JPH053864U - 冷媒状態検出装置 - Google Patents
冷媒状態検出装置Info
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- JPH053864U JPH053864U JP5962791U JP5962791U JPH053864U JP H053864 U JPH053864 U JP H053864U JP 5962791 U JP5962791 U JP 5962791U JP 5962791 U JP5962791 U JP 5962791U JP H053864 U JPH053864 U JP H053864U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷媒洩れが発生した場合でも、冷房効率が低
下しないときには、冷媒不足として検出するのを防止
し、冷房効率が低下したときに、冷媒不足を確実に検出
できるようにする。 【構成】 ケーシング本体22および底板23によりケ
ーシングを構成し、ケーシング内に流入側バイパス通路
部25A,バイパス通路部25Cおよび流出側バイパス
通路部25Bからなるバイパス通路25を形成する。そ
してバイパス通路部25Cを挟むように発光部,受光部
をサイトグラス26を介して配設する。冷媒洩れ量が多
くなったときに、気泡が含む冷媒がバイパス通路25内
に流通し、この気泡により発光部からの光が遮断され、
冷媒不足を受光部で検出できる。
下しないときには、冷媒不足として検出するのを防止
し、冷房効率が低下したときに、冷媒不足を確実に検出
できるようにする。 【構成】 ケーシング本体22および底板23によりケ
ーシングを構成し、ケーシング内に流入側バイパス通路
部25A,バイパス通路部25Cおよび流出側バイパス
通路部25Bからなるバイパス通路25を形成する。そ
してバイパス通路部25Cを挟むように発光部,受光部
をサイトグラス26を介して配設する。冷媒洩れ量が多
くなったときに、気泡が含む冷媒がバイパス通路25内
に流通し、この気泡により発光部からの光が遮断され、
冷媒不足を受光部で検出できる。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車用空調装置等に設けられ、冷媒流路内の冷媒が不足し
ているか否かを検出するのに用いて好適な冷媒状態検出装置に関する。
【0002】
本出願人は先に、特願平2−411494号(以下、先行技術という)におい
て光学式の冷媒状態検出装置を備えた空調装置を提案した。
【0003】
そこで、図9ないし図11にこの種の先行技術による光学式の冷媒状態検出装
置を備えた空調装置を示す。
【0004】
図中、1は冷房サイクルを示し、該冷房サイクル1はアンモニア,フレオンガ
ス等の冷媒Fが循環する冷媒流路を形成した配管2と、該配管2の途中に冷媒F
の循環方向(図中、矢示A方向)に沿って順次設けられたコンプレッサ3,凝縮
器4および蒸発器5とから構成され、該蒸発器5はその吸熱面が運転室(図示せ
ず)内へと臨むようになっている。そして、冷媒Fはコンプレッサ3によって圧
縮された後、凝縮器4,蒸発器5を通る間に、順次、高圧気体→高圧液体→低圧
気体へと相転移すると共に、該蒸発器5においては液体から気体に相転移すると
きに、運転室内から熱を奪って該運転室内を冷房するようになっている。
【0005】
6は凝縮器4と蒸発器5との間に位置して配管2の途中に設けられ、液体状態
となった冷媒Fを一時的に蓄えるレシーバタンクで、該レシーバタンク6には覗
窓6Aが設けられ、該覗窓6Aにより冷媒Fの液化状況を目視できるようになっ
ている。
【0006】
7はレシーバタンク6と蒸発器5との間に位置して配管2の途中に設けられた
膨張弁を示し、該膨張弁7は減圧弁等によって構成され、レシーバタンク6から
液相状態となって導出されてくる冷媒Fを所定圧まで減圧させて矢示A方向に流
通させる。そして、該膨張弁7で減圧された冷媒Fは蒸発器5内を流通する間に
蒸発し、気相状態となってコンプレッサ3により再び圧縮される。
【0007】
8はレシーバタンク6と膨張弁7との間に位置して配管2の途中に設けられた
光学式の冷媒状態検出装置としての冷媒センサを示し、該冷媒センサ8は図10
に示す如く、配管2の途中に接続され、冷媒流路の一部を構成する筒状のケーシ
ング9と、後述の発光素子13および受光素子14等とからなり、ケーシング9
には径方向に対向して筒状をなした一対の取付部9A,9Aが径方向外向きに突
設されている。また、該ケーシング9には各取付部9Aの底部に位置し、該各取
付部9Aと同軸にかつ該各取付部9Aより小径となって冷媒流路内と連通する径
方向の貫通穴9B,9Bと、該各貫通穴9Bと同軸に各取付部9Aの底部側に形
成された環状のシール溝9C,9Cとが設けられている。
【0008】
10,10はケーシング9の各取付部9A内にシール部材としてのOリング1
1,11を介して配設されたサイトグラスを示し、該各サイトグラス10は透明
のガラス材料等により厚肉の円板状に形成され、後述する各素子ホルダ12の一
端側端面とケーシング9との間に各Oリング11を介して挟持されている。そし
て、該各サイトグラス10は各素子ホルダ12の一端側を閉塞し、ケ−シング9
内の冷媒Fが各素子ホルダ12内に侵入するのを各Oリング11を介して防止す
るようになっている。
【0009】
また、該各Oリング11はケーシング9の各シール溝9C内に装着され、ケー
シング9と各サイトグラス10との間をシールすることにより、ケーシング9内
を矢示A方向に流通する冷媒Fが各貫通穴9Bから外部に漏洩するのを防止して
いる。
【0010】
12,12は一端側がケーシング9の各取付部9Aに螺着され、他端側がケ−
シング9から径方向に突出した素子ホルダを示し、該各素子ホルダ12は金属材
料により筒状に形成され、その一端側外周には取付部9A内に螺合するおねじ部
12Aが形成されている。そして、該各素子ホルダ12の突出端側内周には素子
挿入穴12Bよりも大径となった環状の段部12Cが形成され、該各段部12C
は発光素子13、受光素子14を各素子ホルダ12内に位置決めするようになっ
ている。
【0011】
13,14は各素子ホルダ12内に挿入され、該各素子ホルダ12内に筒状の
取付ボルト15,15を介して固定された発光素子および受光素子を示し、該発
光素子13,受光素子14は環状の鍔部13A,14Aおよび一対の端子ピン1
3B,14Bを有し、鍔部13A,14Aは各素子ホルダ12の突出端側内周に
各取付ボルト15を螺着することにより、該各取付ボルト15の先端面と各素子
ホルダ12の段部12Cとの間に挟持されている。そして、該発光素子13およ
び受光素子14はケーシング9の各取付部9Aに各素子ホルダ12を介して取付
けられ、ケーシング9の径方向に各サイトグラス10を介して対向配設されてい
る。
【0012】
かくして、冷媒センサ8は発光素子13からの光を受光素子14が受光するこ
とにより、ケーシング9内を矢示A方向に流通する冷媒Fの状態に応じた検出信
号としての検出電圧Vを出力するようになっている。
【0013】
このように構成される先行技術では、例えば自動車に冷房サイクル1を実装し
た段階で、潤滑油を含むフレオンガス等の冷媒Fを配管2内に充填し、エアコン
スイッチ(図示せず)の投入によってコンプレッサ3をエンジンからの回転出力
で駆動され、該コンプレッサ3により配管2内の冷媒Fを圧縮しつつ、矢示A方
向に流通させる。
【0014】
そして、この冷媒Fは凝縮器4内を流通する間に凝縮されて気液混合状態とな
り、レシーバタンク6内で気液分離された後に、液相状態の冷媒Fが膨張弁7を
介して蒸発器5内に流通し、この蒸発器5内で蒸発(気化)する間に運転室内の
熱を奪うことにより運転室内を冷房し、気相状態となって再びコンプレッサ3に
より圧縮される。
【0015】
ここで、冷媒センサ8は配管2内を矢示A方向に流通する冷媒Fが通常液相状
態となるレシーバタンク6と膨張弁7との間に配設され、発光素子13からの光
を受光素子14が冷媒Fを介して受光することにより、ケーシング9内を矢示A
方向に流れる冷媒Fの状態に応じた検出信号を検出電圧Vとして制御回路(図示
せず)に出力する。
【0016】
そして、配管2内の冷媒Fが外部に漏洩したりして冷媒不足となったときには
、ケーシング9内を流通する冷媒Fが気液混合状態となって気泡が発生し、発光
素子13からの光が気泡によって遮断され、受光素子14の受光量が低下するか
ら、図11に示す如く、冷媒センサ8からの検出電圧Vが所定電圧Vi よりも低
下する。これによって、制御回路は配管2内の冷媒Fが不足していると判定し、
報知ランプ等からなる報知器を作動させ、冷媒洩れ等により冷媒不足が発生して
いることを運転者等に知らせるようになっている。
【0017】
ところで、上述した先行技術では、略円筒状に形成したケーシング9の冷媒流
路に対して径方向で対向するように発光素子13、受光素子14を配設している
から、冷媒流路内の冷媒Fが適正充填時に対して、例えば7〜13%程度外部に
洩れたときに、これによってケーシング9内の冷媒流路に比較的多量の気泡が発
生すると、発光素子13からの光はこの気泡により遮断されて受光素子14の受
光量が大幅に低下してしまう。
【0018】
このため、先行技術では、適正充填時に対して冷媒洩れ量が7〜13%程度と
なったときに、冷媒センサ8からの検出電圧Vが図11に示す所定電圧Vi より
も低くなり、制御回路で早期に冷媒不足と判定してしまう。しかし、冷房サイク
ル1においては、冷媒洩れ率が7%〜13%程度の洩れでは、冷房効率の低下に
は必ずしもつながらず、冷媒センサ8で本来の冷媒不足時を検出できないという
問題がある。
【0019】
本考案は上述した先行技術の問題に鑑みなされたもので、本考案は冷媒洩れ率
が7〜13%程度となったときに早期に冷媒不足として判定してしまうのを防止
でき、例えば冷媒洩れ率が20%程度となったときに本来の冷媒不足時を検出で
きるようにした冷媒状態検出装置を提供することを目的としている。
【0020】
上述した課題を解決するために、第1の考案が採用する構成は、冷媒流路の一
部をなすケーシングと、該ケーシングの冷媒流路の下側に位置し、該ケーシング
の冷媒流路をバイパスするバイパス通路と、該バイパス通路の途中に設けられ、
該バイパス通路内を流れる冷媒の状態を検出する冷媒状態検出器とからなり、該
冷媒状態検出器は前記バイパス通路を挟んで対向する発光部および受光部とから
構成したことにある。
【0021】
また、第2の考案が採用する構成は、冷媒流路の一部をなすケーシングと、該
ケーシングの冷媒流路の下側に位置し、該ケーシングの冷媒流路に淀み領域を形
成する淀み部と、該淀み部に設けられ、該淀み部内の冷媒の状態を検出する冷媒
状態検出器とからなり、該冷媒状態検出器は前記淀み部を挟んで対向する発光部
および受光部とから構成したことにある。
【0022】
上記構成により、冷媒洩れの初期状態(冷媒洩れ率10%前後)で発生する気
泡を含む冷媒は、冷媒流路内を流通するのみで、下側のバイパス通路または淀み
部には流通しない。そして、例えば20%程度まで冷媒洩れが進み、気泡の発生
量が増えときに、バイパス通路または淀み部に気泡を含む冷媒が流入し、発光部
からの光がこの気泡により遮断され、受光部での受光量を低下させる。
【0023】
以下、本考案の実施例を図1および図8に基づいて説明する。なお、実施例で
は前述した先行技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0024】
まず、図1ないし図4に第1の実施例を示す。
【0025】
図中、21は本実施例の冷媒状態検出装置としての冷媒センサを示し、該冷媒
センサ21は後述するケーシング本体22と、該ケーシング本体22の下側に設
けれた底板23と、該底板23およびケーシング本体22により形成されたバイ
パス通路25と、該バイパス通路25のバイパス通路部25Cを挟むように設け
られた発光部27および受光部28とから大略構成されている。
【0026】
22は底板23と共に冷媒センサ21のケーシングを構成するケーシング本体
を示し、該ケーシング本体22の外形は直方体状に形成され、その上部側には、
図1中の左右方向に穿設された冷媒流路の一部を構成する冷媒通路22Aと、該
冷媒通路22Aの両端側開口部に形成された配管取付部22B,22Bとが設け
られている。また、該ケーシング本体22の下部側には、長さ方向中間部に下面
側から形成され、バイパス通路25のバイパス通路部25Cを形成すべく、その
底面側が底板23によって閉塞された凹部22Cと、該凹部22Cを前後方向に
貫通するように穿設され、発光部27と受光部28との間の光路を形成する貫通
穴22D,22Dと、該各貫通穴22Dの前後方向外側に該貫通穴22Dよりも
大径の段部22E1 ,22E1 を介して形成され、発光部27および受光部28
がそれぞれ取付けられる取付穴22E,22Eとから大略構成されている。そし
て、前記各配管取付部22Bには配管2,2が溶接等の手段によって接続されて
いる。
【0027】
23はケーシング本体22の下側で凹部22Cを閉塞するように、ケーシング
本体22の下面にねじ24,24,24,…により液密に固定された底板を示し
、該底板23は前記ケーシング本体22の底部に固定される薄板状の取付部23
Aと、該取付部23Aの中央部に突設され、前記ケーシング本体22の凹部22
Cに挿嵌された嵌合凸部23Bとから構成されている。
【0028】
25は前記ケーシング本体22に底板23を取付けることによりケーシング本
体22内に形成されるバイパス通路を示し、該バイパス通路25は、前記ケーシ
ング本体22に形成され、下端側が前記凹部22Cの両端側に連通し、上端側が
前記冷媒通路22Aに連通する流入側バイパス通路部25Aおよび流出側バイパ
ス通路部25Bと、前記嵌合凸部23Bと凹部22Cとの間に形成され、前記流
入側バイパス通路部25Aと流出側バイパス通路25Bとの間を連通するバイパ
ス通路部25Cとから構成されている。
【0029】
26,26は円板状のサイトグラスを示し、該各サイトグラス26は前記ケー
シング本体22の各取付穴22Eの段部22E1 に挿入されている。
【0030】
27は発光部を示し、該発光部27は前記ケーシング本体22の一方の取付穴
22Eに螺着され、内周側に段部27A1 を有する筒状の素子ホルダ27Aと、
該素子ホルダ27Aの段部27A1 に鍔部27B1 が当接され、筒状の取付ボル
ト27Cにより素子ホルダ27A内に取付けられた発光素子27Bとから構成さ
れている。
【0031】
28は受光部を示し、該受光部28は前記ケーシング本体22の他方の取付穴
22Eに螺着され、内周側に段部28A1 を有する筒状の素子ホルダ28Aと、
該素子ホルダ28Aの段部28A1 に鍔部28B1 が当接され、筒状の取付ボル
ト28Cにより素子ホルダ28A内に取付けられた受光素子28Bとから構成さ
れている。なお、該受光部28および発光部27により冷媒状態検出器が構成さ
れ、発光素子27Bおよび受光素子28Bは従来技術と同様に図示しない制御回
路に接続されている。
【0032】
そして、発光部27および受光部28は各サイトグラス26を介してバイパス
通路25のバイパス通路部25Cを挟んで対向するように配設され、発光素子2
7Bからの光は一方のサイトグラス26および貫通穴22Dを介して、バイパス
通路部25C内の冷媒Fを透過し、他方の貫通穴22Dおよびサイトグラス26
を介して、受光素子28Bにより受光され、該受光素子28Bからは制御回路に
検出電圧Vを出力する。
【0033】
本実施例による冷媒センサ21は上述の如き構成を有するもので、その基本的
動作については先行技術によるものと格別差異はない。そこで、本実施例による
冷媒センサ21の特徴となるバイパス通路25の作用について説明する。
【0034】
即ち、冷媒洩れ等により配管2内の冷媒Fが不足すると該配管2内の冷媒Fは
気液混合状態となり気泡が発生する。そして、この気泡は液相状態の冷媒F中で
上方に浮き上がるようになるから、冷媒不足の初期状態(例えば冷媒洩れ率10
%前後)のときには、ケーシング本体22の冷媒通路22A内を流通するだけで
、バイパス通路25に流れ込む冷媒Fは殆ど液相状態の冷媒Fが流入する。この
ため、発光部27の発光素子27Bからの光はバイパス通路部25C内の液相状
態の冷媒Fを透過し、受光部28の受光素子28Bで受光されるから、該受光素
子28Bから出力される検出電圧Vは図4に実線で示す特性線29の如く、所定
電圧Vi よりも高い電圧値となり、適正充填量の範囲内であることを制御回路か
ら報知する。
【0035】
一方、冷媒洩れ量が多くなる(例えば冷媒洩れ率20%前後)と、発生する気
泡も多くなり、気泡を含む冷媒Fは、冷媒通路22A内を流通するだけでなく、
バイパス通路25内にも流入するようになる。そして、冷媒通路22Aから気泡
を含んだ冷媒Fが流入側バイパス通路部25Aを介してバイパス通路部25C内
に流入すると、発光部27の発光素子27Bからの光はバイパス通路部25C内
で冷媒F中の気泡により遮断され、受光部28の受光素子28Bで受光される受
光量は低下する。これにより、該受光素子28Bから出力される検出電圧Vは図
4中の特性線29の如く、所定電圧Vi よりも低くなり、冷媒不足であることを
制御回路から報知する。
【0036】
而して、本実施例における冷媒センサ21は、ケーシングをケーシング本体2
2と底板23とから形成し、該ケーシング内に冷媒通路22Aを下側にバイパス
するバイパス通路25を形成し、さらに、このバイパス通路25のバイパス通路
部25Cを挟むようにして冷媒状態検出器をなす発光部27と受光部28とを設
ける構成としたから、発光素子27Bからの光はバイパス通路25のバイパス通
路部25C内を流通する冷媒Fの状態により受光素子28Bで受光される光の量
を変化させ、冷媒状態を判定するようになる。
【0037】
即ち、冷媒センサ21の検出電圧Vは図4に実線で示す特性線29のように、
点線で示す先行技術の検出電圧Vに比べてなだらかになり、冷媒洩れ等が少ない
とき(冷媒洩れ率が10%前後)には、冷媒F中に発生する気泡は冷媒通路22
A内を流通するだけで、バイパス通路25には殆ど流通しないから、発光素子2
7Bからの光はバイパス通路25内の冷媒Fにより遮断されることなく受光素子
28Bで受光され、検出電圧Vは所定電圧Vi よりも高い電圧値を発生し、先行
技術においては、既に冷媒不足と報知していたのを報知しないようにすることが
できる。一方、冷媒洩れ等が多くなる(冷媒洩れ率が20%前後)と、冷媒F中
に発生する気泡の量は多くなり、気泡を含んだ冷媒Fは、冷媒通路22A内を流
通するだけでなく、バイパス通路25内にも流入する。そして、発光素子27B
からの光がこの気泡により遮断され、受光素子28Bでの受光量が低下され、該
受光素子28Bから出力される検出電圧Vは所定電圧Vi よりも低い電圧値とな
り、冷媒不足として報知することができる。このように、冷媒センサ21ではそ
の構成により先行技術のように早期に冷媒不足を検出してしまうのを防止するこ
とができる。
【0038】
従って、本実施例の冷媒センサ21においては、冷媒洩れが発生した初期状態
(冷媒洩れ率が10%前後)のときに、冷房効率が低下していない段階で早期に
冷媒不足と報知するのを防止でき、冷媒洩れが多くなったとき(冷媒洩れ率が2
0%前後)、即ち冷房効率が悪くなったときに、これを冷媒不足として確実に検
出して冷媒不足時を正確に報知することができる。
【0039】
なお、前記第1の実施例では、一対のサイトグラス26を介して発光素子27
Bからの光を受光素子28Bで受光するようにしたが、本考案はこれに限らず、
バイパス通路25のバイパス通路部25Cをガラスチューブにより形成し、この
ガラスチューブの径方向に発光部27および受光部28とを配設するように形成
してもよい。また、バイパス通路25はケーシング内に形成するだけでなく、ケ
ーシング外に設けてもよく、冷媒通路22Aよりも下側に位置したバイパス通路
の位置で挟むように発光部27および受光部28を配設すればよい。
【0040】
次に、本考案の第2の実施例を図5および図6に基づいて説明するに、本実施
例の特徴はケーシング内の冷媒通路の下側に淀み部を形成し、該淀み部を挟むよ
うに発光部および受光部を設けたことにある。なお、本実施例では、上述した第
1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0041】
図中、31は本実施例の冷媒状態検出装置としての冷媒センサを示し、該冷媒
センサ31は前記第1の実施例の冷媒センサ21とほぼ同様に構成されているも
のの、該冷媒センサ31は後述するケーシング本体32と、該ケーシング本体3
2の下側に設けれた底板33と、該底板33およびケーシング本体32により形
成された淀み部34と、該淀み部34を挟むように設けられた発光部27および
受光部28とから大略構成されている。
【0042】
32は底板33と共に冷媒センサ31のケーシングを構成するケーシング本体
を示し、該ケーシング本体32は前記第1の実施例のケーシング本体22と同様
に、冷媒流路の一部を構成する冷媒通路32Aと、該冷媒通路32Aの両端側開
口部に形成された配管取付部32B,32Bとが形成されている。また、該ケー
シング本体32には冷媒通路32Aから下側に向けて伸長し、左,右の両端側が
半円形に丸みをもって形成された連通穴32Cが設けられている。そして、該ケ
ーシング本体32には、連通穴32Cの前後方向に貫通穴32D,32Dが穿設
され、該各貫通穴32Dの前後方向外側には段部32E1 ,32E1 を介して、
発光部27および受光部28が取付けられる取付穴32E,32Eがが形成され
ている。
【0043】
33はケーシング本体32の下側に位置してねじ24,24,24,…により
液密に固定された底板を示し、該底板33は前記ケーシング本体32の底部に固
定される薄板状の取付部33Aと、該取付部33Aの中央部に突設され、前記ケ
ーシング本体32の連通穴32C内に挿嵌された嵌合凸部33Bとから構成され
ている。
【0044】
34は前記ケーシング本体32に底板33を固定することによりケーシング本
体32内に形成された淀み部を示し、該淀み部34は前記ケーシング本体32の
連通穴32Cと底板33の嵌合凸部33Bとの間に形成されている。
【0045】
また、ケーシング本体32の各取付穴32Eには発光部27と受光部28とが
取付けられ、各段部32E1 にはサイトグラス26,26が装着されている。そ
して、冷媒通路32Aの下側に形成された淀み部34を挟むように発光部27お
よび受光部28が配設されている。
【0046】
かくして、本実施例による冷媒センサ31においても、前述した第1の実施例
と同様に冷媒洩れ率が10%程度のときに発生する冷媒F中の気泡は、ケーシン
グ本体32の冷媒通路32Aを流通し、冷媒洩れ率が20%前後になったときに
、冷媒F中の気泡は下側の淀み部34に降下し、発光部27からの光をこの気泡
により遮断することにより、受光部28での受光量が低下し、冷媒洩れを確実に
検出することができる。
【0047】
さらに、本考案の第3の実施例を図7および図8に基づいて説明するに、本実
施例の特徴はケーシング内の冷媒通路に環状の淀み部を形成し、該淀み部の下側
に位置して、該淀み部を挟むように発光部および受光部を設けたことにある。な
お、本実施例では、上述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し
、その説明を省略するものとする。
【0048】
図中、41は本実施例の冷媒状態検出装置としての冷媒センサを示し、該冷媒
センサ41は後述する有底筒状のケーシング本体42と、該ケーシング本体42
を施蓋する蓋体43と、該蓋体43によりケーシング本体42内に形成された冷
媒通路44と、該冷媒通路44の下側に位置する淀み部45を挟むようにケーシ
ング本体42に設けられた発光部27および受光部28とから大略構成されてい
る。
【0049】
42は蓋体43と共に冷媒センサ41のケーシングを構成する有底筒状に形成
されたケーシング本体を示し、該ケーシング本体42は筒部42Aと、底部中央
に穿設された冷媒流入口42Bと、該冷媒流入口42Bの穿設方向外側に形成さ
れた配管取付部42Cと、前記筒部42Aの下側に位置し、筒部42Aの周面に
対して接線方向に穿設された貫通穴42D,42Dと、該各貫通穴42Dの外側
に形成され、段部42E1 ,42E1 を介して発光部27および受光部28が取
付けられる取付穴42E,42Eとから大略構成されている。
【0050】
43はケーシング本体42の開口部を施蓋する蓋体を示し、該蓋体43はケー
シング本体42の開口部に固定される環状の取付部43Aと、前記ケーシング本
体42の筒部42A内に挿嵌された円柱状の嵌合凸部43Bと、該嵌合凸部43
Bの中心部に軸方向に穿設された冷媒流出口43Cと、該冷媒流出口43Cの穿
設方向外側に形成された配管取付穴43Eとから構成されている。そして、該蓋
体43はねじ24,24,24,…によりケーシング本体42に液密に固定され
る。
【0051】
44は配管2等と共に冷媒流路を構成する冷媒通路を示し、該冷媒通路44は
前記ケーシング本体42に蓋体43を固定することにより形成されたケーシング
本体42内に形成され、冷媒流入口42Bからの冷媒Fを冷媒流出口43Cへと
流通させる。また、該冷媒通路44のうち、冷媒流入口42B,冷媒流出口43
Cよりも下側部分は淀み部45となり、該淀み部45内を流れる冷媒Fの一部を
一時的に収容するようになる。
【0052】
また、ケーシング本体42の各取付穴42Eには発光部27と受光部28とが
取付けられ、各段部42E1 にはサイトグラス26,26が装着されている。そ
して、冷媒通路44の下側に位置する淀み部45を挟むように発光部27および
受光部28が配設されている。
【0053】
然るに、本実施例においては、冷媒洩れ率が10%前後のときに発生する気泡
は、冷媒流入口42Bから冷媒Fと共に冷媒通路44内に流入し、該冷媒通路4
4の上側に溜る。そして、冷媒洩れ率が20%前後になると冷媒通路44の下側
、即ち淀み部45内で発光部27と受光部28との間の位置にも気泡が降下する
ようになり、この気泡が発光部27からの光を遮断することにより、受光部28
で受光される受光量を低下させ、冷媒不足を検出できる。
【0054】
かくして、本実施例による冷媒センサ41においても、前述した第1の実施例
と同様の効果を得ることができるが、特に本実施例においては、ケーシングの構
成を簡単にすることことができ、加工工程を簡略化して製造コストを削減するこ
とができる。
【0055】
なお、前記各実施例では、発光部27,受光部28の各素子ホルダ27A,2
8A内に発光素子27B,受光素子28Bを各取付ボルト27C,28Cを用い
て固定するものとして述べたが、本考案はこれに限らず、各素子ホルダ27A,
28Aの突出端側から各素子27B,28Bの鍔部27B1 ,28B1 を段部2
7A1 ,28A1 との間で固定すべく、断面C字状に形成された筒状のセットリ
ング等を用いるようにしてもよい。
【0056】
以上詳述した通り、本考案による冷媒状態検出装置においては、ケーシングの
冷媒流路の下側にバイパス通路を設け、該バイパス通路を挟むように発光部およ
び受光部からなる冷媒状態検出器を配設する構成としたから、冷媒洩れの少ない
ときには、冷媒中に発生する気泡は殆ど冷媒流路内を流通し、下側のバイパス通
路には流通せず、冷媒状態検出器でこの状態を冷媒不足として検出するのを防止
できる。そして、冷媒洩れが多くなったときには、冷媒中に発生する気泡の量が
増加し、下側のバイパス通路にも気泡を含む冷媒が流通するから、冷媒状態検出
器でこの状態を冷媒不足として検出でき、冷媒不足を報知させることができる。
従って、初期の洩れのときに、冷房効率が低下していないにも拘らず、冷媒不足
として報知するのを防止し、冷房効率が低下したときにはこれを冷媒不足として
確実に報知することができる。
【0057】
さらに、バイパス通路の代わりに冷媒流路の下側に淀みを設け、該淀み部に冷
媒状態検出器を配設するようにしても、冷媒洩れの初期状態における冷媒不足の
報知を防止でき、冷房効率が低下したときに冷媒不足を確実に報知するようにで
きる。
【図1】本考案の第1の実施例による冷媒センサを示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】図1中の矢示III −III 方向断面図である。
【図4】本実施例の冷媒センサによる冷媒洩れ率に対す
る検出電圧を示す特性線図である。
る検出電圧を示す特性線図である。
【図5】本考案の第2の実施例による冷媒センサを示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向断面図である。
【図7】本考案の第3の実施例による冷媒センサを示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向断面図である。
【図9】先行技術による空調装置を示す回路図である。
【図10】先行技術による冷媒センサの縦断面図であ
る。
る。
【図11】先行技術の冷媒センサによる冷媒洩れ率に対
する検出電圧を示す特性線図である。
する検出電圧を示す特性線図である。
1 冷房サイクル
2 配管
21,31,41 冷媒センサ(冷媒状態検出装置)
22,32,42 ケーシング本体
22A,32A,44 冷媒通路(冷媒流路)
23,33 底板
25 バイパス通路
27 発光部
27B 発光素子
28 受光部
28B 受光素子
34,45 淀み部
43 蓋体
F 冷媒
Claims (2)
- 【請求項1】 冷媒流路の一部をなすケーシングと、該
ケーシングの冷媒流路の下側に位置し、該ケーシングの
冷媒流路をバイパスするバイパス通路と、該バイパス通
路の途中に設けられ、該バイパス通路内を流れる冷媒の
状態を検出する冷媒状態検出器とからなり、該冷媒状態
検出器は前記バイパス通路を挟んで対向する発光部およ
び受光部とから構成してなる冷媒状態検出装置。 - 【請求項2】 冷媒流路の一部をなすケーシングと、該
ケーシングの冷媒流路の下側に位置し、該ケーシングの
冷媒流路に淀み領域を形成する淀み部と、該淀み部に設
けられ、該淀み部内の冷媒の状態を検出する冷媒状態検
出器とからなり、該冷媒状態検出器は前記淀み部を挟ん
で対向する発光部および受光部とから構成してなる冷媒
状態検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991059627U JP2562437Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 冷媒状態検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991059627U JP2562437Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 冷媒状態検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH053864U true JPH053864U (ja) | 1993-01-22 |
| JP2562437Y2 JP2562437Y2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=13118662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991059627U Expired - Lifetime JP2562437Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 冷媒状態検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2562437Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005241237A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-09-08 | Showa Denko Kk | 凝縮器および熱交換器 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02116660U (ja) * | 1989-03-01 | 1990-09-18 | ||
| JP3027576U (ja) * | 1995-11-01 | 1996-08-13 | 杉吉 一期崎 | スリムサイクル |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP1991059627U patent/JP2562437Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02116660U (ja) * | 1989-03-01 | 1990-09-18 | ||
| JP3027576U (ja) * | 1995-11-01 | 1996-08-13 | 杉吉 一期崎 | スリムサイクル |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005241237A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-09-08 | Showa Denko Kk | 凝縮器および熱交換器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2562437Y2 (ja) | 1998-02-10 |
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