JPH0534556U - 湿度校正器 - Google Patents

湿度校正器

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JPH0534556U
JPH0534556U JP9268091U JP9268091U JPH0534556U JP H0534556 U JPH0534556 U JP H0534556U JP 9268091 U JP9268091 U JP 9268091U JP 9268091 U JP9268091 U JP 9268091U JP H0534556 U JPH0534556 U JP H0534556U
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humidity
cylinder
calibrator
salt solution
saturated salt
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克夫 高橋
潔 高橋
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RKC Instrument Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿度センサの湿度校正器において、早く所望
の一定湿度になるようにする。 【構成】 平均孔径20μm以下の多数の細かい孔を有
し水蒸気を透過し液体を透過しない透過筒体1を多孔質
ポリエチレン合成樹脂で成形する。透過筒体1の下側端
面にOリング3を重ねてカップ状の保持筒体7内に同軸
状に収納する。透過筒体1の上端面に重ねたパッキン5
を押すようにして環状の内蓋11を保持筒体7にねじ込
み、透過筒体1の側壁外周と保持筒体7の内壁間に封入
室13を形成する。封入室13に飽和塩溶液15を封入
する。内蓋11を貫通する中空部19に外蓋21の止栓
21bを圧入し、透過筒体1内に湿度空間23を形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は湿度校正器に係り、特に、湿度を測定する湿度センサの校正に用いる 簡易型の湿度校正器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
湿度センサは、常に正確な湿度測定を確保する観点から時々湿度校正器におい て校正する必要があり、簡単に一定湿度が得られることから飽和塩溶液を用いた 湿度校正器が提供されている。 この種の湿度校正器としては、例えば特開平2−165043号公報に記載さ れているように、カップ状のカートリッジ内に飽和塩溶液を溜め、水蒸気を透過 するとともに液体を透過しない半透膜でカートリッジの上側開口部を塞ぎ、筒型 のベース部の下部をカートリッジの外側にはめ込むとともに上部にキャップとし てのプラグをはめ、ベース部に密封空間を形成してなる構成を有するものがある 。 この構成の湿度校正器では、カートリッジ内の飽和塩溶液から自然に蒸発した 水蒸気が半透膜を介してベース部内の密封空間に拡散し、この密封空間が一定湿 度になった後、プラグを外して湿度センサのセンサ部をベース部内にはめるよう にして密封空間内へ挿入すれば校正できる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した構成の湿度校正器では、もっぱらカートリッジ内の飽 和塩溶液から水蒸気の自然蒸発によって所望の一定湿度を得ており、その水蒸気 はカップ状のカートリッジの開口部を介して筒型のベース部内に下方から拡散す るので、水蒸気の蒸発および凝縮に時間がかかって一定湿度に到達するまでに長 時間を要する欠点がある。 また、筒型のベース部が外気にさらされているから、周囲温度の急激な変化が カートリッジや飽和塩溶液にすぐに影響し、周囲温度変化に対して相対湿度が大 きく変化し、例えばベース部内に結露が生じた場合に水蒸気が蒸発して再び元の 一定湿度になるまでに数時間かかると言った難点がある。
【0004】 もっとも、ベース部内にファン等の攪拌装置を内蔵させる提案もあるが、湿度 校正器が大型化して小型かつ携帯用に適さない。 本考案はそのような従来の欠点を解決するためになされたもので、早く所望の 一定湿度になり易い構成の簡単な湿度校正器の提供を目的とする。 さらに、本考案は、周囲温度の変化に対して内部の湿度変化を小さく抑えた湿 度校正器の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本考案は、平均孔径が20μm以下の多数の 孔を有し水蒸気を透過するとともに液体を透過しない多孔質性の合成樹脂から筒 型に成形されてなり少なくとも一方の端面側を開放可能にして内部密封された透 過筒体と、少なくともその透過筒体の側壁外周との間に封入室を形成するように してその透過筒体の外周に同軸状に配置されその透過筒体を保持する保持筒体と 、その封入室に封入された飽和塩溶液を有して構成されている。 また、本考案では、その保持筒体の外周を断熱材で覆うことが好ましい。
【0006】
【作用】
このような手段を備えた本考案では、筒型の透過筒体の側壁外周に封入された 飽和塩溶液が円柱状になってその透過筒体の側壁外周に接液し、水蒸気の透過面 積すなわち蒸発面積が大きくなって透過筒体の内部が早く一定湿度になる。 また、その保持筒体の外周を断熱材で覆う構成では、周囲温度の変化が保持筒 体、飽和塩溶液又は透過筒体に影響し難い。
【0007】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図1において、透過筒体1は、平均孔径が20μm以下の多数の細かい孔を有 するとともに密度0.49〜0.575g/cm3 の円筒状になっており、後述 する飽和塩溶液15からの水蒸気を透過するとともに液体を透過しない有機高分 子多孔質焼結材、例えば多孔質ポリエチレン合成樹脂を円筒状に成形して形成さ れている。 透過筒体1の上下両端面は滑らかに加工され、縦置きされた下側端面には同径 のバイトン製のOリング3が当接し、上側端面には同径にしてシリコンゴム製の リング状パッキン5が当接し、保持筒体7内に同軸状に収納されている。
【0008】 保持筒体7は例えばポリアセタール合成樹脂からカップ状に成形されてなり、 その内径は透過筒体1の外径より大きくなっており、その内底部中央には小径凹 部9が形成されてOリング3を下にして透過筒体1が嵌まり、透過筒体1を支持 している。 この保持筒体7にはリング状パッキン5を押すようにして環状の内蓋11がね じ込まれている。 内蓋11は、保持筒体7の外径より大径の大径部11aと、この大径部11a より小径の小径部11bと、この小径部11bの先端面から突出する環状凸部1 1cを有し、環状凸部11cの外周に形成したねじ溝(図示せず)を保持筒体7 の上部内周間に形成したねじ溝7aにねじ込むようにして環状凸部11cを透過 筒体1の上部外周と保持筒体7の上部内周間にはめ込むとともに、環状凸部11 c内側における小径部11bの先端面でパッキン5を押圧している。
【0009】 そのため、内蓋11によってリング状パッキン5、透過筒体1およびOリング 3が保持筒体7の小径凹部9方向に押圧され、透過筒体1の側壁外周と保持筒体 7の内壁間には密封された封入室13が形成されている。 なお、上述したように透過筒体1の両端面は滑らかに加工されているから、リ ング状パッキン5およびOリング3との密着性が確保されている。環状凸部11 c外周のねじ溝又は保持筒体7のねじ溝7aにシール材を塗付しておけば、一層 封入室13の気密性が高まる。 封入室13には公知の飽和塩溶液15が封入され、この飽和塩溶液15が透過 筒体1の側壁外周に接液している。なお、符号17は飽和塩溶液15に混入させ た塩結晶である。
【0010】 外蓋21は円盤状のフランジ21aとこの片端面中央部から突出する止栓21 bを有し、内蓋11を貫通する中空部19にその止栓21bが圧入され、透過筒 体1の内側空間が密封された湿度空間23となっている。 図1中の符号25は湿度センサ(図1では図示せず)を透過筒体1の湿度空間 23内に挿入したとき湿度空間23内の気体を外部へ逃す細い通気孔であるが、 この通気孔25の単なる存在は湿度に変化を与えない程度のものである。 このような湿度校正器では、飽和塩溶液15が透過筒体1の側壁外周に円柱状 に介在して透過筒体1に広く接液しているから、飽和塩溶液15からの水蒸気の 蒸発面積が拡大され、従来例に比べて水蒸気の拡散量が大きくなって拡散速度が 早くなり、透過筒体1内の湿度空間23が素速く一定の湿度になり易い。
【0011】 本考案者の計算では、従来と同じような寸法の湿度校正器において従来と本考 案の水蒸気発生面積を比較すると、本考案の湿度校正器が従来のものに比べて約 6倍の水蒸気発生面積を有することが分った。 さらに、多孔質ポリエチレン合成樹脂で厚さ3mm、内径17.5mm、長さ 25mmの透過筒体1を成形し、細かい孔の平均孔径を100μm、50μm、 20μmおよび10μmに変化させて実験した。 その結果、平均孔径100μmの透過筒体1では静止状態においても透過筒体 1内の湿度空間23に飽和塩溶液15がにじみ出てきたが、平均孔径50μmの 透過筒体1では静止状態で水蒸気のみが湿度空間23内に透過するものの何等か の衝撃を与えると湿度空間23内に飽和塩溶液15がにじみ出てきた。
【0012】 さらに、平均孔径20μmおよび10μmの透過筒体1では、静止状態および 衝撃を与えても湿度空間23に飽和塩溶液15がにじみ出なかった。 また、本考案の湿度校正器において、内蓋11を外し、20℃で50%RHの 一定湿度雰囲気中から図5のように湿度センサAを75%RHの湿度空間23に 挿入して相対湿度を測定した結果、平均孔径50μm、20μmおよび10μm の孔を有する透過筒体1について75%RHに対する63.2%および95.0 %の応答時間を測定し、図2〜図4のような結果を得た。図5中の符号aは湿度 センサAのセンサ部である。
【0013】 平均孔径50μmについては図2のように63.2%応答時間が72sec、 95.0%応答時間が527secとなり、平均孔径20μmについては図3の ように63.2%応答時間が131sec、95.0%応答時間が642sec となり、平均孔径10μmについては図4のように63.2%応答時間が180 sec、95.0%応答時間が834secとなり、当然平均孔径が小さい程9 5.0%応答時間が遅くなっている。 しかし、透過筒体1の厚みを可能な限り薄くすれば応答時間が早くなるうえ、 湿度校正器としては極端に早い応答は必要ないし、湿度センサのセンサ部を汚さ ないように静止状態のみならず何等から衝撃を与えても透過筒体1内に飽和塩溶 液15がにじみ出ないようにする必要から、本考案の湿度校正器においては透過 筒体1の多数の孔は平均孔径20μm以下のもので実施すれば本考案の目的達成 が可能である。 なお、透過筒体1はその材料にもよるが1.0〜5.0mm程度の厚みで実施 可能である。
【0014】 また、透過筒体1は、上述した多孔質ポリエチレン合成樹脂に限らず多孔質ポ リプロピレン合成樹脂も可能であるが、金属製の多孔質焼結材料は熱容量が大き くて温度変化に対応困難で、相対湿度のずれを生じるから好ましくない。 しかも、金属製の多孔質焼結材料は、飽和塩17の種類によって腐食を生じる おそれがあり、この点からも好ましくない。 さらに、セラミック材料も多孔質性を有するが、有機高分子多孔質焼結材のよ うに熱追随性が良好でないので透過筒体1には向かない。 ところで、本考案の湿度計用校正器における内蓋11の中空部19は、正確な 校正を確保する観点から図5のように湿度センサAが丁度嵌まる程度であって内 径を有し隙間を生じさせない方が良く、湿度センサAの外径や形状に応じた中空 部19を有する内蓋11を交換してはめ込むとよい。なお、外蓋21は内蓋11 と組になることは言うまでもない。
【0015】 図6は本考案の湿度校正器の他の実施例を示す縦断面図である。 この構成は図1の湿度校正器において、保持筒体7の外周を例えばポリエチレ ンフォームからなる断熱層27を介してカップ状の外筒体29で覆い、この外筒 体29の内壁上部に形成したねじ溝29aに内蓋11の大径部11a外周をねじ 込み、外筒体29と保持筒体7間に断熱層27を介在させたものである。 このような構成の湿度校正器では、周囲温度の変化が断熱層27で吸収されて 保持筒体7、飽和塩溶液15および透過筒体1の温度変化が「0」又はゆっくり 変化するので、飽和塩溶液15と水蒸気の温度均衡が良好に保たれ、周囲温度の 変化に対して湿度空間23内の湿度変化を小さく抑えることができる。
【0016】 図1の湿度校正器の外周に10mm程度の断熱層27を介在させて外筒体29 で覆った図6の構成と図1の構成について、20℃から25℃にステップ的に周 囲温度を上昇させて透過筒体1の湿度空間23の湿度75%RHおよび33%R Hの変化を測定した。 その結果、図7および図9に示すのように、図1の構成では湿度空間23の湿 度75%RHが74.5%RH〜79.5%RHに変化して約5%の湿度変化と なり、湿度33%RHが33%RH〜35%RHに変化して約2%の湿度変化を 記録し、5℃の温度変化についてその湿度定点の5〜10%の湿度変化が見積も られる。
【0017】 これに反して、図8および図10に示すように、図6の構成では湿度空間23 の湿度75%RHおよび33%RHでも2%以下の湿度変化に抑えることができ る。 しかも、図6の構成では耐久性も良好となり、例えば約1mの高さから段ボー ル上に100回落下させても飽和塩溶液15の液漏れが発生しなかったし、80 秒間で200回数膝で叩いても同様に飽和塩溶液15の液漏れが発生しなかった 。 さらに、振幅20cmおよび4Hzで400回振ってもやはり飽和塩溶液15 の液漏れが発生しなかった。
【0018】 上述した各実施例では、円筒状の透過筒体1の側壁外周に飽和塩溶液15を接 液する構成を説明したが、本考案ではこれに限らず透過筒体1をカップ状に成形 して一端を開放不可能に塞ぎ、側壁および底壁外周に飽和塩溶液15を封入し、 側壁および底壁外周から水蒸気を透過させる構成も可能である。 要は、一方又は両端の端面側を開放可能にして内部空間の密封された透過筒体 1を用い、少なくともその透過筒体1の側壁外周との間に封入室13を形成する とともにその封入室13に飽和塩溶液15を封入すればよい。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、平均孔径20μm以下の多数の孔を有する合成 樹脂から透過筒体を成形するとともに端面開放可能にして密封形成し、その透過 筒体を保持筒体内に同軸状に支持させ、それら透過筒体の側壁外周と保持筒体内 側間に飽和塩溶液を封入したので、飽和塩溶液が透過筒体の広い側壁外周に接液 して水蒸気の蒸発面積が大幅に拡大し、水蒸気が早く透過して透過筒体内の湿度 空間が早く一定湿度になる。 また、その保持筒体の外周を断熱材で覆う構成では、周囲温度の変化が保持筒 体、飽和塩溶液又は透過筒体に影響し難く、周囲温度の変化に対して内部の湿度 空間の湿度変化を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る湿度校正器の一実施例を示す縦断
面図である。
【図2】図1の湿度校正器の飽和湿度応答を示す特性図
である。
【図3】図1の湿度校正器の飽和湿度応答を示す特性図
である。
【図4】図1の湿度校正器の飽和湿度応答を示す特性図
である。
【図5】図1の湿度校正器の使用例を示す縦断面図であ
る。
【図6】本考案に係る湿度校正器の他の実施例を示す縦
断面図である。
【図7】図1の湿度校正器において周囲の温度変化に対
する湿度変化を示す特性図である。
【図8】図6の湿度校正器において周囲の温度変化に対
する湿度変化を示す特性図である。
【図9】図1の湿度校正器において周囲の温度変化に対
する湿度変化を示す特性図である。
【図10】図6の湿度校正器において周囲の温度変化に
対する湿度変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1 透過筒体 3 Oリング 5 パッキン 7 保持筒体 9 小径凹部 11 内蓋 11a 大径部 11b 小径部 11c 環状凸部 13 封入室 15 飽和塩溶液 17 塩結晶 21 外蓋 21a フランジ 21b 止栓 23 湿度空間 25 通気孔 27 断熱層 29 外筒体 A 湿度センサ a センサ部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均孔径が20μm以下の多数の孔を有
    し水蒸気を透過するとともに液体を透過しない多孔質性
    の合成樹脂から筒型に成形されてなり、少なくとも一方
    の端面側を開放可能にして密封された透過筒体と、 少なくとも前記透過筒体の側壁外周との間に封入室を形
    成するようにして前記透過筒体の外周に同軸状に配置さ
    れ前記透過筒体を保持する保持筒体と、 前記封入室に封入された飽和塩溶液と、 を具備することを特徴とする湿度校正器。
  2. 【請求項2】 前記保持筒体の外周が断熱材で覆われて
    なる請求項1記載の湿度校正器。
JP9268091U 1991-10-17 1991-10-17 湿度校正器 Pending JPH0534556U (ja)

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