JPH0536574B2 - - Google Patents

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JPH0536574B2
JPH0536574B2 JP423984A JP423984A JPH0536574B2 JP H0536574 B2 JPH0536574 B2 JP H0536574B2 JP 423984 A JP423984 A JP 423984A JP 423984 A JP423984 A JP 423984A JP H0536574 B2 JPH0536574 B2 JP H0536574B2
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Bidaru Anri
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Publication of JPH0536574B2 publication Critical patent/JPH0536574B2/ja
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  • Retaining Walls (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般的には地表面が著しく傾斜する場
所に設置するのに通した擁壁のような構造体に関
する。特に本発明は、植物によつてその表面を被
覆することができる、新しく改良された壁面被覆
部材、同壁面被覆部材を用いた擁壁構造体とその
建造方法に関する。
多年前に、複合材料によつて造られた重力構造
体の露出面を被覆するためプレキヤスト・コンク
リート被覆部材を用いた、新しくかつ改良された
土地安定化技術が開発され盛んに商業化された。
複合材料は、粒状の裏込め材料の層と壁面被覆部
材に付けられた補強材の層とが交互に積み上げら
れて強化される。粒状土と補強材の間の摩擦作用
は複合材料からなる構造体を安定化し、それによ
つて重力壁を造る。この先行技術は擁壁に応用す
ることができ、以上述べたことは昭和44年1月14
日付けで本出願人であるアンリ・ビダルに与えら
れた米国特許第3421326号(名称「建造物」)に記
載されている。
土地安定化の一般的技術は斜面を有する重力壁
にも採用されてきた。その場合斜面内に配置さ
れ、斜面を平行な面を有する壁面被覆部材が形成
された。これらの壁面被覆部材は平滑な壁表面を
具えていて、壁を傾斜位置に支持するための一対
の通常は三角形に形成されたガセツトによつて壁
内に配置される。一般的な土地安定化技術を用い
た傾斜壁と、その傾斜壁とともに用いられる壁面
被覆部材は、昭和53年11月21日付けで本出願人で
あるアンリ・ビダルに与えられた米国特許第
4125970号(名称「ばら荷材料貯蔵施設」)に記述
されている。
この種の土地安定化技術に関して種々の型式の
壁面被覆部材が開発されてきた。例えば、市場で
入手できる被覆材用のプレキヤスト・ブリツジ部
材を連接させて設置した上、補強部材に連結する
ような技術が開発された。そのような壁面被覆部
材はその壁面から前方に突出した一対の連続した
垂直ウエブを有している。そのような被覆構造体
の一例は、例えば昭和54年3月22日パリで開催さ
れた土地強化に関する国際会議のレポートの第2
巻の第447−448頁に記述されている。
摩擦力による補強土は、壁面中にテラス(台
地)を造るのにも用いられてきた。そのようなテ
ラスの実例はコロラドのベイルパスに建造された
擁壁である。それらの擁壁では、壁面被覆部材は
通常垂直に延びた円柱状の表面を有し、その表面
が凹面となつていることが多い。種々の擁壁によ
り、連続したコンクリート表面が出現するように
テラスは連続して設置される。
摩擦力を利用した土地安定化構造体に用いる壁
面被覆部材を作る今までの種々の技術の特徴は、
垂直、或いは垂直線に関してある角度だけ傾斜し
た連続したコンクリート被覆を用いる点にあつ
た。そのような被覆構造は、大きく露出したコン
クリート面が、美観上から不適当とされる環境下
では、使用に適しない。更に、硬い平面からなる
壁面は音を吸収するには不適当で、その音は壁面
から反射される。またそのような被覆構造では、
目かくしや防壁に用いる時、目だちすぎて好まし
くない。
今日まで土地を被覆するために植えた植物を支
持することができるような壁面被覆を行い得る補
強土構造物は存在しなかつた。特に、そのような
壁面被覆に適したプレキヤスト・コンクリート部
材は全く存在しなかつた。
今日まで植物によつて被覆されるようになつた
壁面被覆部材を有する補強土構造物を建造する方
法は存在しなかつた。
従つて本発明の目的は、植物によつて完全に被
覆される面を有する壁の建設に使用可能な新しい
壁面被覆部材を提供することにある。
本発明の今一つの目的は、植物によつて被覆さ
れる垂直表面を具えた壁面を提供することにあ
る。
更に本発明の今一つの目的は、音を吸収し得る
性質のある、或いは、コンクリート被覆の擁壁が
不適切な特殊な環境下でも用い得る壁面被覆部材
を提供することにある。
このようにこれまで望まれ、しかし、実現する
ことのできなかつた方法は、壁面被覆部材によつ
て形成した壁によつて実現することになつた。壁
面被覆部材は壁自体内に延出する傾斜面を具える
とともに、壁の長手方向に延長するほぼ水平な棚
部分を提供する。これらの棚部分は種々の植物を
植えるのに非常に適している。植物は壁面の全部
または一部を被覆するもの、また、壁面とほぼ同
じような高さまで広がつて成長するもの、又は壁
面を超えて下方に垂れ下がるもの、等々である。
垂直方向の支持をするために各壁面被覆部材は控
え壁を備え、その控え壁は壁面被覆部材から前方
に突出するが、壁面被覆部材の上縁を通過する垂
直平面を超えることがないようにされている。こ
の型式にすると、擁壁は所望の垂直表面または傾
斜表面をつくりうる、壁面被覆部材に連続した水
平列を有することができる。
下側の土地に対する壁面被覆部材の支持圧力を
小さくするため、控え壁は下方に向けて広幅とな
るように形成して、壁面被覆部材を支持するため
のより広い支持面積を確保できるようにすること
が可能である。
壁面が植物を支持する能力を増大させるため、
壁面被覆部材の各列の底部に、水平に広がる領域
に沿つて、表土層をおくことができる。この表土
は、必要に応じて壁面被覆部材の被覆表面に向け
て積み上げることも可能である。
ある場合には、壁面被覆部材の後表面の水が隣
接した壁面被覆部材間に垂直方向に延びる連結部
分を通して滲出することを防止するために、各壁
面被覆部材はその裏面に一対のリブを有し、各リ
ブは壁面被覆部材の垂直縁に隣接して配置するよ
うに形成することが可能である。横方向に隣接す
るように壁面被覆部材を配列することによつて、
通常はU字形をしたチヤンネル部材が、隣接した
壁面被覆部材間の垂直連結部分を被覆するため、
隣接した壁面被覆部材から突出したリブ上に配置
される。この場合には、壁面被覆部材の後表面を
下方に滴下する土地表面の水が、各壁面被覆部材
にリブ間につくられた大きなチヤンネル部材によ
つて、粒状の裏込め物質中に流入する。
すなわち本発明によれば、擁壁構造体の表面に
使用する壁面被覆部材において、前部縁を通過す
る鉛直面と鋭角をなす被覆表面、上部水平縁、下
部水平縁、及び左右垂直縁を有する本体部;及び
前記被覆表面と前記鉛直面の間で前記被覆表面か
ら前方に突出する控え壁を有し、前記本体部は、
後方に突出し補強材又は張力部材に連結し得るよ
うにするラグ、及び前記左右垂直縁に沿つて後方
に突出する一対の排水用のリブを具えた壁面被覆
部材が与えられる。
更に本発明によれば、前部縁を通過する鉛直面
と鋭角をなす被覆表面、上部水平縁、下部水平
縁、及び左右垂直縁を有する本体部を具えた壁面
被覆部材であつて、その厚みよりも高さ方が大き
くて水平方向に配列されるとともに上下方向に複
数個の段状に配置される複数個の壁面被覆部材;
前記壁面被覆部材に連結する連結装置を有する複
数個の補強材であつて、前記壁面被覆部材から後
方に水平かつ層状にに延出する補強材;及び前記
補強材間で前記壁面被覆部材の後方に配置された
盛り土であつて、前記補強材と摩擦接触すること
によつて安定化される盛り土を含み、前記壁面被
覆部材の一列は、直下の壁面被覆部材の水平列の
上部水平縁から、後方に離隔した下部水平縁を有
することによつて前記上部水平縁と前記下部水平
縁との間に前記盛り土を露出させて垂直方向に離
隔する複数個の植物が植えられている帯状地域を
形成しており、 前記壁面被覆部材は前記被覆表面と前記鉛直面
の間で前記被覆表面から前方に突出する控え壁を
有し、2個の隣接する前記壁面被覆部材の間に垂
直連結部分が存在し、前記本体部はその後面から
後方に突出し、前記補強材又は張力部材に連結し
得るようにするラグと、前記左右垂直縁に沿つて
後方に突出する1対の排水用のリブとを有し、前
記リブは前記垂直連結部分に接して前記垂直連結
部分の全高に亘つて延出し、断面U字形のチヤン
ネル部材が前記連結部分で隣接する2個の前記リ
ブを覆う擁壁構造体が与えられる。
更に本発明によれば、前部縁を通過する鉛直面
と鋭角をなす被覆表面、上部水平縁、下部水平
縁、及び左右垂直縁を有する本体部を具えた壁面
被覆部材であつて、その厚みよりも高さの方が大
きくて水平方向に配列されるとともに上下方向に
複数個の段状に配置される複数個の下部壁面被覆
部材;前記下部壁面被覆部材に連結する連結装置
を有する複数個の補強材であつて、前記壁面被覆
部材から後方に水平かつ層状に延出する補強材;
及び前記補強材間で前記下部壁面被覆部材の後方
に配置された盛り土であつて、前記補強材と摩擦
接触することによつて安定化される盛り土を含
み、前記下部壁面被覆部材の一列は、その直下の
壁面被覆部材の水平列の上部水平縁から、後方に
離隔した下部水平縁を有することによつて前記上
部水平縁と前記下部水平縁との間に前記盛り土を
露出させて垂直方向に離隔する複数個の植物が植
えられている帯状地域を形成しており、前記下部
壁面被覆部材は前記被覆表面と前記鉛直面の間で
前記被覆表面から前方に突出する控え壁を有し、
2個の隣接する前記下部壁面被覆部材の間に垂直
連結部分が存在し、前記本体部はその後面から後
方に突出し、前記補強材又は張力部材に連結し得
るようにするラグと、前記左右垂直縁に沿つて後
方に突出する1対の排水用のリブとを有し、前記
リブは前記垂直連結部分に接して前記垂直連結部
分の全高に亘つて延出し、断面U字形のチヤンネ
ル部材が前記連結部分で隣接する2個の前記リブ
を覆うようになつており、前記下部壁面被覆部材
と最上段の壁面被覆部材の上部に前記壁面被覆部
材と同一形状の上部壁面被覆部材を水平方向に配
列するとともに上下方向に複数個の段状に配置さ
れる上部壁面被覆部材を有し、前記上部壁面被覆
部材の一列はその直下の壁面被覆部材の水平列の
上部水平縁から後方に離隔した下部水平縁を有す
ることによつて前記上部水平縁と前記下部水平縁
との間に配置された盛り土を露出させて垂直方向
に離隔する複数個の植物が植えられる帯状地域を
形成しており、前記上部壁面被覆部材の後方に後
方壁面被覆部材の水平列が前記上部壁面被覆部材
と背中合わせの関係で上下方向に複数個の段状に
配置され、前記上部壁面被覆部材と前記後方壁面
被覆部材は前記ラグに連結される前記張力部材に
よつて相互に連結され、前記上部壁面被覆部材と
前記後方壁面被覆部材間に盛り土が配置される擁
壁構造体が与えられる。
更に本発明によれば、支持構造体を使用するこ
となく、傾斜面をもつ擁壁構造体を建造する方法
において、前部縁を通過する鉛直面と鋭角をなす
被覆表面、上部水平縁下部水平縁、及び左右垂直
縁を有する本体部;及び前記被覆表面と前記鉛直
面の間で前記被覆表面から前方に突出する控え壁
を有し、前記本体部は、後方に突出し補強材又は
張力部材に連結し得るようにするラグ、及び前記
左右垂直縁に沿つて後方に突出する1対の排水用
のリブを具えた壁面被覆部材の第1の水平列を設
置する段階;2固個の隣接する前記壁面被覆部材
の間に存する垂直連結部分を閉塞する段階;前記
第1の水平列の壁面被覆部材の後方に前記ラグの
高さまで第1の盛り土を配置する段階;前記第1
列の壁面被覆部材の後面から後方に延出するよう
に補強材を前記壁面被覆部材の前記ラグに連結す
る段階;、前記第1の水平列の壁面被覆部材の後
方に第2の盛り土を配置し、前記第2の盛り土が
前記補強材を覆つて前記第1の水平列の壁面被覆
部材の頂部まで達するようにする段階;前記第1
の水平列の壁面被覆部材の上部水平縁と協働して
前記第2の盛り土の露出した帯状地域が得られる
ように前記第2の盛り土の上に前記第1の水平列
の壁面被覆部材から後方に離隔させて壁面被覆部
材の第2の水平列を設置する段階;2個の隣接す
る前記壁面被覆部材間に存する垂直連結部分を閉
塞する段階;前記第2の壁面被覆部材の水平列の
後方で前記第2の盛り土の上にラグの高さまで第
3の盛り土を配置する段階;前記第2の水平列の
壁面被覆部材の後面から後方に延出するように補
強材を前記壁面被覆部材の前記ラグに連結する段
階;前記第2の水平列の壁面被覆部材の後方で前
記第3の盛り土の上に第4の盛り土を配置して前
記補強材を覆つて前記第2の水平列の壁面被覆部
材の頂部まで達するようにし、前記第2の水平列
の壁面被覆部材の上部水平縁と協働して前記第4
の盛り土の露出した帯状地域が得られるように前
記第4の盛り土に上に前記第2の水平列の壁面被
覆部材から後方に離隔させて次段の壁面被覆部材
の水平列を配置する段階;所望の高さの壁面被覆
部材の例が得られるまで順次上記工程を反復する
段階;所望の高さの壁面被覆部材の列が得られる
とその上に上位の前方壁面被覆部材の水平列を設
置して隣接する前記壁面被覆部材の垂直連結部分
を閉塞し、該上位の前方の壁面被覆部材の水平列
の後方の盛り土の上に該前方の壁面被覆部材の水
平列とは背中合わせに上位の後方の壁面被覆部材
の水平列を配置して隣接する前記壁面被覆部材の
垂直連結部分を閉塞し、張力部材を前記前方及び
後方壁面被覆部材の前記ラグに連結した上、前記
上位の前方及び後方壁面被覆部材の水平列間に新
たに盛り土を配置する段階; 前記上位の前方の壁面被覆部材の上部水平縁と
協働して前記新たに配置した盛り土の露出した帯
状地域が得られるように前記新たに配置した盛り
土の上に前記上位の前方の壁面被覆部材の上部水
平縁から後方に離隔させて次上位の壁面被覆部材
の水平列を設置する段階;2個の隣接する前記壁
面被覆部材間に存する垂直連結部分を閉塞する段
階;前記新たに配置した盛り土の露出した帯状地
域が得られるように前記新たに配置した盛り土の
上に前記上位の後方の壁面被覆部材の上縁部から
後方に離隔させて次上位の後方の壁面被覆部材の
水平列を配置の該壁面被覆部材の垂直連結部分を
閉塞する段階;前記張力部材を前記次上位の前方
及び後方の壁面被覆部前材の前記ラグに連結し、
前記次上位の前方及び後方壁面被覆部前材間に更
に新たな盛り土を配置する段階;所望の高さの前
記前方の壁面被覆部前材及び前記後方の壁面被覆
部前材の列が得られるまで順次上記工程を反復す
る段階;及び前記帯状地域に植物を植えて前記前
方の壁面被覆部前材及び前記後方の壁面被覆部前
材の列を植物で覆う段階を含む擁壁構造体の建造
方法が与えられる。
本発明の上記目的及び利点は図面を参照しなが
ら明細書を読むことにより、当業者に明らかにな
る。図面中では同一部材には、同一の参照番号が
付されている。
植物によつて覆われた擁壁構造体、すなわち壁
20(第1図参照)は壁面被覆部材22からなる
複数の列を有する。おのおのの列は通常は水平に
連接して垂直方向に積み上げられる。壁面被覆部
材22は、通常垂直方向に縦列をつくるように配
列される。
これらの壁面被覆部材22は、各水平列の底部
にユニークな、通常は水平の棚部分を形成し得、
種々の植物24を植えるのに適切な構造にするこ
とができる。好ましくは、そこに植える植物は、
成長すると壁面被覆部材22とほぼ同じ高さにな
るようなものを選択するとよい。或いは、植物
は、壁面被覆部材を超えて下方に垂れ下がるよう
なものを選択してもよい。この場合、植物24
は、下方の壁面被覆部材22のコンクリート表面
を被覆し、自然な視感を与える。もし必要なら、
壁面被覆部材が一年中被覆されるように、常緑性
の植物を選択してもよい。植物24が下方の壁面
構造体を全て被覆することがない場合でも、本発
明の権利範囲に含まれることは勿論である。
このように表面を被覆された擁壁は、美観的に
目を楽しませる表面を有する擁壁を提供し、広大
なコンクリート表面を露呈することが望ましくな
い環境下で使用するのに好適である。更に、表面
にある植物は壁面被覆部材22の形態とあいまつ
て、騒音を反射させずに吸収する防音壁を提供す
る。これは、壁面被覆部材22が傾斜しているこ
とと植物の音吸収性とにより達成される。また、
壁の後方の土地中に植物がなんの妨げもなくその
根を下ろすことができるので、根の成長が促進さ
れ、それによつて土地表面が安定化する。
壁(第2図参照)は壁の底部26によつて頂部
28まで、地表面を急に盛り上げる崖を作る。第
2図に図示するような急激な垂直方向の高度変化
は、高い位置に道路が必要な場合や、防音壁や目
かくし壁が必要な場合に有用かつ望まれる。
前述したように、壁20は壁面被覆部材22の
複数の水平列からなる被覆を有する。おのおのの
壁面被覆部材22は、該部材22から、その後方
におかれた土地中に後方に延びた1個あるいはそ
れ以上の補強材30に連結されている。適当な補
強材は数多くあり、例えば米国特許第3421326号
にはその例が多く示されている。延伸された金属
ストリツプ、金属グリツド、あるいはそれらの類
似物が補強土中での補強材として適切であるが、
本発明ではこれらの補強材のみに限定されない。
壁面被覆部材22のすぐ後方の土塊は補強材3
0とほぼぼ同じ長さだけ、壁の後方に深く延びて
いる水はけの良い粒状物質から成るものが望まし
い。粒状物質よりなる安定化土塊層32の間の補
強材30の存在により、粒状物質すなわち盛り土
32を摩擦力により安定化し、壁20の高さと補
強材30の長さからなる大きさに相等しい重力構
造体を画成する。
壁20の頂部に、自動車の安全防護壁36を備
えた道路34が造られる。この頂部に形成される
の他の多くの構造物も、本発明の教示するところ
である。例えば、居住用、建築物用、レクリエー
シヨン用地域等に使用し得る、他の土木建造物を
頂部に設置することができる。
隣接した壁面被覆部材22(第1図参照)間の
垂直連結部分40は、壁面被覆部材の内側から水
が滲出したり、裏込み材料の微小粒子がもれ出て
壁面被覆部材を汚したり、しみをつけたりする裂
け目となる可能性がある。従つて、この望ましく
ない結果を防止すべき手段を考える必要がある。
通常は第3図に示ように、各壁面被覆部材は、被
覆表面44から垂直連結部分40に沿つて、後方
に突出するリブ42を有する。垂直連結部分40
に隣接する一対のリブの各々は、連結部分40の
長さだけ、これに沿つて垂直に延びるU字形のチ
ヤンネル部材46により覆われる。チヤンネル部
材46は、壁面被覆部材22の裏側に配置され
る。チヤンネル部材はプラスチツク材料で形成し
て大地の水分がもたらす腐食や分解により品質低
下をもたらすことのないようにする。チヤンネル
部材46は、リブ42の両方を覆い得る大きさに
され、各壁面被覆部材22の後表面48に沿つ
て、大地の水が下方に浸透してゆくようにする。
更にチヤンネル部材46は隣接する壁面被覆部材
間の小さなギヤツプを許容したり、隣接する壁面
被覆部材間の位置ずれを許容し得るように、十分
余裕をもつた大きさにされている。
他の垂直連結部分の例を第13図に図示する。
壁面被覆部材23,23′は連結部分に隣接して
垂直リブが存在しない点を除いては、壁面被覆部
材22と同一である。垂直連結部分を覆うストリ
ツプ31が連結部分で垂直方向に壁面被覆部材2
3の裏表面48に沿つて延びている。このストリ
ツプ31はゴム、プラスチツク、又は金属ででき
ていて、図示するように連結部分内に突き出てい
る。
壁面被覆部材22の細部について以下に詳述す
る。各壁面被覆部材22は、通常は長方形である
被覆表面44(第5図参照)を含む。被覆表面4
4と後表面48を具え、その厚みよりも高さの方
が大きい壁面被覆部材22は本体部を構成する。
図面では被覆表面44は長方形に示されている
が、その他の多くの形も有利に使用し得る。その
一例として、曲線状壁面を得るために曲線状の壁
面被覆部材を使用するとき、被覆表面44の形状
は台形となる。被覆表面44から前方に突出した
部分は一対の控え壁50,52である。控え壁5
0,52は、被覆表面44を傾斜させて壁面被覆
部材22を垂直方向に支持する。
各控え壁50,52の中心は、隣接するほぼ垂
直の縁54,56から壁面被覆部材22の横方向
の長さのほぼ4分の1の距離だけ隔てられてい
る。従つて、控え壁50,52の中心は、他の一
方の控え壁から、壁面被覆部材22の横方向の長
さのほぼ2分の1だけ隔てられていることにな
る。この間隔により、壁が完成したとき、隣接し
た壁面被覆部材22の控え壁50,52は通常、
均一の距離だけ隔つて配置されることになる(第
1図参照)。この配置は控え壁の間隔についての
多くの配置例の一例であり、他にランダム配置と
か、非対称配置とか、交互に規則的に配置すると
かも可能である。例えば、控え壁50,52のお
のおのが壁面被覆部材22の両側縁部に配するよ
うにもでき(第14図参照)、この場合は隣接す
る2個の壁面被覆部材22の隣接する2個の控え
壁は1個の控え壁のように見える。更に、壁の端
部に使用する壁面被覆部材などでは、標準の壁面
被覆部材とは異なる距離だけ隔たたせることも可
能である。
第6図に示す壁面被覆部材の実施例では、各控
え壁50,52の上部縁58は、前部縁60より
垂直下方に隔てられていることが好ましい。上部
縁58をこのように配置すると、各控え壁50,
52が、壁面被覆部材22の後方に位置する粒状
裏込め物質の層とほぼ同じ高さを有するようにな
る。加えて、この配置では種々の壁面被覆部材2
2を支持する表面支持物の外観が美しくなるとい
う結果をも生み出す。控え壁50,52の図示実
施例での厚さは、上部縁58から下方に下がるに
つれて厚くなる(第6図参照)。従つて拡大され
た支持表面62が、各控え壁の下部に備えられ
る。この支持表面62は、壁面構造体中で、壁面
被覆部材22を適切な位置に支持する垂直支持体
となる。
被覆表面44から離隔した方の控え壁50,5
2の末端は、平らにされた。または、頂点を平面
で切つた表面67を備えていることが好ましい。
この頂点を平面で切つた表面67(第8図参照)
は、壁面被覆部材22の後表面48に通常、平行
となるように形成される。この配置だと、仮に垂
直に隣接した壁面被覆部材22間で沈下が起こつ
たとしても、上方にある壁面被覆部材22の控え
壁52は、下方にある壁面被覆部材22の後表面
48に接触圧力を集中させるような頂部を有さな
いことになる。沈下によつてもたらされる下方の
壁面被覆部材22へのいかなる圧力も、頂点を平
面で切つた表面67の存在によつてかなり広い範
囲に分散され、それによつて沈下の間に被覆部材
が破損する可能性がかなり少なくなる。
壁面被覆部材22の実施例は種々考えられる
が、そのうち2つの実施例を第11図と第12図
に示した。第11図では控え壁52は、壁面被覆
部材の本体部に通常垂直であり、また縦断面が曲
線状とされている前表面53を有する。第12図
では壁面被覆部材22の本体部は均一の厚さにな
つているが、水平に延びたリブ65を有する。こ
のリブ65は、壁面被覆部材の底部縁に沿つて延
び、後方に突出し、後表面48より遠ざかるよう
に形成されている。
後表面48(第7図参照)には、突出するリブ
42が配置されている。各リブ42は、対応する
垂直縁54,56に隣接し、かつ平行して配置さ
れる。これらのリブ42の間に、後表面48は、
下方に浸透する大地の水を導く、通常はU字形の
チヤンネルを形成する。壁面被覆部材22の後表
面48には、一対のラグ(耳片)64が備えられ
ている。各ラグは壁面被覆部材22のコンクリー
ト中に埋め込まれていて、後表面48から後方に
突出している。ラグ64は壁面被覆部材の後方に
配置された粒状土を摩擦力でもつて安定化させる
補強材を取り付けるのに都合が良い。
これらのラグ64は丁度、控え壁50,52
(第6図参照)が壁面被覆部材の露出表面上に配
置されたのと、通常、ほぼ同様の配置で、パネル
の幅方向に離隔して配置するのが好ましい。第8
図に示すようにラグ64をこのように配置する
と、ラグを壁面被覆部材を通過させ、対応する控
え壁50,52内に進入させるようにすることも
可能である。この形式にすると、壁面被覆部材2
2の前表面44と後表面48の間の厚さは、ラグ
64の必要な引き抜き抵抗について考慮を払うこ
となく選択することが可能となる。というのも、
控え壁52と壁面被覆部材22の本体部の両方の
コンクリート部分で、ラグ64が包まれているか
らである。
壁面被覆部材にはまた、複数の持上げ点66が
後表面48に備えられている(第7図参照)壁面
被覆部材22を持上げたり配置したりするとき
に、該部材のバランスをとる便宜上、好ましくは
4つの持上げ点66が備えられる。これら持上げ
点66はキヤステイング・モールドから壁面被覆
部材を持上げるのにも便利だし、また、該部材を
貯蔵する間にそれらを移動させるのにも便利であ
る。通常は、各ラグ64の隣りに2つの持上げ点
が配置され、1つはラグ64の上部に他の1つは
ラグ64の下部に配置される。各持上げ点66
は、例えば、壁面被覆部材22の本体部中に埋め
込まれ、後表面48に設けられた凹部72に突出
している頭部70を有する。金属のスタツド68
を含んでいる(第8図参照)。これらの持上げ点
66を設けることによつて、壁面被覆部材22を
配置するときに特別の取扱い装置を使用しなくて
もよくなる。
第8図に示すように控え壁52の前部縁74は
壁面被覆部材22の前部縁60を通過する垂直面
76を超えて突出してはならないことに注意すべ
きである。この配置によれば、垂直に隣接した壁
面被覆部材22間の壁面被覆の勾配が、壁面被覆
部材22の前部縁60の位置により確定すること
ができる。同時に、沈下の間、控え壁52の前部
縁74が下方の壁面被覆部材と係合しないので、
壁面被覆部材22を縦方向に通過する水平軸の回
りに、壁面被覆部材が回転することがない。
垂直に隣接した壁面被覆部材間の壁面被覆の勾
配は、実際上種々の角度をとり得る。ある場合に
は、垂直方向に隣接した壁面被覆部材の勾配は、
垂直面76内にあつてもよく(第4図参照)、ま
たは、垂直面よりもある角度だけ後退してもよい
(角度は垂直面76よりも面78に向けて測定さ
れる)。さらに、壁面被覆部材の勾配は、継続す
る垂直方向に隣接する壁面被覆部材の途中で、変
化させてもよい。換言すると1個の構造体中に異
なつた壁面被覆部材の勾配が存在し得るというこ
とである。
本発明の壁面の建造法を以下に述べる。建設現
場は壁面被覆部材の後方に補強材30を受容し得
る程度にまず掘削する(第2図参照)。その後、
水平な基礎78が造られる。この基礎は、コンク
リートで造つてもよいし、掘削で地盤を水準化す
ることによつて造つてもよい。壁面被覆部材22
の第1水平列が、壁面に沿つて横方向に延びる基
礎78上に配置される。次に、粒状物質32が壁
面被覆部材22の列の後方に置かれ、突き固めら
れる。この粒状物質32は壁面被覆部材の底部か
ら、ラグ64までの厚みを有する。次に、補強材
30の層が突き固められた粒状物質の層の頂部に
配置される。典型的には、これらの補強材は長方
形の断面を通常有する延進ストリツプからなる。
他の適当な補強材は、壁面被覆部材22に連結し
得るマツトと格子板からなる。サフイツクス
(′,″,a,b,その他)を有する参照番号は、
その数字に関連して以前に説明した部材に対応す
る部材を示す。このサフイツクスは、同じ参照番
号をもつた異なつた部材を区別する便宜上、加え
られるものである。
補強材が設置され、補強材をそれぞれ壁面被覆
部材22に連結したとき、粒状物質よりなる2番
目の粒状物質32″(第4図参照)が壁面被覆部
材22の水平列の後方に置かれて突き固められ
る。2番目の粒状物質32″は、補強材の層の上
に置かれ、当該壁面被覆部材22のラグから直上
に配置される壁面被覆部材22の底部縁まで厚み
を有するようにされる。壁面被覆部材22の近辺
では、2番目の粒状物質32″の表面が、次の壁
面被覆部材22′の列が配置されるべき土台がで
きるように水準化される。
壁面被覆部材の第2番目の列22′が、次に配
置され第1番目の列に対して第1番目の壁面被覆
部材22の前部縁60と壁面被覆部材22′の前
部縁60′が、完成した壁面被覆が後方向に傾斜
角を画成する面78内に存在するように配置され
る。壁面被覆部材の面78は垂直面76に関して
望ましい程度け傾斜させられていることが判る
(第4図参照)。垂直方向に隣り合つた壁面被覆部
材22,22′の前部縁60,60′が垂直面76
内に存在するようにすることも可能である。この
ようにすることは切りたつた垂直被覆面を造成す
るときに必要となる。
壁面被覆部材の第2番目の水平列22′を配置
すると、粒状物質よりなる第3番目の粒状物質3
2′が壁面被覆部材22′の後方に、ラグの位置に
通常到達するだけの深さに置かれる。粒状物質の
第3層が、突き固められた後、次の補強材30′
の層が粒状物質32′の頂部上に設置され壁面被
覆部材22′から後方に突出したラグに連結され
る。
この手順、すなわち、壁面被覆部材の列を設置
し、粒状物質を置き、突き固め、補強材の層を配
列し、それらを壁面被覆部材に連結し、次いで次
の粒状物質の層を置き、突き固め、壁面被覆部材
に隣接した地域を水準化してそして壁面被覆部材
の次の水平列を配置するという手順を、壁が所望
の高さに到達するまで続ける。
第4図を見ると壁面被覆部材22′の傾斜前表
面44′と、壁面被覆部材22の後表面48が、
突き固められた粒状裏込め物質32″の頂部上に、
通常は水平の棚部分80を画成することが見られ
る。同様に垂直方向に隣接する一対の壁面被覆部
材は壁面の長さ方向に沿つて延びる帯状の水平地
域80を画成する。この帯状地域は、表土82に
よつて覆われ、ここで表土82は図示されるよう
傾けられ、或いは、すぐ下の壁面被覆部材の最高
位置の縁に合わせて水準化される。垂直方向に隔
てられ、横方向に延びた複数個の植栽用床を造る
ことによつて、植物24(第1図参照)をかなり
確実に成長させ、繁茂するように、植えることが
できる。
第4図からは、また、壁面被覆部材の被覆前表
面44が存在する面84は、壁面被覆部材の傾斜
角78とある角度を形成するように配置される。
壁面被覆部材の傾斜面78と壁面被覆部材の前表
面44の面84の間の角度は、 (a) 垂直面76と、壁面被覆の面78の間の角度 (b) (i)90゜と、(ii)垂直面76と壁面被覆の面78
の間の角度との和となる角度 との間になるようにする必要がある。好ましく
は、前表面84は垂直面76より約30゜になるよ
うに配置されるべきである。
面76と面78の間の角度は、壁面の縦勾配、
すなわち上下方向の傾斜のめやすとなる。またこ
の縦勾配は壁が建造される現場の地価に大きく関
係する。地価が高い場所では傾斜度は小さい(0゜
に近い)。それに反し地価が安い場所では、傾斜
度は大きい(90゜に近い)。通常は、傾斜度を小さ
くすると、壁の頂部の地表面を利用するのに有利
である。
比較的幅の狭い壁面構造体が望まれる場合も考
えられる。例えば、防音、目隠し、或いは安定壁
が必要となるような箇所である(第9図参照)。
そのような場合の壁面構造体では、下部90は、
前述したのと同様に建造できる。壁の上部は、壁
面被覆部材22aの通常は水平な列によつて、最
初の壁面被覆部材に沿つて建造されるが、壁面被
覆部材22aの第1列に平行しているが、後方に
隔てられて、反対向きの壁面被覆部材22bの水
平列が配置される。反対側の列の壁面被覆部材2
2bはその前表面44bが外方に向き、かつ部材
22aの前表面44aと反対側に向くように配置
される。このような構造では後方に位置する堆積
された壁面被覆部材全体の高さは前方に位置する
堆積された壁面被覆部材全体の高さよりも低い。
この配置では、適当なごくありふれた張力部材
92を部材22aと22bの背面から突出したラ
グに連結し得る。補強材30を用いる代わりに、
反対方向に向けられた壁面被覆部材22a,22
bに連結された張力部材92の層を使用すること
によつて、前述した方法で第1の壁面被覆を形成
し、同様に第2の壁面被覆を形成する。この後者
の実施例において、つまり張力部材を使用した場
合は、壁面被覆部材は従来の擁壁のように機能
し、壁面の背後に配置された粒状物質の摩擦安定
化作用は働かない。
他の実施例においては(第10図参照)、いく
つかの壁面被覆部材の列が、前述したように配置
された壁面の垂直方向の一部分の間に、水平に延
びた1個またはそれ以上のテラス94が造られて
いる。テラス94は、垂直方向に隣り合つた壁面
被覆部材の水平距離を、通常超過する水平距離を
有している。テラスが設けられた擁壁の他の部分
は、テラス94から上方に順次建造してゆくこと
ができる。前述したように、壁面被覆部材間で傾
斜角度を変化させることも可能である。このテラ
スを設ける配置は傾斜角度が比較的小さい水平列
のつながりの間に、大きい傾斜角度を間にとり入
れたものというように考えられる。更に、垂直の
壁面被覆部分が存在するように、傾斜角度を0゜に
することも可能である。
更にいくつかの棚部分には植物を植え、他の棚
部分には植えないということも考えられる。更
に、壁面被覆部材に長方形以外の形状を与えるこ
とも当然に可能である。
露出した壁面被覆部材が高いような応用例で
は、壁面被覆部材を、柱状に配置して、壁面被覆
部材22の重みが直接に下部の壁面被覆部材22
で支持されるように、建造していことが望まし
い。この目的のため、壁面被覆部材22(第15
図参照)は後表面48から突出する一対の支持パ
ツド100を備えてもよい。各支持パツド100
は通常、対応する控え壁50,52の1つと垂直
となるように配置されている。更に、各支持パツ
ド100は、対応する控え壁50,52の支持表
面62と通常平行であり、かつ垂直方向に隔つて
いる支持表面102を備えている。支持表面10
2は壁面被覆部材の後表面より後方に、充分に支
持面積を確保することができる程度の距離だけ延
びている。
支持パツド100は、支持表面102の後方の
末端より、後表面48の面と通常、平行で支持表
面102から下方に延びている端表面104を含
んでいる。底表面106は例えば壁面被覆部材2
2の後表面48に対して、通常垂直に延びてい
る。底表面106は通常、補強材が取付けられる
ラグ64から、隔たつている。
おのおのの一対の支持パツド100(第17図
参照)は、壁面被覆部材22の後表面48の上部
縁60から垂直方向に、支持表面102と支持表
面62との間の垂直距離が、壁面被覆部材によつ
て覆われる裏込め土の高さに一致するような距離
だけ、隔てられている。支持パツド100は、好
ましくは壁面被覆部材22と一体で成型され、各
パツド100の支持表面102が共平面となるよ
うに配置されるべきである。この場合には、垂直
方向に隣り合つた壁面被覆部材の控え壁50,5
2が支持パツド100の支持表面102に置かれ
たとき、隣接した壁面被覆部材22は水平位置に
保持される。
第15図に最もよく見られるように、壁面被覆
部材22は、前表面44と後表面48の間の延び
る排水孔108を1個またはそれ以上備えていて
もよい。排水孔108の断面形状は、いかなる形
状としてもよいが、円形断面にするのが適当であ
ることが判つた。排水孔108は好ましくは、壁
面被覆部材の後表面48に沿つて、また、後表面
48の水平方向に沿つて伸びる収集縁110の上
にある水を取り込めるように配置される。好まし
くは、排水孔108は収集縁110より垂直下方
に傾斜し、壁面被覆部材22の前表面44に向け
て開いているようにすべきである(第16図参
照)。
排水孔108は互いに均一な間隔だけ隔たれて
いることが望ましい(第17図参照)。壁面被覆
部材22の後表面48に沿つて均一に排水孔を形
成するには、排水孔108間の間隔を、壁面被覆
部材当り、約4個の排水孔があるように選定する
のが望ましい。このようにすると、壁面被覆部材
の後方の裏込め物質から、水を自由に排水できる
だけではなく、壁面被覆部材の後方の生ずる水圧
も取り除くことができる。
壁面被覆部材のある形状では、壁面被覆部材を
支持する表面領域を大きする方が望ましい。その
ような拡大された支持領域が望ましい場合、壁面
被覆部材22の基底の表面領域112(第19図
参照)を増大させるのが有効である。そのような
場合、壁面被覆部材22の後表面48の全幅にわ
たつて、通常横方向に延びるリブ114を設ける
ことができ、また設けたほうが望ましい。リブ1
14は、壁面被覆部材22の両側縁に設けられた
垂直方向に延びたリブ42から後後方に突出して
いる。壁面被覆部材の基底に隣接した部分が深く
なることによつて、壁面被覆部材22の支持表面
112の表面積が増加する。
第15,16,17,19図に示された壁面被
覆部材を使用した場合も、他の実施例について前
述したのと同じ方法で、壁面が建造可能である。
しかし、1つだけ小さな相違点が建設工程中に存
在する。ことに、第1番目の壁面被覆部材22の
列(第18図参照)が設置された時、裏込め物質
が入れられ、支持パツド100の支持表面102
とほぼ同じ高さになるまで、突き固められる。こ
の時点で、支持表面102の頂部に固い当接板1
16を置く。次いで、次の壁面被覆部材22′か
らなる列を、裏込め物質118の露出面に設置す
るが、この際、控え壁50,52は、それぞれ対
応する当接板116に支えられ、下部にある壁面
被覆部材22の支持パツド100によつて支えら
れるように配置される。そのような建設手順をと
ると、壁面が完成したとき、壁面被覆部材の重み
や、その他の負荷がもたらす垂直方向の力が、壁
面被覆部材22′の控え壁50,52を介して直
接垂直方向に隣接した壁面被覆部材22の当接板
116に伝えられることは、当業者にとり、明ら
かである。同様に、下部の壁面被覆部材22の控
え壁を介して、次の下部の壁面被覆部材22″の
支持パツド100に直接、垂直方向の負荷が伝わ
つてゆき、同様に、壁面の最高部に壁面被覆部材
から最下部の壁面被覆部材に垂直方向負荷が伝わ
つていくようになつている。
以上により、表面を被覆された壁面構造体、摩
擦力によつて安定化された補強土とともに用いら
れ、植物により表面をおおうことができるように
された壁面被覆部材、及び壁面の建造法が明らか
にされた。当業者にとつて、本発明の趣旨、権利
範囲を逸脱しないで、本発明の工程、特徴、部材
を変形したり、置きかえたりすることは明らかで
ある。従つて、特許請求の範囲に記載された本発
明の工程、部材、特徴を変形したり、置きかえた
りすることの全てが、本発明に包含されることに
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による植物によつておおわれ
た壁の立面図である。第2図は、本発明によつて
建造された壁の典型的な断面図である。第3図
は、第1図の隣接壁面被覆部材間の垂直連結部分
に沿つてとられた部分断面図である。第4図は、
第1図の壁に沿つてとられた拡大断面図である。
第5図は、壁面被覆部材の斜視図である。第6図
は、第5図の壁面被覆部材の前面の立面図であ
る。第7図は、第6図の壁面被覆部材の後面の立
面図である。第8図は、第6図の壁面被覆部材の
側面の立面図である。第9図は、目かくし壁に用
いられる壁の部分断面図である。第10図は、壁
中の一部にテラスが設けられた擁壁の部分断面図
である。第11図は、壁面被覆部材の第2実施例
の側立面図である。第12図は、壁面被覆部材の
第3実施例の側立面図である。第13図は、隣接
壁面被覆部材間の垂直連結部分の第2実施例に沿
つてとられた部分断面図でである。第14図は、
他の控え壁間隔を示す前面立面図である。第15
図は、壁面被覆部材の第4実施例の断面図であ
る。第16図は、第15図の壁面被覆部材を前面
から見た斜視図である。第17図は、第15図の
壁面被覆部材を後面から見た斜視図である。第1
8図は、第15図の壁面被覆部材で建造された壁
に沿つてとられた部分断面図である。第19図
は、壁面被覆部材の基底部の他の形状の詳細図で
ある。 20…擁壁構造体、22…壁面被覆部材、24
…植物、28…頂部、30補強材、32…粒状物
質、40…垂直連結部分、42…リブ、44…被
覆表面、46…チヤンネル部材、48…後表面、
50,52…控え壁、54,56…垂直縁、60
…前部縁、62…支持表面、64…ラグ、65…
リブ、66…持上点、67…頂点を平面で切つた
表面、102…支持表面、100…支持パツド、
116…当接板、108…排水孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 擁壁構造体の表面に使用する壁面被覆部材に
    おいて、 前部縁を通過する鉛直面と鋭角をなす被覆表
    面、上部水平縁、下部水平縁、及び左右垂直縁を
    有する本体部;及び 前記被覆表面と前記鉛直面の間で前記被覆表面
    から前方に突出する控え壁を有し、 前記本体部は、後方に突出し補強材又は張力部
    材に連結し得るようにするラグ、及び前記左右垂
    直縁に沿つて後方に突出する一対の排水用のリブ
    を具えた壁面被覆部材。 2 特許請求の範囲第1項記載の壁面被覆部材に
    おいて、前記控え壁は一対設けられ、前記各控え
    壁は前記鉛直面から隔てた位置に設けられる壁面
    被覆部材。 3 特許請求の範囲第1項記載の壁面被覆部材に
    おいて、前記本体部は前記控え壁に対応する位置
    で後面から後方に突出する支持パツドを含み、前
    記支持パツドが隣接する上方の壁面被覆部材の控
    え壁を支持する壁面被覆部材。 4 前部縁を通過する鉛直面と鋭角をなす被覆表
    面、上部水平縁、下部水平縁、及び左右垂直縁を
    有する本体部を具えた壁面被覆部材であつて、そ
    の厚みよりも高さの方が大きくて水平方向に配列
    されるとともに上下方向に複数個の段状に配置さ
    れる複数個の壁面被覆部材; 前記壁面被覆部材に連結する連結装置を有する
    複数個の補強材であつて、前記壁面被覆部材から
    後方に水平かつ層状に延出する補強材;及び 前記補強材間で前記壁面被覆部材の後方に配置
    された盛り土であつて、前記補強材と摩擦接触す
    ることによつて安定化される盛り土を含み、 前記壁面被覆部材の一列は、直下の壁面被覆部
    材の水平列の上部水平縁から、後方に離隔した下
    部水平縁を有することによつて前記上部水平縁と
    前記下部水平縁との間に前記盛り土を露出させて
    垂直方向に離隔する複数個の植物が植えられてい
    る帯状地域を形成しており、 前記壁面被覆部材は前記被覆表面と前記鉛直面
    の間で前記被覆表面から前方に突出する控え壁を
    有し、 2個の隣接する前記壁面被覆部材の間に垂直連
    結部分が存在し、 前記本体部はその後面から後方に突出し、前記
    補強材又は張力部材に連結し得るようにするする
    ラグと、前記左右垂直縁に沿つて後方に突出する
    1対の排水用のリブとを有し、 前記リブは前記垂直連結部分に接して前記垂直
    連結部分の全高に亘つて延出し、断面U字形のチ
    ヤンネル部材が前記連結部分で隣接する2個の前
    記リブを覆う擁壁構造体。 5 特許請求の範囲第4項記載の擁壁構造体にお
    いて、 前記控え壁は前記壁面被覆部材の前記下部水平
    縁から前記上部水平縁の下方に隔たれた点まで延
    在し、前記壁面被覆部材を傾斜させて支持する擁
    壁構造体。 6 特許請求の範囲第4項記載の擁壁構造体にお
    いて、 前記控え壁は下部に支持表面を有し、前記控え
    壁がその頂部から前記支持表面に向けて厚みを増
    大する擁壁構造体。 7 特許請求の範囲第4項記載の擁壁構造体にお
    いて、 前記各壁面被覆部材が一対の控え壁を有し、前
    記両控え壁の間隔は前記壁面被覆部材の横幅の1/2
    でかつ前記壁面被覆部材の両端から前記壁面被覆
    部材の横幅の〓隔置されており、よつて直垂方向
    に隣接する前記壁面被覆部材の前記控え壁が垂直
    方向に整合配置されるとともに横方向に隣接する
    前記壁面被覆部材の控え壁が互いに均等に隔てら
    れるようになる擁壁構造体。 8 特許請求の範囲第4項記載の擁壁構造体にお
    いて、 垂直方向に隔てられた前記各帯状地域の表面が
    前記壁面被覆部材の上部水平縁から後方に上昇す
    るように傾斜づけられる擁壁構造体。 9 特許請求の範囲第4項記載の擁壁構造体にお
    いて、 前記植物が前記壁面被覆部材を被覆する擁壁構
    造体。 10 特許請求の範囲第4項記載の擁壁構造体に
    おいて、 上下関係に列状に配置された前記壁面被覆部材
    の前記上部水平縁間に傾斜角度が与えられ、前記
    傾斜角度は前記各壁面被覆部材の段状の列相互間
    で異なる擁壁構造体。 11 特許請求の範囲第4項記載の擁壁構造体に
    おいて、 前記本体部は前記控え壁に対応する位置で後方
    に突出する支持パツドを含み、上方の列の前記壁
    面被覆部材の控え壁が下方の列の前記壁面被覆部
    材の支持パツドの上に載置されるようになつてい
    る擁壁構造体。 12 前部縁を通過する鉛直面と鋭角をなす被覆
    表面、上部水平縁、下部水平縁、及び左右垂直縁
    を有する本体部を具えた壁面被覆部材であつて、
    その厚みよりも高さの方が大きくて水平方向に配
    列されるとともに上下方向に複数個の段状に配置
    される複数個の下部壁面被覆部材; 前記下部壁面被覆部材に連結する連結装置を有
    する複数個の補強材であつて、前記壁面被覆部材
    から後方に水平かつ層状に延出する補強材;及び 前記補強材間で前記下部壁面被覆部材の後方に
    配置された盛り土であつて、前記補強材と摩擦接
    触することによつて安定化される盛り土を含み、 前記下部壁面被覆部材の一列は、その直下の壁
    面被覆部材の水平列の上部水平縁から、後方に離
    隔した下部水平縁を有することによつて前記上部
    水平縁と前記下部水平縁との間に前記盛り土を露
    出させて垂直方向に離隔する複数個の植物が植え
    られている帯状地域を形成しており、 前記下部壁面被覆部材は前記被覆表面と前記鉛
    直面の間で前記被覆表面から前方に突出する控え
    壁を有し、 2個の隣接する前記下部壁面被覆部材の間に垂
    直連結部分が存在し、 前記本体部はその後面から後方に突出し、前記
    補強材又は張力部材に連結し得るようにするする
    ラグと、前記左右垂直縁に沿つて後方に突出する
    1対の排水用のリブとを有し、 前記リブは前記垂直連結部分に接して前記垂直
    連結部分の全高に亘つて延出し、断面U字形のチ
    ヤンネル部材が前記連結部分で隣接する2個の前
    記リブを覆うようになつており、 前記下部壁面被覆部材の最上段の壁面被覆部材
    の上部に前記下部壁面被覆部材と同一形状の上部
    壁面被覆部材を水平方向に配列するとともに上下
    方向に複数個の段状に配置される上部壁面被覆部
    材を有し、 前記上部壁面被覆部材の一列はその直下の壁面
    被覆部材の水平列の上部水平縁から後方に離隔し
    た下部水平縁を有することによつて前記上部水平
    縁と前記下部水平縁との間に配置された盛り土を
    露出させて垂直方向に離隔する複数個の植物が植
    えられる帯状地域を形成しており、 前記上部壁面被覆部材の後方に後方壁面被覆部
    材の水平列が前記上部壁面被覆部材と背中合わせ
    の関係で上下方向に複数個の段状に配置され、前
    記上部壁面被覆部材と前記後方壁面被覆部材は前
    記ラグに連結される前記張力部材によつて相互に
    連結され、前記上部壁面被覆部材と前記後方壁面
    被覆部材間に盛り土が配置される擁壁構造体。 13 特許請求の範囲第12項記載の擁壁構造体
    おいて、前記上部壁面被覆部材と前記後方壁面被
    覆部材の形状が同一である擁壁構造体。 14 支持構造体を使用することなく、傾斜面を
    もつ擁壁構造体を建造する方法において、 前部縁を通過する鉛直面と鋭角をなす被覆表
    面、上部水平縁、下部水平縁、及び左右垂直縁を
    有する本体部;及び 前記被覆表面と前記鉛直面の間で前記被覆表面
    から前方に突出する控え壁を有し、 前記本体部は、後方に突出し補強材又は張力部
    材に連結し得るようにするラグ、及び前記左右垂
    直縁に沿つて後方に突出する一対の排水用のリブ
    を具えた壁面被覆部材の第1の水平列を配置する
    段階; 2個の隣接する前記壁面被覆部材の間に存する
    垂直連結部分を閉塞する段階; 前記第1の水平列の壁面被覆部材の後方に前記
    ラグの高さまで第1の盛り土を配置する段階; 前記第1列の壁面被覆部材の後面から後方に延
    出するように補強材を前記壁面被覆部材の前記ラ
    グに連結する段階; 前記第1の水平列の壁面被覆部材の後方に第2
    の盛り土を配置し、前記第2の盛り土が前記補強
    材を覆つて前記第1の水平列の壁面被覆部材の頂
    部まで達するようにする段階; 前記第1の水平列の壁面被覆部材の上部水平縁
    と協働して前記第2の盛り土の露出した帯状地域
    が得られるように前記第2の盛り土の上に前記1
    の水平列の壁面被覆部材から後方に離隔させて壁
    面被覆部材の第2の水平列を設置する段階; 2個の隣接する前記壁面被覆部材間に存する垂
    直連結部分を閉塞する段階; 前記第2の壁面被覆部材の水平列の後方で前記
    第2の盛り土の上にラグの高さまで第3の盛り土
    を配置する段階; 前記第2の水平列の壁面被覆部材の後面から後
    方に延出するように補強材を前記壁面被覆部材の
    前記ラグに連結する段階; 前記第2の水平列の壁面被覆部材の後方で前記
    第3の盛り土の上に第4の盛り土を配置して前記
    補強材を覆つて前記第2の水平列の壁面被覆部材
    の頂部まで達するようにし、前記第2の水平列の
    壁面被覆部材の上部水平縁と協働して前記第4の
    盛り土の露出した帯状地域が得られるように前記
    第4の盛り土の上に前記第2の水平列の壁面被覆
    部材から後方に離隔させて次段の壁面被覆部材の
    水平列を配置する段階; 所望の高さの壁面被覆部材の列が得られるまで
    順次上記工程を反復する段階; 所望の高さの壁面被覆部材の列が得られるとそ
    の上に上位の前方壁面被覆部材の水平列を設置し
    て隣接する前記壁面被覆部材の垂直連結部分を閉
    塞し、該上位の前方の壁面被覆部材の水平列の後
    方の盛り土の上に該前方の壁面被覆部材の水平列
    とは背中合わせに上位の後方の壁面被覆部材の水
    平列を設置して隣接する前記壁面被覆部材の垂直
    連結部分を閉塞し、張力部材を前記前方及び後方
    壁面被覆部材の前記ラグに連結した上、前記上位
    の前方及び後方壁面被覆部材の水平列間に新たに
    盛り土を配置する段階; 前記上位の前方の壁面被覆部材の上部水平縁と
    協働して前記新たに配置した盛り土の露出した帯
    状地域が得られるように前記新たに配置した盛り
    土の上に前記上位の前方の壁面被覆部材の上部水
    平縁から後方に離隔させて次上位の壁面被覆部材
    の水平列を設置する段階; 2個の隣接する前記壁面被覆部材間に存する垂
    直連結部分を閉塞する段階; 前記新たに配置した盛り土の露出した帯状地域
    が得られるように前記新たに配置した盛り土の上
    に前記上位の後方の壁面被覆部材の上縁部から後
    方に離隔させて次上位の後方の壁面被覆部材の水
    平列を設置し該壁面被覆部材の垂直連結部分を閉
    塞する段階; 前記張力部材を前記次上位の前方及び後方の壁
    面被覆部前材の前記ラグに連結し、前記次上位の
    前方及び後方壁面被覆部前材間に更に新たな盛り
    土を配置する段階; 所望の高さの前記前方の壁面被覆部前材及び前
    記後方の壁面被覆部前材の列が得られるまで順次
    上記工程を反復する段階;及び 前記帯状地域に植物を植えて前記前方の壁面被
    覆部前材及び前記後方の壁面被覆部前材の列を植
    物で覆う段階を含む擁壁構造体の建造方法。
JP423984A 1983-01-11 1984-01-11 壁面被覆部材を使用した擁壁構造体とその建造方法 Granted JPS59206520A (ja)

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US566,471 1995-12-04

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JPS59206520A JPS59206520A (ja) 1984-11-22
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ZA8492B (en) 1984-08-29
JPS59206520A (ja) 1984-11-22
AU2318484A (en) 1984-07-12
ES285463Y (es) 1986-09-01

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