JPH0537735Y2 - - Google Patents

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JPH0537735Y2
JPH0537735Y2 JP8892487U JP8892487U JPH0537735Y2 JP H0537735 Y2 JPH0537735 Y2 JP H0537735Y2 JP 8892487 U JP8892487 U JP 8892487U JP 8892487 U JP8892487 U JP 8892487U JP H0537735 Y2 JPH0537735 Y2 JP H0537735Y2
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reclining
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  • Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、乳母車、育児椅子、等の育児器具
に取付けられる座席に関するもので、特に、座部
と背もたれ部とヘツドガード部とを備える座席に
おけるリクライニング機構の改良に関するもので
ある。
[従来の技術] 育児器具に取付けられる座席として、背もたれ
部をリクライニング可能とし、それによつて、こ
のような座席を椅子としてだけでなく、ベツドと
しても使用できるようにしたものが、多く提案さ
れている。
この考案にとつて興味ある第1の従来技術とし
て、特公昭54−16268号公報に記載されたものが
ある。この第1の従来技術は、育児椅子に関する
ものであるが、その背もたれ部をリクライニング
させることにより、ベツドとしても用いることが
できるように構成されている。この従来技術にお
いて、特に注目すべき構成は、背もたれ部をリク
ライニングさせたとき、このリクライニングの程
度に従つて、座部が前方へ変位することである。
したがつて、背もたれ部のリクライニングの程度
が大きくなればなるほど、座席に働く重心が後方
へ移動し、そのため、育児椅子が後方へ転倒しや
すくなる、といつた傾向をより小さくすることが
できる。
この考案にとつて興味ある第2の従来技術とし
て、特公昭58−33149号公報に記載されたものが
ある。この第2の従来技術は、乳母車の座席に関
するものであるが、座部と背もたれ部とヘツドガ
ード部とを備えた座席が開示されている。そし
て、ヘツドカード部は、背もたれ部のリクライニ
ング動作に連動して、当該座席がベツド状にまで
変形されたときには、背もたれ部から立て上がつ
た状態となり、乳幼児が座席から頭をはみ出すこ
とが防止されるように考慮されている。この第2
の従来技術において特に注目すべき構成は、背も
たれ部のリクライニング動作の終端において、ヘ
ツドガード部がより大きく回動し、背もたれ部が
比較的立ち上がつた状態では、ヘツドガード部が
乳幼児の頭上に被さり、乳幼児に対して圧迫感を
与えないように配慮されている点である。
[考案が解決しようとする問題点] このように、第1および第2の従来技術は、い
ずれも、優れた特徴を有している。
しかしながら、第1の従来技術においては、ヘ
ツドガード部に関する配慮が全くなされておら
ず、事実、ヘツドガード部に関する開示もない。
したがつて、第1の従来技術で示された育児椅子
の構造を、たとえば乳母車のように、使用時にお
いて傾いたり振動が加わつたりする育児器具の座
席に対して適用された場合には、安全性に欠ける
という問題点に遭遇する。すなわち、たとえば乳
母車において、これを走行させながら、その座席
がベツド状をとるまで背もたれ部をリクライニン
グさせたとき、走行中の乳母車が遭遇する振動や
傾斜等が作用して、乳幼児が、その頭を座席から
はみ出した状態となつたら、さらには頭から滑り
落ちすりすることがある。
他方、第2の従来技術では、背もたれ部がリク
ライニングしたときに生じる座席の重心の後方へ
の変位によつてもたらされる、乳母車が後方へ転
倒しやすくなる傾向に対しては、全く対策が講じ
られていない。したがつて、座席がベツド状をと
るまで背もたれ部をリクライニングさせたときに
は、乳幼児の体重も合せた状態での座席の重心が
後方へ偏り、乳母車が後方へ転倒することがあり
得る。特に、乳母車が上り坂を走行するときや、
段差を乗り上げるときに、上述したような転倒の
可能性が高くなる。しかしながら、安全性を重視
する乳母車にあつては、上述したような転倒の危
険性をなくすため、背もたれ部のリクライニング
動作による座席の重心の前後方向への変位は、前
輪と後輪との間に挾まれた領域のできるだけ中央
付近で生じるように配慮されるのが通常である
が、この場合には、背もたれ部が倒れる側にある
後輪の取付位置が後方へ大きく張り出すことにな
り、乳母車を押す者の歩行を妨げることもある。
そこで、この考案は、育児器具に取付けられる
座席であつて、上述した第1および第2の従来技
術がそれぞれ有する長所を兼ね備えたとともに、
これら従来技術が遭遇する問題点を有利に解消し
得る座席の構造を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] この考案に係る育児器具に取付けられる座席
は、座部と、前記座部の後端部に回動可能に連結
される背もたれ部と、前記背もたれ部の上端部に
回動可能に連結されるヘツドガード部とを備える
ものである。そして、背もたれ部がリクライニン
グ可能に構成され、背もたれ部が少なくとも最も
リクライニングしたときにヘツドガード部が背も
たれ部に対して立ち上がつた状態とされる。この
ような座部において、上述した技術的課題を解決
するため、この考案では、次のような手段が講じ
られる。
すなわち、育児器具の本体側の第1の固定点にお
いて前後方向に回動自在に取付けられかつ大体に
おいて垂直方向に延びる座部サポートを備え、前
記座部は、前記座部サポートの一方端に対して、
幅方向に延びる枢支軸を介して回動可能に連結さ
れる。
前記背もたれ部は、前記座部との連結部より上
方の位置にある育児器具の本体側の第2の固定点
に対して、幅方向に延びる枢支軸を介して回動可
能に取付けられるとともに、その背面には、複数
個のリクライニング調整用凹部が当該背もたれ部
の上下方向に分布して設けられる。
さらに、この座席は、 前記複数個のリクライニング調整用凹部のいず
れかに選択的に嵌入するように、前記背もたれ部
の背面側に位置する育児器具の本体側の第3の固
定点に対して幅方向に延びる枢支軸を介して回動
可能に取付けられる、剛性のリクライニング調整
用リンクと、 前記背もたれ部に保持され、前記背もたれ部の
上下方向に対しては前記リクライニング調整用リ
ンクとの間で所定範囲移動可能とされながら、前
記リクライニング調整用リンクの前記リクライニ
ング調整用凹部に対する嵌入および脱出動作を制
御するために前記リクライニング調整用リンクに
係合した状態とされるとともに、前記ヘツドガー
ド部を前記背もたれ部に回動可能に連結する位置
より下方の位置で前記ヘツドガード部と回動可能
に連結されながら前記背もたれ部の上下方向に移
動可能に保持され、上下向への移動によつて前記
ヘツドガード部を前記背もたれ部に対して立ち上
がつた状態とする、リクライニング制御部材と、 前記リクライニング制御部材に対して、前記リ
クライニング調整用リンクが前記リクライニング
調整用凹部に嵌入する方向に付勢するばね手段
と、 を備える。 そして、前記リクライニング制御部
材には、前記背もたれ部のリクライニング動作の
最終端近傍において前記リクライニング調整用リ
ンクが当接して前記背もたれ部のリクライニング
動作に応じて当該リクライニング制御部材を前記
背もたれ部に対して上方へ移動させる当接部が形
成されている。
[作用] この考案に係る座席において、背もたれ部のリ
クライニング状態は、前記第2の固定点にある枢
支軸を介して背もたれ部が回動することによつて
変更され、変更されたリクライニング状態にある
背もたれ部の姿勢は、リクライニング調整用リン
クがいずれかのリクライニング調整用凹部に嵌入
することによつて固定される。このようなリクラ
イニング調整用リンクのリクライニング調整用凹
部に対する嵌入状態は、ばね手段によつて付勢さ
れたリクライニング制御部材によつて確実に維持
される。
他方、背もたれ部が、上述のように回動可能に
保持されながら、リクライニング動作するとき、
座部およびヘツドガード部には、次のような作用
が及ばされる。まず、座部にあつては、前記第2
の固定点が背もたれ部と座部との連結部より上方
の位置にあるため、背もたれ部のリクライニング
動作に応じて、座部に対してこれを前方へ押出す
力が与えられ、したがつて、座部は前方へ変位す
る。この座部の前方への変位は、座部サポートの
回動動作によつて許容される。他方、ヘツドガー
ド部にあつては、リクライニング制御部材が背も
たれ部に対して上下方向に移動する結果として、
背もたれ部に対して立ち上がるように回動され
る。すなわち、背もたれ部のリクライニング動作
の最終端近傍において、リクライニング調整用リ
ンクは、当接部を介してリクライニング制御部材
に当接する状態となる。この状態から、背もたれ
部がさらにリクライニングされたとき、このリク
ライニング動作に応じて、リクライニング制御部
材は、背もたれ部に対して上方へ移動される。こ
のリクライニング制御部材の上方向への移動によ
つて、ヘツドガード部が背もたれ部に対して立ち
上がつた状態となるように回動する。
[考案の効果] この考案によれば、座部およびヘツドガード部
は、ともに背もたれ部のリクライニング動作に応
じて、上述したような動作を達成する。座部の動
作に着目すると、座部は、背もたれ部のリクライ
ニング動作が進行するにつれて、前方へ変位して
いく。したがつて、背もたれ部のリクライニング
動作に応じて生じる座部の重心の後方への変位
は、育児器具全体から見た時には、それほど生じ
ないか、あるいはほとんど生じないようにするこ
とができる。そのため、背もたれ部を大きくリク
ライニングさせたときに生じ得る、育児器具の後
方への転倒を防止することができる。また、この
考案が乳母車に適用される場合、上述した後方へ
の転倒を防止するための対策として後輪をより後
方へ位置させる必要がないので、後輪の存在が乳
母車を押す者の歩行を妨げる、といつた事態の発
生を防止できる。また、押棒との関係において
も、背もたれ部がリクライニングされたときに
は、座部とともに背もたれ部も前方へ変位するの
で、背もたれ部の存在が、乳母車を押す者を押棒
から遠ざけ、押す操作を困難にしてしまうことも
防止できる。この点に関しては、さらに、背もた
れ部の上端部に連結されるヘツドガード部が、背
もたれ部が最もリクライニングしたときには立ち
上がつた状態とされるので、乳母車を押す者と押
棒との距離をより小さくすることが可能である。
他方、ヘツドガード部に注目すると、これは、
上述したような背もたれ部のリクライニング動作
の最終端近傍において、背もたれ部から立ち上が
つた状態になるように回動される。したがつて、
背もたれ部が比較的立ち上がつた状態では、ヘツ
ドガード部が背もたれ部と実質的に一平面上に並
び、ヘツドガード部が乳幼児の頭上に覆い被さる
ことが防止されるとともに、背もたれ部がベツド
状にまでリクライニングされた状態において、初
めてヘツドガード部が乳幼児の頭上に存在する位
置をとるようになり、乳幼児が座席から頭をはみ
出したり、さらには頭から滑り落ちたりすること
を防止することができる。
さらに、この考案において達成される上述した
ような座部の動作およびヘツドガード部の動作
は、ともに、背もたれ部のリクライニング動作に
連動しているので、結果として、座席の主要部を
構成する座部、背もたれ部およびヘツドガード部
の3つの要素を、全体的に連動させて、背もたれ
部の傾斜角度に応じた所望の形態の座席を簡単な
操作によつて達成することができる。
[実施例] 図面は、この考案の一実施例を示している。こ
の実施例では、育児器具として乳母車が対象とさ
れ、このような乳母車に座席が取付けられてい
る。
第1図に概略的に示すように、座席1は、座部
2と背もたれ部3とヘツドガード部4とを備え
る。そして、この座席1は、特に背もたれ部3の
傾斜角度が変更されている態様に注目すれば理解
しやすいように、3つの典型的な姿勢をとるよう
に構成されている。
第1の姿勢においては、背もたれ部3は、実線
で示すように、最も立ち上がつた状態にある。こ
の状態では、座部2は、比較的後方の位置をと
り、また、ヘツドガード部4は、背もたれ部3と
実質的に同一平面上に延びるように配向してい
る。
第2の姿勢においては、点線で示すように、背
もたれ部3がやや傾斜した状態にある。この状態
では、座部3が、第1の姿勢に比べて、前方へや
や変位している。また、ヘツドカード部4は、第
1の姿勢と同様、背もたれ部3と実質的に同一平
面上に延びる状態に維持されている。
第3の姿勢においては、二点鎖線で示すよう
に、背もたれ部3は、最も倒れた状態すなわちほ
ぼ水平状態にある。この状態では、座部2がさら
に前方へ変位している。他方、ヘツドカード部4
にあつては、背もたれ部3に対して立ち上がつた
状態とされるように回動されている。
なお、第1図は、乳母車の側面図を示すもので
あるが、当該乳母車の本体を構成する要素であつ
て進行方向に向かつて左側(第1図において手前
側)の要素は、一部破断され、座席1の形態をよ
り良く示すようにしてある。
このような座席1自身およびその変更された各
形態を保持するために、座席1は、さらに、座部
サポート5、ならびに、それぞれ一部のみが図示
されているリクライニング調整用リンク6および
リクライニング制御部材7を備えている。
座部サポート5は、乳母車の本体側の要素、た
とえば前脚8上に位置する第1の固定点9におい
て前後方向に回動自在に取付けられる。座部サポ
ート5は、大体において垂直方向に延びている。
図示の実施例では、第1の固定点9から上方に向
かつて延びているが、逆に、第1の固定点をより
上方の位置に設け、ここから下方に延びるように
座部サポートを取付けてもよい。このような座部
サポート5の一方端には、幅方向に延びる枢支軸
10を介して、座部2が回動可能の連結される。
背もたれ部3は、座部2の後端部に枢支軸11
を介して回動可能に連結される。また、背もたれ
部3は、このような連結部を構成する枢支軸11
より上方の位置にある乳母車の本体側の要素たと
えば押棒12から前方へ張り出したブラケツト1
3上にある第2の固定点14に対して、幅方向に
延びる枢支軸15を介して回動可能に取付けられ
る。
ヘツドガード部4は、背もたれ部3の上端部に
枢支軸16を介して回動可能に連結される。
リクライニング調整用リンク6は、背もたれ部
3の背面側に位置する乳母車の本体側の要素たと
えば押棒12の下端部上にある第3の固定点17
に対して幅方向に延びる枢支軸18を介して回動
可能に取付けられる。なお、リクライニング調整
用リンク6は、たとえば、剛性のロツドから構成
され、上述した枢支軸18は、このロツドの両端
部をそれぞれ折曲げた部分によつて達成される。
第2図には、背もたれ部3が単独で縦断側面図
をもつて示されている。背もたれ部3は、その両
側部から立ち上がつて形成された1対のサイドガ
ード19を備える。前述した第2の固定点14に
位置する枢支軸15は、サイドガード19の下端
部近傍に設けられた軸受孔20内に受入れられ
る。また、背もたれ部本体21の下端部には、座
部2との連結のための前述した枢支軸11を受入
れるための軸受穴22が設けられている。他方、
背もたれ部本体21の上端部には、ヘツドガード
部4を連結するための前述した枢支軸16を受入
れるための軸受穴23が設けられている。
背もたれ部3、特に背もたれ部本体21の背面
には、上下方向に延びるリブ24が形成される。
リブ24は、左右対称的に1対設けられることが
好ましい。リブ24には、たとえば3個のリクラ
イニング調整用凹部25,26,27が背もたれ
部3の上下方向に分布して設けられる。リブ24
において、これら凹部25〜27が設けられた領
域は、その端縁が他の部分に比べて低く位置して
おり、したがつて、凹部25に隣接してストツパ
28が形成され、凹部27に隣接してストツパ2
9が形成される。また、背もたれ部本体21の比
較的上部には、上下方向に所定の長さをもつて延
びる長穴で構成されたガイド穴30が設けられ
る。
第3図には、ヘツドガード部4が単独で縦断側
面図をもつて示されている。ヘツドガード部4に
は、背もたれ部3との連結のための前述した枢支
軸16を受入れるための軸受穴31が設けられて
いる。また、軸受穴31の位置より下方に、もう
1つの軸受穴32が形成されている。軸受穴32
は、リクライニング制御部材7とこのヘツドガー
ド部4とを回動可能に連結するときに用いられ
る。
第4図には、リクライニング制御部材7が単独
で縦断側面図をもつて示されている。この制御部
材7は、背もたれ部本体21の背面側に配置され
るもので、背もたれ部本体21の背面にスライド
可能に接触する接触面33を有している。制御部
材7の上端部には、相対的に横方向に延びる長穴
をもつて、軸受穴34が設けられている。軸受穴
34は、前述したヘツドガード部4の軸受穴32
と位置が合わされた上で枢支軸35(第5図)を
受入れることによつて、ヘツドガード部4と制御
部材7とを回動可能に連結するためのものであ
る。なお、軸受穴34が長穴をもつて構成されて
いるのは、制御部材7の接触面33が背もたれ部
本体21の背面に接触した状態を保ちながら第5
図に示したヘツドガード部4の姿勢と第7図に示
したヘツドガード部4の姿勢とをとることを許容
するためのものである。しかしながら、軸受穴3
4を長穴で構成することは必須の要件ではない。
制御部材7には、また、有底の容器状部分36
が形成され、この容器状部分36の底面壁には、
透孔37が設けられる。透孔37は、背もたれ部
3のガイド穴30と対応する位置にある。また、
容器状部分36より下方に延びて、上下方向に延
びる長穴38が形成される。長穴38は、接触面
33を背もたれ部本体21の背面に接触させた状
態で制御部材7を背もたれ部本体21の背面側に
配置したとき、リクライニング調整用凹部25〜
27が形成された位置と対応する位置に設けられ
ている。さらに、制御部材7の下端部には、当該
制御部材7に対して手による操作を行なうときに
手の指等を係合し得る操作部39が設けられてい
る。
第5図には、座席1が、乳母車本体から取出さ
れた状態で示されていて、特に、ここで示した座
席1の姿勢は、第1図の実線で示したものに相当
している。
第5図を参照して、リクライニング制御部材7
の背もたれ部3への取付状態について説明する。
まず、制御部材7の長穴38には、リクライニン
グ調整用リンク6の上部を構成する幅方向に延び
る部分が貫通され、これによつて、制御部材7
は、背もたれ部3の上下方向に対してはリクライ
ニング調整用リンク6との間で所定範囲移動可能
とされながら、調整用リンク6に係合した状態と
される。また、透孔37とガイド穴30とが位置
合わせされた状態で、ガイドピン40がこれら透
孔37およびガイド穴30内を貫通するように設
けられる。ガイドピン40は、その両側におい
て、径の比較的大きい頭部またはフランジが形成
され、それによつて、ガイド穴30および透孔3
7から抜けることが防止されている。ガイドピン
40のまわりにはたとえばコイル状の圧縮ばね4
1が配置される。圧縮ばね41は、リクライニン
グ制御部材7に対して、リクライニング調整用リ
ンク6がリクライニング調整用凹部25〜27に
嵌入する方向に付勢するばね手段として働くもの
である。
第5図において、第2の固定点14に位置する
枢支軸15によつて回動自在に保持された背もた
れ部3は、第3の固定点17に位置する枢支軸1
8のまわりに回動可能に取付けられたリクライニ
ング調整用リンク6の上部が最も下のリクライニ
ング調整用凹部25内に嵌入することによつて、
その最も立ち上がつた姿勢に維持されている。調
整用リンク6が調整用凹部25に嵌入した状態
は、制御部材7がばね41によつて背もたれ部本
体21の背面に向かう方向へ付勢されていること
によつて維持される。このようにして、調整用リ
ンク6の、調整用凹部25に嵌入する部分と第2
の固定点14と第3の固定点17とが、それぞ
れ、固定位置にある三角形の各頂点をなし、それ
によつて、背もたれ部3の姿勢が乳母車本体に対
して固定される。
上述のように背もたれ部3が固定されたとき、
座部2の位置も固定される。すなわち、背もたれ
部3の固定によつて、その下端部に位置する枢支
軸11の位置が固定され、これに応じて、座部2
の後端部の位置が固定される。他方、第1の固定
点9と枢支軸10との間の距離および枢支軸10
と枢支軸11との間の距離は一定であるので、第
1の固定点9と位置が固定された枢支軸11とに
よつて、枢支軸10の位置が固定される。これに
よつて、座部2が一定の姿勢に保持される。
また、ヘツドガード部4にあつては、制御部材
7が背もたれ部3に対して位置決めされることに
よつて、その姿勢が保持される。制御部材7の背
もたれ部3に対する位置決めは、圧縮ばね41の
作用で制御部材7が背もたれ部本体21の背面に
比較的強い摩擦力をもつて接触することによつて
達成される。
第1図において点線で示した座席1の状態に対
応する状態が、第6図に示されている。第6図
は、第5図と同様の方法によつて座席1を図示し
ている。
第6図に示した状態を得るためには、まず、第
5図において想像線で示すように、操作部39を
介して制御部材7を引き上げる操作が行なわれ
る。これに応じて、調整用リンク6は、調整用凹
部25から脱出した状態となる。したがつて、背
もたれ部3は、リクライニング動作可能な状態と
なる。なお、背もたれ部3を、第5図の状態から
さらに立ち上がらせることは、調整用リンク6が
調整用凹部25から脱出した後であつてもストツ
パ28に当接した状態を維持するので、不可能で
ある。
上述のように、制御部材7を第5図の想像線で
示す状態に維持しながら、背もたれ部3をリクラ
イニング動作させたとき、調整用リンク6は、長
穴38内を移動し、長穴38の上端部に位置す
る。そして、制御部材7を引き上げるように操作
していた力を解除すれば、圧縮ばね41の作用
で、制御部材7は背もたれ部本体21の背面に向
かつて変位し、同時に、第6図に示すように、調
整用リンク6が中間の調整用凹部26に嵌入する
状態が達成される。このように、調整用リンク6
が調整用凹部26に嵌入すれば、第5図の場合と
同様に、背もたれ部3の姿勢が固定される。
第6図の状態において、背もたれ部3と座部2
とを連結する枢支軸11の位置は、第5図の場合
に比べて、第2の固定点14を基準として見たと
き、より前方へ変位している。したがつて、座部
2は、枢支軸11の前方への変位量に対応して、
前方へ変位する。座部2のこのような前方への変
位は、座部サポート5が第1の固定点9を中心に
回動することによつて許容される。背もたれ部3
の姿勢の固定に応じて座部2の位置が固定される
のは、第5図の場合と同様である。
他方、第5図の状態から第6図の状態になると
き、調整用リンク6が長穴38内で変位するだけ
で、制御部材7と背もたれ部3との位置関係は全
く変わつていない。したがつて、ヘツドガード部
4は、背もたれ部3との位置関係において、第5
図に示した状態をそのまま維持する。
第7図に示した座席1の姿勢は、第1図に二点
鎖線で示した状態に相当している。この状態を得
るためには、第5図または第6図に示した状態に
おいて、制御部材7を想像線で示すように引き上
げ、調整用リンク6を調整用凹部25または26
から脱出させることが行なわれる。これに応じ
て、背もたれ部3は、第6図に示した状態よりさ
らにリクライニングできるようになる。第6図の
状態では、調整用リンク6は、制御部材7の長穴
38の一方端に既に位置しているので、背もたれ
部3のリクライニング動作が進むとき、調整用リ
ンク6は、長穴38の一方終端を規定する壁部に
よつて構成された当接部42(第4図)に当接し
たまま、制御部材7を背もたれ部3に対して上方
へ移動させる。この制御部材7の上方への移動に
よつて、枢支軸35が枢支軸16に対して上方へ
変位することになり、応じて、ヘツドガード部4
に対して、枢支軸16を中心に反時計方向に回動
させるように作用する。制御部材7のこのような
上方への移動は、調整用リンク6がストツパ29
に当接することによつて終端とされ、このとき、
制御部材7に対してこれを引き上げる力が除去さ
れていれば、圧縮ばね41の作用で、調整用リン
ク6は、最も上にある調整用凹部27内に嵌入す
る。この状態が、第7図に示されている。
第7図において、背もたれ部3の姿勢は、前述
した第5図の場合と同様の原理により固定され
る。また、座部2にあつては、枢支軸11が、第
2の固定点14に対してさらに前方へ変位してい
るので、さらに前方へ変位された位置をとる。ま
た、座部2は、背もたれ部3と同様、ほぼ水平に
延びる状態となつている。このような状態での座
部2の固定は、第5図に示した場合と同様の原理
で達成される。
さらに、ヘツドガード部4にあつては、制御部
材7が圧縮ばね41の作用で背もたれ部本体21
の背面に比較的大きな摩擦抵抗をもつて圧接さ
れ、それによつて制御部材7が背もたれ部3に対
して位置決めされるため、その姿勢が維持され
る。特に、ヘツドガード部4の枢支軸16まわり
の時計方向への回動は、確実に固定されている。
なぜなら、調整用凹部27に嵌入してている調整
用リンク6に当接部42が当接しており、制御部
材7は背もたれ部3に対して、これ以上、下方へ
変位し得ないからである。
第7図の状態から、第5図の状態に戻すには、
制御部材7を想像線で示すように引き上げた状態
とし、調整用リンク6を調整用凹部27から脱出
させた状態としてから、背もたれ部3を起こせば
よい。これに応じて、調整用リンク6がストツパ
28に当接するまで、背もたれ部3が立ち上がつ
た状態となり、ここで、制御部材7に加えていた
力を解除すれば、圧縮ばね41の作用で、調整用
リンク6が調整用凹部25に嵌入し、第5図に示
した状態が得られる。
以上、この考案を図示の実施例に関連して説明
したが、この考案の範囲内において、種々の変形
例が可能である。
たとえば、リクライニング調整用リンク6とリ
クライニング制御部材7との係合は、図示の実施
例のように、制御部材7に長穴38を設け、ここ
に調整用リンク6を受入れた状態とすることによ
つて実現されるばかりでなく、リクライニング調
整用リンクの、背もたれ部の上下方向に沿う部分
に、所定の間隔で2個のフランジを設け、これら
フランジ間に、リクライニング制御部材の一部を
位置させるようにしてもよい。
したがつて、リクライニング制御部材7に設け
られる当接部42は、長穴38の一方終端を規定
する壁部で構成される必要はなく、たとえば、図
示の実施例におて、容器状部分36の一壁部をも
つて当接部を構成するようにしてもよい。もちろ
ん、容器状部分36とは別に、当接部を構成する
壁部を形成してもよい。
また、図示の実施例では、リクライニング制御
部材7が背もたれ部3に対して上下方向に位置を
変えないまま、リクライニング調整用リンク6が
長穴38内で移動し得る範囲内で、調整用リンク
6は2個のリクライニング調整用凹部25および
26に嵌入し得る構成を採用したが、長穴内で移
動し得る範囲内で調整用リンクが嵌入し得る調整
用凹部の数をさらに増やしてもよく、逆に、単に
1個だけであつてもよい。
また、この考案が適用される乳母車は、乳母車
本体側に第1ないし第3の固定点を位置させるこ
とができるものであれば、どのような構造のもの
であつてもよい。さらに、この考案は、育児椅子
等の乳母車以外の育児器具にも同様に適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例が適用された乳
母車の側面図であつて、座席1が設けられた位置
においては、乳母車の本体側の要素が一部破断さ
れて示されている。第2図は、第1図の背もたれ
部3を単独で示す縦断側面図である。第3図は、
第1図のヘツドガード部4を単独で示す縦断側面
図である。第4図は、第1図のリクライニング制
御部材7を単独で示す縦断側面図である。第5図
ないし第7図は、第1図から座席1のみを取出し
て示した一部断面側面図であり、第5図は背もた
れ部3が最も立ち上がつた状態、第6図は背もた
れ部3がややリクライニングした状態、および第
7図は背もたれ部3が最もリクライニングした状
態を示している。 図において、1は座席、2は座部、3は背もた
れ部、4はヘツドガード部、5は座部サポート、
6はリクライニング調整用リンク、7はリクライ
ニング制御部材、9は第1の固定点、10,1
1,15,16,18,35は枢支軸、14は第
2の固定点、17は第3の固定点、21は背もた
れ部本体、25,26,27はリクライニング調
整用凹部、30はガイド穴、38は長穴、41は
圧縮ばね(ばね手段)、42は当接部である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 座部と、前記座部の後端部に回動可能に連結
    される背もたれ部と、前記背もたれ部の上端部
    に回動可能に連結されるヘツドガード部とを備
    え、前記背もたれ部がリクライニング可能に構
    成され、前記背もたれ部が少なくとも最もリク
    ライニングしたときに前記ヘツドガード部が前
    記背もたれ部に対して立ち上がつた状態とされ
    る、育児器具に取付けられる座席において、 育児器具の本体側の第1の固定点において前
    後方向に回動自在に取付けられかつ大体におい
    て垂直方向に延びる座部サポートを備え、前記
    座部は、前記座部サポートの一方端に対して、
    幅方向に延びる枢支軸を介して回動可能に連結
    され、 前記背もたれ部は、前記座部との連結部より
    上方の位置にある育児器具の本体側の第2の固
    定点に対して、幅方向に延びる枢支軸を介して
    回動可能に取付けられるとともに、その背面に
    は、複数個のリクライニング調整用凹部が当該
    背もたれ部の上下方向に分布して設けられ、さ
    らに、 前記複数個のリクライニング調整用凹部のい
    ずれかに選択的に嵌入するように、前記背もた
    れ部の背面側に位置する育児器具の本体側の第
    3の固定点に対して幅方向に延びる枢支軸を介
    して回動可能に取付けられる、剛性のリクライ
    ニング調整用リンクと、 前記背もたれ部に保持され、前記背もたれ部
    の上下方向に対しては前記リクライニング調整
    用リンクとの間で所定範囲移動可能とされなが
    ら、前記リクライニング調整用リンクの前記リ
    クライニング調整用凹部に対する嵌入および脱
    出動作を制御するために前記リクライニング調
    整用リンクに係合した状態とされるとともに、
    前記ヘツドガード部を前記背もたれ部に回動可
    能に連結する位置より下方の位置で前記ヘツド
    ガード部と回動可能に連結されながら前記背も
    たれ部の上下方向に移動可能に保持され、上方
    向への移動によつて前記ヘツドガード部を前記
    背もたれ部に対し立ち上がつた状態とする、リ
    クライニング制御部材と、 前記リクライニング制御部材に対して、前記
    リクライニング調整用リンクが前記リクライニ
    ング調整用凹部に嵌入する方向に付勢するばね
    手段と、を備え 前記リクライニング制御部材には、前記背も
    たれ部のリクライニング動作の最終端近傍にお
    いて前記リクライニング調整用リンクが当接し
    て前記背もたれ部のリクライニング動作に応じ
    て当該リクライニング制御部材を前記背もたれ
    部に対して上方へ移動させる当接部が形成され
    た、 ことを特徴とする、育児器具に取付けられる座
    席。 (2) 前記リクライニング調整用リンクと前記リク
    ライニング制御部材とを互いに係合させるた
    め、前記リクライニング制御部材に長穴が設け
    られ、かつ当該長穴内に前記リクライニング調
    整用リンクが所定範囲移動可能に受入れられ
    る、実用新案登録請求の範囲第1項記載の育児
    器具に取付けられる座席。 (3) 前記当接部は、前記長穴の一方終端を規定す
    る壁部によつて構成された、実用新案登録請求
    の範囲第2項記載の育児器具に取付けられる座
    席。
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