JPH0534945U - 椅子の傾動制御装置 - Google Patents

椅子の傾動制御装置

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JPH0534945U
JPH0534945U JP8614291U JP8614291U JPH0534945U JP H0534945 U JPH0534945 U JP H0534945U JP 8614291 U JP8614291 U JP 8614291U JP 8614291 U JP8614291 U JP 8614291U JP H0534945 U JPH0534945 U JP H0534945U
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spring
ratchet
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tilting
tilting motion
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俊一 高松
博嗣 久保
克典 濱
浩 岩淵
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株式会社イトーキクレビオ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 背もたれの後傾動を弾性的に支持するばね手
段のばね定数を、椅子に座った人の体重に応じた値に自
動的に調節するにおいて、調節した後のばね定数が不測
に変動することを防止する。 【構成】 ばね手段11に対する荷重作用体(滑動子)
31を、連動部材(ピニオン軸)25を介して、椅子1
に座った人の体重に応じて移動させることにより、ばね
手段11のばね定数を椅子1に座った人の体重に応じて
増大させる。前記連動部材25に爪車25cを形成する
一方、前記連動部材25に近接した部材14に、前記爪
車25cに対するラチェット爪45を設ける。ラチェッ
ト爪45は、座体4の下降動にて前記爪車25cに噛合
し、座体4の上昇動にてラック爪45と爪車25cとの
噛合が解除される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、背もたれをばね手段の弾性に抗して後傾動できるようにした椅子に おいて、背もたれの後傾角度が椅子に座った人の体重に関係なく略一定となるよ う、ばね手段のばね定数を、椅子に座った人の体重に応じて自動的に調節できる ようにした傾動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、先の実用新案登録出願(実願平2−32296号)において、 図18に示すような背もたれの傾動制御装置を提案した。 すなわちこの先願考案は、脚体100の上端に設けた支持機構101の前端部 に、背もたれ102が取付く傾動作動体103をピンにて後傾動自在に枢着する と共に、該傾動作動体103の後傾動を弾性的に支持する片持ち梁状の板ばね1 04を後ろ向きに延びるように設け、これら傾動作動体103と板ばね104と の間に、傾動作動体103からの荷重を板ばね104に作用させるための滑動子 105を設ける一方、座体106を、体重感応ばね107を介して傾動作動体1 03にて支持する。
【0003】 更に、前記傾動作動体103に、前記座体106の下降動にて前後方向に回動 するようにした平行リンク機構108を設け、この平行リンク機構108に前記 滑動子105を取付けたもので、座体106の下降量に応じて滑動子105を板 ばね104の基端寄り部位に向けて移動させ、板ばね104のばね定数を、椅子 に座った人の体重に比例して増大させることにより、椅子に座った人の体重に関 係なく、傾動作動体103を同じ角度だけ後傾動させるようにしたものであった 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、この先願の考案においては、人が椅子に座ることによって板ばね1 04のばね定数が増大したとき、板ばね104のばね定数を自動調節した後の値 に保持する手段がなく、滑動子105が前後方向に移動し得る不安定な状態にあ るため、椅子に座った人が背もたれ102にもたれ掛かかることによって座体1 06に対する下向き荷重が減少したり、或いは、椅子に座った人が背もたれ10 2にもたれ掛かった状態で腰を軽く持ち上げることによって座体106に対する 下向き荷重が減少したりすると、滑動子105が戻り移動して、板ばね105の ばね定数が、適正な値よりも小さな値に変動してしまう虞があると言う問題があ った。
【0005】 本考案は、この問題を解消することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案は、脚体の上端に設けた支持機構に、背もたれ が取り付く傾動作動体を後傾動自在に枢着し、該傾動作動体の後傾動に対するば ね手段を、荷重の作用点の移動にてばね定数が変化するものに形成し、該ばね手 段又は当該ばね手段に対する傾動作動体の荷重作用体を、前記座体への下向き荷 重に応じてばね手段のばね定数が増大するよう連動部材を介して移動自在に構成 して成る椅子において、前記連動部材とこれに近接した適宜部材とのうち何れか 一方の部材には爪車又はラチェットラックを、他方の部材にはラチェット爪を、 前記座体への下向き荷重にてラチェット爪が前記爪車又はラチェットラックに噛 合し、座体への下向き荷重の解除にて噛合解除するように各々設ける構成にした 。
【0007】
【作用・効果】
この構成において、椅子に人が座ると、ばね手段又は当該ばね手段に対する荷 重作用体が、連動部材を介して、椅子に座った人の体重に応じた量だけ移動する ことにより、ばね手段のばね定数が椅子に座った人の体重に応じて増大する。 それと同時に、人の体重にて座体に下向き荷重が掛かることにて、ラチェット 爪が爪車又はラチェットラックに噛合して、連動部材が移動不能に保持されるこ とにより、ばね手段と当該ばね手段に対する荷重作用体との相対的な位置が不変 に保持されるため、ばね手段のばね定数は、人が椅子に座ることによって自動調 節された後の値に保持される。
【0008】 そして、人が椅子から立ち上がって座体に対する下向き荷重が解除されると、 ラチェット爪と爪車又はラチェットラックとの噛合が解除されて、連動部材が移 動し得る状態に戻ることにより、ばね手段のばね定数を調節し直し得る状態にな る。 このように、本考案によると、人が背もたれにもたれ掛かった状態において、 背もたれの後傾動に対するばね手段のばね定数を、当該椅子に座った人の体重に 応じた大きさに保持することができるから、椅子の座り心地を格段に向上できる のである。
【0009】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜図16は第1の実施例を示しており、これらの図において符号1で示す 椅子は、脚体2の上端に設けた支持機構3と、該支持機構3に取付けた座体4と 、該座体4に一体的に連接した背もたれ5とを備えており、座体4の上面と背も たれ5の前面とにはそれぞれクッション材4a,5aを張設している。
【0010】 前記座体4は前後に分断されており、図5に示すように、前部座体4bと後部 4cとの接当部を平面視でジグザグ状に形成して、前部座体4bと後部座体4c とが、側面視で重複した状態で離反可能となるようにしている。 前記支持機構3は、前記脚体2の上端に固着した断面略上向き開口コ字状の固 定枠体6と、該固定枠体6に下方から被嵌した上向き開口で箱状の回動枠体7を 備えており、該回動枠体7における左右両側板7a,7aの後端部を、前記固定 枠体6の左右両側板6a,6aに対して、水平状に延びる左右一対の第1枢着ピ ン8にて枢着し、更に、回動枠体7における底板7bの後端部7b′を固定枠体 7の下面に接当させることにより、前傾のみ可能となるようにしている。
【0011】 前記回動枠体7における左右両側板7a,7aの後端寄り部位に、背もたれ5 が取り付く側面視L字状の傾動作動体9の前端部を左右一対の第2枢着ピン10 にて枢着する一方、回動枠体7における前面板7cの内面に、前記傾動作動体9 に対するばね手段の一例として、片持ち梁状の荷重作用部11aを後ろ向きに延 出した左右一対のねじりコイルばね11を配設する。前記第2枢着ピン10には 、図5及び図12に示すように、カラー12を被嵌している。
【0012】 前記傾動作動体9は、金属板等にて形成したベース体13と、該ベース体13 の上面にねじにて固着した合成樹脂製等の支持体14とを備えており、ベース体 13に形成した前後長手の凹所13aに、支持体14に形成した下向き突起14 aを嵌合し、支持体14の前後略中途部に形成した左右両側板14b,14bを 、前記回動枠体7の左右両側板7a,7aに前記第2枢着ピン10にて枢着して いる。
【0013】 更に、前記ベース体13における下面の左右両側には、側面視略L字状に形成 した左右一対の支持杆15の水平部15aを固着し、該左右支持杆15の上端を 平面視コ字状の連結杆16にて連結し、この連結杆16の左右両端に固着した上 下開口の筒体16aに、硬質合成樹脂等にて若干撓み変形し得るように形成した 鍔付きのブッシュ体17を嵌挿し、該ブッシュ体17に、前記背もたれ5の左右 両側部に一体的に形成した円筒部5bを被嵌している。
【0014】 また、前記傾動作動体9における支持体14の後端寄り部位のうち左右略中間 の部位に、上向き開口した筒部18と、上下方向に延びるキー溝19aを有する 第1ガイド体19とを一体的に連接し、前記筒部18に、ガイドブッシュ20を 嵌挿し、このガイドブッシュ20に、後部座体4cを支持する合成樹脂製等の後 部支持板21に下向き突設したガイド筒22を嵌挿し、該ガイド筒22内に、椅 子1に座った人の体重に応じて座体4を下降させるための体重感応用のコイルば ね23を嵌挿する。
【0015】 また、前記後部支持板21の前端部下面に、前面にラック歯を形成した上下長 手の第1ラック24をねじ止めにて固着し、この第1ラック24を、前記支持体 14における第1ガイド体19のキー溝19aに上下摺動自在に嵌挿する。 更に、前記傾動作動体9における支持体14の左右両側板14b,14bに、 前記第1ラック24に噛合する第1ピニオンギア25aを有するピニオン軸25 を、軸体26を介して回転自在に軸支し、ピニオン軸25のうち前記第1ピニオ ンギア25aを挟んだ左右両側に、第1ピニオンギア25よりも大径の第2ピニ オンギア25bを形成し、更にそれよりも左右外側の部位に、第2ピニオンギア 25bよりも大径の爪車25cを形成している。
【0016】 また、前記傾動作動体9における支持体14の上面のうち前記第2ピニオンギ ア25bに対応した2ケ所の部位に、内側面にガイド溝28aを形成した断面上 向き開口コ字状で前後長手の第2ガイド体28を固着し、これら左右両第2ガイ ド体28,28に、上面にラック歯を形成した第2ラック30を前後摺動自在に 装着し、これら両第2ラック30の側面に突設した翼片30aを、前記第2ガイ ド体28のガイド溝28aに前後摺動自在に嵌合する。
【0017】 更に、左右両第2ラック30,30の前端を連結ピン32にて連結し、該連結 ピン32に、荷重作用体の一例としてローラ状の滑動子31を被嵌し、該滑動子 31が、前記第2枢着ピン10よりも前方の部位において、前記左右両ねじりコ イルばね11の荷重作用部11aに接当し得るように構成する。なお、滑動子3 1は連結ピン32に一体的に形成してもよい。
【0018】 この場合、前記傾動作動体9における支持体14の上面に、前記左右両第2ラ ック30の後退位置を規制するよう、滑動子31が接当するストッパー用突起2 9を形成しており、傾動作動体9が回動しない状態では、このストッパー用突起 29に前記ねじりコイルばね11の荷重作用部11aが接当して、ねじりコイル ばね11の荷重作用部11aと前記滑動子31との間に、僅かの間隔寸法eの隙 間が空くようにしている。
【0019】 前記左右両ねじりコイルばね11は、回動枠体7の左右両側板7aに貫通した 支軸33に被嵌しており、これら左右両ねじりコイルばね11におけるコイル部 に、硬質ゴム等の若干弾性変形し得る素材で形成した断面半円状の緩衝部材34 を、その平坦面34aが斜め下向きに位置した状態で前記支軸33に接当するよ うに配設して、ねじりコイルばね11におけるコイル部の直径が縮小し得るよう にすることにより、前記傾動作動体9の後傾動を弾性的に支持するようにしてい る。
【0020】 また、前記左右両ねじりコイルばね11は、回動枠体7の底板7bを切り起こ して形成した支持片35にて支持されており、更に、回動枠体7における前面板 7cには 、ねじりコイルばね11の固定端部11bに接当して当該ねじりコイ ルばね11の初期弾性力を調節するようにしたボルト36を螺合している。図6 に示す符号37は、両ねじりコイルばね11の横向きずれを防止するために支軸 33に被嵌したカラーを示す。
【0021】 前記回動枠体7の前端部に形成した水平フランジ部7dに、前部支持板38を 固着し、該前部支持板38に前部座体4bを固着している。 更に、前記固定枠体6の後端部に、後方に向けて斜め上向きに延びる断面上向 きコ字状のアーム体39を固着し、該アーム体39における左右両両側板39a ,39aの上端部に、側面視で傾斜状に延びる長溝孔40を穿設する一方、前記 後部座体4cと背もたれ5との連接部41を、側面視で後ろ向き凸状に湾曲形成 し、この後部座体4cと背もたれ5との連接部41に、略下向きに延びる左右一 対のブラケット42を一体的又は別体にて形成し、これら左右両ブラケット42 ,42に挿通したガイドピン43を前記アーム体39における左右両長孔40, 40に挿通することにより、前記後部座体4cと背もたれ5が下降しつつ後傾動 するように構成している。
【0022】 図6、図12〜図13に示す符号44は、座体4に対する下向き荷重にてねじ りコイルばね11のばね定数を調節した値に保持するようにした本考案に係るば ね定数保持装置を示し、以下のように構成されている。 すなわち、傾動作動体9における支持体14に突設した側板14bとブラケッ ト板14cとの間に、側面視で後傾状に延びるラチェット爪45を配設し、この ラチェット爪45に、左右方向に延びるガイドピン46を挿通すると共に、ラチ ェット爪45の左右両側面に、ラチェット爪45の長手方向と交差した方向に傾 斜したガイド突起45eを設ける一方、支持体14における側板14bとブラケ ット板14cとに、前記ガイドピン46が嵌まる長孔47と前記ガイド突起45 eが接当するガイド片48とを、ラチェット爪45における前記ガイド突起45 eと同じ方向に沿って傾斜状に延びるように形成する。
【0023】 更に、前記支持体14における側板14bとブラケット板14cとには、前記 ラチェット爪45よりも後方の部位に、前後方向に延びるレバー49の前後中途 部位をピン50にて枢着し、このレバー49の前端部49aを、前記ラチェット 爪45に被嵌するように平面視で二股状に形成し、この二股状前端部49aに前 記ガイドピン46を挿通し、このガイドピン46に対する通孔51を、ラチェッ ト爪45の長手方向に沿って延びる長孔に形成する一方、前記レバー49の後端 部と後部座体4cに対する後部支持板21との間に圧縮ばね52を介挿する。
【0024】 また、前記レバー49のうち枢着ピン50よりも前方の部位と傾動作動体9に おける支持体14との間に引っ張りばね53を介挿して、ラチェット爪45を、 爪車25cから離反する方向に付勢し、更に、傾動作動体9における支持体14 の上面には、ラチェット爪45が後退したときその下端が接当するようにした板 ばね54を設けている。
【0025】 以上の構成において、椅子1に人が座ると、コイルばね23の弾性に抗して後 部座体4cが下降し、この後部座体4cの下降動に連動して、第1ラック24を 介してピニオン軸25が回転するため、図8の一点鎖線及び図14に実線で示す ように、左右両第2ラック30が前進し、左右両ねじりコイルばね11の支持ス パンL1が短くなって、左右両ねじりコイルばね11のばね定数が増大する。
【0026】 このとき、コイルばね23のばね定数が一定であることにより、後部座体4c の下降量が椅子1に座った人の体重に比例するため、左右両第2ラック30,3 0の移動量も椅子1に座った人の体重に比例して増大し、その結果、左右両ねじ りコイルばね11,11のばね定数が、椅子1に座った人の体重に比例して増大 する。
【0027】 それと同時に、後部座体4cが下降すると、圧縮ばね52を介してレバー49 が矢印C方向に回動して、ラチェット爪45が爪車25cに向けて前進し、ラチ ェット爪45の爪部45aが爪車25cに接当し、その状態で、ラチェット爪4 5が爪車25cに対して小刻みに遠近移動しつつ、ピニオン軸25が矢印B方向 に回転し、ピニオン軸25の回転が停止すると、ラチェット45が爪車25cに 噛合して、ピニオン軸25は逆転不能に保持されるため、ねじりコイルばね11 のばね定数が自動調節された値に保持される。
【0028】 そして、椅子1に座った人が背もたれ5にもたれ掛かると、図14に実線で示 すように、傾動作動体9が、左右両第2枢着ピン10を中心にして後傾動して、 背もたれ5と後部座体4cとが後傾動し、この傾動作動体9の後傾動が、滑動子 31を介して左右両ねじりコイルばね11,11にて弾性的に支持され、身体の 後傾動に対するロッキング機能が付与される。
【0029】 人が椅子1から腰を上げて後部座体4cが上昇すると、引っ張りばね53にて レバー49は元の姿勢に復帰回動するため、ラチェット爪45も、爪車25cに 対して非噛合の状態に後退する。 なお、実施例のように、ねじりコイルばね11を、傾動作動体9の枢着部たる 第2枢着ピン10よりも前方に位置させると、図8及び図14に示すように、滑 動子31が、第2枢着品10から離反することにより、第2枢着ピン10から滑 動子31までの距離L2と、第2枢着ピン10から背もたれ5までの距離L3と の比率(L2:L3)が小さくなり、ねじりコイルばね11に対して作用する荷 重は、滑動子31が前進することなしに傾動作動体9が後傾動した場合よりも小 さくなる。
【0030】 従って、ねじりコイルばね11のばね定数が椅子1に座った人の体重に応じて 増大することに加えて、ねじりコイルばね11に作用する荷重が、滑動子31が 前進する前よりも小さくなるから、ねじりコイルばね11は、椅子1に座った人 の体重に応じて変形し難くなり、その結果、椅子1に座った人の体重に関係なく 、傾動作動体9の後傾動に対するねじりコイルばね11の変形量を略一定に保持 することができて、ロッキング機能をより一層向上できる。
【0031】 なお、傾動作動体9におけるベース体13の後端部下面には、側面視L字状の ストッパー体55を形成して、その下端の水平部55aを固定枠体7の後部下面 に接当させることにより、傾動作動体7の前傾角度を規制するようにしている。 このストッパー体55は、傾動作動体9の後傾が許容されるように、傾動作動体 9の後傾時に脚体2に被嵌する切り欠き孔55bを形成している。
【0032】 ところで、実施例のように、回動枠体7を前傾動可能に構成した場合、背もた れ5への人のもたれ掛かりにて傾動作動体9が後傾動すると、傾動作動体9は、 第2枢着ピン10を中心にして後傾動するが、回動枠体7は第1枢着ピン8を中 心にして前傾動可能であり、しかも、傾動作動体9が後傾した状態では、回動枠 体7の前傾動を弾性的に支持する手段はないため、人が背もたれ5にもたれ掛か った状態で、上半身と下半身との角度を変えることなく身体全体を前後に揺動さ せると、回動枠体7に対する傾動作動体9の傾動角度を不変に保持したまま、回 動枠体7と傾動作動体9とが第1枢着ピン8を中心にして前傾してしまい、座体 4と背もたれ5とに対してねじりコイルばね11の弾性力が作用しない状態が発 生する虞がある。
【0033】 この点に対しては、図7、図10〜図12に示すように、符号56で示すよう に、傾動作動体9と固定枠体5との間に設けた左右一対の前後傾ガイド手段56 にて対処している。 すなわち、この前後傾ガイド手段56は、回動枠体7における底板7bに形成 した左右一対の第1抜き孔57の個所に各々配設した左右一対ずつの第1ブラケ ット板58と、前記傾動作動体9における支持体14から左右両第1ブラケット 板58,58の間に向けて下向きに突設した突起59とを備えており、左右両第 1ブラケット板58,58を固定枠体6に固着し、該左右両第1ブラケット板5 8,58に、前記突起59に固着したガイドピン60が嵌まるガイド孔61を穿 設する。
【0034】 このとき、前記ガイド孔61を、傾動作動体9が第2枢着ピン10を中心にし て回動することが許容されるように略前後長手の長孔に形成することにより、傾 動作動体9が後傾した状態では回動枠体7が前傾不能に保持されるように構成し 、更に、ガイド孔61の後端に、側面視で斜め後ろ向きに延びる傾斜部61aを 連続的に形成して、傾動作動体9と回動枠体7とが第1ピン8を中心に前傾動可 能となるように構成したものである。
【0035】 更に、前記支持機構3の下部には、回動枠体7の前傾動を前記ねじりコイルば ね11にて弾性的に支持するための手段、換言すると、前記ねじりコイルばね1 1を、座体4及び背もたれ5の後傾動と座体4の前傾動とに対するばね手段に併 用するための手段として、側面視横向きV字状に形成した左右一対のリンク体6 2が配設されている。
【0036】 すなわち、前記左右両リンク体62は、前記回動枠体7の底板7bに穿設した 第2抜き孔63の個所に左右適宜隔てて配設されており、これら両リンク体62 の後端を、前記固定枠体6から略前向きに突設した第2ブラケット板64に左右 長手のピン65にて枢着する一方、両リンク体62における前部下端を、前記回 動枠体7の底板7bに切り起こし形成した左右一対の下向き片66,66に対し て、カラー67a付きの左右長手のピン67にて枢着し、更に、リンク体62の 前部上端を、傾動作動体9におけるベース体13の下面のうち第2ピン10より も前方の部位に接当させている。
【0037】 しかして、傾動作動体9が後傾動するときには、回動枠体7の姿勢は不変であ るから、傾動作動体9はリンク体62から離反することとなり、傾動作動体9は 自由に後傾動できる。 他方、座体4及び回動枠体9が前傾する場合、リンク体62が存在しないと、 傾動作動体9と回動枠体7とが一体的に前傾動してしまい、回動枠体7の前傾動 が弾性的に支持されることはない。
【0038】 しかし、リンク体62が、第1枢着ピン8とねじりコイルばね11のコイル部 との間の部位に設けられていることにより、図15に概念的に示すように、回動 枠体9が一定角度θ前傾するとき、ねじりコイルばね11の下降量h1よりもリ ンク体62の下降量h2が小さくなるため、ねじりコイルばね11は、その弾性 に抗して下向き移動することになり、このねじりコイルばね11の弾性変形によ り、回動枠体7及び傾動作動体9の前傾動が弾性的に支持される。
【0039】 この場合、椅子1に座った人が身体を前傾させた場合、座体4の前部に対して 作用する力は、背もたれ5にもたれ掛かった場合に傾動作動体9に作用する力に 比べて小さいため、単にねじりコイルばね11にて回動枠体7の前傾動を支持す るようにした場合には、ねじりコイルばね11が硬過ぎて、座体4を前傾させに くくなる。
【0040】 しかし、実施例の構成においては、傾動作動体9も前傾動しつつ、ねじりコイ ルばね11を弾性変形させるものであるから、椅子1に座った人が身体を前傾さ せただけであっても、座体4及び傾動作動体9を確実に前傾させることができ、 従って、1つのねじりコイルばね11にて、背もたれ5の後傾動と座体4の前傾 動との両方とを的確に支持できるのである。
【0041】 この場合、前記したように、傾動作動体9は、ストッパー体55にて前傾角度 が一定範囲θに規制されるので、傾動作動体9の前傾動が停止した後は、回動枠 体7のみが、換言すると前部座体4bのみで、ねじりコイルばね11の弾性力に 抗して前傾動することになる。 なお、実施例では、背もたれ5自体も若干撓み変形し得るため、椅子1に座っ た人が背もたれ5にもたれ掛かると、背もたれ5は、全体として後傾しつつ人の 背中に密着するように変形することになり、また、アーム体39の長孔40のガ イド作用により、背もたれ5が下向きに引っ張られ勝手となるため、背もたれ5 は、傾動作動体9の後傾角度よりも小さな角度で後傾動する。
【0042】 図16〜図17に示すのは第2の実施例であり、傾動作動体9における支持体 14の側板14bとブラケット板14cとの間に、側面視で後傾状に延びるラチ ェット爪45を配設して、このラチェット爪45を、その下端の爪部45aが爪 車25cに係脱し得るように上端部の個所においてピン79にて枢着すると共に 、前記ピン79に被嵌したねじりばね80にて、前記爪車25cから爪部45a が離反する方向に付勢し、更に、ラチェット爪45に、後ろ向きに延びる板ばね 81を固着し、この板ばね81の後端を座体4の下面に接当している。
【0043】 なお、符号82,83は、ラチェット爪45の回動範囲を規制するためのスト ッパー片である。 この実施例においても、座体4の下降動にて、ラチェット爪45は、その爪部 45aが爪車25cに接当し、その状態で爪車25cが矢印B方向に回転するこ とにより、座体4の下降動が許容され、爪車25cの回転が停止すると、ラチェ ット爪45の爪部45aが爪車25cに噛合して、ピニオン軸25は逆転不能に 保持される。
【0044】 上記の両実施例は、ばね手段としてねじりコイルばねを使用した場合であった が、本考案におけるばね手段は板ばねや棒状のばね体など、他の形態のばねも使 用できるのであり、また、ばね手段を傾動作動体に移動自在に設ける一方、回動 枠体又は固定枠体に、ばね手段に接当する荷重作用体を設けて、ばね手段に対す る荷重作用体の位置を変更することにより、ばね手段のばね定数を調節するよう にしても良いのである。
【0045】 また、第2ラック30のように往復動する部材にラチェットラックを形成して 、これに、支持体14等に設けたラチェット爪を係脱させたり、支持体14にラ チェットラックを形成して、これに、ピニオン軸25等の連動部材に設けたラチ ェット爪を係脱させるなど、他の形態のラチェット機構を採用しても良い。 更に、傾動作動体には背もたれのみを取付けるようにしても良い。
【0046】 更にまた、着座にて滑動子を移動させる手段は、実施例のようにラックとピニ オンとからなる機構に限らず、リンク機構等の他の機構でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る椅子の縦断側面図である。
【図2】組立た状態での図5のII−II視断面図である。
【図3】傾動作動体の取付けを示す概略斜視図である。
【図4】体重感応機構の概略を示す分解斜視図である。
【図5】座体及び背もたれの取付けを示す概略斜視図で
ある。
【図6】図1のVI−VI視平断面図である。
【図7】図1のVII−VII視底面図である。
【図8】図6のVIII−VIII視断面図である。
【図9】図6のIX−IX視断面図である。
【図10】図6のX−X視断面図である。
【図11】図6のXI−XI視断面図である。
【図12】図6及び図10のXII−XII視断面図であ
る。
【図13】図12のXIII−XIII視断面図である。
【図14】傾動作動体の後傾状態を示す図である。
【図15】座体の前傾時の作動状態を示す概念図であ
る。
【図16】ばね定数保持装置の作動状態を示す図であ
る。
【図17】第2の実施例を示す要部断面図である。
【図18】先行技術を示す概念図である。
【符号の説明】
1 椅子 2 脚体 3 支持機構 4 座体 5 背もたれ 6 固定枠体 7 回動枠体 9 傾動作動体 10 第2枢着ピン 11 ばね手段の一例としてのねじりコイルばね 13 傾動作動体における支持体 23 体重感応用のコイルばね 24 第1ラック 25 ピニオン軸 25c 爪車 30 第2ラック 31 滑動子 44 ばね定数保持装置 45 ラチェット爪 45a 爪部 49 レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩淵 浩 大阪市城東区今福東1丁目4番18号 株式 会社伊藤喜工作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚体の上端に設けた支持機構に、背もたれ
    が取り付く傾動作動体を後傾動自在に枢着し、該傾動作
    動体の後傾動に対するばね手段を、荷重の作用点の移動
    にてばね定数が変化するものに形成し、該ばね手段又は
    当該ばね手段に対する傾動作動体の荷重作用体を、前記
    座体への下向き荷重に応じてばね手段のばね定数が増大
    するよう連動部材を介して移動自在に構成して成る椅子
    において、前記連動部材とこれに近接した適宜部材との
    うち何れか一方の部材には爪車又はラチェットラック
    を、他方の部材にはラチェット爪を、前記座体への下向
    き荷重にてラチェット爪が前記爪車又はラチェットラッ
    クに噛合し、座体への下向き荷重の解除にて噛合解除す
    るように各々設けたことを特徴とする椅子の傾動制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990022310A (ko) * 1995-06-07 1999-03-25 허만 밀러 인코포레이티드 경사제어 기구를 가진 의자

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JPH0255006A (ja) * 1988-08-18 1990-02-23 Minoru Maeda 椅子

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