明のポリエ
ステル系樹脂に含まれる。本発明で用いるポリエステル
系樹脂は、主に2価カルボン酸、2価ヒドロキシル化合
物からなり、アニオン性基を有する2価カルボン酸を1
00モノマーユニット当たり少なくとも1個有する分子
量300〜20000の樹脂が好ましい。
【0013】本発明で言うポリウレタン系樹脂の主要な
構成成分は、イソシアネート、ポリオール、鎖長延長
剤、架橋剤等である。イソシアネートの例としては、ト
リレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネー
ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート等がある。ポリオ
ールの例としては、ポリオキシエチレングリコール、ポ
リオキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチ
レングリコールのようなポリエーテル類、ポリエチレン
アジペート、ポリエチレン−ブチレンアジペート、ポリ
カプロラクトンのようなポリエステル類、アクリル系ポ
リオール、ひまし油等がある。鎖長延長剤、あるいは架
橋剤の例としては、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、トリメチロールプロ
パン、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,
4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、水等がある。
【0014】アニオン性基を有するポリウレタン系樹脂
は、ポリウレタン形成成分であるポリオール、ポリイソ
シアネート化合物、鎖長延長剤等にアニオン性基を有す
る化合物を用いる方法、生成したポリウレタンの未反応
イソシアネート基とアニオン性基を有する化合物を反応
させる方法、ポリウレタンの活性水素を有する基と特定
の化合物を反応させる方法等を用いて製造できる。ポリ
ウレタン樹脂の一部にアニオン性基を有する化合物とし
ては、例えば芳香族イソシアネート化合物をスルホン化
する方法で得られる化合物、ジアミノカルボン酸塩、ア
ミノアルコール類の硫酸エステル塩等を挙げることがで
きる。ポリウレタンの未反応のイソシアネート基とアニ
オン性基を有する化合物とを反応させる方法としては、
例えば重亜硫酸塩、アミノスルホン酸およびその塩類、
アミノカルボン酸およびその塩類、アミノアルコール類
の硫酸エステルおよびその塩類、ヒドロキシ酢酸および
その塩類等を用いる方法を挙げることができる。
【0015】ポリウレタンの活性水素を有する基と特定
の化合物を反応させる方法としては、例えばジカルボン
酸無水物、テトラカルボン酸無水物、サルトン、ラクト
ン、エポキシカルボン酸、エポキシスルホン酸、2,4
−ジオキソ−オキサゾリジン、イサト酸無水物、ホスト
ン、硫酸カルビン酸等の塩が他の基または開環後に塩を
生成できる基を示す3員環から7員環の環式化合物を用
いる方法を挙げることができる。本発明で用いるポリウ
レタン系樹脂としては、ポリオール、ポリイソシアネー
ト、反応性水素原子を有する鎖長延長剤、イソシアネー
ト基と反応する基およびアニオン性基を少なくとも10
0モノマーユニット当たり1個有する化合物からなる分
子量300〜20000の樹脂が好ましい。
【0016】本発明で言うポリアクリル系樹脂として
は、アルキルアクリレートあるいはアルキルメタクリレ
ートを主要な成分とするものが好ましく、より具体的に
は該成分が30〜90モル%を占め、残りの成分がこれ
らと共重合可能で、かつ官能基を有するアクリル単量体
成分またはビニル単量体成分である水溶性あるいは水分
散性樹脂が好ましい。アルキルアクリレートあるいはア
ルキルメタクリレートと共重合可能で、かつ官能基を有
するアクリル単量体あるいはビニル単量体は、それから
形成される樹脂とポリエチレン−2,6−ナフタレート
フィルムや他の塗布層との接着性を良好にしたり、ある
いは塗布剤として配合するポリエステル系樹脂との親和
性を良好にする官能基を有するものが好ましい。この場
合好ましい官能基とは、具体的にはカルボキシル基また
はその塩、酸無水物基、スルホン酸基またはその塩、ア
ミド基またはアルキロール化されたアミド基、アミノ
基、置換アミノ基またはアルキロール化されたアミノ基
あるいはそれらの塩、水酸基、エポキシ基等である。こ
れらの基は樹脂中に二種類以上含有されていてもよい。
本発明で用いるポリアクリル系樹脂の分子量は、300
〜20000が好ましい。
【0017】ポリアクリル系樹脂中のアルキルアクリレ
ートあるいはアルキルメタクリレート含量が30モル%
以上であれば、塗布形成性、塗膜の強度、耐ブロッキン
グ性が良好になる。ポリアクリル系樹脂中のアルキルア
クリレートあるいはアクリルメタクリレート含量が90
モル%以下であれば、共重合成分として特定の官能基を
有する化合物をポリアクリル系樹脂に導入することによ
り、塗布層とポリエチレン−2,6−ナフタレートフィ
ルムとの接着性の改善、塗布層内での反応による塗布層
の強度、耐水性、耐薬品性の改善、さらに本発明の積層
フィルムと他の材料との接着性の改善などを図ることが
できる。なお、アルキルアクリレートおよびアルキルメ
タクリレートのアルキル基の例としては、メチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基、ステアリ
ル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
【0018】アルキルアクリレートあるいはアクリルメ
タクリレートと共重合し得る官能基を有するビニル系単
量体としては、反応性官能基、自己架橋性官能基、親水
性基等の官能基を有する下記の化合物類が使用できる。
すなわち、カルボキシル基またはその塩、あるいは酸無
水物基を有する化合物としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸、これらのカルボン酸の
ナトリウム等との金属塩、アンモニウム塩あるいは無水
マレイン酸等が挙げられる。スルホン酸基またはその塩
を有する化合物としては、ビニルスルホン酸、スチレン
スルホン酸、これらのスルホン酸のナトリウム等との金
属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。アミド基あるい
はアルキロール化されたアミド基を有する化合物として
は、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルメ
タクリルアミド、メチロール化アクリルアミド、メチロ
ール化メタクリルアミド、ウレイドビニルエーテル、β
−ウレイドイソブチルビニルエーテル、ウレイドエチル
アクリレート等が挙げられる。
【0019】アミノ基またはアルキロール化されたアミ
ノ基あるいはそれらの塩を有する化合物としては、ジエ
チルアミノエチルビニルエーテル、2−アミノブチルビ
ニルエーテル、3−アミノプロピルビニルエーテル、2
−アミノブチルビニルエーテル、ジメチルアミノエチル
メタクリレート、ジメチルアミノエチルビニルエーテ
ル、それらのアミノ基をメチロール化したもの、ハロゲ
ン化アルキル;ジメチル硫酸、サルトン等により4級化
したものなどが挙げられる。水酸基を有する化合物とし
ては、β−ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、β−ヒドロキシプロピルア
クリレート、β−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
β−ヒドロキシビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチ
ルビニルエーテル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエー
テル、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリ
エチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレ
ングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコ
ールモノメタクリレート等が挙げられる。エポキシ基を
有する化合物としては、グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート等が挙げられる。
【0020】さらに上記以外に次に示すような化合物を
併用してもよい。すなわち、アクリロニトリル、スチレ
ン類、ブチルビニルエーテル、マレイン酸モノあるいは
ジアルキルエステル、フマル酸モノあるいはジアルキル
エステル、イタコン酸モノあるいはジアルキルエステ
ル、メチルビニルケトン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、酢酸ビニル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、
ビニルトリメトキシシラン等が挙げられるがこれらに限
定されるものではない。ポリアクリル系樹脂は、界面活
性剤を含有していてもよい。しかしながら、ポリエステ
ル系樹脂やポリウレタン系樹脂に対してポリアクリル系
樹脂の割合が多い場合には、アクリル系樹脂に含まれる
低分子量体の界面活性剤が、造膜過程で濃縮され、粒子
と粒子の界面に蓄積されたり、塗布層の界面に移行する
などして、塗布層の機械的強度、耐水性、積層体との接
着性に問題を生じる場合がある。このような場合には、
界面活性剤を含有しない、いわゆるソープフリー重合に
よる重合物を利用できる。
【0021】界面活性剤を含有しない水系ポリアクリル
系樹脂の製造方法としては、経営開発センター出版部編
集、経営開発センター出版部昭和56年1月発行、「水
溶性高分子・水分散型樹脂総合技術資料」第309頁あ
るいは産業技術研究会主催「〜最新の研究成果から将来
を展望する〜エマルジョンの新展開と今後の技術課題」
講演会テキスト(昭和56年12月)などに示された方
法を挙げることができる。例えば、低分子量体の界面活
性剤の代わりにオリゴマーあるいは高分子界面活性剤の
利用、過硫酸カリウムや過硫酸アンモニウム等の重合開
始剤の利用による親水基の重合体中への導入、親水基を
有するモノマーの共重合、反応性界面活性剤の利用、分
散体粒子の内部層と外部層の組織を変化させた、いわゆ
るシェル−コア型重合体等が、いわゆる界面活性剤を含
有しない水分散性ポリアクリル系樹脂の製造技術として
用いることができる。
【0022】本発明においては固形分中の50重量%以
上がポリエステル系、ポリウレタン系、ポリアクリル系
の樹脂から選ばれた少なくとも一種以上の樹脂で構成さ
れる限り、これらを単独で用いてもよいし、必要に応じ
て任意の混合比で混合して用いてもよい。塗布層とポリ
エチレン−2,6−ナフタレートフィルムとの十分な接
着性を得るためには、これらの樹脂全体の中の少なくと
も5重量%がポリエステル樹脂であることが望ましい。
塗布層の塗膜強度を十分高くするために、塗布層中のポ
リエステル系、ポリウレタン系、ポリアクリル系の水系
樹脂の含有量を固形分で50重量%以上、好ましくは固
形分で80重量%以上とする。塗布層中の上記水系樹脂
の含有量が固形分で50重量%未満では、ポリエチレン
−2,6−ナフタレートフィルムとの所望の接着性が得
られない。
【0023】さらに本発明における塗布層を得るための
塗布液には、塗布層の滑り性改良のために粒子を含有し
てもよい。粒子としてはコロイダルシリカ、炭酸カルシ
ウムに代表される無機粒子と、ポリアクリル系樹脂ある
いはポリビニル系樹脂による単独あるいは共重合体を含
む微粒子、またはこれらと架橋成分を複合した架橋粒子
に代表される有機粒子が例示される。本発明における塗
布層を得るための塗布液には、塗布層の固着性(ブロッ
キング性)や耐水性、耐溶剤性、機械的強度の改良のた
めに、架橋剤が含有されていてもよい。架橋剤としては
メチロール化あるいはアルキロール化した尿素系、メラ
ミン系、グアナミン系、アクリルアミド系、ポリアミド
系等の化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、ブ
ロックポリイソシアネート、シランカップリング剤、チ
タンカップリング剤、ジルコ−アルミネート系カップリ
ング剤、過酸化物、熱または光反応性のビニル化合物や
感光性樹脂等が挙げられる。さらに、必要に応じて、消
泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、帯電防止剤、有機系潤滑
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料等
が含有されていてもよい。
【0024】塗布層の厚みは、最終的な乾燥厚さで、好
ましくは、0.003〜2μmの範囲であり、さらに好
ましくは、0.01〜1μmの範囲、特に好ましくは
0.03〜0.2μmの範囲である。塗布層の厚さが2
μmより大きくなると、フィルムが相互にブロッキング
しやすくなったり、特にフィルムの高強度化を目的とし
て塗布処理フィルムを再延伸する場合には、工程中にロ
ールに粘着しやすくなったりすることがある。塗布層の
厚さが0.003μm未満では、均一な被膜を得難くな
る。上述した塗布液をポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートフィルムに塗布する方法としては原崎勇次著、槙書
店、1979年発行、「コーティング方式」に示される
リバースロールコーター、グラビアコーター、ロッドコ
ーター、エアドクターコーター等を用いることができ
る。これらの塗布装置を用いて塗布される塗布フィルム
は塗布後、通常、少なくとも一軸方向に延伸され、好ま
しくは塗布前に少なくとも一軸方向に延伸され、さらに
塗布後に少なくとも一軸方向に延伸される。塗布後延伸
処理をしない場合、形成される塗布層とベースフィルム
であるポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルムと
の密着力が弱く、実用に適した接着性を得られない。
【0025】これらを工業的有利に達成するためには、
二軸延伸フィルム製造工程内で塗布する方法が好まし
い。かかる方法の例として、予め二軸に延伸されたポリ
エチレン−2,6−ナフタレートフィルムに塗布した
後、乾燥または未乾燥の状態で再度長手方向および/ま
たは横方向に延伸する方法が挙げられる。あるいは、予
め二軸に延伸したポリエチレン−2,6−ナフタレート
フィルムを改めて長手方向または横方向に延伸し塗布し
た後、乾燥または未乾燥の状態で再度これを直角方向に
延伸する方法も好ましく採用される。さらに好ましくは
製膜工程の長手方向に一軸延伸されたフィルムに塗布
し、乾燥または未乾燥の状態でさらに先の一軸延伸方向
と直角の方向に延伸した後熱処理を施す方法が製造コス
ト面の点から採用されるが、これらに限定されるわけで
はない。
【0026】本発明者らの知見によると、塗布時のフィ
ルムの配向はフィルムの特性に影響を与えるので、これ
を適切な範囲に保っておくとよい。フィルムの配向の指
標を屈折率から算出される値である面配向度(ΔP)と
すると、例えば、二軸延伸後再度延伸を施したポリエチ
レン−2,6−ナフタレートフィルムに塗布する場合、
そのΔPは、200×10-3〜300×10-3、好まし
くは210×10-3〜280×10-3、さらに好ましく
は220×10-3〜270×10-3、一軸方向に延伸さ
れたポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルムに塗
布する場合、そのΔPは70×10-3〜300×1
-3、好ましくは100×10-3〜280×10-3、さ
らに好ましくは120×10-3〜270×10-3の範囲
である。面配向度が300×10-3以上では、塗布層と
ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルムとの間の
接着性が低下する傾向があり、また塗布前の面配向度が
二軸延伸フィルムで200×10-3以下、一軸延伸フィ
ルムで70×10-3以下では所望のフィルム強度を得ら
れなくなる。
【0027】上述のフィルムを得るための延伸工程は、
好ましくは120〜180℃で行われ、延伸倍率は、面
積倍率で少なくとも4倍以上、好ましくは6〜20倍で
ある。延伸されたフィルムは通常150〜250℃で熱
処理される。さらに、熱処理の最高温度ゾーンおよび/
または熱処理出口のクーリングゾーンにおいて縦方向お
よび横方向に0.1〜20%弛緩する方法が好ましく採
用される。特に、120〜180℃でロール延伸法によ
りフィルム長手方向に2〜6倍延伸された一軸延伸ポリ
エチレン−2,6−ナフタレートフィルムに塗布液を塗
布し、適当な乾燥を施し、あるいは乾燥を施さず、次い
で該一軸延伸フィルムを横方向に120〜180℃で2
〜6倍に延伸し、さらにフィルム長手方向に120〜1
80℃で1.01〜1.9倍再延伸し、150〜250
℃で1〜600秒間熱処理を行う方法が好ましく採用さ
れる。熱処理前にフィルム長手方向と直角方向に120
〜230℃で1.01〜1.9倍再延伸することにより
横方向の強度を高めることも好ましい。本方法によるな
らば、延伸と同時に塗布層の乾燥が可能になると共に塗
布層の厚さを延伸倍率に応じて薄くすることができ、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレートフィルム基材として
好適なフィルムを比較的安価に製造できる。
【0028】本発明における塗布液は、ポリエチレン−
2,6−ナフタレートフィルムの片面だけに塗布しても
よいし、両面に塗布してもよい。片面にのみ塗布した場
合、その反対面には必要に応じて本発明の塗布液以外の
ものを用いた塗布層を形成させ、本発明のポリエチレン
−2,6−ナフタレートフィルムに他の特性を付与する
こともできる。なお、塗布剤のフィルムへの塗布性、接
着性を改良するため、塗布前にフィルムに化学処理や放
電処理を施してもよい。また、本発明の二軸延伸ポリエ
チレン−2,6−ナフタレートフィルムの塗布層の表面
特性等を改良するために、塗布層形成後に塗布層に放電
処理を施してもよい。
【0029】本発明の積層フィルムの長手方向の5%伸
びの強度F5 値は1.5×108 Pa以上、好ましくは
1.8×108 Pa以上であり、縦方向のヤング率は
5.9×109 Pa以上、好ましくは6.4×109
a以上、さらに好ましくは6.9×109 Pa以上、特
に好ましくは7.4×109 Pa以上、横方向のヤング
率は5.9×109 Pa以上、好ましくは6.4×10
9 Pa以上、さらに好ましくは6.9×109 Pa以
上、特に好ましくは7.4×109 Pa以上である。か
かる強度を満足しないフィルムでは、薄膜化を達成する
ことが困難である。すなわち、使用時に張力がかかった
際、フィルムの伸びが大きく好ましくない。特に磁気記
録媒体のベースフィルムとして使用した場合は、伸びが
大きいとスキューと呼ばれる画面の歪みが生じたり音質
が悪化したりするので好ましくない。なお、本発明でい
う薄膜化を達成するためには、積層フィルムの厚さは9
μm以下であることが好ましく、さらに好ましくは7μ
m以下、特に好ましくは5μm以下である。
【0030】このようにして得られた本発明における積
層フィルムの基材となるポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフィルムの密度は通常、1.360g/cm3
上、好ましくは1.370g/cm3 以上である。密度
が小さいとフィルムの寸法安定性が悪化する傾向があ
る。フィルムの寸法安定性を維持するためには、縦横と
もに150℃,30分での収縮率を5%以下、好ましく
は3%以下、さらに好ましくは2%以下とするが、これ
らの物性は熱固定時の弛緩等で達成し得る。
【0031】また、上記のように形成された塗布層表面
の中心線平均粗さ(Ra)は0.020μm以下であ
り、好ましくは、0.002〜0.020μmの範囲で
あり、さらに好ましくは0.003〜0.015μm、
特に好ましくは0.003〜0.010μmの範囲であ
る。Raが0.020μmを越えると表面が粗れすぎ、
磁気記録媒体のベースフィルムとして使用した場合、S
/N比などの磁気変換特性が悪くなったり、ドロップア
ウトが増えたりするなどの不具合を生じるので好ましく
ない。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、本発明におけ
る各種の物性および特性の測定方法、定義は下記のとお
りである。また、実施例および比較例中、「部」および
「%」とあるのは、各「重量部」および「重量%」を意
味する。 (1)引張強度(F5 値) 〓インテスコ製引張試験機インテスコモデル2001型
を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節された室
内において長さ50mm,幅15mmの試料フィルムを
50mm/minの速度で引っ張り、5%伸張時の強度
をF5 値とした。 (2)ヤング率 〓インテスコ製引張試験機インテスコモデル2001型
を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節された室
内において、長さ300mm,幅20mmの試料フィル
ムを10%/minの歪速度で引っ張り、引張応力−歪
曲線の初めの直線部分を用いて次の式によって算出し
た。 ヤング率(E)=Δσ/Δε (上記式中、Δσは直線上の2点間の元の平均断面積に
よる応力差、Δεは同じ2点間の歪差である)
【0033】(3)中心線平均粗さ(Ra) 小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)を用いて
次のようにして求めた。すなわち、フィルム断面曲線か
らその中心線方向に基準長さL(2.55mm)の部分
を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をx軸、縦倍率
の方向をy軸として粗さ曲線y=f(x) で表したとき、
次の式で与えられた値を[μm]で表す。中心線平均粗
さは、試料フィルム表面10本の断面曲線を求め、これ
らの断面曲線から求めた抜き取り部分の中心線平均粗さ
の平均値で表した。なお、触針の先端半径は2μm、荷
重は30mgとし,カットオフ値は0.08mmとし
た. Ra=(1/L)∫L 0|f(x)|dx
【0034】4)フィルムの屈折率の測定 カールツァイス社製偏光顕微鏡により延伸フィルムのリ
ターデーションを測定し、下記式より複屈折率(Δn)
とフィルム面内の屈折率の最大値nγの方向を求めた。 Δn=R/d (上記式中、Rはリターデーション、dはフィルム厚み
を表す)次に、アタゴ光学社製4T型アッベ式屈折率計
を用いて、フィルム面内でnγ方向に直交する方向の屈
折率nβ、およびフィルム厚さ方向の屈折率nαを測定
し、下記式より面配向度を算出した。なお、屈折率の測
定は、ナトリウムD線を用い、23℃で行った。 Δn=nγ−nβ ΔP=(nγ+nβ)/2−nα
【0035】(5)固着性 恒温恒湿槽中で、熱プレスにより温度40℃、湿度80
%RH、10kg/cm2 で20時間重ねたフィルムを
ASTM−D−1893の方法で剥離強度を測定した。
判定基準は、以下のとおりである。 ○・・・5gf/cm未満 △・・・5gf/cm以上、10kg/cm未満 ×・・・10kg/cm以上
【0036】(6)磁性層接着力 磁性微粉末200部、ポリウレタン樹脂30部、ニトロ
セルロース10部、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体10
部、レシチン5部、シクロヘキサノン100部およびメ
チルエチルケトン300部をボールミルで48時間混合
分散後、ポリイソシアネート化合物5部を加えて磁性塗
料とし、これを乾燥後の膜厚が5μmとなるようにポリ
エチレン−2,6−ナフタレートフィルムに塗布した
後、塗料が十分乾燥固化する前に磁気配向させ、次いで
乾燥した。得られた塗布フィルムにスコッチ社製両面テ
ープNo.665を貼付し、インテスコ社製引っ張り試
験機インテスコモデル2001型を用いて、温度23
℃、湿度50%RHに調節された室内で、500mm/
minの速度で180度剥離させ、以下の基準で磁性層
接着力を判定した。 ○・・・30gf以上 △・・・15〜30gf ×・・・15gf以下
【0037】(7)磁気テープ特性 (6)項で作成した磁性フィルムをスーパーカレンダー
にて表面処理を施し、1/2インチ幅にスリットしてビ
デオテープとし、このビデオテープを松下電気製NV−
3700型ビデオデッキにより常速にて下記特性を評価
した。 VTRヘッド出力 シンクロスコープにより、測定周波数4メガヘルツにお
けるVTRヘッド出力を測定し、基準テープを0.0d
Bとし、その相対値を以下の基準で判定した。 ○・・・+2.0dB以上 △・・・+0.0〜+2.0dB ×・・・+0.0dB以下 スキュー量 クロマのビデオ信号を記録したビデオテープを再生し、
シバソク社製カラーモニターCMM20−11にて遅延
掃引操作を行い、画面上の歪み量をメジャーで読み取
り、モニター画面全幅の比をもって1水平走査時間に換
算し、μsecで表した値を以下の基準で判定した。 ○・・・2μsec以下 △・・・2〜5μsec ×・・・5μsec以上
【0038】(8)摩耗特性 フィルムを1/2インチにスリットし、硬質クロム製固
定ピンにフィルムを接触させながら1000m走行さ
せ、硬質クロム製固定ピンに付着する摩耗白粉を目視観
察し、以下の○、△、×の3段階で評価した。なお、フ
ィルム速度は13m/minとし、張力は約200g
f,ピンへのフィルムの巻き付け角度は135度とし
た。 ○・・・白粉発生なし △・・・白粉発生量小 ×・・・白粉発生量大 (9)カルボキシル基価 Pohlの方法(Anal.Chem.,26,161
4(1954))に準拠して測定した。
【0039】実施例1 (ポリエチレン−2,6−ナフタレートの製造)ナフタ
レン−2,6−ジカルボン酸ジメチル100部、エチレ
ングリコール60部および酢酸カルシウム一水塩0.1
部を反応器にとりエステル交換反応を行った。すなわ
ち、反応開始温度を180℃とし、メタノールの留出と
共に徐々に反応温度を上昇させ、4時間後230℃に達
せしめ実質的にエステル交換反応を終了させた。次いで
リン酸0.04部を添加した後、三酸化アンチモン0.
04部、0.5μmのシリカ粒子0.2部を添加し常法
により重縮合反応を行った。すなわち、温度を徐々に高
めると共に圧力を徐々に減じ、2時間後温度は290
℃、圧力は0.3mmHgとした。反応開始後4時間を経た
時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリエチレンナフタレ
ートを吐出させた。この溶融ポリマーをそのまま押出機
に直結し、フィルターで濾過した後、ストランド状に抜
き出しカットしてチップ状にし重合体原料とした。得ら
れたポリエチレンナフタレート重合体原料は極限粘度
0.68、カルボキシル基価80当量/トンであった。
【0040】(ポリエチレン−2,6−ナフタレートフ
ィルムの製造)次に得られたポリエチレン−2,6−ナ
フタレート原料を乾燥し、300℃で押出機よりシート
状に押し出し、静電印加冷却法を用いて無定形シートと
した。得られた無定形シートをまず縦方向に135℃で
3.0倍延伸した。次いで、テレフタル酸92モル%、
ソジウムスルホイソフタル酸8モル%、エチレングリコ
ール75モル%、ジエチレングリコール25モル%から
なる水系ポリエステル100部および水1900部から
なる水性の塗布剤を片面に塗布し、横方向に140℃で
4.0倍延伸した。さらに160℃で1.8倍再縦延伸
を行い、その後220℃で1.3倍横方向に延伸し、巾
出ししながら230℃で熱固定を行い、冷却時4%縦お
よび横方向に弛緩させながら巻き付けてとり、塗布層の
厚さ0.06μm、フィルム厚み4.5μm、F5 値
2.1×108 Pa、縦方向のヤング率8.1×109
Pa、横方向のヤング率7.6×109 Pa、密度1.
375g/cm2 、塗布層表面の中心線平均表面粗さ
(Ra)0.008μmの積層二軸延伸ポリエチレン−
2,6−ナフタレートフィルムを得た。塗布前のフィル
ムの面配向度(ΔP)は159×10-3であった。得ら
れたフィルムの特性は表1に示すとおりであり、優れた
特性を有していた。
【0041】実施例2 実施例1において、水系ポリエステル樹脂100部の代
わりに、イソシアネート成分がイソホロンジイソシアネ
ート、ポリオール成分がポリエステルポリオール類であ
る水系ポリウレタン樹脂100部を用いる以外は実施例
1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの特
性は表1に示すとおりであり、優れた特性を有してい
た。 実施例3 実施例1において、水系ポリエステル樹脂100部の代
わりに、メチルアクリレート、イソブチルメタクリレー
ト、アクリル酸およびそのアンモニウム塩、メタクリル
酸およびそのアンモニウム塩、グリシジルメタクリレー
トを含む水系アクリル樹脂100部を用いる以外は実施
例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの
特性は表1に示すとおりであり、優れた特性を有してい
た。
【0042】実施例4 実施例1において、水系ポリエステル樹脂100部の代
わりに、同水系ポリエステル樹脂20部と実施例3の水
系ポリアクリル樹脂80部を混合した塗布液を用いる以
外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフ
ィルムの特性は表1に示すとおりであり、優れた特性を
有していた。
【0043】比較例1 実施例1において、塗布層を設けない以外は実施例1と
同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの特性は
表1に示すとおりであり、接着性が悪く実用に供するこ
とができないフィルムであった。 比較例2 実施例1において、水系ポリエステル樹脂40部と平均
粒径0.07μmのシリカゾル60部を用いる以外は実
施例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルム
の特性は表1に示すとおりであり、摩耗特性、接着性が
悪く実用に供することができないフィルムであった。 比較例3 実施例1において、水系ポリエステル樹脂100部の代
わりに、水系ポリオレフィン樹脂100部を用いる以外
は実施例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィ
ルムの特性は表1に示すとおりであり、接着性が悪く実
用に供することができないフィルムであった。
【0044】比較例4 比較例1の非塗布フィルムに、実施例1の水系ポリエス
テル樹脂100部および水1900部からなる水性の塗
布剤を片面に塗布し、通常の乾燥工程を経てフィルムを
得た。得られたフィルムの特性は表1に示すとおりであ
り、接着性が悪く実用に供することができないフィルム
であった。 比較例5 (ポリエチレンテレフタートフィルムの製造)常法に従
い得られたポリエチレンテレフタレート原料を乾燥し、
290℃で押出機よりシート状に押し出し静電印加冷却
法を用いて無定形シートとした。得られた無定形シート
を90℃で4.5倍縦方向に延伸し、続いてテレフタル
酸92モル%、ソジウムスルホイソフタル酸8モル%、
エチレングリコール75モル%、ジエチレングリコール
25モル%の水溶性ポリエステル90部と、平均粒径
0.07μmのシルカゾル10部および水1900部か
らなる水性の塗布剤を片面に塗布し、横方向に100℃
で3.8倍延伸した。さらに130℃で1.3倍再縦延
伸を行い、その後190℃で1.1倍横方向に延伸し、
巾出ししながら230℃で熱固定を行い、冷却時4%縦
および横方向に弛緩させながら巻き付けてとり、塗布層
の厚さ0.06μm、フィルム厚み4.5μmの積層二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。塗
布前のフィルムの面配向度(ΔP)は102×10-3
あった。得られたフィルムの特性は表1に示すとおりで
あり、スキュー特性が悪く、実用に供することができな
いフィルムであった。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明のフィルムは優れた機械的強度、
接着性を有したフィルムであり、その工業的価値は高
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 4F 9:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン−2,6−ナフタレートフ
    ィルムの少なくとも片面に、ポリエステル系、ポリウレ
    タン系およびポリアクリル系の水系樹脂から選ばれる一
    種以上の樹脂を固形分中に50重量%以上含有する塗布
    液を塗布した後、延伸して成るフィルムであり、かつ、
    下記式〜を同時に満足することを特徴とする積層ポ
    リエチレン−2,6−ナフタレートフィルム。 縦方向の F5 値≧1.5×108 Pa ・・・ 縦方向のヤング率≧5.9×109 Pa ・・・ 横方向のヤング率≧5.9×109 Pa ・・・ 塗布層表面のRa≦0.020μm ・・・・・
JP15699692A 1992-04-30 1992-06-16 積層ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルム Pending JPH05345352A (ja)

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EP93106809A EP0568008A1 (en) 1992-04-30 1993-04-27 Laminated polyethylene 2,6-naphthalate film
MX9302476A MX9302476A (es) 1992-04-30 1993-04-28 Pelicula laminada de polietilen 2,6-neftalato
CA002095167A CA2095167A1 (en) 1992-04-30 1993-04-29 Laminated polyethylene 2, 6-naphthalate film

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